JPH0934276A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH0934276A
JPH0934276A JP8085400A JP8540096A JPH0934276A JP H0934276 A JPH0934276 A JP H0934276A JP 8085400 A JP8085400 A JP 8085400A JP 8540096 A JP8540096 A JP 8540096A JP H0934276 A JPH0934276 A JP H0934276A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】中間転写体から転写材への転写効率に優れ、特
に虫喰い版画等の異常画像の発生を防止することができ
る画像形成装置を提供することを課題とする。 【解決手段】本発明は、トナーにより像担持体1上に形
成された現像画像を中間転写体7に一次転写し、該中間
転写体7上の一次転写画像を転写部材14を用いて転写
材13へ二次転写する中間転写方式の画像形成装置にお
いて、前記中間転写体7の少なくとも表面が、摩擦係数
を低減させうる物質を含有してなることを特徴としてい
る。すなわち本発明の画像形成装置では、中間転写体の
少なくとも表面が、摩擦係数を低減させうる物質を含有
してなる構成としたことにより、中間転写体表面とトナ
ーとの離型性が向上し、虫喰い版画等の異常画像が発生
しない高品質な画像が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリンタ
ー、ファクシミリ等の電子写真技術を用いた画像形成装
置に係り、特に、中間転写体を用いて一次、二次の転写
工程を行う中間転写方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、2色以上の多色画像やフルカラー
画像を形成できる電子写真方式の画像形成装置(カラー
複写機、カラープリンター、カラーファクシミリ等)が
実用化されている。このような画像形成装置において、
例えば、フルカラー画像の転写材への転写方式として
は、各色トナー(シアン(C)、マゼンタ(M)、イエ
ロー(Y)、ブラック(Bk))による画像を感光体等
の像担持体上に色毎に形成し、この各色の現像画像を中
間転写体上に順次重ね合わせて一次転写し、中間転写体
上にフルカラー画像を形成した後、フルカラーのトナー
像を一括して記録紙等の転写材に二次転写する中間転写
方式のものが知られている。尚、トナー像転写後の中間
転写体は、クリーニングブレード等の清掃部材によって
表面に残っているトナーを掻き取られて次回の転写工程
に備えられるようになっている。
【0003】このような中間転写方式の画像形成装置の
中間転写体には、通常、駆動ローラと従動ローラにより
張架される無端状ベルト部材が用いられており、感光体
等の像担持体に接触して配置され、像担持体上のトナー
像が静電転写されるようになっているが、中間転写体の
構成に応じて、 中間転写体が誘電体で形成されているか、または少な
くともトナーが転写される中間転写体表面が誘電体で形
成されてなるもの、 中間転写体が中抵抗材料で形成されてなるもの、 の2方式のものに別けられる。本発明は上記の中抵抗
材料からなる中間転写体を用いた画像形成装置に関する
ものであり、異常画像、特に虫喰い版画や転写チリの問
題を改善するものである。
【0004】ここで、上記異常画像を改善する代表的な
従来技術としては、 中間転写体表面を特定の粗度とする、または中間転写
体表面を粘着層とすることで、感光体/中間転写体、中
間転写体/転写材間の転写効率を向上させる(特開昭5
9−50475号公報)、 中間転写体表面を付加重合タイプのシリコーンゴムと
することで、感光体/中間転写体、中間転写体/転写材
間の転写効率を向上させる(特開昭59−23975号
公報)、 中間転写体表面にステアリン酸亜鉛等の潤滑性を有す
る保護膜を形成し、感光体/中間転写体、中間転写体/
転写材間の転写効率を向上させる(特開平2−2138
81号公報)、 中間転写体を構成する樹脂中にフッ素樹脂、シリコン
樹脂等の濡れ性の小さい物質を加え、感光体/中間転写
体、中間転写体/転写材間の転写効率を向上させる(特
開平2−198476号公報)、 中間転写体を接地し、一次転写電界と二次転写電界の
干渉を防止することで、感光体/中間転写体、中間転写
体/転写材間の転写効率を向上させる(特開平5−14
2955号公報)、 等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術による中間転写体の転写効率、クリーニング性改善
技術のうち、の構成では、一次、二次転写電界の相互
干渉を防ぎ転写効率等を改善するとしているが、一次、
二次転写電界が干渉した場合には、転写効率のみならず
転写電界が歪められるため、像担持体上に形成されたト
ナー像に忠実な転写は行われない。すなわち、転写効率
以前の問題である。つまり、我々が転写効率や中間転写
体上のトナークリーニング性を云々するのは、一次、二
次転写電界の相互干渉が無いのを前提としている訳であ
り、その意味から本技術は問題外と言える。また、〜
の改善技術に関してはマクロな意味での転写性、すな
わち転写効率(転写効率(%)=(転写材上に転写された
トナー量/中間転写体上の被転写トナー量)×100)
が90%以上であるという点においては改善効果がある
と言えるが、本来転写されるべきトナーがピンポイント
で転写されずに残り虫喰い版画(トナーがピンポイント
で転写されず転写材面が部分的に露出する異常画像を”
虫喰い版画”と呼ぶ)が発生するといったミクロな転写
性という点では、単独ではもちろんのこと、これらの技
術を組み合わせても効果は不十分と言える。
【0006】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
って、中間転写方式を用いる画像形成装置における上述
の従来技術の問題を改善し、中間転写体のクリーニング
性、かつ中間転写体から転写材への転写効率に優れ、特
に虫喰い版画等の異常画像の発生を防止することができ
る画像形成装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1記載の発明は、トナーにより像
担持体上に形成された現像画像を中間転写体に一次転写
し、該中間転写体上の一次転写画像を転写部材を用いて
転写材へ二次転写する中間転写方式の画像形成装置にお
いて、前記中間転写体の少なくとも表面が、摩擦係数を
低減させうる物質を含有してなることを特徴としてい
る。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記中間転写体表面の静止/動摩
擦係数が、ともに0.3以下であることを特徴としてい
る。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記摩擦係数を低減させうる物質
が、無機固体潤滑剤であることを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記摩擦係数を低減させうる物質
が、有機樹脂粒子であることを特徴としている。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記中間転写体の体積抵抗率が、
1×108〜1×1014Ω・cmであることを特徴とし
ている。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項1記載の画
像形成装置において、前記中間転写体が少なくとも2層
以上から構成されることを特徴としている。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項4記載の画
像形成装置において、前記有機樹脂粒子がポリオレフィ
ン系樹脂粒子であることを特徴としている。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項4記載の画
像形成装置において、前記有機樹脂粒子が、炭素数が1
2以上の長鎖であり、かつ融点が50℃以上である、長
鎖脂肪酸及び/又はその誘導体、または、それらを有す
る化合物であることを特徴としている。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項6記載の画
像形成装置において、前記中間転写体の表面抵抗率が、
1×107〜1×1013Ω/□(□:単位面積)である
ことを特徴としている。
【0016】以上のように、本発明の画像形成装置にお
いては、中間転写体の少なくとも表面が、摩擦係数を低
減させうる物質を含有してなることにより(請求項
1)、中間転写体表面とトナーとの離型性が向上し、中
間転写体から転写材への転写効率やクリーニング性を改
善でき、特に、静止/動摩擦係数をともに0.3以下と
することにより(請求項2)、虫喰い版画の発生等が防
止される。また、請求項3,4,7,8記載の発明によ
り、中間転写体の少なくとも表面に含有される摩擦係数
を低減させうる物質が特定され、さらに、請求項5記載
の発明により、転写効率の改善、異常画像発生の防止を
図れる中間転写体の電気的特性(体積抵抗率)が特定さ
れ、請求項6,9の発明により、中間転写体を多層構成
とした時にも、転写効率の改善、異常画像発生の防止を
図れる中間転写体の電気的特性(表面抵抗率)が特定さ
れる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。まず、中間転写方式
を用いた画像形成装置の一例を示し、その構成・動作に
ついて説明する。図1は、中間転写方式を用いたフルカ
ラー画像形成装置の構成例を示す概略構成図である。
尚、図では画像形成部(プリンター部)の構成のみを示
しており、画像形成装置が複写機の場合には、公知の画
像読取装置(スキャナー部)が装備される。ここで、フ
ルカラー複写機を例として説明すると、画像読取装置に
より原稿のカラー画像情報が、例えば、レッド(R)、
グリーン(G)、ブルー(B)の色分解毎に読み取ら
れ、電気的な画像信号に変換される。そして,R,G,
Bの色分解画像信号の強度レベルを基にして、画像読取
装置の画像処理部で色変換処理が行われ、シアン
(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック
(Bk)のカラー画像データに変換される。そして、こ
のカラー画像データに基づいて、図1に示す構成のプリ
ンタ部で、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー
(Y)、ブラック(Bk)の4色のトナーを用いて画像
形成が行われる。また、コンピュータやワードプロセッ
サ等のプリンターとして用いる場合には、コンピュータ
等からカラー画像データがプリンタ部に送信される。
【0018】次に、図1に示すプリンタ部の構成及び画
像形成動作について説明する。図中符号3は書き込み光
学ユニット3であり、書込み光学ユニット3は、画像読
取部等からのカラー画像データを光信号に変換して原稿
画像に対応した光書込みを行うユニットである。この書
込み光学ユニット3としては、例えば、レーザ光源から
のレーザビームを回転多面鏡を介して偏向走査し、fθ
レンズ等の等速走査光学系を介して感光体ドラム1に走
査光を導き静電潜像を形成する光走査装置がある。また
この他に、LEDアレイを用いた光書込み装置や、液晶
シャッターアレイを用いた光書込み装置がある。
【0019】像担持体である感光体ドラム1は、図中に
矢印で示す如く反時計方向に回転するが、その周囲に
は、帯電器2、電位センサ4、現像部5、現像濃度パタ
ーン検知器(Pセンサ)6、無端ベルト状の中間転写体
7、クリーニング前除電器(Pcc)9、感光体ドラム
クリーニング装置(クリーニングブラシ、クリーニング
ブレード)10、除電ランプ11などの電子写真方式に
よる画像形成工程を実行するための機器が配置されてい
る。尚、現像部5には、Bk現像器5a、C現像器5
b、M現像器5c、Y現像器5dが配置されており、各
現像器の現像剤には各色のトナーとキャリアからなる二
成分系現像剤が用いられているが、図では現像スリーブ
のみを図示しており、各現像器のユニットや現像パド
ル、トナー補給部等は図示を省略している。
【0020】画像形成プロセスが開始されると、感光体
ドラム1が帯電器2により帯電され、1色目の画像デー
タ(例えばBk画像データ)に基づき書き込み光学ユニ
ット3による光書き込みが行われ、1色目のBk画像の
潜像が形成される。そして、現像部5にてBk現像器5
aのトナーにより潜像が顕像化されBkトナー像が形成
される。感光体ドラム1に形成されたBkトナー像は、
感光体と等速駆動されている中間転写体7との当接部に
て中間転写体7の表面に転写される。尚、ここでの転写
を一次転写という。転写後の感光体ドラム1は、クリー
ニング前除電器9、感光体ドラムクリーニング装置10
により残留トナーが除去され、除電ランプ11による除
電が行われる。そして、次の色の画像形成プロセスが実
行され、フルカラー画像形成の場合、上記の潜像形成、
現像、一次転写のプロセスが2色目以降のC,M,Yの
画像についても順次繰り返して行われ、中間転写ベルト
7上にフルカラー画像が形成される。尚、フルカラー画
像形成の場合、C,M,Yの3色で行う場合もある。
【0021】中間転写体7は無端状のベルト部材からな
り、駆動ローラ18、ベルト転写バイアスローラ17、
転写アースローラ19及び従動ローラ群に張架され、図
示されない駆動モータにより図中矢印の方向に回動され
るようになっており、感光体ドラム1と中間転写体7の
当接状態において、ベルト転写バイアスローラ17に所
定のバイアス電圧を印加することで前述したトナー像の
一次転写が行われる。また、中間転写体7の周囲には、
スウィーパブラシ8、転写材13への転写部材(紙転写
バイアスローラ等)14、ベルトクリーニング装置(ク
リーニングブレード、ブラシローラ等)12が配置され
ているが、これらの部材には中間転写体7からの接離機
構(図示せず)が設けられており、フルカラー画像形成
の際は、1〜4色目(あるいは1〜3色目)までを転写
している間は中間転写体7の表面から離間させられるよ
うになっている。
【0022】前述のプロセスを経て中間転写体7にフル
カラー画像が形成されると、転写部材14が接離機構
(図示せず)により中間転写体7に当接され、当接部に
て転写材(記録紙等)13に画像が一括転写される(こ
こでの転写を二次転写と言う)。そして、画像が転写さ
れた転写材13は、分離部材15により中間転写体7か
ら分離され、搬送ベルト16により公知の定着装置(図
示せず)に送られ、定着工程を経てフルカラー画像が出
力される。一方、二次転写後の中間転写体7にはベルト
クリーニング装置12及びスウィーパブラシ8が図示さ
れない接離機構により接触され、中間転写体表面のクリ
ーニング及び除電が行われる。
【0023】以上、中間転写方式の画像形成装置の構
成、動作について簡単に説明したが、上記プロセスにお
ける二次転写行程においては、形成された像は中間転写
体7から転写材13へ転写される訳だが、十分な画像濃
度を得るためにもここでの転写効率は90%以上が必要
である。また、例え90%以上転写したとしてもトナー
がピンポイントで転写されずに中間転写体上に残る場合
があり、虫喰い版画と呼ばれる異常画像が発生する。
【0024】本発明者らは、この問題を解決するにあた
り中間転写体7の表面の離型性をさらに向上させるため
に、その少なくとも表面に摩擦係数を低減させうる物質
を含有させることにより実現することを見出した。そし
て、好ましくは、中間転写体表面の静止/動摩擦係数
は、ともに0.3以下が良く、これを超えると虫喰い画
像が発生することを検証した。
【0025】ここで、中間転写体の少なくとも表面に含
有される摩擦係数を低減させうる物質とは、具体的には
以下のようなものが挙げられる。まず、二硫化モリブデ
ン、酸化鉛、グラファイト、窒化ホウ素、セキボク、フ
ッ化カルシウム、フッ化カーボン等の無機固体潤滑剤、
ポリオレフィン系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイミド樹
脂、長鎖脂肪酸やその誘導体、またはそれらを有する化
合物等のような有機樹脂等が挙げられるが、好ましくは
固体粒子状態で添加されていることが好ましい。尚、ポ
リオレフィン系の樹脂粒子というと、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン等が挙げられる。また、長鎖脂肪酸
及び/又はその誘導体、またはそれらを有する化合物の
代表例としては、例えば以下のものがある。キャンデリ
ラワックス、カルナウバワックス、みつろう、モンタン
ワックス等の天然ワックス、硬化ひまし油、12−ヒド
リキシ酸とその誘導体、脂肪酸アミド、N−置換脂肪酸
アミド、一価または多価アルコール脂肪酸、脂肪酸エス
テル等の合成ワックス、ラウリン酸、ステアリン酸、オ
レイン酸、ベヘン酸、パルミチン酸等の脂肪酸、ステア
リン酸亜鉛、ステアリン酸リチウム、オレイン酸亜鉛、
ヒドロキシステアリン酸リチウム等の金属石鹸、及び以
上の物質を含む誘導体や化合物、複合物等が挙げられ
る。また、これらを2種以上混合して用いても良い。そ
して、これらの中から中間転写体材料と相溶性の良いも
のを適宜選択する。尚、長鎖脂肪酸は、炭素数が12以
上のもので、融点が50℃以上であるものが好ましい。
これ以下のものでは十分な効果が発揮されず、前述の虫
喰い画像が発生する。
【0026】上記の中間転写体の少なくとも表面に含有
される摩擦係数を低減させうる各物質は、中間転写体の
成形時に中間転写体基体材料と混合して、押し出し成
形、射出成形等の工法により成形されるが、これらの含
有量は1〜50重量部が好ましい。すなわち、含有量が
1重量部未満では所望の効果が得られず虫喰い画像が発
生する。また、50重量部を超える場合では、表面性、
耐久性が悪化し好ましくない。また、これら物質の粒径
は平均粒径が10μm以下である方が好ましい。これ以
上では表面平滑性が悪化し好ましくない。
【0027】さらに、中間転写体は、前述のプロセスを
正常に成立させるために以下の電気的特性を有している
ことが好ましい。すなわち、中間転写体の体積抵抗率が
1×108〜1×1014Ω・cmであることが好まし
い。これ以下では転写バイアスが放電し、画像が乱れた
り、感光体ドラム等の像担持体を損傷させたりする。ま
た、これ以上では十分な転写バイアスが得られなくな
り、像担持体から中間転写体へ転写しにくくなる。ま
た、中間転写体内に電荷が蓄積されるため残像が発生し
てしまう。
【0028】さらにまた、中間転写体は単一層のものに
限られず、必要に応じて多層構成をとっても良い。この
場合、摩擦係数を低減させる物質は少なくとも最表面層
に含まれていれば良い。その表面層は、前述の工法に加
え、例えば基体上にディッピング、スプレー、キャステ
ィング等の工法により塗工し、形成する方法がある。こ
の方法の場合、摩擦係数を低減させうる物質は、水、有
機溶剤等を分散媒としてボールミル、サンドミル、アト
ライター等の公知の方法により規定の平均粒径以下とな
るように分散し、これを樹脂と混合した塗液により作製
する。
【0029】中間転写体の基体材料としては、例えば、
ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエ
ステル、ナイロン、ポリカーボネート、ポリアクリロニ
トリル、ポリフッ化ビニリデン、エチレン−テトラフル
オロエチレン共重合体等の熱可塑性樹脂等が挙げられ、
これらにポリエチレンオキサイド、ポリアニリン、ポリ
ピロール、第四級アンモニウム塩等の有機導電性付与物
質やカーボンブラック、酸化亜鉛、金属粉末等の無機導
電性付与物質を含有し所望の抵抗値に調整する。また、
表面層塗料には上記熱可塑性樹脂やフェノール樹脂、尿
素樹脂、メラミン樹脂、シリコン系樹脂、フッ素系樹
脂、アクリル樹脂等の熱硬化性樹脂等が使用可能であ
る。
【0030】中間転写体が多層構成をとる場合、その最
表面層の表面抵抗率は1×107〜1×1013Ω/□
(□:単位面積)であることが好ましい。これ以下では
やはり転写バイアスの放電により転写チリ等の異常画像
が発生する。また、これ以上では電荷が蓄積し残像が発
生する。
【0031】
【実施例】以下、実施例により本発明の画像形成装置に
用いられる中間転写体の具体的な構成及び評価結果につ
いて詳細に説明する。尚、以下の実施例で表記される各
特性値は以下の測定装置により測定した。まず、表面抵
抗率、体積抵抗率は、三菱油化製ハイレスターを用い、
印加電圧500V、測定時間10秒の値を用いた。摩擦
係数は、協和界面化学社製Friction Abrasion Analayze
r DF.PM-SSを用い、ステンレスボール圧子加重100g
で測定した。
【0032】(実施例1)下記の材料からなる混合物を
溶融混練したものを押し出し成形することによりシーム
レスベルトを作製し中間転写ベルトとした。この中間転
写ベルトの摩擦係数は静止摩擦係数が0.26、動摩擦
係数が0.21であった。また、体積抵抗率は2×10
9Ω・cmであった。 材料: ポリフッ化ビニリデン(KF−850;呉羽化学工業) 100重量部。 カーボンブラック(Printex40;デグサ) 15重量部。 二硫化モリブデン 20重量部。
【0033】(実施例2)上記実施例1の混合物を溶融
混練したものを押し出し成形することによりシームレス
ベルトを作製し中間転写ベルト支持体とした。この支持
体に下記に示す転写体表面層構成成分をスプレー塗布し
転写ベルトを作製した。この中間転写ベルトの摩擦係数
は静止摩擦係数が0.25、動摩擦係数が0.22であ
った。また、この表面層の表面抵抗率は4×1010Ω/
□であった。 転写体表面層構成成分: フッ素樹脂(ルミフロン601C;旭硝子) 100部(固形分)。 ルミフロン用硬化剤 20部。 カーボンブラック(BP−L;キャボット) 7部。 窒化ホウ素 20部。 メチルイソブチルケトン 200部。 キシレン 100部。 上記混合物をボールミルにて約60時間ミリングして作
製した。
【0034】(実施例3)実施例1における二硫化モリ
ブデンの代わりにポリイミド樹脂(BANI−M;丸善
石油化学社(Maruzen Petrochemical Co.,Ltd))を用
い、その他は実施例1と同じとした。この中間転写ベル
トの摩擦係数は静止摩擦係数が0.18、動摩擦係数が
0.13であった。
【0035】(実施例4)実施例1における二硫化モリ
ブデンの代わりにポリエチレン微粒子(融点128℃;
LuwaxOA5;BASF)を用い、その他は実施例
1と同じとした。この中間転写ベルトの摩擦係数は静止
摩擦係数が0.19、動摩擦係数が0.15であった。
【0036】(実施例5)実施例2における窒化ホウ素
の代わりにポリプロピレン微粒子(融点166℃;Text
ure 5378;Shamrock Chemocals)を用い、その他は実施
例2と同じとした。この中間転写ベルトの摩擦係数は静
止摩擦係数が0.18、動摩擦係数が0.15であっ
た。
【0037】(実施例6)実施例1における二硫化モリ
ブデンの代わりにN−ラウロイル−L−リジン(融点2
30℃:フェイメックスL−12;味の素)を用い、そ
の他は実施例1と同じとした。この中間転写ベルトの摩
擦係数は静止摩擦係数が0.18、動摩擦係数が0.1
6であった。
【0038】(実施例7)実施例2における窒化ホウ素
の代わりにモンタン酸ワックス(融点82℃:Luwa
xS;BASF)を用い、その他は実施例2と同じとし
た。この中間転写ベルトの摩擦係数は静止摩擦係数が
0.20、動摩擦係数が0.17であった。
【0039】(実施例8)実施例2における窒化ホウ素
の代わりにステアリン酸アマイド(融点100℃:カワ
スリップVL;川研ファインケミカル)を用い、その他
は実施例2と同じとした。この中間転写ベルトの摩擦係
数は静止摩擦係数が0.15、動摩擦係数が0.12で
あった。
【0040】(実施例9〜13)実施例1におけるカー
ボンブラックの量により、以下のように体積抵抗率の値
を変えたものとする他は、実施例1と同じとした。 実施例9 : 3×107Ω・cm , 実施例10 : 1×108Ω・cm , 実施例11 : 5×1012Ω・cm , 実施例12 : 1×1014Ω・cm , 実施例13 : 4×1015Ω・cm 。
【0041】(実施例14〜18)実施例2における表
面層構成成分のカーボンブラックの量により、以下のよ
うに表面抵抗率の値を変えたものとする他は、実施例2
と同じとした。 実施例14 : 4×106Ω/□ , 実施例15 : 1×107Ω/□ , 実施例16 : 8×109Ω/□ , 実施例17 : 1×1013Ω/□ , 実施例18 : 6×1014Ω/□ 。
【0042】次に、本発明に対する比較例を示す。 (比較例1)実施例1における二硫化モリブデンを用い
ない構成とし、その他は実施例1と同じとした。この中
間転写ベルトの摩擦係数は静止摩擦係数が0.45、動
摩擦係数が0.40であった。
【0043】(比較例2)実施例2における窒化ホウ素
を用いない構成とし、その他は実施例2と同じとした。
この中間転写ベルトの摩擦係数は静止摩擦係数が0.3
5、動摩擦係数が0.31であった。
【0044】次に、上記各実施例及び比較例により作製
した中間転写ベルトを、市販のフルカラー複写機(リコ
ー製:Preter550)に装着してテスト画像によ
り虫喰い画像のランク評価(5段階評価、許容レベルは
ランク3以上)を行った。また、転写チリその他の異常
画像の有無も観察した。この結果を表1に示す。尚、5
段階評価の各ランクとしては、例えば次の通りである。 ランク5・・・・肉眼にて観察しても殆ど虫喰い部が発見で
きない状態。 ランク4・・・・肉眼にて観察して虫喰い部と判断すること
が難しいくらい虫喰い部を辛うじて発見できる状態。 ランク3・・・・肉眼にて虫喰い部を発見でき、その虫喰い
部が画像品質を損ねない状態。 ランク2・・・・肉眼にて虫喰い部を発見でき、その数が数
えられる状態。 ランク1・・・・誰が観察しても明らかに虫喰い部をすぐさ
ま発見できる程度の大きさのものが多数ある状態。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置においては、中間転写体の構成として、該中間転写
体の少なくとも表面が、摩擦係数を低減させうる物質を
含有してなる構成にすることにより、中間転写体表面と
トナーとの離型性が向上し、虫喰い版画等の異常画像が
発生しない高品質な画像が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中間転写方式を用いたフルカラー画像形成装置
の構成例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
1:感光体ドラム(像担持体) 2:帯電器 3:書き込み光学系 4:電位センサ 5:現像部 5a〜5d:各色の現像器 6:現像濃度パターン検知器 7:中間転写体 8:スウィーパブラシ 9:クリーニング前除電器 10:感光体ドラムクリーニング装置 11:除電ランプ 12:ベルトクリーニング装置 13:転写材 14:転写部材 15:分離部材 16:転写材搬送ベルト 17:ベルト転写バイアスローラ 18:駆動ローラ 19:転写アースローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 瀬戸 満 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 福田 茂 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トナーにより像担持体上に形成された現像
    画像を中間転写体に一次転写し、該中間転写体上の一次
    転写画像を転写部材を用いて転写材へ二次転写する中間
    転写方式の画像形成装置において、 前記中間転写体の少なくとも表面が、摩擦係数を低減さ
    せうる物質を含有してなることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記中間転写体表面の静止/動摩擦係数が、ともに0.3
    以下であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記摩擦係数を低減させうる物質が、無機固体潤滑剤であ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記摩擦係数を低減させうる物質が、有機樹脂粒子である
    ことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記中間転写体の体積抵抗率が、1×108〜1×1014
    Ω・cmであることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の画像形成装置において、前
    記中間転写体が少なくとも2層以上から構成されること
    を特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】請求項4記載の画像形成装置において、前
    記有機樹脂粒子がポリオレフィン系樹脂粒子であること
    を特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項4記載の画像形成装置において、前
    記有機樹脂粒子が、炭素数が12以上の長鎖であり、か
    つ融点が50℃以上である、長鎖脂肪酸及び/又はその
    誘導体、または、それらを有する化合物であることを特
    徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】請求項6記載の画像形成装置において、前
    記中間転写体の表面抵抗率が、1×107〜1×1013
    Ω/□(□:単位面積)であることを特徴とする画像形
    成装置。
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