JPH0934444A - アコースティックピアノのフレームユニット及びその取付構造 - Google Patents
アコースティックピアノのフレームユニット及びその取付構造Info
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- JPH0934444A JPH0934444A JP7200432A JP20043295A JPH0934444A JP H0934444 A JPH0934444 A JP H0934444A JP 7200432 A JP7200432 A JP 7200432A JP 20043295 A JP20043295 A JP 20043295A JP H0934444 A JPH0934444 A JP H0934444A
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- frame
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- unit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 支柱組立等の他の工程の完了を待たずに、チ
ューニングピンの埋設工程を独立して進めることがで
き、組立手順の選択の自由度を広げることができるとと
もに、軽量化やコストの削減を図ることができるアコー
スティックピアノのフレームユニット及びその取付構造
を提供することを目的とする。 【構成】 上記目的を達成するため、本発明のアコース
ティックピアノのフレームユニットFUは、チューニン
グピン21が突設されているピン板3を裏面に取付可能
に形成され、ピン板3を取り付けたときに、裏面側から
チューニングピン21が臨む開口部6を有するフレーム
1と、このフレーム1の表面に設けられ、チューニング
ピン21との間に張弦可能なヒッチピン22とを備えて
いることを特徴とする。
ューニングピンの埋設工程を独立して進めることがで
き、組立手順の選択の自由度を広げることができるとと
もに、軽量化やコストの削減を図ることができるアコー
スティックピアノのフレームユニット及びその取付構造
を提供することを目的とする。 【構成】 上記目的を達成するため、本発明のアコース
ティックピアノのフレームユニットFUは、チューニン
グピン21が突設されているピン板3を裏面に取付可能
に形成され、ピン板3を取り付けたときに、裏面側から
チューニングピン21が臨む開口部6を有するフレーム
1と、このフレーム1の表面に設けられ、チューニング
ピン21との間に張弦可能なヒッチピン22とを備えて
いることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アコースティック
ピアノのフレームユニット及びその取付構造に関する。
ピアノのフレームユニット及びその取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図9は従来のアコースティックピアノの
組立工程図であり、図中の「GPのみ」はグランドピア
ノのみの工程、「UPのみ」はアップライトピアノのみ
の工程を示す。アップライトピアノの場合の組立は、従
来一般に、次の手順で行われている(図10(a)参
照)。なお、グランドピアノの場合にも、基本的には同
様の手順で組み立てられる。 まず、土台2、支柱4、桁40、箱41および桁貼
42から支柱組立品104を組み立てる。 この支柱組立品104に、響板12にムクリを与え
るために前面に傾斜を有する打廻し9を取り付けた後、
響棒13や駒16を接着した響板12と、ピン板103
とを取り付ける。 次に、上部の平板部126にチューニングピン孔1
21が形成され、かつ表面下部にヒッチピン22が設け
られたフレーム101(図11参照)を、ピン板103
の前面に接着した状態で、支柱組立品104に取り付
け、ピン板103に、フレーム101のチューニングピ
ン孔121を介して、チューニングピン21を埋設した
後、ヒッチピン22との間に弦Sを張る。 次に、親板、棚板を取り付け、鍵盤を載置すると共
にアクションを取り付け、整調・調律を行い、屋根を取
り付け、上前板や下前板などのケース材を取り付け、整
音仕上・検査を経て、組立を完了する(図10(a)参
照)。
組立工程図であり、図中の「GPのみ」はグランドピア
ノのみの工程、「UPのみ」はアップライトピアノのみ
の工程を示す。アップライトピアノの場合の組立は、従
来一般に、次の手順で行われている(図10(a)参
照)。なお、グランドピアノの場合にも、基本的には同
様の手順で組み立てられる。 まず、土台2、支柱4、桁40、箱41および桁貼
42から支柱組立品104を組み立てる。 この支柱組立品104に、響板12にムクリを与え
るために前面に傾斜を有する打廻し9を取り付けた後、
響棒13や駒16を接着した響板12と、ピン板103
とを取り付ける。 次に、上部の平板部126にチューニングピン孔1
21が形成され、かつ表面下部にヒッチピン22が設け
られたフレーム101(図11参照)を、ピン板103
の前面に接着した状態で、支柱組立品104に取り付
け、ピン板103に、フレーム101のチューニングピ
ン孔121を介して、チューニングピン21を埋設した
後、ヒッチピン22との間に弦Sを張る。 次に、親板、棚板を取り付け、鍵盤を載置すると共
にアクションを取り付け、整調・調律を行い、屋根を取
り付け、上前板や下前板などのケース材を取り付け、整
音仕上・検査を経て、組立を完了する(図10(a)参
照)。
【0003】この場合、上記のにおけるチューニング
ピン21の埋設工程では、図10(b)に示すように、
フレーム101のチューニングピン孔121にピン板1
03と同等の材質のピンブッシュ124を打ち込み、こ
のピンブッシュ124をガイドにしてチューニングピン
21の孔をピン板103に開けた後に、その孔にチュー
ニングピン21を打ち込むことによって、チューニング
ピン21がフレーム101を貫通してピン板103に埋
設される。
ピン21の埋設工程では、図10(b)に示すように、
フレーム101のチューニングピン孔121にピン板1
03と同等の材質のピンブッシュ124を打ち込み、こ
のピンブッシュ124をガイドにしてチューニングピン
21の孔をピン板103に開けた後に、その孔にチュー
ニングピン21を打ち込むことによって、チューニング
ピン21がフレーム101を貫通してピン板103に埋
設される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の組立方法では、支柱組立品104をベースとして、
これに個々の部品、すなわち響板12、ピン板103、
フレーム101、弦S、親板、棚板、鍵盤やアクション
などを順次、取り付けなければならないため、通常は、
これらの組立がすべて同一場所で行われる。その結果、
部品の保管や組立のための広大なスペースと大規模な生
産設備が必要になるため、組立場所の選択の自由度が狭
められるとともに、生産の機動性に欠け、少中量生産や
海外生産にも容易に対応できないという欠点がある。ま
た、全ての工程のうちの殆どが前工程の終了後に行われ
るため、支柱組立開始から検査までの全工程に要する期
間が長くなってしまうという欠点がある。
来の組立方法では、支柱組立品104をベースとして、
これに個々の部品、すなわち響板12、ピン板103、
フレーム101、弦S、親板、棚板、鍵盤やアクション
などを順次、取り付けなければならないため、通常は、
これらの組立がすべて同一場所で行われる。その結果、
部品の保管や組立のための広大なスペースと大規模な生
産設備が必要になるため、組立場所の選択の自由度が狭
められるとともに、生産の機動性に欠け、少中量生産や
海外生産にも容易に対応できないという欠点がある。ま
た、全ての工程のうちの殆どが前工程の終了後に行われ
るため、支柱組立開始から検査までの全工程に要する期
間が長くなってしまうという欠点がある。
【0005】ところで、前述の組立方法の場合、フレー
ム101はフレーム鋳造からフレーム塗装までは、他の
工程とは独立して行われるため、需要予測による先行生
産、生産設備の規模の拡大、あるいは生産拠点の分散、
例えば、海外への生産委託等によって、納期短縮が可能
である。しかし、フレーム単体完成後は、前述のように
他の部品と共に同一の組立場所に集められ、支柱組立か
らピン板103の取付まで(前記組立工程の、)の
完了を待つことになり、以降の工程を進められない。し
たがって、フレーム単体が先に完成しても全工程に要す
る期間を短縮することができず、また、最終組立場所と
別の場所で一部の工程を進める訳にも行かないため、上
述の問題、すなわち場所の選択の自由度及び生産の機動
性を得られないという問題を解決することができない。
ム101はフレーム鋳造からフレーム塗装までは、他の
工程とは独立して行われるため、需要予測による先行生
産、生産設備の規模の拡大、あるいは生産拠点の分散、
例えば、海外への生産委託等によって、納期短縮が可能
である。しかし、フレーム単体完成後は、前述のように
他の部品と共に同一の組立場所に集められ、支柱組立か
らピン板103の取付まで(前記組立工程の、)の
完了を待つことになり、以降の工程を進められない。し
たがって、フレーム単体が先に完成しても全工程に要す
る期間を短縮することができず、また、最終組立場所と
別の場所で一部の工程を進める訳にも行かないため、上
述の問題、すなわち場所の選択の自由度及び生産の機動
性を得られないという問題を解決することができない。
【0006】また、上記フレーム101の取付工程後に
は、張弦工程の前にチューニングピン21を埋設する工
程があるが、前述のように、1つのチューニングピン2
1を埋設するだけでも、ピンブッシュの打込み、ピン板
へのチューニングピン孔開けおよびチューニングピン打
込み等の手間のかかる加工作業が必要となる上に、その
チューニングピン21の数が膨大であるために、この埋
設の工程に時間がかかり、この埋設工程が、全工程に要
する期間を長期化させる一因となっている。
は、張弦工程の前にチューニングピン21を埋設する工
程があるが、前述のように、1つのチューニングピン2
1を埋設するだけでも、ピンブッシュの打込み、ピン板
へのチューニングピン孔開けおよびチューニングピン打
込み等の手間のかかる加工作業が必要となる上に、その
チューニングピン21の数が膨大であるために、この埋
設の工程に時間がかかり、この埋設工程が、全工程に要
する期間を長期化させる一因となっている。
【0007】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされたものであり、支柱組立等の他の工程の完了
を待たずに、チューニングピンの埋設工程を独立して進
めることができ、組立手順の選択の自由度を広げること
ができるとともに、軽量化やコストの削減を図ることが
できるアコースティックピアノのフレームユニット及び
その取付構造を提供することを目的とする。
めになされたものであり、支柱組立等の他の工程の完了
を待たずに、チューニングピンの埋設工程を独立して進
めることができ、組立手順の選択の自由度を広げること
ができるとともに、軽量化やコストの削減を図ることが
できるアコースティックピアノのフレームユニット及び
その取付構造を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1のアコースティックピアノのフレ
ームユニットは、チューニングピンが突設されているピ
ン板を裏面に取付可能に形成され、前記ピン板を取り付
けたときに、裏面側から前記チューニングピンが臨む開
口部を有するフレームと、このフレームの表面に設けら
れ、前記チューニングピンとの間に張弦可能なヒッチピ
ンとを備えていることを特徴とする。
め、本発明の請求項1のアコースティックピアノのフレ
ームユニットは、チューニングピンが突設されているピ
ン板を裏面に取付可能に形成され、前記ピン板を取り付
けたときに、裏面側から前記チューニングピンが臨む開
口部を有するフレームと、このフレームの表面に設けら
れ、前記チューニングピンとの間に張弦可能なヒッチピ
ンとを備えていることを特徴とする。
【0009】このアコースティックピアノのフレームユ
ニットは、チューニングピンが突設されたピン板を取り
付けたときに、フレームの開口部からチューニングピン
が臨むことにより、フレーム内に、チューニングピンを
貫通させるためのチューニングピン孔を有する平板部が
不要となって、フレームの材料コストの削減と軽量化を
図ることができる。また、これにより、チューニングピ
ンを直接ピン板に埋設することができるようになるた
め、従来必要とされた前述のチューニングピン埋設時の
加工作業、すなわち、フレームのチューニングピン孔に
ピンブッシュを打ち込み、このピンブッシュをガイドに
してピン板にチューニングピンの孔を開け、その孔にチ
ューニングピンを打ち込んで、フレームを貫通させてピ
ン板に埋設する加工作業が不要となり、この結果、その
加工コストを削減できるとともに、フレームの加工工程
に要する期間を短縮することができる。
ニットは、チューニングピンが突設されたピン板を取り
付けたときに、フレームの開口部からチューニングピン
が臨むことにより、フレーム内に、チューニングピンを
貫通させるためのチューニングピン孔を有する平板部が
不要となって、フレームの材料コストの削減と軽量化を
図ることができる。また、これにより、チューニングピ
ンを直接ピン板に埋設することができるようになるた
め、従来必要とされた前述のチューニングピン埋設時の
加工作業、すなわち、フレームのチューニングピン孔に
ピンブッシュを打ち込み、このピンブッシュをガイドに
してピン板にチューニングピンの孔を開け、その孔にチ
ューニングピンを打ち込んで、フレームを貫通させてピ
ン板に埋設する加工作業が不要となり、この結果、その
加工コストを削減できるとともに、フレームの加工工程
に要する期間を短縮することができる。
【0010】また、請求項2のアコースティックピアノ
のフレームユニットは、上記請求項1のアコースティッ
クピアノのフレームユニットにおいて、前記フレームの
裏面に取り付けられた、チューニングピンが埋設され固
定されているピン板をさらに備えていることを特徴とす
る。
のフレームユニットは、上記請求項1のアコースティッ
クピアノのフレームユニットにおいて、前記フレームの
裏面に取り付けられた、チューニングピンが埋設され固
定されているピン板をさらに備えていることを特徴とす
る。
【0011】このアコースティックピアノのフレームユ
ニットは、チューニングピンを突設したピン板が、フレ
ームユニットの一部として予めフレームの裏面に取り付
けられることにより、フレーム取付の前工程の一部、す
なわちピン板取付を、フレームの組立場所において他の
工程とは独立して行うことができるため、最終組立場所
での工程を削減することができる。また、この構成のフ
レームユニットでは、チューニングピンおよびヒッチピ
ンの両方を有することにより、このチューニングピンと
ヒッチピンとの間に弦を張設することができるようにな
るため、従来はフレーム取付の後工程であった張弦の工
程の一部を先行して行うことができる。
ニットは、チューニングピンを突設したピン板が、フレ
ームユニットの一部として予めフレームの裏面に取り付
けられることにより、フレーム取付の前工程の一部、す
なわちピン板取付を、フレームの組立場所において他の
工程とは独立して行うことができるため、最終組立場所
での工程を削減することができる。また、この構成のフ
レームユニットでは、チューニングピンおよびヒッチピ
ンの両方を有することにより、このチューニングピンと
ヒッチピンとの間に弦を張設することができるようにな
るため、従来はフレーム取付の後工程であった張弦の工
程の一部を先行して行うことができる。
【0012】さらに、請求項3のアコースティックピア
ノのフレームユニットの取付構造は、土台と、この土台
に垂直に固定された支柱と、この支柱の前面に取り付け
られた打廻しと、この打廻しの前面に取り付けられた響
板とを備えた支柱ユニットの前面側に、上記請求項1ま
たは2に記載のフレームユニットが固定されていること
を特徴とする。
ノのフレームユニットの取付構造は、土台と、この土台
に垂直に固定された支柱と、この支柱の前面に取り付け
られた打廻しと、この打廻しの前面に取り付けられた響
板とを備えた支柱ユニットの前面側に、上記請求項1ま
たは2に記載のフレームユニットが固定されていること
を特徴とする。
【0013】このアコースティックピアノのフレームユ
ニットの取付構造によれば、ピン板へのチューニングピ
ン埋設工程と、フレームユニット加工工程と、支柱ユニ
ットの組立工程とを、それぞれ独立かつ並行して行った
後に、これらのその後の組立手順を自由に選択すること
ができる。すなわち、チューニングピン埋設工程を完了
したピン板を、支柱ユニットに取り付けた後に、フレー
ムユニットを取り付ける方法、そのピン板をフレームユ
ニットに取り付けて、請求項2のフレームユニットの構
成にした後に、支柱ユニットに取り付ける方法、あるい
はフレームユニットを支柱ユニットに取り付けた後に、
そのピン板を取り付ける方法のいずれかの方法を、自由
に選択することができるようになるため、組立手順の選
択の自由度を広げることができる。また、これによっ
て、全体の生産計画や各工程の進捗に合わせて、独立か
つ並行して行う工程を選択することができ、その結果、
例えば、どの工程をどの場所で行うか等の組立場所の選
択の自由度を広げ、かつ、生産の機動性を確保すること
ができ、少中量生産や海外生産にも対応し易くなる。
ニットの取付構造によれば、ピン板へのチューニングピ
ン埋設工程と、フレームユニット加工工程と、支柱ユニ
ットの組立工程とを、それぞれ独立かつ並行して行った
後に、これらのその後の組立手順を自由に選択すること
ができる。すなわち、チューニングピン埋設工程を完了
したピン板を、支柱ユニットに取り付けた後に、フレー
ムユニットを取り付ける方法、そのピン板をフレームユ
ニットに取り付けて、請求項2のフレームユニットの構
成にした後に、支柱ユニットに取り付ける方法、あるい
はフレームユニットを支柱ユニットに取り付けた後に、
そのピン板を取り付ける方法のいずれかの方法を、自由
に選択することができるようになるため、組立手順の選
択の自由度を広げることができる。また、これによっ
て、全体の生産計画や各工程の進捗に合わせて、独立か
つ並行して行う工程を選択することができ、その結果、
例えば、どの工程をどの場所で行うか等の組立場所の選
択の自由度を広げ、かつ、生産の機動性を確保すること
ができ、少中量生産や海外生産にも対応し易くなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、図面を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下の
説明において、同一の参照番号を付した要素又は部位
は、特に断わらない限り、同等の構成及び機能を有する
ものとし、重複する説明は省略する。
を、図面を参照しながら、詳細に説明する。尚、以下の
説明において、同一の参照番号を付した要素又は部位
は、特に断わらない限り、同等の構成及び機能を有する
ものとし、重複する説明は省略する。
【0015】図1は、本発明の第1の実施形態によるア
ップライトピアノのフレームユニットを、これと連結さ
れるピン板とともに示している。
ップライトピアノのフレームユニットを、これと連結さ
れるピン板とともに示している。
【0016】図に示すように、ピン板3は、チューニン
グピン21を埋設されたチューニングピン領域部26
と、フレーム1との接合のための固定ボルト孔28を有
するフレーム接合領域部27とから構成される。このピ
ン板3は、素材としては、カエデ材やブナ材あるいはそ
れらの合板等の硬い木質材が使用され、その木質材の表
面に、チューニングピン21が埋設されている。このチ
ューニングピン21は、高級炭素鋼等の材質のピンに、
回転摩擦力を大きくし保持力を強化するための細かい螺
旋溝が切られて形成されており、上部はチューニングハ
ンマーが入るように四角形に加工され、弦の入る孔が開
けられている。このチューニングピン21の埋設工程
は、チューニングピン領域部26の予め定められた位置
に、チューニングピン21を直接打ち込むことによって
行われるため、従来と比べ、この埋設工程に要する期間
を大幅に短縮することができる。チューニングピン領域
部26とフレーム接合領域部27の境界には、下記のフ
レームユニットFUとの接合の際の位置合わせ用の基準
線を引いても良いし、チューニングピン領域部26がフ
レーム接合領域部27よりも前方に出た段差を付けるこ
ともできる。
グピン21を埋設されたチューニングピン領域部26
と、フレーム1との接合のための固定ボルト孔28を有
するフレーム接合領域部27とから構成される。このピ
ン板3は、素材としては、カエデ材やブナ材あるいはそ
れらの合板等の硬い木質材が使用され、その木質材の表
面に、チューニングピン21が埋設されている。このチ
ューニングピン21は、高級炭素鋼等の材質のピンに、
回転摩擦力を大きくし保持力を強化するための細かい螺
旋溝が切られて形成されており、上部はチューニングハ
ンマーが入るように四角形に加工され、弦の入る孔が開
けられている。このチューニングピン21の埋設工程
は、チューニングピン領域部26の予め定められた位置
に、チューニングピン21を直接打ち込むことによって
行われるため、従来と比べ、この埋設工程に要する期間
を大幅に短縮することができる。チューニングピン領域
部26とフレーム接合領域部27の境界には、下記のフ
レームユニットFUとの接合の際の位置合わせ用の基準
線を引いても良いし、チューニングピン領域部26がフ
レーム接合領域部27よりも前方に出た段差を付けるこ
ともできる。
【0017】また、フレームユニットFUは、フレーム
1と、フレーム1の表面下部に設けられたヒッチピン2
2とから構成される。このフレーム1は、希少金属や炭
素などを成分として配合された良質な音響部材で、か
つ、肉厚8mm〜15mm程度の平板部と、肉厚20mm程度
の4〜7本の骨格部とから成る鋳物部材である。フレー
ム1は、上記のチューニングピン埋設工程後のピン板3
(以下、この状態のピン板3を「ピンブロックPB」と
略称する)を、固定ボルト8によって固定ボルト孔18
および前述の固定ボルト孔28を介して、フレーム1の
裏面上部に取り付けることができる。また、フレーム1
は、上方に開放した開口部6を有し、ピンブロックPB
を取り付けた状態(図2参照)で、チューニングピン2
1が裏面側から開口部6に臨むようになっている。さら
に、このフレーム1は、後述の支柱ユニットPUの支持
板7に、固定ボルト(図示せず)によって取り付けるた
めの固定ボルト孔19を有している。
1と、フレーム1の表面下部に設けられたヒッチピン2
2とから構成される。このフレーム1は、希少金属や炭
素などを成分として配合された良質な音響部材で、か
つ、肉厚8mm〜15mm程度の平板部と、肉厚20mm程度
の4〜7本の骨格部とから成る鋳物部材である。フレー
ム1は、上記のチューニングピン埋設工程後のピン板3
(以下、この状態のピン板3を「ピンブロックPB」と
略称する)を、固定ボルト8によって固定ボルト孔18
および前述の固定ボルト孔28を介して、フレーム1の
裏面上部に取り付けることができる。また、フレーム1
は、上方に開放した開口部6を有し、ピンブロックPB
を取り付けた状態(図2参照)で、チューニングピン2
1が裏面側から開口部6に臨むようになっている。さら
に、このフレーム1は、後述の支柱ユニットPUの支持
板7に、固定ボルト(図示せず)によって取り付けるた
めの固定ボルト孔19を有している。
【0018】図5は、本実施形態のフレームユニットF
Uを使用したアップライトピアノの組立工程図、図3は
そのフレーム取付工程後の取付構造を示している。両図
を参照しながら、以下に本実施形態の組立手順を説明す
る。
Uを使用したアップライトピアノの組立工程図、図3は
そのフレーム取付工程後の取付構造を示している。両図
を参照しながら、以下に本実施形態の組立手順を説明す
る。
【0019】図5に示すように、本発明のフレームユニ
ットFUを使用した組立工程では、まず、以下の工程1
−〜と2−と3−とを、それぞれ独立かつ並行
して行う。すなわち、 1− 土台2、支柱4、桁40、箱41、桁貼42お
よび支持板7から支柱組立品を組み立てる。 1− この支柱組立品に打廻し9を取り付けた後、響
棒13や駒16を接着した響板12を取り付け、支柱ユ
ニットPUを完成させる。の工程と、 2− フレーム1を鋳造し、ヒッチピン22を設けた
後、塗装を行い、前述のフレームユニットFUを完成さ
せる(図1(b)参照)。の工程と、 3− ピン板3にチューニングピン21を打ち込み、
前述のピンブロックPBを完成させる(図1(a)参
照)。 の工程とを、独立かつ並行して行う。
ットFUを使用した組立工程では、まず、以下の工程1
−〜と2−と3−とを、それぞれ独立かつ並行
して行う。すなわち、 1− 土台2、支柱4、桁40、箱41、桁貼42お
よび支持板7から支柱組立品を組み立てる。 1− この支柱組立品に打廻し9を取り付けた後、響
棒13や駒16を接着した響板12を取り付け、支柱ユ
ニットPUを完成させる。の工程と、 2− フレーム1を鋳造し、ヒッチピン22を設けた
後、塗装を行い、前述のフレームユニットFUを完成さ
せる(図1(b)参照)。の工程と、 3− ピン板3にチューニングピン21を打ち込み、
前述のピンブロックPBを完成させる(図1(a)参
照)。 の工程とを、独立かつ並行して行う。
【0020】その後、図5内の(A)−(A)間をつな
ぐ手順により、以下の工程を行う。 支柱ユニットPUにピンブロックPBを取り付け
る。 次に、支柱ユニットPUの前面に、ピンブロックP
Bを挟むようにして、フレームユニットFUを取り付け
る。 その後、チューニングピン21とヒッチピン22と
の間に、駒ピン23を介して弦Sを張る(図3参照)。
ぐ手順により、以下の工程を行う。 支柱ユニットPUにピンブロックPBを取り付け
る。 次に、支柱ユニットPUの前面に、ピンブロックP
Bを挟むようにして、フレームユニットFUを取り付け
る。 その後、チューニングピン21とヒッチピン22と
の間に、駒ピン23を介して弦Sを張る(図3参照)。
【0021】その後は、前述の従来の組立工程と同様
に、以下の工程により、アップライトピアノを完成させ
る。 次に、親板、棚板を取り付け、鍵盤を載置すると共
にアクションを取り付け、整調・調律を行い、屋根を取
り付け、上前板や下前板などのケース材を取り付け、整
音仕上・検査を経て、組立を完了する(図10(a)参
照)。
に、以下の工程により、アップライトピアノを完成させ
る。 次に、親板、棚板を取り付け、鍵盤を載置すると共
にアクションを取り付け、整調・調律を行い、屋根を取
り付け、上前板や下前板などのケース材を取り付け、整
音仕上・検査を経て、組立を完了する(図10(a)参
照)。
【0022】以上に説明したように、本発明の第1の実
施形態のフレームユニットFUおよびその取付構造で
は、フレームユニットFUは、ピンブロックPBを取り
付けたときに、開口部6からチューニングピン21が臨
むことにより、フレーム1内に、チューニングピン孔を
有する平板部が不要となって、フレーム1の材料コスト
の削減と軽量化を図ることができる。また、これによ
り、チューニングピンを直接ピン板に埋設させることが
できるようになるため、従来必要とされた前述のチュー
ニングピン埋設時の加工作業が不要となり、従来と比
べ、フレーム1の加工コストを削減することができると
ともに、フレーム1の加工工程に要する期間を短縮する
ことができる。
施形態のフレームユニットFUおよびその取付構造で
は、フレームユニットFUは、ピンブロックPBを取り
付けたときに、開口部6からチューニングピン21が臨
むことにより、フレーム1内に、チューニングピン孔を
有する平板部が不要となって、フレーム1の材料コスト
の削減と軽量化を図ることができる。また、これによ
り、チューニングピンを直接ピン板に埋設させることが
できるようになるため、従来必要とされた前述のチュー
ニングピン埋設時の加工作業が不要となり、従来と比
べ、フレーム1の加工コストを削減することができると
ともに、フレーム1の加工工程に要する期間を短縮する
ことができる。
【0023】さらに、このチューニングピン埋設工程、
すなわち上記ピンブロックPBの組立工程(前記3−
の工程)と、フレームユニットFUの組立工程(前記2
−の工程)と、支柱ユニットPUの組立工程(前記1
−〜の工程)とを、それぞれ独立かつ並行に行うこ
とができるため、支柱組立開始から検査までの全工程に
要する期間を短縮することができるという効果がある。
また、それぞれの工程をそれぞれ別の場所で進めること
ができ、必要な部材等をそれぞれの組立場所に分散する
ことができるため、組立に必要なスペース、生産設備、
および部材の保管場所等の確保が容易になるという効果
を有する。
すなわち上記ピンブロックPBの組立工程(前記3−
の工程)と、フレームユニットFUの組立工程(前記2
−の工程)と、支柱ユニットPUの組立工程(前記1
−〜の工程)とを、それぞれ独立かつ並行に行うこ
とができるため、支柱組立開始から検査までの全工程に
要する期間を短縮することができるという効果がある。
また、それぞれの工程をそれぞれ別の場所で進めること
ができ、必要な部材等をそれぞれの組立場所に分散する
ことができるため、組立に必要なスペース、生産設備、
および部材の保管場所等の確保が容易になるという効果
を有する。
【0024】また、本実施形態のフレームユニットFU
を使用して、図5内の(C)−(C)間をつなぐ手順を
選択することもでき、図4は、その時のフレーム取付工
程後のフレームユニットの取付構造を示している。
を使用して、図5内の(C)−(C)間をつなぐ手順を
選択することもでき、図4は、その時のフレーム取付工
程後のフレームユニットの取付構造を示している。
【0025】この場合の組立工程では、前述の(A)−
(A)間をつなぐ手順のおよびの工程が逆になり、
以下のようになる。他の工程は、前述の場合と同じであ
る。 支柱ユニットPUの前面にフレームユニットFUを
取り付ける(図4参照)。 次に、支柱ユニットPUとフレームユニットFUと
の間に、その上方からピンブロックPBを挿入して取り
付ける。
(A)間をつなぐ手順のおよびの工程が逆になり、
以下のようになる。他の工程は、前述の場合と同じであ
る。 支柱ユニットPUの前面にフレームユニットFUを
取り付ける(図4参照)。 次に、支柱ユニットPUとフレームユニットFUと
の間に、その上方からピンブロックPBを挿入して取り
付ける。
【0026】このように、この取付構造によれば、支柱
ユニットPUにフレームユニットFUを先に取り付け、
その後、支柱ユニットPUとフレームユニットFUとの
間に、ピンブロックPBを取り付けられる。フレームユ
ニットFUは、固定ボルトによって前述の固定ボルト孔
19を介して、ピン板3の代わりに支持板7の前面に取
り付けられる。この場合、本実施形態のフレームユニッ
トFUでは、前述のように、フレーム1が、上方に開放
した開口部6を有しているため(図1(b)参照)、フ
レームユニットFUを取り付けた後であっても、上方か
らピンブロックPBを挿入し、前述の固定ボルト8によ
って、支柱ユニットPUとフレームユニットFUとの間
に、取り付けることができる。また、図示するように、
予め弦SをピンブロックPBのチューニングピン21に
取り付けておけば、ピンブロックPB取付後の張弦工程
に要する期間を短縮することができる。
ユニットPUにフレームユニットFUを先に取り付け、
その後、支柱ユニットPUとフレームユニットFUとの
間に、ピンブロックPBを取り付けられる。フレームユ
ニットFUは、固定ボルトによって前述の固定ボルト孔
19を介して、ピン板3の代わりに支持板7の前面に取
り付けられる。この場合、本実施形態のフレームユニッ
トFUでは、前述のように、フレーム1が、上方に開放
した開口部6を有しているため(図1(b)参照)、フ
レームユニットFUを取り付けた後であっても、上方か
らピンブロックPBを挿入し、前述の固定ボルト8によ
って、支柱ユニットPUとフレームユニットFUとの間
に、取り付けることができる。また、図示するように、
予め弦SをピンブロックPBのチューニングピン21に
取り付けておけば、ピンブロックPB取付後の張弦工程
に要する期間を短縮することができる。
【0027】以上に説明したように、上記のフレームユ
ニットFUの取付構造を採用すれば、チューニングピン
21をピン板3に埋設し固定する工程、すなわち前述の
ピンブロックPBの組立工程(前記3−の工程)と、
前述の支柱組立からフレーム取付までの工程(前記1−
〜、前記2−および上記)とを、独立かつ並行
して進めることができる。これにより、チューニングピ
ンの数が多いために、その埋設に時間がかかり、全工程
に要する期間を長期化させる要因となるチューニングピ
ン埋設工程の完了を待つことなく、フレーム取付工程を
行い、その後、チューニングピン埋設工程を完了したピ
ン板を取り付けることによって、支柱組立開始から検査
までの全工程に要する期間を短縮することができる。
ニットFUの取付構造を採用すれば、チューニングピン
21をピン板3に埋設し固定する工程、すなわち前述の
ピンブロックPBの組立工程(前記3−の工程)と、
前述の支柱組立からフレーム取付までの工程(前記1−
〜、前記2−および上記)とを、独立かつ並行
して進めることができる。これにより、チューニングピ
ンの数が多いために、その埋設に時間がかかり、全工程
に要する期間を長期化させる要因となるチューニングピ
ン埋設工程の完了を待つことなく、フレーム取付工程を
行い、その後、チューニングピン埋設工程を完了したピ
ン板を取り付けることによって、支柱組立開始から検査
までの全工程に要する期間を短縮することができる。
【0028】図2は、本発明の第2の実施形態のフレー
ムユニットの正面図である。
ムユニットの正面図である。
【0029】この図に示すように、このフレームユニッ
トFU2は、前述の第1の実施形態のフレームユニット
FUのフレーム1と、その裏面上部に取り付けられたピ
ンブロックPBとから構成されている。ピンブロックP
Bは、前述のように、固定ボルト8によって、固定ボル
ト孔18および固定ボルト孔28を介して取り付けられ
る。この構成により、フレームユニットFU2は、チュ
ーニングピン21およびヒッチピン22の両方を有する
ことになり、このチューニングピン21とヒッチピン2
2との間に弦Sを張設することができるようになるた
め、従来はフレーム取付の後工程であった張弦の工程の
一部を先行して行うことが可能になる。また、従来のフ
レーム取付の前工程の一部、すなわちピン板取付を、フ
レームの組立場所において他の工程とは独立して行うこ
とができるため、最終組立場所での工程を削減すること
ができる。
トFU2は、前述の第1の実施形態のフレームユニット
FUのフレーム1と、その裏面上部に取り付けられたピ
ンブロックPBとから構成されている。ピンブロックP
Bは、前述のように、固定ボルト8によって、固定ボル
ト孔18および固定ボルト孔28を介して取り付けられ
る。この構成により、フレームユニットFU2は、チュ
ーニングピン21およびヒッチピン22の両方を有する
ことになり、このチューニングピン21とヒッチピン2
2との間に弦Sを張設することができるようになるた
め、従来はフレーム取付の後工程であった張弦の工程の
一部を先行して行うことが可能になる。また、従来のフ
レーム取付の前工程の一部、すなわちピン板取付を、フ
レームの組立場所において他の工程とは独立して行うこ
とができるため、最終組立場所での工程を削減すること
ができる。
【0030】このフレームユニットFU2を使用した組
立工程では、図5内の(B)−(B)間をつなぐ手順に
より、前述のフレームユニットFUの組立工程(前記2
−の工程)と、ピンブロックPBの組立工程(前記3
−の工程)とを独立かつ並行して行った後、フレーム
ユニットFUにピンブロックPBを取り付けるまでの工
程を、さらに、支柱ユニットPUの組立工程(前記1−
〜の工程)とは独立かつ並行して行うことができる
ようになる。すなわち、前述のチューニングピン埋設時
の加工作業の省略によって、期間が短縮されたフレーム
側の加工工程に、上述の時間のかかるチューニングピン
埋設工程を完了したピン板の、取付工程を付加し、その
後、フレーム取付工程を行うことによって、構成部材が
多く組立に時間がかかり易い支柱ユニットPUの組立工
程と、フレームの加工工程との期間のバランスを取るこ
とができるようになり、フレーム取付工程までの期間の
調整ができるようになって、支柱組立開始から検査まで
の全工程に要する期間を短縮することが可能になる。
立工程では、図5内の(B)−(B)間をつなぐ手順に
より、前述のフレームユニットFUの組立工程(前記2
−の工程)と、ピンブロックPBの組立工程(前記3
−の工程)とを独立かつ並行して行った後、フレーム
ユニットFUにピンブロックPBを取り付けるまでの工
程を、さらに、支柱ユニットPUの組立工程(前記1−
〜の工程)とは独立かつ並行して行うことができる
ようになる。すなわち、前述のチューニングピン埋設時
の加工作業の省略によって、期間が短縮されたフレーム
側の加工工程に、上述の時間のかかるチューニングピン
埋設工程を完了したピン板の、取付工程を付加し、その
後、フレーム取付工程を行うことによって、構成部材が
多く組立に時間がかかり易い支柱ユニットPUの組立工
程と、フレームの加工工程との期間のバランスを取るこ
とができるようになり、フレーム取付工程までの期間の
調整ができるようになって、支柱組立開始から検査まで
の全工程に要する期間を短縮することが可能になる。
【0031】さらに、以上説明したような、本発明の第
1、第2の実施形態のフレームユニットFU、FU2、
およびそれらの取付構造を使用すれば、図5に示した前
述の(A)−(A)間をつなぐ手順、(B)−(B)間
をつなぐ手順、または、(C)−(C)間をつなぐ手順
を、自由に選択することができるようになるため、組立
手順の選択の自由度を広げることができるとともに、独
立かつ並行して行う工程を選択し易くすることができ
る。その結果、例えば、全体の生産台数、納期、各生産
拠点の設備・技術力、作業者の工数・スキル・人件費、
または材料・部品の調達の利便性などを勘案して、前述
のピンブロックPB、フレームユニットFU、あるいは
支柱ユニットPU等の組立工程のうちの、どの工程をど
の場所で行うか等、その組立場所を比較的自由に選択で
きるため、これらの最も有利な地域や国を選択して生産
するとともに、消費地に近い地域で最終組立を行うなど
の方法を採用することも容易であり、それにより、人件
費および輸送費などの削減を図ることも可能となる。ま
た、このように、生産の機動性が向上する結果、少中量
生産や海外生産にも容易に対応することができる。
1、第2の実施形態のフレームユニットFU、FU2、
およびそれらの取付構造を使用すれば、図5に示した前
述の(A)−(A)間をつなぐ手順、(B)−(B)間
をつなぐ手順、または、(C)−(C)間をつなぐ手順
を、自由に選択することができるようになるため、組立
手順の選択の自由度を広げることができるとともに、独
立かつ並行して行う工程を選択し易くすることができ
る。その結果、例えば、全体の生産台数、納期、各生産
拠点の設備・技術力、作業者の工数・スキル・人件費、
または材料・部品の調達の利便性などを勘案して、前述
のピンブロックPB、フレームユニットFU、あるいは
支柱ユニットPU等の組立工程のうちの、どの工程をど
の場所で行うか等、その組立場所を比較的自由に選択で
きるため、これらの最も有利な地域や国を選択して生産
するとともに、消費地に近い地域で最終組立を行うなど
の方法を採用することも容易であり、それにより、人件
費および輸送費などの削減を図ることも可能となる。ま
た、このように、生産の機動性が向上する結果、少中量
生産や海外生産にも容易に対応することができる。
【0032】図6は、前述の支柱ユニットPUと構成が
異なる支柱ユニットPU2を使用した場合の取付構造で
あり、本発明のフレームユニットの取付構造の応用例を
示す側断面図である。
異なる支柱ユニットPU2を使用した場合の取付構造で
あり、本発明のフレームユニットの取付構造の応用例を
示す側断面図である。
【0033】この図に示すように、支柱ユニットPU2
では、前述の支柱ユニットPUから桁40、箱41及び
桁貼42が省略され、支柱ユニットPUを構成する支柱
組立品は、土台2、支柱4および支持板7のみから構成
されている。この支柱組立品を使用した場合の組立工程
は、前述の支柱ユニットPUの組立工程の1−〜に
対応して、以下のようになる。他の工程は前述の場合と
同じである。 1− 土台2、支柱4および支持板7から支柱組立品
を組み立てる。 1− この支柱組立品に打廻し9を取り付けた後、響
棒13や駒16を接着した響板12を取り付け、支柱ユ
ニットPU2を完成させる。
では、前述の支柱ユニットPUから桁40、箱41及び
桁貼42が省略され、支柱ユニットPUを構成する支柱
組立品は、土台2、支柱4および支持板7のみから構成
されている。この支柱組立品を使用した場合の組立工程
は、前述の支柱ユニットPUの組立工程の1−〜に
対応して、以下のようになる。他の工程は前述の場合と
同じである。 1− 土台2、支柱4および支持板7から支柱組立品
を組み立てる。 1− この支柱組立品に打廻し9を取り付けた後、響
棒13や駒16を接着した響板12を取り付け、支柱ユ
ニットPU2を完成させる。
【0034】図7は、支柱ユニットPU2を使用した場
合の、図4と同様の取付構造を示す側断面図である。
合の、図4と同様の取付構造を示す側断面図である。
【0035】この図に示すように、この取付構造によれ
ば、支柱ユニットPU2の前方からフレームユニットF
U、あるいは下記のフレームユニットFU3を先に取り
付け、その後、支柱ユニットPU2の上方あるいは後方
からピンブロックPBを取り付けられる。すなわち、こ
の取付構造の場合、ピンブロックPBは、前述の取付構
造と同様に上方から取り付けることができるばかりでな
く、後方が開いているために後方からでも取り付けるこ
とができる。これにより、フレーム1が、裏面側からチ
ューニングピン21が臨む開口部6を有していれば、上
部が開放されていなくても(図8(b)参照)、フレー
ム取付工程後に後方からピンブロックPBを取り付ける
ことができる。このため、前述のフレームユニットFU
の上部を上部骨格部17によって補強した、図8に示す
フレームユニットFU3を使用することができる。
ば、支柱ユニットPU2の前方からフレームユニットF
U、あるいは下記のフレームユニットFU3を先に取り
付け、その後、支柱ユニットPU2の上方あるいは後方
からピンブロックPBを取り付けられる。すなわち、こ
の取付構造の場合、ピンブロックPBは、前述の取付構
造と同様に上方から取り付けることができるばかりでな
く、後方が開いているために後方からでも取り付けるこ
とができる。これにより、フレーム1が、裏面側からチ
ューニングピン21が臨む開口部6を有していれば、上
部が開放されていなくても(図8(b)参照)、フレー
ム取付工程後に後方からピンブロックPBを取り付ける
ことができる。このため、前述のフレームユニットFU
の上部を上部骨格部17によって補強した、図8に示す
フレームユニットFU3を使用することができる。
【0036】以上に説明した、支柱ユニットPU2を使
用した取付構造では、前述の支柱ユニットPUを使用し
た場合の効果に加えて、桁40、箱41および桁貼42
が省略できる分だけ、構成部品点数が少なくなり、材料
コストおよび加工コスト等を削減できるとともに、強度
上の弱点となり易い部材間の接合部の数を減らすことが
できるという利点がある。また、支柱ユニットPU2と
ピンブロックPBとの接合面は、ピン板3の下面であ
り、アップライトピアノの場合、弦Sの張力は上下方向
に働くため、接合面が水平であることによって、従来の
ものより構造上有利となる。さらに、ピン板3を、チュ
ーニングピン21を固定して支えるのに十分な厚みに形
成しても、支柱4の厚みと相殺されて、弦Sと支柱4と
の距離を縮めることができる。これにより、打廻し9の
厚さを、響板12にムクリを与えるための必要最低限の
厚さにすることができるため、厚い材料が不要となっ
て、材料コストを削減できるとともに、支柱4に十分な
強度を与える厚みを確保しても、全体の厚みを、従来よ
り小さくすることができ、ピアノの奥行き寸法すなわち
設置面積を縮小させることができるという利点がある。
そして、上述のように、後方からもピンブロックPBを
取り付けられるため、前述のフレームユニットFUの上
部を上部骨格部17によって補強した、フレームユニッ
トFU3を使用することができるという利点がある。
用した取付構造では、前述の支柱ユニットPUを使用し
た場合の効果に加えて、桁40、箱41および桁貼42
が省略できる分だけ、構成部品点数が少なくなり、材料
コストおよび加工コスト等を削減できるとともに、強度
上の弱点となり易い部材間の接合部の数を減らすことが
できるという利点がある。また、支柱ユニットPU2と
ピンブロックPBとの接合面は、ピン板3の下面であ
り、アップライトピアノの場合、弦Sの張力は上下方向
に働くため、接合面が水平であることによって、従来の
ものより構造上有利となる。さらに、ピン板3を、チュ
ーニングピン21を固定して支えるのに十分な厚みに形
成しても、支柱4の厚みと相殺されて、弦Sと支柱4と
の距離を縮めることができる。これにより、打廻し9の
厚さを、響板12にムクリを与えるための必要最低限の
厚さにすることができるため、厚い材料が不要となっ
て、材料コストを削減できるとともに、支柱4に十分な
強度を与える厚みを確保しても、全体の厚みを、従来よ
り小さくすることができ、ピアノの奥行き寸法すなわち
設置面積を縮小させることができるという利点がある。
そして、上述のように、後方からもピンブロックPBを
取り付けられるため、前述のフレームユニットFUの上
部を上部骨格部17によって補強した、フレームユニッ
トFU3を使用することができるという利点がある。
【0037】なお、本発明は、以上に説明した実施形態
に限定されることなく、種々の態様で実施することがで
きる。例えば、対象となるアコースティックピアノは、
アップライトピアノに限らず、グランドピアノでも良
い。すなわち、図1(b)あるいは図8(b)で示した
フレーム1と同様の、裏面にピンブロックを取り付けた
ときに、裏面側からチューニングピンが臨む開口部を有
するフレームを使用することにより、前述のフレームユ
ニットFUあるいはフレームユニットFU2と同様のフ
レームユニットとすることができる。特にグランドピア
ノの場合、積揚等から構成される支柱組立品とピン板が
遊離しているため、支柱ユニットとして特別な工夫をす
る必要もなく、アップライトピアノより有利である。ま
た、支柱ユニットは、支持板7の代わりに、フレーム1
の接合部を長く伸ばして直接、箱41等に取り付けるよ
うにすれば、支持板7を不要とすることもできる(図3
および図4参照)。また、フレームユニットとピンブロ
ックの間の取付方法も、実施形態で示した固定ボルトに
よるものだけではなく、接着剤を用いる方法でもよく、
それらを併用しても良い。さらに、支柱ユニットとピン
ブロックの間は、固定ボルト、接着剤、その併用等の
他、必要とされる強度によって、釘、その他の接合金
物、およびそれらの組み合わせなどの種々の仕口工法を
選択して接合することができる。その他、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲で、細部の構成や取付方法等を適宜、
変更することが可能である。
に限定されることなく、種々の態様で実施することがで
きる。例えば、対象となるアコースティックピアノは、
アップライトピアノに限らず、グランドピアノでも良
い。すなわち、図1(b)あるいは図8(b)で示した
フレーム1と同様の、裏面にピンブロックを取り付けた
ときに、裏面側からチューニングピンが臨む開口部を有
するフレームを使用することにより、前述のフレームユ
ニットFUあるいはフレームユニットFU2と同様のフ
レームユニットとすることができる。特にグランドピア
ノの場合、積揚等から構成される支柱組立品とピン板が
遊離しているため、支柱ユニットとして特別な工夫をす
る必要もなく、アップライトピアノより有利である。ま
た、支柱ユニットは、支持板7の代わりに、フレーム1
の接合部を長く伸ばして直接、箱41等に取り付けるよ
うにすれば、支持板7を不要とすることもできる(図3
および図4参照)。また、フレームユニットとピンブロ
ックの間の取付方法も、実施形態で示した固定ボルトに
よるものだけではなく、接着剤を用いる方法でもよく、
それらを併用しても良い。さらに、支柱ユニットとピン
ブロックの間は、固定ボルト、接着剤、その併用等の
他、必要とされる強度によって、釘、その他の接合金
物、およびそれらの組み合わせなどの種々の仕口工法を
選択して接合することができる。その他、本発明の趣旨
を逸脱しない範囲で、細部の構成や取付方法等を適宜、
変更することが可能である。
【0038】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のアコース
ティックピアノのフレームユニット及びその取付構造
は、フレーム内に、チューニングピンを貫通させるため
のチューニングピン孔を有する平板部が不要となり、フ
レームの材料コストの削減と軽量化を図ることができる
という効果がある。また、フレーム加工工程に、チュー
ニングピン埋設時の加工作業が不要となるため、加工コ
ストを削減でき、かつフレーム加工工程に要する期間を
短縮することができるという効果がある。さらに、支柱
組立等の他の工程の完了を待たずに、チューニングピン
の埋設工程を独立かつ並行して行うことができ、組立手
順の選択の自由度を広げることができるなどの効果を有
している。また、これらにより、支柱組立開始から検査
までの全工程に要する期間を短縮することができ、さら
に、組立場所を分散することができるため、組立に必要
なスペース、生産設備、および部材の保管場所等の確保
が容易になるなどの効果を有している。
ティックピアノのフレームユニット及びその取付構造
は、フレーム内に、チューニングピンを貫通させるため
のチューニングピン孔を有する平板部が不要となり、フ
レームの材料コストの削減と軽量化を図ることができる
という効果がある。また、フレーム加工工程に、チュー
ニングピン埋設時の加工作業が不要となるため、加工コ
ストを削減でき、かつフレーム加工工程に要する期間を
短縮することができるという効果がある。さらに、支柱
組立等の他の工程の完了を待たずに、チューニングピン
の埋設工程を独立かつ並行して行うことができ、組立手
順の選択の自由度を広げることができるなどの効果を有
している。また、これらにより、支柱組立開始から検査
までの全工程に要する期間を短縮することができ、さら
に、組立場所を分散することができるため、組立に必要
なスペース、生産設備、および部材の保管場所等の確保
が容易になるなどの効果を有している。
【図1】(a)は、本発明の実施形態のチューニングピ
ン埋設工程後のピン板の正面図、(b)は、本発明の第
1の実施形態のフレームユニットの正面図である。
ン埋設工程後のピン板の正面図、(b)は、本発明の第
1の実施形態のフレームユニットの正面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態のフレームユニットの
正面図である。
正面図である。
【図3】(a)は、本発明のフレームユニットの取付構
造の一例として、アップライトピアノの場合の例を示す
側断面図、(b)は、その時のチューニングピンを埋設
した様子を示す側断面図である。
造の一例として、アップライトピアノの場合の例を示す
側断面図、(b)は、その時のチューニングピンを埋設
した様子を示す側断面図である。
【図4】図5の(C)−(C)間をつなぐ手順による場
合の、フレーム取付工程後のフレームユニットの取付構
造を示す側断面図である。
合の、フレーム取付工程後のフレームユニットの取付構
造を示す側断面図である。
【図5】本発明のフレームユニットを使用した場合の、
アコースティックピアノの組立工程図である。
アコースティックピアノの組立工程図である。
【図6】図3とは構成が異なる支柱ユニットを使用した
場合の、図3と同様の側断面図である。
場合の、図3と同様の側断面図である。
【図7】図6の支柱ユニットを使用した場合の、図4と
同様の側断面図である。
同様の側断面図である。
【図8】図1(b)のフレームユニットの上部を補強し
たフレームユニットの場合の、図1と同様の正面図であ
る。
たフレームユニットの場合の、図1と同様の正面図であ
る。
【図9】従来のアコースティックピアノの組立工程図で
ある。
ある。
【図10】(a)は、従来のアップライトピアノの組立
後の側断面図、(b)は、その時のチューニングピンを
埋設した様子を示す側断面図である。
後の側断面図、(b)は、その時のチューニングピンを
埋設した様子を示す側断面図である。
【図11】従来のアップライトピアノのフレームユニッ
トの正面図である。
トの正面図である。
FU フレームユニット FU2 フレームユニット FU3 フレームユニット PU 支柱ユニット PU2 支柱ユニット 1 フレーム 2 土台 3 ピン板 4 支柱 6 開口部 9 打廻し 12 響板 21 チューニングピン 22 ヒッチピン
Claims (3)
- 【請求項1】 チューニングピンが突設されているピン
板を裏面に取付可能に形成され、前記ピン板を取り付け
たときに、裏面側から前記チューニングピンが臨む開口
部を有するフレームと、このフレームの表面に設けら
れ、前記チューニングピンとの間に張弦可能なヒッチピ
ンとを備えていることを特徴とするアコースティックピ
アノのフレームユニット。 - 【請求項2】 前記フレームの裏面に取り付けられた、
チューニングピンが埋設され固定されているピン板をさ
らに備えていることを特徴とする、請求項1に記載のア
コースティックピアノのフレームユニット。 - 【請求項3】 土台と、この土台に垂直に固定された支
柱と、この支柱の前面に取り付けられた打廻しと、この
打廻しの前面に取り付けられた響板とを備えた支柱ユニ
ットの前面側に、請求項1または2に記載のフレームユ
ニットが固定されていることを特徴とするアコースティ
ックピアノのフレームユニットの取付構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7200432A JPH0934444A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | アコースティックピアノのフレームユニット及びその取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7200432A JPH0934444A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | アコースティックピアノのフレームユニット及びその取付構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0934444A true JPH0934444A (ja) | 1997-02-07 |
Family
ID=16424202
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7200432A Withdrawn JPH0934444A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | アコースティックピアノのフレームユニット及びその取付構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0934444A (ja) |
-
1995
- 1995-07-13 JP JP7200432A patent/JPH0934444A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021001 |