JPH0935371A - キャプスタンレステープ駆動方法及び情報記録再生装置 - Google Patents

キャプスタンレステープ駆動方法及び情報記録再生装置

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JPH0935371A
JPH0935371A JP7182536A JP18253695A JPH0935371A JP H0935371 A JPH0935371 A JP H0935371A JP 7182536 A JP7182536 A JP 7182536A JP 18253695 A JP18253695 A JP 18253695A JP H0935371 A JPH0935371 A JP H0935371A
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JP
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reel
tape
take
speed
supply reel
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Application number
JP7182536A
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English (en)
Inventor
Norihisa Yanagihara
徳久 柳原
Shinsuke Nakagawa
真介 中川
Shigeyuki Furuhata
茂行 古端
Masao Iwakura
正雄 岩倉
Kazuo Sakai
和夫 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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    • G—PHYSICS
    • G11—INFORMATION STORAGE
    • G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00—Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18—Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/46—Controlling, regulating, or indicating speed
    • G—PHYSICS
    • G11—INFORMATION STORAGE
    • G11B—INFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B15/00—Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/18—Driving; Starting; Stopping; Arrangements for control or regulation thereof
    • G11B15/46—Controlling, regulating, or indicating speed
    • G11B15/467—Controlling, regulating, or indicating speed in arrangements for recording or reproducing wherein both record carriers and heads are driven
    • G11B15/4673—Controlling, regulating, or indicating speed in arrangements for recording or reproducing wherein both record carriers and heads are driven by controlling the speed of the tape while the head is rotating

Abstract

(57)【要約】 【目的】 キャプスタンを省略し供給リールと巻き取り
リールの2つのリール間で直接テープ移送するテープ駆
動方式において、記録再生時の速度変動を低減し、良好
な記録再生を可能とすること。 【構成】 巻き取り側のテープ速度制御系に、負荷トル
ク補償器28と位相制御補償器26を追加するととも
に、速度検出周期に応じて速度制御補償器21の利得を
調整するようにした。 【効果】 記録再生時において、張力変動などの負荷ト
ルクの変動により発生する速度変動を低減し、速度変動
を許容値以下として、良好な記録再生を行うことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、供給リールと巻き取り
リールとにより磁気テープ等の長尺物の移送を行うテー
プ駆動方法及び情報記録再生装置に係り、特にキャプス
タンとピンチローラを用いずにテープを一定速度で移送
するキャプスタンレステープ駆動方法および情報記録再
生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】キャプスタンとピンチローラを用いずに
テープを一定速度で移送するテープ駆動装置としては、
例えば特開平3−171459号公報に示されているよ
うに、走行路中にテープ速度センサを設け、供給、巻き
取り2つのリールによって制御する方法が知られてい
る。
【0003】図11は、VTRの記録再生時のような低
速走行時におけるキャプスタンを用いない従来のテープ
定速駆動方法、およびテープ張力制御方法を説明するた
めの情報記録再生装置の構成図である。
【0004】以下、図11をもとに従来の情報記録再生
装置におけるテープ定速駆動方法を説明する。
【0005】図11において、テープ1は供給リール
(Sリール)2から引き出され、回転磁気ヘッド(図示
せず)を内蔵したドラム4に巻付けられ、ポスト3a〜
3eに案内されて、巻き取りリール(Tリール)5に巻
き取られる。
【0006】テープ速度の制御は、供給リール2から巻
き取りリール5へのテープ走行経路上に設けられた回転
ローラ6の回転周期情報を回転ローラ周期検出手段17
で検出し、この回転ローラの回転周期情報が一定となる
ように巻き取りリールの回転数を制御することにより、
達成される。
【0007】回転ローラ6には周波数信号発生器9が設
置されており、周波数信号発生器9は回転ローラ6の回
転数に比例した周波数のパルス信号(FG信号)が得ら
れる構造となっている。
【0008】周波数信号発生器9より出力される回転ロ
ーラ6のFG信号はローラ周期検出器17に入力され、
FG信号の周期情報TRFGが減算器18へ出力され
る。
【0009】一方、テープ速度の目標値VTREFは、
ローラ速度基準発生器19に入力され、それに対応する
回転ローラ6のFG信号の周期の目標値TREFとし
て、減算器18へ出力される。減算器18では、速度目
標値TREFとローラFG周期情報TRFGとの減算が
行われ、この減算結果が巻き取りリールモータ駆動回路
8Tに供給され、巻き取りリールモータ7Tの回転数が
制御される。すなわち、テープ速度の情報が回転ローラ
によって検出され、目標速度と比較されて巻き取りリー
ルモータ7Tの回転数が制御されるので、テープ速度を
一定として走行させることができる。
【0010】次に、テンション制御について説明する。
供給リール2のテープ半径に比例したバックトルク情報
と、テープ移送の加減速に起因する張力変動を抑制する
ための加速度補償トルク情報とを加算したエラー情報で
供給リールモータ7Sのトルクを制御している。
【0011】まず、張力制御を行うために必要となる各
リールのテープ半径とリール慣性モーメントとの演算方
法を説明する。供給リール2および巻き取りリール5に
は、回転ローラ6と同様に周波数信号発生器10S、1
0Tが設置されており、回転数に比例した周波数のパル
ス信号(FG信号)が得られる構造となっている。この
パルス信号は周期検出器11S、11Tに入力され、周
波数検出器11S、11Tにより各リール2、3の回転
周期が検出される。テープ半径演算回路12S,12T
には、各リールの回転周期情報とローラ周期情報(テー
プ速度情報)が入力され、それぞれテープ半径が演算さ
れ、テープ半径演算回路12S、12Tよりテープ半径
情報が出力される。慣性演算器13S,13Tには、各
リールのテープ半径が入力され、慣性演算器13S、1
3Tによりリールの慣性モーメントが演算され、出力さ
れる。
【0012】定常状態では、バックトルク演算器15に
テープ張力目標値TTREFと供給リールテープ半径R
Sが入力され、供給リールテープ半径RSに比例したト
ルクを発生するような指令がバックトルク演算器15よ
り供給リールモータ駆動回路8Sに出力される。
【0013】一方過渡状態では、Tリールモータのトル
ク指令を加速度補償電流演算器14に入力し、Sリール
のテープ半径、リール慣性と、Tリールのテープ半径、
リール慣性とから、Sリールの駆動トルクを演算し出力
する。
【0014】加算器16では、定常時のバックトルク
と、過渡時のテープ加減速トルクが加算されて、Sリー
ルモータ駆動回路8Sに出力される。
【0015】以上により、定常時、過渡時ともに安定に
張力を制御できる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の従来
方法では、回転ローラの周期を計測することによりテー
プ速度を検出するために、回転ローラに設けられた周波
数信号発生器より出力される回転パルス信号の周波数が
低い場合(テープ速度が低い、あるいは回転ローラのF
G信号の分解能が低い場合)には、制御周期が長くな
る。そのため、速度制御を安定にするためには制御系の
ゲインを高く設定できない。このために、Tリールモー
タにかかる張力負荷の変動、Tリールモータのトルクリ
ップルなどの影響により、速度偏差、速度変動が大きく
なり、記録再生時に必要とされるテープ速度の制御性能
を得ることが困難であるという問題がある。
【0017】本発明はかかる点に鑑み、回転ローラから
出力されるパルスの周波数が低い場合、すなわち速度検
出周期が長い場合においても、速度変動の小さい、キャ
プスタンを省略したキャプスタンレステープ駆動方法及
び情報記録再生装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のキャプスタンレ
ステープ駆動方法は、供給リールと巻き取りリール間
で、テープ速度検出手段によって検出したテープ速度に
応じて、これら供給リール及び巻き取りリールをそれぞ
れ回転駆動する二つのリールモータを制御して、テープ
張力およびテープ速度を目標値に維持しつつ前記供給リ
ールに巻かれた前記テープをキャプスタンを用いること
なく前記巻き取りリールに移送するキャプスタンレステ
ープ駆動方法において、前記巻き取りリールモータの電
流と、前記巻き取りリールの回転速度とから前記巻き取
りリールモータにかかる負荷トルクを推定し、推定した
負荷トルクに相当するトルクを前記巻き取りリールモー
タが発生するのに要する電流を巻き取りリールモータに
供給することを特徴とする。
【0019】また本発明のキャプスタンレステープ駆動
方法は、供給リールと巻き取りリール間で、テープ速度
検出手段によって検出したテープ速度に応じて、これら
供給リール及び巻き取りリールをそれぞれ回転駆動する
二つのリールモータを制御して、テープ張力およびテー
プ速度を目標値に維持しつつ前記供給リールに巻かれた
前記テープをキャプスタンを用いることなく前記巻き取
りリールに移送するキャプスタンレステープ駆動方法に
おいて、前記供給リールと前記巻き取りリールのリール
間に設けられたテープ送り量検出手段によりテープの送
り量を検出し、テープ送り量の変化があらかじめ定めら
れた一定値となるように、前記巻き取りリールのモータ
のトルクを制御することを特徴とする。
【0020】また本発明のキャプスタンレステープ駆動
方法は、供給リールと巻き取りリール間で、テープ速度
検出手段によって検出したテープ速度に応じて、これら
供給リール及び巻き取りリールをそれぞれ回転駆動する
二つのリールモータを制御して、テープ張力およびテー
プ速度を目標値に維持しつつ前記供給リールに巻かれた
前記テープをキャプスタンを用いることなく前記巻き取
りリールに移送するキャプスタンレステープ駆動方法に
おいて、前記テープ速度の検出周期に応じて、前記巻き
取りリールの回転速度を制御する速度制御系の利得を変
化させるようにしたことを特徴とする。
【0021】また本発明の情報記録再生装置は、供給リ
ールと巻き取りリール間で、テープ速度検出手段によっ
て検出したテープ速度に応じて、これら供給リール及び
巻き取りリールをそれぞれ回転駆動する二つのリールモ
ータを制御して、テープ張力およびテープ速度を目標値
に維持しつつ前記供給リールに巻かれた前記テープをキ
ャプスタンを用いることなく前記巻き取りリールに移送
し、前記テープに情報を記録再生する情報記録再生装置
において、請求項1乃至3のいずれかに記載のキャプス
タンレステープ駆動方法によりテープを走行させること
を特徴とする。
【0022】
【作用】上記構成のキャプスタンレステープ駆動方法及
び情報記録再生装置では、記録および再生時に回転ロー
ラの発生するパルス周波数をドラムの回転周波数などの
基準信号の整数倍または整数分の1として、回転ローラ
が発生するパルスと基準信号との同期をとる制御ループ
を追加するように構成したので、速度制御の特性を向上
させることができる。
【0023】また、巻き取りリールモータの回転速度、
巻き取りリールモータ駆動電流を検出して、巻き取りリ
ールモータにかかる負荷を検出し、補償する制御ループ
を付加したので、張力の変動などの付加トルクの変動に
対しても対応でき、速度変動を抑制することができる。
【0024】さらに、ローラ回転周期(速度検出周期)
に応じて、速度制御系のゲインを可変とするようにした
ので、制御周期に応じて制御系の特性を最適に調整する
ことができ、速度変動を最小とすることができる。
【0025】このように本発明によれば、テープ速度の
検出周期に応じてテープ速度制御系のゲインを可変と
し、回転ローラによるテープ位置制御を付加することに
より、さらにリールモータにかかる負荷変動を補償する
ことにより、テープ速度系に与えられる外乱の影響を最
小として、速度変動を一定値以下として、良好な記録再
生を行うことができる。
【0026】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1には、本発明に係るキャプスタンレステープ
駆動方法を実施するための情報記録再生装置の一実施例
の構成が示されている。図1において、図11の従来例
と同じ動作をするものには同一符号を付与している。
【0027】本実施例では、供給(S)リールに対し
て、張力の制御ループと速度の制御ループとが構成され
ており、巻き取り(T)リールには、速度制御ループと
位置制御ループとが構成されている。
【0028】テープ1は、供給リール2から引き出さ
れ、各ガイドポスト3a〜3eに案内されてドラム4に
巻き付けられた状態で走行し、巻き取りリール5に巻き
取られる。情報は、回転するドラム4上に配置された磁
気ヘッド(図示せず)によって、磁気的にテープ上に記
録再生される。
【0029】まず、巻き取りリールによるテープ速度の
制御方法について説明する。最初に、制御に必要なテー
プ速度の検出方法およびテープ半径、リール慣性モーメ
ントの演算方法について説明する。
【0030】テープ速度は、供給リール2から巻き取り
リール5へのテープ走行経路上に設けられた、回転ロー
ラ6の周期を回転ローラ周期検出器17で検出し、テー
プ速度変換器20によってテープ速度に変換される。
【0031】回転ローラ6には周波数信号発生器9が設
置されており、この周波数信号発生器9は回転数に比例
した周波数のパルス信号(以下、FG信号と称す)が得
られる構造となっている。回転ローラ6のFG信号は回
転ローラ周期検出器17に入力され、回転ローラ周期検
出器17によりFG信号の周期情報TRFGが検出され
る。この周期情報はTRFGはテープ速度変換器20に
よってテープ速度VTに変換されて出力される。ここ
で、周波数信号発生器9の分解能をRRFGP(Pulse
/Rev.)、回転ローラの半径をRR(m)とすると、テ
ープ速度VT(m/s)のとき、ローラFG信号の周波
数FRFG(Hz)は次式で表される。
【0032】
【数1】 FRFG=VT/(2×π×RR)×RRFGP (1) FG信号の周波数FRFGと周期TRFGとは次式の関
係がある。
【0033】
【数2】 TRFG=1/FRFG (2) 式(1)、(2)より、ローラFG信号の周期TRFG
とテープ速度VTには次式の関係が成り立つ。
【0034】
【数3】 VT=(2×π×RR)/(RRFGP×TRFG) (3) 式(3)において、ローラ半径RR、周波数信号発生器
9の分解能RRFGPは一定値であるから、回転ローラ
周期検出器17の出力信号である周期TRFGからテー
プ速度VTを検出することができる。
【0035】供給リール2および巻き取りリール5に
は、回転ローラ6と同様に周波数信号発生器10S、1
0Tが設置されており、これらの周波数信号発生器10
S、10Tは回転数に比例した周波数のパルス信号(F
G信号)が得られる構造となっている。周波数信号発生
器10S、10Tから出力されたパルス信号は周期検出
器11S、11Tにそれぞれ入力され、周期検出器11
S、11Tにより各リール2、3のFG信号の周期が検
出される。
【0036】テープ半径演算回路12S,12Tには、
各リール2、3のFG周期情報とローラ周期情報が入力
され、テープ半径情報が出力される。これを巻き取りリ
ール系を例にして説明する。
【0037】巻き取りリール5の回転周波数をFTR
(Hz)とすると、巻き取りリール5の回転角速度ωT
(rad/s)は次式で表される。
【0038】
【数4】 ωT=2×π×FTR (4) ここで、巻き取りリール5の周波数信号発生器10Tの
分解能をRTFGP(Pulse/Rev.)とするとFG信号
の周波数FTFG(Hz)は、次式で表される。
【0039】
【数5】 FTFG=RTFGP×FTR (5) FG信号の周波数FTFGと周期TTFGとには、次式
の関係がある。
【0040】
【数6】 FTFG=1/TTFG (6) 式(4)、(5)、(6)から巻き取りリール5の回転
角速度ωTは、式(7)で表される。
【0041】
【式7】 ωT=2×π/(RTFGP×TTFG) (7) 巻き取りリール5の周波数信号発生器10Tの分解能R
TFGPは一定値であるから、FG信号の周期TTFG
から、巻き取りリール5の回転角速度ωTが計算でき
る。
【0042】定常状態では、巻き取りリール5によるテ
ープ送り速度VTT(m/s)と速度検出ローラ6によ
って検出されるテープ速度VT(m/s)は一致するの
で、巻き取りリール5のテープ半径をRT(m)とする
と次式が成り立つ。
【0043】
【数8】 VTT=RT×ωT=VT (8) 式(3)、(7)を式(8)に代入して、巻き取りリー
ル5のテープ半径RTは次式で表される。
【0044】
【数9】 RT=(RTFGP/RRFGP)×(TTFG/TRFG)×RR (9) 上式(9)より、回転ローラ6のFG周期TRFGと巻
き取りリール5のFG周期TTFGから巻き取りリール
のテープ半径RTを求めることができる。
【0045】同様にして、供給リール2のテープ半径R
Sは、供給リール2の周波数信号発生器10Sの分解能
をRSFGP、FG信号の周期をTSFGとすると、次
式で表される。
【0046】
【数10】 RS=(RSFGP/RRFGP)×(TSFG/TRFG)×RR (10) 次に、各リールのテープ半径から、各リールのリール慣
性モーメントを求めることができる。巻き取りリール5
を例に取って説明する。
【0047】巻き取りリール5の慣性モーメントJT
は、テープ1の巻かれていない時のリール単体の慣性モ
ーメントJREELと、テープ1の慣性モーメントJT
TAPEの和で表される。
【0048】
【数11】 JT=JREEL+JTTAPE (11) リール単体の慣性モーメントは、モータの回転部分の慣
性モーメントやリールハブの慣性モーメントなどからな
り、テープ半径などには依存しない一定値である。テー
プの慣性モーメントは、テープの半径をRT、リールハ
ブの半径をRhとすると、次式で表される。
【0049】
【数12】
【0050】ここで、KIはテープの幅、テープの密度
などテープによって決まる比例定数である。
【0051】式(11)、(12)より、巻き取りリー
ル5のリール慣性モーメントJTは、次式で表される。
【0052】
【数13】
【0053】また供給リール2では同様にして、供給リ
ール2のテープ半径をRSとすると、供給リール2のリ
ール慣性モーメントJSは
【0054】
【数14】
【0055】となる。ここで、供給リール2と巻き取り
リール5では、同じモータおよびリールハブを用いてい
るものとした。
【0056】各リール2、5のテープ半径が、各リール
2、5のテープ半径演算器12S,12Tから出力さ
れ、慣性演算器13S,13Tに入力されて、式(1
3)、(14)に基づき各リール2、5の慣性モーメン
トが演算されて、出力される。
【0057】次に式(3)の演算によりテープ速度変換
器20によって検出されたテープ速度VTを用いて、テ
ープ速度を制御する方法について説明する。
【0058】減算器18では、テープ速度の目標値VT
0と、検出されたテープ速度VTとの比較が行われ、速
度誤差信号が出力される。誤差信号は速度制御補償器2
1に入力され、速度制御補償器21でゲインGSTによ
って増幅されて加算器22へ出力される。
【0059】次に位相制御について説明する。基準信号
発生器24では、テープ速度目標値VT0に応じて周波
数の基準信号を発生する。基準信号の周波数FRREF
は、テープ1がテープ速度目標値通り走行した場合に回
転ローラ6の発生するFG信号の周波数FRFG(H
z)と同じである。すなわち、基準信号の周波数FRR
EF(Hz)は、式(1)のテープ速度VTをテープ速
度目標値VT0として代入すれば、次式の関係がある。
【0060】
【数15】 FRREF=VT0/(2×π×RR)×RRFGP (15) この基準信号と周波数信号発生器9のFGとの信号の位
相差を減算器25で求める。減算器25で検出された位
相誤差信号は、位相制御補償器26に入力され、位相制
御補償器26で増幅されて加算器22へ出力される。
【0061】尚、ここでは、記録再生時のテープ速度に
おいて、基準信号発生器24から出力される基準信号の
周波数FREFと周波数信号発生器9のFG信号の周波
数FRFGが同じ場合について説明したが、2つの周波
数が整数倍あるいは整数分の1の関係であっても良い。
その場合には、何れか一方の信号を分周すればよい。
【0062】加算器22では、速度誤差信号と位相誤差
信号が加算され巻き取りリール慣性補償器23Tへ出力
される。巻き取りリール慣性補償器23Tでは、入力さ
れた誤差信号に巻き取りリール5のテープ半径とリール
慣性の比が乗算される。すなわち、巻き取りリール慣性
補償器23TのゲインGCTは、次式であらわされる。
【0063】
【数16】 GCT=JT/RT (16) このゲインは、テープ1の走行につれて変化する、巻き
取りリール上のテープ1の半径およびリール慣性の変化
によらず、一定の特性を得るためのものである。巻き取
りリール慣性補償器23Tによって増幅された誤差信号
は、加算器27へ出力される。
【0064】負荷トルク補償器28は、巻き取りリール
モータ7Tにかかる機械的な負荷トルクを推定し補償す
るものである。負荷トルク補償器28には巻き取りリー
ルモータの駆動電流ITと周期検出器11Tによって検
出された周期TTFGから式(7)によって演算された
回転角速度ωTが入力され、負荷トルクに相当するトル
クを発生するための信号が加算器27に出力される。
【0065】加算器27では、巻き取りリール慣性補償
器23Tの出力と負荷トルク補償器28の出力が加算さ
れ、巻き取りリールモータ駆動回路8Tに入力される。
【0066】巻き取りリールモータ駆動回路8Tは、入
力信号に比例した電流をモータに供給する電流型のアン
プである。すなわち、入力信号電圧をVGCT(V)、
ゲインをGTM(A/V)とすると、巻き取りリールモ
ータ7Tには次式で示されるIT(A)の電流が供給さ
れる。
【0067】
【式17】 IT=GTM×VGCT (17) ここで、巻き取りリールモータ7Tのトルク定数をKT
とすれば、発生するトルクTRMT(Nm)はモータ電
流ITに比例する。
【0068】
【数18】 TRMT=KT×IT=KT×GTM×VGCT (18) 従って、巻き取りリールモータは、加算器27の出力V
GCTに比例したトルクを発生する。
【0069】以上説明した速度制御、位相制御、負荷ト
ルク補償によって、巻き取りリールモータ7Tはテープ
速度が目標値となるように制御される。
【0070】以下、巻き取りリール制御系のブロック図
を用いて本発明の効果について説明する。
【0071】巻き取りリール制御系の速度制御ループの
みをブロック図で表すと図2に示す通りとなる。ここ
で、GRSP(s)は、テープ速度がローラの周期TR
FG毎に検出され、出力が時間TRFGだけホールドさ
れることを伝達関数で表したものであり、次式に示すよ
うに、TRFGのむだ時間として近似できる。以下、s
はラプラス演算子を意味する。
【0072】
【数19】 GRSP(s)=exp(-TRFG×s) (19) 図2のブロック図から、テープ速度目標入力に対する速
度制御系のみの一巡伝達関数GVTO(s)を求める
と、次式のようになる。
【0073】
【数20】 GVTO(s)=GRSP(s)×GST×GCT×GTM×KT×RT/JT×1/s (20) 上式(20)において、巻き取りリール慣性補償器23
TのゲインGCTのテープ半径RT、リール慣性JTが
実際の値と一致している場合には、数21のように簡単
化される。
【0074】
【数21】 GTVO(s)=GRSP(s)×GTM×KT×GST×1/s (21) 実際には、各定数には誤差があるので式(21)そのま
まではないが、誤差は数%以下であり、ほとんど影響は
なく、概略の特性は一致するものと考えて良い。
【0075】この時の周波数特性を図3に示す。図3
は、横軸を周波数として、ゲインと位相の特性を示して
いる。式(21)より一巡伝達関数GTVO(s)は、
sの一次であり、位相は90゜以上回らないはずである
が、GRSP(s)のむだ時間があるために、高周波領域で位
相が180°以上回ることがわかる。したがって、ゲイ
ンGSTを大きくしていくと、ゼロクロス周波数FTが
高くなり、位相余裕がマイナスとなり不安定となること
がわかる。つまり、ゲインGSTには制限があることに
なる。この制限は、むだ時間の大きさ、すなわち速度検
出周期によって異なる。
【0076】図1では、速度検出周期は速度検出ローラ
6のFG信号の周期TRFGである。したがって、テー
プの走行によって、各リール2、5のテープ半径が変化
しても、記録再生時のテープ速度は一定であり、検出周
期が変化することはない。
【0077】図2より、テープ速度目標値VT0および
外乱D1に対する速度誤差への伝達特性は、次式のよう
になる。
【0078】
【数22】
【0079】式(22)において、テープ速度目標値V
T0に対する誤差は第1項、外乱D1に対する誤差は第
2項で表される。目標値VT0および外乱D1が次式
(23)で表される大きさvt0およびd1のステップ
入力である場合について考える。
【0080】
【数23】 VTO(s)=1/s×vt0、D1(s)=1/s×d1 (23) この時の定常偏差は、次式で表せる。
【0081】
【数24】
【0082】式(24)より、テープ速度目標値VT0
に対しては定常偏差が0となるが、外乱D1に対して
は、ゲイン分の1(1/GST)となるだけで定常偏差
が残ることがわかる。
【0083】従って、ゲインGSTは大きければ大きい
程、速度の定常偏差が小さくなるが、図3に示したよう
に、あまり大きくしすぎると不安定になる。
【0084】定常偏差は、周波数が0(DC)の時の特
性であるが、他の周波数(AC)での外乱D1の速度誤
差への影響を周波数特性として図4に示す。これは、式
(22)のD1に対する特性をグラフとして示したもの
である。図4は、速度誤差へのゲインを表しており、ゲ
インが小さいほど外乱D1の影響が小さく特性が良いこ
とになる。図4の横軸は周波数(Hz)、縦軸はゲイン
(dB)である。図4より、ゲインはほぼ一定であり、
周波数によらず外乱D1の影響が伝達されることにな
る。
【0085】そこで、外乱D1に対する定常偏差を0と
するために、負荷トルク補償器28を追加した。この時
の、ブロック図を図5に示す。図6に負荷トルク補償器
28の構成の一例をブロック図で示す。図6において、
破線で囲った部分が負荷トルク補償器であり、その中
の、g/(s+g)はローパスフィルターである。モー
タ電流ITがトルク定数(KT)倍された信号と、回転
角速度ωTがg・JT倍された信号が加算されたあと、
ローパスフィルターに入力される。ローパスフィルター
の出力と回転角速度ωTがg・JT倍された信号とが加
算された信号Y1がアンプゲインとトルク定数分の1倍
(1/(GTM×KT))された信号Yとなり、加算器
27に入力される。
【0086】信号Y1をブロック図にしたがって求める
と以下のようになる。
【0087】
【数25】
【0088】上式(25)より、負荷トルク補償器28
は、ローパスフィルターの遮断周波数以下の領域では、
負荷トルクD1を推定していることがわかる。
【0089】本負荷トルク補償器により、巻き取りリー
ルモータにかかる張力負荷、摩擦負荷などの定常的な負
荷トルクを補償するためのトルクが出力される。
【0090】この補償トルクによって、外乱D1による
速度誤差の影響を低減することができる。トルク補償器
を追加した場合の外乱D1の速度誤差への特性を図7に
示す。この図において、ローパスフィルターは30Hz
に設計している。このために、30Hz以下の領域では
ゲインが20dB/DECで減少していることがわか
る。
【0091】図7を図4と比較すると、低周波領域(3
0Hz以下)では外乱に対する特性が改善されており、
周波数が低くなるほど改善効果が大きいことがわかる。
また、周波数0では、ゲインは0に近づき定常偏差が0
の系となっていることがわかる。
【0092】さらに特性を向上させる方法として、基準
信号とローラFG信号との同期をとるループを追加し
た。この同期制御ループを追加した場合のブロック図を
図8に示す。図8において同期をとるループは、速度を
積分した位置をフィードバックする構成となっているこ
とがわかる。このことから、同期制御ループを位置制御
ループと呼ぶことにする。
【0093】この時の外乱D1の速度誤差に対する伝達
特性を図9に示す。図9より10Hz以下の領域では、
ゲインが40dB/DECで減少していることがわか
る。図6の、負荷トルク補償器を追加した場合よりもさ
らに特性が向上していることがわかる。
【0094】記録再生時のテープ速度は、回転ヘッドを
用いたヘリカル方式のVTRなどでは、数cm/s以下
と非常に低速である。このためテープリールの回転周波
数も低く1Hz以下となる。したがって、リールの回転
に同期したテープ張力変動、リールモータのトルクリッ
プルなどによって生ずる速度変動は数Hz以下となる。
図7、図9に示した特性から数Hz以下の速度変動は、
負荷トルク補償器、位置制御ループによって、従来に比
して速度変動を大幅に低減できることがわかる。具体的
には、記録再生時のテープ速度の変動を±5%以下とす
ることができる。
【0095】ヘリカル記録においては、テープ速度の変
動がトラックずれとして現れる。テープ速度変動を±5
%では、テープ上にヘリカルに記録されたトラックの間
隔の変動が±5%となる。例えば、トラック間隔(ピッ
チ)が10μmの場合には、変動が±0.5μmとな
り、最大1μmのトラックずれとなる。したがって、速
度変動が±5%以下であれば、再生出力への影響が10
%以下となり、良好な記録再生を行うことができる。
【0096】次に、図1における供給リール2による張
力制御について説明する。供給リール2のテープ半径に
比例したバックトルク情報とテープの加減速時の張力変
動を抑制するための加減速補償トルク情報を加算した情
報で供給リールモータ7Sのトルクを制御している。
【0097】図1において、供給リールモータ駆動回路
8Sは、巻き取りリールモータ駆動回路8Tと同様、入
力信号に比例した電流をモータに供給する電流型のアン
プである。すなわち、入力信号電圧をVGCS(V)、
ゲインをGSM(A/V)とすると、供給リールモータ
7Sには次式で示すIS(A)の電流が供給される。
【0098】
【数26】 IS=GSM×VGCS (26) ここで、供給リールモータ7Sのトルク定数をKSとす
れば、発生するトルクSRMT(Nm)はモータ電流I
Sに比例し、次式で表される。
【0099】
【数27】 SRMT=KS×IS=KS×GSM×VGCS (27) 従って、供給リールモータ7Sは、入力電圧VGCSに
比例したトルクを発生する。
【0100】テープ張力目標値TTREFがバックトル
ク演算器15に入力されて、テープ半径RSに応じたト
ルク指令が出力される。すなわち、供給リール2のテー
プ半径をRS(m)、テープ目標張力がTTREF
(N)とすると、バックトルク演算器15の出力VGT
Sは、次式で表される。
【0101】
【数28】 VGTS=RS×TTREF/(KS×GSM) (28) つまり、バックトルク演算器15の出力によって供給リ
ールモータ7Sはテープ張力負荷(RS×TTREF)
に相当するトルクを発生する。
【0102】テープ1が目標テープ速度の一定速度で走
行している定常状態について考える。この場合には、巻
き取りリールモータ7Tにおいては、負荷トルク補償器
28によって定常負荷が補償され、定常偏差なく目標速
度でテープは走行しているために、速度エラー信号すな
わち速度制御補償器21の出力は0、位相エラー信号す
なわち位相制御補償器26の出力は0となっている。つ
まり、加算器22の出力は0である。したがって、供給
リール慣性補償器23Sの入力は0である。
【0103】ここで、供給リール慣性補償器23Sは、
巻き取りリール慣性補償器23Tに対応するもので、そ
のゲインGCSは、次式で表わされる。
【0104】
【数29】 GCS=JS/RS (29) 上式(29)より、供給リール慣性補償器23Sの入力
は0であるから出力は0である。
【0105】この状態では、バックトルク演算器15の
出力によって発生するトルクと実際の張力負荷が釣り合
って、供給リールモータ7Sは一定速度で回転し、張力
は目標張力TTREFと一致することになる。
【0106】次に、テープ立ち上がりなどの加減速時に
ついて考える。テープ速度目標値が変化して、テープ速
度が目標速度と異なる時には、速度誤差および位相誤差
を加算する加算器22の出力は0ではない。このときの
加算器22の出力電圧をVGTとする。
【0107】この時の巻き取りリールモータ7Tにおい
ては、負荷トルクが負荷トルク補償器28の出力によっ
て補償されており、VGTの電圧はすべてリールの回転
速度の加減速に用いられるので、巻き取りリールモータ
7Tの運動方程式は
【0108】
【数30】 JT×dωT/dt=KT×GTM×JT/RT×VGT (30) となる。この時、巻き取りリールモータ7Tのテープ送
り速度VTTは
【0109】
【数31】 VTT=RT×ωT (31) である。巻き取りリール5の回転角速度ωTは式(3
0)を積分して、
【0110】
【数32】
【0111】となる。よって、テープ送り速度VTTは
式(31)、(32)より
【0112】
【数33】
【0113】となる。
【0114】供給リールモータ7Sの運動方程式は、バ
ックトルク演算器15によって張力負荷が補償されてい
るため、
【0115】
【数34】 JS×dωS/dt=KS×GSM×JS/RS×VGT (34) となる。この時の供給リール2によるテープ送り速度V
TSは
【0116】
【数35】 VTS=RS×ωS (35) である。供給リール2の回転角速度ωSは式(34)を
積分して、
【0117】
【数36】
【0118】となる。よって、テープ送り速度VTSは
式(35)、(36)より
【0119】
【数37】
【0120】となる。
【0121】式(33)、(37)より同一仕様のモー
タおよびアンプを供給リール2と巻き取りリール5で用
いている場合、すなわちKT=KS,GSM=GTMの
場合には、巻き取りリール5によるテープ送り速度VT
Tと、供給リール2によるテープ送り速度VTSを、過
渡的にも一致させることができ、張力変動を生ずること
はない。
【0122】もし、異なる仕様のモータ、アンプを用い
る場合には、あらかじめその相違を補償するゲインを挿
入しておけば良い。
【0123】図1に示す供給リール制御系の構成によ
り、定常状態のみならず過渡状態においても張力を安定
に制御することができる。
【0124】本発明の別の実施例を、図10を用いて説
明する。図10において、テープ速度は速度検出ローラ
6に設けられた周波数信号発生器9の信号からではな
く、巻き取りリール5に設けられた周波数信号発生器1
0Tの信号から求める。
【0125】巻き取りリール5に設けられた周波数信号
発生器10TのFG信号は周期検出器11Tに入力され
る。巻き取りリールFG信号の周期をTTFGとする
と、巻き取りリールモータ7Tの回転角速度ωTは、次
式で表される。これは、式(7)と同じである。
【0126】
【数38】 ωT=2×π/(RTFGP×TTFG) (38) テープ速度VTは、定常状態では巻き取りリール5のテ
ープ送り速度と一致し、巻き取りリール5のテープ半径
RTを用いて、次式で表される。
【0127】
【数39】 VT=RT×ωT=RT×2×π/TTFG (39) 図10において、周期検出器11Tの出力TTFGと巻
き取りリールテープ半径演算器12Tの出力RTがテー
プ速度演算器29に入力されて式(14)の演算が行わ
れ、テープ速度VTが出力される。つまり、テープ速度
は巻き取りリールFG信号の周期毎に演算されることに
なる。したがって、テープの走行にしたがいテープ半径
RTが変化すれば、テープ速度の検出周期が変化するこ
とになる。
【0128】テープ速度演算器29によって求められた
テープ速度VTが、減算器18でテープ速度目標値VT
0と比較されてその誤差信号が、速度制御補償器21に
よって増幅されて、巻き取りリール慣性補償器23Tに
入力される。その後は、前述の通り、巻き取りリール5
の回転速度が制御され、テープ速度が制御される。
【0129】ここで、速度制御補償器21の利得は、巻
き取りリールFG信号の周期によって調整されるように
なっている。テープ半径RTが大きい場合には巻き取り
リールFG信号の周期は長くなり、テープ半径RTが小
さい場合には短くなる。巻き取りリールFG信号の周期
は、テープ速度の検出周期であり、前述のローラ周期の
場合に説明したように、制御的にはむだ時間となる。周
期TTFGが長い場合にはむだ時間が長くなり、短い場
合にはむだ時間が短くなり、制御系の安定性(位相余
裕)の特性が変化することになる。そこで、この検出周
期の変化に合わせて、巻き取りリールFG信号の周期が
短い場合には速度制御補償器21の利得を大きくし、巻
き取りリールFG信号の周期が長い場合には速度制御補
償器21の利得を小さくするようにして、制御系の利得
を最大とするようにしている。
【0130】本実施例によれば、巻き取りリールFG信
号の周期が、テープ速度検出ローラ9のFG信号の周期
よりも短い場合には、テープ速度検出周期を速度検出用
ローラを用いる場合よりも短くすることができ、制御系
の特性を向上(ゲインを高く)することができ、テープ
速度変動を低減できる。
【0131】また、巻き取りリールFG信号の周期に合
わせて、ゲインを調整するようにしたので、速度検出周
期の変化に応じて巻き取りリール速度制御系の利得を安
定性を確保したままその時に取り得る最大にすることが
でき、速度変動を最小とすることができる。
【0132】図10に示す実施例においては、ガイド3
aと3bの間に張力センサ31を設けている。張力セン
サ31によって検出された信号は、張力変換器32に入
力され、張力変換器32により張力センサの特性に合わ
せて、張力信号に変換される。その張力信号は比較器3
0に入力され、テープ張力目標値TTREFと比較さ
れ、比較器30により張力誤差信号が出力される。
【0133】張力誤差信号は、張力制御補償器33で増
幅され、加算器16に入力される。
【0134】加算器16では、張力誤差信号がバックト
ルク演算器15の出力と供給リール慣性補償器23Sの
出力とともに加算され、供給リールモータ駆動回路8S
に入力される。
【0135】供給リールモータ駆動回路8Sにより供給
リールモータ7Sに電流ISが供給されて、供給リール
モータ7Sが回転し、テープ1が送り出される。
【0136】本実施例によれば、張力センサによって張
力が検出され、テープ張力目標値と比較されて、その誤
差信号によって供給リール7Sが制御されることにな
る。したがって、定常状態、過渡状態にかかわらず、ま
たテープ半径、リール慣性に誤差がある場合にも、テー
プ張力を常に一定の目標値通り制御できる。
【0137】
【発明の効果】本発明によれば、負荷トルクを推定し補
償する制御ループを設けたので負荷トルクの変動によら
ずテープ速度を一定に制御することができる。
【0138】また本発明によれば、回転ローラが発生す
るパルスと基準信号との同期をとる位置制御ループを追
加するように構成したので、速度制御の特性を向上させ
ることができる。
【0139】さらに、本発明によれば、速度検出周期に
応じて、速度制御系のゲインを可変とするようにしたの
で、制御周期に応じて制御系の特性を最適に調整するこ
とができ、速度変動を最小とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャプスタンレステープ駆動方法
を実施するための情報記録再生装置の一実施例の構成を
示すブロック図である。
【図2】図1における巻き取りリール制御系の速度制御
ループのみを伝達関数で示すブロック図である。
【図3】図2に示す制御系のゲイン補償時の周波数特性
を示す特性図である。
【図4】図2に示す制御系のゲイン補償時の外乱の周波
数特性を示す特性図である。
【図5】図1におけるトルク補償器を追加した巻き取り
リール制御系の速度制御ループを伝達関数で示すブロッ
ク図である。
【図6】負荷トルク補償器の構成の一例を示すブロック
図である。
【図7】負荷トルク補償器を追加した時の外乱特性を示
す特性図である。
【図8】図1における位置制御ループを追加した巻き取
りリール制御系の速度制御ループを伝達関数で示すブロ
ック図である。
【図9】位置制御ループを追加した時の外乱特性を示す
特性図である。
【図10】本発明に係るキャプスタンレステープ駆動方
法を実施するための情報記録再生装置の他の実施例の構
成を示すブロック図である。
【図11】従来のキャプスタンレステープ駆動方法が適
用される情報記録再生装置の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 供給リール 3 ガイドポスト 4 ドラム 5 巻き取りリール 6 速度検出用ローラ 8S 供給リールモータ駆動回路 8T 巻き取りリールモータ駆動回路 21 速度制御補償器 24 基準信号発生器 25 位相差検出器 26 位相制御補償器 28 負荷トルク補償器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩倉 正雄 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 酒井 和夫 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給リールと巻き取りリール間で、テー
    プ速度検出手段によって検出したテープ速度に応じて、
    これら供給リール及び巻き取りリールをそれぞれ回転駆
    動する二つのリールモータを制御して、テープ張力およ
    びテープ速度を目標値に維持しつつ前記供給リールに巻
    かれた前記テープをキャプスタンを用いることなく前記
    巻き取りリールに移送するキャプスタンレステープ駆動
    方法において、 前記巻き取りリールモータの電流と、前記巻き取りリー
    ルの回転速度とから前記巻き取りリールモータにかかる
    負荷トルクを推定し、推定した負荷トルクに相当するト
    ルクを前記巻き取りリールモータが発生するのに要する
    電流を巻き取りリールモータに供給することを特徴とす
    るキャプスタンレステープ駆動方法。
  2. 【請求項2】 供給リールと巻き取りリール間で、テー
    プ速度検出手段によって検出したテープ速度に応じて、
    これら供給リール及び巻き取りリールをそれぞれ回転駆
    動する二つのリールモータを制御して、テープ張力およ
    びテープ速度を目標値に維持しつつ前記供給リールに巻
    かれた前記テープをキャプスタンを用いることなく前記
    巻き取りリールに移送するキャプスタンレステープ駆動
    方法において、 前記供給リールと前記巻き取りリールのリール間に設け
    られたテープ送り量検出手段によりテープの送り量を検
    出し、テープ送り量の変化があらかじめ定められた一定
    値となるように、前記巻き取りリールのモータのトルク
    を制御することを特徴とするキャプスタンレステープ駆
    動方法。
  3. 【請求項3】供給リールと巻き取りリール間で、テープ
    速度検出手段によって検出したテープ速度に応じて、こ
    れら供給リール及び巻き取りリールをそれぞれ回転駆動
    する二つのリールモータを制御して、テープ張力および
    テープ速度を目標値に維持しつつ前記供給リールに巻か
    れた前記テープをキャプスタンを用いることなく前記巻
    き取りリールに移送するキャプスタンレステープ駆動方
    法において、 前記テープ速度の検出周期に応じて、前記巻き取りリー
    ルの回転速度を制御する速度制御系の利得を変化させる
    ようにしたことを特徴とするキャプスタンレステープ駆
    動方法。
  4. 【請求項4】 供給リールと巻き取りリール間で、テー
    プ速度検出手段によって検出したテープ速度に応じて、
    これら供給リール及び巻き取りリールをそれぞれ回転駆
    動する二つのリールモータを制御して、テープ張力およ
    びテープ速度を目標値に維持しつつ前記供給リールに巻
    かれた前記テープをキャプスタンを用いることなく前記
    巻き取りリールに移送し、前記テープに情報を記録再生
    する情報記録再生装置において、 請求項1乃至3のいずれかに記載のキャプスタンレステ
    ープ駆動方法によりテープを走行させることを特徴とす
    る情報記録再生装置。
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