JPH0940667A - ピロリジノン誘導体およびその光学分割方法 - Google Patents

ピロリジノン誘導体およびその光学分割方法

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JPH0940667A
JPH0940667A JP19051095A JP19051095A JPH0940667A JP H0940667 A JPH0940667 A JP H0940667A JP 19051095 A JP19051095 A JP 19051095A JP 19051095 A JP19051095 A JP 19051095A JP H0940667 A JPH0940667 A JP H0940667A
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JP
Japan
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carbon atoms
group
optically active
atom
perfluoroalkyl
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JP19051095A
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English (en)
Inventor
Hajime Iizuka
肇 飯塚
Takahisa Oguchi
貴久 小口
Yoji Aoki
要治 青木
Norio Oto
範雄 大戸
Kazutoshi Horigome
和利 掘込
Takaichi Miwa
高市 三輪
Takeshi Kamioka
健 神岡
Akiji Kawashima
章治 川島
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シグマ受容体に親和性を有するピロリジノン
誘導体の光学分割体およびその分割方法を提供するこ
と。 【構成】 本発明は、下記構造式(1) 【化1】 で示されるピロリジノン誘導体の3位の置換基が(R)
配置である光学活性体を対応するラセミ体から光学分割
剤を用いて分割し、抗精神病薬の有効成分として用い
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抗精神病薬の活性
成分として有用な、ピロリジノン環の3位の置換基が
(R)配置である光学活性ピロリジノン誘導体及びその
光学分割方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現代社会において、痴呆症、精神分裂
症、不安症、うつ病、脳虚血による神経細胞死等の中枢
神経疾患は、大きな問題となってきており、これらを治
療、改善あるいは予防する方法の確立への要望が特に強
まってきている。
【0003】例えば、精神分裂病は130人に1人とい
う高率で発生し、特に青年期に多発する傾向があり、大
きな社会問題となっている。精神分裂病の原因の1つと
しては、脳内でのドーパミン伝達異常が指摘されてお
り、クロルプロマジンやハロペリドール等のドーパミン
拮抗薬が抗精神病薬として有効であることはこの指摘を
裏付けるものといえる。
【0004】しかし、ドーパミン拮抗薬は、抗精神病薬
としての有効性とともに、急性ジストニア、パーキンソ
ニズム及び遅発性ジスキネジアのような錐体外路性副作
用を発現させることが知られており、問題となってい
る。
【0005】これに対して、近年、従来の作用機序とは
異なる側面からのアプローチが試みられている。
【0006】例えば、シグマ受容体作動薬であるSKF
−10047はヒトに対して精神病様の作用を誘発する
ことが明かになっており、この作動薬に対する拮抗剤は
抗精神病薬として作用が期待できる。しかも、このシグ
マ受容体への作用を利用するので、錐体外路性副作用の
併発の危険性も格段に低減できることが期待される。ま
た、このようなシグマ受容体作用薬は、痴呆症、不安
症、うつ病、脳虚血による神経細胞死等の他の中枢神経
疾患のみならず、消化器系疾患や免疫系疾患、あるいは
喘息等に対する治療効果も期待されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】シグマ受容体作動薬の
拮抗薬としては、リムカゾール(Rimcazole)
が知られているが、シグマ受容体に対する親和性及び特
異性は未だ不十分である。
【0008】本発明者らは、シグマ受容体作用薬として
有用な化合物について種々の検討を行い、特定構造のピ
ロリジノン誘導体がシグマ受容体作用薬として優れた特
性を有することを見い出した。更に、このピロリジノン
誘導体のラセミ体を光学分割して得られるピロリジノン
環の3位の置換基が(R)配置である光学異性体が、シ
グマ受容体への親和性、薬剤としての有効性の点で、更
に改善されたものになることを見い出し、本発明を完成
した。
【0009】本発明の目的は、シグマ受容体に対する親
和性、薬剤としての有効性等について、より改善された
シグマ受容体作用薬を提供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、シグマ受容体作用薬
として有用なピロリジノン誘導体のラセミ体を効率良く
光学分割できる方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の光学活性ピロリ
ジノン誘導体は、下記式(1)
【0012】
【化9】 [上記式(1)中、R1及びR2はそれぞれ独立に、水素
原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素
数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜3のパーフルオロ
アルキル基あるいは炭素数1〜3のパーフルオロアルコ
キシ基を示し、R3は水素原子、水酸基、炭素数1〜6
のアルキル基、炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1
〜3のパーフルオロアルキル基、炭素数1〜3のパーフ
ルオロアルコキシ基、炭素数2〜5のアルケニルオキシ
基あるいは炭素数3〜5のアルキニルオキシ基を示し、
nは4〜7の整数を示す]で表されることを特徴とす
る。
【0013】この光学活性体は、その薬学的に許容され
る塩の形として所望とする用途に利用することもでき
る。この光学活性体及びその薬学的に許容される塩は、
痴呆症、精神分裂病、不安症、うつ病、脳虚血による神
経細胞死等の中枢神経疾患の治療薬として有用であり、
また、消化器系疾患、免疫系疾患、あるいは喘息等の呼
吸器系疾患に対する治療薬としての効果も期待される。
【0014】この光学活性体は、そのラセミ体と光学分
割剤よりジアステレオマー塩の混合物を得る工程と、該
ジアステレオマー塩の混合物から、この光学活性体を含
むジアステレオマー塩を分離する工程と、分離されたジ
アステレオマー塩からこの異性体を分離、回収する工程
とを有する光学分割方法によって得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】上記式(1)におけるR1、R2
ハロゲン原子としては、例えば、フッ素、塩素、臭素、
ヨウ素を挙げることができる。
【0016】R1、R2の炭素数1〜6のアルキル基とし
ては、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、
n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、イソ
プロピル基、イソブチル基、tert−ブチル基、イソ
ペンチル基、ネオペンチル基、イソヘキシル基、3−メ
チルペンチル基等を挙げることができる。これらの中で
は、炭素数1〜4のものが好ましい。
【0017】R1、R2の炭素数1〜6のアルコキシ基と
しては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、2−メチルエトキシ基、ブトキシ基、2−メチルプ
ロポキシ基、ペントキシ基、2−メチルブトキシ基、2
−エチルプロポキシ基等を挙げることができる。これら
の中では、炭素数1〜4のものが好ましい。
【0018】R1、R2の炭素数1〜3のパーフルオロア
ルキル基としては、例えば、トリフルオロメチル基、パ
ーフルオロエチル基、パーフルオロプロピル基、パーフ
ルオロイソプロピル基等を挙げることができる。これら
の中では、炭素数1〜2のものが好ましい。
【0019】R1、R2の炭素数1〜3のパーフルオロア
ルコキシ基としては、例えば、トリフルオロメトキシ
基、パーフルオロエトキシ基、パーフルオロプロポキシ
基、パーフルオロイソプロポキシ基等を挙げることがで
きる。これらの中では、炭素数1〜2のものが好まし
い。
【0020】R3の炭素数1〜6のアルキル基、炭素数
1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜3のパーフルオロア
ルキル基、炭素数1〜3のパーフルオロアルコキシ基と
しては、R1、R2で挙げられたものを同様に例示でき
る。
【0021】R3の炭素数2〜5のアルケニルオキシ基
としては、例えば、ビニルオキシ基、アリルオキシ基、
1−プロペニルオキシ基、イソプロペニルオキシ基、2
−ブテニルオキシ基、1,3−ブタジエニルオキシ基、
2−ペンテニルオキシ基等を挙げることができる。これ
らの中では、炭素数3のものが好ましい。
【0022】R3の炭素数3〜5のアルキニルオキシ基
としては、例えば、2−プロピニルオキシ基、3−ブチ
ニルオキシ基、4−ペンチニルオキシ基等を挙げること
ができる。これらの中では、炭素数3のものが好まし
い。
【0023】式(1)の化合物として好ましいものとし
ては、以下の式(2)〜(4)で示される化合物を挙げ
ることができる。
【0024】
【化10】 [式(2)中、R4は水素原子、ハロゲン原子、炭素数
1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭
素数1〜2のパーフルオロアルキル基あるいは炭素数1
〜2のパーフルオロアルコキシ基を示し、nは4〜7の
整数を示す。]
【0025】
【化11】 [式(3)中、R4は水素原子、ハロゲン原子、炭素数
1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭
素数1〜2のパーフルオロアルキル基あるいは炭素数1
〜2のパーフルオロアルコキシ基を示し、R5は水酸
基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、炭素数1〜2のパーフルオロアルキル基、炭素
数1〜2のパーフルオロアルコキシ基、炭素数2〜5の
アルケニルオキシ基あるいは炭素数3〜5のアルキニル
オキシ基を示す。] 式(3)の化合物としては、R4がハロゲン原子、炭素
数1〜4のアルキル基または炭素数1〜2のパーフルオ
ロアルキル基であり、R5が炭素数1〜4のアルキル
基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜2のパー
フルオロアルキル基または炭素数1〜2のパーフルオロ
アルコキシ基である化合物や、R4がハロゲン原子、炭
素数1〜4のアルキル基あるいは炭素数1〜4のパーフ
ルオロアルキル基であり、R5が2−プロピニルオキシ
基あるいは2−プロペニルオキシ基である化合物を好ま
しいものとして挙げることができる。その中でもR4
ハロゲン原子あるいはトリフルオロメチル基、R5がメ
トキシ基、トリフルオロメチルオキシ基あるいは2−プ
ロピニルオキシ基である化合物が特に好ましい。
【0026】
【化12】 [式(4)中、R6、R7はそれぞれ独立に、ハロゲン原
子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
キシ基、炭素数1〜2のパーフルオロアルキル基あるい
は炭素数1〜2のパーフルオロアルコキシ基を示し、R
8は水素原子、水酸基、炭素数1〜4のアルキル基、炭
素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜2のパーフルオ
ロアルキル基、炭素数1〜2のパーフルオロアルコキシ
基、炭素数2〜5のアルケニルオキシ基あるいは炭素数
3〜5のアルキニルオキシ基を示す。] 以下に本発明の光学活性ピロリジノン誘導体の具体例を
列挙する。
【0027】
【表1】表1
【0028】
【表2】
【0029】
【表3】 次に、本発明の光学活性ピロリジノン誘導体の製造方法
について説明する。まず、式(5)の化合物のラセミ体
は、例えば以下の反応ルート−1を利用して得ることが
できる。
【0030】反応ルート−1
【0031】
【化13】 [式中、R1〜R3、nは式(1)におけるものと同様に
定義され、Aはメチル基あるいはエチル基を表し、Lは
ハロゲン原子、トシルオキシ基あるいはメシルオキシ基
を表す。] 化合物(10)は、式(9)で表されるアニリン誘導体
とγ−ブチロラクトンを脱水縮合して製造される。この
反応は無溶媒で、50〜250℃、好ましくは150〜
200℃の温度条件下5時間〜20時間、好ましくは1
0〜15時間反応させる。この時必要に応じて塩酸のよ
うな酸触媒を加えてもよい。
【0032】なお、1−(4−トリフルオロメチルフェ
ニル)−2−ピロリジノンを合成する場合は、例えば、
4−ブロモ−α,α,α−トリフルオロトルエンと2−
ピロリドンを出発原料に、銅粉を2−ピロリドンに対し
て等モルから数倍モル加え、上記と同様に反応させる方
法が利用できる。
【0033】得られた化合物(10)に、不活性溶媒
中、塩基存在下、アルコキシカルボニル基を導入するこ
とにより化合物(11)が得られる。この反応の温度
は、30〜200℃、好ましくは70〜150℃、反応
時間は3〜20時間、好ましくは5〜15時間の範囲と
することができる。用いられる不活性溶媒としては、例
えば、ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水
素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、ブチルエーテ
ル、エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル
類、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコ
ール類が挙げられる。アルコキシカルボニル基導入用の
反応試剤としては、例えば、炭酸ジメチル、炭酸ジエチ
ル、ホスホノギ酸エチル、シュウ酸エチル等のエステル
類が挙げられる。塩基としては、例えば、炭酸カリウ
ム、炭酸ナトリウム、ナトリウムアミド、水素化ナトリ
ウム、トリエチルアミン、トリプロピルアミン、ピリジ
ン、1,8−ジアザビシクロ〔5.4.0〕ウンデセン
−7(DBU)、カリウム tert−ブトキシド等の
有機塩基等を使用できる。
【0034】化合物(11)を不活性溶媒中で還元する
ことによって化合物(12)を得ることができる。反応
温度は−75〜200℃、好ましくは0〜100℃であ
り、反応時間は1〜20時間、好ましくは5〜15時間
程度とすることができる。用いられる不活性溶媒として
は、例えば、ベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素
類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、1,2−ジメトキシエタン、エチレングリコールジ
メチルエーテル等のエーテル類、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化
水素類、メタノール、エタノール等のアルコール類を単
独で、もしくは混合して使用できる。還元反応用の反応
試剤としては、例えば、水素化アルミニウム、水素化リ
チウムアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化
リチウムアルミニウムと塩化アルミニウムの組み合わ
せ、水素化ホウ素ナトリウムと塩化カルシウムの組み合
わせ、水素化ホウ素ナトリウムと塩化アルミニウムの組
み合わせ等を使用できる。
【0035】次に、チオニルまたはリンハライドを用い
て化合物(12)をそのハロメチル化合物に、あるいは
トシルまたはメシルハライドを用いて化合物(12)を
そのトシルまたはメシルエステルに変換する。これらの
中間体への変換反応は、クロロホルム、ジクロロメタ
ン、テトラヒドロフランまたはジメチルホルムアミドの
ような不活性有機溶剤を使用して、室温から使用溶剤の
沸点の間で行うのが好ましい。これらの中間体は、反応
系から単離してから次の反応に用いてもよいし、反応系
中にある状態でそのまま次の反応に用いてもよい。
【0036】化合物(13)を式(14)で表されるア
ミンと反応させて式(5)で表されるピロリジノン誘導
体のラセミ体を得ることができる。この反応はテトラヒ
ドロフラン、ジオキサン、アセトニトリルまたはジメチ
ルホルムアミド中で実施できる。反応温度は、50〜1
50℃の範囲であり、個別の条件はアミンの塩基度およ
び反応溶媒として用いられる溶剤の沸点等に応じて選択
するとよい。この反応はまたアミンの過剰中で、溶剤を
使用することなく実施することもできる。この反応に用
いられる塩基としては、例えば、炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム、水酸化ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、ナ
トリウムアミド、水素化ナトリウム、トリエチルアミ
ン、トリプロピルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビ
シクロ〔5.4.0〕ウンデセン−7(DBU)等の有
機塩基等を挙げることができる。また上記反応には、必
要に応じて反応促進剤として、ヨウ化カリウム、ヨウ化
ナトリウム等のヨウ化アルカリ金属化合物を添加するこ
とができる。上記反応における式(13)の化合物と、
式(14)のアミンの使用割合は、特に限定されない
が、通常前者に対し後者を等モル〜過剰量、好ましくは
等モル〜5倍モル程度とすることができる。
【0037】以上のようにして得られたラセミ体から、
光学分割剤を用いて目的とするピロリジノン環の3位の
置換基が(R)配置である光学活性体を得ることができ
る。この光学分割は、ピロリジノン誘導体のラセミ体に
光学分割剤を反応させてジアステレオマー塩を形成さ
せ、各ジアステレオマー塩の溶解度の差を利用して目的
とする光学活性ピロリジノン誘導体を得る方法によって
行うことができる。ここで使用する光学分割剤として
は、光学活性ジベンゾイル酒石酸、光学活性10−カン
ファースルホン酸、光学活性ジ−p−トルオイル酒石
酸、光学活性チアゾリジン−4−カルボン酸、光学活性
3−フェニル乳酸、光学活性マンデル酸、光学活性カン
ファー酸、光学活性カンファン酸、光学活性ピログルタ
ミン酸、光学活性2’−ニトロタルトラニル酸、光学活
性N−アセチルフェニルグリシン、光学活性3−ブロモ
カンファー−8−スルホン酸、光学活性リンゴ酸、光学
活性酒石酸、光学活性N−アセチルフェニルアラニン等
を挙げることができる。これらの中では、光学活性マン
デル酸、光学活性ジベンゾイル酒石酸、光学活性カンフ
ァン酸等の光学活性カルボン酸をより好適なものとして
挙げることができる。
【0038】式(2)の光学活性ピロリジノン誘導体の
分割の場合、R4がハロゲン原子であり、nが5または
6、好ましくはR4が塩素原子であり、nが6である場
合には、光学分割剤は光学活性マンデル酸が特に好適で
ある。また、式(2)の化合物で、R4が炭素数1〜2
のパーフルオロアルキル基であり、nが5または6であ
る光学活性体の分割には、光学活性ジベンゾイル酒石酸
が特に好適である。
【0039】式(3)の光学活性体の分割においては、
4がハロゲン原子であり、R5が炭素数1〜4のアルコ
キシ基または炭素数1〜2のパーフルオロアルキル基、
好ましくはR4が塩素原子またはトリフルオロメチル基
であり、R5がメトキシ基である場合は、光学活性マン
デル酸が特に好ましい。式(3)において、R4が炭素
数1〜2のパーフルオロアルキル基であり、R5が炭素
数1〜4のアルコキシ基、好ましくは、R4がトリフル
オロメチル基であり、R5がメトキシ基である場合は、
光学活性ジベンゾイル酒石酸が特に好適である。
【0040】式(4)の光学活性体の分割において、R
6及びR7がハロゲン原子であり、R 8が水素原子または
炭素数1〜4のアルコキシ基、好ましくはR6及びR7
塩素原子であり、R8がメトキシ基である場合には、光
学活性カンファン酸が特に好適である。
【0041】光学分割剤の使用量は、ピロリジノン誘導
体のラセミ体に対して0.1〜5.0倍モル、好ましく
は0.5〜2.0倍モルとすることができる。溶媒とし
ては、アセトン、メチルエチルケトン、アセトニトリ
ル、ジオキサン、酢酸エチル、酢酸メチル、酢酸プロピ
ル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール
等が挙げられる。ジアステレオマー塩の起晶は0℃〜5
0℃、好ましくは10℃〜30℃の温度範囲で行わせる
ことができる。
【0042】かくして生成したジアステレオマー塩の結
晶を濾別することにより光学純度の高い(R)体あるい
は(S)体を得ることが出来るが、さらに光学純度を高
めたい場合は再結晶を数回繰り返せばよい。再結晶溶媒
は特に限定されないが、酢酸エチル、エタノール等が好
ましい。更に、優先晶出法により光学純度を高めること
もできる。
【0043】ジアステレオマー塩からの目的とする光学
活性体の取得は、ジアステレオマー塩を水に溶解または
懸濁させ、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウム等の塩基を作用させて脱
塩させ、生成した光学活性ピロリジノン誘導体を濾取あ
るいは抽出することにより容易に実施できる。
【0044】本発明は、ラセミ体を光学分割すること
で、ラセミ体が有しているシグマ受容体への親和性をさ
らに向上させ、一方ドーパミン受容体への親和性は変化
させないことにより選択性の向上を達成したものであ
る。後述する薬理試験例に示されるとおり、光学分割に
より得られた(R)体は、抗精神病活性の高活性化(E
50値が小さくなる)が達成でき、更にラセミ体で一部
観察された痙攣等の副作用は消失した。後述の表6に痙
攣誘発例が記載されているが、本発明の化合物の対応ラ
セミ体は抗精神病活性が発現する用量と副作用が発現す
る用量の差が大きいので、その用量を調節することでラ
セミ体のままでも抗精神病薬として使用することができ
るが、光学分割を行うことで活性と副作用の分割がなさ
れ、安全性が向上した。すなわち、本発明の光学活性
(R)体はシグマ受容体への親和性・選択性が向上し、
抗精神病活性が増大し、安全性が更に向上したものであ
る。このことはシグマ受容体作用薬の開発にとって大き
な効果である。
【0045】本発明の光学活性ピロリジノン誘導体は、
通常の薬理的に許容される酸と容易に塩を形成し得る。
その酸としては、例えば硫酸、硝酸、塩酸、燐酸、臭化
水素酸等の無機酸、酢酸、酒石酸、フマル酸、マレイン
酸、クエン酸、コハク酸、安息香酸、トリフルオロ酢
酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p−トルエ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、光学活性マンデル
酸、光学活性カンファン酸、光学活性カンファー酸、光
学活性ベンゾイル酒石酸、光学活性ジベンゾイル酒石
酸、またはアミノ酸等の有機酸が挙げられる。これらの
塩もまた抗精神病剤等のシグマ作用薬の活性成分として
用いることができる。
【0046】本発明の光学活性ピロリジノン誘導体また
はその薬学的に許容される塩を有効成分とする薬剤は、
一般的な医薬製剤の形態で用いることができる。製剤は
通常使用される充填剤、増量剤、結合剤、付湿剤、崩壊
剤、表面活性剤、滑沢剤等の希釈剤あるいは賦形剤を用
いて調製することができる。この医薬製剤としては各種
の形態が治療目的に応じて選択でき、その代表的なもの
として錠剤、丸剤、散剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒
剤、カプセル剤、坐剤および注射剤(液剤、懸濁剤等)
が挙げられる。
【0047】錠剤の形態に成形するに際しては、担体と
してこの分野で従来よりよく知られている各種のものを
広く使用することができる。その例としては、例えば乳
糖、白糖、塩化ナトリウム、ブドウ糖、尿素、デンプ
ン、炭酸カルシウム、カオリン、結晶セルロース、ケイ
酸等の賦形剤、水、エタノール、プロパノール、単シロ
ップ、ブドウ糖液、デンプン液、ゼラチン溶液、カルボ
キシメチルセルロース、セラック、メチルセルロース、
リン酸カリウム、ポリビニルピロリドン等の結合剤、乾
燥デンプン、アルギン酸ナトリウム、カンテン末、炭酸
水素ナトリウム、炭酸カルシウム、ポリオキシエチレン
ソルビタン脂肪酸エステル類、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ステアリン酸モノグリセリド、デンプン、乳糖等の
崩壊剤、白糖、ステアリン酸、カカオバター、水素添加
油等の崩壊抑制剤、第4級アンモニウム塩基、ラウリル
硫酸ナトリウム等の吸収促進剤、グリセリン、デンプン
等の保湿剤、デンプン、乳糖、カオリン、ベントナイ
ト、コロイド状ケイ酸等の吸着剤、タルク、ステアリン
酸塩、ホウ酸末、ポリエチレングリコール等の滑沢剤等
を使用できる。さらに錠剤は必要に応じ通常の剤皮を施
した錠剤、例えば糖衣錠、ゼラチン被包錠、腸溶被錠、
フィルムコーティング錠あるいは二層錠、多層錠とする
ことができる。
【0048】丸剤の形態に成形するに際しては、担体と
して従来この分野で公知のものを広く使用できる。その
例としては、例えばブドウ糖、乳糖、デンプン、カカオ
脂、硬化植物油、カオリン、タルク等の賦形剤、アラビ
アゴム末、トラガント末、ゼラチン等の結合剤、カルメ
ロースカルシウム、カンテン等の崩壊剤を使用できる。
【0049】坐剤の形態に成形するに際しては、担体と
して従来公知のものを広く使用できる。その例として
は、例えばポリエチレングリコール、カカオ脂、高級ア
ルコール、高級アルコールのエステル類、ゼラチン、半
合成グリセライド等を挙げることができる。
【0050】カプセル剤は常法に従い通常有効成分化合
物を上記で例示した各種の担体と混合して硬質ゼラチン
カプセル、軟質カプセル等に充填して調製される。
【0051】注射剤として調製される場合、液剤、乳剤
および懸濁剤は殺菌され、かつ血液と等張であるのが好
ましく、これらの形態に成形するに際しては、希釈剤と
してこの分野において慣用されているもの、例えば水、
エタノール、マクロゴール、プロピレングリコール、エ
トキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシ化イソ
ステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル類等を使用できる。なお、この場合等張
性の溶液を調製するのに充分な量の食塩、ブドウ糖ある
いはグリセリンを医薬製剤中に含有させてもよく、また
通常の溶解補助剤、緩衝剤、無痛化剤等を添加してもよ
い。
【0052】さらに必要に応じて着色剤、保存剤、香
料、風味剤、甘味剤等や他の医薬品を医薬製剤中に含有
させることもできる。
【0053】本発明のこれらの医薬製剤中に含有される
べき有効成分化合物の量としては、特に限定されずに広
範囲から適宜選択されるが、通常製剤組成物中に約1〜
70重量%、好ましくは約5〜50重量%とするのがよ
い。
【0054】本発明のこれら医薬製剤の投与方法は特に
制限はなく、各種製剤形態、患者の年齢、性別その他の
条件、疾患の程度に応じた方法で投与される。例えば錠
剤、丸剤、液剤、懸濁剤、乳剤、顆粒剤およびカプセル
剤の場合には、経口投与される。また注射剤の場合に
は、単独でまたはブドウ糖、アミノ酸等の通常の補液と
混合して静脈内投与され、さらに必要に応じて単独で筋
肉内、皮下もしくは腹腔内投与される。坐剤の場合は直
腸内投与される。
【0055】本発明のこれら医薬製剤の投与量は、用
法、患者の年齢、性別その他の条件、疾患の程度により
適宜選択されるが、通常有効成分化合物の量が一日当た
り体重1kg当たり、約0.0001〜50mg程度と
するのがよい。また投与単位形態の製剤中には有効成分
化合物が約0.001〜1000mgの範囲で含有され
るのが望ましい。
【0056】
【実施例】以下、製造例、製剤例、薬理試験例等により
本発明を更に詳細に説明する。
【0057】製造実施例1 (R)−1−(4−クロロフェニル)−3−(ヘキサメ
チレンイミン−1−イルメチル)−2−ピロリジノン塩
酸塩の製造 (1)ラセミ体の製造 (1−1)1−(4−クロロフェニル)−2−ピロリジ
ノン[化合物(1−a)]の製造 p−クロロアニリン372g(2.916mol)とγ
−ブチロラクトン251g(2.916mol)を混合
させ、次いで、塩酸75ml(0.9mol)を加え
た。徐々に加温し、内温110〜115℃で9時間還流
させた。さらに、還流液を除きつつ内温を徐々に上げ、
140℃で8時間反応させ、還流液(約80ml)を留
出させた。内温70℃に冷却後、酢酸エチル2000m
lに溶かし、水、炭酸ナトリウム水溶液、水の順に洗浄
し、硫酸マグネシウムで乾燥後、約1000mlに濃縮
して、析出晶を濾取した。濾液を約200mlに濃縮
し、析出晶を先の物と合わせ酢酸エチルで洗浄して、1
−(4−クロロフェニル)−2−ピロリジノン[化合物
(1−a)]347gを得た。
【0058】(1−2)1−(4−クロロフェニル)−
3−エトキシカルボニル−2−ピロリジノン[化合物
(1−b)]の製造 水素化ナトリウム(60%油性)25g(0.625m
ol)をTHF100mlと混合させ、炭酸ジエチル3
4.0g(0.288mol)を加え、還流させた。次
いで、還流下に化合物(1−a)52.0g(0.26
6mol)をTHF150mlに溶かした溶液を約1.
5時間かけて滴下した。4.5時間還流した後、冷却
し、氷水中に注意深くあけた。希塩酸で弱アルカリ性と
し、酢酸エチル300mlで抽出し、水、重曹水、水の
順に洗浄し硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮して油状物
を得た。ヘキサン200mlを加えて結晶化させ、濾取
し、ヘキサンで洗浄して、1−(4−クロロフェニル)
−3−エトキシカルボニル−2−ピロリジノン[化合物
(1−b)]60gを得た。
【0059】(1−3)1−(4−クロロフェニル)−
3−ヒドロキシメチル−2−ピロリジノン[化合物(1
−c)]の製造 化合物(1−b)30.0g(0.112mol)をメ
タノール150mlに溶かし、無水塩化カルシウム15
gを加えて溶解させた。次いで、氷冷下、水素化ホウ素
ナトリウム3.9g(0.103mol)を分割装入し
た。原料の消失を確認後、濃縮し、水と酢酸エチルを加
え、希塩酸で酸性とし、よくかき混ぜた。有機層を取
り、水洗し、乾燥させ、濃縮後、ヘキサン−エーテルで
結晶化させた。結晶を濾取し、ヘキサン−エーテルで洗
浄して、1−(4−クロロフェニル)−3−ヒドロキシ
メチル−2−ピロリジノン[化合物(1−c)]23.
3gを得た。
【0060】(1−4)1−(4−クロロフェニル)−
3−メシルオキシメチル−2−ピロリジノン[化合物
(1−d)]の製造 化合物(1−c)23.2g(0.103mol)をジ
クロロメタン200mlに溶かし、トリエチルアミン1
2.5g(0.124mol)を加えた。次いで、氷冷
下にメタンスルホニルクロリド14.2g(0.124
mol)を滴下した。2時間反応後、水洗し、硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、濃縮し、結晶化させた。エーテルを
加えてスラッジし、濾取し、エーテルで洗浄して、1−
(4−クロロフェニル)−3−メシルオキシメチル−2
−ピロリジノン[化合物(1−d)]29.8gを得
た。
【0061】(1−5)1−(4−クロロフェニル)−
3−(ヘキサメチレンイミン−1−イルメチル)−2−
ピロリジノンのラセミ体の製造 化合物(1−d)20.0g(65.8mmol)をジ
メチルセロソルブ80mlに溶かし、ヘキサヒドロ−1
H−アゼピン18.0g(0.181mol)を加え、
3.5時間還流した。濃縮後、氷水を加えて結晶化さ
せ、濾取し、水洗した。次いで、酢酸エチルに溶かし、
水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮し、結晶を析
出させた。ヘキサンでスラッジし、濾取し。酢酸エチル
−ヘキサンで洗浄して、1−(4−クロロフェニル)−
3−(ヘキサメチレンイミン−1−イルメチル)−2−
ピロリジノンのラセミ体16.5gを得た。 融点:98〜101℃1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.64(8
H,br),2.13(1H,m),2.33(1H,
m),2.70(6H,m),3.08(1H,m),
3.77(2H,m),7.31(2H,d),7.5
9(2H,d) (2)光学活性体の塩酸塩の製造 上記(1)で得た1−(4−クロロフェニル)−3−
(ヘキサメチレンイミン−1−イルメチル)−2−ピロ
リジノンのラセミ体 15.0g(48.9mmol)
を酢酸エチル150mlに溶解させ、(R)−(−)−
マンデル酸 7.44g(48.9mmol)を加え、
混合液中に析出した結晶を濾取した。この結晶を、酢酸
エチル 250mlに加熱下で溶解させ、溶媒量が約1
20mlとなるまで濃縮した。この濃縮で析出した結晶
を更に濾取した。この結晶を再度酢酸エチル 150m
lに溶解させ、これに、炭酸ナトリウム 4.0gを溶
解させた水溶液100mlと混合した。有機層を分取し
て水で洗浄した後、溶媒を留去した。残渣にエタノ−ル
70mlを加えて溶解し、これに4N塩酸/ジオキサ
ンを加えて酸性とした。溶液を濃縮し、析出した結晶を
濾取した。減圧下に乾燥して、白色結晶 4.1g(1
1.9mmol)を得た。 融点 218℃ 鏡像異性体過剰率 98%ee以上1 H−NMR(DMSO−d6、δppm):1.61−
3.54(17H,m),3.78−3.83(2H,
m),7.43−7.49(2H,m),7.69−
7.74(2H,m),10.35(1H,brs) なお、鏡像異性体過剰率は光学活性測定用カラムを用い
た液体クロマトグラフィーにより算出した。以下も同様
である。
【0062】製造比較例1 (S)−1−(4−クロロフェニル)−3−(ヘキサメ
チレンイミン−1−イルメチル)−2−ピロリジノン塩
酸塩の製造 製造実施例1の(1)で得た1−(4−クロロフェニ
ル)−3−(ヘキサメチレンイミン−1−イルメチル)
−2−ピロリジノンのラセミ体 15.0g(48.9
mmol)を酢酸エチル 150mlに溶解させ、
(S)−(+)−マンデル酸 7.44g(48.9m
mol)を加え、混合液中に析出した結晶を濾取した。
これを酢酸エチル 250mlに加熱して溶解し、溶媒
量が約120mlとなるまで濃縮した。析出した結晶を
濾取した。これを酢酸エチル 150mlに溶解し、炭
酸ナトリウム 4.0gを溶解した水溶液100mlと
混合した。有機層を水で洗浄した後溶媒を留去した。残
渣にエタノ−ル70mlを加えて溶解し、これに4N塩
酸/ジオキサンを加えて酸性とした。溶液を濃縮し、析
出した結晶を濾取した。減圧下に乾燥して、白色結晶
5.5g(16.0mmol)を得た。 融点 218℃ 鏡像異性体過剰率 98%ee以上1 H−NMR(DMSO−d6、δppm):1.60−
3.53(17H,m),3.78−3.83(2H,
m),7.42−7.48(2H,m),7.69−
7.74(2H,m),10.39(1H,brs) 製造実施例2 (R)−1−(4−クロロフェニル)−3−(4−メト
キシピペリジン−1−イルメチル)−2−ピロリジノン
の製造 (1)ラセミ体の製造 (1−1)4−メトキシピペリジン塩酸塩の製造 ヒドロキシピペリジン475g(4.696mol)を
ジオキサン3000mlに懸濁させた。ジ−tert−
ブチルジカーボネート1100g(5.04mol)を
ジオキサン1000mlに溶かした溶液を5時間かけて
滴下した。室温で1時間攪拌し、一晩放置した。減圧下
で濃縮し、n−ヘキサン1000mlに濃縮物を溶解し
た後、5〜10℃に冷却し、攪拌しながら結晶種を接種
した。析出晶を濾取し、ヘキサン500mlで洗浄し
て、4−ヒドロキシ−1−tert−ブトキシカルボニ
ルピペリジン912.3gを得た。
【0063】水素化ナトリウム(60%油性)100g
(2.5mol)をTHF1000mlに懸濁させ、穏
やかに還流させ、これに4−ヒドロキシ−1−tert
−ブトキシカルボニルピペリジン480g(2.38m
ol)をTHF1500mlに溶かした溶液を1時間か
けて滴下した。内温を55℃に下げ、ヨウ化メチル40
8g(2.88mol)を1.5時間かけて滴下した。
滴下後2時間還流し、室温に冷却し、反応物を氷水10
00mlと酢酸エチル200mlにあけ、よくかき混ぜ
て分液し、有機層を取り、水層を酢酸エチル300ml
で2回抽出し、有機層と合わせて水、次いで飽和食塩水
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧濃縮し
て4−メトキシ−1−tert−ブトキシカルボニルピ
ペリジン553.4gを得た。
【0064】この4−メトキシ−1−tert−ブトキ
シカルボニルピペリジンの675gを35〜40℃に加
温し、これに4N塩酸/ジオキサン850mlを3時間
かけて滴下した。滴下後、室温で2時間攪拌し、5〜1
0℃に冷却し、析出した結晶を濾取した。この結晶をイ
ソプロピルエーテル500mlで2回洗浄して、4−メ
トキシピペリジン塩酸塩283gを得た。
【0065】(1−2)製造実施例1の(1−4)で得
られた化合物(1−d)20g(65.9mmol)と
4−メトキシピペリジン塩酸塩15g(98.9mmo
l)をアセトニトリル50mlに混合し、トリエチルア
ミン20g(197.3mmol)を加え、10時間還
流した。攪拌しながら徐々に5〜10℃に冷却し、析出
した結晶を濾取し、水50mlで2回スラッジし、イソ
プロピルエーテル10mlで洗浄し、減圧乾燥を行い、
1−(4−クロロフェニル)−3−(4−メトキシピペ
リジン−1−イルメチル)−2−ピロリジノンのラセミ
体15.2gを得た。 融点:110〜111℃1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.61(2
H,m),1.9−2.1.(4H,m),2.2−
2.5(2H,m),2.62(1H,m),2.7−
3.0(3H,m),3.26(1H,m),3.32
(3H,s),3.78(2H,m),7.32(2
H,d),7.60(2H,d) (2)光学活性体の製造 上記(1)で得た1−(4−クロロフェニル)−3−
(4−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2−ピ
ロリジノンのラセミ体 2.74g(8.49mmo
l)を酢酸エチル 45mlに溶解させ、(R)−
(−)−マンデル酸 1.29g(8.49mmol)
を加え、混合液中に析出した結晶を濾取した。この結晶
をエタノール 50mlに加熱下に溶解させ、再結晶さ
せた。析出した結晶を濾取し、エタノール 50mlか
ら再度再結晶させた。これに酢酸エチル100mlと炭
酸ナトリウム水溶液 50mlを加え、室温で攪拌し
た。有機層を分取して水で洗浄した後濃縮し、析出した
結晶を濾取した。減圧下に乾燥して、白色結晶 620
mg(1.92mmol)を得た。 融点 133〜134℃ 鏡像異性体過剰率 99%ee以上1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.48−1.
64(2H,m),1.83−1.98(2H,m),
1.99−2.40(4H,m),2.55−2.64
(1H,m),2.68−2.86(4H,m),3.
18−3.26(1H,m),3.34(3H,s),
3.73−3.81(2H,m),7.29−7.33
(2H,m),7.56−7.72(2H,m) 製造比較例2 (S)−1−(4−クロロフェニル)−3−(4−メト
キシピペリジン−1−イルメチル)−2−ピロリジノン
の製造 実施例2の(1)で得た1−(4−クロロフェニル)−
3−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2
−ピロリジノンのラセミ体 2.74g(8.49mm
ol)を酢酸エチル 45mlに溶解させ、(S)−
(+)−マンデル酸 1.29g(8.49mmol)
を加え、混合液中に析出した結晶を濾取した。次に、こ
れをエタノ−ル 50mlに加熱下で溶解させ、再結晶
させ、それを濾取した。さらにエタノールより再度再結
晶させた。これを酢酸エチル 50mlに懸濁し、炭酸
ナトリウム 1.0gを溶解した水溶液30mlを加え
て攪拌し、結晶を溶解した。有機層を分取して水で洗浄
した後濃縮し、析出した結晶を濾取した。減圧下に乾燥
させて、白色結晶 500mg(1.55mmol)を
得た。 融点 133〜134℃ 鏡像異性体過剰率 98%ee以上1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.49−1.
64(2H,m),1.84−1.97(2H,m),
2.02−2.41(4H,m),2.51−2.64
(1H,m),2.68−2.89(4H,m),3.
16−3.25(1H,m),3.34(3H,s),
3.74−3.80(2H,m),7.30−7.33
(2H,m),7.56−7.71(2H,m) 製造実施例3 (R)−1−(4−クロロフェニル)−3−(4−メト
キシピペリジン−1−イルメチル)−2−ピロリジノン
の(R)−マンデル酸塩の製造 実施例2の(1)で得た1−(4−クロロフェニル)−
3−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2
−ピロリジノンのラセミ体 726g(2.249mo
l)をエタノール 7500mlに40〜45℃に加温
しながら溶解させ、エタノール 2500mlを減圧溜
去し、40〜45℃に保温しながら(R)−(−)−マ
ンデル酸 342g(2.248mol)を加えた。徐
々に10〜15℃に冷却し、析出晶を濾取し、エタノー
ル 500mlで洗浄した。これをエタノール 200
0mlから再結晶した。減圧下に乾燥して、白色結晶
424g(0.893mol)を得た。 融点 142.5〜143.5℃ 鏡像異性体過剰率 99%ee以上1 H−NMR(DMSO−d6、δppm):1.40−
1.45(2H,m),1.81−2.27(6H,
m),2.50−2.88(5H,m),3.16−
3.22(1H,m),3.22(3H,s),3.7
3−3.79(2H,m),4.96(1H,s),
7.28−7.44(7H,m),7.68−7.72
(2H,m) 製造実施例4 (R)−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3
−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2−
ピロリジノンの製造 (1)ラセミ体の製造 4−ブロモ−α,α,α−トリフルオロトルエン 17
6.6g(0.785mol)と2−メチルピロリドン
55.7g(0.654mol)を銅粉 176.6
g存在下160〜170℃で10時間加熱攪拌し、反応
物にクロロホルムを加え、銅を濾別し、水洗後濃縮し1
−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ピロリジ
ノン 38.9g(21.6%)を得た。
【0066】以後、製造実施例1の(1)の(1−
2)、(1−3)、(1−4)と同様に操作して、1−
(4−トリフルオロメチルフェニル)−3−メシルオキ
シメチル−2−ピロリジノン19.4gを得た。
【0067】次いで、1−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)−3−メシルオキシメチル−2−ピロリジノン
19.4g(57.4mmol)、4−メトキシピペリ
ジン塩酸塩17.5g(115.4mmol)、アセト
ニトリル50ml、トリエチルアミン17.4g(17
2mmol)を用い、製造実施例2の(1)の(1−
2)と同様に操作して、1−(4−トリフルオロメチル
フェニル)−3−(4−メトキシピペリジン−1−イル
メチル)−2−ピロリジノンのラセミ体16.0gを得
た。 融点:106〜108℃1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.59−1.
67(2H,m),1.90(2H,m),2.00−
2.60(4H,m),2.71(1H,m),2.7
6(1H,m),2.85(3H,m),3.23−
3.29(1H,m),3.34(3H,s),3.8
0−3.87(2H,m),7.62(2H,d,J=
8.1Hz),7.77(2H,d,J=8.8Hz) (2)光学活性体の製造 上記(1)で得た1−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−3−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチ
ル)−2−ピロリジノンのラセミ体9.2g(25.8
mmol)と(2R,3R)−(−)−ジベンゾイル−
L−酒石酸9.7g(25.8mmol)を酢酸エチル
46ml、エタノール23mlおよびエーテル70ml
に溶解させ、氷冷して析出した結晶を濾取した。得られ
た結晶6.7gをエタノール50mlに加熱溶解後、攪
拌しながら放冷し、析出晶を濾取した。同様の再結晶操
作を2回繰り返し、鏡像異性体過剰率60.6%eeの
結晶2.8gを得た。炭酸ナトリウム水溶液でアルカリ
性にし、有機層を取り、水洗し、乾燥させた。濃縮して
結晶を析出させ、これを濾取した。優先晶出法にて白色
結晶780mgを得た。 融点:121.2〜122.0℃ 鏡像異性体過剰率:90%ee以上1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.53−1.
65(2H,m),1.89−2.91(11H,
m),3.17−3.26(1H,m),3.34(3
H,s),3.76−3.90(2H,m),7.61
(2H,d,J=8.8Hz),7.78(2H,d,
J=8.8Hz) 製造比較例3 (S)−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3
−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2−
ピロリジノンの製造 製造実施例4の(2)の最初の濾液を濃縮し、酢酸エチ
ルと水に溶解させ、炭酸ナトリウムでアルカリ性にし、
有機層を取り、水洗し乾燥させた。濃縮して結晶を析出
させ、ヘキサンでスラッジし、結晶を瀘取した。優先晶
出法にて白色結晶380mgを得た。 融点:123.0〜123.6℃ 鏡像異性体過剰率:85%ee以上1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.50−1.
65(2H,m),1.85−2.95(11H,
m),3.15−3.25(1H,m),3.34(3
H,s),3.75−3.90(2H,m),7.61
(2H,d,J=8.8Hz),7.78(2H,d,
J=8.8Hz) 製造実施例8 (R)−1−(4−クロロフェニル)−3−(4−メト
キシピペリジン−1−イルメチル)−2−ピロリジノン
フマル酸塩の製造 炭酸ナトリウム 90g(0.842mol)を水 4
500mlに溶かし、酢酸エチル 3600mlを加
え、これに実施例3で得た(R)−1−(4−クロロフ
ェニル)−3−(4−メトキシピペリジン−1−イルメ
チル)−2−ピロリジノン (R)−マンデル酸塩 4
00g(0.842mol)を加えた。攪拌しながら3
5〜40℃に加温して溶解させ、有機層を取り、3%重
曹水 750ml、水 750mlで洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を除き、濾液を60℃に
加温し、これにフマル酸 97.7g(0.842mo
l)をエタノール 2000mlに50℃に加温して溶
解した溶液を加えた。徐々に10〜15℃に冷却し、析
出晶を濾取し、酢酸エチル 500mlとエタノール2
50mlの混合溶媒で洗浄した。減圧下に乾燥して、白
色結晶 338.3g(0.771mol)を得た。 融点 160−165.5℃ 鏡像異性体過剰率 99%ee以上1 H−NMR(DMSO−d6、δppm):1.41−
1.49(2H,m),1.81−1.94(3H,
m),2.12−2.32(3H,m),2.51−
2.59(1H,m),2.66−2.89(4H,
m),3.15−3.20(1H,m),3.22(3
H,s),3.73−3.79(2H,m),6.61
(2H,s),7.41−7.44(2H,m),7.
68−7.71(2H,m) 製造実施例9 (R)−1−(3、4−ジクロロフェニル)−3−(4
−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2−ピロリ
ジノンの製造 (1)ラセミ体の製造 3,4−ジクロロアニリンを出発原料とする以外は、製
造実施例1の(1)の(1−1)、(1−2)、(1−
3)、(1−4)及び製造実施例2の(1)の(1−
2)と同様に操作して、1−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−3−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチ
ル)−2−ピロリジノンのラセミ体32gを得た。 融点:110〜111℃1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.50−1.
63(2H,m),1.87−2.88(13H,
m),2.00−2.59(4H,m),2.71(1
H,m),2.76(1H,m),2.85(3H,
m),3.17−3.25(1H,m),3.34(3
H,s),3,69−3,81(2H,m),7.32
(1H,d,J=9Hz),7.55(1H,dd,J
=11,3Hz),7.81(1H,d,J=3Hz) (2)光学活性体の製造 上記(1)で得た1−(3、4−ジクロロフェニル)−
3−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2
−ピロリジノンのラセミ体 23.22g(65.0m
mol)を酢酸エチル 400mlに溶解させ、(1
S)−(−)−カンファン酸 12.90g(65.1
mmol)を加え、混合液中に析出した結晶を濾取し、
エタノール 150ml、80ml、80mlで3回再
結晶させた。この結晶に酢酸エチル 200mlと炭酸
ナトリウム 3gを溶解した水 100mlを加え、5
分間攪拌した。有機層を分取して濃縮し、析出した結晶
を濾取した。減圧下に乾燥させ、白色針状晶5.8g
(16.2mmol)を得た。 融点 132〜133℃ 鏡像異性体過剰率 99%ee以上1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.52−1.
60(2H,m),1.81−1.99(2H,m),
2.02−2.23(2H,m),2.24−2.42
(2H,m),2.51−2.63(1H,m),2.
69−2.78(1H,m),2.80−2.88(3
H,m),3.17−3.24(1H,m),3.34
(3H,s),3.73−3.79(2H,m),7.
40(1H,d,J=8.8Hz),7.54(1H,
dd,J=2.2,8.8Hz),7.81(1H,
d,J=2.2Hz) 製造比較例4 (S)−1−(3、4−ジクロロフェニル)−3−(4
−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2−ピロリ
ジノンの製造 実施例6の(1)で得た1−(3、4−ジクロロフェニ
ル)−3−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチ
ル)−2−ピロリジノンのラセミ体 800mg(2.
24mmol)を酢酸エチル 15mlに溶解させ、
(1R)−(+)−カンファン酸 444mg(2.2
4mmol)を加え、混合液中に析出した結晶を濾取
し、エタノール 7ml,7mlで2回再結晶した。こ
れに酢酸エチル30mlと炭酸ナトリウム 100mg
を溶解した水15mlを加え、5分間攪拌した。有機層
を分取して濃縮し、析出した結晶を濾取した。減圧下に
乾燥させ、白色針状晶120mg(0.34mmol)
を得た。 融点 132〜133℃ 鏡像異性体過剰率 98%ee以上1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.49−1.
64(2H,m),1.87−1.89(2H,m),
1.99−2.40(4H,m),2.51−2.60
(1H,m),2.63−2.88(4H,m),3.
16−3.28(1H,m),3.34(3H,s),
3.73−3.79(2H,m),7.40(1H,
d,J=8.8Hz),7.55(1H,dd,J=
2.9,8.8Hz),7.80(1H,d,J=2.
2Hz) 製造実施例10 (R)−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3
−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2−
ピロリジノンの製造 製造実施例4の(2)で、(2R,3R)−(−)−ジ
ベンゾイル−L−酒石酸を用いて最初に得られた結晶を
炭酸ナトリウム水溶液でアルカリ性にして得た(R)体
リッチの結晶(28.9%ee)0.84g(2.36
mmol)と、(R)−(−)−マンデル酸0.72g
(4.72mmol)をエタノール10mlに加温して
溶解させた。室温に冷却後、HPLCの光学分割カラム
で採取した結晶種(99%ee以上)を接種して2時間
放置した。析出した結晶を瀘取し、白色結晶0.1gを
得た。 融点:121.2〜122.0℃ 鏡像異性体過剰率:98%ee以上1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.53−1.
65(2H,m),1.89−2.91(11H,
m),3.17−3.26(1H,m),3.34(3
H,s),3.76−3.90(2H,m),7.61
(2H,d,J=8.8Hz),7.78(2H,d,
J=8.8Hz) 製造比較例5 製造実施例1の(1)で得た1−(4−クロロフェニ
ル)−3−(4−ヘキサメチレンイミン−1−イルメチ
ル)−2−ピロリジノンのラセミ体280mg(0.9
1mmol)をアセトン10mlに溶解させ、(2S,
3S)−(+)−ジ−p−トルオイル−D−酒石酸36
0mg(0.93mmol)を加えた。析出した結晶を
濾取した。白色結晶578gを得たが、鏡像異性体過剰
率はほとんど0%eeであった。
【0068】製剤実施例 以下の各成分を用いて錠剤を調製した。
【0069】
【表4】 先ず、上記のピロリジノン誘導体のフマル酸塩、クエン
酸、ラクトース、リン酸二カルシウム、プルロニックF
−68およびラウリル硫酸ナトリウムを混合した。得ら
れた混合物をNo.60スクリーンでふるい、ポリビニ
ルピロリドン、カルボワックス1500および同600
0を含むアルコール性溶液で湿式粒状化した。その際、
必要に応じてアルコールを添加して粉末をペースト状塊
にした。こうして得られた粒状化物に更にコーンスター
チを添加し、均一な粒子が形成されるまで混合を続け
た。混合物をNo.10スクリーンを通過させ、トレイ
に入れ、100℃のオーブンで12〜15時間乾燥させ
た後、No.16スクリーンでふるい、乾燥ラウリル硫
酸ナトリウムおよび乾燥ステアリン酸マグネシウムを加
えて混合し、打錠機で所望の形状に圧縮し、芯部を得
た。
【0070】この芯部をワニスで処理し、タルクを散布
することで吸湿防止処理を行なった後、その周囲に下塗
り層(ワニス被覆層)を被覆した。この下塗り層は、内
服用のために充分な回数のワニス塗布によって形成し
た。錠剤を完全に丸くかつ平滑にするためにさらに下塗
り層および平滑被覆をワニスを用いて行った。所望の被
覆が得られるまで更に着色被覆を行い、乾燥後、被覆錠
剤を磨いて均一な光沢の錠剤にした。
【0071】薬理試験例1(σ1受容体のラジオレセプ
ターアッセイ) Vilnerらの方法(B.J.Vilner and
W.D.Bowen,in Multiple Si
gma and PCP ReceptorLigan
ds: Mechanisms for Neurom
odulation and Neuroprotec
tion?,NPP Books:pp 341(19
92))を変更してσ1受容体に対するラジオレセプタ
ーアッセイを行った。
【0072】小脳、延髄を除いたモルモット全脳のより
調製したP2画分(20mg/ml)を被験薬および3
−ligand(3nM 3H−(+)pentazo
cine(NEN))とともに室温で2時間インキュベ
ートした。脳組織をセル・ハーベスター(Brande
l社、LL−12)にてグラスファイバー濾紙(Wha
tman,GF/B)に吸引濾過し、bufferで3
ml、2回洗浄した。グラスファイバー濾紙をバイアル
に入れ、シンチレーター(Amersham,ACSI
I)を3.5ml加えて10時間放置した後、液体シン
チレーションカウンターにて受容体に結合した3H−l
igandの量を測定した。なお、blankの測定に
は(+)−pentazocine(10μM)を使用
した。
【0073】各被験薬濃度における3H−ligand
の受容体に対する結合率を、被験薬無添加の時を100
%、blank物質の時を0%としてグラフを作成し、
結合率が50%になる被験薬濃度を求めてIC50値とし
た。これよりKi値を次式より求めた。
【0074】
【数1】 D3H−ligandと受容体との解離定数であり、
3H−ligand濃度を変化させた時の受容体に対す
る結合をScatchard plotすることにより
求めた。結果を表5に示す。
【0075】なお、表5または表6に挙げられた化合物
は以下のとおりである。
【0076】化合物I:1−(4−クロロフェニル)−
3−(ヘキサメチレンイミン−1−イルメチル)−2−
ピロリジノン
【0077】
【化14】 化合物II:1−(4−クロロフェニル)−3−(4−メ
トキシピペリジン−1−イルメチル)−2−ピロリジノ
【0078】
【化15】 化合物III:1−(3、4−ジクロロフェニル)−3−
(4−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2−ピ
ロリジノン
【0079】
【化16】 薬理試験例2(D2受容体ラジオレセプターアッセイ) Burtらの方法(D.R.Burt et al.,
Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.
72:4655(1975))に従って、3H−spi
perone(Amersham)と被験薬をラット脳
線条体部位ホモジネートとともにインキュベートし、上
記のσ1ラジオレセプターアッセイと同様にしてKi値
を計算した。結果を表5に示す。
【0080】
【表5】 *)塩を形成していないものをいう。表6においても同様である。
【0081】薬理試験例3(抗精神病活性試験:抗SK
F作用)抗精神病活性をマウスを使用してシグマ受容体
作動薬SKF−10047誘発 head weaving行動により調べた。実験には
5週齢のddy系雄性マウス(日本slc)を1群10
匹使用した。試験開始1時間前に測定ケージに入れ、安
静化させた。被験薬を経口投与60分後にSKF−10
047を20mg/kgの用量で皮下投与し、その20
分後から10分間head weaving数を測定し
た。薬効の評価はSKF−10047投与20分後から
10分間の各群のスコアーの平均値からcontrol
群に対する抑制率を求め、ED50値を算出して行った。
結果を表6に示す。
【0082】薬理試験例4(抗精神病活性:抗mAMP
作用) 抗精神病活性をマウスを使用してmethamphet
amine(mAMP)誘発運動亢進により調べた。実
験には5週齢のddy系雄性マウス(日本slc)を1
群10匹使用した。被験薬経口投与30分後に測定用p
hotocellケージにマウスを入れ、30分間運動
量を測定した(これを被験薬の自発運動に与える作用と
した)。その後一度ケージから出し、methamph
etamine 1.5mg/kgを皮下投与して、元
のケージに戻し30分間運動量を測定した。薬効評価は
mAMP投与後30分間の各群の運動量の平均値からC
ontrol群に対する抑制率を求め、ED50を算出し
て行った。結果を表6に示す。
【0083】
【表6】
【0084】
【発明の効果】本発明の方法によれば、親和性・選択性
が優れ、有効性が高いシグマ受容体作用薬である光学活
性ピロリジノン誘導体を容易にしかも高純度で得ること
ができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年6月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】(1−2)製造実施例1の(1−4)で得
られた化合物(1−d)20g(65.9mmol)と
4−メトキシピペリジン塩酸塩15g(98.9mmo
l)をアセトニトリル50mlに混合し、トリエチルア
ミン20g(197.3mmol)を加え、10時間還
流した。攪拌しながら徐々に5〜10℃に冷却し、析出
した結晶を濾取し、水50mlで2回スラッジし、イソ
プロピルエーテル10mlで洗浄し、減圧乾燥を行い、
1−(4−クロロフェニル)−3−(4−メトキシピペ
リジン−1−イルメチル)−2−ピロリジノンのラセミ
体15.2gを得た。 融点:110〜111℃1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.61(2
H,m),1.9−2.1(4H,m),2.2−2.
5(2H,m),2.62(1H,m),2.7−3.
0(3H,m),3.26(1H,m),3.32(3
H,s),3.78(2H,m),7.32(2H,
d),7.60(2H,d) (2)光学活性体の製造 上記(1)で得た1−(4−クロロフェニル)−3−
(4−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2−ピ
ロリジノンのラセミ体 2.74g(8.49mmo
l)を酢酸エチル 45mlに溶解させ、(R)−
(−)−マンデル酸 1.29g(8.49mmol)
を加え、混合液中に析出した結晶を濾取した。この結晶
をエタノール 50mlに加熱下に溶解させ、再結晶さ
せた。析出した結晶を濾取し、エタノール 50mlか
ら再度再結晶させた。これに酢酸エチル100mlと炭
酸ナトリウム水溶液 50mlを加え、室温で攪拌し
た。有機層を分取して水で洗浄した後濃縮し、析出した
結晶を濾取した。減圧下に乾燥して、白色結晶 620
mg(1.92mmol)を得た。 融点 133〜134℃ 鏡像異性体過剰率 99%ee以上1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.48−1.
64(2H,m),1.83−1.98(2H,m),
1.99−2.40(4H,m),2.55−2.64
(1H,m),2.68−2.86(4H,m),3.
18−3.26(1H,m),3.34(3H,s),
3.73−3.81(2H,m),7.29−7.33
(2H,m),7.56−7.72(2H,m) 製造比較例2 (S)−1−(4−クロロフェニル)−3−(4−メト
キシピペリジン−1−イルメチル)−2−ピロリジノン
の製造 実施例2の(1)で得た1−(4−クロロフェニル)−
3−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2
−ピロリジノンのラセミ体 2.74g(8.49mm
ol)を酢酸エチル 45mlに溶解させ、(S)−
(+)−マンデル酸 1.29g(8.49mmol)
を加え、混合液中に析出した結晶を濾取した。次に、こ
れをエタノ−ル 50mlに加熱下で溶解させ、再結晶
させ、それを濾取した。さらにエタノールより再度再結
晶させた。これを酢酸エチル 50mlに懸濁し、炭酸
ナトリウム 1.0gを溶解した水溶液30mlを加え
て攪拌し、結晶を溶解した。有機層を分取して水で洗浄
した後濃縮し、析出した結晶を濾取した。減圧下に乾燥
させて、白色結晶 500mg(1.55mmol)を
得た。 融点 133〜134℃ 鏡像異性体過剰率 98%ee以上 1H−NMR(CDCl3、δppm):1.49−
1.64(2H,m),1.84−1.97(2H,
m),2.02−2.41(4H,m),2.51−
2.64(1H,m),2.68−2.89(4H,
m),3.16−3.25(1H,m),3.34(3
H,s),3.74−3.80(2H,m),7.30
−7.33(2H,m),7.56−7.71(2H,
m) 製造実施例3 (R)−1−(4−クロロフェニル)−3−(4−メト
キシピペリジン−1−イルメチル)−2−ピロリジノン
の(R)−マンデル酸塩の製造 実施例2の(1)で得た1−(4−クロロフェニル)−
3−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2
−ピロリジノンのラセミ体 726g(2.249mo
l)をエタノール 7500mlに40〜45℃に加温
しながら溶解させ、エタノール 2500mlを減圧溜
去し、40〜45℃に保温しながら(R)−(−)−マ
ンデル酸 342g(2.248mol)を加えた。徐
々に10〜15℃に冷却し、析出晶を濾取し、エタノー
ル 500mlで洗浄した。これをエタノール 200
0mlから再結晶した。減圧下に乾燥して、白色結晶
424g(0.893mol)を得た。 融点 142.5〜143.5℃ 鏡像異性体過剰率 99%ee以上 1H−NMR(DMSO−d6、δppm):1.40
−1.45(2H,m),1.81−2.27(6H,
m),2.50−2.88(5H,m),3.16−
3.22(1H,m),3.22(3H,s),3.7
3−3.79(2H,m),4.96(1H,s),
7.28−7.44(7H,m),7.68−7.72
(2H,m) 製造実施例4 (R)−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3
−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2−
ピロリジノンの製造 (1)ラセミ体の製造 4−ブロモ−α,α,α−トリフルオロトルエン 17
6.6g(0.785mol)と2−メチルピロリドン
55.7g(0.654mol)を銅粉 176.6
g存在下160〜170℃で10時間加熱攪拌し、反応
物にクロロホルムを加え、銅を濾別し、水洗後濃縮し1
−(4−トリフルオロメチルフェニル)−2−ピロリジ
ノン 38.9g(21.6%)を得た。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0067
【補正方法】変更
【補正内容】
【0067】次いで、1−(4−トリフルオロメチルフ
ェニル)−3−メシルオキシメチル−2−ピロリジノン
19.4g(57.4mmol)、4−メトキシピペリ
ジン塩酸塩17.5g(115.4mmol)、アセト
ニトリル50ml、トリエチルアミン17.4g(17
2mmol)を用い、製造実施例2の(1)の(1−
2)と同様に操作して、1−(4−トリフルオロメチル
フェニル)−3−(4−メトキシピペリジン−1−イル
メチル)−2−ピロリジノンのラセミ体16.0gを得
た。 融点:106〜108℃ 1H−NMR(CDCl3、δppm):1.59−
1.67(2H,m),1.90(2H,m),2.0
0−2.60(4H,m),2.71(1H,m),
2.76(1H,m),2.85(3H,m),3.2
3−3.29(1H,m),3.34(3H,s),
3.80−3.87(2H,m),7.62(2H,
d,J=8.1Hz),7.77(2H,d,J=8.
8Hz) (2)光学活性体の製造 上記(1)で得た1−(4−トリフルオロメチルフェニ
ル)−3−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチ
ル)−2−ピロリジノンのラセミ体9.2g(25.8
mmol)と(2R,3R)−(−)−ジベンゾイル−
L−酒石酸9.7g(25.8mmol)を酢酸エチル
46ml、エタノール23mlおよびエーテル70ml
に溶解させ、氷冷して析出した結晶を濾取した。得られ
た結晶6.7gをエタノール50mlに加熱溶解後、攪
拌しながら放冷し、析出晶を濾取した。同様の再結晶操
作を2回繰り返し、鏡像異性体過剰率60.6%eeの
結晶2.8gを得た。炭酸ナトリウム水溶液でアルカリ
性にし、有機層を取り、水洗し、乾燥させた。濃縮して
結晶を析出させ、これを濾取した。優先晶出法にて白色
結晶780mgを得た。 融点:121.2〜122.0℃ 鏡像異性体過剰率:90%ee以上1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.53−1.
65(2H,m),1.89−2.91(11H,
m),3.17−3.26(1H,m),3.34(3
H,s),3.76−3.90(2H,m),7.61
(2H,d,J=8.8Hz),7.78(2H,d,
J=8.8Hz) 製造比較例3 (S)−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3
−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2−
ピロリジノンの製造 製造実施例4の(2)の最初の濾液を濃縮し、酢酸エチ
ルと水に溶解させ、炭酸ナトリウムでアルカリ性にし、
有機層を取り、水洗し乾燥させた。濃縮して結晶を析出
させ、ヘキサンでスラッジし、結晶を瀘取した。優先晶
出法にて白色結晶380mgを得た。 融点:123.0〜123.6℃ 鏡像異性体過剰率:85%ee以上1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.50−1.
65(2H,m),1.85−2.95(11H,
m),3.15−3.25(1H,m),3.34(3
H,s),3.75−3.90(2H,m),7.61
(2H,d,J=8.8Hz),7.78(2H,d,
J=8.8Hz)製造実施例5 (R)−1−(4−クロロフェニル)−3−(4−メト
キシピペリジン−1−イルメチル)−2−ピロリジノン
フマル酸塩の製造 炭酸ナトリウム 90g(0.842mol)を水 4
500mlに溶かし、酢酸エチル 3600mlを加
え、これに実施例3で得た(R)−1−(4−クロロフ
ェニル)−3−(4−メトキシピペリジン−1−イルメ
チル)−2−ピロリジノン (R)−マンデル酸塩 4
00g(0.842mol)を加えた。攪拌しながら3
5〜40℃に加温して溶解させ、有機層を取り、3%重
曹水 750ml、水 750mlで洗浄し、無水硫酸
ナトリウムで乾燥した。乾燥剤を除き、濾液を60℃に
加温し、これにフマル酸 97.7g(0.842mo
l)をエタノール 2000mlに50℃に加温して溶
解した溶液を加えた。徐々に10〜15℃に冷却し、析
出晶を濾取し、酢酸エチル 500mlとエタノール2
50mlの混合溶媒で洗浄した。減圧下に乾燥して、白
色結晶 338.3g(0.771mol)を得た。 融点 160−165.5℃ 鏡像異性体過剰率 99%ee以上1 H−NMR(DMSO−d6、δppm):1.41−
1.49(2H,m),1.81−1.94(3H,
m),2.12−2.32(3H,m),2.51−
2.59(1H,m),2.66−2.89(4H,
m),3.15−3.20(1H,m),3.22(3
H,s),3.73−3.79(2H,m),6.61
(2H,s),7.41−7.44(2H,m),7.
68−7.71(2H,m)製造実施例6 (R)−1−(3、4−ジクロロフェニル)−3−(4
−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2−ピロリ
ジノンの製造 (1)ラセミ体の製造 3,4−ジクロロアニリンを出発原料とする以外は、製
造実施例1の(1)の(1−1)、(1−2)、(1−
3)、(1−4)及び製造実施例2の(1)の(1−
2)と同様に操作して、1−(3,4−ジクロロフェニ
ル)−3−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチ
ル)−2−ピロリジノンのラセミ体32gを得た。 融点:110〜111℃1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.50−1.
63(2H,m),1.87−2.88(13H,
m),2.00−2.59(4H,m),2.71(1
H,m),2.76(1H,m),2.85(3H,
m),3.17−3.25(1H,m),3.34(3
H,s),3,69−3,81(2H,m),7.32
(1H,d,J=9Hz),7.55(1H,dd,J
=11,3Hz),7.81(1H,d,J=3Hz) (2)光学活性体の製造 上記(1)で得た1−(3、4−ジクロロフェニル)−
3−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2
−ピロリジノンのラセミ体 23.22g(65.0m
mol)を酢酸エチル 400mlに溶解させ、(1
S)−(−)−カンファン酸 12.90g(65.1
mmol)を加え、混合液中に析出した結晶を濾取し、
エタノール 150ml、80ml、80mlで3回再
結晶させた。この結晶に酢酸エチル 200mlと炭酸
ナトリウム 3gを溶解した水 100mlを加え、5
分間攪拌した。有機層を分取して濃縮し、析出した結晶
を濾取した。減圧下に乾燥させ、白色針状晶5.8g
(16.2mmol)を得た。 融点 132〜133℃ 鏡像異性体過剰率 99%ee以上1 H−NMR(CDCl3、δppm):1.52−1.
60(2H,m),1.81−1.99(2H,m),
2.02−2.23(2H,m),2.24−2.42
(2H,m),2.51−2.63(1H,m),2.
69−2.78(1H,m),2.80−2.88(3
H,m),3.17−3.24(1H,m),3.34
(3H,s),3.73−3.79(2H,m),7.
40(1H,d,J=8.8Hz),7.54(1H,
dd,J=2.2,8.8Hz),7.81(1H,
d,J=2.2Hz) 製造比較例4 (S)−1−(3、4−ジクロロフェニル)−3−(4
−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2−ピロリ
ジノンの製造製造実施例6 の(1)で得た1−(3、4−ジクロロフ
ェニル)−3−(4−メトキシピペリジン−1−イルメ
チル)−2−ピロリジノンのラセミ体 800mg
(2.24mmol)を酢酸エチル 15mlに溶解さ
せ、(1R)−(+)−カンファン酸 444mg
(2.24mmol)を加え、混合液中に析出した結晶
を濾取し、エタノール 7ml,7mlで2回再結晶し
た。これに酢酸エチル30mlと炭酸ナトリウム 10
0mgを溶解した水15mlを加え、5分間攪拌した。
有機層を分取して濃縮し、析出した結晶を濾取した。減
圧下に乾燥させ、白色針状晶120mg(0.34mm
ol)を得た。 融点 132〜133℃ 鏡像異性体過剰率 98%ee以上 1H−NMR(CDCl3、δppm):1.49−
1.64(2H,m),1.87−1.89(2H,
m),1.99−2.40(4H,m),2.51−
2.60(1H,m),2.63−2.88(4H,
m),3.16−3.28(1H,m),3.34(3
H,s),3.73−3.79(2H,m),7.40
(1H,d,J=8.8Hz),7.55(1H,d
d,J=2.9,8.8Hz),7.80(1H,d,
J=2.2Hz)製造実施例7 (R)−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−3
−(4−メトキシピペリジン−1−イルメチル)−2−
ピロリジノンの製造 製造実施例4の(2)で、(2R,3R)−(−)−ジ
ベンゾイル−L−酒石酸を用いて最初に得られた結晶を
炭酸ナトリウム水溶液でアルカリ性にして得た(R)体
リッチの結晶(28.9%ee)0.84g(2.36
mmol)と、(R)−(−)−マンデル酸0.72g
(4.72mmol)をエタノール10mlに加温して
溶解させた。室温に冷却後、HPLCの光学分割カラム
で採取した結晶種(99%ee以上)を接種して2時間
放置した。析出した結晶を瀘取し、白色結晶0.1gを
得た。 融点:121.2〜122.0℃ 鏡像異性体過剰率:98%ee以上 1H−NMR(CDCl3、δppm):1.53−
1.65(2H,m),1.89−2.91(11H,
m),3.17−3.26(1H,m),3.34(3
H,s),3.76−3.90(2H,m),7.61
(2H,d,J=8.8Hz),7.78(2H,d,
J=8.8Hz) 製造比較例5 製造実施例1の(1)で得た1−(4−クロロフェニ
ル)−3−(4−ヘキサメチレンイミン−1−イルメチ
ル)−2−ピロリジノンのラセミ体280mg(0.9
1mmol)をアセトン10mlに溶解させ、(2S,
3S)−(+)−ジ−p−トルオイル−D−酒石酸36
0mg(0.93mmol)を加えた。析出した結晶を
濾取した。白色結晶578gを得たが、鏡像異性体過剰
率はほとんど0%eeであった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】薬理試験例4(抗精神病活性:抗mAMP
作用) 抗精神病活性をマウスを使用してmethamphet
amine(mAMP)誘発運動亢進により調べた。実
験には5週齢のddy系雄性マウス(日本slc)を1
群10匹使用した。被験薬経口投与30分後に測定用p
hotocellケージにマウスを入れ、30分間運動
量を測定した(これを被験薬の自発運動に与える作用と
した)。その後一度ケージから出し、methamph
etamine 1.5mg/kgを皮下投与して、元
のケージに戻し30分間運動量を測定した。薬効評価は
mAMP投与後30分間の各群の運動量の平均値から
ontrol群に対する抑制率を求め、ED50を算出
して行った。結果を表6に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/445 AED A61K 31/445 AED 31/55 AAE 31/55 AAE C07B 57/00 350 7419−4H C07B 57/00 350 C07D 403/06 207 C07D 403/06 207 223 223 225 225 // C07M 7:00 (72)発明者 大戸 範雄 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 掘込 和利 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 三輪 高市 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 神岡 健 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 川島 章治 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 [上記式(1)中、R1及びR2はそれぞれ独立に、水素
    原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素
    数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜3のパーフルオロ
    アルキル基あるいは炭素数1〜3のパーフルオロアルコ
    キシ基を示し、 R3は水素原子、水酸基、炭素数1〜6のアルキル基、
    炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜3のパーフル
    オロアルキル基、炭素数1〜3のパーフルオロアルコキ
    シ基、炭素数2〜5のアルケニルオキシ基あるいは炭素
    数3〜5のアルキニルオキシ基を示し、 nは4〜7の整数を示す]で表されることを特徴とする
    光学活性ピロリジノン誘導体及びその薬学的に許容され
    る塩。
  2. 【請求項2】 下記式(2) 【化2】 [式(2)中、R4は水素原子、ハロゲン原子、炭素数
    1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭
    素数1〜2のパーフルオロアルキル基あるいは炭素数1
    〜2のパーフルオロアルコキシ基を示し、nは4〜7の
    整数を示す]で表される請求項1に記載の光学活性ピロ
    リジノン誘導体及びその薬学的に許容される塩。
  3. 【請求項3】 下記式(3) 【化3】 [式(3)中、R4は水素原子、ハロゲン原子、炭素数
    1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭
    素数1〜2のパーフルオロアルキル基あるいは炭素数1
    〜2のパーフルオロアルコキシ基を示し、R5は水酸
    基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
    キシ基、炭素数1〜2のパーフルオロアルキル基、炭素
    数1〜2のパーフルオロアルコキシ基、炭素数2〜5の
    アルケニルオキシ基あるいは炭素数3〜5のアルキニル
    オキシ基を示す]で表される請求項1に記載の光学活性
    ピロリジノン誘導体及びその薬学的に許容される塩。
  4. 【請求項4】 R4がハロゲン原子、炭素数1〜4のア
    ルキル基または炭素数1〜2のパーフルオロアルキル基
    であり、R5が炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜
    4のアルコキシ基、炭素数1〜2のパーフルオロアルキ
    ル基または炭素数1〜2のパーフルオロアルコキシ基で
    ある請求項3に記載の光学活性ピロリジノン誘導体及び
    その薬学的に許容される塩。
  5. 【請求項5】 下記式(4) 【化4】 [式(4)中、R6及びR7はそれぞれ独立に、ハロゲン
    原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアル
    コキシ基、炭素数1〜2のパーフルオロアルキル基ある
    いは炭素数1〜2のパーフルオロアルコキシ基を示し、 R8は水素原子、水酸基、炭素数1〜4のアルキル基、
    炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜2のパーフル
    オロアルキル基、炭素数1〜2のパーフルオロアルコキ
    シ基、炭素数2〜5のアルケニルオキシ基あるいは炭素
    数3〜5のアルキニルオキシ基を示す]で表される請求
    項1記載の光学活性ピロリジノン誘導体及びその薬学的
    に許容される塩。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の光学活
    性ピロリジノン誘導体またはその薬学的に許容される塩
    を有効成分とする抗精神病薬。
  7. 【請求項7】 下記式(5) 【化5】 [上記式(5)中、R1及びR2はそれぞれ独立に、水素
    原子、ハロゲン原子、炭素数1〜6のアルキル基、炭素
    数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜3のパーフルオロ
    アルキル基あるいは炭素数1〜3のパーフルオロアルコ
    キシ基を示し、 R3は水素原子、水酸基、炭素数1〜6のアルキル基、
    炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜3のパーフル
    オロアルキル基、炭素数1〜3のパーフルオロアルコキ
    シ基、炭素数2〜5のアルケニルオキシ基あるいは炭素
    数3〜5のアルキニルオキシ基を示し、 nは4〜7の整数を示す]で表されるピロリジノン誘導
    体のラセミ体と光学分割剤よりジアステレオマー塩の混
    合物を得る工程と、(b)前記ジアステレオマー塩の混
    合物から、請求項1に記載の光学活性ピロリジノン誘導
    体のジアステレオマー塩を分離する工程と、(c)分離
    されたジアステレオマー塩から前記光学活性ピロリジノ
    ン誘導体を分離し、回収する工程とを有することを特徴
    とする光学分割方法。
  8. 【請求項8】 前記ラセミ体が下記式(6) 【化6】 [式(6)中、R4は水素原子、ハロゲン原子、炭素数
    1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭
    素数1〜2のパーフルオロアルキル基あるいは炭素数1
    〜2のパーフルオロアルコキシ基を示し、nは4〜7の
    整数を示す]で表されるピロリジノン誘導体のラセミ体
    であり、請求項2に記載の光学活性ピロリジノン誘導体
    を分割する請求項7に記載の光学分割方法。
  9. 【請求項9】 R4がハロゲン原子であり、nが5また
    は6であり、前記光学分割剤が光学活性マンデル酸であ
    る請求項8に記載の光学分割方法。
  10. 【請求項10】 R4が塩素原子であり、nが6である
    請求項9に記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 R4が炭素数1〜2のパーフルオロア
    ルキル基であり、nが5または6であり、前記光学分割
    剤が光学活性ジベンゾイル酒石酸である請求項8に記載
    の光学分割方法。
  12. 【請求項12】 前記ラセミ体が下記式(7) 【化7】 [式(7)中、R4は水素原子、ハロゲン原子、炭素数
    1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコキシ基、炭
    素数1〜2のパーフルオロアルキル基あるいは炭素数1
    〜2のパーフルオロアルコキシ基を示し、R5は水酸
    基、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアルコ
    キシ基、炭素数1〜2のパーフルオロアルキル基、炭素
    数1〜2のパーフルオロアルコキシ基、炭素数2〜5の
    アルケニルオキシ基あるいは炭素数3〜5のアルキニル
    オキシ基を示す]で表されるピロリジノン誘導体のラセ
    ミ体であり、請求項3に記載の光学活性ピロリジノン誘
    導体を分割する請求項7に記載の光学分割方法。
  13. 【請求項13】 R4がハロゲン原子、炭素数1〜4の
    アルキル基または炭素数1〜2のパーフルオロアルキル
    基であり、R5が炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1
    〜4のアルコキシ基、炭素数1〜2のパーフルオロアル
    キル基または炭素数1〜2のパーフルオロアルコキシ基
    である請求項12に記載の光学分割方法。
  14. 【請求項14】 R4がハロゲン原子または炭素数1〜
    2のパーフルオロアルキル基であり、R5が炭素数1〜
    4のアルコキシ基であり、光学分割剤が光学活性マンデ
    ル酸である請求項12に記載の光学分割方法。
  15. 【請求項15】 R4が塩素原子またはトリフルオロメ
    チル基であり、R5がメトキシ基である請求項14に記
    載の光学分割方法。
  16. 【請求項16】 R4が炭素数1〜2のパーフルオロア
    ルキル基であり、R5が炭素数1〜4のアルコキシ基で
    あり、光学分割剤が光学活性ジベンゾイル酒石酸である
    請求項13に記載の光学分割方法。
  17. 【請求項17】 R4がトリフルオロメチル基であり、
    5がメトキシ基である請求項16に記載の光学分割方
    法。
  18. 【請求項18】 前記ラセミ体が下記式(8) 【化8】 [式(8)中、R6及びR7はそれぞれ独立に、ハロゲン
    原子、炭素数1〜4のアルキル基、炭素数1〜4のアル
    コキシ基、炭素数1〜2のパーフルオロアルキル基ある
    いは炭素数1〜2のパーフルオロアルコキシ基を示し、
    8は水素原子、水酸基、炭素数1〜4のアルキル基、
    炭素数1〜4のアルコキシ基、炭素数1〜2のパーフル
    オロアルキル基、炭素数1〜2のパーフルオロアルコキ
    シ基、炭素数2〜5のアルケニルオキシ基あるいは炭素
    数3〜5のアルキニルオキシ基を示す]で表されるピロ
    リジノン誘導体のラセミ体であり、請求項5に記載の光
    学活性ピロリジノン誘導体を分割する請求項7に記載の
    光学分割方法。
  19. 【請求項19】 R6及びR7がハロゲン原子であり、R
    8が水素原子または炭素数1〜4のアルコキシ基であ
    り、光学分割剤が光学活性カンファン酸である請求項1
    8に記載の光学分割方法。
  20. 【請求項20】 R6及びR7が塩素原子であり、R8
    メトキシ基である請求項19に記載の光学分割方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5969138A (en) * 1996-11-01 1999-10-19 Mitsui Chemicals, Inc. Pyrrolidinone derivatives
WO2001049671A1 (en) * 1999-12-29 2001-07-12 Oxis Isle Of Man, Limited Methods for resolving racemic mixtures of 5-substituted 4-hydroxy-2-furanones
JP2013530977A (ja) * 2010-06-25 2013-08-01 ウーツェーベー ファルマ ゲーエムベーハー 窒素置換(s)−5−アルコキシ−2−アミノテトラリン誘導体の分割方法

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