JPH0941226A - 炭素繊維製造用プリカーサーおよびその製造方法 - Google Patents
炭素繊維製造用プリカーサーおよびその製造方法Info
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- JPH0941226A JPH0941226A JP19167295A JP19167295A JPH0941226A JP H0941226 A JPH0941226 A JP H0941226A JP 19167295 A JP19167295 A JP 19167295A JP 19167295 A JP19167295 A JP 19167295A JP H0941226 A JPH0941226 A JP H0941226A
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- precursor
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Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明の炭素繊維製造用プリカーサーにより、
強度の高い炭素繊維を効率よく提供する。 【解決手段】有機化合物およびシリコーン化合物から選
ばれた1種以上からなる粒子を繊維表面に有することを
特徴とする炭素繊維製造用プリカーサー。
強度の高い炭素繊維を効率よく提供する。 【解決手段】有機化合物およびシリコーン化合物から選
ばれた1種以上からなる粒子を繊維表面に有することを
特徴とする炭素繊維製造用プリカーサー。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、引張強度の優れた
炭素繊維を得ることのできる炭素繊維製造用プリカーサ
ー、その製造方法、およびそのプリカーサーを用いた炭
素繊維の製造方法に関する。
炭素繊維を得ることのできる炭素繊維製造用プリカーサ
ー、その製造方法、およびそのプリカーサーを用いた炭
素繊維の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】炭素繊維は他の繊維に比べて優れた比強
度および比弾性率を有するため、その優れた機械的特性
を利用して樹脂との複合材料用の補強繊維として工業的
に広く利用されている。近年、炭素繊維複合材料の優位
性はますます高まり、特にスポーツ、航空宇宙用途にお
いてはこの炭素繊維複合材料に対する高性能化要求が強
い。複合材料としての特性は炭素繊維そのものの特性に
起因するところが大きく、この要求はとりもなおさず炭
素繊維自身への高性能化要求である。
度および比弾性率を有するため、その優れた機械的特性
を利用して樹脂との複合材料用の補強繊維として工業的
に広く利用されている。近年、炭素繊維複合材料の優位
性はますます高まり、特にスポーツ、航空宇宙用途にお
いてはこの炭素繊維複合材料に対する高性能化要求が強
い。複合材料としての特性は炭素繊維そのものの特性に
起因するところが大きく、この要求はとりもなおさず炭
素繊維自身への高性能化要求である。
【0003】このような高性能炭素繊維を製造するため
には、特に破断の開始点となるような欠陥の生成を抑制
することが必要である。特に、炭素繊維の破断は大部分
表面から開始しており、表面欠陥の寄与が大きいことが
わかる。それに対して従来、炭素繊維に気相処理、液相
処理、電解処理など種々の後処理をほどこすことによ
り、表層をエッチングして表面欠陥を除去する技術など
が提案された(たとえば、特開昭58−214527号
公報、特開昭61−225330号公報)。しかし、上
記技術によれば強度は向上するものの、操作、工程が非
常に煩雑になり、現実の生産技術としては採用が困難、
かつコストが上昇するという問題点を有していた。
には、特に破断の開始点となるような欠陥の生成を抑制
することが必要である。特に、炭素繊維の破断は大部分
表面から開始しており、表面欠陥の寄与が大きいことが
わかる。それに対して従来、炭素繊維に気相処理、液相
処理、電解処理など種々の後処理をほどこすことによ
り、表層をエッチングして表面欠陥を除去する技術など
が提案された(たとえば、特開昭58−214527号
公報、特開昭61−225330号公報)。しかし、上
記技術によれば強度は向上するものの、操作、工程が非
常に煩雑になり、現実の生産技術としては採用が困難、
かつコストが上昇するという問題点を有していた。
【0004】表面欠陥が生成する原因としては、異物の
付着、ローラーなどによる傷の生成、熱による単糸間接
着などを挙げることができるが、米国特許第35088
74号明細書にはプリカーサーにカーボンブラックを付
与することによって単糸間接着が抑制され、強度が向上
すると述べられている。しかし、それは強度レベルが低
い炭素繊維の場合のことであり、強度レベルの高い系で
はカーボンブラック付与をおこなうとかえって強度は低
下してしまうという問題があった。それは、硬い微粒子
によってプリカーサーに傷が生成するためであると考え
られる。
付着、ローラーなどによる傷の生成、熱による単糸間接
着などを挙げることができるが、米国特許第35088
74号明細書にはプリカーサーにカーボンブラックを付
与することによって単糸間接着が抑制され、強度が向上
すると述べられている。しかし、それは強度レベルが低
い炭素繊維の場合のことであり、強度レベルの高い系で
はカーボンブラック付与をおこなうとかえって強度は低
下してしまうという問題があった。それは、硬い微粒子
によってプリカーサーに傷が生成するためであると考え
られる。
【0005】本発明者は、単糸間に隙間を設けて単糸間
接着を抑制するべく、有機化合物およびシリコーン化合
物から選ばれた1種以上からなる粒子を付与すると、強
度レベルの高い炭素繊維の強度がさらに向上することを
見出し、本発明に到達した。
接着を抑制するべく、有機化合物およびシリコーン化合
物から選ばれた1種以上からなる粒子を付与すると、強
度レベルの高い炭素繊維の強度がさらに向上することを
見出し、本発明に到達した。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来技術では達成し得なかった引張強度の高い炭素繊
維、およびその炭素繊維を用いた複合材料を提供するこ
とにある。
従来技術では達成し得なかった引張強度の高い炭素繊
維、およびその炭素繊維を用いた複合材料を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、 (1)有機化合物およびシリコーン化合物から選ばれた
1種以上からなる粒子を繊維表面に有することを特徴と
する炭素繊維製造用プリカーサー。
1種以上からなる粒子を繊維表面に有することを特徴と
する炭素繊維製造用プリカーサー。
【0008】(2)炭化残存率が70%以下の粒子を表
面に有することを特徴とする炭素繊維製造用プリカーサ
ー。
面に有することを特徴とする炭素繊維製造用プリカーサ
ー。
【0009】(3)粒子の平均粒子径が0.05〜50
μmであることを特徴とする上記(1)または(2)に
記載の炭素繊維製造用プリカーサー。
μmであることを特徴とする上記(1)または(2)に
記載の炭素繊維製造用プリカーサー。
【0010】(4)粒子の付着量が0.001〜10重
量%であることを特徴とする上記(1)〜(3)項のい
ずれかに記載の炭素繊維製造用プリカーサー。
量%であることを特徴とする上記(1)〜(3)項のい
ずれかに記載の炭素繊維製造用プリカーサー。
【0011】(5)粒子がポリ4フッ化エチレン、4フ
ッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体、フェノー
ル樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン、ポリエチレン、
ポリアクリロニトリル、シリコーンゴム、シリコーンレ
ジンのいずれかを含むことを特徴とする上記(1)〜
(4)項のいずれかに記載の炭素繊維製造用プリカーサ
ー。
ッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体、フェノー
ル樹脂、メラミン樹脂、ポリスチレン、ポリエチレン、
ポリアクリロニトリル、シリコーンゴム、シリコーンレ
ジンのいずれかを含むことを特徴とする上記(1)〜
(4)項のいずれかに記載の炭素繊維製造用プリカーサ
ー。
【0012】(6)粒子がフッ素あるいはケイ素を含有
することを特徴とする上記(1)〜(5)項のいずれか
に記載の炭素繊維製造用プリカーサー。
することを特徴とする上記(1)〜(5)項のいずれか
に記載の炭素繊維製造用プリカーサー。
【0013】(7)有機化合物およびシリコーン化合物
から選ばれた1種以上からなる粒子を繊維表面に付与す
ることを特徴とする炭素繊維製造用プリカーサーの製造
方法。
から選ばれた1種以上からなる粒子を繊維表面に付与す
ることを特徴とする炭素繊維製造用プリカーサーの製造
方法。
【0014】(8)炭化残存率が70%以下の粒子を繊
維表面に付与することを特徴とする炭素繊維製造用プリ
カーサーの製造方法。
維表面に付与することを特徴とする炭素繊維製造用プリ
カーサーの製造方法。
【0015】(9)有機化合物およびシリコーン化合物
から選ばれた1種以上からなる粒子を繊維表面に有する
炭素繊維製造用プリカーサーを焼成することを特徴とす
る炭素繊維の製造方法。
から選ばれた1種以上からなる粒子を繊維表面に有する
炭素繊維製造用プリカーサーを焼成することを特徴とす
る炭素繊維の製造方法。
【0016】(10)炭化残存率が70%以下の粒子を
繊維表面に有する炭素繊維製造用プリカーサーを焼成す
ることを特徴とする炭素繊維の製造方法。
繊維表面に有する炭素繊維製造用プリカーサーを焼成す
ることを特徴とする炭素繊維の製造方法。
【0017】によって解決することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明について説明する。
【0019】本発明の炭素繊維製造用プリカーサーは、
表面に粒子を有しているため、それが単糸間に入って単
糸同士の直接接触が抑制されるため高強度の炭素繊維を
得ることができる。
表面に粒子を有しているため、それが単糸間に入って単
糸同士の直接接触が抑制されるため高強度の炭素繊維を
得ることができる。
【0020】しかし、たとえばシリカ、アルミナ、金属
のような無機粒子は一般的に硬くてプリカーサーを傷つ
けやすく、かつ金属は炭化物を形成して欠陥を形成す
る。
のような無機粒子は一般的に硬くてプリカーサーを傷つ
けやすく、かつ金属は炭化物を形成して欠陥を形成す
る。
【0021】本発明による粒子は、有機化合物およびシ
リコーン化合物から選ばれた1種以上からなる。
リコーン化合物から選ばれた1種以上からなる。
【0022】有機化合物およびシリコーン化合物の具体
例としては、ポリ4フッ化エチレン、4フッ化エチレン
−6フッ化プロピレン共重合体、フェノール樹脂、メラ
ミン樹脂、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリアクリロ
ニトリル、シリコーンゴム、シリコーンレジン等を挙げ
ることができる。
例としては、ポリ4フッ化エチレン、4フッ化エチレン
−6フッ化プロピレン共重合体、フェノール樹脂、メラ
ミン樹脂、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリアクリロ
ニトリル、シリコーンゴム、シリコーンレジン等を挙げ
ることができる。
【0023】本発明における粒子は、耐炎化温度におい
て粒子形状を保つことが単糸間接着抑制の観点から好ま
しいため、熱硬化性樹脂あるいは溶融温度が300℃以
上の熱可塑性樹脂であることが好ましい。具体例として
は、ポリ4フッ化エチレン、4フッ化エチレン−6フッ
化プロピレン共重合体、フェノール樹脂、メラミン樹
脂、架橋ポリスチレン、架橋ポリエチレン、ポリアクリ
ロニトリル、シリコーンゴム、シリコーンレジン等を挙
げることができる。その中でも、ポリ4フッ化エチレ
ン、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体等
のフッ素を含有する粒子では、摩擦係数が低くてプリカ
ーサーに傷を生成しにくいためか、強度の向上幅が大き
い。よって、本発明における粒子はフッ素を含有してい
ることが好ましい。その含有量は1重量%以上が好まし
く、10重量%以上がより好ましく、50重量%以上が
さらに好ましい。
て粒子形状を保つことが単糸間接着抑制の観点から好ま
しいため、熱硬化性樹脂あるいは溶融温度が300℃以
上の熱可塑性樹脂であることが好ましい。具体例として
は、ポリ4フッ化エチレン、4フッ化エチレン−6フッ
化プロピレン共重合体、フェノール樹脂、メラミン樹
脂、架橋ポリスチレン、架橋ポリエチレン、ポリアクリ
ロニトリル、シリコーンゴム、シリコーンレジン等を挙
げることができる。その中でも、ポリ4フッ化エチレ
ン、4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン共重合体等
のフッ素を含有する粒子では、摩擦係数が低くてプリカ
ーサーに傷を生成しにくいためか、強度の向上幅が大き
い。よって、本発明における粒子はフッ素を含有してい
ることが好ましい。その含有量は1重量%以上が好まし
く、10重量%以上がより好ましく、50重量%以上が
さらに好ましい。
【0024】また、シリコーンゴム、シリコーンレジン
等のケイ素を含有する粒子では、粒子の耐熱性が高いた
めか、強度の向上幅が大きい。よって、本発明における
粒子はケイ素を含有していることが好ましい。その含有
量は1重量%以上が好ましく、10重量%以上がより好
ましく、35重量%以上がさらに好ましい。
等のケイ素を含有する粒子では、粒子の耐熱性が高いた
めか、強度の向上幅が大きい。よって、本発明における
粒子はケイ素を含有していることが好ましい。その含有
量は1重量%以上が好ましく、10重量%以上がより好
ましく、35重量%以上がさらに好ましい。
【0025】さらにまた、該粒子の炭化残存率が高すぎ
ると、焼成中のローラー上で糸条がスリップを起こして
毛羽が発生したり、あるいは延伸比が上げられないため
に高物性の炭素繊維が得られにくい等の問題点が発生す
ることがある。よって、本発明における粒子の炭化残存
率は70%以下が好ましく、50%以下がより好まし
く、30%以下がさらに好ましい。
ると、焼成中のローラー上で糸条がスリップを起こして
毛羽が発生したり、あるいは延伸比が上げられないため
に高物性の炭素繊維が得られにくい等の問題点が発生す
ることがある。よって、本発明における粒子の炭化残存
率は70%以下が好ましく、50%以下がより好まし
く、30%以下がさらに好ましい。
【0026】炭化残存率は次のように測定する。
【0027】理学電機製TAS−300高温型差動TG
−DTAを用い、一旦真空引きして窒素で復圧した後、
30ml/分の窒素気流下、500℃/分の昇温速度で
800℃まで炭化減量を測定する。この時、室温でのサ
ンプル重量W1と700℃におけるサンプル重量W2と
の比から次のように炭化残存率を定義する。
−DTAを用い、一旦真空引きして窒素で復圧した後、
30ml/分の窒素気流下、500℃/分の昇温速度で
800℃まで炭化減量を測定する。この時、室温でのサ
ンプル重量W1と700℃におけるサンプル重量W2と
の比から次のように炭化残存率を定義する。
【0028】 炭化残存率(%)=(W2/W1)×100 また、本発明における粒子は、プリカーサーに傷をつけ
ない程度の柔らかさを有し、また工程中の張力などで変
形して単糸間接着抑制効果が減少することがない程度の
適度な硬度を有しているのがよい。
ない程度の柔らかさを有し、また工程中の張力などで変
形して単糸間接着抑制効果が減少することがない程度の
適度な硬度を有しているのがよい。
【0029】また、本発明における粒子は、金属を含有
していると炭化時にプリカーサーと反応して炭化物を形
成し、強度を低下させる可能性があるため、金属を含有
しないことが好ましい。総金属含有量としては1000
ppm以下が好ましく、100ppm以下がより好まし
く、10ppm以下がさらに好ましく、理想的には含有
しないことが好ましい。
していると炭化時にプリカーサーと反応して炭化物を形
成し、強度を低下させる可能性があるため、金属を含有
しないことが好ましい。総金属含有量としては1000
ppm以下が好ましく、100ppm以下がより好まし
く、10ppm以下がさらに好ましく、理想的には含有
しないことが好ましい。
【0030】本発明における粒子の付着量としては、少
なすぎると効果が乏しく、多すぎると脱落による生産工
程の汚染が多くなるため、0.001〜10重量%が好
ましく、0.005〜5重量%がより好ましく、0.0
1〜1重量%がさらに好ましい。
なすぎると効果が乏しく、多すぎると脱落による生産工
程の汚染が多くなるため、0.001〜10重量%が好
ましく、0.005〜5重量%がより好ましく、0.0
1〜1重量%がさらに好ましい。
【0031】本発明における粒子の形状は、特に限定さ
れないが、鋭い角を有する粒子は、プリカーサーに傷を
生成して強度を低下させることがあるため好ましくな
い。
れないが、鋭い角を有する粒子は、プリカーサーに傷を
生成して強度を低下させることがあるため好ましくな
い。
【0032】本発明における粒子の平均径は小さすぎる
と単糸間の隙間が小さくなり、逆に大きすぎると単糸間
に入りにくくて強度向上効果が小さくなるため、0.0
5〜50μmが好ましく、0.07〜10μmがより好
ましく、0.1〜1μmがさらに好ましい。
と単糸間の隙間が小さくなり、逆に大きすぎると単糸間
に入りにくくて強度向上効果が小さくなるため、0.0
5〜50μmが好ましく、0.07〜10μmがより好
ましく、0.1〜1μmがさらに好ましい。
【0033】本発明における粒子は後で述べるように製
糸工程で連続的に付与することが望ましいため、水分散
させて用いることが好ましい。一旦、乾燥状態にした粒
子は水の中に充分分散することは困難であるため、もと
もと水中でエマルジョン重合、乳化重合などの方法で製
造された水分散品を用いるのが好ましい。
糸工程で連続的に付与することが望ましいため、水分散
させて用いることが好ましい。一旦、乾燥状態にした粒
子は水の中に充分分散することは困難であるため、もと
もと水中でエマルジョン重合、乳化重合などの方法で製
造された水分散品を用いるのが好ましい。
【0034】本発明における粒子を定義するためには、
プリカーサーから粒子を分離する必要があるが、それは
以下の方法による。
プリカーサーから粒子を分離する必要があるが、それは
以下の方法による。
【0035】粒子がジメチルスルホキシドに溶解しない
場合には次の方法による。本発明によるプリカーサー約
5gをジメチルスルホキシド200ccに浸漬し、12
0℃で2時間加熱してプリカーサーを溶解させる。その
後、ガラス繊維フィルターでろ過し、さらに100cc
以上のジメチルスルホキシド、100cc以上の純水で
順に洗浄し、120℃で2時間乾燥して粒子を分離し、
秤量、熱分析などに供する。
場合には次の方法による。本発明によるプリカーサー約
5gをジメチルスルホキシド200ccに浸漬し、12
0℃で2時間加熱してプリカーサーを溶解させる。その
後、ガラス繊維フィルターでろ過し、さらに100cc
以上のジメチルスルホキシド、100cc以上の純水で
順に洗浄し、120℃で2時間乾燥して粒子を分離し、
秤量、熱分析などに供する。
【0036】粒子がジメチルスルホキシドに溶解する場
合には次の方法による。約5gのプリカーサーを5mm
に切断し、ポリエチレングリコールモノオクチルフェニ
ルエーテルの1%水溶液1000cc中に入れて80℃
で2時間加熱撹拌する。その後、50メッシュのステン
レス製金網フィルターで繊維を分離、100cc以上の
純水で洗浄してろ液を得る。得られたろ液をガラス繊維
フィルターでろ過し、さらに100cc以上の純水で洗
浄、120℃で2時間乾燥する。また、金網フィルター
で分離した繊維を同様に乾燥し、さらにトルエン中に入
れて80℃で2時間加熱撹拌する。その後、50メッシ
ュのステンレス製金網フィルターで繊維を分離、100
cc以上のトルエンで洗浄してろ液を得る。そのろ液を
先ほどのガラス繊維フィルターでろ過し、さらに100
cc以上のトルエンで洗浄、120℃で2時間乾燥して
粒子を分離し、秤量、熱分析などに供する。
合には次の方法による。約5gのプリカーサーを5mm
に切断し、ポリエチレングリコールモノオクチルフェニ
ルエーテルの1%水溶液1000cc中に入れて80℃
で2時間加熱撹拌する。その後、50メッシュのステン
レス製金網フィルターで繊維を分離、100cc以上の
純水で洗浄してろ液を得る。得られたろ液をガラス繊維
フィルターでろ過し、さらに100cc以上の純水で洗
浄、120℃で2時間乾燥する。また、金網フィルター
で分離した繊維を同様に乾燥し、さらにトルエン中に入
れて80℃で2時間加熱撹拌する。その後、50メッシ
ュのステンレス製金網フィルターで繊維を分離、100
cc以上のトルエンで洗浄してろ液を得る。そのろ液を
先ほどのガラス繊維フィルターでろ過し、さらに100
cc以上のトルエンで洗浄、120℃で2時間乾燥して
粒子を分離し、秤量、熱分析などに供する。
【0037】本発明の炭素繊維はアクリル系、ピッチ
系、レーヨン系等いずれでも良いが、アクリル系の製法
例について説明する。
系、レーヨン系等いずれでも良いが、アクリル系の製法
例について説明する。
【0038】アクリル系炭素繊維のプリカーサーを構成
するポリアクリロニトリルとしては、アクリロニトリル
85重量%以上、アクリロニトリルと共重合可能な重合
性不飽和単量体を15重量%以下含む重合体であること
が好ましい。重合性不飽和単量体としては、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸およびそれらのアルカリ
金属塩、アンモニウム塩およびアルキルエステル類、ア
クリルアミド、メタクリルアミドおよびそれらの誘導
体、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸およびそれ
らの塩類またはアルキルエステル類等をあげることがで
きる。また、不飽和カルボン酸等、耐炎化反応を促進す
る重合性不飽和単量体を共重合することが好ましい。そ
の共重合量は0.1〜10重量%であることが好まし
く、0.3〜5重量%であることがより好ましく、0.
5〜3重量%であることがさらに好ましい。
するポリアクリロニトリルとしては、アクリロニトリル
85重量%以上、アクリロニトリルと共重合可能な重合
性不飽和単量体を15重量%以下含む重合体であること
が好ましい。重合性不飽和単量体としては、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸およびそれらのアルカリ
金属塩、アンモニウム塩およびアルキルエステル類、ア
クリルアミド、メタクリルアミドおよびそれらの誘導
体、アリルスルホン酸、メタリルスルホン酸およびそれ
らの塩類またはアルキルエステル類等をあげることがで
きる。また、不飽和カルボン酸等、耐炎化反応を促進す
る重合性不飽和単量体を共重合することが好ましい。そ
の共重合量は0.1〜10重量%であることが好まし
く、0.3〜5重量%であることがより好ましく、0.
5〜3重量%であることがさらに好ましい。
【0039】不飽和カルボン酸の具体例としては、アク
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、シト
ラコン酸、エタクリル酸、マレイン酸、メサコン酸等を
あげることができる。また、高強度の炭素繊維を得るた
めには、不飽和カルボン酸のアルキルエステル、酢酸ビ
ニルから選ばれた1種以上を共重合することが好まし
い。その共重合量は0.1〜10重量%であることが好
ましく、0.3〜5重量%であることがより好ましく、
0.5〜3重量%であることがさらに好ましい。不飽和
カルボン酸のアルキルエステルの具体例としては、アク
リル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸プロ
ピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、
メタクリル酸セカンダリーブチル等を挙げることができ
るが、その中でもアクリル酸、メタクリル酸のプロピ
ル、ブチル、イソブチル、セカンダリーブチルエステル
が好ましい。。
リル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、シト
ラコン酸、エタクリル酸、マレイン酸、メサコン酸等を
あげることができる。また、高強度の炭素繊維を得るた
めには、不飽和カルボン酸のアルキルエステル、酢酸ビ
ニルから選ばれた1種以上を共重合することが好まし
い。その共重合量は0.1〜10重量%であることが好
ましく、0.3〜5重量%であることがより好ましく、
0.5〜3重量%であることがさらに好ましい。不飽和
カルボン酸のアルキルエステルの具体例としては、アク
リル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸プロ
ピル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸イソブチル、
メタクリル酸セカンダリーブチル等を挙げることができ
るが、その中でもアクリル酸、メタクリル酸のプロピ
ル、ブチル、イソブチル、セカンダリーブチルエステル
が好ましい。。
【0040】重合方法としては、懸濁重合、溶液重合、
乳化重合など従来公知の方法を採用することができる。
重合度としては、極限粘度([η])で好ましくは1.
0以上、より好ましくは1.25以上、さらに好ましく
は1.5以上である。なお、[η]は5.0以下にする
のが紡糸安定性の点から好ましい。
乳化重合など従来公知の方法を採用することができる。
重合度としては、極限粘度([η])で好ましくは1.
0以上、より好ましくは1.25以上、さらに好ましく
は1.5以上である。なお、[η]は5.0以下にする
のが紡糸安定性の点から好ましい。
【0041】溶液紡糸の場合の溶媒は、有機、無機の公
知の溶媒を使用することができ、具体的にはジメチルス
ルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、硝酸、ロダンソーダ水溶液および塩化亜鉛水溶液
などを溶媒とするポリマー溶液を紡糸原液とする。
知の溶媒を使用することができ、具体的にはジメチルス
ルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、硝酸、ロダンソーダ水溶液および塩化亜鉛水溶液
などを溶媒とするポリマー溶液を紡糸原液とする。
【0042】重合体は公知の方法によってプリカーサー
とすることができる。紡糸は、直接凝固浴中へ紡出する
湿式紡糸法や、一旦空気中へ紡出した後に浴中凝固させ
る乾湿式紡糸法、あるいは乾式紡糸法、溶融紡糸によっ
てもよいが、高強度の炭素繊維を得るためには乾湿式紡
糸が好ましい。
とすることができる。紡糸は、直接凝固浴中へ紡出する
湿式紡糸法や、一旦空気中へ紡出した後に浴中凝固させ
る乾湿式紡糸法、あるいは乾式紡糸法、溶融紡糸によっ
てもよいが、高強度の炭素繊維を得るためには乾湿式紡
糸が好ましい。
【0043】溶媒、可塑剤を使用する紡糸方法による時
には、紡出糸を直接浴中延伸してもよいし、また、水洗
して溶媒、可塑剤を除去した後に浴中延伸してもよい。
浴中延伸の条件は、通常、50〜98℃の延伸浴中で約
2〜6倍に延伸する。浴中延伸後の糸条はホットドラム
などで乾燥することによって乾燥緻密化が達成される。
乾燥温度、時間などは適宜選択することができる。ま
た、必要に応じて乾燥緻密化後の糸条をより高温(たと
えば加圧スチーム中)で延伸することもおこなわれ、こ
れらによって、所定の繊度、配向度を有するプリカーサ
ーとすることができる。また、乾燥緻密化に先立って、
耐熱性付与を目的としてシリコーン油剤を付与すること
が好ましい。
には、紡出糸を直接浴中延伸してもよいし、また、水洗
して溶媒、可塑剤を除去した後に浴中延伸してもよい。
浴中延伸の条件は、通常、50〜98℃の延伸浴中で約
2〜6倍に延伸する。浴中延伸後の糸条はホットドラム
などで乾燥することによって乾燥緻密化が達成される。
乾燥温度、時間などは適宜選択することができる。ま
た、必要に応じて乾燥緻密化後の糸条をより高温(たと
えば加圧スチーム中)で延伸することもおこなわれ、こ
れらによって、所定の繊度、配向度を有するプリカーサ
ーとすることができる。また、乾燥緻密化に先立って、
耐熱性付与を目的としてシリコーン油剤を付与すること
が好ましい。
【0044】粒子を付与するのは、上記紡糸工程中いず
れでもよいが、プリカーサーの束内へ均一に付与するた
めには、糸幅が広がっているところで付与することが好
ましく、水洗浴、延伸浴、工程油剤浴等の中で水中に分
散、あるいは懸濁させた粒子を付与するのが好ましい。
工程油剤浴中で工程油剤と粒子との混合液を付与するこ
ともできる。また、工程油剤付与の前、あるいは後に粒
子を付与し、その間に乾燥工程を入れることもできる。
その時の粒子の量であるが、乾燥重量として工程油剤と
粒子全体に対する重量比で0.001〜100重量%が
好ましく、0.005〜10重量%がより好ましく、
0.01〜1重量%がさらに好ましい。
れでもよいが、プリカーサーの束内へ均一に付与するた
めには、糸幅が広がっているところで付与することが好
ましく、水洗浴、延伸浴、工程油剤浴等の中で水中に分
散、あるいは懸濁させた粒子を付与するのが好ましい。
工程油剤浴中で工程油剤と粒子との混合液を付与するこ
ともできる。また、工程油剤付与の前、あるいは後に粒
子を付与し、その間に乾燥工程を入れることもできる。
その時の粒子の量であるが、乾燥重量として工程油剤と
粒子全体に対する重量比で0.001〜100重量%が
好ましく、0.005〜10重量%がより好ましく、
0.01〜1重量%がさらに好ましい。
【0045】油剤、粒子の付与方法としては、油剤浴中
の駆動、非駆動ローラー、あるいは固定、非固定のガイ
ドバーへ糸条を掛けて糸条に付与する方法、上方へ吹き
出した油剤液中に糸条を走行させて付与する方法、走行
している糸条に上方より油剤液を落下させる方法、油剤
液を噴霧した空間に糸条を走行させる方法等種々考えら
れ、適宜選択することができる。 また、紡糸するポリ
マー原液中に粒子を混合、分散させて表面に粒子を付与
することもできる。
の駆動、非駆動ローラー、あるいは固定、非固定のガイ
ドバーへ糸条を掛けて糸条に付与する方法、上方へ吹き
出した油剤液中に糸条を走行させて付与する方法、走行
している糸条に上方より油剤液を落下させる方法、油剤
液を噴霧した空間に糸条を走行させる方法等種々考えら
れ、適宜選択することができる。 また、紡糸するポリ
マー原液中に粒子を混合、分散させて表面に粒子を付与
することもできる。
【0046】紡糸工程では粒子を付与せず、引き続く焼
成工程に先立って付与しても構わないが、均一に付与す
る観点からは上記紡糸工程中での付与が好ましい。粒子
を付与するときの糸条幅は、3000フィラメントあた
り3mm以上が好ましく、10mm以上がより好まし
く、20mm以上がさらに好ましい。
成工程に先立って付与しても構わないが、均一に付与す
る観点からは上記紡糸工程中での付与が好ましい。粒子
を付与するときの糸条幅は、3000フィラメントあた
り3mm以上が好ましく、10mm以上がより好まし
く、20mm以上がさらに好ましい。
【0047】強度の高い炭素繊維を得るためには、緻密
性の高いプリカーサーが有効である。緻密性としては、
ヨウ素吸着法による明度差ΔLの値が好ましくは45以
下、より好ましくは30以下、さらに好ましくは15以
下の緻密なプリカーサーがよい。ΔLが45以下の緻密
なプリカーサーを得るための手段としては、乾湿式紡
糸、紡糸原液の高濃度化、紡糸原液および凝固浴液の低
温化および凝固時の低張力化などにより凝固糸の膨潤度
を低くおさえ、かつ浴延伸時の延伸段数、延伸倍率およ
び延伸温度の最適化により浴延伸糸の膨潤度を低くおさ
えることが有効である。
性の高いプリカーサーが有効である。緻密性としては、
ヨウ素吸着法による明度差ΔLの値が好ましくは45以
下、より好ましくは30以下、さらに好ましくは15以
下の緻密なプリカーサーがよい。ΔLが45以下の緻密
なプリカーサーを得るための手段としては、乾湿式紡
糸、紡糸原液の高濃度化、紡糸原液および凝固浴液の低
温化および凝固時の低張力化などにより凝固糸の膨潤度
を低くおさえ、かつ浴延伸時の延伸段数、延伸倍率およ
び延伸温度の最適化により浴延伸糸の膨潤度を低くおさ
えることが有効である。
【0048】なお、ΔLは以下の方法により求めた値で
ある。繊維長5〜7cmの乾燥試料を約0.5g精秤
し、200mlの共栓付三角フラスコに採り、これにヨ
ウ素溶液(I2 :51g、2、4−ジクロロフェノール
10g、酢酸90gおよびヨウ化カリウム100gを精
秤し、1lのメスフラスコに移して水で溶かして定容と
する)100mlを加えて、60℃で50分間振盪しな
がら吸着処理をおこなう。ヨウ素を吸着した試料を流水
中で30分間水洗した後、遠心脱水(2000rpm×
1分)してすばやく風乾する。この試料を開繊した後、
ハンター型色差計[カラーマシン(株)製、CM−25
型]で明度(L値)を測定する(L1 )。一方、ヨウ素
の吸着処理をおこなわない対応の試料を開繊し、同様に
前記ハンター型色差計で、明度(L0 )を測定し、L0
−L1 により明度差ΔLを求めた。
ある。繊維長5〜7cmの乾燥試料を約0.5g精秤
し、200mlの共栓付三角フラスコに採り、これにヨ
ウ素溶液(I2 :51g、2、4−ジクロロフェノール
10g、酢酸90gおよびヨウ化カリウム100gを精
秤し、1lのメスフラスコに移して水で溶かして定容と
する)100mlを加えて、60℃で50分間振盪しな
がら吸着処理をおこなう。ヨウ素を吸着した試料を流水
中で30分間水洗した後、遠心脱水(2000rpm×
1分)してすばやく風乾する。この試料を開繊した後、
ハンター型色差計[カラーマシン(株)製、CM−25
型]で明度(L値)を測定する(L1 )。一方、ヨウ素
の吸着処理をおこなわない対応の試料を開繊し、同様に
前記ハンター型色差計で、明度(L0 )を測定し、L0
−L1 により明度差ΔLを求めた。
【0049】プリカーサーの単繊維繊度としては、強度
向上の観点から引き続く耐炎化工程において焼成ムラを
起こさないよう細い方が好ましく、好ましくは1.5d
以下、より好ましくは1.0d以下、さらに好ましくは
0.8d以下である。
向上の観点から引き続く耐炎化工程において焼成ムラを
起こさないよう細い方が好ましく、好ましくは1.5d
以下、より好ましくは1.0d以下、さらに好ましくは
0.8d以下である。
【0050】かかるプリカーサーを焼成することにより
高性能な炭素繊維とすることができる。耐炎化条件とし
ては、従来公知の方法を採用することができ、酸化性雰
囲気中200〜300℃の範囲で、緊張、あるいは延伸
条件下が好ましく使用され、密度が好ましくは1.25
g/cm3 以上、より好ましくは1.30g/cm3以
上に達するまで加熱処理される。この密度は、1.60
g/cm3 以下にとどめるのが一般的であり、これ以上
にすると、物性が低下することがあり好ましくない。一
般に雰囲気については、公知の空気、酸素、二酸化窒
素、塩化水素などの酸化性雰囲気を使用できるが、経済
性の面から空気が好ましい。
高性能な炭素繊維とすることができる。耐炎化条件とし
ては、従来公知の方法を採用することができ、酸化性雰
囲気中200〜300℃の範囲で、緊張、あるいは延伸
条件下が好ましく使用され、密度が好ましくは1.25
g/cm3 以上、より好ましくは1.30g/cm3以
上に達するまで加熱処理される。この密度は、1.60
g/cm3 以下にとどめるのが一般的であり、これ以上
にすると、物性が低下することがあり好ましくない。一
般に雰囲気については、公知の空気、酸素、二酸化窒
素、塩化水素などの酸化性雰囲気を使用できるが、経済
性の面から空気が好ましい。
【0051】耐炎化を完了した糸条は、従来公知の方法
で不活性雰囲気中炭化処理をおこなう。炭化温度として
は、得られる炭素繊維の物性から1000℃以上が好ま
しく、さらに必要に応じて2000℃以上の温度で黒鉛
化することができる。また、350〜500℃および1
000〜1200℃における昇温速度は好ましくは50
0℃/分以下であり、より好ましくは300℃/分以
下、さらに好ましくは150℃/分以下である。これに
より、ボイドなど内部欠陥の少ない緻密な炭素繊維を得
ることができる。なお、この昇温速度が10℃/分以下
では生産性が低くなりすぎる。また、350〜500℃
あるいは2300℃以上において好ましくは1%以上、
より好ましくは5%以上、さらに好ましくは10%以上
の延伸をおこなうことが緻密性向上の上で重要である。
なお、40%をこえる延伸は毛羽が発生しやすくなるた
め好ましくない。
で不活性雰囲気中炭化処理をおこなう。炭化温度として
は、得られる炭素繊維の物性から1000℃以上が好ま
しく、さらに必要に応じて2000℃以上の温度で黒鉛
化することができる。また、350〜500℃および1
000〜1200℃における昇温速度は好ましくは50
0℃/分以下であり、より好ましくは300℃/分以
下、さらに好ましくは150℃/分以下である。これに
より、ボイドなど内部欠陥の少ない緻密な炭素繊維を得
ることができる。なお、この昇温速度が10℃/分以下
では生産性が低くなりすぎる。また、350〜500℃
あるいは2300℃以上において好ましくは1%以上、
より好ましくは5%以上、さらに好ましくは10%以上
の延伸をおこなうことが緻密性向上の上で重要である。
なお、40%をこえる延伸は毛羽が発生しやすくなるた
め好ましくない。
【0052】そして、このようにして得られた炭素繊維
は、酸またはアルカリ水溶液からなる電解槽中で電解酸
化処理を施したり、気相または液相での酸化処理を施す
ことにより、複合材料における炭素繊維とマトリックス
樹脂との親和性や接着性を向上させることが好ましい。
は、酸またはアルカリ水溶液からなる電解槽中で電解酸
化処理を施したり、気相または液相での酸化処理を施す
ことにより、複合材料における炭素繊維とマトリックス
樹脂との親和性や接着性を向上させることが好ましい。
【0053】特に、短時間で酸化処理でき、酸化程度の
コントロールが容易であることから電解酸化が好まし
い。電解処理の電解液としては酸性、アルカリ性いずれ
も採用できる。酸性電解質としては水溶液中で酸性を示
すものであればよく、具体的には硫酸、硝酸、塩酸、リ
ン酸、ホウ酸、炭酸等の無機酸、酢酸、酪酸、シュウ
酸、アクリル酸、マレイン酸などの有機酸、硫酸アンモ
ニウム、硫酸水素アンモニウム等の塩が挙げられる。好
ましくは強酸性を示す硫酸、硝酸がよい。アルカリ性電
解液としては水溶液中でアルカリ性を示すものであれば
よく、具体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化バリウムなどの水酸化物、アンモニア、炭酸ナト
リウム、炭酸水素ナトリウムなどの無機塩類、酢酸ナト
リウム、安息香酸ナトリウム等の有機塩類、さらにこれ
らのカリウム塩、バリウム塩あるいは他の金属塩、およ
びアンモニウム塩、水酸化テトラエチルアンモニウムま
たはヒドラジン等の有機化合物が挙げられるが、好まし
くは樹脂の硬化障害をおこすアルカリ金属を含まない炭
酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化テトラ
アルキルアンモニウム類などが好ましい。
コントロールが容易であることから電解酸化が好まし
い。電解処理の電解液としては酸性、アルカリ性いずれ
も採用できる。酸性電解質としては水溶液中で酸性を示
すものであればよく、具体的には硫酸、硝酸、塩酸、リ
ン酸、ホウ酸、炭酸等の無機酸、酢酸、酪酸、シュウ
酸、アクリル酸、マレイン酸などの有機酸、硫酸アンモ
ニウム、硫酸水素アンモニウム等の塩が挙げられる。好
ましくは強酸性を示す硫酸、硝酸がよい。アルカリ性電
解液としては水溶液中でアルカリ性を示すものであれば
よく、具体的には水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
水酸化バリウムなどの水酸化物、アンモニア、炭酸ナト
リウム、炭酸水素ナトリウムなどの無機塩類、酢酸ナト
リウム、安息香酸ナトリウム等の有機塩類、さらにこれ
らのカリウム塩、バリウム塩あるいは他の金属塩、およ
びアンモニウム塩、水酸化テトラエチルアンモニウムま
たはヒドラジン等の有機化合物が挙げられるが、好まし
くは樹脂の硬化障害をおこすアルカリ金属を含まない炭
酸アンモニウム、炭酸水素アンモニウム、水酸化テトラ
アルキルアンモニウム類などが好ましい。
【0054】電気量は被処理炭素繊維の炭化度に合わせ
て最適化することが好ましく、高弾性率糸はより大きな
電気量が必要である。表層の結晶性の低下を進ませ、生
産性を向上する一方、炭素繊維基質の強度低下を防ぐ観
点から、電解処理は小さい電気量で複数回処理を繰り返
すのが好ましい。具体的には、電解槽1槽あたりの通電
電気量は5クーロン/g・槽(炭素繊維1g、1槽あた
りの電気量)以上、100クーロン/g・槽以下が好ま
しく、より好ましくは10クーロン/g・槽以上、80
クーロン/g・槽以下、さらに好ましくは20クーロン
/g・槽以上、60クーロン/g・槽以下がよい。ま
た、表層の結晶性の低下を適度な範囲とする観点からは
通電処理の総電気量は5〜1000クーロン/g、さら
には10〜500クーロン/gの範囲とするのが好まし
い。
て最適化することが好ましく、高弾性率糸はより大きな
電気量が必要である。表層の結晶性の低下を進ませ、生
産性を向上する一方、炭素繊維基質の強度低下を防ぐ観
点から、電解処理は小さい電気量で複数回処理を繰り返
すのが好ましい。具体的には、電解槽1槽あたりの通電
電気量は5クーロン/g・槽(炭素繊維1g、1槽あた
りの電気量)以上、100クーロン/g・槽以下が好ま
しく、より好ましくは10クーロン/g・槽以上、80
クーロン/g・槽以下、さらに好ましくは20クーロン
/g・槽以上、60クーロン/g・槽以下がよい。ま
た、表層の結晶性の低下を適度な範囲とする観点からは
通電処理の総電気量は5〜1000クーロン/g、さら
には10〜500クーロン/gの範囲とするのが好まし
い。
【0055】電解処理または洗浄処理をおこなった後、
水洗および乾燥することが好ましい。この場合、乾燥温
度が高すぎると炭素繊維の再表面に存在する官能基が熱
分解によって消失しやすいため、できる限り低い温度で
乾燥することが望ましく、具体的には乾燥温度が250
℃以下、より好ましくは210℃以下で乾燥することが
好ましい。
水洗および乾燥することが好ましい。この場合、乾燥温
度が高すぎると炭素繊維の再表面に存在する官能基が熱
分解によって消失しやすいため、できる限り低い温度で
乾燥することが望ましく、具体的には乾燥温度が250
℃以下、より好ましくは210℃以下で乾燥することが
好ましい。
【0056】さらに、必要に応じて従来公知の技術によ
りサイジング付与などをおこなうことができる。
りサイジング付与などをおこなうことができる。
【0057】上記のような本発明にかかる炭素繊維製造
用プリカーサーから製造した炭素繊維においては、その
機械的物性としては、樹脂含浸ストランドにおける引張
強度が300kgf/mm2 以上である。好ましくは4
00kgf/mm2 以上、より好ましくは500kgf
/mm2 以上、さらに好ましくは600kgf/mm2
以上が望ましい。また、炭素繊維の引張弾性率は20×
103 kgf/mm2以上、好ましくは22×103 k
gf/mm2 以上、より好ましくは24×103 kgf
/mm2 以上、さらに好ましくは28×103 kgf/
mm2 以上が望ましい。上記ストランド強度あるいは弾
性率がそれぞれ300kgf/mm2 以未満、あるいは
20×103 kgf/mm2 未満の炭素繊維の場合に
は、コンポジットとした時に、構造材として所望の特性
が得られない場合がある。
用プリカーサーから製造した炭素繊維においては、その
機械的物性としては、樹脂含浸ストランドにおける引張
強度が300kgf/mm2 以上である。好ましくは4
00kgf/mm2 以上、より好ましくは500kgf
/mm2 以上、さらに好ましくは600kgf/mm2
以上が望ましい。また、炭素繊維の引張弾性率は20×
103 kgf/mm2以上、好ましくは22×103 k
gf/mm2 以上、より好ましくは24×103 kgf
/mm2 以上、さらに好ましくは28×103 kgf/
mm2 以上が望ましい。上記ストランド強度あるいは弾
性率がそれぞれ300kgf/mm2 以未満、あるいは
20×103 kgf/mm2 未満の炭素繊維の場合に
は、コンポジットとした時に、構造材として所望の特性
が得られない場合がある。
【0058】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。
説明する。
【0059】なお、本発明における引張強度、弾性率は
樹脂含浸ストランド法により求めた。
樹脂含浸ストランド法により求めた。
【0060】引張強度、弾性率:“ベークライト”ER
L−4221(登録商標、ユニオン・カーバイド(株)
製)/三フッ化ホウ素モノエチルアミン(BF3 ・ME
A)/アセトン=100/3/4部を炭素繊維に含浸
し、得られた樹脂含浸ストランドを130℃で30分間
加熱して硬化させ、JIS−R−7601に規定する樹
脂含浸ストランド試験法に従って測定した。
L−4221(登録商標、ユニオン・カーバイド(株)
製)/三フッ化ホウ素モノエチルアミン(BF3 ・ME
A)/アセトン=100/3/4部を炭素繊維に含浸
し、得られた樹脂含浸ストランドを130℃で30分間
加熱して硬化させ、JIS−R−7601に規定する樹
脂含浸ストランド試験法に従って測定した。
【0061】実施例1 ジメチルスルホキシドを溶媒とする溶液重合法により、
アクリロニトリル99重量%とイタコン酸1重量%とか
らなる[η]が1.70、重合体濃度20%の紡糸原液
を得た。これを3000フィラメント用の口金を通じて
一旦空気中に吐出して約3mmの空間部分を走行させた
後、10℃のジメチルスルホキシド30%水溶液中で凝
固させ、凝固糸条を水洗後、4倍まで浴延伸し、アミノ
変性シリコーン油剤2%、ポリ4フッ化エチレン(平均
粒子径0.3μm)0.1%からなる工程油剤を付与し
た後、乾燥緻密化した。さらに、加圧スチーム中で2.
5倍まで延伸して単糸繊度0.8d、総繊度2400D
のプリカーサーを得た。粒子の付着量は0.1%であっ
た。また、この粒子の炭化残存率は0.1%であった。
アクリロニトリル99重量%とイタコン酸1重量%とか
らなる[η]が1.70、重合体濃度20%の紡糸原液
を得た。これを3000フィラメント用の口金を通じて
一旦空気中に吐出して約3mmの空間部分を走行させた
後、10℃のジメチルスルホキシド30%水溶液中で凝
固させ、凝固糸条を水洗後、4倍まで浴延伸し、アミノ
変性シリコーン油剤2%、ポリ4フッ化エチレン(平均
粒子径0.3μm)0.1%からなる工程油剤を付与し
た後、乾燥緻密化した。さらに、加圧スチーム中で2.
5倍まで延伸して単糸繊度0.8d、総繊度2400D
のプリカーサーを得た。粒子の付着量は0.1%であっ
た。また、この粒子の炭化残存率は0.1%であった。
【0062】得られたプリカーサーを240〜280℃
の空気中で、延伸比1.05で加熱して密度1.37g
/cm3 の耐炎化糸を得た。ついで、窒素雰囲気中35
0〜500℃の温度領域での昇温速度を200℃/分と
し、2%の延伸をおこなった後、さらに1400℃まで
焼成した。
の空気中で、延伸比1.05で加熱して密度1.37g
/cm3 の耐炎化糸を得た。ついで、窒素雰囲気中35
0〜500℃の温度領域での昇温速度を200℃/分と
し、2%の延伸をおこなった後、さらに1400℃まで
焼成した。
【0063】続いて濃度0.1モル/lの硫酸水溶液を
電解液として、10クーロン/gで電解処理、水洗し、
150℃の加熱空気中で乾燥した。このようにして得ら
れた炭素繊維の物性を表1に示す。
電解液として、10クーロン/gで電解処理、水洗し、
150℃の加熱空気中で乾燥した。このようにして得ら
れた炭素繊維の物性を表1に示す。
【0064】比較例1 工程油剤がアミノ変性シリコーン油剤2%である以外は
実施例1と同様にして炭素繊維を得た。物性を表1に示
す。
実施例1と同様にして炭素繊維を得た。物性を表1に示
す。
【0065】実施例2 共重合組成がアクリロニトリル98重量%、イタコン酸
1重量%とイソブチルメタクリレート1重量%とからな
り、[η]が1.50、重合体濃度25%の紡糸原液を
用いたこと以外は実施例1と同様にして炭素繊維を得
た。物性を表1に示す。
1重量%とイソブチルメタクリレート1重量%とからな
り、[η]が1.50、重合体濃度25%の紡糸原液を
用いたこと以外は実施例1と同様にして炭素繊維を得
た。物性を表1に示す。
【0066】比較例2 工程油剤がアミノ変性シリコーン油剤2%である以外は
実施例2と同様にして炭素繊維を得た。物性を表1に示
す。
実施例2と同様にして炭素繊維を得た。物性を表1に示
す。
【0067】実施例3 使用した粒子が4フッ化エチレン−6フッ化ポリプロピ
レン共重合体(平均粒子径0.2μm)であること以外
は実施例1と同様にして炭素繊維を得た。物性を表1に
示す。この粒子の炭化残存率は0.1%であった。
レン共重合体(平均粒子径0.2μm)であること以外
は実施例1と同様にして炭素繊維を得た。物性を表1に
示す。この粒子の炭化残存率は0.1%であった。
【0068】実施例4 使用した粒子がフェノール樹脂(粒子径1〜10μm)
であること以外は実施例1と同様にして炭素繊維を得
た。物性を表1に示す。この粒子の炭化残存率は50%
であった。
であること以外は実施例1と同様にして炭素繊維を得
た。物性を表1に示す。この粒子の炭化残存率は50%
であった。
【0069】実施例5 ジメチルスルホキシドを溶媒とする溶液重合法により、
アクリロニトリル99重量%とイタコン酸1重量%とか
らなる[η]が1.70、重合体濃度20%の紡糸原液
を得た。これを3000フィラメント用の口金を通じて
一旦空気中に吐出して約3mmの空間部分を走行させた
後、10℃のジメチルスルホキシド30%水溶液中で凝
固させ、凝固糸条を水洗後、4倍まで浴延伸し、アミノ
変性シリコーン油剤2%からなる工程油剤を付与した。
さらに、架橋ポリスチレン樹脂からなる微粒子(平均粒
子径0.3μm)0.1%を含有する水分散液を糸条の
乾燥重量あたり30%付与して、ジグザグに配置した直
径20mmのフリーローラー10個でしごいて微粒子を
糸条中にマイグレーションさせてから乾燥緻密化した。
さらに、加圧スチーム中で2.5倍まで延伸して単糸繊
度0.8d、総繊度2400Dのプリカーサーを得た。
粒子の付着量は0.02%であった。
アクリロニトリル99重量%とイタコン酸1重量%とか
らなる[η]が1.70、重合体濃度20%の紡糸原液
を得た。これを3000フィラメント用の口金を通じて
一旦空気中に吐出して約3mmの空間部分を走行させた
後、10℃のジメチルスルホキシド30%水溶液中で凝
固させ、凝固糸条を水洗後、4倍まで浴延伸し、アミノ
変性シリコーン油剤2%からなる工程油剤を付与した。
さらに、架橋ポリスチレン樹脂からなる微粒子(平均粒
子径0.3μm)0.1%を含有する水分散液を糸条の
乾燥重量あたり30%付与して、ジグザグに配置した直
径20mmのフリーローラー10個でしごいて微粒子を
糸条中にマイグレーションさせてから乾燥緻密化した。
さらに、加圧スチーム中で2.5倍まで延伸して単糸繊
度0.8d、総繊度2400Dのプリカーサーを得た。
粒子の付着量は0.02%であった。
【0070】得られたプリカーサーを240〜280℃
の空気中で、延伸比1.05で加熱して密度1.37g
/cm3 の耐炎化糸を得た。ついで、窒素雰囲気中35
0〜500℃の温度領域での昇温速度を200℃/分と
し、2%の延伸をおこなった後、さらに1400℃まで
焼成した。
の空気中で、延伸比1.05で加熱して密度1.37g
/cm3 の耐炎化糸を得た。ついで、窒素雰囲気中35
0〜500℃の温度領域での昇温速度を200℃/分と
し、2%の延伸をおこなった後、さらに1400℃まで
焼成した。
【0071】続いて濃度0.1モル/lの硫酸水溶液を
電解液として、10クーロン/gで電解処理、水洗し、
150℃の加熱空気中で乾燥した。このようにして得ら
れた炭素繊維の物性を表1に示す。
電解液として、10クーロン/gで電解処理、水洗し、
150℃の加熱空気中で乾燥した。このようにして得ら
れた炭素繊維の物性を表1に示す。
【0072】比較例3 アミノ変性シリコーン油剤2%からなる工程油剤を付与
した後、水を糸条の乾燥重量あたり30%付与して、ジ
グザグに配置した直径20mmのフリーローラー10個
でしごいてから乾燥緻密化したこと以外は実施例5と同
様にして炭素繊維を得た。物性を表1に示す。
した後、水を糸条の乾燥重量あたり30%付与して、ジ
グザグに配置した直径20mmのフリーローラー10個
でしごいてから乾燥緻密化したこと以外は実施例5と同
様にして炭素繊維を得た。物性を表1に示す。
【0073】実施例6 使用した粒子がシリコーンレジン(平均粒子径0.5μ
m)であること以外は実施例1と同様にして炭素繊維を
得た。物性を表1に示す。
m)であること以外は実施例1と同様にして炭素繊維を
得た。物性を表1に示す。
【0074】実施例7 使用した粒子がメラミン樹脂(平均粒子径0.5μm)
であること以外は実施例1と同様にして炭素繊維を得
た。物性を表1に示す。
であること以外は実施例1と同様にして炭素繊維を得
た。物性を表1に示す。
【0075】実施例8 使用した粒子が架橋ポリエチレン(平均粒子径0.5μ
m)であること以外は実施例1と同様にして炭素繊維を
得た。物性を表1に示す。
m)であること以外は実施例1と同様にして炭素繊維を
得た。物性を表1に示す。
【0076】実施例9 使用した粒子がポリアクリロニトリル(平均粒子径0.
5μm)であること以外は実施例1と同様にして炭素繊
維を得た。物性を表1に示す。
5μm)であること以外は実施例1と同様にして炭素繊
維を得た。物性を表1に示す。
【0077】実施例10 紡糸原液を口金から直接凝固浴中に吐出したこと、ステ
アリルアルコールエチレンオキサイド付加物4%、アミ
ノ変性シリコーン1%、ポリ4フッ化エチレン(平均粒
子径0.3μm)0.1%からなる工程油剤を用いたこ
と以外は実施例1と同様にして炭素繊維を得た。物性を
表1に示す。
アリルアルコールエチレンオキサイド付加物4%、アミ
ノ変性シリコーン1%、ポリ4フッ化エチレン(平均粒
子径0.3μm)0.1%からなる工程油剤を用いたこ
と以外は実施例1と同様にして炭素繊維を得た。物性を
表1に示す。
【0078】比較例4 ネオペンチルアルコールエチレンオキサイド付加物4
%、アミノ変性シリコーン1%からなる工程油剤を用い
たこと以外は実施例10と同様にして炭素繊維を得た。
物性を表1に示す。
%、アミノ変性シリコーン1%からなる工程油剤を用い
たこと以外は実施例10と同様にして炭素繊維を得た。
物性を表1に示す。
【0079】比較例5 使用した粒子がカーボンブラック(平均粒子径0.5μ
m)であること以外は実施例1と同様にして炭素繊維を
得た。物性を表1に示す。この粒子の炭化残存率は90
%であった。
m)であること以外は実施例1と同様にして炭素繊維を
得た。物性を表1に示す。この粒子の炭化残存率は90
%であった。
【0080】
【表1】
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の炭素繊維
製造用プリカーサーにより、強度の高い炭素繊維を効率
よく提供することができる。
製造用プリカーサーにより、強度の高い炭素繊維を効率
よく提供することができる。
Claims (10)
- 【請求項1】 有機化合物およびシリコーン化合物から
選ばれた1種以上からなる粒子を繊維表面に有すること
を特徴とする炭素繊維製造用プリカーサー。 - 【請求項2】 炭化残存率が70%以下の粒子を表面に
有することを特徴とする炭素繊維製造用プリカーサー。 - 【請求項3】 粒子の平均粒子径が0.05〜50μm
であることを特徴とする請求項1または2に記載の炭素
繊維製造用プリカーサー。 - 【請求項4】 粒子の付着量が0.001〜10重量%
であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載
の炭素繊維製造用プリカーサー。 - 【請求項5】 粒子がポリ4フッ化エチレン、4フッ化
エチレン−6フッ化プロピレン共重合体、フェノール樹
脂、メラミン樹脂、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリ
アクリロニトリル、シリコーンゴム、シリコーンレジン
のいずれかを含むことを特徴とする請求項1〜4のいず
れかに記載の炭素繊維製造用プリカーサー。 - 【請求項6】 粒子がフッ素あるいはケイ素を含有する
ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の炭素
繊維製造用プリカーサー。 - 【請求項7】 有機化合物およびシリコーン化合物から
選ばれた1種以上からなる粒子を繊維表面に付与するこ
とを特徴とする炭素繊維製造用プリカーサーの製造方
法。 - 【請求項8】 炭化残存率が70%以下の粒子を繊維表
面に付与することを特徴とする炭素繊維製造用プリカー
サーの製造方法。 - 【請求項9】 有機化合物およびシリコーン化合物から
選ばれた1種以上からなる粒子を繊維表面に有する炭素
繊維製造用プリカーサーを焼成することを特徴とする炭
素繊維の製造方法。 - 【請求項10】 炭化残存率が70%以下の粒子を繊維
表面に有する炭素繊維製造用プリカーサーを焼成するこ
とを特徴とする炭素繊維の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19167295A JPH0941226A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 炭素繊維製造用プリカーサーおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19167295A JPH0941226A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 炭素繊維製造用プリカーサーおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0941226A true JPH0941226A (ja) | 1997-02-10 |
Family
ID=16278546
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19167295A Pending JPH0941226A (ja) | 1995-07-27 | 1995-07-27 | 炭素繊維製造用プリカーサーおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0941226A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09249747A (ja) * | 1996-03-19 | 1997-09-22 | Toray Ind Inc | シリコーンゴム、シリコーンゴム粒子、炭素繊維用プリカーサーおよび炭素繊維 |
| JP2021011655A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | 竹本油脂株式会社 | 炭素繊維前駆体用処理剤、及び炭素繊維前駆体 |
-
1995
- 1995-07-27 JP JP19167295A patent/JPH0941226A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09249747A (ja) * | 1996-03-19 | 1997-09-22 | Toray Ind Inc | シリコーンゴム、シリコーンゴム粒子、炭素繊維用プリカーサーおよび炭素繊維 |
| JP2021011655A (ja) * | 2019-07-05 | 2021-02-04 | 竹本油脂株式会社 | 炭素繊維前駆体用処理剤、及び炭素繊維前駆体 |
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