JPH0941728A - エアーテントの吸音装置 - Google Patents

エアーテントの吸音装置

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JPH0941728A
JPH0941728A JP21804895A JP21804895A JPH0941728A JP H0941728 A JPH0941728 A JP H0941728A JP 21804895 A JP21804895 A JP 21804895A JP 21804895 A JP21804895 A JP 21804895A JP H0941728 A JPH0941728 A JP H0941728A
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JP
Japan
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air
air chamber
pipe
sound
tent
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Application number
JP21804895A
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English (en)
Inventor
Toshio Sugawara
俊雄 菅原
Masataka Ota
正孝 太田
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Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアーテントの吸音を可能とする。 【解決手段】 エアーテント4を形成する膜4aと膜4
bとの間には、平面視円形の2枚の膜4c、4dが配置
され、空気室14aが形成されている。空気室14aの
周辺部には、空気室14aに連通する複数の給気口20
aが設けられ、一方、エアーテント4の中心部開口側の
空気室14aの周辺部には、空気室14aに連通する複
数の排気口20bが形成されている。給気口20aには
送風管22aが、排気口20bには送風管22bがそれ
ぞれ接続されている。吸音を行う場合には吸音性の繊維
塊が送風管22aから空気室14a内に送り込まれ、空
気室14a内に充填される。その結果、エアーテント4
下の空間と外部空間とは音響的に遮断され、内部の音は
外部に漏れず、逆に外部の音は内部に侵入しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアーテントの吸
音装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エアーテントは、柱を用いることなく大
空間を形成する手段として、野球場や競技場などに採用
されている。エアーテントはその構造により2つのタイ
プに分けられる。第1のタイプのエアーテントでは、天
膜を張り、内側から空気を送り込んで、天膜を膨張さ
せ、一定の内圧を維持してドーム状の形態を形成させ
る。第2のタイプのエアーテントでは、外側と内側の2
枚の膜によって空気室を形成し、その空気室内に空気を
送り込んで膨張させ、一定の内圧を維持して所定形状の
構造体を形成する。後者のエアーテントはここでは、空
気充填式膜構造のエアーテントと呼ぶ。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなエ
アーテントを形成する膜は、高分子化合物のフィルムや
繊維から成り、軽量であるため、遮音性が低いという欠
点がある。エアーテントを備えた施設は、陸上競技やサ
ッカー、野球などの競技場として利用され、また各種イ
ベントなどの会場としても利用される。そして、競技場
として使われるときは、騒音が外部に漏れず、近隣住民
に迷惑を及ぼさないことが望ましく、同時に内部反響も
できるだけ少ない方がよい。また、例えば、音楽イベン
トの会場として使用されるときは、外部の騒音が遮断さ
れ、会場内に静寂が保たれる必要がある。あるいは、音
楽イベントに使われるときでも、ロックコンサートなど
の場合には、内部の騒音が外部に漏れないようにする必
要がある。
【0004】そこで本発明の目的は、エアーテント下の
空間を音響的に外部と遮断するエアーテントの吸音装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、屋根を成す膜の内側に空気を送り込み、所定
の空気圧を維持して形成したエアーテントに用いる吸音
装置であって、前記膜の内側に他の膜を、前記膜のほぼ
全面にわたり配設して前記膜と前記他の膜との間に形成
した空気室と、前記空気室の給気口と、前記空気室の排
気口と、空気の流動により移動可能で吸音性を有する小
形で軽量な無数の吸音体を収容した槽と、前記給気口と
前記槽とを連結する第1の管と、前記排気口と前記槽と
を連結する第2の管と、前記第1または第2の管の一端
部または途中に配設され、空気が前記給気口から前記空
気室内に送り込まれる方向に送風する送風機と、空気を
流通させつつ前記吸音体の流通を阻止するか、あるいは
空気および前記吸音体の両方を流通させるかを選択で
き、前記第1の管の一端部または途中に配設された第1
のフィルタと、空気を流通させつつ前記吸音体の流通を
阻止するか、あるいは空気および前記吸音体の両方を流
通させるかを選択でき、前記第2の管の一端部または途
中に配設された第2のフィルタとを備えたことを特徴と
する。
【0006】本発明はまた、屋根を成す膜の内側に空気
を送り込み、所定の空気圧を維持して形成したエアーテ
ントに用いる吸音装置であって、前記膜の内側に他の2
枚の膜を、前記膜のほぼ全面にわたり配設して前記2枚
の膜の間に形成した空気室と、前記空気室の給気口と、
前記空気室の排気口と、空気の流動により移動可能で吸
音性を有する小形で軽量な無数の吸音体を収容した槽
と、前記給気口と前記槽とを連結する第1の管と、前記
排気口と前記槽とを連結する第2の管と、前記第1また
は第2の管の一端部または途中に配設され、空気が前記
給気口から前記空気室内に送り込まれる方向に送風する
送風機と、空気を流通させつつ前記吸音体の流通を阻止
するか、あるいは空気および前記吸音体の両方を流通さ
せるかを選択でき、前記第1の管の一端部または途中に
配設された第1のフィルタと、空気を流通させつつ前記
吸音体の流通を阻止するか、あるいは空気および前記吸
音体の両方を流通させるかを選択でき、前記第2の管の
一端部または途中に配設された第2のフィルタとを備え
ことを特徴とする。
【0007】本発明はまた、前記空気室が、側部が互い
に接する複数の副空気室に分割され、前記給気口と前記
排気口とは前記副空気室のそれぞれに設けられているこ
とを特徴とする。本発明はまた、前記他の膜または前記
他の2枚の膜のさらに内側に、さらに別の膜が配設さ
れ、最も外側に位置する記膜と前記別の膜とにより空気
室が形成され、この空気室に空気を充填して所定の内圧
を維持し、前記エアーテントが形成されていることを特
徴とする。本発明はまた、前記吸音体を乾燥させる乾燥
手段をさらに備えたことを特徴とする。本発明はまた、
前記吸音体が繊維塊であることを特徴とする。
【0008】本発明によるエアーテントの吸音装置で
は、エアーテント下の空間を音響的に外部と遮断すると
きは、第1のフィルタは吸音体を阻止しない状態とし、
一方、第2のフィルタは吸音体を阻止する状態とする。
その結果、送風機によって流通する空気により、槽内に
収容された吸音体は第1の管を通じて空気室内に送り込
まれ、空気室内に充填される。吸音体は吸音機能を発揮
し、エアーテント下は音響的に外部と遮断される。一
方、音響的な遮断を解除するときは、第1のフィルタは
吸音体を阻止する状態とし、第2のフィルタは吸音体を
阻止しない状態とする。その結果、送風機によって流通
する空気により、空気室内に充填されている吸音体は、
第2の管を通じて槽内に戻され、音響的な遮断が解除さ
れる。
【0009】また、本発明によるエアーテントの吸音装
置では、空気室が複数の副空気室に分割されており、各
副空気室ごとに吸音体の充填あるいは排除を行える。従
って、副空気室に対して選択的に吸音体の充填あるいは
排除を行うことが可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例について説明
する。まず、本発明の吸音装置を設置するエアーテント
について、図10の断面図、および図11の部分断面斜
視図を参照して概要を説明する。図10に示すように、
このエアーテント4は空気充填式膜構造のエアーテント
であり、本実施例では競技場2の屋根を構成している。
グランド6の周囲には、8本の組柱8(図では、2本の
みが示されている)が、略等間隔で立設され、その上に
リングトラス10がグランド6を囲んで配設されてい
る。リングトラス10の外側は、所定の骨組みによって
支持された天膜12により屋根が形成されている。
【0011】エアーテント4は上から見て環状であり、
本実施例では中心部に開口3が形成されている。エアー
テント4は、例えばテフロン製の外側の膜4aと、例え
ば同じくテフロン製の内側の膜4bとから成り、膜4a
と膜4bとの間に空気室14が形成されている。この空
気室14内には、送風機5によって、送風管7を通じて
空気室14周辺部に設けた給気口から、空気が送り込ま
れて充填され、その結果、空気室14内は適切な内圧P
となってエアーテント4は膨張し、図10、図11に示
すような形状を形成する。膜4a、4bにより形成され
た空気室14は、完全に気密を保つことは実際上不可能
である。従って、空気室14から漏洩した空気を補うた
め、送風機5により空気室14内に常時、適切な量の空
気が送り込まれ、エアーテント4の上記形状が維持され
る。なお、膜4a、4bはいずれも塗料などにより着色
されておらず、光はこれらの膜を透過するので、常時は
エアーテント4を通じて採光される。
【0012】エアーテント4の開口3の部分には、図1
1に示すように、引っ張りリング16a、16bが配置
されている。引っ張りリング16bは引っ張りリング1
6aの上方に、引っ張りリング16aに対して同心円を
形成して配置され、2つの引っ張りリング16a、16
bは鋼管による束材16cにより連結されている。引っ
張りリング16aとリングトラス10の内周端とは、放
射状に所定の角度間隔で配置した50本程度のケーブル
18aによって接続され、適切なケーブル張力により引
っ張りリング16aを引っ張っている。膜4bはこれら
のケーブル18aにより支持されている。引っ張りリン
グ16bとリングトラス10の内周端も、放射状に所定
の角度間隔で配置した50本程度のケーブル18bによ
って接続され、適切なケーブル張力が与えられている。
これらのケーブル18bにより、膜4aが上方に必要以
上に膨張することが防止されている。
【0013】次に、図1を参照して、本発明に直接係わ
るエアーテント4周辺について詳しく説明する。図1
は、図10のAの部分を拡大して示した部分断面図であ
る。エアーテント4を形成する膜4aと膜4bとの間に
は、平面環状の、例えば透明な合成樹脂製のフィルムを
つなぎ合わせて成る2枚の膜4c、4dが、図1に示す
ように配設され、膜4c、4dの間に空気室14aが形
成されている。空気室14aの周辺部の所定箇所には、
空気室14a内に連通する複数の給気口20aが設けら
れている。一方、エアーテント4の開口3側の空気室1
4aの周辺部の所定箇所には、空気室14aに連通する
複数の排気口20bが形成されている。そして、給気口
20aには送風管22aが、排気口20bにはエアーテ
ント4の内側或は外側に配設された送風管22bがそれ
ぞれ接続されている。尚、空気室14aにより空気室1
4は上下に分割されるが、この上下に分割された空気室
14の部分に前記送風機5から空気がそれぞれ供給され
る。
【0014】一方、図10に示したグランド6周辺の所
定箇所には、図2に示す繊維塊供給設備24が設置され
ている。この繊維塊供給設備24は、繊維塊タンク2
6、送風機28、ダンパ30、32などによって構成さ
れている。繊維塊タンク26には、綿繊維から成り、直
径が5〜20mm程度の、例えば毛玉状の繊維の塊、す
なわち繊維塊40が無数に収容され、この実施例ではこ
の繊維塊40が、空気の流動により移動可能で吸音性を
有する小形で軽量な吸音体に相当している。繊維塊タン
ク26の排出口26bは、ダンパ32を介して所定の配
管34により送風機28の吸入口28aに接続されてい
る。一方、繊維塊タンク26の供給口26aは配管36
およびダンパ30を介して上記送風管22bに接続され
ている。また、送風機28の吐出口28bは上記送風管
22aに接続されている。
【0015】ダンパ30、32はそれぞれ、繊維塊40
および空気の通路を閉塞する電動式の羽根30a、32
aを備えている。これらの羽根30a、32aには、図
3に示すように、繊維塊40の粒径より小さい無数の孔
300が開設されている。従って、羽根30a、32a
が繊維塊40および空気の通路を閉塞している状態(す
なわち、ダンパの閉塞状態)では、空気のみがダンパ3
0、32部を通過でき、一方、羽根30a、32aが繊
維塊40および空気の通路を閉塞していない状態(すな
わち、ダンパの開放状態)では、繊維塊40および空気
の両方がダンパ30、32部を通過できる。
【0016】このような構成において、競技場2で例え
ば野球の試合を行う場合、内部の騒音が外部に漏れない
ようにするため、吸音を行う場合には、電動式のダンパ
32は、所定の通電を行って開放状態とし、一方、電動
式のダンパ30は、所定の通電を行って閉塞状態とす
る。
【0017】この状態で、送風機28を起動すると、空
気は、送風管22a内を送風機からエアーテント4の空
気室14aに向かって移動し、そして空気室14aを透
過して送風管22bからダンパ30に至る。ここで、ダ
ンパ30は閉塞状態となっているが、空気は通過できる
ので、ダンパ30に到着した空気は、配管36を通じて
繊維塊タンク26内に入る。その結果、繊維塊タンク2
6内に収容された繊維塊40は押し出され、配管34を
通じてダンパ32に至る。ダンパ32は上述のように開
放状態となっているので、繊維塊40はダンパ32を通
過し、送風機28、送風管22aを通じ、給気口20a
から空気室14a内に入る。
【0018】この状態では、空気室14a内にはまだ繊
維塊は蓄積されていないので、繊維塊40は排気口20
bから排出され、ダンパ30が閉塞状態となっているの
で、送風管22b内に蓄積する。このようにして繊維塊
タンク26から排出された繊維塊40は、送風管22b
内にしだいに蓄積し、送風管が繊維塊40で満たされる
と、その後は、エアーテント4の空気室14a内に蓄積
し、最終的に、図4に示すように、空気室14aは繊維
塊40で満たされる。この状態で送風機28は停止させ
る。そして、繊維塊40は音を吸収するので、エアーテ
ント4下で発生した騒音は空気室14aに充填された繊
維塊40によって吸収され、従って騒音が外部に漏れる
ことが阻止される。
【0019】このような吸音は、エアーテント4下の空
間と外部空間とを音響的に遮断するものであり、外部の
騒音が内部に侵入しないようにするためにももちろん有
効である。従って、音楽イベントなどを開催する場合に
は、繊維塊40を空気室14a内に充填することによっ
て、エアーテント4下に静粛な空間を実現することがで
きる。
【0020】逆に遮音を解消する場合には、電動式のダ
ンパ32は、所定の通電を行って上述の場合とは逆に閉
塞状態とし、一方、電動式のダンパ30は、所定の通電
を行って上述の場合とは逆に開放状態とする。この状態
で、送風機28を起動すると、空気室14a内に蓄積し
ている繊維塊40は、送風機28からの空気によって押
し出され、開放状態のダンパ30を通過して繊維塊タン
ク26内に入る。繊維塊タンク26内に繊維塊が蓄積し
ておらず、排出口26bから排出されたとしても、ダン
パ32は閉塞状態となっているので、ダンパ32で阻止
され、それ以上は移動しない。従って、繊維塊タンク2
6内にしだいに繊維塊40が蓄積し、エアーテント4の
空気室14aから、音を吸収する繊維塊40は完全に排
除される。これにより吸音状態が解消される。
【0021】このように、本実施例では、音を吸収する
繊維塊40をエアーテント4内に形成した空気室14a
内に充填することにより、容易に吸音を実現することが
できる。
【0022】次に第2の実施例について説明する。この
実施例が上記実施例と異なるのは、一枚の膜を追加する
のみで、繊維塊を充填する空気室を形成している点であ
る。図5は図1に対応する断面図である。この実施例の
エアーテント4’では、膜4aと膜4bとの間に、平面
視円形の、例えば透明な合成樹脂製のフィルムをつなぎ
合わせて成る1枚の膜4eが、図4に示すように配設さ
れ、膜4aと膜4eとの間に空気室14bが形成されて
いる。空気室14bの周辺部の所定箇所には、空気室1
4b内に連通する複数の給気口20aが設けられてい
る。エアーテント4の開口3側の空気室14bの周辺部
の所定箇所にはまた、空気室14bに連通する複数の排
気口20bが形成されている。そして、給気口20aに
は送風管22aが、排気口20bには送風管22bがそ
れぞれ接続されている。
【0023】本実施例では繊維塊供給設備としては、上
記繊維塊供給設備24をそのまま用いるので、その説明
はここでは省略する。なお、送風管22a、22bは、
上記実施例の場合と同様、それぞれ送風機28の吐出口
28bおよびダンパ30に接続されている。エアーテン
ト4下を吸音状態にする場合の動作は、上記実施例の場
合と同じであり、繊維塊タンク26に収容された繊維塊
40が送風機28により、空気室14b内に送り込ま
れ、空気室14b内に充填される。その結果、音は充填
された繊維塊40に吸収され、エアーテント4下の空間
と外部とは音響的に遮断される。吸音を解消する場合に
は、上述の場合と同様にして、送風機28からの空気に
より空気室14b内の繊維塊40を押し出し、繊維塊タ
ンク26内に収容する。これにより吸音が解消される。
なお、空気室14bに送風機5からの空気を送り込むた
めの管体や弁を設けるなどは任意である。
【0024】次に第3の実施例について説明する。この
実施例は、膜4c、4dにより空気室14aが形成され
ている点では、第1の実施例と同じであるが、空気室1
4aが複数の空気室に分割されている点で第1の実施例
と異なっている。すなわち、図6の平面図に示すよう
に、本実施例のエアーテントでは、膜4c、4dが、半
径方向に伸びる6本の直線L1〜L6に沿って互いに縫
い合わされており、その結果、空気室14aは、空気室
14a−1〜14a−6の6つの空気室に分割されてい
る。そしてこれらの各空気室ごとに、第1の実施例の場
合と同様、給気口20aと排気口20bが設けられ、そ
れぞれに送風管22a、22bが接続されている。繊維
塊供給設備24については、本実施例の場合、各空気室
14a−1〜14a−6ごとに設けられており、各空気
室ごとに独立に繊維塊40の充填および排除を行えるよ
うになっている。従って、各空気室14a−1〜14a
−6に連通する送風管22a、22bはそれぞれ、各空
気室に対応する繊維塊供給設備24に接続されている。
【0025】従って、この第3の実施例では、空気室1
4a−1〜14a−6の中の一部にのみ繊維塊40を充
填することができ、エアーテント4を通じてある程度採
光を行いつつ、エアーテント4の遮音性も高めるといっ
た利用法が可能となる。なお、各空気室14a−1〜1
4a−6は、上述のように膜4c、4dを縫い合わせて
形成する以外にも、膜4c、4dを接着して形成するこ
とも可能であり、さらには、膜4c、4d間に例えば帯
状の他の膜を、その面を鉛直にして各直線L1〜L6に
沿って配設し、上下の端部をそれぞれ膜4c、4dに縫
い合わせたり、あるいは接着するなどして形成すること
も可能である。
【0026】また、第3の実施例では、各空気室14a
−1〜14a−6ごとに図2に示した繊維塊供給設備2
4を設けるとしたが、図7に示すような繊維塊供給設備
25を1台設けて各空気室14a−1〜14a−6に繊
維塊を供給するようにしてもよい。すなわち、この繊維
塊供給設備25は、ダンパ32と送風機28とが6組設
けられ、各送風機28は各空気室14a−1〜14a−
6の給気口20aに送風管22aを通じて接続されてい
る。また、各ダンパ32はすべて配管340により槽2
6に接続されている。一方、ダンパ30は、6本の送風
管22bにより、各空気室14a−1〜14a−6の排
気口20bに接続されている。このような構成として
も、各空気室14a−1〜14a−6に対して選択的に
繊維塊40を供給し、充填することができる。また、こ
の繊維塊供給設備25では送風機28は各送風管2aご
とに設けたが、送風機28は、配管340が1本になっ
て槽26に接続する箇所に1台設けたり、あるいは配管
36の途中に1台設ける構成としてもよい。
【0027】次に、図8及び図9を参照して、空気室1
4aに小形で軽量な無数の繊維塊40等の吸音体を充填
し、また、空気室14aから吸音体を排除するための別
実施例について説明する。この吸音体供給設備70は、
吸音体タンク72と、二つの送風機74A、74Bと、
ダンパ76、78などによって構成されている。空気室
14aの複数の給気口20aには送風管22Xが接続さ
れ、空気室14aの複数の排気口20bには送風管22
Yがそれぞれ接続され、送風管22Xの他端は吸音体タ
ンク72の排出口72Aに接続され、送風管22Yの他
端は吸音体タンク72の供給口72Bに接続されてい
る。
【0028】前記一方の送風機74Aは送風管22Xに
介設され、送風機74Aの上流箇所と下流箇所にそれぞ
れ開閉弁75A、75Aが配設され、吸音体タンク72
と送風機74Aとの間の送風管22X箇所にダンパ76
が設けられている。また、前記送風機74Aが介設され
た箇所に、送風機74Aを迂回するようにバイパス路8
0が設けられ、バイパス路80の両端には開閉弁80
A、80Aが設けられている。
【0029】前記他方の送風機74Bは送風管22Yに
介設され、送風機74Bの上流箇所と下流箇所にそれぞ
れ開閉弁75B、75Bが配設され、空気室14aの排
気口20bと送風機74Bとの間の送風管22Y箇所に
ダンパ78が設けられている。また、前記送風機74B
が介設された箇所に、送風機74Bを迂回するようにバ
イパス路82が設けられ、バイパス路82の両端には開
閉弁82A、82Aが設けられている。なお、ダンパ7
6、78は前記ダンパ30、32と同一構造である。
【0030】そして、空気室14aに小形で軽量な無数
の吸音体を充填する場合には、図8に示すように、ダン
パ76、開閉弁75B、75B、80A、80Aを開と
し、ダンパ78、開閉弁75A、75A、82A、82
Aを閉として送風機74Bのみを駆動し、吸音体タンク
72内の吸音体を送風機74Aを通過させることなく空
気室14aに充填するようにし、また、空気室14aか
ら吸音体を排除する場合には、図9に示すように、ダン
パ78、開閉弁75A、75A、82A、82Aを開と
し、ダンパ76、開閉弁75B、75B、80A、80
Aを閉として、送風機74Aのみを駆動し、空気室14
aから吸音体を送風機74Bを通過させることなく排除
するようにしたものである。
【0031】ところで、これらのエアーテントの吸音装
置では、繊維塊40が空気室14a、14b、送風管2
2a、22b、22X、22Y、あるいは配管34、3
6内を円滑に移動することが必要であり、そうでない場
合には吸音あるいはその解消に支障を来すことになる。
そして、繊維塊40の円滑な移動を阻む原因としては、
繊維塊40が湿気を帯びることが考えられる。そこで、
例えば図2に示した繊維塊供給設備24に繊維塊40の
乾燥装置を装備することが有効である。乾燥装置として
は、例えば、繊維塊40を収容する槽26で、例えば槽
26内に温風を吹き込み、一方、湿気を含んだ空気を槽
26から適切に排気するといった構成とすればよい。
【0032】なお、上記実施例では、エアーテントが空
気充填式膜構造のエアーテントであるとしたが、上述し
た第1のタイプのエアーテントの場合にも、所定材料の
膜から成る天膜の下に膜4c、4dに相当する2枚の膜
または膜4eに相当する1枚の膜をさらに配設し、図1
または図5に示したような空気室14aあるいは空気室
14bを形成することができるので、本発明を適用して
同様にエアーテントにおける吸音を実現することができ
る。また、上記実施例では、送風機28は繊維塊タンク
26と空気室14aまたは空気室14bの給気口20a
との間に設置したが、送風機28は空気室14aまたは
空気室14bの排気口20bと繊維塊タンク26との間
に配置しても同様に繊維塊40を移動する機能を果たさ
せることができる。なお、本発明に係わる膜4c、4
d、4eとしては、種々の高分子化合物のフィルムやシ
ートを用いることができ、また種々の高分子化合物の繊
維を織って布としたもの、あるいはこれらを貼り合わせ
たものを用いてもよい。さらに、ダンパ30は、繊維塊
タンク26の供給口26a、あるいは空気室14aまた
は空気室14bの排気口20bに直接接続する形で配置
してもよい。また、ダンパ32についても、繊維塊タン
ク26の排出口26b、あるいは空気室14aまたは空
気室14bの給気口20aに直接接続する形で配置して
もよい。また、吸音体は繊維塊40に限らず、空気の流
動により移動可能で吸音性を有する小形で軽量なもので
あれば用いることが可能である。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるエアー
テントの吸音装置では、エアーテント下の空間を音響的
に外部と遮断するときは、第1のフィルタは吸音体を阻
止しない状態とし、一方、第2のフィルタは吸音体を阻
止する状態とする。その結果、送風機によって流通する
空気により、槽内に収容された吸音体は第1の管を通じ
て空気室内に送り込まれ、空気室内に充填される。吸音
体は吸音機能を発揮するため、エアーテント下は音響的
に外部と遮断される。一方、音響的な遮断を解除すると
きは、第1のフィルタは吸音体を阻止する状態とし、第
2のフィルタは吸音体を阻止しない状態とする。その結
果、送風機によって流通する空気により、空気室内に充
填されている繊維塊は、第2の管を通じて槽内に戻さ
れ、音響的な遮断が解除される。従って、本発明により
エアーテント下の空間を、必要に応じて容易に、外部に
対して音響的に遮断することができる。
【0034】また、本発明によるエアーテントの吸音装
置では、空気室が複数の副空気室に分割されており、各
副空気室ごとに吸音体の充填あるいは排除を行える。従
って、副空気室に対して選択的に吸音体の充填あるいは
排除を行うことができ、エアーテントの各膜が光を透過
するものである場合、一部の副空気室にのみ吸音体を充
填することで、エアーテントを通じてある程度採光を行
いつつ、遮音性を高めるといった利用法が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係わるエアーテントを
示す部分断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係わる繊維塊供給設備
を示す構成図である。
【図3】図2の繊維塊供給設備を構成するダンパの羽根
を示す平面図である。
【図4】繊維塊が充填された状態の第1の実施例に係わ
るエアーテントを示す部分断面図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係わるエアーテントを
示す部分断面図である。
【図6】本発明の第3の実施例に係わるエアーテントを
示す平面図である。
【図7】第3の実施例に係わる他の繊維塊供給設備を示
す構成図である。
【図8】別実施例に係わる他の繊維塊供給設備を示す構
成図である。
【図9】別実施例に係わる他の繊維塊供給設備を示す構
成図である。
【図10】本発明のエアーテントの吸音装置を装備する
競技場の一例を示す断面側面図である。
【図11】図10の競技場を構成するエアーテントを示
す部分断面斜視図である。
【符号の説明】
4、4’ エアーテント 4a、4b、4c、4d、4e 膜 5、28 送風機 7、22a、22b、22X、22Y 送風管 14、14a、14b、14a−1〜14a−6 空気
室 20a 給気口 20b 排気口 24、25 繊維塊供給設備 26 繊維塊タンク 26a 供給口 26b 排出口 28a 吸入口 28b 吐出口 30、32 ダンパ 30a、32a 羽根 40 繊維塊

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根を成す膜の内側に空気を送り込み、
    所定の空気圧を維持して形成したエアーテントに用いる
    吸音装置であって、 前記膜の内側に他の膜を、前記膜のほぼ全面にわたり配
    設して前記膜と前記他の膜との間に形成した空気室と、 前記空気室の給気口と、 前記空気室の排気口と、 空気の流動により移動可能で吸音性を有する小形で軽量
    な無数の吸音体を収容した槽と、 前記給気口と前記槽とを連結する第1の管と、 前記排気口と前記槽とを連結する第2の管と、 前記第1または第2の管の一端部または途中に配設さ
    れ、空気が前記給気口から前記空気室内に送り込まれる
    方向に送風する送風機と、 空気を流通させつつ前記吸音体の流通を阻止するか、あ
    るいは空気および前記吸音体の両方を流通させるかを選
    択でき、前記第1の管の一端部または途中に配設された
    第1のフィルタと、 空気を流通させつつ前記吸音体の流通を阻止するか、あ
    るいは空気および前記吸音体の両方を流通させるかを選
    択でき、前記第2の管の一端部または途中に配設された
    第2のフィルタと、 を備えたことを特徴とするエアーテントの吸音装置。
  2. 【請求項2】 屋根を成す膜の内側に空気を送り込み、
    所定の空気圧を維持して形成したエアーテントに用いる
    吸音装置であって、 前記膜の内側に他の2枚の膜を、前記膜のほぼ全面にわ
    たり配設して前記2枚の膜の間に形成した空気室と、 前記空気室の給気口と、 前記空気室の排気口と、 空気の流動により移動可能で吸音性を有する小形で軽量
    な無数の吸音体を収容した槽と、 前記給気口と前記槽とを連結する第1の管と、 前記排気口と前記槽とを連結する第2の管と、 前記第1または第2の管の一端部または途中に配設さ
    れ、空気が前記給気口から前記空気室内に送り込まれる
    方向に送風する送風機と、 空気を流通させつつ前記吸音体の流通を阻止するか、あ
    るいは空気および前記吸音体の両方を流通させるかを選
    択でき、前記第1の管の一端部または途中に配設された
    第1のフィルタと、 空気を流通させつつ前記吸音体の流通を阻止するか、あ
    るいは空気および前記吸音体の両方を流通させるかを選
    択でき、前記第2の管の一端部または途中に配設された
    第2のフィルタと、 を備えことを特徴とするエアーテントの吸音装置。
  3. 【請求項3】 前記空気室は、側部が互いに接する複数
    の副空気室に分割され、前記給気口と前記排気口とは前
    記副空気室のそれぞれに設けられている請求項1または
    2記載のエアーテントの吸音装置。
  4. 【請求項4】 前記他の膜または前記他の2枚の膜のさ
    らに内側に、さらに別の膜が配設され、最も外側に位置
    する膜と前記別の膜とにより空気室が形成され、この空
    気室に空気を充填して所定の内圧を維持し、前記エアー
    テントが形成されている請求項1、2、3のいずれかに
    記載のエアーテントの吸音装置。
  5. 【請求項5】 前記吸音体を乾燥させる乾燥手段をさら
    に備えた請求項1、2、3、4のいずれかに記載のエア
    ーテントの吸音装置。
  6. 【請求項6】 前記吸音体は繊維塊である請求項1、
    2、3、4、5のいずれかに記載のエアーテントの吸音
    装置。
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