JPH0941829A - 窓枠構造体およびその製造方法 - Google Patents

窓枠構造体およびその製造方法

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JPH0941829A
JPH0941829A JP19847095A JP19847095A JPH0941829A JP H0941829 A JPH0941829 A JP H0941829A JP 19847095 A JP19847095 A JP 19847095A JP 19847095 A JP19847095 A JP 19847095A JP H0941829 A JPH0941829 A JP H0941829A
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JP
Japan
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component
window frame
composition
rubber
frame structure
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JP19847095A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Igawa
川 勝 弘 井
Osamu Ozawa
沢 修 小
Jiro Watanabe
邊 次 郎 渡
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】成型パッキングの取り付け工程が大幅に簡略化
され、かつ施工の自由度の高い窓枠構造体およびその製
造方法の提供。 【解決手段】接合部を介して接合される2以上の窓枠部
材よりなる窓枠構造体であって、前記接合部が、少なく
とも、成分(A):熱可塑性樹脂組成物と、成分
(B):少なくとも一部が加硫されたゴム組成物と、成
分(C):結晶性熱可塑性ポリマー組成物とを含有し、
かつ、該成分(A)/成分(B)の重量組成比が5/9
5〜95/5、該成分(C)の含有量が成分(B)10
0重量部に対して5〜500重量部であり、さらに、該
成分(B)および成分(C)の一部または全部が該成分
(A)に分散されてなる熱可塑性エラストマー組成物に
よって形成される窓枠構造体およびその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特定の熱可塑性エ
ラストマー組成物からなる接合部を介して接合される2
以上の窓枠部材よりなる窓枠構造体およびその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】住居、オフィス・ビルなどの窓枠(サッ
シ)には、アルミなどの長尺の部材を、目的とする所定
長さに切断し、枠状に組立てたものが用いられる。住
居、オフィス・ビルなどの窓は、一般的には、これらの
建物の壁面の開口部に嵌め込まれる窓枠框体(サッシ框
体)と、窓枠框体で支持され窓ガラスを挟持する窓枠
(サッシ)で構成され、窓枠および窓枠框体の構造によ
り、建物の壁面に対して水平方向や鉛直方向に摺動して
開閉される窓、水平軸を中心として回転方向に開閉でき
る窓などの他、いわゆる観音開の窓あるいは嵌め殺しの
窓など、種々の窓に用いられている。このような住居、
オフィス・ビルなどの壁面に嵌めこまれるサッシ框体、
およびサッシはいずれも、雨水などの侵入を防止するた
めに良好な密閉性(シール性)を有することが要求され
る。このため、上記のサッシおよびサッシ框体は、それ
ぞれの接合部に緩衝性と密閉性を保持するためのパッキ
ング状部材が配されている。
【0003】このような窓の枠構造体に配されるパッキ
ング状部材は、上記のサッシまたはサッシ框体を構成す
る窓枠部材同士を確実に密着するための良好なゴム弾性
以外に、直射日光の熱(通常80〜100℃程度以上に
なる)によって特性の変化が少ない良好な耐熱性と、長
期の使用の後であっても直射日光の熱によって変化しな
い良好な耐候性をも有することが要求される。従来、こ
のような窓枠部材の接合に際しては、パッキング状部材
として未加硫のブチルゴムのテープが施されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような窓
枠構造体を製造するにあたっては、例えば、アルミ・サ
ッシまたはサッシ框体に用いられる窓枠部材の接合部の
形状に合わせて上記のブチルゴムのテープを切り出し、
あるいは打抜き、上記のアルミ・サッシまたはサッシ框
体の窓枠部材の接合部に手作業で貼り付ける必要があ
り、製造、施工において工数がかかるという欠点があっ
た。さらに、自動化等の生産性を向上させる手段の講じ
難い工程でもあった。さらに、現地での組み立てが必要
な場合に、取扱中に上記アルミ・サッシまたはサッシ框
体の窓枠部材の接合部に貼りつけたブチルゴムのテープ
が剥がれる、あるいは使用するブチルゴムが未加硫であ
るために、熱時の物性の変化(軟化等)によって、経年
により形状が崩れるなどという問題があった。上述の問
題点を解決し、接合部を介して接合される2以上の窓枠
部材よりなる窓枠構造体、特に、上記接合部が耐候性を
有する窓枠構造体を開発すること、およびその製造工程
を簡略化する方法の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の問題を
解決し、接合部を介して接合される2以上の窓枠部材よ
りなる窓枠構造体、その製造工程および施工における工
数を減らし、かつ長期間使用しても性能が低下すること
のない接合部を有する窓枠構造体を提供することを目的
とする。
【0006】すなわち、本発明は、接合部を介して接合
される2以上の窓枠部材よりなる窓枠構造体であって、
その接合部が、少なくとも、成分(A):軟化温度が1
00℃以上、かつ溶融温度が200℃以下である熱可塑
性樹脂組成物と、成分(B):少なくとも一部が加硫さ
れたゴム組成物と、成分(C):溶融温度が50℃以上
100℃未満であり、かつ結晶化度が20%以上である
結晶性熱可塑性ポリマー組成物とを含有し、かつ、成分
(A)/成分(B)の重量組成比が5/95〜95/
5、成分(C)の含有量が成分(B)100重量部に対
して5〜500重量部であり、さらに、成分(B)およ
び成分(C)の一部または全部が成分(A)に分散され
てなる熱可塑性エラストマー組成物によって形成される
窓枠構造体を提供する。
【0007】また、接合部を介して接合される2以上の
窓枠部材よりなる窓枠構造体であって、その接合部が、
少なくとも、成分(A):軟化温度が100℃以上、か
つ溶融温度が200℃以下である熱可塑性樹脂と、成分
(B):少なくとも一部が加硫されたゴム組成物と、成
分(C):溶融温度が50℃以上100℃未満であり、
かつ結晶化度が20%以上である結晶性熱可塑性ポリマ
ー組成物とを含み、かつ、成分(A)/成分(B)の重
量組成比が5/95〜95/5、成分(C)の含有量が
成分(B)100重量部に対して5〜500重量部であ
り、さらに、成分(B)および成分(C)の一部または
全部が成分(A)に分散されてなる熱可塑性エラストマ
ー組成物によって形成される窓枠構造体を製造する際
に、接合しようとする窓枠部材の一方に、予め成型用型
を取り付け、成型用型中に熱可塑性エラストマー組成物
を溶融・注入し、熱可塑性エラストマー組成物の硬化
後、型を取り外し、他方の窓枠部材を硬化後の熱可塑性
エラストマー組成物を介して接合する窓枠構造体の製造
方法を提供する。
【0008】そして、成分(A)が、ポリオレフィン系
樹脂および/またはポリアミド系樹脂、成分(B)が、
エチレン・プロピレン共重合ゴム組成物および/または
エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム組成物、およ
び成分(C)が、トランスポリオクテネマーおよび/ま
たはトランス−1,4−ポリイソプレンであるのが好ま
しい。
【0009】以下に、本発明を詳細に説明する。本発明
は、接合部を介して接合される2以上の窓枠部材よりな
る窓枠構造体である。本発明の窓枠構造体は、基本的に
は、溝部を有する長尺部材を所定の長さに切断して窓枠
部材とし、これらを接合部を介して接合した構造を有し
ており、上述したガラスを挟持する窓枠として、あるい
は何枚かのガラスを組み合わせる場合の桟として使用し
てもよく、また、住居・オフィスビルなどの壁面に固定
し上記窓枠を支持する窓枠框体としても使用してもよ
い。上記窓枠部材が接合部を介して接合される場合、窓
枠部材の形状は種々あり、その接合部の形状も種々ある
ので接合部が複数あってもよい。さらに、本発明の窓枠
構造体は、使用する窓枠部材の長さおよび窓枠部材を接
合する角度を調節することにより、長方形、五角形、三
角形などといった様々な形状の窓に用いられる窓枠およ
び窓枠框体としても使用することができる。
【0010】本発明の窓枠構造体に使用する長尺部材
は、アルミ、ステンレスなど、一般的に窓枠部材として
用いられるものであればよく、窓枠構造体の大きさや窓
の開閉の有無、開閉方向などに応じて、長尺部材の材
質、巾、長さ、厚みなどを適宜選択して用いる。本発明
の窓枠構造体は、その接合部に後述する組成の熱可塑性
エラストマー組成物を配した構造を有しており、接合部
の緩衝および密閉性を保持している。
【0011】図1に、本発明の住居、オフィス・ビルな
どに用いられる窓枠構造体の一例を斜視図で示し、これ
を用いて本発明を説明する。図1に示す本発明の窓枠構
造体1は、建物の壁面に対して水平方向に摺動し、開閉
する方形の窓に応用された例であり、具体的には、窓ガ
ラス10を挟持する窓枠12および窓枠框体14として
応用されている。窓枠12は、溝部を有するアルミなど
の長尺部材を所定の長さに切断して作製され、窓枠部材
12aおよび12bが形成され、窓枠部材12aはその
端面で窓枠部材12bの端部近傍の側面と接合される。
ここで、窓枠部材12aの端面と窓枠部材12bの側面
とにより形成される窓枠接合部24aおよび24bに
は、後述する特定組成のエラストマー組成物が配されて
いる。
【0012】また、窓枠框体14は、窓枠框体部材14
aおよび14bをアルミなどの長尺部材を所定の長さに
切断して得る。窓枠12は窓枠框体部材14bの上を水
平方向に移動して開閉されるため、窓枠框体部材14b
には窓枠部材12bとかみあう軌条となる突起構造を有
する長尺部材が切断されて用いられている。窓枠框体部
材14aはその端面で窓枠框体部材14bの端部の側面
と接合され、窓枠框体部材14aの端面と窓枠框体部材
14bの端部の側面とで形成される窓枠框体接合部26
a、26bおよび26cには、後述する特定組成のエラ
ストマー組成物が配されている。このようにして窓枠部
材12aと12b、ならびに窓枠框体部材14aと14
bは、方形の窓枠構造体とするために、それぞれ窓枠接
合部24aおよび24b、または窓枠框体接合部26
a、26bおよび26cを介して直角に接合される。方
形の窓枠框体14は住居やオフィス・ビルなどの壁面の
開口部に嵌め込まれて固定され、一方、方形の窓枠12
は窓ガラス10を挟持し、上記窓ガラス10はパッキン
グ22により固定される。上記窓ガラス10を挟持する
窓枠12はその窓枠框体14に支持され、窓枠部材12
bが有する溝部が、窓枠框体部材14bの有する軌条と
なる突起部分とかみ合って、建物の壁面に対して平行に
開閉できる。
【0013】図2に、方形の窓にするために、一方の窓
枠部端面と他方の窓枠部材の端部近傍の側面とを接合部
30を介して直角に接合した窓枠16に応用された窓枠
構造体の接合部を一部破断図で示す。図2では、H型の
窓枠部材16aの端面と、底面の一部に溝部を有する窓
枠部材16bの端部の側面とが、接合部30を介して接
合されている。接合部30は、窓枠部材16bの上面の
端部近傍に密着して設けられ、H型の窓枠部材16aの
H型の端面と密着される。したがって、窓枠部材16a
は窓枠部材16bと隙間なく接合され、接合部30は窓
枠部材16aおよび16bの緩衝材として作用するとと
もに密閉性(気密性)を高めるとともに、雨水や風など
が侵入することを防止する。
【0014】本発明の窓枠構造体は、以下のようにして
製造する。まず、上述した長尺部材を所定の長さに切断
して2以上の窓枠部材とし、これら窓枠部材の一方の端
部の接合しようとする側面に予め成型用型を取り付け
る。ここで使用する成型用型は、筒型または一方の底面
を有する筒型のものであってもよい。上記成型用型で仕
切られる空間の形状は、直方体、楕円柱、円柱など、特
に限定されない。また、上記型の大きさは、取り付けよ
うとする窓枠構造体に用いられている窓枠部材の巾など
に応じて適宜選択して使用する。さらに、上記成型用型
は、一端に大きさ調節用のネジなどを有するものであっ
てもよい。一方の底面を有する筒型の型の場合、後述す
る熱可塑性エラストマー組成物を注入することができる
注入口を、上記型の側面に有するものが好適であり、注
入口の位置は特に限定されない。上記の成型用型は、窓
枠部材の接合部に水平に取り付ける場合には、筒型の型
または一方の底面を有する筒型の型のいずれを用いても
よい。
【0015】接合部30を形成するために使用する後述
する組成の熱可塑性エラストマー組成物は、ペレット
状、粒状、棒状、ひも状、帯状、ブロック状など種々の
形状となし得るが、押出機又は射出成型機あるいはこれ
らの機能を組みあわせたアプリケーターなどにより充填
して施工する。ペレット状の上記熱可塑性エラストマー
組成物を用いる場合は、これらを上記アプリケーターに
充填して加熱して溶融し、上述のように窓枠部材の接合
しようとする側面上に取り付けた成型用型の中に注入す
る。すなわち、成型用型が底面を有しない筒型の場合に
は筒の上部から、また、成型用型が一方の底面を有する
筒型の場合には所定の位置に設けられた注入口から溶融
された上記熱可塑性エラストマー組成物を注入する。一
般的には、注入した熱可塑性エラストマー組成物が冷却
により半硬化した段階であるいは充分に冷却した後に、
上記成型用型を取り外し、上記窓枠部材16bの端部近
傍に接合部30を形成する。窓枠部材16bは、その端
部近傍に上述のようにして設けられた接合部30の位置
で窓枠部材16aの端面と直角に接合され、本発明の窓
枠構造体1が形成される。
【0016】本発明の窓枠構造体は、上述のように製造
され、ここで用いる熱可塑性エラストマー組成物は以下
に説明するようにホットメルト接着剤様の性質を有し、
溶融時に流動性と粘着性とを有するので、上記成型用型
が一方の窓枠部材の端部近傍に取り付けられ、この型中
に溶融し注入された上記熱可塑性エラストマー組成物が
半硬化した後、上記成型用型を取り外す際には上記一方
の窓枠部材に接着している。そして、この硬化した熱可
塑性エラストマー組成物が接合部となり、この接合部を
介して他方の窓枠部材をその端面で接合し、本発明の窓
枠構造体1を製造することができるため、接合部の形成
が簡便であり、また、接合部を形成する工数が少ない。
さらに、これらの工程は、従来の未加硫ブチルゴムテー
プを切出し、貼付ける工程に比し、自動化等の生産性を
向上させる手段を講じやすい長所がある。
【0017】本発明の窓枠構造体1は、その接合部30
に用いる組成物に特徴があり、少なくとも、軟化温度が
100℃以上、かつ溶融温度が200℃以下である熱可
塑性樹脂成分(A)と、少なくとも一部が加硫されたゴ
ム組成物成分(B)と、溶融温度が50℃以上100℃
未満であり、かつ結晶化度が20%以上である結晶性熱
可塑性ポリマー組成物(C)とを含み、かつ、成分
(A)/成分(B)の重量組成比が5/95〜95/
5、成分(C)の含有量が成分(B)100重量部に対
して5〜500重量部であり、さらに、成分(B)およ
び成分(C)の一部または全部が成分(A)に分散され
てなる熱可塑性エラストマー組成物より形成され、ホッ
トメルト系接着剤様の性質を有する。
【0018】本発明の窓枠構造体1においては、このよ
うな良好な溶融流動性および溶融時粘着性を有する熱可
塑性エラストマー組成物よりなる接合部30を、接合し
ようとする一方の窓枠部材の接合しようとする部分に形
成することにより、窓枠構造体1の組み立て工程を大幅
に簡略化したものである。
【0019】以下、このホットメルト様の熱可塑性エラ
ストマー組成物について説明する。本発明に用いる熱可
塑性エラストマー組成物(以下、エラストマー組成物と
する)は、 成分(A): 軟化温度が100℃以上で、かつ溶融温
度が200℃以下の熱可塑性樹脂組成物 成分(B): 少なくとも一部が加硫されたゴム組成物 成分(C): 溶融温度が50℃以上100℃未満であ
り、かつ結晶化度が20%以上である結晶性熱可塑性ポ
リマー組成物 を含有し、成分(A)/成分(B)の重量組成比が5/
95〜95/5、前記成分(C)の含有量が成分(B)
100重量部に対して5〜500重量部であり、さら
に、成分(B)および成分(C)の一部または全部が成
分(A)に分散されてなることを基本特性とする。
【0020】また、成分(A)がポリオレフィン系樹脂
および/またはポリアミド系樹脂、特にポリプロピレン
系樹脂であり、成分(B)がエチレン・プロピレン共重
合ゴム(EPM)および/またはエチレン・プロピレン
・ジエン共重合ゴム(EPDM)であり、成分(C)が
トランスポリオクテネマーおよび/またはトランス−
1,4−ポリイソプレンであるのが、耐熱性等の特性制
御および経済性等の点で好ましい。
【0021】また、成分(A)、成分(B)および成分
(C)に加え、さらに、成分(A)の溶融時に最終的に
得られる熱可塑性エラストマー組成物に粘接着性を付与
する樹脂組成物および/またはゴム組成物を成分(D) と
して含有するのが好ましい。
【0022】また、成分(D)が、スチレン・ブタジエ
ン(・スチレン)共重合エラストマーあるいはその水素
添加物、スチレン・イソプレン(・スチレン)共重合エ
ラストマーあるいはその水素添加物、軟化点が60〜1
50℃の樹脂状組成物あるいはその水素添加物、石油系
樹脂あるいはその水素添加物、テルペン系樹脂あるいは
その水素添加物、ロジン系樹脂あるいはその水素添加
物、およびクマロン・インデン系樹脂あるいはその水素
添加物からなる群より選ばれた少なくとも一種であるの
が好ましい。
【0023】以下、本発明に用いる熱可塑性エラストマ
ー組成物の各成分について詳細に説明する。マトリック
スとなる成分(A)は、軟化温度が100℃以上で、か
つ溶融温度が200℃以下である熱可塑性樹脂組成物
(以下、熱可塑性樹脂組成物ともいう)である。軟化温
度が100℃未満であると、得られた成型品の耐熱軟化
性が悪く、溶融温度が200℃を超えると、押出成型や
射出成型等の溶融成型性が悪くなってしまう。さらに、
窓枠構造体は、一般に、その施工場所の関係から直射日
光に長期間曝されるため、窓枠構造体自体の表面温度が
90℃近くまで上がることがある。したがって、90℃
前後で上記接合部30が軟化すると接合部に隙間が生
じ、密閉性、気密性が保持できなくなることから、軟化
温度を100℃以上とした。一方、上記の熱可塑性樹脂
組成物を含む熱可塑性エラストマー組成物はホットメル
ト系接着剤と同様の使用方法で用いるため、加工温度で
溶融する必要があることから、溶融温度を200℃以下
とした。成分(A)としては、好ましくは、軟化温度が
110℃以上で、溶融温度が190℃以下、特に180
℃以下の熱可塑性樹脂組成物が好適に利用される。
【0024】本発明において軟化温度とは、温度の上昇
によって弾性率が漸次小さくなり、わずかな応力によっ
て変形するようになる温度をいい、具体的にはJIS
K7270−1983に定義される熱変形温度である。
より具体的には、この熱変形温度は、荷重たわみ温度試
験法で測定される熱変形温度であり、4.6kgf/cm 2
一定荷重下で試験片が変形を開始する温度、すなわち物
理的に熱変形する温度である。また、溶融温度とは、温
度の上昇に伴って実用上変形が大きくなり、外力に耐え
られなくなり流動性を帯びる温度をいい、具体的には、
示差走査熱量計(DSC)を用い、昇温速度10℃/分
で測定した際の、吸熱カーブの結晶融解ピーク温度を示
す。さらに、本発明において軟化点とは、JIS K
6220に規定される軟化点を環球式軟化点測定装置で
測定し、球が落下した時の温度を軟化点(℃)とした。
【0025】さらに、本発明においては、成分(A)と
しては、上記条件を満たした上で、230℃、荷重2.
16kgf/cm2 、1mmφオリフィス使用時のMFI(Melt
Flow Index)が20以上で、JIS K 6310に規
定されるD硬度が80以下の熱可塑性樹脂を用いるの
が、溶融加工性の維持及び得られる熱可塑性エラストマ
ー組成物の柔軟性の確保の点で好ましい。
【0026】成分(A)としては、上記特性を有するも
のであれば、各種の熱可塑性樹脂および/またはその組
成物が利用可能である。すなわち、成分(A)は、単独
の熱可塑性樹脂であっても、あるいは、それらの混合物
よりなる組成物であってもよい。具体的には、上記特性
を有するポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ
ニトリル系樹脂、ポリメタクリレート系樹脂、ポリビニ
ル系樹脂、セルロース系樹脂、フッ素系樹脂、イミド系
樹脂、ポリオレフィン系樹脂等が好適に例示される。
【0027】より具体的には、ポリアミド系樹脂として
は、ナイロン6(N6)、ナイロン66(N66)、ナ
イロン46(N46)、ナイロン11(N11)、ナイ
ロン12(N12)、ナイロン610(N610)、ナ
イロン612(N612)、ナイロン6/66共重合体
(N6/66)、ナイロン6/66/610共重合体
(N6/66/610)、ナイロンMXD6(MXD
6)、ナイロン6T、ナイロン6/6T共重合体、ナイ
ロン66/PP共重合体、ナイロン66/PPS共重合
体等が;ポリエステル系樹脂としては、ポリブチレンテ
レフタレート(PBT)、ポリエチレンテレフタレート
(PET)、ポリエチレンイソフタレート(PEI)、
PET/PEI共重合体、ポリアリレート(PAR)、
ポリブチレンナフタレート(PBN)、液晶ポリエステ
ル、ポリオキシアルキレンジイミド酸/ポリブチレート
テレフタレート共重合体などの芳香族ポリエステル等
が;ポリニトリル系樹脂としては、ポリアクリロニトリ
ル(PNA)、ポリメタクリロニトリル、アクリロニト
リル/スチレン共重合体(AS)、メタクリロニトリル
/スチレン共重合体、メタクリロニトリル/スチレン/
ブタジエン共重合体等が;ポリメタクリレート系樹脂と
しては、ポリメタクリル酸メチル(PMMA)、ポリメ
タクリル酸エチル等が;ポリビニル系樹脂としては、ポ
リ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール(PVA)、ビニ
ルアルコール/エチレン共重合体(EVOH)、ポリ塩
化ビニリデン(PDVC)、ポリ塩化ビニル(PV
C)、塩化ビニル/塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニ
リデン/メチルアクリレート共重合体等が;セルロース
系樹脂としては、酢酸セルロース、酢酸酪酸セルロース
等が;フッ素系樹脂としては、ポリフッ化ビニリデン
(PVDF)、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリクロ
ロフルオロエチレン(PCFE)、テトラフロロエチレ
ン/エチレン共重合体等が;イミド系樹脂としては、芳
香族ポリイミド(PI)等が;ポリオレフィン系樹脂と
しては、オレフィンの単独または共重合体、すなわち、
エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、3
−メチル−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル1−ペン
テン、4−メチル1−ペンテン、1−オクテン等の単独
または共重合体、さらに、前記オレフィンの単独または
共重合体と他の熱可塑性樹脂との共重合体等が; それ
ぞれ好適に例示される。
【0028】特に、ポリオレフィン系樹脂またはポリア
ミド系樹脂およびそれらの組成物あるいはそれらの混合
物であるのが耐候性、耐油性及び経済性のバランスの点
で好ましい。特に、ポリオレフィン系樹脂の場合、ポリ
プロピレン(PP)系樹脂、中でも特に、アイソタクテ
ィック、シンジオタクティック、アタクティックの立体
化学構造を有するポリプロピレン系樹脂で、軟化温度が
100℃以上で、かつ溶融温度が200℃以下の条件を
満たすものが好適に利用される。
【0029】具体的には、昭和電工社製のMA710、
東レ(株)製のナイロン11等の市販品を使用すること
ができる。さらに、本発明に用いる熱可塑性樹脂組成物
〔成分(A)〕には、熱可塑性樹脂組成物全体の軟化温
度が100℃以上で、かつ溶融温度が200℃以下にな
れば、上述の熱可塑性樹脂以外に、例えば、ナイロン6
やEVAであって、軟化温度が100℃未満であるか、
あるいは溶融温度が200℃超の熱可塑性樹脂を成分
(A)中に5〜70重量%含んでいてもよい。具体的に
は、東レ(株)製のナイロン6、住友化学工業(株)製
のエバテート(EVA)等が挙げられる。
【0030】本発明に用いる熱可塑性エラストマー組成
物において、このような成分(A)に分散される成分
(B)は、少なくとも一部が加硫されたゴム組成物(以
下、ゴム組成物ともいう)である。
【0031】成分(B)として利用されるゴム組成物と
しては、ジエン系ゴムおよびその水素添加物、オレフィ
ン系ゴム、含ハロゲン系ゴム、シリコンゴム、含イオウ
ゴム、フッ素ゴム、および熱可塑性エラストマーからな
る群より選択される1以上が好適に例示される。具体的
には、ジエン系ゴムおよびその水素添加物としては、天
然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、エポキシ化
天然ゴム、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブタ
ジエンゴム(BR 高シスBRおよび低シスBR)、ア
クリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、水素化N
BR、水素化SBR等が;オレフィン系ゴムとしては、
エチレン・プロピレン共重合ゴム(EPM)、エチレン
・プロピレン・ジエン共重合ゴム(EPDM)、マレイ
ン酸変性エチレン・プロピレン共重合ゴム(M−EP
M)、ブチルゴム(IIR)、イソブチレンと芳香族ビ
ニルあるいはジエン系モノマーの共重合体、アクリルゴ
ム(ACM)、アイオノマー等が;含ハロゲンゴムとし
ては、臭素化ブチルゴム(Br−IIR)、塩素化ブチ
ルゴム(Cl−IIR)、イソブチレン・パラメチルス
チレン共重合体の臭素化物(Br−IPMS)、クロロ
プレンゴム(CR)、ヒドリンゴム、クロロスルホン化
ポリエチレン(CSM)、塩素化ポリエチレン(C
M)、マレイン酸変性塩素化ポリエチレン(M−CM)
等が;シリコンゴムとしては、メチルビニルシリコンゴ
ム、ジメチルシリコンゴム、メチルフェニルビニルシリ
コンゴム等が;含イオウゴムとしては、ポリスルフィド
ゴム等が;フッ素ゴムとしては、ビニリデンフルオライ
ド系ゴム、含フッ素ビニルエーテル系ゴム、テトラフル
オロエチレン−プロピレン系ゴム、含フッ素シリコン系
ゴム、含フッ素ホスファゼン系ゴム等が;熱可塑性エラ
ストマーとしては、スチレン系エラストマー、ポリオレ
フィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、
ポリウレタン系エラストマー、ポリアミド系エラストマ
ー等が; それぞれ好適に例示される。
【0032】特に、EPM系ゴムやEPDM系ゴム(あ
るいはこれらを含むゴム組成物)等のオレフィン系ゴム
(組成物)が、後述する熱可塑性エラストマー組成物の
製造方法による混練加工時や、熱可塑性エラストマー組
成物を用いた押出成型や射出成型等の成型加工時におけ
る良好な熱安定性等の理由で好適に利用される。中でも
特に、エチレンおよびプロピレン、あるいはさらに若干
のジシクロペンタジエン、エチリデンノルボーネン、
1,4−ヘキサジエン等の若干のジエン成分を有する2
元または3元共重合体であるEPMおよび/またはEP
DM、さらにこれらEPMおよび/またはEPDMを無
水マレイン酸等で変性してなるマレイン酸変性EPMお
よび/またはEPDMは好適に利用可能である。具体的
には、三井石油化学社製のタフマーMP0610,三井
石油化学社製の三井EPT4070等の市販品を用いる
ことができる。
【0033】なお、本発明に用いる熱可塑性エラストマ
ー組成物において、成分(B)にはゴム成分以外に、カ
ーボンブラックや可塑剤、軟化剤、老化防止剤、加工助
剤等の各種の添加剤を含有してもよいのはもちろんであ
るが、成分(B)中におけるゴム成分の含有量は、25
〜99重量%程度、特に33〜98重量%程度とするの
が好ましい。
【0034】成分(B)に用いる加硫剤の種類や動的な
加硫条件(温度、時間)等は、添加する成分(B)に応
じて適宜決定すればよく、特に限定はない。加硫剤とし
ては、一般的なゴム加硫剤(架橋剤)を用いることがで
きる。具体的には、イオウ系加硫剤としては粉末イオ
ウ、沈降性イオウ、高分散性イオウ、表面処理イオウ、
不溶性イオウ、ジモルフォリンジサルファイド、アルキ
ルフェノールジサルファイド等が例示され、例えば、
0.5〜4phr(成分(B)中のゴム成分(ポリマ
ー)100重量部あたりの重量部)程度を用いればよ
い。
【0035】また、有機過酸化物系の加硫剤としては、
ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルヒドロパーオキ
サイド、2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、
2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジ
(パーオキシルベンゾエート)等が例示され、例えば、
1〜15phr程度を用いればよい。さらに、フェノー
ル樹脂系の加硫剤としては、アルキルフェノール樹脂の
臭素化物や、塩化スズ、クロロプレン等のハロゲンドナ
ーとアルキルフェノール樹脂とを含有する混合架橋系等
が例示され、例えば1〜20phr程度を用いればよ
い。その他の加硫剤として、亜鉛華(5phr程度)、
酸化マグネシウム(4phr程度)、リサージ(10〜
20phr程度)、p−キノンジオキシム、p−ジベン
ゾイルキノンジオキシム、テトラクロロ−p−ベンゾキ
ノン、ポリ−p−ジニトロソベンゼン(2〜10phr
程度)、メチレンジアニリン(0.2〜10phr程
度)が例示される。
【0036】また、必要に応じて、加硫促進剤を添加し
てもよい。加硫促進剤としては、アルデヒド・アンモニ
ア系、グアニジン系、チアゾール系、スルフェンアミド
系、チウラム系、ジチオ酸塩系、チオウレア系等の一般
的な加硫促進剤を、例えば0.5〜2phr程度用いれ
ばよい。具体的には、アルデヒド・アンモニア系加硫促
進剤としては、ヘキサメチレンテトラミン等が;グアジ
ニン系加硫促進剤としては、ジフェニルグアジニン等
が;チアゾール系加硫促進剤としては、ジベンゾチアジ
ルジサルファイド(DM)、2−メルカプトベンゾチア
ゾールおよびそのZn塩、シクロヘキシルアミン塩等
が;スルフェンアミド系加硫促進剤としては、シクロヘ
キシルベンゾチアジルスルフェンアマイドCBS)、N
−オキシジエチレンベンゾチアジル−2−スルフェンア
マイド、N−t−ブチル−2−ベンゾチアゾールスルフ
ェンアマイド、2−(チモルポリニルジチオ)ベンゾチ
アゾール等が;チウラム系加硫促進剤としては、テトラ
メチルチウラムジサルファイド(TMTD)、テトラエ
チルチウラムジサルファイド、テトラメチルチウラムモ
ノサルファイド(TMTM)、ジペンタメチレンチウラ
ムテトラサルファイド等が;ジチオ酸塩系加硫促進剤と
しては、Zn−ジメチルジチオカーバメート、Zn−ジ
エチルジチオカーバメート、Zn−ジ−n−ブチルジチ
オカーバメート、Zn−エチルフェニルジチオカーバメ
ート、Te−ジエチルジチオカーバメート、Cu−ジメ
チルジチオカーバメート、Fe−ジメチルジチオカーバ
メート、ピペコリンピペコリルジチオカーバメート等
が;チオウレア系加硫促進剤としては、エチレンチオウ
レア、ジエチルチオウレア等が;それぞれ開示される。
【0037】また、加硫促進助剤としては、一般的なゴ
ム用助剤を併せて用いることができ、例えば、亜鉛華
(5phr程度)、ステアリン酸やオレイン酸およびこ
れらのZn塩(2〜4phr程度)等を用いればよい。
【0038】本発明のエラストマー組成物において、例
えば、成分(B)としてEPM系ゴムやそのマレイン酸
変性物を用いる場合には、好ましい加硫剤として、メチ
レンジアニリン(MDA)が例示される。なお、量比は
エラストマー組成物の用途等によっても異なるが、通
常、0.2〜10phr、好ましくは0.5〜5phr
程度である。また、必要に応じて加硫助剤を併用しても
よく、好ましい加硫助剤として、ステアリン酸、亜鉛
華、ステアリン酸亜鉛等が利用される。また、好ましい
架橋剤の別の態様として、2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン等の有機過酸化物
が例示され、通常、1〜10phr、好ましくは1.5
〜5phr程度が使用される。さらに、成分(B)とし
てEPM系ゴム等を用いて動的な熱処理による加硫を行
う場合には、加硫時における成分(A)と成分(B)と
の混練の温度(本発明のエラストマー組成物の製造温
度)を180〜300℃程度とすればよい。
【0039】あるいは、成分(B)としてEPDM系ゴ
ムやそのマレイン酸変性物を利用する場合には、好まし
い加硫剤および加硫促進剤(加硫系)として、粉末イオ
ウ、スルフェンアミド系、チウラム系、チアゾール系の
各種の加硫剤(加硫促進剤)の単独または2種以上を組
み合わせた加硫系が例示される。好ましい一例として、
粉末イオウ/CBS/TMTD/DMの加硫系が例示さ
れる。なお、量比は加硫剤(系)によっても異なるが、
通常、合計量で0.5〜10phr、好ましくは0.8
〜5phrである。また、必要に応じて加硫助剤を併用
してもよく、好ましい加硫助剤として、ステアリン酸等
の脂肪酸類やステアリン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩類(こ
れらの併用)が例示される。また、好ましい架橋剤の別
の態様として、臭素化アルキルフェノール樹脂を用いた
樹脂架橋系が例示され、通常、1〜20phr、好まし
くは3〜10phr程度が使用される。さらに成分
(B)としてEPDM系ゴムを用いて動的な熱処理によ
る加硫を行う場合には、加硫時における成分(A)と成
分(B)との混練の温度(本発明のエラストマー組成物
の製造温度)は、前述のEPM系ゴムと同様でよい。
【0040】本発明に用いる熱可塑性エラストマー組成
物において、成分(A)および成分(B)の含有量や組
成比は、成分(A)および(B)の種類に応じて適宜決
定すればよいが、通常、成分(A)/成分(B)の重量
比で、成分(A)/成分(B)=5/95〜95/5、
好ましくは、成分(A)/成分(B)=15/85〜8
5/15程度である。両成分の組成比を上記範囲とする
ことにより、得られた熱可塑性エラストマー組成物(あ
るいはその成型品)の溶融成型性、耐熱軟化性、ゴム弾
性等の各種の特性のバランスを前述の如く良好なものと
することができる。
【0041】より具体的には、例えば、好ましい組み合
わせである、成分(A)がポリプロピレン系樹脂で、成
分(B)がEPM系ゴムおよび/またはEPDM系ゴム
である場合には、両成分の組成比は、好ましくは成分
(A)/成分(B)=5/95〜95/5程度、より好
ましくは成分(A)/成分(B)=15/85〜80/
20程度である。
【0042】本発明に用いる熱可塑性エラストマー組成
物の特徴は、成分(A)の少なくとも一部は連続相(い
わゆるマトリックス)を成し、成分(B)および成分
(C)の少なくとも一部が分散相(ドメイン)として分
散してなる分散構造を有し、かつ、成分(B)の少なく
とも一部が加硫された構成を有することである。さら
に、熱可塑性樹脂やゴム成分に各種の配合剤(加硫剤を
除く)を添加する際には、この混練中に添加してもよい
が、混練の前にあらかじめ添加しておくのが好ましい。
このような分散構造を有することにより、マトリックス
を成す熱可塑性樹脂相の溶融特性(軟化特性)を利用
し、成型時における良好な流動性を実現することにより
押出成型や射出成型の制御、特に200℃以下の溶融成
型としては比較的低温域での容易な流動を可能とし、分
散相となる少なくとも一部が加硫されたゴム組成物を有
することにより、得られた成形品の耐熱軟化(軟化温
度)の向上に加え、柔軟性と熱時においても良好なゴム
弾性を発現することができる。
【0043】通常、熱可塑性樹脂とゴム組成物とを分散
構造にするためには、2軸混練押出機等で溶融混練し、
連続相を形成する熱可塑性樹脂中にゴム組成物を分散さ
せ、この状態(混練下)で引き続き加硫剤を添加し、ゴ
ム組成物を混練中にすなわち動的に加硫させることによ
り形成する。
【0044】そして、熱可塑性樹脂をマトリックスとし
て、加硫ゴム組成物を分散してなるエラストマー組成物
においては、動的な加硫を行って熱可塑性樹脂中におけ
るゴム組成物の分散状態を良好にするため、ゴム組成物
は、基本的に未加硫の状態でペレット化されて熱可塑性
樹脂中に混合される。しかしながら未加硫であるために
ゴム組成物が柔らかすぎ、ゴム組成物のペレット同士が
ブロッキングを起こす; ペレットのフィーダ等の供給
装置内部での挙動が相互の粘着により不安定で供給速度
が安定しない; さらに、ゴム組成物のペレットは溶融
された熱可塑性樹脂に比して粘度が高く、熱可塑性樹脂
中で所定状態に分散するのが困難である; 等の問題点
があるのは前述のとおりである。
【0045】これに対し、本発明においては、ゴム組成
物[成分(B)]に、結晶性熱可塑性ポリマー組成物
[成分(C);以下結晶性ポリマー組成物ともいう]の
少なくとも一部あるいは全部をあらかじめ添加・混合し
た状態で、熱可塑性樹脂組成物[成分(A)]に添加す
ることにより、熱可塑性樹脂組成物中にゴム組成物(混
合物)を所定形状で、かつ所定速度で安定して供給し、
分散することができ、この状態でゴム用の加硫剤(架橋
剤)を添加して動的に加硫せしめ、熱可塑性樹脂組成物
中におけるゴム組成物の速やか、かつ微細な分散を可能
にする。しかも、添加した結晶性ポリマー組成物は、そ
の種類を選択することにより、さらに加硫剤によって架
橋して結晶性を失うため、ゴム組成物の柔軟性を低下す
ることなく、結果的にエラストマー組成物を柔軟に保つ
ことを実現することも可能である。
【0046】本発明において使用される結晶性ポリマー
組成物(C)は、前述のDSCによる溶融温度が50℃
以上100℃未満であり、かつ、ポリマーを80℃程度
で加温した後、常温で急冷し24時間程度放置した際の
加温前後の密度を比較した結晶化度が20%以上である
熱可塑性のポリマーおよびその混合物を含む組成物であ
って、好ましくは架橋可能な結晶性ポリマーおよびその
組成物である。
【0047】結晶性ポリマー組成物(C)の溶融温度が
50℃未満では、混練時にゴム組成物と結晶性ポリマー
組成物との混合物のブロッキングを完全に防止すること
ができず、従って、混合物の溶融した熱可塑性樹脂組成
物への安定供給を確保することができず、100℃以上
では、得られる熱可塑性エラストマー組成物の柔軟性が
確保できない等の点で不都合を生じる。また、結晶化度
が20%未満では、成分(B)の軟化防止の効果を十分
に得ることができず、同様に、混合物の溶融した熱可塑
性樹脂組成物への安定供給を確保することができない。
このような結晶性ポリマー組成物(C)としては、各種
の方法で合成される鎖状もしくは環状のトランスポリオ
クテネマー、各種の方法で合成されるトランス−1,4
−ポリイソプレン、天然ゴムより分別したトランスポリ
イソプレン成分を主としたガッタパーチャ等が例示され
る。中でも、成分(A)が、ポリオレフィン系樹脂およ
び/またはポリアミド系樹脂、成分(B)が、エチレン
・プロピレン共重合ゴム組成物および/またはエチレン
・プロピレン・ジエン共重合ゴム組成物である場合、成
分(C)が、トランスポリオクテネマーおよび/または
トランス−1,4−ポリイソプレンであるのが、熱可塑
性エラストマー組成物の製造工程でのプロッキングの問
題を解決すると共に製品としての耐熱性、耐候性、耐油
性及び材料の経済性等の特性の向上および熱可塑性エラ
ストマー組成物を窓枠構造体の接合部として窓枠構造体
を製造する際の工程の経済性等の点で好ましい。
【0048】これらの化合物は、その構造上前述のよう
な結晶性を有するため、架橋前の常温では固く固体状で
あるが、50℃以上で軟化・溶融する熱可塑性樹脂的な
特性を持つと共に、繰り返し単位内に二重結合を有す
る。そのため、あらかじめ未加硫ゴム組成物[成分
(B)]にこれらの結晶性ポリマー組成物[成分
(C)]を添加・混合することによって、冷却後の未加
硫ゴムの強度を著しく向上し、軟化を防止することがで
き、ペレットのブロッキング現象を防止して、フィーダ
等によるペレットの搬送および熱可塑性樹脂への供給を
安定化することができる。
【0049】また、結晶性ポリマー組成物を含有する未
加硫ゴム組成物のペレットが、溶融された熱可塑性樹脂
中に混合された際には、結晶性ポリマーは熱によって速
やかに溶融するため、ゴム組成物の粘度を低下させ、ゴ
ム組成物および結晶性ポリマー組成物の熱可塑性樹脂組
成物への速やかかつ微細な分散を可能とする。しかも、
熱可塑性樹脂組成物に上述のペレットを添加・混合し、
さらに加硫剤を添加した後は、前述のような分子中に二
重結合を有する結晶性ポリマー組成物の場合はゴム用の
加硫剤で加硫され、ゴム組成物と共に少なくとも一部が
架橋した構造で熱可塑性樹脂組成物中に分散固定される
上に、加硫物はゴム弾性を示すので、熱可塑性エラスト
マー組成物が常温に冷却された後も結晶性ポリマー組成
物が結晶性を発揮することはなく、分散相の固さは上昇
しないため、得られた熱可塑性エラストマー組成物の物
性に悪影響を与えることがなく、柔軟なエラストマー組
成物を得ることができる。
【0050】前述のように、このような特性を有するポ
リマーとして例示されるトランスポリオクテネマーと
は、1,5−シクロオクタジエンの開環重合物であり、
製法により、下記式(1)のような直鎖状重合体と、下
記式(2)のような環状重合体とがある。
【化1】 式中、nは、80〜4000、特に400〜1600の
整数である。
【0051】これらは共に、常温では固体状で、50〜
100℃で軟化・溶融する熱可塑性樹脂であり、かつ繰
り返し単位内に二重結合を有するため加硫可能でしかも
加硫物はゴム弾性を示す。結晶性ポリマーとしてトラン
スポリオクテネマーを利用する際には、その分子量には
特に限定はないが、ペレットの硬度向上および熱可塑性
樹脂組成物へのゴム組成物ならびに結晶性ポリマー組成
物の分散等の点で、1万〜50万程度、特に、5万〜2
0万程度のものを用いるのが好ましい。また、溶融温度
は50〜80℃程度、特に51℃前後、結晶化度は15
〜40%程度、特に27%前後のものが好適に用いられ
る。具体的には、ヒュルス社製のVESTENAMAE
R8012等の市販品を用いることができる。
【0052】また、トランス−1,4−ポリイソプレン
とは、下記の式(3)で示されるものである。
【化2】 式中、mは145〜14500、特に725〜7250
の整数である。
【0053】上記式(3)に示されるように、トランス
−1,4−ポリイソプレンもその繰り返し単位内に二重
結合を有し、また、常温では固体状で、50〜100℃
で軟化・溶融する熱可塑性樹脂組成物であるので、通常
のゴム組成物の加硫に使用されるイオウ、含イオウ系加
硫剤、加硫促進剤等で加硫可能であり、前述のトランス
ポリオクテネマーと同様の効果を得ることができる。ま
た、同様に、天然ゴム(ポリイソプレン)の特定な形態
としての、トランス−1,4−ポリイソプレン(いわゆ
るガッタパージャ)も好適に利用可能であるのはもちろ
んである。このようなトランス−1,4−ポリイソプレ
ンとしては、分子量は1万〜100万程度、特に5万〜
50万程度、トランス−1,4結合の割合が90mol%以
上、特に98mol%以上、結晶化度が20〜50%、特に
30〜50%程度、溶融温度は50〜100℃のもの
が、特に50〜80℃程度のものが好適に用いられる。
具体的には、(株)クラレ製のクラレTP−301等の
市販品を用いることができる。
【0054】結晶性ポリマー組成物[成分(C)]とし
ては、このような結晶性ポリマーを単体で使用してもよ
く、複数の結晶性ポリマー及びその組成物を組み合わ
せ、あるいは1種または2種以上の結晶性ポリマーに、
他の架橋しない結晶性ポリマー、また、補強剤、軟化
剤、可塑剤、充填剤、加工助剤、滑剤、老化防止剤、顔
料等を添加してなる組成物を使用してもよい。また、本
発明において、結晶性ポリマー組成物[成分(C)]の
配合(含有)量は、成分(B)100重量部に対して、
5〜500重量部となるように、結晶性ポリマー組成物
を配合するのが前述の結晶性ポリマーの添加効果を確実
に発現でき、かつ成型品の耐熱性やゴム弾性等の特性が
良好なエラストマー組成物が得られる等の点で好まし
い。さらに、結晶性ポリマーの配合量を成分(B)10
0重量部に対して5〜450重量部とすることにより、
上記傾向はより顕著になってより好ましい結果を得るこ
とができる。
【0055】本発明に用いる熱可塑性エラストマー組成
物は、基本的に上記組成ならびに構成を有するものであ
るが、これ以外にも、加硫促進剤、老化防止剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤、顔料や染料等の着色剤、充填剤、
軟化剤、可塑剤、カーボンブラッックやシリカ等の補強
剤を必要に応じて添加・混練してもよい。さらに、好ま
しい態様として、加硫および添加剤の添加・混練を終了
した後に、あるいは、これらの添加前に、成分(D)と
して粘着性付与剤(もちろん両者でもよい)を添加して
混練してエラストマー組成物としてもよい。
【0056】熱可塑性エラストマー組成物に成分(D)
の粘着性付与剤を含有することにより、得られたエラス
トマー組成物の成型品が粘接着性を発現することができ
る。そのため、成型品をより複雑な形状を有する衝撃緩
衝材等のように各種の部材に貼着して使用する際に、目
的形状の型を用い直接成型することにより、成型品やこ
れに接触する部材の貼着を行うことが可能となり、製品
の組み立て工程を大幅に簡略化することができる。
【0057】本発明に用いる熱可塑性エラストマー組成
物の成分(D)の粘着性付与剤として利用可能な樹脂組
成物および/またはゴム組成物には特に限定はなく、本
発明のエラストマー組成物、特に熱可塑性樹脂に粘接着
性を付与でき、かつエラストマー組成物(成型品)の溶
融成型性、耐熱軟化性、ゴム弾性等の特性を低下させる
ことがない全ての組成物が利用可能であるが、好ましく
は、スチレン・ブタジエン(・スチレン)共重合エラス
トマーあるいはその水素添加物、スチレン・イソプレン
(・スチレン)共重合エラストマーあるいはその水素添
加物、軟化温度が60〜150℃の樹脂状組成物あるい
はその水素添加物、石油系樹脂あるいはその水素添加
物、テルペン系樹脂あるいはその水素添加物、ロジン系
樹脂あるいはその水素添加物、クマロン・インデン系樹
脂あるいはその水素添加物の1種または2種以上が好適
に使用される。
【0058】中でも特に、スチレン・ブタジエン・スチ
レン共重合エラストマーの水素添加物(SEBS)、ス
チレン・イソプレン・スチレン共重合エラストマー(S
IS)およびその水素添加物等が好適に利用される。具
体的には、旭化成(株)製のタフテックP−073,ト
ーネックス社製のエスコレッツ5320等の市販品を用
いることができる。
【0059】これらの粘着性付与剤は、特に記載がない
場合でも軟化点(もしくは軟化温度)が60〜150℃
のものを使用するのが好ましい。粘着性付与剤として軟
化点が60℃未満のものを用いると、熱可塑性エラスト
マー組成物が過度に熱軟化し易くなってしまう可能性が
高く、逆に150℃を超えるものを使用すると、200
℃以下の温度における溶融流動性が低くなる可能性が高
く、成型性に問題を生じる場合がある。
【0060】本発明に用いる熱可塑性エラストマー組成
物において、これらの粘着性付与剤を添加する際におけ
る添加量は特に限定はないが、通常、好ましくは熱可塑
性樹脂組成物+ゴム組成物+結晶性ポリマー組成物の合
計100重量部に対して1〜100重量部程度、より好
ましくは5〜80重量部程度である。粘着性付与剤の含
有量を上記範囲とすることにより、エラストマー組成物
(成型品)のゴム弾性、耐熱軟化特性、溶融流動性等を
低下させることなく、良好な粘接着性を実現できる。
【0061】このような本発明の熱可塑性エラストマー
組成物の製造方法においては、公知の熱可塑性樹脂組成
物の製造方法によって製造可能であるが、バッチ式の製
造方法を利用してもよく、あるいは、連続的に熱可塑性
樹脂を供給・溶融し、混練しつつ移送しながら順次ゴム
組成物や加硫剤等を添加・混練してエラストマー組成物
を製造する、2軸混練押出機等を使用した連続的な製造
方法に利用してもよい。
【0062】以下にエラストマー組成物の好ましい製造
方法の一例を示す。本発明に用いる熱可塑性エラストマ
ー組成物の製造において、成分(A)、(B)、(C)
あるいはさらに(D)の混練に使用する機械には特に限
定はないが、スクリュー押出機、ニーダ、バンバリミキ
サー、2軸混練押出機等が例示される。なかでも成分
(A)[熱可塑性樹脂]と成分(B)[ゴム組成物]の
混練および成分(B)の動的加硫を考慮すると、2軸混
練押出機を使用するのが好ましい。さらに、2種類以上
の混練機を使用し、順次混練してもよい。また、混練温
度は成分(A)が溶融する温度以上であればよい。混練
時の剪断速度は2500〜7500 sec-1であるのが好
ましい。混練全体の時間は30秒から10分で、加硫系
を添加した後の加硫時間は15秒から5分程度とするの
が好ましい。
【0063】以下、通常行われる2軸混練機による混練
に基づいて、製造方法の一例をより具体的に例示する。
下記に示される、成分(A)[熱可塑性樹脂組成物]、
成分(B)[ゴム組成物]および成分(C)[結晶性ポ
リマー組成物]、ならびに加硫系を構成する各配合剤を
用い、以下のようにして、下記表1に示される各種のエ
ラストマー組成物を作製する。先に、成分(B)および
成分(C)の少なくとも1部を、密閉式のゴム用バンバ
リミキサに投入して混練し、次いで、ゴム用ロールを用
いて厚さ2.5mmのゴムシート状に成形して、マスター
バッチを作製する。このマスターバッチのシートをゴム
用ペレタイザーでペレット化し、成分(B)と成分
(C)の混合物のペレットを作製する。それから、成分
(A)を2軸混練押出機の第1の投入口に投入して、成
分(A)を溶解して混練し、次いで、先に作製した成分
(B)と成分(C)の混合物のペレットを第2の投入口
から投入し、成分(A)中に成分(B)および成分
(C)を添加・混練する。その後、第3の投入口から加
硫系、さらに必要に応じて成分(D)および成分(C)
の1部や老化防止剤(ペンタエリスリチルテトラキス
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)]プロピオネートイルガノックス1010 日本
チバガイギー社製 添加量0.1重量部)を添加して、
混練することによって、成分(A)のマトリックス中に
ドメインとして分散される成分(B)および成分(C)
を動的に加硫する。加硫をこのようにして行うことによ
り、成分(B)および成分(C)を成分(A)に十分に
分散した状態で、しかも成分(B)および成分(C)が
十分に微細な状態のまま加硫を行い、連続相(マトリッ
クス)をなす成分(A)中に、分散相(ドメイン)とし
て少なくとも一部が加硫された成分(B)が安定して分
散し、さらに成分(C)もまた加硫可能なポリマーの場
合、成分(B)と同時に加硫されて、安定に分散してな
る本発明に用いる熱可塑性エラストマー組成物を好適に
製造することができ、えられたエラストマー組成物(成
型品)の溶融流動性、ゴム弾性等の点で好ましい結果を
得ることができる。
【0064】なお、成分(C)および/または成分
(D)の添加時期は上述の工程最後に限定はされず、成
分(A)の溶融時や成分(B)の添加時等でもよい。特
に成分(C)の添加時期は、成分(A)と成分(B)と
を混合する前の成分(B)のペレット化の段階で少なく
とも耐ブロッキング性付与に十分な量の成分(C)を加
えて十分に混練しておくのが、得られた加硫物のゴム弾
性、ゴム組成物のペレットの耐ブロッキング性等の点で
好ましい。このようにして混合したエラストマー組成物
を2軸混練機からストランド状に押し出し、さらに樹脂
用ペレタイザーでペレット(直径3mmで長さ3mmの円筒
状)化した。
【0065】なお、以上の熱可塑性エラストマー組成物
の製造は、連続的に成分(A)を供給・溶融し、混練し
つつ移送しながら順次混合物のペレットや加硫系を添加
・混練する、いわゆる連続的な製造によって行い得る。
なお、混練は、混練回転数を150〜250rpm、吐
出量を10〜20kg/hとし、成分(A)を混練する
際の樹脂温度が190〜320℃、混合物のペレットを
投入した後の混練時の樹脂温度が220〜340℃、加
硫系を投入した後の混練時の樹脂温度が200〜320
℃の条件で行い得る。
【0066】このペレットを使用して溶融押し出し機構
を有する押出機または簡易型押出機、一般の樹脂用射出
成型機や簡易型射出成型機を使用して、シーティング形
状の押出や種々の形状をしたモールドに押出または射出
成型することが可能である。すなわち、本発明に用いる
熱可塑性エラストマー組成物は、従来使用されてきたホ
ットメルト材料の成型に通常使用される方法で成型加工
が可能である。しかも得られた成型品は、良好な耐熱溶
融性およびゴム弾性を有するのは、前述のとおりであ
る。溶融条件は、熱可塑性エラストマー組成物の特性お
よび成形品の形状等に応じて適宜決定すればよいが、通
常溶融温度は、150〜250℃程度、好ましくは、1
60〜200℃程度である。
【0067】以上、本発明に用いる熱可塑性エラストマ
ー組成物について詳細に説明したが、本発明は上記構成
に限定はされず、本発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て各種の改良および変更を行ってもよいのはもちろんで
ある。
【0068】本発明の窓枠構造体1は、以上のようにし
て得られる熱可塑性エラストマー組成物を用いて、接合
部30を形成することを特徴とする。上記熱可塑性エラ
ストマー組成物は、溶融成型時には流動性、粘着性を有
しているため、押出機などの各種アプリケータを用いて
窓枠12および窓枠框体14に予め取り付けられた成型
用型中に簡単に注入することができ、注入された後はホ
ットメルト系接着剤と同様の機能を発揮して、窓枠12
および窓枠框体14の施工面とよく接着させることが可
能である。したがって、本発明の窓枠構造体において
は、従来のブチル系未加硫ゴムを用いる場合に必要とさ
れたような窓枠の構造に合わせてテープを一々切り出
す、あるいは貼り付けるという手間を省くことができ、
上述したように簡便な装置で施工できることから、従来
工数の関係から行われることが難しかった工場における
窓枠構造体の組立てが可能となり、また、施工現場にお
いても容易に組み立てることができるようになり、施工
の自由度が広がった。
【0069】さらに、この熱可塑性エラストマー組成物
は冷却硬化すると、接合部30として優れたゴム弾性、
耐候性および耐熱軟化性を有するため、住居やオフィス
・ビルの壁面にはめ込まれた窓枠構造体1の一方の窓枠
部材の端面と他方の窓枠部材の接合部30を形成した側
面とを上記接合部30を介して隙間なく密着させるの
で、長期間使用においても密閉性および気密性を十分に
保つことができる。
【0070】なお、上記接合部30は、基本的には窓枠
12または窓枠框体14の接合しようとする側面に予め
成型用型を取り付け、上記型中に上記熱可塑性エラスト
マー組成物を注入し、この熱可塑性エラストマー組成物
が半硬化した後にこの型をとり外す。しかし、このよう
な型を使用せずに、上記熱可塑性エラストマー組成物を
アプリケーターを用いて接合しようとする窓枠部材上の
位置に施工し、冷却硬化させることによって形成するこ
とも可能である。また、上記熱可塑性エラストマー組成
物のアプリケーターは公知のものであればよく、特に限
定されるものではない。
【0071】
【実施例】以下に、本発明を実施例をもってより詳細に
説明するが、本発明はなんらこれらに限定されるもので
はない。 (実施例1〜11、および比較例1〜6)下記に示され
る、成分(A)[熱可塑性樹脂]、成分(B)[ゴム組
成物]および成分(C)[結晶性ポリマー組成物]、な
らびに加硫系を構成する各配合剤を用い、以下のように
して、下記表1に示される各種のエラストマー組成物を
作製した。先に、成分(B)および成分(C)を構成す
る各配合剤を、密閉式のゴム用バンバリミキサに投入し
て混練し、次いで、ゴム用ロールを用いて厚さ2.5mm
のゴムシート状に成形して、マスターバッチを作製し
た。このマスターバッチのシートをゴム用ペレタイザー
でペレット化し、成分(B)と成分(C)の混合物のペ
レットを作製した。次に、成分(A)を2軸混練押出機
の第1の投入口に投入して、成分(A)を溶解して混練
し、次いで、先に作製した混合物のペレットを第2の投
入口から投入し、成分(A)中に成分(B)および成分
(C)を添加・混練した。その後、第3の投入口から加
硫系および老化防止剤(ペンタエリスリチルテトラキス
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)]プロピオネート イルガノックス1010 日
本チバガイギー社製 添加量0.1重量部)を添加し
て、混練することによって、成分(A)のマトリックス
中にドメインとして分散される成分(B)および成分
(C)を動的に加硫した。このようにして混合したエラ
ストマー組成物を2軸混練機からストランド状に押し出
し、さらに樹脂用ペレタイザーでペレット(直径3mmで
長さ3mmの円筒状)化した。
【0072】(参考例1)従来、窓のアルミ窓枠などの
接合部に施工されてきた未加硫のブチルゴムのテープ
を、参考例1として評価した。本発明の熱可塑性エラス
トマー組成物を用いた窓枠構造体の製造では、未加硫ブ
チルゴムテープを用いた製造方法に比し、テープの切断
作業、貼付け準備作業が削減できるので、例えば、ブチ
ルゴムテープ使用の場合の工数を100とすると、本発
明の熱可塑性エラストマー組成物を使用した場合の工数
は40となり、製造工数が60%削減できる。
【0073】なお、表1に示される各成分の軟化温度お
よび溶融温度、ならびに結晶化度は、下記のようにして
測定した。 [軟化温度]JIS K 7270−1983に定義さ
れる荷重たわみ温度試験法で、4.6kgf/cm2 の一定荷
重下で試験片が変形を開始する温度、すなわち物理的に
熱変形する温度を軟化温度(℃)とした。 [溶融温度]示差走査熱量計(DSC)を用い、昇温速
度10℃/分で測定した際の、吸熱カーブの結晶融解ピ
ーク温度を、溶融温度(℃)とした。 [結晶化度]結晶性ポリマーを90℃で溶融させた後、
23℃に急冷して、24時間放置した。上記工程におい
て、溶融品の密度と24時間放置後の密度とを測定し、
その比率から結晶化度(%)を算出した。
【0074】表1に示される各成分は、以下のとおりで
ある。 [成分(A)関連] PP; ポリプロピレン樹脂;MA710 昭和電工社
製 N11; ナイロン11;BESNO TL 東レ社製 EVA; エチレン−酢酸ビニル共重合体;エバテート
K2010 住友化学工業(株)製 N6; ナイロン6;CM1041 東レ(株)製 [成分(B)関連] EPM−g−MAH; 無水マレイン酸変性エチレン・
プロピレン共重合ゴム タフマーMPO610 三井石油化学社製 EPDM; エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム 三井EPT4070 三井石油化学社製 軟化剤; パラフィン系オイル サンバー2280 日
本サン石油社製
【0075】[成分(C)関連] TPO−1; トランスポリオクテネマー VESTENAMAER 8012 ヒュルス社製 TPO−2; トランスポリオクテネマー VESTENAMAER 6213 ヒュルス社製 TPI; トランス−1,4−ポリイソプレン クラレTP−301 クラレ社製 打粉; ホワイトカーボン ニプシルVN3 日本シリ
カ社製
【0076】[加硫系] 加硫系1; ステアリン酸/MDA=1.0/0.6
(=1.6) 加硫系2; ZnO/ステアリン酸/S/PZ/TRA
/TT/CZ=5.0/1.0/0.5/1.0/0.
5/0.5/1.0(=9.5) なお、上記加硫系において、 ステアリン酸; ビーズステアリン酸 日本油脂社製 MDA; メチレンジアニリン スミキュアーM 住友
化学社製 ZnO; 亜鉛華 亜鉛華3号 正同化学社製 S; イオウ 軽井沢精練所製 PZ; Zn−ジメチルジチオカーバメイト ノクセラ
ーPZ 大内新興化学社製 TRA; ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド サンセラーTRA 三新化学工業社製 TT; テトラメチルチウラムジスルフィド ノクセラ
ーTT 大内新興化学社製 CZ; N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾルスル
フェンアミド ノクセラーCZ−G 大内新興化学社製
【0077】前述のようにして得られたエラストマー組
成物のペレット、および成分(B)と成分(C)から作
製した混合物のペレットを用い、下記の各種の測定を行
った。 [耐ブロッキング性]前述のように作製した成分(B)
と成分(C)の混合物のペレットを常温で48時間放置
した後、手で十分に撹拌して、目視観察し、ブロック塊
が認められないものを耐ブロッキング性が有るとして
「○」で示し、ブロック塊が認められたものを耐キング
性が無いとして「×」で示した。 [耐ブロッキング性の安定性]前述のように作製した成
分(B)と成分(C)の混合物のペレットを常温で20
〜24時間放置した後、二軸混練押出機に供給して混練
して組成物を得た。この組成物の初期のD硬度と1時間
放置後のD硬度とを測定し、両者の差からフィーダ等に
よる機械的歪断に対する耐ブロッキング性と供給安定性
とを調査した。初期および1時間後のD硬度の差が小さ
いもの程、両特性共に優れていると評価することができ
る。なお、D硬度の測定方法は、得られた組成物を、プ
レス成形機を用いて温度200℃、圧力10kgf/cm2
2mm厚さに10分間加圧成形してD硬度測定用のサンプ
ルとし、このサンプルを用い、JIS K 6301に
準拠して硬度(タイプD)を測定した。
【0078】[軟化温度]得られたエラストマー組成物
のペレットを用いて、前記D硬度測定用と同様の測定サ
ンプルを作製し、JIS K 7210−1983に準
拠して、4.6kgf/cm2 の荷重で熱変形し始める温度
(℃)を測定した。 [圧縮永久歪]JIS K 6301に準拠して、D硬
度測定サンプルと同様の成型条件でエラストマー組成物
を用いた所定形状のサンプルを作製し、100℃で70
時間処理を行い、25%圧縮時の圧縮永久歪(%)を測
定した。 [溶融流動性試験]前述のようにして得られたエラスト
マー組成物のペレットを50g計り取り、100mlの
ステンレス製容器に入れた。このステンレス製容器を2
00℃のオーブン中に2時間放置して、放置後の容器中
のペレットの状態を観察し、溶融流動性を評価した。評
価基準は下記のとおりである。 ○; 溶融状態となり、容器の形状に変形しているもの △; 変形しているが、ペレットが判別可能な状態にあ
るもの ×; 変形せず、ペレットが形状を維持しているもの 以上の結果を下記表1に示す。
【0079】〔製造の可否評価〕各実施例および比較例
の熱可塑性エラストマー組成物を、所定の長さに切断し
た窓枠構造体として汎用されるアルミ製の長尺成型材料
に以下のようにして施工し、製造の可否を評価した。ま
ず、上述した長尺部材を切断し、一端に予め成型用型を
取り付け、アプリケータに充填した実施例、比較例の各
熱可塑性エラストマー組成物を溶融して成型用型中に注
入し、半硬化した後に型をとり外して接合部を形成し、
その状態を目視で観察した。所定形状に成形できたもの
を○、所定形状に成形できなかったものを×として評価
した。なお、本評価で製造可(○)であった実施例、比
較例の熱可塑性エラストマー組成物についてさらに以下
の評価を行った。
【0080】〔工数〕窓枠部材を組み上げて接合部にパ
ッキングを作製し、窓枠構造体を完成するまでの工数
を、従来の未加硫ブチルゴムテープを用いた窓枠構造体
(参考例1)の場合の工数を100として評価した。
【0081】〔シール性の評価〕巾5cm×長さ10c
m×厚さ2mmのアルミ板上に、巾4cm×長さ6cm
×厚さ1mmの形状に各実施例、比較例の熱可塑性エラ
ストマー組成物を成形し、窓枠構造体として、汎用され
るアルミ製の部材(長さ10cm)の断面がアルミ板上
に成形した熱可塑性エラストマー組成物に当たるように
して所定の治具を用いて5kgf/cm2 の圧力で圧着
し、その変形状態を目視で観察し、変形性を評価した。
断面形状に追従し、変形するものを○とし、断面形状に
追従せず、隙間等の見られるものを×とした。
【0082】〔変形回復性の評価〕さらに上記のサンプ
ル(試験片)を室温(23℃)で24時間放置後、治具
および窓枠部材を取り外し、30分間放置後、変形部分
の最大深さを計測し、回復性を評価した。変形部分の最
大深さが0.8mm未満のものを○とし、変形部分の最
大深さが0.8mm以上のものを×とした。
【0083】〔密着力の評価〕成分(D)を配合した実
施例について、前記の変形性の評価と同様に、巾5cm
×長さ10cm×厚さ2mmのアルミ板上に、巾4cm
×長さ10cm×厚さ1mmの形状に各実施例、比較例
の熱可塑性エラストマー組成物を成形した。この時、後
の剥離試験で「つかみしろ」とするべき部分は、セロハ
ン紙を介入させ密着しないようにした。この試験片を2
4時間室温で放置した後、JIS K 6301に記載
の引張試験機で剥離試験を行ない、密着力を評価した。
剥離力3kgf/25mm以上を○とし、剥離力3kgf/25mm未満
を×とした。尚、変形性、回復性、密着力の評価は、参
考例1である未加硫ブチルゴムについても評価を行っ
た。以上の結果を、下記表1に併記する。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】
【表3】 注)表中、各成分の含有量は重量部を示す。
【0087】表1に示されるように、加硫ゴムシート打
ち抜いて作製した成型パッキングを用いた参考例1で
は、窓枠構造体としてのシール性と密着性はあるが、経
時的に変形回復性は低下し、工数も本発明品に比して多
い。他方、窓枠構造体にエラストマー組成物を用いた例
で、熱可塑性樹脂として軟化温度が100℃未満のエチ
レン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を用いた比較例1
では、エラストマー組成物を用いた溶融成型による成型
パッキングの作製が可能であり、工数は40と少なくな
るが、エラストマー組成物の耐熱軟化性が低いため、窓
枠構造体の耐変形力(変形回復性)が低く、また密着性
も得られない。また、熱可塑性樹脂として溶融温度が2
35℃のナイロン6のみを用いた比較例2では、エラス
トマー組成物を用いた溶融成型による成型パッキングの
作製ができず、窓枠構造体を作製することができなかっ
た。
【0088】さらに、溶融温度が84℃と低いエチレン
−酢酸ビニル樹脂にポリプロピレン樹脂を加えて、本発
明の成分(A)の溶融温度の範囲内である160℃とし
たエラストマー組成物であっても、成分(C)を使用し
ない場合、使用するゴムの種類によらず、2軸混練時に
ゴム組成物のブロッキングが発生し、安定した熱可塑性
エラストマーがえられなかった(比較例3および5)。
一方、成分(C)として結晶化度27%と20%以上で
あり、かつ、溶融温度が51℃と50℃以上のTPO−
1(トランスポリオクテネマー)を使用した場合、良好
な耐ブロッキング性を得ることができ、安定した、硬
度、耐軟化性、溶融流動性を有する熱可塑性エラストマ
ー組成物を得ることができた(実施例1)。さらにこの
組成物を用いて窓枠構造体としても前述の押出機と成型
用型を用いた溶融成形によって容易に成型パッキングを
作製することができ、工数も打ち抜きパッキングを用い
た参考例1の100に比して40と削減することがで
き、また良好な窓枠構造体の変形回復性を得ることがで
きた(実施例1)。但し、このエラストマー組成物の配
合では、窓枠構造体の密着性は得られないため、ボルト
止め等の機械的な固定が必要となる。
【0089】一方、実施例1の配合で、成分(C)とし
て結晶化度が20%未満で、かつ溶融温度が50℃未満
のTPO−2(トランスポリオクテネマー)を用いた場
合、十分なゴム組成物の耐ブロッキング性が得られず、
安定した熱可塑性エラストマー組成物を得られないこと
が判る(比較例4)。一方、成分(C)に結晶化度20
%以上、かつ溶融温度50℃以上のTPIを用いてもT
PO−1を用いた場合と同様に良好な効果を有すること
が判る(実施例2および3)。即ち、成分(C)に結晶
性を有するTPO−1及びTPIを使用すれば、ゴムの
種類によらず耐ブロッキング性を有し、同様に安定した
熱可塑性エラストマーを得ることができ、ともに窓枠構
造体の製造、変形回復性に優れる(実施例1〜3)。ま
た、熱可塑性樹脂組成物(成分(A))/ゴム組成物(成
分(B))/結晶性ポリマー樹脂組成物(成分(C))の量
比か、180/10/45〜60/70/15と、ゴム
成分の含有量が比較的少量〜多量にわたり良好な特性と
窓枠成型性および変形回復性を有することが判る(実施
例5および6)。更にまた、ポリアミド系樹脂を含有し
ていても成分(A)の軟化温度が100℃以上、溶融特
性が200℃以下である系であれば、ポリオレフィン系
樹脂を用いた場合と同様に良好な結果を得ることが判り
(実施例7〜9)、また、成分(C)の結晶化度が20
%未満では耐ブロッキング性がないことが判る(比較例
6)。さらに、成分(D)として粘着性成分を使用した
場合は、前述の効果に加えて、窓枠構造体に成形した場
合、さらに密着力が向上し、機械的な固定も不要とする
ことができ、より工数を削減して、効率の良い窓枠製造
が可能となる(実施例10および11)。以上の結果よ
り、本発明の効果は明らかである。
【0090】
【発明の効果】本発明の住居などの窓枠構造体の製造方
法によれば、上記熱可塑性エラストマー組成物はホット
メルト様の接着性を有するため、窓枠構造体の接合部と
して窓枠部材上に直接形成することができ、従来の未加
硫のブチルゴムなどを用いた構造体に比べて、窓枠構造
体の製造工程および施工における工数を減らすことがで
きる。また、上記熱可塑性エラストマー組成物を簡単な
装置で窓枠構造体の接合部に施工することができるの
で、工数の低減とあいまって工場で効率よく組み立てる
ことも可能となり、従来どおり現場において行われてい
る組立てに加えて、施工の自由度が大きくなる。さら
に、本発明の窓枠構造体の接合部を形成する熱可塑性エ
ラストマー組成物は、上記窓の枠構造に用いる窓枠に接
着性を示すので、施工時の信頼性が高い。また、上記熱
可塑性エラストマー組成物は、成型後にゴム状弾性を示
し、本発明の窓枠構造体が通常使用される温度では熱軟
化性を示さないため、経年による性能の低下が少ない緩
衝性と密閉性に優れる窓枠構造体を製造することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 窓枠および窓枠框体の構造の一例を示す斜視
図である。
【図2】 窓枠構造体の接合部の一例を示す一部破断図
である。
【符号の説明】
1 窓枠構造体 10 窓ガラス 12 窓枠 12a 窓枠部材 12b 窓枠部材 14 窓枠框体 14a 窓枠框体部材 14b 窓枠框体部材 16 窓枠 16a 窓枠部材 16b 窓枠部材 22 パッキング 24a 窓枠接合部 24b 窓枠接合部 26a 窓枠框体接合部 26b 窓枠框体接合部 26c 窓枠框体接合部 30 接合部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接合部を介して接合される2以上の窓枠部
    材よりなる窓枠構造体であって、前記接合部が、少なく
    とも、 成分(A):軟化温度が100℃以上、かつ溶融温度が
    200℃以下である熱可塑性樹脂組成物と、 成分(B):少なくとも一部が加硫されたゴム組成物
    と、 成分(C):溶融温度が50℃以上100℃未満であ
    り、かつ結晶化度が20%以上である結晶性熱可塑性ポ
    リマー組成物とを含有し、かつ、該成分(A)/成分
    (B)の重量組成比が5/95〜95/5、該成分
    (C)の含有量が該成分(B)100重量部に対して5
    〜500重量部であり、さらに、該成分(B)および成
    分(C)の一部または全部が該成分(A)に分散されて
    なる熱可塑性エラストマー組成物によって形成されるこ
    とを特徴とする窓枠構造体。
  2. 【請求項2】前記成分(A)が、ポリオレフィン系樹脂
    および/またはポリアミド系樹脂、前記成分(B)が、
    エチレン・プロピレン共重合ゴム組成物および/または
    エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム組成物、およ
    び前記成分(C)が、トランスポリオクテネマーおよび
    /またはトランス−1,4−ポリイソプレンである請求
    項1に記載の窓枠構造体。
  3. 【請求項3】接合部を介して接合される2以上の窓枠部
    材よりなる窓枠構造体であって、前記接合部が、少なく
    とも、 成分(A):軟化温度が100℃以上、かつ溶融温度が
    200℃以下である熱可塑性樹脂と、 成分(B):少なくとも一部が加硫されたゴム組成物
    と、 成分(C):溶融温度が50℃以上100℃未満であ
    り、かつ結晶化度が20%以上である結晶性熱可塑性ポ
    リマー組成物とを含有し、かつ、該成分(A)/成分
    (B)の重量組成比が5/95〜95/5、該成分
    (C)の含有量が該成分(B)100重量部に対して5
    〜500重量部であり、さらに、該成分(B)および成
    分(C)の一部または全部が該成分(A)に分散されて
    なる熱可塑性エラストマー組成物によって形成される窓
    枠構造体を製造する際に、該接合しようとする窓枠部材
    の一方に、予め成型用型を取り付け、該成型用型中に該
    熱可塑性エラストマー組成物を溶融・注入し、該熱可塑
    性エラストマー組成物の硬化後、該型を取り外し、他方
    の窓枠部材を硬化後の該熱可塑性エラストマー組成物を
    介して接合することを特徴とする窓枠構造体の製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記成分(A)が、ポリオレフィン系樹脂
    および/またはポリアミド系樹脂、前記成分(B)が、
    エチレン・プロピレン共重合ゴム組成物および/または
    エチレン・プロピレン・ジエン共重合ゴム組成物、およ
    び前記成分(C)が、トランスポリオクテネマーおよび
    /またはトランス−1,4−ポリイソプレンである請求
    項3に記載の窓枠構造体の製造方法。
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