JPH0946007A - 回路基板およびその製造方法 - Google Patents

回路基板およびその製造方法

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JPH0946007A
JPH0946007A JP7197737A JP19773795A JPH0946007A JP H0946007 A JPH0946007 A JP H0946007A JP 7197737 A JP7197737 A JP 7197737A JP 19773795 A JP19773795 A JP 19773795A JP H0946007 A JPH0946007 A JP H0946007A
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昌利 砂本
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泰彦 松永
Toshifumi Kimura
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プリプレグシートに回路導体を持った絶縁基
板を加熱,加圧する際のクリヤー樹脂の浸み出しを防止
でき、回路導体に対する汚染物の接触を回避可能にす
る。 【構成】 所定のパターン形状に打ち抜き溝が形成され
た絶縁基板1Aと、上記パターン形状に合致する形状を
持ち、上記打ち抜き溝9に挿入された回路導体3とを設
け、該回路導体3を上記絶縁基板1A内に埋め込むよう
に、該絶縁基板1Aの両面側にプリプレグシート7を加
熱,加圧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、大電流容量の電源を
有する装置類で使用する回路基板およびその製造方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から絶縁基板の片面に信号用回路パ
ターンを形成し、他面に大電流用の回路導体を形成した
大電流回路基板が提案されている。この種の大電流回路
基板は一般に、大電流回路用の厚銅箔を貼り付けて、パ
ターンエッチングすることにより形成されている。
【0003】しかしこのような大電流回路基板では、銅
箔の厚さがエッチング可能な厚さに制限されるため、大
電流回路の場合、電流容量を大きくするためには導体幅
を大きくしなければならず、回路をコンパクトに構成す
ることが困難である。
【0004】また大電流用の回路導体にスルーホールを
形成する場合には、通常の信号用回路パターンの場合と
同様、絶縁基板に形成した穴の内面に無電解メッキによ
って導体層を形成することになるが、このようなスルー
ホールでは導体層の厚さを大きくすることが困難である
ため、大電流を通電することはできなかった。
【0005】そこで、上記のような不都合を解決すべく
多くの提案がなされている。図11は例えば特開昭63
−237495号公報に記載された大電流用回路と信号
用回路を備えた配線基板の平面図、図12はその断面図
であり、同図において、1はガラスエポキシ等からなる
絶縁基板である。
【0006】また、2A,2Bは絶縁基板1の表面とそ
の裏面にそれぞれ設けられた信号用の回路導体、3は絶
縁基板1の片面に設けられた大電流用の回路導体であ
る。
【0007】信号用の回路導体2A,2Bは従来同様、
絶縁基板1の両面に貼り付けた通常信号用回路に使用さ
れる銅箔をそれぞれ所要のパターンにエッチングするこ
とにより形成されており、また両面の各回路導体2A,
2Bを導通させるスルーホール部4も穴の内面にメッキ
により形成されている。
【0008】一方、大電流用の回路導体3は、例えば厚
さ1mm程度の銅板に所要のパターンの打ち抜き加工を
行い、必要に応じて全面にはんだメッキまたはスズメッ
キを施したものを絶縁基板1にはんだ付けすることによ
り形成されている。
【0009】また、この大電流用の回路導体3のスルー
ホール部5は、あらかじめその回路導体3の所定の箇所
をバーリング加工により筒状に絞り出し、筒状突起6に
成形した後に、その筒状突起6を絶縁基板1の穴に挿通
することによって形成されている。
【0010】また、図13は特開平3−21095号公
報に示された従来の大電流回路基板を示す断面図であ
り、図において、7はプリプレグシート、8はクリヤー
樹脂であり、この例では銅板等に打ち抜き加工を施すこ
とによって大電流用の回路導体を形成し、特に、隣り合
う回路導体が細いブリッジで連結された打ち抜き回路パ
ターンを形成している。
【0011】ここで、上記プリプレグシート7はガラス
繊維にエポキシ樹脂等の熱硬化樹脂を含浸させ、半硬化
させたものであり、打ち抜き回路パターンを複数枚積層
させたプリプレグシート7に載せて、加熱,加圧するこ
とにより、プリプレグシート7を硬化させて絶縁基板と
なし、この絶縁基板上に打ち抜き回路パターンが埋め込
まれた基板を形成する。さらに、上記のように隣接した
回路導体をつないだブリッジ部分を切断することによ
り、大電流用の回路基板を得ている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従来の大電流回路基板
は以上のように構成されているので、従来の問題点の一
つである電流容量を大きくするためには導体幅を大きく
しなければならないという点に対しては、上記のように
銅板を用いることで対処できるが、絶縁基板にこれをは
んだ付けで固定するため、例えば全面にはんだ付けした
場合、冷却時に導体と基板の膨張係数の違いにより反り
が発生するおそれがあるなどの問題点があった。
【0013】また、スルーホールの形成については導体
にバーリング加工を施す必要があるという難点があり、
さらに大電流用の回路導体3は絶縁基板1上にはんだ付
けするため基板表面からはんだが飛び出した形となり、
他の信号用回路との平面度がとれず、従ってロボットに
よる部品装着が複雑になるなどの問題点があった。
【0014】一方、図13の特開平3−21095号公
報によると、回路基板が打ち抜き回路導体とプリプレグ
シート7とをホットプレスで加熱,加圧することにより
形成されるので、絶縁基板表面を平坦にすることが可能
であり、上記のはんだが飛び出すなどの問題点は解決さ
れるものの、このような方法では大電流用の回路導体3
に層間絶縁用のプリプレグシート7を押し付けるという
形態をとるので、プレス時に大電流用の回路導体3周辺
から図に示すクリヤー樹脂8が浸み出し、通電中の温度
上昇により、回路導体3とクリヤー樹脂8層との界面、
あるいはクリヤー樹脂8層とこれの表面に設けられる信
号用の回路導体(図示しない)との界面にクラックを誘
発するおそれがあるなどの問題点があった。
【0015】従って、このような方法では、絶縁基板の
表面を平坦にすることは可能であるが、上記のクラック
発生により同一面に信号用回路と大電流用回路を混在さ
せることが不可能となるという欠点がある。
【0016】さらに、図示していないが、大電流用のス
ルーホールはこの例では導通孔の内壁にメッキした後
に、孔にはんだを溶かして埋め込む方法をとっている
が、作業が複雑でしかもスルーホールに充填したはんだ
が冷却時に収縮するため、スルーホールの内壁にあらか
じめ無電解めっきしためっき層が剥離する恐れがある。
【0017】また、回路導体を位置決めするために隣り
合う回路導体を細いブリッジで連結して打ち抜き回路パ
ターンを形成しているので、積層成形後ブリッジを切断
する作業が生じ、切断部の酸化による悪影響が懸念され
るなどの問題点があった。
【0018】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、回路導体を絶縁基板に対して面
倒なはんだ付けを行なわずに、しかも、プリプレグシー
トに打ち抜き回路パターンを加熱,加圧する際のクリヤ
ー樹脂の浸み出しがなく、回路導体に対する塵埃,水
分,塩分,ガスなどの汚損物の接触を回避して、電気的
欠陥の発生をなくすることができる回路基板を得ること
を目的とする。
【0019】また、この発明は通常のプリント配線板と
同様に大電流用の多層基板を簡単に形成できる回路基板
を得ることを目的とする。
【0020】また、この発明は同一の絶縁基板上の回路
導体同志の沿面距離を長くでき、回路導体同志の絶縁特
性を大幅に向上できる回路基板を得ることを目的とす
る。
【0021】また、この発明は回路導体の放熱性を改善
できる回路基板を得ることを目的とする。
【0022】また、この発明は回路導体の放熱性をさら
に高めることができる回路基板を得ることを目的とす
る。
【0023】また、この発明は各層にわたる回路導体の
層間距離を短くでき、これによりインダクタンスの低減
と構成の薄形化,小形化を図ることができる回路基板を
得ることを目的とする。
【0024】また、この発明は放熱性に優れ、しかも分
解および組み立てが容易な多層基板を安価に得ることが
できる多層回路基板を得ることを目的とする。
【0025】また、この発明は層間絶縁性が良好で、分
解および組み立てが容易で、かつ薄形に形成できる回路
基板を得ることを目的とする。
【0026】また、この発明は従来のはんだやクリヤー
樹脂による障害を回避でき、かつ回路導体の塵埃,水
分,塩分,ガス等による劣化が起こらない回路基板の製
造方法を得ることを目的とする。
【0027】また、この発明は回路導体を絶縁基板内に
埋め込む工程を複数回繰り返すだけで、通常のプリント
配線板と同じように大電流用の多層回路基板を簡単かつ
迅速に形成できる回路基板の製造方法を得ることを目的
とする。
【0028】また、この発明はダミー板を用いて回路導
体部分を絶縁基板と同じ厚さにすることで、絶縁基板と
プリプレグシートとの加熱,加圧を可能にし、この加
熱,加圧後に上記ダミー板を取り除くことで、絶縁基板
内における回路導体相互の沿面距離を十分に確保できる
回路基板の製造方法を得ることを目的とする。
【0029】また、この発明は回路導体の一部を絶縁基
板上に露出させることができる回路基板の製造方法を得
ることを目的とする。
【0030】また、この発明は回路導体の全部を絶縁基
板上に露出させることができる回路基板の製造方法を得
ることを目的とする。
【0031】また、この発明はプリプレグシートの両面
に、回路導体を埋設した絶縁基板を積層できる回路基板
の製造方法を得ることを目的とする。
【0032】また、この発明は回路導体を絶縁基板に埋
め込んでプリプレグシートとともに加熱,加圧して形成
した片面回路基板を、ファスナを介して電気的,機械的
に連結するだけで、組立,分解が容易な多層回路基板を
容易に形成できる多層回路基板の製造方法を得ることを
目的とする。
【0033】また、この発明は回路導体同志の絶縁特性
を絶縁フィルムを用いて簡単に確保できる多層回路基板
の製造方法を得ることを目的とする。
【0034】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る回
路基板は、所定のパターン形状に打ち抜き溝が形成され
た絶縁基板と、上記パターン形状に合致する形状を持
ち、上記打ち抜き溝に挿入された回路導体とを設け、該
回路導体を上記絶縁基板内に埋め込むように、該絶縁基
板の両面側にプリプレグシートを加熱,加圧したもので
ある。
【0035】請求項2の発明に係る回路基板は、所定の
パターン形状に打ち抜き溝が形成された絶縁基板と、上
記パターン形状に合致する形状を持ち、上記打ち抜き溝
に挿入された回路導体とを設け、該回路導体を上記打ち
抜き溝に挿入した複数の上記絶縁基板間に、該絶縁基板
とともに加熱,加圧されるプリプレグシートを介装した
ものである。
【0036】請求項3の発明に係る回路基板は、所定の
パターン形状に打ち抜き溝が形成された絶縁基板と、上
記パターン形状に合致する形状を持ち、上記打ち抜き溝
に挿入された該打ち抜き溝の深さより薄い回路導体とを
設け、該回路導体を上記打ち抜き溝内に埋め込むよう
に、プリプレグシートを上記絶縁基板とともに加熱,加
圧したものである。
【0037】請求項4の発明に係る回路基板は、所定の
パターン形状に打ち抜き溝が形成された絶縁基板と、上
記パターン形状に合致する形状を持ち、上記打ち抜き溝
に挿入された該打ち抜き溝の深さより厚い回路導体とを
設け、該回路導体の一部を上記打ち抜き溝内に埋め込む
ように、プリプレグシートを上記絶縁基板に積層して加
熱,加圧したものである。
【0038】請求項5の発明に係る回路基板は、絶縁基
板に重ねられたプリプレグシートと、成形後に除去され
るダミー板の打ち抜き溝に挿入されて、上記プリプレグ
シート上で絶縁基板とともに加熱,加圧されて、上記打
ち抜き溝のパターン形状に上記成形がなされた電流導体
とを備えたものである。
【0039】請求項6の発明に係る回路基板は、所定の
パターン形状に打ち抜き溝が形成された絶縁基板と、上
記パターン形状に合致する形状を持ち、上記打ち抜き溝
に挿入された回路導体とを設け、該回路導体および上記
絶縁基板からなる片面回路基板2枚の間にこれらととも
に加熱,加圧されるプリプレグシートを介装したもので
ある。
【0040】請求項7の発明に係る回路基板は、回路導
体を絶縁基板内に埋め込むように、該絶縁基板とともに
プリプレグシートを加熱,加圧して片面回路基板を形成
し、該片面回路基板を一定間隔をおいて複数枚保持し、
必要とする上記回路導体をファスナにより電気的,機械
的に連結したものである。
【0041】請求項8の発明に係る回路基板は、回路導
体および絶縁基板からなる2枚の片面回路基板間にプリ
プレグシートを介在するように形成された両面回路基板
を有し、複数枚の該両面回路基板間に所定間隙をおいて
絶縁フィルムを介装し、必要とする上記回路導体同志を
ファスナにより電気的,機械的に連結したものである。
【0042】請求項9の発明に係る回路基板の製造方法
は、絶縁基板に対し回路導体のパターン形状の打ち抜き
溝を形成し、該打ち抜き溝にこれの深さと同程度の厚み
および形状を持つ上記回路導体を挿入した後、この回路
導体を挿入した状態の上記絶縁基板をプリプレグシート
上に積層してこれらを共に加熱,加圧することにより上
記回路導体を上記絶縁基板内に埋め込み、続いて上記回
路導体の他の面にもプリプレグシートを積層し、該プリ
プレグシートを上記絶縁基板上に加熱,加圧するように
したものである。
【0043】請求項10の発明に係る回路基板の製造方
法は、回路導体を挿入した状態の絶縁基板を複数枚用意
して、これらの間にプリプレグシート介装した状態で、
該プリプレグシートおよび上記絶縁基板を絶縁基板上に
加熱,加圧するようにしたものである。
【0044】請求項11の発明に係る回路基板の製造方
法は、絶縁基板に対し回路導体のパターン形状の打ち抜
き溝を形成し、該打ち抜き溝にこれの深さより薄い回路
導体とその深さからその回路導体の厚さを減じた離型性
のよいダミー板を挿入した後、上記絶縁基板をプリプレ
グシート上に積層してこれらを共に加熱,加圧すること
により上記回路導体を上記絶縁基板内に埋め込み、続い
て上記ダミー板を打ち抜き溝から除去するようにしたも
のである。
【0045】請求項12の発明に係る回路基板の製造方
法は、絶縁基板に対し回路導体のパターン形状の打ち抜
き溝を形成し、該打ち抜き溝にこれの深さより厚い回路
導体を挿入し、該回路導体が上記絶縁基板からはみ出し
た部分に、この部分の厚さに等しい離型性のよいダミー
板の打ち抜き溝をかぶせた後、このかぶせた側とは反対
側の上記絶縁基板面にプリプレグシートを積層して、こ
れらを共に加熱,加圧することで上記回路導体の一部を
上記絶縁基板内に埋め込み、さらに上記ダミー板を上記
回路導体から分離除去するようにしたものである。
【0046】請求項13の発明に係る回路基板の製造方
法は、絶縁基板にプリプレグシートを重ね、該プリプレ
グシート上に回路導体のパターン形状の打ち抜き溝を形
成したダミー板を重ねた後、上記打ち抜き溝にこれの深
さと同程度の厚みおよび形状を持つ回路導体を挿入し、
続いて上記ダミー板を介して上記プリプレグシートおよ
び絶縁基板を加熱,加圧することで上記回路導体を上記
プリプレグシート上に固着させた後、上記ダミー板を上
記回路導体から分離除去するようにしたものである。
【0047】請求項14の発明に係る回路基板の製造方
法は、回路導体および絶縁基板からなる片面回路基板を
作成し、2枚の該片面回路基板間にプリプレグシートを
介装して互いに加熱,加圧することにより、上記回路導
体を上記絶縁基板内に埋め込んだ両面回路基板を作成す
るようにしたものである。
【0048】請求項15の発明に係る回路基板の製造方
法は、回路導体を挿入した状態の絶縁基板をプリプレグ
シート上に積層して、これらを共に加熱,加圧すること
により上記回路導体を上記絶縁基板内に埋め込んで片面
回路基板を作成し、続いて該回路基板を一定間隔をおい
て複数枚を並べた後、上記回路導体同志をファスナを用
いて電気的,機械的に連結したものである。
【0049】請求項16の発明に係る回路基板の製造方
法は、回路導体および絶縁基板からなる2枚の片面回路
基板間にプリプレグシートを介在して互いに加熱,加圧
することにより上記回路導体を上記絶縁基板内に埋め込
んだ両面回路基板を作成し、続いて該両面回路基板間に
所定間隔をおいて絶縁フィルムを介装した後、必要とす
る上記回路導体同志をファスナを用いて電気的,機械的
に連結したものである。
【0050】
【作用】請求項1の発明における回路基板は、回路導体
を埋め込んだ絶縁基板の両面が、プリプレグシートにて
挟むように加熱,加圧されているため、回路導体に塵
埃,水分,塩分,ガスなどの汚損物が直接接触するのを
防止でき、これにより回路導体の電気的特性の劣化を防
止する。
【0051】請求項2の発明における回路基板は、片面
回路基板がプリプレグシートを介して交互に積層され、
さらに加熱,加圧されて一体化されたものとすること
で、通常のプリプレグシートを介して多層化された多層
のプリント配線板と同様に大電流用多層基板として利用
可能にする。
【0052】請求項3の発明における回路基板は、回路
導体を絶縁基板の打ち抜き溝内に収容し、かつこの回路
導体の上面を絶縁基板の上面より下位に位置するように
設けることで、同一の絶縁基板における他の回路導体と
の沿面距離を長くとれるようにして、絶縁特性の改善を
図れるようにする。
【0053】請求項4の発明における回路基板は、回路
導体の一部が絶縁基板の上に露出しているため、大電流
の抵抗損失により回路導体に発生する熱の放熱性を改善
可能にする。
【0054】請求項5の発明における回路基板は、回路
導体の全部が絶縁基板の上に露出しているため、その回
路導体の放熱性をさらに十分に改善可能にする。
【0055】請求項6の発明における回路基板は、回路
導体を埋め込んだ絶縁基板が絶縁材であるプリプレグシ
ートを介し重ね合わせて一体化されているため、層間距
離を短くでき、層間を連結させて用いる場合のインダク
タンスの低減と、構成の薄型化を可能にする。
【0056】請求項7の発明における回路基板は、複数
枚の片面回路基板の各回路導体間をファスナにて着脱可
能に連結しているため、放熱性が優れるとともに、各回
路の分解や組み立てを容易化する。
【0057】請求項8の発明における回路基板は、絶縁
フィルムが2枚の片面回路基板をプリプレグシートを介
して一体化した両面回路基板相互を絶縁フィルムおよび
間隙により絶縁するため、良好な放熱性を得ながら所期
の層間絶縁特性を得られるようにする。
【0058】請求項9の発明における回路基板の製造方
法は、回路導体を埋め込んだ絶縁基板の両面をプリプレ
グシートにて挟む形で加熱,加圧することで、回路導体
への塵埃,水分,塩分,ガスなどの接触による電気的特
性の劣化を防止できる回路基板の作成を可能にする。
【0059】請求項10の発明における回路基板の製造
方法は、回路導体を絶縁基板に埋め込んだもの複数枚の
間にプリプレグシートを挟んで加熱,加圧することで、
大電力用の多層回路基板を容易,迅速に作成可能にす
る。
【0060】請求項11の発明における回路基板の製造
方法は、絶縁基板の打ち抜き溝に回路導体とダミー板と
を収容し、ダミー板の上面と絶縁基板の上面とを均一化
することで、絶縁基板とプリプレグシートとの加熱,加
圧を十分に行って回路導体を絶縁基板の打ち抜き溝内に
埋設し、ダミー板除去後に回路導体同志が絶縁基板内で
十分な沿面距離を確保可能にする。
【0061】請求項12の発明における回路基板の製造
方法は、回路導体の一部を絶縁基板の上方に露出させた
状態にして、その露出部分にダミー板の打ち抜き溝を一
旦かぶせ、プリプレグシートと絶縁基板との加熱,加圧
により回路導体の下部を絶縁基板に埋め込んだ後は、そ
のダミー板を取り除くことで、絶縁基板上に露出して放
熱効率の良好な回路導体を設置可能にする。
【0062】請求項13の発明における回路基板の製造
方法は、絶縁基板上に固定される回路導体の全部を絶縁
基板上に露出させることで、上記回路導体の放熱を一層
効率化する。
【0063】請求項14の発明における回路基板の製造
方法は、絶縁基板の打ち抜き溝に回路導体を挿入し、こ
の回路導体を挿入した2つの絶縁基板間にプリプレグシ
ートを介在して加熱,加圧することで、両面回路基板を
簡単に形成可能にする。
【0064】請求項15の発明における回路基板の製造
方法は、回路導体を絶縁基板に埋め込んでプリプレグシ
ートとともに加熱,加圧して形成した片面回路基板を、
ファスナを介して電気的,機械的に連結することで、組
立,分解が容易な多層回路基板を容易に形成可能にす
る。
【0065】請求項16の発明における回路基板の製造
方法は、複数の両面回路基板を絶縁フィルムを介しファ
スナを用いて連結することで、絶縁特性の良好な多層回
路基板を簡単かつ迅速に形成可能にする。
【0066】
【実施例】 実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、1Aはガラスエポキシ樹脂などか
らなる絶縁基板、3はこの絶縁基板1Aに埋め込まれた
大電流用の回路導体で、0.5〜3.0ミリ程度の厚さ
を持つ銅板からなる。
【0067】なお、本実施例では例えば500〜150
0Aの電流を流すことができる2.3ミリの厚さを持つ
銅板に、半径が0.5ミリの面取りを行ったものを使用
している。
【0068】また、回路導体3として用いる銅板として
は電解銅や圧延銅からなる厚銅箔、JIS−C310
2、C3101等に規格された平角電線、またはJIS
−C1100、C1220等に規格された銅板等があ
る。
【0069】7は絶縁基板1Aの両面に加熱,加圧され
たプリプレグシートであり、これらが一体となって大電
流回路基板を構成している。
【0070】図2はその大電流回路基板を構成する上記
絶縁基板1Aの平面図であり、この絶縁基板1Aには大
電流用の回路パターン形状の打ち抜き溝9が予め打ち抜
きによって形成されている。
【0071】また、図3は図2に示す打ち抜き溝9に大
電流用の回路導体3を挿入する状況を示す平面図であ
る。
【0072】次に、この発明の大電流用の回路基板の製
造方法について説明する。図2は大電流回路の打ち抜き
溝9が形成された絶縁基板1Aを示し、図3のように、
この打ち抜き溝9に、あらかじめ形成された同一形状の
回路導体3が挿入される。
【0073】このように構成された絶縁基板1Aの上下
面に加熱硬化後絶縁層となるプリプレグシート7を積層
する。プリプレグシート7は所望の表面絶縁層の厚さに
応じて複数枚を積層する。
【0074】また、表面絶縁層を厚くしたい場合には、
あらかじめ別の絶縁基板を用意して回路導体と別の絶縁
基板の間にプリプレグシートを挟んで積層してもよい。
【0075】パターンの位置決めは治具のピンで行うピ
ンラミネーション方式によって行う。このため、すべて
の積層材料には位置決めのための孔が設けてあり、絶縁
基板1A、プリプレグシート7の位置決め孔に治具であ
るピンを通しながら積層してセットする(図示せず)。
【0076】さらにこの状態で、ホットプレスによる加
熱,加圧を行う。例えば公知のFR−4用プレス条件に
より加熱,加圧する。
【0077】その結果、プリプレグシート7が硬化して
絶縁基板の一部となり、回路導体3が絶縁基板1Aに隠
蔽された状態で積層成形工程を終え大電流回路基板を得
る。
【0078】プリプレグシート7を使って回路導体を搭
載した回路では、上記のように形成することにより、従
来のように、回路導体周辺に形成されたクリヤー樹脂層
は発生せずに、機械的発熱または通電時の発熱により、
回路導体3とクリヤー樹脂との界面にクラックや剥離等
が発生するのを抑止できる。
【0079】また、回路導体3を隠蔽することによっ
て、回路導体にホコリや水分,塩分やガスなどの汚染物
が直接接触しないので、回路導体の酸化等による電気的
欠陥を防止することができる。さらに、回路導体を絶縁
基板で覆っているので他の部品等との絶縁性にも優れて
いる。
【0080】また、回路導体3のパターン形状を打ち抜
いた絶縁基板1Aに同じ厚みを持つ回路導体を挿入する
ことによって、大電流用回路の位置決めを行なうので、
従来例のように積層成形後ブリッジを切断する作業もな
く、従って切断部の酸化による悪影響もない。また、回
路導体を基板にはんだ付けする必要がなくなったので、
冷却時の反りの発生を回避できる。
【0081】実施例2.上記実施例1においては、絶縁
基板1Aを1枚使用した場合を示したが、図4に示すよ
うに、複数枚の例えば4枚の絶縁基板1A,1B,1
C,1Dを使用した回路基板とすることができ、この場
合には絶縁基板1A〜1Dはいずれも、所定箇所に回路
導体のパターン形状に打ち抜き溝9が打ち抜かれてい
る。
【0082】まず、絶縁基板1A〜1Dに形成された各
打ち抜き溝9に、上記実施例と同じ回路導体3を挿入
し、これらの絶縁基板1A〜1Dの間に、プリプレグシ
ート7(本実施例では0.2mm×5枚を入れることに
よって絶縁耐圧4.5Kvを得る)を挟んだ状態で積層
する。
【0083】続いて、この状態でホットプレスにより加
熱,加圧を行うことで、プリプレグシート7を硬化さ
せ、積層成形を終える。このように形成された大電流用
の回路基板は、通常の多層のプリント配線板と同様に大
電流用多層基板として利用することができる。
【0084】実施例3.図5はこの発明の実施例3によ
る回路基板の製造方法を示す工程図であり、図におい
て、10は離型性のよいプラスチックからなるダミー板
である。なお、図3と同一部分には同一符号を付して、
その重複する説明を省略する。
【0085】まず、絶縁基板1Aに形成された大電流用
の回路パターン形状の打ち抜き溝9に、その打ち抜き溝
9の深さより薄い回路導体3と打ち抜き溝9の深さから
回路導体3の厚さを減じた厚さの離型性のよい材料から
なるダミー板10を挿入して、絶縁基板の厚さと同じに
する。
【0086】次に、上記絶縁基板1Aをプリプレグシー
ト7上に積層し、上記絶縁基板1Aとプリプレグシート
7とを加熱,加圧して、回路導体3を絶縁基板1A内に
埋め込んだ後、ダミー板10を除去し、絶縁基板1A内
の下部に回路導体3の上面が臨んだ状態にする。
【0087】このように絶縁基板1A内の下部に回路導
体3の上面が臨む形で成形されるこによって、同一の絶
縁基板1A上の他の回路導体との沿面絶縁距離がより長
くとれる結果、他の回路導体との距離を最小限に抑える
ことができる。
【0088】また、この実施例による大電流用の回路基
板を、回路導体3側を対向させて、2枚重ねて使用する
場合にも、互いに導体部分が接触しないので、電気的信
頼性が向上する。
【0089】実施例4.図6はこの発明の実施例4によ
る回路基板の他の製造方法を示す工程図である。この実
施例では回路導体3が絶縁基板1Aの上面より、上方に
突出した形状とされる。
【0090】まず、回路導体3を絶縁基板1Aに形成さ
れた大電流用の回路パターン形状の打ち抜き溝9に、そ
の打ち抜き溝9の深さより厚い形状を持つ回路導体3A
を挿入する。
【0091】次に、上記回路導体3Aが上記絶縁基板1
Aからはみ出た分の厚さに相当する、離型性のよいプラ
スチックからなるダミー板10Aに、回路導体3Aのパ
ターン形状に合わせて打ち抜き溝10aを形成し、この
形成した打ち抜き溝10aをその回路導体3Aに挿入す
るようにして、絶縁基板1A上面に積層し、さらにこれ
らをプリプレグシート7上に積層する。
【0092】続いて、上記絶縁基板1Aとプリプレグシ
ート7とを加熱,加圧して回路導体3Aを絶縁基板1A
内に埋め込んだ後ダミー板10Aを除去する。こうする
ことで、回路導体3Aが絶縁基板1A上に露出した状態
になるので放熱性の良好な回路基板を得ることができ
る。
【0093】実施例5.図7はこの発明の実施例5によ
る回路基板の製造方法を示す工程図である。この実施例
では、離型性のよいプラスチックからなるダミー板10
Aに形成された、回路導体3のパターン形状の打ち抜き
溝10aを絶縁基板1Aにプリプレグシート7を介して
重ねた状態にして、ダミー板10Aに形成された回路導
体3のパターン形状の打ち抜き溝10aに、その打ち抜
き溝10aの深さと同程度の厚さと形状を持つ回路導体
3を挿入する。続いて、上記ダミー板10Aとプリプレ
グシート7と絶縁基板1Aとを加熱,加圧して回路導体
3を絶縁基板上に成形した後、ダミー板10Aを除去す
る。こうすることで、回路導体3が基板上に露出した状
態になり、放熱性の良好な回路基板を得ることができ
る。
【0094】実施例6.図8はこの発明の実施例6によ
る回路基板を示す断面図である。この実施例では、ま
ず、絶縁基板1A,1Bに形成された回路導体31,3
2のパターン形状の打ち抜き溝9に、その打ち抜き溝9
の深さと同程度の厚さと形状を持つ回路導体31,32
を挿入して2枚の片面回路基板Pを形成する。
【0095】次に、回路導体31,32を挿入した上記
絶縁基板1A,1Bをプリプレグシート7を挟むように
して積層し、上記絶縁基板1A,1Bとプリプレグシー
ト7とを加熱,加圧して回路導体31,32を絶縁基板
1A,1B内に埋め込む。
【0096】すなわち、回路導体32が外方に臨む側を
下にした絶縁基板1Aの上にプリプレグシート7を重
ね、この上に回路導体31が外方に臨む側を上にして別
の絶縁基板1Bを積層することで、両面回路基板を形成
することができる。
【0097】この実施例によれば、上記絶縁基板1A,
1B間にプリプレグシート7を重ねて一体化すること
で、前記絶縁基板1A,1Bおよび回路導体31,32
を両面基板にすることができ、これにより層間距離を短
くでき、上記回路導体31,32をスルーホールやファ
スナで連結してこれらを電気回路の一部とした場合にこ
の電気回路のインダクタンスを低減でき、かつ回路基板
の小型化を達成できる。
【0098】実施例7.図9はこの発明の実施例7によ
る回路基板を示す断面図である。図において、3B,3
Cは回路導体、12は絶縁基板1A,1Bの各回路導体
3B部に貫通する孔13に装着した、通常のプリント配
線板のスルーホールにあたる大電流用(100A〜50
0A)のカシメ用のファスナである。なお、絶縁基板1
Bを貫通する2つのカシメ用のファスナ同志が上記回路
導体3Cにより接続されている。
【0099】また、ここでも絶縁基板1A,1Bに形成
された回路導体3Bのパターン形状の打ち抜き溝9に、
その打ち抜き溝9の深さと同程度の厚さと形状を持つ回
路導体3Bを挿入して、その回路導体3Bを挿入した上
記絶縁基板1A,1Bをプリプレグシート7上に積層
し、さらに続いてこれらの絶縁基板1A,1Bとプリプ
レグシート7とを加熱,加圧して回路導体3Bを絶縁基
板1A,1B内に埋め込んでそれぞれ片面回路基板Qが
形成される。
【0100】そして、この回路基板1A,1Bに上記フ
ァスナ12をカシメて、それぞれのファスナ12を接続
することによって、大電流を絶縁基板1A側から絶縁基
板1B側、あるいはその逆に通電することができる。
【0101】ここで、絶縁基板1Aと絶縁基板1Bとは
ファスナ12を介してねじ止め等の方法で固定される。
【0102】この実施例の回路基板の製造方法によれ
ば、絶縁基板1A,1Bを複数枚同じ方向に一定間隔で
並べて固定し、必要な回路導体間をファスナ12で連結
するため、放熱性に優れ、片面回路基板Qがそれぞれ独
立して分解しやすく、また組み立てやすい。
【0103】実施例8.図10はこの発明の実施例8に
よる回路基板を示す断面図である。図において、11は
絶縁フィルム、15,15はこの絶縁フィルム11と上
下各1枚の絶縁基板の間の間隙である。なお、絶縁基板
1A,1Bからなる両面回路基板Rは、実施例6で得た
ものと同じものを使用した。この実施例では、複数の両
面回路基板Rの間に絶縁性の高い絶縁フィルム11を位
置させてこれらを一定の間隙15をおいて組み合わせて
ある。
【0104】まず、絶縁基板1A,1Bに形成された回
路導体31,32のパターン形状の打ち抜き溝1c,1
dに、その打ち抜き溝1c,1dの深さと同程度の厚さ
と形状を持つ回路導体31,32をそれぞれ挿入する。
【0105】また、この回路導体31,32を挿入した
上記絶縁基板1A,1Bをプリプレグシート7を挟むよ
うに積層し、さらに上記各絶縁基板1A,1Bとプリプ
レグシート7とを加熱,加圧して回路導体31,32を
絶縁基板1A,1B内に埋め込む。
【0106】すなわち、回路導体32が外方に臨む側を
下にした絶縁基板1Aの上にプリプレグシート7を重
ね、この上に回路導体31が外方に臨む側を上にして別
の絶縁基板1Bを積層することで、両面回路基板を形成
することができる。
【0107】そして、このようにして形成した両面回路
基板Rを形成し、これらの複数枚をそれぞれ絶縁フィル
ム11を介して一定間隙をおいて並べ、必要とする回路
導体31,32間を上記実施例7と同様のファスナ(図
示しない)で連結することで、回路がそれぞれ独立して
分解しやすく、また組み立てやすい放熱性の良好な回路
基板を形成できる。また、絶縁フィルム11を絶縁基板
1A,1B間に配置しているので層間の絶縁特性が優れ
たものとなる。
【0108】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、所定のパターン形状に打ち抜き溝が形成された絶縁
基板と、上記パターン形状に合致する形状を持ち、上記
打ち抜き溝に挿入された回路導体とを設け、該回路導体
を上記絶縁基板内に埋め込むように、該絶縁基板の両面
側にプリプレグシートを加熱,加圧するように構成した
ので、回路導体を絶縁基板に対して面倒なはんだ付けを
行なわずに、しかも、プリプレグシートと打ち抜き回路
パターンを加熱,加圧する際にクリヤー樹脂を浸み出さ
せずに、しかも回路導体に対する塵埃,水分,塩分,ガ
スなどの汚損物の接触を回避して、電気的欠陥の発生を
なくすることができるものが得られる効果がある。
【0109】請求項2の発明によれば、所定のパターン
形状に打ち抜き溝が形成された絶縁基板と、上記パター
ン形状に合致する形状を持ち、上記打ち抜き溝に挿入さ
れた回路導体とを設け、該回路導体を上記打ち抜き溝に
挿入した複数の上記絶縁基板間に、該絶縁基板とともに
加熱,加圧されるプリプレグシートを介装するように構
成したので通常のプリント配線板と同様の大電流用の多
層基板を簡単に形成できる効果がある。
【0110】請求項3の発明によれば、所定のパターン
形状に打ち抜き溝が形成された絶縁基板と、上記パター
ン形状に合致する形状を持ち、上記打ち抜き溝に挿入さ
れた該打ち抜き溝の深さより薄い回路導体とを設け、該
回路導体を上記打ち抜き溝内に埋め込むように、プリプ
レグシートを上記絶縁基板とともに加熱,加圧するよう
に構成したので、同一の絶縁基板上の回路導体同志の沿
面距離を長くでき、回路導体同志の絶縁特性を大幅に向
上できる効果がある。
【0111】請求項4の発明によれば、所定のパターン
形状に打ち抜き溝が形成された絶縁基板と、上記パター
ン形状に合致する形状を持ち、上記打ち抜き溝に挿入さ
れた該打ち抜き溝の深さより厚い回路導体とを設け、該
回路導体の一部を上記打ち抜き溝内に埋め込むように、
プリプレグシートを上記絶縁基板に積層して加熱,加圧
するように構成したので、回路導体の放熱性を改善でき
る効果がある。
【0112】請求項5の発明によれば、絶縁基板に重ね
られたプリプレグシートと、成形後に除去されるダミー
板の打ち抜き溝に挿入されて、上記プリプレグシート上
で絶縁基板とともに加熱,加圧されて、上記打ち抜き溝
のパターン形状に上記成形がなされた回路導体とを備え
るように構成したので、回路導体の放熱性をさらに高め
ることができる効果がある。
【0113】請求項6の発明によれば、所定のパターン
形状に打ち抜き溝が形成された絶縁基板と、上記パター
ン形状に合致する形状を持ち、上記打ち抜き溝に挿入さ
れた回路導体とを設け、該回路導体および上記絶縁基板
からなる2枚の片面回路基板間にこれらとともに加熱,
加圧されるプリプレグシートを介装するように構成した
ので、2層の回路導体間の距離を短くでき、これにより
2層の回路導体を連結して用いる場合のインダクタンス
の低減と、構成の薄形化,小形化を図ることができる効
果がある。
【0114】請求項7の発明によれば、回路導体を絶縁
基板内に埋め込むように、該絶縁基板とともにプリプレ
グシートを加熱,加圧して片面回路基板を形成し、該片
面回路基板を一定間隔をおいて複数枚保持し、必要とす
る上記回路導体をファスナにより電気的,機械的に連結
するように構成したので、放熱性にすぐれ、しかも分解
および組み立てが容易で安価な多層基板が得られる効果
がある。
【0115】請求項8の発明によれば、回路導体および
絶縁基板からなる2枚の片面回路基板間にプリプレグシ
ートを介在するように形成された両面回路基板とを有
し、複数枚の該両面回路基板間に所定間隙をおいて絶縁
フィルムを介装し、必要とする上記回路導体同志をファ
スナにより電気的,機械的に連結するように構成したの
で、層間絶縁性が良好で、分解および組み立て容易な薄
型の多層回路基板を安価に得ることができる効果があ
る。
【0116】請求項9の発明によれば、絶縁基板に対し
回路導体のパターン形状の打ち抜き溝を形成し、該打ち
抜き溝にこれの深さと同程度の厚みおよび形状を持つ上
記回路導体を挿入した後、この回路導体を挿入した状態
の上記絶縁基板をプリプレグシート上に積層してこれら
を共に加熱,加圧することにより上記回路導体を上記絶
縁基板内に埋め込み、続いて上記回路導体の他の面にも
プリプレグシートを積層し、該プリプレグシートを上記
絶縁基板上に加熱,加圧するように構成したので、従来
のはんだやクリヤー樹脂による障害を回避でき、かつ回
路導体への塵埃,水分,塩分,ガスなどの接触による電
気的特性の劣化が起こらない回路基板を形成できる効果
がある。
【0117】請求項10の発明によれば、回路導体を挿
入した状態の絶縁基板を複数枚用意して、これらの間に
プリプレグシート介装した状態で、該プリプレグシート
および上記絶縁基板を絶縁基板上に加熱,加圧するよう
に構成したので、回路導体を絶縁基板内に埋め込む工程
を複数回繰り返すだけで、通常の多層のプリント配線板
と同じように大電流用の多層回路基板を簡単かつ迅速に
形成できる効果がある。
【0118】請求項11の発明によれば、絶縁基板に対
し回路導体のパターン形状の打ち抜き溝を形成し、該打
ち抜き溝にこれの深さより薄い回路導体とその深さから
その回路導体の厚さを減じた離型性のよいダミー板を挿
入した後、上記絶縁基板をプリプレグシート上に積層し
てこれらの積層体を加熱,加圧することにより上記回路
導体を上記絶縁基板内に埋め込み、続いて上記ダミー板
を除去するように構成したので、ダミー板を用いて回路
導体部分を絶縁基板と同じ厚さにすることで、絶縁基板
とプリプレグシートとの加熱,加圧を可能にし、この加
熱,加圧後に上記ダミー板を取り除くことで、絶縁基板
内での回路導体間の十分な沿面距離を確保し、絶縁性が
確保できる効果がある。
【0119】請求項12の発明によれば、絶縁基板に対
し回路導体のパターン形状の打ち抜き溝を形成し、該打
ち抜き溝にこれの深さより厚い回路導体を挿入し、該回
路導体が上記絶縁基板からはみ出した部分に、この部分
の厚さに等しい離型性のよいダミー板の打ち抜き溝をか
ぶせた後、このかぶせた側とは反対側の上記絶縁基板面
にプリプレグシートを積層して、これらを共に加熱,加
圧することで上記回路導体の一部を上記絶縁基板内に埋
め込み、さらに上記ダミー板を除去するように構成した
ので、回路導体の一部を絶縁基板上に露出させることが
できるものが得られる効果がある。
【0120】請求項13の発明によれば、絶縁基板にプ
リプレグシートを重ね、該プリプレグシート上に回路導
体のパターン形状の打ち抜き溝を形成したダミー板を重
ねた後、上記打ち抜き溝にこれの深さと同程度の厚みお
よび形状を持つ回路導体を挿入し、続いて上記ダミー板
を介して上記プリプレグシートおよび絶縁基板を加熱,
加圧することで上記回路導体を上記プリプレグシート上
に固着させた後、上記ダミー板を除去するように構成し
たので、回路導体の全部を絶縁基板上に露出させて加熱
効果を改善することができる効果がある。
【0121】請求項14の発明によれば、回路導体およ
び絶縁基板からなる片面回路基板を作成し、2枚の該片
面回路基板間にプリプレグシートを介装して互いに加
熱,加圧することにより、上記回路導体を上記絶縁基板
内に埋め込んだ両面回路基板を作成するように構成した
ので、プリプレグシートの両面に回路導体を埋設した絶
縁基板を積層したものが得られる効果がある。
【0122】請求項15の発明によれば、回路導体を挿
入した状態の絶縁基板をプリプレグシート上に積層し
て、これらを共に加熱,加圧することにより上記回路導
体を上記絶縁基板内に埋め込んで片面回路基板を作成
し、続いて該回路基板を一定間隔をおいて複数枚を並べ
た後、上記回路導体同志をファスナを用いて電気的,機
械的に連結するように構成したので、回路導体を絶縁基
板に埋め込んでプリプレグシートとともに加熱,加圧し
て形成した片面回路基板を、ファスナを介して電気的,
機械的に連結するだけで、組立,分解が容易な多層回路
基板を容易に形成できる効果がある。
【0123】請求項16の発明によれば、回路導体およ
び絶縁基板からなる2枚の片面回路基板間にプリプレグ
シートを介在して互いに加熱,加圧することにより上記
回路導体を上記絶縁基板内に埋め込んだ両面回路基板を
作成し、続いて該両面回路基板間に所定間隔をおいて絶
縁フィルムを介装した後、必要とする上記回路導体同志
をファスナを用いて電気的,機械的に連結するように構
成したので、回路導体同志の絶縁特性を絶縁フィルムを
用いて簡単かつ確実に得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1による回路基板を示す断
面図である。
【図2】 図1における大電流回路の打ち抜き溝が形成
された絶縁基板を示す平面図である。
【図3】 図2における打ち抜き溝に大電流用の回路導
体が挿入される状況を示す平面図である。
【図4】 この発明の実施例2による回路基板を示す断
面図である。
【図5】 この発明の実施例3による回路基板の製造方
法を示す工程図である。
【図6】 この発明の実施例4による回路基板の製造方
法を示す工程図である。
【図7】 この発明の実施例5による回路基板の製造方
法を示す工程図である。
【図8】 この発明の実施例6による回路基板を示す断
面図である。
【図9】 この発明の実施例7による回路基板を示す断
面図である。
【図10】 この発明の実施例8による回路基板を示す
断面図である。
【図11】 従来の回路基板を一部破断して示す平面図
である。
【図12】 図11における回路基板を示す断面図であ
【図13】 従来の他の回路基板を示す断面図である。
【符号の説明】
1A〜1D 絶縁基板、3,3A,3B,3C,31,
32 回路導体、7プリプレグシート、9,10a 打
ち抜き溝、10,10A ダミー板、11絶縁フィル
ム、12 ファスナ、15 間隙、P,Q 片面回路基
板、R 両面回路基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 敏文 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のパターン形状に打ち抜き溝が形成
    された絶縁基板と、上記パターン形状に合致する形状を
    持ち、上記打ち抜き溝に挿入された回路導体と、該回路
    導体を上記絶縁基板内に埋め込むように、該絶縁基板の
    両面側に加熱,加圧されたプリプレグシートとを備えた
    回路基板。
  2. 【請求項2】 所定のパターン形状に打ち抜き溝が形成
    された絶縁基板と、上記パターン形状に合致する形状を
    持ち、上記打ち抜き溝に挿入された回路導体と、該回路
    導体を上記打ち抜き溝に挿入した複数の上記絶縁基板間
    に挟まれて、該絶縁基板とともに加熱,加圧されたプリ
    プレグシートとを備えた回路基板。
  3. 【請求項3】 所定のパターン形状に打ち抜き溝が形成
    された絶縁基板と、上記パターン形状に合致する形状を
    持ち、上記打ち抜き溝に挿入された該打ち抜き溝の深さ
    より薄い回路導体と、該回路導体を上記打ち抜き溝内に
    埋め込むように、上記絶縁基板に積層されて該絶縁基板
    とともに加熱,加圧されたプリプレグシートとを備えた
    回路基板。
  4. 【請求項4】 所定のパターン形状に打ち抜き溝が形成
    された絶縁基板と、上記パターン形状に合致する形状を
    持ち、上記打ち抜き溝に挿入された該打ち抜き溝の深さ
    より厚い回路導体と、該回路導体の一部を上記打ち抜き
    溝内に埋め込むように、上記絶縁基板に積層されて該絶
    縁基板とともに加熱,加圧されたプリプレグシートとを
    備えた回路基板。
  5. 【請求項5】 絶縁基板に重ねられたプリプレグシート
    と、成形後に除去されるダミー板の打ち抜き溝に挿入さ
    れて、上記プリプレグシート上で絶縁基板とともに加
    熱,加圧されて、上記打ち抜き溝のパターン形状に上記
    成形がなされた回路導体とを備えた回路基板。
  6. 【請求項6】 所定のパターン形状に打ち抜き溝が形成
    された絶縁基板と、上記パターン形状に合致する形状を
    持ち、上記打ち抜き溝に挿入された回路導体と、該回路
    導体および上記絶縁基板からなる2枚の片面回路基板間
    に介装されてこれらとともに加熱,加圧されたプリプレ
    グシートとを備えた回路基板。
  7. 【請求項7】 所定のパターン形状に打ち抜き溝が形成
    された絶縁基板と、上記パターン形状に合致する形状を
    持ち、上記打ち抜き溝に挿入された回路導体と、該回路
    導体を上記絶縁基板内に埋め込むように、該絶縁基板の
    片面にプリプレグシートが加熱,加圧されて形成された
    片面回路基板と、該片面回路基板を一定間隔をおいて複
    数枚保持し、必要とする上記回路導体を電気的,機械的
    に連結するファスナとを備えた回路基板。
  8. 【請求項8】 所定のパターン形状に打ち抜き溝が形成
    された絶縁基板と、上記パターン形状に合致する形状を
    持ち、上記打ち抜き溝に挿入された回路導体と、該回路
    導体および上記絶縁基板からなる2枚の片面回路基板間
    にプリプレグシートを介在するように形成された両面回
    路基板と、複数枚の該両面回路基板間に所定間隙をおい
    て介装された絶縁フィルムと、必要とする上記回路導体
    同志を電気的,機械的に連結するファスナとを備えた回
    路基板。
  9. 【請求項9】 絶縁基板に対し回路導体のパターン形状
    の打ち抜き溝を形成し、該打ち抜き溝にこれの深さと同
    程度の厚みおよび形状を持つ上記回路導体を挿入した
    後、この回路導体を挿入した状態の上記絶縁基板をプリ
    プレグシート上に積層してこれらを共に加熱,加圧する
    ことにより上記回路導体を上記絶縁基板内に埋め込み、
    続いて上記回路導体の他の面にもプリプレグシートを積
    層し、該プリプレグシートを上記絶縁基板上に加熱,加
    圧する回路基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 絶縁基板に対し回路導体のパターン形
    状の打ち抜き溝を形成し、該打ち抜き溝にこれの深さと
    同程度の厚みおよび形状を持つ上記回路導体を挿入した
    後、この回路導体を挿入した状態の上記絶縁基板を複数
    枚用意して、これらの間にプリプレグシート介装した状
    態で、該プリプレグシートおよび上記絶縁基板を加熱,
    加圧することにより上記回路導体を各絶縁基板内に埋め
    込む回路基板の製造方法。
  11. 【請求項11】 絶縁基板に対し回路導体のパターン形
    状の打ち抜き溝を形成し、該打ち抜き溝にこれの深さよ
    り薄い回路導体とその深さからその回路導体の厚さを減
    じた離型性のよいダミー板を挿入した後、上記絶縁基板
    をプリプレグシート上に積層してこれらを共に加熱,加
    圧することにより上記回路導体を上記絶縁基板内に埋め
    込み、続いて上記ダミー板を上記打ち抜き溝から除去す
    る回路基板の製造方法。
  12. 【請求項12】 絶縁基板に対し回路導体のパターン形
    状の打ち抜き溝を形成し、該打ち抜き溝にこれの深さよ
    り厚い回路導体を挿入し、該回路導体が上記絶縁基板か
    らはみ出した部分に、この部分の厚さに等しい離型性の
    よいダミー板の打ち抜き溝をかぶせた後、このかぶせた
    側とは反対側の上記絶縁基板面にプリプレグシートを積
    層してこれらを共に加熱,加圧することにより上記回路
    導体の一部を上記絶縁基板内に埋め込み、続いて上記ダ
    ミー板を上記回路導体から除去する回路基板の製造方
    法。
  13. 【請求項13】 絶縁基板にプリプレグシートを重ね、
    該プリプレグシート上に回路導体のパターン形状の打ち
    抜き溝を形成したダミー板を重ねた後、上記打ち抜き溝
    にこれの深さと同程度の厚みおよび形状を持つ回路導体
    を挿入し、続いて上記ダミー板を介して上記プリプレグ
    シートおよび絶縁基板を加熱,加圧することにより上記
    回路導体を上記プリプレグシート上に固着させた後、上
    記ダミー板を上記回路導体から除去する回路基板の製造
    方法。
  14. 【請求項14】 絶縁基板に対し回路導体のパターン形
    状の打ち抜き溝を形成し、該打ち抜き溝にこれの深さと
    同程度の厚みおよび形状を持つ上記回路導体を挿入した
    後、該回路導体および上記絶縁基板からなる片面回路基
    板を作成し、2枚の該片面回路基板間にプリプレグシー
    トを介装して互いに加熱,加圧することにより、上記回
    路導体を上記絶縁基板内に埋め込んだ両面回路基板を作
    成する回路基板の製造方法。
  15. 【請求項15】 絶縁基板に対し回路導体のパターン形
    状の打ち抜き溝を形成し、該打ち抜き溝にこれの深さと
    同程度の厚みおよび形状を持つ上記回路導体を挿入した
    後、この回路導体を挿入した状態の上記絶縁基板をプリ
    プレグシート上に積層して、これらを共に加熱,加圧す
    ることにより上記回路導体を上記絶縁基板内に埋め込ん
    で片面回路基板を作成し、続いて該回路基板を一定間隔
    をおいて複数枚を並べた後、上記回路導体同志をファス
    ナを用いて電気的,機械的に連結する回路基板の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 絶縁基板に対し回路導体のパターン形
    状の打ち抜き溝を形成し、該打ち抜き溝にこれの深さと
    同程度の厚みおよび形状を持つ上記回路導体を挿入した
    後、該回路導体および上記絶縁基板からなる2枚の片面
    回路基板間にプリプレグシートを介在して互いに加熱,
    加圧することにより上記回路導体を上記絶縁基板内に埋
    め込んだ両面回路基板を作成し、続いて該両面回路基板
    間に所定間隙をおいて絶縁フィルムを介装した後、必要
    とする上記回路導体同志をファスナを用いて電気的,機
    械的に連結する回路基板の製造方法。
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