JPH0948132A - インクジェットプリンタヘッドの製造方法 - Google Patents
インクジェットプリンタヘッドの製造方法Info
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- JPH0948132A JPH0948132A JP20256295A JP20256295A JPH0948132A JP H0948132 A JPH0948132 A JP H0948132A JP 20256295 A JP20256295 A JP 20256295A JP 20256295 A JP20256295 A JP 20256295A JP H0948132 A JPH0948132 A JP H0948132A
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Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 少なくとも2枚以上の圧電部材を接着して圧
力室の配列方向に沿った幅方向長さを大きくした大型の
圧電部材を形成し、この圧電部材を用いてインクジェッ
トプリンタヘッドを製造する場合に、圧電部材同士の接
着層部の影響によってインク滴の吐出性能が損なわれこ
とを防止する。 【解決手段】 圧電部材同士を接着して圧力室の配列方
向に沿った幅方向長さを大きくした大型の圧電部材1
0,11を形成し、この圧電部材10,11に側壁13
と溝12とを形成する際に、接着した圧電部材間の接着
層部20に対して複数の側壁13を斜めに交差させ、接
着層部20を複数の側壁13中に分散させる。
力室の配列方向に沿った幅方向長さを大きくした大型の
圧電部材を形成し、この圧電部材を用いてインクジェッ
トプリンタヘッドを製造する場合に、圧電部材同士の接
着層部の影響によってインク滴の吐出性能が損なわれこ
とを防止する。 【解決手段】 圧電部材同士を接着して圧力室の配列方
向に沿った幅方向長さを大きくした大型の圧電部材1
0,11を形成し、この圧電部材10,11に側壁13
と溝12とを形成する際に、接着した圧電部材間の接着
層部20に対して複数の側壁13を斜めに交差させ、接
着層部20を複数の側壁13中に分散させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オンデマンド方式
のインクジェットプリンタヘッドの製造方法に関する。
のインクジェットプリンタヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インク供給部に接続して並設した
多数の圧力室の先端にインク吐出口を有するノズル板を
固定し、印字指令に応じて圧力室内のインク圧を選択的
に高めてインク吐出口からインク滴として吐出させるよ
うにしたオンデマンド方式のインクジェットプリンタヘ
ッドが知られている。
多数の圧力室の先端にインク吐出口を有するノズル板を
固定し、印字指令に応じて圧力室内のインク圧を選択的
に高めてインク吐出口からインク滴として吐出させるよ
うにしたオンデマンド方式のインクジェットプリンタヘ
ッドが知られている。
【0003】このようなインクジェットプリンタヘッド
における圧力室内のインク圧を高めてインク滴を吐出さ
せる方法としては、圧力室の両側に配列した側壁の少な
くとも一部を圧電部材により形成し、その側壁の側面に
電極を設け、この電極に電圧を印加して側壁をシェアモ
ード変形させる方法が特開昭63−247051号公報
に開示されている。
における圧力室内のインク圧を高めてインク滴を吐出さ
せる方法としては、圧力室の両側に配列した側壁の少な
くとも一部を圧電部材により形成し、その側壁の側面に
電極を設け、この電極に電圧を印加して側壁をシェアモ
ード変形させる方法が特開昭63−247051号公報
に開示されている。
【0004】ここで、現在製造されている圧電部材のう
ち最大サイズのものは約140mm×50mmであり、
製造装置等の問題からこれより大きいサイズの圧電部材
を製造することは困難である。従って、印字幅が140
mm以上となるラインタイプのインクジェットプリンタ
ヘッドを圧電部材を用いて製造する場合には、図6に示
すように、2枚の圧電部材1a,1bの側面同士を接着
することにより幅方向長さ“L”を大きくした大型の圧
電部材1を形成し、この圧電部材1に多数の溝2と側壁
3とを形成している。
ち最大サイズのものは約140mm×50mmであり、
製造装置等の問題からこれより大きいサイズの圧電部材
を製造することは困難である。従って、印字幅が140
mm以上となるラインタイプのインクジェットプリンタ
ヘッドを圧電部材を用いて製造する場合には、図6に示
すように、2枚の圧電部材1a,1bの側面同士を接着
することにより幅方向長さ“L”を大きくした大型の圧
電部材1を形成し、この圧電部材1に多数の溝2と側壁
3とを形成している。
【0005】2枚の圧電部材1a,1bを接着した大型
の圧電部材1を用いてインクジェットプリンタヘッドを
製造する場合には、圧電部材1a,1b同士の接着層部
4の上に溝2が位置するように溝2と側壁3と形成し、
接着層部4が側壁3の中に含まれないようにする必要が
ある。これは、接着層部4はシェアモード変形しないた
め、この接着層部4が側壁3の中に含まれると共にその
側壁3の大部分を占めるようになると、接着層部4を含
む側壁3のシェアモード変形量が他の側壁3のシェアモ
ード変形量より大幅に低下し、インク滴の吐出性能が著
しく低下するためである。
の圧電部材1を用いてインクジェットプリンタヘッドを
製造する場合には、圧電部材1a,1b同士の接着層部
4の上に溝2が位置するように溝2と側壁3と形成し、
接着層部4が側壁3の中に含まれないようにする必要が
ある。これは、接着層部4はシェアモード変形しないた
め、この接着層部4が側壁3の中に含まれると共にその
側壁3の大部分を占めるようになると、接着層部4を含
む側壁3のシェアモード変形量が他の側壁3のシェアモ
ード変形量より大幅に低下し、インク滴の吐出性能が著
しく低下するためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】圧電部材1に150d
piの密度で溝2を形成すると、その溝2の幅寸法
“a”は約85μmとなる。また、圧電部材1a,1b
間の接着層部4の幅寸法“b”は、接着強度や接着方法
を考慮すると約10〜20μmとなる。従って、このよ
うな微細な寸法精度のもとで、数mm〜数十mmの長さ
を有する溝2を接着層部4の上に確実に形成することは
困難である。
piの密度で溝2を形成すると、その溝2の幅寸法
“a”は約85μmとなる。また、圧電部材1a,1b
間の接着層部4の幅寸法“b”は、接着強度や接着方法
を考慮すると約10〜20μmとなる。従って、このよ
うな微細な寸法精度のもとで、数mm〜数十mmの長さ
を有する溝2を接着層部4の上に確実に形成することは
困難である。
【0007】そして、圧電部材1a,1b同士を接着す
る面の加工精度のバラツキや、溝2と側壁3とを形成す
る際の加工精度のバラツキにより、溝2が接着層部4の
上から外れて側壁3の中に含まれると共に接着層部4が
側壁3の大部分を占めるようになる場合がある。する
と、その側壁3のシェアモード変形量が他の側壁3のシ
ェアモード変形量より大幅に低下し、その側壁3により
仕切られている圧力室からのインク滴の吐出性能が著し
く低下する。
る面の加工精度のバラツキや、溝2と側壁3とを形成す
る際の加工精度のバラツキにより、溝2が接着層部4の
上から外れて側壁3の中に含まれると共に接着層部4が
側壁3の大部分を占めるようになる場合がある。する
と、その側壁3のシェアモード変形量が他の側壁3のシ
ェアモード変形量より大幅に低下し、その側壁3により
仕切られている圧力室からのインク滴の吐出性能が著し
く低下する。
【0008】特に、解像度を上げるために溝2を300
dpiの密度に形成した場合には、溝2の幅寸法“a”
が約42μmとなるため、溝2を接着層部4の上に確実
に形成するということがさらに困難になる。
dpiの密度に形成した場合には、溝2の幅寸法“a”
が約42μmとなるため、溝2を接着層部4の上に確実
に形成するということがさらに困難になる。
【0009】そこで請求項1、2、3又は4記載の発明
は、圧電部材同士を接着した接着層部を複数の側壁中に
分散させ、接着層部を含む側壁と接着層部を含まない側
壁とのシェアモード変形量の誤差を少なくして全ての圧
力室からのインク滴の吐出性能が良好となるインクジェ
ットプリンタヘッドの製造方法を提供する。
は、圧電部材同士を接着した接着層部を複数の側壁中に
分散させ、接着層部を含む側壁と接着層部を含まない側
壁とのシェアモード変形量の誤差を少なくして全ての圧
力室からのインク滴の吐出性能が良好となるインクジェ
ットプリンタヘッドの製造方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1又は2記載の発
明では、少なくとも2枚以上の圧電部材の側面同士を接
着して圧力室の配列方向に沿った幅方向長さを大きくし
た大型の圧電部材を形成し、この大型の圧電部材に側壁
を形成する際に、接着した圧電部材間の接着層部に対し
て複数個の側壁を斜めに交差させることにより接着層部
を複数の側壁中に分散させ、接着層部を含む側壁と接着
層部を含まない側壁とのシェアモード変形量の誤差を少
なくする。
明では、少なくとも2枚以上の圧電部材の側面同士を接
着して圧力室の配列方向に沿った幅方向長さを大きくし
た大型の圧電部材を形成し、この大型の圧電部材に側壁
を形成する際に、接着した圧電部材間の接着層部に対し
て複数個の側壁を斜めに交差させることにより接着層部
を複数の側壁中に分散させ、接着層部を含む側壁と接着
層部を含まない側壁とのシェアモード変形量の誤差を少
なくする。
【0011】請求項3記載の発明では、矩形の圧電部材
の側面同士を水平方向へ位置をずらして接着し、接着し
た圧電部材の周辺部分を切断して幅方向長さを大きくし
た矩形の大型の圧電部材を形成することにより、この圧
電部材の幅方向に沿って側壁を形成すると、圧電部材間
の接着層部に対して複数の側壁が斜めに交差し、接着層
部が複数の側壁中に分散した状態となる。
の側面同士を水平方向へ位置をずらして接着し、接着し
た圧電部材の周辺部分を切断して幅方向長さを大きくし
た矩形の大型の圧電部材を形成することにより、この圧
電部材の幅方向に沿って側壁を形成すると、圧電部材間
の接着層部に対して複数の側壁が斜めに交差し、接着層
部が複数の側壁中に分散した状態となる。
【0012】請求項4記載の発明では、矩形の圧電部材
の長手方向の一端側をこの圧電部材が台形となるように
切断し、台形に形成した一対の圧電部材の切断面同士を
接着させて幅方向長さを大きくした矩形の大型の圧電部
材を形成することにより、この圧電部材の幅方向に沿っ
て側壁を形成すると、圧電部材間の接着層部に対して複
数の側壁が斜めに交差し、接着層部が複数の側壁中に分
散した状態となる。
の長手方向の一端側をこの圧電部材が台形となるように
切断し、台形に形成した一対の圧電部材の切断面同士を
接着させて幅方向長さを大きくした矩形の大型の圧電部
材を形成することにより、この圧電部材の幅方向に沿っ
て側壁を形成すると、圧電部材間の接着層部に対して複
数の側壁が斜めに交差し、接着層部が複数の側壁中に分
散した状態となる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
及び図2に基づいて説明する。インクジェットプリンタ
ヘッド5は図1に示すように、基板6に対して天板7と
ノズル板8とを接着することにより形成している。
及び図2に基づいて説明する。インクジェットプリンタ
ヘッド5は図1に示すように、基板6に対して天板7と
ノズル板8とを接着することにより形成している。
【0014】前記基板6は、底板9の上に幅方向長さを
大きくした二層の圧電部材10,11を接着することに
より三層構造に形成する。前記底板9は、剛性が高く熱
変形の少ないセラミックスやガラスを材料として形成
し、その板厚寸法を0.5〜5mm程度としている。ま
た、前記圧電部材10,11は、板厚方向に分極したも
のをその分極方向が逆向きとなるように接着する。
大きくした二層の圧電部材10,11を接着することに
より三層構造に形成する。前記底板9は、剛性が高く熱
変形の少ないセラミックスやガラスを材料として形成
し、その板厚寸法を0.5〜5mm程度としている。ま
た、前記圧電部材10,11は、板厚方向に分極したも
のをその分極方向が逆向きとなるように接着する。
【0015】また、前記基板6に対して溝加工を施すこ
とにより、圧電部材11の上面から圧電部材10の内部
に達すると共に互いに平行な多数の溝12とこれらの溝
12を隔てる多数の側壁13とを交互に形成する。な
お、この溝加工は、ICウエハの切断等に用いるダイシ
ングソーのダイヤモンドホイール等を用いて行なう。ま
た、これらの溝12は、基板6の前面側において開口
し、奥側を閉塞した形状に形成する。さらに、溝12の
寸法はインクジェットプリンタヘッドの仕様により決定
するが、例えば、深さ寸法を0.2〜1mm、幅寸法を
20〜200μm、長さ寸法を5〜500mmに形成す
る。本実施の形態のインクジェットプリンタヘッド5で
は、溝12の長さ寸法を13.0mm、溝12の密度、
即ち、解像度を200dpiとすると共に溝12と側壁
13との幅寸法を共に0.0635mmとしている。
とにより、圧電部材11の上面から圧電部材10の内部
に達すると共に互いに平行な多数の溝12とこれらの溝
12を隔てる多数の側壁13とを交互に形成する。な
お、この溝加工は、ICウエハの切断等に用いるダイシ
ングソーのダイヤモンドホイール等を用いて行なう。ま
た、これらの溝12は、基板6の前面側において開口
し、奥側を閉塞した形状に形成する。さらに、溝12の
寸法はインクジェットプリンタヘッドの仕様により決定
するが、例えば、深さ寸法を0.2〜1mm、幅寸法を
20〜200μm、長さ寸法を5〜500mmに形成す
る。本実施の形態のインクジェットプリンタヘッド5で
は、溝12の長さ寸法を13.0mm、溝12の密度、
即ち、解像度を200dpiとすると共に溝12と側壁
13との幅寸法を共に0.0635mmとしている。
【0016】ついで、溝12と側壁13とを形成した前
記基板6に対して無電解メッキ処理を施すことにより、
側壁13の側面に電極14を形成し、及び、前記圧電部
材11上面にこれらの電極14と連続する配線パターン
15を形成する。さらに、この基板6を用いて前記イン
クジェットプリンタヘッド5を完成させたときに、前記
電極14がインクと接触することを防止するために、電
極14の上に絶縁膜16を被覆する。
記基板6に対して無電解メッキ処理を施すことにより、
側壁13の側面に電極14を形成し、及び、前記圧電部
材11上面にこれらの電極14と連続する配線パターン
15を形成する。さらに、この基板6を用いて前記イン
クジェットプリンタヘッド5を完成させたときに、前記
電極14がインクと接触することを防止するために、電
極14の上に絶縁膜16を被覆する。
【0017】このようにして溝12と側壁13、及び、
電極14と絶縁膜16とを形成した基板6に対し、溝1
2の頂部側開口面を覆うように前記天板7を接着し、及
び、溝12の先端側開口面を覆うように前記ノズル板8
を接着し、各溝12をこれらの天板7とノズル板8とで
囲むことにより多数の圧力室17を形成する。なお、前
記ノズル板8には、各圧力室17に連通する多数のイン
ク吐出口18を形成し、前記天板7の下面には、各圧力
室17に連通すると共にこれらの圧力室17にインクを
供給するためのインク供給管(図示せず)を接続するイ
ンク供給路19を形成している。
電極14と絶縁膜16とを形成した基板6に対し、溝1
2の頂部側開口面を覆うように前記天板7を接着し、及
び、溝12の先端側開口面を覆うように前記ノズル板8
を接着し、各溝12をこれらの天板7とノズル板8とで
囲むことにより多数の圧力室17を形成する。なお、前
記ノズル板8には、各圧力室17に連通する多数のイン
ク吐出口18を形成し、前記天板7の下面には、各圧力
室17に連通すると共にこれらの圧力室17にインクを
供給するためのインク供給管(図示せず)を接続するイ
ンク供給路19を形成している。
【0018】ついで、前記大型の圧電部材10,11の
形成手順を図2に基づいて説明する。前記インクジェッ
トプリンタヘッド5はラインタイプのもので、これらの
圧電部材10,11は図2(d)に示すように、2枚の
圧電部材10a,10b(11a,11b)の側面同士
を接着することにより溝12と側壁13との配列方向に
沿った幅方向長さを大きく形成している。なお、これら
の圧電部材10,11は同じ手順で形成するものであ
り、一方の圧電部材10の形成手順についてのみ説明す
る。
形成手順を図2に基づいて説明する。前記インクジェッ
トプリンタヘッド5はラインタイプのもので、これらの
圧電部材10,11は図2(d)に示すように、2枚の
圧電部材10a,10b(11a,11b)の側面同士
を接着することにより溝12と側壁13との配列方向に
沿った幅方向長さを大きく形成している。なお、これら
の圧電部材10,11は同じ手順で形成するものであ
り、一方の圧電部材10の形成手順についてのみ説明す
る。
【0019】まず、長辺の長さ“x1 ”が140mm、
短辺の長さ“y1 ”が50mmの矩形の2枚の圧電部材
A1 ,A2 を準備し、これらの圧電部材A1 ,A2 の側
面同士を図2(a)に示すように水平方向へ所定のずれ
量“y4 ”位置をずらして接着する。ついで、接着した
圧電部材A1 ,A2 の周辺部分を図2(b)に示す破線
に沿って切断し、溝12と側壁13とを配列する方向に
沿った幅方向長さが“x2 ”、溝12を形成する方向で
ある溝方向長さが“y2 ”となる圧電部材A3を形成す
る。そして、この圧電部材A3 を図2(c)に示す破線
に沿って2枚に切断することにより、図2(d)に示す
大型の圧電部材10を形成する。
短辺の長さ“y1 ”が50mmの矩形の2枚の圧電部材
A1 ,A2 を準備し、これらの圧電部材A1 ,A2 の側
面同士を図2(a)に示すように水平方向へ所定のずれ
量“y4 ”位置をずらして接着する。ついで、接着した
圧電部材A1 ,A2 の周辺部分を図2(b)に示す破線
に沿って切断し、溝12と側壁13とを配列する方向に
沿った幅方向長さが“x2 ”、溝12を形成する方向で
ある溝方向長さが“y2 ”となる圧電部材A3を形成す
る。そして、この圧電部材A3 を図2(c)に示す破線
に沿って2枚に切断することにより、図2(d)に示す
大型の圧電部材10を形成する。
【0020】ここで、圧電部材10を上述のようにして
形成し、この圧電部材10に多数の溝12と側壁13と
を形成した場合、圧電部材10a,10b間の接着層部
20に対して複数の側壁13と溝12とが斜めに交差
し、接着層部20が複数の側壁13中に分散した状態に
なる。なお、接着層部20に対して何個の側壁13及び
溝12が交差するかは、圧電部材10の長辺(幅方向の
辺)に対する接着層部20の傾斜角“θ1 ”や、溝12
の形成密度、溝12及び側壁13の長さ“y3 ”によっ
て変動する。
形成し、この圧電部材10に多数の溝12と側壁13と
を形成した場合、圧電部材10a,10b間の接着層部
20に対して複数の側壁13と溝12とが斜めに交差
し、接着層部20が複数の側壁13中に分散した状態に
なる。なお、接着層部20に対して何個の側壁13及び
溝12が交差するかは、圧電部材10の長辺(幅方向の
辺)に対する接着層部20の傾斜角“θ1 ”や、溝12
の形成密度、溝12及び側壁13の長さ“y3 ”によっ
て変動する。
【0021】このような構成において、このインクジェ
ットプリンタヘッド5では、圧力室17内にインクを供
給した状態で配線パターン15を介して電極14へ電圧
を印加する。すると、圧電部材10,11により形成し
た側壁13が圧力室17の容積を大きくする方向へシェ
アモード変形し、やがて、その側壁13が急激に初期位
置へ復帰する。そして、側壁13が急激に初期位置へ復
帰した際に、圧力室17内のインクを加圧することによ
りそのインクの一部がインク吐出口18からインク滴と
して吐出し、そのインク滴を記録用紙等に付着させるこ
とによって画像形成を行なう。なお、このインク滴の吐
出時には、クロストークを防止するため、偶数番目の圧
力室17と奇数番目の圧力室17とを交互に加圧する。
また、インク吐出口18を先端側に向かうにつれて次第
に縮径するテーパ状に形成することにより、インク滴を
インク吐出口18からスムーズに吐出させることができ
る。
ットプリンタヘッド5では、圧力室17内にインクを供
給した状態で配線パターン15を介して電極14へ電圧
を印加する。すると、圧電部材10,11により形成し
た側壁13が圧力室17の容積を大きくする方向へシェ
アモード変形し、やがて、その側壁13が急激に初期位
置へ復帰する。そして、側壁13が急激に初期位置へ復
帰した際に、圧力室17内のインクを加圧することによ
りそのインクの一部がインク吐出口18からインク滴と
して吐出し、そのインク滴を記録用紙等に付着させるこ
とによって画像形成を行なう。なお、このインク滴の吐
出時には、クロストークを防止するため、偶数番目の圧
力室17と奇数番目の圧力室17とを交互に加圧する。
また、インク吐出口18を先端側に向かうにつれて次第
に縮径するテーパ状に形成することにより、インク滴を
インク吐出口18からスムーズに吐出させることができ
る。
【0022】ついで、圧電部材10,11を形成する前
に、圧電部材A1 ,A2 を接着する際のずれ量“y4 ”
を何mmにすればよいか、即ち、圧電部材10,11の
長辺に対する接着層部20の傾斜角“θ1 ”を何度にす
れば最適の圧電部材10,11が得られるかを判断する
ため、図2に基づいて式(1)〜式(6)の各式をた
て、表1に示すデータを得る。
に、圧電部材A1 ,A2 を接着する際のずれ量“y4 ”
を何mmにすればよいか、即ち、圧電部材10,11の
長辺に対する接着層部20の傾斜角“θ1 ”を何度にす
れば最適の圧電部材10,11が得られるかを判断する
ため、図2に基づいて式(1)〜式(6)の各式をた
て、表1に示すデータを得る。
【0023】
【数1】
【0024】なお、上記の式(1)〜式(6)におい
て、 x1 :圧電部材A1 ,A2 の長辺の長さ;140mm y1 :圧電部材A1 ,A2 の短辺の長さ;50mm x2 :圧電部材A3 (即ち、圧電部材10,11)の幅
方向長さ y2 :圧電部材A3 の溝方向長さ y3 :圧電部材10,11に形成する溝12及び側壁1
3の長さ;10mm y3 ′:損失長さ;側壁13の長さ方向に沿った接着層
部20の長さ γ :損失率(%);側壁13の長さに対する損失長さ
の割合 y4 :圧電部材A1 ,A2 を接着する際のずれ量 θ1 ,θ2 :圧電部材A3 ,10,11の長辺に対する
接着層部20の傾斜角(但し、θ1 +θ2 =90゜) X:溝12の形成密度;200dpi 但し、溝12の幅と側壁13の幅とを同じにする。
て、 x1 :圧電部材A1 ,A2 の長辺の長さ;140mm y1 :圧電部材A1 ,A2 の短辺の長さ;50mm x2 :圧電部材A3 (即ち、圧電部材10,11)の幅
方向長さ y2 :圧電部材A3 の溝方向長さ y3 :圧電部材10,11に形成する溝12及び側壁1
3の長さ;10mm y3 ′:損失長さ;側壁13の長さ方向に沿った接着層
部20の長さ γ :損失率(%);側壁13の長さに対する損失長さ
の割合 y4 :圧電部材A1 ,A2 を接着する際のずれ量 θ1 ,θ2 :圧電部材A3 ,10,11の長辺に対する
接着層部20の傾斜角(但し、θ1 +θ2 =90゜) X:溝12の形成密度;200dpi 但し、溝12の幅と側壁13の幅とを同じにする。
【0025】 n :接着層部20と交差する側壁13の数 α :破棄率 SA :圧電部材A1 ,A2 の合計面積(cm2 ) SA′:圧電部材A3 を形成する際に破棄した圧電部材
の合計面積(cm2 )具体的には、図2(b)において
ハッチングで示した部分の合計面積
の合計面積(cm2 )具体的には、図2(b)において
ハッチングで示した部分の合計面積
【0026】
【表1】
【0027】このような大型の圧電部材10,11を形
成する際の条件としては、接着層部20と交差する側壁
13の数は2以上であること、損失率“γ”はできるだ
け小さく、好ましくは10%以下であること、圧電部材
10,11の幅方向長さ“x2 ”がA4幅(220m
m)以上であること、圧電部材の破棄率“α”が小さい
こと等が挙げられる。そこで、これらの諸条件を考慮
し、傾斜角“θ1 ”が86゜となるように圧電部材A
3 、及び、圧電部材10,11の形成を行なった。な
お、傾斜角“θ1 ”を86゜とすることにより、接着層
部20に対して12個の側壁13が交差することとな
り、損失率“γ”が9.08%となる。
成する際の条件としては、接着層部20と交差する側壁
13の数は2以上であること、損失率“γ”はできるだ
け小さく、好ましくは10%以下であること、圧電部材
10,11の幅方向長さ“x2 ”がA4幅(220m
m)以上であること、圧電部材の破棄率“α”が小さい
こと等が挙げられる。そこで、これらの諸条件を考慮
し、傾斜角“θ1 ”が86゜となるように圧電部材A
3 、及び、圧電部材10,11の形成を行なった。な
お、傾斜角“θ1 ”を86゜とすることにより、接着層
部20に対して12個の側壁13が交差することとな
り、損失率“γ”が9.08%となる。
【0028】圧電部材10,11を形成する具体的な形
成手順としては、ガラス板上にPETフィルムを張り、
エポキシ系接着剤を数グラム滴下後、このガラス板を保
持したスピンコータを所定の回転数で回転させ、接着剤
の膜をPETフィルム上に形成する。ついで、このPE
Tフィルムをシート状の弾性部材の上に置き、圧電部材
A1 ,A2 の側面をPETフィルムに押し付け、接着剤
を転写させる。そして、接着剤を転写させた圧電部材A
1 ,A2 の側面同士を水平方向へ所定のずれ量“y4 ”
位置をずらし、図2(a)に示すように接着し、さら
に、図2(b)、図2(c)において破線で示す位置か
ら切断することにより圧電部材10,11を形成する。
成手順としては、ガラス板上にPETフィルムを張り、
エポキシ系接着剤を数グラム滴下後、このガラス板を保
持したスピンコータを所定の回転数で回転させ、接着剤
の膜をPETフィルム上に形成する。ついで、このPE
Tフィルムをシート状の弾性部材の上に置き、圧電部材
A1 ,A2 の側面をPETフィルムに押し付け、接着剤
を転写させる。そして、接着剤を転写させた圧電部材A
1 ,A2 の側面同士を水平方向へ所定のずれ量“y4 ”
位置をずらし、図2(a)に示すように接着し、さら
に、図2(b)、図2(c)において破線で示す位置か
ら切断することにより圧電部材10,11を形成する。
【0029】ついで、これらの圧電部材10,11を底
板9の上に積層して接着し、さらに、圧電部材10,1
1に溝12と側壁13とを形成すると共に天板7とノズ
ル板8とを接着することによりインクジェットプリンタ
ヘッド5を完成させる。なお、圧電部材10,11同士
を接着する際には、圧電部材10の接着層部20と圧電
部材11の接着層部20とが上下で重ならないようにす
ることが好ましい。
板9の上に積層して接着し、さらに、圧電部材10,1
1に溝12と側壁13とを形成すると共に天板7とノズ
ル板8とを接着することによりインクジェットプリンタ
ヘッド5を完成させる。なお、圧電部材10,11同士
を接着する際には、圧電部材10の接着層部20と圧電
部材11の接着層部20とが上下で重ならないようにす
ることが好ましい。
【0030】ここで、側壁13をシェアモード変形させ
てインク滴の吐出を行なわせる際に、接着層部20はシ
ェアモード変形しないため、この接着層部20を含む側
壁13のシェアモード変形量は接着層部20を含まない
側壁13のシェアモード変形量より小さくなり、吐出さ
せるインク滴の量も少なくなる。しかし、接着層部20
は複数の側壁13と交差しており、接着層部20を含む
ことになる各側壁13の損失率“γ”が小さくなる。こ
のため、接着層部20を含む側壁13と接着層部20を
含まない側壁13とのシェアモード変形量の誤差が少な
くなり、各圧力室17からのインク滴の吐出量が略等し
くなる。
てインク滴の吐出を行なわせる際に、接着層部20はシ
ェアモード変形しないため、この接着層部20を含む側
壁13のシェアモード変形量は接着層部20を含まない
側壁13のシェアモード変形量より小さくなり、吐出さ
せるインク滴の量も少なくなる。しかし、接着層部20
は複数の側壁13と交差しており、接着層部20を含む
ことになる各側壁13の損失率“γ”が小さくなる。こ
のため、接着層部20を含む側壁13と接着層部20を
含まない側壁13とのシェアモード変形量の誤差が少な
くなり、各圧力室17からのインク滴の吐出量が略等し
くなる。
【0031】傾斜角“θ1 ”を86゜とした圧電部材1
0,11を用いて製造したインクジェットプリンタヘッ
ド5で画像形成を行なったところ、少なくとも一側が接
着層部20を含む側壁13で囲まれている圧力室17か
らも接着層部20の影響を受けない他の圧力室17と同
等にインク滴が吐出し、良好な画像サンプルを得ること
ができた。
0,11を用いて製造したインクジェットプリンタヘッ
ド5で画像形成を行なったところ、少なくとも一側が接
着層部20を含む側壁13で囲まれている圧力室17か
らも接着層部20の影響を受けない他の圧力室17と同
等にインク滴が吐出し、良好な画像サンプルを得ること
ができた。
【0032】なお、本実施の形態の圧電部材10,11
を形成するに際しては、サイズの大きい圧電部材A1 ,
A2 を接着し、ついで、切断することにより圧電部材1
0,11を形成するため、切断時には慎重を要するが、
突き合わせて接着する接着面積が広いため、接着作業を
容易に行なえる。
を形成するに際しては、サイズの大きい圧電部材A1 ,
A2 を接着し、ついで、切断することにより圧電部材1
0,11を形成するため、切断時には慎重を要するが、
突き合わせて接着する接着面積が広いため、接着作業を
容易に行なえる。
【0033】また、圧電部材10,11に対して溝12
と側壁13とを形成する際においては、溝12を形成す
る位置と接着層部20の位置との関係を考慮する必要が
なく、溝12と側壁13とを形成する際の加工精度を大
幅に軽減することができる。
と側壁13とを形成する際においては、溝12を形成す
る位置と接着層部20の位置との関係を考慮する必要が
なく、溝12と側壁13とを形成する際の加工精度を大
幅に軽減することができる。
【0034】ついで、本発明の第二の実施の形態を図3
に基づいて説明する。なお、図1及び図2において説明
した部分と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する
(以下、同様)。本実施の形態のインクジェットプリン
タヘッド5の製造方法では、1枚の圧電部材A1 を図3
(a)に示した破線に沿って切断することにより“N”
枚の短冊状の圧電部材21に分割し、ついで、これらの
圧電部材21がそれぞれ台形となるように圧電部材21
の長手方向の一端側を図3(a)のハッチングで示すよ
うに切り取る。
に基づいて説明する。なお、図1及び図2において説明
した部分と同一部分は同一符号で示し、説明も省略する
(以下、同様)。本実施の形態のインクジェットプリン
タヘッド5の製造方法では、1枚の圧電部材A1 を図3
(a)に示した破線に沿って切断することにより“N”
枚の短冊状の圧電部材21に分割し、ついで、これらの
圧電部材21がそれぞれ台形となるように圧電部材21
の長手方向の一端側を図3(a)のハッチングで示すよ
うに切り取る。
【0035】そして、台形に形成した一対の圧電部材2
1の切断面同士を接着させることにより、図3(b)に
示すように幅方向長さが“x3 ”となる大型の圧電部材
10,11を形成し、これらの圧電部材10,11同士
を積層状態に接着した後に図3(c)に示すように溝1
2と側壁13とを形成する。なお、この圧電部材10,
11に対して溝12と側壁13とを形成したとき、圧電
部材21間の接着層部20に対して複数の側壁13が斜
めに交差し、接着層部20が複数の側壁13中に分散し
た状態となる。
1の切断面同士を接着させることにより、図3(b)に
示すように幅方向長さが“x3 ”となる大型の圧電部材
10,11を形成し、これらの圧電部材10,11同士
を積層状態に接着した後に図3(c)に示すように溝1
2と側壁13とを形成する。なお、この圧電部材10,
11に対して溝12と側壁13とを形成したとき、圧電
部材21間の接着層部20に対して複数の側壁13が斜
めに交差し、接着層部20が複数の側壁13中に分散し
た状態となる。
【0036】ここで、本実施の形態の圧電部材10,1
1を形成する前に、圧電部材21を台形に形成する際の
切取り部の角度を何度にすればよいか、即ち、圧電部材
10,11の長辺に対する接着層部20の傾斜角“θ
1 ”を何度にすれば最適の圧電部材10,11が得られ
るかを判断するため、上述した式(3),(5),
(6)及び次式(7),(8)に基づいて表2に示すデ
ータを得る。
1を形成する前に、圧電部材21を台形に形成する際の
切取り部の角度を何度にすればよいか、即ち、圧電部材
10,11の長辺に対する接着層部20の傾斜角“θ
1 ”を何度にすれば最適の圧電部材10,11が得られ
るかを判断するため、上述した式(3),(5),
(6)及び次式(7),(8)に基づいて表2に示すデ
ータを得る。
【0037】 x3 =2{x1 −(y5 /tanθ1 )}+(y5 /tanθ1 )……(7) y5 =y1 /N (但し、Nは圧電部材A1 の分割枚数) ……(8) なお、y5 は圧電部材10,11の溝方向長さである。
【0038】
【表2】
【0039】表2に示すデータによれば、傾斜角“θ
1 ”を80゜にすると共に、分割枚数をN=4として圧
電部材10,11を形成することにより、接着層部20
に対して28個の側壁13が交差し、損失率“γ”が
3.60%となる。そして、この圧電部材10,11を
用いて製造したインクジェットプリンタヘッド5で画像
形成を行なったところ、全ての圧力室17からインク滴
が同等に吐出し、極めて良好な画像サンプルを得ること
ができた。
1 ”を80゜にすると共に、分割枚数をN=4として圧
電部材10,11を形成することにより、接着層部20
に対して28個の側壁13が交差し、損失率“γ”が
3.60%となる。そして、この圧電部材10,11を
用いて製造したインクジェットプリンタヘッド5で画像
形成を行なったところ、全ての圧力室17からインク滴
が同等に吐出し、極めて良好な画像サンプルを得ること
ができた。
【0040】しかも、本実施の形態のインクジェットプ
リンタヘッド5の製造方法によれば、圧電部材の破棄率
“α”が非常に小さくなり、圧電部材の無駄が少なくな
る。さらに、圧電部材A1 を切断して台形の圧電部材2
1に分割した後、これらの圧電部材21を接着して圧電
部材10,11を形成するため、これらの圧電部材1
0,11の形成作業を容易に行なえるようになる。
リンタヘッド5の製造方法によれば、圧電部材の破棄率
“α”が非常に小さくなり、圧電部材の無駄が少なくな
る。さらに、圧電部材A1 を切断して台形の圧電部材2
1に分割した後、これらの圧電部材21を接着して圧電
部材10,11を形成するため、これらの圧電部材1
0,11の形成作業を容易に行なえるようになる。
【0041】ついで、本発明の第三の実施の形態を図4
に基づいて説明する。なお、本実施の形態のインクジェ
ットプリンタヘッド5の製造方法では、1枚の圧電部材
A1の長手方向の一端側を図4(a)のハッチングで示
すように切り取って台形とし、台形に切断した2枚の圧
電部材A1 の切断面同士を接着することにより図4
(b)に示す矩形の圧電部材を形成する。そして、この
圧電部材を図4(c)に示す破線に沿って切断すること
により、幅方向長さが“x4 ”となるN枚の大型の圧電
部材10,11に分割する。そして、これらの圧電部材
10,11を積層状態に接着した後に図4(d)に示す
ように溝12と側壁13とを形成する。なお、この圧電
部材10,11に対して溝12と側壁13とを形成した
とき、台形の圧電部材A1 同士の接着層部20に対して
複数の側壁13が斜めに交差し、接着層部20が複数の
側壁13中に分散した状態になる。
に基づいて説明する。なお、本実施の形態のインクジェ
ットプリンタヘッド5の製造方法では、1枚の圧電部材
A1の長手方向の一端側を図4(a)のハッチングで示
すように切り取って台形とし、台形に切断した2枚の圧
電部材A1 の切断面同士を接着することにより図4
(b)に示す矩形の圧電部材を形成する。そして、この
圧電部材を図4(c)に示す破線に沿って切断すること
により、幅方向長さが“x4 ”となるN枚の大型の圧電
部材10,11に分割する。そして、これらの圧電部材
10,11を積層状態に接着した後に図4(d)に示す
ように溝12と側壁13とを形成する。なお、この圧電
部材10,11に対して溝12と側壁13とを形成した
とき、台形の圧電部材A1 同士の接着層部20に対して
複数の側壁13が斜めに交差し、接着層部20が複数の
側壁13中に分散した状態になる。
【0042】ここで、本実施の形態の圧電部材10,1
1を形成する前に、圧電部材A1 を台形に形成する際の
切取り部の角度を何度にすればよいか、即ち、圧電部材
10,11の長辺に対する接着層部20の傾斜角“θ
1 ”を何度にすれば最適の圧電部材10,11が得られ
るかを判断するため、上述した式(3),(5),
(6),(8)及び次式(9)に基づいて表3に示すデ
ータを得る。
1を形成する前に、圧電部材A1 を台形に形成する際の
切取り部の角度を何度にすればよいか、即ち、圧電部材
10,11の長辺に対する接着層部20の傾斜角“θ
1 ”を何度にすれば最適の圧電部材10,11が得られ
るかを判断するため、上述した式(3),(5),
(6),(8)及び次式(9)に基づいて表3に示すデ
ータを得る。
【0043】 x4 =2{x1 −(y1 /tanθ1 )}+(y1 /tanθ1 )……(9)
【0044】
【表3】
【0045】ここで、表3に示すデータによれば、傾斜
角“θ1 ”を80゜にすると共に、分割枚数をN=4と
して圧電部材10,11を形成することにより、接着層
部20に対して28個の側壁13が斜めに交差し、損失
率“γ”が3.60%となる。そして、この圧電部材1
0,11を用いて形成したインクジェットプリンタヘッ
ド5で画像形成を行なったところ、全ての圧力室17か
らインク滴が同等に吐出し、極めて良好な画像サンプル
を得ることができた。
角“θ1 ”を80゜にすると共に、分割枚数をN=4と
して圧電部材10,11を形成することにより、接着層
部20に対して28個の側壁13が斜めに交差し、損失
率“γ”が3.60%となる。そして、この圧電部材1
0,11を用いて形成したインクジェットプリンタヘッ
ド5で画像形成を行なったところ、全ての圧力室17か
らインク滴が同等に吐出し、極めて良好な画像サンプル
を得ることができた。
【0046】しかも、本実施の形態のインクジェットプ
リンタヘッド5の製造方法によれば、大きいサイズの圧
電部材A1 同士を接着した後に切断して圧電部材10,
11を形成するため、切断作業には慎重を要するが、圧
電部材A1 同士を接着する際の接着面積が大きいため、
接着作業が行ない易くなって良好な接着状態を得ること
ができる。
リンタヘッド5の製造方法によれば、大きいサイズの圧
電部材A1 同士を接着した後に切断して圧電部材10,
11を形成するため、切断作業には慎重を要するが、圧
電部材A1 同士を接着する際の接着面積が大きいため、
接着作業が行ない易くなって良好な接着状態を得ること
ができる。
【0047】ついで、本発明の第四の実施の形態を図5
に基づいて説明する。本実施の形態のインクジェットプ
リンタヘッド5の製造方法では、1枚の圧電部材A1 を
図5(a)に示した破線に沿って切断することにより、
多数の平行四辺形及び三角形の圧電部材に分割する。そ
して、これらの平行四辺形及び三角形の圧電部材を接着
することにより、図5(b)に示すように幅方向長さ
“x5 ”を大きくした大型の圧電部材10,11を形成
し、これらの圧電部材10,11同士を積層して接着し
た後に、図5(c)に示すように溝12と側壁13とを
形成し、全ての側壁13中に、平行四辺形や三角形の圧
電部材同士を接着した接着層部20が含まれるようにす
る。なお、溝12と側壁13とは圧電部材10,11の
溝方向長さ(y5 =12.5mm)の全体にわたって形
成し、インクジェットプリンタヘッド5を形成する際に
は通電用の配線パターンを施してある基板(図示せず)
を圧電部材10,11に突き合わせて接着する。
に基づいて説明する。本実施の形態のインクジェットプ
リンタヘッド5の製造方法では、1枚の圧電部材A1 を
図5(a)に示した破線に沿って切断することにより、
多数の平行四辺形及び三角形の圧電部材に分割する。そ
して、これらの平行四辺形及び三角形の圧電部材を接着
することにより、図5(b)に示すように幅方向長さ
“x5 ”を大きくした大型の圧電部材10,11を形成
し、これらの圧電部材10,11同士を積層して接着し
た後に、図5(c)に示すように溝12と側壁13とを
形成し、全ての側壁13中に、平行四辺形や三角形の圧
電部材同士を接着した接着層部20が含まれるようにす
る。なお、溝12と側壁13とは圧電部材10,11の
溝方向長さ(y5 =12.5mm)の全体にわたって形
成し、インクジェットプリンタヘッド5を形成する際に
は通電用の配線パターンを施してある基板(図示せず)
を圧電部材10,11に突き合わせて接着する。
【0048】ここで、本実施の形態の圧電部材10,1
1を形成する前に、圧電部材A1 を平行四辺形や三角形
に切断する際の角度を何度にすればよいか、即ち、圧電
部材10,11の長辺に対する接着層部20の傾斜角
“θ1 ”を何度にすれば最適の圧電部材10,11が得
られるかを判断するため、上述した式(3),(5),
(6),(8)、及び、次式(10),(11)に基づ
いて表4に示すデータを得る。
1を形成する前に、圧電部材A1 を平行四辺形や三角形
に切断する際の角度を何度にすればよいか、即ち、圧電
部材10,11の長辺に対する接着層部20の傾斜角
“θ1 ”を何度にすれば最適の圧電部材10,11が得
られるかを判断するため、上述した式(3),(5),
(6),(8)、及び、次式(10),(11)に基づ
いて表4に示すデータを得る。
【0049】
【数2】
【0050】なお、N1 は圧電部材10,11を形成す
るために接着する平行四辺形又は三角形の圧電部材の枚
数である。また、この式(11)における220は、A
4幅の用紙サイズに対応する値である。
るために接着する平行四辺形又は三角形の圧電部材の枚
数である。また、この式(11)における220は、A
4幅の用紙サイズに対応する値である。
【0051】
【表4】
【0052】表4に示すデータによれば、傾斜角“θ
1 ”が24゜となるように圧電部材10,11を形成す
ることにより、損失率“γ”が0.23%と低くなると
共に全ての側壁13において同じように損失が発生す
る。従って、この圧電部材10,11を用いて製造した
インクジェットプリンタヘッド5で画像形成を行なった
ところ、全ての圧力室17からのインク滴の吐出状態が
より一層均一になり、極めて良好な画像サンプルを得る
ことができた。
1 ”が24゜となるように圧電部材10,11を形成す
ることにより、損失率“γ”が0.23%と低くなると
共に全ての側壁13において同じように損失が発生す
る。従って、この圧電部材10,11を用いて製造した
インクジェットプリンタヘッド5で画像形成を行なった
ところ、全ての圧力室17からのインク滴の吐出状態が
より一層均一になり、極めて良好な画像サンプルを得る
ことができた。
【0053】
【発明の効果】請求項1,2,3又は4記載の発明で
は、圧電部材同士を接着した接着層部を複数の側壁中に
分散させることができ、これにより、接着層部を含む側
壁と接着層部を含まない側壁とのシェアモード変形量の
誤差を少なくして全ての圧力室からのインク滴の吐出性
能を良好にすることができる。
は、圧電部材同士を接着した接着層部を複数の側壁中に
分散させることができ、これにより、接着層部を含む側
壁と接着層部を含まない側壁とのシェアモード変形量の
誤差を少なくして全ての圧力室からのインク滴の吐出性
能を良好にすることができる。
【図1】本発明の第一の実施の形態のインクジェットプ
リンタヘッドを一部を破断して示す斜視図である。
リンタヘッドを一部を破断して示す斜視図である。
【図2】大型の圧電部材の形成手順を示すもので、
(a)は2枚の圧電部材を水平方向へ位置をずらして接
着した状態を示す平面図、(b)は接着した圧電部材の
周辺部を破線に沿って切断して矩形の圧電部材を形成す
る状態を示す平面図、(c)は矩形に形成した圧電部材
を破線に沿って切断することにより目的とする大型の圧
電部材を形成する状態を示す平面図、(d)は形成した
大型の圧電部材に対して側壁と溝とを形成した状態を示
す平面図、(e)は圧電部材間の接着層部が複数の側壁
と交差した状態を拡大して示す平面図である。
(a)は2枚の圧電部材を水平方向へ位置をずらして接
着した状態を示す平面図、(b)は接着した圧電部材の
周辺部を破線に沿って切断して矩形の圧電部材を形成す
る状態を示す平面図、(c)は矩形に形成した圧電部材
を破線に沿って切断することにより目的とする大型の圧
電部材を形成する状態を示す平面図、(d)は形成した
大型の圧電部材に対して側壁と溝とを形成した状態を示
す平面図、(e)は圧電部材間の接着層部が複数の側壁
と交差した状態を拡大して示す平面図である。
【図3】本発明の第二の実施の形態における大型の圧電
部材の形成手順を示すもので、(a)は1枚の圧電部材
を破線に沿って短冊状に切断すると共に共に長手方向の
一端側を破線に沿って切断することにより台形の圧電部
材を形成する状態を示す平面図、(b)は台形の圧電部
材同士を接着して大型の圧電部材を形成した状態を示す
平面図、(c)はこの大型の圧電部材に対して側壁と溝
とを形成した状態を示す平面図である。
部材の形成手順を示すもので、(a)は1枚の圧電部材
を破線に沿って短冊状に切断すると共に共に長手方向の
一端側を破線に沿って切断することにより台形の圧電部
材を形成する状態を示す平面図、(b)は台形の圧電部
材同士を接着して大型の圧電部材を形成した状態を示す
平面図、(c)はこの大型の圧電部材に対して側壁と溝
とを形成した状態を示す平面図である。
【図4】本発明の第三の実施の形態における大型の圧電
部材の形成手順を示すもので、(a)は1枚の圧電部材
の長手方向の一端側を破線に沿って切断することにより
台形の圧電部材を形成する状態を示す平面図、(b)は
台形の圧電部材同士を接着した状態を示す平面図、
(c)は接着した圧電部材を破線に沿って切断すること
により目的とする大型の圧電部材を形成する状態を示す
平面図、(d)はこの大型の圧電部材に対して側壁と溝
とを形成した状態を示す平面図である。
部材の形成手順を示すもので、(a)は1枚の圧電部材
の長手方向の一端側を破線に沿って切断することにより
台形の圧電部材を形成する状態を示す平面図、(b)は
台形の圧電部材同士を接着した状態を示す平面図、
(c)は接着した圧電部材を破線に沿って切断すること
により目的とする大型の圧電部材を形成する状態を示す
平面図、(d)はこの大型の圧電部材に対して側壁と溝
とを形成した状態を示す平面図である。
【図5】本発明の第四の実施の形態における大型の圧電
部材の形成手順を示すもので、(a)は一枚の圧電部材
を破線に沿って切断することにより多数の平行四辺形及
び三角形の圧電部材に分割する状態を示す平面図、
(b)は分割した平行四辺形及び三角形の圧電部材を接
着して大型の圧電部材を形成した状態を示す平面図、
(c)はこの大型の圧電部材に対して側壁と溝とを形成
した状態を示す平面図である。
部材の形成手順を示すもので、(a)は一枚の圧電部材
を破線に沿って切断することにより多数の平行四辺形及
び三角形の圧電部材に分割する状態を示す平面図、
(b)は分割した平行四辺形及び三角形の圧電部材を接
着して大型の圧電部材を形成した状態を示す平面図、
(c)はこの大型の圧電部材に対して側壁と溝とを形成
した状態を示す平面図である。
【図6】2枚の圧電部材を接着することにより形成して
いた従来例の大型の圧電部材を示すもので、(a)は平
面図、(b)は正面図、(c)は一部を拡大して示す正
面図である。
いた従来例の大型の圧電部材を示すもので、(a)は平
面図、(b)は正面図、(c)は一部を拡大して示す正
面図である。
5 インクジェットプリンタヘッド 6 基板 7 天板 8 ノズル板 10,11 大型の圧電部材 12 溝 13 側壁 14 電極 17 圧力室 18 インク吐出口 20 接着層部
Claims (4)
- 【請求項1】 少なくとも一部を圧電部材により形成し
た側壁で仕切った多数の圧力室を一列に配列し、前記圧
電部材に電圧を印加してこの圧電部材をシェアモード変
形させることにより前記圧力室からインク滴を吐出させ
るようにしたインクジェットプリンタヘッドにおいて、
前記圧力室の配列方向に沿った幅方向長さを大きくする
向きに少なくとも2枚以上の圧電部材を接着して大型の
圧電部材を形成し、接着した前記圧電部材間の接着層部
に対して複数個の前記側壁を斜めに交差させて前記側壁
を形成することを特徴とするインクジェットプリンタヘ
ッドの製造方法。 - 【請求項2】 多数の側壁と溝とを交互に形成すると共
に少なくとも前記側壁の一部を圧電部材により形成した
基板と、前記側壁に設けた電極と、前記溝の頂部側開口
面を覆うように前記基板に固定した天板と、前記溝に対
応する多数のインク吐出口を形成してこれらの溝の先端
側開口面を覆うように前記基板に固定したノズル板と、
前記溝を前記天板と前記ノズル板とで囲むことにより形
成した圧力室とを有するインクジェットプリンタヘッド
において、前記圧力室を配列する方向に沿った幅方向長
さを大きくする向きに少なくとも2枚以上の圧電部材を
接着して大型の圧電部材を形成し、接着した前記圧電部
材間の接着層部に対して複数個の前記側壁を斜めに交差
させて前記側壁を形成することを特徴とするインクジェ
ットプリンタヘッドの製造方法。 - 【請求項3】 矩形の圧電部材の側面同士を水平方向へ
位置をずらして接着し、接着した前記圧電部材の周辺部
分を切断して幅方向長さを大きくした矩形の大型の圧電
部材を形成することを特徴とする請求項1又は2記載の
インクジェットプリンタヘッドの製造方法。 - 【請求項4】 矩形の圧電部材の長手方向の一端側をこ
の圧電部材が台形となるように切断し、台形に形成した
一対の圧電部材の切断面同士を接着させて幅方向長さを
大きくした矩形の大型の圧電部材を形成することを特徴
とする請求項1又は2記載のインクジェットプリンタヘ
ッドの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20256295A JPH0948132A (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | インクジェットプリンタヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20256295A JPH0948132A (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | インクジェットプリンタヘッドの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0948132A true JPH0948132A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=16459555
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20256295A Pending JPH0948132A (ja) | 1995-08-08 | 1995-08-08 | インクジェットプリンタヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0948132A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2508345A1 (en) | 2011-04-04 | 2012-10-10 | SII Printek Inc | Method of manufacturing a liquid jet head |
-
1995
- 1995-08-08 JP JP20256295A patent/JPH0948132A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP2508345A1 (en) | 2011-04-04 | 2012-10-10 | SII Printek Inc | Method of manufacturing a liquid jet head |
| US9340024B2 (en) | 2011-04-04 | 2016-05-17 | Sii Printek Inc. | Method of manufacturing a liquid jet head |
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