JPH09501276A - フィードフォワード及びフィードバックフィルタによるゴースト打ち消しシステム - Google Patents
フィードフォワード及びフィードバックフィルタによるゴースト打ち消しシステムInfo
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- JPH09501276A JPH09501276A JP6525473A JP52547394A JPH09501276A JP H09501276 A JPH09501276 A JP H09501276A JP 6525473 A JP6525473 A JP 6525473A JP 52547394 A JP52547394 A JP 52547394A JP H09501276 A JPH09501276 A JP H09501276A
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Abstract
(57)【要約】
復調器の出力の基本帯域映像信号は、ローパスフィルタ(11)された後に、アナログ/デジタルコンバータ(12)においてデジタル化される。この信号は、次いでデジタルフィルタにおいて処理されて、ゴーストが除去される。デジタルフィルタは、フィードフォワード区分(21)及びフィードバック区分(22)より成る。デジタルフィルタの係数は、先入れ先出しバッファ(FIFO)(31-34)に記憶されたデータを処理するデジタル信号プロセッサ(41)によって計算される。フィードフォワード区分の係数は、1つのFIFOに記憶されたデータを処理することにより推定される。フィードバックフィルタの係数は、FIFOに記憶されたデータを処理する仮想限定インパルス応答(FIR)フィルタを適応させることにより推定される。適応プロセスを最適化する機構が設けられている。このシステムの効果は、フィードバック区分の安定性及び効率と、高速打ち消しと、収斂後の残留信号が小さいことにある。
Description
【発明の詳細な説明】
フィードフォワード及びフィードバックフィルタによる
ゴースト打ち消しシステム発明の分野
本発明は、一般に、テレビジョン信号処理回路に係り、より詳細には、全ての
放送規格及びHDTVにおけるテレビジョン信号のゴースト信号打ち消し回路に
係る。先行技術の説明
エコー信号又はゴースト信号は、近代的なテレビジョン送信における重大な問
題の1つである。送信信号が空気中から受信されるときに、山やビルディング等
からの反射によってゴーストが生じる。ケーブルを通して受信されるテレビジョ
ン信号においては、コネクタの不連続部によってゴーストが生じる。ゴーストは
高周波スペクトルに発生されるが、ゴーストが形成されるプロセスは、基本帯域
信号における線型歪として正確にモデリングすることができる。それ故、ゴース
トの打ち消しは、ゴースト発生プロセスの線型モデルの逆である線型フィルタに
基本帯域信号を通すことによって達成できる。
ゴーストを排除する公知の努力は、電荷結合デバイス(CCD)トランスバー
サルフィルタのようなアナログ技術を使用するものであったが、フィルタの精度
が悪いために大きな改善を生じない。最近、フィルタのトレーニングに使用する
ためにゴースト打ち消し装置基準(GCR)信号が提案された。ゴースト打ち消
し装置を実施するための別の方法としてデジタルフィルタが広く受け入れられる
ようになった。
ゴースト信号は、メイン信号の前後に受信器に到達し、各々先行ゴースト及び
後行ゴーストを生じる。先行ゴーストを打ち消すためのフィルタは、物理的に実
現不能な無限のインパルス応答(IIR)フィルタであって、これは、長い有限
のインパルス応答(FIR)フィルタによって近似することができる。後行ゴー
ストは、IIRフィルタによって打ち消すことができる。それ故、ゴースト信号
を打ち消すための典型的なデジタルフィルタは、FIRフィードフォワードフィ
ルタの後にIIRフィードバックフィルタが続くものである。
フィルタの係数を計算するために、ゴースト打ち消し装置基準(GCR)信号
が、通常、垂直帰線消去インターバル(VBI)の1つの線において放送局から
送信される。フィルタ係数は、受信したGCR信号を記憶された標準GCR信号
と比較することにより推定できる。未知のゴーストを打ち消すために、フィルタ
は、異なる状況に適応できねばならない。フィードフォワード区分の適応は簡単
である。というのは、平均平方エラー(MSE)アルゴリズム又はゼロフォース
(ZF)アルゴリズムのような良く知られたアルゴリズムを用いてFIRフィル
タ係数を推定できるからである。しかしながら、同じアルゴリズムを用いてフィ
ードバックフィルタ係数を直接適応すると、不安定なフィルタになる。安定性チ
ェックは、不安定なフィルタを断念して別のフィルタを設計するが、著しい量の
余計な計算を伴い、あまり最適でない解決策に終わる。
従って、本発明の主たる目的は、フィードフォワードフィルタ及びフィードバ
ックフィルタを含み、ゴースト打ち消し装置のフィードバック区分を安定に且つ
最適に適応した安定なテレビジョンゴースト打ち消しシステムを提供することで
ある。発明の要旨
本発明によれば、ゴースト打ち消し回路のフィードバック区分の係数は、仮想
FIRフィルタを使用することによって推定される。仮想FIRフィルタの係数
は、フィードフォワード区分の出力を、記憶された基準信号が付与される仮想フ
ィルタの出力と比較することにより推定される。この技術は、FIRフィルタを
更新するので、それにより得られるフィードバックフィルタは、既存の設計のよ
うにフィードバック区分自体を適応することにより推定されるものよりも非常に
安定である。適応ステップのサイズが充分に小さい限り、得られるフィードバッ
クフィルタは、当然、安定となる。ゴースト打ち消し装置のデータ路のスイッチ
を配列することにより、この方法は、仮想フィルタの係数を推定するのに必要な
仮想フィルタの応答を、記憶された標準GCR信号をフィードバック区分に送り
そしてそこから出力を収集することにより計算する。この構成は、著しい計算量
を減少し、そして適応機構が、フィードバック区分を直接適応する方法と同程度
の計算上の複雑さしかもたないようにする。従って、フィードフォワード及びフ
ィードバック区分の適応は、フィルタの係数が効率的に更新されるように制御さ
れ、これにより、最大のゴースト減少が最高の速度で達成できる。
本発明、並びにその目的及び特徴は、添付図面を参照した以下の詳細な説明及
び請求の範囲から容易に理解されよう。図面の簡単な説明
図1は、本発明によるゴースト打ち消し回路の機能的なブロック図である。
図2は、図1の回路のフィードフォワード及びフィードバックデジタルフィル
タの詳細図である。
図3は、図2のフィードフォワード及びフィードバックフィルタにより作用さ
れる信号部分を概略的に示す図である。
図4は、デジタルフィードバックフィルタの係数の計算に仮想フィルタを用い
る形態を示す図である。
図5は、デジタルフィードバックフィルタの係数の計算に仮想フィルタを用い
る別の実施形態を示す図である。
図6は、係数の計算を効率的に実施するのに使用される図1の回路のスイッチ
に対するタイミング図である。好ましい実施形態の詳細な説明
図1には、本発明によるテレビジョンゴースト打ち消しシステムが機能的に示
されている。信号復調器(図示せず)の出力において得た基本帯域映像信号は、
ローパスフィルタ11及びアナログ/デジタルコンバータ12に送られる。基本
帯域信号の帯域巾は約4.5MHzであり、従って、サンプリング周波数は14
.3MHzに選択される。ローパスフィルタ11は、アナログ基本帯域映像信号
におけるエイリアシング作用をデジタル変換の前に排除する。デジタル基本帯域
信号は、次いで、ゴースト打ち消し回路網20へ送られ、この回路網は、フィー
ドフォワードデジタルフィルタ21、フィードバックデジタルフィルタ22及び
加算回路網23を含む。ゴーストフィルタの後に、デジタル信号は、D/Aコン
バータ13及び後置ローパスフィルタ14によってアナログ信号に変換されて戻
される。
ゴースト打ち消しフィルタ20は、デジタル信号プロセッサ(DSP)41に
よって制御される。フィルタ係数を計算するために、ゴースト打ち消し装置基準
(GCR)信号を放送局から送信しなければならない。一般に、このGCR信号
は、垂直帰線消去インターバル(VBI)の1つの線にある。図1に示した実施
形態は、日本放送技術組合(BTA)規格に合致し、そして他の規格に適合する
ような回路の拡張は簡単である。GCR信号の形状は、ゴースト打ち消し回路の
性能に影響する。
回路の種々の位置における信号は、先入れ先出し(FIFO)バッファ31、
32及び34に記憶された信号でスイッチ52、53、54及び55を制御する
同期分離回路51によって捕獲される。これらのデータが準備されそして処理の
ためにDSP41へ転送されるときに割り込みが発生される。次いで、これらの
データに基づいてフィルタ係数が推定される。
1つの実施形態において、プログラム可能なデジタルフィルタ20は、72タ
ップのフィードフォワード区分21と、576タップのフィードバック区分22
とを備えている。フィードフォワード区分21の36番目のタップは、基準位置
として取り上げられる。このフィルタ構成は、−2.5μs進んだ先行ゴースト
から、42μs遅れた後行ゴーストまで打ち消すことができる。図2は、デジタ
ルフィルタの構造を示している。上記したように、フィードフォワード区分、2
1は、72個のタップを有し、その36番目のタップは、1.0の固定布線係数
を有し、これは基準タップとして使用される。フィードバックフィルタは、各々
が288個のタップを有する2つの回路チップを備えている。各チップは、その
パイプライン構成により8クロックサイクルの待ち時間を有する。フィードフォ
ワード区分の一方の入力は、A/Dコンバータ12からの8ビットデータ(VI
DIN)であり、そしてフィードフォワードフィルタへの他方の入力は、フィー
ドバックフィルタ22の第2チップの出力からの18ビットデータ(CASIN
)である。この広いデータ巾は、フィルタとして高い分解能を与える。CASI
N入力も、8クロックサイクルの待ち時間を有する。加えて、4クロックサイク
ルの余分な遅延があり、全フィードバック区分の出力は、基準タップに対して2
8クロックサイクルの遅延である(8+8+8+4=28)。
フィードフォワード区分21は2つの出力を有し、その一方は、D/Aコンバ
ータ13へ送られる8ビット出力で、フィードバックフィルタ22の第1チップ
への入力でもある。その他方の出力は、係数の適応に使用され、可変分解能を有
することができる(例えば、10、11、12、18ビットオプション)。
フィードフォワードフィルタの36番目のタップが基準位置として働くような
ゴースト打ち消しフィルタのこの構成では、フィルタは、図3に示したように、
−36番目のサンプルから603番目のサンプルまで及ぶことができる。サンプ
リング周波数が14.3MHzに等しいときには、この構成は、−2.5μsの
進みから42μsの遅れまでの範囲のゴーストを検出する。図3から明らかなよ
うに、フィードフォワードフィルタは、先行ゴーストと、28サンプル未満の遅
れをもつ後行ゴーストとを打ち消す役目を果たす。後行ゴーストを打ち消す際に
は、フィードフォワードフィルタは、更に小さい振幅と更に長い遅延を有する別
の孫ゴーストを形成することがある。フィルタのフィードバック部分は、28サ
ンプルより長い遅延をもつゴーストと、フィードフォワード部分により形成され
る「孫」ゴーストとを打ち消す役目を果たす。フィルタ係数適応方法
ゴースト信号を打ち消すためのフィルタ係数を確立するために、ある基準を定
めなければならない。テレビジョン受像機においては、チャンネルのノイズ及び
装置の熱的ノイズは、ホワイト及びガウス分布であると仮定することが適当であ
ろう。それ故、平方エラーの平均は、良好な基準関数となる。
d(t)=E〔e2(t)〕 (1)
又、ノイズはエルゴード過程であり、従って、基準関数は時間の関数ではなく且
つ統計学的平均は時間平均と同じであると仮定することも適当である。
離散的な時間の場合には、基準関数は、限定加算によって近似することができ
る。
但し、Mは整数である。この基準は、平均平方エラー(MSE)と称し、そして
この関数を最小にするアルゴリズムをMSEアルゴリズムと称する。
限定インパルス応答(FIR)フィルタは、1組の係数a0、a1、・・・・an-1
によって特徴付けられる。
y’(i)=a0*x(i)+a1*x(i−1)+・・・
+an-1*x(i−n+1) (4)
但し、x(i)は入力であり、y’(i)は出力である。このフィルタの所望の
出力をy(i)とする。従って、MSEは、次のようになる。
最も急な降下方法を用いてタップを更新する(ノイズが、ホワイト、ガウスで
あると仮定すると、この方法は独特で且つ最適な解決策を導かねばならない)。
但し、ak(j)はj番目の繰り返しにおけるk番目のタップ値を意味し、そし
てΔはステップサイズである。
数学的に処理すると、次のようになる。
この式(7)は、FIRフィルタのMSEアルゴリズムと称する。x(i)がイ
ンパルスである場合には、式(7)は、次のように簡略化される。
ak(j+1)=ak(j)+Δ*e(k) (8)
これは、FIRフィルタのゼロフォース(ZF)アルゴリズムと称する。フィードフォワード区分の適応
フィードフォワード区分は、受信したゴースト付きのGCR信号がその入力で
あるようなFIRフィルタである。日本のGCRの場合には、その微分がsin
(x)/x関数であり、信号ゴーストが生じたときにはフィードフォワード区分
への入力をインパルスとして近似するのが適当である。それ故、ゼロフォースア
ルゴリズムは、良好な結果を与えねばならない。ゴーストが強いか又は多数のゴ
ーストがあるときには、MSEアルゴリズムは好ましいものであるが、余分な計
算が必要となる。
図1のFIFO32に記憶されたフィードフォワード区分の出力は、DSPに
記憶された標準GCR信号と比較され、エラーが計算される。チップの待ち時間
を考慮しなければならない。フィードバック区分の適応
慣例的な適応方法は、IIRフィルタの係数を直接更新し、これは、良く知ら
れたように、不安定なフィルタを生じさせる。フィルタの安定性をチェックする
ための幾つかの方法が提案されている。フィルタが不安定である場合には、新た
なフィルタが試みられる。この方法は、膨大な量の計算に経費がかかるだけでな
く、その試行錯誤特性によりあまり最適でない解決策に終わることがある。
本発明による方法は、図4に示す仮想FIRフィルタ81をDSP41に形成
することによりこの不安定さの問題を解消する。ゴースト発生プロセスは、線型
システムH(z)を通る元の信号としてモデリングすることができる。
y=H(z)x (9)
フィードフォワード区分が最適値F(z)へトレーニングされそしてフィードバ
ック区分が明確な信号zを得るためのG(z)の所望の伝達関数を有すると仮定
すれば、次のようになる。
z=yF(z){1/〔1−G(z)〕} (10)
式(9)及び(10)から、次のようになる。
z=H(z)F(z){x/〔1−G(z)〕} (11)
回復したzを元の信号xと同じにすることが所望される。必要とされることは、
フィードバック区分を次のように保つことだけである。
G(z)=1−H(z)F(z) (12)
ゴースト発生プロセスH(z)のモデルは受信器には分からないので、これを
推定しなければならない。図4に示すように、標準的なシステム識別方法を用い
ることができる。記憶されたGCR信号x’(理想的には、送信器からの送信さ
れたGCR xと同じでなければならない)が、仮想フィルタH’(z)、即ち
FIRフィルタに加えられる。H’(z)の係数は、仮想フィルタの出力y’が
受信信号yにできるだけ近似するように調整される。この場合も、平均平方エラ
ーを用いて「近似性」を特徴付ける。式(7)は、H’(z)の係数を更新する
のに使用できる。収斂の後に、H’(z)は、式(12)のH(z)に置き代わ
るように使用することができ、次いで、G(z)が計算される。
H’(z)の係数を推定するためには、仮想フィルタの出力y’を計算しなけ
ればならないことに注意されたい。x’がインパルスでない場合には(日本のG
CR信号の場合でも)、畳込み又は高速フーリエ変換(FFT)を使用しなけれ
ばならない。又、式(12)においては、H(z)が推定された後に、別の畳込
み又はFFTを使用してフィードバック区分のG(z)を計算しなければならな
い。これらの計算は、使用できるほとんどのDSPに対して膨大なものである。
適応タスクを細分化する(各繰り返しごとにタップの一部分を適応する)ことも
1つの選択肢である。しかし、これは、収斂を著しく低速化する。
仮想フィルタの変更形態が図5に示されている。この構成において、仮想フィ
ルタT(z)91は、その出力v’がフィードフォワード区分F(z)の出力v
をできるだけ近似するように調整される。この場合にも、式(7)のようなMS
Eアルゴリズムを係数の適応に使用できる。次いで、フィードバック区分は、次
の式から計算できる。
G(z)=1−T(z) (13)
この構成は、式(12)に必要とされる1つの畳込み又はFFTを排除すること
に注意されたい。更に、仮想フィルタT(z)の出力v’を計算するのに必要な
他の畳込み又はFFTは、図1に示すようなハードウェア構成(スイッチ及びF
IFO)によって排除することができる。式(13)から、次のようになる。
T(z)=1−G(z) (14)
式(14)は、1つの繰り返しにおける記憶されたGCR信号33に対する仮想
フィルタの応答が、その同じ入力を同じ繰り返しの係数と共にフィードバック区
分22へ付与し、次いで、記憶されたGCR信号から出力を減算することにより
計算できることを意味する。
図1のスイッチのタイミングが図6に示されている。スイッチ52は、受け取
ったGCR信号を記憶するFIFO31への経路を制御する。この信号は、GC
Rがインパルス状の信号でない場合にフィードフォワード区分を推定するのに必
要とされる。スイッチ53は、フィードフォワード区分の出力を捕獲し、これは
図5の信号vと同等である。この信号は、フィードフォワード及びフィードバッ
クの両方の区分を更新するのに使用される。スイッチ54はフィードバック区分
への入力を制御する。このスイッチが54−1の位置にあるときには、フィード
バック区分は、通常のゴースト打ち消し機能を果たす。54−2の位置にあると
きには、FIFO33に記憶された標準GCR信号(日本のGCR信号の場合に
は微分される)がフィードバック区分に送られる。スイッチ55は、フィードバ
ック区分の出力経路を制御する。このスイッチが55−1の位置にあるときには
フィードバック区分が通常のゴースト打ち消し機能を果たす。55−2の位置に
あるときには、フィードバック区分の出力がFIFO34によって捕獲され、こ
れは仮想フィルタの応答を計算するのに使用される。スイッチ54及び55は、
スイッチ52及び53よりも1本の線だけ早めに切り換えられることに注意され
たい。これは、フィードバック区分が576単位の遅延線を有し、これをフラッ
シュした後でなければ、記憶されたGCR信号に対する応答を計算するのに使用
できないからである。従って、FIFO33の内容は、微分された標準GCR信
号に先行する1本の0の線を有する。
全てのデータが捕獲された後に、割り込み要求2が発生され、データが処理の
ためにDSPへ転送される。手前の繰り返しの係数は、GCRデータが捕獲され
る前にロードされねばならず、これは線1又は線264の割り込み要求1 32
によって指示されることに注意されたい。しかしながら、これら係数は各フレー
ムごとに更新される必要はない。実際に、チャンネルのノイズを減少するために
受信信号の平均化を行わねばならず、これは、以下に述べるように、係数が多数
のフレームにおいて一度更新されることを意味する。又、FIFOポインタは、
データが捕獲される前にリセットされねばならない。
日本のBTA規格の場合には、ゴーストが現れるときにGCR線の前にカラー
バースト、水平同期信号及び映像線による受信GCR信号への干渉を排除するた
めにペデスタルが送信される。それ故、FIFO31及びFIFO32が捕獲す
るのは、GCRではなくてペデスタルである。簡単なエネルギー検出を用いて、
これら2つを区別することができる。ノイズ及び干渉の減少
ミヤザワ氏等による「TV放送用のゴースト打ち消し装置基準信号の開発(Dev
elopment of a ghost canceler reference signal for TV broadcasting)」と題
する論文(IEEEトランザクションズ・オン・ブロードキャスティング、第3
5巻、第4号、1989年12月、第339−347頁)には、GCR線の前に
カラーバースト、水平同期信号及び映像線の干渉を排除するための8フィールド
シーケンスが日本のBTA GCR規格に対して提案されている。8フィールド
シーケンス{Si}(i=1、・・・、8)は、次の通りである。
G、P、G、P、P、G、P、G (15)
但し、GはGCRを表し、Pはペデスタルを表す。従って、GCRは、次の式か
ら計算することができる。
Sgcr=1/4{(S1−S5)+(S6−S2)
+(S3−S7)+(S8−S4)} (16)
式(16)も、ノイズ作用を減少する。本発明の実施においては、モジュロ8カ
ウンタが維持される。割り込み2が起きるときは、このカウンタが増加される。
このカウンタがゼロにリセットされると、サイクルが完了し、Sgcrが計算さ
れる。このカウンタが7に達すると、この繰り返すにおける全ての更新を終了し
なければならず、割り込み1が起きたときに新たな係数がフィルタにロードされ
る。換言すれば、全ての係数は、各8フィールド即ち4フレームごとに一度更新
される。フィードフォワード及びフィードバック区分の適応の制御
理論的に、フィードフォワード区分は、ゴーストを完全に打ち消すことができ
ない。これは、2倍の遅れ又は進みと、元の振幅の平方値とを有する別のゴース
ト、即ち「孫」ゴーストを形成する。この「孫」ゴーストが、図3に示すように
フィードフォワード区分によってカバーされたエリア内にある場合には、これが
更に打ち消され、そして更に別の「曾孫」ゴーストが形成され、等々となって、
やがて、新たに形成されたゴーストがフィードフォワード区分によってカバーさ
れない状態に至る。先行ゴーストの場合には、新たに形成されるゴーストがエリ
アの外側に永久に留まる。後行ゴーストの場合には、新たに形成されるゴースト
がフィードバック区分によって更に打ち消される。それ故、フィードフォワード
及びフィードバック区分の適応は、次のように配列される。即ち、フィードフォ
ワード区分によりカバーされたエリア内に残留する信号の絶対ピークがスレッシ
ュホールドより大きく、小さな遅れをもつ先行ゴースト及び/又は後行ゴースト
の存在を意味する場合には、フィードフォワード区分のみが更新され、さもなく
ば、フィードバック区分のみが更新される。この構成は、フィードフォワード区
分がフィードバック区分によって追いかけられるのを防止し、全体的な最適化を
保証する。
ゴーストの存在を決定するスレッシュホールドは、チャンネルノイズの関数で
ある。
スレッシュホールド=スカラー*(残留信号の標準偏差) (17)
その背景となる仮定は、チャンネルノイズはガウス分布したものであり、即ち絶
対値が標準偏差より著しく大きなサンプルは生じ得ないというものである。
高速で且つ明確な打ち消しを確保するために、可変ステップサイズが使用され
る。残留ピークが大きいときには、高速収集を行うように大きなステップサイズ
が使用され、残留ピークが小さいときには、打ち消し装置を「微同調」して高い
打ち消し比に近づき得るように小さなステップサイズが使用される。この場合も
「大きい」及び「小さい」は、ノイズ状態の関数であるスレッシュホールドに対
するものである。
本発明の上記実施形態に基づくプログラム可能なデジタルフィルタは、進み及
び遅れが−2.5μsないし42μsの範囲のゴーストを最小の密着回路でカバ
ーすることができ、性能及びコストの両面で実用的な解決策となる。適応アルゴ
リズムは高速に収斂する一方、安定性を保証する。安定性の交換において付加的
な計算は必要とされない。それ故、DSPコントローラの容量についての余計な
要求はない。
特定の実施形態を参照して本発明を説明したが、これは単に本発明を解説する
ものに過ぎず、本発明をこれに限定するものではない。請求の範囲に規定した本
発明の精神及び範囲から逸脱せずに、種々の変更や適用が当業者に明らかであろ
う。
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フロントページの続き
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RO,RU,SD,SE,SI,SK,TT,UA,U
Z,VN
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.テレビジョンの基本帯域信号のゴースト信号を打ち消すためのシステムに おいて、 上記基本帯域信号をフィルタして、フィルタされた基本帯域信号を発生すると 共に、上記基本帯域信号におけるエイリアシングを減少するための第1ローパス フィルタと、 上記フィルタされた基本帯域信号をデジタル基本帯域信号に変換するためのア ナログ/デジタルコンバータ手段と、 第1の複数のタップ及び係数を有し、上記デジタル基本帯域信号をフィルタし て先行ゴースト信号を除去するためのフィードフォワードデジタルフィルタであ って、上記デジタル基本帯域信号を受け取る入力、及び出力を有しているフィー ドフォワードデジタルフィルタと、 入力、出力、並びに第2の複数のタップ及び係数を有し、信号をフィルタして 後行ゴースト信号を除去するためのフィードバックデジタルフィルタと、 上記フィードフォワードデジタルフィルタ及び上記フィードバックデジタルフ ィルタからのフィルタされた信号を受け取るように接続された2つの入力、及び 加算されたフィルタされた信号のための出力を有する加算手段と、 上記加算手段の上記出力を上記フィードバックデジタルフィルタの上記入力へ 接続する手段と、 上記アナログ/デジタルコンバータ手段、上記加算手段の上記出力、及び上記 フィードバックフィルタ手段の上記出力からの信号と、記憶された基準信号とを 受け取り、そして上記フィードフォワードデジタルフィルタ及び上記フィードバ ックデジタルフィルタへ係数を与えるように作動的に接続されたデジタル信号プ ロセッサと、 上記係数を与える際に上記デジタル信号プロセッサを選択的に相互接続するた めの同期手段と、 を備えたことを特徴とするシステム。 2.上記同期手段は、上記信号を受け取る際に上記デジタルプロセッサを選択 的に相互接続するためのスイッチ及び記憶レジスタ(FIFO)を備えている請 求項1に記載のシステム。 3.上記デジタル信号プロセッサは、上記フィードバックデジタルフィルタに 対する係数を計算する際に上記記憶された基準信号を入力として有する限定イン パルス応答の仮想フィルタを備えている請求項2に記載のシステム。 4.上記フィードバックデジタルフィルタは、上記記憶された基準信号に対す る上記仮想フィルタの応答を計算する際に限定インパルス応答フィルタとして機 能する請求項3に記載のシステム。 5.上記デジタル信号プロセッサは、上記フィードフォワードデジタルフィル タからのゴースト信号の残留部が スレッシュホールド=スカラー*(残留部の標準偏差) で定められたスレッシュホールドを越える場合にのみ、上記フィードフォワード デジタルフィルタの係数を更新する請求項4に記載のシステム。 6.上記デジタル信号プロセッサは、上記フィードフォワードデジタルフィル タの係数及び上記フィードバックデジタルフィルタの係数の適応に対し可変ステ ップサイズを使用し、このステップサイズは、ゴースト信号の残留ピークに比例 しそして上記スレッシュホールドに反比例する請求項5に記載のシステム。 7.上記フィードフォワードデジタルフィルタはタップ付き遅延線より成り、 1つのタップは基準タッブとして1.0に等しく、上記フィードフォワードデジ タルフィルタの出力は、出力のデジタル/アナログコンバータ、上記フィードバ ックデジタルフィルタの入力、及びタップ適応のための上記デジタル信号プロセ ッサに選択的に相互接続される請求項6に記載のシステム。 8.上記フィードバックデジタルフィルタは、上記デジタル信号プロセッサに よりプログラムされたタップ係数をもつタップ付き遅延線より成る請求項7に記 載のシステム。
Applications Claiming Priority (3)
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