JPH0950139A - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

Info

Publication number
JPH0950139A
JPH0950139A JP20322895A JP20322895A JPH0950139A JP H0950139 A JPH0950139 A JP H0950139A JP 20322895 A JP20322895 A JP 20322895A JP 20322895 A JP20322895 A JP 20322895A JP H0950139 A JPH0950139 A JP H0950139A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
azo compound
carrier
general formula
electrophotographic photoreceptor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20322895A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiyoko Satou
ちよ子 佐藤
Shuichi Maeda
修一 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP20322895A priority Critical patent/JPH0950139A/ja
Publication of JPH0950139A publication Critical patent/JPH0950139A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高感度で光疲労性が小さい耐久性にすぐれた
感光体を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表されるカップラー
成分を有するアゾ化合物を感光層中に含有する電子写真
用感光体。 (式中、Qは芳香族炭化水素の2価の基または複素環の
2価の基を、Rは水素原子、アルキル基、アルケニル
基、アリール基、または、シクロアルキル基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真用感光体に
関する。さらに詳しくは、本発明は新規なアゾ化合物を
含有する高感度な電子写真用感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真用感光体としては、従来はセレ
ン、硫化カドミウム、酸化亜鉛等の無機系の光導電性物
質を用いた感光体が使用されていたが、最近は無公害品
で製造や、取扱いが容易であること、画質が良好である
こと、ドラム、シート、ベルトなど各種の形状の感光体
が簡単に得られることなどの多くの利点を有する有機系
の光導電性化合物(OPC)を用いた、いわゆるOPC
感光体がPPCやプリンター用に採用されるようにな
り、しかもその割合は年々増加している。OPC感光体
は、従来の無機系感光体に比べ多くの利点を有してい
る。
【0003】OPC感光体の感度と耐久性向上の手段と
して数多くの試みがなされている。OPC感光体として
最初に実用化されたのはポリビニルカルバゾール(PV
K)と電子吸引性化合物である2,4,7−トリニトロ
フルオレノン(TNF)との混合により形成される電荷
移動錯体による増感作用を利用した感光体であった。
【0004】現在主に実用化されているのは、電荷キャ
リヤーの発生と輸送の機能を分離して別々の化合物に分
担させた、機能分離型と呼ばれる感光体である。機能分
離型感光体は、電荷キャリヤーの発生効率が高い化合物
と輸送効率の高い化合物を組合せることが可能であり、
さらに、耐久性にすぐれた材料の選択の幅も広く、高感
度でかつ耐久性にすぐれた感光体を得ることが可能なタ
イプである。
【0005】機能分離型感光体の形態としては、キャリ
ヤー発生材料とキャリヤー輸送材料が別々の層に分離
し、積層された積層型と、同一の感光層中に含まれる単
層型の2種類があるが、いずれの場合でもキャリヤー発
生材料が光を吸収してキャリヤーを発生し、発生したキ
ャリヤーをキャリヤー輸送材料に注入し、キャリヤー輸
送材料の分子間をキャリヤーが移動するプロセスが感光
体中で行なわれている。従って、感光体の感度は、キャ
リヤーの発生効率、注入効率、輸送効率により左右さ
れ、発生効率の高いキャリヤー発生材料と輸送効率の高
いキャリヤー輸送材料、および注入効率の高いキャリヤ
ー発生材料と輸送材料の組合せが選択されている。
【0006】キャリヤー発生材料としては、各種の光導
電性顔料が開発されている。PPC用には他の顔料に比
べ、高感度で、分光感度も適していることから、特にア
ゾ顔料が数多く検討され、実用化され、高感度な例もい
くつか報告されている。しかしながら、耐久性の点で
は、従来のアゾ顔料は、一般に光疲労が大きく、十分と
は言えなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的はOPC
感光体の問題点である感度と耐久性を共に改良した感光
体を提供することであり、特に、高感度でしかも光疲労
性がきわめて小さく、繰返し使用に対する静電特性の劣
化が少なく、耐久性にすぐれたOPC感光体を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】キャリヤー発生材料とし
て用いられるアゾ顔料は特開昭47−37543号公報
をはじめ、主にナフトールAS系のカップラー残基を有
するビスアゾ顔料が主に検討されてきたが、このタイプ
のカップラー残基を有するアゾ顔料は一般に光疲労性が
大きく静電特性の耐久性に劣る点が欠点であった。本発
明者らは、高感度で高耐久性の電子写真用感光体を得る
ために、キャリヤー発生材料となる新規なアゾ化合物に
ついて種々検討した結果、特定のカップラーを用いたア
ゾ化合物が好適であることを見出し、本発明に到達し
た。すなわち、本発明の要旨は、導電性基体上に感光層
を有する電子写真感光体において、前記感光層中に、下
記一般式(1)で表わされるカップラー成分を有するア
ゾ化合物を含有することを特徴とする電子写真用感光体
に存する。
【0009】
【化4】
【0010】(式中、Qは置換基を有していてもよい芳
香族炭化水素の2価の基または置換基を有していてもよ
い複素環の2価の基を示す。Rは水素原子、置換されて
いてもよいアルキル基、置換されていてもよいアルケニ
ル基、置換されていてもよいアリール基、または置換さ
れていてもよいシクロアルキル基を示す。) 好ましくは、下記一般式(2)で表わされるアゾ化合物
であることを特徴とする、請求項1記載の電子写真用感
光体である。
【0011】
【化5】
【0012】(式中、Arは芳香族炭化水素基、複素環
基またはそれらが結合基を介して結合した基を表わし、
nは1、2、3または4を表わす。) 更に好ましくは、下記一般式(3)で表わされるアゾ化
合物であることを特徴とする、請求項1記載の電子写真
用感光体である。
【0013】
【化6】 A−N=N−D−N=N−B (3)
【0014】(式中、カップラーA、Bの少なくとも一
方は、一般式(1)で表わされるカップラー成分の残基
を示し、Dはアゾ基が結合している炭素原子が二重結合
を形成するSP2 型の炭素原子である2価の基を示
す。)
【0015】
【発明の実施の形態】本発明のアゾ化合物を詳細に説明
すると、前記一般式(1)、(2)および(3)のカッ
プラー成分として、Qとしては、置換基を有していても
よい芳香族炭化水素の2価の基または置換基を有してい
てもよい複素環の2価の基を示す。芳香族炭化水素の2
価の基としては、例えばo−フェニレン基等の単環式芳
香族炭化水素の2価の基、o−ナフチレン基、1,8−
ナフチレン基、1,2−アントラキノニレン基、9,1
0−フェナントリレン基等の縮合多環式芳香族炭化水素
の2価の基等が挙げられる。また、複素環の2価の基と
しては、例えば、3,4−ピラゾールジイル基、2,3
−ピリジンジイル基、3,4−ピリジンジイル基、4,
5−ピリミジンジイル基、6,7−インダゾールジイル
基、5,6−ベンズイミダゾールジイル基、5,6−キ
ノリンジイル基等の複素環の2価の基等が挙げられる。
【0016】本発明において、Qすなわち芳香族炭化水
素の2価基および複素環の2価基はいずれも置換基を有
していてもよい。かかる置換基としては、例えば、メチ
ル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n
−ブチル基、i−ブチル基、n−ヘキシル基等のアルキ
ル基;トリフルオロメチル基等の置換アルキル基;メト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基等のア
ルコキシ基;ヒドロキシル基;ニトロ基;シアノ基;ア
ミノ基;ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジベン
ジルアミノ基等の置換アミノ基;弗素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子;カルボキシル
基;エトキシカルボニル基等のアルコキシカルボニル
基;カルバモイル基;アセチル基、ベンゾイル基等のア
シル基;フェノキシ基等のアリーロキシ基;ベンジルオ
キシ基等のアリールアルコキシ基;フェニロキシカルボ
ニル基等のアリーロキシカルボニル基等が挙げられる。
中でもアルキル基、アルコキシ基、ニトロ基、ハロゲン
原子、ヒドロキシル基、カルバモイル基、特に、メチル
基、メトキシ基、ニトロ基、塩素原子、ヒドロキシル基
が好適である。
【0017】Rとしては、水素原子;置換基を有してい
てもよいアルキル基、具体的には、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t
ert−ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、
ベンジル基、p−メチルベンジル基、p−クロルベンジ
ル基、2−フェニルエチル基、1−ナフチルメチル基、
2−ナフチルメチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−
メトキシエチル基、3−モルホリノプロピル基、2−ジ
エチルアミノエチル基、3−カルバゾリルメチル基等が
挙げられ、アリール基、具体的には、フェニル基、ナフ
チル基、アントリル基、ピレニル基、フェナントリル
基、アントラキノリル基、アセナフチル基、フルオレニ
ル基、ビフェニリル基、p−ターフェニリル基、p−ス
チリルフェニル基、などの芳香族炭化水素基が挙げら
れ、これらの置換基としては、メチル基、エチル基、ブ
チル基等のアルキル基;フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等
のハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基
等のアルコキシ基;フェノキシ基等のアリーロキシ基;
ヒドロキシ基;ニトロ基;シアノ基;アミノ基;ジメチ
ルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジベンジルアミノ基等
の置換アミノ基;カルボキシル基;エトキシカルボニル
基等のアルコキシカルボニル基;フェニロキシカルボニ
ル基等のアリーロキシカルボニル基;アセトキシ基、ベ
ンゾイルオキシ基等のアシロキシ基;アセチル基、ベン
ゾイル基等のアシル基;カルバモイル基、ジメチルアミ
ノカルボニル基、フェニルアミノカルボニル基等の置換
アミノカルボニル基;ベンジルオキシ基、フェネチルオ
キシ基等のアリールアルコキシ基等が挙げられ、置換基
を有していてもよいアルケニル基としては、具体的に
は、アリル基、メチルアリル基、ブロモアリル基、クロ
ロアリル基等が挙げられ、置換基を有していてもよいシ
クロアルキル基としては、具体的には、シクロヘキシル
基、シクロヘプチル基、メチルシクロヘキシル基、ブロ
モシクロヘキシル基、ヒドロキシシクロヘキシル基等が
挙げられる。この中でRとしては、水素原子、炭素数1
〜4のアルキル基、アリル基等が好ましい。前記一般式
(2)において、Arとしては、1〜4価の結合基を介
して結合していてもよい芳香族炭化水素基または複素環
基を示す。
【0018】芳香族炭化水素基としては、例えば、フェ
ニル基、ナフチル基、1−ピレニル基、2−アントリル
基、5−アセナフテニル基等の単環式または縮合多環式
芳香族炭化水素の1価基;フェニレン基、1,3−また
は1,4−ナフチレン基、2,6−アントラキノニレン
基、2,7−フルオレニレン基、ピレニレン基等の単環
式または縮合多環式芳香族炭化水素の2価基;その他ビ
フェニレン基等の2価基が挙げられる。結合基を介して
結合した芳香族炭化水素基としては、一般式
【0019】
【化7】
【0020】で表わされるビスフェニレン基、キサント
ニレン基、フルオレノニレン基等の2価基;その他トリ
フェニルアミン、トリフェニルメタン、9−フェニルフ
ルオレン等から導かれた3価の基等が挙げられる。ま
た、複素環基としては、ナフトイレンベンズイミダゾリ
ル基、ベンズイミダゾリル基、ベンズオキサゾリル基、
カルバゾリル基、ベンゾチアゾリル基、キノリル基等の
9〜20員環の複素環の1価基;カルバゾールジイル
基、ベンゾチオフェンジイル基、ジベンゾチオフェンジ
イル基、ベンゾチオフェンオキサイドジイル基等の9〜
20員環の複素環の2価基;N−フェニルカルバゾール
トリイル基、トリフェニルアミン−トリイル基等の3価
基;テトラフェニルエチレンテトライル基、p,p′−
ジフェニルアミノースチルベン−テトライル基等の4価
基が挙げられる。
【0021】感度及び耐久性を考慮した場合、フェニル
基、ナフチル基、ビレニル基、ナフチレン基、アントラ
キノニレン基、ビフェニリン基、フルオレノニレン基、
一般式
【0022】
【化8】
【0023】で表わされるビスフェニレン基、ナフトイ
レンベンズイミダゾリル基、特に、
【0024】
【化9】
【0025】が好ましい。本発明において、これら芳香
族炭化水素基および複素環基は置換基を有していてもよ
い。具体的には、ニトロ基;シアノ基;塩素原子、臭素
原子等のハロゲン原子;メチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、1−ブチル基等のアルキル基;メトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基等のアルコキシ基;フェニル基
等のアリール基;フェニルアミノ基等のアリールアミノ
基;フェノキシ基等のアリールオキシ基;スチリル基、
ナフチルビニル基等のアリールビニル基等が挙げられ
る。中でも、ニトロ基、シアノ基、メチル基、メトキシ
基、塩素原子、特に、ニトロ基、シアノ基が好ましい。
【0026】前記一般式(3)のアゾ化合物において、
Aは一般式(1)のカップラー成分がジアゾニウム塩の
カップリング反応により結合したカップラー残基を示
し、BはAと同じか、または異なるフェノール性水酸基
を有するカップラーの残基を示し、ジアゾニウム塩とカ
ップリング反応するカップラーはいずれでも用いること
ができる。
【0027】フェノール性水酸基とは、芳香族炭化水素
環に置換した水酸基のことであり、この芳香族炭化水素
環にはさらに、炭化水素環あるいは複素環が縮合しても
よい。Bとしては、Aと同一又は同じ一般式(1)の範
中にあるカップラー、または異なる一般式(1)のカッ
プラーを用いることもできるが、特に下記一般式(4−
a)〜(4−i)で示されるカップラーの残基が好まし
い。
【0028】
【化10】
【0029】(上記式中で、Y1 およびY2 は、それぞ
れ独立して水素原子、ハロゲン原子、置換基を有してい
てもよいアルキル基、アリール基、複素環基、アルコキ
シ基、アリールオキシ基、アラルキルオキシ基、カルボ
キシル基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカ
ルボニル基、置換または無置換のカルバモイル基、置換
又は無置換のヒドラジノカルボニル基、アシル基、アシ
ルアミノ基を示す。)
【0030】
【化11】
【0031】(上記式中で、Y3 は、水素原子、ハロゲ
ン原子、置換基を有していてもよいアルキル基、アリー
ル基、複素環基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ア
ラルキルオキシ基、カルボキシル基、アルコキシカルボ
ニル基、アリールオキシカルボニル基またはアシル基を
示し、Zはベンゼン環と縮合して、芳香族炭化水素環ま
たは複素環となるのに要する2価の基を示す。)
【0032】
【化12】
【0033】(上記式中でR1 およびR2 は、それぞれ
独立して水素原子、置換基を有していてもよい低級アル
キル基、アリール基または複素環基を示し、R1 とR2
は互いに結合して環を形成していてもよい。Zは前記一
般式(4−b)におけると同じである。)
【0034】
【化13】
【0035】(上記式中で、R1 、R2 およびZは、前
記一般式(4−c)におけると同じである。)
【0036】
【化14】
【0037】(上記式中で、R3 およびR4 は、それぞ
れ独立して水素原子、置換基を有していてもよいアルキ
ル基、置換基を有していてもよい不飽和アルキル基、ア
リール基、複素環基、置換基を有していてもよいビニル
基、または置換基を有していてもよいブタジエニル基、
を示し、R3 とR4 は互いに結合して環を形成してもよ
い。Zは前記一般式(4−b)におけると同じであ
る。)
【0038】
【化15】
【0039】(上記式中で、R1 およびR3 は、前記一
般式(4−c)および一般式(4−e)におけると同じ
である。)
【0040】
【化16】
【0041】(上記式中で、R1 およびZは、前記一般
式(3−c)および(3−b)におけると同じであ
る。)
【0042】
【化17】
【0043】(上記式中で、R5 は、置換基を有してい
てもよいアルキル基もしくは不飽和アルキル基またはア
リール基を示す。)
【0044】
【化18】
【0045】(上記式中で、R6 、R7 、R8 およびR
9 は、それぞれ独立して水素原子、ハロゲン原子、置換
基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していて
もよいビニル基、置換アミノ基またはアリール基、を表
わし、R6 はこの他に、複素環を表わす。)
【0046】
【化19】
【0047】(式中、Vは窒素原子を環内に含む複素環
の2価基、または、芳香族炭化水素の2価表を表わし、
これらは置換基を有していてもよい。) 次に、これらの一般式(4−a)〜(4−m)における
置換基の具体例をいくつか示すと;ハロゲン原子として
は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子が挙
げられる。置換基を有していてもよいアルキル基として
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ヘキシル
基、n−オクチル基、ベンジル基、p−メチルベンジル
基、p−クロロベンジル基、2−フェニルエチル基、1
−ナフチルメチル基、2−ナフチルメチル基、アリル
基、2−ヒドロキシエチル基、2−メトキシエチル基、
3−モルホリノプロピル基、2−ジエチルアミノエチル
基、3−カルバゾリルメチル基等が挙げられ、これらの
うちで、低級アルキル基は、通常炭素原子数が1〜6の
アルキル基を示す。
【0048】アリール基としては、フェニル基、ナフチ
ル基、アントリル基、ピレニル基、フェナントリル基、
アントラキノリル基、アセナフチル基、フルオレニル
基、ビフェニリル基、p−ターフェニリル基、p−スチ
リルフェニル基、などの芳香族炭化水素基が挙げられ、
これらの置換基としては、メチル基、エチル基、ブチル
基等のアルキル基;フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等のハ
ロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基、ブトキシ基等の
アルコキシ基;フェノキシ基等のアリーロキシ基;ヒド
ロキシ基;ニトロ基;シアノ基;アミノ基;ジメチルア
ミノ基、ジエチルアミノ基、ジベンジルアミノ基等の置
換アミノ基;カルボキシル基;エトキシカルボニル基等
のアルコキシカルボニル基;フェニロキシカルボニル基
等のアリーロキシカルボニル基;アセトキシ基、ベンゾ
イルオキシ基等のアシロキシ基;アセチル基、ベンゾイ
ル基等のアシル基;カルバモイル基、ジメチルアミノカ
ルボニル基、フェニルアミノカルボニル基等の置換アミ
ノカルボニル基;ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ
基等のアリールアルコキシ基等が挙げられる。
【0049】複素環基としては、フリル基、チエニル
基、チアゾリル基、インドリル基、ピロリル基、カルバ
ゾリル基、ピリジル基、キノリル基、イミダゾリル基、
オキサゾリル基、トリアゾリル基、ピペリジル基、ベン
ゾオキサゾリル基、ベンゾイミダゾリル基、ベンゾチア
ゾリル基、アクリジル基、キサンテニル基、フェナジニ
ル基、フェノチアジニル基、クマリニル基等が挙げら
れ、アリール基と同様の置換基を有していてもよい。
【0050】アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキ
シ基等が挙げられ、アリールオキシ基としては、フェノ
キシ基、p−クロロフェノキシ基、p−メチルフェノキ
シ基、1−ナフトキシ基等が挙げられ、アラルキルオキ
シ基としては、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基
等が挙げられる。アルコキシカルボニル基としてはメト
キシカルボニル基、エトキシカルボニル基等が挙げら
れ、アリールオキシカルボニル基としては、フェノキシ
カルボニル基、1−ナフトキシカルボニル基等が挙げら
れる。
【0051】Zとしては、ベンゼン環と縮合してナフタ
リン環、アントラセン環、カルバゾール環、ベンゾカル
バゾール環、ジベンゾフラン環等の芳香族炭化水素また
は複素環となるのに要する2価の基が挙げられる。R1
およびR2 のうちで、これらが互いに結合して環を形成
する基の例としては、シクロヘキシリデン基、インデニ
リデン基、フルオレニリデン基、ペンタメチレン基等が
挙げられる。不飽和アルキル基の例としては、アリル
基、3−ブテニル基、シンナミル基等が挙げられる。
【0052】Vとしては、o−フェニレン基等の単環式
芳香族炭化水素の2価基;o−ナフチレン基、peri
−ナフチレン基、1,2−アントラキノニレン基、9,
10−フェナントリレン基等の縮合多環式芳香族炭化水
素の2価基、また、3,4−ピラゾールジイル基、2,
3−ピリジンジイル基、5,5−ピリミジンジイル基、
6,7−インダゾールジイル基、5,6−ベンズイミダ
ゾールジイル基、6,7−キノリンジイル基等の5〜1
0員環の窒素原子、好ましくは、2個以下の窒素原子を
環内に含む複素環の2価基等が挙げられる。
【0053】このうちo−フェニレン基、o−ナフチレ
ン基、peri−ナフチレン基、2,3−ピリジンジイ
ル基、4,5−ピリミジンジイル基、特に、o−フェニ
レン基、o−ナフチレン基が好ましく、かかる置換基と
しては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プ
ロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、n−ヘキシル
基等のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキ
シ基、ブトキシ基等のアルコキシ基;ヒドロキシル基;
ニトロ基;シアノ基;アミノ基;ジメチルアミノ基、ジ
エチルアミノ基、ジベンジルアミノ基等の置換アミノ
基;弗素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハ
ロゲン原子;カルボキシル基;エトキシカルボニル基等
のアルコキシカルボニル基;カルバモイル基;フェノキ
シ基等のアリーロキシ基;ベンジルオキシ基等のアリー
ルアルコキシ基;フェニロキシカルボニル基等のアリー
ロキシカルボニル基等が挙げられる。中でもアルキル
基、アルコキシ基、ニトロ基、ハロゲン原子、ヒドロキ
シル基、カルボキシル基、特に、メチル基、メトキシ
基、ニトロ基、塩素原子、ヒドロキシル基が好適であ
る。
【0054】以上の一般式(1)および(4−a)〜
(4−m)で示されるカップラーの構造式のそれぞれの
具体例のいくつかを下記表−1、2に示す。なお、当然
ながら、本発明は、これらの具体例のみに限定されるも
のではない。
【0055】
【表1】
【0056】
【表2】
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【表5】
【0060】
【表6】
【0061】
【表7】
【0062】
【表8】
【0063】
【表9】
【0064】
【表10】
【0065】
【表11】
【0066】
【表12】
【0067】
【表13】
【0068】
【表14】
【0069】
【表15】
【0070】
【表16】
【0071】
【表17】
【0072】
【表18】
【0073】
【表19】
【0074】
【表20】
【0075】
【表21】
【0076】
【表22】
【0077】
【表23】
【0078】
【表24】
【0079】
【表25】
【0080】
【表26】
【0081】
【表27】
【0082】
【表28】
【0083】
【表29】
【0084】
【表30】
【0085】
【表31】
【0086】
【表32】
【0087】
【表33】
【0088】
【表34】
【0089】一般式(1)におけるDは、アゾ基が結合
している炭素原子が二重結合を形成するSP2 型の炭素
原子である2価の基であり、具体的には、芳香族炭化水
素環または芳香族複素環の2価の基あるいは、これらが
直接結合したものや、縮合して、縮合環を形成したも
の、あるいは結合基や芳香族炭化水素環、脂肪族炭化水
素環、複素環などにより結合した2価の基が挙げられ
る。代表的な例としては、芳香族炭化水素環の2価の基
としては、ベンゼン、ナフタレン、アントラセン、ピレ
ン、フルオレノン、アントラキノン、フェナントレン、
ビフェニレン、トリフェニレン、ペリレンなどから導か
れた2価の基が挙げられ、芳香族複素環の2価の基とし
ては、N−エチルカルバゾール、アクリジン、キサント
ン、フェナジン、ジベンゾチオフェン、ジベンゾフラン
などから導かれる2価の基が挙げられる。
【0090】さらに、これら芳香族炭化水素環または芳
香族複素環の2価の基が直接結合したり、縮合環を形成
したものから導かれる2価の基の具体例の一部は、下記
表―3、4に示される。
【0091】
【表35】
【0092】
【表36】
【0093】
【表37】
【0094】
【表38】
【0095】
【表39】
【0096】
【表40】
【0097】結合基の例としては、−O−、−S−、−
S−S−、−SO−、−SO2 −、−SO2 NH−、−
CH2 −、−NH−、−CO−、−CO−CO−、−C
O2−、−COHN−、−CH=CH−、−CH=C
(CN)−、−CH=CH−CH=CH−、−N=N
−、−CH=N−N=CH−、−NH−NH−、−CH
=N−、−CONH−NH−、−NHCONH−、−C
≡C−、−C≡C−C≡C−、−CH=CH−CO−C
H=CH−などがある。
【0098】また、炭化水素環や複素環の例としては、
ベンゼン、ナフタリン、アセナフテン、アントラセン、
ピレン、フルオレン、フルオレノン、フェナントレン、
ナフトキノン、アントラキノン、シクロヘキサン、シク
ロヘキサノン、ピペラジン、ピロール、フラン、チオフ
ェン、オキサゾール、チアゾール、ピラゾール、ピラゾ
リン、イミダゾール、イミダゾリジン、オキサジアゾー
ル、チアジアゾール、トリアゾール、ピリジン、インド
ール、キノリン、カルバゾール、キサンテン、クマリ
ン、キサントン、フェノチアジンなどが挙げられ、D
は、これら炭化水素環または複素環と上記結合基を組合
せて得られる。これらの炭化水素環、複素環は置換基を
有していてもよい。これら具体例のいくつかを下記表−
5に示す。
【0099】
【表41】
【0100】
【表42】
【0101】本発明のアゾ化合物の製造法は特に限定さ
れず、公知の方法を利用できるが、例えば一般式(3)
で表わされるアゾ化合物の場合は次の方法で製造でき
る。下記一般式(9)
【0102】
【化20】
【0103】で示されるテトラゾニウム塩を、一般式
(1)のカップラーと、これと同じかまたは異なるカッ
プラーとを反応させて、下記一般式(3)
【0104】
【化21】 A−N=N−D−N=N−B (3)
【0105】で表わされるアゾ化合物を製造する方法で
ある。反応溶媒としては、水および/又はジメチルホル
ムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシ
ド、N−メチルピロリドン、メタノール、エタノール、
イソプロパノール等の有機溶媒が適当であり、塩基の存
在下、30℃以下の温度で30分ないし10時間程度反
応させればよい。
【0106】一般式(1)で表わされるカップラーは、
例えば下記反応式に従い、ジヒドロキシナフタル酸無水
物の誘導体とO−フェニレンジアミンの誘導体とを縮合
することによって得られる。
【0107】
【化22】
【0108】上記合成方法により得られるカップラー
は、一般式(1−a)および(1−b)の異性体混合物
として得られるが、本発明においてはいずれの異性体も
使用でき、通常は、反応により生成した異性体を分離せ
ず、混合物のままカップリング反応に用いる。
【0109】本発明の電子写真用感光体は、前記一般式
(1)で表わされるカップラー成分を有するアゾ化合物
を1種または2種以上含有する感光層を有する。種々の
形態の感光層が周知であるが、本発明の電子写真用感光
体の感光層はそのいずれであってもよい。通常、次に例
示するタイプの感光層である。 アゾ化合物からなる感光層 アゾ化合物をバインダー中に分散させた感光層 アゾ化合物を周知のキャリヤー輸送材料中に分散さ
せた感光層 前記〜の感光層を電荷発生層とし、これに周知
のキャリヤー輸送材料を含む電荷輸送層を積層した感光
層
【0110】前記一般式(1)で表わされるカップラー
成分を有するアゾ化合物は、光を吸収すると極めて高い
効率で電荷キャリヤーを発生する。発生したキャリヤー
はアゾ化合物を媒体として移動することもできるが、周
知の電荷キャリヤー輸送媒体を媒体として移動させる方
が好ましい。この点から特に好適なのは、本発明のアゾ
化合物をキャリヤー発生材料としてバインダー中に分散
させ、電荷発生層とし、周知のキャリヤー輸送材料を含
む、電荷輸送層を積層した積層型感光体や、上記のアゾ
化合物の分散層中に、周知のキャリヤー輸送材料を添加
した単層型感光体などの機能分離型感光体が挙げられ
る。
【0111】本発明の上記特定カップラー成分を有する
アゾ化合物は電荷キャリヤーの発生効率及び電荷キャリ
ヤー輸送材料へのキャリヤー注入効率が高く、前記の積
層型や単層型の機能分離型感光体のキャリヤー発生材料
としてきわめてすぐれた性能を有している。本発明のア
ゾ化合物と組合せて用いるキャリヤー輸送材料は一般に
電子の輸送材料とホールの輸送材料の二種に分類される
が、本発明の感光体には両者とも使用することができ、
またその混合物をも使用できる。電子の輸送材料として
はニトロ基、シアノ基、エステル基等の電子吸引性基を
有する電子吸引性化合物、例えば2,4,7−トリニト
ロフルオレノン、2,4,5,7−テトラニトロフルオ
レノン等のニトロ化フルオレノンあるいはテトラシアノ
キノジメタンが挙げられる。また、ホールの輸送材料と
しては電子供与性の有機光導電性化合物、例えばカルバ
ゾール、インドール、イミダゾール、オキサゾール、チ
アゾール、オキサジアゾール、ピラゾール、ピラゾリ
ン、チアジアゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾチア
ゾール、ナフトチアゾール等の複素環化合物、ジフェニ
ルメタンなどのジアリールアルカン誘導体、トリフェニ
ルメタンなどのトリアリールアルカン誘導体、トリフェ
ニルアミンなどのトリアリールアミン誘導体、フェニレ
ンジアミン誘導体、N−フェニルカルバゾール誘導体、
スチルベンなどのジアリールエチレン誘導体、ヒドラゾ
ン化合物などが挙げられ、特に、ジアルキルアミノ基、
ジフェニルアミノ基の様な置換アミノ基、あるいはアル
コキシ基、アルキル基の様な電子供与性基、あるいはこ
れらの電子供与性基が置換した芳香族環基が置換した電
子供与性の大きな化合物が挙げられる。又、ポリビニル
カルバゾール、ポリグリシジルカルバゾール、ポリビニ
ルピレン、ポリビニルフェニレンアントラセン、ポリビ
ニルアクリジン、ピレン−ホルムアルデヒド樹脂等、上
記した化合物からなる基を主鎖もしくは側鎖に有する重
合体も挙げられる。
【0112】本発明の電子写真用感光体は、導電性支持
体上に、本発明のアゾ化合物を含有する感光層を有する
感光体であり、これらの他に、接着剤、ブロッキング層
などの中間層や、保護層など、電気特性、機械特性など
の性能改良のための層を設けてもよい。導電性支持体と
しては周知の電子写真感光体に採用されているものがい
ずれも使用できる。具体的には例えばアルミニウム、銅
等の金属ドラム、シートあるいはこれらの金属箔のラミ
ネート物、蒸着物が挙げられる。更に、金属粉末、カー
ボンブラック、ヨウ化銅、導電性高分子、高分子電解質
等の導電性物質を適当なバインダーとともに塗布して導
電処理したプラスチックフィルム、プラスチックドラ
ム、紙等が挙げられる。また、金属粉末、カーボンブラ
ック、炭素繊維等の導電性物質を含有し、導電性となっ
たプラスチックのシートやドラムあるいは、酸化スズ、
酸化インジウム等の導電性金属酸化物層を表面に有する
プラスチックフィルムなどが挙げられる。
【0113】本発明のアゾ化合物を含有する感光層は常
法により製造することができる。例えば前記のタイプ
の感光層を有する電子写真用感光体は、前記一般式
(2)または(3)で表わされるアゾ化合物を適当な媒
体中に溶解ないし分散させて得られる塗布液を導電性支
持体上に塗布、乾燥し、通常数μm〜数+μmの膜厚の
感光層を形成させることにより製造することができる。
塗布液調製用の媒体としてはブチルアミン、エチレンジ
アミン等のビスアゾ化合物を溶解する塩基性溶剤あるい
はテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエーテ
ル類;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケト
ン類;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;N,N
−ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、N−メチル
ピロリドン、ジメチルスルホキシド等の非プロトン性極
性溶媒;メタノール、エタノール、イソプロパノール等
のアルコール類;酢酸エチル、蟻酸メチル、メチルセロ
ソルブアセテート等のエステル類;ジクロロエタン、ク
ロロホルム等の塩素化炭化水素などのアゾ化合物を分散
させる媒体が挙げられる。アゾ化合物を分散させる媒体
を用いる場合には、アゾ化合物を粒径5μm以下、好ま
しくは1μm以下、最適には0.5μm以下に微粒子化
する必要がある。
【0114】前記のタイプの感光層を形成させる際に
用いられる塗布液にバインダー樹脂を溶解させれば、前
記のタイプの感光層を有する電子写真用感光体を製造
することができる。バインダー樹脂としては、スチレ
ン、酢酸ビニル、アクリル酸エステル、メタクリル酸エ
ステル、ビニルアルコール、エチルビニルエーテル等の
ビニル化合物の重合体および共重合体、フェノキシ樹
脂、ポリスルホン、ポリビニルアセタール、ポリカーボ
ネート、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン、セ
ルロースエステル、セルロースエーテル、エポキシ樹
脂、けい素樹脂等が挙げられる。
【0115】本発明のアゾ化合物とバインダー樹脂との
割合は、特に制限されないが、一般には、アゾ化合物1
00重量部に対し、5〜500重量部、好ましくは20
〜300重量部のバインダー樹脂を使用する。上記塗布
液にはこの他にも分散安定剤、塗布性改良剤、さらに
は、性能改良のための、色素、電子吸引性化合物その他
の添加剤を加えてもよい。
【0116】同様に、前記のタイプの感光層を形成さ
せる際に用いられる塗布液にキャリヤー輸送材料を溶解
させれば、単層型の機能分離型感光体を製造できる。キ
ャリヤー輸送材料としては先に例示したものをいずれも
使用することができる。ポリビニルカルバゾール、ポリ
グリシジルカルバゾール等のそれ自身成膜性がありバイ
ンダーとして使用できるキャリヤー輸送材料以外はバイ
ンダー樹脂を使用することが好ましい。
【0117】バインダー樹脂としては、先に例示したも
のがいずれも使用できる。この場合、バインダー樹脂の
使用量はアゾ化合物10重量部に対し、通常10〜10
00重量部、好ましくは30〜500重量部の範囲であ
り、また、キャリヤー輸送材料は5〜1000重量部、
好ましくは20〜500重量部の範囲である。それ自
身、バインダーとして使用できるキャリヤー輸送材料の
場合には、アゾ化合物1重量部に対し通常3〜100重
量部が使用される。
【0118】この場合、接着性、可とう性等、感光層の
性能改良のために、他のバインダーポリマーを添加する
こともできる。単層型感光層の膜厚は通常5〜50μ
m、好ましくは10〜30μmである。前記〜のア
ゾ化合物を含有する感光層を電荷発生層とし、先に例示
したキャリヤー輸送材料を含有する電荷輸送層を積層す
ればのタイプの積層型の機能分離型感光体となる。電
荷発生層の膜厚は0.05〜5μm、好ましくは0.1
〜2μmになる様にする。
【0119】キャリヤー輸送材料は、2種以上混合して
用いてもよい。キャリヤー輸送材料が成膜性のある高分
子化合物の場合は特にバインダー樹脂を用いなくてもよ
いが、可とう性改良等のために混合してもよい。キャリ
ヤー輸送材料が低分子化合物の場合は、フィルム形成の
ためにバインダー樹脂を用いる。バインダー樹脂として
は前記のものが用いられ、その使用量は通常キャリヤー
輸送材料100重量部に対し50〜3000重量部好ま
しくは70〜1000重量部の範囲である。
【0120】電荷輸送層には、この他にも性能改良や塗
膜の機械的強度、耐久性の向上のために種々の添加剤を
用いることができる。この様な添加剤としては、電子吸
引性化合物や色素類、紫外線吸収剤や酸化防止剤等の安
定剤、塗布性改良剤、可塑剤、架橋剤等が挙げられる。
電子吸引性化合物としては例えばクロラニル、2,3−
ジクロロ−1,4−ナフトキノン、2−メチルアントラ
キノン、1−ニトロアントラキノン、1−クロロ−5−
ニトロアントラキノン、2−クロロアントラキノン、フ
ェナントレンキノンの様なキノン類、4−ニトロベンズ
アルデヒドなどのアルデヒド類、9−ベンゾイルアント
ラセン、インダンジオン、3,5−ジニトロベンゾフェ
ノン、3,3′,5,5′−テトラニトロベンゾフェノ
ン等のケトン類、無水フタル酸、4−クロロナフタル酸
無水物等の酸無水物、テトラシアノエチレン、テレフタ
ラルマロノニトリル、4−ニトロベンザルマロノニトリ
ル、4−ベンゾイルオキシベンザルマロノニトリル、4
−(p−ニトロベンゾイルオキシ)ベンザルマロノニト
リル等のシアノ化合物;3−ベンザルフタリド、3−
(α−シアノ−p−ニトロベンザル)フタリド、3−
(α−シアノ−p−ニトロベンザル)−4,5,6,7
−テトラクロロフタリド等のフタリド類等が挙げられ
る。
【0121】電荷発生層と電荷輸送層の積層順はどちら
でもよいが、電荷発生層が薄層のため、機械的損傷を受
けやすいので、通常は、電荷発生層の上に電荷輸送層を
積層する。電荷輸送層の膜厚は5〜50μmが好まし
く、特に10〜40μmが好ましい。
【0122】
【発明の効果】本発明のアゾ化合物を含有する電子写真
用感光体は、高感度で感色性も良好であり、特に光疲労
が少ないため、繰返し使用した場合、感度、帯電性、残
留電位の変動が少なく、安定性が高く、耐久性がきわめ
てすぐれたものであり、中高速PPC用に適しているだ
けでなく、性能の安定性、信頼性が特に要求されるレー
ザプリンタ、液晶シャッタープリンタ、LEDプリンタ
等のプリンタ用感光体にも適した感光体である。
【0123】
【実施例】次に本発明を参考例と実施例により更に具体
的に説明するが、本発明はその要旨をこえない限り以下
の実施例に限定されるものではない。なお、以下におい
て〔部〕とあるのは〔重量部〕を示す。
【0124】参考例1 3−ヒドロキシナフタル酸無水物10.2gをニトロベ
ンゼン120mlと酢酸24mlに溶解し、o−フェニ
レンジアミン5.1gを加えて135℃まで昇温した。
同温度で4時間加熱還流した後、室温まで降温し折出し
た固体を濾取した。この固体をメタノール160mlに
て懸洗し、減圧乾燥して下記構造式で示される黄色結晶
11.1gを得た。
【0125】
【化23】
【0126】このカップラー(No.A−1)の赤外吸
収スペクトルを図1に示す。 参考例2 参考例1で合成した化合物7.56gをN,N−ジメチ
ルホルムアミド330mlに溶解し、炭酸カリウム2
4.19gを加えた。80℃にて塩化トシル2.39g
を添加し、30分撹拌後再び同量の塩化トシルを添加し
た。同温度にて2時間半撹拌後熱時濾過し、不溶物を除
いたあと、濾液を濃縮し、水を加えて結晶化した。熱ト
ルエン懸洗の後再びN,N−ジメチルホルムアミド−水
にて再沈し、減圧乾燥してモノトシル体3.58gを黄
色結晶しとて得た。
【0127】このようにして得られたモノトシル体2.
79gをN,N−ジメチルホルムアミド56mlに溶解
し、室温にて炭酸カリウム2.53g、ヨウ化メチル
2.66gを加えた。1時間撹拌後40℃にて2時間反
応させ熱時濾過した。残渣を水懸洗して塩を除いた後、
濾液と共にN,N−ジメチルホルムアミド−水を用いて
再沈し、減圧乾燥してメトキシ、トシル体2.54gを
黄色結晶として得た。
【0128】得られた全量をエタノール97mlに懸濁
し、加熱還流下、水酸化カリウム5.45gを水97m
lで溶解した溶液を15分間隔で1/4量ずつ加えた。
さらに2時間半加熱還流後、室温まで放冷し酢酸にて中
和した。折出した固体を濾過し、メタノール懸洗、トル
エン懸洗を行なって減圧乾燥して下記構造式で示される
黄色結晶1.28gを得た。
【0129】
【化24】
【0130】製造例1 参考例1で合成した化合物(カップラーNo.A−1)
0.65部とナフトール系誘導体(カップラーNo.B
−12)を0.57部とをジメチルスルホキシド122
部に溶解した溶液を18〜23℃の温度に保ちながら、
2,5−ビス(p−アミノフェニル)−1,3,4−オ
キサジアゾールをジアゾ化して得られたテトラゾニウム
ホウフッ化水素酸塩0.90部をジメチルスルホキシド
12部に溶解した溶液を加えた後、撹拌しつつ、酢酸ナ
トリウム1.80部を水5.4部に溶解した溶液を滴下
し、そのまま3時間撹拌した。析出した沈澱を濾別し、
ジメチルスルホキシド、希酢酸、水、テトラヒドロフラ
ンで洗浄後、乾燥し、下記構造式で表わされる黒色結晶
化合物およびその異性体混合物を得た。収量は、0.9
2部(54.8%)であった。この非対称形アゾ化合物
の赤外吸収スペクトルを図2に示す。
【0131】
【化25】
【0132】製造例2 製造例1で用いた化合物(カップラーNo.A−1)の
代りに参考例2で合成した化合物(カップラーNo.A
−2)を用いた以外は、製造例1と同様にして下記構造
式で表わされる濃褐色結晶を得た。収量は0.39部
(収率22.6%)であった。
【0133】
【化26】
【0134】実施例1 製造例1で合成したアゾ化合物0.4部を、30部の4
−メトキシ−4−メチルペンタノン−2と共にサンドグ
ラインダーにより分散させ、これにポリビニルブチラー
ル(積水化学工業(株)製、商標エスレックBH−3)
を0.4部添加溶解させた。得られたアゾ化合物の分散
液を厚さ75μmのポリエステルフィルムに蒸着したア
ルミニウム蒸着層の上にワイヤーバーで乾燥膜厚が0.
4g/m 2 となる様塗布した後乾燥した。この様にして
得られた電荷発生層上にN−エチルカルバゾール−3−
アルデヒドジフェニルヒドラゾン90部およびポリカー
ボネート樹脂(三菱化学(株)製、商標 ノバレックス
7025)100部をジオキサン670部に溶解した溶
液を乾燥膜厚が28μmになる様に塗布し、電荷輸送層
を形成した。この様にして2層からなる感光層を有する
電子写真感光体が得られた。
【0135】これらの感光体の感度として半減露光量
(E1/2 )は、前記感光体を静電複写紙試験装置(川口
電機製作所製モデルSP−428)により測定した。ま
ず暗所で−6.5kVでコロナ放電により帯電させ、次
いで照度5 luxの白色光で露光し、表面電位が初期
表面電位の半分に減衰するために必要な露光量を求め
た。このようにして求めた半減露光量(E1/2 )は1.
01 lux・secであった。また、十分に露光した
後(50 lux・sec露光後)の表面電位(残留電
位)は−6Vであった。
【0136】実施例2 実施例1で用いたアゾ化合物の代りに製造例2で合成し
たアゾ化合物を用い、電荷輸送層の組成として、1−ピ
レンカルバルデヒドジフェニルヒドラゾンの代りに、下
記構造式
【0137】
【化27】
【0138】で表わされる化合物90部を用いる以外
は、他は実施例1と同様にして感光体を作製し、感度E
1/2 を測定した。求めたE1/2 は2.58 lux・s
ecであり、残留電位は−22Vであった。
【0139】実施例3 実施例1で用いたアゾ化合物の代りに製造例1の合成法
と類似の方法でカップラーNo.A−1を用いて合成さ
れた下記構造式
【0140】
【化28】
【0141】で示される対称形アゾ化合物を使用し、他
は実施例1と同様にして感光体を作製し、感度E1/2 を
測定した。求めたE1/2 は1.66 lux・secで
あり、残留電位は−7Vであった。
【0142】実施例4〜14 実施例1〜3で用いたアゾ化合物の代りに下記一般式
(10)
【0143】
【化29】
【0144】において、カップラー成分Aが表−6に示
すような表−1に記載のカップラーであり、かつ、カッ
プラー成分Bが表−2に記載のカップラーである構造を
有するアゾ化合物を用いる他は、実施例2と同様にして
感光体を作製し、感度E1/2 の測定を行った。測定結果
を表−6に示す。
【0145】
【表43】
【0146】実施例18〜23
【0147】
【化30】
【0148】上記一般式(11)で示されるアゾ化合物
およびその異性体混合物(Dは表−4に示す2価の基で
ある)を実施例1で用いたアゾ化合物の代りに用いる他
は、実施例1と同様にして感光体を作製し、E1/2 の測
定を行なった。結果を表―7に示す。
【0149】
【表44】
【0150】
【図面の簡単な説明】
【図1】参考例1で得られた化合物の赤外吸収スペクト
ル図である。
【図2】製造例1で得られたアゾ化合物の赤外吸収スペ
クトル図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基体上に感光層を有する電子写真
    用感光体において、前記感光層中に、下記一般式(1)
    で表わされるカップラー成分を有するアゾ化合物を含有
    することを特徴とする電子写真用感光体。 【化1】 (式中、Qは置換基を有していてもよい芳香族炭化水素
    の2価の基または置換基を有していてもよい複素環の2
    価の基を示す。Rは水素原子、置換されていてもよいア
    ルキル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換さ
    れていてもよいアリール基、または、置換されていても
    よいシクロアルキル基を示す。)
  2. 【請求項2】 該アゾ化合物が、下記一般式(2)で表
    わされるアゾ化合物であることを特徴とする、請求項1
    記載の電子写真用感光体。 【化2】 (式中、Arは芳香族炭化水素基、複素環基またはそれ
    らが結合基を介して結合した基を表わし、nは1、2、
    3または4を表わす。)
  3. 【請求項3】 該アゾ化合物が下記一般式(3)で表わ
    されるアゾ化合物であることを特徴とする、請求項1又
    は2に記載の電子写真用感光体。 【化3】 A−N=N−D−N=N−B (3) (式中、カップラーA、Bの少なくとも一方は、一般式
    (1)で表わされるカップラー成分の残基を示し、Dは
    アゾ基が結合している炭素原子が二重結合を形成するS
    P2 型の炭素原子である2価の基を示す。)
  4. 【請求項4】 感光層がキャリヤー発生材料及びキャリ
    ヤー輸送材料を含有し、キャリヤー発生材料として前記
    請求項1、2または3のいずれか記載のアゾ化合物を用
    いることを特徴とする、請求項1、2または3のいずれ
    か記載の電子写真用感光体。
  5. 【請求項5】 感光層が、少なくとも、キャリヤー発生
    材料を含む電荷発生層と、キャリヤー輸送材料とバイン
    ダー樹脂を含む電荷輸送層とを有し、電荷発生層中のキ
    ャリヤー発生材料として請求項1、2または3のいずれ
    か記載のアゾ化合物を用いることを特徴とする、請求項
    1、2、3または4のいずれか記載の電子写真用感光
    体。
  6. 【請求項6】 電荷発生層が、キャリヤー発生材料とバ
    インダー樹脂とを含むことを特徴とする、請求項5記載
    の電子写真用感光体。
JP20322895A 1995-08-09 1995-08-09 電子写真用感光体 Pending JPH0950139A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20322895A JPH0950139A (ja) 1995-08-09 1995-08-09 電子写真用感光体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20322895A JPH0950139A (ja) 1995-08-09 1995-08-09 電子写真用感光体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0950139A true JPH0950139A (ja) 1997-02-18

Family

ID=16470578

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20322895A Pending JPH0950139A (ja) 1995-08-09 1995-08-09 電子写真用感光体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0950139A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004002288A (ja) * 2001-12-13 2004-01-08 Merck Patent Gmbh オキサジアゾール誘導体並びに電荷移動および発光材料としてのこの使用
JP2014016639A (ja) * 2013-09-20 2014-01-30 Mitsubishi Chemicals Corp 画像形成装置及び電子写真カートリッジ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004002288A (ja) * 2001-12-13 2004-01-08 Merck Patent Gmbh オキサジアゾール誘導体並びに電荷移動および発光材料としてのこの使用
JP2014016639A (ja) * 2013-09-20 2014-01-30 Mitsubishi Chemicals Corp 画像形成装置及び電子写真カートリッジ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2646615B2 (ja) 感光体
EP0353335B1 (en) Photoreceptor for electrophotography
JPH0452459B2 (ja)
JPH05323642A (ja) 電子写真用感光体
JP3120515B2 (ja) 電子写真用感光体
JP2611209B2 (ja) 感光体
JP2699471B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3509218B2 (ja) 電子写真用感光体
JPS6219746B2 (ja)
JP2551946B2 (ja) 電子写真用感光体
JPH0950140A (ja) 電子写真用感光体
JP2669501B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3329061B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3404923B2 (ja) 電子写真用感光体
JPH0876392A (ja) 電子写真用感光体
JP3082430B2 (ja) 電子写真感光体
JP2653106B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3118923B2 (ja) 電子写真用感光体
JP3533701B2 (ja) 電子写真用感光体
JPH05197176A (ja) 電子写真用感光体
JPH10198055A (ja) 電子写真感光体
JP2653120B2 (ja) 電子写真用感光体
JPH07234530A (ja) 電子写真用感光体
JPH0833672B2 (ja) 電子写真用感光体
JPH05249715A (ja) 電子写真用感光体