【発明の詳細な説明】
化粧品組成物
発明の分野
本発明は化粧品組成物、更に詳しくは抗アクネ活性と処方及び色安定性を有す
る着色ファンデーションメーキャップ組成物及びコンシーラー(concealer)に関
する。
発明の背景
ファンデーション組成物は、皮膚のトーン及びテクスチャーを均等にし、窪み
、欠陥、細かなライン等を隠すために、顔と体の他の部分に適用することができ
る。ファンデーション組成物は皮膚に潤いを与え、皮膚の油レベルのバランスを
保ち、日光、風及び過酷な環境の有害作用から保護するためにも適用される。
メーキャップ組成物は液体又はクリーム懸濁液、エマルジョン、ゲル、圧縮パ
ウダー又は無水油及びワックス組成物の形態で通常市販されている。
米国特許第3,444,291号明細書は65〜75重量部の微結晶ワックス
及び約25〜35部の鉱油を含有した組成物を適用することにより皮膚空洞を埋
めてカモフラージュする方法について開示している。その組成物は、ユーザー皮
膚の色に合う着色剤、好ましくはコールタール色素、例えばD&CレッドNo.1
7を含有している。
塗布性(のび)、流動性及び非グリース性のある化粧カバーアップ(cover-up)
組成物は米国特許第4,486,405号明細書で示されている。その組成物は
実質上同濃度で存在する第一及び第二アルコキシル化界面活性剤の存在により特
徴付けられる。
米国特許第4,804,532号明細書は、従来の組成物で用いられた場合よ
りもかなり低い濃度で結晶シリカを利用した顔用化粧パウダーについて示してい
る。ブラッシュ又は顔用コーティングとして用いられるこのパウダーは、皮膚シ
ワ、ライン及び窪みを隠す上で有効であると記されている。その組成物は色相及
び希釈相の混合物である。色相は結晶シリカを着色剤とブレンドすることにより
形成される。得られた色相は、組成物を形成するために、タルク及びマイカのよ
うな真珠光沢物質から本質的に形成された希釈相とミックスされる。
かなり高濃度の真珠光沢物質を有したファンデーション組成物の使用は、米国
特許第3,978,207号明細書で示されている。このファンデーション、圧
縮パウダー組成物は、マイカのような真珠光沢物質と、艶消しパール効果、即ち
光沢のある外観を示す結合油との存在により特徴付けられる。このファンデーシ
ョンの色は真珠光沢物質により決まる。
米国特許第4,659,562号明細書は、微細シリカ混合物5〜95重量%
及び微細ポリエチレン繊維約5〜95重量%の完全混合物を結合剤として含有し
た化粧メーキャップ組成物について開示している。その組成物は、それが適用さ
れた皮膚の領域にわたりその均一性を維持すると記されている。即ち、それは“
防シワ性”(creaseproof)であると記されている。’562特許の組成物は真珠
光沢剤と一緒に着色剤を含有している。
Nakamuraら,Preprints of the XIVth I.F,S.C.C.Congress,Barcelona,1986,Vo
l.I,51-63(1986)では球状シリカとポリジメチルシロキサンを利用した新規メー
キャップ組成物について記載している。この組合せは、比較されたメーキャップ
ファンデーションよりも大きな程度までシワのみえる度合いを減少させるファン
デーションを供すると記されている。シワのみえる度合いのこの減少は、球状シ
リカとポリジメチルシロキサンの新規使用により高められた光学的ぼかし(optic
al blurring)により起きる。
米国特許第5,143,722号明細書は、ポリシロキサンでコートされた顔
料、シリコーン相、水相及びポリジオルガノシロキサンーポリオキシアルキレン
コポリマー界面活性剤を含んだ油中水型エマルジョンからなる化粧メーキャップ
組成物について開示している。
油中水型エマルジョン形態のファンデーションは周知であり、良好な被覆性(c
overage)と、良好な皮膚感、耐用性(wear)及び外観を示す。同時に、局所抗アク
ネ活性を有するファンデーション組成物を提供することが望まれる。皮膚に局所
適用されたときに抗アクネ性を示すことが知られた化合物は多数ある。抗アクネ
活性を有する常用角質溶解剤はサリチル酸である。サリチル酸は事実上水に不溶
性であるため、エマルジョン組成物の水相中に配合することは困難である。しか
しながら、エマルジョンファンデーション組成物の顔料含有油相からのサリチル
酸のデリバリーは、サリチル酸と特に酸化鉄タイプの顔料との相互作用のせいで
、組成物の変色を起こすことがある。したがって、可溶形でサリチル酸を水相か
らデリバリーすることが望まれる。
ポリビニルピロリドンは様々な組成物で溶解/錯体形成剤として使用上知られ
ている。
GB‐A‐2,041,963明細書は、サルコシンのN‐アシルエステルの
水溶性塩、ポリビニルピロリドン共溶解剤とタンパク質及び/又はタンパク質加
水分解産物を含んだ、油性皮膚クレンジング用の水性洗剤組成物について開示し
ている。その組成物は角質溶解剤としてサリチル酸及びクエン酸/クエン酸塩の
ような緩衝剤も含有することができる。しかしながら、本明細書で明記されたよ
うな十分にプロトン化された形で溶解された酸性抗アクネ活性剤を含有する化粧
品組成物についての開示はない。
酸性抗アクネ剤は低pHで最も活性であるため(高濃度の遊離酸が溶解状態で
存在している場合)、それが有意にプロトン化された形で存在するpHのとき水
相からその剤をデリバリーすることが望まれる。したがって、本発明の主目的は
抗アクネ活性剤の低pH水溶液を含んだ化粧品組成物を提供することである。
改善された抗アクネ活性及び安定性を有する化粧品組成物を提供することも本
発明の目的である。
本発明の別の目的は、改善された色安定性及び顔料/抗アクネ活性剤適合性を
有する水中油型又は油中水型エマルジョン形態の化粧品組成物を提供することで
ある。
発明の要旨
本発明の一面によれば、酸性抗アクネ活性剤の水/アルコール溶液とそのため
のピロリドンベース錯体形成剤を含み、水/アルコール溶液が約pKa+1以下
のpHを有する(pKaは十分にプロトン化された抗アクネ活性剤に関する対数
酸性度定数である)、エマルジョン、ゲル又はローションの形態をした化粧品組
成物が提供される。
本発明の化粧品組成物は、改善された製品及び色安定性と一緒に、抗アクネ効
力を示す。
本発明のもう1つの面によれば、水相に溶解された酸性抗アクネ活性剤と、油
相に分散された顔料又は顔料の混合物を含んだ、油中水型又は水中油型エマルジ
ョン形態のメーキャップ組成物が提供される。
すべてのレベル及び比率は、他で指摘されないかぎり、全組成物の重量による
。鎖長及びアルコキシル化の程度も重量平均ベースで特定されている。
発明の具体的な説明
本発明の一面による化粧品組成物は、酸性抗アクネ活性剤の水/アルコール溶
液及びピロリドンベース錯体形成剤を含んでいる。組成物はエマルジョン、ゲル
又はローションの形態である。
本発明のこの第一面によれば、第一必須成分は抗アクネ活性剤の水/アルコー
ル溶液である。本発明で使用に適した抗アクネ活性剤にはサリチル酸、レチノイ
ン酸及びその誘導体、アゼライン酸及びその誘導体、乳酸、グリコール酸、ピル
ビン酸、フラボノイドとそれらの混合物がある。
本組成物で用いられる抗アクネ活性剤は、好ましくはサリチル酸、アゼライン
酸及びそれらの混合物から選択され、更に好ましくはサリチル酸である。抗アク
ネ活性剤は、組成物の約0.1〜約10重量%、好ましくは約0.1〜約5%、
更に好ましくは約0.5〜約3%のレベルで存在する。
抗アクネ活性剤は水又はアルコール溶液、例えばC2‐C6アルコール、ジオー
ル及びポリオールをベースにした溶液に溶解され、好ましいアルコールはエタノ
ール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール及
びそれらの混合物から選択される。アルコールは、好ましくは本組成物中に約1
〜約20%のレベルで存在する。最終水/アルコール抗アクネ活性剤溶液は環境
温度(25℃)で約pKa+1以下のpHを有することが好ましく、ここでpKa
とは十分にプロトン化された抗アクネ活性剤に関する対数酸性度定数である。好
ましい態様において、最終溶液のpHは約pKa以下である。
このため、対数酸性度定数は下記平衡式で規定される:
H++Hn-1A=HnA
上記式中HnAは十分にプロトン化された酸であり、nは十分にプロトン化され
た酸におけるプロトンの数であり、Hn-1Aはプロトン1個の喪失に相当する酸
の共役塩基である。
したがって、この平衡式に関する酸性度定数は以下の通りである:
この明細書の目的から、酸性度定数は25℃及びゼロイオン強度で規定される
。
文献値は可能であれば採択される(Stability Constants of Metal-Ion Complex
es,Special Publication,No.25,The Chemical Society,London参照);疑いが生
じれば、それらはガラス電極を用いて電位差滴定により測定される。
本発明で用いられる酸性抗アクネ活性剤のpKaは、好ましくは約1〜約6、
更に好ましくは約1〜約4.5、特に約1.5〜約4.0範囲内である。
最終水/アルコール抗アクネ活性剤溶液のpHは、好ましくは約1〜約7、更
に好ましくは約2〜約5、特に約2〜約4の範囲内である。約5以下のpH値の
とき、水相はアクリル酸/アクリル酸エチルコポリマー及びポリグリセリルメタ
クリレートのような酸不安定種を含まないことが好ましい。
本発明の第一面の組成物の第二必須成分はピロリドンベース錯体形成剤である
。
ピロリドンベース錯体形成剤は、抗アクネ活性剤の溶解を助ける観点から本発
明で有用である。本発明で用いられるピロリドンベース錯体形成剤は、約150
0〜約1,500,000、好ましくは約3000〜約700,000、更に好
ましくは約5000〜約100,000範囲内の分子量(粘度平均)を有するポ
リビニルピロリドン錯体形成剤又はC1‐C4アルキルポリビニルピロリドン錯体
形成剤から選択されることが好ましい。ピロリドンベース錯体形成剤の適切な例
はポリビニルピロリドン(PVP)(又はポビドン)及びブチル化ポリビニルピ
ロリドンである。本発明で最も好ましいピロリドンベース錯体形成剤はポリビニ
ルピロリドン錯体形成剤である。PVPはBASFから商品名ルビスコール(Luv
iskol)(RTM)として市販されている。本発明で好ましいPVP錯体形成剤は、約
9000の粘度平均分子量を有するルビスコールK17である。本発明で有用な
他のピロリドンベース錯体形成剤には、ラウリルピロリドンのようなC1‐C18
アルキル又はヒドロキシアルキルピロリドンがある。
ピロリドンベース錯体形成剤は、組成物の約0.1〜約10重量%、好ましく
は約0.1〜約5%のレベルで、本組成物中に存在する。抗アクネ活性剤:ピロ
リドンベース錯体形成剤の重量比は、約10:1〜約1:10、好ましくは約5
:1〜約1:5の範囲内である。
本発明の好ましい態様では、対応酸のpKa以下のpH値で水に可溶性である
酸又はその塩、例えばクエン酸、ホウ酸とそれらの塩及び混合物から選ばれる酸
約0.01〜約5重量%を更に含む。これらの物質は、抗アクネ活性剤の溶解を
助ける観点から、ピロリドンベース錯体形成剤と組み合わせると本発明で有益で
ある。この観点から本発明で特に好ましいのはクエン酸のナトリウム塩である。
好ましい態様において、酸又はその塩は25℃で少くとも5%w/wのレベルまで
可溶性である。
本発明の組成物はエマルジョン(w/o又はo/w)、ゲル又はローション形
態であるが、好ましくは油中水型エマルジョン形態であり、好ましい態様におい
て油相は揮発性シリコーン及び不揮発性シリコーンの混合物を含む。シリコーン
油は約1〜約50重量%の量で存在する。適切な揮発性シリコーン油には環状及
び直鎖揮発性ポリオルガノシロキサンがある(本明細書で用いられる“揮発性”
とは、環境条件下で測定しうる蒸気圧を有する物質に関する)。
様々な揮発性シリコーンの記載はToddら,″Volatile Silicone Fluids for Co
smetics″,91,Cosmetics and Toiletries,27-32(1976)でみられる。
好ましい環状シリコーンには、約3〜約9のケイ素原子、好ましくは約4〜約
5のケイ素原子を含むポリジメチルシロキサンがある。好ましい直鎖シリコーン
油には、約3〜約9のケイ素原子を含むポリジメチルシロキサンがある。直鎖揮
発性シリコーンは通常25℃で約5センチストークス以下の粘度を有し、一方環
状物質は約10センチストークス以下の粘度を有する。本発明で有用なシリコー
ン油の例にはダウ・コーニング344、ダウ・コーニング21330、ダウ・コ
ーニング345及びダウ・コーニング200〔ダウ・コーニング社(Dow Corning
Corporation)製〕;シリコーン7207及びシリコーン7158〔ユニオン・
カ
ーバイド社(Union Carbide Corporation)製〕;SF202〔ゼネラル・エレク
トリック(Genera1 Electric)製〕;SWS‐03314〔ストーファー・ケミカ
ル(Stauffer Chemical)製〕がある。
適切な不揮発性シリコーンは、25℃で、好ましくは約1000〜約2,00
0,000mm2s-1、更に好ましくは約10,000〜約1,800,000mm2s-1
、更に一層好ましくは約100,000〜約1,500,000mm2s-1の平均
粘度を有する。しかしながら、それより低粘度の不揮発性シリコーンコンディシ
ョニング剤も使用できる。粘度はDow Corning Corporate Test Method CTM0004,
July 20,1970で示されたようなガラスキャピラリー粘度計により測定できる。本
発明で使用に適した不揮発性シリコーン流体には、ポリアルキルシロキサン、ポ
リアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、アミノ官能置換基の
あるポリシロキサン、ポリエーテルシロキサンコポリマー及びそれらの混合物が
ある。本発明で有用なシロキサンは、例えばメチル、ヒドロキシル、エチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、アミノ及びカルボキシルを含めたいくつかの部分
で末端封鎖してもよい。しかしながら、スキンコンディショニング性を有する他
のシリコーン流体も使用できる。使用できる不揮発性ポリアルキルシロキサン流
体には、例えばポリジメチルシロキサンがある。これらのシロキサンは、例えば
ビスカシル(Viscasil)(RTM)シリーズとしてゼネラル・エレクトリック社から、
及びダウ・コーニング200シリーズとしてダウ・コーニングから市販されてい
る。好ましくは、粘度は25℃で約10〜約100,000mm2s-1の範囲内であ
る。使用できるポリアルキルアリールシロキサン流体には、例えばポリメチルフ
ェニルシロキサンもある。これらのシロキサンは、例えばSF1075メチルフ
ェニル流体としてゼネラル・エレクトリック社から、及び556コスメチック・
グレード流体(Cosmetic Grade Fluid)としてダウ・コーニングから市販されてい
る。使用できるポリエーテルシロキサン
コポリマーには、例えばポリプロピレンオキシド改質ジメチルポリシロキサン(
例えば、ダウ・コーニングDC‐1248)があるが、エチレンオキシド又はエ
チレンオキシドとプロピレンオキシドの混合物も用いてよい。
適切なシリコーン流体について開示する参考文献にはGreenの米国特許第2,
826,551号;1976年6月22日付で発行されたDrakoffの米国特許第
3,964,500号;Paderの米国特許第4,364,837号;Woolstonの
GB‐A‐849,433明細書がある。加えて、Silicone Compounds,Petrarc
h Systems Inc.発行,1984では適切なシリコーン流体の広範囲な(排他的な意味
ではない)リストを示している。
本発明で使用上好ましい不揮発性シリコーンには、少くとも1つのポリジオル
ガノシロキサンセグメント及び少くとも1つのポリオキシアルキレンセグメント
を含むポリジオルガノシロキサンーポリオキシアルキレンコポリマーがある;上
記ポリジオルガノシロキサンセグメントは:
RbSiO(4-b)/2
シロキサン単位から本質的になり、上記式中bは約0〜約3の値を有し、コポリ
マーですべてのシロキサン単位について約2のR基/ケイ素の平均値であり、R
はメチル、エチル、ビニル、フェニルと上記ポリオキシアルキレンセグメントを
ポリジオルガノシロキサンセグメントに結合させる二価基から選択される基を表
し、全R基の少くとも約95%はメチルである;上記ポリオキシアルキレンセグ
メントは少くとも約1000の平均分子量を有し、約0〜約50モル%ポリオキ
シプロピレン単位及び約50〜約100モル%ポリオキシエチレン単位からなり
、上記ポリオキシアルキレンセグメントの少くとも1つの末端部分は上記ポリジ
オルガノシロキサンセグメントに結合され、上記ポリジオルガノシロキサンセグ
メントに結合されていない上記ポリオキシアルキレンセグメントの末端部分は末
端基で満たされている;上記コポリマーにおけるポリジオルガノシロキサンセグ
メ
ント対ポリオキシアルキレンセグメントの重量比は約2〜約8の値を有する。こ
のようなポリマーは米国特許第4,268,499号明細書で記載されている。
本発明で使用上更に好ましいのは、下記一般式を有するポリジオルガノシロキ
サン‐ポリオキシアルキレンコポリマーである:
上記式中x及びyは、ポリジオルガノシロキサンセグメント対ポリオキシアルキ
レンセグメントの重量比が約2〜約8であって、a:(a+b)のモル比が約0
.5〜約1であるように選択される;Rは特に水素;ヒドロキシル;メチル、エ
チル、プロピル、ブチル、ベンジルのようなアルキル;フェニルのようなアリー
ル;メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシのようなアルコキシ;ベンジル
オキシ;フェノキシのようなアリールオキシ;ビニルオキシ及びアリルオキシの
ようなアルケニルオキシ;アセトキシ、アクリルオキシ及びプロピオノキシのよ
うなアシルオキシ;ジメチルアミノのようなアミノから選択される鎖末端基であ
る。
コポリマーにおけるセグメントの数及び平均分子量は、コポリマーにおけるポ
リジオルガノシロキサンセグメント対ポリオキシアルキレンセグメントの重量比
が好ましくは約2.5〜約4.0であるような程度である。
適切なコポリマーはベッカー‐ケミー社(Wacker-Chemie GmbH),Geschaftsbere
ich S,Postfach D-8000 Munich 22 から商品名ベルシル(Belsil)(RTM)及びTh
.ゴールドシュミッツ社(Th.Goldschmidt Ltd.),Tego House,
Victoria Road,Ruislip,Middlesex,HA4 OYLからアビル(Abil)(RTM)として市販さ
れている。本発明で使用上特に好ましいのはベルシル(RTM)6031、アビル(RT
M)B88183及びDC3225Cである。本発明で好ましいシリコーンはその
CTFA名でジメチコンコポリオールとして知られる。
シリコーン油相は、好ましくは組成物の約2〜約25重量%、更に好ましくは
約5〜約15%の不揮発性シリコーンを含む。
本組成物の高度に好ましい成分は保湿剤又は保湿剤の混合物である。本保湿剤
又は保湿剤の混合物は、組成物の約0.1〜約30重量%、好ましくは約5〜約
25%、更に好ましくは約10〜約20%の量で存在する。適切な保湿剤は25
℃で300,000〜1,100,000cpsの粘度;25℃で1〜1.2g/ml
の比重、5.0〜5.5のpH;33〜58%の結合水含有率;5〜20%の自
由水含有率を有するグリセリン及びポリグリセリルメタクリレート潤滑剤から選
択される。
保湿剤は、多相の水中油中保湿剤分散液を形成するように、油中水型エマルジ
ョンの油相中に少くとも一部配合できる。油相は、組成物ベースで、好ましくは
約0.1〜約10重量%、更に好ましくは約0.1〜約3%の保湿剤を含む。保
湿剤は粒状親油性又は疎水性キャリヤ物質との混合物の形で油相中に導入される
か、又はその中に配合される。
望ましい性質を有するポリグリセリルメタクリレー卜潤滑剤は、ガーディアン
・ケミカル社(Guardian Chemical Corporation)から商標名“ルブラジェル”(Lu
brajel)として販売されている。“ルブラジェルDV”、“ルブラジェルMS”
及び“ルブラジェルCG”として特定される“ルブラジェル”が本発明で好まし
い。これらの商標名で販売されているゲル化剤は約1%プロピレングリコールを
含有している。
他の適切な保湿剤にはソルビトール、パンテノール、プロピレングリコール、
ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、アルコキシル化グルコース誘導体
、例えばグルカム(Glucam)(RTM)E‐20、ヘキサントリオール、グルコースエ
ーテル及びそれらの混合物がある。尿素も内部水相で保湿剤として適切に加えら
れる。
パンテノールモイスチャライザーは、D‐パンテノール〔(R)‐2,4‐ジ
ヒドロキシ‐N‐(3‐ヒドロキシプロピル)‐3,3‐ジメチルブタミド〕、
DL‐パンテノール、パントテン酸カルシウム、ローヤルゼリー、パンテチン、
パントテイン、パンテニルエチルエーテル、パンガミン酸、ピリドキシン、パン
トイルラクトース及びビタミンB複合体から選択できる。
本発明で好ましい保湿剤はグリセリンである。化学的に、グリセリンは1,2
,3‐プロパントリオールであって、市販製品である。
本発明の好ましい態様では顔料又は顔料の混合物を含む。本発明で使用に適し
た顔料は無機及び/又は有機である。顔料という用語の中には、艶消仕上剤及び
光散乱剤のような低い色又は艶を有する物質も含まれる。適切な顔料の例は酸化
鉄、アシルグルタメート酸化鉄、群青、D&C色素、カルミン及びそれらの混合
物である。メーキャップ組成物のタイプ、例えばファンデーション又はブラッシ
ャーに応じて、顔料の混合物が通常用いられる。
顔料及び抗アクネ活性剤は優れた全体にわたる適合性及び色安定性を有するこ
とが、本組成物の特色である。このため本発明のもう1つの面によれば、水相に
溶解された酸性抗アクネ活性剤と、油相に分散された顔料又は顔料の混合物を含
んだ、油中水型又は水中油型エマルジョン形態のメーキャップ組成物が提供され
る。
ファンデーション組成物は少くとも1種の艶消仕上剤を含有することもできる
。艶消仕上剤の機能は皮膚欠陥を隠して輝きを減らすことである。このような化
粧品上許容される無機剤、即ちCTFA Cosmetic Ingredient Dictionary,Third Ed
.,
に含まれるもの、例えばシリカ、水和シリカ、シリコーン処理シリカビーズ、マ
イカ、タルク、ポリエチレン、二酸化チタン、ベントナイト、ヘクトライト、カ
オリン、チョーク、ケイ藻土、アタパルジャイト、酸化亜鉛等が利用できる。艶
消仕上剤として特に有用なものには、硫酸バリウムでコートされたチタン化マイ
カ(二酸化チタンでコートされたマイカ)のような低艶顔料である。艶消仕上剤
として有用な無機成分の中には低艶顔料、タルク、ポリエチレン、水和シリカ、
カオリン、二酸化チタン及びそれらの混合物が特に好ましい。光散乱剤として本
発明で使用に適した物質は、約100ミクロン以内、好ましくは約5〜約50ミ
クロンの粒度を有する球形無機物質、例えば球形シリカ粒子として通常記載する
ことができる。
顔料の全濃度は全組成物の約0.1〜約25重量%、好ましくは約1〜約10
重量%であり、正確な濃度は望ましいシェードを出すためにファンデーションメ
ーキャップ又はブラッシャーで使用上選択される顔料の具体的混合物にある程度
依存している。好ましい組成物は約2〜約20重量%の二酸化チタン、最も好ま
しくは約5〜約10重量%の二酸化チタンを含有している。
潤い、皮膚感、皮膚外観及びエマルジョン適合性の観点から本発明で使用上好
ましい顔料は処理顔料である。顔料はアミノ酸、例えばリジン、シリコーン、ラ
ウロイル、コラーゲン、ポリエチレン、レシチン及びエステル油のような化合物
で処理できる。更に好ましい顔料はシリコーン(ポリシロキサン)処理顔料であ
る。
本発明の組成物の残部は脱イオン水である。組成物は、好ましくは約30〜約
95重量%、更に好ましくは約40〜約80%の油相と、約5〜約70重量%、
更に好ましくは約20〜約60%の水相からなる。
本発明のメーキャップ組成物は粒状架橋疎水性アクリレート又はメタクリレー
トコポリマーも含むことができる。このコポリマーは、有効な潤い効果を出すの
を助けながら、輝きを減少させて油を抑制する上で、特に有益である。架橋疎水
性ポリマーは好ましくはコポリマー格子の形をとり、少くとも1種の活性成分が
コポリマー格子中に均一に分散されて、その中に捕捉されている。一方、疎水性
ポリマーは多孔質粒子の形をとり、約50〜500、好ましくは100〜300
m2/g範囲の表面積(N2‐BET)を有して、活性成分をそこに吸収させること
ができる。
架橋疎水性ポリマーは本発明で用いられるとき約0.1〜約10重量%の量で
存在し、好ましくは外部のシリコーン含有油相中に配合される。活性成分は皮膚
適合性油、皮膚適合性保湿剤、皮膚軟化剤、モイスチャライジング剤及び日焼け
止め剤の1種以上又は混合物である。ポリマー物質は粉末の形をとり、その粉末
は粒子の混合系である。粉末粒子の系は、平均径約1ミクロン以下の単位粒子、
平均径約20〜100ミクロン範囲の融合単位粒子の凝集物及び平均径約200
〜1200ミクロン範囲の融合凝集物の集塊の集合体を含めた格子を形成してい
る。
活性成分用のキャリヤとして使用できる本発明の粉末物質は、架橋“後吸収”
疎水性ポリマー格子として広義に記載できる。粉末は固体、液体又は気体の形態
をとった活性剤を捕捉してその中に分散させていることが好ましい。格子は粒状
形をとり、活性物質を担持したときに易流動性分離固体粒子を形成する。格子は
既定量の活性物質を含有していてよい。ポリマーは下記構造式を有する:
上記においてx対yの比率は80:20であり、R′は‐CH2CH2‐であり、
R″は‐(CH2)11CH3である。
疎水性ポリマーは高度架橋ポリマー、更に具体的には高度架橋ポリメタクリレ
ートコポリマーである。その物質はダウ・コーニング社,Midland,Michigan,USA
により製造され、商標名ポリトラップ(P0LYTRAP)(RTM)として販売されている。
それは超軽質易流動性白色粉末であり、粒子は高レベルの親油性液体及び一部の
親水性液体を吸収して、同時に易流動性粉末特性を維持することができる。粉末
構造は20〜100ミクロンの凝集物に融合された1ミクロン以下の単位粒子の
格子からなり、凝集物は約200〜約1200ミクロンサイズの大粒子又は集合
体にルースに集塊化される。ポリマー粉末はその重量の4倍も多い流体、エマル
ジョン、分散物又は溶融固体物を含有することができる。
ポリマー粉末への活性剤の吸着はステンレススチールミキシングボウル及びス
プーンを用いて行うことができ、その場合に活性剤が粉末に加えられて、スプー
ンが活性剤をポリマー粉末中に静かに混ぜるために用いられる。低粘度流体は、
ポリマーを含有した密封しうる容器に流体を加えて、その後粘稠性が出るまでそ
の物質をタンブリングすることにより吸着させてもよい。リボン又はツインコー
ンブレンダーのように更に精巧なブレンド装置も用いることができる。本発明で
使用上好ましい活性成分はグリセリンである。好ましくは、保湿剤:キャリヤの
重量比は約1:4〜約3:1である。
高度架橋ポリメタクリレートコポリマーとしてマイクロスポンジズ(Microspon
ges)5647も適切である。これは約0.01〜約0.05μmの孔径及び20
0〜300m2/gの表面積を有する架橋疎水性ポリマーの全体的球状粒子の形を
とっている。しかも、それは好ましくは上記レベルで保湿剤を担持している。
本発明の組成物は、好ましくは約0.01〜約10%、更に好ましくは約0.
02〜約2%、特に約0.02〜約0.5%のレベルで、親水性ゲル化剤も含有
することができる。ゲル化剤は、好ましくは少くとも約4000mPa.s、更に好
ましくは少くとも約10,000mPa.s、特に少くとも50,000mPa.sの粘度
(1%水溶液、20℃、ブルックフィールド(Brookfield)RVT)を有する。
適切な親水性ゲル化剤は水溶性又はコロイド水溶性ポリマーとして通常記載で
き、それにはセルロースエーテル(例えば、ヒドロキシエチルセルロース、メチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、ポリビニルアルコール
、ポリクォータニウム(Polyquaternium)‐10、グアーガム、ヒドロキシプロピ
ルグアーガム及びキサンタンガムがある。
適切な親水性ゲル化剤の中には、カルボポール(Carbopol)樹脂の商標名でB.
F.グッドリッチ社(B.F.Goodrich Company)により販売されるカルボキシビニル
ポリマーとアクリル酸/アクリル酸エチルコポリマーがある。これらの樹脂は、
例えばポリアリルスクロース又はポリアリルペンタエリトリトールのような架橋
剤0.75〜2.00%で架橋されたアクリル酸のコロイド水溶性ポリアルケニ
ルポリエーテル架橋ポリマーから本質的になる。例としてはカルボポール934
、カルボポール940、カルボポール950、カルボポール980、カルボポー
ル951及びカルボポール981がある。カルボポール934は各スクロース分
子当たり平均で約5.8のアリル基を有するスクロースのポリアリルエーテル約
1%で架橋されたアクリル酸の水溶性ポリマーである。商品名カルボポール13
82、カルボポール1342及びペムレン(Pemulen)TR‐1として入手しうる
両親媒性質を有したアクリル酸の疎水性改質架橋ポリマー(CTFA名:アクリ
レート/10‐30アルキルアクリレートクロスポリマー)も本発明で使用に適
している。ポリアルケニルポリエーテル架橋アクリル酸ポリマー及び疎水性改質
架橋アクリル酸ポリマーの組合せも本発明で使用上適切である。本発明で使用に
向いた他の適切なゲル化剤は、トリヒドロキシステアリン及びアルミニウムマグ
ネシウムヒドロキシステアレートのようなオレオゲルである。本発明のゲル化剤
は常温及び高温双方で優れた安定特性を示す上で特に貴重である。
本発明で酸性基保有親水性ゲル化剤を中和する上で使用に適した中和剤には水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム、モノエタノールアミン
、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンがある。
本発明のメーキャップ組成物は皮膚軟化剤を更に含むことができる。本発明の
組成物に適した皮膚軟化剤には鉱物、植物及び動物油、脂肪及びワックス、脂肪
酸エステル、脂肪アルコール、アルキレングリコール及びポリアルキレングリコ
ールエーテル及びエステル、脂肪酸とそれらの混合物から選択される天然及び合
成油がある。
本発明で使用に適した皮膚軟化剤には、例えば場合によりヒドロキシ置換され
たC8‐C50不飽和脂肪酸及びそのエステル、C8‐C30飽和脂肪酸のC1‐C24
エステル、例えばミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル及びオクチル
ドデシルミリステート〔ウィケノール(Wickenol)142〕、蜜ロウ、飽和及
び不飽和脂肪アルコール、例えばベヘニルアルコール及びセチルアルコール、炭
化水素、例えば鉱油、ペトロラタム及びスクアラン、脂肪ソルビタンエステル(
1976年10月26日付で発行されたSeidenの米国特許第3988255号明
細書参照)、ラノリン及びラノリン誘導体、例えばラノリンアルコール、エトキ
シル化、ヒドロキシル化及びアセチル化ラノリン、コレステロール及びその誘導
体、動物及び植物トリグリセリド、例えばアーモンド油、ピーナツ油、小麦麦芽
油、亜麻仁油、ハホバ油、アプリコットピット(pit)油、クルミ油、パームナッ
ツ油、ピスタシオナッツ油、ゴマ種子油、菜種油、ケード(cade)油、コーン油、
ピーチピット油、ケシ種子油、マツ油、ヒマシ油、大豆油、アボカド油、サフラ
ワー油、ココナツ油、ハシバミ実油、オリーブ油、ブドウ種子油及びヒマワリ種
子油と、ダイマー及びトリマー酸のC1‐C24エステル、例えばジイソプロピル
ダイメレート(dimerate)、ジイソステアリルマレート、ジイソステアリルダイメ
レート及びトリイソステアリルトリメレート(trimerate)がある。
好ましい皮膚軟化剤は炭化水素、例えばイソヘキサデカン、鉱油、ペトロラタ
ム及びスクアラン、ラノリンアルコールとステアリルアルコールから選択される
。これらの皮膚軟化剤は独立して又は混合して用いられ、本発明の組成物中約1
〜約30重量%の量で存在でき、好ましくは全組成物の約5〜約15重量%の量
で存在する。
組成物は、例えば香料、フィラー、例えばナイロン、日焼け止め剤、保存剤、
電解質、例えば塩化ナトリウム、タンパク質、酸化防止剤、キレート化剤及び油
中水型乳化剤のような追加物質も適宜に含有することができる。
メーキャップ組成物のもう1つの任意成分は1種以上の紫外線吸収剤である。
しばしば日焼け止め剤として記載される紫外線吸収剤は、組成物の全重量に基づ
き、約1〜約12重量%範囲の濃度で存在できる。好ましくは、UV吸収剤は約
2〜約8重量%である。更に好ましくは、UV吸収剤は約4〜約6重量%範囲の
濃度で組成物中に存在できる。本発明で使用に適した紫外線吸収剤の中では、ベ
ンゾフェノン‐3、オクチルジメチルPABA〔パジメート(Padimate)O〕及び
それらの混合物が特に好ましい。
本発明のもう1つの任意だが好ましい成分は1種以上の追加キレート化剤であ
り、好ましくは組成物の全重量に基づき約0.02〜約0.10重量%範囲で存
在する。好ましくは、キレート化剤は組成物の全重量に基づき約0.03〜約0
.07重量%範囲の濃度で存在する。組成物中に含有させてよいキレート化剤の
中にはEDTA四ナトリウムがある。
ファンデーション組成物でもう1つの任意だが好ましい成分は、1種以上の保
存剤である。ファンデーション組成物中の保存剤濃度は、組成物の全重量に基づ
き、約0.05〜約0.8重量%、好ましくは約0.1〜約0.3重量%の範囲
内である。本発明で使用に適した保存剤には安息香酸ナトリウム、プロピルパラ
ベン及びそれらの混合物がある。
本発明のメーキャップ組成物はファンデーション、ブラッシャー、コンシーラ
ー、コンパクトパウダー等、好ましくはファンデーション及びコンシーラーの形
態をとることができる。
下記表は本発明のメーキャップ組成物について説明するために示されている。
表に掲載された様々な成分を各グループに分けて、各グループの諸成分を一緒
にミックスしてから、下記操作に従い残りのグループに加える。
第一ステップにおいて、相Aの成分の混合物を均一になるまで剪断ミキシング
下で約5分間攪拌する。高速剪断ミキシング下で、相Bの物質をAに徐々に加え
、バッチを分散するまで20分間ミックスする。
相C、その後相Dの成分を分散するまで高剪断ミキシング下で相A及びBの混
合物にゆっくり加える。シリカをこの時点で加え、混合物中に分散させる。
得られたバッチを90℃に加熱してから、相Eの成分を加える。容器を55℃
に冷却し、プレミックスされた相Fを加える。バッチを均一になるまでミックス
する。混合液を30℃に冷却し、相Gを加える。
相Hのプレミックスはすべての成分を完全に溶解するまでミックスすることに
より作る。30℃で相Hのプレミックスを高剪断下でバッチ混合物に加え、表面
に過剰の水が存在しないことを確実にする。次いで混合物を15分間粉砕する。
最後に、相I、J、K及びLを希釈物として加える。
得られたメーキャップ組成物は直ちにパッケージ化できる。
例のメーキャップ組成物は、抗アクネ活性と、改善された処方及び色安定性を
示す。
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Z,VN
(72)発明者 フィッシュ,カレン
イギリス国バークシャー、ブラックネル、
レクトリー、レイン、フライアース、キー
プ、7
(72)発明者 デックナー,ジョージ エンデル
アメリカ合衆国オハイオ州、シンシナチ、
タナガー、ヒルズ、ドライブ、10572