【発明の詳細な説明】
化粧品組成物
技術分野
本発明は、化粧品組成物に関し、特に、抗ニキビ活性及び向上された製品安定
性を有する着色ファンデーションメーキャップ組成物及びコンシーラーに関する
。
発明の背景
ファンデーション組成物は、皮膚のトーン及びキメを平坦化するために並びに
、孔、欠点、細かい皺などを隠すために、顔及び体の他の部分に塗布できる。フ
ァンデーション組成物は、また皮膚の保湿を図り、皮膚の油レベルのバランスを
保ち及び、日照、風及び厳しい環境の悪影響に対抗する保護をもたらすために塗
布される。
メーキャップ組成物は、一般に液状若しくはクリーム懸濁液、エマルジョン、
ジェル、圧縮粉末又は無水油及びワックス組成物の形態で入手可能である。
米国特許第3,444,291号は、65から75重量部の微晶質ワックス及び約25
から35重量部の鉱油を含む組成物を塗布することによって皮膚溝を充填しカモ
フラージュする方法を開示している。この組成物は、着色剤、好ましくはコール
タール染料、例えばD&CレッドNo.17を含み、これはユーザの皮膚の色に
適合する。
広がることができ、流れることができ、脂のない化粧品カバーアップ組成物は
、米国特許第4,486,405号に教示されている。この組成物は、実質的に同一の濃
度で存在する第1の及び第2のアルコキシル化界面活性剤の存在によって特徴付
けられる。
米国特許第4,804,532号には、従来の技術において用いられるよりもかなり低
い濃度の結晶質シリカを用いるフェイシャル化粧品粉末が挙げられている。この
粉末は、頬紅やフェイシャルコーティングとして用いられるが、皮膚の小じわ、
皺及び孔を隠すことに効果的であると言われている。組成物は、着色相と希釈相
の混合物である。着色相は、結晶質シリカを着色剤とブレンドすることによって
形成される。得られた着色相は、真珠光物質、例えばタルク及びマイカから本質
的に形成される希釈相と混合されて、組成物を形成する。
有意に高濃度の真珠光物質を有するファンデーション組成物の使用は、米国特
許第3,978,207号に教示されている。このファンデーションは、圧縮粉末組成物
であり、真珠光物質例えばマイカと、つや消しした真珠箔効果、すなわち光沢の
ある外観をもたらすバインダー油の存在によって特徴付けられる。
米国特許第4,659,562号は、5から95重量%の微細シリカの混合物及び約5
から95重量%の微細ポリエチレン繊維の均質混合物をバインダー剤として含む
化粧品メーキャップ組成物を開示している。この組成物は、塗布された皮膚の領
域にわって、その均一性を維持すると述べられている。すなわち、「しわ防止(c
reaseproof)」と言われている。'562号特許の組成物は、真珠光剤が添加された
着色剤を含む。
Nakamuraら、第14回I.F.S.C.C.会議、バルセロナ、1986,Vol.1,51-63(19
86)の前刷りには、球面シリカ及びポリジメチルシロキサンを用いた新規メーキ
ャップ組成物が記述されている。この組み合わせは、比較されたメーキャップフ
ァンデーションよりも大きい程度に小じわ視覚性を減らすファンデーションを提
供すると述べられている。小じわ視覚性のこの減少は、球面シリカ及びポリジメ
チルシロキサンの新規の使用によって高められた光学的なぼかしによって引き起
こされる。
米国特許第5,143,722号は、ポリシロキサンで被覆された顔料、シリコーン相
、水性相及びポリジオルガノシロキサン−ポリオキシアルキレン共重合界面活性
剤を含む油中水形エマルジョンを含む化粧品メーキャップ組成物を開示している
。
顔料は、着色、カバー及び皮膚外観の向上をもたらすために、化粧品組成物に
組み込まれる。着色化粧品エマルジョン組成物の配合については、被覆顔料を組
み込むことが好ましい。未被覆顔料とは異なり、被覆顔料、例えばシリコーン被
覆顔料は、シリコーン油中で「濡れることができる」利点を有する。
ポリ(メチル水素)シロキサンは、化粧品組成物における使用に適当である顔
料用被覆物としての使用について知られている。ポリ(メチル水素)シロキサン
は、顔料に持続性をもたらす活性水素官能価を含む。しかしながら、水又はアル
コールが存在する配合に用いられる場合、これらの物質の普通望ましくない副反
応が−Si−H官能価残基における求核攻撃であり、下記に示されるような水素
ガスが発生する:
−SiH+ROH −SiOR+H2
式中ROHは水又はアルコールである。
上記反応によって起こる水素ガスの生成は、水素化ケイ素含有ポリシロキサン
で被覆された顔料が酸性pHで水又はアルコールの存在下で用いられる配合物に
おいて、望ましくない「泡立ち」を起こすことが知られている。本発明の組成物
は、この問題を解決するために求められた。
酸性スキンケア薬剤例えばサリチル酸は、低いpH(高濃度の遊離酸が溶液中
に存在する場合)で最も活性があるので、プロトン化形態で有意に存在するpH
で、水性相から薬剤を配送することが望ましい。従って、本発明の主な目的は、
酸性スキンケア活性物の低pH水溶液を含み、同時に望ましくない水素ガスの発
生を引き起こさない化粧品組成物を提供することである。
また本発明の目的は、改良された製品安定性を有する化粧品組成物を提供する
ことである。
本発明の更なる目的は、改良された抗ニキビ活性を有する化粧品組成物を提供
することである。
発明の要約
本発明のある態様によれば、
(a)酸性スキンケア活性物の水性若しくはヒドロアルコール性溶液(hydroal
coholic solution)を含む不連続水性相;
(b)連続油相;及び
(c)ポリオルガノシロキサン若しくはシランから選択された有機ケイ素成分
で被覆された顔料
を含み、該水性相が約6よりも低いpHを有し、被覆された顔料が、被覆され
た顔料1g当たり約2.0mlH2未満の水素ポテンシャルを有することを特徴と
する油中水形エマルジョンの形態の化粧品組成物が、ここに提供される。
本発明の化粧品組成物は、改良された製品安定性及び水素ガス発生の減少をも
たらす。
全てのレベル及び割合は、他に示さなければ、全組成物の重量基準による。鎖
長及びアルコキシル化の度合いも、また重量平均基準において特定される。
発明の詳細な記載
本発明の化粧品組成物は、酸性スキンケア活性物の水性若しくはヒドロアルコ
ール性溶液を含む水性相、油相及び被覆顔料を含む。組成物は、油中水形エマル
ジョンの形態である。
本発明の組成物の第1の必須成分は、酸性スキンケア活性物の水性若しくはヒ
ドロアルコール性溶液である。
適当なスキンケア活性物は、ヒドロキシカルボン酸から選択できる。ここで用
いられる場合、用語酸性スキンケア活性物は、酸性官能基(例えば、カルボキシ
、スルホニック)を有する如何なるスキンケア活性物をも意味する。
適当なヒドロキシカルボン酸は、下記の化学構造を有するヒドロキシモノカル
ボン酸から選択できる:
R1(CR2OH)m(CH2)nCOOH
式中R1、R2=H、1から25の炭素原子を有する飽和若しくは不飽和、直鎖若
しくは分岐鎖又は環状構造のアルキル、アラルキル若しくはアリール基であり;
m=1、2、3、4、5、6、7、8若しくは9であり;n=0若しくは23ま
での数である。
ヒドロキシモノカルボン酸は、遊離酸、ラクトン又は塩の形態として存在して
もよい。ラクトン形態は、分子内及び分子外ラクトンのいずれかであることがで
きるが、最も一般的には、ヒドロキシ基とカルボキシル基(carboxylic group)と
の間の1以上の水分子の排除によって形成される環構造を有する分子内ラクトン
である。ヒドロキシモノカルボン酸は元々有機物であるので、無機若しくは有機
塩、例えばアンモニウムヒドロキシド、ナトリウム若しくはカリウムヒドロキシ
ド又はトリエタノールアミンと、塩又は錯体を形成し得る。
ヒドロキシモノカルボン酸及びその関連化合物は、立体異性体、例えばD、L
及びDL形として存在し得る。
R1及びR2の典型的なアルキル、アラルキル及びアリール基には、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ベンジル及びフェニルが含まれる。R1及びR2
の水素原子及び(CH2)nは、非官能性成分、例えばF、Cl、Br、I、S又
はラジカル、例えば、1から9の炭素原子を有する飽和若しくは不飽和の低級ア
ルキル若しくはアルコキシによって置換され得る。ヒドロキシモノカルボン酸の
代表例は、2−ヒドロキシ酢酸(グリコール酸)、2−ヒドロキシプロパン酸(
乳酸)、2−メチル2−ヒドロキシプロパン酸(メチル乳酸)、2−ヒドロキシ
ブタン酸、フェニル2−ヒドロキシ酢酸(マンデル酸)、フェニル2−メチル2
−ヒドロキシ酢酸、3−フェニル2−ヒドロキシプロパン酸(フェニル乳酸)、
2,3−ジヒドロキシプロパン酸(グリセリン酸)、2,3,4−トリヒドロキシ
ブタン酸、2,3,4,5−テトラヒドロキシペンタン酸、2,3,4,5,6−ペン
タヒドロキシヘキサン酸、2−ヒドロキシドデカン酸(アルファヒドロキシラウ
リン酸)、2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロキシヘプタン酸、ジフェニル2−
ヒドロキシ酢酸(ベンジル酸)、4−ヒドロキシマンデル酸、4−クロロマンデ
ル酸、3−ヒドロキシブタン酸、4−ヒドロキシブタン酸、2−ヒドロキシヘキ
サン酸、5−ヒドロキシドデカン酸、12−ヒドロキシドデカン酸、10−ヒド
ロキシデカン酸、16−ヒドロキシヘキサデカン酸、2−ヒドロキシ−3−メチ
ルブタン酸、2−ヒドロキシ−4−メチルペンタン酸、3−ヒドロキシ−4−メ
トキシマンデル酸、4−ヒドロキシ−3−メトキシマンデル酸、2−ヒドロキシ
−2−メチルブタン酸、3−(2−ヒドロキシフェニル)乳酸、3−(4−ヒド
ロキシフェニル)乳酸、ヘキサヒドロマンデル酸、3−ヒドロキシ−3−メチル
ペンタン酸、4−ヒドロキシデカン酸、5−ヒドロキシデカン酸及びアロイリチ
ン酸である。
ここでの使用に適する他のタイプのヒドロキシ酸は、下記の構造を有するヒド
ロキシジカルボン酸である:
HOOC(CHOH)m(CH2)nCOOH
式中m=1、2、3、4、5、6、7、8又は9であり;n=0又は23までの
整数である。
ヒドロキシジカルボン酸もまた、遊離酸、ラクトン又は塩の形態として存在し
得る。ヒドロキシジカルボン酸及びその関連化合物もまた、立体異性体、例えば
D、L、DL及びメソ形態として存在し得る。
炭素原子に結合している水素は、非官能性成分、例えばF、Cl、Br、I、
S又はラジカル、例えば、1から9の炭素原子を有する飽和若しくは不飽和の低
級アルキル若しくはアルコキシによって置換され得る。
ヒドロキシジカルボン酸の代表例は、2−ヒドロキシプロパン二酸(タルトロ
ン酸)、2−ヒドロキシブタン二酸(リンゴ酸)、エリトラル酸及びトレアリン
酸(酒石酸)、アラビラル酸(arabiraric acid)、リブラル酸、キシラル酸及び
リキサル酸、グルカン酸(糖酸)、ガラクタル酸(ムチン酸)、マンノ糖酸、グ
ラル酸、アラル酸、アルトラル酸、イダル酸並びにタラル酸である。
本発明での使用に適するヒドロキシ酸の第3のタイプは、上述された第1のタ
イプ及び第2のタイプのいずれかの上記一般式によって容易に表現されないその
他の群の化合物である。第3のタイプのヒドロキシ酸には、下記のものが含まれ
る:
下記式のヒドロキシカルボン酸:
R(OH)m(COOH)n
式中、m、n=1、2、3、4、5、6、7、8又は9であり、R=H、1から
25の炭素原子を有する飽和若しくは不飽和の直鎖若しくは分岐鎖又は環状のア
ルキル、アラルキル若しくはアリール基であり;クエン酸、イソクエン酸、シト
ラマル酸、アガリシン酸(n−ヘキサデシルクエン酸)、キナ酸、グルクロン酸
、グルクロノラクトン、ガラクツロン酸、ガラクツロノラクトンを含むウロン酸
、ヒドロキシピルビン酸、ヒドロキシピルビン酸ホスフェート、アスコルビン酸
、ジヒドロアスコルビン酸、ジヒドロキシ酒石酸、2−ヒドロキシ−2−メチル
ブタン酸、1−ヒドロキシ−1−シクロプロパンカルボン酸、2−ヒドロキシヘ
キサンジアル、5−ヒドロキシリジン、3−ヒドロキシ−2−アミノペンタン酸
、トロパ酸、4−ヒドロキシ−2,2−ジフェニルブタン酸、3−ヒドロキシ−
3−メチルグルタル酸、並びに4−ヒドロキシ−3−ペンタン酸である。
第3のタイプのヒドロキシ酸は、また遊離酸、ラクトン又は塩の形態として存
在することもでき、また立体異性体、例えばD、L、DL及びメソ形態として存
在することもできる。
炭素原子に接触する水素原子は、非官能性成分、例えばF、Cl、Br、I、
S又はラジカル、例えば、1から9の炭素原子を有する飽和若しくは不飽和の低
級アルキル若しくはアルコキシによって置換され得る。
ヒドロキシ酸の混合物もまた、ここでの組成物に用いられることができる。ヒ
ドロキシ酸は、小じわを減らし、皮膚感触及び外観を改良する観点から本発明に
有用である。
ここで用いられる他の適当なヒドロキシ酸には、サリチル酸、レチノイン酸及
びアゼライン酸が含まれる。
ここでの使用に好ましい酸性スキンケア活性物は、サリチル酸、レチノイン酸
、アゼライン酸、乳酸、グリコール酸、ピルビン酸及びこれらの混合物であり、
より好ましくは、サリチル酸及びアゼライン酸であり、特にはサリチル酸である
。サリチル酸は、抗ニキビ活性物としてここで有用である。
酸性スキンケア活性物は、組成物の約0.1重量%から約10重量%、好まし
くは約0.1重量%から約5重量%、より好ましくは約0.5重量%から約3重量
%のレベルで存在する。
酸性スキンケア活性物は、水又はヒドロアルコール性溶液、例えばC2−C6の
アルコール、ジオール及びポリオールベースの溶液に可溶化であり、好ましくは
、アルコールは、エタノール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、
ヘキシレングリコール及びこれらの混合物から選択されたものである。アルコー
ルは、好ましくは、約1%から約20%のレベルで本発明の組成物に存在する。
最終の水性相/ヒドロアルコール性スキンケア活性溶液は、好ましくは約pK3
+1未満の周囲温度(25℃)でのpHを有し、この場合、pKaは、十分にプ
ロトン化されたスキンケア活性物についての対数酸性度定数である。好ましい実
施形態では、最終溶液のpHは、約pKaである。
対数酸性度定数は、従って、下記の等式を参照して定義され
H++Hn-1A=HnA
式中HnAは、十分にプロトン化された酸であり、nは、十分にプロトン化され
た酸におけるプロトンの数であり、Hn-1Aは、1つのプロトンの喪失に相当す
る酸の結合塩基である。
この等式のための酸性度定数は、従って、以下の通りである:
この特定の目的のために、酸性度定数は、25℃及びイオン強度0で定義され
る。文献での値は、可能なものは採用される(Stability constants of Metal-Io
n Complexes Special Publication No.25,The Chemical Society,Londonを参
照のこと);不確かさがある場合には、ガラス電極を用いた電位差計滴定によっ
て決定される。
ここで用いられる酸性スキンケア活性物のpKaは、好ましくは約1から約5.
5、より好ましくは約2から約4.5、特に約2から約4の範囲である。
水性相のpHは、約pH6未満、好ましくは約pH2から約pH5、より好ま
しくは約pH2.5から約pH4である。約5未満のpH値では、水性相は好ま
しくは、酸不安定種、例えばポリアクリル酸若しくはポリメタクリル酸又はエス
テルの存在がない。
本発明の組成物は、また酸性スキンケア活性物を可溶化するための可溶化剤も
含むことができる。好ましくは、ここでの可溶化剤は、ピロリドンベースの可溶
化剤、ポリエチレングリコールの可溶化非イオン性界面活性剤であって、約15
よりも大きい、好ましくは約18よりも大きいHLBを有するもの、並びにこれ
らの混合物から選択されたものである。ここでの可溶化剤は、好ましくは組成物
の約0.1重量%から約10重量%、より好ましくは約0.1重量%から約5重量
%、特に好ましくは約0.5重量%から約2重量%で存在する。
ここでの使用に適するピロリドンベースの可溶化剤には、ポリビニルピロリド
ン若しくはC1−C4のアルキルポリビニルピロリドンであって、約1500から
約1,500,000、好ましくは約3000から約700,000、より好まし
くは約5000から約100,000の範囲の分子量(粘度平均)を有するも
のが含まれる。ピロリドンベースの可溶化剤の適当な例は、ポリビニルピロリド
ン(PVP)(又はポビドン)及びブチル化ポリビニルピロリドンである。ここ
で最も好ましいピロリドンベースの可溶化剤は、ポリビニルピロリドンである。
PVPは、BASFからLuviskol(RTM)の商品名で市販されている。ここで好ましい
PVP可溶化剤は、Luviskol K17であり、これは、約9000の粘度平均分子量
を有する。ここで使用される他のピロリドンベースの可溶化剤には、C1−C18
のアルキル又はヒドロキシアルキルピロリドン、例えばラウリルピロリドンが含
まれる。
ピロリドンベースの可溶化剤は、好ましくは、組成物の約0.1重量%から約
10重量%、より好ましくは約0.1重量%から約5重量%、特に約0.5重量%
から約2重量%のレベルで本発明の組成物中に存在する。酸性スキンケア活性物
:ピロリドンベースの可溶化剤の重量比は、好ましくは約10:1から約1:1
0、より好ましくは約5:1から約1:5である。
本発明の好ましい実施形態では、約0.01重量%から約5重量%の追加酸性
又はその塩が含まれ、これは、対応する酸、例えばクエン酸、ホウ酸、及び塩並
びにこれらの混合物のpKa未満又はこれと等しいpH値で、水に可溶性である
。これらの物質は、酸性スキンケア活性物の可溶化を補助する観点から、ピロリ
ドンベースの錯化剤と組み合わせて、本発明において有用である。この観点から
本発明において特に好ましいのは、クエン酸のナトリウム塩である。好適実施形
態では、酸若しくはその塩が、25℃で少なくとも5%w/wのレベルまで可溶
である。
本発明の組成物は、油中水形エマルジョンの形態であり、ここで好適実施形態
では、油相が揮発性シリコーン及び不揮発性シリコーンの混合物を含む。シリコ
ーン流体は、約1重量%から約50重量%の量で存在する。適当な揮発性シリコ
ーンには、環状及び直鎖の揮発性ポリオルガノシロキサンが含まれる。用語、「
不揮発性」は、ここで用いられる場合、当業者によって理解されるように、物質
が、周囲条件下でかなり低い又は全く有意な蒸気圧を示さないことを意味するべ
きである。一般に、これは、1気圧及び25℃で0.2mmHgを越えないこと
を意味するであろう。
種々の揮発性シリコーンの記載は、Toddら、“Volatile Silicone Fluids for
Cosmetics",91,Cosmetics and Toiletries 27-32(1976)に見出される。
好ましい環状シリコーンには、平均約3から約9、好ましい約4から約5のケ
イ素原子を含むポリジメチルシロキサンが含まれる。好ましい直鎖シリコーンに
は、平均約3から約9のケイ素原子を含むポリジメチルシロキサンが含まれる。
直鎖の揮発性シリコーンは、一般に25℃で約5センチストークス未満の粘度を
有し、一方環状物質は、約10センチストークス未満の粘度を有する。本発明に
有用なシリコーン油の例には次のものが含まれる:Dow Corning 344、Dow Corni
ng 21330、Dow Corning 345及びDow Corning 200(Dow Corning Corporationに
より製造):Silicone 7202及びSilicone 7158(Union Carbide Corporationに
より製造):SF202(General Electricにより製造)並びにSWS-03314(Stauffer C
hemicalにより製造)。
適当な不揮発性シリコーンは、好ましくは25℃で約1,000から約2,00
0,000mm2s-1、より好ましくは10,000から約1,800,000mm2
s-1、さらにより好ましくは約100,000から約1,500,000mm2s-1
の平均粘度を有する。しかしながら、より低い粘度の不揮発性シリコーンコンデ
ィショニング剤も、使用できる。粘度は、Dow Corning Corporate Test Method
CTM0004,1970年7月20日に説明されたガラスキャピラリ粘度計によって測定でき
る。本発明の使用に適する不揮発性シリコーン流体には、ポリアルキルシロキサ
ン、ポリアリールシロキサン、ポリアルキルアリールシロキサン、アミノ官能置
換物を有するポリシロキサン、ポリエーテルシロキサンコポリマー、及びこれら
の混合物が含まれる。本発明に有用なシロキサンは、例えばメチル、ヒドロキシ
、エチレンオキシド、プロピレンオキシド、アミノ及びカルボキシを含む如何な
る数の部分で末端キャップ化されることができる。しかしながら、スキンコンデ
ィショニング特性を有する他のシリコーン流体も使用され得る。使用され得る不
揮発性ポリアルキルシロキサン流体には、例えば、ポリジメチルシロキサンが含
まれる。これらのシロキサンは、例えばViscasil(RTM)シリーズとしてGeneral E
lectric Companyから、及びDow Corning 200シリーズとしてDow Corningから入
手可能である。好ましくは、粘度は25℃で約10mm2s-1から
100,000mm2s-1の範囲である。使用され得るポリアルキルアリールシロ
キサン流体には、例えばポリメチルフェニルシロキサンも含まれる。これらのシ
ロキサンは、例えばSF1075メチルフェニル流体としてGeneral Electric Company
から、若しくは556 Cosmetic Grade FluidとしてDow Corningから入手可能であ
る。使用され得るポリエーテルシロキサンコポリマーには、例えば、ポリプロピ
レンオキシド改質ジメチルポリシロキサン(例えば、Dow Corning DC-1248)が
含まれるが、エチレンオキシド又は、エチレンオキシド及びプロピレンオキシド
の混合物も使用され得る。
適当なシリコーン流体を開示している文献には、US-A-2,826,551、Green;197
6年6月22日発行のDrakoffのUS-A-3,964.500;PaderのUS-A-4,364,837;及びWool
stonのGB-A-849,433,が含まれる。さらに、1984年のPetrarch Systems Inc.,発
行のSilicone Compoundsは、適当なシリコーン流体の拡張(排除ではない)リス
トを提供する。
ここでの使用に好ましい不揮発性シリコーンには、少なくとも1つのポリジオ
ルガノシロキサンセグメント及び少なくとも1つのポリオキシアルキレンセグメ
ントを含有するポリジオルガノシロキサンーポリオキシアルキレンコポリマーが
含まれ、該ポリジオルガノシロキサンセグメントは、
RbSiO(4-b)/2
のシロキサンユニットから本質的になり、式中bは、全部で約0から約3の値を
有し、コポリマー中の全シロキサンユニットではケイ素当たりおよそ2R残基の
平均値であり、Rは、該ポリオキシアルキレンセグメントをポリジオルガノシロ
キサンセグメントに結合するメチル、エチル、ビニル、フェニル及び二価の残基
から選択された基を示し、全R基の少なくとも約95%がメチルである;そして
、該ポリオキシアルキレンセグメントは、少なくとも500、好ましくは少なく
とも約1000の平均分子を有し、約0から約50モル%のポリオキシプロピレ
ンユニット及び約50から約100モル%のポリオキシエチレンユニットからな
り、該ポリオキシアルキレンセグメントの少なくとも1つの末端部分は、該ポリ
ジオオルガノシロキサンセグメントに結合されており、該ポリジオルガノシロキ
サンセグメントに結合されていない該ポリオキシアルキレンセグメントの末端部
分の
いずれかは、末端基によって満たされる;コポリマー中のポリジオルガノシロキ
サンセグメント対ポリオキシアルキレンセグメントの重量比は、約2から約8の
値を有する。このようなポリマーは、US-A-4,268,499に記述されている。
ここでの使用により好ましいのは、下記の一般式を有するポリジオルガノシロ
キサン−ポリオキシアルキレンコポリマーである:
式中、x及びyは、ポリジオルガノシロキサンセグメント対ポリオキシアルキレ
ンセグメントの重量比が約2から約8であるように選択され、a:(a+b)の
モル比が約0.5対約1であり、Rは鎖末端基、特に水素;ヒドロキシ;アルキ
ル、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ベンジル;アリール、例えばフ
ェニル;アルコキシ、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ;ベン
ジロキシ;アリーロキシ、例えばフェノキシ;アルケニロキシ、例えばビニロキ
シ及び、アリロキシ;アシロキシ、例えばアセトキシ、アクリロキシ及びプロピ
オノキシ、並びにアミノ、例えばジメチルアミノから選択されたものである。
コポリマー中のセグメントの数及び平均分子量は、コポリマー中のポリジオル
ガノシロキサンセグメント対ポリオキシアルキレンセグメントの重量比が、好ま
しくは約2.5から約4.0となるようなものである。
適当なコポリマーは、Wacker-Chemie GmbH,Geschaftsbereich S,Postfach D
-8000 Munich 22からBelsil(RTM)の商品名で、Th.Goldschmidt Ltd.,Tego Hous
e,Victoria Road,Ruislip,Middlesex,HA4 OYLからAbil(RTM)の商品名で市販され
ている。本発明での使用に特に好ましいのは、Belsil(RTM)6031、Abil(RTM)
B88183、DC3225C、DC5200、Abil We09及びAbil EM90である。ここで好ましいシ
リコーンは、CTFA規格によりジメチコーンコポリオールとし
て既知である。
シリコーン油相は、好ましくは、組成物の2重量%から約25重量%、より好
ましくは約5重量%から約15重量%の不揮発性シリコーンを含む。
本発明の第3の必須成分は、ポリオルガノシロキサン又はシランから選択され
た有機ケイ素成分で被覆された顔料であり、ここで被覆顔料は、被覆顔料1グラ
ム当たり、約2.0未満、好ましくは約1.0未満、より好ましくは約0.5未満
、特に約0.1mlH2未満の水素ポテンシャルを有する。ここで用いられる顔料は
、微粒形状をしている。顔料は、本発明の組成物において連続油相へ組み込まれ
る。用いられる被覆物は、共有結合、物理的吸着又は付着によって顔料表面に結
合されることができ、好ましくは顔料の表面に対して共有結合している。本発明
での被覆物の機能は、シリコーン中水形エマルジョンの連続シリコーン相におい
て「濡れることができる」ように顔料を疎水性改質することである。被覆顔料は
、また水素ガスの発生の減少及び製品安定性の改良の観点からも有用である。
特定の理論に拘束されないが、顔料が油中水形エマルジョンの油相に存在する
が、水性相からの水素イオンは、エマルジョンの界面を経て油相へ通過でき、こ
こでこれらは顔料被覆物と反応することに、例えば水素ガスを発生することに役
立つと思われる。しかしながら、被覆顔料1グラムあたり約2mlH2未満の水素
ポテンシャルを有する有機ケイ素被覆顔料を使用することによって、水素ガスの
発生が減る。
被覆顔料の水素ポテンシャルは、下記のテスト方法を用いることによって、こ
こで測定される:
20gの被覆顔料を含有する被覆顔料の分散物を、磁力撹拌器上のフラスコに
おき、水酸化カリウムの2%エタノール性溶液100mlを、周囲温度で撹拌し
ながら添加する。発生した水素ガスを、周囲温度及び圧力(25℃、1気圧)下
で第2のフラスコに回収する。従って、放出された水素ガスを、容量的に測定す
ることができる。
広範な有機ケイ素成分は、ここで顔料を処理するために用いられ得る。本発明
に適当なポリオルガノシロキサンは、下記から選択される:
(A) 下記の式の物質:
(R1)3SiO-(Si(R2R3)O)p-Si(R2R3)OA2
式中、pは1から1000、好ましくは1から100であり、A2は、水素又は
1から30の炭素原子を有するアルキル基であり、R1はC1−C30のアルキル、
好ましくはメチルであり、R2及びR3は独立してC1−C30のアルキル及びフェ
ニルから選択され、好ましくはR2及びR3は共にメチル、又はR2はメチル及び
R3はフェニルである;又は、
(B) 下記の式の物質:
(R1)3SiO-(Si(R2)(H)-O)i-Si(R1)3
式中、iは1から1000、好ましくは1から100であり、R1及びR2は上記
式(A)で定義されたものである。
好適実施形態では、有機ケイ素成分は、シランから選択される。シランは下記
の式の物質から選択できる:
(C) A1SiX1X2X3
式中Aは1から30の炭素原子を有するアルキル又はアルケニル基であり、X1
、X2及びX3は、独立してC1−C4のアルコキシ、好ましくはメトキシもしくは
エトキシ、又はハロ、好ましくはクロロである。
本発明における顔料が、ここで上述された式(C)を有するシラン物質で処理
された場合、下記式(1)を有する顔料が生成される:
P-O-Si(OH)(A)-[-O-Si(OH)(A)-]0-100-OH
式中、Pは顔料表面における原子であり、各Aは30までの炭素原子を有するア
ルキル又はアルケニル基である。一群の隣接する式(1)で示されたポリシロキ
サン鎖は、酸素原子を介して架橋されて、顔料表面から延長するポリシロキサン
鎖に加えて、顔料表面に沿って延長する100まで繰り返された-Si(-OP)
-O-ユニットを有するポリシロキサン鎖を形成することができる。直鎖又は分岐
鎖アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル、ヘプチル、オクチルなど、オクタデシルまでである。「アルケニル」には、
1以上の二重結合を有する炭素鎖が含まれ、このような基の例には、メチレン、
プロピレン、アクリリル、メタクリリル、及び不飽和脂肪酸残基、例えばオレイ
ック(C17H33−)、リノレイック(C17H31−)及びリノレニック(C17H29
−)が含まれる。
本発明における顔料が、上述された式(A)を有するポリオルガノシロキサン
物質で処理される場合、下記式(2)を有する顔料が生成される:
P-O-(Si(R2R3)O)p-Si(R1)3 (2)
式中、pは1−1000、好ましくは1から100であり、R1、R2及びR3は
、式(A)について上述したものであり、Pは顔料表面の原子である。
本発明における顔料が、上述された式(B)を有するポリオルガノシロキサン
物質で処理される場合、下記式(3)を有する顔料が生成される:
(R1)3SiO-[Si(R2)(-OP)-O-]p-Si(R1)3 (3)
式中、各Pは顔料表面の原子であり、pは1から1000、好ましくは1から1
00であり、R1及びR2は式(B)において上述されたものであり、ここで10
0までの繰り返し(Si−O)ユニットのそれぞれは、酸素原子を介して顔料表
面に結合される。
顔料(又は2つ以上の顔料の混合物)は、混合器においてそれを乾燥した微細
形態にすること、有機ケイ素成分を添加すること及び混合することによって被覆
されることができる。有機ケイ素被覆物は、好ましくは、有機ケイ素被覆顔料の
約0.01重量%から約5重量%、より好ましくは約0.1重量%から約4重量%
、特に好ましくは、約0.5重量%から約2重量%のレベルである。
水素ガス発生の減少及び製品安定性の向上の観点から最も好ましい被覆顔料は
、Cardre 70429である。
本発明での使用に適する顔料は、無機及び/又は有機物であることができる。
顔料という用語には、低着色又は光沢を有する物質、例えばマット仕上げ剤及び
光散乱剤も含まれる。適当な顔料の例は、酸化鉄、ルチル形二酸化チタン、アナ
ターゼ形二酸化チタン、酸化第二鉄、酸化第一鉄、酸化クロム、水酸化クロム、
マンガンバイオレット、アシルグルタメート酸化鉄、ウルトラマリンブルー、D
&C染料、カルミン、及びこれらの混合物である。メーキャップ組成物のタイプ
、例えばファンデーション又は頬紅に依存して、顔料の混合物が通常用いられる
であろう。
ファンデーション組成物は、また少なくとも1つのマット仕上げ剤も含むこと
ができる。(用語、マット仕上げ剤は、用語、顔料に含まれる。)マット仕上げ
剤の機能は、皮膚欠陥を隠し、てかりを減らすことがである。このような化粧品
的に許容可能な無機剤、即ち、CTFA Cosmetic Ingredient Dictionary,第3版に
、シリカ、水和シリカ、シリコーン処理済シリカビーズ、マイカ、タルク、ポリ
エチレン、二酸化チタン、ベントナイト、ヘクトライト、カオリン、チョーク、
珪藻土、アタプルジャイトなどとして含まれるようなものが、利用され得る。マ
ット仕上げ剤として、特に好ましいものは、低光沢顔料、例えばバリウムスルフ
ェートで被覆されたチタン化マイカ(二酸化チタンで被覆されたマイカ)である
。マット仕上げ剤として有用な無機成分には、低光沢顔料、タルク、ポリエチレ
ン、水和シリカ、カオリン、二酸化チタン及びこれらの混合物が特に好ましい。
光散乱剤として本発明での使用に適する物質は、一般に、約100ミクロンまで
、好ましくは約5から約50ミクロンの粒子サイズを有する球面形状無機物質、
例えば球面シリカ粒子として記述されることができる。酸化亜鉛は、本発明の組
成物での使用に好ましくない。
顔料の他の例には、有機着色剤のレーキ、例えばFD&C染料7番カルシウム
レーキ、FD&Cイエロー5番アルミニウムレーキ、D&Cレッド9番バリウム
レーキ及びD&Cレッド30番が含まれる。
被覆顔料の全濃度は、全組成物の約0.1重量%から約25重量%、好ましく
は約1から約15重量%、より好ましくは約8重量%から約12重量%にするこ
とができ、実際の濃度は、所望の濃淡を達成するためにファンデーションメーキ
ャップ又は頬紅中で用いられることに適した顔料の特定の混合物に、いくらか依
存している。好ましい組成物は、約2重量%から約20重量%の二酸化チタン、
及び最も好ましくは約5重量%から約10重量%の二酸化チタンを含む。
本発明における組成物のかなり好ましい成分は、湿潤剤又は湿潤剤の混合物で
ある。本発明における湿潤剤又は湿潤剤の混合物は、組成物の約0.1重量%か
ら約30重量%、好ましくは約1重量%から約25重量%、より好ましくは約1
重量%から約10重量%の量で存在する。適当な湿潤剤は、300,000から
1,100,000cpsの25℃での粘度;1から1.2g/mlの25℃での
比重、5.0から5.5のpH;33から58%の結合水含量;及び5から20
%の自由水含量を有するグリセリン及びポリグリセリルメタクリレート潤滑剤(l
ubricant)から選択される。
湿潤剤は、油中水形エマルジョンの油相に少なくとも部分的に組み込まれるこ
とができる。油相は、好ましくは、組成物主体において約0.1重量%から約1
0重量%、より好ましくは約0.1重量%から約3重量%の湿潤剤を含む。湿潤
剤は、粒状親油性もしくは疎水性キャリヤー物質との混合物の形態として油相に
導入されるか、これの内部に組み込まれることができる。
所望特性を有するポリグリセリルメタクリレート潤滑剤は、Guardian Chemica
l Corporationから“Lubrajel"の商品名で販売されている。“Lubrajel DV",“L
ubrajel MS"及び“Lubrajel CG"して同定される“Lubrajels"が、本発明におい
て好ましい。これらの商品名で販売されるゲル化剤は、約1%のプロピレングリ
コールを含む。
他の適当な湿潤剤には、ソルビトール、パンテノール、プロピレングリコール
、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレングリコール、アル
コキシル化グルコース誘導体、例えばGlucan(RTM)E-20、ヘキサントリオール
、及びグルコースエーテル、並びにこれらの混合物が含まれる。
パンテノール保湿剤(moisturizer)は、D−パンテノール([R]−2,4−ジヒ
ドロキシ−N−[3−ヒドロキシプロピル)]−3,3−ジメチルブタミド)、DL
−パンテノール、カルシルムパントテネート、ロイヤルゼリー、パンテチン、パ
ントテイン、パンテニルエチルエチルエーテル、パンガミン酸、ピリドキシ、パ
ントイルラクトース及びビタミンB複合体から選択されることができる。
本発明において好ましい湿潤剤は、グリセリンである。化学的には、グリセリ
ンは1,2,3−プロパントリオールであり、商業製品である。
本発明の組成物の残りは、脱イオン水である。本組成物は、好ましくは、約2
0重量%から約95重量%、より好ましくは約40重量%から約80重量%の油
相と、約5重量%から約80重量%、より好ましくは約20重量%から約60重
量%の水性相を含む。
本発明のメーキャップ組成物は、また粒状の架橋疎水性アクリレート又はメタ
クリレートコポリマーも含むことができる。このコポリマーは、効果的な保湿利
益をもたらすことを助ける一方で、てかりを減らし、油を制御することに特に有
用である。架橋疎水性ポリマーは、好ましくは、全体にわたり均一に分散され、
コポリマーの格子内部に捕獲される少なくとも1つの活性成分を有するコポリマ
ー格子の形状のものである。或いは、疎水性ポリマーは、約50から約500、
好ましくは100から300m2/gの範囲の表面領域(N2−BET)を有し、
その中に吸着された活性成分を有する多孔質粒子の形態を採ることができる。
架橋疎水性ポリマーは、本発明に用いられる場合、約0.1重量%から約10
重量%の量であり、好ましくは外部シリコーン含有油相に組み込まれる。活性成
分は、皮膚適合性油、皮膚適合性湿潤剤、エモリエント、保湿剤、及びサンスク
リーンの1つ以上又はこれらの混合物であることができる。ポリマー物質は、粉
末の形態であり、この粉末は、粒子の結合系である。粉末粒子の系は、格子を形
成し、これは、平均粒径が約1ミクロン未満のユニット粒子を含み、平均粒径が
約20から100ミクロンの範囲のサイズの融合ユニット粒子に凝集し、平均粒
径が約200から1200ミクロンの範囲のサイズの融合凝集体のクラスターに
凝集する。
本発明の粉末物質は、活性成分のためのキャリヤーとして用いられることがで
き、架橋「吸着後の」疎水性ポリマー格子として、広く記述されることができる
。粉末は、好ましくは捕獲されて、そこに分散され、活性物は固体、液体又はガ
スの形状であり得る。格子は粒状であり、活性物質とともに加えられた場合に、
分離した固体粒子が自由に流れる(free flowing)することに寄与する。格子は、
予め決定された量の活性物質を含んでもよい。ポリマーは下記の構造式を有する
:
式中x対yは80:20であり、R'は-CH2CH2-であり、R"は-(CH2)11C
H3-である。
疎水性ポリマーは、高度に架橋されたポリマーであり、より特には、高度に架
橋されたポリメタクリレートコポリマーである。この物質は、Dow Corning Corp
oration,Midland,Michigan,USAにより製造されており、POLYTRAP(RTM)の商品名
で販売されている。それは超軽量の自由流動性の白い粉末であり、粒子は、高レ
ベルの親油性液体物と親水性液体物を吸着することができ、一方、これと同時に
、自由流動性の粉末特性が維持される。この粉末構造は、1ミクロン未満のユニ
ット粒子の格子から構成されており、これは、20から100ミクロンの凝集体
に融合し、この凝集体は約200から1200ミクロンサイズのマクロ粒子又は
凝集体とゆるくクラスター形成する。ポリマー粉末は、流体、エマルジョン、分
散物、又は溶解固体の重量の4倍ほどの量で含まれ得る。
ポリマー粉末における活性物の吸着は、ステンレススチール混合椀及びスプー
ンを用いて達成でき、この際、活性物は粉末に添加され、そしてスプーンはポリ
マー粉末へ活性成分をゆっくりと保持させるために用いられる。低粘度の流体は
、ポリマーを含む密閉可能容器に流体を添加し、次いで稠度が達成されるまで物
質を混転することによって吸着させ得る。より精巧な混合装置、例えばリボンも
しくはツインコア混合器も、用いることができる。本発明での使用に好ましい活
性成分は、グリセリンである。好ましくは、湿潤剤:キャリヤーの重量比は、約
1:4から約3:1である。
Microsponges 5647も、高度架橋ポリメタクリレートコポリマーとして適当で
ある。これは、一般に、約0.01から約0.05μmの孔サイズ及び200−3
00m2/gの表面領域を有する球面粒子の架橋疎水性ポリマーの形態を採る。
繰り返しになるが、上述したレベルで湿潤剤を添加することが好ましい。
本発明の組成物は、好ましくは約0.01%から約10%、より好ましくは約
0.02%から約2%、特に約0.02%から約0.5%のレベルで親水性ゲル化
剤も含むことができる。ゲル化剤は、好ましくは、少なくとも約4000mPa
.s、より好ましくは少なくとも約10,000mPa.s、特に少なくとも5
0,000mPa.sの粘度(1%水溶液、20℃、ブロックフィールドRVT
)を
有する。
適当な親水性ゲル化剤は、一般に、水溶性又はコロイド状水溶性ポリマーとし
て記述されることができ、これにはセルロースエーテル(例えば、ヒドロキシエ
チルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、
ポリビニルアルコール、Polyquaternium-10、グアーガム、ヒドロキシプロピル
グアーガム及びキサンタンガムが含まれる。
とりわけ適当な親水性ゲル化剤は、アクリル酸/アルキルアクリレートコポリ
マー、及びCarbopol樹脂の商品名でB.F.Goodrich Companyから販売のカルボキシ
ビニルポリマーである。これらの樹脂は、0.75%から2.00%の架橋剤、例
えばポリアリルスクロース又はポリアリルペンタエリスリトールで架橋されたア
クリル酸のコロイド状水溶性ポリアルケニルポリエーテルから本質的になる。こ
の例には、Carbopol 934、Carbopol 940、Carbopol 950、Carbopol 980、Carbop
ol 951及びCarbopol 981が含まれる。Carbopol 934は、スクロースの約1%のポ
リアリルエーテルで架橋されたアクリル酸の水溶性ポリマーであり、スクロース
分子毎に平均約5.8のアリル基を有する。また、両親媒性特性を有するアクリ
ル酸の疎水性改質架橋ポリマーも、本発明での使用に適しており、これは、Carb
opol 1382、Carbopol 1342及びPemulen TR-1(CTFA規格:アクリレート/10-30アル
キルアクリレートコポリマー)の商品名で入手可能である。ポリアルケニルポリ
エーテル架橋アクリル酸ポリマーと親水性改質架橋アクリル酸ポリマーの組み合
わせも、本発明での使用に適している。本発明での使用に適する他の適当なゲル
化剤は、オレオゲル、例えばトリヒドロキシステアリン及びアルミニウムマグネ
シウムヒドロキシステアレートである。本発明でのゲル化剤は、通常及び上昇し
た温度の双方にわたって、優れた安定性特性をもたらすために特に有用である。
本発明において、酸性基含有親水性ゲル化剤を中性化するために使用すること
が適当な中和剤には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化アンモニウム
、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミンが含ま
れる。
本発明のメーキャップ組成物は、さらに、皮膚軟化剤を含むことができる。本
発明の組成物に適当な皮膚軟化剤には、ミネラル、植物性及び動物性の油、脂肪
及びワックス、脂肪酸エステル、脂肪アルコール、アルキレングリコール並びに
ポリアルキレングリコールエーテル及びエステル、脂肪酸、並びに、これら混合
物から選択された天然及び合成の油が含まれる。
本発明での使用に適当な皮膚軟化剤には、例えば、場合によってヒドロキシで
置換されたC8−C50不飽和脂肪酸及びそのエステル、C8−C30飽和脂肪酸のC1
−C24エステル、例えばイソプロピルミリステート、セチルパルミテート及び
オクチルドデシルミリステート(Wickenol 142)、蜂蝋、飽和及び不飽和脂肪アル
コール、例えばベヘニルアルコール及びセチルアルコール、炭化水素、例えば鉱
油、ペトロラタム及びスクアラン、脂肪酸ソルビタンエステル(US-A-3988255,S
eiden,1976年10月25日発行を参照のこと)、ラノリン及びラノリン誘導体、例え
ばラノリンアルコールエトキシル化物、ヒドロキシル化物及びアセチル化ラノリ
ン、コレステロール及びその誘導体、動物性及び植物性トリグリセリド、例えば
アーモンド油、ピーナッツ油、小麦胚油、亜麻仁油、ホホバ油、アプリコット種
の油、クルミ、ヤシの実、ピスタチオの実、ゴマ種、セイヨウアブラナ種、杜松
油、コーン油、モモ種油、ケシの実の油、パイン油、ひまし油、大豆油、アボカ
ド油、ベニバナ油、ココナッツ油、ハシバミの実の油、オリーブ油、ブドウ種油
、及びヒマワリ種油、並びに二量体及び三量体酸のC1−C24エステル、例えば
、ジイソプロピルダイマレート、ジイソステアリルマレート、ジイソステアリル
ダイマレート及びトリイソステアリルトリマレートが含まれる。
好ましい皮膚軟化剤は、炭化水素から選択され、例えばイソヘキサデカン、鉱
油、ペトロラタム及びスクアラン、ラノリンアルコール及びステアリルアルコー
ルである。これら皮膚軟化剤は、独立して又は混合物中で用いられてもよく、本
発明の組成物中に、全組成物の約1重量%から約30重量%の量で存在してもよ
く、好ましくは約5重量%から約15重量%の量で存在してもよい。
本組成物は、また追加物質、例えば芳香剤、充填剤例えばナイロン、サンスク
リーン剤、防腐剤、電解質例えば塩化ナトリウム、タンパク質、抗酸化剤、キレ
ート剤及び、妥当な油中水形乳化剤も含み得る。
メーキャップ組成物の他の任意成分は、1以上の紫外線吸収剤である。紫外線
吸収剤は、サンスクリーン剤としてしばしば記述されるが、これは組成物の全重
量に基づき約1重量%から約12重量%の間の範囲の濃度で存在することができ
る。好ましくは、UV吸収剤は、約2重量%から8重量%の間を構成する。より
好ましくは、UV吸収剤は、約4重量%から約6重量%の間の範囲の濃度で組成
物中に存在することができる。本発明における使用に適する紫外線吸収剤のうち
、ベンゾフェノン−3、オクチルジメチルPABA(Padimate O)、Parsol MCX及
びこれらの混合物が特に好ましい。
本発明において任意ではあるが好ましい他の成分は、組成物の全重量に基づき
、好ましくは約0.02重量%から約0.10重量%の範囲である1以上の追加キ
レート剤である。好ましくは、キレート剤は、組成物の全重量に基づき、約0.
03重量%から約0.07重量%の間の範囲の濃度で存在する。とりわけ本組成
物に含まれ得るキレート剤は、テトラナトリウムEDTAである。
配合物組成物において任意であるが好ましい他の成分は、1以上の防腐剤であ
る。ファンデーション組成物中の防腐剤濃度は、組成物の全重量に基づいて、約
0.05重量%から約0.8重量%の間の範囲、好ましくは約0.1重量%から約
0.3重量%の間の範囲である。本発明での使用に適する防腐剤には、ナトリウ
ムベンゾエート及びプロピルパラベン並びにこれらの混合物が含まれる。
本発明の化粧品組成物は、ファンデーション、頬紅、コンシーラー、コンパク
トパウダーなど、好ましくはファンデーション及びコンシーラーの形態にするこ
とができる。
下記の表は、本発明の化粧品組成物の実施例を示している。
実施例I−Vの配合は、下記のようにして調製できる。表に挙げられた種々の
成分をグループに分け、下記に説明される手順に従って、各グループの構成物を
、残りのグループのメンバーに添加する前に一緒にして混合した。
最初の工程では、A相の成分の混合物を、均質になるまで剪断混合しながら、
およそ5分間撹拌する。高速剪断混合器を用いて、B相の物質をAに徐々に添加
し、バッチを20分間混合する。C相及びD相を添加し、得られた混合物を、十
分に分散されるまで粉砕する。
C相からの成分を、次いで添加し、得られた混合物を、十分に分散されるまで
粉砕する。
ワックス状のD相を、次いで添加し、バッチを水槽中で85℃に加熱する。ワ
ックスが溶融したら、バッチを水槽から取り出し、50℃に冷ます。E相のプレ
ミックスを、次いでバッチヘ添加し、10分間均質化する。バッチを室温に冷ま
す。F相を添加して、バッチを、10分間均質化する。
水性相を下記のように調製する。H相の成分を、溶解するまで混合する。PV
Pをジプロピレングリコールに添加して混合し、サリチル酸を、混合しながら添
加することによって、G相を調製する。加熱を、必要であれば用いてもよい。ほ
とんどの粉末が溶解したら、グリセリンを、混合しながらG相に添加し、次いで
Carbowaxを添加する。G相を冷ましてエタノールを添加する。透明になるまで溶
液を混合する。H相をかなりゆっくりとG相に添加して混合する。
撹拌しながら低速度で均質化する一方で、水性相を、最後に油相に素早く添加
する。すべての水性相を添加したら、高剪断をおよそ5分間バッチに加え、最終
製品の粘度を高める。
得られたメーキャップ組成物をすぐにパッケージングする。
実施例の化粧品組成物は、抗ニキビ効果、改良された製品安定性及び水素ガス
発生の減少を示す。
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フロントページの続き
(72)発明者 ジェイクボーヴィック,デイヴィッド・ア
ンドリュー
イギリス国ミドルセックス、ティダブリュ
18、2ディイー、ステインズ、チェリー、
オーチャード 35
(72)発明者 ジェイムズ,マーティン イアン
イギリス国サリー、ジーユー15、3エヌデ
ィ、カンバーリー、ウッドランドズ、ロー
ド 59
(72)発明者 スカリー,ジェイムズ ジョゼフ
イギリス国サリー、ティダブリュ20、9エ
イエイ、イグハム、ルニーミード、コート
14
(72)発明者 ワトソン,アンドリュー ディヴィッド
イギリス国サリー、アールエイチ1、6エ
ヌディ、レッドヒル、ミードヴェイル、サ
マーセット、ロード 75