JPH0950300A - ディジタル音声記録再生装置 - Google Patents

ディジタル音声記録再生装置

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JPH0950300A
JPH0950300A JP7202275A JP20227595A JPH0950300A JP H0950300 A JPH0950300 A JP H0950300A JP 7202275 A JP7202275 A JP 7202275A JP 20227595 A JP20227595 A JP 20227595A JP H0950300 A JPH0950300 A JP H0950300A
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Takashi Onishi
孝史 大西
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低いビットレートで信号処理を行っても音質の
劣化がなく、かつディジタル信号処理部への供給電流を
有効に使用することができるディジタル音声記録再生装
置を提供する。 【解決手段】ディジタル音声信号を半導体メモリ10に
記録して再生するディジタル音声記録再生装置であっ
て、半導体メモリ10への書き込みに先だって又は半導
体メモリ10から読み出した後、ディジタル音声信号を
所定のビットレート(通常のビットレート又はハーフビ
ットレート)で信号処理するDSP5と、所望のビット
レートを選択するビットレート切り替えスイッチRAT
Eと、選択されたビットレートに応じて、DSP5の信
号処理条件(ポストフィルタの周波数特性又はDSP5
の動作クロック周波数)を変更する主制御回路8とを具
備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル音声記録
再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロホンより入力したアナログ信号
をディジタル信号に変換して半導体メモリ等の記録媒体
に記録しておき、その記録した信号をアナログ信号に変
換してスピーカで再生できるディジタル音声記録再生装
置が従来より知られている。
【0003】このようなディジタル音声記録再生装置に
おいては、メモリ容量を節約するために、記憶すべきデ
ータ量をできるだけ小さくするために何らかのデータ圧
縮方法が用いられている。
【0004】例えば、特開昭63−259700号公報
はADPCM方式によって音声情報を圧縮して半導体メ
モリに記憶する装置を開示している。さらに効率よく圧
縮する方法として、近年、携帯電話等において標準の圧
縮方法として用いられているVSELP(Vector Sum E
xcited Linear Prediction)と呼ばれるCELP(Code
Excited Linear Prediction)方式の圧縮方法がある。
この圧縮方法はLPC合成フィルタの音源信号を種々の
パターンからなるコードブックを用いてきわめて効率的
にベクトル量子化する方法であり、ビットレートを低減
しても良好な音質が得られる最も有力な方式の一つであ
る。この圧縮方式は演算量が膨大でありかつ実時間で演
算を行わせる必要があるために、高速にディジタル信号
の演算を行うことができるDSP(Digital Signal Pro
cessor)が通常用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たCELP方式の圧縮方法においても、ビットレートを
極端に低く、例えば半分以下にした場合は音質が劣化し
てしまうという欠点がある。また、上記したCELP方
式の圧縮方法においてはビットレートを低くすると圧縮
時の分析演算処理過程も小さくなるのが通例である。こ
のため同一のDSPでビットレートの異なるCELP方
式の圧縮アルゴリズムの演算を行わせると、ビットレー
トの低い圧縮アルゴリズムは演算処理量が少ないために
DSPの演算処理能力をそれほど使わなくても処理でき
ることになる。このことはDSPの演算処理能力を十分
生かすことなしに供給電源の電流が無駄に消費されてい
ることになり、例えばDSPへの供給電源が電池であれ
ば電池の寿命を縮めてしまうという問題点もあった。
【0006】本発明のディジタル音声記録再生装置はこ
のような課題に着目してなされたものであり、その目的
とするところは、異なるビットレートで信号処理を行っ
ても音質の劣化がなく、かつ信号処理手段への供給電流
を有効に使用することができるディジタル音声記録再生
装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、第1の発明に係るディジタル音声記録再生装置
は、ディジタル音声信号を記録媒体に記録して再生する
ディジタル音声記録再生装置であって、記録媒体への書
き込みに先だって又は記録媒体から読み出した後、ディ
ジタル音声信号を所定のビットレートで信号処理する信
号処理手段と、所望のビットレートを選択する選択手段
と、選択されたビットレートに応じて、信号処理手段の
処理条件を変更する変更手段とを具備する。
【0008】また、第2の発明に係るディジタル音声記
録再生装置は、第1の発明に係るディジタル音声記録再
生装置において、信号処理手段がノイズを除去するため
のノイズフィルタを含み、選択されたビットレートに応
じてノイズフィルタの周波数特性を変更する。
【0009】また、第3の発明に係るディジタル音声記
録再生装置は、第1のディジタル音声記録再生装置にお
いて、信号処理手段がディジタル音声信号に対して圧縮
符号化を行う圧縮符号化手段を含み、選択されたビット
レートに応じて圧縮符号化時の動作クロック周波数を変
更する。
【0010】すなわち、第1の発明に係るディジタル音
声記録再生装置においては、記録媒体への書き込みに先
だって又は記録媒体から読み出した後、ディジタル音声
信号を所定のビットレートで信号処理手段によって信号
処理するときに、信号処理手段の処理条件が選択された
ビットレートに応じて変更される。
【0011】また、第2の発明に係るディジタル音声記
録再生装置においては、第1の発明に係るディジタル音
声記録再生装置において、ノイズを除去するためのノイ
ズフィルタの周波数特性が選択されたビットレートに応
じて変更される。
【0012】また、第3の発明に係るディジタル音声記
録再生装置においては、第1のディジタル音声記録再生
装置において、ディジタル音声信号を圧縮符号化すると
きの動作クロック周波数が選択されたビットレートに応
じて変更される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態とし
てのディジタル音声記録再生装置のブロック構成図であ
る。同図において、マイク1は増幅器(AMP)2と低
域通過フィルタ(LPF)3とアナログ/ディジタル
(A/D)変換器4とを介してディジタル信号処理部
(以下DSPと呼ぶ)5の第1端子に接続されている。
また、スピーカ13は増幅器(AMP)12とディジタ
ル/アナログ(D/A)変換器11を介してDSP5の
第2端子に接続されている。
【0014】DSP5の第3端子はデータI/O(入出
力)バッファ7の第1端子に接続されるとともに、DS
P5の第4端子は制御回路6を介してデータI/Oバッ
ファ7の第2端子に接続され、データI/Oバッファ7
の第3端子は主制御回路8の第1端子に接続されてい
る。さらにDSP5の第5端子には並列接続された2種
類のクリスタルX1、X2とこれら2つのクリスタルX
1、X2のいずれかを選択するためのマルチプレクサM
PXとが接続されている。クリスタルX1、X2は互い
に異なる動作クロック周波数を有している。
【0015】この主制御回路8の第2端子は主電源スイ
ッチ16とバッテリBATとを介して接地され、第3端
子は録音ボタンRECに接続され、第4端子は再生ボタ
ンPLに接続され、第5端子は停止ボタンSTに接続さ
れ、第6端子は早送りボタンFFに接続され、第7端子
は早戻しボタンREWに接続され、第8端子はIマーク
ボタンに接続され、第9端子はEマークボタンに接続さ
れ、第10端子はビットレート切り替えスイッチRAT
Eに接続されている。
【0016】さらに、主制御回路8の第11端子は駆動
回路14を介して表示器15に接続され、第12端子は
着脱自在な記録媒体としての半導体メモリ10に接続さ
れ、第13端子は半導体メモリ10に接続されたアドレ
ス制御回路9に接続されている。
【0017】上記したIマークボタンとEマークボタン
はタイピストや秘書等に何らかの指示を与えるためのイ
ンデックスマークであり、以下の場合に操作される。例
えば、文章録音者が本装置を使用して複数の文章を記録
する場合に、IマークボタンIを操作することにより、
複数文章間の優先関係を示すインストラクション(I)
マークを同時に記録して、音声によって具体的に文章の
優先関係をタイピストや秘書向けに指示することができ
る。また、Eマークボタンを操作することによりEマー
クを記録して複数文書間の区切りをタイピスト等に指示
することができる。
【0018】以下に、上記した半導体メモリ10の内部
構成について説明する。半導体メモリ10の内部は一時
記録媒体部と主記録媒体部とで構成されている。一時記
録媒体部にはSRAM、EEPROM、高誘電体メモ
リ、フラッシュメモリなど主記録媒体部と比較して比較
的高速で読み書きが行えるものが用いられる。主記録媒
体にはフラッシュメモリ、光磁気ディスク、磁気ディス
ク、磁気テープなどが用いられる。本実施形態ではこの
内、一時記録媒体部にSRAMを用い、主記録媒体部に
はフラッシュメモリを用いている。
【0019】ところで、半導体メモリ10は、本実施形
態では、図2に示すような記録構成を有している。即
ち、メモリ空間はインデックス部10Aと音声データ部
10Bとに大きく二分されている。インデックス部10
Aには、音声データ部10Bに記録される複数の音声メ
ッセージファイル10B1、10B2、10B3、…、
それぞれについての操作開始位置情報10A1と操作終
了位置情報10A2、その他、符号モードや操作条件等
が記録される。また、音声データ部10Bにおける現在
の動作位置を示す動作位置情報10A3が記録される。
【0020】以下に上記した構成を有するディジタル音
声記録再生装置の動作を説明する。音声の録音時、マイ
クロホン1より得られるアナログ信号は増幅器(AM
P)2により増幅され、低域通過フィルタ(LPF)3
を通した後、アナログ/ディジタル(A/D)変換器4
によってディジタル音声信号に変換される。このディジ
タル信号はDSP5に入力される。DSP5は制御回路
6の制御の基にディジタル音声信号を所定のビットレー
トで圧縮する。圧縮されたディジタル信号はデータI/
Oバッファ7を介して主制御回路8へ出力される。
【0021】主制御回路8は上記した複数の操作ボタン
及びスイッチの操作に応じて、DSP5と、アドレス制
御回路9と、半導体メモリ10の動作を制御する。例え
ば録音時はアドレス制御回路9に適当なアドレス信号を
与え、データI/Oバッファ7から供給されたディジタ
ル音声信号を半導体メモリ10に記録する。
【0022】このようにして記録されたディジタル音声
信号を再生する場合、主制御回路8は適当なアドレス信
号をアドレス制御回路9に与え、半導体メモリ10に記
録されたディジタル音声信号を読み出してデータI/O
バッファ7を介してDSP5に供給する。ディジタル音
声信号はDSP5によって伸張された後、ディジタル/
アナログ(D/A)変換器11でアナログ音声信号に変
換される。このアナログ音声信号は増幅器(AMP)1
2によって増幅されてスピーカ13から出力される。ま
た主制御回路8は、録音または再生動作の間、駆動回路
14を制御して表示器15に動作モードなどの各種情報
を表示させる。
【0023】以下に上記したディジタル音声記録再生装
置の動作を図3のフローチャートを参照してさらに詳細
に説明する。電池BATがセットされて電源が主制御回
路8に供給されると、主制御回路8は電源電圧を検出し
て所定の電圧以上であれば図3のフローチャートに示す
ような動作を開始する。
【0024】即ち、まず、主制御回路8の外部条件や内
部記憶部の初期設定を行う(ステップS1)。ただしこ
の時点では、ディジタル音声記録再生装置全体への電力
供給を指示するための主電源スイッチ16はOFF状態
にある。したがって初期設定を完了した後、主制御回路
8は主電源スイッチ16がON状態かどうかを検出する
(ステップS2)。検出の結果、主電源スイッチ16が
ON状態であることを検出したならば、当該ディジタル
音声記録再生装置全体に電力を供給するための電池BA
Tと各回路との間に設けられた不図示スイッチをONに
する。そして、ステップS3でメモリインデックスを読
み込む。すなわち、半導体メモリ10のインデックス部
10Aから操作開始位置情報10A1、操作終了位置情
報10A2、その他、符号モードや操作条件等を読み込
む。このとき半導体メモリ10から読み込んだデータに
基づいて所定のインデックスが半導体メモリ10にあら
かじめ正常に記録されているかどうか、即ち半導体メモ
リ10のフォーマット(初期化)が正常かどうかを判断
する(ステップS4)。
【0025】ここで、メモリフォーマットが正常に行わ
れている場合はステップS7に進んで後述する処理を行
なう。一方、半導体メモリ10にフォーマットされてい
ないものが記録されていた場合には正常ではないと判断
され、半導体メモリ10のインデックス部10Aに利用
条件を示す情報を入力し、且つ音声データ部10Bに
“0”を入力する処理であるメモリフォーマットを行う
かどうかを確認する(ステップS5)。この場合、主制
御回路8は駆動回路14を制御してメモリフォーマット
を行うか否かの確認表示を表示器15に行わせる。
【0026】ここで、メモリフォーマットをしないこと
を確認指示するボタン(停止ボタンST兼用)が押され
たとき、主制御回路8はステップS8のエラー表示のス
テップにおいて、駆動回路14を制御して表示器15に
て半導体メモリ10が正常でないことを示す表示を行な
うとともに、半導体メモリ10を取り替えるべきである
旨の指示表示を行い、当該ディジタル音声記録再生装置
全体に電力を供給するための電池BATと各回路との間
に設けられた不図示のスイッチをOFFする。その後、
半導体メモリ10の交換のために主電源スイッチ16が
OFFされるまで待機し(ステップS9)、それがOF
Fされたことを検出すると上記ステップS2に戻る。
【0027】また、ステップS5で、メモリフォーマッ
ト処理を確認指示するボタン(録音ボタンREC兼用)
が押されたならば、半導体メモリ10のフォーマットを
行い(ステップS6)、ステップS7に進む。
【0028】ステップS7では駆動回路14を制御して
表示器15に初期設定が完了したことを示す表示を行わ
せ、インデックス部10Aから読み出した動作位置情報
10A3に基づいて現在の動作位置を検出し(ステップ
S10)、駆動回路14を制御して表示器15にてその
検出した現在位置の表示を行う。その後、当該ディジタ
ル音声記録再生装置の操作ボタンのいずれかが押された
かどうかを検出しながら各回路を待機状態にさせる(ス
テップS11)。
【0029】そして、いずれかの操作ボタンが押された
ことを検出すると、まず、操作されたのが録音ボタンR
ECかどうか検出し(ステップS12)、もし録音ボタ
ンRECが押されれば、DSP5を制御してA/D変換
器4から入力される音声情報を圧縮し、アドレス制御回
路9を制御して半導体メモリ10の音声データ部10B
に記録を行う録音処理に入る(ステップS13)。
【0030】操作されたのが録音ボタンRECでない時
には、次に、再生ボタンPLが押されたかどうかの検出
を行う(ステップS14)。ここでもし再生ボタンPL
が押されていれば、アドレス制御回路9を制御して半導
体メモリ10の音声データ部10Bから記録されている
音声データを読み出し、これをDSP5に送って伸長処
理を施した後、D/A変換器11でアナログ信号に変換
してスピーカ13から出力する再生処理に入る(ステッ
プS15)。
【0031】また、再生ボタンPLが押されていない時
は、早送りボタンFFが押されているかどうかを検出す
る(ステップS16)。もし早送りボタンFFが押され
ていれば、動作位置を順次適当な速度(例えば、再生時
の20倍)で早送りを行う早送り処理に入る(ステップ
S17)。
【0032】早送りボタンFFが押されていなければ、
早戻しボタンREWが押されているかどうかの検出を行
なう(ステップS18)。もし早戻しボタンREWが押
されていれば、上記早送りの場合とは逆の方向に同様の
速度で動作位置の移動を行う早戻し処理に入る(ステッ
プS19)。
【0033】上記したステップS13、S15、S1
7、S19の各処理中に停止ボタンSTが押されたとき
は各処理から抜けて上記ステップS11に戻る。また、
操作されたのが録音、再生、早送り、早戻し等のボタン
でなければ、主電源スイッチ16がOFFか否かの検出
と各種の設定ボタンの状態の検出を行う(ステップS2
0)。主電源スイッチ16がOFF操作されているとき
はアドレス制御回路9を制御して、半導体メモリ10の
インデックス部10A内の情報を消去し、主制御回路8
の内部の不図示の記憶部に記憶してあるインデックス情
報を、半導体メモリ10のインデックス部10Aに転送
する(ステップS21)。このインデックス転送処理が
完了すると、電池BATと各回路との間に設けられた不
図示のスイッチをOFFにして(ステップS22)、上
記ステップS2に戻る。
【0034】また、上記ステップS20において、主電
源スイッチ16がOFFでないと判断された場合は設定
ボタンの状態を検出し、その状態を内部記憶部に記憶し
た後、上記ステップS11に戻る。ここで、設定ボタン
とは、実際に当該ディジタル音声記録再生装置に別個に
設けられたボタンではなく、録音ボタンREC、再生ボ
タンPL、停止ボタンST、早送りボタンFF、早戻し
ボタンREW、IマークボタンI、EマークボタンEの
内の幾つかのボタンの同時押しにより代用されるボタン
である。
【0035】次に、上記図3のステップS13における
録音処理の詳細を図4のフローチャートを参照して更に
説明する。録音ボタンRECが押されたことを検出する
とこの録音処理に処理が移り、まず、ビットレート切り
替えスイッチRATEにより通常ビットレートとハーフ
ビットレートのうちどちらのビットレートが選択されて
いるかを検出する(ステップS31)。ここで通常のビ
ットレートが選択されている場合はマルチプレクサMP
XによってクリスタルをX1に切り換える(ステップS
32)。また、ハーフビットレートが選択されている場
合はクリスタルをX2に切り換える(ステップ33)。
これにより音声符号化時のDSP5の動作クロック周波
数が設定される。そしてこのときのRATE選択情報や
録音感度情報等の音声録音モードに関する情報をコマン
ドとしてDSP5へ転送する(ステップ34)。そし
て、内部記憶部に記憶しているインデックス情報(動作
位置情報)に基づいて半導体メモリ10の音声データ部
10Bにおける録音スタート位置を求め、この録音スタ
ート位置に関する情報をインデックス部10Aに操作開
始位置情報10A1として書き込む(ステップS3
5)。ここでDSP5はある所定長(例えば20ms)
のディジタル音声データ群をフレームとして処理し、こ
こでは1フレーム分のディジタル音声データを設定され
た動作クロック周波数で符号化する(ステップ36)。
得られた1フレーム分の符号化データは主制御回路8に
転送される(ステップ37)。そして、転送された符号
化データを書き込むべきアドレスを、内部記憶部に記憶
されている動作位置情報に基づいて算出し、アドレス制
御回路9へ出力する(ステップS38)。これと同時
に、DSP5からの1フレーム分の符号化データが半導
体メモリ10に送られてアドレス制御回路9の制御によ
り音声データ部10Bに書き込まれる(ステップS3
9)。次にステップS40に進んで録音位置の更新を行
なう。すなわち、内部記憶部に記憶している動作位置情
報を更新し、この更新した値に応じてインデックス部1
0Aの操作終了位置情報10A2及び現在の動作位置情
報10A3を更新する。
【0036】次に、停止ボタンSTが押されているか否
かを検出し(ステップS41)、押されていなければ上
記ステップS35へジャンプして上記した録音処理を実
行する。そして停止ボタンSTが押されたときにそのと
きの終了位置を確定して、この録音処理から抜け出る。
【0037】ここで、DSP5はステップS36で音声
データを符号化するために、CELP符号化(分析合成
形符号化)方式を利用している。このCELP符号化方
式は、上記フレームを単位として分析したLPC合成フ
ィルタの駆動音源信号を、種々の波形パターンから成る
コードブックを用いてきわめて効率的にベクトル量子化
する方式である。符号化されるデータは各フレームに対
してRATE選択情報、有音無音音声情報、次数が10
次のLPC係数のインデックス情報、LPC合成フィル
タの駆動音源信号を作成するためのインデックス情報と
する。また、通常ビットレートでの録音時には8Kビッ
ト/秒で符号化を行い、ハーフビットレートでの録音時
は4Kビット/秒で符号化を行なう。更にこのときの演
算量は通常ビットレート時は20MIPS(Million In
structions Per Second )以内、ハーフビットレート時
は12MIPS以内で処理できるように符号化を行な
う。このとき上記したクリスタルX1、X2は各ビット
レートに応じたものを使用している。
【0038】次に、図5のフローチャートを参照して、
図3の上記ステップS15に於ける再生処理を詳細に説
明する。再生ボタンPLが押されていることを検出する
と再生処理に処理が移り、主制御回路8は、まず、主制
御回路8から音量ボリューム値情報等の音声再生モード
に関する情報をコマンドとしてDSP5へ転送する(ス
テップS50)。そして、半導体メモリ10の音声デー
タ部10Bの読み出し位置をインデックス情報部10A
の動作位置情報より得て、駆動回路14を制御して表示
部15に表示する(ステップS51)。そして、半導体
メモリ10の音声データ部10Bから音声情報の読み込
みを行うため、内部記憶部に記憶している動作開始位置
情報に基づいて算出したアドレスをアドレス制御回路9
へ出力する(ステップ52)。主制御回路8はこのアド
レスに従って半導体メモリ10の音声データ部10Bよ
り1フレームの音声符号化データを読み込む(ステップ
53)。次にこの読み込まれた1フレーム分の音声符号
化データをDSP5に転送し(ステップS54)、1フ
レーム分の音声符号化データの合成処理を行う(ステッ
プS55)。
【0039】次に主制御回路8の処理はステップS56
に進んで再生位置の更新を行なう。すなわち、内部記憶
部に記憶している再生位置(動作位置)情報を更新し、
またインデックス部10Aの現在の動作位置情報10A
3を更新する。その後、停止ボタンSTが押されている
かどうかを検出する(ステップS57)。もし押されて
いればこの再生処理を抜け出すが、押されていなければ
上記ステップS53へ戻って、再生処理を続ける。
【0040】次に、上記ステップS55に於ける1フレ
ーム分の音声符号化データの合成処理について図6のフ
ローチャートを参照して詳細に説明する。DSP5に送
られた1フレーム分の音声符号化データより駆動音源信
号を生成し(ステップS60)、10次のLPC合成フ
ィルタによって音声合成処理を行なって音声合成信号を
生成する(ステップS61)。そして音声符号化時のR
ATE選択情報に基づいて通常ビットレートとハーフビ
ットレートのうちどちらのビットレートが選択されてい
るかを判断し(ステップS62)、通常ビットレートが
選択されていれば、通常ビットレート用のポストフィル
タ、すなわちノイズを除去するためのノイズフィルタに
音声合成信号を通してポストフィルタ処理(ノイズ除去
処理)を行い(ステップS64)、ハーフビットレート
が選択されていればハーフビットレート用のポストフィ
ルタに音声合成信号を通してポストフィルタ処理を行な
う(ステップS63)。
【0041】図7は上記したポストフィルタの構成を示
す図であり、3段のフィルタをカスケード接続した構成
を有する。1段目のフィルタは次数が10次のゼロフィ
ルタ23であり、遅延器T1乃至T10と、各遅延器で
遅延された音声信号に所定の係数を乗算する乗算器M1
乃至M10と、遅延なしの音声信号に各乗算器からの乗
算結果を加算する加算器20とから構成される。乗算器
M1乃至M10の係数としては、10次のLPC係数a
1 〜a10を周波数帯域拡張した係数aexp1〜aex
p10に重み0.75をかけた係数aα1 〜aα10を用
いる。
【0042】2段目のフィルタは10次のポールフィル
タ24であり、遅延器T1乃至T10と、各遅延器で遅
延された音声信号に所定の係数を乗算する乗算器M11
乃至M20と、遅延なしの音声信号に各乗算器からの乗
算結果を加算する加算器21とから構成される。乗算器
M11乃至M20の係数としては、上記周波数帯域拡張
した係数aexp1 〜aexp10に重み0.5をかけた
係数aβ1 〜aβ10を用いる。3段目のフィルタは次数
が1次のゼロフィルタ25であり、遅延器Tと、遅延器
Tによって遅延された音声信号に所定の係数を乗算する
乗算器Mと、この乗算器Mからの乗算値と遅延なしの音
声信号とを加算する加算器22とから構成される。乗算
器Mの1次の係数は、2段目のポールフィルタ24の乗
算器M11の1次の係数aβ1 に重み0.5をかけた値
bとする。
【0043】ここで、ビットレート切り替えスイッチR
ATEによって通常ビットレートが選択されている場合
は上記3段目の1次のゼロフィルタ25の乗算器Mの1
次の係数bが0よりも大きい値か否かを検出して、0よ
りも大きい値であればこの係数値bを0に設定し、負で
あれば上記係数値bに設定してフィルタリングを行う。
一方、ハーフビットレートが選択されている場合、ポス
トフィルタは上記3段目の1次のゼロフィルタ25の乗
算器Mの1次の係数bに−1をかけた値−bを用いてフ
ィルタリングを行う。このように、本実施形態ではポス
トフィルタの周波数特性が選択されたビットレートに応
じて変更される。
【0044】上記した実施形態によれば、選択されたビ
ットレートに応じてポストフィルタの周波数特性を変化
させるようにしたので、ビットレートを低くしても音質
の劣化がなくなる。また、圧縮符号化を行なうDSP5
の動作クロック周波数をビットレートに応じて変化させ
るので消費電流の大きさもこれに応じて変化するように
なる。これにより供給電源が節約されてDSP5への供
給電流を有効に使用することができる。
【0045】上記したように、本実施形態のディジタル
音声記録再生装置は、ディジタル音声信号を記録媒体
(半導体メモリ10)に記録して再生するディジタル音
声記録再生装置であって、記録媒体への書き込みに先だ
って又は記録媒体から読み出した後、ディジタル音声信
号を所定のビットレート(通常のビットレート又はハー
フビットレート)で信号処理する信号処理手段(DSP
5)と、所望のビットレートを選択する選択手段(ビッ
トレート切り替えスイッチRATE)と、選択されたビ
ットレートに応じて、信号処理手段の処理条件(ポスト
フィルタの周波数特性又はDSP5の動作クロック周波
数)を変更する変更手段(主制御回路8)とを具備して
いる。
【0046】ここで、信号処理手段はノイズを除去する
ためのノイズフィルタ(ポストフィルタ)を含み、選択
されたビットレートに応じてノイズフィルタの周波数特
性を変更する。ここでは、1次のゼロフィルタ25の係
数を0又はbと−bとの間で切り替える。
【0047】また、信号処理手段はディジタル音声信号
に対して圧縮符号化を行う圧縮符号化手段(DSP5)
を含み、選択されたビットレートに応じて圧縮符号化時
の動作クロック周波数を変更する。
【0048】
【発明の効果】請求項1、請求項2、請求項3に記載の
発明によれば、異なるビットレートで信号処理を行って
も音質の劣化がなく、かつ信号処理手段への供給電流を
有効に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのディジタル音声記
録再生装置のブロック構成図である。
【図2】半導体メモリの記録構成を示す図である。
【図3】ディジタル音声記録再生装置の全体動作を説明
するためのフローチャートである。
【図4】図3のフローチャート中の録音処理の詳細を説
明するための動作フローチャートである。
【図5】図3のフローチャート中の再生処理の詳細を説
明するための動作フローチャートである。
【図6】図5のフローチャート中の1フレーム分の音声
符号化データの合成処理(ステップS55)の詳細を説
明するための動作フローチャートである。
【図7】ポストフィルタのブロック構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…マイクロホン、2、12…増幅器(AMP)、3…
低域通過フィルタ(PF)、4…アナログ/ディジタル
(A/D)変換器、5…ディジタル信号処理部(DS
P)、X1…通常ビットレート時のクリスタル、X2…
ハーフビットレート時のクリスタル、MPX…クリスタ
ル切り替えのためのマルチプレクサ、6…制御回路、7
…データ入出力(I/O)バッファ、8…主制御回路、
9…アドレス制御回路、10…半導体メモリ、11…デ
ィジタル/アナログ(D/A)変換器、13…スピー
カ、14…駆動回路、15…表示器、16…主電源スイ
ッチ、REC…録音ボタン、PL…再生ボタン、ST…
停止ボタン、FF…早送りボタン、REW…早戻しボタ
ン、I…Iマークボタン、E…Eマークボタン、RAT
E…ビットレート切り替えスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // H03M 1/12 H03M 1/12 B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディジタル音声信号を記録媒体に記録し
    て再生するディジタル音声記録再生装置であって、 記録媒体への書き込みに先だって又は記録媒体から読み
    出した後、ディジタル音声信号を所定のビットレートで
    信号処理する信号処理手段と、 所望のビットレートを選択する選択手段と、 選択されたビットレートに応じて、信号処理手段の処理
    条件を変更する変更手段と、 を具備したことを特徴とするディジタル音声記録再生装
    置。
  2. 【請求項2】 信号処理手段はノイズを除去するための
    ノイズフィルタを含み、選択されたビットレートに応じ
    てノイズフィルタの周波数特性を変更することを特徴と
    する請求項1記載のディジタル音声記録再生装置。
  3. 【請求項3】 信号処理手段はディジタル音声信号に対
    して圧縮符号化を行う圧縮符号化手段を含み、選択され
    たビットレートに応じて圧縮符号化時の動作クロック周
    波数を変更することを特徴とする請求項1記載のディジ
    タル音声記録再生装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002073602A1 (en) * 2001-03-14 2002-09-19 Sanyo Electric Co., Ltd. Data reproducer
WO2005057550A1 (ja) * 2003-12-15 2005-06-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. 音声圧縮伸張装置
JP2007079306A (ja) * 2005-09-15 2007-03-29 Victor Co Of Japan Ltd 音声信号処理装置及び音声信号処理方法

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