JPH0950604A - 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents
薄膜磁気ヘッド及びその製造方法Info
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- JPH0950604A JPH0950604A JP21972495A JP21972495A JPH0950604A JP H0950604 A JPH0950604 A JP H0950604A JP 21972495 A JP21972495 A JP 21972495A JP 21972495 A JP21972495 A JP 21972495A JP H0950604 A JPH0950604 A JP H0950604A
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Landscapes
- Magnetic Heads (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 基板1上に少なくとも1個のヘッド素子を具
え、該ヘッド素子は保護層16によって覆われ、ヘッド素
子から引き出された複数条のターミナル層14の先端部に
はバンプ層15が積層され、該バンプ層は前記保護層16を
垂直に貫通し、該バンプ層の表面には、メッキ処理の下
地として使用されたシード層11を介して、外部回路と接
続するためのパッド層12が形成されている薄膜磁気ヘッ
ドに於いて、シード層11に対するパッド層12の付着強度
を上げる。 【解決手段】 シード層11はパッド層12よりも広く形成
され、パッド層12の周囲には、パッド層12の側壁面とシ
ード層11の表面とを互いに接合する接合層19が形成され
ている。接合層19は、レジストなどの感光性有機物の焼
成体から形成されている。
え、該ヘッド素子は保護層16によって覆われ、ヘッド素
子から引き出された複数条のターミナル層14の先端部に
はバンプ層15が積層され、該バンプ層は前記保護層16を
垂直に貫通し、該バンプ層の表面には、メッキ処理の下
地として使用されたシード層11を介して、外部回路と接
続するためのパッド層12が形成されている薄膜磁気ヘッ
ドに於いて、シード層11に対するパッド層12の付着強度
を上げる。 【解決手段】 シード層11はパッド層12よりも広く形成
され、パッド層12の周囲には、パッド層12の側壁面とシ
ード層11の表面とを互いに接合する接合層19が形成され
ている。接合層19は、レジストなどの感光性有機物の焼
成体から形成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導型ヘッド素子
又は磁気抵抗効果型(MR)ヘッド素子を具えた薄膜磁気
ヘッド、或いはこれら2つのタイプのヘッド素子を一体
に具えた複合型の薄膜磁気ヘッドに関するものである。
又は磁気抵抗効果型(MR)ヘッド素子を具えた薄膜磁気
ヘッド、或いはこれら2つのタイプのヘッド素子を一体
に具えた複合型の薄膜磁気ヘッドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ハードディスクドライブ装置等
に装備されている浮動式の複合型薄膜磁気ヘッドは、図
8及び図9に示す如く、ヘッドスライダーとなる基板
(1)の側面に、信号記録用の誘導型ヘッド素子H1と、
信号再生用のMRヘッド素子H2とを具えており、該側
面には、両ヘッド素子を外部回路と接続するための4つ
のバンプ層(15)(15)(15)(15)が形成されている。各ヘッ
ド素子から伸びる一対の電極層(6)(6)と一対のバンプ
層(15)(15)とはターミナル層(14)(14)によって互いに接
続されている。又、両ヘッド素子やターミナル層(14)は
保護層(16)によって覆われている。
に装備されている浮動式の複合型薄膜磁気ヘッドは、図
8及び図9に示す如く、ヘッドスライダーとなる基板
(1)の側面に、信号記録用の誘導型ヘッド素子H1と、
信号再生用のMRヘッド素子H2とを具えており、該側
面には、両ヘッド素子を外部回路と接続するための4つ
のバンプ層(15)(15)(15)(15)が形成されている。各ヘッ
ド素子から伸びる一対の電極層(6)(6)と一対のバンプ
層(15)(15)とはターミナル層(14)(14)によって互いに接
続されている。又、両ヘッド素子やターミナル層(14)は
保護層(16)によって覆われている。
【0003】更に、バンプ層(15)の表面には、図10に
示す如くパッド層(17)が形成され、該パッド層(17)に対
してリード線(18)がボンディングされることになる。
示す如くパッド層(17)が形成され、該パッド層(17)に対
してリード線(18)がボンディングされることになる。
【0004】上記の如き複合型薄膜磁気ヘッドの製造工
程に於いては、基板(1)となるウエア上に多数のヘッド
ユニットが形成される。各ヘッドユニットの形成工程で
は、ウエハ上に、薄膜堆積法及びフォトリソグラフィ技
術を用いて、MRヘッド素子H2及び誘導型ヘッド素子
H1を形成した後、ターミナル層(14)を所定パターンに
形成し、続いて該ターミナル層(14)の先端部に重ねてバ
ンプ層(15)を形成し、その後、保護層(16)を形成する。
程に於いては、基板(1)となるウエア上に多数のヘッド
ユニットが形成される。各ヘッドユニットの形成工程で
は、ウエハ上に、薄膜堆積法及びフォトリソグラフィ技
術を用いて、MRヘッド素子H2及び誘導型ヘッド素子
H1を形成した後、ターミナル層(14)を所定パターンに
形成し、続いて該ターミナル層(14)の先端部に重ねてバ
ンプ層(15)を形成し、その後、保護層(16)を形成する。
【0005】その後、保護層(16)からバンプ層(15)の表
面を露出させ、該バンプ層(15)の表面に金メッキを施し
て、パッド層(17)を形成するのである。
面を露出させ、該バンプ層(15)の表面に金メッキを施し
て、パッド層(17)を形成するのである。
【0006】図11(a)(b)(c)は、従来のパッド層形
成工程を表わしている。図11(a)の如くバンプ層(15)
及び保護層(16)を覆って、Ni系合金からなるシード層
(11)をスパッタリング、蒸着法等によって略500乃至
3000Åの厚さに形成する。そして、シード層(11)の
全面にレジストを塗布し、該レジストに露光、現像処理
を施すことにより、パッド層形成領域に開口(22a)を設
けて、レジストフレーム(22)を形成する。次に、レジス
トフレーム(22)の開口(22a)に対して金メッキを施し、
パッド層(17)を形成する。
成工程を表わしている。図11(a)の如くバンプ層(15)
及び保護層(16)を覆って、Ni系合金からなるシード層
(11)をスパッタリング、蒸着法等によって略500乃至
3000Åの厚さに形成する。そして、シード層(11)の
全面にレジストを塗布し、該レジストに露光、現像処理
を施すことにより、パッド層形成領域に開口(22a)を設
けて、レジストフレーム(22)を形成する。次に、レジス
トフレーム(22)の開口(22a)に対して金メッキを施し、
パッド層(17)を形成する。
【0007】その後、図11(b)の如くレジストフレー
ム(22)を有機溶剤によって除去し、更に、シード層(11)
の表面に対し、イオンビームエッチング、或いは塩化鉄
水溶液等の薬液を用いたウエットエッチングを施して、
シード層(11)の内、パッド層(17)から外側に拡がるシー
ド層部分を除去する。この結果、図11(c)の如くパッ
ド層(17)下方のシード層部分のみが残存することにな
る。
ム(22)を有機溶剤によって除去し、更に、シード層(11)
の表面に対し、イオンビームエッチング、或いは塩化鉄
水溶液等の薬液を用いたウエットエッチングを施して、
シード層(11)の内、パッド層(17)から外側に拡がるシー
ド層部分を除去する。この結果、図11(c)の如くパッ
ド層(17)下方のシード層部分のみが残存することにな
る。
【0008】この様にしてウエハ上に形成された多数の
ヘッドユニットは、スライス工程によって個々に分断さ
れ、更に洗浄工程(超音波洗浄、布等による拭き取り洗
浄)を経て、複合型薄膜ヘッドが完成する。
ヘッドユニットは、スライス工程によって個々に分断さ
れ、更に洗浄工程(超音波洗浄、布等による拭き取り洗
浄)を経て、複合型薄膜ヘッドが完成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
薄膜磁気ヘッドに於いては、図11(b)に示す如くパッ
ド層(17)の側壁面がシード層(11)の表面に対して略垂直
であるため、後の洗浄工程にて、パッド層(17)の側壁面
に対し、パッド層(17)をシード層(11)から剥がす方向に
大きな力が作用することになる。この結果、パッド層(1
7)がシード層(11)から剥離し、薄膜磁気ヘッド製造工程
の歩留まりが低下する問題があった。
薄膜磁気ヘッドに於いては、図11(b)に示す如くパッ
ド層(17)の側壁面がシード層(11)の表面に対して略垂直
であるため、後の洗浄工程にて、パッド層(17)の側壁面
に対し、パッド層(17)をシード層(11)から剥がす方向に
大きな力が作用することになる。この結果、パッド層(1
7)がシード層(11)から剥離し、薄膜磁気ヘッド製造工程
の歩留まりが低下する問題があった。
【0010】特に、図11(c)に示すエッチング工程で
は、図示の如く、薬液によるエッチングがパッド層(17)
の外周縁よりも更に内側まで進行し、シード層(11)はパ
ッド層(17)よりも外形が小さくなる。一般に金のパッド
層(17)は内部応力が高いため、パッド層(17)の外周部
は、シード層(11)による拘束から解放されることによっ
て、図示の如くカールCが生じることになる。この結
果、パッド層(17)の付着強度が低下し、後の洗浄工程に
てパッド層(17)がシード層(11)から剥離し易くなる。
は、図示の如く、薬液によるエッチングがパッド層(17)
の外周縁よりも更に内側まで進行し、シード層(11)はパ
ッド層(17)よりも外形が小さくなる。一般に金のパッド
層(17)は内部応力が高いため、パッド層(17)の外周部
は、シード層(11)による拘束から解放されることによっ
て、図示の如くカールCが生じることになる。この結
果、パッド層(17)の付着強度が低下し、後の洗浄工程に
てパッド層(17)がシード層(11)から剥離し易くなる。
【0011】本発明の目的は、シード層に対するパッド
層の付着強度を上げることの出来る薄膜磁気ヘッド及び
その製造方法を提供することである。
層の付着強度を上げることの出来る薄膜磁気ヘッド及び
その製造方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る薄膜磁気ヘッ
ドは、基板上に少なくとも1個のヘッド素子を具え、該
ヘッド素子は保護層によって覆われている。信号の記録
及び/又は再生のためにヘッド素子から引き出された複
数条のターミナル層の先端部にはバンプ層が積層され、
該バンプ層は前記保護層を垂直に貫通している。更にバ
ンプ層の表面には、メッキ処理の下地として使用された
シード層を介して、外部回路と接続するためのパッド層
が形成されている。ここで、シード層はパッド層よりも
広く形成され、パッド層の周囲には、パッド層の側壁面
とシード層の表面とを互いに接合する接合層が形成され
ている。
ドは、基板上に少なくとも1個のヘッド素子を具え、該
ヘッド素子は保護層によって覆われている。信号の記録
及び/又は再生のためにヘッド素子から引き出された複
数条のターミナル層の先端部にはバンプ層が積層され、
該バンプ層は前記保護層を垂直に貫通している。更にバ
ンプ層の表面には、メッキ処理の下地として使用された
シード層を介して、外部回路と接続するためのパッド層
が形成されている。ここで、シード層はパッド層よりも
広く形成され、パッド層の周囲には、パッド層の側壁面
とシード層の表面とを互いに接合する接合層が形成され
ている。
【0013】該薄膜磁気ヘッドに於いては、パッド層の
側壁面とシード層の表面とが接合層によって互いに接合
されているので、シード層に対するパッド層の付着強度
は、パッド層下面とシード層上面の間の接着力と、接合
層による接合力の合計値となる。従って、パッド層の側
壁面に対して、パッド層をシード層から剥がす方向の外
力が作用したとしても、接合層による接合力の補強によ
って、パッド層の剥離が阻止される。
側壁面とシード層の表面とが接合層によって互いに接合
されているので、シード層に対するパッド層の付着強度
は、パッド層下面とシード層上面の間の接着力と、接合
層による接合力の合計値となる。従って、パッド層の側
壁面に対して、パッド層をシード層から剥がす方向の外
力が作用したとしても、接合層による接合力の補強によ
って、パッド層の剥離が阻止される。
【0014】具体的には、接合層は感光性有機物の焼成
体から形成されている。この場合、感光性有機物は焼成
によって強度が高められるので、接合層は十分な接合力
を発揮する。
体から形成されている。この場合、感光性有機物は焼成
によって強度が高められるので、接合層は十分な接合力
を発揮する。
【0015】又、具体的には、接合層は、その断面形状
が、パッド層の側壁面及びシード層の表面と接して互い
に略直交する2辺と、シード層の表面に対して傾斜する
斜辺とからなる略3角形を呈し、前記斜辺の傾斜角度は
60°以下である。この場合、接合層に作用する外力
は、60°以下の傾斜角度を有する斜面に作用すること
になるので、パッド層をシード層から剥がす方向の分力
が十分に小さくなり、接合層による接合力の補強と相俟
って、パッド層の剥離が確実に阻止される。
が、パッド層の側壁面及びシード層の表面と接して互い
に略直交する2辺と、シード層の表面に対して傾斜する
斜辺とからなる略3角形を呈し、前記斜辺の傾斜角度は
60°以下である。この場合、接合層に作用する外力
は、60°以下の傾斜角度を有する斜面に作用すること
になるので、パッド層をシード層から剥がす方向の分力
が十分に小さくなり、接合層による接合力の補強と相俟
って、パッド層の剥離が確実に阻止される。
【0016】又、具体的には、パッド層は、接合層の表
面に覆い被さるひさし部を有し、接合層は、該ひさし部
の裏面と、該裏面からシード層側へ伸びる側壁面に密着
している。これによって、接合層とパッド層の間の接合
面積が増大し、シード層に対するパッド層の接合強度が
高められる。
面に覆い被さるひさし部を有し、接合層は、該ひさし部
の裏面と、該裏面からシード層側へ伸びる側壁面に密着
している。これによって、接合層とパッド層の間の接合
面積が増大し、シード層に対するパッド層の接合強度が
高められる。
【0017】更に具体的には、シード層及び接合層は、
感光性有機物の焼成体によって包囲され、該焼成体から
パッド層の表面が露出している。この場合、感光性有機
物の焼成体の表面とパッド層の表面とは略同一面に揃う
ことになる。従って、パッド層の側壁に対し、パッド層
をシード層から剥がす方向の力は作用せず、パッド層の
剥離が防止される。
感光性有機物の焼成体によって包囲され、該焼成体から
パッド層の表面が露出している。この場合、感光性有機
物の焼成体の表面とパッド層の表面とは略同一面に揃う
ことになる。従って、パッド層の側壁に対し、パッド層
をシード層から剥がす方向の力は作用せず、パッド層の
剥離が防止される。
【0018】本発明に係る薄膜磁気ヘッドの製造方法
は、基板上に少なくとも1個のヘッド素子を形成すると
共に、信号の記録及び/又は再生のためにヘッド素子か
ら伸びる複数条のターミナル層を形成する第1工程と、
該ターミナル層の先端部にバンプ層を積層すると共に、
該バンプ層の周囲に保護層を形成する第2工程と、バン
プ層の表面に、メッキ処理の下地となるシード層を形成
すると共に、該シード層の表面に外部回路との接続のた
めのパッド層を形成する第3工程とから構成される。前
記第3工程は、バンプ層及びその周辺の保護層を覆って
シード層を形成した後、該シード層の表面に、メッキに
よってパッド層を形成するメッキ工程と、シード層及び
パッド層を覆ってレジスト層を形成するレジスト塗布工
程と、レジスト層に露光及び現像処理を施して、パッド
層の周辺部にのみレジストを残存させ、該残存レジスト
を焼成することによって、パッド層の側壁面とシード層
の表面とを互いに接合する接合層を形成する接合工程
と、シード層の表面にエッチングを施して、シード層の
内、少なくとも接合層の外周縁よりも外側に拡がるシー
ド層部分を除去するエッチング工程とを有している。
は、基板上に少なくとも1個のヘッド素子を形成すると
共に、信号の記録及び/又は再生のためにヘッド素子か
ら伸びる複数条のターミナル層を形成する第1工程と、
該ターミナル層の先端部にバンプ層を積層すると共に、
該バンプ層の周囲に保護層を形成する第2工程と、バン
プ層の表面に、メッキ処理の下地となるシード層を形成
すると共に、該シード層の表面に外部回路との接続のた
めのパッド層を形成する第3工程とから構成される。前
記第3工程は、バンプ層及びその周辺の保護層を覆って
シード層を形成した後、該シード層の表面に、メッキに
よってパッド層を形成するメッキ工程と、シード層及び
パッド層を覆ってレジスト層を形成するレジスト塗布工
程と、レジスト層に露光及び現像処理を施して、パッド
層の周辺部にのみレジストを残存させ、該残存レジスト
を焼成することによって、パッド層の側壁面とシード層
の表面とを互いに接合する接合層を形成する接合工程
と、シード層の表面にエッチングを施して、シード層の
内、少なくとも接合層の外周縁よりも外側に拡がるシー
ド層部分を除去するエッチング工程とを有している。
【0019】上記薄膜磁気ヘッドの製造方法に於いて、
第3工程では、シード層及びパッド層を覆ってレジスト
を塗布すると、レジスト層は、パッド層の側壁面とシー
ド層の表面が交叉する隅部にて最も厚さが大きくなる。
従って、その後、レジスト層に露光処理を施せば、前記
隅部のレジストには底部まで光が到達せず、現像処理に
よっても該底部のレジストは残存する。従って、該残存
レジストを焼成することによって、パッド層の側壁面と
シード層の表面とを互いに接合する強固な接合層が形成
される。その後、シード層の表面にエッチングを施し
て、少なくとも接合層の外周縁よりも外側に拡がるシー
ド層部分を除去する。この結果、上記本発明に係る薄膜
磁気ヘッドが完成する。
第3工程では、シード層及びパッド層を覆ってレジスト
を塗布すると、レジスト層は、パッド層の側壁面とシー
ド層の表面が交叉する隅部にて最も厚さが大きくなる。
従って、その後、レジスト層に露光処理を施せば、前記
隅部のレジストには底部まで光が到達せず、現像処理に
よっても該底部のレジストは残存する。従って、該残存
レジストを焼成することによって、パッド層の側壁面と
シード層の表面とを互いに接合する強固な接合層が形成
される。その後、シード層の表面にエッチングを施し
て、少なくとも接合層の外周縁よりも外側に拡がるシー
ド層部分を除去する。この結果、上記本発明に係る薄膜
磁気ヘッドが完成する。
【0020】具体的には、前記メッキ工程に於いて、シ
ード層の表面に、パッド層の形成領域が開口したレジス
トフレームを形成した後、該レジストフレームの開口部
に、レジストフレームよりも薄くメッキを施す。これに
よって、レジストフレームの開口部に対応する形状のパ
ッド層が形成されることになる。
ード層の表面に、パッド層の形成領域が開口したレジス
トフレームを形成した後、該レジストフレームの開口部
に、レジストフレームよりも薄くメッキを施す。これに
よって、レジストフレームの開口部に対応する形状のパ
ッド層が形成されることになる。
【0021】又、具体的には、前記メッキ工程に於い
て、シード層の表面に、パッド層の形成領域が開口した
レジストフレームを形成した後、該レジストフレームの
開口部に、レジストフレームよりも厚くメッキを施す。
これによって、メッキはレジストフレームの開口部より
も高く盛り上がり、その外周部は、接合層の表面へ向け
て拡大することとなる。この結果、接合層の表面に覆い
被さるひさし部を具えたパッド層が形成されることにな
る。
て、シード層の表面に、パッド層の形成領域が開口した
レジストフレームを形成した後、該レジストフレームの
開口部に、レジストフレームよりも厚くメッキを施す。
これによって、メッキはレジストフレームの開口部より
も高く盛り上がり、その外周部は、接合層の表面へ向け
て拡大することとなる。この結果、接合層の表面に覆い
被さるひさし部を具えたパッド層が形成されることにな
る。
【0022】又、具体的には、前記エッチング工程は、
薬液を用いたウエットエッチングによって行なわれる。
この結果、薬液によるエッチングがパッド層の外周縁よ
りも更に内側まで進行し、シード層は接合層よりも外形
が小さくなるが、パッド層の外周部はシード層の表面に
密着したままであり、パッド層がシード層による拘束か
ら解放されることはない。従って、パッド層の外周部に
従来の如きカールが生じることはない。
薬液を用いたウエットエッチングによって行なわれる。
この結果、薬液によるエッチングがパッド層の外周縁よ
りも更に内側まで進行し、シード層は接合層よりも外形
が小さくなるが、パッド層の外周部はシード層の表面に
密着したままであり、パッド層がシード層による拘束か
ら解放されることはない。従って、パッド層の外周部に
従来の如きカールが生じることはない。
【0023】更に、具体的には、前記第3工程に於い
て、エッチング工程を経たシード層、パッド層及び接合
層を覆って、レジスト層を形成した後、該レジスト層に
露光、現像処理を施して、パッド層の表面を露出させる
と共に、残存したレジストを焼成する。これによって、
レジストの焼成体の表面とパッド層の表面とは略同一面
に揃うことになる。従って、パッド層の側壁に対し、パ
ッド層をシード層から剥がす方向の力は作用せず、パッ
ド層の剥離が防止される。
て、エッチング工程を経たシード層、パッド層及び接合
層を覆って、レジスト層を形成した後、該レジスト層に
露光、現像処理を施して、パッド層の表面を露出させる
と共に、残存したレジストを焼成する。これによって、
レジストの焼成体の表面とパッド層の表面とは略同一面
に揃うことになる。従って、パッド層の側壁に対し、パ
ッド層をシード層から剥がす方向の力は作用せず、パッ
ド層の剥離が防止される。
【0024】
【発明の効果】本発明に係る薄膜磁気ヘッド及びその製
造方法によれば、接合層の形成によって、シード層に対
するパッド層の付着強度が増大し、製造工程の歩留まり
が改善される。
造方法によれば、接合層の形成によって、シード層に対
するパッド層の付着強度が増大し、製造工程の歩留まり
が改善される。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、ハードディスク
ドライブ装置等に装備される浮動式の複合型薄膜磁気ヘ
ッドに実施した形態につき、幾つかの実施例に沿って具
体的に説明する。全体構成 図8に示す如く複合型薄膜磁気ヘッドは、Al2O3−T
iCからなる基板(1)によって、エアベアリング面Sを
有するヘッドスライダーが形成されており、該基板(1)
の側面には、信号記録用の誘導型ヘッド素子H1と、信
号再生用のMRヘッド素子H2とを具えている。
ドライブ装置等に装備される浮動式の複合型薄膜磁気ヘ
ッドに実施した形態につき、幾つかの実施例に沿って具
体的に説明する。全体構成 図8に示す如く複合型薄膜磁気ヘッドは、Al2O3−T
iCからなる基板(1)によって、エアベアリング面Sを
有するヘッドスライダーが形成されており、該基板(1)
の側面には、信号記録用の誘導型ヘッド素子H1と、信
号再生用のMRヘッド素子H2とを具えている。
【0026】図9は、2つのヘッド素子H1及びH2を
磁気記録媒体との対向面側から見た構成を表わしてい
る。基板(1)上には、Al2O3からなる絶縁層(2)、N
i−Fe合金からなる下部シールド層(3)、Al2O3か
らなる下部絶縁層(4)、Ni−Fe合金からなるMR素
子層(5)、Cuからなる電極層(6)(6)、及びAl2O3
からなる上部絶縁層(7)が積層されて、MR型ヘッド素
子H2が構成されている。又、該ヘッド素子上には、N
i−Fe合金からなる下部コア層(8)、Al2O3からな
るギャップスペーサ層(9)、Ni−Fe合金からなる上
部コア層(13)、及びAl2O3からなる保護層(16)が積層
されて、誘導型ヘッド素子H1が構成されている。
磁気記録媒体との対向面側から見た構成を表わしてい
る。基板(1)上には、Al2O3からなる絶縁層(2)、N
i−Fe合金からなる下部シールド層(3)、Al2O3か
らなる下部絶縁層(4)、Ni−Fe合金からなるMR素
子層(5)、Cuからなる電極層(6)(6)、及びAl2O3
からなる上部絶縁層(7)が積層されて、MR型ヘッド素
子H2が構成されている。又、該ヘッド素子上には、N
i−Fe合金からなる下部コア層(8)、Al2O3からな
るギャップスペーサ層(9)、Ni−Fe合金からなる上
部コア層(13)、及びAl2O3からなる保護層(16)が積層
されて、誘導型ヘッド素子H1が構成されている。
【0027】図8の如く誘導型ヘッド素子H1は、上部
コア層(13)を包囲して伸びるコイル層(10)を具え、該コ
イル層(10)の両端部は、一対のターミナル層(14)(14)を
経て、一対のバンプ層(15)(15)へ接続されている。一
方、MRヘッド素子H2は、前記MR素子層から伸びる
一対の電極層(6)(6)が、一対のターミナル層(14)(14)
を経て一対のバンプ層(15)(15)へ接続されている。ここ
で、ターミナル層(14)及びバンプ層(15)はCuから形成
される。電極層(6)及びターミナル層(14)は、両ヘッド
素子と共に保護層(16)によって覆われており、バンプ層
(15)は、保護層(16)を垂直に貫通して、表面が保護層(1
6)から露出している。バンプ層(15)の表面には後述の各
実施例の如く、シード層を介してパッド層(図示省略)が
形成される。
コア層(13)を包囲して伸びるコイル層(10)を具え、該コ
イル層(10)の両端部は、一対のターミナル層(14)(14)を
経て、一対のバンプ層(15)(15)へ接続されている。一
方、MRヘッド素子H2は、前記MR素子層から伸びる
一対の電極層(6)(6)が、一対のターミナル層(14)(14)
を経て一対のバンプ層(15)(15)へ接続されている。ここ
で、ターミナル層(14)及びバンプ層(15)はCuから形成
される。電極層(6)及びターミナル層(14)は、両ヘッド
素子と共に保護層(16)によって覆われており、バンプ層
(15)は、保護層(16)を垂直に貫通して、表面が保護層(1
6)から露出している。バンプ層(15)の表面には後述の各
実施例の如く、シード層を介してパッド層(図示省略)が
形成される。
【0028】第1実施例 図1は、シード層(11)及びパッド層(12)が形成された状
態における、図8A−A線に沿う拡大断面図であって、
基板(1)上には絶縁層(2)を介してターミナル層(14)が
形成されており、該ターミナル層(14)上に重ねてバンプ
層(15)が形成され、該バンプ層(15)は、保護層(16)を垂
直に貫通して、保護層(16)の表面と同一高さまで伸びて
いる。
態における、図8A−A線に沿う拡大断面図であって、
基板(1)上には絶縁層(2)を介してターミナル層(14)が
形成されており、該ターミナル層(14)上に重ねてバンプ
層(15)が形成され、該バンプ層(15)は、保護層(16)を垂
直に貫通して、保護層(16)の表面と同一高さまで伸びて
いる。
【0029】バンプ層(15)の表面には、Ni−Fe或い
はAu等からなるシード層(11)が略500〜3000Å
の厚さに形成され、更に該シード層(11)の表面には、A
uからなるパッド層(12)が形成されている。パッド層(1
2)の側壁面はシード層(11)の表面に対して略垂直であ
る。又、パッド層(12)の周囲には、その全周に亘って、
パッド層(12)の側壁面とシード層(11)の表面とを互いに
接合する接合層(19)が形成されている。
はAu等からなるシード層(11)が略500〜3000Å
の厚さに形成され、更に該シード層(11)の表面には、A
uからなるパッド層(12)が形成されている。パッド層(1
2)の側壁面はシード層(11)の表面に対して略垂直であ
る。又、パッド層(12)の周囲には、その全周に亘って、
パッド層(12)の側壁面とシード層(11)の表面とを互いに
接合する接合層(19)が形成されている。
【0030】接合層(19)は、ポジ型のレジストを焼成し
たものであって、図2に示す如く、その断面形状が、パ
ッド層(12)の側壁面及びシード層(11)の表面と接して互
いに略直交する2辺と、シード層(11)の表面に対して傾
斜する斜辺とからなる略3角形を呈しており、その高さ
Hは、パッド層(12)の厚さ(略3.5μm)と同等或いは
微小値h(2μm以下)だけ小さく、底辺の長さWは略5
μm、斜面の傾斜角度θは60°以下である。又、シー
ド層(11)は、パッド層(12)よりも広く形成され、その外
周縁は、接合層(19)の外周縁よりも微小値B(3μm以
下)だけ内側に後退している。
たものであって、図2に示す如く、その断面形状が、パ
ッド層(12)の側壁面及びシード層(11)の表面と接して互
いに略直交する2辺と、シード層(11)の表面に対して傾
斜する斜辺とからなる略3角形を呈しており、その高さ
Hは、パッド層(12)の厚さ(略3.5μm)と同等或いは
微小値h(2μm以下)だけ小さく、底辺の長さWは略5
μm、斜面の傾斜角度θは60°以下である。又、シー
ド層(11)は、パッド層(12)よりも広く形成され、その外
周縁は、接合層(19)の外周縁よりも微小値B(3μm以
下)だけ内側に後退している。
【0031】上記複合型薄膜磁気ヘッドの製造工程に於
いては、基板(1)となるウエハ上に多数のヘッドユニッ
トが同時に形成される。ヘッドユニット形成工程では、
ウエハ上に、薄膜堆積法及びフォトリソグラフィ技術を
用いて、MRヘッド素子H2及び誘導型ヘッド素子H1
を形成した後、ターミナル層(14)を所定パターンに形成
し、続いて該ターミナル層(14)の先端部に重ねてバンプ
層(15)を形成し、更に保護層(16)を形成する。その後、
保護層(16)からバンプ層(15)の表面を露出させ、該バン
プ層(15)の表面に、シード層(11)を介してパッド層(12)
を形成するのである。
いては、基板(1)となるウエハ上に多数のヘッドユニッ
トが同時に形成される。ヘッドユニット形成工程では、
ウエハ上に、薄膜堆積法及びフォトリソグラフィ技術を
用いて、MRヘッド素子H2及び誘導型ヘッド素子H1
を形成した後、ターミナル層(14)を所定パターンに形成
し、続いて該ターミナル層(14)の先端部に重ねてバンプ
層(15)を形成し、更に保護層(16)を形成する。その後、
保護層(16)からバンプ層(15)の表面を露出させ、該バン
プ層(15)の表面に、シード層(11)を介してパッド層(12)
を形成するのである。
【0032】図5(a)〜(e)は、上記複合型薄膜磁気ヘ
ッドのパッド層形成工程を表わしている。図5(a)の如
くバンプ層(15)及び保護層(16)を覆って、Ni−Feか
らなるシード層(11)をスパッタリング、蒸着法等によっ
て略500乃至3000Åの厚さに形成する。そして、
シード層(11)の全面にレジストを塗布し、該レジストに
露光、現像処理を施すことにより、パッド層形成領域に
開口(22a)を設けて、レジストフレーム(22)を形成す
る。次に、レジストフレーム(22)の開口(22a)に対して
金メッキを施し、パッド層(12)を形成する。
ッドのパッド層形成工程を表わしている。図5(a)の如
くバンプ層(15)及び保護層(16)を覆って、Ni−Feか
らなるシード層(11)をスパッタリング、蒸着法等によっ
て略500乃至3000Åの厚さに形成する。そして、
シード層(11)の全面にレジストを塗布し、該レジストに
露光、現像処理を施すことにより、パッド層形成領域に
開口(22a)を設けて、レジストフレーム(22)を形成す
る。次に、レジストフレーム(22)の開口(22a)に対して
金メッキを施し、パッド層(12)を形成する。
【0033】続いて、図5(b)の如くレジストフレーム
(22)をアセトン等の有機溶剤によって除去した後、同図
(c)の如くシード層(11)及びパッド層(12)を覆って、ポ
ジ型のレジストをスピンコート法によって塗布する。こ
れによって形成されるレジスト層(23)は、図示の如く、
パッド層(12)の側壁面とシード層(11)の表面が交叉する
隅部Eにて最も厚さが大きくなる。
(22)をアセトン等の有機溶剤によって除去した後、同図
(c)の如くシード層(11)及びパッド層(12)を覆って、ポ
ジ型のレジストをスピンコート法によって塗布する。こ
れによって形成されるレジスト層(23)は、図示の如く、
パッド層(12)の側壁面とシード層(11)の表面が交叉する
隅部Eにて最も厚さが大きくなる。
【0034】その後、レジスト層(23)の全面に露光、現
像処理を施し、パッド層(12)表面、及びシード層(11)表
面のレジストを除去する。但し、露光処理に於いては、
前記隅部Eのレジストには底部まで光が到達せず、その
後の現像処理によっても該底部のレジストは残存する。
そこで、該残存レジストに対し、ヘッド素子に悪影響を
与えることのない温度80℃〜300℃、望ましくは2
80±5℃にて1時間の焼成を施す。尚、露光処理に
は、適当なフォトマスクを用いることが出来る。この結
果、図5(d)の如くパッド層(12)の側壁面とシード層(1
1)の表面とを互いに接合する強固な接合層(19)が形成さ
れることになる。
像処理を施し、パッド層(12)表面、及びシード層(11)表
面のレジストを除去する。但し、露光処理に於いては、
前記隅部Eのレジストには底部まで光が到達せず、その
後の現像処理によっても該底部のレジストは残存する。
そこで、該残存レジストに対し、ヘッド素子に悪影響を
与えることのない温度80℃〜300℃、望ましくは2
80±5℃にて1時間の焼成を施す。尚、露光処理に
は、適当なフォトマスクを用いることが出来る。この結
果、図5(d)の如くパッド層(12)の側壁面とシード層(1
1)の表面とを互いに接合する強固な接合層(19)が形成さ
れることになる。
【0035】その後、シード層(11)の表面に、塩化鉄F
eCl3の水溶液を用いたウエットエッチングを施し、
図5(e)の如く、接合層(19)から外側に拡がるシード層
部分を除去する。但し、シード層(11)に対するエッチン
グは、厚さ方向のみならず、これと直交する方向にも進
むので、図示の如く、シード層(11)は、接合層(19)の外
周縁よりも更に内側までエッチングされることになる。
eCl3の水溶液を用いたウエットエッチングを施し、
図5(e)の如く、接合層(19)から外側に拡がるシード層
部分を除去する。但し、シード層(11)に対するエッチン
グは、厚さ方向のみならず、これと直交する方向にも進
むので、図示の如く、シード層(11)は、接合層(19)の外
周縁よりも更に内側までエッチングされることになる。
【0036】しかし、エッチングはパッド層(12)の下方
までは進まず、パッド層(12)は全面に亘ってシード層(1
1)の表面に密着したままである。然も、パッド層(12)の
側壁面とシード層(11)の表面とが接合層(19)によって強
固に接合されているので、パッド層(12)の内部応力や後
工程での外力の作用によって、パッド層(12)がシード層
(11)から剥離することはない。
までは進まず、パッド層(12)は全面に亘ってシード層(1
1)の表面に密着したままである。然も、パッド層(12)の
側壁面とシード層(11)の表面とが接合層(19)によって強
固に接合されているので、パッド層(12)の内部応力や後
工程での外力の作用によって、パッド層(12)がシード層
(11)から剥離することはない。
【0037】この様にしてウエハ上に形成された多数の
ヘッドユニットは、スライス工程によって個々に分断さ
れ、更に洗浄工程(超音波洗浄、布等による拭き取り洗
浄)を経て、図1、図8及び及び図9に示す複合型薄膜
ヘッドが完成する。
ヘッドユニットは、スライス工程によって個々に分断さ
れ、更に洗浄工程(超音波洗浄、布等による拭き取り洗
浄)を経て、図1、図8及び及び図9に示す複合型薄膜
ヘッドが完成する。
【0038】第2実施例 本実施例は、図5(e)に示すエッチング工程の後、図6
(a)(b)に示す工程を実施するものである。即ち、図6
(a)の如くシード層(11)、パッド層(12)及び接合層(19)
を覆ってレジストを塗布し、レジスト層(24)を形成した
後、該レジスト層に露光、現像処理を施して、図6(b)
の如くパッド層(12)の表面を露出させる。これによっ
て、パッド層(12)の表面とレジスト層(24)の表面とが略
同一面に揃うことになる。そして、レジスト層(24)を焼
成する。ここで、焼成温度を80〜120℃に設定すれ
ば、前記洗浄工程の実施後、焼成されたレジスト層(24)
を除去することが可能である。又、焼成温度を更に上げ
ることによって、レジスト層(24)の強度を増し、完成し
た薄膜磁気ヘッドの構成要素として残すことも可能であ
る。
(a)(b)に示す工程を実施するものである。即ち、図6
(a)の如くシード層(11)、パッド層(12)及び接合層(19)
を覆ってレジストを塗布し、レジスト層(24)を形成した
後、該レジスト層に露光、現像処理を施して、図6(b)
の如くパッド層(12)の表面を露出させる。これによっ
て、パッド層(12)の表面とレジスト層(24)の表面とが略
同一面に揃うことになる。そして、レジスト層(24)を焼
成する。ここで、焼成温度を80〜120℃に設定すれ
ば、前記洗浄工程の実施後、焼成されたレジスト層(24)
を除去することが可能である。又、焼成温度を更に上げ
ることによって、レジスト層(24)の強度を増し、完成し
た薄膜磁気ヘッドの構成要素として残すことも可能であ
る。
【0039】該薄膜磁気ヘッドに於いては、洗浄工程の
際に、パッド層(12)と保護層(16)の間に段差がないの
で、パッド層(12)に対して、パッド層(12)をシード層(1
1)から剥離させる方向の外力は作用せず、パッド層(12)
の剥離が防止される。
際に、パッド層(12)と保護層(16)の間に段差がないの
で、パッド層(12)に対して、パッド層(12)をシード層(1
1)から剥離させる方向の外力は作用せず、パッド層(12)
の剥離が防止される。
【0040】第3実施例 本実施例の薄膜磁気ヘッドは、図3及び図4に示す如
く、基板(1)上には絶縁層(2)を介してターミナル層(1
4)が形成されており、該ターミナル層(14)上に重ねてバ
ンプ層(15)が形成され、該バンプ層(15)は、保護層(16)
を垂直に貫通して、保護層(16)の表面と同一高さまで伸
びている。
く、基板(1)上には絶縁層(2)を介してターミナル層(1
4)が形成されており、該ターミナル層(14)上に重ねてバ
ンプ層(15)が形成され、該バンプ層(15)は、保護層(16)
を垂直に貫通して、保護層(16)の表面と同一高さまで伸
びている。
【0041】バンプ層(15)の表面には、Ni−Fe或い
はAu等からなるシード層(11)が略500〜3000Å
の厚さに形成され、更に該シード層(11)の表面には、A
uからなるパッド層(20)が形成されている。該パッド層
(20)は、下半部が上記第1及び第2実施例と同様の軸状
を呈すると共に、上半部には、外側へ突出するひさし部
(25)が形成されている。パッド層(20)の周囲には、その
全周に亘って接合層(21)が形成されている。該接合層(2
1)は、ポジ型のレジストを焼成したものであって、図4
の如くシード層(11)の表面に密着すると共に、パッド層
(20)のひさし部(25)の裏面U、及び該裏面から下方へ伸
びる側壁面Vと密着して、パッド層(20)をシード層(11)
上に強固に接合している。
はAu等からなるシード層(11)が略500〜3000Å
の厚さに形成され、更に該シード層(11)の表面には、A
uからなるパッド層(20)が形成されている。該パッド層
(20)は、下半部が上記第1及び第2実施例と同様の軸状
を呈すると共に、上半部には、外側へ突出するひさし部
(25)が形成されている。パッド層(20)の周囲には、その
全周に亘って接合層(21)が形成されている。該接合層(2
1)は、ポジ型のレジストを焼成したものであって、図4
の如くシード層(11)の表面に密着すると共に、パッド層
(20)のひさし部(25)の裏面U、及び該裏面から下方へ伸
びる側壁面Vと密着して、パッド層(20)をシード層(11)
上に強固に接合している。
【0042】図7(a)〜(d)は、上記複合型薄膜磁気ヘ
ッドのパッド層形成工程を表わしている。図7(a)の如
くバンプ層(15)及び保護層(16)を覆って、Ni−Feか
らなるシード層(11)をスパッタリング、蒸着法等によっ
て略500乃至3000Åの厚さに形成する。そして、
シード層(11)の全面にレジストを塗布し、該レジストに
露光、現像処理を施すことにより、パッド層形成領域に
開口(22a)を設けて、レジストフレーム(22)を形成す
る。次に、レジストフレーム(22)の開口(22a)に対し
て、レジストフレーム(22)よりも厚く金メッキを施し、
パッド層(20)を形成する。これによって、メッキはレジ
ストフレーム(22)の開口部よりも高く盛り上がり、その
外周部は、接合層の表面へ向けて拡大することとなる。
この結果、ひさし部(25)を具えた断面きのこ状のパッド
層(20)が形成されることになる。
ッドのパッド層形成工程を表わしている。図7(a)の如
くバンプ層(15)及び保護層(16)を覆って、Ni−Feか
らなるシード層(11)をスパッタリング、蒸着法等によっ
て略500乃至3000Åの厚さに形成する。そして、
シード層(11)の全面にレジストを塗布し、該レジストに
露光、現像処理を施すことにより、パッド層形成領域に
開口(22a)を設けて、レジストフレーム(22)を形成す
る。次に、レジストフレーム(22)の開口(22a)に対し
て、レジストフレーム(22)よりも厚く金メッキを施し、
パッド層(20)を形成する。これによって、メッキはレジ
ストフレーム(22)の開口部よりも高く盛り上がり、その
外周部は、接合層の表面へ向けて拡大することとなる。
この結果、ひさし部(25)を具えた断面きのこ状のパッド
層(20)が形成されることになる。
【0043】続いて、図7(b)の如くレジストフレーム
(22)をアセトン等の有機溶剤によって除去した後、第1
実施例と同様に、シード層(11)及びパッド層(20)を覆っ
て、ポジ型のレジスト層を形成する。これによって、レ
ジスト層は、パッド層(20)のひさし部(25)の下にも隙間
なく侵入することになる。
(22)をアセトン等の有機溶剤によって除去した後、第1
実施例と同様に、シード層(11)及びパッド層(20)を覆っ
て、ポジ型のレジスト層を形成する。これによって、レ
ジスト層は、パッド層(20)のひさし部(25)の下にも隙間
なく侵入することになる。
【0044】その後、第1実施例と同様の露光、現像処
理、及び焼成処理を経て、図7(c)の如くパッド層(20)
とシード層(11)とを互いに強固に接合する接合層(21)を
形成する。
理、及び焼成処理を経て、図7(c)の如くパッド層(20)
とシード層(11)とを互いに強固に接合する接合層(21)を
形成する。
【0045】その後、シード層(11)の表面に、塩化鉄
(FeCl3)の水溶液を用いたウエットエッチングを施
し、図7(d)の如く、接合層(21)から外側に拡がるシー
ド層部分を除去する。ここで、シード層(11)は、接合層
(19)の外周縁よりも更に内側までエッチングされること
になる。
(FeCl3)の水溶液を用いたウエットエッチングを施
し、図7(d)の如く、接合層(21)から外側に拡がるシー
ド層部分を除去する。ここで、シード層(11)は、接合層
(19)の外周縁よりも更に内側までエッチングされること
になる。
【0046】しかし、エッチングはパッド層(20)の下方
までは進まず、パッド層(20)は全面に亘ってシード層(1
1)の表面に密着したままである。然も、パッド層(20)の
ひさし部裏面及び側壁面と、シード層(11)の表面とが、
接合層(21)によって強固に接合されているので、パッド
層(20)の内部応力や後工程での外力の作用によって、パ
ッド層(20)がシード層(11)から剥離することはない。
までは進まず、パッド層(20)は全面に亘ってシード層(1
1)の表面に密着したままである。然も、パッド層(20)の
ひさし部裏面及び側壁面と、シード層(11)の表面とが、
接合層(21)によって強固に接合されているので、パッド
層(20)の内部応力や後工程での外力の作用によって、パ
ッド層(20)がシード層(11)から剥離することはない。
【0047】この様にしてウエハ上に形成された多数の
ヘッドユニットは、スライス工程によって個々に分断さ
れ、更に洗浄工程を経て、図3、図8及び及び図9に示
す複合型薄膜ヘッドが完成する。
ヘッドユニットは、スライス工程によって個々に分断さ
れ、更に洗浄工程を経て、図3、図8及び及び図9に示
す複合型薄膜ヘッドが完成する。
【0048】上記の何れの実施例においても、パッド層
とシード層を互いに強固に接合する接合層の形成によっ
て、シード層に対するパッド層の付着強度が増大し、製
造工程の歩留まりが大幅に改善される。又、接合層は、
従来の薄膜磁気ヘッド製造工程で用いられている薄膜形
成技術によって容易に形成出来るので、製造工程が複雑
となることはない。
とシード層を互いに強固に接合する接合層の形成によっ
て、シード層に対するパッド層の付着強度が増大し、製
造工程の歩留まりが大幅に改善される。又、接合層は、
従来の薄膜磁気ヘッド製造工程で用いられている薄膜形
成技術によって容易に形成出来るので、製造工程が複雑
となることはない。
【0049】上記実施の形態の説明は、本発明を説明す
るためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を
限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。
又、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許
請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能で
あることは勿論である。
るためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を
限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。
又、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許
請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能で
あることは勿論である。
【図1】第1実施例におけるバンプ層とパッド層の接合
構造を示す断面図である。
構造を示す断面図である。
【図2】図1の要部を拡大して示す断面図である。
【図3】第3実施例におけるバンプ層及びパッド層の接
合構造を示す断面図である。
合構造を示す断面図である。
【図4】図3の要部を拡大して示す断面図である。
【図5】第1実施例における製造工程図である。
【図6】第2実施例における製造工程図である。
【図7】第3実施例に於ける製造工程図である。
【図8】複合型薄膜磁気ヘッドの外観を示す斜視図であ
る。
る。
【図9】2つのヘッド素子を記録媒体との対向面から見
た拡大正面図である。
た拡大正面図である。
【図10】バンプ層上に形成されるべきパッド層を示す
断面図である。
断面図である。
【図11】従来の製造方法を示す工程図である。
(1) 基板 (2) 絶縁層 (11) シード層 (12) パッド層 (14) ターミナル層 (15) バンプ層 (16) 保護層 (19) 接合層 (20) パッド層 (21) 接合層 (25) ひさし部
Claims (10)
- 【請求項1】 基板上に少なくとも1個のヘッド素子を
具え、該ヘッド素子は保護層によって覆われ、信号の記
録及び/又は再生のためにヘッド素子から引き出された
複数条のターミナル層の先端部にはバンプ層が積層さ
れ、該バンプ層は前記保護層を垂直に貫通し、該バンプ
層の表面には、メッキ処理の下地として使用されたシー
ド層を介して、外部回路と接続するためのパッド層が形
成されている薄膜磁気ヘッドに於いて、シード層はパッ
ド層よりも広く形成され、パッド層の周囲には、パッド
層の側壁面とシード層の表面とを互いに接合する接合層
が形成されていることを特徴とする薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項2】 接合層は、感光性有機物の焼成体から形
成されている請求項1に記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項3】 接合層は、その断面形状が、パッド層の
側壁面及びシード層の表面と接して互いに略直交する2
辺と、シード層の表面に対して傾斜する斜辺とからなる
略3角形を呈し、前記斜辺の傾斜角度は60°以下であ
る請求項1又は請求項2に記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項4】 パッド層は、接合層の表面に覆い被さる
ひさし部を有し、接合層は、該ひさし部の裏面と、該裏
面からシード層側へ伸びる側壁面に密着している請求項
1又は請求項2に記載の薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項5】 シード層及び接合層は、感光性有機物の
焼成体によって包囲され、該焼成体からパッド層の表面
が露出している請求項1乃至請求項4の何れかに記載の
薄膜磁気ヘッド。 - 【請求項6】 基板上に少なくとも1個のヘッド素子を
形成すると共に、信号の記録及び/又は再生のためにヘ
ッド素子から伸びる複数条のターミナル層を形成する第
1工程と、該ターミナル層の先端部にバンプ層を積層す
ると共に、該バンプ層の周囲に保護層を形成する第2工
程と、バンプ層の表面に、メッキ処理の下地となるシー
ド層を形成すると共に、該シード層の表面に外部回路と
の接続のためのパッド層を形成する第3工程とから構成
される薄膜磁気ヘッドの製造方法に於いて、前記第3工
程は、 バンプ層及びその周辺の保護層を覆ってシード層を形成
した後、該シード層の表面に、メッキによってパッド層
を形成するメッキ工程と、 シード層及びパッド層を覆ってレジスト層を形成するレ
ジスト塗布工程と、 レジスト層に露光及び現像処理を施して、パッド層の周
辺部にのみレジストを残存させ、該残存レジストを焼成
することによって、パッド層の側壁面とシード層の表面
とを互いに接合する接合層を形成する接合工程と、 シード層の表面にエッチングを施して、シード層の内、
少なくとも接合層の外周縁よりも外側に拡がるシード層
部分を除去するエッチング工程とを具えている薄膜磁気
ヘッドの製造方法。 - 【請求項7】 前記メッキ工程に於いては、シード層の
表面に、パッド層の形成領域が開口したレジストフレー
ムを形成した後、該レジストフレームの開口部に、レジ
ストフレームよりも薄くメッキを施す請求項6に記載の
薄膜磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項8】 前記メッキ工程に於いては、シード層の
表面に、パッド層の形成領域が開口したレジストフレー
ムを形成した後、該レジストフレームの開口部に、レジ
ストフレームよりも厚くメッキを施す請求項6に記載の
薄膜磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項9】 前記エッチング工程は、薬液を用いたウ
エットエッチングによって実施される請求項6乃至請求
項8の何れかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。 - 【請求項10】 前記第3工程に於いては、更に、エッ
チング工程を経たシード層、パッド層及び接合層を覆っ
て、レジスト層を形成した後、該レジスト層に露光、現
像処理を施して、パッド層の表面を露出させると共に、
残存したレジストを焼成する請求項6乃至請求項9の何
れかに記載の薄膜磁気ヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21972495A JPH0950604A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21972495A JPH0950604A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0950604A true JPH0950604A (ja) | 1997-02-18 |
Family
ID=16739982
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21972495A Pending JPH0950604A (ja) | 1995-08-04 | 1995-08-04 | 薄膜磁気ヘッド及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0950604A (ja) |
-
1995
- 1995-08-04 JP JP21972495A patent/JPH0950604A/ja active Pending
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