JPH09507190A - 消音作動の倍力制動用空気圧サーボ装置 - Google Patents
消音作動の倍力制動用空気圧サーボ装置Info
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Abstract
(57)【要約】
本発明は、対称軸線(X−X′)を有し、且つ、可動壁構造体(12,20)によって、部分真空源に常時接続される前方室(14)と、軸線方向の制御ロッド(30)に固着されて可動壁構造体(12,20)の孔(26)内を摺動するプランジャ(28)で駆動される三方弁(36)により前方室(14)又は外部大気に選択的に接続される後方室(16)とに密封態様で区分されているケーシング(10)を包含し、制御ロッド(30)が、ケーシング(10)から突出する可動壁構造体(12,20)の後方管状部分(22)と制御ロッド(30)との間の環状空間(32)内に配置された戻しスプリング(68)の作用を受け、三方弁(36)がこの後方管状部分(22)内に配置され、第1環状面(A)を介してプランジャ(28)に形成した第1弁座(28a)に、また第2環状面(B)を介して可動壁構造体(20)に形成した第2弁座(20a)に相互作用するシャッター要素(36)を包含する、制動を補助するための空気圧サーボ装置に関する。本発明によると、第1環状面(A)と第2環状面(B)が異なる横方向平面内にあり、切頭円錐形の全体形状の面(C)によって互いに結合され、第1弁座(28a)が第1環状面(A)から離隔された時にこの切頭円錐形面(C)が第1弁座(28a)の下流側の移動空気を案内する。
Description
【発明の詳細な説明】
消音作動の倍力制動用空気圧サーボ装置
本発明は、自動車の制動に補助を与えるのに用いられる型式の空気圧サーボ装
置に関する。
このようなサーボ装置は、慣例的に、対称軸線を有し、且つ、可動壁構造体に
よって、部分真空源に常時接続される前方室と、軸線方向の制御ロッドに固着さ
れて可動壁構造体の孔内を摺動するプランジャで駆動される三方弁により前方室
又は外部大気に選択的に接続される後方室とに密封態様で区分されているケーシ
ングを包含し、制御ロッドが、ケーシングから突出する可動壁構造体の後方管状
部分と制御ロッドとの間の環状空間内に配置された戻しスプリングの作用を受け
、三方弁がこの後方管状部分内に配置され、第1環状面を介してプランジャに形
成した第1弁座に、また第2環状面を介して可動壁構造体に形成した第2弁座に
相互作用するシャッター要素を包含している。
これらのサーボ装置は車両のエンジン室内でその防火壁に通常設置されている
ので、サーボ装置の制御ロッドは、運転者により駆動され得るように乗員室内に
突出している。この結果、三方弁を含む可動壁の後方管状部分も乗員室内に突出
している。
結果として、運転者がサーボ装置の制御ロッドに連
結されたブレーキペダルを駆動すると、サーボ装置が車両の乗員室から大気圧の
空気を吸込む。従って、サーボ装置の作動によって運動せしめられる空気は、騒
音を発生し、この騒音は車両の乗員室内へすべて伝えられることとなる。
この問題に対する多数の解決法を提供する試みがなされている。例えば、文献
FR-A-2,551,009は、三方弁の上流及び下流側でこの三方弁のすぐまわ
りの空気を案内する手段を提供している。
文献FR−A−2,516,880は、可動壁構造体の後方中央部分の内部に配
置され架橋フォームで作られたサイレンサ装置を提供しており、この装置は、こ
の後方中央部分の内面に対して当接する外面を含み、後方中央部分の内部には、
装置を通る空気流れのための通路を与えるように制御ロッドの方向に指向する連
続した通路開口を形成されている。
文献DE−A−3,924,672は、大気圧の空気のための取入口が車両のエ
ンジン室内に位置されるようにしたサーボ装置を提供している。
しかしながら、これらの従来の解決法は、それでも、不完全であったり、又は
複雑すぎるために経済上不適当である装置を提供している。なおその上、これら
の装置は作動騒音を低減するために空気の流路内に採用されており、サーボ装置
の駆動初期における応答時間を増大させる空気の移動に対する障害物となってい
る。
それから再び、出願人により行った研究で、サーボ装置の作動によって発生さ
れる騒音の主たる源が、うるさくなり得る笛音を発生させる曲がりくねった流路
を経て移動空気を流通せしめる三方弁自体であることがわかった。
従って、本発明の目的は、作動が静かであり、実現方法が簡単、安価且つ信頼
性があり、しかも応答時間を悪化させないようにしたサーボ装置を提案すること
にある。
この目的のため、本発明は、第1環状面と第2環状面が異なる横方向平面内に
あり、切頭円錐形の全体形状の面によって互いに結合され、第1弁座が第1環状
面から離隔された時にこの切頭円錐形面が第1弁座の下流側の移動空気を案内す
るようにした上記型式のサーボ装置を提案している。
本発明の他の目的、特徴及び利点は、例として与えられた実施例について添付
図面を参照して行う下記説明から明らかとなるであろう。
図1は、本発明に従って製作した制動補助用空気圧サーボ装置の後方中央部分
を示す縦断側面図である。
図2は、変形例の図1と同様の縦断側面図である。
図3は、本発明のサーボ装置に装備した三方弁の拡大断面図である。
図は、車両のブレーキペダルとこの車両の流体ブレーキ回路を制御するマスタ
ーシリンダとの間に通常の
方法で配置されるようにした、制動を補助するための空気圧サーボ装置の後方中
央部分を示している。慣例に従い、マスターシリンダに向かって指向するサーボ
装置の部分を“前方”と称し、ブレーキペダルに向かって指向するサーボ装置の
部分を“後方”と称する。従って図では、前方が左側で、後方が右側である。
図示のサーボ装置は、軸線X−X′を中心とする対称回転体を呈するシェルの
形状の外部ケーシング10を包含する。このケーシング10の後方中央部分だけ
が図示されている。
可動壁構造体12がケーシング10の内部に前方室14と後方室16とを画成
する。可動壁12はエラストマー製の撓み可能な転動形隔膜と組合わされ、隔膜
の内周端縁は、サーボ装置の軸線X−X′に沿って配置された中空ブーストピス
トン20内にビード18を介して密封態様で収容され、隔膜の外周端縁(図示し
ない)は外部ケーシング10に密封態様で固定されている。
中空ピストン20は管状部分22の形状で後方へ延び、この管状部分はケーシ
ング10の後方壁を密封態様で貫通する。ピストン20とケーシング10の前方
壁(図示しない)との間に介装された圧縮スプリング24は、図示の後方休止位
置にピストン20を通常保持し、この位置では、後方室16がその最小容積を有
するとともに、前方室14がその最大容積を有する。
後方管状部分22の前方に位置された可動壁の中央部分において、ピストン2
0が孔26を有し、この孔内には、軸線X−X′を中心とする対称回転体を呈す
るプランジャ28が摺動可能に収容されている。軸線X−X′に沿って配置され
ていてサーボ装置を制御するロッド30の前方端部は、プランジャ28の盲孔内
で旋回できるように装架されている。
管状部分22の外部に突出する制御ロッド30の後方端部(図示しない)は、
車両のブレーキペダル(図示しない)によって直接に制御される。
制御ロッド30のまわりの環状空間32は、プランジャ28によって制御され
るブースト装置が駆動された時に、ピストンの中央部分に形成した半径方向通路
34を介して後方室16に連通することができる。
従来と同様に、図3に最もよく示されているように、この補助装置は、ピスト
ン20の中央部分の後部及びプランジャ28の後部にそれぞれ形成した2つの環
状弁座20a及び28aと環状シャッター36とを含む三方弁を包含し、弁スプ
リング37がシャッター36を弁座20a及び28aに向けて押圧する。
制御ロッド30が後方休止位置にある時、三方弁は、半径方向通路34とピス
トン20の中央部分に形成した実質的に軸線方向の通路38とを介してサーボ装
置の2つの室14及び16の間の連通を通常確立し、弁座20aは環状シャッタ
ー36から僅かに離隔してい
る。
車両の運転者がブレーキペダルを駆動すると、制御ロッド30、プランジャ2
8そしてシャッター36の前方移動を生じさせる結果となり、シャッター36は
まず第1に弁通路20a−36を閉じることにより室14及び16を互いに隔離
し、第2に弁通路28a−36を開いて後方室16と環状空間32との間の連通
を許容する。
従来の設計のサーボ装置では、前記文献DE−A−3,924,672に開示さ
れているように、環状空間32は外部大気に軸線方向に、すなわち制御ロッド30
のまわりで連通している。従って、空気は、プランジャ28に形成した弁座28
aとシャッター36との間の弁通路28a−36を介して後方室16内に吸込ま
れる。
このような設計では、弁通路28a−36から成る隙間が、騒音源を構成して
いる。慣例的に、フィルタが制御ロッドと管状部分22の後方端部との間に配置
されて、エアフィルタと騒音減衰器との両方の機能を果たしている。この後者の
機能において、フィルタは空気の流通に対する大きな抵抗を呈し、従ってサーボ
装置の作動に対する障害物であり、サーボ装置の応答時間を悪化させている。
本発明の目的は、正確には、移動空気を案内するための少なくとも1つの面を
設けることによって、三方
弁で発生される騒音を低減することにある。図3に最もよく示されているように
、弁座20a及び28aと相互作用するシャッター36の両環状面がオフセット
され、略切頭円錐形の面により互いに結合されている。
より詳細には、前方に向かって指向するシャッターの面は、プランジャ28に
形成した弁座28aと相互作用する第1の平らな環状面Aと、ピストン20に形
成した弁座20aと相互作用する第2の平らな環状面Bとを有し、環状面Bは環
状面Aを含む横方向平面の前方に位置した横方向平面内に形成され、面Aの外径
よりも大きい内径を有する。これら2つの面A及びBは第3の切頭円錐形の全体
形状の面Cにより互いに結合されている。
シャッター36は、図3の上半分に示されているように、各々が平らな環状面
A及びBの一方をそれぞれもつ2つの環状要素40及び42で形成されてよく、
切頭円錐形面Cは要素42の内周部に形成されている。リング44が要素40及
び42を互いに結合するのに用いることができる。
シャッター36は同様に、図3の下半分に示されているように、面A,B及び
Cが形成された単一の要素で形成されてよい。シャッター36を剛性化するため
に慣例的に用いられる挿入体46自体は、2平面の形状に製作されて、面A及び
Bが弁座20a及び28aとの相互作用において同等の弾性を呈するようにする
ことができる。
2つの前記場合において、面Cは、有益的には、図3の下半分に示されている
ような湾曲面Dによって面Aに結合することができる。同様に、これらの場合に
おいて、有益的には、環状面Bの内径が孔26の直径に実質的に一致する弁座2
0aの直径に略等しいように面Bを製作していてよい。このようにして、面A、
面C及び孔26の壁の間での空気の案内の不連続性が回避されるのである。
多数の試験から、切頭円錐形面Cの頂点での半角が15°〜75°の間にあっ
てよいが、この角度を30°の値とし、面Cと孔26の壁との間に60°の角度を
与えて最良の結果を得るようにできることがわかっている。
前記説明によると、本発明がどのようにして三方弁の作動騒音を低減すること
を可能にしているかが理解されよう。事実、制御ロッド30が駆動されると、環
状面Bが最初に弁座20aに接触して室14及び16を互いに隔離する。次に、
弁座28aが環状面Aから離隔し始めて、環状空間32内の大気圧の空気が弁通
路40−28aと半径方向通路34を通って後方室16内へ流入することを許容す
る。
従って、移動空気は弁通路28a−40を離れると直ちに面Cを介して案内さ
れて、この空気が孔26の壁に急激に出会い且つ弁通路の隙間と連合して車両の
乗員室に伝えられる笛音を発生させる乱流を受けるのを防止していることがわか
る。このように、サーボ装置の作動騒音のスペクトルにわたり、この構成だけで
、従来の三方弁に比べ、可聴レベルにおける可成りの低減に一致する500Hz
〜1500Hzの間にある周波数範囲にわたって10dB以上の低減を与えてい
ることが、出願人には測定することが可能となっている。
作動騒音におけるこのような改善は、さらにサーボ装置の応答時間の増加なし
で得られ、この応答時間の改善は注目されさえする。事実、本発明によると、後
方室内へ流入する空気の流れは、シャッター36の特殊の形状によって改善され
ている。他方、プランジャ28と孔26との間の横方向平面における三方弁の下
流側の流れ断面積は一定であるから、空気の流量も改善され、応答時間が減少す
るのである。
この性能は、三方弁の上流側の移動空気を案内するための付加の装置の助けで
さらに改善され得る。このため、リング48が制御ロッド30とプランジャ28
の盲孔との間に配置されてよく、このリングは、プランジャ28内でのロッド3
0の旋回装架を妨げることのないように可撓性材料で製作されている。リング48
の後方端部輪郭は制御ロッド30と弁座28aの輪郭を互いに結合するために傾
斜されている。
同様に、リング50がシャッター36の後面に配置され、例えば、ピストン2
0の後方管状部分22に固
着された皿形部分52に他方で当接するスプリング37のための支持体として作用
して、スプリング37のための実質的に閉じた容積室を形成するとともに、移動
空気がこの容積室内へ流入し付加の騒音を発生するのを防止する。
他方、出願人はサーボ装置の他の作動騒音源を教示している。事実、従来のサ
ーボ装置設計では、前記文献DE−A−3,924,672に開示されているよう
に、大気圧の空気は、制御ロッドを戻すためのスプリングの巻線を通過した後に
三方弁に到達するようになっており、このスプリングは移動空気の通過に対する
障害物となり、この空気の通過を減少した通路断面積でのみ許容し、そして移動
空気の乱流を生じさせ、これらのすべてが騒音の発生を招くのである。
本発明はまたこの騒音源を排除することを提供している。これを行うため、本
発明は、三方弁の上流側の移動空気と制御ロッドを戻すためのスプリングとの間
に仕切りを設けている。
図1は、この例では後方管状部分22内に配置された円筒形スリーブ60から
成るこのような仕切りの第1実施例を示している。スリーブ60は例えばその前
方端部を介して皿形部分52の後方端部に当接し、この皿形部分には弁スプリン
グ37が当接し、この皿形部分は、後方管状部分22上にシャッター36の後方
端部を固定するための取付具として働く。
スリーブ60の前方端部は有益的には凹状球形をなし、そして皿形部分52の
後方端部は、制御ロッド30とプランジャ28の旋回装架部の中心に略位置した同
一中心で且つ同一半径の凸状球形をなしていて、この旋回装架部を作動できるよ
うにしている。
スリーブ60は管状部分22の内径よりも明らかに小さい外径を有していて、
これら要素の間に環状容積室62を画成する。スリーブ60の前方端部には開口
64が形成されて、空間32と容積室62とを連通させる。
その上、スリーブ60はその内面に、開口64の後方に形成されて圧縮スプリ
ング68のための支持体として作用する内方半径方向肩部66を形成されており
、この圧縮スプリングは制御ロッド30の肩部70にも当接し、制御ロッドを戻
すためのスプリングとして作用する。Oリング72が制御ロッド30とスリーブ
60との間の密封を行う。このように、スリーブ60は、開口64を介して三方弁
36に連通する環状容積室62と、肩部66及び70から成る制御ロッド30を戻
すスプリング68のためのハウジングとに区分する環状空間32の仕切りを形成
している。
従って、制御ロッド30が駆動されると、大気圧の空気が環状容積室62、開
口64及び環状空間32を通過することによってサーボ装置の後方室16に到達
できることがわかる。このようにして、移動空気が戻
しスプリング68を外側のまわりで包囲し、このスプリングで構成される騒音源
を排除し、スプリング68のまわりに位置する空気はシール72により静止して
いる。
有益的には、本発明により、スリーブ60は、制御ロッドを戻すためのスプリ
ングで構成されるサーボ装置の作動騒音源の排除を許容し、さらになお、上述し
たシャッター36によって既に減衰されている三方弁で構成される他の騒音源を
減衰することが可能である。
事実、スリーブ60は環状容積室62内にサイレンサ装置を設置することを可
能にしている。特に、スリーブ60はその外面に、開口64の前に空気の流路を
延長するようにするフィン74を装備されてよい。フィン74は、容積室62内
での空気の通過におけるバッフルを形成するために、あるいは1つ又はそれ以上
の螺旋状のダクトを形成するために、例えばモールド成形によってスリーブ60
とで単一部片に形成することができる。
フィン74は容積室62全体を占めたり、あるいは容積室の一部分だけを占め
てよく、容積室62の残部は吸音材料で満たされる。勿論、フィン74は、サー
ボ装置の応答時間を低下させないために、空気の移動を妨げることなしに空気の
流路を延長するように配設されるものである。
サーボ装置の作動騒音の伝播をさらに制限するため
に、空気が容積室62に到達する前に76,78及び80のような障害物又はバ
ッフルが空気の流路に配設でき、多孔性エラストマーのような多孔性変形可能な
材料で作られたゲートル82が用いられ、外部大気を受けるに十分な表面積を提
供して、ゲートルを通過する空気に対する障害を実際上与えないようにすると同
時に、ダスト捕集フィルタ機能を果たしている。
従って、本発明によるシャッター36の形状によって既に大きく減衰されてい
る三方弁で発生された作動騒音は、フィン74、吸音材料及びできればバッフル
76〜80により容積室62内に課せられた長い流路によってさらに減衰される
ことがわかる。
図2は図1の実施例の変形例を示しており、ここで同一の要素には同一符号を
付してある。
この変形例によると、スリーブ60はその外面に、スプリング68のための支
持体として作用する外方半径方向肩部66′を形成されている。さらに、制御ロ
ッド30は、スリーブ60のまわりを摺動できるスリーブ84に固着されている
。スリーブ84の前方端部はスプリング68のための支持体として作用する停止
部70′を形成する。スリーブ60は、前と同様に、皿形部分52の後面と相互
作用するために凹状球形前方端部を形成されている。
このように、図1と同様に、スリーブ60は皿形部分52及びスリーブ84と
相互作用して、三方弁36
に連通する環状容積室62′と、肩部66′及び70′によって形成された制御ロ
ッド30を戻すスプリング68のためのハウジングとに区分する環状空間32の
仕切りを形成している。環状容積室62′は、スリーブ84の後方端部に形成し
た開口86により外部大気に連通してよい。
同様に、制御ロッド30が駆動されると、大気圧の空気が開口86、環状容積
室62′及び環状空間32を通過することによってサーボ装置の後方室16に到
達できることがわかる。このようにして、移動空気が戻しスプリング68を今回
は内側から包囲し、このスプリングで構成される騒音源をさらに排除している。
上記からわかるように、バッフル又は螺旋状のダクトを形成するために、1つ
又はそれ以上のフィンが容積室62′内でスリーブ60の内面に形成することが
できる。これらのフィンは、図2に88で示したようなスペーサと同様に、制御
ロッド30のまわりでスリーブ60の心出しを行う。上述した装置は、バッフル
78′及び80と共に撓み可能な多孔性ゲートル82を用いることによって同様
に完成され得る。
同時に実現した上記の多数の配列そして主として図1又は2のスリーブ60と
連合する3つの面A,B及びCを含むシャッター36は、従来設計のサーボ装置
よりも遥かに騒音が小さく、明らかに改善された応答時間をもつサーボ装置を製
作することを可能にしてい
る。
勿論、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、対照的に、当業者
には明白な幾多の変更を受け入れることができる。
【手続補正書】特許法第184条の8
【提出日】1995年12月11日
【補正内容】
明細書
消音作動の倍力制動用空気圧サーボ装置
本発明は、自動車の制動に補助を与えるのに用いられる型式の空気圧サーボ装
置に関する。
このようなサーボ装置は、慣例的に、対称軸線を有し、且つ、可動壁構造体に
よって、部分真空源に常時接続される前方室と、軸線方向の制御ロッドに固着さ
れて可動壁構造体の孔内を摺動するプランジャで駆動される三方弁により前方室
又は外部大気に選択的に接続される後方室とに密封態様で区分されているケーシ
ングを包含し、制御ロッドが、ケーシングから突出する可動壁構造体の後方管状
部分と制御ロッドとの間の環状空間内に配置された戻しスプリングの作用を受け
、三方弁がこの後方管状部分内に配置され、第1環状面を介してプランジャに形
成した第1弁座に、また第2環状面を介して可動壁構造体に形成した第2弁座に
相互作用するシャッター要素を包含している。
文献DE−A−3,812,452は、第1及び第2環状面が異なる横方向平面
内に形成されるようにしたこの種のサーボモータを知らしめている。
これらのサーボ装置は車両のエンジン室内でその防火壁に通常設置されている
ので、サーボ装置の制御ロッドは、運転者により駆動され得るように乗員室内に
突出している。この結果、三方弁を含む可動壁の後方管状部分も乗員室内に突出
している。
結果として、運転者がサーボ装置の制御ロッドに連結されたブレーキペダルを
駆動すると、サーボ装置が車両の乗員室から大気圧の空気を吸込む。従って、サ
ーボ装置の作動によって運動せしめられる空気は、騒音を発生し、この騒音は車
両の乗員室内へすべて伝えられることとなる。
この問題に対する多数の解決法を提供する試みがなされている。例えば、文献
FR-A-2,551,009は、三方弁の上流及び下流側でこの三方弁のすぐまわ
りの空気を案内する手段を提供している。
文献FR−A−2,516,880は、可動壁構造体の後方中央部分の内部に配
置され架橋フォームで作られたサイレンサ装置を提供しており、この装置は、こ
の後方中央部分の内面に対して当接する外面を含み、後方中央部分の内部には、
装置を通る空気流れのための通路を与えるように制御ロッドの方向に指向する連
続した通路開口を形成されている。
文献DE−A−3,924,672は、大気圧の空気のための取入口が車両のエ
ンジン室内に位置されるようにしたサーボ装置を提供している。
しかしながら、これらの従来の解決法は、それでも、不完全であったり、又は
複雑すぎるために経済上不適当である装置を提供している。なおその上、これら
の
装置は作動騒音を低減するために空気の流路内に採用されており、サーボ装置の
駆動初期における応答時間を増大させる空気の移動に対する障害物となっている
。
それから再び、出願人により行った研究で、サーボ装置の作動によって発生さ
れる騒音の主たる源が、うるさくなり得る笛音を発生させる曲がりくねった流路
を経て移動空気を流通せしめる三方弁自体であることがわかった。
従って、本発明の目的は、作動が静かであり、実現方法が簡単、安価且つ信頼
性があり、しかも応答時間を悪化させないようにしたサーボ装置を提案すること
にある。
この目的のため、本発明は、第1環状面と第2環状面が切頭円錐形の全体形状
の面によって結合され、第1弁座が第1環状面から離隔された時にこの切頭円錐
形面が第1弁座の下流側の移動空気を案内するようにした上記型式のサーボ装置
を提案している。
本発明の他の目的、特徴及び利点は、例として与えられた実施例について添付
図面を参照して行う下記説明から明らかとなるであろう。
図1は、本発明に従って製作した制動補助用空気圧サーボ装置の後方中央部分
を示す縦断側面図である。
図2は、変形例の図1と同様の縦断側面図である。
図3は、本発明のサーボ装置に装備した三方弁の拡大断面図である。
図は、車両のブレーキペダルとこの車両の流体ブレーキ回路を制御するマスタ
ーシリンダとの間に通常の方法で配置されるようにした、制動を補助するための
空気圧サーボ装置の後方中央部分を示している。慣例に従い、マスターシリンダ
に向かって指向するサーボ装置の部分を“前方”と称し、ブレーキペダルに向か
って指向するサーボ装置の部分を“後方”と称する。従って図では、前方が左側
で、後方が右側である。
図示のサーボ装置は、軸線X−X′を中心とする対称回転体を呈するシェルの
形状の外部ケーシング10を包含する。このケーシング10の後方中央部分だけ
が図示されている。
可動壁構造体12がケーシング10の内部に前方室14と後方室16とを画成
する。可動壁12はエラストマー製の撓み可能な転動形隔膜と組合わされ、隔膜
の内周端縁は、サーボ装置の軸線X−X′に沿って配置された中空ブーストピス
トン20内にビード18を介して密封態様で収容され、隔膜の外周端縁(図示し
ない)は外部ケーシング10に密封態様で固定されている。
中空ピストン20は管状部分22の形状で後方へ延び、この管状部分はケーシ
ング10の後方壁を密封態様で貫通する。ピストン20とケーシング10の前方
壁(図示しない)との間に介装された圧縮スプリング24は、図示の後方休止位
置にピストン20を通常保
持し、この位置では、後方室16がその最小容積を有するとともに、前方室14
がその最大容積を有する。
請求の範囲
1 対称軸線(X−X′)を有し、且つ、可動壁構造体(12,20)によって
、部分真空源に常時接続される前方室(14)と、軸線方向の制御ロッド(30
)に固着されて可動壁構造体(12,20)の孔(26)内を摺動するプランジ
ャ(28)で駆動される三方弁(36)により前方室(14)又は外部大気に選
択的に接続される後方室(16)とに密封態様で区分されているケーシング(1
0)を包含し、制御ロッド(30)が、ケーシング(10)から突出する可動壁構
造体(12,20)の後方管状部分(22)と制御ロッド(30)との間の環状
空間(32)内に配置された戻しスプリング(68)の作用を受け、三方弁(3
6)がこの後方管状部分(22)内に配置され、第1環状面(A)を介してプラ
ンジャ(28)に形成した第1弁座(28a)に、また第2環状面(B)を介し
て可動壁構造体(20)に形成した第2弁座(20a)に相互作用するシャッタ
ー要素(36)を包含し、第1環状面(A)と第2環状面(B)が異なる横方向
平面内にある、制動を補助するための空気圧サーボ装置において、第1環状面(
A)と第2環状面(B)が切頭円錐形の全体形状の面(C)によって互いに結合
され、第1弁座(28a)が第1環状面(A)から離隔された時にこの切頭円錐
形面(C)が第1弁座(28a)の下流側の移動空気を案内することを特徴とす
る空気
圧サーボ装置。
2 請求項1記載のサーボ装置において、第2環状面(B)が第1環状面(A)
の位置される横方向平面よりも前方の横方向平面内に配置され、第1環状面(A
)の外径よりも大きい内径を有することを特徴とするサーボ装置。
3 請求項2記載のサーボ装置において、切頭円錐形面(C)の頂点での半角が
15°〜75°の間にあることを特徴とするサーボ装置。
4 請求項3記載のサーボ装置において、第2環状面(B)の内径が第2弁座(
20a)の直径と可動壁構造体(12,20)の孔(26)の直径に略等しいこ
とを特徴とするサーボ装置。
5 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のサーボ装置において、第2環状面
(B)と切頭円錐形面(C)が、第1環状面(A)が形成されている環状要素(
40)に固着された環状要素(42)に形成されていることを特徴とするサーボ装
置。
6 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のサーボ装置において、第1環状面
(A)、第2環状面(B)及び切頭円錐形面(C)が同一の要素(36)に形成
されていることを特徴とするサーボ装置。
7 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のサーボ装置において、第1環状面
(A)と切頭円錐形面(C)が湾曲面(D)によって互いに結合されていること
を
特徴とするサーボ装置。
8 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のサーボ装置において、第1弁座(
28a)の上流側の移動空気を案内する装置をさらに包含することを特徴とする
サーボ装置。
9 請求項8記載のサーボ装置において、第1弁座(28a)の上流側の移動空
気を案内する装置が、制御ロッド(30)とプランジャ(28)との間に配置さ
れた可撓性材料製のリング(48)を包含し、リング(48)の輪郭がロッド(
30)の輪郭と第1弁座(28a)の輪郭とを互いに結合していることを特徴と
するサーボ装置。
10 請求項8記載のサーボ装置において、第1弁座(28a)の上流側の移動空
気を案内する装置が、シャッター要素(36)の後面に配置されて、皿形部分(
52)とでシャッター要素(36)を前方に押圧するスプリング(37)のため
の実質的に閉じた容積室を形成するリング(50)を包含することを特徴とする
サーボ装置。
11 請求項8記載のサーボ装置において、第1弁座(28a)の上流側の移動空
気を案内する装置が、制御ロッド(30)と後方管状部分(22)との間の環状
空間(32)を、三方弁(36)に連通する環状容積室(62,62′)と戻し
スプリング(68)のためのハウジング(66,70;66′,70′)とに区
分するスリーブ(60)を包含することを特徴とするサーボ装置。
12 請求項11記載のサーボ装置において、少なくとも1つのフィン(74)が
環状容積室(62,62′)を画成するスリーブ(60)の面に形成されている
ことを特徴とするサーボ装置。
13 請求項11記載のサーボ装置において、環状容積室(62,62′)が吸音
材料を収容していることを特徴とするサーボ装置。
─────────────────────────────────────────────────────
【要約の続き】
にあり、切頭円錐形の全体形状の面(C)によって互い
に結合され、第1弁座(28a)が第1環状面(A)か
ら離隔された時にこの切頭円錐形面(C)が第1弁座
(28a)の下流側の移動空気を案内する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 対称軸線(X−X′)を有し、且つ、可動壁構造体(12,20)によって 、部分真空源に常時接続される前方室(14)と、軸線方向の制御ロッド(30 )に固着されて可動壁構造体(12,20)の孔(26)内を摺動するプランジ ャ(28)で駆動される三方弁(36)により前方室(14)又は外部大気に選 択的に接続される後方室(16)とに密封態様で区分されているケーシング(1 0)を包含し、制御ロッド(30)が、ケーシング(10)から突出する可動壁構 造体(12,20)の後方管状部分(22)と制御ロッド(30)との間の環状 空間(32)内に配置された戻しスプリング(68)の作用を受け、三方弁(3 6)がこの後方管状部分(22)内に配置され、第1環状面(A)を介してプラ ンジャ(28)に形成した第1弁座(28a)に、また第2環状面(B)を介し て可動壁構造体(20)に形成した第2弁座(20a)に相互作用するシャッタ ー要素(36)を包含する、制動を補助するための空気圧サーボ装置において、 第1環状面(A)と第2環状面(B)が異なる横方向平面内にあり、切頭円錐形 の全体形状の面(C)によって互いに結合され、第1弁座(28a)が第1環状 面(A)から離隔された時にこの切頭円錐形面(C)が第1弁座(28a)の下 流側の移動空気を案内することを特徴とする空気圧サーボ装置。 2 請求項1記載のサーボ装置において、第2環状面(B)が第1環状面(A) の位置される横方向平面よりも前方の横方向平面内に配置され、第1環状面(A )の外径よりも大きい内径を有することを特徴とするサーボ装置。 3 請求項2記載のサーボ装置において、切頭円錐形面(C)の頂点での半角が 15°〜75°の間にあることを特徴とするサーボ装置。 4 請求項3記載のサーボ装置において、第2環状面(B)の内径が第2弁座( 20a)の直径と可動壁構造体(12,20)の孔(26)の直径に略等しいこ とを特徴とするサーボ装置。 5 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のサーボ装置において、第2環状面 (B)と切頭円錐形面(C)が、第1環状面(A)が形成されている環状要素( 40)に固着された環状要素(42)に形成されていることを特徴とするサーボ装 置。 6 請求項1ないし4のいずれか1項に記載のサーボ装置において、第1環状面 (A)、第2環状面(B)及び切頭円錐形面(C)が同一の要素(36)に形成 されていることを特徴とするサーボ装置。 7 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のサーボ装置において、第1環状面 (A)と切頭円錐形面(C)が湾曲面(D)によって互いに結合されていること を特徴とするサーボ装置。 8 請求項1ないし7のいずれか1項に記載のサーボ装置において、第1弁座( 28a)の上流側の移動空気を案内する装置をさらに包含することを特徴とする サーボ装置。 9 請求項8記載のサーボ装置において、第1弁座(28a)の上流側の移動空 気を案内する装置が、制御ロッド(30)とプランジャ(28)との間に配置さ れた可撓性材料製のリング(48)を包含し、リング(48)の輪郭がロッド( 30)の輪郭と第1弁座(28a)の輪郭とを互いに結合していることを特徴と するサーボ装置。 10 請求項8記載のサーボ装置において、第1弁座(28a)の上流側の移動空 気を案内する装置が、シャッター要素(36)の後面に配置されて、皿形部分( 52)とでシャッター要素(36)を前方に押圧するスプリング(37)のため の実質的に閉じた容積室を形成するリング(50)を包含することを特徴とする サーボ装置。 11 請求項8記載のサーボ装置において、第1弁座(28a)の上流側の移動空 気を案内する装置が、制御ロッド(30)と後方管状部分(22)との間の環状 空間(32)を、三方弁(36)に連通する環状容積室(62,62′)と戻し スプリング(68)のためのハウジング(66,70;66′,70′)とに区 分するスリーブ(60)を包含することを特徴とする サーボ装置。 12 請求項11記載のサーボ装置において、少なくとも1つのフィン(74)が 環状容積室(62,62′)を画成するスリーブ(60)の面に形成されている ことを特徴とするサーボ装置。 13 請求項11記載のサーボ装置において、環状容積室(62,62′)が吸音 材料を収容していることを特徴とするサーボ装置。
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