JPH09508271A - インドールジテルペンアルカロイド化合物 - Google Patents

インドールジテルペンアルカロイド化合物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、カリウムチャンネル・アンタゴニスト、特にはマキシ−Kチャンネルアンタゴニストとして有用であり、したがって、アルツハイマー病及び他の認識障害の治療に有用な、式(I)の化合物及びそれらの医薬上許容し得る塩に関する。また、この発明は、式(I)の化合物の製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 インドールジテルペンアルカロイド化合物 発明の背景 本発明は、カリウムチャンネル・アンタゴニストである新規インドールジテル ペンアルカロイド及びこれらのアンタゴニストの調製方法及び細胞カリウムチャ ンネルの機能不全に関連する疾患もしくは障害の治療に関する。 本発明は、ナランタマラ種(Nalanthamala sp.)の発酵ブロ スから得られる、実質的に精製された新規インドールジテルペンアルカロイドに 関する。本発明は、さらに、カリウムチャンネル・アンタゴニストである精製単 離アルカロイドの合成誘導体に関する。 当該技術分野では、パキシリン(Paxilline)として知られる下記式 : のジテルペンアルカロイドが多くの微生物から産生されることが明らかにされて いる。パキシリン、及び関連化合物パスパリトレム(paspalitrem) 及びアフラトレム(aflatrem)は、振顫原(tremorgen)とし て知られる真菌代謝物である。 カリウムチャンネル・アンタゴニストは、ヒトを含む動物における多くの生理 学的障害に有用である。カリウムチャンネルを含むイオンチャンネルは全ての哺 乳動物細胞に見出されており、様々な生理学的プロセス及び正常細胞ホメオスタ シスの調節に関与している。カリウムイオンは、一般に、静止膜電位、及び細胞 分極後の原形質膜の再分極を引き起こすカリウムイオンの流出を制御する。カリ ウムチャンネル・アンタゴニストは再分極を妨げ、細胞が脱分極した励起状態に 留まることを可能にする。 多くの異なるカリウムチャンネル・サブタイプが存在する。生理学的には、神 経組織及び平滑筋に存在するマキシ−K(Maxi−K)チャンネルが最も重要 なカリウムチャンネル・サブタイプの1つである。細胞内カルシウム濃度(Ca2+ i )及び膜電位はこれらのチャンネルを開閉する。例えば、マキ シ−Kチャンネルは、細胞内Ca2+濃度の増加又は膜脱分極(電位の変化)によ って開き、カリウムイオンの流出を可能にする。細胞内カルシウム濃度の上昇は 神経伝達物質の放出に必要である。したがって、マキシ−Kチャンネル活性の調 節は、膜電位の制御による神経末端からの伝達物質の放出に影響を及ぼし、これ は次に、電位制御チャンネルを介しての細胞外Ca2+の流入に影響を及ぼす。し たがって、本発明の化合物は、神経伝達物質の放出が妨げられる神経学的疾患の 治療に有用である。 市販の薬物の多くがカリウムチャンネル・アンタゴニストとして機能する。こ れらのうちの最も重要なものには、グリブリド(Glyburide)、グリピ ジド(Glypizide)及びトルブタミド(Tolbutamide)が含 まれる。これらのカリウムチャンネル・アンタゴニストは抗糖尿病薬として有用 である。また、カリウムチャンネル・アンタゴニストはクラス3抗不整脈薬とし ても用いられ、ヒトの急性梗塞の治療にも利用される。アパミン(Apamin )、イベリアトキシン(Iberiatoxin)、チャリブドトキシン (Charybdotoxin)、ノキシウストキシン(Noxiustoxi n)、カリオトキシン(Kaliotoxin)、デンドロトキシン(類)(D endrotoxin(s))、肥満細胞分解(MCD)ペプチド、及びβ−ブ ンガロトキシン(β−Bungarotoxin、β−BTX)を含む、多くの 天然毒素がカリウムチャンネルをブロックすることが知られている。 鬱病は、神経伝達物質放出の減少に関連する。鬱病の現在の治療には、神経伝 達物質取込みのブロッカー、及び神経伝達物質の存続時間を長期化させる作用を する、神経伝達物質分解に関与する酵素の阻害剤が含まれる。 アルツハイマー病もまた、神経伝達物質放出の減少によって特徴付けられる。 アルツハイマー病は、認識及び機能性の極度の損傷に繋がる脳の神経崩壊疾患で ある。この疾患は、記憶及び学習機能の進行性退行を引き起こす。アルツハイマ ー病は、セロトニン作動性、ノルアドレナリン作動性及び他の中枢神経伝達物質 系の他に、コリン作動性ニューロンに影響を及ぼす複合疾患である。アルツハイ マー病の発現は記憶の喪失に止まらず、人格変化、筋神経変化、発作、及び、時 には精神病の 徴候が含まれる。 アルツハイマー病は、米国における最も多い痴呆である。幾つかの統計では、 85歳を越える者の47%までがアルツハイマー病に罹患しているとしている。 人々の平均年齢は増加しつつあるため、アルツハイマー病の頻度は増加しており 、緊急の配慮を要している。アルツハイマー病は、現在その予防または治療に利 用可能な適当な方法がないため、医学上の困難な問題である。 3種類の薬物がアルツハイマー病の治療について研究されている。第1の種類 はアセチルコリンの神経伝達物質機能を増大させる化合物からなる。現在、抗コ リンエステラーゼ剤のようなコリン作動性ポテンシエーターがアルツハイマー病 の治療に用いられている。特に、アセチルコリンエステラーゼの阻害剤であるフ ィゾスチグミン(エセリン)がその治療に用いられている。フィゾスチグミンの 投与には、短い効果半減期、乏しい経口バイオアベイラビリティ、及び、特に消 化系に対する副作用によって厳しく用量制限されるという欠点がある。タクリン (テトラヒドロアミノクリジン)は使用されている別のコリンエステラーゼ阻害 剤である;しかしながら、この化合物は肝毒 性を引き起こすことがある。 アルツハイマー病の治療について研究されている第2の種類の薬物は、他の部 位にはほとんど効果を及ぼすことなくニューロン代謝に作用するヌートロピック 類(nootropics)である。これらの薬物は、ニューロン代謝活性を増 大させることにより、神経細胞の機能を向上させる。ピラセタム(Pirace tam)は、アセチルコリン前駆体と組み合わせて有用であり、ニューロンの機 能的アセチルコリン放出を多少残しているアルツハイマー患者に有益であり得る ヌートロピックである。オキシラセタム(Oxiracetam)は、アルツハ イマー治療について研究されている別の関連薬物である。 第3の種類の薬物は、脳血管系に作用する薬物である。メシル酸エルゴロイド の混合物が痴呆の治療に用いられている。メシル酸エルゴロイドは血管抵抗を減 少させ、それ故に脳血流を増大させる。また、主に脳血管に作用する選択的カル シウムチャンネル・ブロッカーであるニモジピン(Nimodipine)を含 むカルシウムチャンネル・ブロック剤も用いられる。 他の様々な薬物は、アルツハイマー病に見出される他の欠陥を変性させること を標的としている。脳のドーパミン及びノル エピネフリンを増加させるモノアミンオキシダーゼB阻害剤であるセレギリン( Selegiline)は、幾らかのアルツハイマー患者を穏やかに改善するこ とが報告されている。アルミニウムキレート剤は、アルツハイマー病がアルミニ ウム毒性によるものであると信じる者に関心を持たれている。神経弛緩薬のよう な行動に作用する薬剤、並びに抗不安薬が、これまで用いられてきた。神経弛緩 薬の副作用は、嗜眠状態及び抗コリン作用効果から錐体外路副作用にまで亘る; これらの薬物の他の副作用には、発作、抗利尿ホルモンの不適切な分泌、黄疸、 体重増加及び錯乱の増加が含まれる。穏和なトランキライザーである抗不安薬は 、神経弛緩薬よりは効果が少ないが副作用もより穏やかである。しかしながら、 これらの行動作用薬には議論の余地が残る。 本発明は、カリウムチャンネル・アンタゴニストとして有用な新規インドール ジテルペンアルカロイドに関する。鬱病、記憶喪失及びアルツハイマー病のよう な特定の疾患は、神経伝達物質放出が減退した結果であると信じられる。したが って、本発明のカリウムチャンネル・アンタゴニストは、アセチルコリン、セロ トニン及びドーパミンのような神経伝達物質の非特異的な放出を刺激する細胞刺 激剤として利用することができる。 神経伝達物質の放出増強は、鬱病及びアルツハイマー病に関連する症状を反転さ せる。 発明の要約 本発明は、下記式の化合物: 及びその医薬上許容し得る塩に関し、これらはカリウムチャンネル・アンタゴニ スト、特にマキシ−Kチャンネル・アンタゴニストとして有用であり、それ故、 アルツハイマー病及び他の認識障害の治療に有用である。また、本発明は、構造 式(I)の化合物の製造方法にも関する。 発明の詳細な説明 本発明は、カリウムチャンネル・アンタゴニストであり、それ故、ヒトを含む 哺乳生物におけるカリウムチャンネルの機能不全に関連する疾患の予防及び治療 に有用である、新規ジテルペンアルカロイドに指向する。特に、本発明は、マキ シ−Kチ ャンネル・アンタゴニストに関する。さらに、本発明は、培養ナランタマラ種( MF5785)を用いる新規ジテルペンアルカロイドの微生物学的製造方法に関 する。この培養物は、ブダペスト条約の規定に基づき、ATCC74192とし て、12301 Parklawn Drive, Rockville,MD 20852所在のAmerican Type Culture Collec tionに寄託されている。さらに、本発明は、新規イソオキサゾリン類の製造 に新規方法が用いられるカリウムチャンネル・アンタゴニストの合成による製造 、及び合成アルキルエステルを製造するための真菌単離体の合成による誘導体化 に関する。 本発明は、下記式の化合物及びその医薬上許容し得る塩に関する。 (ここで、R1は: (a)H、 2及びR7は一緒になって酸素を示し、それらの間の結合と共にオキシラン環を 形成し、あるいはR2はCO24であって、かつR6はOR6であり; R3は: (a)H、又は (b)t−ブトキシカルボニルであり; R4は: (a)H、又は (b)未置換フェニルもしくは: (1)ハロゲン、 (2)ヒドロキシ、及び (3)C1-4アルキル; から選択される1以上の置換基で置換されているフェニルから選ばれるア リール、 (c)アリールC1-7アルキル、又は (d)C1-7アルキルであり; R5は: (a)H、 (b)OH、もしくは (c)OR6であり; R6は: (a)C1-10アルキル、 (b)C1-10アルキルオキシC1-10アルキル、 (c)C1-10アルキルチオC1-10アルキル、 (d)2−メトキシエトキシメチル、 (e)テトラヒドロピラニル、もしくは (f)アリールC1-10アルキルであり; Yは二価窒素であって、かつR8はYへの単結合であって5員環を形成するか、 又はYは二価窒素もしくは酸素であって、かつR8はCH(R1)であって、その 炭素がYと結合して6員環を形成するか、又はYは (a)H、 (b)OH、もしくは (c)OR6であって、かつ R8はC1-10アルキルもしくはC1-10アルケニルであり; −−−は、aもしくはbに任意に存在する二重結合を示す。) さらに、本発明は、下記式の化合物及びその医薬上許容し得る塩に関する。 及び さらに、本発明は、下記式の化合物及びその医薬上許容し得る塩に関する。 及び 本発明の化合物は非対称中心を有し、ラセミ体、ラセミ混合物及び個々のエナ ンチオマーもしくはジアステレオマーとして存在してもよく、全ての異性形態及 びそれらの混合物が本発明の範囲内に含まれるものとする。 各構成部分または構造式において、可変部(例えば、アリール、アルキル、R1 、R2等)が2個以上存在する場合には、その定義は、存在ごとに他の定義から 独立している。また、置換基及び/又は可変部の組合せは、その組合せが安定な 化合物 を生じる結果となる場合にのみ許容される。 本発明の範囲内には、式IIの化合物の、例えば、置換アルキル基に、塩基性も しくは酸性基が存在する場合について、医薬上許容し得る塩もしくはエステルが 含まれる。酸性置換基、すなわち−COOHが存在する場合、製剤として使用す るために、アンモニウム、ナトリウム、カルシウム塩等を形成することができる 。また、−COOH基が存在する場合、医薬上許容し得るエステル、例えば、ア セテート、マレエート、ピバロイルオキシメチル等、並びに遅放性もしくはプロ ドラッグ処方として用いるために溶解度もしくは加水分解特性を変性させること が当該技術分野において知られているエステルを用いることができる。 アミノのような塩基性基が存在する場合には、塩酸塩、臭化水素酸塩、酢酸塩 、パモエート等の酸性塩を製剤として用いることができる。 ここで用いられる“アルキル”は特定数の炭素原子を有する分岐鎖及び直鎖飽 和脂肪族炭化水素の両者を含み、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル( Pr)、ブチル(Bu)、ペンチル、ヘキシル等を含むことを意図している。 “アルコキシ”は、酸素ブリッジを介して結合する、示された数の炭素原子を有 するアルキル基を表す。“シクロアルキル”は、飽和炭素環基、例えば、シクロ プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、及びシクロヘキシル(Cyh)を含 むことを意図している。“アルケニル”は、鎖に沿った安定な位置に1以上の炭 素−炭素二重結合を有する、直線状もしくは分岐状配置の炭化水素基、例えば、 エテニル、プロペニル、ブテニル等を含むことを意図している。“アルキニル” は、鎖に沿った安定な位置に1以上の炭素−炭素三重結合を有する、直線状もし くは分岐状配置の炭化水素基、例えば、エチニル、プロピニル、ブチニル等を含 むことを意図している。ここで用いられる“ハロ”もしくは“ハロゲン”は、フ ルオロ、クロロ、ブロモ及びヨードを意味する。“Boc”という用語は、t− ブチルオキシ−カルボニルを指す。 化合物A、B、C、D及びG並びに本発明の範囲内にある関連化合物は、カリ ウムチャンネル・アンタゴニスト活性を示し、したがって、カリウムチャンネル 機能不全に関連する疾患に有用である。アルツハイマー病、記憶喪失又は鬱病の ような多くの認識障害において、セロトニン、ドーパミン又はアセチルコ リン等の神経伝達物質の放出が増強されるのは有益である。マキシ−Kチャンネ ルの遮断は細胞の脱分極を維持し、したがって、これらの必須神経伝達物質の分 泌を増強する。 特許請求される化合物はカリウムチャンネル・アンタゴニストとして活性であ り、あるいは、カリウムチャンネル・アンタゴニストの製造に有用である。イソ オキサゾリン類の化合物が、パキシリン又はカルボニル基のβ位にヒドロキシル 基を有するインドールジテルペンから出発物質が選択され得る新規方法によって 製造される。パキシリン又は必要なヒドロキシル−カルボニル官能性を有する関 連インドールジテルペンを、適切な溶媒中において、オキシムを形成するに適し た条件下で、ヒドロキシルアミンと反応させることができる。このオキシムを、 トリブチルホスフィン及びジフェニルジスルフィドとさらに反応させて、パキシ ゾリン(paxizoline)のようなイソオキサゾリンを製造する。特許請 求される方法は、パキシゾリンのようなカリウムチャンネル・アンタゴニストの 製造に限定されるものではなく、医薬上活性なイソオキサゾリン類及びイソオサ ゾリン環を含む薬物の製造にも用いることができる。下記反応式は、必要とされ る官能性を示し、一般的な方法を説明する: 上に示されるように、特許請求される方法は、一般的にはまずオキシムを形成 し、これを続いてトリブチルホスフィン及びジフェニルジスルフィドと反応させ ヘテロ環イソオキサゾリン又はイソオキサゾールを形成するものである。 本発明の微生物学的方法によって製造される化合物上の遊離酸基も、容易に修 飾してアルキルエステル誘導体とし、活性カリウムチャンネル・アンタゴニスト を製造することができる。例えば、遊離酸基を有するメタノール性溶液にトリメ チルシリルジアゾメタンを添加すると、容易にメチルエステルに転化される。常 法により、他の簡単なアルキルもしくはアリールもしくはベンジルエステルを容 易に調製して、本発明の範囲内の化合物を製造することができる。 インドール窒素は、例えば、t−ブチルオキシカルボニル又はGreene及 びWuttsによる“Protective Groups in Organ ic Synthesis”(1991)に記述される基から選択される他の保 護基、から選択される適切な保護基によって容易に保護することができる。 さらに、遊離アルコール基も標準ヒドロキシル保護基を用いて保護して、本発明 の範囲内の化合物を形成させることができる。 本発明は、カリウムチャンネル・アンタゴニストを製造するための発酵方法で あって、 (a)種培地(表1)にナランタラマ種MF5785(ATCC74192) の菌糸を接種し; (b)接種した菌糸を、室温(20−30℃)で、湿潤条件下において、絶え ず蛍光を照射しながら、好ましくは振盪し、最も好ましくはロータリー・シェー カーを用いて5cmの振幅で220rpmで振盪しながらインキュベートし; (c)工程(b)において生成した培養物を液体産生培地に接種し、工程(b )に定義される条件下でさらにインキュベートして化合物A、B、C、D及びG を産生させる、 ことを包含する方法に関する。 発酵ブロス中における化合物A、B、C、D及びGは、7−11日で最大の蓄 積となる。本発明は、適切な、定義され制御された条件下において発酵ブロス中 に産生された化合物を精製し、ブロスから単離する工程(d)をさらに包含する 。適切な単離手順には、例えば、エーテルもしくはケトン、好ましくはメチルエ チルケトンのようなアルコール性もしくは酸素化溶 媒での培養培地の抽出が含まれる。 MF5785株はナランタローマ(Nalanthaloma)と同定されて いる。この真菌は、メキシコのNuevo Leon地方において採取された未 同定の小枝から単離された。遺伝的な性質は、小さく、亜球形(subglob ose)で、ガラス状で、かつ平滑な分生子を生ずる、未分化で、分枝がなく、 孤立し、腸内芽性で(enteroblastic)、鉢状で、分生子産生性( conidiogenous)細胞に基づく。分生子が乾燥鎖において分生子産 生性細胞に付着することから、この単離体を、アクレモニウム(Acremon ium)属内で、テリコラ(terricola)系列に分類することは可能で あった。しかしながら、この単離体は、Gamsによって彼のアクレモニウム属 の論文(W.Grams,1971,Cephalosporium−arti ge Schimmelpilze(Hyphomycetes))中に提示さ れたこの系統のいずれの分類群にも一致しない。この微生物は、ほとんどの菌学 的培地中でよく成長し、大量の胞子を生成する。寒天培養においては、この株は 下記の形態学的特徴を示す: オートミール寒天(Difco Laboratories)上で、25℃、 12時間の光周期でほどよく成長し、21日後に直径34−36mmに達し、僅 かに盛り上がり、柔らかく、細かく毛羽立ち、細かな顆粒状となる中心と、ぼん やりとし、乾燥し、かすかに帯状斑紋のある、均一かつ表面下の縁を有し、縁の 白色がくすんだワイン色から灰色がかったワイン色、「淡いワイン色−淡黄褐色 (Pale Vinaceous−Fawn)」、「ワイン色−淡黄色(Vin aceous−Buff)」、「明るいワイン色−淡黄褐色(Light Vi naceous−Fawn)」となり、「ワイン色−淡黄褐色(Vinaceo us−Fawn)」となる(「」内の色名は、Ridgway,R.1912. Color Standards and Nomenclature,Was hington,D.C.による)コロニー。臭気及び分泌物はなし。 エマーソンYpSs(Difco Laboratories)寒天上で、2 5℃、12時間の光周期でほどよく速やかに成長し、21日後に直径30mmに 達し、密着して僅かに盛り 上がり、かすかに放射状の溝があり、かすかに帯状斑紋があり、柔らかく、中心 に向かう水様の分泌物の細かい滴があり、乾燥し、ぼんやりとし、表面下の縁が あり、細かい糸状突起が波打ち、半透明であり、白色から淡いワイン色、「淡い ワイン色−淡黄褐色」、「明るいワイン色−淡黄褐色」であり、背面が半透明か ら淡い黄色であるコロニー。臭気及び分泌物はなし。 バーネットのoak wilt寒天(Barnett,H.L.1953.I solation and identification of the o ak wilt fungus.West Virginia Agricul ture Experiment Station Bulletin 359 T:1−15)上で、25℃、12時間の光周期でほどよく速やかに成長し、2 1日後に直径25mmに達し、密着し、白粉に覆われて綿毛状であり、中心に向 かって穀粉状であり、放射状の細い波状線があり、かすかに帯状斑紋があり、均 一かつ表面下の縁を有し、白色から淡いワイン色であり、淡いワイン色がかった 灰色の穀粉状顆粒を有するコロニー。顆粒状の表面は、分生子柄が凝集して小さ なプステル となり、乾燥分生子が堆積することにより生じたものである。臭気及び分泌物は なし。 エマーソンYpSs寒天上で、37℃では、21日後に成長は見られなかった 。 ミクロン単位の(micronematous)、時には半ミクロン単位の( semi−micronematous)分生子柄は、30μmの高さまで、し かしながら通常は6−12μmの高さに積み上がり、枝分かれし、あるいは枝分 かれせず、隔膜を有し、あるいは隔膜を持たず、しばしば主菌糸軸と直角の単一 の分枝のみを有し、通常は単一の末端分生子産生部位を有し、しかしながら時に は複数の分生子産生部位が側部又は節間に存在する。腸内芽性かつフィアライド 性(phialidic)であると思われる分生子産生細胞末端又は節間は、そ の基底部が膨張している。分生子は、ガラス状で、壁が薄く、広く楕円体もしく は鶏卵形であり、僅かに平坦化した基部を有し、2−5×15.2.5μmであ り、堆積して乾燥鎖となり、時にはかすかではあるが明確な結合物を有する。 菌糸は隔膜を有し、枝分かれし、コロニーの成熟領域において薄く外皮で覆わ れている。 一般に、化合物A、B、C、D及びGは、MF5785株、ATCC7419 2を、同化性の炭素及び窒素源を含む水性栄養培地中で、好ましくは液内好気性 条件下において、好ましくは絶えず450ないし700nmの蛍光照射下で振盪 しながら、発酵ブロス中に相当量の化合物A、B、C、D及びGが検出されるま で培養(発酵)して得られる。培養物を、水性培地中において、20℃ないし3 7℃、好ましくは25℃で、化合物A、B、C、D及びGの形成の完了に必要な 時間、通常は3ないし28日間、好ましくは7ないし11日間、好ましくは振盪 手段、最も好ましくは220rpmで、5cmの振幅で作動するロータリーシェ ーカーを用いてインキュベートする。この水性産生培地は、発酵プロセスの初期 及び終了(回収)時には、pHを5ないし8、好ましくは約6.0に維持する。 所望のpHは、[2−(N−モルホリノ)エタンスルホン酸]一水物(MES) 、3−(N−モルホリノ)プロパンスルホン酸(MOPS)、リン酸バッファ、 又はpH5ないし8において有効な他のバッファを用いることにより、あるいは 本質的に緩衝特性を有する栄養物質、例えば、以下に記述される産生培地を選択 することにより維持することができる。適切な溶媒、例 えばエステル又はケトンのようなアルコール性もしくは酸素化溶媒で、培養物の 菌糸増殖体から活性化合物を抽出する。抽出の好ましい溶媒はメチルエチルケト ン(MEK)である。所望の化合物を含有するこの溶液を濃縮し、次いでクロマ トグラフィ分離処理を行って培養培地から化合物A、B、C、D及びGを単離す る。 栄養培地中の好ましい炭素源には、ショ糖、グルコース、フルクトース、マン ニトール、グリセロール、キシロース、ガラクトース、ラクトース、ソルビトー ル、デンプン、デキストリン、他の糖類及び糖アルコール、デンプン類及び他の 炭水化物類、又は炭水化物誘導体類等が含まれる。イエロー・コーン・ミール、 燕麦粉、アワ、キビ、コメ、ひき割りコーン等のような複合栄養源に加えて、マ ルトース、ラムノース、ラフィノース、アラビノース、マンノース、サリシン、 コハク酸ナトリウム、酢酸塩等も、添加可能な他の源である。培地中に用いられ る炭素源の正確な量は、部分的には培地中の他の成分に依存するが、通常は培地 の0.5ないし15重量%の量の炭水化物で十分であることが見出される。これ らの炭素源は別々に用いることもでき、あるいは同じ培地中で幾つかの炭素源を 合わせる ことができる。 好ましい窒素源は、アンモニウム塩(例えば、硝酸アンモニウム、硫酸アンモ ニウム、リン酸アンモニウム)、尿素のような無機及び有機化合物、メチオニン 、フェニルアラニン、セリン、アラニン、プロリン、グリシン、アルギニンもし くはトレオニンのようなアミノ酸等に加えて、酵母抽出物、イエロー・コーン・ ミール、肉抽出物、ペプトン、グルテン・ミール、綿実ミール、大豆ミール及び 他の植物ミール(部分的もしくは完全に脱脂)、カゼイン加水分解物、大豆加水 分解物及び酵母加水分解物、トウモロコシ浸漬液、乾燥酵母、小麦胚芽、フェザ ー・ミール(feather meal)、落花生粉、蒸留酒可溶物等である。 様々な窒素源を単独で、もしくは組み合わせて、培地の0.2ないし10重量% の範囲の量で用いることができる。 炭素及び窒素源は、組み合わせて有利に用いられるものではあるが、痕跡量の 成長因子及び相当量の無機栄養素を含有するより純度の低い物質も利用に適して いるため、必ずしも純粋な形態で用いる必要はない。所望であれば、培地に、無 機塩、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、リン酸塩、 硫酸塩、塩化物、炭酸塩等のイオンを添加することができる。これらは、炭酸ナ トリウムもしくはカルシウム、リン酸ナトリウムもしくはカリウム、塩化ナトリ ウムもしくはカリウム、ヨウ化ナトリウムもしくはカリウム、マグネシウム塩、 銅塩、コバルト塩等として培養培地に組込むことが可能である。また、痕跡金属 、例えば、コバルト、マグネシウム、鉄、モリブデン、亜鉛、カドミウム、銅等 も含まれる。様々な無機塩源を単独で、もしくは組み合わせて、培地の0.1な いし1.0重量%の範囲の量で用いることができ、培地の0.001ないし0. 1重量%の範囲の痕跡元素を用いることができる。 必要であれば、特に培養培地がひどく泡立つ場合には、ポリプロピレングリコ ール2000(PPG−2000)、液体パラフィン、脂肪油、植物油、鉱物油 又はシリコーンのような消泡剤を添加することも可能である。 発酵器内の液内好気性条件は、化合物A、B、C、D及びGの大量製造にとっ て好ましい。少量の製造に対しては、フラスコ又はボトル内での振盪もしくは表 面培養が用いられる。さらに、増殖が大型タンク内で行われる場合には、化合物 A、B、C、D及びGの製造過程における増殖おくれを避けるために、 栄養型の微生物を産生タンクへの接種に用いることが好ましい。したがって、最 初に、“斜面”において産生され、もしくは予め調製された凍結菌糸からの微生 物の胞子又は菌糸を比較的少量の培養培地に接種することにより微生物の栄養摂 取物を作製し、“種培地”とも呼ばれるこの接種された培地を培養した後、培養 栄養摂取物を無菌的に大型タンクに移すことが望ましい。接種物が作製される種 培地は表1に示されており、一般に、接種前にオートクレーブ処理して培地を滅 菌する。この種培地は、一般には、好ましくは塩酸又は水酸化ナトリウムの希釈 溶液の形態の酸又は塩基を適量添加することにより、オートクレーブ処理工程に 先立って、pHを5ないし8、好ましくは6.8に調整する。この培地中での培 養物の増殖を、26℃ないし37℃、好ましくは25℃に維持する。種培地、好 ましくは表1中の種培地におけるMF5785(ATCC74192)培養物の インキュベーションは、通常、約2ないし6日間、好ましくは3ないし4日間、 好ましくは220rpmで5cmの振幅で作動するロータリー・シェーカーを用 いて、振盪しながら行われる;インキュベーション時間は、発酵条件及び規模に より変化し得る。適当であるならば、菌糸塊をより多量に製造するた めに、新しい種培地に培養増殖物の一部を接種し、次いで同様の条件下ではある がより短い期間インキュベートすることにより、第2段階種発酵を種培地(表1 )において行うことができる。得られた増殖物は、次いで、産生培地、好ましく は液体産生培地(表2)の接種に用いることができる。種培養増植物を接種した 発酵液体産生培地を、3ないし28日間、通常は7ないし11日間、攪拌しなが らインキュベートする。培養混合物の攪拌及び通気は、様々な方法で達成するこ とができる。攪拌は、プロペラもしくは類似の機械式攪拌装置により、発酵器内 の発酵混合物の回転もしくは振盪により、様々なポンプ装置により、あるいは培 地に無菌空気を通すことにより得られる。通気は、発酵混合物に無菌空気を通す ことにより行うことができる。 発酵の実施に好ましい種及び産生培地には以下の培地が含まれる: 以下の実施例は本発明を説明するために提示されるものであり、発明の範囲又 は精神を制限するものと解釈されるものではない。 例 1 化合物A、B、C、D及びGの製造 工程A:化合物A−D及びGを製造するための発酵条件 微生物ナランタマラ種による化合物A、B、C、D及びGの製造の条件は以下 の通りであった:上記微生物の培養物の栄養菌糸は、250ml非バッフル三角 フラスコ中の種培地(表1)54mlに、MF5785(ATCC74192) の凍結菌糸を接種することにより調製した。種フラスコは、25℃、相対湿度5 0%で、振幅5cm、220rpmのロータリー・シェーカーを用いて、絶えず 約400ないし750nmの蛍光を伴う室内でインキュベートした。得られた3 日間培養物のうちの2mlを、250ml非バッフル三角フラスコ中の液体産生 培地(表2)50mlへの接種に用いた;これらの培養物を、25℃、220r pm、相対湿度50%で、絶えず蛍光を伴う室内においてインキュベートした。 この発酵において、7日目に既に生成物が現れ、11日目には最大蓄積が観察さ れた。回収時に、下記の通り化合物を抽出した。工程B:化合物A、B、C、D及びGの単離 上で調製されたMF5785(ATCC74192)の発酵ブロス(3L W BE;(例6に記述される)[125I]ChTX結合検定においてml当りIC5 0 =10μl WBE)をメチルエチルケトンで抽出し、減圧下で溶媒を除去し た。その後、乾燥残滓をCH2Cl2とH2Oとに分配し、有機相に4.5gを得 た。水を除去した後、水相をメタノールで処理して1.6gを得た。有機相を、 CH2Cl2−CH3OHを用いるSiO2でのフラッシュクロマトグラフィにかけ 、2つの画分、I(2.36g)及びII(1.97g)を得た。各々の画分に対 して、メタノール−水を用いるBAKERBONDC18での逆相フラッシュクロ マトグラフィ、次いでPARTISIL 10 ODS−3(22×50;流速 10ml/分)でのHPLCを行った。 画分Iは、以下のように、HPLC(70%CH3CN−H2O)による精製に より異なる量の幾つかの化合物を生じた。 下記化学式の化合物A(C3243NO3、分子量489.3243(算出)、 489.3226(検出)): 下記化学式の化合物B(C3751NO5、分子量589.3767(算出)、 589.3749(検出)): 下記化学式の化合物C(C3747NO5、分子量585.3506(算出)、 585.3454(検出)): 画分IIは、HPLC(50%CH3OH−H2O)によりヒドロキシパスパリン 酸(化合物D)を、さらに化合物Gを生 じた。 下記化学式の化合物D(29.2mg;C2837NO5、分子量467.26 72(算出)、467.2641(検出)): 化合物G(C3749NO6;分子量603.3559(算出)) 13C NMRスペクトルを、CD2Cl2及びCD3ODにおいて、125MH zで、Varian Unity500NMR分析計を用いて、25℃で記録し た。化学シフトは、 53.8(CD2Cl2)及び49.0(CD3OD)ppmの溶媒ピークを内部 標準として用いて、テトラメチルシラン(TMS)を0とするppmで示されて いる。 化合物A(CD2Cl2):16.0、17.9、18.0、18.7、19. 2、21.0、23.7、25.77、25.81、27.5、27.7、28 .1、30.8、34.8、42.7、50.4、51.0、58.4、64. 9、67.5、69.1、71.8、75.3、78.2、79.5、111. 1、117.6、118.4、120.8、121.2、123.7、124. 6、132.0、134.6、137.4、140.6、151.8ppm。炭 素総数37は、HR−EIMSにより誘導された分子式C3751NO5と一致す る。 化合物B(CD2Cl2):14.6、16.6、18.0、21.3、22. 4、23.3、24.5、25.8、26.6、27.5、29.7、32.9 、39.8、41.3、50.0、50.7、56.2、59.1、61.8、 73.89、73.97、76.0、111.7、118.5、118.6、1 19.8、120.7、122.9、125.4、135.1、140.3、1 50.5ppm。炭素総数32は、H R−EIMSにより誘導された分子式C3243NO3と一致する。 化合物C(CD2Cl2):16.2、16.8、18.0、18.7、20. 1、20.8、25.6、25.8、28.1、29.4、30.8(2×)、 32.3、44.1、50.4、50.7、60.7、65.2、71.4、7 3.9、75.0、76.6、93.2、106.3、109.5、117.2 、119.3、121.2、122.2、124.2、124.9、132.1 、133.4、139.8、140.2、144.9、151.3ppm。炭素 総数37は、HR−EIMSにより誘導された分子式C3747NO5と一致する 。 化合物D(CD3OD):14.8、16.9、24.7、25.4、26. 1、26.2、26.3、28.3、32.3、33.9、40.8、41.5 、50.3、53.5、53.7、68.3、72.6、77.6、79.7、 112.6、118.0、118.7、119.7、120.7、126.2、 142.1、152.1、178.1ppm。炭素総数28は、HREI−MS により誘導された分子式C2837NO5と一致する。 化合物G(CD2Cl2):16.0、16.8、18.7、18.9、19. 1、20.9、25.0、25.6、27.7、28.35、28.44、29 .4、30.7、33.1、42.7、50.6、50.7、58.8、61. 5、64.6、68.2、71.4、71.7、72.0、74.9、78.5 、93.0、110.2、117.0、119.7、121.1、122.6、 125.1、129.6、139.3、140.0、151.9ppm。このN MRデータは、炭素総数37及び分子式C3747NO6を示している。 1H NMRデータ CD2Cl2中の1H NMRデータを、500MHzで、バリアンXL300 において、ユニティ500NMR分析計を用いて、25℃で、又、化合物Dにつ いては、CD3ODにおいて、300MHzで、バリアンXL300分析計を用 いて、周囲温度で記録した。化学シフトは、δ5.32(CD2Cl2)及び3. 30(CD3OD)の溶媒ピークを内部標準として用いて、TMSを0として示 されている。特徴的なピークのみを記す。 化合物A(CD2Cl2):δ1.11(3H,s)、 1.22(3H,s)、1.25(3H,s)、1.28(3H,s)、1.6 6(3H,br s)、1.73(3H,br s)、1.74(6H,br s)、1.91(1H,m)、2.03(1H,m)、2.26(1H,m)、 2.36(1H,dd,J=11,13Hz)、2.66(1H,dd,J=6 .5,13Hz)、2.79(1H,m)、3.34(1H,d,J=9Hz) 、3.38(2H,m)、3.56(1H,br s)、3.96(3H,m) 、4.17(1H,t,J=8.5Hz)、5.26(1H,m)、5.35( 1H,m)、6.86(1H,dd,J=1.5,8Hz)、7.09(1H, br s)、7.17(1H,d,J=8Hz)、7.74(1H,br s, NH)。 化合物B(CD2Cl2):δ1.02(3H,s)、1.08(3H,s)、 1.11(3H,s)、1.14(3H,s)、1.64(3H,br s)、 1.72(3H,br s)、1.86(1H,m)、1.94(1H,m)、 2.09(1H,m)、2.25(1H,m)、2.37(1H,dd,J=1 0.5,13.5Hz)、2.68(1H,dd,J=6.5,13.5Hz) 、2.79(1H,m)、3.4 2(1H,br d,J=3Hz)、3.66(1H,dd,J=2.5,11 Hz)、3.88(1H,m)、3.96(1H,m)、5.25(1H,m) 、5.35(1H,m)、7.02(1H,dt,J=1.5,7Hz)、7. 05(1H,dt,J=1.5,7)、7.30(1H,m)、7.39(1H ,m)、7.88(1H,br s,NH)。 化合物C(CD2Cl2):δ1.17(3H,s)、1.30(3H,s)、 1.31(3H,s)、1.32(3H,s)、1.71(3H,d,J=1. 5Hz)、1.74(6H,d,J〜1Hz)、1.76(3H,d,J〜1H z)、1.67(1H,m)、1.88(1H,dd,J=7,16Hz)、1 .95(1H,m)、2.57(1H,dd,J=10.5,13.0Hz)、 2.77(1H,m)、2.84(1H,dd,J=6.5,13.0Hz)、 3.18(1H,br d、J〜16Hz)、3.58(1H,br d,J= 7Hz)、3.86(1H,s)、3.96(1H,d,J=10Hz)、4. 00(1H,d,J=10Hz)、5.21(1H,m)、5.35(1H,m )、5.39(1H,dd,J=2,7Hz)、5.47(1H,d,J=6. 5Hz)、 6.81(1H,dd,J=1,7Hz)、6.96(1H,dd,J=7,8 Hz)、7.14(1H,dd,J=1,8Hz)、7.83(1H,br s ,NH)。 化合物D(CD3OD、300MHzで):δ1.01(3H,s)、1.0 9(3H,s)、1.12(3H,s)、1.20(3H,s)、2.21(1 H,dd,J=4,12Hz)、2.29(1H,dd,J=10.5,13. 0Hz)、2.61(1H,dd,J=6.5,13.0Hz)、〜2.73( 1H,m)、3.64(1H,dd,J=3,11Hz)、3.67(1H,d d,J=4.5,12Hz)、4.37(1H,t,J=〜3Hz)、6.92 (2H,m)、7.27(2H,m)。 化合物G(CD2Cl2):δ1.15(3H,s)、1.24(3H,s)、 1.27(3H,s)、1.28(3H,s)、1.31(3H,s)、1.4 0(3H,s)、1.71(3H,d,J=1Hz)、1.74(3H,d,J =1Hz)、1.81(1H,m)、1.93(1H,m)、2.27(1H, m)、2.59(1H,dd,J=13,15Hz)、2.69(1H,dt, J=5,13.5Hz)、2. 84(2H,m)、3.14(2H,m)、3.16(1H,m)、3.49( 1H,d,J=9.5Hz)、3.59(1H,s)、3.91(1H,dd, J=1,9.5Hz)、4.32(1H,br t,J〜9Hz)、5.20( 1H,m)、5.50(1H,d,J=6.5Hz)、6.87(1H,dd, J=1,7.5Hz)、7.00(1H,dd,J=7.5,8Hz)、7.1 9(1H,dd,J=1,8Hz)、7.93(1H,br s,NH)。 略語:s=一重項、d=二重項、q=四重項、br=ブロード、m=多重項、 J=ヘルツで表される1H−1H結合定数(0.5Hz刻み)。 例 2 ヒドロキシパスパリン酸メチル、化合物Eの調製 ヒドロキシパスパリン酸(化合物D)7.8mg、0.016mM)のメタノ ール溶液に、(トリメチルシリル)ジアゾメタン((CH33SiCHN2、2 Mヘキサン溶液)を過剰に添加した。この混合液をかすかな黄色が消えるまで室 温で攪拌した。次いで、窒素下で溶媒を除去してメチルエステル(TLC 5% CH3OH−CH2Cl2、Rf0.19(酸)、 0.39(エステル))を得た。これを、60%CH3CN−H2O(流速10m l/分)を用いるPARTISIL 10 ODS−3(22×50)でのHP LCにより精製して、ヒドロキシパスパリン酸メチル(化合物E;分子量481 )を得た。これは、149.6分で溶出し、以下の式を有していた: 13C NMRスペクトルを、CD3ODにおいて、75MHzで、バリアンX L300分析計を用いて、周囲温度で記録した。化学シフトは、49.0(CD3 OD)ppmの溶媒ピークを内部標準として用いて、テトラメチルシラン(T MS)を0とするppmで示す。14.8、16.6、24.6、25.4、2 5.9、26.0、26.2、28.3、32.5、33.7、40.6、41 .6、50.3、51.5、53.7、53.8、68.1、72.6、77. 1、79.4、112.6、118.0、118.7、119.7、120.7 、12 6.2、142.1、151.9、176.2ppm。29の炭素総数及び化学 シフト位置は、化合物Dのメチルエステルとしての割り当てと一致する。 1H NMRスペクトルを、300MHzで、CD3ODにおいて、バリアンX L300分析器を用いて、周囲温度で記録した。化学シフトは、δ3.30(C D3OD)の溶媒ピークを内部標準として用いて、TMSを0とするppmで示 されている。特徴的なピークのみを記す。δ0.96(3H,s)、1.00( 3H,s)、1.12(3H,s)、1.16(3H,s)、1.42(1H, ddd,J=2.5,12,14Hz)、1.91(2H,m)、2.22(1 H,m)、2.28(1H,dd,J=10.5,13.0Hz)、〜2.59 (1H,m)、2.60(1H,dd,J=6.5,13.0Hz)、〜2.6 9(1H,m)、3.62(1H,dd,J=2,12Hz)、3.65(3H ,s)、3.68(1H,dd,J=4.0,12Hz)、4.35(1H,t ,J=〜3Hz)、6.92(2H,m)、7.26(2H,m)。 例 3 パキシゾリン、化合物Fの合成 結晶NH2OH・HCl(32mg、0.45mM)を、C25OH(2ml )中のパキシリン(20mg、0.045mM)溶液に添加した。この混合液を 窒素でフラッシュし、反応終了まで攪拌した。反応は、TLC(SiO2、10 %CH3OH−CH2Cl2;Rf0.67(ケトン)及び0.56(オキシム)) で監視した。溶媒を除去した後、エーテル(5ml)を用いて残滓を分離ロート に移した。有機相を水(3×1ml)、飽和NaCl水溶液で順次洗浄した後、 無水MgSO4で脱水させ、焼結ガラスを通して濾過した。溶媒を減圧下で除去 した。未精製混合液をTLC(SiO2 60F−254、5%CH3OH−CH2 Cl2)で精製して、パキシリンオキシム(18.6mg;C273442、分 子量450.2518(算出)、450.2517(検出))を得た。 乾燥テトラヒドロフラン(2ml)にパキシリンオキシム(10mg、0.0 22mM)及びジフェニルジスルフィド(4.85mg、0.022mM)を加 えた混合液に、トリブチルホスフィン(9mg、0.044mM)を添加した。 この混合液を、室温で、一晩、窒素下で攪拌した後、溶媒を除去した。未精製生 成物を、70%CH3OH−H2O(流速3ml/分)を用いるPARTISIL 10 ODS−3(9.4×50)でのHPLCにより精製して、化合物Fを 得た;7.5mg、C273223、分子量432.2413(算出)、432 .2403(検出)、UV(CH3OH)、λmax(nm)234,263、λmi n 252。 13C NMR(CD2Cl2)、75MHz、バリアンXL300 NMR分析 計を使用、周囲温度。化学シフトは、53.8(CD2Cl2)ppmの溶媒ピー クを内部標準として用いて、テトラメチルシラン(TMS)を0とするppmで 示す:16.3、19.9、20.3、21.3、25.3、27.4、28. 5、28.8、35.1、43.3、50.0、51.1、74.9、78.3 、85.8、86.2、109.0、111.7、117.5、118.6、 119.8、120.7、125.5、140.1、152.4、154.6、 155.2ppm。このNMRデータは、分子式C273223と一致する27 の炭素総数を示す。 1H NMRスペクトルを、300MHzで、CD2Cl2において、バリアン XL300分析計を用いて、周囲温度で記録した。化学シフトは、δ5.32( CD2Cl2)の溶媒ピークを内部標準として用いて、TMSを0と対するppm で示される。特徴的なピークのみを記す。 δ1.02(3H,s)、1.20(3H,s)、1.33(3H,s)、1 .53(3H,s)、1.90(1H,m)、2.24(1H,m)、2.43 (1H,dd,J=11,13Hz)、2.73(1H,dd,J=6.5,1 3Hz)、〜2.74(1H,m)、2.86(1H,m)、4.54(1H, s)、4.87(1H,ddd,J=2.5,7,10Hz)、6.31(1H ,d,J=2Hz)、7.03(2H,m)、7.30(1H,m)、7.40 (1H,m)、7.86(1H,br s,NH)。 例 4 電気生理学的実験 方法: 常法(Hamillら,1981,Pflugers Archiv.391 ,85−100)を用いて、室温で、培養ウシ大動脈平滑筋細胞から切除した膜 パッチから大コンダクタンス・カルシウム活性化カリウム(マキシ−K)チャン ネルを介して流れる電流のパッチクランプ記録を行った。ガラス毛細管(Gar ner#7052)を2段階で引き伸し、端径が約1−2ミクロンのマイクロピ ペットを得た。ピペットに、典型的には、150mMのKCl、10mMのヘペ ス(4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸)、1m MのMg、0.01mMのCaを含有し、3.7mMKOHでpH7.20に調 整された溶液を充填する。筋肉細胞膜とピペットとの間に大抵抗(>109オー ム)シールを形成した後、ピペットを細胞から引き、切除裏返し膜パッチを形成 した。このパッチを切り取り、150mMのKCl、10mMのヘペス、5mM のEGTA(エチレングリコールビス(β−アミノエチルエーテル)−N,N, N′,N′−四酢酸)、 1−5μMの遊離Ca濃度を生ずるに十分なCaを含有し、10.5mMのKO HでpHが7.2に調整された浴溶液にとった。例えば、4.568mMのCa を添加すると、22℃で2μMの遊離濃度を得た。CV−4ヘッドステージを備 えたAXOPATCH 1C増幅器(Axon Instruments,Fo ster City,CA.)を、電圧の制御及び膜パッチを横切って流れる電 流の測定に用いた。ヘッドステージへの入力をAg/AgCl線でピペット溶液 に接続し、増幅器の接地を、0.2M KClに溶解した寒天を充填した管で被 覆したAg/AgCl線で浴溶液に接続した。マキシ−Kチャンネルを、それら の単一の大チャンネル・コンダクタンス(〜250pS)、並びに膜電位及び細 胞内カルシウム濃度に対するチャンネル開口見込みの感度により同定した。 データは、RACAL STORE 4DS FMテープレコーダー(Rac al Recorders,Vienna,Va.)に、又はVR−10(In strutech Corp.,Belmont,N.Y.)PCMビデオ・エ ンコーダで信号をデジタル化した後、ビデオ・カセット・レコーダーを用いてデ ジタル・ビデオ・テープに保存した。 また、信号は、GOULD 2400Sチャート・レコーダー(Gould I nc.,Cleveland,OH.)を用いて、チャート紙にも記録した。定 量分析については、データは、DT2782−8D1Aアナログ−デジタル・コ ンバータ(Data Translation Inc.,Marlboro, Ma.)を用いてデジタル化した後DEC11−73(Digital Equ ipment Corp.,Maynard,Ma.)に再生し、あるいはIT C−16インターフェース(Instrutech Corp.,Belmon t,N.Y.)を用いてデジタル化した後MacIIxもしくはQuadra70 0コンピュータ(Apple Computers)に再生した。結果: ウシ大動脈平滑筋由来のマキシ−Kチャンネルに対する本発明の化合物の効果 を、切除された裏返し膜パッチにおいて試験した。浴に10nMの化合物Cを添 加すると、迅速かつ完全なマキシ−Kチャンネルの遮断が生じ、これは簡単な( 〜10分)洗い流しの間には逆転しなかった。1nMの化合物Bはほぼ完全なマ キシ−Kチャンネルの遮断を引き起こし、これはチャン ネル遮断のKiが1nM未満であることを示唆している。化合物D、化合物A及 び化合物Eは、化合物Cよりは弱いマキシ−Kチャンネルのブロッカーである。 化合物Dはチャンネル開口見込みの50%未満の減少を引き起こしはしたが、1 μMでは完全な遮断は観察されなかった。10nMの化合物Aはチャンネル活性 遮断が僅かで、100nMではチャンネル活性の約1/2を遮断し、1μMでは チャンネル活性のほぼ全てを遮断した。1μMの化合物Eはチャンネル開口見込 みに対しては大した効果を有さず、10μMでは5−10分間に亘って徐々に増 加するチャンネル活性の遮断を示すものの不完全だった。化合物Fは、10nM で、チャンネル活性の約50%の減少を引き起こした。化合物Gは、0.1nM でチャンネルの82%を遮断し、1nMで98.6%を遮断し、かつ10nMで >99%の遮断を引き起こした。データを下記表にまとめる:化合物 [50%チャンネル遮断] A 100nM(概値) B <1nM C <10nM D 1μM(概値) E >10μM F 10nM(概値) G <0.1nM(概値) 例 6 生化学的実験 方法:125I]ChTXとウシ大動脈筋肉細胞膜小胞との相互作用を、文献開示の 条件下で決定した(Vazquezら,1989,J.Biol.Chem.2 64,20902−20909)。簡潔に述べると、筋肉細胞膜小胞を、12× 75ポリスチレン管中において、約25pMの[125I]ChTXと共に、被検 化合物の存在もしくは非存在下において、20mM NaCl、20mMトリス −HCl pH7.4、0.1%ウシ血清アルブミン、0 1%ジギトニンを含有する培地 中でインキュベートした。10nM ChTXの存在下では、非特異的な結合が 測定された。室温で、約90分でリガンド結合平衡が達成されるまで、インキュ ベートを行った。インキュベーション期間の最後に、サンプルを4mlの氷冷1 00mM NaCl、20mMヘペス−トリスpH7.4で希釈し、0.5%ポ リエチレンイミンに予備浸漬したGF/Cガラス繊維フィルターを通して濾過し た。このフィルターを、4mlの氷冷停止溶液で2回濯いだ。ガンマ計数管でフ ィルターに関連する放射能を測定した。各化合物の存在下における特異的結合デ ータ(全結合と非特異的結合との差異)を非処理対照に対して評価した。結果: 化合物D(ヒドロキシパスパリン酸)は、1nMないし100μMの濃度範囲 では、結合に対するいかなる効果も有していなかった。化合物E(ヒドロキシパ スパリン酸メチル)は、1nMないし100μMでは、[125I]ChTX結合 に作用しなかった。化合物A及び化合物Cは、10μMで処理した場合に、それ ぞれ結合を2及び29%阻害した。 化合物F、パキシゾリン、の効果を、化合物の濃度を1nMから100μMに 増加させる検定で調べた。この化合物は、毒素結合に対して、2つの対立する効 果を生じた。50nMないし2μMの範囲においては、受容体に結合する毒素の 量が僅かに増加した。5μMを超える濃度では、化合物Fは結合の濃度依存阻害 を引き起こした。阻害の最大レベルは対照の約32%で飽和するようである。 化合物Gは、10μMで結合を35%阻害した。 前述の実施例は特許請求される発明を説明するものではあるが、これを制限す るものではない。上に示される、微生物学的製造方法によって製造された精製化 合物の各々、及び新規イソオキサゾリン製造方法で合成された化合物は、カリウ ムチャンネル・アンタゴニストであり、したがって、細胞を脱分極状態に維持し て神経伝達物質の最大放出を達成することが望まれる障害に有用である。本発明 において製造される化合物は、適切かつ周知の医薬上許容し得る賦形剤と容易に 組合せられ、ヒトを含む哺乳動物に投与されて効果的なカリウムチャンネル遮断 を達成し得る組成物を生じる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12R 1:645) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ),AM, AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,E E,FI,GE,HU,JP,KG,KR,KZ,LK ,LR,LT,LV,MD,MG,MN,MX,NO, NZ,PL,RO,RU,SI,SK,TJ,TT,U A,US,UZ (72)発明者 ジヤコブ,ロバート・エイ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ヘンスンズ,オツトー・デイー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 リー,ソオク・エイチ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 マクメイナス,オーウエン・ビー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ジンク,デボラ・エル アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 下記式(I) (ここで、R1は: (a)H、 2及びR7は一緒になって酸素を示し、それらの間の結合と共にオキシラン環を 形成し、あるいはR2はCO24であって、かつR7はOR6であり; R3は: (a)H、又は (b)t−ブトキシカルボニルであり; R4は: (a)H、又は (b)未置換フェニルもしくは: (1)ハロゲン、 (2)ヒドロキシ、及び (3)C1-4アルキル; から選択される1以上の置換基で置換されているフェニルから選ばれるアリ ール、 (c)アリールC1-7アルキル、又は (d)C1-7アルキルであり; R5は: (a)H、 (b)OH、もしくは (c)OR6であり; R6は: (a)C1-10アルキル、 (b)C1-10アルキルオキシC1-10アルキル、 (c)C1-10アルキルチオC1-10アルキル、 (d)2−メトキシエトキシメチル、 (e)テトラヒドロピラニル、もしくは (f)アリールC1-10アルキルであり; Yは二価窒素であって、かつR8はYへの単結合であって5員環を形成するか、 又はYは二価窒素もしくは酸素であって、かつR8はCH(R1)であって、その 炭素がYと結合して6員環を形成するか、又はYは (a)H、 (b)OH、もしくは (c)OR6であって、かつ R8はC1-10アルキルもしくはC1-10アルケニルであり; −−−は、aもしくはbに任意に存在する二重結合を示す。) の化合物及びその医薬上許容し得る塩。 2. 下記式: 及び から選択される請求項1記載の化合物及びその医薬上許容し得る塩。 3. 下記式: 及び から選択される請求項1記載の化合物。 4. 請求項1記載の化合物及び医薬上許容し得る担体を含有する医薬組成物。 5. 請求項1記載の化合物、医薬上許容し得る担体、及びカリウムチャンネル ・アンタゴニストからなる群より選択される化合物を含有する医薬組成物。 6. ヒトを含む哺乳動物においてカルシウム活性化カリウム・マキシ−Kチャ ンネルを遮断する医薬組成物であって、請求項1記載の化合物及び医薬上許容し 得る担体を含有する医薬組成物。 7. カリウムチャンネルを有する非ヒト哺乳動物細胞の再分極又は過分極を防 止する方法であって、それらを必要とする、非ヒト哺乳動物に、薬理学的に有効 な量の請求項1に記載のカリウムチャンネル・アンタゴニストを投与することを 包含する方法。 8. アルツハイマー病の治療を必要とする非ヒト患者においてアルツハイマー 病を治療する方法であって、医薬上有効な量の請求項1に記載の化合物を投与す ることを包含する方法。 9. アルツハイマー病の治療を必要とする非ヒト患者においてアルツハイマー 病を治療する方法であって、医薬上有効な量の請求項3に記載の化合物を投与す ることを包含する方法。 10. 鬱病の治療を必要とする非ヒト患者において鬱病を治 療する方法であって、医薬上有効な量の請求項1に記載の化合物を投与すること を包含する方法。 11. 鬱病の治療を必要とする非ヒト患者において鬱病を治療する方法であっ て、医薬上有効な量の請求項3に記載の化合物を投与することを包含する方法。 12. 認識障害の治療を必要とする非ヒト患者において認識障害を治療する方 法であって、医薬上有効な量の請求項1に記載の化合物を投与することを包含す る方法。 13. 認識障害の治療を必要とする非ヒト患者において認識障害を治療する方 法であって、医薬上有効な量の請求項3に記載の化合物を投与することを包含す る方法。 14. (a)真菌ナランタマラ種MF5785(ATCC74192)を、該 真菌が下記式の化合物を産生するように培養し; 又は (b)工程(a)において産生された化合物を実質的に精製された形態に精製 し、かつ単離し;及び (c)任意に、工程(b)の実質的に精製された産生物を適切な保護基または アルキル化剤と反応させて、請求項1に記載の化合物を生成する、 ことを包含する請求の範囲第1項記載の化合物の製造方法。 15. カリウムチャンネル・アンタゴニストを製造する請求項14に記載の発 酵方法であって、 (d)工程(a)から得られるナランタマラ種(ATCC74192)MF5 785の培養物に由来する、微生物ナランタマラ種の菌糸を種培地に接種し; (e)該種培養菌糸を、室温(20−37℃)で、湿潤条件下において、絶え ず蛍光照射下で、攪拌しながらインキュベートし; (f)工程(e)において得られる種培養物の一部を液体産生培地に接種し、 接種された液体産生培地を、工程(e)に定義される条件下において、pH5− 8で、3−28日間さらにインキュベートした後、該種培養物の一部と共に化合 物を単離し、かつ精製すること、 をさらに包含する方法。 16. 出発物質がパキシリン又はカルボニル基のβ位にヒドロキシル基を有す るインドールジテルペンから選択され得る請求項1記載の化合物の製造方法であ って、 (a)パキシリン又は必要なヒドロキシル−カルボニル官能性を有する関連イ ンドールジテルペンを、適切な溶媒中で、オキシムを形成するに適切な条件下に おいて、ヒドロキシルアミンと反応させ; (b)工程(a)において生成したオキシムを、トリブチルホスフィン及びジ フェニルジスルフィドと反応させてイソオキサゾリンを生成し;及び (c)生成物を精製し、かつ単離する、 ことを包含する方法。
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