JPH09509135A - 免疫寛容の誘導における利用のためのクリプティックペプチド - Google Patents

免疫寛容の誘導における利用のためのクリプティックペプチド

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JPH09509135A JP7500034A JP50003495A JPH09509135A JP H09509135 A JPH09509135 A JP H09509135A JP 7500034 A JP7500034 A JP 7500034A JP 50003495 A JP50003495 A JP 50003495A JP H09509135 A JPH09509135 A JP H09509135A
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Abstract

(57)【要約】 ヒト等の患者において、抗原から誘導したクリプティックペプチド及び製薬上許容し得るキャリアーを含む組成物の寛容化量を投与することにより免疫寛容を誘導する方法を記載する。アレルゲン又は自己抗原等の蛋白質抗原から誘導したクリプティックペプチドを含む組成物を投与して、未感作の又は予備感作された個人における寛容を誘導することが出来る。好ましくは、この組成物を経口投与する。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫寛容の誘導における利用のための クリプティックペプチド発明の背景 抗原を供給することは、免疫不応答又は経口寛容を誘導するための古典的方法 である(Asherson,G.L.等(1977)、Cell Immunol.,33:145; Asherson,G.L. 等( 1979)、Immunology,36:449; Challacombe,S.J. 及びTomasi, T.J.(1980),J.Exp .Med.,152:1459; Bruce,M.G.及びFerguson,A.(1986),Immunology,57: 627; Mow at, A.(1982),Immunology,45:105; 及びStrobel,S.等(1983)、Immunology,49:45 1)。食餌抗原に対する重要な生理学的応答であること(Mowat,A.M.(1987),Immu nology Today,8:93)を考慮しても、経口寛容を利用して、自己免疫病において 見出されるような異所性免疫応答(Thompson,H.S.G. 及びStaines,A.(1990),Imm unol.Today,11:396)及びアレルギーを制御することが出来ることが示唆された 。 最も広く研究された自己免疫疾患のモデル系は、実験用アレルギー性脳脊髄炎 (EAE)のモデル系である。感作前に寛容化量のミエリン塩基性蛋白質(MB P)を与えられたラットはMBPでの脳脊髄炎チャレンジから保護され得ること が示された(Miller,A.等(1991)、J. Immunol.,147:2155 及びMiller,A.等(1992)、Proc.Natl.Acad.Sci.USA,89:421 )。しかしながら、経口寛容の誘導に関与する機構に関して相容れない見解が出 されている。例えば、Whitacre等 (1991)、J.Immunol.,147:2155は、それらが寛 容化した動物からのT細胞を用いて抑制をトランスファーすることが出来ないこ とを見出したが、クローン化アネルギーがCD4+MBP反応性T細胞のエフェ クター機能を下方制御するための重要な機構であり得ることを示した。或は、Mi ller,A.等(1991)J.Exp.Med.,174:791は、抑制が寛容化した動物からCD8+T 細胞を受けた天然レシピエントにトランスファーされ得ることを示した。これら のサプレッサー(T)細胞は、可溶性サイトカインの放出により、MBP特異的 CD+T細胞株のイン・ビトロ応答を阻止することが出来ると報告され、無関係 のT細胞の傍観者抑制(by-stander suppression)を引き起こすことも可能であ ろう(Miller,A.(1991)前出)。T細胞により放出される免疫調節サイトカイン は、後に、TGF−β1と定義された(Miller,A.等(1992) Proc.Natl.Acad.Sc i.USA 89:421)。 細菌及びウイルス性病原体、自己抗体、アレルゲン及び他の実験的抗原例えば ニワトリ卵リゾチーム(HEL)、オバルブミン(OVA)及びラムダリプレッ サー(c1)を含む種々の蛋白質抗原から導かれたペプチドが、抗原特異的T細 胞を刺激する能力について試験され た。広範囲のサイズスペクトルの蛋白質がT細胞エピトープとして働くことが報 告されている。例えば、B型肝炎表面抗原から導かれたペプチド(HBsAgア ミノ酸残基19〜33)は、最近、組換えB型肝炎ワクチンで免疫化したヒト患 者の大部分においてT細胞応答を刺激することが示された(Schad,V.C.等(1991) Seminars in Immunol.,3:217-224)。主要ミコバクテリア抗原の65kD蛋白 質も又、エピトープマップされた(Lamb,J.R.等(1987)EMBO J.,6(5):1245-1249 )。この65kD蛋白質の112〜132及び437〜459アミノ酸残基から なるペプチドにおいてT細胞エピトープが同定されている。MBPも又、ヒト( Ota,K.等(1990) Nature,346:183-187)及び篭歯類(Zamvil等(1986) Nature,324 :258-260)の両方においてエピトープマップされた。 アレルゲン性蛋白質中に存在するT細胞エピトープが極最近記載された(O'He hir,R.等(1991)Ann.Rev.Immunol.,9:67-95)。室内塵ダニアレルゲンDerpIから 誘導された幾つかのペプチドがT細胞反応性であることが示された(Thomas,W. R.等、アレルギー及び臨床免疫学の欧州学術会議 X IV(1989年9月、Berlin) からのEpitopes of Atopic Allergens Proceedings of Workshop中の 77-82頁; O'Hehir,R.E.(1991)Annual Review Immunology 9:67-95; Stewart,G.A.等、ア レルギー及び臨床免疫学の欧州学術会議XIV(1989年9月、Berlin)からの Epi topes of Atopic Allergens Proceedings of Workshop 中の 41-47頁;及び Yessel,H.等、免疫と寛容の区別 の会議22-26(1990年9月、英国、Oxford在、Trinity College)T Cell Activat ion in Health and Disease 中)。短ブタクサアレルゲンAmb aIから導いたT 細胞刺激性ペプチド(アミノ酸残基54〜65)も又報告された(Rothbard,J.B . 等(1988)Cell,52:515-523)。ライグラスアレルギーの個人から導いたT細胞 クローンのパネルを用いて、Perez等は、T細胞エピトープが蛋白質アレルゲンL olpIのアミノ酸残基191〜210内に含まれることを示した(Perez,M.等 (1 990) J.Biol.Chem.265(27):16210-16215)。発明の要約 この発明は、患者例えばヒト患者中の蛋白質抗原に対する免疫寛容を、その抗 原から導いた少なくとも1種のクリプティックペプチド及び製薬上許容し得るキ ャリアーを含む組成物の寛容化量を投与することによって誘導する方法に関係す る。蛋白質抗原例えばアレルゲン又は自己抗原から誘導したクリプティックペプ チドを含む組成物を投与して未感作の又は予備感作された個人において寛容を誘 導することが出来る。好ましくは、この組成物を、経口投与して、個人における アレルゲン又は自己抗原に対する感受性を治療する。図面の簡単な説明 図1は、DerpIで免疫化したマウスから単離して、DerpIから誘導した選択し たペプチドに対する応答についてトリチウム化チミジンの取り込みにより分析し たT細胞の応答のグラフ表示である。 図2a及び2bは、DerpIから誘導した選択したペプチドで免疫化したマウス 単離して、DerpI蛋白質(パネルa)又は適当なペプチド(パネルb)に対する 応答について分析したT細胞の応答のグラフ表示である。 図3は、マウスにより認識されるT細胞エピトープのDerpI蛋白質配列中の位 置の図式表示であり、ここに、免疫優性エピトープは平行線を引いた四角で表し 、クリプティックエピトープは点を打った四角で表し、エピトープのないことを 黒い四角で表してある。 図4は、緩衝液(パネルa)、ペプチドGEXp57−130(パネルb)、 ペプチドGEXp101−154(パネルc)、又は組換え蛋白質GEXDerpI (1−222)(パネルd)を給餌し、その後にDerpIで免疫化したマウスから 単離し、イン・ビトロでのDerpIへの応答について、IL−3/GM−CSF( パネルa〜d)又はIL−2産生(パネルe〜h)により分析したT細胞の応答 のグラフ表示である。 図5は、組換え蛋白質GEXDerpII(1−129)、ペプチドGEXp101 −154、又はペプチドGEXp188−222を給餌し、その後にDerpIで免 疫化し たマウスから単離し、DerpI(パネルa及びd)、ペプチドp110−131( パネルb及びe)、又はペプチドp78−100(パネルC及びf)に対する応 答について、IL−3/CSF(パネルa〜c)又はIL−2産生(パネルd〜 f)により分析したT細胞の応答のグラフ表示である。 図6は、緩衝液又は組換え融合ペプチド(GEXp131−187)の何れか を給餌し、その後にDerpIで免疫化したマウスから単離し、DerpIIに対する応答 について、IL−2産生により分析したT細胞の応答のグラフ表示である。発明の詳細な説明 この発明は、患者内の蛋白質抗原に対する免疫寛容を、その抗原から誘導した 少なくとも1種のクリプティックペプチドを投与することによって誘導するため の方法に関するものである。蛋白質抗原は、特定のクラスII主要組織適合複合体 (MHC)分子と共に提示された場合にその天然蛋白質抗原に対する曝露に際し て患者のT細胞を活性化するある種の決定基又はエピトープを含むことが知られ ている。T細胞応答は抗原上の1又は2の決定基の存在により制限されるのでは なく、T細胞応答は選択された幾つかの決定基を優先的に利用するようである。 従って、T細胞決定基利用の階層が、多決定基蛋白質抗原について存在する。従 って、特定の蛋白質抗原 に対するT細胞決定基又はエピトープをイン・ビトロT細胞増殖アッセイに基づ いてカテゴリーに分けることが出来、該増殖アッセイにおいては、蛋白質抗原プ ライムしたT細胞をその蛋白質抗原から誘導した選択した濃度のペプチドと共に 培養し、そのペプチドに応答したT細胞による増殖の量を例えばトリチウム化チ ミジンの取り込みにより測定する。 このアッセイにより、もしペプチドが、試験した患者において抗原プライムし たT細胞における最高のT細胞増殖応答の一つを一貫して誘導するならば、その ペプチドを免疫優性T細胞エピトープを含むカテゴリーに類別する。免疫優性エ ピトープと比較して、マイナーT細胞エピトープを含むペプチドは、イン・ビト ロで、一層変わり易く且つ低い程度のT細胞増殖を再生せしめる。培地だけのバ ックグラウンドレベルの2倍未満のT細胞増殖を再生させるペプチドは、T細胞 エピトープを含まないか又はクリプティックT細胞エピトープを含むカテゴリー に類別される。クリプティックエピトープは、天然蛋白質抗原のプロセッシング 及び適当なMHC分子への提示のために普通は免疫系に示されない蛋白質抗原中 の決定基である。しかしながら、クリプティックエピトープを含むペプチドは、 T細胞を寛容化することが出来、患者をそのペプチドでプライムするとその患者 から得たT細胞はそのペプチドが由来したペプチド又は蛋白質抗原に応答してイ ン・ビトロで増殖する。蛋白質抗原から 誘導した少なくとも1つのクリプティックエピトープを含むペプチドを、ここで は、クリプティックペプチドという。上記のアッセイにより類別したペプチド中 のクリプティックエピトープの存在を確認するために、抗原プライムされたT細 胞を、各ペプチドの別々の存在下でイン・ビトロで培養してペプチド反応性T細 胞株を樹立する。もし所定のペプチドを用いてT細胞株を樹立することが出来、 且つT細胞がそのペプチド又はそのペプチドが由来した蛋白質抗原でのチャレン ジにおいて増殖し得るならば、そのペプチドは少なくとも1つのクリプティック エピトープを含むと考えられる。 蛋白質抗原中のクリプティックエピトープの存在は、ある種のエピトープの免 疫系への曝露の欠如によるものであり、適当なクラスIIMHC分子に対してエピ トープを示し得ない蛋白質抗原の正常なプロセッシングから生じ得る。或は、抗 原プロセッシングの最終生成物が、クリプティックエピトープを隠し、MHC分 子又はそのエピトープに対して特異的なT細胞上のT細胞レセプターへのアクセ スを妨げる大型断片であり得る。更に、同じ蛋白質抗原上の他のエピトープは、 クリプティックエピトープと同じ制限要素への結合について競争し得るか、又は 異なる制限要素に対する一層高い親和性及び利用可能性を有することが出来、そ れ故、MHCとのクリプティックエピトープの相互作用を阻止する。 この発明のクリプティックペプチドは、蛋白質抗原か ら導いた少なくとも1つのクリプティックエピトープを含む(即ち、このペプチ ドは、少なくとも約7アミノ酸残基を含む)。かかるペプチドは、所望するだけ 多くの蛋白質抗原のアミノ酸残基を含むことが出来、好ましくは少なくとも約7 、一層好ましくは少なくとも約15、更に一層好ましくは少なくとも約20及び 最も好ましくは少なくとも約25アミノ酸残基を含むことが出来る。20〜40 アミノ酸残基程のペプチドの長さが好適である。何故なら、ペプチド長の増大は 、ペプチド合成を困難にし、並びに、ペプチドと蛋白質抗原(例えば、それが由 来したアレルゲン)の間のコンホメーション類似性の保持による望ましくない特 性(例えば、免疫グロブリン結合活性又は酵素活性)の保持を生じ得るからであ る。所望であれば、1種以上のペプチドのアミノ酸配列を生成し、リンカーによ り結合して抗原提示細胞によるプロセッシングに対する感受性を増大させること が出来る。かかるリンカーは、任意の非エピトープアミノ酸配列又は他の適当な 接合剤又は結合剤であってよい。例えば、2種のクリプティックペプチドを結合 することが出来、又はクリプティックペプチドと、蛋白質アレルゲンから導いた 免疫優性又はマイナーエピトープを含むペプチドとを繋ぐことが出来る。 クリプティックペプチドを、かかるペプチドをコードするヌクレオチド配列の 発現を指示する核酸ベクターでトランスフォームした宿主細胞において組換えD NA技 術により、又は化学合成により、或はある限られた状況においてはアレルゲン等 の蛋白質抗原の化学的開裂によって生成することが出来る。組換え技術により生 成した場合には、ペプチドをコードするヌクレオチド配列の発現を指示する核酸 ベクターでトランスフォームした宿主細胞をその細胞に適した培地において培養 する。これらのペプチドは分泌され、細胞及び細胞培養培地の混合物から採取す ることが出来る。或は、このペプチドは細胞質に保持され、それらの細胞を採取 し、溶解させて、ペプチドを単離精製することが出来る。ペプチドを、ペプチド 又は蛋白質を精製するための当分野で公知の技術を用いて単離することが出来、 該技術には、イオン交換クロマトグラフィー、ゲル濾過クロマトグラフィー、限 外濾過、電気泳動及びこのペプチドが由来したペプチド若しくは蛋白質抗原又は その一部分に対して特異的な抗体を用いるイムノアフィニティー精製が含まれる 。ここに記載したクリプティックペプチドを、組換えDNA技術により生成する 場合には細胞性物質又は培養培地を実質的に含まず、化学合成する場合又は蛋白 質アレルゲン若しくは他の蛋白質抗原の化学的開裂により得る場合には化学的前 駆物質その他の化学物質を実質的に含まないように単離する。 蛋白質抗原のT細胞エピトープが未知又は不明確な場合にこの発明のクリプテ ィックペプチドを得るために、その抗原の蛋白質構造を検討し、その配列を所望 の長さ の少なくとも2つのペプチド断片に分割することが出来る。例えば、蛋白質抗原 の蛋白質配列を系統的に少なくとも2つの所望の長さの重複しない断片又は所望 の長さの重複する断片に分割することが出来る。説明のための例として、229 残基のアミノ酸配列(SEQ ID NO:1に示す)を有するDermatophagoides pterony ssinusDerpI主要アレルゲンの公知のアミノ酸配列を、約22〜35アミノ酸 残基長であって各断片が他の断片と約10アミノ酸だけ重複しているペプチド断 片に分割することが出来る。これらのペプチド断片中にT細胞エピトープを含む 可能性を最大にするために、アルゴリズムを用いて予想したT細胞エピトープの 存在を維持するように重複領域及び各断片の長さをデザインすることが出来る( Rothbard,J. 及びTaylor,W.R.(1988) EMBO J.7:93-100;及びBerzofsky,J.A.(198 9) Philos.Trans.R.Soc.Lond.323:535-544)。好ましくは、蛋白質抗原中のヒト T細胞エピトープを、公知のHLAクラスII結合特異的アミノ酸残基を用いて予 想することが出来る。その結果のペプチド断片を組換えDNA技術又は化学合成 によって生成することが出来る。 蛋白質抗原から誘導したペプチド断片を試験してT細胞刺激活性(即ち、増殖 、リンホカイン分泌及び/又はT細胞アネルギー/寛容の誘導)を有する断片を 決定した。例えば、ヒトT細胞刺激活性を、蛋白質抗原に感受性のヒト等の患者 (即ち、その蛋白質抗原に対する免疫 応答を有する患者)から得たT細胞を、この蛋白質抗原から誘導したペプチド断 片と共に培養し、その蛋白質に応答してT細胞による増殖の存在を測定すること により試験することが出来る。T細胞による増殖の存在は、例えば、トリチウム 化チミジンの取込みにより測定することが出来る。 免疫優性T細胞エピトープ、マイナーT細胞エピトープ及びクリプティックエ ピトープを実施例3に記載のように同定することが出来る。選択したペプチド中 のクリプティックエピトープの存在を確認するために、その蛋白質抗原に感受性 の個人からT細胞を得て、各クリプティックペプチドと共に別々に培養してペプ チド反応性T細胞株を樹立する。ペプチド及びそのペプチドが由来した蛋白質抗 原に応答したT細胞増殖又はT細胞寛容の誘発の存在は、そのペプチド中の少な くとも1つのクリプティックエピトープの存在を確実にする。 この発明のクリプティックペプチドは、アレルゲン又は自己抗原等の蛋白質抗 原から誘導することが出来る。アレルゲンから導く場合は、クリプティックペプ チドを、例えば、下記の属のアレルゲン等の任意の公知の蛋白質アレルゲンから 誘導することが出来る:Dermatophagoides属、Felis 属、Ambrosia属、Lolium属 、Cryptomeria 属、Alternaria属、Alder 属、Betula属、Quercus 属、Olea属、Artemisia 属、Plantago属、Parietaria属、Canine属、Blattella 属、Apis属、Periplaneta 属、及びSorghum 属。Dermatophagoidespteronyssinus 種の主要ア レルゲン、DerpI中のマウスにより認識されるクリプティックペプチドをマウス において測定し、DerpI(SEq ID NO:1)の120〜143アミノ酸残基、Derp I(SEQ ID NO:1)の144〜169アミノ酸残基及びDerpI(SEQ ID NO:1) のアミノ酸残基131〜187を含む。 クリプティックペプチドは又、自己抗原に対する免疫寛容が望ましい場合に、 アレルゲン以外の蛋白質抗原から誘導することも出来る。クリプティックペプチ ドが由来し得る自己抗原には、糖尿病治療用のインシュリン、グルタミン酸デカ ルボキシラーゼ(64K)、PM−1及びカルボキシペプチダーゼ、多発性硬化 症治療用のミエリン塩基性蛋白質、胎児赤芽球症治療用のrh因子、重症筋無力 症治療用のアセチルコリンレセプター、グレーブズ病治療用の甲状腺レセプター 、グッドパスチャー症候群治療用の基底膜蛋白質、及び甲状腺炎治療用の甲状腺 蛋白質が含まれる。 この発明の一面により、蛋白質抗原から誘導したクリプティックペプチドを患 者に投与して、その患者においてその蛋白質抗原に対する免疫寛容を誘導する。 この患者という用語には、蛋白質抗原に対する免疫応答を高めることの出来る生 物体例えば哺乳動物が含まれる。患者の例には、ヒト、ラット、マウス、イヌ、 ネコ、ウマ、ウシ及びこれらのトランスジェニック種が含まれる。免 疫寛容とは、患者内の特定のリンパ球の発生、成長又は分化のブロックがこの発 明のクリプティックペプチドの寛容量の投与により生じた患者の状態をいう。寛 容は、リンパ球が活性化されずに削除され又は不応答性にされる条件下での抗原 のリンパ球上の抗原レセプターとの相互作用から生じる。寛容は又、特異的T若 しくはBリンパ球の作用又はリンパ球活性化を阻止する他の制御機構によること もあり得る。免疫応答を阻止するための1つの機構は、サプレッサーT細胞と呼 ばれるリンパ球の1つのクラス(その主要な機能は、特定のT及びBリンパ球の 活性化を抑制することである)の刺激である。この状況において、阻止は、抗原 自身によってではなく抗原により誘導された制御細胞によって媒介される。他の 提案された寛容の機構は、リンパ球のユニーク若しくはイソタイプ決定基又は抗 原に特異的な抗体が標的とされる抗原に対する免疫系による応答である。この応 答は、この応答は、相補的イディオタイプのネットワーク及び抗原特異的細胞の 刺激をブロックする抗イディオタイプを生じる。最後に、B及びTリンパ球の活 性化の生成物、即ち抗体及びサイトカイン自身は、それぞれ、リンパ球の原理的 エフェクター分子として機能することに加えて特異的免疫を制御して寛容を生じ ることが出来る。 患者において免疫寛容を誘導するために、蛋白質抗原から誘導したクリプティ ックペプチドの寛容化量を患者に投与する。寛容化量を、ヒト等の患者において クリプ ティックペプチドが由来した抗原に対する免疫寛容を誘導するのに必要なクリプ ティックペプチドの投薬量として定義する。患者における免疫寛容は、標準的臨 床手順で測定して、蛋白質抗原に対する非応答性又は症状の減少により示される (例えば、Varney等(1990)British Medical Journal 302:265-269を参照された い)。アレルゲンに対する寛容が求められる場合、かかる非応答性には、アレル ゲン誘導されたアレルギー症状の減少が含まれる。ここでいう場合、アレルゲン に対する症状の減少には、ヒト等の患者の、ここに記載したクリプティックペプ チドでの治療養生法の後のアレルゲンに対するアレルギー応答の如何なる減少も 含まれる。この症状の減少は、ヒトにおいては主観的に測定することが出来(例 えば、患者がアレルゲンにさらされたときに一層快適に感じればよい)、或は、 標準皮膚試験を用いる等臨床的に測定することが出来る。 蛋白質抗原から誘導したクリプティックペプチドを、典型的には、患者に、製 薬上許容し得るキャリアー又は希釈剤を含む組成物の形態で投与する。患者にお いて蛋白質抗原に対する免疫寛容を誘導するための本発明の組成物の投与は、公 知の手順を用いて、患者をその蛋白質抗原に対して寛容にするのに有効な投薬量 及び期間にて行なうことが出来る。この組成物の有効量は、患者の抗原に対する 感受性の程度、年齢、性別、及び体重等の因子、並びにクリプティックペプチド の患者において寛容 を誘導する能力によって変化する。投薬量養生法は、最適治療応答を与えるよう に調節することが出来る。例えば、幾つかに分割した投与量を日々投与し又は治 療状況の緊急度に応じて減らすことが出来る。 クリプティックペプチドは、慣用の方法、例えば注射(皮下、静脈等)、経口 投与、吸入、鼻腔内投与、経皮適用、又は直腸投与によって患者に投与すること が出来る。患者における免疫寛容を誘導するための投与の好適経路は、経口投与 及び鼻腔内投与である。O'Hehir,R.E.等(1993)Eur.J.Clin.Invest.23(12):763-7 72参照。投与経路によって、活性化合物(即ち、クリプティックペプチド)を、 この化合物を不活性化し得る酵素、産その他の天然条件から保護する物質で被覆 することが出来る。 クリプティックペプチドを腸投与によって投与するためには、このペプチドを その不活性化を阻止する物質で被覆するか又はその物質と同時投与する必要があ り得る。例えば、クリプティックペプチドを、適当な希釈剤にて、患者に投与し 、酵素阻害剤と同時投与し、又はリポソーム等の適当なキャリアーにて投与する ことが出来る。製薬上許容し得る希釈剤には、塩溶液及び緩衝剤水溶液が含まれ る。酵素阻害剤には、膵臓トリプシンインヒビター、ジイソプロピルフルオロホ スフェート(DEP)及びトラシロールが含まれる。リポソームには、水中油中 水CGFエマルジョン並びに従来のリポソームが 含まれる(Strejan 等(1984) J.Neuroimmunol.7:27)。寛容を誘導する目的のた めには、この組成物を、好ましくは、非免疫原形態、例えばアジュバントを含ま ない形態にて投与する。 活性化合物を、非経口投与することも出来る。グリセロール、液体ポリエチレ ングリコール、及びそれらの混合物並びに油にて分散を調製することも出来る。 通常の貯蔵及び使用の条件下で、これらの調製物には、微生物の成育を阻止する ための防腐剤を含ませることが出来る。 注射用に適した製薬組成物には、無菌の水溶液(水溶性の場合)又は分散及び 無菌の注射用溶液若しくは分散の即座の調製のための無菌粉末が含まれる。すべ ての場合に、組成物は無菌でなければならず且つ容易に注射出来る程度に流動性 でなければならない。それは、製造及び貯蔵条件下において安定でなければなら ず且つ細菌及びカビ等の微生物の夾雑に対して保護されなければならない。キャ リアーは、溶媒又は分散媒であってよく、例えば、水、エタノール、ポリオール (例えば、グリセロール、プロピレングリコール及び液体ポリエチレングリコー ル等)、これらの適当な混合物及び植物油が含まれる。適当な流動性を、例えば 、レシチン等の被覆を用いることにより、分散の場合に必要な粒子サイズを維持 することにより、及び界面活性剤の利用によって維持することが出来る。微生物 の作用の阻止は、種々の抗細菌及 び抗カビ剤、例えば、パラベン、クロロブタノール、フェノール、アスコルビン 酸、チメロサール等によって達成することが出来る。多くの場合、組成物中に、 等張剤例えば、糖質、ポリアルコール例えばマンニトール、ソルビトール、塩化 ナトリウムを含むことが好ましい。組成物に吸収を遅延させる薬剤例えばアルミ ニウムモノステアレートびゼラチンを含有させることによって、注射可能組成物 の延長された吸収を達成することが出来る。 無菌の注射溶液を、活性化合物を必要な量で適当な溶媒中に上記の成分の1つ 又は組合せと共に混合し(必要ならば)、その後除菌濾過することにより調製す ることが出来る。一般に、分散を、活性化合物を、基本的分散媒及び上記の内の 必要な他の成分を含む無菌ビヒクル中に混合することによって調製する。無菌注 射可能溶液の調製用の無菌粉末の場合、調製の好適方法は、活性成分(即ち、こ の発明のペプチド)に上記の除菌濾過した溶液からの任意の所望の成分を加えた 粉末を生成する真空乾燥及び凍結乾燥である。 ここに記載のクリプティックペプチドを上記のように適当に保護すれば、その ペプチドを、例えば不活性の希釈剤又は同化可能な食べられるキャリアーと共に 経口投与することが出来る。このペプチド及び他の成分を、硬い若しくは柔らか い殻ゼラチンカプセルに封入し、錠剤に圧縮し、又は直接個人の食事に混ぜるこ とも出来る。 経口投与用に、活性化合物を賦形剤と混ぜ、摂取可能な錠剤、口内錠剤、トロー チ、カプセル、エリキシル、懸濁液、シロップ、ウエハース等の形態で使用する ことが出来る。かかる組成物及び調製物は、少なくとも1重量%の活性化合物を 含むべきである。この組成物及び調製物のパーセンテージは、勿論、変えること が出来、約5〜80重量%の単位が便利である。かかる組成物中の活性化合物の 量は、最適の投薬量が得られるようにする。本発明による好適組成物又は調製物 は、経口投薬量単位が約10〜200mgの活性化合物を含むように調製する。 ここで用いる場合、「製薬上許容し得るキャリアー」には、任意のすべての溶 媒、分散媒、コーティング、抗細菌剤及び抗カビ剤、等張剤並びに吸収遅延剤等 が含まれる。かかる製薬上活性な物質のための媒質及び薬剤は当分野において周 知である。慣用の媒質又は薬剤が活性化合物と相容れない場合を除いて、それら の組成物における利用は企図される。補足的活性化合物をこれらの組成物に混ぜ ることも出来る。 組成物を、投与しやすい投薬量単位形態及び均一の投薬量で配合するのが有利 であり得る。投薬量単位とは、ここで用いる場合、治療される哺乳動物患者に対 する単位投薬量として適した物理的に別々の単位をいい、各単位は、所望の効果 を生じるように計算された活性化合物の予め決められた量を必要な製薬用キャリ アーと共に含 む。この発明の投薬量単位形態の仕様は、(a)活性化合物の独自の特性及び達 成すべき効果及び(b)患者の治療用のかかる活性化合物を合成する本質的技術 的限界により指示され且つ直接それらに依存する。 この発明の組成物は、ヒト等の患者に投与される1種以上のクリプティックペ プチドを含むことが出来、或はクリプティックペプチド及び免疫優性又はマイナ ーエピトープを含むペプチドを含むことが出来る(該患者は、このペプチドが由 来した蛋白質抗原に未感作又は予備感作されており、投薬量及び期間は、患者に おいてこの抗原に対する寛容を誘導するのに十分なものとする)。例えば、一種 以上の同じ又は異なる組成物の患者における寛容を誘導するのに有効な量を同時 に又は順次的に投与することが出来る。少なくとも2種のペプチドを含む組成物 (例えば、少なくとも2種のペプチドの物理的混合物)も又、寛容化方法におい て用いることが出来る。例えば、クリプティックペプチドと免疫優性エピトープ を含むペプチドを同時投与することが出来る。 この発明のクリプティックペプチド(即ち、完全な蛋白質抗原を患者に与えた 場合に免疫化において認識されるエピトープを含まないペプチド)を投与するこ とによって寛容を誘導することが出来るという事実は、重要である。免疫療法に おいて有効なペプチドは、それ故、単にT細胞クローン又は感作された個人のポ リクローナル応答により認識されるものに限らない。クリプティック ペプチドの投与は、免疫優性エピトープを含むペプチドを感作された個人へ投与 することにおける潜在的な本質的限界を回避することが出来る。クリプティック ペプチドの利用は、既にTh1及びTh2又は同等の経路に沿って進行しているT 細胞クローンの発生を向け直すことを必要とせずに免疫応答を改変する可能性を も提供する。 溶解度を高め、治療若しくは防護効果又は安定性(例えば、生体外での棚持ち 及び生体内での蛋白質分解に対する抵抗性)を増大させる等の目的のためにこの 発明の方法において有用なクリプティックペプチドの構造を改変することも可能 である。ペプチドの寛容を誘導する能力を改変するためにアミノ酸置換、欠失又 は付加等によりアミノ酸配列を変えた、或は同じ目的のために成分を付加した改 変ペプチドを生成することが出来る。 例えば、ペプチドを、それがT細胞アネルギー又は寛容を誘導しMHC蛋白質 に結合する能力を維持するように改変することが出来る。この例において、T細 胞レセプターについて重要な結合性残基(即ち、クリプティックエピトープを含 むアミノ酸残基)を、公知技術(例えば、各残基の例えばアラニンでの置換及び T細胞反応性の有無の測定)を用いて決定することが出来る。必須であることが 示された残基を、その必須アミノ酸を他の好ましくは類似アミノ酸残基(その存 在がT細胞反応性を増大させ、減少させるが排除せず又は影響するアミノ酸 残基)で置換する(保存的置換)ことによって改変することが出来る。更に、T 細胞相互作用に必須でないアミノ酸残基を他のアミノ酸(その取込みがT細胞反 応性を増大させ、減少させ又は該反応性に影響しないが、関連MHCへの結合を 排除しないアミノ酸)で置換することにより改変することが出来る。非必須アミ ノ酸についての好適アミノ酸置換は、限定はしないが、アラニン、グルタミン酸 又はメチルアミノ酸での置換を含む。 ペプチドの改変の他の例は、ジスルフィド結合による2量体形成を最小化する ためのシステイン残基の好ましくはアラニン又はグルタミン酸、或はセリン又は スレオニンでの置換である。 安定性及び/又は反応性を増大させるために、ペプチドを改変して、天然の対 立遺伝子変異から生じる蛋白質抗原のアミノ酸配列における1つ以上の多型を取 込むことも出来る。更に、D−アミノ酸、非天然アミノ酸又は非アミノ酸アナロ グを代用とし又は付加してこの発明の範囲内の改変ペプチドを生成することが出 来る。更に、ペプチドを、A.Sehon と共同研究者(Wie 等、前出)のポリエチレ ングリコール(PEG)法を用いて改変してPEGと結合したペプチドを生成す ることが出来る。ペプチドの改変は、還元/アルキル化(Tarr:Methods of Prot ein Microcharacterization,J.E.Silver編、ニュージャージー、Clifton 在、Humana Pre ss,155-194頁 (1986)中)、アシル化(Tarr,前出)、エステル化(Tarr,前 出)、適当なキャリアーへの化学的カップリング(Mishell 及び Shiigi 編、Sel ected Methods in Cellular Immunology,カリフォルニア、San Francisco 在、WH Free man (1980);米国特許第4,939,239号)、又は温和なホルマリン処理(M arsh,(1971)International Archives of Allergy and Applied Immunology 41: 199-215)を含むことも出来る。 ペプチドの精製を容易にし、それらの溶解度を潜在的に増大させるために、レ ポーター基をペプチド主鎖に加えることが出来る。例えば、ポリヒスチジンをペ プチドに加えてそのペプチドを固定化金属イオンアフィニティークロマトグラフ ィー(Hochuli,E.等 (1988) Bio/Technology,6:1321-1235)にて精製することが 出来る。更に、所望であれば、特異的なエンドプロテアーゼ開裂部位をレポータ ー基とペプチド配列との間に導入して、無関係な配列を含まないペプチドの単離 を容易にすることが出来る。上首尾に患者を蛋白質抗原に対して寛容化するため には、ペプチドに官能基を付加し又はペプチド中に疎水性領域を導入しないこと によってペプチドの溶解度を増すことが必要であり得る。 ペプチド内のT細胞エピトープの適当な抗原プロセッシングを潜在的に助成す るために、標準的プロテアーゼ感受性部位をペプチド内に組換えにより又は合成 によって工作することが出来る。例えば、KK又はRR等の帯電したアミノ酸対 を、ペプチドの組換え構築中に、ペプ チド内に導入することが出来る。その結果生成するペプチドを、カテプシン及び /又は他のトリプシン様酵素開裂に感受性にして1つ以上のT細胞エピトープを 含むペプチドの部分を生成することが出来る。更に、かかる帯電アミノ酸残基は 、ペプチドの溶解度の増加を生じ得る。 ペプチドをコードするDNAの位置指定突然変異導入法を用いて、ペプチドの 構造を改変することが出来る。かかる方法は、PCR(Ho等 (1989) Gene 77:51 -59)又は変異遺伝子の全合成(Hostomsky,Z.等 (1989)Biochem.Biophys.Res .Comm.161:1056-1063)を含んでよい。細菌の発現を増大させるために、上記 の方法を他の手順と共に用いて、ペプチドをコードするDNA構築物中の真核生 物用コドンを、大腸菌、酵母、哺乳動物又は他の真核生物細胞において優先的に 用いられるものに変えることが出来る。 この発明を、更に、下記の非制限的実施例により説明する。この出願中で引用 されているすべての参考文献及び公表された特許出願を参考として本明細書中に 援用する。下記の材料及び方法の節に記載した方法を、後述の実施例において用 いた。 材料及び方法動物及び抗原 雌のB10及びBALBコンジェニックマウス及び同 系交配のC57BL/6J(6〜8週齢)を、オーストラリア国、ウエスタン、Murdo ch在、Animal Resource Centreから購入した。 室内塵ダニアレルゲンDerpIを消耗したダニ媒質(SMM)から、前に記載さ れた技術(Hoyne,G.F.等(1993)前出;Lombardo等 J.Immunol.144:1353-1360及び Chapman (1989) Advances in Biosciences 74:281-295)を用いて、アフィニテ ィー精製した。結晶オバルブミン(OVA)第V等級を、ミズーリ、St.Louis在 、Sigma Chemical社から購入した。公表されたDerpI配列(Chua等(1988)J.Ex p.Med.167:175-182)から誘導した重複合成ペプチドを、標準t−BOC化学を 用いて合成し、ペプチドを逆相高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)によ り精製して、個々のペプチドの配列をチェックして正体を確認した。この研究で 使用したペプチドは、DerpI配列(Chua等 (1988) 前出)から誘導した下記のア ミノ酸残基を含んだ:1〜20、13〜39、21〜49、40〜60、50〜 71、61〜84、78〜100、85〜109、101〜119、110〜1 31、120〜143、132〜157、144〜169、158〜180、1 70〜191、181〜204、197〜222。組換え蛋白質の調製DerpI又はDerpII蛋白質をコードするインサート(オーストラリア国、Melb ourne 在、Commonwealth Serum Laboratories,消耗ダニ媒質からのもの)又は組換え構築物(関連cDN Aの制限エンドヌクレアーゼ断片から形成したもの;Chua等(1990) Int.Arch.Al lergy Appl.Immunol.91:118-123参照)をpGEXベクターにライゲートして大 腸菌中にトランスフォームした(Smith,D.B.及びJohnson,K.S.(1988)Gene,67:31 )。これらの生成物の分子クローニングの手順は、他所に記載されている(Chua ,K.Y.等(1988) J.Exp.Med.,167:175及びChua,K.Y.等(1990)Int.Arch.Allergy Appl.Immunol.,91:124)。pGEXベースの蛋白質又はペプチド構築物でトラン スフォームした対数期大腸菌を、0.1mM イソプロピルチオガラクトシダー セ(IPTG)(Promega)を培養に加えて37℃で60分間震盪することによ り、組換え蛋白質の発現を誘導した。多量の融合ペプチドが必要であったので、 それらを可溶化含有物から調製した。細菌ペレットを、1mM EDTAを含有 するトリス緩衝塩溶液中に再懸濁し、0.1mmガラスビーズを含むホモジェナ イズ用ボトルに移して、Braun MSK ホモジェナイザーを用いて5分間ホモジェナ イズした。10,000gで、4℃で10分間の超遠心分離の後に溶菌液を取り 出した。ペレットを、1MNaCl及び1%トリトン−X100(BDH Chemical s)を含む1.75M グアニジンHCLで、ピペットで入念に吸うことにより 、2回洗い、次いで遠心分離した。次いで、ペレットを、50mM NaCl及 び1mM エチレンジアミン四酢酸(EDTA)を含む8M 尿素中で37℃で2時間イン キュベートすることにより溶解させた。この試料を、3−(シクロヘキシルアミ ノ)−プロパンスルホン酸(CAPS)緩衝液(pH10.7)にて透析し、pHを ゆっくりと9.6に調節した。次いで、組換え物質を、10000gの遠心分離 により清澄化し、可溶性物質の濃度をウシ血清アルブミン(BSA)の標準量に 対してSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)及びクー マシーブルーでの染色を用いて評価した。この研究で使用した組換ペプチドは、 GEXDerpI(アミノ酸残基1〜222)、GEXDerpII(アミノ酸残基1〜1 29)、GEXp1−14(DerpIのアミノ酸残基1〜14)、GEXp60− 111(DerpIのアミノ酸残基60〜111)、GEXp98−140(DerpI のアミノ酸残基98〜140)、GEXp101−154(DerpIのアミノ酸残 基101〜154)、GEXp57−130(DerpIのアミノ酸残基57〜13 0)、GEXp188−222(DerpIのアミノ酸残基188〜222)。経口寛容の誘導 マウスをエーテル下で軽く麻酔し、胃内にチューブで3mgの蛋白質又はペプ チドを3日連続で供給した。抗原をCAPS緩衝液に溶解させて0.2mlの容 積にて投与した。マウスを、最後の給餌の7日後に、尾の基部に、容積0.2m lにて完全フロイントアジュバント (CFA)中に乳化した100mgの天然蛋白質で皮下に免疫化した。培養培地 リンパ節細胞を、2%ウシ胎児血清(FCS)、50mM 2−ME、2mM L−グルタミン及び20mg/mlゲンタマイシンを補ったダルベッコ改変イ ーグル培地(DME)中で培養した。FDC−P1細胞(Kelso,A.(1990),J.Imm unol.,145:2167)をDME+5%FCS中に維持し、他方CTLL−2細胞(Kr illis,S.(1978) J.Immunol.120:20)をRosewall Park Memorial Institute( RPMI)培地+10%FCS中に維持した。T細胞アッセイ 大動脈周囲及び鼠径リンパ節を免疫化したマウスから採取し、これらの節をス テンレス鋼ワイヤーメッシュを通すことにより単離細胞浮遊液を調製した。細胞 を洗って、96ウェル平底組織培養プレートにて、0.2mlの容積のDME培 養培地中で4×105細胞にて培養した。蛋白質又はペプチド抗原を種々の濃度 で加え、細胞を37℃で24時間インキュベートした。上清を集めて必要がある まで−20℃に保存した。すべてのイン・ビトロアッセイに使用されたDerpIは 、消耗ダニ媒質(SMM)から単離したアレルゲンであった。リンホカインアッセイ FDC−P1細胞は、IL−3及びGM−CSFに応 答して最も増殖し、IFN−γ又はIL−4に対してそれに次いで増殖する(Ke lso,A.(1990)前出)。2×103細胞を、50μlDME+5%FCSにて、9 6ウェル平底組織培養プレート中の50μlの培養上清に加えた。これらの細胞 を、40時間37℃でインキュベートし、次いで、1μCiの3H−チミジンで 更に4〜6時間37℃でパルス標識した。次いで、細胞をガラス繊維フィルター マット上に採取して、試料を、液体シンチレーションスペクトロメトリーを用い て、又は後の実験用にそれを獲得するためにPackardマトリックス9600直接ベー タカウンター(コネチカット、Meriden在、Packard Instruments)にて、3H− チミジンの取込みについて計数した。 CTLL−2細胞株は、IL−2で最大に増殖するが、IL−4の存在下では 僅かしか増殖しない(Kelso,A.(1990)J.Immunol.145:2167)。上清を、ウェル当 り5000のCTLL−2細胞と共に24時間37℃で培養し、1μCiの3H −チミジン(3H−Tdr)でパルス標識した。細胞を、ガラス繊維フィルター マット上に採取して、取込まれた放射能の量を上記のように測定した。実施例1 マウスにより認識されるDerpI中の 免疫優性、マイナー及びクリプティック T細胞エピトープの測定 H2bマウスはDerpIに対する高応答動物であるが、H2k、H2d及びH2qマ ウスは低応答動物であることが以前に示された(Hoyne,G.(1992) Ph.D.Thesis,T cell Recognition During Mucosal and Systemic Responses,Western Austral ia大学)。DerpI上のT細胞エピトープの位置を決定するために、B10マウス を100μgのCFA中のDerpIで皮下に免疫化し、8日後に大動脈周囲及び鼠 径リンパ節を、重複ペプチドのパネルを用いて、抗原特異的リンホカイン放出( IL−3/GM−CSF)について調べた。3つの別々の実験において、最大応 答はペプチドp110−131(DerpIのアミノ酸残基110〜131)に対し て見出され、他方、最低応答もペプチドp78−100(DerpIのアミノ酸残基 78〜100)及びp21−49(DerpIのアミノ酸残基21〜49)に対して 見られた。他のペプチドは、応答を刺激することが出来なかった。かかる実験の 1つの結果の例を図1に示すが、ここでは次のペプチドを用いた:ペプチドp1 10−131(□)、ペプチドp78−100(△)及びペプチドp21−49 (●)。 クリプティックエピトープについて試験するために、マウスをすべてのペプチ ドで免疫化し、DerpI及び免疫 化ペプチドに対する応答を、脾臓接着細胞の存在下で測定した。ペプチドp12 0−143(DerpIのアミノ酸残基120〜143)及びペプチドp144−1 69(DerpIのアミノ酸残基144〜169)は、マウスを感作して、それらが 完全なDerpI蛋白質(図2a)及びペプチド(図2b)の両者に対してそれぞれ 応答を再生するようにすることが出来る。図2の結果は、3重の試料の平均IL −3/GM−CSF応答を示している。この図には、次のペプチドを示してある :ペプチドp120−143(□)、ペプチドp144−169(△)、ペプチ ドp132−157(○)及びペプチドp158−180(×)。実施例2 融合蛋白質の投与によるマウスにおける 経口寛容の誘導 幾つかの組換えペプチドを、DerpIcDNAの制限酵素消化により生成した。 これらの断片を上記のようにpGEX発現ベクター中にクローン化して大腸菌中 にトランスフォームした。この研究用に選択した組換えペプチドは、Schistosom a japonicum のグルタチオン−S−トランスフェラーゼ蛋白質に付着した融合体 として発現した。これらの融合蛋白質及びペプチドを細菌細胞ペレットから可溶 化してCAPS緩衝液(pH9.6)中に透析した。図3に列挙したこれらの組 換えペプチドを、上記の公知のT細胞エピトープデータに基づいて選択し た。組換えペプチドを、その配列内の免疫優性(平行線を引いた四角)、クリプ ティックエピトープ(点を打った四角)の存在又はT細胞エピトープの不在(黒 い四角)について選択した。従って、対照ペプチドGEXp1−23(DerpIの アミノ酸残基1〜23)及びGEXp188−222(DerpIのアミノ酸残基1 97〜222)は、如何なるT細胞エピトープをも含んでいなかった。GEXp 57−130(DerpIのアミノ酸残基57〜130)は、2つのエピトープを含 んだが、他方、GEXp101−154(DerpIのアミノ酸残基101〜154 )及びGEXp98−140(DerpIのアミノ酸残基57〜130)は単一免疫 優性エピトープ(アミノ酸残基110〜131)を含み、GEXp131−18 7(DerpIのアミノ酸残基131〜187)はクリプティックエピトープを含ん でいる。 以前に特性表示された経口寛容の誘導のための養生法(Hoyne,G.F.(1993),Imm unology 78:534-540)に従って、マウスに、3mgの融合ペプチドを3日連続で 与え、更に7日後に、CFA中の天然蛋白質で皮下に免疫化した。次いで、7日 後に、蛋白質又は合成ペプチドの何れかで刺激した大動脈周囲及び鼠径リンパ節 を用いてイン・ビトロリンホカインアッセイを行なった。マウスにCAPS緩衝 液又は組換えGEXDerpI(1−222)融合蛋白質を与えることが、CFA中 のOVAの皮下注射に対するマウスのIL−2又はIL−3/G M−CSF応答に影響を有しないことを示すための実験を行なった。 経口投与したペプチドが寛容を誘導し得るか否かを試験するために、対照用マ ウスにCAPS緩衝液を与え(図4、パネルa及びe)、他方、試験用動物には 、3mgのGEXDerpI(1−222)(図4パネルd及びh)又は融合ペプチ ドGEXp57−130(図4、パネルb及びf)又はGEXp101−154 (図4、パネルc及びg)を、3日連続で与えた。1週間後に、CFA中の天然Derp Iでの免疫化に対する応答を測定した。CAPS緩衝液を与えられたマウス は、DerpI蛋白質に対する強い応答、TCRトリガーリングに応答してIL−3 /GM−CSF(図4、パネルa)及びIL−2(図4、パネルe)の両者のイ ン・ビトロ分泌を示した。他方において、GEXDerpI(1−222)又は2つ のペプチドGEXp57−130若しくはGEXp101−154の何れかを与 えられたマウスは、IL−2応答を低下させた(図4、パネルf−h)。IL− 2応答の一層顕著な阻止は、この性質のすべての実験の一貫した特徴であった。 マウスにGEXp98−140を与えたところ、このペプチドにより誘導された 同程度の寛容が見出された。 経口寛容の発達がアレルゲン上のT細胞エピトープに対する応答にどの程度影 響したかを調べるために、3mgのGEXp101−154又はGEXp188 − 222及びGEXDerpII(1−129)(対照用)を、3日連続でマウスに与え た。1週間後に、マウスをDerpIで免疫化し、リンパ節細胞を涸渇させる応答を イン・ビトロで蛋白質及びペプチドに対して測定した。データは、次の抗原濃度 での各群における個々のマウスについての応答を示す:DerpI、20μg/ml ;ペプチドp110−131及びペプチドp78−100、10μM。図5に示 したように、マウスにGEXp188−222又はGEXDerpII(1−129) の何れかを与えることは、蛋白質又は免疫原性ペプチドp110−131又はp 78−100でのイン・ビトロでのチャレンジにおいて、それらのリンパ節細胞 のIL−3/GM−CSF又はIL−2を分泌する能力に影響しない。しかしな がら、対照的に、GEXp101−154を与えられたマウスのリンホカイン応 答は著しく減少し、従って、全蛋白質に対して寛容化されたようである(図5) 。1つのエピトープの給餌により誘導される寛容は、アレルゲン上の他のエピト ープに対して特異的なT細胞に影響を与えるようである。引き続く1つのエピト ープを含むGEXp61−100及び融合ペプチドGEXp1−23(対照用) を用いる実験は、同じ結果を与えた。 クリプティックエピトープを含むペプチドが免疫応答に影響し得るか否かを測 定するために、マウスに、3mgのペプチド144〜169に見出されたクリプ ティ ックエピトープを含むGEXp131−187(図6(●))を3日連続で与え 、他方、対照用マウスには、CAPS緩衝液(図6(□))を与えた。1週間後 に、マウスを、CFA中のDerpIで免疫化した。リンパ節細胞を、イン・ビトロ でDerpIと共に培養し、上清をIL−2についてアッセイした。図6の各データ 点は、群当り5匹の動物の平均応答±標準偏差を示す。クリプティックペプチド を与えられたマウスの応答は、統計的に異なった(p<0.05 t検定)。図 6に示したように、対照用マウスからのリンパ節細胞は、IL−2分泌によりイ ン・ビトロでDerpIに対する強い応答を示したが、クリプティックエピトープを 与えられたマウスは、ずっと弱いリンホカイン応答をイン・ビトロで示した。 ここに提供したこれらの結果は、優性又はクリプティックT細胞エピトープを 含む融合ペプチドを給餌することは、全抗原での皮下免疫化に対するT細胞応答 を阻止し得ることを示している。優性エピトープを含む融合ペプチドの場合には 、この阻止は顕著であり、全アレルゲン又は免疫優性ペプチドでイン・ビトロで チャレンジされたリンパ節細胞涸渇からの低下したIL−2及びGM−CSF放 出により測定される。これは、給餌に用いた融合体上に存在しない残基を含むペ プチドへの応答を含んだ。例えば、融合ペプチドGEXp101−154を給餌 することは、DerpI免疫化の、全アレルゲン及び合 成ペプチドp110−131及びp78−100と反応するT細胞を誘導する能 力を阻止した。従って、この効果は、可溶性因子によって媒介され得る。或は、 この阻止は、DerpII融合蛋白質によっては誘導し得ないので特異的である。類似 のデータが、Miller,A.等(1991)J.Exp.Med.,174:791; Whitacre,C.C.等(1990) J.Immunol.147:2155; 及び Miller,A.等(1992) Proc.Natl.Acad.Sci.USA,89:421 によって得られており、MBPに対する経口寛容がTGF−β1により媒介され 、イン・ビトロモデルにて傍観者応答を抑制することを示し得ることが見出され た。 T細胞エピトープを含まない2種の融合蛋白質を給餌することは、免疫応答を 阻止しなかった。しかしながら、ペプチドp144−169に見出されたクリプ ティックエピトープを含む融合ペプチドGEXp131−187を給餌すること は、有意に阻止した。阻止の程度は、優性エピトープを含む融合体については著 しくなかったが、恐らく給餌養生法を延長し又は投与量を増すことによって増大 させ得るであろう。これらの融合ペプチドを給餌することは又、MLNにおいて T細胞を感作して、それらが、ペプチドGEXp131−187を給餌した後にDerp I又はクリプティックペプチドp144−169を含む合成ペプチドでイン ・ビトロで刺激したときにGM−CSFを放出するようにすることも見出された 。経口寛容におけるこれらの感作された細胞の存在 は、最近、OVAについて記載された(Hoyne,G.F.等(1993),Immunology 78:534 -540)。実施例3 アレルギー性の個体により認識される DerpI中の免疫優性、マイナー及び クリプティックT細胞エピトープの決定 アレルギー性の個体により認識されるDerpI蛋白質配列中のT細胞エピトープ を決定するために、ダニアレルギー患者の末梢血液白血球を、完全培地にて、2 ×106/mlで、20μg/mlの精製した天然DerpIの存在下で培養するこ とによりT細胞株を樹立することが出来る。湿潤化CO2インキュベーター中で 37℃で7日間の培養した後に、生存可能細胞を、リンパ球分離用培地(LSM 、ノースカロライナ、Durham在、Organon Technica)を用いる遠心分離によって 単離し、組換えIL−2及び組換えIL−4を含む完全培地にて更に2〜3週間 培養することが出来る。T細胞が「休止」していてもはや成長因子に対して応答 性でない場合は、2×104のT細胞を、200μlの完全培地中で、5×104 のガンマー線照射(3500ラド)した末梢白血球(抗原提示細胞)と共に、種 々の濃度の完全な蛋白質から誘導したペプチドの存在下で培養することによる第 2増殖アッセイを行なうことが出来る。これらの培養を、次いで、3日目に、ト リチウム化チミジン(1μCi/ウェル)でパルス標識し、4日目に、ガラス繊 維 フィルター上に採取することが出来る。トリチウムの取込みを培地対照の少なく とも2倍より多く刺激するペプチドを、完全蛋白質(即ち、ペプチドは、少なく とも1つのマイナー又は免疫優性エピトープを含む)を与えたときに、天然にお いてT細胞に曝露されるT細胞エピトープを含むと規定する。培地対照の2倍よ り少ないトリチウム取込みを刺激するペプチドは、T細胞エピトープを含まない か又はクリプティックペプチド(即ち、完全な蛋白質が与えられたときに、通常 、T細胞に曝露されないエピトープ)を含む。これらのペプチド中のクリプティ ックエピトープの存在を確認するために、同じ個体からの末梢白血球を、各ペプ チドの存在下で、ペプチド反応性T細胞株を樹立するために別々に培養すること によって、T細胞株を樹立することが出来る。次いで、「休止」T細胞を、各ペ プチド及びDerpI蛋白質でチャレンジすることが出来る。少なくとも1つのクリ プティックエピトープを含むペプチドは、そのペプチド又は完全な蛋白質の存在 下で、培地対照の少なくとも2倍より高レベルでT細胞株の増殖を刺激すること が出来、又はT細胞を寛容化することが出来る。同等物 当業者は、ここに記載した発明の特定の具体例の多くの同等物を認識し、又は 常例的実験を用いて確認することが出来る。かかる同等物は、後述の請求の範囲 に含ま れるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AT,AU,BB,BG,BR,BY, CA,CH,CN,CZ,DE,DK,ES,FI,G B,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ,LK ,LU,LV,MD,MG,MN,MW,NL,NO, NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SI,S K,TJ,TT,UA,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.患者において蛋白質抗原に対する免疫寛容を誘導する方法であって、その患 者に、その抗原から誘導した少なくとも1種のクリプティックペプチド及び製薬 上許容し得るキャリアーを含む組成物の寛容化量を投与することを含む、上記の 方法。 2.患者が哺乳動物である、請求項1に記載の方法。 3.哺乳動物がヒトである、請求項2に記載の方法。 4.組成物を経口投与する、請求項1に記載の方法。 5.蛋白質抗原がアレルゲンである、請求項1に記載の方法。 6.アレルゲンが、下記よりなる群から選択する属のものである、請求項5に記 載の方法:Dermatophagoides 属、Felis 属、Ambrosia属、Lolium属、Cryptomeria 属、Alte rnaria 属、Alder 属、Betula属、Quercus 属、Olea属、Artemisia 属、Plantago 属、Parietaria属、Canine属、Blattella 属、Apis属、Periplaneta 属、及びSo rghum 属。 7.アレルゲンが、Dermatophagoides pteronyssinus種のものである、請求項6 に記載の方法。 8.アレルゲンが、DerpIである、請求項7に記載の方法。 9.蛋白質抗原が、自己抗原である、請求項1に記載の方法。 10.自己抗原を、インシュリン、ミエリン塩基性蛋白質、rh因子、アセチル コリンレセプター、甲状腺細胞レセプター、基底膜蛋白質、甲状腺蛋白質、PM −1、グルタミン酸デカルボキシラーゼ(64K)及びカルボキシペプチダーゼ Hよりなる群から選択する、請求項9に記載の方法。 11.哺乳動物が、蛋白質抗原に感受性の哺乳動物である、請求項2に記載の方 法。 12.組成物が、更に、蛋白質抗原から誘導された免疫優性エピトープを含むペ プチドを含む、請求項1に記載の方法。 13.患者においてアレルゲンに対する免疫寛容を誘導する方法であって、その アレルゲンから誘導した少なくとも1つのクリプティックペプチド及び製薬上許 容し得るキャリアーを含む組成物の寛容化量を患者に経口投与することを含む、 上記の方法。 14.アレルゲンが、下記よりなる群から選択する属のものである、請求項13 に記載の方法:Dermatophagoides 属、Felis 属、Ambrosia属、Lolium属、Cryptomeria 属、Alte rnaria 属、Alder 属、Betula属、Quercus 属、Olea属、Artemisia 属、Plantago 属、Parietaria属、Canine属、Blattella 属、Apis属、Periplaneta 属、及びSo rghum 属。 15.アレルゲンが、Dermatophagoides pteronyssinus種のものである、請求項 14に記載の方法。 16.アレルゲンがDerpIである、請求項15に記載の方法。 17.患者がヒトである、請求項13に記載の方法。 18.患者がアレルゲンに感受性のヒトである、請求項17に記載の方法。 19.患者において蛋白質抗原に対する免疫寛容を誘導するための組成物であっ て、その蛋白質抗原から誘導したクリプティックペプチドの寛容化量及び製薬上 許容し得るキャリアーを含む、上記の組成物。 20.経口投与に適した形態の、請求項19に記載の組成物。 21.蛋白質抗原がアレルゲンである、請求項19に記載の組成物。 22.アレルゲンが下記よりなる群から選択する属のものである、請求項21に 記載の組成物:Dermatophagoides 属、Felis 属、Ambrosia属、Lolium属、Cryptomeria 属、Alte rnaria 属、Alder 属、Betula属、Quercus 属、Olea属、Artemisia 属、Plantago 属、Parietaria属、Canine属、Blattella 属、Apis属、Periplaneta 属、及びSo rghum 属。 23.アレルゲンがDermatophagoides pteronyssinus種のものである、請求項2 2に記載の組成物。 24.アレルゲンがDerpIである、請求項23に記載の組成物。 25.蛋白質抗原が自己抗原である、請求項19に記載 の組成物。 26.自己抗原を、インシュリン、ミエリン塩基性蛋白質、rh因子、アセチル コリンレセプター、甲状腺細胞レセプター、基底膜蛋白質、甲状腺蛋白質、PM −1、グルタミン酸デカルボキシラーゼ(64K)及びカルボキシペプチダーゼ Hからなる群より選択する、請求項25に記載の組成物。 27.蛋白質抗原から誘導された免疫優性エピトープを含むペプチドの寛容化量 を更に含む、請求項19に記載の組成物。 28.アレルゲンに対する経口寛容を患者において誘導するための組成物であっ て、そのアレルゲンから誘導したクリプティックペプチドの寛容化量及び製薬上 許容し得るキャリアーを含む、経口投与に適した形態の、上記の組成物。 29.蛋白質抗原から誘導した免疫優性エピトープを含むペプチドの寛容化量を 更に含む、請求項28に記載の組成物。
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