JPH09510087A - 酵母において発現する異種g蛋白質結合受容体、g蛋白質とその融合およびバイオアッセイにおけるその使用 - Google Patents

酵母において発現する異種g蛋白質結合受容体、g蛋白質とその融合およびバイオアッセイにおけるその使用

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JPH09510087A
JPH09510087A JP7521439A JP52143995A JPH09510087A JP H09510087 A JPH09510087 A JP H09510087A JP 7521439 A JP7521439 A JP 7521439A JP 52143995 A JP52143995 A JP 52143995A JP H09510087 A JPH09510087 A JP H09510087A
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チャレフ,デボラ・ターディー
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アメリカン・サイアナミド・カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、G蛋白質結合受容体、例えば、ソマトスタチン受容体をコードする第1の異種ヌクレオチド配列と、G蛋白質αβγ複合体の全部または一部をコードする第2のヌクレオチド配列を含む発現ベクターおよびそれで形質転換された酵母細胞に関する。該異種蛋白質は、宿主細胞中で、リガンドの立体選択的結合および細胞膜の細胞質側のG蛋白質との機能的相互反応の両方に対して適性に配向して物理的に発現される。いくつかの具体例において、異種またはキメラGα蛋白質をコードするヌクレオチド配列が、酵母G蛋白質βγサブユニットからのヌクレオチド配列と共に発現される。本発明の第2の態様は、キメラ酵母/異種G蛋白質結合受容体をコードする発現ベクターおよびそれで形質転換された酵母細胞を提供する。本発明の第3の態様は、そのような発現構造および酵母発現系を使用する、系中で発現した異種受容体に結合するリガンドの影響を測定するための化合物の分析法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 酵母において発現する異種G蛋白質結合受容体、 G蛋白質とその融合およびバイオアッセイにおけるその使用 発明の分野 本発明は、異種G蛋白質-結合受容体発現構築物、かかる受容体を発現する酵 母細胞、かかる細胞を作製するに有用なベクター、ならびにその作製および使用 に関する。 発明の背景 多くの細胞外シグナル、例えば:神経伝達物質、ホルモン、臭気物質および光 の作用は、7個の貫膜ドメイン(G蛋白質-結合受容体)、およびヘテロ三量体グ アニンヌクレオチド-結合調節蛋白質(G蛋白質)を有する受容体によって仲介さ れる。G蛋白質は、3種のサブユニット:グアニル-ヌクレオチド結合αサブユ ニット;βサブユニット;およびγサブユニットよりなる[概説に関しては、コ ンクリン,ビイ・アール(Conklin,B.R.)およびボルネ,エイチ・アール(Bourne ,H.R.)(1993、セル(Cell)73、631-641)参照]。G蛋白質は、G DPまたはGTPがαサブユニットに結合するか否かに依存して、2種の型の間 を循環する。GDPが結合した場合には、G蛋白質はヘテロ三量体Gαβγとし て存在する。GTPが結合した場合には、αサブユニットが解離してGβγ複合 体が残る。重要なことは、細胞膜においてGαβγ複合体が活性化G蛋白質結合 受容体と機能的に会合した場合に、結合GDPにGTPが交換される速度が上昇 し、よって、Gβγ複合体からの結合Gαサブユニットの解離速度が上昇する。 遊離GαサブユニットおよびGβγ複合体は、種々のシグナル変換経路の下流エ レメントへとシグナルを伝達することができる。この事象の基本的スキームは、 種々の細胞シグナリング現象の多様性の基礎をなす(概説については、エイチ・ジ イ・ドールマン(H.G.Dohlman)、ジェイ・ソーナー(J.Thorner)、エム・キャ ロ ン(M.Caron)およびアール・ジェイ・レフコビッツ(R.J.Lefkowitz)アニュ アル・レビュー・イン・バイオケミストリー(Ann.Rev.Biochem.)60、653- 688(1991)参照)。G蛋白質-仲介シグナリング系は、酵母およびヒトのよ うな異なる生物に存在する。酵母サッカロマイセス・セレビシアエ(Saccharomyce s cerevisiae)はモデル真核生物として利用されている。酵母サッカロマイセス ・セレビシアエの遺伝子的構築をだれもが操作できる簡便性により、研究者は多 くの複雑な生物学的経路の詳細な理解を進めている。蛋白質構造の進化的な保存 が、多くの異種蛋白質をその酵母相当物に置き換えることができるようなもので あることが膨大な系で示されてきている。例えば、哺乳動物Gα蛋白質は酵母G βγ蛋白質とヘテロ三量体複合体を形成し得る[カン,ワイ-エス(Kang,Y.-S.) 、ケイン・ジェイ(Kane,J.)、カラヤン,ジェイ(Kurjan,J.)、ステーデル・ジ ェイ・エム(Stadel,J.M.)およびティッパー,ディー・ジェイ(Tipper,D.J. )(1990)モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー(Mol.Cell.Biol .)10、2582-2590]。G蛋白質-結合受容体は、新規な治療薬剤の重要 な標的を表す。かかる薬剤の発見には、高い特異性および処理量のスクリーニン グアッセイが必然的に必要であろう。例えば、ソマトスタチン-成長ホルモン・ アキシスにおける治療的介入には、ソマトスタチン受容体サブタイプ-選択性様 式で作用する新規な化学剤が必要である。ソマトスタチン受容体(SSTR)は、 哺乳動物細胞における受容体の7個の貫膜-ドメインクラスのプロトタイプであ る。視床下部から最初に単離され、下垂体前葉から放出される成長ホルモンの潜 在的なインヒビターであることが示されている環状テトラデカペプチドであるソ マトスタチンは、CNSおよび末梢組織における広範な調節作用を有することが 示されている。ソマトスタチンの結合に応答して、SSTRがヘテロ三量体G蛋 白質を活性化し、このことが、限定するものではないが、アデニル酸シクラーゼ 、イオンチャンネルおよびホスホリパーゼを包含する種々のエフェクター蛋白質 の活性を代わって修飾する。ソマトスタチンの効果は、最近クローン化された5 種の異なる受容体サブタイプ[ストルナド,ジェイ(Strnad,J.)、エップラー,シ イ・エム(Eppler,C.M.)、コルベット,エム(Corbett,M.)およびハドコック, ジェイ・ アール(Hadcock,J.R.)(1993)ビイビイアールシー(BBRC)191、9 68-976;ヤマダ,ワイ(Yamada,Y.)、ポスト,エス・アール(Post,S.R.) 、ワン,ケイ(Wang,K.)、タガー,エイチ・エス(Tager,H.S.)、ベル,ジイ・ アイ(Bell,G.I.)およびセイノ,エス(Serino,S.)(1992)プロシーディン グズ・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ・イン・ユウエスエ イ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)89、251-255;メイアーホフ,ダブ リュ(Meyerhof,W.)、ポースト,エイチ-ジェイ(Paust,H.-J.)、シュンロック, ツェー(Schonrock,C.)およびリヒター,デー(Richter,D.)(1991);クル クセン,エフ-ベ(Kluxen,F.-W.)、ブルンス,ツェー(Bruns,C.)およびルッベ ルト,ハー(Lubbert,H.)(1992)プロシーディングズ・オブ・ナショナル・ アカデミー・オブ・サイエンシズ・イン・ユウエスエイ(Proc.Natl.Acad.Sci. USA)89、4618-4622;リ,エックス-ジェイ(Li,X.-J.)、フォル テ,エム(Forte,M.)、ノース,アール・エイ(North,R.A.)、ローズ,シイ・エ イ(Rose,C.A.)およびスナイダー,エス(Snyder,S.)(1992)ジャーナル・ オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem.)267、21307-2 1312;ブルーノ,ジェイ・エフ(Bruno,J.F.)、ズ,ワイ(Xu,Y.)、ソン, ジェイ(Song,J.)およびベレロビッツ,エム(Berelowitz,M.)(1992)プロ シーディングズ・オブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ・イン・ユ ウエスエイ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)89、11151−11154; オキャロル,エイ-エム(O'Carrol,A.-M.)、ローレイト,エス・ジェイ(Lolait ,S.J.)、クーニッヒ,エム(Konig,M.)およびマーハン,エル(Mahan,L.)(1 992)モレキュラー・ファーマコロジー(Mol.Pharmacol.)42、939-94 6)]にコードされる遺伝子産物の作用を通して変換される。G蛋白質-結合受容 体の機能的発現に適応するように遺伝子的に改変した酵母株を利用したスクリー ニングアッセイにより、ソマトスタチン受容体へのリガンドの結合、ならびに種 々の疾病状態に関与する他の受容体の宿主を包含する研究に大きな利点が付与さ れる。 発明の概要 本発明の第一の態様は、G蛋白質-結合受容体(例えば、ソマトスタチン受容体 )をコードする第一の異種ヌクレオチド、およびG蛋白質αβγ複合体の全体ま たは一部をコードする第二のヌクレオチド配列を含む発現ベクターならびにそれ で形質転換した酵母細胞に関する。ある種の具体例において、異種G蛋白質αサ ブユニットをコードするヌクレオチド配列の全体または一部を酵母G蛋白質αサ ブユニットからのヌクレオチド配列に融合する。ある種の好ましい具体例におい て、発現ベクターおよび形質転換細胞には、フェロモン応答性プロモーターおよ びそのフェロモン-応答性プロモーターから下流に位置しそれと作動可能に連結 したインジケーター遺伝子よりなる第三の異種ヌクレオチド配列が含まれる。該 ベクターおよび細胞には、さらに数種の突然変異が含まれ得る。これらには、1 )酵母Gα蛋白質を不活化して異種受容体とG蛋白質との相互作用を促進する酵 母SCG1/GPA1遺伝子の突然変異;2)酵母遺伝子の機能を不活化して、 フェロモン応答性シグナル変換経路の活性化にも拘わらず酵母細胞を増殖させ続 けることができる酵母遺伝子の突然変異(好ましい具体例はFAR1および/また はFUS3遺伝子の突然変異);ならびに3)その効果がフェロモン応答性シグ ナル変換経路の受容体-依存性活性化に対する細胞の応答性の感度を顕著に上昇 させる酵母遺伝子の突然変異(この点で好ましい遺伝子はSST2、STE50 、SGV1、STE2、STE3、PIK1、AFRI、MSG5およびSIG 1遺伝子)が含まれる。 本発明の第二の態様は、異種G蛋白質結合受容体をコードする異種ヌクレオチ ド配列と作動可能に連結した酵母G蛋白質結合受容体をコードする第一のヌクレ オチド配列よりなるキメラ発現構築物およびそれで形質転換した酵母細胞である 。該構築物および細胞には、フェロモン-応答性プロモーターおよび該フェロモ ン-応答性プロモーターの下流に位置しそれと作動可能に連結したインジケータ ー遺伝子よりなる第二の異種ヌクレオチド配列が含まれ得る。該構築物および細 胞には、さらに、数種の突然変異が含まれ得る。これらには、1)酵母細胞の機 能を不活化し、フェロモン応答性シグナル変換経路の活性化にも拘わらず酵母細 胞を増殖させ続けることができる酵母遺伝子の突然変異(好ましい具体例はFA R1 および/またはFUS3遺伝子の突然変異);および2)その効果が、フェロモン 応答性シグナル変換経路の受容体-依存性活性化に対する細胞の応答性の感度を 顕著に上昇させることである酵母遺伝子の突然変異(この点において好ましい遺 伝子はSST2、STE50、SGV1、STE2、STE3、PIK1、AF RI、MSG5およびSIG1遺伝子)が含まれる。産生するシグナルは、該異 種受容体が酵母蛋白質に結合することを介したバイオアッセイで検出する。 本発明の第三の態様は、細胞増殖性に対する効果を測定することによって異種 受容体へのリガンド結合の効果を測定するための化合物アッセイ法である。ある 種の好ましい具体例において、前記した種の酵母細胞を適当な増殖培地で培養し て寒天増殖培地に固定した異種蛋白質の発現を引き起こし、該寒天プレートの表 面に適用した化合物に暴露する。固定した細胞の増殖性に対する効果は、異種受 容体を活性化する化合物周辺に予想される。増殖の上昇がアゴニストとして作用 する化合物で認められ得るのに対して、増殖の低下はアンタゴニストとして作用 するもので認められ得る。 図面の簡単な説明 図1.接合フェロモン(α因子)で処理した、示したGα発現プラスミドを含有 する菌株。得られるシグナル変換の測定は、FUS1-lacZを運搬するレポ ーターによって供される。データは、野生型Gα蛋白質を唯一発現する株で測定 したβ-ガラクトシダーゼ活性の%として表す。 図2.接合フェロモン(α因子)で処理した、示したCUP1p-Gα発現プラ スミドを含有し、処置濃度の銅を含有する培地で増殖させた株。得られるシグナ ル変換の測定は、FUS1-lacZを運搬するレポータープラスミドによって 供される。データは、異種Gα蛋白質を全く発現しない株において測定したβ- ガラクトシダーゼ活性の%として表す。 図3.5HT1aセロトニン受容体を発現する菌株(CY382)から調製した 酵母膜画分に対する3H-スピペロンの飽和結合。Bmax=3.2pmol/mg 蛋白質;Kd=115nM。 図4.アミノ-末端キメラSte2/5HT1a受容体。CHI11受容体には 、酵母Ste2蛋白質の最初の14アミノ酸が含まれる。CHI117受容体は 、Ste2受容対の相当する領域と最初の2種の貫膜ドメインを通る5HT1a 受容対のアミノ末端の置換を有する。CHI18受容体は、5HT1a受容体の アミノ末端に直接融合して細胞膜を9回またがると予想される受容体を作製する 同一のSte2配列を有する。Bmax値は、放射性同位体標識リガンドである3 H-スピペロンの最大結合を測定することによって決定した。値は、mg全蛋白 質当たりのpmol放射性同位体標識リガンド結合性として供する。 図5.β-アドレナリン受容体を発現する野生型酵母株から調製した粗製膜抽 出物での、125I-シアノピンドロールに対するアゴニストであるイソプロテレノ ールまたはエピネフリンの競合結合解析。データは%最大放射性同位体標識リガ ンド結合として表す。IC50値=10nM、イソプロテレノール;200nM、 エピネフリン。 図6.β2-アドレナリン受容体および哺乳動物Gasを同時に発現する酵母株か ら調製した抽出物での、125I-シアノピンドロールに対するアゴニストであるイ ソプロテレノールまたはエピネフリンの競合結合解析。データは%最大放射性同 位体標識リガンド結合として表す。IC50値=10nM、イソプロテレノール; 60nM、エピネフリン。 図7.SSTR2サブタイプおよびScgl/Giα2を同時に発現する酵母細 胞の膜に対する[125I]tyr11S-14の飽和結合。SST2サブタイプを発現 する酵母細胞からの膜は、「実験方法」に記載するごとく調製した。飽和結合は 、20-1600pMの[125I]tyr11S-14で行った。1μMのコールドS- 14存在下のcpm結合としての各時点での非-特異的結合は、10〜40%の範 囲である。示すのは、2回行ったうちの代表的な一実験である。 図8.ソマトスタチン受容体発現を示すイムノブロット。膜画分は、示した酵 母株から単離する。5〜30μgの蛋白質のアリコットを、ポリアクリルアミド ゲル電気泳動/ウエスタンブロット分析によって検査する。分子量マーカーはキ ロダルトンで示す。矢印は、ソマトスタチン受容体蛋白質のバンドを示す。数種 のこの受容体が認められる;43kdの単一の受容体にくわえて、ダブレットお よびトリプレットのバンド。レーン、1+2、CY602(表1参照);3+4、 CY603;5+6、CY624;7、受容体を発現しない同種株。 図9.ムスカリン・アセチルコリン受容体(mAchR)発現を示すイムノブロ ット。膜画分は、示した酵母株から単離する。蛋白質30μgのアリコットを、 本明細書に記載するごとく、ポリアクリルアミドゲル電気泳動/ウエスタンブロ ット分析によって検査する。分子量マーカーは、キロダルトンで示す。矢印は、 mAchR蛋白質のバンドを示す。 図10.α2-AR発現を示すイムノブロット。膜画分は、示した酵母株から 単離する。蛋白質30μgのアリコットを、ポリアクリルアミドゲル電気泳動/ ウエスタンブロット分析によって検査する。分子量マーカーは、キロダルトンで 示す。矢印は、α2-AR蛋白質のバンドを示す。 図11.ソマトスタチン受容体発現プラスミド、pJH1。 図12.G蛋白質発現プラスミド、pLP82。 図13(AおよびB).ソマトスタチンに対する酵母細胞の用量依存性増殖応答 性。酵母株LY268の培養物を寒天に固定する(上部プレート)か、または寒天 プレート表面上に一様に広げ(底部のプレート)、該寒天の上部に置いたペーパー ディスクにスポットした所定量の示した化合物に暴露する。プレートは、30℃ にてインキュベートする。 図14(A、B、CおよびD).発現するキメラG蛋白質量に依存する、ソマト スタチンに暴露した酵母株の増殖応答性。本明細書に記載した酵母株の培養物を 寒天に固定し、該寒天上部に置いたペーパーディスクにスポットした所定量の示 した化合物に暴露する。プレートは、30℃にてインキュベートする。 図15(A、B、CおよびD).発現する酵母G蛋白質量に依存する、ソマトス タチンに暴露した酵母株の増殖応答性。本明細書に記載した酵母株の培養物を寒 天に固定し、該寒天上部に置いたペーパーディスクにスポットした所定量の示し た化合物に暴露する。プレートは、30℃にてインキュベートする。 図16(AおよびB).接合フェロモンに暴露した場合にATに対して耐性の上 昇を示す、sst2遺伝子中に突然変異を有する酵母細胞。酵母株の培養物を寒 天に固定し、該寒天上部に置いたペーパーディスクにスポットした所定量のα接 合因子に暴露する。プレートは、30℃にてインキュベートする。 図17(A、B、CおよびD).ソマトスタチンに暴露した酵母細胞の増殖を上 昇する、sst2遺伝子中の突然変異。本明細書に記載した酵母株の培養物を寒 天に固定し、該寒天上部に置いたペーパーディスクにスポットした所定量の示し た化合物に暴露する。プレートは、30℃にてインキュベートする。 図18.酵母で発現するラットCCKB受容体に対するリガンド-結合性。LY 631細胞の一晩液体培養物から粗製膜画分を調製し、「方法および材料」に記 載するごとく、アゴニスト飽和結合アッセイを行った。飽和結合は、4-60n M[3H]CCK-8(25μg蛋白質/試験管)で行った。1μMコールドCCK-8 存在下におけるcpm結合としての各時点の非-特異的結合は20〜60%の範 囲であった。2回行ったうちの代表的な一実験を示す。 図19(AおよびB).CCKB受容体アゴニストに応答しての酵母の増殖性。「 方法および材料」に記載するごとく培養した、ラットCCKB受容体(LY628 、LLY631)を機能的に発現する酵母株を、SCガラクトース(2%)-ura 、trp、his寒天培地(2×104細胞/ml)に平板した。滅菌フィルターデ ィスクを固化した寒天表面上に置き、示した化合物10μl量を含むDMSO1 0μlで飽和した。ついで、プレートを30℃にて3日間インキュベートした。( A)CCK-8、(B)CCK-4。 図20.A2a-アデノシン受容体飽和結合アッセイ。放射性同位体標識リガン ド結合アッセイは、プロテアーゼインヒビター(5μg/ml ロイペプチン、5μ g/ml アプロチニン、100μg/ml バシトラシン、および100μg/ml ベンズアミジン)を含有する結合緩衝液(50nM HEPES、pH7.4、10 mM MgCl2、0.25%BSA)を用いた96-ウェルマイクロリッタープレー ト中で行った。全ての成分は、プロテアーゼインヒビターを含有する結合緩衝液 中で希釈し、以下の順序でマイクロリッタープレート・ウェルに添加した:結合 緩衝液、コールド競合物(NECA、最終濃度1μM)、[3H]NECA(1- 50nM)。170μl容量中の膜蛋白質82μgを添加することによって、結合 反応を開始させた。最終反応容量は200μl/ウェルであった。全てのインキュ ベーションは、室温にて2時間行った。イノテック・セル・ハーベスター(Inotec h cell harvester)を用いたガラスファイバー・フィルターを通す高速濾過によ って、遊離放射性同位体標識リガンドを結合リガンドから分離した。ついで、計 数する前に、BSAを欠く冷(4℃)結合緩衝液で、フィルターディスクを数回洗 浄した。 図21.A2Aアデノシン受容体アゴニストに応答しての酵母の増殖性。「材料 および方法」に記載するごとく培養したLY595細胞を、SCガラクトース( 2%)-ura、trp、his寒天培地に平板した(2×104細胞/ml)。滅菌 フィルターディスクを固化した寒天表面に置き、示した化合物10μgを含有す るDMSO 10μlで飽和した。ついで、プレートを30℃にて3日間インキュ ベートした。(A、B)CGS-21680、(B)NECA、(C)DPMA。 図22.ソマトスタチン受容体アゴニストに応答しての、SSTR5を含有す る酵母細胞の増殖性。「材料および方法」に記載するごとく培養したLY620 細胞を、SC ガラクトース(2%)-ura、trp、his寒天培地に平板した (2×104細胞/ml)。滅菌フィルターディスクを固化した寒天表面に置き、所 定量の示した化合物を含有する滅菌水10μlで飽和した。ついで、プレートを 30℃にて3日間インキュベートした。(A)60nmol S−14、(B)30 nmol S−28。 図23.ソマトスタチン受容体アゴニストに応答しての、ブタSSTR2を含 有する酵母細胞の増殖性。「材料および方法」に記載するごとく培養したLY4 74(2種の独立単離株:21、22)を、SCガラクトース(2%)-ura、t rp、his寒天培地に平板した(2×104細胞/ml)。滅菌フィルターディス クを、固化した寒天表面に置き、所定量の示した化合物を含有する滅菌水10μ lで飽和した。ついで、プレートを30℃にて3日間インキュベートした。(1) 600pmol、(2)60pmol。 図24.酵母バイオアッセイの感度を上昇するMSG5の欠失。酵母株の培養 物を「材料および方法」に記載するごとく誘導してSSTR2を発現させ、SC ガラクトース(2%)-ura、trp、his寒天培地に平板した(2×104細 胞/ml)。滅菌フィルターディスクを固化した寒天表面に置き、所定量のS-14 を含有する滅菌水10μlで飽和した。ついで、プレートを30℃にて3日間イ ンキュベートした。(A)MPY459 sst2ΔADE2msg5ΔLEU2 、(B)MPY458 SST2 msg5ΔLEU2、(C)LY288 SST2 MSG5、(D)LY268 sst2ΔADE2 MSG5。 図25(AおよびB).GRF受容体アゴニストに応答しての酵母の増殖性。「 材料および方法」に記載するごとく培養したCY990細胞を、SCガラクトー ス(2%)-ura、trp、his寒天培地に平板した(2×104細胞/ml)。滅 菌フィルーディスクを固化した寒天表面に置き、示した化合物20nmolを含 有する滅菌水10μlで飽和した。ついで、プレートを30℃にて3日間インキ ュベートした。(A)hGRF(1-29)-NH2、(B)hGRF(1-29)、(D-a rg2)-hGRF(1-29)。 図26(AおよびB).SSTR2バイオアッセイに対するSTE50過剰発現 の効果。アッセイ培地および酵母株は「材料および方法」に記載するごとく調製 した。プレートAにはSTE50過剰発現株CY560が含まれ;プレートBに は対照株CY562が含まれる。以下のペプチド溶液で飽和したフィルターディ スクを各プレートに適用した:1mM酵母αフェロモン(左側中段)、1μg/ml ソマトスタチン-14(右側上段)、100μg/mlソマトスタチン-14(右側下 段)。プレートは、30℃にて3日間インキュベートした。 図27(AおよびB).ソマトスタチン受容体および/またはアンタゴニスト特 性を有する化合物のバイオアッセイ。LY364細胞をSCガラクトース(2%) -ura、trp、his寒天培地に平板した(2×104細胞/ml)。アンタゴニ ストのアッセイのために、注入前に、溶解した寒天にソマトスタチン(20nM S-14)を添加した。滅菌フィルターディスクを固化した寒天表面に置き、試験 化合物を含有する滅菌水10μlで飽和した。ついで、プレートを30℃にて3 日間インキュベートした。(左)ソマトスタチン・アゴニストに関するアッセイ。 ソマトスタチン(S-14)を底部列の位置に適用した。左側(6nmol、600 pmol、60pmol、600pmol)(右)ソマトスタチン・アンタゴニス トに関するアッセイ。ソマトスタチン(S-14)を底部列の位置に適用した。左 側(6nmol、600pmol、60pmol、600pmol)。 図28(AおよびB).ソマトスタチンに応答してのシグナリング効率を低下す る、SSTR2のアミノ末端へのSTE2配列の融合。LY268およびLY3 22細胞をSCガラクトース(2%)-ura、trp、his寒天培地に平板し た(2×104細胞/ml)。固化した寒天表面に滅菌フィルターディスクを置き、 ソマトスタチン(S-14)10μlで飽和した。ついで、プレートを30℃にて3 日間インキュベートした。(A)LY268。S-14を、上部から右回りにフィ ルターディスクに適用した:担体、60nmol、6nmol、600pmol 、60pmol、6pmol。(B)LY322。S-14を、上部から右回りに フィルターディスクに適用した:0.6pmol、担体、60nmol、6nm ol、600pmol、60pmol、6pmol。 発明の詳細な説明 本明細書においては、ヌクレオチド塩基を以下のごとく略する: A-アデニン G-グアニン C-シトシン T-チミン U-ウラシル(本明細書においては、しばしば「ura」と略する) 本明細書においてはアミノ酸残基を以下のごとく3文字または1文字に略する: Ala;A-アラニン Leu;L-ロイシン Arg;R-アルギニン Lys;K-リジン Asn;N-アスパラギン Met;M-メチオニン Asp;D-アスパラギン酸 Phe;F-フェニルアラニン Cys;C-システイン Pro;P-プロリン Gln;Q-グルタミン Ser;S-セリン Glu;E-グルタミン酸 Thr;T-スレオニン Gly;G-グリシン Trp;W-トリプトファン His;H-ヒスチジン Tyr;Y-チロシン Ile;I-イソロイシン Val;V-バリン 「DNA」および「ヌクレオチド配列」なる語は、相互交換的に用い、限定さ れるものではなく、適当な場合にはRNAを含む、ヌクレオチド塩基よりなるす べての形態の直鎖状ポリマーを包含することを意味する。 本明細書にて用いる「哺乳動物」なる語は、いずれかの哺乳動物種(例えば、 ヒト、マウス、ラットおよびサル)をいう。 「異種」なる語は、本明細書では酵母に関して用い、よって、DNA配列、蛋 白質および酵母以外の生物(例えば、哺乳動物、鳥類、両生類、昆虫、植物)起源 の他の物質、または酵母では天然に見い出されないその組合せをいう。 本明細書にて用いる「上流」および「下流」なる語は、転写および翻訳の向き をいい、他の配列の前に転写または翻訳される配列を後者の「上流」という。 いずれのG-蛋白質-結合受容体、またはその一部、ならびにそれと同一物をコ ードするヌクレオチド配列も本発明を実施するに使用することができる。かかる 受容体の例には、限定するものではないが、アデノシン受容体、ソマトスタチン 受容体、ドーパミン受容体、コレシストキニン受容体、ムスカリンコリン受容体 、α-アドレナリン受容体、β-アドレナリン受容体、オピエート受容体、カンナ ビノイド受容体、成長ホルモン放出因子、グルカゴンおよびセロトニン受容体が 含まれる。本明細書にて用いる受容体なる語は、命名した受容体のサブタイプ、 ならびにその突然変異および相同物を、同一物をコードするヌクレオチド配列と 共に包含することを意図する。また、当業者であれば、ある種の例において、望 む目的を達成するためには全体の受容体が発現されることが必要となり得ること は理解されるであろう。したがって、受容体なる語は、限定するものではなく、 所与の受容体の切断および他の変形形態を含むことを意味する。 Gαサブユニット(Gα)をコードするいずれのDNA配列も、本発明を実施す るに用いることができる。Gαサブユニットの例には、限定するものではないが 、 Gsサブユニット、Giサブユニット、Goサブユニット、Gzサブユニット、 Gq、G11、G16および変換サブユニットが含まれる。本発明を実施するに 有用なG蛋白質およびサブユニットには、サブタイプ、ならびにその突然変異お よび相同物と共に、それらの同一物をコードするDNA配列が含まれる。 当業者であれば、本発明の構築物および酵母細胞において有用なG蛋白質が、 異種Gαサブユニット、酵母Gαサブユニット、またはキメラ酵母/異種バージ ョンよりなり得ることが、本明細書に示した技術から理解されるであろう。本明 細書で教示したごとく単純にベクターを構築することによって、特定の異種受容 体に適当に結合するのにいずれの立体配置が最も適するか、および所与のアッセ イに応答してリガンド結合のシグナリングを測定することを容易に決定すること ができる。ある種の好ましい具体例において、特に異種G結合蛋白質がソマトス タチン受容体の全体または一部である場合には、Gαi2が選択のGαサブユニッ トである。該Gαi2サブユニットが酵母Gαβγ複合体に結合するのが、この例 においては特に好ましい。また、ある種のキメラ構築物も、特定の異種受容体に 関するシグナル変換を上昇することができる。特に好ましいのは、酵母GPA1 /SCG1のアミノ末端ドメインと異種Gαi、Gαsおよび特にGαi2のカル ボキシ末端ドメシンの融合から形成したキメラ構築物である。 Gβγサブユニット(Gβγ)をコードするいずれのDNA配列も、本発明を実 施するに使用することができる。本発明を実施するに有用なG蛋白質およびサブ ユニットには、サブタイプならびにその突然変異および相同物がそれらの同一物 をコードするDNA配列と共に含まれる。宿主細胞は、異種Gαを発現するよう にそれらを設計するのと同様にして、内因性Gβγを発現することができ、ある いは、所望により、異種Gβγ(例えば、哺乳動物)を発現するように設計するこ ともできる。 異種DNA配列は、発現「構築物」または「ベクター」手段によって宿主で発 現される。発現ベクターとは、その中で、異種DNA配列をコードするDNA配 列が、意図する宿主における異種DNA配列付近にコードされる蛋白質またはタ ンパク質サブユニットの発現に影響し得る適当な制御配列に作動可能に連結され た複製性のDNA構築物である。一般的に、真核生物制御配列には、転写プロモ ーターが含まれるが、しかし、適当なmRNAリボソーム結合サイトをコードす る配列、および(所望により)転写の終結を制御する配列が供されることも適当と なり得る。本発明を実施するに有用なベクターには、プラスミド、(バクテリオ ファージを含む)ウイルス、および組込み可能なDNA断片(すなわち、遺伝子組 換えによって宿主ゲノムに組込まれ得る断片)が含まれる。ベクターは、プラス ミドの場合と同様に、複製でき、かつ宿主ゲノムとは独立して機能し得、あるい は組込み可能なDNA断片の場合と同様に、それ自体でゲノムに組込まれ得る。 適当なベクターには、意図する発現宿主と和合性の種由来である複製開始点およ び制御配列が含まれるであろう。例えば、宿主細胞で作動可能なプロモーターは 、その細胞のRNAポリメラーゼに結合するものであり、宿主細胞で作動可能な リボソーム結合部位はその細胞の内因性リボソームに結合するものである。 DNA領域が互いに機能的に関連する場合には、それらは作動可能に連結され ている。例えば:プロモーターが配列の転写を制御する場合、それは作動可能に コード配列に連結されており;リボソーム結合部位が転写を許容するよう位置す る場合、それはコード配列に作動的に結合している。一般的に、作動可能に連結 するとは、隣接することを意味し、リーダー配列の場合には、隣接して読み相(r eading phase)にあることを意味する。 本発明の形質転換宿主細胞とは、組換えDNA技術を用いて構築したベクター で形質転換またはトランスフェクションした細胞であり、これは異種DNA配列 によってコードされる蛋白質または蛋白質サブユニットを発現する。種々の酵母 培養物および酵母細胞を形質転換するのに適当な発現ベクターは知られている( 例えば、米国特許第4,745,057号;米国特許第4,797,359号;米国 特許第4,615,974号;米国特許第4,880,734号;米国特許第4,7 11,844号;米国特許第4,865,989号参照)。サッカロマイセス・セレ ビシアエ(Saccharomyces cerevisiae)は、多種の他の酵母種も通常利用できる が、酵母の中では最も一般的に用いられる(例えば、米国特許第4,806,47 2号(クルベロマイセス・ラクティス(Kluveromyces lactis)およびその発 現ベクター);第4,855,231号(ピチア・パストリス(Pichia pastoris)お よびその発現ベクター)参照)。酵母ベクターには、酵母細胞においてプラスミド に高コピー数で複製する能力を付与する内因性2μ酵母プラスミドまたは自律複 製配列(ARS)からの複製起源、酵母細胞において低コピー数のみで複製するよ うプラスミドの能力を制限するセントロメア(centromeric)(CEN)配列、プロ モーター、異種DNA配列をコードするDNA、ポリアデニル化および転写終結 の配列、ならびに選択マーカー遺伝子が含まれる。例示的なプラスミド、ならび に同プラスミドを作製し用いる材料および方法の説明は、実施例のセクションに 記載する。 酵母系において機能し得るいずれのプロモーターも、本発明の構築物および細 胞の使用に選択できる。酵母ベクター中の適当なプロモーター配列には、メタロ チオネイン、3-ホスホグリセレートキナーゼ(PGK)[ヒッツェマン(Hitzeman )ら、(1980)ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.Biol. Chem.)255、2073]、またはエノラーゼ、グリセルアルデヒド-3-リン酸 デヒドロゲナーゼ、ヘキソキナーゼ、ピルビン酸デカルボキシラーゼ、ホスホフ ラクトキナーゼ、グルコース-6-リン酸イソメラーゼ、3-ホスホグリセレート ムターゼ、ピルビン酸キナーゼ、トリオースリン酸イソメラーゼ、ホスホグルコ ースイソメラーゼおよびグルコキナーゼのごとき他の解糖系酵素[ヘス(Hess)ら 、(1968)ジェイ・アドブ・エンザイム・レギ(J.Adv.Enzyme Reg.)7、 149;およびホーランド(Holland)ら、(1978)バイオケミストリー(Bio- chemistry)17、4900]のプロモーターが含まれる。酵母発現に使用される 適当なベクターおよびプロモーターは、アール・ヒッツェマン(R.Hitzeman)ら 、EPO公開73,657号にさらに記載されている。増殖条件によって制御さ れる転写のさらなる利点を有する他のプロモーターは、アルコールデヒドロゲナ ーゼ、1,2-イソチトクロームC、窒素代謝に関連する酸リン酸化物分解酵素、 および前記したメタロチオネインおよびグリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロ ゲナーゼ、ならびに、ガラクトース誘導性プロモーター、GAL1のごときマル トースおよびガラクトース利用に関与する酵素のプロモーター領域である。本明 細書 で使用するのに特に好ましいのは、PGK、GAL1およびアルコールデヒドロ ゲナーゼ(ADH)プロモーターである。最後に、適当な発現プラスミドを構築す ることにおいて、これらの遺伝子に連結する終止配列も、異種コード配列の発現 ベクター3'側に連結して、mRNAのポリアデニル化および終止を供する。本 発明の好ましい発現ベクターの調製において、翻訳開始部位は、酵母細胞におい て所与の核酸配列の最も効率的な発現を付与するように選択する[適当な翻訳開 始部位の記載に関しては、チーガン,エム(Cigan,M.)およびティー・エフ・ド ナヒュー(T.F.Donahue)、1987、ジーン(GENE)第59巻、1-18頁 参照]。 本発明を実施するに有用な特に好ましいヌクレオチド発現ベクターは、発現す るのがの望ましい異種G蛋白質結合受容体をコードする異種ヌクレオチド配列の 翻訳開始部位の上流に、それと正確な読み枠で位置する、かかる前記したプロモ ーター配列よりなる。この点で特に好ましいプロモーターは、GAL1、PGK およびADHプロモーターである。前記したプロモーターを選択した翻訳開始部 位の上流に位置させると、異種蛋白質発現を上昇することができる。これらの好 ましい具体例において、酵母G蛋白質結合受容体セグメントは全く異種G蛋白質 結合受容体セグメントに融合しない。本発明者らは、かかるハイブリッド受容体 が、酵母における受容体発現を達成するのに重要でないことを発見した。このこ とは、この点に関して教示している認知された技術[キング(King)ら、前掲参照 ]に矛盾する。 しかしながら、ある種の他の具体例において、少なくとも酵母遺伝子の5'-非 翻訳領域の断片を、異種G蛋白質結合セグメントから上流に位置させ、かつそれ と作動可能に結合する。最後に、また、本発明は、前記したごとき適当なプロモ ーターおよび翻訳開始部位を有する構築物を提供するが、これらの構築物には、 少なくとも酵母G蛋白質-結合受容体のヌクレオチド配列をコードする一番アミ ノ末端の断片、ならびに該第一セグメントから下流にそれと正確な読み枠で位置 する第二セグメントよりなる酵母セグメントが含まれ、該第二セグメントは異種 G蛋白質-結合受容体をコードするヌクレオチド配列よりなる。この点に関する 酵 母セグメントは、酵母系において異種G蛋白質の有効な発現を上昇するように供 されるというよりも、むしろレポーター配列として実際に作動するよう供するこ とができる。かくして、ある種の具体例は、その中で、それが抗体結合などのご とき慣用手段を介して検出し得るペプチドをコードするレポーターセグメントと して作用する酵母G蛋白質-結合受容体の酵母セグメントをコードする遺伝子配 列よりなる。この点に関して好ましいのは、発現されるエピトープ配列に特異的 に向けられた抗体を用いた所望の異種受容体の発現を高度に特異的に検出する「 エピトープ・タグ」として主に用いることができる、異種G蛋白質結合受容体に 融合した酵母フェロモン受容体の全体または一部分である。かかるベクターの構 築において、該酵母セグメントは異種蛋白質の上流に位置させることができ、あ るいは別法として、異種G蛋白質-結合受容体の一番アミノ-末端コード配列の断 片を欠失することができ、酵母セグメントを直接それに融合する。ある場合にお いては、異種蛋白質の1またはそれを超えるアミノ末端貫膜ドメインまたは細胞 内ドメインを欠失する。別法として、酵母セグメントを異種受容体のアミノ末端 に直接付加して、それによってキメラ受容体構築物の全体を伸長することもでき る。 第一および第二セグメントは、酵母細胞において作動可能であるGAL1プロ モーターのごときプロモーターと作動的に結合させる。かかるベクターを構築す るのに用いることができる酵母G蛋白質-結合受容体のコード配列は、酵母フェ ロモン受容体をコードする遺伝子(例えば、α-因子受容体をコードするSTE2 遺伝子、およびa-因子受容体をコードするSTE3遺伝子)配列によって例示さ れる。 本明細書に記載されるある種の好ましいキメラ受容体は、異種G蛋白質受容体 、好ましくは5HT1a受容体、ムスカリン受容体、α-アドレナリン受容体ま たソマトスタチン受容体の全体または一部に直接融合した酵母Ste2蛋白質セ グメントよりなる。 リガンド結合の効果を検出するいずれの種々の手段も利用することができる。 例えば、GβγからGαの解離の測定は、慣用的な生化学技術を介して行うこと ができる。しかしながら、受容体へのリガンドの結合は、それ自体が測定を助け 得る検出可能な生物学的応答性の引金を引く、または遮断し得ることは注意しな ければならない。かかる生物学的応答の1つは、酵母細胞が接合する能力である 。フェロモン誘導性接合シグナル変換経路の使用は、本明細書に示したアッセイ 系におけるリガンド結合の効果を検出する好ましい方法であり、その基本的な前 提を以下に詳細に論じる。 酵母におけるG蛋白質-結合フェロモン受容体は、a/α二倍体を形成するため のaおよびα半数体細胞型の接合(融合)を完了する発達プログラムを制御する( 概説については、「酵母サッカロマイセスの分子生物学および細胞生物学(Molecu lar Biology and Celllar Biology of the Yeast Saccharomyces)」:第I I巻、遺伝子発現、のジイ・エフ・スプラーグ,ジュニア(G.F.Sprague,Jr.) およびジェイ・ダブリュ・ソーナー(J.W.Thorner)参照)。接合のプロセスは 、細胞外ペプチド、接合フェロモンによって開始される。a接合型の細胞は、α -因子を分泌し、これはα-細胞における応答を誘起し;α-接合型の細胞はa-因 子を分泌し、これはa細胞にのみ作用する。半数体細胞は、内因性G蛋白質-結 合フェロモン受容体の作用を介してペプチド接合フェロモンの存在に応答する( STE2:α-因子受容体、α細胞でのみ発現されている、およびSTE3:a- 因子受容体、a-細胞でのみ発現されている)。両方の受容体は、同一のヘテロ三 量体G蛋白質、両方の半数体細胞型に共通のシグナル変換カスケードと相互作用 する。受容体にフェロモンが結合する際に、該受容体は、おそらく、G蛋白質の 活性化に通じる立体配置の変化を起こす。α-サブユニット、SCG1/GPA1 は、フェロモン応答経路の負の効果に働きかけ、これは受容体-依存性活性化に よって助けられる。βγサブユニット(STE4、STE18)の複合体は、エフ ェクター、おそらく、予想プロテインキナーゼであるSTE20に正のシグナル を伝達すると考えられている[リーベラー,イー(Leberer,E.)、ジグナード,デ ィー(Dignard,D.)、ハルカス,ディー(Harcus,D.)、トーマス,ディー・ワイ( Thomas,D.Y.)、ホワイトウェイ,エム(Whiteway,M.)(1992)エンボ・ジ ャーナル(EMBO J.)11、4815-4824]。エフェクターは、順番に、 STE5を含むシグナル変換経路の下流エレメント、およびSTE11、STE 7、FUS3および KSS1遺伝子の産物よりなる仮想プロテインキナーゼ・カスケードを活性化し 、最終的に、細胞周期拘束および転写誘導を起こす。フェロモン応答経路および 細胞周期調節機構の間の主なインターフェースは、FAR1遺伝子産物である。 FAR1およびFUS3のある種の劣性遺伝子座は、フェロモンに応答した細胞 循環拘束を行えないが、フェロモン依存性転写を起こすことはできる。フェロモ ン-依存性転写は、配列-特異的DNA-結合蛋白質STE12の作用を介して仲 介される。STE12の活性化は、シス-作用性DNA配列、フェロモン応答因 子を有する遺伝子の転写を起こす。これらのフェロモン応答性遺伝子は、フェロ モン合成(MFa1、MFa2、MFA1、MFA2、STE6、STE13)お よびフェロモンに対する応答性(STE2、STE3、SCG1/GPA1、FU S3)に必要な産物をコードしており、細胞会合および融合(FUS1)、細胞周 期拘束(FAR1)および接合に必要な形態学的事象を促進し、またはそれらに関 与する。接合プロセスが完了していない事象において、酵母細胞はフェロモンの 存在に適応するようになり、分裂増殖を再開する。かくして、ある種の好ましい 具体例において、FUS3またFAR1遺伝子は互いに突然変異または欠失され 、それによってシグナル変換経路からの細胞周期拘束経路の連絡が断絶され、接 合フェロモンが異種受容体に結合することに応答して細胞の連続した増殖が可能 となる。FAR1は細胞周期調節経路の主な因子であるため、その欠失または突 然変異は本発明の発現構築物において好ましい。かかる構築物で形質転換した酵 母細胞により、リガンド-結合アッセイにつき優れた酵母株が得られる。 接合シグナル変換経路は、SST2、STE50、AFR1[コノプカ,ジェイ ・ビイ(Konopka,J.B.)(1993)モレキュラー・アンド・セルラー・バイオ ロジー(Mol.Cell.Biol.)13、6876-6888]ならびにSGV1、MS G5およびSIG1遺伝子の産物によるフェロモンシグナル変換の受容体、G蛋 白質および/または下流因子フェロモン分解および修飾を含む数種の機構によっ て減感するようになることが知られている。これらの遺伝子における選択された 突然変異は、フェロモンに対する過敏感およびフェロモンの存在に対する不適応 性に通じることができる。例えば、異種G蛋白質-結合受容体を発現する株への 機能 を妨害する突然変異の導入は、野生株の重要な改善点を構成し、受容体と相互作 用する化合物の非常に感受性のバイオアッセイを開発することができる。他の突 然変異、例えば、STE50、sgv1、ste2、ste3、pik1、ms g5、sig1およびafr1は、バイオアッセイの感度を上昇する同様な効果 を有する。当業者であれば、アッセイ系の感度の上昇が、これら前記した1また はそれを超える遺伝子の欠失、それらの発現をダウンレギュレーションするか、 またはある種の例において、それらの過剰発現に影響する突然変異の導入を通し て達成されることは理解されよう。例えば、STE50構築物においては、該遺 伝子の欠失ではなく、該遺伝子の過剰発現が望ましい。 接合シグナル変換経路における突然変異の配列の導入により、酵母細胞は異種 G蛋白質-結合受容体の発現によく適するようになり、このことによって、リガ ンドへの受容体の結合をシグナリングする生物学的応答性を供しつつ、同起源の リガンドには機能的に応答することができる。 前記した1またはそれを超える突然変異とともに、酵母細胞において発現され る異種受容体に対するリガンド結合を検出する特に簡便な方法は、慣用的な遺伝 子インジケーター系を利用している。かくして、ある種の好ましい具体例におい て、フェロモン-応答性プロモーターおよびフェロモン-応答性プロモーターから 下流に位置しそれと作動可能に連結したインジケーター遺伝子よりなるさらなる 異種ヌクレオチド配列を有する細胞が供される。かかる配列の代わりに、該検出 工程は、細胞中のインジケーター遺伝子の発現をモニターすることによって行う ことができる。いずれの種々のフェロモン応答性プロモーターも用いることがで き、プロモーターである例は、いずれかの前記したフェロモン応答性遺伝子(例 えば、mFa1、mFa2、MFA1、MFA2、STE6、STE13)、B AR1遺伝子プロモーター、およびFUS1遺伝子プロモーターを作動する。同 様にして、HIS3、G418r、URA3、LYS2、CAN1、CYH2お よびLacZ遺伝子を含む例と共に、広範なインジケーター遺伝子を用いること ができる。特に好ましいレポーター遺伝子構築物を、FUS1遺伝子の転写制御 因子をHIS3蛋白質コード配列に融合し、元のFUS1遺伝子をこのレポー ター構築物で置換することによって利用する。HIS3遺伝子産物の発現は、そ れによって、フェロモンシグナル変換経路の制御下に置かれる。この構築物を有 する酵母株(his3)は、ヒスチジンを欠く補充最小培地ではほとんど増殖する ことができず、HIS3遺伝子産物のインヒビターに対して感受性である。他の 好ましい具体例において、プラスミドはFUS1−lacZ遺伝子融合物を運搬 する。FUS1遺伝子の発現は、フェロモンの結合による受容体の活性化に応答 して刺激される。したがって、シグナル変換は、FUS1−lacZレポーター 遺伝子から生成するβ-ガラクトシダーゼ活性を測定することによって定量でき る。 前記で論じたレポーター系と二者択一ではあるが、フェロモンシグナル変換経 路の因子の制御下でも、有用な他のレポーター遺伝子構築物には、同時発現され る他の異種エフェクター蛋白質を介して変換されるシグナルが含まれ得る。例え ば、1)異種アデニリルシクラーゼのリガンド-依存性刺激は、cdc35遺伝 子中の突然変異によりそれ自体のアデニリルシクラーゼを欠失している酵母株を 生存させることができ、2)異種G蛋白質-結合カリウムチャンネルのリガンド- 依存性刺激は、低カリウム濃度を含有する培地において酵母株を増殖させること ができず[(trk1、trk2)例えば、アンダーソン,ジェイ・エイ(Anderson ,J.A.)ら、(1992)プロシーディングズ・オブ・ナショナル・アカデミー・ オブ・サイエンシズ・イン・ユウエスエイ(Proc.Natl.Acad.Sci.USA)8 9、3736-3740参照]、あるいは3)異種ホスホリパーゼC(特にPLC- β)のリガンド-依存性刺激は、それ自体のPLCを欠失している酵母株を生存さ せることができる[(plc)、例えば、ペイン,ダブリュ・イー(Payne,W.E.) およびフィッツジェラルド-ヘイズ,エム(Fitzgerald-Hayes,M.)(1993)モ レキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー(Mol.Cell.Biol.)13、43 51-4363参照]。 本発明を実施するのには、アデニリルシクラーゼをコードするいずれのDNA 配列も用いることができる。アデニリルシクラーゼの例には、本発明を実施する のに有用な、ディー・メラノガスター・ルタバガ(D.melanogaster Rutabaga) 遺伝子の産物、および哺乳動物サブユニット型I-VIII[概説に関しては、タ ン,ダブリュージェイ(Tang,W.J.)およびジルマン,エイ・ジイ(Gilman,A.G .)(1992)セル(Cell)70、869-872]、ならびにそれらの突然変異お よび相同物が、同一物をコードするDNA配列と共に含まれる。 G蛋白質-ゲートカリウムチャンネルをコードするいずれのDNA配列も、本 発明を実施するのに用いることができる。G蛋白質-結合カリウムチャンネルの 例には、GIRK1[クボ,ワイ(Kubo,Y.)、リューベニー,イー(Reuveny,E.) 、スレシンガー,ピイ・エイ(Slesinger,P.A.)、ジャン,ワイ・エヌ(Jan,Y. N.)およびジャン,エル・ワイ(Jan,L.Y.)(1992)ネイチャー(Nature)3 65、802-806]、本発明を実施するに有用なサブユニット、ならびにその 突然変異および相同物が、同一物をコードするDNA配列と共に含まれる。 ホスホリパーゼ蛋白質をコードするいずれのDNA配列も、本発明を実施する に用いることができる。ホスホリパーゼ(PLC)蛋白質の例には、ディー・メラ ノガスター(D.melanogaster)norpA遺伝子産物およびPLC-β蛋白質[概 説に関しては、リー,エス・ジイ(Rhee,S.G.)およびコイ,ケイ・ディー(Choi ,K.D.)(1992)ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.Bio l.Chem.)267、12392−12396参照]。本発明を実施するに有用なサ ブユニット、ならびにその突然変異および相同物が同一物をコードするDNA配 列とともに含まれる。 特に好ましい酵母発現系は、本明細書で記載するが、SSTRおよびキメラ- 蛋白質を有し、連続した増殖につきソマトスタチン存在に依存する。前記したご とく、本発明の形質転換宿主細胞は異種DNA配列によってコードされた蛋白質 または蛋白質サブユニットを発現する。発現された場合、該G蛋白質-結合受容 体は宿主細胞膜に局在する(すなわち、リガンドの立体配置選択的な結合および 細胞膜の細胞質側のG蛋白質との機能的相互作用の両方で、適当な向きで生理学 的でそこに位置する)。本明細書に記載した感受性および特異性の酵母発現系の 実行によって、受容体-リガンドおよび受容体-G蛋白質相互作用の構造および機 能面の説明が促進されるであろう。接合シグナル変換経路の因子を修飾すること によって可能となる強力な遺伝子選抜スキームは、アゴニスト選択性、リガンド 立体配置選択性、ならびにアゴニスト/アンタゴニスト結合の決定因子に作用す る受容体の態様を同定するに用いることができる。リガンドに対する受容体およ びG蛋白質の応答性を修飾する蛋白質の役割は、この強力な遺伝子系の助けで詳 細に作用し得る。重要なことには、該系は、G蛋白質-結合シグナル変換系の機 能および成分を研究する一般化されたアプローチ、ならびにG蛋白質結合シグナ ル変換系を利用するスクリーニングアッセイの一般化されたアプローチを提供す る。本発明は、「発現カセット」形態で、いずれの種々の異種G蛋白質結合受容 体も受け取るように適応した発現構築物およびアッセイ系を提供する。異種G蛋 白質-結合受容体は、本明細書に記載したベクターに単純に挿入し、酵母細胞で 発現させることが望ましい研究である。発現受容体に結合し得るリガンドは、い ずれの慣用的なアッセイ法で細胞と接触させることができ、相互作用の効果は容 易にモニターできる。かくして、本明細書に示した系は、孤独なG蛋白質-結合 受容体に対するリガンドの同定、および医学、獣医学および農業的に重要な受容 体に対する新規な治療的に有用なリガンド望ましい発見において強大な有用性を 提供する。 以下の実施例は本発明の種々の態様をさらに説明するために記載する。これら は、本発明を限定することを意味するものではない。 実施例1 サッカロマイセス・セレビシアエ(Saccharomyces cerevisiae) における哺乳動物Gα蛋白質の機能的発現 感受性バイオアッセイを利用して、異種Gα蛋白質の発現による酵母Gαおよ びGβγ相互作用の妨害性を測定する。哺乳動物Gα遺伝子は、構造性PKGま たは誘導性CUP1プロモーター制御下の2μまたはセントロメアを有するプラ スミドから発現させる。データは、ラットGα3、Gαi2およびキメラ酵母/哺乳 動物Gαが有効に酵母Gβγと相互作用し得ることを示している。 培地および菌株:細菌菌株の増殖およびプラスミド操作は、標準的な方法(マ ニアティス,ティー(Maniatis,T.)、モレキュラー・クローニング(Molecular Cloning)(コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー・プレス(Cold Sp ring Harbor Laboratory Press)、1982))によって行う。酵母株の増殖お よび形質転換は、ローズら(ローズ,エム・ディー(Rose,M.D.)「メソッズ・イ ン・イースト・ジェネティクス(Methods in yeast genetics)」(コールド・スプ リング・ハーバー・ラボラトリー・プレス(Cold Spring Harbor Laboratory Press)、1990))に記載されているごとく行う。これらの研究に用いた酵母 株(CY414、MATa ura3-52 trp1 leu2 his3 pep 4::HIS3)は、イー・ジョーンズ(ジョーンズ,イー・ダブリュ(Jones,E.W.) 、アニュアル・レビュー・イン・ジェネティクス(Ann.Rev.Genet.)18:2 33、1984)により記載されている菌株起源である。CY414は、FUS 1-lacZ融合プラスミドpSB234(トゥルーハート,ジェイ(Trueheart, J.)ら、モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー(Mol.Cell.Biol.)7( 7):2316-2328、1987)およびGα発現プラスミドで順次形質転換 する。 Gα発現プラスミドの構築:GαsおよびGαi2用および酵母SCG1遺伝子 との融合用のラットcDNAクローンは別に記載されている[ワン,ワイ・エス( Wang,Y.-S.)、ケイン,ジェイ(Kane,J.)、カラヤン,ジェイ(Kurjan,J.)、 スターデル,ジェイ・エム(Stadel,J.M.)およびティッパー,ディー・ジェイ( Tipper,D.J.)(1990)モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー(M ol.Cell.Biol.)10、2582-2590]。これらの遺伝子を低-コピー数プ ラスミドから発現させるために、各発現カセットを含むXhoI-SalI断片( PGKプロモーターおよびターミネーター配列を含む)を単離し、XhoIで消 化したCENプラスミドpRS414にクローン化する。誘導発現には、PGK プロモーター配列を含むDNAセグメントを、上流の活性化配列で置換し、CU P1遺伝子を形成させる。 β-ガラクトシダーゼ・アッセイ:培養物を5×107細胞/mlに希釈し、分離 試験管に等分する。フェロモンを1試料に添加し、最終濃度10-9Mとする。つ いで、培養物を30℃にて4時間インキュベートする。つづいて、β-ガラクト シダーゼ活性の測定は、別に記載のごとく行う(ローズ,エム・ディー(Rose,M. D.)、コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー・プレス(Cold Spring Harbor Laboratory Press)、1990)。 酵母PGKプロモーターから発現された酵母SCG1または哺乳動物Gαsも しくはGαiまたはキメラ酵母/哺乳動物Gα遺伝子を運搬する高および低-コピ ー数プラスミドを、これもFUS1-lacZ融合遺伝子を運搬するプラスミド を含有する野生型酵母株に形質転換する。FUS1遺伝子の発現は、フェロモン の結合による受容体活性化に応答して刺激される。したがって、シグナル変換は 、FUS1-lacZレポーター遺伝子から発生するβ-ガラクトシダーゼ活性を 測定することによって定量することができる。異種Gα蛋白質の発現による正常 なシグナル変換の妨害は、β-ガラクトシダーゼ活性の低下として認められる。 導入したGα遺伝子を発現する菌株を、フェロモン-誘導性遺伝子活性化につ きアッセイする。データは、図1中の野生型応答性の%として表す。すべてのG αプラスミドからの発現がFUS1-LacZ発現レベルを低下したことは、G α蛋白質が酵母Gβγに機能的に結合していることを示している。用量依存性は 、Scg1、GasおよびGαi2について認められた。高-コピー数プラスミド からの発現が顕著にシグナリングを低下することは、大過剰の異種Gα蛋白質が 存在することを示唆している。Scg-Gαi2キメラ蛋白質は、低-コピー数プラ スミドからでさえ、刺激していないバックグラウンドレベル付近まで、シグナリ ングを低下する。他のCEN発現プラスミドは、シグナリングを野生型レベルの 53から84%低下する。 Gα発現のより正確な制御を達成し、かつフェロモン誘導シグナリングに対し て最小の影響しか起こさないであろう十分に低いレベルに発現を低下させるため に、Gα遺伝子(Gαs以外)を誘導性CUP1プロモーター制御下に置き、低- コピー数プラスミドで酵母に形質転換する。これらのプラスミドによって仲介さ れるシグナリング抑制のレベルは、培地に添加したCu++4の濃度に依存する (図2)。しかしながら、基底発現(Cu++4無添加)は、PGKプロモーターか ら認められたレベルと同等であった(図1)。以前の実験と同様に、SCG-Gαi 2 キメラ蛋白質は、シグナリングをほぼバックグラウンドレベルまで低下させる 。 図1および2に示すデータは、検査したすべてのGα発現プラスミドがシグナ ル変換経路を全て阻害する機能性のGα蛋白質を産生することを示している。構 造性プロモーター(PGK)を用いると、大部分のGα遺伝子が、高-コピー数の 2μプラスミドが顕著にシグナリングを低下する、大部分のGα遺伝子が用量- 依存性の効果を示す(図1)。CENプラスミドからの低い発現性は、16%ほど にシグナリングレベルを低下する(Gi、図1参照)。CUP1プロモーターから のGα遺伝子の発現は、Cu++濃度の上昇に比例してシグナル伝達を低下する 、予想された用量/応答性効果を示す(図2)。 実施例2 サッカロマイセス・セレビシアエ(Saccharomyces cerevisiae) において発現される異種G蛋白質-結合受容体の薬理学的評価 酵母株:酵母株の増殖および形質転換は、記載されているように行う(ロアー, エム・ディー(Rore,M.D.)メソッズ・イン・イースト・ジェネティクス(Methods in Yeast Genetics)コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー・プレス (Cold Spring Horbor Laboratory Press)、1990)。これらの実験に用 いた酵母株(CY414;MATa ura3-52 trp1 leu2 his3 prep4ΔHIS3)は、イー・ジョーンズによって記載されている菌株(ジョ ーンズ,イー・ダブリュ(Jones,E.W.)アニュアル・レビュー・イン・ジェネテ ィクス(Ann.Rev.Genet.)18:233、1984)起源である。 核酸操作:細菌株の増殖およびプラスミド操作は、標準的な方法[サムブルッ ク,ジェイ(Sambrook,J.)、フリッシュ,イー・エフ(Fritsch,E.F.)およびマ ニアティス,ティー(Maniatis,T.)モレキュラー・クローニング(Molecular C loning)第2版(コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー・プレス(Cold Sp ring Horbor Laboratory Press))、1989]によって行う。DNA配列決定 は、高温循環配列決定(アプライド・バイオシステムズ(Applied Biosystems)社 )によって行った。 蛋白質分析:受容体発現株は、プラスミド保持性選抜用の特異的な栄養を欠き 、かつ受容体遺伝子発現誘導用の3%ガラクトースを含有する合成完全培地中に て増殖させる。細胞をペレットととし、菌溶解用緩衝液(10mM重炭酸ナトリ ウム、pH7.2、1mM EGTA、1mM EDTA)中にて洗浄し、ついで菌 溶解用緩衝液+プロテアーゼインヒビター(5μg/mlロイペプシン、10μg/ mlベンズアミジン、10μg/mlバシトラシン(Bacitracin)、5μg/mlペプ スタチン(pepstatin)、5μg/mlアプロチニン(aprotinin))中に再懸濁し、ガ ラスビーズでの物理的破砕によって溶解する。1000×gにて10分間、遠心 によって夾雑物を除去する。100,000×gにて10分間の遠心によって、 膜画分を単離する。このペレットを再度、菌溶解用緩衝液+インヒビター中にて もう1度洗浄する。酵母抽出物のポリアクリルアミドゲル電気泳動は、試料を煮 沸しない以外は標準的な方法によって行う。セミ-乾燥技術によってイモビロン( Immobilon)-P ミリポア・フィルターに転写する。ウサギ抗-Ste2抗体を入れ たECL試薬を用いて、受容体蛋白質を視覚化する。 放射性標識リガンド結合アッセイ:反応は、5〜50μg蛋白質を含む0.2 μl容量で行う。5HT1a受容体またはβ2-アドレナリン受容体リガンド用の 結合アッセイは、50mMトリス、pH7.4、10mM MgCl2の緩衝液を用 いる。ソマトスタチン結合は、50mM HEPES、pH7.4、5mM Mg Cl2の緩衝液中にて行う。室温にてリガンド結合が平衡に達した後に、膜画分を GFC ガラスファイバー・フィルター上に単離する。以下の最終濃度のリガンドを用い る:放射性標識リガンド-3Hスピペロン、80nM;125I-シアナピンドロール 、250pM;[125I-tyr11]-ソマトスタチン14、250pM;競合物-セ ロトニン、10μM;プロプラノロール20μM、ソマトスタチン14、1μM 。三リン酸グアノシンアナログGpp(NH)pは100μMで用いる。 ヒト5HT1aセロトニン受容体の発現:ヒト5HT1a受容体をコードする 遺伝子を改変して、酵母Ste2蛋白質の最初の14アミノ酸を付加し、発現プ ラスミドpMP3にクローン化し、これをpCHI11と命名する。CY382 と命名したこの菌株を、受容体発現を誘導するためのガラクトースを含有する培 地で増殖させ、分画し、放射性標識アンタゴニスト3H-スピペロンの結合性によ って受容体活性につき試験する。飽和結合性は、該受容体が高レベル(Bmax =3.2pmol/mg蛋白質)で発現すること、およびそれが哺乳動物組織で認 められるもの(Kd=20〜100nM)と同様なアフィニティー(Kd=115n M;図3)でスピペロンに結合することを示している。 2種のキメラ受容体遺伝子を設計する;pCH117においては、5HT1a 受容体の最初の2個の貫膜ドメインを含むN-末端をコードする配列を、Ste 2受容体の相当配列で置換し、pCH118においては、これらのSte2配列 を5HT1a受容体のN-末端に直接付加して、新規な9個の貫膜ドメイン-受容 体を作製する(図4)。これらの受容体を発現する菌株を、放射性同位体標識リガ ンドの結合性につき検査する。両方の受容体とも、5HT受容体アンタゴニスト3 H-スピペロンの特異的結合を示す(図4)。最初の2個の貫膜ドメインを無関係 な受容体のもので置換しても、このリガンドの結合性に明らかに影響しない。貫 膜ドメインの付加が結合性に影響しないことは、この通常でない受容体が細胞膜 において機能的な立体構造を達成し得ることを示唆している。pCHI11、p CHI17またはpCHI18を運搬する菌株は、各々、3.1、1.6または0 .7pmol/mgのBmax値を作り出す。これらのキメラ受容体は受容体構造 に関する興味深い結果を作り出すが、これらは、細胞における機能的な受容体 の全体的なレベルを上昇しない。 5HT1a受容体のすべての細胞内配列を酵母Ste2蛋白質の相当する配列 で置換し、酵母G蛋白質に該受容体を直接結合させる。得られたキメラ受容体C HI16を野生型酵母株で発現させ、5HT1a受容体アゴニストの高アフィニ ティー結合につき検査する。アゴニスト結合は検出されない。しかしながら、放 射性同位体標識スピペロン結合性のレベルがCHI11に等しいことは、この受 容体が高レベルで、かつ機能的立体構造で発現していることを示唆している。 ヒトβ2-アドレナリン受容体の発現:ヒトアドレナリン受容体をモデルとし てそれを用いる強度で酵母にて発現させて、発現およびG蛋白質結合を最適化す る。該受容体を発現する酵母株を、リガンド125I-シアノピンドロールの結合の スキャッチャード分析によって検査する。結合は飽和可能で、哺乳動物組織で報 告されているものと同様なKd(23pM)を示した。ついで、同時発現Gαを有 する、または有しない菌株を、この放射性リガンドの結合をアゴニストイソプロ テレノールまたはエピネフリンと競合させる競合アッセイで検査する。受容体が G蛋白質に作動可能に結合した場合にのみ期待される高アフィニティーが、両方 の菌株で認められた(図5および6)。これらのリガンドの補外Ki値(イソプロ テレノール=10nM;エピネフリン=60nM)は、哺乳動物組織で認められ ているアフィニティーと一致し、予想された位の有効性を示す。しかしながら、 他のデータは、酵母におけるβ2-アドレナリン受容体へのアゴニストの高アフ ィニティー結合が異常であり、G蛋白質への結合の結果ではないことを示唆して いる。特に、β2-アドレナリン受容体の3番目の細胞内ループ(1番目のGα接 触点を含む)は、酵母Ste2受容体の対応するドメインで置き換わる。この受 容体がアドレナリンアゴニストと同一のアフィニティーを示すことは、β2-ア ドレナリン受容体が酵母において不適当な立体構造をとっていることを示唆して いる。 ラット・ソマトスタチン受容体の発現:SSTR2へのソマトスタチンの高ア フィニティー結合性は、受容体/G蛋白質複合体の形成に依存する(ストルナド( Strnad)ら、1993)。SSTR2および蛋白質が互いに結合しない場合には 、[125I]tyr11S−14の高アフィニティー結合が弱まる。図8に示すごと く、Scg1/Gαi2を同時発現する酵母において発現するSSTR2への[125 I]tyr11S-14の結合は飽和であり、かつ高アフィニティーである。酵母で 発現するSSTR2に結合する[125I]tyr11S-14の計算Kdは600pM である。同様な結合アフィニティーは、Gαi2がScgl/Gαi2よりもSST R2と同時発現される場合に認められる。酵母において認められるKdは、哺乳 動物細胞で発現するSSTR2の[125I]tyr11S-14結合の計算Kdによく 一致する(ストルナド(Strnad)ら、1993)。酵母Ste2受容体のこの受容 体のN-末端への付加が、S-14に結合するその能力に何ら影響を及ぼさないこ とが示されている。Ste2配列は、受容体発現の免疫化学検査のタグとして作 用する。図7に示したイムノブロットは、3種の異なる菌株におけるSSTR2 の高レベルの発現を説明しでいる。SSTR2ソマトスタチン受容体および種々 のGα蛋白質を発現する酵母株は、菌株YPH500由来である。これらの菌株 は、ゲノタイプMATa、scglΔhisG lys2-801 ura3-5 2 leu2Δ1 trp1Δ63 his3Δ200 ade2 SSTR2を分 割している。CY624(Gαi2)、CY602(GαsおよびCY603 Scg l)と命名した菌株を、放射性標識ソマトスタチン-14(S-14)の特異的結合性 につき検査する。3種はすべて、幾分かの程度のソマトスタチン結合性を示す( 表1)。このリガンドの高アフィニティー結合には、該受容体がG蛋白質、通常 Gαiへ結合することを要し、よってGαi不存在下の高レベルの結合は予想され ない。受容体がG蛋白質に結合する立体構造と同様に、非加水分解性グアノシン 三リン酸アナログGpp(NH)p存在下にて結合性を検査する。この化合物の添 加によりリガンドの結合性が消失することは、SSTR2受容体がG蛋白質に結 合することを示している。これらのデータは、哺乳動物G蛋白質-結合受容体が その好ましいGα蛋白質+酵母GβおよびGγサブユニットよりなるG蛋白質と 機能的に相互作用し得ること、および異種受容体が全体的に酵母サブユニットよ りなるG蛋 白質に機能的に結合し得ることを示している。 ドロソフィラ(Drosophila)ムスカリン・アセチルコリン受容体の発現:PCR の使用を介した5'コード配列中のSalIサイトの付加によって、ドロソフィ ラ(Drosophila)ムスカリン・アセチルコリン受容体(Dm mAChR)をコード するDNA配列を改変する。STE2遺伝子産物の最初の23個のアミノ酸をコ ードするDNA配列を、BamHI/SalI断片として、Dm mAChRの5 '末端に付加する。改変Dm mAChRをプラスミドpMP3中のBamHIサ イトに挿入し、受容体の発現をGAL1プロモーターの制御下に置き、プラスミ ドpMP3-Dm mAChRを形成する。標準的な方法によって、菌株CY41 4をこのプラスミドで形質転換し、受容体発現用に培養する。粗製膜調製物は、 これらの細胞から調製して、アトロピン(50μM)と比較したムスカリンアンタ ゴニスト 3H-キヌクリジニル ベンジレート(10nM)の特異的結合サイトの 存在につき試験する。特異的結合サイトが認められる(Bmax10および30 fmol/mg)。 ドロソフィラmAchR発現も、イムノブロッティング法によって検出できる 。mAchRの一次配列から予想される分子量と一致する、豊富な75kDaポ リペプチドは、結合したSte2エピトープに対して向けた抗体を用いるpMP 3からmAchRを発現する細胞からの粗製膜調製物からの蛋白質の試料中(3 0μg/レーン)で検出する(図9)。GAL4配列を欠失するpMP3の誘導体で あり、高レベルのmAchRの発現が確認されると予想されないpMP2からm AchRが発現される場合、実質的にほとんど蛋白質は検出されない。 β-アドレナリン受容体(2α-AR)の発現:GAL1、10プロモーターEc oRI-BamHI断片、BamHI-SalI断片上に存在するSTE2遺伝子 産物の最初の23アミノ酸をコードするDNA配列、YEp352からのSal I-SphIポリリンカー断片、およびSTE7ターミネーター配列を含む、プ ラスミドpMP3からのEcoRI-NarI断片をpRS424に移入してp LP15を形成する。ブタα2A-ARをコードするPstI-PvuII断片[ ガイヤー,シー・エイ(Guyer,C.A.)、ホルストマン,ディー・エイ(Horstman, D.A.)、ウィルソン,エイ・エル(Wilson,A.L.)、クラーク,ジェイ・ディー( Clark,J.D.)、クラゴー,イー・ジェイ(Cragoe,E.J.)およびリムバード,エ ル・イー(Limbird,L.E.)(1990)ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケ ミストリー(J.Biol.Chem.)265、17307-17317]を、pLP15 のPstI-SmaIサイトに挿入し、pPL50を形成する。GAL4のEc oRI断片をpLP50のEcoRIサイトに挿入して、pLP60を形成する 。scglΔhisG対立遺伝子を含み、かつpPGKH-Scg1-Gαi2から のPGK-Scgl-Gαi2XhoI-SalI断片を含むプラスミドpLP10[ pLP10:pUN75(エレッジ,エス・ジェイ(Elledge,S.J.)およびデー ビス,アール・ダブリュ(Davis,R.W.)ジェネティクス(Genetics)87、18 9-194])を有する]菌株LY124[YPH500の誘導体(ストラタジーン( Stratagene)社)]を標準的な方法によってpLP60で形質転換し、 受容体発現用に培養する。粗製膜調製物は、これらの細胞から調製し、フェント ルアミン(10μM)と競合するα2-ARアンタゴニスト3H-ラウボルシン(rau wolscine)(200nM)に対する特異的結合サイトの存在につき試験する。10 および84fmol/mgの間のBmaxを有する特異的結合サイトが認められ た。 ブタα2AR発現も、イムノブロット法によって検出可能である(図10)。数 種の豊富なポリペプチドが、結合したSte2エピトープに対して向けた抗体を 用いて、pMP3からα2ARを発現する細胞からの粗製膜調製物からの蛋白質 試料(30μg/レーン)で検出される。 実施例3 ソマトスタチン受容体アゴニストに応答しての酵母のアゴニスト依存性増殖 数種の改変を典型的な研究室酵母株に導入することによって、ソマトスタチン に応答する酵母株を作製する。最初に、ソマトスタチン受容体サブタイプ2をコ ードするcDNA(SSTR2)をマルチコピー酵母プラスミド中のガラクトース -誘導性GAL1プロモーターの制御下に置く(図11)。受容体の高レベル発現 は、同プラスミドからの転写活性化蛋白質GAL4の誘導性同時-過剰発現によ って達成される。第二に、内因性Gα蛋白質遺伝子、GPA1/SCG1をGP A1/SCG1からのアミノ末端ドメインおよびラットGαi2からのC-末端配列 よりなるキメラ遺伝子で置換する(図12)。酵母におけるキメラG蛋白質の発現 は、scgl/gpal突然変異細胞の成長欠陥を抑制することが以前に示され ている[カン,ワイ・エス(Kang,Y.-S.)、ケイン,ジェイ(Kane,J.)、カラヤ ン,ジェイ(Kurjan,J.)、ステーデル,ジェイ・エム(Stadel,J.M.)およびテ ィッパー,ディー・ジェイ(Tipper,D.J.)(1990)、モレキュラー・アンド ・セルラー・バイオロジー(Mol.Cell.Biol.)10、2582-2590]。第 三に、FAR1遺伝子を欠失させると、活性化接合シグナル変換経路の存在下に て増殖させ続けることができる。FAR1蛋白質は、接合シグナル変換経路およ び細胞周期機構の間の第一インターフェースとして働くと考えられている[チャ ン,エフ(Chan,F.)およびヘルスコビッツ,アイ(Herskowitz,I.)(1990)セ ル(Cell)63、999-1012;ピーター,エム(Peter,M.)、ガートナー(G artner,A.)、ホレッカ,ジェイ(Horecka,J.)、アマーラー,ジイ(Ammerer,G. )およびヘルスコビッツ,アイ(Herskowitz,I.)(1993)セルラー・バイオロ ジー(Cell.Biol.)13、5659-5669]。第四に、FUS1遺伝子を、F US1遺伝子の転写制御エレメントをHIS3蛋白質コード配列に融合すること によって構築したレポーター遺伝子構築物で置換し、それによってフェロモンシ グナル伝達経路の制御下にHIS3遺伝子産物の発現を置く。この構築物を有す る酵母株(his3)は、ヒスチジンを欠く補給最小培地でほとんど増殖すること ができず、HIS3遺伝子産物のインヒビターである3-アミノ-1,2,4-トリ アゾール(AT)に感受性である。アゴニスト-結合による受容体活性化は、HI S3蛋白質発現の上昇、ATに対する耐性における対応した上昇、および、した がって、ヒスチジンを欠く培地中および/またはインヒビター存在下で増殖する 能力に通じる。増殖培地のpHを>pH5.5に調整すると、かかる細胞がアゴ ニスト存在下で増殖する能力を上昇する。これは、恐らく、ソマトスタチンがS STR2に結合する能力の上昇による。 酵母発現系の有用性は、迅速な大量スクリーニングへのその適応性にある。S STRに指向した新規な医薬物のスクリーニングを促進するために、受容体への ソマトスタチンの機能的結合およびつづく結合シグナル変換経路の活性化が適用 した化合物周辺の増殖ゾーン(ハロー)として検出される簡便な寒天プレートバイ オアッセイを開発する(図13)。uraおよびtrpを欠くSCデキストロース (2%)中のLY268[YPH500の誘導体(ストラタジーン(Stratagene)社) MATa ura3-52 lys2-801 ade2 trp1Δ63 hisΔ 200 leu2Δ1 far1ΔLYS2 scg1ΔhisG fus1ΔFU S1-HIS3 sst2ΔADE2]の一晩培養物をuraおよびtrpを欠く SCラクテート(2%)培地、つづいてuraおよびtrpを欠くSCガラクトー ス(2%)培地に移した。ついで、ura、trpおよびhisを欠くSCガラク トース(2%)寒天培地30mlに細胞(2×105)を平板し(図13、上部パ ネル)、あるいは、該表面に均一に拡げ(図13、底パネル)、寒天プレート表面 に置いたペーパーディスクに所定量の選択した化合物を適用し、30℃にて3- 5日間インキュベートする。種々のソマトスタチン(S-14)およびMK678[ SSTR2に高アフィニティー結合を示すソマトスタチンのヘキサペプチドアナ ログ[バーバー,ディー(Verber,D.)、シャペルシュタイン,アール(Saperstein, R.)、ナット,アール(Nutt,R.)、フリーディンジャー,アール(Friedinger,R. )、ブラディー,ピイ(Brady,P.)、カーレイ,ピイ(Curley,P.)、ペルロフ,デ ィー(Perlov,D.)、パレベダ,ダブリュ(Paleveda,W.)、ザッチェイ,エイ(Za cchei,A.)、コルデス,イー(Cordes,E.)、アンダーソン,ピイ(Anderson,P.) およびヒリシュマン,アール(Hirschmann,R.)(1981)ライフ・サイエンス( Life Sci.)35、1371−1378]]濃度で飽和したディスク周辺に増殖の ハローが認められた。ハローの大きさが適用したアゴニストの量に比例して増加 し、かつ最小量を適用した場合(6nmol S-14)でさえ顕著な応答性が認め られることは、アッセイの鋭敏な感度を示している。担体単独で、あるいはオピ エート受容体のアゴニストであるmet-エンケファリンでは検出可能な応答性 が全く認められなかったことは、該アッセイの高い特異性を示している。 酵母培地および培養条件は、標準的な方法に従って処方化し、酵母のDNA- 仲介形質転換はLiAc法[シャーマン,エフ(Sherman,F.)、フィンク,ジイ・ アール(Fink,G.R.)およびヒックス,ジェイ・ビイ(Hicks,J.B.)(1986) メソッズ・イン・イースト・ジェネティクス(Methods in Yeast Genetics)( コールド・スプリング・ハーバー・ラボラトリー・プレス(Cold Spring Harbor Laboratory Press))]による。組換えscgl:ΔhisG、farlΔLY S2、FUS1ΔHIS3およびsst2ΔADE2対立遺伝子を用いた、逐次 挿入欠失によってLY268を構築する。SCG1/GPA1の5'EcoRI- HindIIIおよび3'SphI-SnaBI断片の間のpNKY51からのh isG-URA3-hisG断片を挿入することによって、scg1ΔhisG対 立遺伝子を結合する[アラニ,イー(Alani,E.)、キャオ,エル(Cao,L.)および クレクナー,エヌ(Kleckner,N.)(1987)ジェネティクス(Genetics) 116、541-545]。適当な酵母株のDNA-媒介形質転換および染色体対 立遺伝子の置換のための選抜の後に、5-フルオロオロティックアシッド(FOA)- 含有培地上で増殖させることにより、hisGリピートの間の組換えを誘導する ことによってURA3遺伝子を除去する[ボエク,ジェイ(Boeke,J.)、ラクルー ト,エフ(Lacrute,F.)およびフィンク,ジイ(Fink,G.)(1984)モレキュラ ー・アンド・ジェネラル・ジェネティクス(Mol.Gen.Genet.)197、345-3 46]。far1ΔLY2対立遺伝子は、5'断片中の1201にEcoRIサイ トを導入し、ポジション2017にHindIIIサイトを導入し、3'断片中 の2821にSal1サイトを導入する合成ヌクレオチドを用いて、酵母ゲノム DNA(YPH501株、ストラタジーン(Stratagene)社)からのFAR1遺伝 子の2個の断片を増幅することによって構築した。該断片を、pBSK(ストラ タジーン(Stratagene)社)のEcoRI/Sal1断片にクローン化する。完成 したfar1ΔLYS2構築物をEcoRIで消化し、酵母を形質転換するのに 用いる。FUS1-HIS3レポーター遺伝子をコードするEcoRI断片をp SL1497[スティーブンソン,ビイ・ジェイ(Stevenson,B.J.)、ローデス, エヌ(Rodes,N.)、エレーデ,ビイ(Errede,B.)およびスプラーグ,ジイ・エス( Sprague,G.F.)(1992)ジーン・デブ(Gene Dev.)6、1293]から放出 し、適当な酵母株を形質転換するのに用いる。sst2ΔADE2対立遺伝子[ ディーツェル,ツェー(Dietze,C.)およびカラヤン,ジェイ(Kurjan,J.)(19 87)モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー(Mol.Cell Biol.)7、 4169-4177]は、ポジション1にCla1サイトを、ポジション2518 にNheIサイトを位置するオリゴを用いたPCRによって増幅したADE2遺 伝子の2.5kb断片から構築する。この断片を用いてSST2中の内部Cla- NheI断片を置換する。Sal1で消化することによってsst2ΔADE2 断片を放出し、適当な酵母株を形質転換するのに用いる。 SSTR2発現プラスミドpJH2の複数工程構築(図11)は、STE7遺伝 子からの3'非翻訳領域のSphI/NarI断片を挿入することによって開始 し[テアーグ,エム・エイ(Teague,M.A.)、チャレフ,ディー・ティー(Chaleff , D.T.)およびエレーデ,ビイ(Errede,B.)(1986)プロシーディングズ・オ ブ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンシズ・イン・ユウエスエイ(Proc .Natl.Acad.Sci.USA)83、7371-7375]、GAL1/10プロモー ターのEcoRI/BamHI断片[ヨッカム,アール・アール(Yocum,R.R.)、 ハンレイ,エス(Hanley,S.)、ウエスト,アール(West,R.)およびプタシュン, エム(Ptashne,M.)(1984)モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー (Mol.Cell.Biol.)4、1985-1998]をYEp352[ヒル,ジェイ・イ ー(Hill,J.E.)、メイアーズ二世,エイ・エム(Myers 2,A.M.)、コーナー, ティー・ジェイ(Koerner,T.J.)およびザゴロフ(Tzagoloff)、(1986)イ ースト(Yeast)2、163-167]の適当なサイトに挿入し、pEK1を作製す る。GAL4遺伝子のオープンリーディングフレームおよび転写終止配列をコー ドするPCR産物を、5'EcoRIおよび3'AatIIサイトを含むオリゴで 増幅し、pEK1に挿入して、pMP3を作製する。ラットSSTR2をコード するcDNA(ストルナド,ジェイ(Strnad,J.)、エッペラー,シイ・エム(Eppl er,C.M.)、コルベット,エム(Corbett,M.)およびハドコック,ジェイ・アール (Hadcock,J.R.)(1993)ビイビイアールシイ(BBRC)191、968-9 76)を、SSTR2のアミノ末端をコードするDNA配列中にBglIIサイ トを付加し、翻訳終始サイト直後にBglIIサイトを付加するオリゴヌクレオ チド用いたPCRによって修飾する。SSTR2コード配列を、BglII P CR断片として、pMP3のBamHIサイトに挿入する。 最初に、pPGKH-SCG1-Gαs[カン,ワイ・-エス(Kang,Y.-S.)、ケ イン,ジェイ(Kane,J.)、カラヤン,ジェイ(Kurjan,J.)、ステーデル,ジェイ ・エム(Stadel,J.M.)およびティッパー,ディー・ジェイ(Tipper,D.J.)(1 990)モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー(Mol.Cell.Biol.)1 0、2582-2590]を、ポジション-200および-42に5'XhoIおよ び3'EcoRIサイトを導入するオリゴヌクレオチドを用いて酵母ゲノムDN Aから増幅した改変SCG1プロモーター断片[ディーツェル,シイ(Dietzel,C .)およびカラヤン,ジェイ(Kurjan,J.)(1987)セル(Cell)50、1001-1 010] で置換することによってプラスミドpLP82を構築し、pPL61を形成する 。GasドメインをコードするBamHI断片を、Gαi2をコードする和合性断 片で置換して、プラスミドpLP71を形成する。SCG1プロモーター制御下 にて発現されるSCG1-Gαi2キメラG蛋白質をコードするpLP71のXh oI/SalI断片を、pRS414(ストラタジーン(Stratagene)社)のSal Iサイトに移入し、pLP82を形成する。 pLP71中のEcoRI断片をpPGKH-SCG1[カン,ワイ・-エス(Ka ng,Y.-S.)、ケイン,ジェイ(Kane,J.)、カラヤン,ジェイ(Kurjan,J.)、ス テーデル,ジェイ・エム(Stadel,J.M.)およびティッパー,ディー・ジェイ(Ti pper,D.J.)(1990)モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー(Mol. Cell.Biol.)10、2582-2590]からのIをコードするEcoRI断片 で置換することによって、プラスミドpLP83を構築し、プラスミドpLP7 5を形成する。SCG1をコードするXhoI/Sal1断片をpRS414(ス トラタジーン(Stratagene)社)中のSalIサイトに移入して、プラスミドpL P83を形成する。 実施例4 バイオアッセイの感度に対するG蛋白質発現の影響 酵母YL268株(pPL82:CEN pSCG1-Scg1-Gαi2)、LY 262(pRS414-PGK-Scg1-Gαi2:SalIサイト中のpPGKH- Scg1-Gαi2からのPGK-Scg1-Gαi2 Xho/SalI断片を含 むpRS414)、LY324(pLP84:2μ pSCG1-Scg-Gαi2) 、およびLY284(pRS424-PGK-Scg-Gαi2:SalIサイト中 のpPGKH-Scg1-Gαi2からのPGK-Scg1-Gαi2 Xho/Sa lI断片を含むpRS424)は、示したプラスミドをLY260株[SSTR2 発現プラスミドを有する YPH500の誘導体(ストラタジーン(Stratagene) 社)MATa ura 3-52 lys2-801 ade2 trp1D63 hi s 3Δ200 leu2α1 far1ΔLYS2 scg1ΔhisG fus1Δ FUS1-HIS3 sst2ΔADE2]に入れることによって構築した。ur aおよびtrpを欠くSC-デキストロース(2%)中の一晩液体培養物を、ur aおよびtrpを欠くSc-ラクテート(2%)培地に移し、つづいて、uraお よびtrpを欠くSC-ガラクトース(2%)培地に移す。ついで、細胞(2×105 )を、ura、trpおよびhisを欠くSC-ガラクトース(2%)寒天培地3 0mlに平板し、所定量の選択した化合物を寒天プレート表面上に設置したペー パーディスクに適用し、30℃にて3-5日間インキュベートする(図14)。S- 14周囲の増殖範囲は、各株に含まれるG蛋白質発現プラスミドに依存する。最 も豊富な増殖は、LY268(pLP82:CEN pSCG1-Scg1-Gαi 2)によるS-14に対する応答で認められ、より低い増殖は、LY262株(p RS414-PGK-Scg1-Gαi2)およびLY324株(pLP84:2μ pSCG1-Scg-Gαi2)で認められ、一方、ほとんど検出不可能な増殖は LY284株(pRS424-PGK-Scg1-Gαi2)によって示される。こ れらの結果は、Gα蛋白質発現量の上昇によるフェロモン刺激性の転写誘導の認 められた阻害と一致する。かくして、異種G蛋白質-結合受容体を発現する菌株 におけるG蛋白質発現レベルの正確な調節は、受容体と相互作用する化合物のバ イオアッセイの設計および首尾よい完成に非常に重要である。 最初に、pPGKH-SCG1-Gαs[カン,ワイ・-エス(Kang,Y.-S.)、ケ イン,ジェイ(Kane,J.)、カラヤン,ジェイ(Kurjan,J.)、ステーデル,ジェイ ・エム(Stadel,J.M.)、およびティッパー,ディー・ジェイ(Tipper,D.J.)( 1990)モレキュラー・アンド・セルラー・バイオロジー(Mol.Cell.Biol.) 10、2582-2590]中のXhoI/EcoRIプロモーター断片を、ポジ ション-200および-42に5'XhoIおよび3'EcoRIサイトを導入する オリゴヌクレオチドを用いて酵母ゲノムDNAから増幅した改変SCG1プロモ ーター断片[ディーツェル,ツェー(Dietzel,C.)およびカラヤン,ジェイ(Kurja n,J.)(1987)セル(Cell)50、1001-1010]中で置換することによ ってプラスミドpLP84を構築し、プラスミドpLP61を形成する。Gαs ド メインをコードするBamHI断片をGαi2をコードする和合性断片で置換して 、プラスミドpLP71を形成する。SCG1プロモーターの制御下にて発現す るSCG1-Gαi2キメラG蛋白質をコードするpLP71のXhoI/SalI 断片を、pRS424(ストラタジーン(Stratagene)社)中のSalIサイトに 移入して、pLP84を形成する。 実施例5 内因性酵母Gαを介してシグナルを伝達することができる ソマトスタチン受容体 SSTR2は、哺乳動物細胞においては、Gαi2およびGαi3に結合すると考 えられている[ルーシン,ディー・アール(Luthin,D.R.)、エップラー,シイ・ エム(Eppler,C.M.)およびリンデン,ジェイ(Linden,J.)(1993)ジャーナ ル・オブ・バイオロジカル・ケミストリー(J.Biol.Chem.)268、5990- 5996]。しかしながら、適当な酵母株中で発現させた場合(以下に記載する) 、SSTR2は内因性酵母Gα蛋白質を介してシグナルを伝達できることが示さ れている。この知見に内在する意味は、内因性Gα蛋白質への必要なSSTR2 の結合である。内因性Gα蛋白質に結合する異種G蛋白質-結合受容体の能力は 、存在する技術における重要な改善であり、従来技術(キング,ケイ(King,K.) 、ドールマン,エイチ・ジイ(Dohlman,H.G.)、ソーナー,ジェイ(Thorner,J. )、キャロン,エム・ジイ(Caron,M.G.)およびレフコビッツ,アール・ジェイ( Lefkowitz,R.J.)(1990)サイエンス(Science)250、121−123) で可能であるとは考えられない。酵母LY266株(pLP83:CEN pSC G1-Scq1)、LY280(pRS414-PGK-Scg1:SalIサイト 中のpPGKH-ScgIからのPGK-Scg1 Xho-SalI断片を含むp RS414)、LY326(pLP86:2μpSCG1-Scg)、およびLY2 82(Sal1サイト中のpPGKH-Scg1からのPGK-Scg1 XhoI -SalI断片を含むpRS424 pRS424-pPGK-Scg)は、LY2 60株中に示したプラスミドを入れることによって構築した。uraおよびtr pを欠くSC-デキストロース(2%)中の、SCG1/GPA1のみを発現できる これらの株の一晩液体培養物を、ura、trpを欠くSC-ラクテート(2%) に移し、つづいて、uraおよびtrpを欠くSC-ガラクトース(2%)培地に 移す。ついで、細胞(2×105)を、ura、trpおよびhisを欠くSC-ガ ラクトース(2%)培地30mlに平板し、寒天プレートの表面上に設置したペー パーディスクに所定量の選択した化合物を適用し、30℃にて3-5日間インキ ュベートする。種々の濃度のS-14で飽和したディスク周囲に増殖のハローが 認められることは、生成したシグナルがSSTR2および酵母SCG1/GPA 1蛋白質の間の相互作用を介して変換され得ることを示している(図15)。これ らの知見は、適当に改変した酵母株においていずれのクラスのメンバーのG蛋白 質-結合受容体も発現でき、内因性Gα蛋白質に結合させることができる、単純 かつ広範に適用可能なバイオアッセイを確立し得ることを示している。 プラスミドpPL86は、pLP71中のEcoRI断片をpPGKH-SC G1[カン,ワイ・-エス(Kang,Y.-S.)、ケイン,ジェイ(Kane,J.)、カラヤン ,ジェイ(Kurjan,J.)、ステーデル,ジェイ・エム(Sradel,J.M.)およびティ ッパー,ディー・ジェイ(Topper,D.J.)(1990)モレキュラー・アンド・セ ルラー・バイオロジー(Mol.Cell.Biol.)10、2582-2590]からのS CG1をコードするEcoRI断片で置換することによって構築し、プラスミド pLP75を形成する。SCG1をコードするXhol/Sal1断片をpRS 424(ストラタジーン(Stratagene)社)中のSalIサイトに移入し、プラス ミドpLP86を形成する。 実施例6 ソマトスタチンの応答感度を上昇するSST2中の突然変異 SST2遺伝子中の突然変異は、接合フェロモンに対する他の野生型細胞の過 敏感性を生じる。far1に発現されるAT耐性のレベルに対するこの突然変異 の効果は、FUS1-HIS3株を調査する(図16)。SCD-ura、trp中 のLY230[YPH50の誘導体(ストラタジーン(Stratagene)社)、MATa SST2 ura3-52 lys2-801 ade2 trplΔ63 his3 Δ200 leu2Δ1 far1ΔFUS1-HIS3]およびLY238(LY 230の改変物 sst2ΔADE2)の一晩培養物からの細胞(5×105)を、 10mM ATを含有するSCD-ura、trp、his上に平板し、30℃に て2日間インキュベートする。接合因子に応答したAT耐性の上昇がLY238 (sst2)によって示される。LY238の増殖が10pmol接合フェロモン を含有するディスク周辺で認められるのに対して、LY230(SST2)は顕著 な増殖が認められるには1nmolの接合因子を要する。かくして、これらの菌 株にsst2を導入することにより、少なくとも100-倍でバイオアッセイの 感度が上昇し、同様にして他のG蛋白質-結合受容体バイオアッセイの感度を上 昇する可能性が開かれる。 SSTR2を発現し、欠損sst2遺伝子を有する酵母株は、機能性SST2 遺伝子を含有する菌株によって示されるものよりも、種々の濃度のソマトスタチ ンを含むディスク周辺でより大きな増殖を示す。ura、trpを欠くSCデキ ストロース(2%)中のLY268株(sst2、pLP82を含む)、LY266 株(sst2、pLP83を含む)、LY288株[YPH500の誘導体(ストラ タジーン(Stratagene)社)、SSTR2発現プラスミドおよびSCG1-Gαi2 発現プラスミド、MATa SST2 ura3-52 lys2-801 ade2 trplΔ63 his3Δ200 leu2Δ1 far1ΔLYS2 scg 1ΔhisG fus1ΔFUS1-HIS3、pLP82]およびLY290株( pLP83を含むLY288の改変物)を、uraおよびtrpを欠くSCラク テート(2%)培地に移し、つづいて、uraおよびtrpを欠くSCガラクトー ス(2%)培地に移す。ついで、細胞(2×105)を、ura、trpおよびhi sを欠くSCガラクトース(2%)プレート30mlに平板し、寒天プレートの表 面に設置したペーパーディスクに所定量の選択した化合物を適用し、30℃にて 3-5日間インキュベートする。sst2ΔおよびSST2株の両方において、 種 々の濃度のS-14で飽和したディスク周辺に増殖ハローが認められた(図17) 、しかしながら、LY268株およびLY266(sst2)株によって示された 増殖量は、LY288およびLY290株(SST2)で認められたものよりも顕 著に大きい。さらに、SST2のダウン-レギュレートリー効果が、野生型SC G1/GPA1蛋白質を唯一発現するこれらの株でより顕著であることは、SS T2がSCG1-Gαi2キメラ蛋白質よりも天然の蛋白質と、より正確に相互作 用するという予想と一致する。 実施例7 酵母におけるラット・コレシストキニン(CCKB)受容体の機能的発現 コレキストキニン(CCK)は、膵臓分泌および胆汁放出の調節において重要な 役割を演じる主な腸ホルモンである(1)。また、CCKは、最も広範に分布する 脳神経ペプチドの一種である(2)。CCKは、細胞表面受容体の作用を介してそ の作用を促進し、薬理学的基準を用いて2種のサブタイプ、CCKAおよびCC KBに分類できる(3)。モレキュラー・クローニング的な努力により、G蛋白質- 結合CCKA(4)およびCCKB(5-8)受容体をコードするcDNAが同定され た。最近、潜在的な不安緩解活性を有する選択的CCKB受容体アンタゴニスト 特性を有する化合物が同定された(9)。酵母におけるCCKB受容体の機能的な 発現により、CCKBアンタゴニスト特性を有する新規な化合物の迅速なスクリ ーニングが可能となり、新規なCCKBリガンドの合理的なデザインに必要なC CKB受容体の構造面の分子的特徴付けが促進されるにちがいない。 材料および方法 プラスミド構築:すべての分子生物学的操作は、標準的な方法(10)に従って 行った。5'および3'末端にBglIIサイトを導入するオリゴヌクレオチドプ ライマー(5-AAAAGATCTAAAATGGACCTGCTCAAGCTG、3'-AAAAGATCTTCAGCCAGGCCCCAGTG TGCT)を 用いたPCRによって、ラットCCKB受容体をラット脳cDNAからクローン 化した。CCKB受容体発現プラスミド、pJH20は、正確な向きでBamH I切断pMP3にBglII-消化PCR断片を挿入することによって構築した( 11)。この実験に用いたGα蛋白質発現プラスミドは、pLP83(11)中の GPA1の47カルボキシ-末端アミノ酸をコードするDNA配列をGαs(pL P122)、Gαi2(pLP121)のもので置換することによって構築した。 菌株の構築:標準的な方法(12)に従って、酵母株を構築し、増殖培地および 培養条件を処方化した。酵母のDNA-仲介形質転換は、酢酸リチウム法を用い て行った。この報告中に記載するすべての実験の基礎として用いる酵母株は、組 換え対立遺伝子を用いた逐次挿入的欠失によって構築した。ラットCCKB受容 体を発現する酵母株は、LY296(MATa ura3-52 trplΔ63 his3Δ200 leu2Δ1 ade2-101 lys2-801 gpa1Δ hisG1 far1ΔLYS2 FUS1-HIS3 sst2ΔADE2、参照 7)の、pPJH20につづく前記したGα蛋白質発現プラスミドでの一連のD NA-仲介形質転換によって構築した。 放射性同位体標識アゴニスト飽和結合アッセイ:対数増加期後期培養物からの 粗製酵母膜抽出物は、公開されている方法(13)に従ったガラス-ビース溶解お よび40,000×gの遠心によって調製した。粗製膜画分の蛋白質含量は、製 造業者指示書に従ったバイオラド・プロテイン・アッセイ・キット(Biorad pro tein assay kit)を用いて測定した。放射性同位体標識リガンド結合アッセイは 、150mM NaCl存在下の3H-CCK-8(アマーシャム(Amersham)社)を用 い、ストルナド(Strnad)ら(14)に従って行った。非-特異的結合は、1μM CCK-4存在下で認められるものとして定義した。無視できる特異的結合が、 CCKB受容体を欠く細胞から調製した膜画分において認められた(データは示さ ず)。 バイオアッセイ:酵母において発現するCCKB受容体の機能性アッセイは、 標準的な方法(11)の修飾を用いて行った。酵母株を、グルコース(2%)を含み 、 ウラシルおよびトリプトファンを欠く合成完全液体培地(SCD-ura-trp) 2ml中で一晩増殖させ、洗浄して夾雑グルコースを洗浄し、SCガラクトース( 2%)-ura-trp液体培地5ml中にて一晩増殖させた。(オートクレーブ処 理する前に濃KOHまたはNH4OHを添加することによってpH6.8に調整し た)融解(50℃)SCガラクトース(2%)-ura-trp-his寒天培地30m lを一晩培養物に接種(2×104細胞/ml)し、正方形(9×9cm)ペトリ皿に注 入した。固化した寒天表面に滅菌フィルターディスクを置き、所定量の示した化 合物を含むDMSO10μlで飽和した。プレートを30℃にて3日間インキュ ベートした。コレシストキニン(CCK-4、CCK-8)、ソマトスタチン(S-1 4)およびmet-エンケファリンはバケム(Bachem)社製である。オキシメタゾ リン、イソプロテレノールおよびカルバコールはシグマ(Sigma)社製である。 結果: 酵母において発現するラットCCKB受容体へのコレシストキニン結合性 有用なバイオアッセイの開発には、酵母におけるラットCCKB受容体の高レ ベルの機能的発現が前もって必要であった。ラットCCKB受容体cDNAは、 プラスミドpJH20中のGAL1プロモーターの制御下に置かれた。この構築 物は、GAL4配列を欠くプラスミドから発現される受容体に比して粗製膜画分 中の受容体蛋白質のレベルを顕著に上昇する、ガラクトース-誘導性遺伝子の転 写活性化蛋白質であるGa14pの誘導性の過剰発現も付与する(データは示さ ず)。CCKB受容体配列を、蛋白質コード配列を改変することなく、pJH20 に導入した。以前に、キング(King)らは、β2-アドレナリン受容体のアミノピ リミジン末端ドメインを等価のSTE2配列で置換することが酵母における効率 的な受容体発現に必要であることを報告した(15)。それとは反対に、酵母にお けるCCKB受容体の機能的な発現にはいずれの酵母配列もアミノ-末端に付加す る必要はない。Gpalpからのアミノ-末端βγ-相互作用ドメインおよびGP A1プロモーターの制御下のラットGαi2(pLP121)またはGαs(pLP1 22)からカルボキシ-末端受容体相互作用ドメインよりなる、キメラGα蛋白質 を構築した。発現したCCKB受容体ならびにキメラGαi2(LY628)および Gαs(LY631)蛋白質を含む酵母株を、接合シグナル変換経路の成分をコー ドする遺伝子をCCKB受容体およびGα蛋白質発現プラスミドで欠失すること によって改変した酵母株(LY296)の形質転換によって会合した。大部分のG 蛋白質-結合受容体は、高および低アゴニスト-依存性アフィニティー状態の両方 を示す。高-アフィニティーアゴニスト結合は、受容体とヘテロ三量体G蛋白質 との機能的な会合に依存する。受容体がG蛋白質と会合しない場合、あるいは、 それから脱着しない場合には、放射性同位体標識アゴニスト飽和結合アッセイに おいて、アゴニスト結合は低アフィニティーであるか検出できないかであろう。 LY631細胞から作製した粗製酵母膜画分においては、アゴニスト3H-CCK -8が高アフィニティーかつ飽和可能な様式でCCKB受容体に結合することは( 図18)、(1)CCKB受容体の機能的なリガンド-結合立体構造が酵母において 発現されたこと、および(2)受容体が機能的にキメラGα蛋白質と会合して高- アフィニティーのアゴニスト結合状態となっていることを示している。酵母にお いて発現されるCCKB受容体は、哺乳動物細胞において発現されるCCKB受容 体の高アフィニティー結合状態(Kd=100pM、参照5)よりも実質的に低い アフィニティー(Kd=8nM)を3H-CCK-8に対して示し、このことは恐ら くラットGαsからの受容体相互作用ドメインとの不十分な相互作用によるもの である。これらの結合パラメーターは、同族Gα蛋白質、Gαqを含む細胞から の抽出物における天然の値に、より近似していると予想されよう(5-8)。認め られた3H-CCK-8結合サイトの全数(Bmax=206fmol/mg)は、酵母 α-接合フェロモン受容体について得られた値(200fmol/mg、参照16) と一致した。多くのG蛋白質-結合受容体について、高アフィニティーアゴニス ト結合はGTPおよびそのアナログに対して感受性である。GTPアナログは、 受容体/G-蛋白質複合体の解離を誘導し、低アフィニティーアゴニスト結合状態 を生じる。GppNHp(100μM)、非-加水分解性GTPアナログをアゴニ スト結合アッセイに添加すると、LY631細胞からの粗製膜画分において、C CKB受容体に対する3H-CCK-8の特異的結合が50%を超えて低下した。こ れ らの結果は、CCKB受容体およびキメラGα蛋白質の間の機能的な結合のさら なる兆候を示している。かくして、酵母において発現されるラットCCKB受容 体は、哺乳動物組織において認められる高-アフィニティーアゴニスト結合特性 に匹敵する特性を示す。 酵母において発現させた場合にアゴニスト選択性を達成するCCKB受容体 前記した遺伝的改変、ならびにCCKB受容体およびキメラGαi2およびGαs 蛋白質の発現を付与するプラスミドを有する酵母株を用いて、選択的かつ感受性 のバイオアッセイを設計した。LY628およびLY631細胞の用量-依存性 増殖応答性は、適用したCCK-4周辺で顕著であった(図-19)。該アッセイは 選択的であり:増殖ゾーンの直径がCCKB受容体に対するリガンドの報告され たアフィニティーに比例する(CCK-8>ガストリン>CCK−4)ことは、該 バイオアッセイが種々の潜在性のリガンドの間を識別できることを反映している (5-8)。他のG蛋白質-結合受容体(ソマトスタチン、met-エンケファリン、 オキシメタゾリン、イソプロテレノール、カルバコール)に選択的な種々のアゴ ニストの応答においても、またはCCKB受容体を欠失する酵母細胞によっても 、検出可能な増殖応答性は認められなかった(データは示さず)。CCK-4 10 μgに対して、検出可能な応答性が認められた。 ディスカッション CCK受容体で作用する化合物、特にアンタゴニストは、大きな治療潜在性を 有し得る(3)。周辺部においては、CCKアンタゴニストの阻害効果は、それを 、膵炎、膵臓ガン、胆道仙痛、胃排出の疾患、および過敏性腸症候群を治療する ための最良の候補としている。CCKアンタゴニストは飽和した開発を逆行させ 、食物接種の増加を要する無食欲性患者他における食欲を改善するのに有効とな り得る。反対に、CCKアゴニストは、有用な食欲抑制剤となり得る。また、C CKアンタゴニストは、鎮痛剤痛感脱失を強化し、よって臨床痛感の管理におけ る使用に適当となり得る。CNSにおいては、選択的なCCKアンタゴニストは 強 力な不安緩解剤としての見込みを有する(9)。さらに、CCKアンタゴニストは 薬物使用からの中止に関連する不安も救済し、よって、通常に濫用された薬物か らの投与中止の治療において用途を発見し得る。CCKアゴニストは、抗-精神 剤としての用途を有し得る。 本実施例に引用した参照 1.アイビー,エイ・シー(Ivy,A.C.)およびイー・オールドバーグ(E.Old berg)、1928、ジャーナル・オブ・フィジオロジー(J.Physiol.)(ロンドン (London))86:599-613。 2.ドックレイ,ジイ・ジェイ・アール(Dockray,G.J.R.)、1976、Im munochemical evidence of cholecystokinin-like peptides in brain.ネイチ ャー(Nature)264:568-570。 3.ウッドラフ,ジイ・エヌ(Woodruff,G.N.)およびジェイ・ヒューズ(J. 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正確な向きでBglII-消化PCR断片をBamHI切断pMP3に挿入する ことによって構築した。グルコース-含有培地でA2a-アデノシン受容体を構造発 現させるために、発現ベクター、pLP100を構築した。ADH1遺伝子から の転写調節配列をコードするDNA断片をPCRによって増幅し、pRS426 に挿入した。5'XhoI(TTTCTCGAGCGAATTTCTTATGATTT)および3'KpnIサイ ト(TTTGGTACCGGGCCCGGACGGATTACAACAGGT)を付加する合成オリゴヌクレオチドを 用いて、酵母ゲノムDNA(YPH501、ストラタジーン(Stratagene)社)か らADH1転写終止断片を増幅した。A2a-アデノシン受容体発現プラスミド、 pLP116は、5'BglII(AAAGATCTAAAATGGGCTCCTCGGTGTAC)および3'S alI(AAGTCGACTCAGGAAGGGGCAAACTC)サイトを付加するオリゴヌクレオチドを用 いて増幅した。A2a-アデノシン受容体をコードするPCR断片をBamHI-S al1切断LP100に挿入することによって構築した。この実験で用いたGα 蛋白質発現プラスミド発現は、pLP83中のGPA1の47個のカルボキシ- 末端をコードするDNA配列(12)をGαs(pLP122)およびGαi2(pLP 121)のもので置換することによって構築した。 菌株の構築. 標準的な方法(13)に従って、酵母株を構築し、増殖培地および培養条件を処 方化した。酵母のDNA-仲介形質転換は、酢酸リチウム法を用いて行った。本 報告に記載したすべての実験の基礎として用いた酵母株は、組換え対立遺伝子を 用いた逐次挿入欠失によって構築した。ラットA2a-アデノシン受容体を発現す る酵母株は、前記したA2a-アデノシン受容体発現プラスミドにつづきGα蛋白 質発現プラスミドでLY296(MATa ura3-52 trp1Δ63 hi s3Δ200 leu2Δ1 ade2-101 lys2-801 gpa1Δhi sG far1ΔLYS2 FUS1-HIS3 sst2ΔAΔE2、参照2)を 一連DNA-仲介形質転換することによって構築した。 放射性同位体標識アゴニスト飽和結合実験:対数増加期後期培養物からの粗製 酵母膜抽出物は、公開された方法(14)に従ったガラス-ビーズ溶解および40, 000×g遠心によって調製した。粗製膜画分の蛋白質含量は、製造業者指示書 に従ってバイオラド・プロテイン・アッセイ・キット(Biorad protein assay k it)を用いて測定した。放射性同位体結合アッセイは、3H-NECA(アマーシャ ム(Amersham)社)を用い、ストルナド(Strnad)ら(15)に従って行った。非-特 異的結合は、1μM NECA存在下で認められるものと定義した。A2a-アデノ シン受容体を欠く細胞から調製した膜画分において、無視できる特異的結合が認 められた(データは示さず)。 バイオアッセイ:酵母において発現するA2a-アデノシン受容体の機能的アッ セイは、標準的な方法(12)の修飾を用いて行った。酵母株は、グルコース(2 %)を含有し、ウラシルおよびトリプトファンを欠く合成完全液体培地(SCD- ura-trp培地)2ml中で一晩増殖させ、洗浄して夾雑グルコースを除去し 、SCガラクトース(2%)-ura-trp液体培地5ml中にて一晩増殖させた 。5mM 3-アミノトリアゾール(シグマ(Sigma)社)を含有する融解(50℃)S Cガラクトース(2%)-ura−trp-his寒天培地(30ml、オートクレー ブ処理する前に濃KOHまたはNH4OHを添加することによってpH6.8に調 整した)を一晩培養物に接種し(2×104細胞/ml)、正方形(9×9cm)ペトリ 皿に平板した。グルコース含有培地中でA2a-アデノシン受容体を発現させるた めに、最初の一晩培養物から試料を取り出し、グルコース(2%)をガラクトース に置き換えた前記のものよりなる寒天培地においてアッセイした。滅菌フィルタ ーディスクを固化した寒天表面に置き、示した化合物を所定量含むDMSO10 μl で飽和した。プレートは、30℃にて3日間インキュベートした。アデノシン・ リガンドCGS-21680、NECAおよびDPMAはRBI社から購入した 。ソマトスタチン(S-14)およびmet-エンケファリンはバケム(Bachem)社 製である。オキシメタゾリン、イソプロテレノールおよびカルバコールはシグマ (Sigma)社製である。 結果:酵母において発現するラットA2aアデノシン受容体へのアデノシンアゴ ニスト結合性 酵母におけるA2a-アデノシン受容体の高レベルの機能的発現が、有用なバイ オアッセイの開発に前もって必要であった。プラスミドpJH21において、ラ ットA2a-アデノシン受容体cDNAは誘導性GAL1プロモーターの制御下に 置いた。また、この構築物は、ガラクトース-誘導性遺伝子の転写活性化蛋白質 であるGal14pの誘導性過剰発現を付与し、GAL4配列を欠くプラスミド から発現された受容体と比較して、粗製膜画分中の受容体蛋白質のレベルを顕著 に上昇する(データは示さず)。プラスミドpLP116は、ADH1プロモータ 制御下の、A2a-アデノシン受容体の高レベルの構造発現を付与する。両方のプ ラスミドにおいて、蛋白質コード配列を修飾することなく、A2a-アデノシン受 容体をコードするDNA配列を導入した。以前に、キング(King)らは、酵母に おける効率的な受容体発現には、β2-アドレナリン受容体のアミノ-末端ドメイ ンを等価のSTE2で置換することが必要であることを報告した(16)。それと は反対に、酵母におけるA2a-アデノシン受容体の機能的な発現は、該アミノ-末 端にいずれの酵母配列も付加する必要がない。GPA1プロモーター制御下の、 Gpa1pからの提唱したアミノ-末端βγ-相互作用ドメイン、およびラットG αs(pLP122)からのカルボキシル-末端受容体相互作用ドメインよりなるキ メラGα蛋白質を構築した。接合シグナル変換経路の成分をコードする遺伝子を A2a-アデノシン受容体およびGα蛋白質発現プラスミドで欠失することによっ て改変した酵母株(LY296)の形質転換によって、発現A2a-アデノシン受容 体およびキメラGα蛋白質を含む酵母株を会合させた。 大部分のG蛋白質-結合受容体は、高および低アゴニスト-依存性アフィニティ ー状態の両方を示す。高-アフィニティーアゴニスト結合性は、ヘテロ三量体G 蛋白質と受容体との機能的会合に依存する。受容体がG蛋白質と会合しないか、 またはそれから脱着する場合、放射性同位体標識アゴニスト飽和結合アッセイに おいてアゴニスト結合は低いアフィニティーで検出不可能であろう。pLP11 6およびpLP122(LY626)を有する細胞からの粗製酵母膜画分において は、アゴニスト3H-NECAが高アフィニティーおよび飽和様式でA-アデノ シン受容体に結合する(図20)ことは、(1)A2a-アデノシン受容体の機能的な リガンド-結合立体構造が酵母において発現されたこと、および(2)該受容体が キメラGα蛋白質と機能的に会合して高-アフィニティーアゴニスト結合状態を 生じたことを示している。認められた3H-NECA結合サイトの全数(Bmax=2 42fmol/mg)は、酵母α-接合フェロモン受容体で得られた値を超えた(2 00fmol/mg、参照17)。酵母膜中のA2a-アデノシン受容体に対する[3 H]NECAのアフィニティー(Kd=8μM)が哺乳動物SAIBOUで認めら れているものに等価であることは、受容体およびG蛋白質の間の機能的結合を示 している。 酵母において発現させた場合にアゴニスト選択性が達成されるA2a-アデノシ ン受容体 A2a-アデノシン受容体(pLP116)およびGPA1(pLP83)の発現を 付与する前記した遺伝子改変およびプラスミドを有する酵母株(LY595)を用 いて、選択性かつ感受性のバイオアッセイを設計した。LY595細胞の用量- 依存的な増殖応答性は、A2a-アデノシン受容体選択性アゴニストであるCGS- 21680を適用した周辺で顕著であった。増殖応答性は、NECAおよびDP MAに応答する細胞によって示されるものよりも顕著により強烈であった(図2 1)。該アッセイは選択的であり:増殖ゾーンの直径がA2a-アデノシン受容体に 対するリガンドの報告したアフィニティー(CGS-21680>NECA=DP MA)に比例したことは、該バイオアッセイが変動する潜在性のリガンドの間を 識別できることを反映している。検出可能な増殖応答性は、他のG蛋白質-結合 受容体(ソマトスタチン、met-エンケファリン、オキシメタゾリン、イソプロ テレノール、カルバコール)に対して選択的な種々のアゴニストに応答して、あ るいはA2a-アデノシン受容体を欠失する酵母細胞により認められなかった(デー タは示さず)。CGS-21680 10μgにおいて、検出可能な応答が認めら れた。 ディスカッション アデノシン受容体の機能を調節する化合物について、複数の治療機会が存在す る(1)。アデノシン・アゴニストは、癇癪発作発症の治療、ならびに発作におけ る神経障害および神経変性疾患の予防に有用となり得る。抗リズム障害作用のア デノシンは、アデノシンアゴニストが複雑な不整脈の治療に有効となり得ること を示唆している。A2アデノシンアゴニストは、潜在的な鎮静、抗痙攣および不 安緩解活性を有する。A2a-アデノシン選択性アゴニストが、脂肪組織における 脂質分解を刺激するのに有用であり得ることは、体重損失治療または抗糖尿病剤 として、および農業用動物における死体品質の改善に有用なものとしている。A1 アデノシンアンタゴニストは、急性腎臓不全の治療に有用となり得る。A3-ア ンタゴニストは、喘息を包含する炎症疾患を治療するために、マスト細胞脱顆粒 を調節するのに有用となり得る。 本実施例において引用した参照 1.ジェイコブソン,ケイ・エイ(Jacobson,K.A.)、ペイ・ヨット・エム・ ファン・ガーレン(P.J.M.van Galen)、およびエム・ウイリアムス(M.Will iams)、1992、Adenosine receptors:Pharmacology,structure-activity relationships,and therapeutic potential.ジャーナル・オブ・メディシナル ・ケミストリー(J.Med.Chem.)35:407-422。 2.リバート,エフ(Libert,F.)、エス・エヌ・シフマン(S.N.Schiffman )、エイ・レフォート(A.Lefort)、エム・パーメンティエル(M.Parmentier) 、シ イ・ジェラルド(C.Gerard)、ジェイ・イー・デュモント(J.E.Dumont)、ヨ ット・-ヨット・ファンデルヘーゲン(J.-J.Vanderhaeghen)、およびジイ・ヴ ァサート(G.Vassart)、1991、The orphan receptor cDNA RDC7 e ncodes an A1 adenosine receptor.エンボ・ジャーナル(EMBO J.)10 :1677-1682。 3.マーハン,エル・シイ(Mahan,L.C.)、エル・ディー・マクビティー(L. 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行った。ラットSSTR5(7)は、5'および3'末端にBglIIサイトを導入 するオリゴヌクレオチド・プライマー(5'AAAAAGATCTAAAATGGAGCCCCTCTCTCTG、3' AGCAGATCTTCAGATCCCAGAAGACAAC)を用いたPCRによってラットゲノムDNAか らクローン化した。SSTR5発現プラスミドpJH19は、BglII-消化 PCR断片を正確な向きでBamHI切断pMP3に挿入することによって構築 した(12)。この実験に用いたGα蛋白質発現プラスミドは、pLP83中のG PA1の47個のカルボキシ-末端アミノ酸をコードするDNA配列をGαs(p LP122)、Gαi2(pLP121)で置換することによって構築した。 菌株の構築:標準的な方法(13)に従って、酵母株を構築し、増殖培地および 培養条件を処方化した。酵母のDNA-仲介形質転換は、酢酸リチウム法を用い て行った。この報告に記載したすべての実験の基礎として用いた酵母株は、組換 え対立遺伝子を用いた逐次挿入欠失によって構築した。SSTR5を発現する酵 母株は、LY296(MATa ura3-52 trp1Δ63 hisΔ200 leu2Δ1 ade2-101 lys2-801 gpa1ΔhisG far1 ΔLYS2 FUS1-HIS3 SST2ΔADE2、参照12)をpJH19に つづいて前記したGα蛋白質発現プラスミドで順次DNA-仲介形質転換するこ とによって構築した。 バイオアッセイ. 酵母において発現されるSSTR5の機能的アッセイは、標準的な方法(12) の修飾を用いて行った。酵母株を、グルコース(2%)を含有し、ウラシルおよび トリプトファンを欠く合成完全液体培地(SCD-ura-trp)培地2ml中に て一晩増殖させ、洗浄して夾雑グルコースを除去し、SCガラクトース(2%)- ura-trp液体培地5ml中で一晩増殖させた。融解(55℃)SCガラクトー ス(2%)-ura-trp-his寒天培地(30μl、オートクレーブ処理する前 に濃KOHまたはNH4OHを添加することによってpH6.8に調整した)を一 晩培養物(2×104細胞/ml)で接種し、正方形(9×9cm)ペトリ皿に平板し た。滅菌フィルターディスクを固化した寒天表面上に置き、示した化合物所定量 を含む滅菌水10μlで飽和した。プレートは、30℃にて3日間インキュベー トした。ソマトスタチン(S-14、S-28)、met-エンケファリン、および CCK-8はバケム(Bachem)社製である。オキシメタゾリン、イソプロテレノー ル、およびカルバコールはシグマ(Sigma)社製である。 結果 SSTR5を発現する酵母細胞のソマトスタチン依存性増殖応答性 酵母におけるSSTR5の高レベルの機能的な発現が、有用なバイオアッセイ の開発に前もって必要であった。SSTR5 cDNAは、プラスミドpJH1 9中のGAL1プロモーターの制御下に置いた。また、この構築物は、ガラクト ース-誘導性遺伝子に対する転写活性化蛋白質であるGal4pの誘導性過剰発 現を付与し、GAL4配列を欠くプラスミドから発現される受容体に比して、粗 製膜画分中の受容体蛋白質のレベルを顕著に上昇させる(データは示さず)。SS TR5配列は、蛋白質コード配列を修飾することなしに、pJH19に導入した 。従前、Kingらは、β2−アドレナリン受容体のアミノ末端ドメインを同等のS TE2配列で置換することが酵母における効率的な受容体発現に必要であると報 告した(15)。それとは異なり、SSTR5の酵母における機能的発現は、ア ミノ末端に何らの酵母配列の付加を必要としない。GPA1プロモーターの制御 下、Gpa1pからの提案されたアミノ末端β2−相互反応ドメインおよびラッ トGαi2(pLP121)からのカルボキシ末端受容体相互反応ドメインからな るキメラGα蛋白質を構築した。発現されたSSTR5およびキメラGα蛋白質 を含む酵母株(LY620)を、接合シグナル形質導入経路(mating signal tr ansduction pathway)の成分をコードする遺伝子の欠失で修飾した酵母株(LY 296)のSSTR5(pJH19)およびGα蛋白質発現(pLP121)プ ラスミドでの形質転換により組み立てた。LY620細胞の用量依存性増殖応 答が、適用したS−14の周辺で明らかとなった(図22)。検知できる応答は 、他のG蛋白質結合受容体(CCK−8、met−エンケファリン、オキシメタ ゾリン、イソプロテラノール、カルバコール)に対して選択的な種々のアゴニス トについても、SSTR5を欠く酵母細胞によっても観察されなかった(データ 示さず)。検知できる応答は、S−14の60nmolまで観察された。 本実施例で引用した文献 1.Brazeau,P.,W.Vale,R.Burgeus,N.Ling,M.Butcher,J.Rivierお よびR.Guillemin,Science,Vol.129,77−79,1973;免疫反応性 下垂体成長ホルモンの分泌を抑制する視床下部ポリペプチド。 2.Reisine,T.およびG.I.Bell,Trends Neurosci.,Vol.16,34− 38;ソマトスタチン受容体の分子生物学。 3.Meyerhof,W.,H.-J.Paust,C.SchonrockおよびD.Richter,DNA C ell Biol.,Vol.10,689−694,1991;特定のラット脳領域におい て発現した新規な推定的G蛋白質結合受容体をコードするcDNAのクローニン グ。 4.Bruno,J.F.,Y.Xu,J.SongおよびM.Berelowitz,Proc.Natl.Acad .Sci.USA,Vol.89,11151−11155,1992;脳特異性ソマト スタチン受容体の分子クローニングおよび機能的発現。 5.Kluxen,F.-W.,C.BrunsおよびH.Libbert,Proc.Natl.Acad.Sci.US A,Vol.89,4618−4622,1992;ラット脳ソマトスタチン受容体 の発現クローニング。 6.Li,X.-J.,M.Forte,R.A.North,C.A.RossおよびS.H.Snyder,J.Bi ol.Chem.,Vol.267,21307−21312,1992;脳に豊富なラッ トソマトスタチン受容体のクローニングおよび発現。 7.O'Carrol,A.-M.,S.J.Lolait,M.KonigおよびL.Mahan,Mol.Pharmoc ol.,Vol.42,939−946,1992;ソマトスタチン−28に 対する選択的な親和性を有する視床下部ソマトスタチン受容体の分子クローニン グおよび発現。 8.Yasuda,K.,S.Rens-Domiano,C.D.Breder,S.F.Law,C.B.Saper ,T.ReisineおよびG.I.Bell.,J.Biol.Chem.,Vol.28,20422−2 0428,1992;アデニリルシクラーゼに結合した新規ソマトスタチン受容 体、SSTR3のクローニング。 9.Yamada,Y.,S.R.Post,K.Wang,H.S.Tager,G.I.BellおよびS.S eino,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,Vol.89,251−255,1992; 脳、胃腸管および腎臓で発現されたヒトおよびマウスのソマトスタチン受容体フ ァミリーのクローニングおよび機能的特徴。 10.Strnad,J.,C.M.Eppler,M.CorbettおよびJ.R.Hadcock,Biochem .Biophys.Res.Comm.,Vol.191,968−976,1993;ラットSS TR2ソマトスタチン受容体サブタイプが結合して環状AMP蓄積を阻害する。 11.Sambrook,J.,E.F.FritschおよびT.Maniatis,1989,Molecula r Cloning,A Laboratory Handbook,Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harbor,NY. 12.Price,L.A.,E.M.Kajkowski,J.R.Hadcock,B.A.Ozenbergerお よびM.H.Pausch,1995,投稿中、哺乳類ソマトスタチン受容体のアゴニス ト依存活性に応じた酵母細胞増殖。 13.Rose,M.,F.WinstonおよびP.Hieter,1990,Methods in Yeast Genetics,Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harbor,NY. 14.Blumer,K.J.,J.E.RenekeおよびJ.Thorner,J.Biol.Chem.,Vol .263、10836−10842,1988;STE2遺伝子産物は、サッカ ロミセス・セレビシア(Saccharomyces cerevisiae)のα−因子受容体のリガン ド結合成分である。 15.King,K.,H.G.Dohlman,J.Thorner,M.G.CaronおよびR.J.Lefk owitz,Science,Vol.250、121−123,1990;哺乳類β2−ア ドレナリン受容体およびGα αサブユニットによる酵母接合シグナル形質導入 の制御。 16.Weiner,J.L.,C.Guttierez-SteilおよびK.J.Blumer,J.Biol.Ch em.,Vol.268,8070−8077,1993;酵母における受容体−G蛋 白質カップリングの崩壊はSST2−依存適応経路の機能を促進する。 実施例10 酵母におけるブタ・ソマトスタチン・サブタイプ2(SSTR2) の機能的発現 環状テトラデカペプチド、ソマトスタチンは、下垂体からの成長ホルモン、膵 臓からのグルカゴンおよびインシュリンならびに腸からのガストリンを含む幾つ かのホルモン分泌の強力な阻害剤である。ソマトスタチンも神経伝達物質として 作用し、CNSおよび末梢組織で広範なモジュレーター効果を有することが示さ れている(1)。ソマトスタチンの効果は、高親和性の原形質膜局在ソマトスタ チン(SSTR)受容体へのホルモンの結合を介して導入される(2)。ソマト スタチンに応じた組織特異的な差異の部分的原因である(3−11)、5つの異 なるサブタイプ(SSTR1−5)にコードされたSSTRは、非常に広範な細 胞外シグナルに対する応答を伝達するG蛋白質結合受容体スーパーファミリーで ある、7−トランスメンブラン・ドメインのサブファミリーを含む。酵母におけ るフタSSTR2の機能的発現は、新しい種およびサブタイプ選択性ソマトスタ チン・アゴニストおよびアゴニスト特性を有する化合物の迅速なスクリーニング を可能にし、新しいソマトスタチン・リガンドの合理的な設計に必要なブタSS TR2の構造的様相の分子的な特徴付けを容易にするはずである。高スループッ ト、メカニズム・ベースのスクリーニングで同定された化合物はブタにおいて使 用するための新しい成長促進剤の手がかりとなる。 材料および方法 プラスミドの構築: 全ての分子生物学操作は標準的方法(12)で行った。 ブタSSTR2(11)は、5’および3’末端でBglII部位を導入するオ リゴヌクレオチド・プライマー(5’AAAAGATCTAAAATGTCCA TTCCATTTGAC、3’AAAAGGTACCAGATCTTCAGAT ACTGGTTTGGAG)を用いるPCRにより、ヒト脳cDNAライブラリ ーからクローンした。BglII消化PCRフラグメントを正しい配向でBam HIカットpMP3に挿入し、ブタSSTR2発現プラスミド、pJH18を構 築した(13)。 株の構築: 酵母株を構築した。増殖培地および培養条件は標準的方法に従っ た(14)。酵母のDNA伝達形質転換は酢酸リチウム法を用いて行った。本報 告の全ての実験の基礎に使用した酵母株は、組換え対立遺伝子を用いる逐次挿入 欠失(sequential insertional deletion)により構築した。ブタSSTR2を 発現する酵母株を、キメラGαi2蛋白質発現プラスミド、pLP82(13)、 ついでpJH18またはpJH17を用いる、LY296(MATa ura3 −52 trp1Δ63 his3Δ200 leu2Δ1 ade2−101 lys2−801 gpa1ΔhisG far1ΔLYS2 FUS1−H IS3 sst2ΔADE2、参考文献13)の逐次DNA伝達形質転換により 構築した。 放射線標識アゴニスト飽和結合分析: 対数増殖期後期の培養物からの粗酵母 膜抽出物を、文献記載の方法(15)に従い、ガラス・ビーズ溶菌および40, 000×gでの遠心分離により調製した。粗膜フラクションの蛋白含量を、バイ オラド(Biorad)蛋白分析キットを用い、製造者の指示書に従い測定した。放射 性リガンド結合分析を、放射線標識ソマトスタチン(125I−tyr11−S−1 4、Amersham)を用い、Strnadら(10)に従って行った。非特異的結合は、1 μMのS−14の存在下で観察されるものとして定義した。無視してもよい特異 的結合が、ブタSSTR2を欠く細胞から作った膜フラクションで観察された( データ示さず)。 バイオアッセイ: 酵母で発現したブタSSTR2の機能的分析を、標準的方 法(13)の変法を用いて行った。酵母株を、グルコース(2%)を含有し、ウ ラシルおよびトリプトファンを欠く合成完全液体培地(SCD−ura−trp )2ml中で一夜増殖させ、残ったグルコースを洗浄、除去し、SCガラクトー ス(2%)−ura−trp液体培地5mlで一夜増殖させた。溶融(55℃) SCガラクトース(2%)−ura−trp−his寒天培地(30ml、オー トクレーブする前に、濃KOHまたはNH4OHの添加によりpH6.8に調整 )に、この一夜培養物(2×104細胞/ml)を接種し、四角のペトリ皿(9 ×9cm)中で平板とした。滅菌濾紙ディスクを固化した寒天の表面に載せ、所 定量の指定した化合物を含有する滅菌水10μlで飽和した。平板を30℃で3 日間インキュベートした。ソマトスタチン(S−14、S−28)、met−エ ンケファリンはBachemからのものであった。オキシメタゾリン、イソプロテレノ ールおよびカルバコールはSigmaからのものであった。MK678およびサンド スタチンは合成的に調製した。 結果: ブタSSTR2に結合するソマトスタチンが酵母で発現した。酵母に おけるブタSSTR2の高レベルの機能的発現は、有用なバイオアッセイの開発 のための必要な前提条件であった。ブタSSTR2cDNAを、プラスミドpJ H17および18中でGAL1プロモーターの制御下に置いた。これらの構築物 も、ガラクトース誘導遺伝子についての転写活性蛋白質Gal4pの誘導過剰発 現(inducible overexpression)を与え、粗膜フラクションにおいて、GAL4 配列を欠くプラスミドから発現された受容体に匹敵する受容体蛋白質の著しく高 いレベルをもたらす(データ示さず)。ブタSSTR2配列を、蛋白質コード配 列の修飾なしにpJH18に導入した。従前、Kingらは、β2−アドレナリン受 容体のアミノ末端ドメインを同等のSTE2配列で置換することが、酵母におけ る効率のよい受容体の発現に必要であると報告した(16)。これと異なって、 酵母におけるブタSSTR2の機能的発現は、アミノ末端への酵母配列の付加を 何ら必要としない。GPA1プロモーターの制御下の、Gpa1pからの提案さ れたアミノ末端βγ−相互反応ドメインおよびラットGαi2(pLP82)から のカルボキシ末端受容体相互反応ドメインからなるキメラGα蛋白質を構築した 。発現されたSSTR2およびキメラGα蛋白質を含む酵母株を、接合シグナル 形質導入経路の成分をコードする遺伝子の欠失で修飾した酵母株(LY296) のブタSSTR2(pJH17、pJH18)およびGα蛋白質発現(pLP8 2)プラスミドでの形質転換により組み立てた。 大部分のG蛋白質結合受容体は高低両方のアゴニスト依存性親和状態を示す。 高い親和性アゴニスト結合は受容体の異種G蛋白質との機能的結合に依存する。 受容体がG蛋白質と結合しないか、非共役の場合、アゴニスト結合は低親和性で 、放射線標識アゴニスト飽和結合分析で検出できない。pJH17を有する細胞 からの粗酵母膜フラクションにおいて、アゴニスト、125I−tyr11−S−1 4は、高い親和性のブタSSTR2と飽和できる状態で結合し、(1)ブタSS TR2の機能的リガンド結合コンホーメイションが酵母で発現され、(2)受容 体がキメラGα蛋白質と機能的に結合し、高い親和性アゴニスト結合状態をもた らせたことを示した。観察された125I−tyr11−S−14結合部位の総数( Bmax=146fmol/mg)は、酵母α接合フェロモン受容体から得られた 値(200fmol/mg、参考文献17)と矛盾しなかった。 酵母で発現した場合、ブタSSTR2はアゴニスト選択性を保持した。選択性 および高感度バイオアッセイを、上記の遺伝的修飾およびブタSSTR2(pJ H18)とGpa1−Gαi2キメラ蛋白質(LP82)との発現を与えるプラス ミドを持つ酵母株(LY474)を用いて設計した。LY474細胞の用量依存 性増殖応答は適用したS−14、MK678およびソマトスタチンの周辺で明ら かであった(図23)。該アッセイは選択的で、増殖域の径はブタSSTR2に 対するリガンドの報告された親和性と比例し(S−14=MK678>ソマトス タチン)、種々の効力のリガンドを区別する該バイオアッセイの能力を反映した (18)。検知できる応答は、他のG蛋白質結合受容体(met−エンドケファ リン、オキシメタゾリン、イソプロテレノール、カルバコール)に選択性の種々 のアゴニストについても、ブタSSTR2を欠く酵母細胞によっても観察されな かった(データ示さず)。検知できる応答は、S−14の60nmolもの少量 で観察され、このバイオアッセイが極めて感度の高いことが示された。 本実施例で引用した文献 1.Brazeau,P.,W.Vale,R.Burgeus,N.Ling,M.Butcher,J.Rivierお よびR.Guillemin,Science,Vol.129,77−79,1973;免疫反応性 下垂体成長ホルモンの分泌を抑制する視床下部ポリペプチド。 2.Reisine,T.およびG.I.Bell,Trends Neurosci.,Vol.16,34− 38;ソマトスタチン受容体の分子生物学。 3.Meyerhof,W.,H.-J.Paust,C.SchonrockおよびD.Richter,DNA C ell Biol.,Vol.10,689−694,1991;特定のラット脳領域におい て発現した新規な推定的G蛋白質結合受容体をコードするcDNAのクローニン グ。 4.Bruno,J.F.,Y.Xu,J.SongおよびM.Berelowitz,Proc.Natl.Acad .Sci.USA,Vol.89,11151−11155,1992;脳特異性ソマト スタチン受容体の分子クローニングおよび機能的発現。 5.Kluxen,F.-W.,C.BrunsおよびH.Libbert,Proc.Natl.Acad.Sci.US A,Vol.89,4618−4622,1992;ラット脳ソマトスタチン受容体 の発現クローニング。 6.Li,X.-J.,M.Forte,R.A.North,C.A.RossおよびS.H.Snyder,J.Bi ol.Chem.,Vol.267,21307−21312,1992;脳に豊富なラッ トソマトスタチン受容体のクローニングおよび発現。 7.O'Carrol,A.-M..S.J.Lolait,M.KonigおよびL.Mahan,Mol. Pharmocol.,Vol.42,939−946,1992;ソマトスタチン−28に 対する選択的な親和性を有する視床下部ソマトスタチン受容体の分子クローニン グおよび発現。 8.Yasuda,K.,S.Rens-Domiano,C.D.Breder,S.F.Law,C.B.Saper ,T.ReisineおよびG.I.Bell.,J.Biol.Chem.,Vol.28,20422−2 0428,1992;アデニリルシクラーゼに結合した新規ソマトスタチン受容 体、SSTR3のクローニング。 9.Yamada,Y.,S.R.Post,K.Wang,H.S.Tager,G.I.BellおよびS.S eino,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,Vol.89,251−255,1992; 脳、胃腸管および腎臓で発現されたヒトおよびマウスのソマトスタチン受容体フ ァミリーのクローニングおよび機能的特徴。 10.Strnad,J.,C.M.Eppler,M.CorbettおよびJ.R.Hadcock,Biochem .Biophys.Res.Comm.,Vol.191,968−976,1993;ラットSS TR2ソマトスタチン受容体サブタイプが結合して環状AMP蓄積を阻害する。 11.Matsumoto,K.,Y.Yokogashi,Y.Fujinaka,C.Z.XhangおよびS.Sa ito,Biochem.Biophys.Res.Comm.,Vol.199,298−305,1994 ;ブタ・ソマトスタチン受容体2の分子クローニングおよびシーケンシング。 12.Sambrook,J.,E.F.FritschおよびT.Maniatis,1989,Molecula r Cloning,A Laboratory Handbook,Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harbor,NY. 13.Price,L.A.,E.M.Kajkowski,J.R.Hadcock,B.A.Ozenbergerお よびM.H.Pausch,1995,投稿中、哺乳類ソマトスタチン受容体のアゴニス ト依存活性に応じた酵母細胞増殖。 14.Rose,M.,F.WinstonおよびP.Hieter,1990,Methods in Yeast Genetics,Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harbor,NY. 15.Blumer,K.J.,J.E.RenekeおよびJ.Thorner,J.Biol.Chem.,Vol .263、10836−10842,1988;STE2遺伝子産物は、サッカ ロ ミセス・セレビシア(Saccharomyces cerevisiae)のα−因子受容体のリガンド 結合成分である。 16.King,K.,H.G.Dohlman,J.Thorner,M.G.CaronおよびR.J.Lefk owitz,Science,Vol.250、121−123,1990;哺乳類β2−アドレ ナリン受容体およびGα αサブユニットによる酵母接合シグナル形質導入の制 御。 17.Weiner,J.L.,C.Guttierez-SteilおよびK.J.Blumer,J.Biol.Ch em.,Vol.268,8070−8077,1993;酵母における受容体−G蛋 白質カップリングの崩壊はSST2−依存適応経路の機能を促進する。 18.Marback,P.,W.BauerおよびU.Briner,Horm Res.,Vol.29,54 −58,1988;ソマトスタチン・アナログの構造−機能関係。 実施例11 MSG5の欠失はアゴニストに対する応答感度を増加する。 シグナル形質導入系の持続性刺激に対する応答性は経時的に減少する。この現 象は、脱感作または適合(adaptation)として知られ、シグナル応答系の一般的 な特徴である。適合についての幾つかの分子メカニズムが、酵母接合シグナル形 質導入経路について記載されている(1)。SST2遺伝子における突然変異は 、適合欠損と、接合フェロモン感受性の増加とを与える(2および3)。ラット SSTR2を機能的に発現する酵母細胞による適用したソマトスタチンに対する 応答は、sst2突然変異細胞で大きく増加する(4)。その産物が適合応答に おける役割を果たす他の遺伝子における突然変異は同様な効果を有すると期待さ れる。推定蛋白質チロシンホスファターゼをコードするMSG5遺伝子における 突然変異は、接合フェロモン(5)に対する感度増加をもたらす。この研究では 、ラットSSTR2を発現する細胞におけるMSG5の欠失が、ソマトスタチン に対する感度を大きく増加する。MSG5突然変異の効果はSST2欠失突然変 異と相加する。二重変異株sst2 msg5細胞は、G蛋白質結合受容体とG 蛋 白質とに相互反応する化合物についての非常に感度のよいバイオアッセイの基礎 を形成する。 材料および方法 株の構築: 全ての分子生物学的操作は、標準的方法(6)に従って行った。 酵母株を構築した。増殖培地および培養条件は標準的方法に従った(7)。酵母 のDNA伝達形質転換は酢酸リチウム法を用いて行った。これらの実験で使用し た酵母株は、pS/PDe1およびマルチコピーYEpMSG5中、組換えms g5ΔLEU2対立遺伝子を用いて構築した。変化したMSG5レベルを有する 酵母株を、LY268(MATa ura3−52 trp1D63 his3 D200 leu2D1 ade2−101 lys2−801 gpa1Δh isG far1ΔLYS2 FUS1−HIS3 sst2ΔADE2,pJ H2,pLP82)のDNA伝達形質転換により構築し、MPY459(LY2 68 msg5ΔLEU2 sst2ΔADE2)およびMPY467(LY2 68 YEpMSG5)を得、また、LY288(LY268 SST2)から MPY458(LY288 msg5ΔLEU2 SST2)およびMPY46 6(LY288 YMSG5)を得た(4)。 バイオアッセイ: 酵母で発現したラットSSTR2の機能的分析を、標準的 方法(4)の変法を用いて行った。酵母株を、グルコース(2%)を含有し、ウ ラシル、トリプトファンおよびロイシンを欠く合成完全液体培地(SCD−ur a−trp−leu)2ml中で一夜増殖させ、残ったグルコースを洗浄、除去 し、SCガラクトース(2%)−ura−trp−leu液体培地5mlで一夜 増殖させた。溶融(55℃)SCガラクトース(2%)−ura−trp−le u−his寒天培地(35ml、オートクレーブする前に、濃NH4OHの添加 によりpH6.8に調整)に、この一夜培養物(2×104細胞/ml)を接種 し、四角のペトリ皿(9×9cm)中で平板とした。滅菌濾紙ディスクを固化し た寒天の表面に載せ、所定量のソマトスタチン(S−14)を含有する滅菌水1 0μlで飽和した。平板を30℃で3日間インキュベートした。ソマトスタチン (S−14)はBachemからのものであった。 結果: MSG5の欠失はリガンドに対する感度増加を促進する。MSG5遺 伝子産物の発現の変動効果を、ラットSSTR2を発現する細胞によるS−14 に対する増殖応答の比較により評価した(図24)。MSG5適合機能を排除す る突然変異が適用したS−14に対するバイオアッセイの感度を増加するものと 期待されるが、MSG5の過剰発現は、増殖応答を鈍くするはずである。期待し たように、適用したS−14に対する用量依存性増殖応答がLY288(SST 2 MSG5)について観察された。期待どおり、MPY458におけるMSG 5遺伝子の欠失は、バイオアッセイの感度を実質的に向上させる。MPY458 の増殖応答は、LY268(sst2ΔADE2 MSG5)によって示された 応答に匹敵する。両方の遺伝子における突然変異の効果は二重変異株MPY45 9(msg5ΔLEU2 sst2ΔADE2)でも観察され、増殖応答にさら なる向上を示した。SST2(MPY466)およびsst2ΔADE2(MP Y467)株におけるMSG5の過剰発現は増殖応答を激しく減少させた。 本実施例で引用した文献 1.Sprague,G.およびJ.W.Thorner,J.R.Pringle,E.W.JonesおよびJ .R.Broach,Gene expression,2,1992,Cold Spring Harbor Laborator y Press,Cold Spring Harbor,NY.;サッカロミセス・セレビシアの接合過程 におけるフェロモン応答およびシグナル形質導入。 2.Chan,R.K.およびC.A.Otte,Mol.Cell.Biol.,Vol.2,11−2 0,1982;α因子および因子フェロモンによるG1停止に対して超感受性の サッカロミセス・セレビシア変異株の単離および遺伝的分析。 3.Chan,R.K.およびC.A.Otte,Mol.Cell.Biol.,Vol.2,21−2 9,1982;α因子および因子フェロモンによるG1停止に対して超感受性の サッカロミセス・セレビシア変異株の生理学的特徴付け。 4.Price,L.A.,E.M.Kajkowski,J.R.Hadcock,B.A.Ozenbergerおよ びM.H.Pausch,1995,投稿中、哺乳類ソマトスタチン受容体のアゴニスト 依存活性に応じた酵母細胞増殖。 5.Doi,K.,A.Gartner,G.Ammerer,B.Errede,H.Shinkawa,K.Sugimo toおよびK.Matsumoto,EMBO J.,Vol.13、61−70,1994;MSG5 、新規蛋白質ホスファターゼは、サッカロミセス・セレビシアにおけるフェロモ ン応答に対する適応を促進する。 6.Sambrook,J.,E.F.FritschおよびT.Maniatis,1989,Molecular Cloning,A Laboratory Handbook,Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Ha rbor,NY. 7.Rose,M.,F.WinstonおよびP.Hieter,1990,Methods in Yeast Ge netics,Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harbor,NY. 実施例12 酵母におけるヒト成長ホルモン放出因子(GRF)の機能的発現 成長ホルモン放出因子(GRF)は下垂体からの成長ホルモン分泌の強力な刺 激剤である(1)。GRFの効果は、該ホルモンの高親和性、原形質膜局在GR F受容体に対する結合を介して導入される。GRF受容体および関連するセクレ チン群受容体は、7−トランスメンブラン・ドメイン、広範な種々の細胞外シグ ナルに対する応答を伝達するG蛋白質結合受容体スパーファミリーのサブファミ リーを含み、大きなアミノ末端リガンド結合ドメインの存在によって区別される (2)。酵母におけるヒトGRF受容体の機能的発現(3)は、新しい種選択性 アゴニストの迅速なスクリーニングを可能にし、新しいGRF受容体リガンドの 合理的設計に必要なGRF受容体の構造的様相の分子的特徴付を容易にするはず である。GRFアゴニストは、農業動物に使用するための新しい群の成長促進剤 に相当し、また、身長の小さい小児の成長管理におけるヒトの治療的適用も見出 しうる。 材料および方法 プラスミドの構築: 全ての分子生物学操作は標準的方法(4)で行った。ヒ トGRF受容体(3)は、5’および3’末端でBamHI部位を導入するオリ ゴヌクレオチド・プライマー(5’ATAGGATCCAAAATGGACCG CCGGATGTGTGGGGG、3’ATATGGATCCCTAGCACA TAGATGTCAG)を用いるPCRにより、ヒト脳cDNAライブラリーか らクローンした。BamHI消化PCRフラグメントを正しい配向でBamHI カットpMP3に挿入し、GRF受容体発現プラスミド、pJH25を構築した (5)。この研究で使用したGα蛋白質発現プラスミドは、pLP83において 47個のカルボキシ末端アミノ酸をコードするDNA配列をGαs(pLP12 2)のそれと置換することにより構築した。 株の構築: 酵母株を構築した。増殖培地および培養条件は標準的方法に従っ た(6)。酵母のDNA伝達形質転換は酢酸リチウム法を用いて行った。本報告 の全ての実験の基礎に使用した酵母株は、組換え対立遺伝子を用いる逐次挿入欠 失により構築した。ヒトGRFを発現する酵母株を、pJH25、ついで、キメ ラGαs蛋白質発現プラスミド、pLP122(5)を用いる、LY296(M ATa ura3−52 trp1Δ63 his3Δ200 leu2Δ1 ade2−101 lys2−801 gpa1ΔhisG far1ΔLYS 2 FUS1−HIS3 sst2ΔADE2、参考文献5)の逐次DNA伝達 形質転換により構築した。 バイオアッセイ: 酵母で発現したヒトGRFの機能的分析を、標準的方法 (5)の変法を用いて行った。酵母株を、グルコース(2%)を含有し、ウラシ ルおよびトリプトファンを欠く合成完全液体培地(SCD−ura−trp)2 ml中で一夜増殖させ、残ったグルコースを洗浄、除去し、SCガラクトース( 2%)−ura−trp液体培地5mlで一夜増殖させた。溶融(55℃)SC ガラクトース(2%)−ura−trp−his寒天培地(30ml、オートク レーブする前に、濃KOHまたはNH4OHの添加によりpH6.8に調整)に 、この一夜培養物(2×104細胞/ml)を接種し、四角のペトリ皿(9×9 cm)中で平板とした。滅菌濾紙ディスクを固化した寒天の表面に載せ、所定量 の指定した化合物を含有する滅菌水10μlで飽和した。平板を30℃で3日間 インキュベートした。ヒトGRF(hGRF(1−29)−NH2)、(D−a la2)−hGRF(1−29)−NH2およびmet−エンケファリンはBachem からのものであった。オキシメタゾリン、イソプロテレノールおよびカルバコー ルはSigmaからのものであった。 結果:ヒトGRF受容体に結合するGRFが酵母で発現した。酵母におけるヒ トGRF受容体の高レベルの機能的発現は、有用なバイオアッセイの開発のため の必要な前提条件であった。該GRF受容体cDNAを、プラスミドpJH25 中でGAL1プロモーターの制御下に置いた。これらの構築物も、ガラクトース 誘導遺伝子についての転写活性蛋白質Gal4pの誘導過剰発現を与え、粗膜フ ラクションにおいて、GAL4配列を欠くプラスミドから発現された受容体に匹 敵する受容体蛋白質の著しく高いレベルをもたらす(データ示さず)。GRF受 容体配列を、蛋白質コード配列の修飾なしにpJH25に導入した。従前、King らは、β2−アドレナリン受容体のアミノ末端ドメインを同等のSTE2配列で 置換することが、酵母における効率のよい受容体の発現に必要であると報告した (9)。これとは異なり、酵母におけるGRF受容体の機能的発現は、アミノ末 端への酵母配列の付加を何ら必要としない。GPA1プロモーターの制御下、G pa1pからの提案されたアミノ末端βγ−相互反応ドメインおよびラットGα s(pLP122)からのカルボキシ末端受容体相互反応ドメインからなるキメ ラGα蛋白質を構築した。発現されたGRF受容体およびキメラGα蛋白質を含 む酵母株を、接合シグナル形質導入経路の成分をコードする遺伝子の欠失で修飾 した酵母株(LY296)のヒトGRF受容体(pJH25)およびキメラGp al−Gαs蛋白質発現(pLP122)プラスミドでの形質転換により組み立 てた。 ヒトGRF受容体は、酵母で発現させると、アゴニスト選択性を保持した。上 記の遺伝的修飾と、ヒトGRF受容体(pJH25)およびGpal−Gαsキ メラ蛋白質(pLP122)の発現を与えるプラスミドとを有する酵母株(CY 990)を用いて選択性の高感度のバイオアッセイを設計した。CY990細胞 の用量依存性増殖応答はGRFのアゴニスト・アナログ[hGRF(1−29) −NH2、図25A]の周辺で明であり、アンタゴニスト・アナログ[(D−a rg2)−hGRF(1−29)−NH2、図25B]の共投与により阻害された 。アッセイは選択的であり、検知できる応答は、他のG蛋白質結合受容体(me t−エンドケファリン、オキシメタゾリン、イソプロテレノール、カルバコール )に選択性の種々のアゴニストについても、GRF受容体を欠く酵母細胞によっ ても観察されなかった(データ示さず)。検知できる応答は、GRFの20nm olまで観察され、このバイオアッセイが極めて高い感度であることが示された 。 本実施例で引用した文献 1.Bohlen,P.F.Esch,P.Brazeau,N.LingおよびGuillemin.,Biochem. Biophys.Res.Comm.,Vol.116,726−734,1983;ブタ下垂体成 長ホルモン放出因子の単離および特徴付け。 2.Segre,G.V.およびS.R.Goldring,Trends Endo.Metab.,Vol.4,3 09−314,1993;新たに発見されたG蛋白質結合受容体ファミリーに属 する、セクレチン、カルシトニン、パラチロイド・ホルモン(PTH)/PTH −放出ペプチド、バソアクティブ・インテスティナル・ポリペプチド、グルカゴ ン様ペプチド1、成長ホルモン放出因子およびグルカゴンに対する受容体。 3.Gaylinn,B.D.,J.K.Harrison,J.R.Zysk,C.E.Lyons.,K.R.Ly nchおよびM.O.Thorner,Mol.Endocrinol.,Vol.7,77−84,1993 ;成長ホルモン放出ホルモンに対するヒト下垂体前葉受容体の分子クローニング および発現。 4.Sambrook,J.,E.F.FritschおよびT.Maniatis,1989,Molecular Cloning,A Laboratory Handbook,Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Ha rbor,NY. 5.Price,L.A.,E.M.Kajkowski,J.R.Hadcock,B.A.Ozenbergerおよ びM.H.Pausch,1995,投稿中、哺乳類ソマトスタチン受容体のアゴニスト 依存活性に応じた酵母細胞増殖。 6.Rose,M.,F.WinstonおよびP.Hieter,1990,Methods in Yeast Ge netics,Cold Spring Harbor Press,Cold Spring Harbor,NY. 7.Blumer,K.J.,J.E.RenekeおよびJ.Thorner,J.Biol.Chem.,Vol. 263、10836−10842,1988;STE2遺伝子産物は、サッカロ ミセス・セレビシア(Saccharomyces cerevisiae)のα−因子受容体のリガンド 結合成分である。 8.Strnad,J.,C.M.Eppler,M.CorbettおよびJ.R.Hadcock,Biochem. Biophys.Res.Comm.,Vol.191,968−976,1993;ラットSST R2ソマトスタチン受容体サブタイプが結合して環状AMP蓄積を阻害する。 9.King,K.,H.G.Dohlman,J.Thorner,M.G.CaronおよびR.J.Lefkow itz,Science,Vol.250、121−123,1990;哺乳類β2−アドレナ リン受容体およびGsαサブユニットによる酵母接合シグナル形質導入の制御。 10.Weiner,J.L.,C.Guttierez-SteilおよびK.J.Blumer,J.Biol.Ch em.,Vol.268,8070−8077,1993;酵母における受容体−G蛋 白質カップリングの崩壊はSST2−依存適応経路の機能を促進する。 実施例13 STE50の過剰発現は、酵母バイオアッセイの感度を高める。 適合についての幾つかの分子メカニズムが酵母接合シグナル形質導入経路に関 して記載されている(1)。これらのメカニズムの1つ以上の改変は、脱感作経 路を変え、そのため、アゴニストの受容体への結合により開始されるシグナルを 引き延ばすことにより、バイオアッセイの感度を高めるのに役立つはずである。 該酵母バイオアッセイの感度に対するsst2突然変異の影響は、先に記載した (実施例6)。sst2における遺伝的修飾についての改変と同様、酵母STE 50遺伝子の過剰発現が同様な効果を有すると推定されたが(2)、異なる作用 のメカニズムによるものであった(2および3)。STE50遺伝子を単離し、 高コピー数プラスミド中の強力な構成プロモーターの制御下に置いた。発現した SSTR2ソマトスタチン受容体を介する哺乳類ホルモン、ソマトスタチンに対 して応答するように操作した酵母が、STE50が過剰発現すると、より強く応 答することが判明した。 材料および方法 STE50発現プラスミドの構築: 細菌株の増殖およびプラスミドの操作は 標準的方法(4)で行った。STE50についての蛋白質コード配列を、公知の 配列(2)を試験し、選択したオリゴヌクレオチドーを用いるポリメラーゼ・チ ェイン・リアクション(PCR)により増幅した。センス・オリゴヌクレオチド (5’−GTCGACAAATCAG ATG GAG GGT AAA CA G G−3’)は翻訳開始コドン(アンダーラインを付した)およびSalI制 限部位を含み、アンチセンス・オリゴヌクレオチド(5’−GAGCTCA TA GAG TCT TCC ACC GGG GG−3’)は、翻訳停止コ ドン(アンダーラインを付した)およびSacI制限部位を含んだ。これらのオ リゴヌクレオチドを標準的なPCRでプライマーとして使用し、サッカロミセス ・ セレビシア・ゲノムDNAからSTE50を増幅した。1,100塩基対増幅生 成物をpCR2ベクター(Invitrogen Corp.,San Diego,CA)にクローンし、 DNA配列を確認した。ついで、STE50配列をSalI−SacI制限フラ グメント上に単離し、pADH発現ベクター(5)にクローンし、強力な構成A DH1プロモーターの制御下、STE50発現に供した。このプラスミドをpO Z162と命名した。 酵母株の構築: 酵母株の増殖および形質転換はRoseらの方法に従って行った (6)。ソマトスタチン受容体発現株LY268(MATa ura3−52t rp1Δ63 his3Δ200 leu2Δ1 ade2−101 lys2 −801 gpa1ΔhisG far1ΔLYS2 FUS1−HIS3 s st2ΔADE2、pJH2、pLP82)は、先の実施例およびPriceら(7 )によって記載されている。LY268株をSTE50発現プラスミドpOZ1 62またはpADHベクターのいずれかで形質転換した。これらの株を、各々、 CY560およびCY562と命名した。 バイオアッセイ: 酵母で発現したSSTR2ソマトスタチン受容体発現のバ イオアッセイは先の実施例およびPriceら(7)によって記載されている。要約 すると、酵母株を、グルコース(2%)を含有し、ウラシル、トリプトファンお よびロイシンを欠く合成完全液体培地(SCD−ura−trp−leu)2m l中で一夜増殖させ、残ったグルコースを洗浄、除去し、SCガラクトース(2 %)−ura−trp−leu液体培地5mlで一夜増殖させた。溶融(52℃ )SCガラクトース(2%)−ura−trp−leu−his寒天培地(30 ml、オートクレーブする前に、KOHの添加によりpH6.8に調整)に、こ の一夜培養物0.06mlを接種し、最終細胞密度約105細胞/ml)とし、 四角のペトリ皿(9×9cm)中で平板とした。滅菌濾紙ディスクを固化した寒 天の表面に載せ、所定量のソマトスタチン−14(Bachem Biosceince Inc.,Ph iladelphia,PA)またはα接合フェロモン(Sigma,St.Louis,MO)を含有 する滅菌水10μlで飽和した。平板を30℃で3日間インキュベートした。 結果: 酵母バイオアッセイの感度に対するSTE50過剰発現の影響を、S TE50発現のレベルだけが相異する株と比較して試験した(図26)。STE 50過剰発現株CY560または対照株CY562を含有させたバイオアッセイ 平板を作成した。これらの株のソマトスタチンまたは酵母フェロモンに対する応 答を、材料および方法に記載のとおり試験した。野生型酵母Gα遺伝子、GPA 1が破壊され、キメラGpal/Gα12蛋白質を発現する遺伝子に機能的に置換 されたので、両株とも酵母フェロモンに対しては非常に弱い応答を有していた( 7)。このキメラGα蛋白質は酵母フェロモン受容体と、効率的には相互反応し ない。しかし、これらの細胞のソマトスタチンに対する応答は強力である(図2 6)。予想されたように、STE50の過剰発現はより強力な応答をもたらせた (図26a)。これらのデータは、STE50の過剰発現が、たとえ、リガンド および受容体が異種源から由来したとしても、STE50の過剰発現が、酵母シ グナル形質導入経路に結合したG蛋白質結合受容体を介して作用するリガンドに 対する一種の過敏症を生じることを示している。 本実施例で引用した文献 1.Sprague,G.およびJ.W.Thorner,J.R.Pringle,E.W.JonesおよびJ .R.Broach,Gene expression,2,1992,Cold Spring Harbor Laborator y Press,Cold Spring Harbor,NY.;サッカロミセス・セレビシアの接合過程に おけるフェロモン応答およびシグナル形質導入。 2.Ramezani-Rad M.,Xu.G.,Hollenberg C.P.,Mol.Gen.Genet.,Vol .236,145−154,1992;サッカロミセス・セレビシアにおける接 合の初期段階において接合の活性化に必要な新規遺伝子、STE50。 3.Chan,R.K.およびC.A.Otte,Mol.Cell.Biol.,Vol.2,11−2 0,1982;α因子および因子フェロモンによるG1停止に対して超感受性の サッカロミセス・セレビシア変異株の単離および遺伝的分析。 4.T.Maniatis,E.F.FritschおよびSambrook,J.,1982,Molecular Cloning,Cold Spring Harbor Laboratory Press. 5.Martin G.A.,Viskochil D.,Bollag G.,et al,Cell,Vol.63, 843−849,1990;神経線維腫症タイプ1遺伝子生成物のGAP関連ド メインはras p21と相互反応する。 6.Rose,M.,F.WinstonおよびP.Hieter,1990,Methods in Yeast Ge netics,Cold Spring Harbor Laboratory Press. 7.Price,L.A.,E.M.Kajkowski,J.R.Hadcock,B.A.Ozenbergerおよ びM.H.Pausch,1995,投稿中、哺乳類ソマトスタチン受容体のアゴニスト 依存活性に応じた酵母細胞増殖。 実施例14 ソマトスタチン受容体アゴニストおよび/または アンタゴニスト特性を有する化合物の同定 ソマトスタチン・アゴニスト特性を有する新規サブタイプ選択性化合物は、種 々のタイプの癌の検出および処置に著しい治療学的素質を有する。ソマトスタチ ン。アンタゴニスト特性を有する化合物は、農業種において成長ホルモンの放出 を促進するのに有用でありうる。増加した成長ホルモンの放出は、成長遂行およ び肉質改善に有用でありうる。これらの目的で、所望のソマトスタチン・アゴニ ストおよび/またはアゴニスト特性を有する化合物を分析するための、酵母ベー スの、メカニズム・ベースのスクリーニング・アッセイを開発した。 バイオアッセイ: ソマトスタチン・アゴニストおよび/またはアンタゴニス ト特性を有する化合物を検出するために開発されたバイオアッセイを、SSTR 2を機能的に発現する酵母株(LY364:MATa ura3−52 trp 1Δ63 his3Δ200 leu2Δ1 ade2−101 lys2−8 01 gpa1ΔhisG far1ΔLYS2 FUS1−HIS3 sst 2ΔADE2、pJH2、pLP82)を用いて行った。アッセイは、標準的な 方法の変法を用いて行った。Y364を、グルコース(2%)を含有し、ウラシ ルおよびトリプトファンを欠く合成完全液体培地(SCD−ura−trp)2 ml中で一夜増殖させ、残ったグルコースを洗浄、除去し、SCガラクトース( 2%)−ura−trp−leu液体培地5mlで一夜増殖させた。溶融(55 ℃)SCガラクトース(2%)−ura−trp−his寒天培地(150ml 、オートクレーブする前に、濃KOHまたはNH4OHの添加によりpH6.8 に調整)に、この一夜培養物(2×104細胞/ml)を接種し、四角のペトリ 皿(500cm2)中で平板とした。アンタゴニストのアッセイには、注ぐ前に 溶融寒天にソマトスタチン(20nM S−14)を加えた。滅菌濾紙ディスク を固化した寒天の表面に載せ、所定量の候補化合物を含有する滅菌水10μlで 飽和した。平板を30℃で3日間インキュベートした。 結果: 一次スクリーニングで活性な化合物を再アッセイし、結果を図27に 示した。左側のパネルは、ソマトスタチン・アゴニスト特性を有する化合物につ いてのアッセイの結果である。実質的な成長促進活性を示した4つの化合物は、 ソマトスタチン・アゴニスト特性を有すると期待された。一番下の4つの位置に 見られる化合物は、コントロールとして適用した種々の量のソマトスタチンであ る。右側のパネルは、ソマトスタチン・アンタゴニスト活性を有する化合物につ いての結果を示している。アンタゴニスト・バイオアッセイにおいて、ソマトス タチンは注ぐ前の溶融寒天に添加している。このようにして、平板内の全ての細 胞に、ソマトスタチンに応じた増殖を導入する。適用した、アンタゴニスト特性 を有する活性化合物が寒天培地内に拡散し、そのなかの細胞と接触するにつれ、 ソマトスタチンによって誘導された増殖応答が妨害され、増殖阻害の透明域を生 じる。数種の化合物が検知できる増殖阻害特性を示した。 実施例15 STE2配列のSSTR2のアミノ末端への融合は、ソマトスタチンに応じたシ グナル効率を減じる。 一般にG蛋白質結合受容体、特に、SSTR2の酵母における高レベルの機能 的発現が、有用なバイオアッセイの開発に必須の前提条件であった。Kingらは、 β2−アドレナリン受容体のアミノ末端ドメインを同等のSTE2配列で置換す ることが、酵母における効率のよい受容体の発現に必要であると報告した。この 仮説およびSTE2配列の酵母におけるソマトスタチン受容体発現に対する影響 をテストするため、ラットSSTR2cDNAを、プラスミドpJH1およびp JH2で、GAL1プロモーターの制御下に置いた。これらの構築物は、ガラク トース誘導遺伝子についての転写活性化蛋白質であるGal4pの誘導過剰発現 を与え、GAL4配列を欠くプラスミドから発現された受容体に匹敵する、粗膜 フラクションにおける著しく高められたレベルの受容体蛋白質をもたらす(デー タ示さず)。SSTR2発現プラスミドpJH1において、SSTR2の最初の 13個のアミノ酸をコードするDNA配列を、STE2の最初の23個のアミノ 酸をコードする配列と置換した(図11)。ラットSSTR2配列を、蛋白質コ ード配列の修飾なしにpJH2に導入した。これらの構築物を含む酵母株(LY 322:MATa ura3−52 trp1Δ63 his3Δ200 le u2Δ1 ade2−101 lys2−801 gpa1ΔhisG far 1ΔLYS2 FUS1−HIS3 sst2ΔADE2、pJH1、pLP8 2;LY268:MATa ura3−52 trp1Δ63 his3Δ20 0 ade2−101 lys2−801 gpa1ΔhisG far1ΔL YS2 FUS1−HIS3 sst2ΔADE2、pJH2、pLP82)は 、GPA1プロモーターの制御下、Gpalpからの提案されたアミノ末端βγ 相互反応ドメインおよびラットGαi2からのカルボキシ末端受容体相互反応ドメ インからなるキメラGα蛋白質の発現を与えるプラスミド(pLP82)を有す る。 これらの株の適用したソマトスタチン(S−14)に対する応答の大きさを測定 した(図28)。LY268細胞は、適用したS−14に対して旺盛な増殖応答 を示し、ラットSSTR2が、酵母で機能的に発現されるためには、STE2配 列を必要としないことを示した。LY268細胞の増殖応答は、LY322細胞 で示されたよりも、実質的に大きかった(図28B)。これらの株での唯一の差 異は、LY322において見られるJH1中に、STE2配列が存在することだ けである。かくして、SSTR2のアミノ末端の、STE2の同等なセグメント による置換は、適用されたソマトスタチンに応じたシグナルの効率を大きく減じ る。Kingらの知見にもかかわらず、異種G蛋白質結合受容体の酵母における発現 は、機能的発現のための、いずれの酵母蛋白質からのアミノ末端蛋白質コード配 列をも必要としない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI C12R 1:865) (C12P 21/02 C12R 1:865) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,FI,GE,HU,JP,KG,KP,KR,KZ ,LK,LT,LV,MD,MG,MN,NO,NZ, PL,RO,RU,SD,SI,SK,TJ,TT,U A,US,UZ (72)発明者 ハドコック,ジョン・リチャード アメリカ合衆国08060ニュージャージー州、 マウント・ハリー、ノッティンガム・ウェ イ36番 (72)発明者 プライス,ローラ・アリシア アメリカ合衆国19047ペンシルベニア州、 ラングホーン、カンタベリー・アベニュー 181番 (72)発明者 カジコウスキ,アイリーン・マリー アメリカ合衆国08551ニュージャージー州、 リンゴーズ,リリービレ・ロード336番 (72)発明者 キアシュ,ドナルド・リチャード アメリカ合衆国08540ニュージャージー州、 プリンストン、ターヒューン・ロード152 番 (72)発明者 チャレフ,デボラ・ターディー アメリカ合衆国08534ニュージャージー州、 ペニングトン、アルビダ・ドライブ31番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.異種G蛋白質結合受容体をコードする第1のヌクレオチド配列およびG蛋 白質複合体の全体または一部をコードする第2のヌクレオチド配列からなる形質 転換された酵母細胞。 2.第1のヌクレオチド配列が、β2−アドレナリン受容体、α2−アドレナ リン受容体、5HT−1A受容体、ムスカリン性アセチルコリン受容体、成長ホ ルモン放出因子受容体、コレシストキニン受容体、アデノシン受容体およびソマ トスタチン受容体からなる群から選ばれる請求項1記載の形質転換された酵母細 胞。 3.第2のヌクレオチド配列が、酵母Gα、異種GαおよびキメラGαからな る群から選ばれるGα蛋白質をコードする請求項1記載の形質転換された酵母細 胞。 4.第2のヌクレオチド配列が、酵母Gα、異種GαおよびキメラGαからな る群から選ばれるGα蛋白質をコードする請求項2記載の形質転換された酵母細 胞。 5.さらに、フェロモン−応答プロモーターおよび該フェロモン−応答プロモ ーターの下流に位置し、それと機能可能に結合するリポーター遺伝子を含む請求 項1〜4のいずれか1項に記載の形質転換した酵母細胞。 6.さらに、フェロモン−応答プロモーターおよび該フェロモン−応答プロモ ーターの下流に位置し、それと機能可能に結合するリポーター遺伝子を含み、該 リポーター遺伝子が、HIS3、G418r、URA3、CYH2、LYS2、 CAN1およびLacZ遺伝子からなる群から選ばれる請求項1〜4のいずれか 1項に記載の形質転換した酵母細胞。 7.さらに、リポーター遺伝子構造FUS1−HIS3を含む請求項1〜4の いずれか1項に記載の形質転換した酵母細胞。 8.さらに、fus3、far1、sst2、sgv1、ste2、ste3 、pik1、msg5、sig1、afr1およびSTE50からなる群から選 ば れる少なくとも1つの遺伝子突然変異を含む請求項1〜4のいずれか1項記載の 酵母細胞。 9.該突然変異が欠失である請求項8記載の酵母細胞。 10.該突然変異が過剰発現である請求項8記載の酵母細胞。 11.該遺伝子がSTE50である請求項10記載の酵母細胞。 12.SST2、STE50、SGV1、STE2、STE3、PIK1、M SG5、SIG1およびAFR1からなる群から選ばれる遺伝子における少なく とも1つの突然変異と共に、さらに、FAR1遺伝子における1つの突然変異を 含む請求項3記載の酵母細胞。 13.さらに、リポーター遺伝子構造を含む請求項12記載の酵母細胞。 14.リポーター遺伝子がFUS1−HIS3である請求項13記載の酵母細 胞。 15.さらに、SCG1/GPA1遺伝子に突然変異を含む請求項3記載の酵 母細胞。 16.異種Gαサブユニットが、Gsサブユニット、Giサブユニット、Go サブユニット、Gzサブユニット、Gq、G11およびG16からなる群から選 ばれるサブユニットからなる請求項3または13記載の酵母細胞。 17.Gαサブユニットがキメラサブユニットである請求項3または13記載 の酵母細胞。 18.Gαサブユニットが、酵母GPA1/SCG1のアミノ末端ドメインお よび異種Gα12のカルボキシ末端ドメインからなるキメラサブユニットである請 求項3または13記載の酵母細胞。 19.GαサブユニットがGα12で、Gβγ複合体が内因性酵母Gβγ複合体 である請求項3または13記載の酵母細胞。 20.さらに、異種G蛋白質受容体をコードするヌクレオチド配列の上流に位 置し、それと機能可能に結合してキメラG蛋白質結合受容体をコードする、酵母 G蛋白質結合受容体をコードするヌクレオチド配列の少なくとも一部を含む請求 項1記載の酵母細胞。 21.酵母G蛋白質結合受容体の全部または一部をコードするヌクレオチド配 列がSTE2およびSTE3からなる群から選ばれる酵母遺伝子を含む請求項2 0記載のキメラ受容体。 22.さらに、酵母ヌクレオチド配列および異種G蛋白質からの配列からなる キメラG蛋白質をコードするヌクレオチド配列を含む請求項21記載の酵母細胞 。 23.さらに、異種Gβγ複合体を含む請求項3、14および20のいずれか 1項に記載の酵母細胞。 24.請求項20のヌクレオチド配列でコードされるキメラG蛋白質結合受容 体。 25.異種G蛋白質結合受容体を酵母細胞の細胞膜中に発現することのできる ヌクレオチド発現ベクター。 26.さらに、Gα、βおよびγ蛋白質を酵母細胞中に発現できる請求項25 記載のヌクレオチド発現ベクター。 27.a)請求項1の形質転換された酵母細胞培養物を用意し、 b)該細胞に選択した化合物を接触させて、細胞表面に発現された異種G蛋白 質受容体に該化合物を結合させ、 c)該化合物の結合による異種G蛋白質結合受容体の活性化の指標として該細 胞の増殖を測定する工程からなることを特徴とする酵母細胞の表面に発現された 異種G蛋白質結合受容体に対するリガンド結合の効果を測定するための化合物の 分析法。 28.(a)異種発現受容体の同族アゴニストを含む寒天培地で酵母細胞を平 板培養して請求項1の酵母細胞培養物を用意し、 (b)寒天平板に選択した化合物を塗布し、 (c)異種受容体のアゴニスト依存活性化を阻止する化合物を同定することか らなる細胞増殖についての影響を測定する請求項27記載の化合物の分析法。 29.さらに、異種アデニリルシクラーゼ、異種G蛋白質結合カリウムチャン ネルおよび異種PLC−βからなる群から選ばれるリポーター系を含む請求項1 〜4のいずれか1項記載の形質転換された酵母細胞。
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