【発明の詳細な説明】
改善された安定性を有する人工日焼け組成物
本発明は、ヒト皮膚に人工日焼け色を形成する上で有用な組成物に関する。こ
れらの組成物は改善された化学的及び物理的安定性を示す。これらの組成物はジ
ヒドロキシアセトンと、メタ重亜硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩及びそれらの
混合物からなる群より選択される塩と、局所キャリアを含んでいる。別の態様に
おいて、これらの組成物は日焼け止め剤も含んでおり、紫外線の有害効果から皮
膚を保護する上で有用である。
発明の背景
日焼け外観は健康で、精力的及び活動的な生活のシンボルである。しかしなが
ら、皮膚で日光及び他の紫外線源のダメージ作用は詳しく文献に記載されている
。これらの作用は累積的で潜在的に重大であり、日焼け、皮膚がん及び皮膚の早
期老化を含む。紫外線への暴露に伴うこれらの作用はDeSimone,"Sunscreen and
Suntan Products" (日焼け止め及び日焼け製品),Handbook of Nonprescription
Drugs,7th Ed.,Chapter 26,pp.499-511(American Phamaceutical Association,
Washington,D.C.:1982);Grove 及びForbes,"A Method for Evaluating the Pho
toprotection Action of Sunscreen Agents Against UV-A Radiation" (UV‐
Aに対する日焼け止め剤の光防護作用を評価するための方法),International Jo
urnal of Cosmetic Science,4,pp.15-24(1982);1983年6月7日付で発行さ
れたDePoloの米国特許第4,387,089号明細書で更に十分に記載されてい
る;それらすべての開示は参考のためそれら全体で本明細書に組み込まれる。
日焼け止め剤は日光防護に用いられる最も普通の剤である。しかしながら、日
焼け止め剤は化粧上望ましい日焼け反応を阻止するか又はかなり消失させる欠点
も有している。このため、個人が紫外線からの保護に日焼け止め剤を用いるとす
れば、彼又は彼女は上記日焼け外観を犠牲にしてそうするのである。更に、たと
え個人が日焼け色を得るために紫外線への暴露に伴うリスクを進んで受け入れる
としても、時間的拘束、気象条件等のせいでそうすることが実際的でないか又は
不可能になる状況がある。したがって、紫外線への暴露の必要性なしにいつでも
望むときに皮膚に日焼け外観を与える製品を開発することが高度に望まれる。
ジヒドロキシアセトンがヒト皮膚に局所適用されたときに日焼け外観、即ち人
工日焼け色を形成することは、通常知られている。1987年11月24日付で
発行されたTurnerの米国特許第4,708,865号明細書は皮膚を日焼け色に
するジヒドロキシアセトンのヒドロアルコール溶液の使用について記載している
;1984年8月21日付で発行されたWelters の米国特許第4,466,80
5号明細書はジヒドロキシアセトンを含有したヘア及びスキン着色処方物につい
て記載している;1960年8月16日付で発行されたAndreadis らの米国特許
第2,949,403号明細書は油性ベース中にジヒドロキシアセトンを含有し
た人工日焼け処方物について記載している。
ジヒドロキシアセトンは熱、光及び水分に対して比較的感受性である。ジヒド
ロキシアセトンを含有した製品は通常短い貯蔵寿命を有し、経時的に黒ずんで不
快な異臭を発して、それに伴い製品効能を失う傾向があることも知られている。
ジヒドロキシアセトンは処方中の他成分、特にアミン、アミノ酸等のような含窒
素化合物と反応しうる。実際に、理論に制限されることなく、ジヒドロキシアセ
トンは皮膚の含窒素タンパク質との反応でヒト皮膚に人工日焼け色を形成すると
考えられる。L.Goldman ら,"Investigative Studies with the Skin Coloring A
gents Dihydroxyacetone and Glyoxal"(皮膚着色剤ジヒドロキシアセトン及びグ
リオキサールでの調査研究),The Journal of Investigative Dermatology,vol.3
5,pp.161-164(1960);E.Wittgensteinら,"Reaction of Dihydroxyacetone(DHA)
with Human Skin Callus and Amino Compounds"(ジヒドロキシアセトン(DHA
)とヒト皮膚肥厚及びアミノ化合物との反応),The Journal of Investigative D
ermatology,vol.36,pp.283-286(1961);A.Meybeck,"A Spectroscopic Study of
the Reaction Products of Dihydroxyacetone with Amino Acids"(ジヒドロキシ
アセトンとアミノ酸との反応生成物のスペクトル研究),J.Soc.Cosmet.Chem.,25-
35(1977)参照;これらのすべては参考のためそれら全体で本明細書に組み込まれ
る。ジヒドロキシアセトンと含窒素化合物とのこの不適合性は、過去に人工日焼
け製品の処方範囲を制限してきた。
BHA、BHT及びビタミンEのような慣用的安定剤及び酸化防止剤は、ジヒ
ドロキシアセトンを含有した人工日焼け組成物を安定化させる上で無効である。
意外にも、メタ重亜硫酸塩、亜硫酸塩及び亜硫酸水素塩のようなある塩はジヒド
ロキシアセトンを含有した人工日焼け組成物の安定性をかなり高めることが、本
発明でわかった。酸化防止剤としてメタ重亜硫酸塩の使用は医薬品分野で知られ
ているが、しかしながらそれらの使用は典型的には極端に低いレベル、例えば0
.005%に制限されていた。本発明において、かなり高いレベル、即ち約0.
025〜約5%範囲のレベルにあるメタ重亜硫酸、亜硫酸及び亜硫酸水素塩のよ
うな塩は、安定性の予想外な増強を行うことがわかった。この増加した安定性は
、増加した製品貯蔵寿命、良好な製品効能、製品の美的特徴の維持、即ちより少
ない変色及び異臭とより良好なユーザー許容性のような効果に変換される。
したがって、本発明の目的は、人工日焼け色をヒト皮膚に付与する上で有用な
人工日焼け組成物を提供することである。
本発明のもう1つの目的は、改善された化学的及び物理的安定性を示す人工日
焼け組成物を提供することである。
本発明のもう1つの目的は、自然な外観を出して急速に日焼け色を作るような
良好な発色性を有する人工日焼け組成物を提供することである。
本発明のもう1つの目的は、ヒト皮膚に人工日焼け色を形成して、しかも紫外
線の有害作用からヒト皮膚を保護する上で有用な人工日焼け組成物を提供するこ
とである。
本発明のもう1つの目的は、ヒト皮膚を人工的に日焼けさせるための方法を提
供することである。
本発明のもう1つの目的は、ヒト皮膚を人工的に日焼けさせて、紫外線の有害
作用から保護するための方法を提供することである。
本発明のこれら及び他の目的は、以下の開示から明らかになるであろう。
発明の要旨
本発明は:
(a)ジヒドロキシアセトン約0.1〜約20%;
(b)メタ重亜硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩及びそれらの混合物からなる
群より選択される塩約0.025〜約5%;及び
(c)局所キャリア
を含んでなる、改善された安定性を有する人工日焼け組成物に関する。
他で表示されないかぎり、本明細書で用いられるすべてのパーセンテージ及び
比率は全組成物の重量により、行われたすべての測定は25℃である。本発明で
は本明細書で記載された必須及び任意成分を含む、からなる、又はから本質的に
なることができる。
発明の具体的な説明
本発明の組成物は、人工日焼け色をヒト皮膚に与える上で有用である。これら
の組成物は改善された化学的及び物理的安定性を有して、改善された製品保全性
を示すことがわかった。これらの製品は良好な効能も有している。
本明細書で用いられる“化学的安定性”という用語は、組成物の様々な化学成
分、特にジヒドロキシアセトンが明らかな分解又は崩壊を示さないことを意味す
る。例えば、本発明の組成物は、典型的には室温で約3月間にわたり最初に加え
られたジヒドロキシアセトンの約80%以上を留めている。本明細書で用いられ
る“物理的安定性”という用語は、全体組成物が耐異臭性と耐変色及び暗色性の
ような物理的特徴を示すことを意味する。その用語は、粘度の維持、耐離液性と
、エマルジョンの場合には耐相分離性に言及するために本明細書で更に用いられ
る。例えば、本発明の組成物は典型的には室温で少くとも約3月間にわたりそれ
らの物理的安定性を維持している。“化学的安定性”及び“物理的安定性”とい
う用語は、本明細書において便宜上別々に定義されている。それにもかかわらず
、これら2タイプの安定性現象は必ずしも別々ではなく、化学的安定性は物理的
安定性に影響を与え、その逆もありうると理解されている。
本明細書で用いられる“局所適用”という用語は、人工日焼け組成物を皮膚の
表面に適用又は塗布することを意味する。
本明細書で用いられる“薬学(製薬)上許容される”という用語は、そうして
記載された本発明の組成物又は成分が過度の毒性、不適合性、不安定性、刺激、
アレルギー反応等なしにヒト組織と接触させる使用に適していることを意味する
。ジヒドロキシアセトン
本発明の組成物は約0.1〜約20%、更に好ましくは約2〜約7%、最も好
ましくは約3〜約6%のジヒドロキシアセトンを含んでいる。
ジヒドロキシアセトンはDHA又は1,3‐ジヒドロキシ‐2‐プロパノンと
しても知られ、白色〜灰白色結晶粉末である。この物質は化学式C3H6O3と下
記化学構造で表される。
ジヒドロキシアセトンはモノマー及びダイマーの混合物として存在できるが、
ダイマーの方が固体結晶状態だと主である。加熱又は溶融で、ダイマーは分解し
てモノマーになる。ダイマー形からモノマー形への変換は水溶液中でも生じる。
The Merck Index,Tenth Edition,entry 3167,p.463(1983)及び"Dihydroxyaceton
e for Cosmetics" (化粧品用のジヒドロキシアセトン),E.Merck Technical Bull
etin,03-304 110,319 897,180 588 参照;これら双方の参考文献は参考のためそ
れら全体で本明細書に組み込まれる。ジヒドロキシアセトンはE.Merck(Darmstad
t,Germany)及びGist-Brocades Food Ingredients,Inc.(King of Prussia,PA) か
ら市販されている。
科学文献では、ジヒドロキシアセトンと皮膚との反応がメイラード反応と類似
することを示唆している。この反応において、還元糖はアミノ酸、タンパク質及
びペプチドと反応して、最終的に褐色化合物に変換される様々な付加物を形成す
る。V.R.Usdin,Artificial Tanning Preparations,Cosmetics and Toiletries,
vol.91,pp.29-32(March 1976)参照;この参考文献は参考のためその全体で本明
細書に組み込まれる。理論に制限されることなく、ジヒドロキシアセトンは皮膚
ケラチンのアミノ酸及びアミノ基と反応して、人工日焼け色を示す褐色化合物を
形成すると考えられる。そのプロセスは表皮の外層で起き、モノマー形がこの現
象に関与していると考えられる。メタ重亜硫酸、亜硫酸及び亜硫酸水素安定化塩
本発明の組成物は約0.025〜約5%、好ましくは約0.05〜約5%、更
に好ましくは約0.05〜約1%、更に一層好ましくは約0.1〜約1%、最も
好ましくは約0.25%で、メタ重亜硫酸塩、亜硫酸塩、亜硫酸水素塩及びそれ
らの混合物からなる群より選択される安定化酸化防止剤塩を含んでいる。
メタ重亜硫酸塩は、化学式(S2O5)2-に相当するメタ重亜硫酸アニオン(ピ
ロ亜硫酸アニオンとしても知られる)を含んでいる。亜硫酸塩は、化学式(SO3
)2-に相当する亜硫酸アニオンを含む。亜硫酸水素塩は、化学式
(HSO3)-に相当する亜硫酸水素アニオン(重亜硫酸アニオンとしても知られ
る)を含む。これらの塩はカチオンも含み、メタ重亜硫酸塩の場合一般化学式Xp+ m
(S2O5)2- n、亜硫酸塩の場合Xp+ m(SO3)2- n及び亜硫酸水素塩の場合
Xp+ m(HSO3)- nで表すことができ、ここでXはカチオンに相当し、m及びn
は塩中におけるカチオン対アニオンの相対比を表した整数値(即ち、1、2、3
、4等)であり、p+はカチオンの正電荷値(即ち、+1、+2、+3、+4等
)を表す。これらの塩について示された一般化学式で、m及びnの値は塩の全体
電荷が中性となるような値であることは、当業界の化学者に周知である。例えば
、メタ重亜硫酸ナトリウムは化学式Na2S2O5で表され、そこでは2つのナト
リウムカチオン(各々+1電荷を有する)は各メタ重亜硫酸アニオン(−2電荷
を有する)に対して存在している。亜硫酸ナトリウムは化学式Na2SO3で表さ
れ、そこでは2つのナトリウムカチオン(各々+1電荷を有する)は各亜硫酸ア
ニオン(−2電荷を有する)に対して存在している。亜硫酸水素ナトリウムは化
学式NaHSO3で表され、そこでは1つのナトリウムカチオン(+1電荷を有
する)は各亜硫酸水素アニオン(−1電荷を有する)に対して存在している。メ
タ重亜硫酸カルシウムは化学式CaS2O5で表され、そこでは1つのカルシウム
カチオン(+2電荷を有する)は各メタ重亜硫酸アニオン(−2電荷を有する)
に対して存在している。メタ重亜硫酸アルミニウムは化学式Al2(S2O5)3で
表され、そこでは2つのアルミニウムカチオン(各々+3電荷を有する)は各3
つのメタ重亜硫酸アニオン(各々−2電荷を有する)に対して存在している。Th
e Merck Index,Tenth Edition,(1983),Sodium Metabisulfite,Entry 8476,p.123
7、Sodium Sulfite,Entry 8528,p.1242及びSodium Bisulfite,Entry 8419,p.123
1参照;これらすべてが参考のためそれら全体で本明細書に組み込まれる。
本発明で有用なメタ重亜硫酸、亜硫酸及び亜硫酸水素塩には、アルカリ金属塩
(例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム等)、アルカリ土類金属塩(例えば
、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム等)、アンモニウム塩及びそれらの混
合物からなる群より選択されるものがある。アンモニウム塩は、非置換アンモニ
ウムカチオン(即ち、NH4 +)と様々な置換アンモニウムカチオンを双方とも含
めた塩を包含していると、本明細書で定義される。置換アンモニウムカチオンの
非制限例にはモノアルキル、ジアルキル、トリアルキル及びテトラアルキルアン
モニウムカチオンのようなアルキルアンモニウムカチオンがあり、アルキル基は
独立して約1〜約30の炭素原子を有する直鎖及び分岐鎖アルキル基から選択さ
れる。置換アンモニウムカチオンの他の例には、モノアルカノール、ジアルカノ
ール、トリアルカノール及びテトラアルカノールアンモニウムカチオンのような
アルカノールアンモニウムカチオンがあり、アルカノール基は独立して約2〜約
30の炭素原子を有する直鎖及び分岐鎖アルカノール基から選択される。置換ア
ルキルアンモニウム及びアルカノールアンモニウムカチオンの非制限例には、メ
チルアンモニウム、エチルアンモニウム、ジメチルアンモニウム、ジエチルアン
モニウム、トリメチルアンモニウム、トリエチルアンモニウム、テトラメチルア
ンモニウム、テトラエチルアンモニウム、ジメチルジステアリルアンモニウム、
モノエタノールアンモニウム、ジエタノールアンモニウム、トリエタノールアン
モニウム、テトラエタノールアンモニウム、モノエタノールトリメチルアンモニ
ウムカチオン及びそれらの混合物がある。
本発明で有用なメタ重亜硫酸、亜硫酸及び亜硫酸水素塩の中では、メタ重亜硫
酸塩が好ましい。好ましいメタ重亜硫酸塩には、メタ重亜硫酸ナトリウム(即ち
、Na2S2O5)、メタ重亜硫酸カリウム(即ち、K2S2O5)、メタ重亜硫酸ア
ンモニウム(即ち、(NH4)2(S2O5))及びそれらの混合物からなる群より
選択されるものがある。最も好ましいのは、メタ重亜硫酸ナトリウムである。局所キャリア
本発明の組成物は、必須成分として、様々な異なる形をした局所キャリア又は
希釈物を含む。“局所キャリア”という用語は、本発明の必須成分と追加又は任
意成分を含有して皮膚の表面にデリバリー又はキャリーするビヒクル又はベース
組成物を意味する。局所キャリアとは、ヒト皮膚でその意図した用途のために製
薬上許容されるものであるべきである。局所キャリアは美容ケア産業で典型的に
用いられる様々な普通医薬及び化粧成分を含有でき、その非制限例は以下で記載
されている。局所キャリアは水中油型、油中水型、水中油中水型、シリコーン中
水型、シリコーン中水中油型エマルジョンを含めたエマルジョンの形をとること
ができるが、それらに限定されない。これらのエマルジョンでは、希薄ローショ
ン(エアゾール又は非エアゾールスプレーデリバリーにも適する)、クリーミー
ローション、ライトクリーム、ヘビークリーム等を含めた広範囲の稠度をカバー
できる。局所キャリアには、アルコールのような他の水溶性溶媒を含有した水性
ベース系も含めることができる。これらの水性ベース系は広範囲の粘度で処方で
き、粘稠液体及びゲルを形成するために様々な水適合性増粘剤で増粘させること
ができる。低粘度水性ベース系もエアゾール及び非エアゾールスプレーとしてデ
リバリーできる。したがって、本組成物の粘度は選択された正確な成分と望まれ
るキャリアのタイプに応じて様々である。例えば、本組成物の粘度は約0.1〜
約5,000,000cps又はそれ以上の範囲である。本発明で有用な局所キ
ャリアの非制限例は、すべて参考のためそれら全体で本明細書に組み込まれる下
記4つの参考文献で記載されている:"Sun Products Formulary",Cosmetics & T
oiletries,vol.105,pp.122-139 (December 1990);"Sun Products Formulary",C
osmetics & Toiletries,vol.102,pp.117-136(March 1987);1990年10月2
日付で発行されたFigueroaらの米国特許第4,960,764号;1981年3
月3日付で発行されたFukudaらの米国特許第4,254,105号明細書。
局所キャリアには、液晶及び結晶ゲル網状構造のような複合構造を有する水中
油型エマルジョン系も含むことができる。液晶の性質、液晶の形成と、液晶の性
質及び利点はG.Dahms,Properties of O/W Emulsions With Anisotropic Lamella
r Phases,101 Cosmetics & Toiletries,113-115(1986);P.Loll,Liquid Crystal
s in Cosmetic Emulsions,ICI Surfactants' Publication RP94-93E;G.M.Eccle
ston,Multiple-Phase Oil-In-Water Emulsions,41,J.Soc.Cosmet.Chem.,1-22,(J
anuary/February 1990);これらのすべてが参考のためそれら全体で本明細書に
組み込まれる。
用いられる局所キャリアの正確なレベルは、選択されるキャリア、必須成分の
レベル及び任意成分のレベルに応じて変わる。局所キャリアは、本発明の組成物
の約50〜約99.875%、好ましくは約70〜約99%、最も好ましくは約
75〜約96%である。組成物のpH
理論に制限されることなく、pHはジヒドロキシアセトン含有組成物の化学的
及び物理的安定性に関与するファクターであると考えられる。例えば、ジヒドロ
キシアセトンが極端なpHで急速に分解し、このような極端なときに組成物の物
理的及び化学的安定性が双方とも悪影響をうけることは周知である。
本発明の組成物は広範囲のpH値を有することができるが、組成物は好ましく
は約2.5〜約7、更に好ましくは約2.5〜約6、最も好ましくは約3.5〜
約5のpHを有する。pHは選択される必須及び任意成分の組合せに依存してい
る。酸性緩衝系は組成物の望ましいpHを維持するのを助ける上で有用であるが
、必要ではない。本発明で有用な酸性緩衝系の非制限例には、クエン酸、酢酸、
リン酸及び安息香酸緩衝剤からなる群より選択されるものがある。
水性系のpHがpHメーター及び市販指示薬ペーパーを利用して容易に測定さ
れることは、当業者に周知である。水性系の場合だと、pH値は水相で容易に測
定される。主要非水性系、例えば連続油相を有するエマルジョン系(即ち、油中
水型エマルジョン)の場合だと、pH値はこのような系の内部水相に相当する。追加成分
本発明の組成物は広範囲の追加成分を含むことができる。これらの追加成分に
は局所キャリアを含むことができ、又は局所キャリアからデリバリーされる成分
を含むことができる。
参考のためその全体で本明細書に組み込まれるCTFA Cosmetic Ingredient Han
dbook,Second Edition,1992 では、本発明の組成物で使用に適した美容ケア産業
で常用される様々な非制限化粧及び医薬成分について記載している。これら成分
の機能的クラスの非制限例は、この参考文献の537頁で記載されている。これ
ら機能的クラスの例には、研磨剤、吸収剤、抗アクネ剤、凝結防止剤、消泡剤、
抗菌剤、酸化防止剤、結合剤、生物学的添加剤、緩衝剤、増量剤、キレート化剤
、化学添加剤、着色剤、化粧収斂剤、化粧品殺生物剤、変性剤、薬物収斂剤、エ
マルジョン安定剤、外用鎮痛剤、皮膜形成剤、芳香成分、保湿剤、不透明剤、p
H調整剤、保存剤、噴射剤、還元剤、皮膚漂白剤、スキンコンディショニング剤
(皮膚軟化剤、保湿剤、その他及び閉塞剤)、皮膚防護剤、溶媒、日焼け止め剤
、界面活性剤(クレンジング剤、乳化剤、フォームブースター、ヒドロトロープ
、溶解剤、懸濁剤及び非界面活性剤)、紫外線吸収剤、粘度減少剤及び粘度増加
剤(水性及び非水性)がある。
CTFA Cosmetic Ingredient Handbook で列挙されたこれら追加成分の非制限例
と、本発明で有用な他の物質には、次のビタミン及びその誘導体(例えば、トコ
フェロール、酢酸トコフェロール、レチノイン酸、レチノール、レチノイド等)
;増粘剤;B.F.グッドリッチ(B.F.Goodrich)からカルボマーとして市販され
る架橋アクリル酸ホモポリマー;B.F.グッドリッチからカルボポール134
2として市販されるアクリレート/C10-30アルキルアクリレート架橋ポリマー
;
ガム;ワックス(天然及び合成の双方);組成物の皮膜形成性及び直接性を助け
るポリマー(例えば、エイコセン及びビニルピロリドンのコポリマー、その例は
ガネックス(Ganex) V‐220RとしてGAFケミカル社(GAF Chemical Corpora
tion)から市販されている);組成物の抗菌性を維持するための保存剤;DMS
O、1‐ドデシルアザシクロヘプタン‐2‐オン〔アップジョン社(Upjohn Co.)
からアゾン(Azone) として市販〕等のような皮膚浸透助剤;抗アクネ薬(例えば
、レゾルシノール、サリチル酸、エリトロマイシン、過酸化ベンゾイル、亜鉛等
);限定されないが、ヒドロキノン、コウジ酸を含めた皮膚漂白(又はライトニ
ング)剤;酸化防止剤;キレート化剤及び金属イオン封鎖剤;香料、顔料、着色
剤、精油、皮膚知覚剤、収斂剤、皮膚鎮静剤、皮膚治癒剤等のようなエステチッ
ク成分にれらエステチック成分の非制限例にはパンテノール及び誘導体(例えば
、エチルパンテノール)、アロエベラ、パントテン酸及びその誘導体、クローブ
油、メントール、カンファー、ユーカリ油、オイゲノール、乳酸メンチル、ウィ
ッチヘーゼル(witch hazel)蒸留物、アラントイン、ビサボロール、グリチルリ
チン酸二カリウム等がある);参考のためその全体で本明細書に組み込まれる1
990年12月11日付で発行されたOrr らの米国特許第4,976,953号
明細書で記載されたプロポキシル化グリセロールのようなスキンコンディショニ
ング剤がある。特に好ましい任意成分には、更に以下で記載されるような日焼け
止め剤及びアミノ酸がある。日焼け止め剤
本発明の組成物は1種以上の日焼け止め剤を含むことができる。日焼け止め剤
が用いられるとき、本発明の組成物は紫外線の有害作用からヒト皮膚を保護する
上でも有用である。
日焼け止め剤は、本発明の組成物の約0.1〜約30%、更に好ましくは約0
.5〜約25%、最も好ましくは約1〜約20%である。日焼け止め剤の正
確な量は、選択される日焼け止め剤と、達成すべき望まれる日光防護ファクター
(Sun Protection Factor;SPF) に応じて変わる。SPFは紅斑に対する日焼
け止め剤の光防護の常用尺度である。SPFは、同一個体において、防護された
皮膚で最少紅斑を生じるために要する紫外線エネルギー対防護されていない皮膚
で同様の最少紅斑を生じるために要する紫外線エネルギーの比率として定義され
る。Federal Register,Vol.43,No.166,pp.38206-38269,August 25,1978参照;参
考のためその全体で本明細書に組み込まれる。
様々な日焼け止め剤が本発明で有用である。これらの日焼け止め剤には有機化
合物及びそれらの塩と、無機粒状物質の双方を含む。理論に制限されないと、日
焼け止め剤は紫外線の吸収、散乱及び反射を含めた下記メカニズムの1以上によ
り紫外線から保護すると考えられる。これら日焼け止め剤の非制限例は1992
年2月11日付で発行されたHaffeyらの米国特許第5,087,445号;19
91年12月17日付で発行されたTurnerらの米国特許第5,073,372号
;1991年12月17日付で発行されたTurnerらの米国特許第5,073,3
71号;1992年11月3日付で発行されたSabatelli らの米国特許第5,1
60,731号;1992年8月11日付で発行されたSabatelli の米国特許第
5,138,089号;1991年8月20日付で発行されたSabatelli の米国
特許第5,041,282号;1991年3月12日付で発行されたSabatelli
らの米国特許第4,999,186号;1990年6月26日付で発行されたSa
batelli の米国特許第4,937,370号明細書;Segarin ら,Cosmetics Sci
ence and Technology,Chapter VIII,p.189以下で記載されている;これら文献の
すべてが参考のためそれら全体で本明細書に組み込まれる。日焼け止め剤の中で
好ましいのは、p‐メトキシケイ皮酸2‐エチルヘキシル、サリチル酸オクチル
、オクトクリレン、オキシベンゾン、N,N‐ジメチルアミノ安息香酸2‐エチ
ルヘキシル、p‐アミノ安息香酸、2‐フェニルベンゾイミダゾール‐5‐
スルホン酸、サリチル酸ホモメンチル、p‐メトキシケイ皮酸DEA、4,4′
‐メトキシ‐t‐ブチルジベンゾイルメタン、4‐イソプロピルジベンゾイルメ
タン、3‐(4‐メチルベンジリデン)カンファー、3‐ベンジリデンカンファ
ー、2,4‐ジヒドロキシベンゾフェノンとの4‐N,N‐ジメチルアミノ安息
香酸エステル、2‐ヒドロキシ‐4‐(2‐ヒドロキシエトキシ)ベンゾフェノ
ンとの4‐N,N‐ジメチルアミノ安息香酸エステル、4‐ヒドロキシジベンゾ
イルメタンとの4‐N,N‐ジメチルアミノ安息香酸エステル、4‐(2‐ヒド
ロキシエトキシ)ジベンゾイルメタンとの4‐N,N‐ジメチルアミノ安息香酸
エステル、2,4‐ジヒドロキシベンゾフェノンとの4‐N,N‐ジ(2‐エチ
ルヘキシル)アミノ安息香酸エステル、2‐ヒドロキシ‐4‐(2‐ヒドロキシ
エトキシ)ベンゾフェノンとの4‐N,N‐ジ(2‐エチルヘキシル)アミノ安
息香酸エステル、4‐ヒドロキシジベンゾイルメタンとの4‐N,N‐ジ(2‐
エチルヘキシル)アミノ安息香酸エステル、4‐(2‐ヒドロキシエトキシ)ジ
ベンゾイルメタンとの4‐N,N‐ジ(2‐エチルヘキシル)アミノ安息香酸エ
ステル、2,4‐ジヒドロキシベンゾフェノンとの4‐N,N‐(2‐エチルヘ
キシル)メチルアミノ安息香酸エステル、2‐ヒドロキシ‐4‐(2‐ヒドロキ
シエトキシ)ベンゾフェノンとの4‐N,N‐(2‐エチルヘキシル)メチルア
ミノ安息香酸エステル、4‐ヒドロキシジベンゾイルメタンとの4‐N,N‐(
2‐エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸エステル、4‐(2‐ヒドロキシエ
トキシ)ジベンゾイルメタンとの4‐N,N‐(2‐エチルヘキシル)メチルア
ミノ安息香酸エステル、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄及びそれらの混合物か
らなる群より選択されるものである。
本明細書で記載された組成物で使用上更に好ましいのは、N,N‐ジメチル‐
p‐アミノ安息香酸2‐エチルヘキシル、p‐メトキシケイ皮酸2‐エチルヘキ
シル、オクトクリレン、サリチル酸オクチル、サリチル酸ホモメンチル、p‐ア
ミノ安息香酸、オキシベンゾン、2‐フェニルベンゾイミダゾール‐5‐スルホ
ン酸、p‐メトキシケイ皮酸DEA、4,4′‐メトキシ‐t‐ブチルジベンゾ
イルメタン、4‐イソプロピルジベンゾイルメタン、3‐(4‐メチルベンジリ
デン)カンファー、3‐ベンジリデンカンファー、4‐(2‐ヒドロキシエトキ
シ)ジベンゾイルメタンとの4‐N,N‐(2‐エチルヘキシル)メチルアミノ
安息香酸エステル、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄及びそれらの混合物からな
る群より選択される日焼け止め剤である。
本明細書で記載された組成物で使用上最も好ましいのは、N,N‐ジメチル‐
p‐アミノ安息香酸2‐エチルヘキシル、p‐メトキシケイ皮酸2‐エチルヘキ
シル、オクトクリレン、サリチル酸オクチル、オキシベンゾン、2‐フェニルベ
ンゾイミダゾール‐5‐スルホン酸、4,4′‐メトキシ‐t‐ブチルジベンゾ
イルメタン、3‐(4‐メチルベンジリデン)カンファー、3‐ベンジリデンカ
ンファー、4‐(2‐ヒドロキシエトキシ)ジベンゾイルメタンとの4‐N,N
‐(2‐エチルヘキシル)メチルアミノ安息香酸エステル、二酸化チタン、酸化
亜鉛、酸化鉄及びそれらの混合物からなる群より選択される日焼け止め剤である
。アミノ酸及び薬学上許容される塩
本発明の組成物は、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、
メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、グリシン、セリン、トレオニ
ン、システイン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、
ヒスチジン及びそれらの混合物からなる群より選択されるアミノ酸又はその薬学
上許容される塩も含むことができる。これらのアミノ酸又はそれらの薬学上許容
される塩は、本組成物の約0.1〜約10%、更に好ましくは約0.25〜約5
%、最も好ましくは約0.50〜約1.5%である。
本明細書で記載されたアミノ酸及びそれらの薬学上許容される塩は、ジヒドロ
キシアセトンを用いてヒト皮膚上で得られた人工日焼け色を修正する上で有用で
ある。ジヒドロキシアセトンは、様々な含窒素化合物と反応して褐色又は日焼け
色を出すことが知られている。例えば、Kawashima et al.,"Nonenzymatic Brown
ing Reactions of Dihydroxyacetone With Amino Acids or Their Esters"(ジヒ
ドロキシアセトンとアミノ酸又はそれらのエステルとの非酵素的褐変反応),Agr
ic.Biol.Chem.44(7),1595-1599 (1980);M.F.Bobin et al.,"Effects of Color
Adjuvants on the Tarming Effect of Dihydroxyacetone"(ジヒドロキシアセト
ンの日焼け効果に対する色補助剤の効果),J.Soc.Cosmet.Chem.,35:265-272(Augu
st 1984)参照;双方とも参考のためそれら全体で本明細書に組み込まれる。しか
しながら、この反応は過去においてコントロールすることが難しく、ジヒドロキ
シアセトンとアミノ酸又はそれらの塩を双方とも含有した安定な人工日焼け組成
物(即ち、特に異臭及び変色を生じる上で抵抗性であるもの)を処方する上で障
害であった。この不適合問題で可能な解決法は、アミノ酸とは別にジヒドロキシ
アセトンを処方して、別々の容器から連続的に又はデュアルチャンバー分配装置
から同時に処方物をデリバリーすることである。しかしながら、これらの代替法
は不便、厄介で、費用がかかる。例えば、Unileverに譲渡され、1993年6月
23日付で公開された欧州特許第527,864号明細書参照。本発明の安定化
組成物において、アミノ酸又はそれらの薬学上許容される塩は過去にあった不適
合問題なしに処方できることがわかった。
前記のような、本発明で有用なアミノ酸又はそれらの薬学上許容される塩はア
ラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、プロリン、メチオニン、フェニルア
ラニン、トリプトファン、グリシン、セリン、トレオニン、システイン、チロシ
ン、アスパラギン、グルタミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン及びそれらの
混合物からなる群より選択されるものである。リジン、アルギニン、ヒスチジン
及びそれらの混合物からなる群より選択されるものが好ましい。アミノ酸リジン
及びその薬学上許容される塩が最も好ましい。
リジン又はその薬学上許容される塩が本発明で使用上最も好ましいが、その理
由は特に自然な外観と速やかに生じる人工日焼けがジヒドロキシアセトン含有組
成物へのこの物質の添加から得られるためである。リジンは慣用アミノ酸の1つ
であり、2,6‐ジアミノヘキサン酸としても知られる。リジンは2つのアミノ
基と単一のカルボン酸基を有して、化学式C6H14N2O2と下記化学構造で表す
ことができる。
The Merck Index,Tenth Edition,Entry 5453,p.806(1983)参照;参考のためその
全体で本明細書に組み込まれる。リジンは2つの炭素位置にキラル中心を有した
化合物であり、したがって(R)又は(S)エナンチオマー形で存在できる。伝
統的に、アミノ酸立体化学も炭水化物で普通行われるようにD及びL配置で規定
される。天然形のリジンはLエナンチオマーであり、(S)配置に相当する。リ
ジン分子はそのカルボン酸基でカチオン種とあるいはそのアミノ基の一方又は双
方でアニオン種と塩を形成することができる。リジン分子はカルボン酸基と2つ
のアミノ基を有しているため、その分子は2.16、9.20及び10.80と
3つのpKa値を示す。これらのpKa値はカルボン酸基、2位炭素のアミノ基
及び6位炭素のアミノ基に各々相当すると考えられる。したがって、リジンが存
在している媒体中のpHは、これらの部位がそれらの中性又はイオン形のいずれ
であるかを決定する。A.Streitwieser,Jr.及びC.H.Heathcock,Introduction to
Organic Chemistry,Chapter 28,pp.814-860,Macmillan Pub.Co.,Inc.,N.Y.,1976
参照;参考のためその全体で本明細書に組み込まれる。
前記のように、アミノ酸の中で最も好ましいのは、リジン及びその薬学上許容
される塩である。薬学上許容されるリジン塩の非制限例には、リジンナトリウム
塩、リジンカリウム塩、リジンカルシウム塩、リジンマグネシウム塩、リジン塩
酸塩、リジンニ塩酸塩、リジンコハク酸塩、リジンリン酸塩、リジン硫酸水素塩
、リジン二(硫酸水素塩)、リジン炭酸塩、リジン炭酸水素塩、リジン二(炭酸
水素塩)及びそれらの混合物がある。これらの塩の中では、リジン塩酸塩及びリ
ジン二塩酸塩が好ましいことがわかった。人工日焼け色を形成して、UVから皮膚を保護するための方法
本発明の組成物はヒト皮膚に人工日焼け色を形成する上で有用である。これら
の組成物は、場合により上記のような日焼け止め化合物を含有するように処方さ
れたとき、紫外線の有害作用からヒト皮膚を保護する上でも有用である。人工日
焼け色を得る及び/又はUVの有害作用から保護するためには、本発明の組成物
の有効量が皮膚に塗布される。“有効”という用語は、人工日焼け色を形成する
及び/又は紫外線から保護するが、何らかの望ましくない副作用又は皮膚反応を
起こすほど多くない本組成物の量を意味する。“保護(防護)”という用語は、
本組成物が皮膚表面に達する紫外線の量を減弱又は減少させて、それにより日焼
け、紅斑、皮膚がん及び光誘導皮膚老化のような望ましくない皮膚反応の発生率
を減少させることを意味する。前記のように、紫外線に対する組成物有効性の1
つの常用尺度はSPFファクターである。
広範囲の量の本発明の組成物が、人工日焼け色を形成する及び/又は紫外線の
有害作用から保護するために使用できる。人工日焼け色を形成する及び/又は紫
外線の有害作用から保護する上で典型的に適用される本組成物の量は、典型的に
は約0.1〜約10mg/cm2である。使用する上で特に有用な量は約2mg/cm2で
ある。
例
下記例は本発明の範囲内に属する態様について更に記載及び説明する。例は単
に説明の目的で示され、本発明の制限として解釈されるべきでなく、その多くの
バリエーションが発明の精神及び範囲から逸脱せずに可能である。
諸成分は化学又はCTFA名で示されている。
例I‐III 人工日焼けクリーム
水中油型エマルジョンは、慣用的ミキシング技術を用いて下記成分を混合する
ことにより製造する。例I、II及びIII は各々ライト、ミディアム及びダーク人
工日焼けクリームに相当する。
適切な容器で相A成分を撹拌しながら水に分散させ、70〜75℃に加熱する
。別の容器で相B成分を混合し、70〜75℃に加熱し、すべての成分が溶融す
るまで維持する。相Bを相Aにゆっくり加え、得られたエマルジョンを温度70
〜75℃に維持しながら15分間撹拌する。次いでエマルジョンを40℃に冷却
する。別の容器で相Cの成分を加え、溶解するまで撹拌する。エマルジョンが4
0℃以下であるときに、相Cを加える。別の容器で相Dの成分を加え、撹拌して
、すべてが溶解するまで40℃に加温する。次いで相Dを加え、撹拌を15分間
続ける。エマルジョンが35℃であるときに相Eを加えて、撹拌を室温に冷却さ
れるまで続ける。
得られた無日光日焼けクリームは良好な物理的及び化学的安定性を示し、人工
日焼け色を形成する上で皮膚への局所適用にとり有用である。
これら処方の変形例では、メタ重亜硫酸ナトリウムレベルを約0.025〜約
5%の範囲で変える。別の変形例では、メタ重亜硫酸ナトリウムを等重量の亜硫
酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム又はメタ重亜硫酸ア
ンモニウムに代える。
例IV‐VI 日焼け止め剤を含有した人工日焼けクリーム
水中油型エマルジョンは、慣用的ミキシング技術を用いて下記成分を混合する
ことにより製造する。例IV、V及びVIは各々ライト、ミディアム及びダーク人工
日焼けクリームに相当する。
適切な容器で相A成分を撹拌しながら水に分散させ、70〜75℃に加熱する
。別の容器で相B成分を混合し、70〜75℃に加熱し、すべての成分が溶融す
るまで維持する。相Bを相Aにゆっくり加え、得られたエマルジョンを温度70
〜75℃に維持しながら15分間撹拌する。次いでエマルジョンを40℃に冷却
する。別の容器で相Cの成分を加え、溶解するまで撹拌する。エマルジョンが4
0℃以下であるときに、相Cを加える。別の容器で相Dの成分を加え、撹拌して
、すべてが溶解するまで40℃に加温する。次いで相Dを加え、撹拌を15分間
続ける。エマルジョンが35℃であるときに相Eを加えて、撹拌を5分間続け、
その後室温に冷却する。
得られた無日光日焼けクリームは良好な物理的及び化学的安定性を示し、人工
日焼け色を形成して紫外線の有害作用から保護する上でヒト皮膚への局所適用に
とり有用である。
これら処方の変形例では、メタ重亜硫酸ナトリウムレベルを約0.025〜約
5%の範囲で変える。別の変形例では、メタ重亜硫酸ナトリウムを等重量の亜硫
酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム又はメタ重亜硫酸ア
ンモニウムに代える。
例 VII‐VIII 人工日焼けクリーム
水中油型エマルジョンは、慣用的ミキシング技術を用いて下記成分を混合する
ことにより製造する。例 VII及びVIIIは各々無日焼け止め剤及び日焼け止め剤含
有処方に相当する。
適切な容器で相A成分を水に分散させ、75〜85℃に加熱する。別の容器で
相B成分を混合し、溶融するまで85〜90℃に加熱し、その後この混合液を相
Aに加えてエマルジョンを形成させる。エマルジョンをミキシング継続下で40
〜45℃に冷却する。別の容器で相C成分を混合し、得られた溶液をエマルジョ
ン中にミックスする。別の容器でジヒドロキシアセトンを水に溶解して相Dを形
成させ、得られた溶液をエマルジョン中にミックスする。最後に、香料、相Eを
ミキシング下でエマルジョンに加え、その後30〜35℃、続いて室温まで冷却
する。
これらのエマルジョンは良好な安定性を示し、人工日焼け色を形成する及び/
又は紫外線から保護する上で皮膚への局所適用にとり有用である。
これら処方の変形例では、メタ重亜硫酸ナトリウムレベルを約0.025〜約
5%の範囲で変える。別の変形例では、メタ重亜硫酸ナトリウムを等重量の亜硫
酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム又はメタ重亜硫酸ア
ンモニウムに代える。
例IX 人工日焼けゲル
人工日焼けゲルは、慣用的ミキシング技術を利用して製造する。成分
重量%
水 qs
ジヒドロキシアセトン 3.00
グリセリン 3.00
ポリソルベート20 1.00
トリエタノールアミン 0.50
カルボマー940 0.40
DMDMヒダントイン 0.10
イソプロピルC12-15パレス‐9カルボキシレート 0.10
ジアゾリジニル尿素 0.10
EDTA二ナトリウム 0.05
香料 0.30
メタ重亜硫酸ナトリウム 0.25
適切な容器で、トリエタノールアミン及び1%の水以外の全成分を撹拌しなが
ら混合する。トリエタノールアミン及び残り1%の水を別の容器で混合し、その
後撹拌を続けながら残りの混合液にゆっくり加える。
得られた人工日焼けゲルは改善された安定性を有し、人工日焼け色を形成する
上で皮膚への局所適用にとり有用である。
これら処方の変形例では、メタ重亜硫酸ナトリウムレベルを約0.025〜約
5%の範囲で変える。別の変形例では、メタ重亜硫酸ナトリウムを等重量の亜硫
酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム又はメタ重亜硫酸ア
ンモニウムに代える。
例X 人工日焼けスプレー
人工日焼けスプレーは、慣用的ミキシング技術を利用して製造する。成分
重量%
水 qs100
ジヒドロキシアセトン 3.00
メタ重亜硫酸ナトリウム 0.25
ジメチルイソソルビド 3.00
グリセレス‐7 トリアセテート 1.00
PEG‐15 ラウレート 0.50
プロピレングリコール 1.00
メチルパラベン 0.10
プロピルパラベン 0.10
グリセリン 3.00
ポリソルベート20 1.00
適切な容器で、すべての成分を混合し、均一になるまでミックスする。
得られた人工日焼けスプレーは改善された安定性を有しており、人工日焼け色
を形成するために慣用的非エアゾールポンプスプレーボトルに詰めるか、又は慣
用的噴射剤成分と混合して、皮膚への局所適用向けエアゾールキャニスターに詰
めることができる。
これら処方の変形例では、メタ重亜硫酸ナトリウムレベルを約0.025〜約
5%の範囲で変える。別の変形例では、メタ重亜硫酸ナトリウムを等重量の亜硫
酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム又はメタ重亜硫酸ア
ンモニウムに代える。
例XI‐XIII
ジヒドロキシアセトン及びリジン塩酸塩を含有した
人工日焼けゲル網状構造エマルジョン
水中油型エマルジョンは、慣用的ミキシング技術を用いて下記成分を混合する
ことにより製造する。例XI、XII 及びXIIIは各々ライト、ミディアム及びダーク
人工日焼けクリームに相当する。
適切な容器で相A成分を撹拌しながら水に分散させ、70〜75℃に加熱する
。別の容器で相B成分を混合し、70〜75℃に加熱し、すべての成分が溶融す
るまで維持する。相Bを相Aにゆっくり加え、得られたエマルジョンを温度70
〜75℃に維持しながら15分間ホモゲナイズする。次いでエマルジョンを40
℃に冷却する。別の容器で相Cの成分を加え、すべてが溶解するまで撹拌する。
次いで相Cを加え、エマルジョンを15分間撹拌する。エマルジョンが35℃で
あるときに相Dを加え、撹拌を室温に冷却されるまで続ける。
得られた組成物は、良好な物理的及び化学的安定性、改善された発色性を示し
、人工日焼け色を形成する上でヒト皮膚への局所適用にとり有用である。
これら処方の変形例では、メタ重亜硫酸ナトリウムレベルを約0.025〜約
5%の範囲で変える。別の変形例では、メタ重亜硫酸ナトリウムを等重量の亜硫
酸ナトリウム、重亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸カリウム又はメタ重亜硫酸ア
ンモニウムに代える。
これら処方の別な変形例では、L‐リジン塩酸塩を全組成物の約0.5〜約1
.5重量%の範囲で変える。別の変形例では、L‐リジン塩酸塩を等重量の
L‐リジン、L‐リジン二塩酸塩、あるいはアルギニン及びヒスチジンのような
他のアミノ酸又はそれらの薬学上許容される塩に代える。