JPH0952454A - 熱転写インクシート - Google Patents
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Abstract
膜物性が低下しない範囲内でイオン系又は非イオン系の
帯電防止剤を添加した場合においても、十分な帯電防止
効果が得られるようにする。 【解決手段】 基材1の一方の片面に熱転写性インク層
2が形成され、他方の片面に耐熱滑性層3が形成された
熱転写シートにおいて、耐熱滑性層3を、ビニルアルコ
ールユニット濃度が12重量%以下のポリビニルアセタ
ール系樹脂と四級アンモニウム塩とから構成する。
Description
る熱転写シートに関する。より詳しくは、昇華熱転写記
録に好適に使用することのできる熱転写シートに関す
る。
可能な昇華熱転写記録方法が、ビデオ画像信号をハード
コピーする技術として注目されている。
常、ポリエステル等のプラスチック基材上に、昇華性
(もしくは熱拡散性)染料がバインダー樹脂に分散して
なる熱転写性インク層が形成された熱転写インクシート
と、昇華性染料受容性樹脂からなる染料受容層が基材上
に形成されてなる印画紙とを使用して画像形成が通常行
なわれている。そしてその画像形成は、熱転写インクシ
ートの熱転写性インク層を印画紙の染料受容層に重ね、
熱転写インクシートの基材側からサーマルヘッドにより
熱転写性インク層を加熱し、熱転写性インク層中の染料
を印画紙の染料受容層に移行させることにより行なわれ
ている。
に、熱転写インクシートに対する加熱エネルギーがます
ます高まる傾向にある。このため、画像形成時に熱転写
インクシートとサーマルヘッドとの融着を防止するため
に、基材の裏面にはガラス転移温度(Tg)が80℃以
上の耐熱性樹脂、例えば、ポリビニルアセタール系樹脂
からなる耐熱滑性層が形成されるようになっている。ま
た、この耐熱滑性層には、静電気によるゴミ付着やプリ
ンター搬送系への貼り付きを防止するために、帯電防止
処理が施されている。
ラック等の導電性フィラーあるいは界面活性作用を有す
るイオン系もしくはノニオン系の帯電防止剤を樹脂に配
合することにより行なわれているが、熱転写インクシー
トの場合、熱転写インクシート上の位置検出に光検出方
式を一般に用いるために、耐熱滑性層にカーボンブラッ
ク等の光透過を妨げる導電性フィラーを使用することは
できない。このため、熱転写インクシートの耐熱滑性層
の帯電防止処理は、一般にイオン系もしくはノニオン系
の帯電防止剤を添加することにより行なわれている。こ
こで、耐熱滑性層に添加された帯電防止剤のうち、帯電
防止効果に直接関与しているのは耐熱滑性層の表面にし
み出たものである。
インクシートの耐熱性や保存安定性等を改善する目的
で、耐熱滑性層の構成樹脂としてTgが80℃以上の樹
脂、例えば、ポリビニルアセタール系樹脂が用いられる
ために、耐熱滑性層の成膜後にその内部から帯電防止剤
がしみ出しにくく、耐熱滑性層の帯電防止性が不十分と
なるという問題があった。
を大量に、例えば、耐熱滑性層100重量部に対し30
〜50重量部の割合で添加することが考えられるが、耐
熱滑性層に帯電防止剤を大量に添加すると、耐熱滑性層
が可塑化してその塗膜物性が低下するという問題があ
る。しかも、熱転写インクシート同士を重ねて保存した
際に、熱転写性インク層と耐熱滑性層との間で層間粘着
が生じたり、熱転写性インク層から耐熱滑性層へ昇華性
染料が移行したりするという問題がある。
しようとするものであり、熱転写インクシートの耐熱滑
性層に、その塗膜物性が低下しない範囲内でイオン又は
非イオン系の帯電防止剤を添加した場合においても、十
分な帯電防止効果が得られるようにすることを目的とす
る。
クシートの耐熱滑性層の耐熱性樹脂として、特定の濃度
のポリビニルアルコールユニットを含むポリビニルアセ
タール系樹脂を使用し、且つイオン系の帯電防止剤とし
て四級アンモニウム塩を使用することにより上述の目的
を達成できることを見出し、本発明を完成させるに至っ
た。
写性インク層が形成され、他方の片面に耐熱滑性層が形
成された熱転写シートにおいて、耐熱滑性層がポリビニ
ルアセタール系樹脂と四級アンモニウム塩とを含有し、
且つポリビニルアセタール系樹脂中のビニルアルコール
ユニット濃度が12重量%以下であることを特徴とする
熱転写インクシートを提供する。
トを図面を参照しつつ詳細に説明する。
例の断面模式図である。図2はその上面図である。本発
明の熱転写インクシートは、基材1上に熱転写性インク
層2が設けられ、基材1の裏面に耐熱滑性層3が形成さ
れている構造を有する。
としては、図2(上面図)に示すように、熱転写性イン
ク層2を、イエロー色インク層2a、マゼンタ色インク
層2b及びシアン色インク層2cに分けて設けることが
できるが、これに限られない。例えば、図3に示すよう
に、ブラック色インク層2dを設けることができる。こ
の場合、熱転写インクシートの位置を検出するためのセ
ンサーマーク4を、熱転写性インク層2と同じ側の基材
1の表面に設けてもよい。また、図4に示すように、基
材1上に、印画後に印画面に転写して印画面を保護する
ための透明な転写保護層5を設けることができる。ま
た、図5に示すように、普通紙に昇華熱転写できるよう
にするために、熱転写性の染料受容層6を基材1上に設
けることもできる。
3は、前述したように、耐熱性樹脂として、ビニルアル
コールユニット濃度が12重量%以下のポリビニルアセ
タール系樹脂を含有し、そして帯電防止剤として四級ア
ンモニウム塩を含有する。ここで、ポリビニルアセター
ル系樹脂中のビニルアルコールユニット濃度を12重量
%以下とする理由は、アルコールユニット濃度が12重
量%を超えると、添加した四級アンモニウム塩の帯電防
止効果が低下し、耐熱滑性層3の表面抵抗値が増大して
帯電しやすくなるためである。
下すると、四級アンモニウム塩のようなイオン性の高い
添加剤と樹脂との相溶性は低下する。このため、そのよ
うな添加剤が添加された樹脂を成膜すると、表面にブリ
ードする添加剤量が増加し、得られる膜の帯電防止性が
向上すると考えられる。従って、本発明において、ビニ
ルアルコールユニット濃度の下限値は特に限定されるも
のではないが、実際的には、ポリビニルアセタール系樹
脂の製造上の制約から下限値が決まるという状況にあ
る。
しては、ポリビニルホルマール樹脂、ポリビニルアセト
アセタール樹脂、ポリビニルプロパナール樹脂、ポリビ
ニルブチラール樹脂等を使用することができる。また、
ポリビニルアセタール系樹脂の分子量は、50,000
〜200,000が好ましい。
塩としては、従来より帯電防止剤として公知の四級アン
モニウム塩の中から適宜選択することができる。具体的
には、アーカードT−50(ライオン(株)製)、エレ
クトロストリッパーQN(花王(株)製)、カチオーゲ
ンL(第一工業製薬(株)製)、スタテイサイド(AC
L社製)等を挙げることができる。
合割合は、少な過ぎると電防止性が不十分となり、多過
ぎるとブロッキングや染料の裏移り等が発生するので、
好ましくは0.1〜30重量%、より好ましくは1〜2
0重量%とする。
知の各種潤滑剤、充填剤、架橋剤等を添加することがで
きる。特に、架橋剤を配合することは、耐熱滑性層3を
三次元構造体として膜強度を向上させることができるの
で好ましい。
は、流動パラフイン、脂肪酸、脂肪酸エステル、リン酸
エステル、シリコーンオイル、パーフルオロポリエーテ
ル等の公知の潤滑剤を挙げることができる。充填剤とし
ては、シリカ、タルク、クレー、ゼオライト、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、カーボン等の公知の無機充填剤や、シリ
コン樹脂、テフロン樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等の公
知の有機充填剤を挙げることができる。また、架橋剤と
しては、分子中に少なくとも2つ以上のイソシアネート
基を有するポリイソシアネート化合物、例えばトリレン
ジイソシアネート、4,4´−ジフェニルメタンジイソ
シアネート、4,4´−キシレンジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、4,4´−メチレンビ
ス(シクロヘキシルイソシアネート)、メチルシクロヘ
キサン−2,4(または2,6)−ジイソシアネート、
1,3−ジ(イソシアネートメチル)シクロヘキサン、
イソホロンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネートなどのジイソシアネート化合物、ジ
イソシアネートとポリオールとを部分的に付加反応させ
たポリイソシアネートのアダクト体(ポリイソシアネー
トプレポリマー)、例えばトリレンジイソシアネートと
トリメチロールプロパンとを反応させたアダクト体等を
挙げることができる。
が、通常0.1〜10μmとする。
ついては従来の熱転写インクシートと同様の構成とする
ことができる。
インダー樹脂としては、公知のバインダー樹脂を使用す
ることができる。このようなバインダー樹脂としては、
メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、酢酸セ
ルロースなどのセルロース系樹脂、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセトアセター
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリスチレンなどのビニル系樹
脂、ウレタン系樹脂等を挙げることができる。
華性または熱拡散性染料としては、公知の昇華熱転写記
録用の各種染料、例えば、イエロー染料としてはアゾ系
染料、ジスアゾ系染料、メチン系染料、スチリル系染
料、ピリドン・アゾ系染料等又はそれらの混合物、マゼ
ンタ染料としてはアゾ系染料、アントラキノン系染料、
スチリル系染料、複素環系アゾ系色素等又はそれらの混
合物、シアン染料としてはアントラキノン系染料、ナフ
トキノン系染料、複素環系アゾ色素、インドアニリン系
染料等又はそれらの混合物等を挙げることができる。
トと同様の基材を使用することができ、例えば、ポリエ
ステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレ
ンフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリカーボネート
フィルム、ポリイミドフィルム、アラミドフィルムなど
のプラスチックフィルム、紙、合成紙等を挙げることが
できる。基材1の厚みとしては、通常1〜30μm、好
ましくは2〜10μmとする。
り製造することができる。例えば、基材の片面に、熱転
写性インク層形成用組成物を塗工し乾燥して熱転写性イ
ンク層を形成し、その後に基材の裏面に、ポリビニルア
セタール系樹脂と四級アンモニウム塩及び必要に応じて
各種添加剤とを溶媒に均一に溶解もしくは分散させてな
る耐熱滑性層形成用組成物を塗工し乾燥して耐熱滑性層
を形成することにより製造することができる。
華熱転写記録用インクシートと同様に使用することがで
きる。
おいては、その耐熱滑性層が特定の濃度のビニルアルコ
ールユニットを含むポリビニルアセタール系樹脂と帯電
防止剤としての四級アンモニウム塩とから構成されてい
る。従って、耐熱滑性層としての塗膜物性を低下させる
ことなく、十分な帯電防止効果を得ることが可能とな
る。
に従って具体的に説明する。
フィルム基材(ルミラー、東レ(株)製)の片面に、表
1の熱転写性インク層形成用組成物を乾燥厚で1μmと
なるように塗布し、乾燥(120℃,1分)して熱転写
性インク層を形成した。
成用組成物を乾燥厚で1μmとなるように塗工し、乾燥
(120℃,1分)して耐熱滑性層を形成することによ
り熱転写インクシートを作製した。
得られた各熱転写インクシートについて、その帯電防止
性と保存安定性とを以下に示すように試験し評価した。
の表面の電気抵抗により評価した。ここで表面電気抵抗
値の測定は、表面電気抵抗計(Megaresta MODEL HT-30
1,シシド静電気(株)製)を用いて調べた。得られた
測定値を表4に示す。なお、耐熱滑性層の表面電気抵抗
値は、低いほど帯電しにくくなる傾向があり、実用的に
は1×1012Ω以下であることが好ましいので、耐熱滑
性層の帯電防止性を以下の評価基準に従って評価し、そ
の結果を表4に示す。
層から耐熱滑性層への染料の移行の度合いにより評価し
た。即ち、各熱転写インクシートを、熱転写性インク層
と耐熱滑性層とが所定の大きさ(10×10cm)で接触
するように重ね合わせ、1Kgの荷重をかけて45℃で
1週間保存した。その保存後、熱転写性インク層から耐
熱滑性層に移行(裏移り)した染料の量を、マクベス濃
度計(TR−924)による反射濃度値として測定し
た。この場合、反射濃度が低い程好ましく、実用的には
反射濃度が0.10以下であることが好ましいので、熱
転写インクシートの保存安定性を以下の評価基準に従っ
て評価し、その結果を表4に示す。
インクリボンは、その耐熱滑性層の表面電気抵抗値が実
用上望ましいとされる電気抵抗値の上限(1×10
12Ω)よりも低いために帯電防止性に優れていると認め
られ、しかも染料の裏移りも少なく保存安定性にも優れ
ていることがわかる。
ンは、染料の裏移りが少ないが、表面電気抵抗が実施例
に比べ高く、帯電しやすいものであった。比較例6の熱
転写性インクリボンは、帯電防止剤の添加量が他の実施
例に比べ多いので、帯電防止性については実施例1〜3
の場合に匹敵する特性を示したが、帯電防止剤の添加量
が多過ぎるために、耐熱滑性層が可塑化し、保存時に染
料の裏移りが無視できない程度に生じるという欠点があ
ることがわかる。
としてポリビニルアルコールユニット濃度が12重量%
以下のポリビニルアセタール系樹脂を用い、帯電防止剤
として四級アンモニウム塩を用いることにより、熱転写
インクシートに帯電防止性と保存安定性とを付与できる
ことがわかる。
料の裏移りの少ない保存安定性の良好な熱転写インクシ
ートを得ることができる。このような熱転写シートを用
いれば帯電によるゴミの付着が少なく良好な印画像が得
られるだけでなく、保存による特性変化も少なく安定し
た印画像が得られる。
る。
Claims (2)
- 【請求項1】 基材の一方の片面に熱転写性インク層が
形成され、他方の片面に耐熱滑性層が形成された熱転写
シートにおいて、耐熱滑性層がポリビニルアセタール系
樹脂と四級アンモニウム塩とを含有し、且つポリビニル
アセタール系樹脂中のビニルアルコールユニット濃度が
12重量%以下であることを特徴とする熱転写インクシ
ート。 - 【請求項2】 四級アンモニウム塩の耐熱滑性層中の配
合量が0.1〜30重量%である請求項1記載の熱転写
インクシート。
Priority Applications (2)
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|---|---|---|---|
| JP22578195A JP3521563B2 (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 熱転写インクシート |
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Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP22578195A JP3521563B2 (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 熱転写インクシート |
Publications (2)
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- 1995-08-10 JP JP22578195A patent/JP3521563B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-08-02 US US08/691,673 patent/US5728647A/en not_active Expired - Lifetime
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
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