JPH095340A - シール部材の取付構造 - Google Patents

シール部材の取付構造

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JPH095340A
JPH095340A JP15649995A JP15649995A JPH095340A JP H095340 A JPH095340 A JP H095340A JP 15649995 A JP15649995 A JP 15649995A JP 15649995 A JP15649995 A JP 15649995A JP H095340 A JPH095340 A JP H095340A
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清三 加藤
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孝之 青島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シール部材(パッキン)がはがれたり、傷付
いたり、変形したりするのを防止することができるシー
ル部材の取付構造を提供することを目的としている。 【構成】 中空円板状のシール部材(パッキン)42
を、雌ねじ形成穴33の底部に形成した第1のシール面
33bと、雄ねじ軸21の頂部に形成した第2のシール
面21bとで挟み付けることにより、雌ねじ形成穴33
と雄ねじ軸21とで連結した部分を密閉するシール部材
の取付構造であって、前記シール部材42の内周縁部を
軸方向に拘束するとともに、同シール部材42を回転自
在に保持し、外径がシール部材42の外径より小く形成
された中空円板状のホルダ41を設け、前記第1のシー
ル面33bには、前記ホルダ41のみが入り、かつこの
ホルダ41の上面が第1のシール面33bと面一状にな
るように凹状のホルダ固定面33cを形成していること
を特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、雌ねじ形成穴と雄ね
じ軸とで連結した部分を密閉するためのシール部材の取
付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のシール部材の取付構造として
は、例えば図10に示すように、回転検出装置1に設け
られたものがある。この回転検出装置1は、自動車のト
ランスミッションに設けられた回転検出部2と、この回
転検出部2に連結するスピードセンサ3とを備えてい
る。回転検出部2は、先端部外周に雄ねじ21aを有す
る中空の雄ねじ軸21と、この雄ねじ軸21内に設けら
れた回転伝達軸22とを備えた構成になっている。雄ね
じ軸21は、その先端面が後述するパッキン(シール部
材)34に当接する第2のシール面21bとなってい
る。回転伝達軸22は、筒状に形成されているととも
に、その先端から軸方向に延びるキー溝22aが形成さ
れている。
【0003】スピードセンサ3は、ハウジング31内に
センサ部32を備えたものであり、ハウジング31の一
端部には、回転検出部2との連結を図るための雌ねじ形
成穴33が形成されている。雌ねじ形成穴33は、上記
雄ねじ21aに螺合する雌ねじ33aを有しており、そ
の底面が上記第2のシール面21bと平行な第1のシー
ル面33bになっている。この第1のシール面33bに
は、パッキン34が接着剤によって固定されている。こ
のパッキン34は、ゴム等により中空円板状に形成され
たものであり、第1のシール面33bと第2のシール面
21bとで圧縮されることにより、これらのシール面3
3b、21bをシールするようになっている。すなわ
ち、雌ねじ形成穴33と雄ねじ軸21との連結部分を密
閉し、ハウジング3等内への雨水等の侵入を防止するよ
うになっている。
【0004】また、ハウジング31には、雌ねじ形成穴
33の中心部からセンサ部32に通じるように貫通孔3
5が設けられており、この貫通孔35から雌ねじ形成穴
33側に突出するように連結軸36が設けられている。
連結軸36は、センサ部32と上記回転伝達軸22とを
連結するようになっており、その外周部には回転伝達軸
22のキー溝22aに嵌まるキー36aが形成されてい
る。
【0005】上記のように構成された回転検出装置1に
おいては、トランスミッションに設けられた雄ねじ軸2
1に、ハウジング30の雌ねじ形成穴33を螺合して締
め付けることにより、スピードセンサ3を回転検出部2
に固定する。
【0006】また、同回転検出装置1のシール部材の取
付構造においては、雌ねじ形成穴33を雄ねじ軸21に
捩じ込んで締め付けた際に、雄ねじ軸21の第2のシー
ル面21bがパッキン34に密着するとともに、同パッ
キン34を所定の量だけ圧縮する。これにより、雌ねじ
形成穴33と雄ねじ軸21との連結部分が密閉された状
態になり、ハウジング3等内への雨水等の侵入が防止さ
れることになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記シール
部材の取付構造においては、第1のシール面33bに接
着固定されているパッキン34に、第2のシール面21
bが回転しながら密着するようになるから、同パッキン
34が第2のシール面21bによって強制的にひねられ
た状態になる。このため、パッキン34が第1のシール
面33bからはがれたり、傷付いたり、変形したりする
という問題がある。
【0008】この発明は上述した問題を解消するために
なされたもので、その目的は、上記のようにパッキン
(シール部材)がはがれたり、傷付いたり、変形したり
するのを防止することができるシール部材の取付構造を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、中空円板状のシール部材(42)を、
雌ねじ形成穴(33)の底部に形成した第1のシール面
(33b)と、雄ねじ軸(21)の頂部に形成した第2
のシール面(21b)とで挟み付けることにより、雌ね
じ形成穴(33)と雄ねじ軸(21)とで連結した部分
を密閉するシール部材の取付構造であって、前記シール
部材(42)の内周縁部を軸方向に拘束するとともに、
同シール部材(42)を回転自在に保持し、外径がシー
ル部材(42)の外径より小く形成された中空円板状の
ホルダ(41)を雌ねじ形成穴(33)内に設け、前記
第1のシール面(33b)には、前記ホルダ(41)の
円板部(41a)のみが入り、かつこのホルダ(41)
の上面が第1のシール面(33b)と面一状になるよう
に凹状のホルダ固定面(33c)を形成していることを
特徴としている。
【0010】上記ホルダ(41)は、接着剤によってホ
ルダ固定面(33c)に固定するように構成してもよ
い。また、上記雌ねじ形成穴(33)の底部には、第1
のシール面(33b)の中心部を貫通する貫通孔(3
5)を設け、ホルダ(41)には、前記貫通孔(35)
に沿って延び、同貫通孔(35)に対して圧入した状態
になる突起片(41d)を設けてなり、前記突起片(4
1d)を貫通孔(35)に圧入することにより、ホルダ
(41)をホルダ固定面(33c)の位置に固定するよ
うに構成してもよい。上記突起片(41d)は、ホルダ
(41)の一部を切り出して貫通孔(35)に沿うよう
に折り曲げたもので構成することが好ましい。さらに、
上記ホルダ(41)は、内周部から外周部に向かうにし
たがって、ホルダ固定面(33c)から浮き上がるよう
な皿状のもので構成してもよい。そして、シール部材
(42)についても、ホルダ(41)に沿うように皿状
に形成することが好ましい。またさらに、上記ホルダ
(41)は、シール部材(42)の内周縁部を貫通する
筒部(41b)を有し、この筒部(41b)の上端部
(41c)を外側に曲げることにより、シール部材(4
2)を軸方向に拘束するとともに、同シール部材(4
2)を回転自在に保持するように構成することが好まし
い。
【0011】また、中空円板状のシール部材(42)
を、雌ねじ形成穴(33)の底部に形成した第1のシー
ル面(33b)と、雄ねじ軸(21)の頂部に形成した
第2のシール面(21b)とで挟み付けることにより、
雌ねじ形成穴(33)と雄ねじ軸(21)とで連結した
部分を密閉するシール部材の取付構造であって、前記雌
ねじ形成穴(33)の底部には、第1のシール面(33
b)の中心部を貫通するように貫通孔(35)を設ける
とともに、第1のシール面(33b)の貫通孔(35)
側の端部から、シール部材(42)の内周縁部を貫通す
る筒部(33e)を一体的に形成し、この筒部(33
e)の上端部(33f)を外側に曲げることにより、シ
ール部材(42)を軸方向に拘束するとともに、同シー
ル部材(42)を回転自在に保持するようになっている
ことを特徴とするものであってもよい。そして、上記各
シール部材(42)は、ベース板(42a)の両面にゴ
ム等のシール体(42b)を一体に設けたもので構成す
ることが好ましい。
【0012】
【作用】この発明においては、ホルダ(41)をホルダ
固定面(33c)に固定することによって、シール部材
(42)の外周部が第1のシール面(33b)上に回転
自在に保持された状態になる。また、第2のシール面
(21b)は回転しながらシール部材(42)に接近
し、ついには同シール部材(42)に密着し、さらに圧
縮することになる。この際、シール部材(42)は、第
1のシール面(33b)に対しても、また第2のシール
面(21b)に対しても回転方向に少しずつずれながら
圧縮されることになる。したがって、従来例のようにシ
ール部材(42)を第1のシール面(33b)に固定し
ている場合に比べて、シール部材(42)をひねる力、
すなわちシール部材(42)に作用する剪断力を減少さ
せることができるので、同シール部材(42)が傷つい
たり、変形したりするのを防止することができる。しか
も、シール部材(42)がホルダ(41)によって一定
の中心軸回りに回転するようになるから、シール部材
(42)の一定の部分が圧縮されるようになる。したが
って、偏心しながら回されることにより、シール部材
(42)が傷付いたり、変形したりすることを防止する
ことができる。また、シール部材(42)が第1のシー
ル面(33b)に対しても第2のシール面(21b)に
対しても回転自在になっているから、シール部材(4
2)がはがれるという問題を解消することができること
はもちろんである。
【0013】ホルダ(41)を接着剤でホルダ固定面
(33c)に固定したものにおいては、ホルダ(41)
をホルダ固定面(33c)に容易かつ確実に固定するこ
とができる。また、雌ねじ形成穴(33)の底部に貫通
孔(35)を設け、この貫通孔(35)に圧入する突起
片(41d)をホルダ(41)に設けたものにおいて
は、ホルダ(41)のホルダ固定面(33c)への固定
がより簡単になる。そして、ホルダ(41)から切り出
した部分を折り曲げて突起片(41d)を形成したもの
にあっては、ホルダ(41)と一体化された強度的に優
れた突起片(41d)を得ることができる。さらに、ホ
ルダ(41)を皿状に構成したものにあっては、このホ
ルダ(41)が皿ばねの役目をするから、雌ねじ形成穴
(33)と雄ねじ軸(21)とをより堅固に締結するこ
とができる。そして、シール部材(42)も皿状に形成
したものにおいては、シール部材(42)も皿ばねの役
目を果たし、バネ力が増加するから、雌ねじ形成穴(3
3)と雄ねじ軸(21)との連結状態をさらに堅固にす
ることができる。
【0014】また、上記ホルダ(41)として、シール
部材(42)の内周縁部に貫通する筒部(41b)を設
け、この筒部(41b)の上端部(41c)を外側に曲
げるように構成したものにおいては、シール部材(4
2)を軸方向に拘束し、かつ同シール部材(42)を回
転自在に保持するホルダ(41)を、容易に、かつ低コ
ストで成形することができる。
【0015】さらに、第1のシール面(33b)の中心
部を貫通する貫通孔(35)を設けるとともに、この第
1のシール面(33b)の貫通孔(35)側の端部か
ら、シール部材(42)の内周縁部を貫通する筒部(3
3e)を一体的に設け、この筒部(33e)の上端部
(33f)を外側に曲げることにより、シール部材(4
2)を軸方向に拘束するとともに、同シール部材(4
2)を回転自在に保持するように構成したものにおいて
は、ホルダ(41)にかかる部品点数を低減することが
でき、コストの低減を図ることができる。そして、上記
各シール部材(42)として、ベース板(42a)の両
面にゴム等のシール体(42b)を一体に設けたものに
おいては、ベース板(42a)によって、平面を維持す
るための剛性が高まるとともに、ホルダ(41)に対し
て同軸状に回転するための剛性が高まる。したがって、
シール部材(42)の傷付きや、変形を防止することが
でき、シール性の向上を図ることができる。
【0016】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1〜図9を参照
して説明する。これらの図において、図1は第1実施
例、図2〜図5は第2実施例、図6は第3実施例、図7
〜図8は第4実施例、図9は第5実施例を示している。
ただし、これらの実施例において、図10に示す従来例
の構成要素と共通する要素には同一の符号を付しその説
明を簡略化する。
【0017】まず、図1を参照して、この発明の第1実
施例を説明する。図1において、33bは、第1のシー
ル面であり、この第1のシール面33bは、雌ねじ形成
穴33の底面に形成されている。第1のシール面33b
には、雌ねじ形成穴33と同軸状に、ホルダ41を固定
するための凹状のホルダ固定面33cが形成されてい
る。ホルダ固定面33cは、ホルダ41のみが入る大き
さの円形状に形成されているとともに、ホルダ41の上
面が第1のシール面33bと面一状になる深さに形成さ
れている。そして、ホルダ固定面33cには、周方向に
沿って環状溝33dが形成されている。
【0018】ホルダ41は、中空円板状に形成された円
板部41aの内周縁部から後述するパッキン(シール部
材)42の内周縁部を貫通する筒部41bを形成したも
のであり、この筒部41bの上端部41cを外側に曲げ
ることにより、パッキン42を軸方向に拘束するととも
に、同パッキン42を回転自在に保持するようになって
いる。そして、ホルダ41は、例えばアルミニウムの金
属によって形成されており、接着剤により、円板部41
aがホルダ固定面33cに固定されるようになってい
る。
【0019】パッキン42は、中空円板状のベース金属
板(ベース板)42aの両面に、シール体42bを一体
に成形したものである。シール体42bは、NBR等の
ゴムや、樹脂などが使用されている。ベース金属板42
aは、例えばアルミニウムの金属によって成形されてい
る。そして、パッキン42は、外径が円板部41aより
大きく形成されており、この円板部41aより外側に食
み出した部分が第1のシール面33bに当接するように
なっている。
【0020】上記のように構成された回転検出装置1に
おけるシール部材の取付構造においては、ホルダ41を
ホルダ固定面33cに固定することによって、パッキン
42の外周部が第1のシール面33b上に回転自在に保
持された状態になる。また、第2のシール面21bは回
転しながらパッキン42に接近し、ついには同パッキン
42に密着し、さらに圧縮することになる。この際、パ
ッキン42は、第1のシール面33bに対しても、また
第2のシール面21bに対しても回転方向に少しずつず
れながら圧縮されることになる。したがって、従来例の
ようにパッキン42を第1のシール面に固定している場
合に比べて、パッキン42をひねる力、すなわちパッキ
ン42に作用する剪断力を減少させることができるの
で、同パッキン42が傷ついたり、変形したりするのを
防止することができる。しかも、パッキン42がホルダ
41によって一定の中心軸回りに回転するようになるか
ら、パッキン42の一定の部分が圧縮されるようにな
る。したがって、偏心しながら回されることにより、パ
ッキン42が傷付いたり、変形したりすることを防止す
ることができる。また、パッキン42が第1のシール面
33bに対しても第2のシール面21bに対しても回転
自在になっているから、パッキン42がはがれるという
問題を解消することができることはもちろんである。
【0021】また、ホルダ41は接着剤により、ホルダ
固定面33cに確実に固定することができる。そして、
接着の際には、余分な接着剤を環状溝33dで吸収する
ことができるから、ホルダ41をホルダ固定面33cに
均一に接着、固定することができる。しかも、ホルダ4
1の筒部41bの上端部41cを外側に曲げるだけで、
パッキン42をホルダ41に簡単に組み付けることがで
きるから、低コストの低減を図ることができる。
【0022】さらに、上記パッキン42は、ベース金属
板42aによって、平面を維持するための剛性が高まる
とともに、ホルダ41に対して同軸状に回転するための
剛性も高まる。したがって、パッキン42の傷付きや、
変形を防止する上で、極めて有効であり、長期にわたっ
てシール性の向上を図ることができる。
【0023】なお、この実施例においてホルダ41は金
属製であるが、これは合成樹脂製であっても良く、熱変
形せしめて組付けても良いのは勿論である。
【0024】次ぎに、図2から図5を参照して、この発
明の第2実施例を説明する。ただし、図1に示す第1実
施例の構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、
その説明を簡略化する。この第2実施例が第1実施例と
異なる点は、ホルダ41が接着剤によらず、圧入により
ホルダ固定面33cに固定されている点である。
【0025】すなわち、ホルダ41は、図2〜図5に示
すように、貫通孔35に沿って延び、同貫通孔35に対
して圧入した状態になる突起片41dを有している。突
起片41dは、円板部41aから板状に切り出して貫通
孔35に沿うように折り曲げたものであり、周方向に三
等分する位置に設けられている。そして、突起片41d
は、先端41eに向かって台形状に狭く形成されてお
り、その先端41eは丸く形成されている。また、3つ
の突起片41dに外接する円は、図3に示すように、貫
通孔35より圧入代分だけ大きく形成されている。ただ
し、突起片41dの先端41eが狭く形成されているか
ら、先端41eと貫通孔35との間には隙間Dを有する
ようになっている。
【0026】上記のように構成されたシール部材の取付
構造においては、ホルダ41の突起片41dを貫通孔3
5に圧入するだけで、ホルダ41をホルダ固定面33c
に固定することができる。しかも、圧入開始の際に、突
起片41dの先端41eが貫通孔35の内側に位置し、
かつ先端41eが丸く形成されているから、圧入を簡単
に行うことができる。したがって、短時間で簡単にホル
ダ41をホルダ固定面33cに固定することができ、コ
ストの低減を図ることができる。また、突起片41dを
ホルダ41と一体のもので形成しているから、突起片4
1dの強度の向上を図ることができる。
【0027】次ぎに、図6を参照して、この発明の第3
実施例を説明する。ただし、図2〜図5に示す第2実施
例の構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、そ
の説明を簡略化する。この第3実施例が第2実施例と異
なる点は、ホルダ41及びパッキン42が皿ばね状に形
成されている点である。
【0028】すなわち、ホルダ41は、その円板部41
aが内周部から外周部に向かうにしたがって、ホルダ固
定面33cから浮き上がるように形成されている。ま
た、パッキン42も、円板部41aに沿うように皿状に
形成されている。
【0029】このように構成されたシール部材の取付構
造においては、雄ねじ軸21を捩じ込んでいくと、図2
に示すように、ホルダ41及びパッキン42が平面状態
まで撓み、パッキン42が第1のシール面33bと第2
のシール面21bとで圧縮された状態になる。そしてこ
の際、ホルダ41及びパッキン42が皿ばねの役目を果
たすことになるから、雌ねじ形成穴33と雄ねじ軸21
との締結状態をより堅固にすることができる。
【0030】なお、上記第3実施例においては、ホルダ
41及びパッキン42のいずれか一方を皿ばね状に形成
してもよい。ただし、ホルダ41及びパッキン42の双
方を皿ばね状に形成する場合に比して、皿ばねとしての
バネ力は低下する。
【0031】次ぎに、図7〜図8を参照して、この発明
の第4実施例を説明する。ただし、図1に示す第1実施
例の構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、そ
の説明を簡略化する。この第4実施例が第1実施例と異
なる点は、雌ねじ形成穴33側にホルダ固定面33c及
びホルダ41を有していない点である。
【0032】すなわち、雌ねじ形成穴33の底部には、
第1のシール面33bが一面に形成されており、この第
1のシール面33bの貫通孔35側の端部には、パッキ
ン42の内周縁部を貫通するようにして突出する筒部3
3eが形成されている。すなわち、筒部33eは、アル
ミニウム金属によって、ハウジング31と一体に形成さ
れている。そして、筒部33eは、その上端部33fを
外側に曲げることにより、パッキン42を軸方向に拘束
するとともに、同パッキン42を回転自在に保持するよ
うになっている。
【0033】このように構成されたシール部材の取付構
造においては、アルミダイキャストによって、筒部31
d等を有するハウジング31を一体に成形することがで
きるから、筒部31dを製造するような工程を省くこと
ができる。しかもホルダ41にかかる部品点数を低減す
ることができるとともに、ホルダ41をホルダ固定面3
3cに接着する工程も削減することができるから、大巾
なコストの低減を図ることができる。
【0034】次ぎに、図9を参照して、この発明の第5
実施例を説明する。ただし、図1に示す第4実施例の構
成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明
を簡略化する。この第5実施例が第1実施例と異なる点
は、ハウジング31が樹脂によって一体に成形されてい
る点である。
【0035】すなわち、ハウジング31は、例えばPP
S(ポリ・フェニレン・サルファイト)の合成樹脂によ
って、筒部31d等を含めて一体に成形さている。そし
て、熱を加えることによって、筒部31dを外側に曲げ
るようになっている。
【0036】このように構成されたシール部材の取付構
造においては、ハウジングを樹脂によって成形している
から、さらに製造能率を向上させることができ、コスト
の低減を図ることができる。
【0037】なお、上記各実施例においては、シール部
材の取付構造として回転検出装置に適用した例で示した
が、このシール部材の取付構造は、雌ねじ形成穴を有す
る圧力取出口に雄ねじ軸状の圧力ピックアップを取り付
けるような構造部分や、これらに類似する他の構造部分
に適用してもよいことはいうまでもない。
【0038】
【発明の効果】この発明によれば、シール部材を第1の
シール面に固定している場合に比べて、シール部材をひ
ねる力、すなわちシール部材に作用する剪断力を減少さ
せることができるから、同シール部材が傷ついたり、変
形したりするのを防止することができる。しかも、シー
ル部材がホルダによって一定の中心軸回りに回転するよ
うになるから、シール部材の一定の部分が圧縮されるよ
うになる。したがって、偏心しながら回されることによ
り、シール部材が傷付いたり、変形したりすることを防
止することができる。また、シール部材が第1のシール
面に対しても第2のシール面に対しても回転自在になっ
ているから、シール部材がはがれるという問題を解消す
ることができることはもちろんである。
【0039】ホルダを接着剤でホルダ固定面に固定した
ものにおいては、ホルダをホルダ固定面に容易かつ確実
に固定することができる。また、雌ねじ形成穴の底部に
貫通孔を設け、この貫通孔に圧入する突起片をホルダに
設けたものにおいては、ホルダのホルダ固定面への固定
がより簡単になる。そして、ホルダから切り出した部分
を折り曲げて突起片を形成したものにあっては、ホルダ
と一体化された強度的に優れた突起片を得ることができ
る。さらに、ホルダを皿状に構成したものにあっては、
このホルダが皿ばねの役目をするから、雌ねじ形成穴と
雄ねじ軸とをより堅固に締結することができる。そし
て、シール部材も皿状に形成したものにおいては、シー
ル部材も皿ばねの役目を果たし、バネ力が増加するか
ら、雌ねじ形成穴と雄ねじ軸との連結状態をさらに堅固
にすることができる。
【0040】また、上記ホルダとして、シール部材の内
周縁部に貫通する筒部を設け、この筒部の上端部を外側
に曲げるように構成したものにおいては、シール部材を
軸方向に拘束し、かつ同シール部材を回転自在に保持す
るホルダを、容易に、かつ低コストで成形することがで
きる。
【0041】さらに、第1のシール面の中心部を貫通す
る貫通孔を設けるとともに、この第1のシール面の貫通
孔側の端部から、シール部材の内周縁部を貫通する筒部
を一体的に設け、この筒部の上端部を外側に曲げること
により、シール部材を軸方向に拘束するとともに、同シ
ール部材を回転自在に保持するように構成したものにお
いては、ホルダにかかる部品点数を低減することがで
き、コストの低減を図ることができる。そして、上記各
シール部材として、ベース板の両面にゴム等のシール体
を一体に設けたものにおいては、ベース板によって、平
面を維持するための剛性が高まるとともに、ホルダに対
して同軸状に回転するための剛性が高まる。したがっ
て、シール部材の傷付きや、変形を防止することがで
き、シール性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例として示したシール部材
の取付構造の断面図。
【図2】この発明の第2実施例として示したシール部材
の取付構造の断面図。
【図3】同シール部材の取付構造におけるホルダを示す
平面図。
【図4】同シール部材の取付構造におけるホルダを示す
要部側面図。
【図5】同シール部材の取付構造におけるホルダを示す
斜視図。
【図6】この発明の第3実施例として示したシール部材
の取付構造の断面図。
【図7】この発明の第4実施例として示したシール部材
の取付構造の断面図。
【図8】同シール部材の取付構造の要部拡大断面図。
【図9】この発明の第5実施例として示したシール部材
の取付構造の断面図。
【図10】従来例として示したシール部材の取付構造の
断面図。
【符号の説明】 21 雄ねじ軸 21b 第2のシール面 33 雌ねじ形成穴 33b 第1のシール面 33c ホルダ固定面 33e 筒部 33f 上端部 35 貫通孔 41 ホルダ 41b 筒部 41c 上端部 41d 突起片 42 シール部材(パッキン) 42a ベース板(ベース金属板) 42b シール体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空円板状のシール部材を、雌ねじ形成
    穴の底部に形成した第1のシール面と、雄ねじ軸の頂部
    に形成した第2のシール面とで挟み付けることにより、
    雌ねじ形成穴と雄ねじ軸とで連結した部分を密閉するシ
    ール部材の取付構造であって、 前記シール部材の内周縁部を軸方向に拘束するととも
    に、同シール部材を回転自在に保持し、外径がシール部
    材の外径より小く形成された中空円板状のホルダを雌ね
    じ形成穴内に設け、 前記第1のシール面には、前記ホルダの円板部のみが入
    り、かつこのホルダの上面が第1のシール面と面一状に
    なるように凹状のホルダ固定面を形成していることを特
    徴とするシール部材の取付構造。
  2. 【請求項2】 ホルダを、接着剤によってホルダ固定面
    に固定していることを特徴とする請求項1記載のシール
    部材の取付構造。
  3. 【請求項3】 雌ねじ形成穴の底部には、第1のシール
    面の中心部を貫通する貫通孔を設け、ホルダには、前記
    貫通孔に沿って延び、同貫通孔に対して圧入した状態に
    なる突起片を設けてなり、前記突起片を貫通孔に圧入す
    ることにより、ホルダをホルダ固定面の位置に固定する
    ようになっていることを特徴とする請求項1記載のシー
    ル部材の取付構造。
  4. 【請求項4】 突起片は、ホルダの一部を切り出して貫
    通孔に沿うように折り曲げたものであることを特徴とす
    る請求項3記載のシール部材の取付構造。
  5. 【請求項5】 ホルダは、内周部から外周部に向かうに
    したがって、ホルダ固定面から浮き上がるように皿状に
    形成していることを特徴とする請求項3又は請求項4記
    載のシール部材の取付構造。
  6. 【請求項6】 シール部材は、ホルダに沿うように皿状
    に形成していることを特徴とする請求項5記載のシール
    部材の取付構造。
  7. 【請求項7】 ホルダは、シール部材の内周縁部を貫通
    する筒部を有し、この筒部の上端部を外側に曲げること
    により、シール部材を軸方向に拘束するとともに、同シ
    ール部材を回転自在に保持するようになっていることを
    特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、
    請求項5又は請求項6記載のシール部材の取付構造。
  8. 【請求項8】 中空円板状のシール部材を、雌ねじ形成
    穴の底部に形成した第1のシール面と、雄ねじ軸の頂部
    に形成した第2のシール面とで挟み付けることにより、
    雌ねじ形成穴と雄ねじ軸とで連結した部分を密閉するシ
    ール部材の取付構造であって、 前記雌ねじ形成穴の底部には、第1のシール面の中心部
    を貫通するように貫通孔を設けるとともに、第1のシー
    ル面の貫通孔側の端部から、シール部材の内周縁部を貫
    通する筒部を一体的に形成し、この筒部の上端部を外側
    に曲げることにより、シール部材を軸方向に拘束すると
    ともに、同シール部材を回転自在に保持するようになっ
    ていることを特徴とするシール部材の取付構造。
  9. 【請求項9】 シール部材は、ベース板の両面にゴム等
    のシール体を一体に設けたものであることを特徴とする
    請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、
    請求項6、請求項7又は請求項8記載のシール部材の取
    付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008064204A (ja) * 2006-09-07 2008-03-21 Uchiyama Mfg Corp ガスケット
JP2010048394A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Nok Corp ベローズ式アキュムレータ
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