JPH0953699A - 推力アクチュエータ - Google Patents

推力アクチュエータ

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JPH0953699A
JPH0953699A JP20544695A JP20544695A JPH0953699A JP H0953699 A JPH0953699 A JP H0953699A JP 20544695 A JP20544695 A JP 20544695A JP 20544695 A JP20544695 A JP 20544695A JP H0953699 A JPH0953699 A JP H0953699A
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JP
Japan
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torque
motor
gear
rod
wheel drive
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JP20544695A
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English (en)
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Etsushi Yamada
悦史 山田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Publication date
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  • Arrangement And Mounting Of Devices That Control Transmission Of Motive Force (AREA)
  • Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ2への通電停止後に動力伝達系に荷重
が掛からない構造として装置の小型化および軽量化を実
現するとともに、電気配線を簡素化してコストダウンを
図ること。 【解決手段】 モータ2の回転トルクをロッド3に伝達
する動力伝達機構には、伝達トルクを一定にするトルク
リミッタが設けられている。このトルクリミッタは、入
力側ギヤ8と中間回転体との間に粘性体が封入されてお
り、その中間回転体と入力側ギヤ8との間に相対回転が
生じた時に,両者の間に封入された粘性体の粘性剪断抵
抗によって伝達トルクを発生する。このトルクリミッタ
は、所定トルク付近で入力側ギヤ8の回転数変化に対す
るトルク変化が小さくなる伝達トルク特性を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モータの回転力を
軸方向の推力に変換してロッドを駆動する推力アクチュ
エータに関し、特に4輪駆動車における2輪駆動と4輪
駆動との切換装置、または差動固定装置(通称デフロッ
ク)のロック状態とアンロック状態との切換装置等に用
いて好適である。
【0002】
【従来の技術】例えば、4輪駆動車における2輪駆動と
4輪駆動との切換装置としては、特公平5−55331
号公報に開示されたものが知られている。この切換装置
は、フォークシャフトに固定されたシフトフォークによ
ってスライダを操作し、このスライダを介して前輪側の
駆動軸に設けられたスプラインと後輪側の駆動軸に設け
られたスプラインとを連結されることで4輪駆動とな
り、切り離されることで2輪駆動となる。そして、フォ
ークシャフトを軸方向に往復動させる手段として推力ア
クチュエータが用いられている。
【0003】推力アクチュエータは、モータの回転力を
ギヤの組み合わせにより増力してピニオンギヤに伝達
し、ピニオンギヤからロッドと同軸に配設したラックギ
ヤに伝達して推力(軸方向の動力)に変換している。そ
して、モータとロッド間には、ロッドがロックした時に
反力(弾力)を蓄えるためのトーションスプリングが配
設されている。
【0004】この推力アクチュエータの作動を図7に示
すタイムチャートに基づいて簡単に説明する。始動スイ
ッチがオンされてモータが回転すると、推力によりロッ
ドが作動して、そのロッドに連結されたフォークシャフ
トを駆動する。ここで、ロッドがロックした場合(即
ち、スライダとスプラインとが噛み合わないでフォーク
シャフトの移動が停止した時/図7中のX時点)でも、
トーションスプリングがモータの回転力を受けて捩じら
れることにより、モータはロックすることなく回転を継
続し、所定量回転した後、通電が停止される(図7中の
Y時点)。この状態でスライダとスプラインとが噛み合
うのを待ち、噛み合った時(図7中のZ時点)に、トー
ションスプリングに蓄えられた弾力によってロッドが作
動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の推力
アクチュエータは、下記の課題を有している。 イ)モータが所定量回転した後、モータへの通電を停止
するシステムである。従って、モータへの通電を停止す
るタイミングを知るために、モータの回転量(回転角)
を検出する装置が必要であり、この検出装置からモータ
の通電制御を行う制御装置(ECU)へ信号を送るため
の信号線が必要となって、システム的にコスト高とな
る。
【0006】ロ)トーションスプリングは、その捩じり
トルクを小さくする目的で、モータに近い側に配設され
ている(減速量を小さくできる)。そのため、トーショ
ンスプリングの捩じり量(回転量)を大きく取ることが
多く、通常では角度にして180度と大きいことから、
バネ定数の極端に小さいスプリングを必要とする。これ
を実現するためには、スプリングの巻き数を極端に大き
くしなければならず、トーションスプリング自体が大き
くなり、装置全体の大型化を招く。仮に、バネ定数の大
きいスプリングを使用した場合は、モータの捩じり込み
量に従ってロッドの出力荷重の増加度合いが大きくなる
ことから、過荷重となってしまうため適用は困難であ
る。一方、トーションスプリングをロッド側に設けた場
合は、捩じり量の角度は小さくなるが、捩じりトルクは
大きくする必要があるため、やはりトーションスプリン
グ自体が大きくなってしまう。
【0007】ハ)上述の作動説明でロッドがロックして
いる時、即ちスライダがスプラインと噛み合うまでの所
謂「待ち状態」の時は、トーションスプリングに蓄えら
れた反力によりモータが逆回転しないように、進み角の
小さいウォームギヤを設ける必要がある。しかし、スラ
イダがスプラインと噛み合ってロッドの作動が終了した
後でも、ロッドにはトーションスプリングのセット荷重
(残存捩じり分による捩じりトルク)が掛かっている。
従って、進み角の小さいウォームギヤによってモータが
逆回転できない構造であると、モータとロッドとの間で
動力を伝達する各ギヤや軸、および軸を支持するハウジ
ング等に常時荷重が掛かってしまう。このため、耐力が
大きくクリープ強度の高いギヤや軸およびハウジングを
用いる必要があることから、装置の大型化を招くととも
にコスト高となる。
【0008】本発明は、上記事情に基づいて成されたも
ので、モータへの通電停止後に動力伝達系に荷重が掛か
らない構造として装置の小型化および軽量化を実現する
とともに、電気配線を簡素化してコストダウンを図った
推力アクチュエータを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
(請求項1の構成)所定時間通電を受けて回転トルクを
発生するモータと、軸方向に往復動可能に設けられたロ
ッドと、前記モータの出力軸と前記ロッドとの間に設け
られて、前記モータの回転トルクを軸方向の推力に変換
して前記ロッドに伝達する動力伝達機構とを備え、この
動力伝達機構は、相対回転可能に設けられた入力側回転
部材と出力側回転部材との間に粘性体が封入されて、前
記入力側回転部材と前記出力側回転部材との間に相対回
転が生じた時に、前記粘性体の粘性剪断抵抗によって伝
達トルクを発生するトルクリミッタを有することを特徴
とする。
【0010】(請求項1の作用)モータの発生する回転
トルクは、トルクリミッタを有する動力伝達機構により
軸方向の推力に変換されてロッドに伝達される。ここ
で、トルクリミッタは、入力側回転部材と出力側回転部
材とが相対回転を生じた場合に、その両者の間に封入さ
れた粘性体の粘性剪断抵抗によって伝達トルクを発生す
る。但し、粘性体の粘性剪断抵抗値は、入力側回転部材
の回転数が低い(両者の相対回転数が小さい)うちは回
転数の上昇に伴って増大するが、入力側回転部材の回転
数が或る一定値以上に大きくなる(両者の相対回転数が
大きい)と頭打ちとなり、発生する伝達トルクも一定と
なる。従って、モータからロッドまでの動力伝達系に掛
かる負荷荷重が急増した場合(例えば、作動中にロッド
がロックした時)でも、動力伝達系の回転慣性による衝
撃力がトルクリミッタで吸収されるため、動力伝達系に
過大な負荷が掛からない。
【0011】(請求項1の効果)本発明によれば、動力
伝達機構にトルクリミッタを設けたことにより、作動終
了後にモータを停止すればトルクリミッタの入力側回転
部材と出力側回転部材との相対回転数が0となって伝達
トルクが発生しないため、動力伝達系に荷重が残らな
い。このため、動力伝達機構の各構成部品(例えば、ギ
ヤ、軸、軸受等)の小型化および軽量化(樹脂化)が可
能となる。また、トルクリミッタによって伝達トルク
(即ち推力)を一定に保つことができるため、従来装置
のトーションスプリングを使用する必要がなく、装置全
体の小型化を図ることができる。さらに、本発明の構成
によれば、従来装置の様にモータへの通電停止タイミン
グを知るためにモータの回転量を検出する必要がないこ
とから、その分、電気配線を簡素化してコストダウンを
図ることができる。
【0012】(請求項2の構成)請求項1に記載した推
力アクチュエータにおいて、前記トルクリミッタは、前
記モータの回転トルク特性の変動範囲内では、前記入力
側回転部材の回転数変化に対して前記粘性体の粘性剪断
抵抗値が略一定となる伝達トルク特性を有することを特
徴とする。 (請求項2の作用および効果)モータの回転トルク特性
の変動範囲内では、トルクリミッタの入力側回転部材の
回転数が変化しても略一定の伝達トルクを発生できるた
め、ロッドに伝達される推力を略一定にできる。
【0013】(請求項3の構成)請求項1または2に記
載した推力アクチュエータにおいて、前記トルクリミッ
タは、雰囲気温度の上昇に応じて伝達トルクが低下する
特性を有し、前記雰囲気温度が100℃未満の場合より
100℃以上の場合の方が伝達トルクの低下度合いが大
きいことを特徴とする。 (請求項3の作用および効果)本発明によれば、トルク
リミッタの伝達トルクが雰囲気温度の上昇に応じて低下
する(特に100℃以上で低下度合いが大きい)特性を
有するため、動力伝達機構の構成部品を樹脂製として軽
量化およびコストダウンを図ることができる。即ち、樹
脂製の構成部品を使用した場合、雰囲気温度が100℃
以上の高温時では強度低下により損傷する恐れがある
が、トルクリミッタの伝達トルクが100℃以上で大き
く低下する特性であれば高温時の損傷が避けられる。
【0014】
【実施例】次に、本発明の推力アクチュエータを4輪駆
動車の2輪駆動と4輪駆動とを切り換える切換装置に適
用した実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)図1は推力アクチュエータの内部構造を
示す平面図(アッパケースを取り外した状態)、図2は
推力アクチュエータの内部構造を示す側面断面図であ
る。まず、図4に基づいて2輪駆動と4輪駆動とを切り
換える切換装置100の構造を説明する。切換装置10
0は、前輪駆動軸110の外周に設けられたスプライン
111、後輪駆動軸120に設けられたスプライン12
1、両者のスプライン111、121に係合可能に設け
られたスライダ130、およびスライダ130を操作す
るシフトフォーク140が固定されたフォークシャフト
150等より構成されている。
【0015】前輪駆動軸110は、エンジンからトラン
スミッション(図示しない)を介して駆動力が伝達され
て、エンジン運転中は常時回転している(後輪駆動軸1
20にエンジンの駆動力が伝達される構造でも良い)。
後輪駆動軸120は、前輪駆動軸110と軸方向に対向
して配置され、前輪駆動軸110の端部にベアリング1
60を介して回転自在に支持されている。スライダ13
0は、2輪駆動の時に前輪駆動軸110のスプライン1
11に噛み合わされており、2輪駆動から4輪駆動へ切
り換える時に、図4の右方向へ移動して後輪駆動軸12
0のスプライン121とも噛み合う(両方のスプライン
111、121と噛み合った状態)。即ち、フォークシ
ャフト150に固定されたシフトフォーク140によっ
てスライダ130を操作し、このスライダ130を介し
て前輪駆動軸110のスプライン111と後輪駆動軸1
20のスプライン121とが連結されることで4輪駆動
となり、切り離されることで2輪駆動となる。
【0016】推力アクチュエータ1は、フォークシャフ
ト150を駆動操作するもので、図1および図2に示す
ように、通電を受けて回転トルクを発生するモータ2、
このモータ2の回転トルクを伝達する動力伝達機構(後
述する)、この動力伝達機構により伝達された動力(推
力)を受けて軸方向に往復動するロッド3、および各構
成部品を収容するケース4等より構成されている。モー
タ2は、図示しない電子制御装置(ECU)より所定時
間(例えば1秒間)だけ通電を受けて回転する。
【0017】動力伝達機構は、モータ2の出力軸2aに
取り付けられて出力軸2aと一体に回転するウォームギ
ヤ5、ウォームギヤ5と噛み合うウォームホイール6、
ウォームホイール6と同軸に設けられた小径ギヤ7、小
径ギヤ7と噛み合う入力側ギヤ8、入力側ギヤ8と同軸
に配置された出力側ギヤ9、出力側ギヤ9と噛み合うプ
レートギヤ10、プレートギヤ10と一体に回転するピ
ニオンギヤ11、およびピニオンギヤ11と噛み合うラ
ックギヤ12等より構成されている。ウォームギヤ5
は、モータ2の通電が停止された時に、モータ2が逆回
転できるように進み角(ピッチ)の大きいものを使用し
ている。ウォームホイール6と小径ギヤ7とは、図示し
ない軸受を介してケース4に回転自在に支持された支持
軸13と一体に設けられており、その支持軸13と共に
同期して回転する。
【0018】入力側ギヤ8と出力側ギヤ9は、図3に示
すように、中間回転体14とともにトルクリミッタTL
(後述する)を構成する。プレートギヤ10は、図2に
示すように扇形に設けられて、その要となるボス部10
a(図1参照)で支持軸15に回転可能に支持されてい
る。ピニオンギヤ11は、プレートギヤ10のボス部1
0aが軸方向に延長されて、その延長部の外周に一体に
設けられている。ラックギヤ12は、ロッド3の端部に
一体に設けられて、ピニオンギヤ11の回転力を推力
(軸方向の動力)に変換する。
【0019】ロッド3は、ケース4(アッパケース4
b)にシール部材16を介して往復動可能に支持され
て、先端部がケース4の外側(図2の左側)へ突出し、
その先端部に設けられた連結ピン3a(図4参照)を介
して切換装置100のフォークシャフト150に連結さ
れている。このロッド3は、ラックギヤ12により変換
された推力を受けてラックギヤ12と一体に作動する
(軸方向に移動する)ことにより、フォークシャフト1
50を駆動する。
【0020】ケース4は、各構成部品を収容するロアケ
ース4aと、このロアケース4aの開口部にシール部材
17を介して気密に被せられるアッパケース4bとから
成り、両者がビス18により締め付け固定されている。
なお、ロアケース4aには、モータ2の通電端子19が
取り出された防水コネクタ20が一体に設けられてい
る。
【0021】上記のトルクリミッタTLは、入力側ギヤ
8の内周に中間回転体14が回転自在に嵌合して、その
入力側ギヤ8の内周面と中間回転体14の外周面との間
に形成された円環状の容積室21に粘性体S(例えばシ
リコンオイル)が封入されている。また、出力側ギヤ9
は、軸受22(図1参照)を介してケース4に回転自在
に支持された回転軸23の外周に嵌合するとともに、自
身に設けられたスナップフィット9aによって中間回転
体14に固定されて、中間回転体14と一体に回転す
る。なお、粘性体Sが封入された容積室21は、入力側
ギヤ8と中間回転体14との嵌合面に装着されたシール
材24、25によって気密にシールされている。
【0022】このトルクリミッタTLは、入力側ギヤ8
と中間回転体14(出力側ギヤ9)との間に相対回転が
生じた時に、両者の間に封入された粘性体Sの粘性剪断
抵抗によって所定の伝達トルクを発生する。即ち、モー
タ2の回転トルクを受けて入力側ギヤ8が回転すると、
入力側ギヤ8と中間回転体14との間に相対回転が生じ
るため、両者の間に封入された粘性体Sの粘性剪断抵抗
によって入力側ギヤ8の回転が中間回転体14に伝達さ
れる。但し、粘性体Sの粘性剪断抵抗は、入力側ギヤ8
の回転数が上昇するに連れて増大するが、その変化率は
入力側ギヤ8の回転数が高くなる程小さくなり、或る回
転数以上では略一定値となる。従って、トルクリミッタ
TLの伝達トルクも粘性体Sの粘性剪断抵抗値に応じて
変化し、入力側ギヤ8が或る回転数以上になっても伝達
トルクは略一定となる。
【0023】そこで、図5に示すように、トルクリミッ
タTLの伝達トルク特性を所定トルク付近で入力側ギヤ
8の回転数変化に対するトルク変化を小さくしておけ
ば、モータ2のトルク特性がバッテリ電圧の変動やモー
タ2自身の発熱等により変動しても、その変動範囲内で
は出力側ギヤ9に伝わるトルクの変化を小さくできる
(T1 〜T2 の範囲)。なお、図5において、 グラフa;トルクリミッタTLの伝達トルク特性(回転
数とトルクとの関係) グラフb;モータ2の回転トルク(最大値の場合)を受
けて回転する入力側ギヤ8の回転数−トルク特性 グラフc;モータ2の回転トルク(最小値の場合)を受
けて回転する入力側ギヤ8の回転数−トルク特性 T1 ;出力側ギヤ9の伝達トルク最小値 T2 ;出力側ギヤ9の伝達トルク最大値 T3 ;入力側ギヤ8停止時(=モータ2停止時)の出力
側ギヤ9に残る残留トルクである。
【0024】次に、本実施例の作動を説明する。但し、
以下の説明は、2輪駆動から4輪駆動へ切り換える場合
の作動である。ECUより通電を受けてモータ2が回転
すると、モータ2の回転トルクが動力伝達機構の各構成
部品によって伝達されて、ピニオンギヤ11とラックギ
ヤ12との間で軸方向の推力に変換される。このラック
ギヤ12で変換された推力により、ロッド3が作動(図
2の右方向へ移動)してフォークシャフト150を駆動
する。これにより、フォークシャフト150に固定され
たシフトフォーク140を介してスライダ130が移動
(図4の右方向へ移動)し、前輪駆動軸110に設けら
れたスプライン111と噛み合ったまま、後輪駆動軸1
20に設けられたスプライン121とも噛み合うこと
で、前輪駆動軸110と後輪駆動軸120とが連結され
て2輪駆動から4輪駆動へ切り換えられる。
【0025】ここで、シフトフォーク140を介して移
動するスライダ130は、後輪駆動軸120のスプライ
ン121に噛み合う際に、スプライン121の端面に当
接してスムーズな噛み合いが行われない場合が生じる。
この場合、前輪駆動軸110の回転に伴ってスライダ1
30とスプライン121との互いの歯筋が合致するまで
スライダ130の移動が停止される。その結果、スライ
ダ130の移動停止によってロッド3がロック(作動停
止)することから動力伝達機構の各ギヤに掛かる負荷が
急増するが、トルクリミッタTLによって負荷の急増に
伴う衝撃力が吸収されるため、動力伝達機構に過大な荷
重が加わることはない。その後、前輪駆動軸110の回
転に伴いスライダ130と後輪駆動軸120のスプライ
ン121との歯筋が合致して両者が噛み合い始めると、
再びロッド3が移動してスライダ130とスプライン1
21との噛み合いを完了させる。
【0026】噛み合いが行われた後、フォークシャフト
150は、スライダ130とスプライン121とが噛み
合った状態でさらに移動し、シフトフォーク140がス
トッパ170に当接することで停止する。このシフトフ
ォーク140がストッパ170に当接して停止すること
で再び動力伝達機構の各ギヤに掛かる負荷が増大する
が、上述のようにトルクリミッタTLによって衝撃力が
吸収されるため、動力伝達機構に過大な荷重が加わるこ
とはない。そして、モータ2の通電開始から所定時間
(1秒)経過後に通電が停止されて、2輪駆動から4輪
駆動への切り換え動作が終了する。
【0027】(第1実施例の効果)本実施例では、動力
伝達機構にトルクリミッタTLを設けたことにより、作
動終了後にモータ2を停止すればトルクリミッタTLの
入力側ギヤ8と出力側ギヤ9(中間回転体14)との相
対回転数が0となって伝達トルクが発生しないため、動
力伝達系に荷重が残らない。このため、動力伝達機構の
各構成部品(例えば、各ギヤ、軸、軸受等)の小型化お
よび樹脂化による軽量化が可能となり、その分コストダ
ウンを図ることができる。また、ロッド3がロックして
動力伝達機構の各ギヤに加わる負荷が急増しても、トル
クリミッタTLによって負荷の急増による衝撃力を吸収
できるため、動力伝達系(モータ2、動力伝達機構、ロ
ッド3)や負荷側の部材の寿命を伸ばすことができる。
さらに、トルクリミッタTLによって伝達トルク(即ち
推力)を一定に保つことができるため、従来装置のトー
ションスプリングを使用する必要がなく、装置全体の小
型化を図ることができる。
【0028】また、本実施例の構成によれば、モータ2
の通電時間が予め設定されており、通電開始から所定時
間経過後に通電停止される。従って、従来装置の様にモ
ータ2への通電停止タイミングを知るためにモータ2の
回転量を検出する必要がないことから、その分、電気配
線を簡素化(システムの簡素化)してコストダウンを図
ることができる。なお、上述の作動は、2輪駆動から4
輪駆動へ切り換える場合について説明したものである
が、4輪駆動から2輪駆動へ切り換える場合についても
同様の作用および効果が得られることは言うまでもな
い。
【0029】(第2実施例)本実施例は、トルクリミッ
タTLの伝達トルク特性が雰囲気温度によって変化する
場合の一例を示すものである。トルクリミッタTLの伝
達トルク特性は、封入する粘性体Sのグレードによって
調整可能であるが、一般的には雰囲気温度の上昇に応じ
て伝達トルクが低下する特性を有する。そこで、図6に
示すように、雰囲気温度が100℃以上で伝達トルクが
大きく低下する特性とすれば、100℃以上の高温時に
強度が低下する樹脂(例えばポリアセタール樹脂は10
0〜110℃を境に強度が低下する)を使用しても、高
温時の損傷が避けられる。本実施例の場合、使用する樹
脂の温度−強度特性に合わせてトルクリミッタTLの特
性を変えることにより幅広く使用できる。
【0030】〔変形例〕本実施例では、モータ停止時に
モータ2が逆回転できるように、進み角の大きいウォー
ムギヤ5を使用したが、トルクリミッタTLを使用する
ことでモータ停止時の残存荷重を解消できるため、進み
角の小さい(=減速比が大きい)ウォームギヤ5を使用
しても良い。また、ウォームギヤ5の代わりに小径の平
歯車を用いても良い。本実施例は、推力アクチュエータ
1を2輪駆動と4輪駆動とを切り換える切換装置100
に適用したが、差動固定装置のロック状態とアンロック
状態との切換装置に適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】推力アクチュエータの内部構造を示す平面図で
ある。
【図2】推力アクチュエータの内部構造を示す側面断面
図である。
【図3】トルクリミッタの断面図である。
【図4】推力アクチュエータを含む切換装置の全体断面
図である。
【図5】トルクリミッタの伝達トルク特性を示すグラフ
である。
【図6】雰囲気温度に対するトルクリミッタの伝達トル
ク特性を示すグラフである(第2実施例)。
【図7】従来装置の作動に係わるタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1 推力アクチュエータ 2 モータ 2a 出力軸 3 ロッド 5 ウォームギヤ(動力伝達機構) 6 ウォームホイール(動力伝達機構) 7 小径ギヤ(動力伝達機構) 8 入力側ギヤ(入力側回転部材) 9 出力側ギヤ(出力側回転部材) 10 プレートギヤ(動力伝達機構) 11 ピニオンギヤ(動力伝達機構) 12 ラックギヤ(動力伝達機構) 14 中間回転体(出力側回転部材) S 粘性体 TL トルクリミッタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定時間通電を受けて回転トルクを発生す
    るモータと、 軸方向に往復動可能に設けられたロッドと、 前記モータの出力軸と前記ロッドとの間に設けられて、
    前記モータの回転トルクを軸方向の推力に変換して前記
    ロッドに伝達する動力伝達機構とを備え、 この動力伝達機構は、 相対回転可能に設けられた入力側回転部材と出力側回転
    部材との間に粘性体が封入されて、前記入力側回転部材
    と前記出力側回転部材との間に相対回転が生じた時に、
    前記粘性体の粘性剪断抵抗によって伝達トルクを発生す
    るトルクリミッタを有することを特徴とする推力アクチ
    ュエータ。
  2. 【請求項2】前記トルクリミッタは、 前記モータの回転トルク特性の変動範囲内では、前記入
    力側回転部材の回転数変化に対して前記粘性体の粘性剪
    断抵抗値が略一定となる伝達トルク特性を有することを
    特徴とする請求項1に記載した推力アクチュエータ。
  3. 【請求項3】前記トルクリミッタは、 雰囲気温度の上昇に応じて伝達トルクが低下する特性を
    有し、前記雰囲気温度が100℃未満の場合より100
    ℃以上の場合の方が伝達トルクの低下度合いが大きいこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載した推力アクチ
    ュエータ。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019204778A (ja) * 2018-05-07 2019-11-28 ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンクTE Connectivity Germany GmbH 駆動装置を有する電気コネクタ用の過負荷カプラを有する駆動要素およびそのような駆動要素を有する電気コネクタ

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JP2019204778A (ja) * 2018-05-07 2019-11-28 ティーイー コネクティビティ ジャーマニー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツンクTE Connectivity Germany GmbH 駆動装置を有する電気コネクタ用の過負荷カプラを有する駆動要素およびそのような駆動要素を有する電気コネクタ

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