JPH0955121A - 架空電線用素線及び架空電線 - Google Patents

架空電線用素線及び架空電線

Info

Publication number
JPH0955121A
JPH0955121A JP20631495A JP20631495A JPH0955121A JP H0955121 A JPH0955121 A JP H0955121A JP 20631495 A JP20631495 A JP 20631495A JP 20631495 A JP20631495 A JP 20631495A JP H0955121 A JPH0955121 A JP H0955121A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
titanium alloy
aluminum
aluminum material
overhead
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20631495A
Other languages
English (en)
Inventor
Yosuke Ohata
要介 大畑
Hiroshi Shigeno
博 重野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Priority to JP20631495A priority Critical patent/JPH0955121A/ja
Publication of JPH0955121A publication Critical patent/JPH0955121A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wire Processing (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量でありながら高強度、高導電率及び高比
強度である架空電線用素線及びこの架空電線用素線から
構成される架空電線を提供する。 【解決手段】 アルミニウム材被覆チタン合金線3は、
テンションメンバー用の素線であり、チタン合金線から
なる芯材1及びこの芯材1を被覆するアルミニウム材被
覆層2により構成される。このアルミニウム材被覆チタ
ン合金線3におけるアルミニウム材被覆層2の面積率は
50%以下である。また、この複数本のアルミニウム材
被覆チタン合金線3を取り囲むようにして、導体メンバ
ー用の素線であるアルミニウム材被覆チタン合金線6が
配置されている。このアルミニウム材被覆チタン合金線
6おけるアルミニウム材被覆層5の面積率は50%以上
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空送電線又は架空地
線等の架空電線用のテンションメンバー又は導電メンバ
ーとして使用される架空電線用素線において、特に軽量
化により電流容量の増大及び架線弛度の低減を可能とす
る架空電線用素線及びこれを使用した架空電線に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から架空電線、特に架空送電線に
は、ACSR(鋼芯アルミニウム撚線)が使用されてき
た(特公昭57−56164号公報及び特公昭59−3
9843号公報)。しかしながら、近年、著しく電力需
要が増加し、鋼芯アルミニウム撚線を従来と同じように
用いる限り、この電力需要の増大によって生じた電流量
の増加に対処することが困難となりつつある。そこで、
鋼芯アルミニウム撚線の導体メンバーであるアルミニウ
ムの断面積を増加させて電流容量を増大させたり、複数
本の送電線を鉄塔に並列接続したりする等の対策が施さ
れようになった。これらの方法は、確かに電流容量を増
大することができるが、いずれも鉄塔にかかる重量負担
が大きくなるという欠点がある。
【0003】そこで、より軽量な架空送電線又は重量は
そのままで電流容量を増大させた架空送電線が提案され
た。例えば特開平3−71509号公報においては、導
体アルミニウムに炭化ケイ素繊維(SiC)を複合し、
軽量でありながら強度と導電性との双方を兼ね備えたア
ルミニウム炭化ケイ素複合線が提案されている。図7は
この複合線の断面図を示す。図7のアルミニウム炭化ケ
イ素複合線23は、炭化ケイ素繊維ヤーンを適当な間隔
をもって拡げた状態で、溶融アルミニウム浴中を通過さ
せ、その後絞りダイスで絞り加工して製造されたもので
ある。このため、アルミニウム又はアルミニウム合金マ
トリックス21中に、炭化ケイ素繊維22が点在してい
る。この複合線23を架空送電線の導体の一部又は導体
の全部として構成することにより、鉄塔にかかる重量負
担を増加させることなく、電流容量を増大することがで
きる。また、炭化ケイ素繊維の代わりにアラミド繊維又
は炭素繊維等をアルミニウムと複合して複合線とし、こ
れらの複合線を導体の一部又は全部として構成した架空
送電線も提案されている。
【0004】更に、図8に示すように、チタン合金線2
4をテンションメンバー、アルミニウム線25を導体メ
ンバーとして構成した架空送電線が提案されている(特
願平5−149333号)。この架空送電線の軽量化の
程度は、上述のアルミニウム炭化ケイ素複合線23から
構成される架空送電線には及ばないものの、テンション
メンバーであるチタン合金線の比強度(強度を比重で徐
した値)が、従来の鋼芯アルミニウム撚線(ACSR)
の鋼線よりも著しく大きいために、この架空送電線は、
鋼芯アルミニウム撚線と同等以上の強度を維持しつつ、
軽量化されたものとなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
架空送電線にはいずれも問題がある。まず、従来からあ
る鋼芯アルミニウム撚線のアルミニウムの断面積を増大
させて電流容量を増やす方法又は複数本の送電線を並列
接続する方法は、鉄塔に大きな重量負担をかけることに
なる。このため、更にこれらの方法によって電流容量を
増大しようとすると、既設鉄塔は、もはや送電線の重量
増に耐えることができない。
【0006】また、炭化ケイ素繊維又は炭素繊維とアル
ミニウムとを複合して複合線とした場合には、この複合
線から構成される架空送電線は、これらの繊維がいずれ
も脆いという欠点がある上に、コストが高く、実用上問
題がある。
【0007】更に、鋼芯アルミニウム撚線の鋼線の代わ
りにチタン合金線をテンションメンバーとした場合、チ
タン合金線24と導体メンバーのアルミニウム線25と
の間に、異種金属の接触による腐食が起こる。アルミニ
ウムは、チタンに比べて腐食電位が低いので、優先的に
腐食され、比較的速く腐食が進行するという難点があ
る。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、軽量でありながら高強度、高導電率及び高
比強度という優れた特性を有する架空電線用素線及びこ
の架空電線用素線から構成される架空電線を提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る架空電線用
素線は、チタン合金からなる芯材と、この芯材を面積率
が15乃至90%で被覆するアルミニウム又はアルミニ
ウム合金からなる被覆層とを有することを特徴とする。
【0010】本発明に係る架空電線は、チタン合金から
なる芯材と、この芯材を面積率が15乃至90%で被覆
するアルミニウム又はアルミニウム合金からなる被覆層
とを有する架空電線用素線を導体の一部又は全部として
構成したことを特徴とする。
【0011】この場合に、前記チタン合金は60%以上
の加工率で冷間加工して繊維状組織とし、引張強度を1
20kgf/mm2以上に高めたものとすることができ
る。また、前記被覆層は焼鈍されたものであることが好
ましい。
【0012】
【作用】以下、アルミニウム及びアルミニウム合金を総
称してアルミニウム材という。
【0013】本発明に係る架空電線用素線は、芯線がチ
タン合金線により構成されており、このチタン合金線
は、芯材として十分な比強度を持ちながら、炭化ケイ素
繊維、アラミド線又は炭素繊維等の強化繊維に比べて安
価である。このため、この架空電線用素線は、亜鉛メッ
キ鋼線及び高強度化された特強亜鉛メッキ鋼線に比べ
て、コストをそれほど上げずに、はるかに軽量な素線と
なっている。更に、チタン合金線にアルミニウム材を被
覆することによって、この架空電線用素線で構成された
架空電線において、チタン合金線が導体メンバー又はテ
ンションメンバーとしてアルミニウム材に接触し、チタ
ンとアルミニウム材との間で異種金属の接触腐食が生じ
ることを防止している。
【0014】本発明に係るアルミニウム材被覆チタン合
金線はアルミニウム材の被覆率(面積率)が15乃至9
0%である。このアルミニウム材被覆チタン合金線を使
用して架空電線を構成する場合は、このアルミニウム材
被覆チタン合金線を導体メンバーの一部又は全部として
使用すればよい。
【0015】アルミニウム材被覆チタン合金線をテンシ
ョンメンバーではなく、導体メンバーとして使用する場
合は、導電率が高いことが必要であり、このためにはア
ルミニウム材の面積率が高いことが必要である。従っ
て、このアルミニウム材被覆チタン合金線を導体メンバ
ーとして使用する場合は、アルミニウム材の面積率を5
0%以上とすることが好ましい。しかし、導体メンバー
として使用する場合であっても、アルミニウム材の面積
率が90%を超えると、電線としての引張強さが不足す
るので、アルミニウム材の面積率は90%以下であるこ
とが必要である。
【0016】一方、アルミニウム材被覆チタン合金線を
テンションメンバーとして使用する場合には、導電率は
低くても良いので、可及的に引張強さを確保するため
に、アルミニウム材被覆層の被覆率(面積率)を低くし
て、チタン合金芯材の比率を高くした方がよい。このた
め、アルミニウム材被覆チタン合金線をテンションメン
バーとして使用する場合は、アルミニウム材の面積率を
50%以下とすることが好ましい。しかしながら、アル
ミニウム材の面積率が15%未満では、このアルミニウ
ム材被覆チタン合金線の製造時又は架線工程での曲げ加
工時に、アルミニウム材被覆層に割れが生じ、チタン合
金芯材が露出する。このチタン合金が、導体又はテンシ
ョンメンバー中のアルミニウム材と接触し、アルミニウ
ム材が異種金属接触腐食を起こす。この腐食を引き起こ
す割れを防止するために、アルミニウム材の面積率は1
5%以上とする。
【0017】いずれにしても、アルミニウム材被覆チタ
ン合金線におけるアルミニウム材の面積率は15乃至9
0%とし、その使用目的に応じて、アルミニウム面積率
を50%以上又は50%以下とすることが好ましい。
【0018】アルミニウム材被覆チタン合金線の芯材で
あるチタン合金線の引張強さは、アルミニウム材との複
合化後に所望の強度を得るためには、120kgf/m
2以上であることが好ましい。この引張強さ及び加工
性を得るためには、チタン合金の結晶構造がβ相又はα
+β相であることが望ましい。このチタン合金に、60
%以上の加工率で冷間加工を実施して得られたチタン合
金線は、正常な繊維状加工組織を持つため、引張強さが
120kgf/mm2以上の線材となる。従って、芯材
であるチタン合金線は、60%以上の加工率で冷間加工
して得られたものであることが好ましい。このようなチ
タン合金としては、例えばTi−6Al−4V、Ti−
3Al−8V−6Cr−4Mo−4Zr及びTi−13
V−11Cr−3Al等があげられる。
【0019】本発明のアルミニウム材被覆チタン合金線
の表面アルミニウム材層は完全に焼鈍した軟質材とする
ことが望ましい。表面アルミニウム材層が硬質材であ
り、特にアルミニウム材の面積率が高い場合は、引張強
さに対するアルミニウム材被覆チタン合金線中のアルミ
ニウム材の強度分担が大きくなる。アルミニウム材は耐
熱性が低いために、表面アルミニウム材層は、通電時の
発熱で短時間のうちに軟化し、この軟化がアルミニウム
材被覆チタン合金線の引張強さを低下させる。そこで、
あらかじめ焼鈍を施し表面アルミニウム材層を軟質材に
変えることが好ましい。軟質材となったアルミニウム材
は強度分担することができず、チタン合金のみがアルミ
ニウム材被覆チタン合金線の引張強さを担うものとな
る。これにより通電時の発熱による引張強さの低下を防
止することができる。なお、通電時の発熱による温度上
昇は、最大で300℃程度であり、チタン合金の耐熱性
が問題となることはない。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例について、添付の図面
を参照して具体的に説明する。図1は、本発明の実施例
に係るアルミニウム材被覆チタン合金線を導体メンバー
及びテンションメンバーとして使用した架空送電線の断
面図を示す。アルミニウム材被覆チタン合金線3は、チ
タン合金線からなる芯材1及びこの芯材1を被覆するア
ルミニウム材被覆層2により構成されている。このアル
ミニウム材被覆チタン合金線3はテンションメンバー用
の素線であり、このアルミニウム材被覆チタン合金線3
におけるアルミニウム材被覆層2の面積率は、アルミニ
ウム材被覆チタン合金線3全体の50%以下である。複
数本のアルミニウム材被覆チタン合金線3が架空送電線
の中心部分に配置され、この中心部分を取り囲むように
アルミニウム材被覆チタン合金線6が配置されている。
このアルミニウム材被覆チタン合金線6は導体メンバー
用の素線であり、このアルミニウム材被覆チタン合金線
6おけるアルミニウム材被覆層5の面積率は、チタン合
金線からなる芯材4の面積率以上、即ちアルミニウム材
被覆チタン合金線6全体の50%以上である。このよう
に、アルミニウム材被覆チタン合金線6を構成するアル
ミニウム材被覆層5の面積率は、アルミニウム材被覆チ
タン合金線3を構成するアルミニウム材被覆層2の面積
率に比べて高い。
【0021】このように構成された架空送電線において
は、各素線はアルミニウム材同士が接触しているので、
異種金属の接触による腐食は生じない。また、チタン合
金からなる芯材1、4が強度を分担し、アルミニウム又
はアルミニウム合金からなる被覆材2、5が、導電性を
分担するから、必要十分な強度を有しつつ架空送電線又
は架空電線として必要な導電性を有している。
【0022】図2は横軸にアルミニウム材の面積率Af
をとり、縦軸にアルミニウム材被覆チタン合金線素線の
常温における引張強さをとって、両者の関係を示すグラ
フ図である。この図2は、芯材にTi−6Al−4Vチ
タン合金線(引張強さ160kgf/mm2)を使用
し、被覆材に純アルミニウム(純度99.8%)を使用
したアルミニウム材被覆チタン合金線素線についてのデ
ータである。なお、この素線の線径は3.5mmであ
る。
【0023】この図2に示すように、アルミニウム材の
面積率Afが90%を超えて、本発明にて規定した範囲
より高い場合は、アルミニウム材被覆チタン合金線から
なる素線の強度が引張強さ15kgf/mm2未満とな
り、架線に必要な強度を確保できていない。
【0024】図3は、横軸にアルミニウム材の面積率を
とり、縦軸に導電率をとって、両者の関係を示すグラフ
図である。この図のデータも図2と同一の材料により製
造した素線により得たものである。この図3に示すよう
に、アルミニウム材の面積率Afが50%より低くなる
と、導電率が30%IACSより低くなってしまうの
で、アルミニウム材被覆チタン合金線を導体メンバーと
して使用する場合には、アルミニウム材の面積率Af
50%以上であることが望ましいことがわかる。
【0025】一方、アルミニウム材被覆チタン合金線3
のようにテンションメンバーとして使用する場合は、引
張強さが高いことが必要であり、このためには、アルミ
ニウム材の面積率Afを50%以下とすることが望まし
い。これにより、図2に示すように、90kgf/mm
2以上の引張強さを得ることができる。
【0026】下記表1は、アルミニウム材被覆チタン合
金線の耐曲げ加工性を示す。アルミニウム材被覆チタン
合金線からなる試験材を、この試験材と同じ線径の線材
に巻き付け、その後巻戻す試験により、その耐曲げ加工
性を常温で調べた。試験に使用したアルミニウム材被覆
チタン合金線は、芯材が引張強さが160kgf/mm
2であるTi−6Al−4V合金、被覆材が純度99.
8重量%の純アルミニウムからなるものである。この試
験材の線径は3.5mmである。
【0027】下記表1に示すように、アルミニウム材の
面積率Afが15%以上である実施例1〜5は、全て耐
曲げ加工性が良好であった。一方、アルミニウム材の面
積率Afが10%と本発明にて規定した範囲より低い比
較例6においては、アルミニウム材被覆層がチタン合金
線から剥離したり、割れが発生したりした。また、アル
ミニウム材の面積率Afが更に低い5%である比較例7
及び0%である比較例8においては、アルミニウム材被
覆チタン合金線に折損が生じた。
【0028】
【表1】
【0029】次に、通電時の発熱による架空電線の温度
上昇がアルミニウム材被覆チタン合金線の強度に及ぼす
影響を調べた結果について説明する。図4は、300℃
の温度に加熱した場合の経過時間を横軸にとり、縦軸に
引張強さの残存率(=耐熱性)をとって、表面アルミニ
ウム材が軟質材である場合(実施例9)及び硬質材であ
る場合(比較例10)について、アルミニウム材被覆チ
タン合金線の引張強さの残存率の経時変化を示すグラフ
図である。実施例9及び比較例10の構成材料は表1の
材料と同一であり、面積率Afはいずれも40%であ
る。硬質材は純アルミニウムを被覆しただけのもの、軟
質材は被覆後、完全焼鈍したものである。即ち、実施例
9は、試験前に表面アルミニウム材層を軟化させて、ア
ルミニウム材に強度分担させないようにしたものであ
り、これにより耐熱性が良好になる。芯材であるチタン
合金の引張強さは、300℃の温度では時間に依らずほ
ぼ一定であるので、図4に示すように実施例9には引張
強さの低下が殆どみられない。
【0030】一方、比較例10の表面アルミニウム材層
は焼鈍されておらず、アルミニウム材の強度分担が高い
ので、比較例10は短時間のうちに軟化する。このた
め、図4に示すように比較例10の引張強さの残存率
は、時間が経つにつれ低くなり、耐熱性に問題がある。
従って、耐熱性を確保するために、アルミニウム材被覆
層は完全焼鈍することが好ましい。
【0031】次に、図5を参照して本発明の実施例に係
るアルミニウム材被覆チタン合金線からなるテンション
メンバーと、従来の線材からなる導体メンバーとにより
構成された架空送電線の他の実施例を示す。図5に示す
ように、この架空送電線は、アルミニウム材被覆チタン
合金線3をテンションメンバーとし、アルミニウム材線
7を導体メンバーとして構成されている。高強度なアル
ミニウム材被覆チタン合金線3と、導電率が高いアルミ
ニウム材線7とから構成されているので、この架空送電
線は、高い導電率及び強度を兼ね備えたものとなってい
る。
【0032】図6は、本発明の実施例に係るアルミニウ
ム材被覆チタン合金線6を導体メンバーとし、従来の亜
鉛メッキ鋼線、アルミ被覆鋼線又はインバー線等の鋼線
8をテンションメンバーとして構成した架空送電線の断
面図を示す。この架空送電線は、軽量で高強度なアルミ
ニウム材被覆チタン合金線6と高強度の鋼線8とから構
成されているので、従来の架空送電線に比べて細径化が
可能となるため、軽量なものとなる。また、従来と同じ
重量とした場合は、この架空送電線は従来の架空送電線
に比べて、電流容量が大きいものとなる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る架空
電線用素線は、チタン合金線からなる芯材とアルミニウ
ム又はアルミニウム合金からなる被覆層とを有するの
で、軽量で且つ高強度な素線として架空電線の軽量化及
び大電流容量化に寄与することができる。
【0034】本発明に係る架空電線用素線から構成され
た架空電線は従来の鋼芯アルミニウム撚線より軽量であ
るので、より多くの架空電線を既設鉄塔に架設すること
を可能とし、1塔当たりの電流容量を増大させることが
できる。また架空電線が軽量であるために、自重による
弛度を抑制できるので、鉄塔の間隔を広げることができ
る。更に本発明に係る架空電線用素線の被覆層の断面積
を増大させることによって、架空電線1本当たりの電流
容量を増大させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るアルミニウム材被覆チタ
ン合金線により導体メンバー及びテンションメンバーを
構成した架空送電線の断面図である。
【図2】アルミニウム材被覆チタン合金線のアルミニウ
ム材の面積率Afと引張強さ(kgf/mm2)との関係
を示すグラフ図である。
【図3】アルミニウム材被覆チタン合金線のアルミニウ
ム材の面積率Afと導電率(%IACS)との関係を示
すグラフ図である。
【図4】表面アルミニウム材層が完全焼鈍されているア
ルミニウム材被覆チタン合金線である実施例9、及び焼
鈍されていないアルミニウム材被覆チタン合金線である
比較例10における、引張強さの残存率と加熱時間との
関係を示すグラフ図である。
【図5】本発明の実施例に係るアルミニウム材被覆チタ
ン合金線をテンションメンバーとし、導体メンバーをア
ルミニウム材線として構成した架空送電線の断面図であ
る。
【図6】本発明の実施例に係るアルミニウム材被覆チタ
ン合金線を導体メンバーとし、従来の鋼線をテンション
メンバーとして構成した本実施例の架空送電線の断面図
である。
【図7】従来例のアルミニウム炭化ケイ素複合線からな
る架空送電線を示す断面図である。
【図8】チタン合金線24をテンションメンバー、アル
ミニウム線25を導体メンバーとして構成した従来の架
空送電線を示す断面図である。
【符号の説明】
1,4;芯材 2,5;アルミニウム被覆層 3;アルミニウム材被覆チタン合金線(テンションメン
バー) 6;アルミニウム材被覆チタン合金線(導体メンバー) 7;アルミニウム材線 8;亜鉛メッキ鋼線、アルミ被覆鋼線又はインバー線等
の鋼線 21;アルミニウム又はアルミニウム合金マトリックス 22;炭化ケイ素繊維 23;アルミニウム炭化ケイ素複合線 24;チタン合金線 25;アルミニウム線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チタン合金からなる芯材と、この芯材を
    面積率15乃至90%で被覆するアルミニウム又はアル
    ミニウム合金からなる被覆層とを有することを特徴とす
    る架空電線用素線。
  2. 【請求項2】 前記チタン合金は60%以上の加工率で
    冷間加工して繊維状組織とし、引張強度を120kgf
    /mm2以上に高めたものであることを特徴とする請求
    項1に記載の架空電線用素線。
  3. 【請求項3】 前記被覆層は焼鈍されたものであること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の架空電線用素線。
  4. 【請求項4】 チタン合金からなる芯材と、この芯材を
    面積率が15乃至90%で被覆するアルミニウム又はア
    ルミニウム合金からなる被覆層とを有する架空電線用素
    線を導体の一部又は全部として構成したことを特徴とす
    る架空電線。
  5. 【請求項5】 前記チタン合金は60%以上の加工率で
    冷間加工して繊維状組織とし、引張強度を120kgf
    /mm2以上に高めたものであることを特徴とする請求
    項4に記載の架空電線。
  6. 【請求項6】 前記被覆層は焼鈍されたものであること
    を特徴とする請求項4又は5に記載の架空電線。
JP20631495A 1995-08-11 1995-08-11 架空電線用素線及び架空電線 Pending JPH0955121A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20631495A JPH0955121A (ja) 1995-08-11 1995-08-11 架空電線用素線及び架空電線

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20631495A JPH0955121A (ja) 1995-08-11 1995-08-11 架空電線用素線及び架空電線

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0955121A true JPH0955121A (ja) 1997-02-25

Family

ID=16521253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20631495A Pending JPH0955121A (ja) 1995-08-11 1995-08-11 架空電線用素線及び架空電線

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0955121A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102543282A (zh) * 2011-12-06 2012-07-04 常熟市碧溪新城特种机械厂 特种电缆
JP2024020736A (ja) * 2022-08-02 2024-02-15 トヨタ自動車株式会社 モータの余寿命判断システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102543282A (zh) * 2011-12-06 2012-07-04 常熟市碧溪新城特种机械厂 特种电缆
JP2024020736A (ja) * 2022-08-02 2024-02-15 トヨタ自動車株式会社 モータの余寿命判断システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101372771B1 (ko) 가공 송전 선로
CN108292538B (zh) 具有由改进的铝-锆合金形成的导电元件的缆线和线材
WO2024043284A1 (ja) アルミニウム系線材、アルミニウム系撚線およびアルミニウム系ケーブル
JPH1181050A (ja) チタン繊維及びその製造方法
JP6407501B1 (ja) 接続構造体
US10465270B1 (en) Cables having conductive elements formed from aluminum alloys processed with high shear deformation processes
JP2001101929A (ja) フレキシブル高強度軽量導体
JP4429442B2 (ja) 架空送電線
JP2018056101A (ja) 電線、及び端子付き電線
JPH0955121A (ja) 架空電線用素線及び架空電線
JP5467789B2 (ja) 伸線加工性の良好なAlめっき鋼線およびその製造方法
JP2006079885A (ja) アルミ導電線
JP2020186450A (ja) アルミニウム合金撚線の製造方法、これを用いた電線の製造方法及びワイヤハーネスの製造方法
JP2002373526A (ja) 架空電線
EP3762949B1 (en) Overhead electrical cables and method for fabricating same
JP2012190615A (ja) 耐熱電線用アルミめっき細鋼線
JPH04308610A (ja) 架空送電線
EP3736349A1 (en) Aluminum alloy wires with high strength and high electrical conductivity
JPH04308611A (ja) 架空送電線
JP3833846B2 (ja) 低弛度架空線
JPH04308609A (ja) 架空送電線
JP2003031029A (ja) 架空電線
JP7398315B2 (ja) アルミニウム合金線および電線
JPH0831234A (ja) 増容量架空送電線
JPH0729524Y2 (ja) 導体と外被間に空隙を有するケーブル