JPH0729524Y2 - 導体と外被間に空隙を有するケーブル - Google Patents
導体と外被間に空隙を有するケーブルInfo
- Publication number
- JPH0729524Y2 JPH0729524Y2 JP1987088393U JP8839387U JPH0729524Y2 JP H0729524 Y2 JPH0729524 Y2 JP H0729524Y2 JP 1987088393 U JP1987088393 U JP 1987088393U JP 8839387 U JP8839387 U JP 8839387U JP H0729524 Y2 JPH0729524 Y2 JP H0729524Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductor
- cable
- jacket
- content
- wire
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Insulated Conductors (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、誘導加熱炉、アーク炉あるいは溶接用機器等
に用いられる内部に水等の冷却媒体を流通させて導体を
冷却し得るケーブルに関する。
に用いられる内部に水等の冷却媒体を流通させて導体を
冷却し得るケーブルに関する。
この種のケーブルは、上記誘導加熱炉等に使用されるた
め、何れも大電流が流れ、加熱及び振動環境下での使用
となり、さらに、溶接用機器の場合には屈曲が繰り返さ
れる。従って、このケーブルは耐熱性、耐振動性、耐屈
曲性を備えている必要がある。
め、何れも大電流が流れ、加熱及び振動環境下での使用
となり、さらに、溶接用機器の場合には屈曲が繰り返さ
れる。従って、このケーブルは耐熱性、耐振動性、耐屈
曲性を備えている必要がある。
しかしながら、従来のケーブルは、導体の撚り構成を複
合集合導体としたもの、複合集合導体の相接する子撚線
を互いに異方向撚りとして複合撚りの際に全て同方向撚
りとしたもの(実開昭61-167319号公報参照)、あるい
は編組導体としたものなどが一般的である。
合集合導体としたもの、複合集合導体の相接する子撚線
を互いに異方向撚りとして複合撚りの際に全て同方向撚
りとしたもの(実開昭61-167319号公報参照)、あるい
は編組導体としたものなどが一般的である。
このように、従来のケーブルは、導体の撚り合わせ集合
状態を工夫しただけのものであるため、高温で振動・屈
曲を加えられると、急速に金属疲労を起こして撚導体の
素線が次々と断線し、一定の素線断線数をこえると、ア
ークが発生し急速に全断線に至る。
状態を工夫しただけのものであるため、高温で振動・屈
曲を加えられると、急速に金属疲労を起こして撚導体の
素線が次々と断線し、一定の素線断線数をこえると、ア
ークが発生し急速に全断線に至る。
本考案は、以上の点に鑑み、高温、振動環境下で且つ繰
り返し屈曲が加えられても長期間安定して使用すること
のできる導体と外被間に空隙を有するケーブルを提供す
ることを目的とする。
り返し屈曲が加えられても長期間安定して使用すること
のできる導体と外被間に空隙を有するケーブルを提供す
ることを目的とする。
上記目的を達成するため、本考案に係るケーブルにあっ
ては、Feを0.02〜0.7wt%、PをFeの15〜80wt%、ZrとI
nをそれぞれ単独又は合計量で0.01〜0.5wt%含有し残部
がCuからなるO2含有量が50ppm未満の銅合金線を集合撚
りした可撓導体の周りに、間隙をもって外被となる水流
通用絶縁管を成形してなる構成としたのである。
ては、Feを0.02〜0.7wt%、PをFeの15〜80wt%、ZrとI
nをそれぞれ単独又は合計量で0.01〜0.5wt%含有し残部
がCuからなるO2含有量が50ppm未満の銅合金線を集合撚
りした可撓導体の周りに、間隙をもって外被となる水流
通用絶縁管を成形してなる構成としたのである。
ここで、元来、Feは主として銅合金の機械的強度の向上
のために添加するが、その添加量が0.7重量(wt)%付
近を越えると導電性の低下が大きくなり、一方、0.02重
量%未満では繰り越し曲げ強度、引っ張り強度および耐
熱性を改善する効果が少なくなる。このような見地か
ら、本考案ではFeの含有量を0.02〜0.7重量%に規定す
る。
のために添加するが、その添加量が0.7重量(wt)%付
近を越えると導電性の低下が大きくなり、一方、0.02重
量%未満では繰り越し曲げ強度、引っ張り強度および耐
熱性を改善する効果が少なくなる。このような見地か
ら、本考案ではFeの含有量を0.02〜0.7重量%に規定す
る。
また、Pの含有量を銅合金中のFeの含有量の15〜80重量
%にすることにより、Feの添加による上記諸特性を更に
向上するのに役立ち、上記範囲の下限量未満ではPの添
加効果が発揮されず、一方、上限量を越えると、銅合金
の導電性をかえって損なう。なお、Pの好ましい含有量
はFeの約28重量%である。
%にすることにより、Feの添加による上記諸特性を更に
向上するのに役立ち、上記範囲の下限量未満ではPの添
加効果が発揮されず、一方、上限量を越えると、銅合金
の導電性をかえって損なう。なお、Pの好ましい含有量
はFeの約28重量%である。
更に、Zr又はInは銅合金の耐熱性を高める効果を有し、
両者を共存させるとその効果が一層高くなる。銅合金に
おけるZrとInの含有量は単独又は合計量で0.01〜0.5重
量%とし、それらの合計又は単独含有量が0.01重量%未
満では耐熱性の改善効果が少なく、一方、0.5重量%を
越えると銅合金の導電性を維持し得なくなる。
両者を共存させるとその効果が一層高くなる。銅合金に
おけるZrとInの含有量は単独又は合計量で0.01〜0.5重
量%とし、それらの合計又は単独含有量が0.01重量%未
満では耐熱性の改善効果が少なく、一方、0.5重量%を
越えると銅合金の導電性を維持し得なくなる。
このZr又はInの添加による耐熱性の向上は耐屈曲性及び
引張強度の向上にもつながる。すなわち、Fe-P-Cu合金
は温度上昇とともにそれらの特性の劣化がみられるが、
Zr又はInの添加によって耐熱性が向上し、それらの劣化
も低減されるからである。
引張強度の向上にもつながる。すなわち、Fe-P-Cu合金
は温度上昇とともにそれらの特性の劣化がみられるが、
Zr又はInの添加によって耐熱性が向上し、それらの劣化
も低減されるからである。
また、O2含有量を50ppm未満としたのは、それ以上にな
ると、金属組織の界面に酸素が存在して金属組織間の結
合が弱くなり、前記機械的強度の向上等の改善を望めな
いからである。好ましくは10ppm未満とする。
ると、金属組織の界面に酸素が存在して金属組織間の結
合が弱くなり、前記機械的強度の向上等の改善を望めな
いからである。好ましくは10ppm未満とする。
なお、上記銅合金線の組成の意義・有効性等は特願昭61
-58794号(特開昭62-214148号)などに詳細を記載す
る。
-58794号(特開昭62-214148号)などに詳細を記載す
る。
このように構成するケーブルは、従来と同様に使用され
るが、可撓導体が上記構成であるため、上記出願から明
らかなように、高導電性、耐熱性、耐振性、耐屈曲性を
有し、ケーブルとしてそれらの劣化がないものとなって
いる。
るが、可撓導体が上記構成であるため、上記出願から明
らかなように、高導電性、耐熱性、耐振性、耐屈曲性を
有し、ケーブルとしてそれらの劣化がないものとなって
いる。
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。
第1図に示すように、実施例の断面図形状は従来と同様
であり、その製造はつぎの工程による。
であり、その製造はつぎの工程による。
まず、導体1は、Fe;0.2735重量%、P;0.0705重量%、I
n;0.1010重量%と残部が銅からなるO2含有量が50ppm未
満の銅合金を圧延によって7.4mmφのワイヤーロッドと
し、このワイヤーロッドを6.0mmφまで伸線した処で表
面欠陥部分を除去するために皮むきを行って5.7mmφと
し、この原線を連続伸線機で2.0mmφとする。
n;0.1010重量%と残部が銅からなるO2含有量が50ppm未
満の銅合金を圧延によって7.4mmφのワイヤーロッドと
し、このワイヤーロッドを6.0mmφまで伸線した処で表
面欠陥部分を除去するために皮むきを行って5.7mmφと
し、この原線を連続伸線機で2.0mmφとする。
この時点で、450℃×3hrの焼鈍処理を行った後、連続伸
線機で0.8mmφとし、再度前記中間焼鈍を施し、連続伸
線機で0.32mmφの素線を得る。
線機で0.8mmφとし、再度前記中間焼鈍を施し、連続伸
線機で0.32mmφの素線を得る。
つづいて、この素線を焼鈍したのちニッケルメッキを施
し、このニッケルメッキ素線40本を左撚り(ピッチ=80
mm)で集合し、更にこの集合線7本を右撚り(ピッチ=
85mm)して公称断面積22mm2の集合撚導体1をつくる。
し、このニッケルメッキ素線40本を左撚り(ピッチ=80
mm)で集合し、更にこの集合線7本を右撚り(ピッチ=
85mm)して公称断面積22mm2の集合撚導体1をつくる。
つぎに、第1図に示すように、この導体1の周りに、内
径10mmφ、外径13mmφの塩化ビニールからなる絶縁管2
を押出成形して、本考案に係るケーブルAを得る。
径10mmφ、外径13mmφの塩化ビニールからなる絶縁管2
を押出成形して、本考案に係るケーブルAを得る。
なお、第2図に示すように、導体1と絶縁管2の間に導
体支持体3を挿設することもできる。
体支持体3を挿設することもできる。
以上の如くして得た本考案のケーブルAから長さ1.5mの
サンプルを採り、このサンプルAを、第3図に示す如く
直径303mmφの移動シーブ10と固定シーブ11にS字状に
掛け渡し、移動シーブ10側に出た端を固定し、固定シー
ブ11側に出た端に40kgの重錘12を吊し、移動シーブ10を
チャック13を介し21.5回/分で上下動させて、断線が生
じるまでの振動回数を得る耐屈曲テストを行なった処、
第1表の結果を得た。尚、断線検知のため、AC220V、10
Aの実負荷のもとで行ない、また、比較例として、導体
1を電気用軟銅線とした以外ケーブルAと同一構造のケ
ーブルBも同様にして試験した。
サンプルを採り、このサンプルAを、第3図に示す如く
直径303mmφの移動シーブ10と固定シーブ11にS字状に
掛け渡し、移動シーブ10側に出た端を固定し、固定シー
ブ11側に出た端に40kgの重錘12を吊し、移動シーブ10を
チャック13を介し21.5回/分で上下動させて、断線が生
じるまでの振動回数を得る耐屈曲テストを行なった処、
第1表の結果を得た。尚、断線検知のため、AC220V、10
Aの実負荷のもとで行ない、また、比較例として、導体
1を電気用軟銅線とした以外ケーブルAと同一構造のケ
ーブルBも同様にして試験した。
次いで、同水冷ケーブルAから70cmの導体の試料をと
り、その導体aのみを第4図に示す如く片端をチャック
20を介し固定するとともに固定端から50cmの長さを隔て
て他端を振動チャック21に掴持し、250℃の加熱炉23内
で、この導体aに、モータ22、偏心振動子23′等を介
し、チャック21を2mmの振動で60回/分の振動を与えた
結果、30日経過した段階で異状は認められなかったが、
電気用軟銅線を導体bとする同一構成のものは8日から
10日で断線が見られた。
り、その導体aのみを第4図に示す如く片端をチャック
20を介し固定するとともに固定端から50cmの長さを隔て
て他端を振動チャック21に掴持し、250℃の加熱炉23内
で、この導体aに、モータ22、偏心振動子23′等を介
し、チャック21を2mmの振動で60回/分の振動を与えた
結果、30日経過した段階で異状は認められなかったが、
電気用軟銅線を導体bとする同一構成のものは8日から
10日で断線が見られた。
この結果から、耐熱性、耐振動性、耐屈曲性の全てにお
いて、実施例のものがすぐれていることが理解できる。
いて、実施例のものがすぐれていることが理解できる。
なお、実施例は水冷であったが、空気等の種々の冷却媒
体を導体1と絶縁管2間の空隙に流通して冷却するケー
ブル全てに本願考案を採用できることはいうまでもな
い。
体を導体1と絶縁管2間の空隙に流通して冷却するケー
ブル全てに本願考案を採用できることはいうまでもな
い。
以上説明した如く本考案に係るケーブルは、耐熱・耐振
・耐屈曲性に富み電気用軟銅線を導体とする従来品に比
べ、導電率において遜色なく、格段の寿命を有するもの
である。
・耐屈曲性に富み電気用軟銅線を導体とする従来品に比
べ、導電率において遜色なく、格段の寿命を有するもの
である。
第1図及び第2図は、本考案に係るケーブルの各実施例
の断面図、第3図及び第4図は効果確認試験説明図であ
る。 1……導体(集合撚導体)、2……絶縁管、3……導体
支持体、A……水冷ケーブル。
の断面図、第3図及び第4図は効果確認試験説明図であ
る。 1……導体(集合撚導体)、2……絶縁管、3……導体
支持体、A……水冷ケーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 西浦 蒼生也 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内 (72)考案者 清水 佐次郎 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内 (72)考案者 井手 兼造 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内 (72)考案者 大西 喜八 大阪府東大阪市岩田町2丁目3番1号 タ ツタ電線株式会社内 (56)参考文献 実開 昭54−15778(JP,U) 伸銅技術研究誌 vol.16. ’77、 165〜176頁 金属便覧(改訂5版)丸善 622頁 金属データブック(改訂2版)丸善 163頁
Claims (1)
- 【請求項1】Feを0.02〜0.7wt%、PをFeの15〜80wt
%、ZrとInをそれぞれ単独又は合計量で0.01〜0.5wt%
含有し残部がCuからなるO2含有量が50ppm未満の銅合金
線を集合撚りした可撓導体の周りに、間隙をもって外被
となる水流通用絶縁管を成形してなることを特徴とする
導体と外被間に空隙を有するケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987088393U JPH0729524Y2 (ja) | 1987-06-08 | 1987-06-08 | 導体と外被間に空隙を有するケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987088393U JPH0729524Y2 (ja) | 1987-06-08 | 1987-06-08 | 導体と外被間に空隙を有するケーブル |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63196523U JPS63196523U (ja) | 1988-12-19 |
| JPH0729524Y2 true JPH0729524Y2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=30946462
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987088393U Expired - Lifetime JPH0729524Y2 (ja) | 1987-06-08 | 1987-06-08 | 導体と外被間に空隙を有するケーブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0729524Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5415778U (ja) * | 1977-07-07 | 1979-02-01 |
-
1987
- 1987-06-08 JP JP1987088393U patent/JPH0729524Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Non-Patent Citations (3)
| Title |
|---|
| 伸銅技術研究誌vol.16.’77、165〜176頁 |
| 金属データブック(改訂2版)丸善163頁 |
| 金属便覧(改訂5版)丸善622頁 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63196523U (ja) | 1988-12-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP6080336B2 (ja) | 電線・ケーブル | |
| JPH0731939B2 (ja) | 高強度、良屈曲性導体 | |
| JP2006019163A (ja) | アルミ導電線 | |
| JP4288844B2 (ja) | 極細銅合金線 | |
| JP3901052B2 (ja) | アルミニウム合金撚線導体ケーブル | |
| JPS62262315A (ja) | 可動ケ−ブル用撚線導体の製造方法 | |
| JP4330005B2 (ja) | アルミ導電線 | |
| JP2001295011A (ja) | 耐屈曲銅合金線及びそれを用いたケーブル | |
| JPH0729524Y2 (ja) | 導体と外被間に空隙を有するケーブル | |
| JP2020009629A (ja) | 撚線導体及びケーブル | |
| JPS6164834A (ja) | 耐熱高力高導電性銅合金 | |
| JPH0660739A (ja) | 自動車用電線導体 | |
| JP3864868B2 (ja) | アルミニウム合金編組線 | |
| JPH0689622A (ja) | 配線用撚り線の製造法 | |
| JP2018045855A (ja) | 平形ケーブル | |
| JP2001210153A (ja) | 水冷ケーブル | |
| JPH11224538A (ja) | 自動車用電線導体 | |
| JP4667770B2 (ja) | 自動車配線用アルミ導電線および自動車配線用電線 | |
| JPS6164835A (ja) | 耐熱高力高導電性銅合金 | |
| JPH0689620A (ja) | 高導電性高強度撚り線の製造法 | |
| JPS63262437A (ja) | 優れた導電性と強度を有する銅合金 | |
| JPH0298009A (ja) | 耐屈曲、耐振動可撓導体 | |
| JPS6030043B2 (ja) | 自動車用電線導体 | |
| JPH07192535A (ja) | 自動車用電線およびその製造方法 | |
| JPH02207408A (ja) | 耐屈曲、耐振動可撓導体 |