JPH0955469A - リーク電流補償回路 - Google Patents

リーク電流補償回路

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JPH0955469A
JPH0955469A JP20469695A JP20469695A JPH0955469A JP H0955469 A JPH0955469 A JP H0955469A JP 20469695 A JP20469695 A JP 20469695A JP 20469695 A JP20469695 A JP 20469695A JP H0955469 A JPH0955469 A JP H0955469A
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resistance element
compensating
circuit
leak
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JP20469695A
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Kentarou Mizuno
健太朗 水野
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集積回路内の抵抗素子における寄生ダイオー
ドのリーク電流及びリーク電流に起因した電圧降下の双
方を補償する。 【解決手段】 集積回路内の抵抗素子Rと一方の電源の
間に、寄生ダイオードDが存在する。そして、寄生ダイ
オードDが接続されている電源と同一電源には補償ダイ
オードDCが接続され、補償ダイオードDCが流す逆方
向電流をカレントミラー回路10の入力電流I0とす
る。カレントミラー回路10は1入力に対して2つの出
力を有し、この2つの出力は、抵抗素子Rの両側端子
a,bにそれぞれ接続され、端子a,bからそれぞれ寄
生ダイオードDのリーク電流ILの(1/2)の電流を
引き抜く又は端子a、bに供給する。抵抗素子Rに中間
端子を設けた場合には、カレントミラー回路の出力を1
つとし、この出力を中間端子に接続して中間端子からリ
ーク電流ILに等しい電流を引き抜く又は中間端子に供
給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高温動作時にリー
ク電流が問題となる集積回路(IC、LSI)におい
て、集積回路内に形成される寄生ダイオードを有する抵
抗素子の逆方向リーク電流を補償するためのリーク電流
補償回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に、半導体集積回路内に形成される
一般的な抵抗素子の構造を示す。抵抗素子は、例えば図
4(a)のように、n−typeの領域内にp−typ
eの領域を形成して、2端子a,bを有する抵抗Rを作
製するのが一般的である。この場合、n−typeの領
域を最も高電位の電源VDDに接続し、p−typeの
領域には、電源VDD以下の電位が加わるようにして使
用する。ところが、p−typeの抵抗素子部とVDD
端子との間に寄生ダイオードDが存在する(図4(b)
参照)。
【0003】この寄生ダイオードDは、通常、零若しく
は逆バイアス状態におかれるため、基本的には、ここに
は電流が流れない。しかし、逆バイアス状態の寄生ダイ
オードDには、わずかながら逆方向リーク電流が流れ
る。このため、図5に示すように、端子ab間の抵抗を
流れる電流は、このリーク電流によって、端子aから端
子bに至るまでに、徐々に増加(減少)していく。
【0004】すなわち、端子aに流れ込む電流をI0と
すると、端子bから流れ出てくる電流は、リーク電流の
総和であるIL分増加して(I0+IL)となる。リー
ク電流分の電流増加は、I0>>ILのうちは無視でき
るが、環境温度が上昇してくるとこのリーク電流ILが
急激に増加するため、この逆方向リーク電流ILを無視
することができなくなる。
【0005】従来、このようなリーク電流対策として、
図6に示すような回路が知られている。この回路では、
寄生ダイオードDの逆方向リーク電流ILとほぼ同じ値
の補償電流I0を流す補償ダイオードDCを設けてリー
ク電流の補償を行っている。
【0006】具体的には、所定の回路1−回路2間に形
成された寄生ダイオードDを有する抵抗素子Rに対し、
この抵抗素子Rの端子b若しくは端子aに補償ダイオー
ドDCの一方の端子を接続し、補償ダイオードDCのも
う一方の端子を最も低電位の電源VSS(例えばアース
電位の電源)に接続している。
【0007】そして、寄生ダイオードDを介して電源V
DDから抵抗素子Rへ流れ込むリーク電流ILと等しい
電流が、抵抗素子Rの端子bから補償ダイオードDCを
介して電源VSSへと流し出されている。このようにす
ることにより、端子aに流れ込む電流I0と、抵抗素子
Rを流れて端子bから流れ出る電流I1とが等しくなり
(I1=I0)、リーク電流の影響をなくすことができ
る。
【0008】また、更に精度よくリーク電流の補償をす
るために、本願出願人は特願平7−147877号に示
すような構成を提案している。これは、図7に示すよう
に、寄生ダイオードと全く同じ構造で、同じ電源VDD
に接続された補償ダイオードDCと、カレントミラー回
路20とを組み合わせた構成である。
【0009】そして、この構成では、電源VDDに接続
された補償ダイオードDCを有する補償抵抗RCの両端
にカレントミラー回路20の入力側トランジスタが接続
され、補償対象である抵抗素子Rの端子bにカレントミ
ラー回路20の出力側トランジスタが接続されている。
よって、補償ダイオードDCから抵抗素子RCに流れ込
む補償電流IC0が、入力電流(=IC0)としてカレ
ントミラー回路20の入力側トランジスタに供給され、
これに応じて、補償電流IC0に等しい電流IC1が出
力電流I1として端子bからカレントミラー回路20の
出力トランジスタに引き出される。
【0010】なお、p−typeの領域内にn−typ
eの領域を形成して、2端子a,bを有する抵抗素子R
を作製した場合、一般的には、p−typeの領域を電
源VSSに接続し、n−typeの領域には、電源VS
S以上の電位が加わるようにするので、寄生ダイオード
Dによるリーク電流の向きは、上述の方向とは逆向き、
即ち寄生ダイオードDを介して抵抗素子Rから電源VS
Sに向かう方向になるが、全く同様にして考えることが
できる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
図6及び図7に示すような構成を用いれば、寄生ダイオ
ードによるリーク電流の補償が可能にはなるものの、リ
ーク電流による抵抗素子Rの端子ab間での電圧降下に
ついては、補償することができないという課題があっ
た。
【0012】即ち、寄生ダイオードDを有する抵抗素子
Rには、本来流れるべき電流にリーク電流が加わる(若
しくは引き抜かれる)。従って、実際に抵抗素子Rに流
れる電流は本来流れるべき電流と異なり、本来抵抗素子
Rで発生する電圧降下が変化してしまうためである。
【0013】本発明は、この課題を解決することを目的
としてなされたものであり、抵抗素子Rの端子ab間に
おいて、リーク電流の補償だけでなく、電圧降下につい
ても補償可能なリーク電流補償回路を提供することを目
的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明の構成及
びその作用・効果について説明する。
【0015】まず、図8に示すように、2端子a,bを
有し、この端子ab間の長さをL、リーク電流の総和を
IL、抵抗値がRの抵抗素子を考える。なお、ここで、
抵抗素子の材質は均質であり、リーク電流は端子aから
bの範囲で、一様なリーク電流密度であると仮定する。
【0016】端子aからxの距離にある微小距離をdx
とし、この微小距離dxの領域での微小抵抗成分、微小
電圧降下をそれぞれdr,dvとする。更に、端子aに
流れ込む電流をI0、端子aから距離xの地点における
電流をI(x)とすると、次式のように示すことができ
る。
【0017】
【数1】 dv=dr×I(x) ・・・・・・・(1)
【数2】
【数3】 ここで、式(2),(3)を式(1)に代入すると、
【数4】 となり、両辺を積分すると次のようになる。
【0018】
【数5】
【数6】
【数7】 本来、リーク電流が無い場合の抵抗素子Rにおける電圧
降下Vab0は、
【数8】 Vab0=R・I0 ・・・・・・・(8) となる。従って、リーク電流によって(R・IL/2)
の電圧降下が余分に生ずることになる。
【0019】そこで、本発明の第1の構成にかかるリー
ク電流補償回路では、抵抗素子の両端からそれぞれn、
m[0<n,m、(n+m)は(リーク電流)にほぼ等
しい]の大きさの電流を引き抜き、又は前記抵抗素子の
両端にそれぞれ前記n、mの大きさの電流を供給し、抵
抗素子におけるリーク電流及び電圧降下を補償すること
としている。
【0020】例えば、上記n、mをそれぞれリーク電流
の2分の1として、抵抗素子の端子aからIL/2、端
子bからIL/2の電流を引き抜くと、端子ab間の電
圧降下Vabは、次式のようになる。
【0021】
【数9】 また、端子bからの出力電流I1は、次式のように示さ
れる。
【0022】
【数10】 上記式(9)、(10)から明らかなように、端子ab
間の電圧Vabと抵抗Rの端子bから流れ出る電流I1
は、リーク電流の影響を受けていない。このように、本
発明の構成では電圧と電流の双方を補償することができ
る。
【0023】次に、本発明の第2の構成では、抵抗素子
の中間付近に設けられた中間端子から寄生ダイオードの
リーク電流に等しい大きさの電流を引き抜き、又は中間
端子にリーク電流に等しい大きさの電流を供給してお
り、これにより抵抗素子におけるリーク電流及び電圧降
下を補償している。
【0024】例えば、抵抗素子Rの端子abの中間付近
に中間端子Cを設けて、この端子CからILの電流を引
き抜いた場合、端子ab間における電圧降下Vabは次
式のようになる。
【0025】
【数11】 また電流に関しては、
【数12】 I1=I0−IL+IL=I0 ・・・・・・・(12) となる。
【0026】以上の結果から明らかなように、抵抗素子
Rの中間端子Cからリーク電流と同じ電流を流し出すこ
とによっても、抵抗素子Rにおける電圧と電流の双方の
補償が可能となる。
【0027】さらに、上記構成に本発明の第3の構成を
加えたリーク電流補償回路では、リーク電流に等しい
か、または、リーク電流の2分の1の大きさの電流を生
成するための補償ダイオードを抵抗素子の寄生ダイオー
ドと同一の第1の電源に接続している。そして、補償ダ
イオードの流す前記補償電流を入力電流とするカレント
ミラー回路が、この入力電流に応じた出力電流を抵抗素
子の両端または中間端子から引き抜き、又は抵抗素子の
両端又は中間端子に供給する。
【0028】なお、抵抗素子の両端子からリーク電流の
2分の1の大きさの電流を引き抜く若しくは供給する場
合には、上記カレントミラー回路は、補償電流が入力さ
れる入力側トランジスタと、抵抗素子の2つの端子にそ
れぞれ接続されて、リーク電流の1/2の大きさの出力
電流を引き抜く又は供給する複数の出力側トランジスタ
を有する。
【0029】このように第3の構成を採用することによ
り、補償ダイオードを寄生ダイオードと同じ構造(形
状,面積,周囲長,不純物濃度等)で、かつ同じ製造工
程でつくり込むことが可能となり、補償タイオードで生
じるリーク電流を寄生ダイオードで生じるリーク電流と
同じ大きさ・特性にすることができる。
【0030】従って、従来の方式よりに比べ、高精度な
リーク電流の補償が可能である。また、製造工程の変動
に対しても安定なリーク電流補償を実現できる。
【0031】また、補償ダイオードから得る補償電流の
大きさを寄生ダイオードのリーク電流の1/N(NはN
>1の数)に設定し、カレントミラー回路の入力電流対
出力電流の大きさの比を2対N又は1対Nに設定する構
成も採用できる。この結果、補償ダイオードの専有面積
を約1/Nにすることができ、N>>1の場合、従来の
方式に比較して高集積化が可能となる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づき説明する。
【0033】但し、以下に示す抵抗素子は、図4に示し
たn−typeの領域にp−typeの領域を形成し、
p−typeの領域を抵抗素子とし、n−typeの領
域を電源VDDに接続した抵抗素子を例にとって説明す
る。なお、この構成の場合、n−typeとp−typ
eの境界に寄生ダイオードが存在し、この寄生ダイオー
ドのリーク電流密度は一様であるとして説明する。
【0034】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係わるリーク電流補償回路である。
【0035】図1において、抵抗素子Rの端子aは回路
20に接続され、端子bは回路30に接続されている。
そして、抵抗素子Rの寄生ダイオードDは、電源VDD
に接続されたn−type領域と抵抗素子Rを構成する
p−type領域との間に形成されている。このため、
寄生ダイオードDには幾らかの逆方向電圧が印加され、
寄生ダイオードDにリーク電流ILが流れてしまう。
【0036】そこで、本実施形態ではこのリーク電流I
Lを補償するため、補償ダイオードDCと、1入力2出
力のカレントミラー回路10を設けている。ここで、補
償ダイオードDCは、寄生ダイオードDと全く同じpn
接合の構造(同じ形状、面積、周囲長、不純物濃度等)
を有したダイオードであって、寄生ダイオードDが接続
されている電源VDDと同一の電源VDDにn−typ
e領域(カソード)が接続されている。
【0037】より具体的には、この補償ダイオードDC
は、抵抗素子Rと全く同じ抵抗RCを作製した場合に、
この抵抗RC内に形成される寄生ダイオードを利用した
ダイオードである。
【0038】また、カレントミラー回路10は、[チャ
ネル幅/チャネル長]が2対1対1の3つのnMOSト
ランジスタMM0,MM1,MM2から構成された基本
的なカレントミラー回路であり、トランジスタMM0が
入力側トランジスタとして、トランジスタMM1,MM
2がそれぞれ出力側トランジスタとして機能している。
そして、補償ダイオードDCから入力側トランジスタM
M0に供給される入力電流I0と、各出力側トランジス
タMM1,MM2が流す出力電流I1,I2との大きさ
の比は、2対1対1に設定されている。また、カレント
ミラー回路10の各々の出力端子(出力側トランジスタ
MM1,MM2)には、抵抗素子Rの端子a,bが各々
接続されている。
【0039】上述のように補償ダイオードDCは、抵抗
素子Rの寄生ダイオードDと全く同じ構造に作られてお
り、寄生ダイオードDのリーク電流ILと同じ大きさの
逆方向電流、即ち補償電流を発生する。そして、この補
償電流がカレントミラー回路10の入力電流I0になっ
ている。このため、カレントミラー回路10の各出力側
トランジスタMM1,MM2が流す2つの出力電流I
1,I2の大きさは、
【数13】 となる。
【0040】以上の構成により、補償ダイオードDCが
寄生ダイオードDのリーク電流ILと同じ量の補償電流
を流すと、これに応じてカレントミラー回路10が抵抗
素子Rの端子a,bから、それぞれリーク電流ILの2
分の1の大きさの電流I1,I2を引き抜く。従って、
このI1,I2を合計すると、抵抗素子Rに流れ込んで
くるリーク電流ILと同じ大きさの電流が引き抜かれる
こととなる。その結果、回路20から抵抗素子Rの端子
aに向う電流I20と、抵抗Rの端子bから回路30へ
向う電流I30は等しくなり、リーク電流ILの影響を
受けなくなる。このように、全く同じ構造の補償ダイオ
ードの逆方向リーク電流を補償電流として利用すること
で、高精度なリーク電流の補償が可能となる。
【0041】さらに、端子ab間の電圧降下Vabは、
式(7)より
【数14】 となり、リーク電流の影響を受けず、抵抗素子Rにおけ
る本来の電圧降下Vabが得られる。
【0042】以上のことから、本実施形態ではリーク電
流とこのリーク電流に起因した電圧降下の双方が補償さ
れているのがわかる。
【0043】また、抵抗素子Rの端子a,bから引き抜
かれる電流は、それぞれリーク電流ILの2分の1には
限らず、n、mの大きさの電流でもよい。このn,mの
値は、(0<n,m)、かつ(n+m)がリーク電流I
Lにほぼ等しければよく、その具体的な値は、例えば抵
抗素子Rにおいて流れ込むリーク電流ILの電流密度に
偏りがある場合等に、その偏りに合わせて設定すること
により、更に精度良くリーク電流とリーク電流に基づく
電圧降下とを補償することができる。
【0044】なお、実施形態では、補償ダイオードDC
として、抵抗素子Rと全く同じ構造の抵抗RCに形成さ
れる寄生ダイオードを用いた。しかし、補償ダイオード
DCの構成はこの限りでない。例えば、補償タイオード
DCの逆方向リーク電流を1/N、即ち、IL/Nの大
きさに設定しても良い。この場合、補償ダイオードDC
の補償電流IL/Nに対し、1入力2出力のカレントミ
ラー回路10の各々のトランジスタMM0、MM1、M
M2が流す電流の大きさの比、即ち入力電流対出力電流
の比を2対N対Nに設定すればよい。
【0045】更に、カレントミラー回路10は、図1に
示した回路方式には限られない。即ち、図2に示すよう
に、入力電流I0と出力電流I1,I2の大きさの比を
任意に設定できる回路であればよく、また、電源VDD
から補償ダイオードDCに流れ込むリーク電流に対して
任意の大きさ(例えば1/2)に設定した電流を抵抗素
子Rの端子a,bから電源VSSへと流し出すことがで
きればよい。
【0046】(実施形態2)図3は、本発明の実施形態
2に係わるリーク電流補償回路である。図において、抵
抗素子Rの端子aが回路20に接続され、端子bが回路
30に接続されている。また、寄生ダイオードDのn−
type領域(カソード側)には電源VDDが接続さ
れ、実施形態1と同様、この寄生ダイオードDには逆方
向電圧が印加されて逆方向のリーク電流ILが流れる。
【0047】そこで、本実施形態では、このリーク電流
ILを補償するため、抵抗素子Rの端子a,bの中間付
近に中間端子cを設け、この中間端子cから寄生ダイオ
ードDに流れるリーク電流ILと同量の電流を引き抜く
構成としている。
【0048】具体的には、補償ダイオードDCと1入力
1出力のカレントミラー回路12とが設けられ、補償ダ
イオードDCが流す逆方向電流(補償電流)がカレント
ミラー回路12への入力電流となるように接続されてい
る。そして、カレントミラー回路12の出力端子は、抵
抗素子Rの中間端子cに接続されている。
【0049】ここで、補償ダイオードDCは、実施形態
1と同様に、寄生ダイオードDと全く同じpn接合の構
造(同じ形状,面積,周囲長,不純物濃度等)を有した
ダイオードである。
【0050】そして、カレントミラー回路12は基本的
なカレントミラー回路であって、大きさの等しい2つの
nMOSトランジスタを入力側トランジスタMM10及
び出力側トランジスタMM11として用いており、入力
電流I0と出力電流I1の大きさは等しくなっている。
【0051】上述のように補償ダイオードDCは、抵抗
素子Rの寄生ダイオードDと全く同じ構造に作られてい
るので、寄生ダイオードDのリーク電流ILを同じ大き
さの逆方向電流を補償電流として流す。この補償電流が
カレントミラー回路12の入力側トランジスタMM10
に入力電流I0として供給されいるので、カレントミラ
ー回路12の出力側トランジスタMM11が電源VSS
に流し出す電流、即ち出力電流I1の大きさは、
【数15】 I1=I0=IC=IL ・・・・・(15) となる。
【0052】以上の構成により、カレントミラー回路1
2よって抵抗素子Rに流れ込むリーク電流ILと同じ大
きさの電流が、抵抗素子Rの中間端子cから電源VSS
に向かって引き抜かれる。その結果、回路20から抵抗
素子Rの端子aに向う電流I20と、抵抗素子Rの端子
bから回路30へ向う電流I30は等しくなり、リーク
電流ILの影響を受けなくなる。このように、本実施形
態によっても、全く同じ構造の補償ダイオードの逆方向
電流を利用することで、高精度なリーク電流の補償が可
能となる。
【0053】更に、端子ab間の電圧降下[Vab]
は、次式(16)に示すように、端子ac間の電圧降下
[Vac]と端子cb間の電圧降下[Vcb]の和とな
る。
【0054】
【数16】 従って、リーク電流の影響を受けない本来の電圧降下
[Vab]が得られ、リーク電流ILに起因した電圧降
下も補償されている。
【0055】以上のように、本実施形態の構成により、
リーク電流とこのリーク電流に起因した電圧降下の双方
について補償することができる。
【0056】なお、本実施形態においては、補償ダイオ
ードDCとして抵抗素子Rと全く同じ構造の抵抗RCの
寄生ダイオードを用いたが、補償ダイオードDCの製作
法はこの限りでない。例えば、実施形態1と同様に、補
償ダイオードの逆方向電流を1/N、即ち、IL/Nの
大きさに設定することもできる。そして、この場合に
は、1入力1出力のカレントミラー回路10の入力電流
対出力電流の比は、1対Nに設定するのが好ましい。
【0057】以上の2つの実施形態では、n−type
の領域内にp−typeの領域を形成して作製した抵抗
素子を例にとって説明した。しかし、抵抗素子をp−t
ypeの領域内にn−typeの領域を形成して作製し
た場合は、寄生ダイオードが流すリーク電流の方向が逆
になり、抵抗素子からリーク電流が流れ出る構成となる
が、上記実施形態と同様な考え方でリーク電流の補償が
行える。即ち、実施形態1の構成では、各トランジスタ
の極性と、ダイオード及びトランジスタ等と電源VS
S,VDDの接続関係を変更し、抵抗素子Rの端子a,
bにそれぞれIL/2の電流を供給する構成とすればよ
い。一方、実施形態2の構成では、同様にして抵抗素子
Rの中間端子cにILと同じ大きさの電流を供給する構
成とすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1に係るリーク電流補償回
路の構成を示す図である。
【図2】 図1の回路10の動作を説明する図である。
【図3】 本発明の実施形態2に係るリーク電流補償回
路の構成を示す図である。
【図4】 集積回路における接合分離を用いた抵抗素子
の構成を示す図である。
【図5】 図4の抵抗素子におけるリーク電流の発生状
態及びその等価回路を示す図である。
【図6】 抵抗素子のリーク電流を補償するための従来
の補償回路を示す図である。
【図7】 本発明の関連技術のリーク電流補償回路を示
す図である。
【図8】 リーク電流が抵抗素子に及ぼす影響を説明す
るための図である。
【符号の説明】
10,12 カレントミラー回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積回路を構成する抵抗素子に存在する
    寄生ダイオードの逆方向のリーク電流を補償するリーク
    電流補償回路であって、 前記抵抗素子の両端からそれぞれn、m[0<n,m、
    (n+m)はリーク電流にほぼ等しい]の大きさの電流
    を引き抜き、又は前記抵抗素子の両端にそれぞれ前記
    n、mの大きさの電流を供給し、前記抵抗素子における
    リーク電流及び電圧降下を補償することを特徴とするリ
    ーク電流補償回路。
  2. 【請求項2】 集積回路を構成する抵抗素子に存在する
    寄生ダイオードの逆方向のリーク電流を補償するリーク
    電流補償回路であって、 前記抵抗素子の両端から前記寄生ダイオードの前記リー
    ク電流の2分の1の大きさの電流を引き抜き、又は前記
    抵抗素子の両端に前記リーク電流の2分の1の大きさの
    電流を供給し、前記抵抗素子におけるリーク電流及び電
    圧降下を補償することを特徴とするリーク電流補償回
    路。
  3. 【請求項3】 集積回路を構成する抵抗素子に存在する
    寄生ダイオードの逆方向のリーク電流を補償するリーク
    電流補償回路であって、 前記抵抗素子の中間付近に設けられた中間端子から前記
    寄生ダイオードの前記リーク電流に等しい大きさの電流
    を引き抜き、又は前記中間端子に前記リーク電流に等し
    い大きさの電流を供給し、前記抵抗素子におけるリーク
    電流及び電圧降下を補償することを特徴とするリーク電
    流補償回路。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記
    載のリーク電流補償回路において、 前記寄生ダイオードが接続されている電源と同一の電源
    に接続され、前記逆方向リーク電流を補償電流として流
    す補償ダイオードと、 前記補償ダイオードの流す前記補償電流を入力電流とす
    るカレントミラー回路と、 を有し、 前記カレントミラー回路の出力電流を前記抵抗素子の両
    端または前記中間端子から引き抜き、又は前記抵抗素子
    の両端又は前記中間端子に供給し、前記抵抗素子のリー
    ク電流及び電圧降下を補償することを特徴とするリーク
    電流補償回路。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のリーク電流補償回路に
    おいて、 前記カレントミラー回路は、 前記補償電流が入力される入力側トランジスタと、 前記抵抗素子の両端にそれぞれ接続されて、前記n、m
    の大きさの出力電流を引き抜く又は前記抵抗素子の両端
    に供給する複数の出力側トランジスタと、 を有することを特徴とするリーク電流補償回路。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のリーク電流補償回路に
    おいて、 前記カレントミラー回路は、 前記補償電流が入力される入力側トランジスタと、 前記抵抗素子の両端にそれぞれ接続されて、前記リーク
    電流の1/2の大きさの出力電流を引き抜く又は前記抵
    抗素子の両端に供給する複数の出力側トランジスタと、 を有することを特徴とするリーク電流補償回路。
  7. 【請求項7】 請求項4〜請求項6のいずれか1つに記
    載のリーク電流補償回路において、 前記補償ダイオードから得る補償電流の大きさを上記寄
    生ダイオードのリーク電流の1/N(NはN>1の数)
    に設定し、 前記カレントミラー回路の入力電流対出力電流の大きさ
    の比を2対N、又は1対Nに設定することを特徴とする
    リーク電流補償回路。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1999034226A1 (fr) * 1997-12-25 1999-07-08 Advantest Corporation Circuit de correction des courants de fuite
CN115969402A (zh) * 2022-12-30 2023-04-18 上海联影微电子科技有限公司 电流补偿装置、方法、计算机设备和存储介质

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