JPH0956694A - Mrイメージング装置 - Google Patents
Mrイメージング装置Info
- Publication number
- JPH0956694A JPH0956694A JP7236138A JP23613895A JPH0956694A JP H0956694 A JPH0956694 A JP H0956694A JP 7236138 A JP7236138 A JP 7236138A JP 23613895 A JP23613895 A JP 23613895A JP H0956694 A JPH0956694 A JP H0956694A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pulse
- magnetic field
- group
- gradient magnetic
- slice
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R33/00—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
- G01R33/20—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
- G01R33/44—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
- G01R33/48—NMR imaging systems
- G01R33/483—NMR imaging systems with selection of signals or spectra from particular regions of the volume, e.g. in vivo spectroscopy
- G01R33/4833—NMR imaging systems with selection of signals or spectra from particular regions of the volume, e.g. in vivo spectroscopy using spatially selective excitation of the volume of interest, e.g. selecting non-orthogonal or inclined slices
- G01R33/4835—NMR imaging systems with selection of signals or spectra from particular regions of the volume, e.g. in vivo spectroscopy using spatially selective excitation of the volume of interest, e.g. selecting non-orthogonal or inclined slices of multiple slices
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B5/00—Measuring for diagnostic purposes; Identification of persons
- A61B5/05—Detecting, measuring or recording for diagnosis by means of electric currents or magnetic fields; Measuring using microwaves or radio waves
- A61B5/055—Detecting, measuring or recording for diagnosis by means of electric currents or magnetic fields; Measuring using microwaves or radio waves involving electronic [EMR] or nuclear [NMR] magnetic resonance, e.g. magnetic resonance imaging
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R33/00—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
- G01R33/20—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
- G01R33/28—Details of apparatus provided for in groups G01R33/44 - G01R33/64
- G01R33/32—Excitation or detection systems, e.g. using radio frequency signals
- G01R33/36—Electrical details, e.g. matching or coupling of the coil to the receiver
- G01R33/3607—RF waveform generators, e.g. frequency generators, amplitude-, frequency- or phase modulators or shifters, pulse programmers, digital to analog converters for the RF signal, means for filtering or attenuating of the RF signal
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
- G01R33/00—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables
- G01R33/20—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance
- G01R33/44—Arrangements or instruments for measuring magnetic variables involving magnetic resonance using nuclear magnetic resonance [NMR]
- G01R33/446—Multifrequency selective RF pulses, e.g. multinuclear acquisition mode
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01S—RADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
- G01S13/00—Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
- G01S13/02—Systems using reflection of radio waves, e.g. primary radar systems; Analogous systems
- G01S13/0209—Systems with very large relative bandwidth, i.e. larger than 10 %, e.g. baseband, pulse, carrier-free, ultrawideband
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- High Energy & Nuclear Physics (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Remote Sensing (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Radar, Positioning & Navigation (AREA)
- Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Surgery (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Pathology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Radiology & Medical Imaging (AREA)
- Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
- Magnetic Resonance Imaging Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 所定順序および逆順序で複数個のスライスを
励起して信号収集し、同一スライスのデータ同士を加算
処理することにより各スライスのデータ毎に信号強度を
補正して、水成分の流入に起因するアーティファクトを
防止しつつも有効なコントラストを有するスライス数を
増加させることができるMRイメージング装置を提供す
る。 【解決手段】 1個の反転RFパルス300と各パルス
対P1〜Pnとからなるパルス群G1を照射し、1個の
反転RFパルス300と各パルス対Pn〜P1とからな
るパルス群G2を照射する。つまり、所定順序および逆
の順序で複数個のスライスを励起し、第1のデータ群と
第2のデータ群を得る。そして同一スライスのデータ同
士を加算処理することにより、短・長の各反転回復時間
を加算し、新たなデータ群に基づきスライス像を再構成
する。
励起して信号収集し、同一スライスのデータ同士を加算
処理することにより各スライスのデータ毎に信号強度を
補正して、水成分の流入に起因するアーティファクトを
防止しつつも有効なコントラストを有するスライス数を
増加させることができるMRイメージング装置を提供す
る。 【解決手段】 1個の反転RFパルス300と各パルス
対P1〜Pnとからなるパルス群G1を照射し、1個の
反転RFパルス300と各パルス対Pn〜P1とからな
るパルス群G2を照射する。つまり、所定順序および逆
の順序で複数個のスライスを励起し、第1のデータ群と
第2のデータ群を得る。そして同一スライスのデータ同
士を加算処理することにより、短・長の各反転回復時間
を加算し、新たなデータ群に基づきスライス像を再構成
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、NMR(核磁気
共鳴)現象を利用してイメージングを行なうMRイメー
ジング装置に係り、特に、水成分の信号強度を抑制した
T2 強調画像を得るためのIR(Inversion Recovery)法
に基づくパルスシーケンスであるFLAIR(Fluid Att
enated Inversion Recovery)法において、プロトンのス
ピンを反転させるための反転RFパルスを、複数個のス
ライスに同時に照射するスライス非選択的パルスとして
複数個のスライス像を撮影する技術に関する。
共鳴)現象を利用してイメージングを行なうMRイメー
ジング装置に係り、特に、水成分の信号強度を抑制した
T2 強調画像を得るためのIR(Inversion Recovery)法
に基づくパルスシーケンスであるFLAIR(Fluid Att
enated Inversion Recovery)法において、プロトンのス
ピンを反転させるための反転RFパルスを、複数個のス
ライスに同時に照射するスライス非選択的パルスとして
複数個のスライス像を撮影する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のFLAIR法に基づくパ
ルスシーケンスを実行するMRイメージング装置とし
て、例えば、反転RFパルスをスライス選択的パルスと
して照射する装置(第1の装置)と、反転RFパルスを
スライス非選択的なパルスとして照射する装置(第2の
装置)とが挙げられる。
ルスシーケンスを実行するMRイメージング装置とし
て、例えば、反転RFパルスをスライス選択的パルスと
して照射する装置(第1の装置)と、反転RFパルスを
スライス非選択的なパルスとして照射する装置(第2の
装置)とが挙げられる。
【0003】まず、第1の装置について、図11ないし
図13を参照して説明する。なお、図11はスライスを
示す模式図であり、図12はFLAIR法の説明に供す
るタイムチャートであり、図13はFLAIR法のパル
スシーケンスを示すタイムチャートである。なお、図1
2および図13では、便宜上、傾斜磁場パルスについて
は省略している。
図13を参照して説明する。なお、図11はスライスを
示す模式図であり、図12はFLAIR法の説明に供す
るタイムチャートであり、図13はFLAIR法のパル
スシーケンスを示すタイムチャートである。なお、図1
2および図13では、便宜上、傾斜磁場パルスについて
は省略している。
【0004】図11を参照する。図中、符号Mは被検体
であって特にその頭部付近を示し、体軸がz方向にほぼ
一致するように配置されている。ここで#1は第1番目
のスライスを示し、順に#2は第2番目のスライス、…
……、#n−1は第n−1番目のスライス、#nは第n
番目のスライスを示している。
であって特にその頭部付近を示し、体軸がz方向にほぼ
一致するように配置されている。ここで#1は第1番目
のスライスを示し、順に#2は第2番目のスライス、…
……、#n−1は第n−1番目のスライス、#nは第n
番目のスライスを示している。
【0005】FLAIR法では、図12に示すように、
まず、第1番目のスライス#1だけに含まれるプロトン
のスピン全体を選択的に180°反転させるための反転
RFパルス100を照射し(図12(a))、反転RF
パルス100から反転回復時間TI (遅延時間とも呼ば
れ、例えばTI =1600〜2000ms)後に、第1
番目のスライス#1だけに含まれるプロトンのスピン全
体を90°回転させる励起RFパルス110を照射す
る。次いで、励起RFパルス110から所定時間後に第
1番目のスライス#1のスピン全体を180°回転させ
るリフォーカスRFパルス120を照射する。これらの
RFパルスを被検体Mに照射することにより、励起RF
パルス110から前記所定時間の2倍の時間TE (エコ
ーディレイ時間)を経過した時点を中心としてエコー信
号S1が発生する(図12(b))。
まず、第1番目のスライス#1だけに含まれるプロトン
のスピン全体を選択的に180°反転させるための反転
RFパルス100を照射し(図12(a))、反転RF
パルス100から反転回復時間TI (遅延時間とも呼ば
れ、例えばTI =1600〜2000ms)後に、第1
番目のスライス#1だけに含まれるプロトンのスピン全
体を90°回転させる励起RFパルス110を照射す
る。次いで、励起RFパルス110から所定時間後に第
1番目のスライス#1のスピン全体を180°回転させ
るリフォーカスRFパルス120を照射する。これらの
RFパルスを被検体Mに照射することにより、励起RF
パルス110から前記所定時間の2倍の時間TE (エコ
ーディレイ時間)を経過した時点を中心としてエコー信
号S1が発生する(図12(b))。
【0006】反転RFパルス100を照射されたプロト
ンのスピンは、図12(c)に示すように、その縦磁化
量がM0 から−M0 に180°反転され、その後に縦緩
和時間の時定数(通常、T1 で表現される縦緩和時間)
で元の縦磁化量M0 に回復してゆく。この縦緩和時間T
1 は、脂肪組織や脳白質、脳灰白質などの『組織』と脳
脊髄液などの『水成分』(自由水)とでは差異があり、
『水成分』の縦緩和時間は『組織』の縦緩和時間よりも
長いものである。図中、符号CT で示す縦緩和曲線に従
って早く縦緩和が終了するのが上記の『組織』であり、
縦緩和曲線CTよりも緩やかに縦緩和を終えるのが上記
の『水成分』である。FLAIR法では、『水成分』の
信号強度を抑制してT2 強調画像を得るために、励起R
Fパルス110の照射タイミング、すなわち、反転回復
時間TI を『水成分』の縦磁化量がほぼ『0』となるよ
うに設定する。このように設定することによりエコー信
号S1は『組織』の縦磁化量が充分に大きく、かつ、
『水成分』の縦磁化量が充分に小さい緩和情報を含んだ
ものとなるので、水成分の信号強度を抑制したT2 強調
画像を得ることができる。
ンのスピンは、図12(c)に示すように、その縦磁化
量がM0 から−M0 に180°反転され、その後に縦緩
和時間の時定数(通常、T1 で表現される縦緩和時間)
で元の縦磁化量M0 に回復してゆく。この縦緩和時間T
1 は、脂肪組織や脳白質、脳灰白質などの『組織』と脳
脊髄液などの『水成分』(自由水)とでは差異があり、
『水成分』の縦緩和時間は『組織』の縦緩和時間よりも
長いものである。図中、符号CT で示す縦緩和曲線に従
って早く縦緩和が終了するのが上記の『組織』であり、
縦緩和曲線CTよりも緩やかに縦緩和を終えるのが上記
の『水成分』である。FLAIR法では、『水成分』の
信号強度を抑制してT2 強調画像を得るために、励起R
Fパルス110の照射タイミング、すなわち、反転回復
時間TI を『水成分』の縦磁化量がほぼ『0』となるよ
うに設定する。このように設定することによりエコー信
号S1は『組織』の縦磁化量が充分に大きく、かつ、
『水成分』の縦磁化量が充分に小さい緩和情報を含んだ
ものとなるので、水成分の信号強度を抑制したT2 強調
画像を得ることができる。
【0007】実際には、図11に示すような複数個のス
ライス#1〜#nのそれぞれからエコー信号を収集する
際には、例えば、図13に示すようなパルスシーケンス
を実行する。つまり、反転RFパルス100により第1
番目のスライス#1を反転させ、反転回復時間TI 後に
励起RFパルス110を照射し、続いてリフォーカスR
Fパルス120を照射することによりエコー信号S1を
発生させる。さらに反転回復時間TI (例えばTI =1
600〜2000msであり、空き時間となる)を有効
に利用するために、第1番目のスライス#1の反転RF
パルス100と励起RFパルス110との間に次のスラ
イスの反転RFパルスを照射することが行なわれる。具
体的には、反転RFパルス100の照射後に第2番目の
スライス#2の反転RFパルス101を照射し、反転回
復時間TI 後に励起RFパルス111を照射する(第1
番目のスライス#1の励起RFパルス110とリフォー
カスRFパルス120との間に励起RFパルス111を
照射する)というようにして、反転RFパルスを入れ子
にして照射する(この図では、上下に分けて描いている
が、実際には同じ時間軸上である)。これを全スライス
について行って、第n−1番目のスライス#n−1の反
転RFパルス102を照射した後に、第n番目のスライ
ス#nの反転RFパルス103を照射し、続いて、励起
RFパルス112、励起RFパルス113、リフォーカ
スRFパルス122、リフォーカスRFパルス123、
と照射することにより、第n−1番目のスライス#n−
1からのエコー信号Sn−1、第n番目のスライス#n
からのエコー信号Snを発生させるようにしている。
ライス#1〜#nのそれぞれからエコー信号を収集する
際には、例えば、図13に示すようなパルスシーケンス
を実行する。つまり、反転RFパルス100により第1
番目のスライス#1を反転させ、反転回復時間TI 後に
励起RFパルス110を照射し、続いてリフォーカスR
Fパルス120を照射することによりエコー信号S1を
発生させる。さらに反転回復時間TI (例えばTI =1
600〜2000msであり、空き時間となる)を有効
に利用するために、第1番目のスライス#1の反転RF
パルス100と励起RFパルス110との間に次のスラ
イスの反転RFパルスを照射することが行なわれる。具
体的には、反転RFパルス100の照射後に第2番目の
スライス#2の反転RFパルス101を照射し、反転回
復時間TI 後に励起RFパルス111を照射する(第1
番目のスライス#1の励起RFパルス110とリフォー
カスRFパルス120との間に励起RFパルス111を
照射する)というようにして、反転RFパルスを入れ子
にして照射する(この図では、上下に分けて描いている
が、実際には同じ時間軸上である)。これを全スライス
について行って、第n−1番目のスライス#n−1の反
転RFパルス102を照射した後に、第n番目のスライ
ス#nの反転RFパルス103を照射し、続いて、励起
RFパルス112、励起RFパルス113、リフォーカ
スRFパルス122、リフォーカスRFパルス123、
と照射することにより、第n−1番目のスライス#n−
1からのエコー信号Sn−1、第n番目のスライス#n
からのエコー信号Snを発生させるようにしている。
【0008】さらに、第n番目のスライス#nの反転R
Fパルス103によって反転された水成分の縦磁化量が
元の大きさに回復するように、充分に長い繰り返し時間
TR(例えば、TR =6000〜10000ms)をお
いて、位相エンコード量を変えた後に再度このようなパ
ルスシーケンスを所定回数(例えば、256回)繰り返
す。そして、各パルスシーケンスによって発生するエコ
ー信号から得られるデータで、全ての〔スライスに対応
するそれぞれの〕kスペース内を埋めてゆく。
Fパルス103によって反転された水成分の縦磁化量が
元の大きさに回復するように、充分に長い繰り返し時間
TR(例えば、TR =6000〜10000ms)をお
いて、位相エンコード量を変えた後に再度このようなパ
ルスシーケンスを所定回数(例えば、256回)繰り返
す。そして、各パルスシーケンスによって発生するエコ
ー信号から得られるデータで、全ての〔スライスに対応
するそれぞれの〕kスペース内を埋めてゆく。
【0009】上述した第1の装置では、水成分の信号強
度を抑制したT2 強調画像が得られるので、脳表、脳室
近傍などの脳脊髄液に近接した病巣の検出に優れたコン
トラストのスライス像を得ることができる。
度を抑制したT2 強調画像が得られるので、脳表、脳室
近傍などの脳脊髄液に近接した病巣の検出に優れたコン
トラストのスライス像を得ることができる。
【0010】このような第1の装置は上述した利点を有
するが、次のような欠点がある。すなわち、各反転RF
パルス100〜103によりスピン全体が反転されるの
は、複数個のスライス#1〜#nのうちの1つ(着目ス
ライス)だけであるので、着目スライス外に存在する反
転RFパルスを照射されていない『水成分』が着目スラ
イスの励起時(各励起RFパルス110〜113の照射
時点)に着目スライス内に流入すると、縦磁化量が大き
な元の状態のままで励起されることになり、各リフォー
カスRFパルス120〜123の照射後に強いエコー信
号となってアーティファクトを生じる。
するが、次のような欠点がある。すなわち、各反転RF
パルス100〜103によりスピン全体が反転されるの
は、複数個のスライス#1〜#nのうちの1つ(着目ス
ライス)だけであるので、着目スライス外に存在する反
転RFパルスを照射されていない『水成分』が着目スラ
イスの励起時(各励起RFパルス110〜113の照射
時点)に着目スライス内に流入すると、縦磁化量が大き
な元の状態のままで励起されることになり、各リフォー
カスRFパルス120〜123の照射後に強いエコー信
号となってアーティファクトを生じる。
【0011】次に第2の装置について図14および図1
5を参照して説明する。なお、図14はスライスを示す
模式図であり、図15はパルスシーケンスの一例を示す
タイムチャートである。なお、図15では、便宜上、傾
斜磁場パルスについては省略している。
5を参照して説明する。なお、図14はスライスを示す
模式図であり、図15はパルスシーケンスの一例を示す
タイムチャートである。なお、図15では、便宜上、傾
斜磁場パルスについては省略している。
【0012】上述した第1の装置では、スライス毎に反
転RFパルス100〜103を照射して複数個のスライ
スのうち1つのスライスのみに含まれるプロトンのスピ
ンを反転させる、スライス選択的パルスを照射ようにし
ているが、この第2の装置では、以下に説明するように
反転RFパルスをスライス非選択的なパルスとして照射
するようにしている。
転RFパルス100〜103を照射して複数個のスライ
スのうち1つのスライスのみに含まれるプロトンのスピ
ンを反転させる、スライス選択的パルスを照射ようにし
ているが、この第2の装置では、以下に説明するように
反転RFパルスをスライス非選択的なパルスとして照射
するようにしている。
【0013】すなわち、図14に示すように、複数個の
スライス#1〜#nを含むような範囲の全てに含まれる
プロトンのスピン全体を同時に反転させるように、複数
個のスライス#1〜#nを含む領域AE の全体を反転さ
せるように反転RFパルスを照射する。具体的には、傾
斜磁場に応じて領域AE を選択するような広い周波数帯
域を有する反転RFパルスを照射することによって、領
域AE に含まれるプロトンのスピンを反転させる。
スライス#1〜#nを含むような範囲の全てに含まれる
プロトンのスピン全体を同時に反転させるように、複数
個のスライス#1〜#nを含む領域AE の全体を反転さ
せるように反転RFパルスを照射する。具体的には、傾
斜磁場に応じて領域AE を選択するような広い周波数帯
域を有する反転RFパルスを照射することによって、領
域AE に含まれるプロトンのスピンを反転させる。
【0014】このようなスライス非選択的なパルスを用
いたFLAIR法のパルスシーケンスは、例えば、図1
5(a)に示すようなものとなる。まず、図14に示す
領域AE に含まれるプロトンのスピン全体を反転させる
ような周波数帯域を有する反転RFパルス200を照射
し、所定時間後に励起RFパルス210を照射するとと
もに、図示しないスライス選択用傾斜磁場パルスを照射
することにより第1番目のスライス#1を選択(着目ス
ライス)する。そしてリフォーカスRFパルス220を
照射することにより、第1番目のスライス#1からエコ
ー信号S1を発生させる(図15(b))。続いて、反
転RFパルス200を照射することなく、励起RFパル
ス211とリフォーカスRFパルス221を照射し、…
……、励起RFパルス214とリフォーカスRFパルス
224を照射し、励起RFパルス215とリフォーカス
RFパルス225を照射することによって、エコー信号
S2、………、エコー信号Sn−1、エコー信号Snを
発生させる(図15(b))。そして、繰り返し時間T
R 経過後に、図示しない位相エンコード用傾斜磁場パル
スの強度を変えて上記パルスシーケンスを所定回数だけ
繰り返す。
いたFLAIR法のパルスシーケンスは、例えば、図1
5(a)に示すようなものとなる。まず、図14に示す
領域AE に含まれるプロトンのスピン全体を反転させる
ような周波数帯域を有する反転RFパルス200を照射
し、所定時間後に励起RFパルス210を照射するとと
もに、図示しないスライス選択用傾斜磁場パルスを照射
することにより第1番目のスライス#1を選択(着目ス
ライス)する。そしてリフォーカスRFパルス220を
照射することにより、第1番目のスライス#1からエコ
ー信号S1を発生させる(図15(b))。続いて、反
転RFパルス200を照射することなく、励起RFパル
ス211とリフォーカスRFパルス221を照射し、…
……、励起RFパルス214とリフォーカスRFパルス
224を照射し、励起RFパルス215とリフォーカス
RFパルス225を照射することによって、エコー信号
S2、………、エコー信号Sn−1、エコー信号Snを
発生させる(図15(b))。そして、繰り返し時間T
R 経過後に、図示しない位相エンコード用傾斜磁場パル
スの強度を変えて上記パルスシーケンスを所定回数だけ
繰り返す。
【0015】このように、反転RFパルス200をスラ
イス非選択的なパルスとして照射して領域AE 内のプロ
トンのスピン全体を一括して反転させておくことによ
り、全スライス#1〜#nおよび各スライスの間にある
水成分のプロトンのスピンを全て同時に反転させておく
ことができるので、各励起RFパルス210〜215に
より励起されている着目スライスに水成分が流入したと
しても強い信号を生じることがなく、流入する水成分に
起因するアーティファクトを防止することができる。
イス非選択的なパルスとして照射して領域AE 内のプロ
トンのスピン全体を一括して反転させておくことによ
り、全スライス#1〜#nおよび各スライスの間にある
水成分のプロトンのスピンを全て同時に反転させておく
ことができるので、各励起RFパルス210〜215に
より励起されている着目スライスに水成分が流入したと
しても強い信号を生じることがなく、流入する水成分に
起因するアーティファクトを防止することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した第2の装置で
は、プロトンのスピン全体を反転させる反転RFパルス
200を、パルスシーケンスの最初にのみ照射して、そ
れに続く励起RFパルスおよびリフォーカスRFパルス
によりスライス毎にエコー信号を発生させるようにして
いる。ところで、プロトンのスピンは、反転RFパルス
200を照射した時点で180°反転され、縦緩和時間
の時定数で元の縦磁化量の大きさに回復していくが、上
述したように『組織』と『水成分』とではその大きさが
異なり、それぞれ縦緩和曲線CT ,CW (縦緩和曲線C
T の時定数<縦緩和曲線CW の時定数)に従って回復す
る。したがって、反転RFパルス200を照射した時点
から時間が経過するにつれて『組織』と『水成分』の縦
磁化量はそれぞれ異なる割合で増大してゆくので、各励
起RFパルス210〜215の照射により励起された各
着目スライスから発生するエコー信号S1〜Snの各々
は、それぞれ『組織』と『水成分』の信号強度が異なる
ことになる。
は、プロトンのスピン全体を反転させる反転RFパルス
200を、パルスシーケンスの最初にのみ照射して、そ
れに続く励起RFパルスおよびリフォーカスRFパルス
によりスライス毎にエコー信号を発生させるようにして
いる。ところで、プロトンのスピンは、反転RFパルス
200を照射した時点で180°反転され、縦緩和時間
の時定数で元の縦磁化量の大きさに回復していくが、上
述したように『組織』と『水成分』とではその大きさが
異なり、それぞれ縦緩和曲線CT ,CW (縦緩和曲線C
T の時定数<縦緩和曲線CW の時定数)に従って回復す
る。したがって、反転RFパルス200を照射した時点
から時間が経過するにつれて『組織』と『水成分』の縦
磁化量はそれぞれ異なる割合で増大してゆくので、各励
起RFパルス210〜215の照射により励起された各
着目スライスから発生するエコー信号S1〜Snの各々
は、それぞれ『組織』と『水成分』の信号強度が異なる
ことになる。
【0017】つまり、『水成分』の縦磁化量がほぼ零で
ある時点で照射された励起RFパルス212により発生
したエコー信号S3は、『組織』の縦磁化量が充分に大
きく、かつ、『水成分』の縦磁化量が充分に小さい緩和
情報を含んでいるので、水成分を抑制したT2 強調画像
を得ることができるが、それ以前の励起RFパルス21
0により発生したエコー信号S1は、『組織』の縦磁化
量の回復が不十分であるのでT2 強調画像を得ることが
できず、またそれ以降の励起RFパルス215により発
生したエコー信号Snは、『組織』の縦磁化量は充分に
大きいが『水成分』の縦磁化量も大きいので『水成分』
の信号強度を抑制したT2 強調画像を得ることができな
い。
ある時点で照射された励起RFパルス212により発生
したエコー信号S3は、『組織』の縦磁化量が充分に大
きく、かつ、『水成分』の縦磁化量が充分に小さい緩和
情報を含んでいるので、水成分を抑制したT2 強調画像
を得ることができるが、それ以前の励起RFパルス21
0により発生したエコー信号S1は、『組織』の縦磁化
量の回復が不十分であるのでT2 強調画像を得ることが
できず、またそれ以降の励起RFパルス215により発
生したエコー信号Snは、『組織』の縦磁化量は充分に
大きいが『水成分』の縦磁化量も大きいので『水成分』
の信号強度を抑制したT2 強調画像を得ることができな
い。
【0018】その結果、各スライス毎にコントラストが
異なることになり、水成分からの信号強度を抑制したT
2 強調画像の有効なコントラストを得ることができるの
は、『水成分』の縦磁化量がほぼ零である時点で照射さ
れた励起RFパルス212に時間的に近い前後で照射さ
れた励起RFパルスに基づくスライス像だけとなり、有
効なコントラストを得ることができるスライス数に制限
が生じるという問題点がある。因みに、各スライス毎に
コントラストが異なると、同じ組織が複数個のスライス
像にわたって描出されていてもコントラストが異なるた
め、これらのスライス像を見て診断する際に支障を来す
場合がある。したがって、複数個のスライス像につい
て、ほぼ同じコントラストを得るようにすることは非常
に有用なことである。
異なることになり、水成分からの信号強度を抑制したT
2 強調画像の有効なコントラストを得ることができるの
は、『水成分』の縦磁化量がほぼ零である時点で照射さ
れた励起RFパルス212に時間的に近い前後で照射さ
れた励起RFパルスに基づくスライス像だけとなり、有
効なコントラストを得ることができるスライス数に制限
が生じるという問題点がある。因みに、各スライス毎に
コントラストが異なると、同じ組織が複数個のスライス
像にわたって描出されていてもコントラストが異なるた
め、これらのスライス像を見て診断する際に支障を来す
場合がある。したがって、複数個のスライス像につい
て、ほぼ同じコントラストを得るようにすることは非常
に有用なことである。
【0019】この発明は、このような事情に鑑みてなさ
れたものであって、所定順序および逆順序で複数個のス
ライスを励起して信号収集し、同一スライスのデータ同
士を加算処理することにより各スライスのデータ毎に信
号強度を補正して、水成分の流入に起因するアーティフ
ァクトを防止しつつも有効なコントラストを有するスラ
イス数を増加させることができるMRイメージング装置
を提供することを目的とする。
れたものであって、所定順序および逆順序で複数個のス
ライスを励起して信号収集し、同一スライスのデータ同
士を加算処理することにより各スライスのデータ毎に信
号強度を補正して、水成分の流入に起因するアーティフ
ァクトを防止しつつも有効なコントラストを有するスラ
イス数を増加させることができるMRイメージング装置
を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明は、このような
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明に係るMRイメージング装置は、NMR現
象を利用してイメージングを行なうMRイメージング装
置であって、(a)撮影領域空間に均一な静磁場を発生
する主マグネットと、(b)前記主マグネットに付設さ
れ、前記静磁場で直交する3次元方向に磁場強度がそれ
ぞれ変化する3つの傾斜磁場パルス(スライス選択用傾
斜磁場パルス、位相エンコード用傾斜磁場パルス、読み
出し用傾斜磁場パルス)を発生させるための第1/第2
/第3の傾斜磁場コイルと、(c)前記撮影領域空間に
載置された被検体に対するRF信号の照射及び被検体か
ら発生するエコー信号の検出を行なうためのRFコイル
と、(d)前記RFコイルを介して、複数個のスライス
に含まれるプロトンのスピンを反転させるための周波数
帯域を有する1個の反転RFパルスと、前記複数個のス
ライスを所定の順序で励起するための、前記反転RFパ
ルスに続いて所定のタイミングで照射される励起RFパ
ルスと、からなる第1のRFパルス群と、前記第1のR
Fパルス群に続く、前記第1のRFパルス群の反転RF
パルスと同じ1個の反転RFパルスと、前記複数個のス
ライスを前記所定の順序とは逆の順序で励起するため
の、前記反転RFパルスに続いて所定のタイミングで照
射される励起RFパルスと、からなる第2のRFパルス
群とを照射するRF照射手段と、(e)前記第1のRF
パルス群および前記第2のRFパルス群の各RF信号を
前記RFコイルから照射するタイミングに基づいて、前
記第1の傾斜磁場コイルを介してスライス選択用傾斜磁
場パルスを発生させ、前記第2の傾斜磁場コイルを介し
て位相エンコード用傾斜磁場パルスを発生させ、前記R
F信号によって発生するエコー信号とほぼ同時に前記第
3の傾斜磁場コイルを介して読み出し用傾斜磁場パルス
を発生させ、これらによって最初のパルスシーケンスを
形成し、前記位相エンコード用傾斜磁場パルスを変えつ
つ前記最初のパルスシーケンスを所定回数繰り返す、前
記第1/第2/第3の傾斜磁場コイルに接続された傾斜
磁場制御手段と、(f)前記第1のRFパルス群および
前記第2のRFパルス群によって発生した複数個のエコ
ー信号(第1および第2のエコー信号群)を順次に前記
RFコイルを介して収集し、第1のエコー信号群から得
られる第1のデータ群と第2のエコー信号群から得られ
る第2のデータ群のうち、同一スライスの2つのデータ
同士を加算処理して新たなデータ群を生成する加算処理
手段と、(g)前記加算処理手段によって生成された新
たなデータ群に基づいて、複数個のスライス像を再構成
するデータ処理手段と、を備えていることを特徴とする
ものである。
目的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、この発明に係るMRイメージング装置は、NMR現
象を利用してイメージングを行なうMRイメージング装
置であって、(a)撮影領域空間に均一な静磁場を発生
する主マグネットと、(b)前記主マグネットに付設さ
れ、前記静磁場で直交する3次元方向に磁場強度がそれ
ぞれ変化する3つの傾斜磁場パルス(スライス選択用傾
斜磁場パルス、位相エンコード用傾斜磁場パルス、読み
出し用傾斜磁場パルス)を発生させるための第1/第2
/第3の傾斜磁場コイルと、(c)前記撮影領域空間に
載置された被検体に対するRF信号の照射及び被検体か
ら発生するエコー信号の検出を行なうためのRFコイル
と、(d)前記RFコイルを介して、複数個のスライス
に含まれるプロトンのスピンを反転させるための周波数
帯域を有する1個の反転RFパルスと、前記複数個のス
ライスを所定の順序で励起するための、前記反転RFパ
ルスに続いて所定のタイミングで照射される励起RFパ
ルスと、からなる第1のRFパルス群と、前記第1のR
Fパルス群に続く、前記第1のRFパルス群の反転RF
パルスと同じ1個の反転RFパルスと、前記複数個のス
ライスを前記所定の順序とは逆の順序で励起するため
の、前記反転RFパルスに続いて所定のタイミングで照
射される励起RFパルスと、からなる第2のRFパルス
群とを照射するRF照射手段と、(e)前記第1のRF
パルス群および前記第2のRFパルス群の各RF信号を
前記RFコイルから照射するタイミングに基づいて、前
記第1の傾斜磁場コイルを介してスライス選択用傾斜磁
場パルスを発生させ、前記第2の傾斜磁場コイルを介し
て位相エンコード用傾斜磁場パルスを発生させ、前記R
F信号によって発生するエコー信号とほぼ同時に前記第
3の傾斜磁場コイルを介して読み出し用傾斜磁場パルス
を発生させ、これらによって最初のパルスシーケンスを
形成し、前記位相エンコード用傾斜磁場パルスを変えつ
つ前記最初のパルスシーケンスを所定回数繰り返す、前
記第1/第2/第3の傾斜磁場コイルに接続された傾斜
磁場制御手段と、(f)前記第1のRFパルス群および
前記第2のRFパルス群によって発生した複数個のエコ
ー信号(第1および第2のエコー信号群)を順次に前記
RFコイルを介して収集し、第1のエコー信号群から得
られる第1のデータ群と第2のエコー信号群から得られ
る第2のデータ群のうち、同一スライスの2つのデータ
同士を加算処理して新たなデータ群を生成する加算処理
手段と、(g)前記加算処理手段によって生成された新
たなデータ群に基づいて、複数個のスライス像を再構成
するデータ処理手段と、を備えていることを特徴とする
ものである。
【0021】
【作用】この発明の作用は次のとおりである。主マグネ
ットによって均一な静磁場が発生されている撮影領域空
間には被検体が載置され、この被検体に向けてRFコイ
ルを介してRF信号の照射が行なわれる。このRF信号
の照射はRF照射手段により制御されて以下のようにし
て行なわれる。
ットによって均一な静磁場が発生されている撮影領域空
間には被検体が載置され、この被検体に向けてRFコイ
ルを介してRF信号の照射が行なわれる。このRF信号
の照射はRF照射手段により制御されて以下のようにし
て行なわれる。
【0022】まず、複数個のスライスに含まれるプロト
ンのスピン全体を反転させるための周波数帯域を有する
1個の反転RFパルスと、複数個のスライスを所定の順
序で励起するための、前記反転RFパルスに続いて所定
のタイミングで照射される励起RFパルスとからなる第
1のRFパルス群を照射する。このとき励起RFパルス
の照射とともに第1の傾斜磁場コイルを介してスライス
選択用傾斜磁場パルスが照射されて複数個のスライスの
うちの1つが選択される。また、第2の傾斜磁場コイル
を介して位相エンコード用傾斜磁場パルスが照射されて
位相エンコードが施され、エコー信号が生じるとほぼ同
時に第3の傾斜磁場コイルを介して読み出し用傾斜磁場
パルスが照射される。これらの第1/第2/第3の傾斜
磁場コイルは、傾斜磁場制御手段により制御される。
ンのスピン全体を反転させるための周波数帯域を有する
1個の反転RFパルスと、複数個のスライスを所定の順
序で励起するための、前記反転RFパルスに続いて所定
のタイミングで照射される励起RFパルスとからなる第
1のRFパルス群を照射する。このとき励起RFパルス
の照射とともに第1の傾斜磁場コイルを介してスライス
選択用傾斜磁場パルスが照射されて複数個のスライスの
うちの1つが選択される。また、第2の傾斜磁場コイル
を介して位相エンコード用傾斜磁場パルスが照射されて
位相エンコードが施され、エコー信号が生じるとほぼ同
時に第3の傾斜磁場コイルを介して読み出し用傾斜磁場
パルスが照射される。これらの第1/第2/第3の傾斜
磁場コイルは、傾斜磁場制御手段により制御される。
【0023】反転RFパルスをスライス非選択的なパル
スとして照射することにより、全てのスライスに含まれ
るプロトンのスピン全体が反転され、それに続く複数個
の励起RFパルスにより生じるスライス毎の複数個のエ
コー信号は、RFコイルにより第1のエコー信号群とし
て収集される。第1のエコー信号群はスライス毎のエコ
ー信号であるが、励起RFパルスにより励起された順序
により『組織』と『水成分』の信号強度が異なることに
なる。すなわち、スピンが反転された時点から励起され
るまでの時間(反転回復時間)が励起順序に従って長く
なるので、それに応じて『組織』と『水成分』の縦磁化
量、すなわち、信号強度が異なることになる。
スとして照射することにより、全てのスライスに含まれ
るプロトンのスピン全体が反転され、それに続く複数個
の励起RFパルスにより生じるスライス毎の複数個のエ
コー信号は、RFコイルにより第1のエコー信号群とし
て収集される。第1のエコー信号群はスライス毎のエコ
ー信号であるが、励起RFパルスにより励起された順序
により『組織』と『水成分』の信号強度が異なることに
なる。すなわち、スピンが反転された時点から励起され
るまでの時間(反転回復時間)が励起順序に従って長く
なるので、それに応じて『組織』と『水成分』の縦磁化
量、すなわち、信号強度が異なることになる。
【0024】次いで、第1のRFパルス群の反転RFパ
ルスと同じ1個の反転RFパルスと、複数個のスライス
を前記所定の順序とは逆の順序で励起するための、前記
反転RFパルスに続いて所定のタイミングで照射される
励起RFパルスとからなる第2のRFパルス群を照射す
る。このとき各励起RFパルスの照射とともに第1の傾
斜磁場コイルを介してスライス選択用傾斜磁場パルスが
照射されて複数個のスライスのうちの1つが第1のRF
パルス群とは逆の順序で選択される。また、第2の傾斜
磁場コイルを介して位相エンコード用傾斜磁場パルスが
照射されて位相エンコードが第1のRFパルス群と同様
に施され、各エコー信号が発生するのととほぼ同時に第
3の傾斜磁場コイルを介して読み出し用傾斜磁場パルス
が照射される。
ルスと同じ1個の反転RFパルスと、複数個のスライス
を前記所定の順序とは逆の順序で励起するための、前記
反転RFパルスに続いて所定のタイミングで照射される
励起RFパルスとからなる第2のRFパルス群を照射す
る。このとき各励起RFパルスの照射とともに第1の傾
斜磁場コイルを介してスライス選択用傾斜磁場パルスが
照射されて複数個のスライスのうちの1つが第1のRF
パルス群とは逆の順序で選択される。また、第2の傾斜
磁場コイルを介して位相エンコード用傾斜磁場パルスが
照射されて位相エンコードが第1のRFパルス群と同様
に施され、各エコー信号が発生するのととほぼ同時に第
3の傾斜磁場コイルを介して読み出し用傾斜磁場パルス
が照射される。
【0025】このようにして照射される各励起RFパル
スによって生じる複数個のエコー信号は、RFコイルを
介して第2のエコー信号群として収集される。第2のエ
コー信号群はスライス毎のエコー信号であるが、第1の
エコー信号群と同様に、励起RFパルスにより励起され
た順序により『組織』と『水成分』の信号強度が異な
り、反転回復時間が励起順序に従って長くなるので、そ
れに応じて『組織』と『水成分』の縦磁化量、すなわ
ち、信号強度が異なることになる。
スによって生じる複数個のエコー信号は、RFコイルを
介して第2のエコー信号群として収集される。第2のエ
コー信号群はスライス毎のエコー信号であるが、第1の
エコー信号群と同様に、励起RFパルスにより励起され
た順序により『組織』と『水成分』の信号強度が異な
り、反転回復時間が励起順序に従って長くなるので、そ
れに応じて『組織』と『水成分』の縦磁化量、すなわ
ち、信号強度が異なることになる。
【0026】そして、加算処理手段は、収集された第1
のエコー信号群および第2のエコー信号群から得られる
第1のデータ群および第2のデータ群のうち、同一スラ
イスのデータ同士を加算処理して新たなデータ群を生成
する。第1のデータ群は複数個のスライスを所定の順序
で励起して得られるものであり、第2のデータ群は前記
所定の順序とは逆の順序で励起して得られるものであ
る。例えば、第1番目のスライスは第1のデータ群では
第1番目に励起されているが、第2のデータ群では最後
(第n番目)に励起されているものである。したがっ
て、それらの反転回復時間は最も長いものと最も短いも
のであるので、加算処理することにより反転回復時間が
加算されて、『水成分』の縦磁化量がほぼ零となる時点
の反転回復時間に近づけることができる。例えば、反転
回復時間が最も短い場合のデータは、『組織』の信号強
度が正、かつ、『水成分』の信号強度が負であり、反転
回復時間が最も長い場合のデータは、『組織』の信号強
度が正、かつ、『水成分』の信号強度が正であるので、
これらを加算処理することによって『組織』の信号強度
は正であるが、『水成分』の信号強度は負と正で相殺さ
れて零に近づけることができる。
のエコー信号群および第2のエコー信号群から得られる
第1のデータ群および第2のデータ群のうち、同一スラ
イスのデータ同士を加算処理して新たなデータ群を生成
する。第1のデータ群は複数個のスライスを所定の順序
で励起して得られるものであり、第2のデータ群は前記
所定の順序とは逆の順序で励起して得られるものであ
る。例えば、第1番目のスライスは第1のデータ群では
第1番目に励起されているが、第2のデータ群では最後
(第n番目)に励起されているものである。したがっ
て、それらの反転回復時間は最も長いものと最も短いも
のであるので、加算処理することにより反転回復時間が
加算されて、『水成分』の縦磁化量がほぼ零となる時点
の反転回復時間に近づけることができる。例えば、反転
回復時間が最も短い場合のデータは、『組織』の信号強
度が正、かつ、『水成分』の信号強度が負であり、反転
回復時間が最も長い場合のデータは、『組織』の信号強
度が正、かつ、『水成分』の信号強度が正であるので、
これらを加算処理することによって『組織』の信号強度
は正であるが、『水成分』の信号強度は負と正で相殺さ
れて零に近づけることができる。
【0027】このようにして同一スライスの、励起順序
を逆にして得られる2つのデータ同士を加算処理して新
たなデータ群を生成するので、全てのデータは『組織』
の信号強度を低下させることなく『水成分』の信号強度
だけを抑制するように補正することができる。さらに、
全てのデータについて短・長の各反転回復時間を加算処
理することにより、加算された反転回復時間を全てほぼ
同じにすることができるので、これらに基づいてデータ
処理手段により再構成された各スライス像のコントラス
トをほぼ同一にすることができる。
を逆にして得られる2つのデータ同士を加算処理して新
たなデータ群を生成するので、全てのデータは『組織』
の信号強度を低下させることなく『水成分』の信号強度
だけを抑制するように補正することができる。さらに、
全てのデータについて短・長の各反転回復時間を加算処
理することにより、加算された反転回復時間を全てほぼ
同じにすることができるので、これらに基づいてデータ
処理手段により再構成された各スライス像のコントラス
トをほぼ同一にすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
一実施例を説明する。まず、図1に示したMRイメージ
ング装置について説明すると、静磁場を発生するための
主マグネット1と、この静磁場に重畳するように傾斜磁
場を印加する3つの傾斜磁場コイル2(2x,2y,2
z)とが備えられている。傾斜磁場コイル2は、主マグ
ネット1による均一な静磁場に、磁場強度が直交する3
次元方向(X,Y,Z)にそれぞれ変化する3つの傾斜
磁場Gp,Gr,Gsのパルス(位相エンコード用傾斜
磁場パルス、読み出し用傾斜磁場パルス、スライス選択
用傾斜磁場パルス)を重畳する3組の傾斜磁場コイル2
x,2y,2zから構成されている。この静磁場及び傾
斜磁場が加えられる空間には図示しない被検体(患者)
が配置され、その被検体にはRFコイル3が取り付けら
れる。
一実施例を説明する。まず、図1に示したMRイメージ
ング装置について説明すると、静磁場を発生するための
主マグネット1と、この静磁場に重畳するように傾斜磁
場を印加する3つの傾斜磁場コイル2(2x,2y,2
z)とが備えられている。傾斜磁場コイル2は、主マグ
ネット1による均一な静磁場に、磁場強度が直交する3
次元方向(X,Y,Z)にそれぞれ変化する3つの傾斜
磁場Gp,Gr,Gsのパルス(位相エンコード用傾斜
磁場パルス、読み出し用傾斜磁場パルス、スライス選択
用傾斜磁場パルス)を重畳する3組の傾斜磁場コイル2
x,2y,2zから構成されている。この静磁場及び傾
斜磁場が加えられる空間には図示しない被検体(患者)
が配置され、その被検体にはRFコイル3が取り付けら
れる。
【0029】傾斜磁場コイル2には傾斜磁場電源4が接
続され、傾斜磁場Gx,Gy,Gzの各傾斜磁場発生用
電力が供給される。この傾斜磁場電源4には波形発生器
5からの波形信号が入力されて傾斜磁場Gx,Gy,G
zの各傾斜磁場波形が制御される。RFコイル3にはR
Fパワーアンプ6からRF信号が供給され、これにより
被検体へのRF信号照射が行なわれる。このRF信号
は、RF信号発生器7より発生させられた所定のキャリ
ア周波数のRF信号を、変調器8で、波形発生器5から
送られてきた波形に応じて振幅変調したものとなってい
る。
続され、傾斜磁場Gx,Gy,Gzの各傾斜磁場発生用
電力が供給される。この傾斜磁場電源4には波形発生器
5からの波形信号が入力されて傾斜磁場Gx,Gy,G
zの各傾斜磁場波形が制御される。RFコイル3にはR
Fパワーアンプ6からRF信号が供給され、これにより
被検体へのRF信号照射が行なわれる。このRF信号
は、RF信号発生器7より発生させられた所定のキャリ
ア周波数のRF信号を、変調器8で、波形発生器5から
送られてきた波形に応じて振幅変調したものとなってい
る。
【0030】被検体で発生したエコー信号はRFコイル
3により受信され、プリアンプ9を経て位相検波器10
に送られる。受信信号は、位相検波器10においてRF
信号発生器7からのRF信号をリファレンス周波数とし
て位相検波され、検波出力がA/D変換器11に送られ
る。このA/D変換器11にはサンプリングパルス発生
器12からサンプリングパルスが入力されており、この
サンプリングパルスに応じて検波出力のデジタルデータ
への変換が行なわれる。そのデジタルデータはホストコ
ンピュータ20に取り込まれる。
3により受信され、プリアンプ9を経て位相検波器10
に送られる。受信信号は、位相検波器10においてRF
信号発生器7からのRF信号をリファレンス周波数とし
て位相検波され、検波出力がA/D変換器11に送られ
る。このA/D変換器11にはサンプリングパルス発生
器12からサンプリングパルスが入力されており、この
サンプリングパルスに応じて検波出力のデジタルデータ
への変換が行なわれる。そのデジタルデータはホストコ
ンピュータ20に取り込まれる。
【0031】加算処理手段およびデータ処理手段に相当
するホストコンピュータ20は、取り込まれたデータを
処理して画像を再構成するとともに、シーケンサー23
を介してシーケンス全体のタイミングを定める。すなわ
ち、シーケンサー23は、ホストコンピュータ20の制
御の下に、波形発生器5、RF信号発生器7、サンプリ
ングパルス発生器12等にタイミング信号を送り、波形
発生器5から各波形信号が出力されるタイミングを定め
るとともに、RF信号発生器7からのRF信号発生タイ
ミングを定め、さらにサンプリングパルス発生器12か
らのサンプリングパルス発生タイミングを定める。ま
た、ホストコンピュータ20は、波形発生器5に波形情
報を送り、Gx,Gy,Gzの各傾斜磁場パルスの波
形、強度等を制御するとともに、RFコイル3から被検
体に照射するRF信号のエンベロープを定め、さらにR
F信号発生器7に信号を送ってRF信号のキャリア周波
数を制御する。したがって、このホストコンピュータ2
0により、FLAIR法に基づくパルスシーケンス全体
の制御がなされる。
するホストコンピュータ20は、取り込まれたデータを
処理して画像を再構成するとともに、シーケンサー23
を介してシーケンス全体のタイミングを定める。すなわ
ち、シーケンサー23は、ホストコンピュータ20の制
御の下に、波形発生器5、RF信号発生器7、サンプリ
ングパルス発生器12等にタイミング信号を送り、波形
発生器5から各波形信号が出力されるタイミングを定め
るとともに、RF信号発生器7からのRF信号発生タイ
ミングを定め、さらにサンプリングパルス発生器12か
らのサンプリングパルス発生タイミングを定める。ま
た、ホストコンピュータ20は、波形発生器5に波形情
報を送り、Gx,Gy,Gzの各傾斜磁場パルスの波
形、強度等を制御するとともに、RFコイル3から被検
体に照射するRF信号のエンベロープを定め、さらにR
F信号発生器7に信号を送ってRF信号のキャリア周波
数を制御する。したがって、このホストコンピュータ2
0により、FLAIR法に基づくパルスシーケンス全体
の制御がなされる。
【0032】このようなMRイメージング装置におい
て、コンピュータ20及びシーケンサー23の制御の下
に図2に示すようなRF信号および各傾斜磁場Gs,G
r,Gpのパルスの照射が行なわれる。なお、この図
は、後述するパルスシーケンスにおいて第1のRFパル
ス群(第2のRFパルス群)における、図3に示すよう
な第1番目のスライス#1(第n番目のスライス#n)
からのエコー信号を得るための最初のRFパルスのみを
示している。
て、コンピュータ20及びシーケンサー23の制御の下
に図2に示すようなRF信号および各傾斜磁場Gs,G
r,Gpのパルスの照射が行なわれる。なお、この図
は、後述するパルスシーケンスにおいて第1のRFパル
ス群(第2のRFパルス群)における、図3に示すよう
な第1番目のスライス#1(第n番目のスライス#n)
からのエコー信号を得るための最初のRFパルスのみを
示している。
【0033】まず、図2(a)に示すように、反転RF
パルス300が照射され、静磁場により所定の方向に向
けられたプロトンのスピン全体を180°反転させる。
この反転RFパルス300は、図3に示すように、複数
個のスライス#1〜#nの全てを含む領域AE に含まれ
るプロトンのスピン全体を反転させるような周波数帯域
を有するものである。なお、これと同時に弱い磁場強度
のスライス選択用傾斜磁場Gsのパルス400を照射す
るようにしてもよいが、その場合でも反転される領域は
領域AE となるようにその強度を調整する。
パルス300が照射され、静磁場により所定の方向に向
けられたプロトンのスピン全体を180°反転させる。
この反転RFパルス300は、図3に示すように、複数
個のスライス#1〜#nの全てを含む領域AE に含まれ
るプロトンのスピン全体を反転させるような周波数帯域
を有するものである。なお、これと同時に弱い磁場強度
のスライス選択用傾斜磁場Gsのパルス400を照射す
るようにしてもよいが、その場合でも反転される領域は
領域AE となるようにその強度を調整する。
【0034】反転RFパルス300の照射時点から所定
時間後(反転回復時間後)に、励起RFパルス310
(プロトンのスピンを90°回転させるので90°パル
スとも呼ばれる)とともに、スライス選択用傾斜磁場G
sのパルス401を照射するが(図2(b))、このパ
ルス401の周波数帯域は複数個のスライスのうち第1
番目のスライス#1(第n番目のスライス#n)だけを
選択するようなものとする。そして、励起RFパルス3
10の照射時点から所定時間後にリフォーカスRFパル
ス320(プロトンのスピンを180°回転させるので
180°パルスとも呼ばれる)とともに、第1番目のス
ライス#1(第n番目のスライス#n)だけを選択する
スライス選択用傾斜磁場Gsのパルス402を照射す
る。
時間後(反転回復時間後)に、励起RFパルス310
(プロトンのスピンを90°回転させるので90°パル
スとも呼ばれる)とともに、スライス選択用傾斜磁場G
sのパルス401を照射するが(図2(b))、このパ
ルス401の周波数帯域は複数個のスライスのうち第1
番目のスライス#1(第n番目のスライス#n)だけを
選択するようなものとする。そして、励起RFパルス3
10の照射時点から所定時間後にリフォーカスRFパル
ス320(プロトンのスピンを180°回転させるので
180°パルスとも呼ばれる)とともに、第1番目のス
ライス#1(第n番目のスライス#n)だけを選択する
スライス選択用傾斜磁場Gsのパルス402を照射す
る。
【0035】このように各RFパルスを照射すると、図
2(e)に示すように、励起RFパルス310とリフォ
ーカスRFパルス320との間隔の2倍となるエコーデ
ィレイ時間TE 経過した時点を中心として、グラジェン
トエコー信号とスピンエコー信号とを含むエコー信号S
1が発生する。このエコー信号S1の発生する前に、図
2(d)に示すように、所定強度の位相エンコード用傾
斜磁場Gpのパルス500を照射し、エコー信号S1と
ほぼ同時に読み出し用傾斜磁場Grのパルス600を照
射することにより、エコー信号S1をA/D変換してデ
ータを取り込むようになっている。
2(e)に示すように、励起RFパルス310とリフォ
ーカスRFパルス320との間隔の2倍となるエコーデ
ィレイ時間TE 経過した時点を中心として、グラジェン
トエコー信号とスピンエコー信号とを含むエコー信号S
1が発生する。このエコー信号S1の発生する前に、図
2(d)に示すように、所定強度の位相エンコード用傾
斜磁場Gpのパルス500を照射し、エコー信号S1と
ほぼ同時に読み出し用傾斜磁場Grのパルス600を照
射することにより、エコー信号S1をA/D変換してデ
ータを取り込むようになっている。
【0036】次に、図4に示すフローチャートを参照し
て、データ収集処理について説明する。なお、位相エン
コード用傾斜磁場のパルスは、所定の強度に予め設定さ
れているものとする。
て、データ収集処理について説明する。なお、位相エン
コード用傾斜磁場のパルスは、所定の強度に予め設定さ
れているものとする。
【0037】まず、ステップS1では、第1のRFパル
ス群を照射し、エコー信号群を収集する。第1のRFパ
ルス群とは、図5に示すように、1個の反転RFパルス
300と、〔図2に示す励起RFパルス310とリフォ
ーカスRFパルス320とからなる〕各パルス対P1〜
Pnとからなるパルス群G1である。これらのパルス対
P1〜Pnは、図3に示すように、第1番目のスライス
#1から第n番目のスライス#nの順序DF で各スライ
スを励起するように、〔図2に示す〕スライス選択用傾
斜磁場Gsのパルス401,402とともに照射され
る。これらの第1のパルス群G1によってエコー信号S
1〜Snが発生し、図2に示すような読み出し用傾斜磁
場Grのパルス600を照射して各エコー信号S1〜S
nからデータを収集する。これらの収集されたデータ群
は第1のデータ群である。
ス群を照射し、エコー信号群を収集する。第1のRFパ
ルス群とは、図5に示すように、1個の反転RFパルス
300と、〔図2に示す励起RFパルス310とリフォ
ーカスRFパルス320とからなる〕各パルス対P1〜
Pnとからなるパルス群G1である。これらのパルス対
P1〜Pnは、図3に示すように、第1番目のスライス
#1から第n番目のスライス#nの順序DF で各スライ
スを励起するように、〔図2に示す〕スライス選択用傾
斜磁場Gsのパルス401,402とともに照射され
る。これらの第1のパルス群G1によってエコー信号S
1〜Snが発生し、図2に示すような読み出し用傾斜磁
場Grのパルス600を照射して各エコー信号S1〜S
nからデータを収集する。これらの収集されたデータ群
は第1のデータ群である。
【0038】ステップS2では、第2のRFパルス群を
照射し、エコー信号群を収集する。第2のRFパルス群
とは、図5に示すように、第1のRFパルス群G1と同
様のパルス対P1〜Pnによって構成されているパルス
群G2であるが、それらのパルス対P1〜Pnの照射順
序が第1のパルス群G1とは逆の順序(パルス対Pn〜
P1)となっている。すなわち、図3に示すように、第
n番目のスライス#nから第1番目のスライス#1の順
序DR で各スライスを励起、つまり、励起順序を逆にし
て、図2に示すようなスライス選択用傾斜磁場Gsのパ
ルス401,402とともに照射されるようになってい
る。これらの第2のパルス群G2によってエコー信号S
n〜S1が発生し、図2に示すような読み出し用傾斜磁
場Grのパルス600を照射して各エコー信号Sn〜S
1からデータを収集(第2のデータ群)する。
照射し、エコー信号群を収集する。第2のRFパルス群
とは、図5に示すように、第1のRFパルス群G1と同
様のパルス対P1〜Pnによって構成されているパルス
群G2であるが、それらのパルス対P1〜Pnの照射順
序が第1のパルス群G1とは逆の順序(パルス対Pn〜
P1)となっている。すなわち、図3に示すように、第
n番目のスライス#nから第1番目のスライス#1の順
序DR で各スライスを励起、つまり、励起順序を逆にし
て、図2に示すようなスライス選択用傾斜磁場Gsのパ
ルス401,402とともに照射されるようになってい
る。これらの第2のパルス群G2によってエコー信号S
n〜S1が発生し、図2に示すような読み出し用傾斜磁
場Grのパルス600を照射して各エコー信号Sn〜S
1からデータを収集(第2のデータ群)する。
【0039】ステップS3では、所定回数終了したか否
かによって処理を分岐する。すなわち、図示しないkス
ペースを全て埋めるために必要な回数(例えば、256
回)を終えた否かにより処理を分岐する。ここで所定回
数を終えていない場合には、ステップS4において位相
エンコード量を変えてステップS1に戻る。具体的に
は、図2に示すような位相エンコード用傾斜磁場Gpの
パルス500の強度を変えてステップS1およびステッ
プS2を再度実行する。
かによって処理を分岐する。すなわち、図示しないkス
ペースを全て埋めるために必要な回数(例えば、256
回)を終えた否かにより処理を分岐する。ここで所定回
数を終えていない場合には、ステップS4において位相
エンコード量を変えてステップS1に戻る。具体的に
は、図2に示すような位相エンコード用傾斜磁場Gpの
パルス500の強度を変えてステップS1およびステッ
プS2を再度実行する。
【0040】ステップS3において、所定回数終了した
場合には、ステップS5に分岐して、第1のエコー信号
群S1〜Snのデータ群(第1のデータ群)と、第2の
エコー信号群Sn〜S1のデータ群(第2のデータ群)
との加算処理を行なう。詳細には、第1のデータ群と第
2のデータ群のうち、同一スライスの2つのデータ同士
を加算処理して新たなデータ群を生成するようにする。
場合には、ステップS5に分岐して、第1のエコー信号
群S1〜Snのデータ群(第1のデータ群)と、第2の
エコー信号群Sn〜S1のデータ群(第2のデータ群)
との加算処理を行なう。詳細には、第1のデータ群と第
2のデータ群のうち、同一スライスの2つのデータ同士
を加算処理して新たなデータ群を生成するようにする。
【0041】ここで、図6および図7の模式図を参照し
つつ、複数個のスライスのうち、第1番目のスライス#
1と第n番目のスライス#nを例に採って説明する。な
お、図6は第1のRFパルス群G1によって発生した第
1のエコー信号群から得られる第1のデータ群を示し、
図7は第2のRFパルス群G2によって発生した第2の
エコー信号群から得られる第2のデータ群を示す。ま
た、組織の間に水成分が存在しているスライスを想定し
ており、それぞれの図中の符号ST は『組織』の信号を
示し、符号SW は『水成分』の信号を示している。
つつ、複数個のスライスのうち、第1番目のスライス#
1と第n番目のスライス#nを例に採って説明する。な
お、図6は第1のRFパルス群G1によって発生した第
1のエコー信号群から得られる第1のデータ群を示し、
図7は第2のRFパルス群G2によって発生した第2の
エコー信号群から得られる第2のデータ群を示す。ま
た、組織の間に水成分が存在しているスライスを想定し
ており、それぞれの図中の符号ST は『組織』の信号を
示し、符号SW は『水成分』の信号を示している。
【0042】図5に示すように、第1のRFパルス群G
1においては、第1番目のスライス#1は第1番目に励
起されているのでその反転回復時間TP1は最も短く、第
n番目のスライス#nは第n番目に励起されているので
その反転回復時間TPnは最も長くなっている。また、第
2のRFパルス群G2においては、第n番目のスライス
#nは第1番目に励起されているのでその反転回復時間
TPnは最も短く、第1番目のスライス#1は第n番目に
励起されているのでその反転回復時間TP1は最も長くな
っている。したがって、図5(c)に示す『組織』およ
び『水成分』の縦磁化曲線CT ,CW から、第1のRF
パルス群G1の第1番目のスライス#1から発生するエ
コー信号S1から得られるデータは、図6(a)に示す
ように『組織』の信号強度ST は小さな正の値となり、
『水成分』の信号強度SW は小さな負の値となる。ま
た、第1のRFパルス群G1の第n番目のスライス#n
から発生するエコー信号Snから得られるデータは、図
6(b)に示すように『組織』の信号強度ST は大きな
正の値、『水成分』の信号強度SW は組織の信号強度S
T のほぼ半分の値となる。
1においては、第1番目のスライス#1は第1番目に励
起されているのでその反転回復時間TP1は最も短く、第
n番目のスライス#nは第n番目に励起されているので
その反転回復時間TPnは最も長くなっている。また、第
2のRFパルス群G2においては、第n番目のスライス
#nは第1番目に励起されているのでその反転回復時間
TPnは最も短く、第1番目のスライス#1は第n番目に
励起されているのでその反転回復時間TP1は最も長くな
っている。したがって、図5(c)に示す『組織』およ
び『水成分』の縦磁化曲線CT ,CW から、第1のRF
パルス群G1の第1番目のスライス#1から発生するエ
コー信号S1から得られるデータは、図6(a)に示す
ように『組織』の信号強度ST は小さな正の値となり、
『水成分』の信号強度SW は小さな負の値となる。ま
た、第1のRFパルス群G1の第n番目のスライス#n
から発生するエコー信号Snから得られるデータは、図
6(b)に示すように『組織』の信号強度ST は大きな
正の値、『水成分』の信号強度SW は組織の信号強度S
T のほぼ半分の値となる。
【0043】一方、第2のRFパルス群G2の第1番目
のスライス#1から発生するエコー信号S1から得られ
るデータは、図7(a)に示すように『組織』の信号強
度ST は大きな正の値となり、『水成分』の信号強度S
W は組織の信号強度ST のほぼ半分の値となる。また、
第2のRFパルス群G2の第n番目のスライス#nから
発生するエコー信号Snから得られるデータは、図7
(b)に示すように『組織』および『水成分』の信号強
度ST ,SW は、それぞれ小さな正の値および小さな負
の値となる。
のスライス#1から発生するエコー信号S1から得られ
るデータは、図7(a)に示すように『組織』の信号強
度ST は大きな正の値となり、『水成分』の信号強度S
W は組織の信号強度ST のほぼ半分の値となる。また、
第2のRFパルス群G2の第n番目のスライス#nから
発生するエコー信号Snから得られるデータは、図7
(b)に示すように『組織』および『水成分』の信号強
度ST ,SW は、それぞれ小さな正の値および小さな負
の値となる。
【0044】そして、第1のRFパルス群G1のエコー
信号S1から得られるデータ(図6(a))と第2のR
Fパルス群G2のエコー信号S1から得られるデータ
(図7(a))とを加算処理し、第1のRFパルス群G
1のエコー信号Snから得られるデータ(図6(b))
と第2のRFパルス群G2のエコー信号Snから得られ
るデータ(図7(b))とを加算処理すると、それぞれ
同一スライス#1,#nの2つのデータ同士が加算処理
されてそれぞれ新たなデータ群が生成されることにな
る。なお、ここでいう加算処理は、単純に2つのデータ
を加算する処理(図8中の点線で示す)でもよいが、エ
コー信号に含まれるノイズ等の影響を除去して信号のS
/Nを向上させるためにさらに平均化する処理を行なっ
ている。その結果は図8に示すようになり、第1番目の
スライス#1(図8(a))と第n番目のスライス#n
(図8(b))における、『組織』の信号強度ST ’と
『水成分』の信号強度SW ’による信号強度のプロファ
イルが同じになることがわかる。
信号S1から得られるデータ(図6(a))と第2のR
Fパルス群G2のエコー信号S1から得られるデータ
(図7(a))とを加算処理し、第1のRFパルス群G
1のエコー信号Snから得られるデータ(図6(b))
と第2のRFパルス群G2のエコー信号Snから得られ
るデータ(図7(b))とを加算処理すると、それぞれ
同一スライス#1,#nの2つのデータ同士が加算処理
されてそれぞれ新たなデータ群が生成されることにな
る。なお、ここでいう加算処理は、単純に2つのデータ
を加算する処理(図8中の点線で示す)でもよいが、エ
コー信号に含まれるノイズ等の影響を除去して信号のS
/Nを向上させるためにさらに平均化する処理を行なっ
ている。その結果は図8に示すようになり、第1番目の
スライス#1(図8(a))と第n番目のスライス#n
(図8(b))における、『組織』の信号強度ST ’と
『水成分』の信号強度SW ’による信号強度のプロファ
イルが同じになることがわかる。
【0045】これは図5に示すように、第1のRFパル
ス群G1と第2のRFパルス群G2とで励起順序を逆に
することにより、各スライスでの反転回復時間の合計を
ほぼ同じにすることができるので、その結果として各ス
ライスにおける縦磁化量をほぼ同じにすることができる
からである。さらに、水成分の信号強度SW ’を抑制し
て組織の信号強度ST ’との信号強度差を確保すること
ができるので、水成分を抑制したT2 強調画像を再構成
することができる。他のスライスについてもこのように
して対応するスライスのデータ同士を加算処理し、ステ
ップS6において加算処理後のデータ群に基づいて複数
個のスライス像の再構成を行なうことにより、有効なコ
ントラストを有するスライス数を増加させることができ
る。また、反転RFパルスとしてスライス非選択的なパ
ルスを用いているので、励起されるスライスに流入する
水成分に起因するアーティファクトを防止することもで
きる。
ス群G1と第2のRFパルス群G2とで励起順序を逆に
することにより、各スライスでの反転回復時間の合計を
ほぼ同じにすることができるので、その結果として各ス
ライスにおける縦磁化量をほぼ同じにすることができる
からである。さらに、水成分の信号強度SW ’を抑制し
て組織の信号強度ST ’との信号強度差を確保すること
ができるので、水成分を抑制したT2 強調画像を再構成
することができる。他のスライスについてもこのように
して対応するスライスのデータ同士を加算処理し、ステ
ップS6において加算処理後のデータ群に基づいて複数
個のスライス像の再構成を行なうことにより、有効なコ
ントラストを有するスライス数を増加させることができ
る。また、反転RFパルスとしてスライス非選択的なパ
ルスを用いているので、励起されるスライスに流入する
水成分に起因するアーティファクトを防止することもで
きる。
【0046】なお、縦緩和曲線CT ,CW は、直線的に
変化するものではなく、周知の通り指数関数的に変化す
るものである。そこで、図9(縦磁化量のみを示す)に
示すように、第1のRFパルス群G1と、第2のRFパ
ルス群G2との照射タイミングを所定時間ずらすように
してもよい。すなわち、反転RFパルス300から第1
のRFパルス群G1の最初のパルス対P1の照射タイミ
ングと、反転RFパルス300から第2のRFパルス群
G2の最初のパルス対Pnの照射タイミングを異なるよ
うにしてもよい。例えば、第2のRFパルス群G2の照
射タイミングを第1のRFパルス群G1よりΔtだけ早
めるようにする。このようにすることにより、『組織』
の信号強度を強めるとともに『水成分』の信号強度をよ
り零に近づけることができ、さらに良好に水成分を抑制
したT2 強調画像を得ることができる。また、全てのパ
ルス対Pn〜P1を同じ間隔Δtだけ一律にずらすので
はなく、指数関数的に変化する縦緩和曲線に応じて不規
則にずらすようにしてもよい。
変化するものではなく、周知の通り指数関数的に変化す
るものである。そこで、図9(縦磁化量のみを示す)に
示すように、第1のRFパルス群G1と、第2のRFパ
ルス群G2との照射タイミングを所定時間ずらすように
してもよい。すなわち、反転RFパルス300から第1
のRFパルス群G1の最初のパルス対P1の照射タイミ
ングと、反転RFパルス300から第2のRFパルス群
G2の最初のパルス対Pnの照射タイミングを異なるよ
うにしてもよい。例えば、第2のRFパルス群G2の照
射タイミングを第1のRFパルス群G1よりΔtだけ早
めるようにする。このようにすることにより、『組織』
の信号強度を強めるとともに『水成分』の信号強度をよ
り零に近づけることができ、さらに良好に水成分を抑制
したT2 強調画像を得ることができる。また、全てのパ
ルス対Pn〜P1を同じ間隔Δtだけ一律にずらすので
はなく、指数関数的に変化する縦緩和曲線に応じて不規
則にずらすようにしてもよい。
【0047】また、上記の例では、スライス非選択的な
パルスによって反転する領域は1つであるが、これを複
数個に分けるようにしてもよい。例えば、図10に示す
ように、スライス非選択的なパルスによって反転する領
域を2つの領域AE1(スライス#1〜#m)および領域
AE2(スライス#m+1〜#n)に分け、それぞれの領
域において図5に示すようなパルスシーケンスを実行す
るようにしてもよい。このように反転する領域を複数個
に分けることにより、水成分の縦緩和曲線が零となる時
点の前後近傍にのみパルス対を照射することができるよ
うになり、加算処理をした際に、より水成分の信号強度
を零に近づけることができるデータ数を増加させること
が可能となる。その結果、さらに有効なコントラストを
有するスライス数を増加させることができる。
パルスによって反転する領域は1つであるが、これを複
数個に分けるようにしてもよい。例えば、図10に示す
ように、スライス非選択的なパルスによって反転する領
域を2つの領域AE1(スライス#1〜#m)および領域
AE2(スライス#m+1〜#n)に分け、それぞれの領
域において図5に示すようなパルスシーケンスを実行す
るようにしてもよい。このように反転する領域を複数個
に分けることにより、水成分の縦緩和曲線が零となる時
点の前後近傍にのみパルス対を照射することができるよ
うになり、加算処理をした際に、より水成分の信号強度
を零に近づけることができるデータ数を増加させること
が可能となる。その結果、さらに有効なコントラストを
有するスライス数を増加させることができる。
【0048】なお、上記のパルスシーケンスにおいて
は、励起RFパルス310の続いて1個のリフォーカス
RFパルス320を照射して、グラジェントエコー信号
とスピンエコー信号が一致したエコー信号を発生させる
ようにしたが、複数個のリフォーカスRFパルスを用い
て高速化(高速スピンエコー法)することも可能であ
る。また、リフォーカスRFパルス320を照射するこ
となく励起RFパルス310のみを照射してグラジェン
トエコー信号のみを含むエコー信号を発生させるように
してもよい。
は、励起RFパルス310の続いて1個のリフォーカス
RFパルス320を照射して、グラジェントエコー信号
とスピンエコー信号が一致したエコー信号を発生させる
ようにしたが、複数個のリフォーカスRFパルスを用い
て高速化(高速スピンエコー法)することも可能であ
る。また、リフォーカスRFパルス320を照射するこ
となく励起RFパルス310のみを照射してグラジェン
トエコー信号のみを含むエコー信号を発生させるように
してもよい。
【0049】また、励起RFパルス310とリフォーカ
スRFパルス320とからなるパルス対P1〜Pnは、
全て等間隔で照射するようにしているが、組織と水成分
の縦磁化量を考慮して組織の信号強度が大きくなり、か
つ、水成分の信号強度が零に近づくように、第1のRF
パルス群G1と第2のRFパルス群G2のそれぞれにお
いて不等間隔で各パルス対P1〜Pnを照射するように
してもよい。
スRFパルス320とからなるパルス対P1〜Pnは、
全て等間隔で照射するようにしているが、組織と水成分
の縦磁化量を考慮して組織の信号強度が大きくなり、か
つ、水成分の信号強度が零に近づくように、第1のRF
パルス群G1と第2のRFパルス群G2のそれぞれにお
いて不等間隔で各パルス対P1〜Pnを照射するように
してもよい。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明によれば、第1のRFパルス群により所定の順序で複
数個のスライスを励起し、第2のRFパルス群により前
記所定の順序とは逆の順序で複数個のスライス像を励起
し、それらにより収集された第1のエコー信号群および
第2のエコー信号群から得られる第1のデータ群および
第2のデータ群のうち、同一スライスのデータ同士を加
算処理して新たなデータ群を生成する。すなわち、同一
スライスの、励起順序を逆にして得られる2つのデータ
同士を加算処理して新たなデータ群を生成するので、短
・長の各反転回復時間が加算されることになり、全ての
データは『組織』の信号強度を低下させることなく『水
成分』の信号強度だけを抑制するように補正することが
できる。
明によれば、第1のRFパルス群により所定の順序で複
数個のスライスを励起し、第2のRFパルス群により前
記所定の順序とは逆の順序で複数個のスライス像を励起
し、それらにより収集された第1のエコー信号群および
第2のエコー信号群から得られる第1のデータ群および
第2のデータ群のうち、同一スライスのデータ同士を加
算処理して新たなデータ群を生成する。すなわち、同一
スライスの、励起順序を逆にして得られる2つのデータ
同士を加算処理して新たなデータ群を生成するので、短
・長の各反転回復時間が加算されることになり、全ての
データは『組織』の信号強度を低下させることなく『水
成分』の信号強度だけを抑制するように補正することが
できる。
【0051】さらに、全てのデータについて短・長の各
反転回復時間を加算処理することにより、加算された反
転回復時間を全てほぼ同じにすることができるので、各
データの信号強度をほぼ同一に補正することができる。
したがって、これらに基づいてデータ処理手段により再
構成される各スライス像のコントラストをほぼ同一にす
ることができる。よって、水成分を抑制したT2 強調画
像となる有効なコントラストを有するスライス数を増加
させることができる。また、反転RFパルスには、スラ
イス非選択的なパルスを用いているので、励起されるス
ライスに流入する水成分に起因するアーティファクトを
も防止することができる。
反転回復時間を加算処理することにより、加算された反
転回復時間を全てほぼ同じにすることができるので、各
データの信号強度をほぼ同一に補正することができる。
したがって、これらに基づいてデータ処理手段により再
構成される各スライス像のコントラストをほぼ同一にす
ることができる。よって、水成分を抑制したT2 強調画
像となる有効なコントラストを有するスライス数を増加
させることができる。また、反転RFパルスには、スラ
イス非選択的なパルスを用いているので、励起されるス
ライスに流入する水成分に起因するアーティファクトを
も防止することができる。
【図1】実施例に係るMRイメージング装置のブロック
図である。
図である。
【図2】パルスシーケンスを示すタイムチャートであ
る。
る。
【図3】スライスを示す模式図である。
【図4】実施例に係るデータ収集処理を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図5】実施例に係るパルスシーケンスを示すタイムチ
ャートである。
ャートである。
【図6】所定の順序で収集したデータの信号強度を示す
模式図である。
模式図である。
【図7】逆の順序で収集したデータの信号強度を示す模
式図である。
式図である。
【図8】加算処理後のデータの信号強度を示す模式図で
ある。
ある。
【図9】パルスシーケンスの変形例を示すタイムチャー
トである。
トである。
【図10】反転RFパルスによるスライスの選択の変形
例を示す模式図である。
例を示す模式図である。
【図11】従来例に係る第1の装置において、スライス
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図12】FLAIR法の説明に供するタイムチャート
である。
である。
【図13】FLAIR法のパルスシーケンスを示すタイ
ムチャートである。
ムチャートである。
【図14】従来例に係る第2の装置において、スライス
を示す模式図である。
を示す模式図である。
【図15】パルスシーケンスの一例を示すタイムチャー
トである。
トである。
M … 被検体 1 … 主マグネット 2 … 傾斜磁場コイル 3 … RFコイル 4 … 傾斜磁場電源 5 … 波形発生器 7 … RF信号発生器 20 … ホストコンピュータ 23 … シーケンサー 300 … 反転RFパルス 310 … 励起RFパルス 320 … リフォーカスRFパルス P1〜Pn … パルス対 G1 … 第1のRFパルス群 G2 … 第2のRFパルス群 ST … 組織の信号 SW … 水成分の信号
Claims (1)
- 【請求項1】 NMR現象を利用してイメージングを行
なうMRイメージング装置であって、(a)撮影領域空
間に均一な静磁場を発生する主マグネットと、(b)前
記主マグネットに付設され、前記静磁場で直交する3次
元方向に磁場強度がそれぞれ変化する3つの傾斜磁場パ
ルス(スライス選択用傾斜磁場パルス、位相エンコード
用傾斜磁場パルス、読み出し用傾斜磁場パルス)を発生
させるための第1/第2/第3の傾斜磁場コイルと、
(c)前記撮影領域空間に載置された被検体に対するR
F信号の照射及び被検体から発生するエコー信号の検出
を行なうためのRFコイルと、(d)前記RFコイルを
介して、複数個のスライスに含まれるプロトンのスピン
を反転させるための周波数帯域を有する1個の反転RF
パルスと、前記複数個のスライスを所定の順序で励起す
るための、前記反転RFパルスに続いて所定のタイミン
グで照射される励起RFパルスと、からなる第1のRF
パルス群と、前記第1のRFパルス群に続く、前記第1
のRFパルス群の反転RFパルスと同じ1個の反転RF
パルスと、前記複数個のスライスを前記所定の順序とは
逆の順序で励起するための、前記反転RFパルスに続い
て所定のタイミングで照射される励起RFパルスと、か
らなる第2のRFパルス群とを照射するRF照射手段
と、(e)前記第1のRFパルス群および前記第2のR
Fパルス群の各RF信号を前記RFコイルから照射する
タイミングに基づいて、前記第1の傾斜磁場コイルを介
してスライス選択用傾斜磁場パルスを発生させ、前記第
2の傾斜磁場コイルを介して位相エンコード用傾斜磁場
パルスを発生させ、前記RF信号によって発生するエコ
ー信号とほぼ同時に前記第3の傾斜磁場コイルを介して
読み出し用傾斜磁場パルスを発生させ、これらによって
最初のパルスシーケンスを形成し、前記位相エンコード
用傾斜磁場パルスを変えつつ前記最初のパルスシーケン
スを所定回数繰り返す、前記第1/第2/第3の傾斜磁
場コイルに接続された傾斜磁場制御手段と、(f)前記
第1のRFパルス群および前記第2のRFパルス群によ
って発生した複数個のエコー信号(第1および第2のエ
コー信号群)を順次に前記RFコイルを介して収集し、
第1のエコー信号群から得られる第1のデータ群と第2
のエコー信号群から得られる第2のデータ群のうち、同
一スライスの2つのデータ同士を加算処理して新たなデ
ータ群を生成する加算処理手段と、(g)前記加算処理
手段によって生成された新たなデータ群に基づいて、複
数個のスライス像を再構成するデータ処理手段と、を備
えていることを特徴とするMRイメージング装置。
Priority Applications (6)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23613895A JP3348572B2 (ja) | 1995-08-21 | 1995-08-21 | Mrイメージング装置 |
| KR1019960032182A KR970009749A (ko) | 1995-08-21 | 1996-08-01 | Mr 이미징 방법 및 그 장치 |
| US08/689,786 US5751145A (en) | 1995-08-21 | 1996-08-13 | MR imaging method and apparatus with water signal supression |
| DE69602237T DE69602237T2 (de) | 1995-08-21 | 1996-08-14 | Verfahren und Gerät für die bildgebende magnetische Resonanz mit Inversionsrückstellung zur Abschwächung von Flüssigkeitssignalen |
| EP96113042A EP0759561B1 (en) | 1995-08-21 | 1996-08-14 | Fluid attenuated inversion recovery MRI method and apparatus |
| CN96109342A CN1130570C (zh) | 1995-08-21 | 1996-08-21 | 磁共振成象方法和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23613895A JP3348572B2 (ja) | 1995-08-21 | 1995-08-21 | Mrイメージング装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0956694A true JPH0956694A (ja) | 1997-03-04 |
| JP3348572B2 JP3348572B2 (ja) | 2002-11-20 |
Family
ID=16996328
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23613895A Expired - Fee Related JP3348572B2 (ja) | 1995-08-21 | 1995-08-21 | Mrイメージング装置 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5751145A (ja) |
| EP (1) | EP0759561B1 (ja) |
| JP (1) | JP3348572B2 (ja) |
| KR (1) | KR970009749A (ja) |
| CN (1) | CN1130570C (ja) |
| DE (1) | DE69602237T2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998053738A1 (en) * | 1997-05-30 | 1998-12-03 | Hitachi Medical Corporation | Nuclear magnetic resonance imaging method and device |
| JP2001008918A (ja) * | 1999-06-29 | 2001-01-16 | Toshiba Corp | Mrイメージング方法及びmri装置 |
Families Citing this family (23)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6064203A (en) * | 1997-05-20 | 2000-05-16 | The Johns Hopkins University | Method and apparatus for determining or imaging longitudinal spin relaxation time or producing images which substantially reflect longitudinal spin relaxation time contrast |
| GB2356458A (en) * | 1999-11-16 | 2001-05-23 | Marconi Electronic Syst Ltd | MRI using modified FLAIR sequence |
| US6380736B1 (en) | 1999-11-16 | 2002-04-30 | Marconi Medical Systems, Inc. | Magnetic resonance imaging apparatus |
| US6486667B1 (en) | 2000-03-31 | 2002-11-26 | Koninklijke Philips Electronics N.V. | Combination of fluid-attenuated inversion-recovery complex images acquired using magnetic resonance imaging |
| JP2003038456A (ja) * | 2001-07-10 | 2003-02-12 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | スピン励起方法、磁気共鳴撮影方法および磁気共鳴撮影装置 |
| US6856134B1 (en) * | 2003-05-23 | 2005-02-15 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Magnetic resonance imaging with fat-water signal separation |
| US8010179B2 (en) * | 2003-09-25 | 2011-08-30 | General Electric Company | Method and apparatus of gradient echo imaging with on-the-fly optimization of tissue suppression |
| JP4497973B2 (ja) * | 2004-03-24 | 2010-07-07 | 株式会社東芝 | 磁気共鳴イメージング装置 |
| US7256580B2 (en) * | 2004-09-22 | 2007-08-14 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Magnetic resonance imaging apparatus and magnetic resonance imaging method |
| CN101336380B (zh) * | 2005-11-27 | 2013-01-30 | 精锐医药有限公司 | 利用空间频率分析对诸如骨骼之类的结构的评估 |
| WO2007088548A2 (en) * | 2006-02-02 | 2007-08-09 | Ramot At Tel Aviv University Ltd. | Method and apparatus for magnetic resonance analysis |
| JP5121219B2 (ja) * | 2006-12-07 | 2013-01-16 | ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー | 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法 |
| US9804245B2 (en) * | 2007-06-29 | 2017-10-31 | Toshiba Medical Systems Corporation | Magnetic resonance imaging apparatus and magnetic resonance imaging method |
| US7777486B2 (en) * | 2007-09-13 | 2010-08-17 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Magnetic resonance imaging with bipolar multi-echo sequences |
| US7924002B2 (en) * | 2008-01-09 | 2011-04-12 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Magnetic resonance field map estimation for species separation |
| JP5420201B2 (ja) * | 2008-06-26 | 2014-02-19 | ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー | Mriシステム |
| US7952353B2 (en) * | 2009-05-06 | 2011-05-31 | The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University | Method and apparatus for field map estimation |
| JP2011143236A (ja) * | 2009-12-14 | 2011-07-28 | Toshiba Corp | 磁気共鳴イメージング装置および磁気共鳴イメージング方法 |
| WO2011149087A1 (ja) * | 2010-05-27 | 2011-12-01 | 株式会社東芝 | 磁気共鳴イメージング装置 |
| DE102012205664B4 (de) | 2012-04-05 | 2013-10-31 | Siemens Aktiengesellschaft | Verfahren und Steuervorrichtung zur Ansteuerung eines Magnetresonanzsystems |
| WO2015031408A1 (en) * | 2013-08-27 | 2015-03-05 | Boston Medical Center Corporation | Multi-spectral mri scan with magnetization recovery |
| CN110873856B (zh) * | 2018-08-29 | 2022-08-09 | 西门子(深圳)磁共振有限公司 | 确定最佳磁共振成像扫描嵌套方式的方法及装置 |
| CN109917315B (zh) | 2019-04-30 | 2021-09-28 | 上海联影医疗科技股份有限公司 | 磁共振成像扫描方法、装置、计算机设备和存储介质 |
-
1995
- 1995-08-21 JP JP23613895A patent/JP3348572B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1996
- 1996-08-01 KR KR1019960032182A patent/KR970009749A/ko not_active Ceased
- 1996-08-13 US US08/689,786 patent/US5751145A/en not_active Expired - Fee Related
- 1996-08-14 DE DE69602237T patent/DE69602237T2/de not_active Expired - Fee Related
- 1996-08-14 EP EP96113042A patent/EP0759561B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1996-08-21 CN CN96109342A patent/CN1130570C/zh not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998053738A1 (en) * | 1997-05-30 | 1998-12-03 | Hitachi Medical Corporation | Nuclear magnetic resonance imaging method and device |
| JP2001008918A (ja) * | 1999-06-29 | 2001-01-16 | Toshiba Corp | Mrイメージング方法及びmri装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0759561B1 (en) | 1999-04-28 |
| EP0759561A3 (en) | 1997-05-21 |
| JP3348572B2 (ja) | 2002-11-20 |
| KR970009749A (ko) | 1997-03-27 |
| CN1130570C (zh) | 2003-12-10 |
| DE69602237D1 (de) | 1999-06-02 |
| EP0759561A2 (en) | 1997-02-26 |
| US5751145A (en) | 1998-05-12 |
| DE69602237T2 (de) | 1999-11-04 |
| CN1147639A (zh) | 1997-04-16 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3348572B2 (ja) | Mrイメージング装置 | |
| US5423317A (en) | Magnetic resonance imaging apparatus | |
| CN100366216C (zh) | 磁共振成像装置和方法 | |
| JPH07323021A (ja) | Mrイメージング装置 | |
| JP5127841B2 (ja) | 磁気共鳴イメージング装置及び磁化率強調画像撮影方法 | |
| JPS6095339A (ja) | Nmr像データを発生する方法と装置 | |
| US7498809B2 (en) | Magnetic resonance imaging device with multiple RF coils applying half-pulse waveforms for selective excitation of a local region | |
| JP2713160B2 (ja) | Mrイメージング装置 | |
| JP2000157507A (ja) | 核磁気共鳴撮影装置 | |
| JPH02149250A (ja) | 磁気共鳴映像装置 | |
| JPH0921853A (ja) | Nmr画像におけるベースライン誤差アーティファクトを除去する方法 | |
| US4786872A (en) | NMR imaging method and apparatus | |
| JP2000175882A (ja) | Mrイメージング装置 | |
| JPH06285039A (ja) | Mrイメージング装置 | |
| JP3127932B2 (ja) | Mri装置 | |
| JP2591405B2 (ja) | Mrイメージング装置のバイポーラグラジェントの調整法 | |
| JP2927207B2 (ja) | Mrイメージング装置 | |
| JPH08215170A (ja) | Mrイメージング装置 | |
| JP2004057682A (ja) | Mrイメージング装置 | |
| JP3246032B2 (ja) | Mrイメージング装置 | |
| JPH07323019A (ja) | Mrイメージング装置 | |
| JPH10234705A (ja) | Mrイメージング装置 | |
| JPH06114029A (ja) | Mr装置 | |
| JPH06114030A (ja) | Mrイメージング装置 | |
| JPH0591982A (ja) | Mrイメージング装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |