JPH0957889A - 防汚膜材 - Google Patents
防汚膜材Info
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- JPH0957889A JPH0957889A JP7214783A JP21478395A JPH0957889A JP H0957889 A JPH0957889 A JP H0957889A JP 7214783 A JP7214783 A JP 7214783A JP 21478395 A JP21478395 A JP 21478395A JP H0957889 A JPH0957889 A JP H0957889A
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- resin
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】熱可塑性樹脂の各種特性を維持し、しかも表皮
の防シワ性と防汚性を同時に満足する膜材、特にテント
用膜材、自動車幌用膜材、屋根用膜材、外装用膜材や農
業用ハウス用膜材として有用なものを提供する。 【解決手段】繊維布帛の両面に熱可塑性樹脂を配した膜
材において、島津製作所製の島津ダイナミック超微小硬
度計DUH−201型の三角すい圧子115°で測定し
た樹脂表面硬度が、表面層が0.5以上であり、裏面層
が0.1〜0.3であり、繊維布帛に表面層と裏面層か
らなる熱可塑性樹脂が積層されたシート(A)の表面層
に熱可塑性樹脂表皮(B)が接合されている膜材であ
る。
の防シワ性と防汚性を同時に満足する膜材、特にテント
用膜材、自動車幌用膜材、屋根用膜材、外装用膜材や農
業用ハウス用膜材として有用なものを提供する。 【解決手段】繊維布帛の両面に熱可塑性樹脂を配した膜
材において、島津製作所製の島津ダイナミック超微小硬
度計DUH−201型の三角すい圧子115°で測定し
た樹脂表面硬度が、表面層が0.5以上であり、裏面層
が0.1〜0.3であり、繊維布帛に表面層と裏面層か
らなる熱可塑性樹脂が積層されたシート(A)の表面層
に熱可塑性樹脂表皮(B)が接合されている膜材であ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表皮の折曲げシワ
防止性と防汚性を同時に満足する防汚膜材、特に塩化ビ
ニル樹脂からなる、テント用膜材、自動車幌用膜材、屋
根用膜材、外装用膜材、農業ハウス用膜材として有用な
防汚膜材に関するものである。
防止性と防汚性を同時に満足する防汚膜材、特に塩化ビ
ニル樹脂からなる、テント用膜材、自動車幌用膜材、屋
根用膜材、外装用膜材、農業ハウス用膜材として有用な
防汚膜材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維基布に軟質塩化ビニル系樹脂
をカレンダー法やコーティング法、Tダイ押し出し法な
ど種々の方法により被覆加工し、各種イベント用あるい
は倉庫用テント、トラック用の幌など各種シート、野積
シート、バックリット、フレキシブルコンテナなど様々
な用途に展開されている。最近、屋外スポーツ施設など
で採光性を向上して、明るい雰囲気での各種スポーツの
実施、温調費用の節減、天然芝の成育などが要求され、
透光性の高い膜材が要求されている。塩化ビニル系樹脂
は、低コストで加工性などの取扱いがよく、高周波ウエ
ルダー溶着縫製が容易であるなど様々な長所を有する
が、長期の屋外使用により大気中の煤煙、塵埃などの汚
染物質が付着して汚れやすく、また拭き取っても除去で
きないなど、テント、シート類の美観を損ねるばかりで
なく、採光性が著しく低下するという重大な欠点を有す
る。かかる欠点の理由としては、塩化ビニル系樹脂の柔
軟性を改善するために配合する各種可塑剤がシート表面
に移行し、粘着性を増すために汚れが付着しやすくな
り、しかも除去しにくくなるためとされている。
をカレンダー法やコーティング法、Tダイ押し出し法な
ど種々の方法により被覆加工し、各種イベント用あるい
は倉庫用テント、トラック用の幌など各種シート、野積
シート、バックリット、フレキシブルコンテナなど様々
な用途に展開されている。最近、屋外スポーツ施設など
で採光性を向上して、明るい雰囲気での各種スポーツの
実施、温調費用の節減、天然芝の成育などが要求され、
透光性の高い膜材が要求されている。塩化ビニル系樹脂
は、低コストで加工性などの取扱いがよく、高周波ウエ
ルダー溶着縫製が容易であるなど様々な長所を有する
が、長期の屋外使用により大気中の煤煙、塵埃などの汚
染物質が付着して汚れやすく、また拭き取っても除去で
きないなど、テント、シート類の美観を損ねるばかりで
なく、採光性が著しく低下するという重大な欠点を有す
る。かかる欠点の理由としては、塩化ビニル系樹脂の柔
軟性を改善するために配合する各種可塑剤がシート表面
に移行し、粘着性を増すために汚れが付着しやすくな
り、しかも除去しにくくなるためとされている。
【0003】かかる汚染欠点を改善する目的で種々の方
法が提案されている。例えば、 (1) 有機溶剤に溶かしたアクリル系またはウレタン系樹
脂をコーティングする。
法が提案されている。例えば、 (1) 有機溶剤に溶かしたアクリル系またはウレタン系樹
脂をコーティングする。
【0004】(2) 特開昭56−167445号公報に記
載のごとく塩化ビニルシートにポリメタクリル酸系フィ
ルムをラミネートする。
載のごとく塩化ビニルシートにポリメタクリル酸系フィ
ルムをラミネートする。
【0005】(3) 特開昭59−171649号公報に記
載のごとく塩化ビニルシートに弗素系樹脂を接着積層す
る方法 などの表皮樹脂加工方法があるが、(1) の方法は、コー
ティング用樹脂の有機溶剤中に可塑剤が溶け出したり、
コーティング樹脂層に移行すために防汚効果がほとんど
ない。(2) の方法は可塑剤のフィルム層への移行を防ぎ
得ず、長期の使用には十分でないうえに、ウエルダー溶
着性が弱い欠点を有する。(3) の方法は、防汚性には優
れるものの、コストが高く、溶着縫製ができないか、非
常に困難であるという重大な欠点を有するものである。
さらに、(1)(2)(3) の方法は、シートを折曲げた場合
に、表皮樹脂層にシワが入り、シワの溝部分に汚れが溜
り、著しく美観を損ねるという重大な欠点を有してい
た。
載のごとく塩化ビニルシートに弗素系樹脂を接着積層す
る方法 などの表皮樹脂加工方法があるが、(1) の方法は、コー
ティング用樹脂の有機溶剤中に可塑剤が溶け出したり、
コーティング樹脂層に移行すために防汚効果がほとんど
ない。(2) の方法は可塑剤のフィルム層への移行を防ぎ
得ず、長期の使用には十分でないうえに、ウエルダー溶
着性が弱い欠点を有する。(3) の方法は、防汚性には優
れるものの、コストが高く、溶着縫製ができないか、非
常に困難であるという重大な欠点を有するものである。
さらに、(1)(2)(3) の方法は、シートを折曲げた場合
に、表皮樹脂層にシワが入り、シワの溝部分に汚れが溜
り、著しく美観を損ねるという重大な欠点を有してい
た。
【0006】また、採光性を向上させるために、酸化ア
ンチモンや酸化チタンなど各種添加剤を削減あるいは減
少せざるを得ないため、紫外線などの光により塩化ビニ
ル系樹脂が変色したり、場合によっては、紫外線によっ
て繊維基布が劣化したり、また、屋外用膜材としての必
須機能である難燃の認定に不合格になるなど耐候性や難
燃性が著しく低下する欠点を有するものになってしまう
などの問題が発生する。
ンチモンや酸化チタンなど各種添加剤を削減あるいは減
少せざるを得ないため、紫外線などの光により塩化ビニ
ル系樹脂が変色したり、場合によっては、紫外線によっ
て繊維基布が劣化したり、また、屋外用膜材としての必
須機能である難燃の認定に不合格になるなど耐候性や難
燃性が著しく低下する欠点を有するものになってしまう
などの問題が発生する。
【0007】しかし、かかる欠点を改善するため、有機
系の耐候剤や難燃剤を多量に添加する方法は、添加剤が
塩化ビニル系樹脂の表面にブリードアウトしたり、変色
するという欠点が発生する。また無機系の酸化アンチモ
ン、酸化チタンを添加する方法は、かかる粒子の粒径が
通常0.2〜1μm であるため、可視光線を乱反射し、
少量の添加で著しく透光性が低下するという欠点を有し
ていた。
系の耐候剤や難燃剤を多量に添加する方法は、添加剤が
塩化ビニル系樹脂の表面にブリードアウトしたり、変色
するという欠点が発生する。また無機系の酸化アンチモ
ン、酸化チタンを添加する方法は、かかる粒子の粒径が
通常0.2〜1μm であるため、可視光線を乱反射し、
少量の添加で著しく透光性が低下するという欠点を有し
ていた。
【0008】すなわち、塩化ビニル樹脂シートは、その
特性を損なうことなく、防汚性、透光性、難燃性、表皮
のシワを改善したものは、まだ見出だされていないのが
現状である。
特性を損なうことなく、防汚性、透光性、難燃性、表皮
のシワを改善したものは、まだ見出だされていないのが
現状である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱可塑性樹
脂、特に塩化ビニル樹脂シートの各種特性を維持し、し
かも表皮の防シワ性と防汚性を同時に満足する膜材を提
供せんとするものであり、さらにテント用膜材、自動車
幌用膜材、屋根用膜材、外装用膜材や農業用ハウス用膜
材として有用なものを提供せんとするものである。
脂、特に塩化ビニル樹脂シートの各種特性を維持し、し
かも表皮の防シワ性と防汚性を同時に満足する膜材を提
供せんとするものであり、さらにテント用膜材、自動車
幌用膜材、屋根用膜材、外装用膜材や農業用ハウス用膜
材として有用なものを提供せんとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる課題を
解決するために、次のような手段を採用する。すなわち
本発明の防汚性膜材は、繊維布帛の両面に熱可塑性樹脂
を配した膜材において、島津製作所製の島津ダイナミッ
ク超微小硬度計DUH−201型の三角すい圧子115
°で測定した樹脂表面硬度が、表面層が0.5以上であ
り、裏面層が0.1〜0.3であることを特徴とするも
のである。
解決するために、次のような手段を採用する。すなわち
本発明の防汚性膜材は、繊維布帛の両面に熱可塑性樹脂
を配した膜材において、島津製作所製の島津ダイナミッ
ク超微小硬度計DUH−201型の三角すい圧子115
°で測定した樹脂表面硬度が、表面層が0.5以上であ
り、裏面層が0.1〜0.3であることを特徴とするも
のである。
【0011】また、本発明の防汚性膜材は、繊維布帛に
表面層と裏面層からなる熱可塑性樹脂が積層されたシー
ト(A)の表面層に熱可塑性樹脂表皮(B)が接合され
ている膜材であり、かつ、島津製作所製の島津ダイナミ
ック超微小硬度計DUH−201型の三角すい圧子11
5°を使用して測定した表面硬度が下記の範囲あり、か
つ、X/Yが1を越えるもので、Z/Yが1以下である
ことを特徴とするものである。
表面層と裏面層からなる熱可塑性樹脂が積層されたシー
ト(A)の表面層に熱可塑性樹脂表皮(B)が接合され
ている膜材であり、かつ、島津製作所製の島津ダイナミ
ック超微小硬度計DUH−201型の三角すい圧子11
5°を使用して測定した表面硬度が下記の範囲あり、か
つ、X/Yが1を越えるもので、Z/Yが1以下である
ことを特徴とするものである。
【0012】表皮の硬度 (X):0.5〜10.0 表面層の硬度(Y):0.4〜1.5 裏面層の硬度(Z):0.05〜1.5
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、従来、塩化ビニル樹脂
からなるシートの防汚性向上を目的に、弗素樹脂系また
はアクリル系樹脂の表皮を接合した膜材が、縫製時ある
いは施工時の取扱いで、膜材が折曲げられたときに表皮
にシワが入って光沢ムラが発生したり、シワの部分に汚
染物が溜って防汚性が低下したりするなどの問題を改善
するのは難しく、取扱い性に問題がない防汚膜材を製造
することは極めて困難であるとされていた事実に鑑み、
鋭意検討したところ、膜材の表面および裏面の樹脂層を
特定の樹脂硬度で構成すれば、防汚性表皮を接合するこ
となく優れた防汚性と防シワ性を有する膜材が得られる
こと、さらには、防汚表皮を接合する膜材においては、
表皮が接合されるシート表面部の樹脂の表面硬度を特定
の値にすれば表皮のシワは大幅に改善されることを究明
したものである。
からなるシートの防汚性向上を目的に、弗素樹脂系また
はアクリル系樹脂の表皮を接合した膜材が、縫製時ある
いは施工時の取扱いで、膜材が折曲げられたときに表皮
にシワが入って光沢ムラが発生したり、シワの部分に汚
染物が溜って防汚性が低下したりするなどの問題を改善
するのは難しく、取扱い性に問題がない防汚膜材を製造
することは極めて困難であるとされていた事実に鑑み、
鋭意検討したところ、膜材の表面および裏面の樹脂層を
特定の樹脂硬度で構成すれば、防汚性表皮を接合するこ
となく優れた防汚性と防シワ性を有する膜材が得られる
こと、さらには、防汚表皮を接合する膜材においては、
表皮が接合されるシート表面部の樹脂の表面硬度を特定
の値にすれば表皮のシワは大幅に改善されることを究明
したものである。
【0014】本発明は、従来、弗素樹脂系またはアクリ
ル系樹脂の表皮を接合した膜材が高周波溶着や熱風溶着
による縫製加工において、接合部強力が低下したり、ま
たは全く接合できなくるために縫製時に表皮を剥がすな
どの特別の措置が必要になり、縫製性や施工性が損なわ
れるなどの問題を改善するのは極めて難しいとされてい
た事実に鑑み、鋭意検討したところ、防汚表皮にある硬
度以上の塩化ビニル系樹脂を接合すれば、従来の弗素系
あるいはアクリル系樹脂表皮と同等以上の防汚性を備
え、しかも、全てを塩化ビニル系樹脂で構成したことに
より、溶着接合性に全く問題がなくなり、本来、塩化ビ
ニル系樹脂が備えている長所を保って、表皮シワをも改
善できることを究明したものである。
ル系樹脂の表皮を接合した膜材が高周波溶着や熱風溶着
による縫製加工において、接合部強力が低下したり、ま
たは全く接合できなくるために縫製時に表皮を剥がすな
どの特別の措置が必要になり、縫製性や施工性が損なわ
れるなどの問題を改善するのは極めて難しいとされてい
た事実に鑑み、鋭意検討したところ、防汚表皮にある硬
度以上の塩化ビニル系樹脂を接合すれば、従来の弗素系
あるいはアクリル系樹脂表皮と同等以上の防汚性を備
え、しかも、全てを塩化ビニル系樹脂で構成したことに
より、溶着接合性に全く問題がなくなり、本来、塩化ビ
ニル系樹脂が備えている長所を保って、表皮シワをも改
善できることを究明したものである。
【0015】さらに本発明は、特定の難燃剤を使用する
こと、さらにその粒径を特定なものを選択的に使用する
ことにより、防汚性とともに高度な難燃性と透光性を同
時に付与することができることを究明したものである。
こと、さらにその粒径を特定なものを選択的に使用する
ことにより、防汚性とともに高度な難燃性と透光性を同
時に付与することができることを究明したものである。
【0016】本発明でいう塩化ビニル系樹脂とは、塩化
ビニル重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−塩
化ビニリデン共重合体などであり、これらを単独あるい
は二種以上を混合したものに可塑剤、安定剤、充填剤、
酸化防止剤、耐候剤、防炎剤などの添加剤を混合したも
のである。
ビニル重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化
ビニル−アクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−塩
化ビニリデン共重合体などであり、これらを単独あるい
は二種以上を混合したものに可塑剤、安定剤、充填剤、
酸化防止剤、耐候剤、防炎剤などの添加剤を混合したも
のである。
【0017】塩化ビニル系樹脂の平均重合度は、好まし
くは600〜3500であり、さらに好ましくは800
〜2500のものを使用する。
くは600〜3500であり、さらに好ましくは800
〜2500のものを使用する。
【0018】塩化ビニル樹脂の可塑剤としては、一般に
使用されているものを使用することができるが、例え
ば、フタル酸エステル系としては、ジブチルフタレー
ト、ジエチルフタレート、ジヘブチルフタレート、ジ−
2−エチルヘキシルフタレート、ジ−n−オクチルフタ
レート、ジノニルフタレート、ジイソデシルフタレー
ト、ジトリデシルフタレート、ブチルベンジルフタレー
トなどであり、脂肪族二塩基酸系エステルとしては、ジ
メチルアジペート、ジイソブチルアジペート、ジブチル
アジペート、ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジイ
ソデシルアジペート、ジブチルジグリコールアジペー
ト、ジ−2−エチルヘキシルアゼレート、ジメチルセバ
ケート、ジブチルセバケート、ジ−2−エチルヘキシル
セバケート、メチルアセチルリシノレートなどであり、
エポキシ系としては、エポキシ化大豆油、オクチルエポ
キシステアレートなどであり、リン酸エステル系として
は、トリメチルホスヘート、トリエチルホスヘート、ト
リブチルホスヘート、トリ−2−エチルヘキシルホスヘ
ート、トリブトキシエチルホスヘート、トリオレイルホ
スヘート、トリフェニルホスヘート、トリクレジルホス
ヘート、トリキシレニルホスヘート、クレジルジフェニ
ルホスヘート、キシレニルジフェニルホスヘート、2−
エチルヘキシルジフェニルホスヘートなどであり、ポリ
エステル系としては、アジピン酸と2−メチル−1、8
−オクタンジオール、1、2−プロパンジオール、1、
3−ブタンジオール、2−エチルヘキサノール、n−オ
クタノールなどのグリコール類をエステル化したものな
どであり、トリメリット酸系ではトリ2−エチルヘキシ
ルトリメリレート、トリイソデシルトリメリレートなど
であり、その他に2−エチルヘキシルピロメリレートな
どのピロメリット酸系、ビフェニルテトラカルボン酸エ
ステル系などを例示することができ、これらを単独ある
いは混合したものが使用される。
使用されているものを使用することができるが、例え
ば、フタル酸エステル系としては、ジブチルフタレー
ト、ジエチルフタレート、ジヘブチルフタレート、ジ−
2−エチルヘキシルフタレート、ジ−n−オクチルフタ
レート、ジノニルフタレート、ジイソデシルフタレー
ト、ジトリデシルフタレート、ブチルベンジルフタレー
トなどであり、脂肪族二塩基酸系エステルとしては、ジ
メチルアジペート、ジイソブチルアジペート、ジブチル
アジペート、ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジイ
ソデシルアジペート、ジブチルジグリコールアジペー
ト、ジ−2−エチルヘキシルアゼレート、ジメチルセバ
ケート、ジブチルセバケート、ジ−2−エチルヘキシル
セバケート、メチルアセチルリシノレートなどであり、
エポキシ系としては、エポキシ化大豆油、オクチルエポ
キシステアレートなどであり、リン酸エステル系として
は、トリメチルホスヘート、トリエチルホスヘート、ト
リブチルホスヘート、トリ−2−エチルヘキシルホスヘ
ート、トリブトキシエチルホスヘート、トリオレイルホ
スヘート、トリフェニルホスヘート、トリクレジルホス
ヘート、トリキシレニルホスヘート、クレジルジフェニ
ルホスヘート、キシレニルジフェニルホスヘート、2−
エチルヘキシルジフェニルホスヘートなどであり、ポリ
エステル系としては、アジピン酸と2−メチル−1、8
−オクタンジオール、1、2−プロパンジオール、1、
3−ブタンジオール、2−エチルヘキサノール、n−オ
クタノールなどのグリコール類をエステル化したものな
どであり、トリメリット酸系ではトリ2−エチルヘキシ
ルトリメリレート、トリイソデシルトリメリレートなど
であり、その他に2−エチルヘキシルピロメリレートな
どのピロメリット酸系、ビフェニルテトラカルボン酸エ
ステル系などを例示することができ、これらを単独ある
いは混合したものが使用される。
【0019】本発明の防汚膜材は、繊維布帛の両面に熱
可塑性樹脂層、特に塩化ビニル系樹脂層が接合されてお
り、該膜材の表面の樹脂層の硬度が、島津製作所製の島
津ダイナミック微小硬度計DUH−201型で三角すい
圧子115°を使用し、温度25℃、湿度65%RHの
雰囲気下で、荷重0.1mg、押込み速度定数10、保持
時間5秒の条件で測定したダイナミック硬度の値が0.
5以上、好ましくは0.5〜4.0、さらに好ましくは
1.0〜2.0である。0.5より小さいと防汚性が不
十分になる場合があり、4.0を越えると膜材の風合い
が硬くなり取扱い性が低下する場合がある。
可塑性樹脂層、特に塩化ビニル系樹脂層が接合されてお
り、該膜材の表面の樹脂層の硬度が、島津製作所製の島
津ダイナミック微小硬度計DUH−201型で三角すい
圧子115°を使用し、温度25℃、湿度65%RHの
雰囲気下で、荷重0.1mg、押込み速度定数10、保持
時間5秒の条件で測定したダイナミック硬度の値が0.
5以上、好ましくは0.5〜4.0、さらに好ましくは
1.0〜2.0である。0.5より小さいと防汚性が不
十分になる場合があり、4.0を越えると膜材の風合い
が硬くなり取扱い性が低下する場合がある。
【0020】また、該防汚膜材の裏面の樹脂層の硬度
は、ダイナミック硬度の値が0.1〜0.3のものが使
用される。この裏面層は、軟質の熱可塑性樹脂、たとえ
ば軟質塩化ビニルにした方が風合いの点で好ましい。
は、ダイナミック硬度の値が0.1〜0.3のものが使
用される。この裏面層は、軟質の熱可塑性樹脂、たとえ
ば軟質塩化ビニルにした方が風合いの点で好ましい。
【0021】かかる膜材の中で、塩化ビニル樹脂を使用
する場合は、その可塑剤として通常塩化ビニルに使用さ
れる物を使用することができ、本発明の樹脂硬度にする
には表面層と裏面層の可塑剤量を変えるることで容易に
達成できる。本発明の可塑剤としては、裏面層から表面
層への可塑剤の移行を制御すべく、表裏面層の硬度を所
定の値に保つことが重要であり、さらに、耐久性にも優
れる膜材を構成するために、ポリエステル系、トリメリ
ット酸エステル系またはピロメリット酸エステル系の少
なくとも1種を使用するのが良い。例えば、ポリエステ
ル系可塑剤を使用する場合の可塑剤の配合量は塩化ビニ
ル樹脂100重量部に対し、25〜40重量部、好まし
くは30〜35重量部であり、裏面層を柔軟な樹脂にす
る場合は、45〜100重量部、好ましくは50〜65
重量部である。
する場合は、その可塑剤として通常塩化ビニルに使用さ
れる物を使用することができ、本発明の樹脂硬度にする
には表面層と裏面層の可塑剤量を変えるることで容易に
達成できる。本発明の可塑剤としては、裏面層から表面
層への可塑剤の移行を制御すべく、表裏面層の硬度を所
定の値に保つことが重要であり、さらに、耐久性にも優
れる膜材を構成するために、ポリエステル系、トリメリ
ット酸エステル系またはピロメリット酸エステル系の少
なくとも1種を使用するのが良い。例えば、ポリエステ
ル系可塑剤を使用する場合の可塑剤の配合量は塩化ビニ
ル樹脂100重量部に対し、25〜40重量部、好まし
くは30〜35重量部であり、裏面層を柔軟な樹脂にす
る場合は、45〜100重量部、好ましくは50〜65
重量部である。
【0022】かかる防汚膜材において、さらに防汚表皮
を設けることができるが、かかる防汚表皮は、上記の表
面層と裏面層からなる膜材の表面層側に接合される。か
かる表皮について以下説明する。
を設けることができるが、かかる防汚表皮は、上記の表
面層と裏面層からなる膜材の表面層側に接合される。か
かる表皮について以下説明する。
【0023】すなわち、かかる表皮を構成する樹脂とし
ては、弗素系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂
などを使用することができる。まず、弗素系樹脂として
は、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン、ポリトリフ
ルオロクロルエチレン、ポリヘキサフルオロプロピレ
ン、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、弗素ゴ
ムやこれらの単位をグラフト重合などで含有せしめた樹
脂、あるいは、上記弗素樹脂の単一体とエチレン、プロ
ピレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルな
どとの共重合体などを使用することができる。つぎに、
アクリル系樹脂としては、アルキルオキシ基の炭素数が
1〜8までのアクリル酸エステル樹脂またはメタクリル
酸エステル樹脂やアクリロニトリルなどのアクリル樹脂
などを使用することができる。かかる樹脂を単独あるい
は2種以上の混合したものをフィルムにしてから塩化ビ
ニル樹脂シート(A)の表面層に直接接合する方法や、
接着剤を付与した後に接合することができる。また、か
かる樹脂の溶剤溶液を直接、表面層にコーティングして
も良い。あるいは、アクリル系樹脂を接合した後に弗素
系樹脂を接合するような多層化構造も採用できる。
ては、弗素系樹脂、アクリル系樹脂、塩化ビニル系樹脂
などを使用することができる。まず、弗素系樹脂として
は、ポリ弗化ビニル、ポリ弗化ビニリデン、ポリトリフ
ルオロクロルエチレン、ポリヘキサフルオロプロピレ
ン、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体、弗素ゴ
ムやこれらの単位をグラフト重合などで含有せしめた樹
脂、あるいは、上記弗素樹脂の単一体とエチレン、プロ
ピレン、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステルな
どとの共重合体などを使用することができる。つぎに、
アクリル系樹脂としては、アルキルオキシ基の炭素数が
1〜8までのアクリル酸エステル樹脂またはメタクリル
酸エステル樹脂やアクリロニトリルなどのアクリル樹脂
などを使用することができる。かかる樹脂を単独あるい
は2種以上の混合したものをフィルムにしてから塩化ビ
ニル樹脂シート(A)の表面層に直接接合する方法や、
接着剤を付与した後に接合することができる。また、か
かる樹脂の溶剤溶液を直接、表面層にコーティングして
も良い。あるいは、アクリル系樹脂を接合した後に弗素
系樹脂を接合するような多層化構造も採用できる。
【0024】また、塩化ビニル系樹脂からなる表皮は、
可塑剤量が塩化ビニル樹脂100重量部に対し、35重
量部以下、好ましくは30重量部以下、さらには25〜
10重量部である。かかる組成の樹脂をフィルム化して
接合しても良く、溶剤溶液からなるゾルを直接コーティ
ングしても良い。
可塑剤量が塩化ビニル樹脂100重量部に対し、35重
量部以下、好ましくは30重量部以下、さらには25〜
10重量部である。かかる組成の樹脂をフィルム化して
接合しても良く、溶剤溶液からなるゾルを直接コーティ
ングしても良い。
【0025】かかる弗素系樹脂、アクリル系樹脂あるい
は塩化ビニル系樹脂からなる表皮は優れた防汚性を発揮
させるために、樹脂の表面硬度(X)が0.5〜10.
0、好ましくは0.8〜8.0である。このような表皮
を通常膜材として使用される軟質塩化ビニルシートに接
合した場合、膜材を折曲げると表皮に著しいシワが発生
するという問題が発生する。
は塩化ビニル系樹脂からなる表皮は優れた防汚性を発揮
させるために、樹脂の表面硬度(X)が0.5〜10.
0、好ましくは0.8〜8.0である。このような表皮
を通常膜材として使用される軟質塩化ビニルシートに接
合した場合、膜材を折曲げると表皮に著しいシワが発生
するという問題が発生する。
【0026】本発明は、表皮のシワを防止するために塩
化ビニル系樹脂シート(A)の樹脂硬度をある一定の範
囲に設定するものである。かかる樹脂硬度は0.4〜
1.5、好ましくは0.6〜1.4であり、表皮との接
合面である表面層の硬度(Y)はこの範囲にすることが
必須である。一方、裏面層の塩化ビニル樹脂硬度(Z)
は、表面硬度が0.05〜1.5で、通常の軟質塩化ビ
ニル樹脂を使用しても差支えない。表皮の接合された膜
材の柔軟性の点からも、裏面層は軟質塩化ビニル樹脂を
使用することが良い。
化ビニル系樹脂シート(A)の樹脂硬度をある一定の範
囲に設定するものである。かかる樹脂硬度は0.4〜
1.5、好ましくは0.6〜1.4であり、表皮との接
合面である表面層の硬度(Y)はこの範囲にすることが
必須である。一方、裏面層の塩化ビニル樹脂硬度(Z)
は、表面硬度が0.05〜1.5で、通常の軟質塩化ビ
ニル樹脂を使用しても差支えない。表皮の接合された膜
材の柔軟性の点からも、裏面層は軟質塩化ビニル樹脂を
使用することが良い。
【0027】さらに、表皮硬度(X)とシート表面層硬
度(Y)の関係は、X/Yの値が1を越えるものであ
り、好ましくは1.2〜4.0である。シート表面層硬
度(Y)とシート裏面層硬度(Z)の関係は、Z/Yの
値が1以下であり、膜材の風合いの面からは、0.5〜
0.2の範囲にするのが好ましい。かかる表面硬度の関
係を満足させることにより初めて表皮シワの防止と防汚
性の両方を同時に達成できるものである。
度(Y)の関係は、X/Yの値が1を越えるものであ
り、好ましくは1.2〜4.0である。シート表面層硬
度(Y)とシート裏面層硬度(Z)の関係は、Z/Yの
値が1以下であり、膜材の風合いの面からは、0.5〜
0.2の範囲にするのが好ましい。かかる表面硬度の関
係を満足させることにより初めて表皮シワの防止と防汚
性の両方を同時に達成できるものである。
【0028】本発明の内容を樹脂シート(A)、表皮
(B)を塩化ビニル系樹脂とした場合で更に詳しく説明
する。
(B)を塩化ビニル系樹脂とした場合で更に詳しく説明
する。
【0029】本発明の樹脂シート(A)の表面層と裏面
層の樹脂硬度を達成するための可塑剤の配合量は、可塑
剤の種類により可塑化効率が異なるので、使用する可塑
剤の種類により決定されるが、一般的には、表面層が塩
化ビニル樹脂100重量部に対し30〜40重量部、裏
面層が30〜100重量部である。
層の樹脂硬度を達成するための可塑剤の配合量は、可塑
剤の種類により可塑化効率が異なるので、使用する可塑
剤の種類により決定されるが、一般的には、表面層が塩
化ビニル樹脂100重量部に対し30〜40重量部、裏
面層が30〜100重量部である。
【0030】本発明の塩化ビニル樹脂のみによる膜材の
場合、シート(A)から表皮(B)へ可塑剤が移行し、
表皮の硬度が小さくなり、防汚性能が低下する場合があ
るので、かかる可塑剤の移行性をできるだけ防止するた
めに、シート(A)と表皮(B)の可塑剤の種類を変え
るのが好ましく、シート(A)の可塑剤としては、ポリ
エステル系可塑剤、トリメリット酸エステル系可塑剤、
ピロメリット酸エステル系可塑剤の少なくとも一種を使
用し、表皮(B)にはフタル酸エステル系可塑剤を使用
するのが良い。なかでも、シート(A)にポリエステル
系可塑剤、表皮(B)にジオクチルフタレートを使用す
るのが防汚性能、耐候性能などの面から好ましい。かか
る組合わせによる可塑剤量は、シートの表面層が33〜
37重量部、裏面層が50〜70重量部、表皮が10〜
25重量部である。
場合、シート(A)から表皮(B)へ可塑剤が移行し、
表皮の硬度が小さくなり、防汚性能が低下する場合があ
るので、かかる可塑剤の移行性をできるだけ防止するた
めに、シート(A)と表皮(B)の可塑剤の種類を変え
るのが好ましく、シート(A)の可塑剤としては、ポリ
エステル系可塑剤、トリメリット酸エステル系可塑剤、
ピロメリット酸エステル系可塑剤の少なくとも一種を使
用し、表皮(B)にはフタル酸エステル系可塑剤を使用
するのが良い。なかでも、シート(A)にポリエステル
系可塑剤、表皮(B)にジオクチルフタレートを使用す
るのが防汚性能、耐候性能などの面から好ましい。かか
る組合わせによる可塑剤量は、シートの表面層が33〜
37重量部、裏面層が50〜70重量部、表皮が10〜
25重量部である。
【0031】また、いわゆる無可塑用として一般に使用
されるエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸エステル共重合体、およびこれらに一酸化炭素を
導入したELVALOY(三井デュポンポリケミカル株
式会社製)などを可塑剤としても使用した場合は、可塑
剤の移行が全く無いので、表皮に35〜50重量部、シ
ート表面層に50〜65重量部、裏面層に65〜150
部の範囲で使用することができる。
されるエチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸エステル共重合体、およびこれらに一酸化炭素を
導入したELVALOY(三井デュポンポリケミカル株
式会社製)などを可塑剤としても使用した場合は、可塑
剤の移行が全く無いので、表皮に35〜50重量部、シ
ート表面層に50〜65重量部、裏面層に65〜150
部の範囲で使用することができる。
【0032】本発明は、シート(A)と表皮(B)の塩
化ビニル樹脂の平均重合度が異なるものであり、表皮
(B)に高重合度のものを使用する。本来、重合度の大
きいものほど硬度が高くなる傾向があるし、また、可塑
剤は高重合度側から低重合度側に移行する性質があるの
で、膜材(A)と表皮(B)の重合度が同一の場合より
表皮(B)の硬度を維持しやすいものとなる。重合度差
は、300以上、好ましくは500以上である。さら
に、塩化ビニル系樹脂100%系で構成できるので、従
来の塩化ビニル膜材と同様の縫製加工性、接合部強度が
得られる。
化ビニル樹脂の平均重合度が異なるものであり、表皮
(B)に高重合度のものを使用する。本来、重合度の大
きいものほど硬度が高くなる傾向があるし、また、可塑
剤は高重合度側から低重合度側に移行する性質があるの
で、膜材(A)と表皮(B)の重合度が同一の場合より
表皮(B)の硬度を維持しやすいものとなる。重合度差
は、300以上、好ましくは500以上である。さら
に、塩化ビニル系樹脂100%系で構成できるので、従
来の塩化ビニル膜材と同様の縫製加工性、接合部強度が
得られる。
【0033】本発明の表皮(B)の厚さは、1〜100
μ、好ましくは10〜100μ、さらに好ましくは20
〜50μであり、製品の目的とするシートの柔軟性に応
じて決定することができる。
μ、好ましくは10〜100μ、さらに好ましくは20
〜50μであり、製品の目的とするシートの柔軟性に応
じて決定することができる。
【0034】本発明の防汚表皮の厚みは、樹脂シート
(A)より薄くしたほうが風合いの点からも好ましい。
(A)より薄くしたほうが風合いの点からも好ましい。
【0035】かかる構成を採用することにより、優れた
防汚性能で、膜材が折曲げられた場合の表皮のシワが大
幅に改善される。
防汚性能で、膜材が折曲げられた場合の表皮のシワが大
幅に改善される。
【0036】また、本発明のシート可塑剤をポリエステ
ル系、トリメリット酸エステル系、ピロメリット酸エス
テル系の少なくとも一種を使用したものに、アクリル系
樹脂表皮を接合すると、表皮への可塑剤の移行が激減
し、表皮の硬度低下を防止できる。
ル系、トリメリット酸エステル系、ピロメリット酸エス
テル系の少なくとも一種を使用したものに、アクリル系
樹脂表皮を接合すると、表皮への可塑剤の移行が激減
し、表皮の硬度低下を防止できる。
【0037】従来、塩化ビニルの難燃化は、酸化アンチ
モンとトリクレジルホスフェートなどの難燃可塑剤を併
用するのが一般的であるが、従来の難燃可塑剤は、周知
のごとく激しい移行性があり、本発明の効果を阻害する
場合がある。また該難燃可塑剤は、ポリエステル系可塑
剤やトリメリット酸エステル系、ピロメリット酸エステ
ル系可塑剤と併用するとさらに移行性が大きくなるもの
である。
モンとトリクレジルホスフェートなどの難燃可塑剤を併
用するのが一般的であるが、従来の難燃可塑剤は、周知
のごとく激しい移行性があり、本発明の効果を阻害する
場合がある。また該難燃可塑剤は、ポリエステル系可塑
剤やトリメリット酸エステル系、ピロメリット酸エステ
ル系可塑剤と併用するとさらに移行性が大きくなるもの
である。
【0038】本発明は透光性を維持して、高度な難燃性
を付与するために、酸化アンチモン、硼酸亜鉛、錫酸亜
鉛の少なくとも一種を含有するものである。
を付与するために、酸化アンチモン、硼酸亜鉛、錫酸亜
鉛の少なくとも一種を含有するものである。
【0039】本発明の酸化アンチモンは、透光性をでき
るだけ阻害せずに、難燃性を付与するため、平均粒子系
が0.1μm 以下または3μm 以上、好ましくは、0.
06μm 以下、4μm 以上のものを使用する。酸化アン
チモンの粒子系と隠蔽性の関係は粒径が0.2〜0.8
μm のものが最も隠蔽性が高く、シートの透光性を低下
させるものであり、それより小さいものあるいは大きい
もの程、透光性が向上する。本発明の粒子系のものを採
用することにより塩化ビニル樹脂の透明性を大きく低下
させることなく難燃性を付与することができるものであ
る。かかる酸化アンチモンとしては、三酸化アンチモ
ン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモンなどであり、
塩化ビニル系樹脂100重量部に対し6重量部以上好ま
しくは、7〜10重量部の範囲で使用される。
るだけ阻害せずに、難燃性を付与するため、平均粒子系
が0.1μm 以下または3μm 以上、好ましくは、0.
06μm 以下、4μm 以上のものを使用する。酸化アン
チモンの粒子系と隠蔽性の関係は粒径が0.2〜0.8
μm のものが最も隠蔽性が高く、シートの透光性を低下
させるものであり、それより小さいものあるいは大きい
もの程、透光性が向上する。本発明の粒子系のものを採
用することにより塩化ビニル樹脂の透明性を大きく低下
させることなく難燃性を付与することができるものであ
る。かかる酸化アンチモンとしては、三酸化アンチモ
ン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモンなどであり、
塩化ビニル系樹脂100重量部に対し6重量部以上好ま
しくは、7〜10重量部の範囲で使用される。
【0040】本発明の硼酸亜鉛とは、例えば、4ZnO
・6B2 O3 ・7H2 Oや2ZnO・2B2 O3 ・3H
2 Oで表される化合物であり、難燃性、耐熱性などから
前者の化合物が好ましい。該化合物の配合量は、塩化ビ
ニル樹脂100重量部に対し、2重量部以上、好ましく
は3〜7重量部の範囲で使用する。
・6B2 O3 ・7H2 Oや2ZnO・2B2 O3 ・3H
2 Oで表される化合物であり、難燃性、耐熱性などから
前者の化合物が好ましい。該化合物の配合量は、塩化ビ
ニル樹脂100重量部に対し、2重量部以上、好ましく
は3〜7重量部の範囲で使用する。
【0041】本発明の錫酸亜鉛は、ZnSnO3 であ
り、塩化ビニル樹脂100重量部に対し、2重量部以
上、好ましくは3〜7重量部の範囲で使用する。
り、塩化ビニル樹脂100重量部に対し、2重量部以
上、好ましくは3〜7重量部の範囲で使用する。
【0042】本発明の難燃剤は混合して使用することが
できる。例えば、酸化アンチモンと硼酸亜鉛又は酸化ア
ンチモンと錫酸亜鉛の混合が好ましく、かかる混合物の
組成は、酸化アンチモン1に対し0.1〜1であり、好
ましくは1対0.3〜0.8である。
できる。例えば、酸化アンチモンと硼酸亜鉛又は酸化ア
ンチモンと錫酸亜鉛の混合が好ましく、かかる混合物の
組成は、酸化アンチモン1に対し0.1〜1であり、好
ましくは1対0.3〜0.8である。
【0043】本発明は、平均粒子径が0.05μm 以下
酸化チタンを含むものであり、好ましくは0.03μm
以下である。かかる粒径のものを採用することにより塩
化ビニル樹脂の透明性を大きく低下させることなく紫外
線遮蔽効果を発揮し、塩化ビニル系樹脂の着色や物性低
下を防止するものである。かかる酸化チタンは塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対し0.5〜3重量部,好まし
くは1〜2重量部の範囲で使用される。
酸化チタンを含むものであり、好ましくは0.03μm
以下である。かかる粒径のものを採用することにより塩
化ビニル樹脂の透明性を大きく低下させることなく紫外
線遮蔽効果を発揮し、塩化ビニル系樹脂の着色や物性低
下を防止するものである。かかる酸化チタンは塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対し0.5〜3重量部,好まし
くは1〜2重量部の範囲で使用される。
【0044】本発明の紫外線吸収剤とは、トリアゾール
系紫外線吸収剤では、2−(2′ヒドロキシ−3′、
5′−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′ヒドロキシ−3′
−t−アミノ−5′−イソブチルフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール、2−(3、5−ジ−t−ブチル
−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′ヒド
ロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2′ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)5、6
−ジクロロベンゾトリアゾール、2−(2′ヒドロキシ
−5′−メチルフェニル)5−エチルスルホンベンゾト
リアゾール、2−(2′ヒドロキシ−3′−イソブチル
−5′−メチルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2′ヒドロキシ−3′−イソブチル−5′−
プロピルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾール、2
−(2′ヒドロキシ−3′、5′−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′ヒドロキシ−
5′−1、1、3、3−テトラメチルブチルフェニル)
ベンゾトリアゾールなどであり、ベンゾフェノン系紫外
線吸収剤としては、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−
2′−カルボキシベンゾフェノン、2、2′−ジヒドロ
キシ−4、4′−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−ベンゾイルオキシベンゾフェノン、2、
2′、4、4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、ハ
イドロキノン系紫外線吸収剤としては、ハイドロキノ
ン、ヒドロキノンジサリチレート、アクリレート系紫外
線吸収剤としては2−エチルヘキシル−2−シアノ−
3、3−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ
−3、3−ジフェニルアクリレート、サリチル酸系紫外
線吸収剤としては、フェニルサリチレート、パラオクチ
ルフェニルサリチレートなどであり、これらを単独ある
いは混合したものを塩化ビニル系樹脂100重量部に対
して0.3重量部以上、好ましくは0.5〜2重量部の
範囲で添加する。
系紫外線吸収剤では、2−(2′ヒドロキシ−3′、
5′−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−(5−メチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′ヒドロキシ−3′
−t−アミノ−5′−イソブチルフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール、2−(3、5−ジ−t−ブチル
−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシフェニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2′ヒド
ロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、
2−(2′ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)5、6
−ジクロロベンゾトリアゾール、2−(2′ヒドロキシ
−5′−メチルフェニル)5−エチルスルホンベンゾト
リアゾール、2−(2′ヒドロキシ−3′−イソブチル
−5′−メチルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾー
ル、2−(2′ヒドロキシ−3′−イソブチル−5′−
プロピルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾール、2
−(2′ヒドロキシ−3′、5′−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′ヒドロキシ−
5′−1、1、3、3−テトラメチルブチルフェニル)
ベンゾトリアゾールなどであり、ベンゾフェノン系紫外
線吸収剤としては、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキ
シベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−
2′−カルボキシベンゾフェノン、2、2′−ジヒドロ
キシ−4、4′−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒド
ロキシ−4−ベンゾイルオキシベンゾフェノン、2、
2′、4、4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、ハ
イドロキノン系紫外線吸収剤としては、ハイドロキノ
ン、ヒドロキノンジサリチレート、アクリレート系紫外
線吸収剤としては2−エチルヘキシル−2−シアノ−
3、3−ジフェニルアクリレート、エチル−2−シアノ
−3、3−ジフェニルアクリレート、サリチル酸系紫外
線吸収剤としては、フェニルサリチレート、パラオクチ
ルフェニルサリチレートなどであり、これらを単独ある
いは混合したものを塩化ビニル系樹脂100重量部に対
して0.3重量部以上、好ましくは0.5〜2重量部の
範囲で添加する。
【0045】本発明の紫外線吸収剤は酸化チタンと併用
することでさらに耐候性能を向上できるものであるが、
酸化チタン、酸化アンチモンなど透光性を低下させる微
粒子などを全く添加しない完全に透明な樹脂シートにす
る場合には、該紫外線吸収剤が極めて重要となり、前記
紫外線吸収剤の中から2−(5−メチル−2−ヒドロキ
シフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3、5−ジ−
t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3、3−ジフ
ェニルアクリレートを単独あるいは混合したものを使用
するのが良く、例えば、2−(5−メチル−2−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾールと2−エチルヘキシ
ル−2−シアノ−3、3−ジフェニルアクリレートをそ
れぞれ0.5〜1重量部使用すると、塩化ビニル系樹脂
の劣化、着色を防止するのに有効である。
することでさらに耐候性能を向上できるものであるが、
酸化チタン、酸化アンチモンなど透光性を低下させる微
粒子などを全く添加しない完全に透明な樹脂シートにす
る場合には、該紫外線吸収剤が極めて重要となり、前記
紫外線吸収剤の中から2−(5−メチル−2−ヒドロキ
シフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(3、5−ジ−
t−ブチル−2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3、3−ジフ
ェニルアクリレートを単独あるいは混合したものを使用
するのが良く、例えば、2−(5−メチル−2−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾールと2−エチルヘキシ
ル−2−シアノ−3、3−ジフェニルアクリレートをそ
れぞれ0.5〜1重量部使用すると、塩化ビニル系樹脂
の劣化、着色を防止するのに有効である。
【0046】本発明のヒンダードアミン系光安定剤と
は、コハク酸ジメチル・1−(2−ヒドロキシルエチ
ル)−4−ヒドロキシ−2,2´、6,6´−テトラメ
チルピペリジン重縮合物、ポリ[(6−(1,1´、
3,3´−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−
トリアジン−2,4ジイル)(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン
((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ)]、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)セバケート、1−[2−(3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ニルオキシ)エチル]−4−(3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキ
シ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンなどで
ありラジカルを補足して塩化ビニル系樹脂の劣化を防止
するものである。塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
0.1重量部以上、好ましくは0.2〜0.5重量部の
範囲で使用する。
は、コハク酸ジメチル・1−(2−ヒドロキシルエチ
ル)−4−ヒドロキシ−2,2´、6,6´−テトラメ
チルピペリジン重縮合物、ポリ[(6−(1,1´、
3,3´−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−
トリアジン−2,4ジイル)(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)イミノ)ヘキサメチレン
((2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ)]、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)セバケート、1−[2−(3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ニルオキシ)エチル]−4−(3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキ
シ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンなどで
ありラジカルを補足して塩化ビニル系樹脂の劣化を防止
するものである。塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
0.1重量部以上、好ましくは0.2〜0.5重量部の
範囲で使用する。
【0047】本発明においては、目的とする透光率に応
じて、難燃性、耐候性などの性能を達成するために、使
用する酸化アンチモン、酸化チタン、紫外線吸収剤、難
燃剤の組合わせ、添加量を決定することができる。
じて、難燃性、耐候性などの性能を達成するために、使
用する酸化アンチモン、酸化チタン、紫外線吸収剤、難
燃剤の組合わせ、添加量を決定することができる。
【0048】本発明の塩化ビニル樹脂に次に示す添加剤
を使用することができる。安定剤、安定助剤の例として
は、例えば、カルシュウム・亜鉛系、カルシュウム・亜
鉛有機複合体系、バリウム・亜鉛系、カドミウム・バリ
ウム系、カドミウム・鉛系、エポキシ系、有機錫ラウレ
ート、有機錫メルカプタイト、有機錫オクチルなどがあ
り、これらを単独あるいは混合したものを塩化ビニル系
樹脂100重量部に対し、0.1〜10重量部使用す
る。
を使用することができる。安定剤、安定助剤の例として
は、例えば、カルシュウム・亜鉛系、カルシュウム・亜
鉛有機複合体系、バリウム・亜鉛系、カドミウム・バリ
ウム系、カドミウム・鉛系、エポキシ系、有機錫ラウレ
ート、有機錫メルカプタイト、有機錫オクチルなどがあ
り、これらを単独あるいは混合したものを塩化ビニル系
樹脂100重量部に対し、0.1〜10重量部使用す
る。
【0049】酸化防止剤としては、2、6−ジ−t−ブ
チル−4−メチルフェノール、2、2′−メチレンビス
(6−t−ブチル−4−エチルフェノール)、2、6−
ジ−t−ブチル−p−クレゾールなどのフェノール系酸
化防止剤、ジ−n−ドデシル−チオジプロピオネート、
ジ−n−オクタデシル−チオジプロピオネート、ジラウ
リルチオジプロピオネートなどのチオジプロピオン酸エ
ステルなどがあり、これらを単独あるいは混合したもの
を塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.01〜
2.5重量部添加する。
チル−4−メチルフェノール、2、2′−メチレンビス
(6−t−ブチル−4−エチルフェノール)、2、6−
ジ−t−ブチル−p−クレゾールなどのフェノール系酸
化防止剤、ジ−n−ドデシル−チオジプロピオネート、
ジ−n−オクタデシル−チオジプロピオネート、ジラウ
リルチオジプロピオネートなどのチオジプロピオン酸エ
ステルなどがあり、これらを単独あるいは混合したもの
を塩化ビニル系樹脂100重量部に対して0.01〜
2.5重量部添加する。
【0050】また、本発明の効果を阻害しない範囲で次
の添加剤を使用することができる。防炎剤としては、リ
ン酸チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム
などの無機系化合物や、2、4、5、6−テトラクロロ
イソフタロニトリル、10、10′オキシビスフェノキ
シアルシンなどの防黴剤、フタロシニアンブルー、フタ
ロシニアングレーン、アリザリンレーキ、亜鉛華、カー
ボンブラックなどの着色剤などである。なお、ここに例
示した以外の化合物も必要に応じて添加してもさしつか
えない。
の添加剤を使用することができる。防炎剤としては、リ
ン酸チタン、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム
などの無機系化合物や、2、4、5、6−テトラクロロ
イソフタロニトリル、10、10′オキシビスフェノキ
シアルシンなどの防黴剤、フタロシニアンブルー、フタ
ロシニアングレーン、アリザリンレーキ、亜鉛華、カー
ボンブラックなどの着色剤などである。なお、ここに例
示した以外の化合物も必要に応じて添加してもさしつか
えない。
【0051】本発明の膜材は、JIS K 7105に
規定される方法により、スガ試験機株式会社製「直読ヘ
ーズコンピュータ装置」で測定した全透過率の値が15
%以上、好ましくは、20%以上の透光性に優れた膜材
である。一般にスポーツ施設やイベントホールに使用さ
れている膜材の全透過率は10%以下であり、天然芝生
が成育するに必要な全透過率は25%程度といわれてお
り、テニスなどのスポーツを実施する場合の全透過率は
25〜35%が好適なようである。
規定される方法により、スガ試験機株式会社製「直読ヘ
ーズコンピュータ装置」で測定した全透過率の値が15
%以上、好ましくは、20%以上の透光性に優れた膜材
である。一般にスポーツ施設やイベントホールに使用さ
れている膜材の全透過率は10%以下であり、天然芝生
が成育するに必要な全透過率は25%程度といわれてお
り、テニスなどのスポーツを実施する場合の全透過率は
25〜35%が好適なようである。
【0052】全透過率の値は、繊維基布、シート
(A)、表皮(B)の積層構造体の構成、膜材と表皮に
使用する添加剤の種類、量により決定されるが、例え
ば、繊維基布の両面にカレンダー製膜したシートを熱圧
着してターポリンを作り、表面(外気にさらされる面)
に防汚性を付与するための表皮を接合する場合、ターポ
リンの表面と裏面(室内側)の塩化ビニル系樹脂を透光
性の異なるものを使用しても良いし、完全透明か半透明
などの同一透光性の塩化ビニル系樹脂を使用しても良
い。表皮は完全透明であっても、半透明であってもよ
く、目的とする商品に応じて設定することができる。本
発明の方法によれば、50〜60%と極めて高い透過率
を持つ膜材も可能となる。
(A)、表皮(B)の積層構造体の構成、膜材と表皮に
使用する添加剤の種類、量により決定されるが、例え
ば、繊維基布の両面にカレンダー製膜したシートを熱圧
着してターポリンを作り、表面(外気にさらされる面)
に防汚性を付与するための表皮を接合する場合、ターポ
リンの表面と裏面(室内側)の塩化ビニル系樹脂を透光
性の異なるものを使用しても良いし、完全透明か半透明
などの同一透光性の塩化ビニル系樹脂を使用しても良
い。表皮は完全透明であっても、半透明であってもよ
く、目的とする商品に応じて設定することができる。本
発明の方法によれば、50〜60%と極めて高い透過率
を持つ膜材も可能となる。
【0053】本発明のシート(A)は、繊維基布で補強
されたものとして使用されることが多い。本発明の繊維
基布とは、ポリエステル、ポリアミド、ビニロン等の合
成繊維や、木綿、麻などの天然繊維を単独あるいは混合
した編織物であり、繊維は長繊維でも短繊維でもよい。
該繊維基布は必要に応じて撥水剤処理、接着剤処理を行
う。
されたものとして使用されることが多い。本発明の繊維
基布とは、ポリエステル、ポリアミド、ビニロン等の合
成繊維や、木綿、麻などの天然繊維を単独あるいは混合
した編織物であり、繊維は長繊維でも短繊維でもよい。
該繊維基布は必要に応じて撥水剤処理、接着剤処理を行
う。
【0054】本発明の膜材の製造は、繊維基布の少なく
とも片面に塩化ビニル樹脂を貼合わせてシート(A)を
形成し、ついで表皮(B)を接合するか、あるいはシー
ト(A)と表皮(B)を接合したものを繊維基布に張合
わせてもよく特に限定されるものではない。該積層体の
製造にあたっては、接着剤法、加熱圧着法、ラミネータ
ー法、エクストルージョンラミネーター法などが使用で
きるが、これらに限定されるものではないが、繊維基布
にシート(A)を被覆し、その表面側に表皮(B)をラ
ミネートするのが好ましい。さらに積層シートの表面を
凹凸のある加圧体で処理し、表面を賦型してもよい。
とも片面に塩化ビニル樹脂を貼合わせてシート(A)を
形成し、ついで表皮(B)を接合するか、あるいはシー
ト(A)と表皮(B)を接合したものを繊維基布に張合
わせてもよく特に限定されるものではない。該積層体の
製造にあたっては、接着剤法、加熱圧着法、ラミネータ
ー法、エクストルージョンラミネーター法などが使用で
きるが、これらに限定されるものではないが、繊維基布
にシート(A)を被覆し、その表面側に表皮(B)をラ
ミネートするのが好ましい。さらに積層シートの表面を
凹凸のある加圧体で処理し、表面を賦型してもよい。
【0055】本発明は、特定の表面硬度の樹脂を積層す
ることにより、縫製時、施工時の折曲げで表面部にシワ
が入らず、優れた防汚性能を長期間維持できるものであ
る。また、塩化ビニル系樹脂100%での積層構造を採
用できるので、塩化ビニル樹脂が本来持つ高周波溶着性
などの特性を損なうことがないので、縫製性、縫製部強
力が変化しないので、従来と同様の取扱い、施工が可能
である。
ることにより、縫製時、施工時の折曲げで表面部にシワ
が入らず、優れた防汚性能を長期間維持できるものであ
る。また、塩化ビニル系樹脂100%での積層構造を採
用できるので、塩化ビニル樹脂が本来持つ高周波溶着性
などの特性を損なうことがないので、縫製性、縫製部強
力が変化しないので、従来と同様の取扱い、施工が可能
である。
【0056】
【実施例】以下、実施例により詳しく説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例及
び比較例に示すに示す性能値は次の方法で測定した。
明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例及
び比較例に示すに示す性能値は次の方法で測定した。
【0057】「屋外曝露汚染試験」JIS A 141
0に規定される方法で180日間実施した。
0に規定される方法で180日間実施した。
【0058】「汚染性評価」汚染前のシート、曝露後の
シートの表面をデジタル測色色差計算機(スガ試験機株
式会社製)によりL値を測定し、次の計算式により汚染
の程度を求めた。
シートの表面をデジタル測色色差計算機(スガ試験機株
式会社製)によりL値を測定し、次の計算式により汚染
の程度を求めた。
【0059】汚染度:S=(A−B)/A×100 ここで、A:汚染試験前のシートのL値 B:屋外曝露後のシートのL値 であり、Sの値が大きいものほど汚染がひどいことを表
す。
す。
【0060】「表面硬度」シート表面を島津製作所製の
島津ダイナミック超微小硬度計DUH−200型の三角
すい圧子115°を使用し、25℃×65%RHの雰囲
気で、荷重0.1mg、押込み速度定数10、保持時間5
秒の条件で測定した。数値は×10-2で表示した。数値
の大きいほど硬いことを表す。
島津ダイナミック超微小硬度計DUH−200型の三角
すい圧子115°を使用し、25℃×65%RHの雰囲
気で、荷重0.1mg、押込み速度定数10、保持時間5
秒の条件で測定した。数値は×10-2で表示した。数値
の大きいほど硬いことを表す。
【0061】「高周波接着強度」JIS K 6328
に基ずき、社団法人膜構造協会が規定する方法により3
cm幅で測定し、3cm幅あたりの数値(Kg)で表示し
た。溶着加工は精電舎電子工業株式会社製KM4000
TA型装置を用い、4KW出力、2Kg/cm2 圧力で処
理時間6秒で実施した。
に基ずき、社団法人膜構造協会が規定する方法により3
cm幅で測定し、3cm幅あたりの数値(Kg)で表示し
た。溶着加工は精電舎電子工業株式会社製KM4000
TA型装置を用い、4KW出力、2Kg/cm2 圧力で処
理時間6秒で実施した。
【0062】「透光率」JIS K 7107に基ず
き、スガ試験機株式会社製「直読ヘーズコンピュータ装
置」で全透過率を測定した。
き、スガ試験機株式会社製「直読ヘーズコンピュータ装
置」で全透過率を測定した。
【0063】 全透過率(%)=(透過光線量/入射光線量)×100 「難燃性」JIS A 1322の「45°メッケルバ
ーナー法」で測定し、性能を級表示した。社団法人膜構
造協会が定める建築用膜材は「防炎2級」以上であり、
それに合格するものを「1級」及び「2級」表示し、不
合格のものを「級外」とした。
ーナー法」で測定し、性能を級表示した。社団法人膜構
造協会が定める建築用膜材は「防炎2級」以上であり、
それに合格するものを「1級」及び「2級」表示し、不
合格のものを「級外」とした。
【0064】「耐候性」社団法人膜構造協会の規定に従
い、サンシャインウエザオメーターで63℃で2000
時間処理した後、JIS K 6730に規定される方
法で引張り強度を測定し、照射していないものに対する
強力保持率を計算した。社団法人膜構造協会が定める建
築用膜材は強力保持率が80%以上で合格である。ま
た、着色の程度を視覚判定し、着色のないものを○、多
少着色しているものを△、著しく着色しているものを×
とした。
い、サンシャインウエザオメーターで63℃で2000
時間処理した後、JIS K 6730に規定される方
法で引張り強度を測定し、照射していないものに対する
強力保持率を計算した。社団法人膜構造協会が定める建
築用膜材は強力保持率が80%以上で合格である。ま
た、着色の程度を視覚判定し、着色のないものを○、多
少着色しているものを△、著しく着色しているものを×
とした。
【0065】実施例1〜17、比較例1〜7 縦糸、緯糸に1000デニール、96フィラメントのポ
リエチレンテレフタレート繊維(東レ株式会社製)を使
用した平織物を常法により精練、乾燥、ヒートセットし
た。この織物の全透過率は61%であった。該織物の両
面に0.2mm厚みの基材層を、180℃の温度でカレン
ダー法により被覆加工し膜材を製造した。ここで外気に
さらされる面を表面、室内側を裏面とする。次いで、膜
材表面に表皮用フィルムを170℃の温度で熱ラミネー
トした。
リエチレンテレフタレート繊維(東レ株式会社製)を使
用した平織物を常法により精練、乾燥、ヒートセットし
た。この織物の全透過率は61%であった。該織物の両
面に0.2mm厚みの基材層を、180℃の温度でカレン
ダー法により被覆加工し膜材を製造した。ここで外気に
さらされる面を表面、室内側を裏面とする。次いで、膜
材表面に表皮用フィルムを170℃の温度で熱ラミネー
トした。
【0066】 (A)塩化ビニル樹脂平均重合度 ア.1000 イ.1650 (B)可塑剤 ウ.ジ−2−エチルヘキシルフタレート エ.アデカサイザーPN1430(ポリエステル系可塑剤 旭電 化工業株式会社製) オ.アデカサイザーUL80(ピロメリット酸系可塑剤 旭電化 工業株式会社製) カ. ELVALOY−HP533(オレフィン系可塑剤 三井デ ュポンポリケミカル株式会社製) (C)酸化アンチモン あ.三酸化アンチモン(平均粒子径0.5μm ) い.三酸化アンチモン(平均粒子径3μm ) う.三酸化アンチモン(平均粒子径7μm ) お.五酸化アンチモン(平均粒子径 0.05μm ) (D)酸化チタン か.平均粒子径 0.2μm き.平均粒子径 0.03μm (E)紫外線吸収剤 a.チヌビンP(ベンゾトリアゾール系 日本チバガイギ ー株式会社製) b.チヌビン320(ベンゾトリアゾール系 日本チバガ イギー株式会社製) c.ユビナールN539(シアノアクリレート系 BAS Fジャパン株式会社製) (F)光安定剤 d.キマソーブ944(ヒンダードアミン系:日本チバガイギ ー株式会社製) (G)難燃剤 e.硼酸亜鉛 4ZnO・6B2 O3 ・7H2 O f.錫酸亜鉛 ZnSnO3 また、次に示す各種安定剤を全ての塩化ビニル系樹脂に
添加した。
添加した。
【0067】 エポキシ化大豆油 2.0重量部 Ba/Zn系安定剤 2.5重量部 ジブチル錫ジラウレート系安定剤 0.2重量部 いずれも塩化ビニル樹脂100重量部に対する添加量を
表す。
表す。
【0068】各種性能を評価した結果を表1に示す。表
1中の表示の内容は次の通りである。
1中の表示の内容は次の通りである。
【0069】重合度:使用したものをア、イで示した。
【0070】可塑剤:使用した種類をウ、エ、オ、カで
表示し、塩化ビニル樹脂100重量部に対する添加重量
部を数値で示した。
表示し、塩化ビニル樹脂100重量部に対する添加重量
部を数値で示した。
【0071】Sb:酸化アンチモンを表し、使用した種
類を(あ)、(い)、(う)、(お)で、塩化ビニル樹
脂100重量部に対する添加重量部を数値で示した。
類を(あ)、(い)、(う)、(お)で、塩化ビニル樹
脂100重量部に対する添加重量部を数値で示した。
【0072】ZB:硼酸亜鉛を表し、塩化ビニル樹脂1
00重量部に対する添加重量部を数値で示した。
00重量部に対する添加重量部を数値で示した。
【0073】ZS:錫酸亜鉛を表し、塩化ビニル樹脂1
00重量部に対する添加重量部を数値で示した。
00重量部に対する添加重量部を数値で示した。
【0074】Ti:酸化チタンを表し、種類を(か)、
(き)で、塩化ビニル樹脂100重量部に対する添加重
量部を数値で示した。
(き)で、塩化ビニル樹脂100重量部に対する添加重
量部を数値で示した。
【0075】紫外線吸収剤:使用した種類をa、b、c
で、塩化ビニル樹脂100重量部に対する添加重量部を
数値で示した。
で、塩化ビニル樹脂100重量部に対する添加重量部を
数値で示した。
【0076】光安定剤:塩化ビニル樹脂100重量部に
対する添加重量部を数値で示した。
対する添加重量部を数値で示した。
【0077】厚み:フィルムの厚みを数値で示した。単
位はμm である。
位はμm である。
【0078】
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】 表1〜4から、実施例のものは、膜材表面部にシワが発
生せず、防汚性、難燃性、透光性、高周波溶着性、耐候
性に優れた塩化ビニル樹脂系樹脂100%からなる膜材
であることが判る。
生せず、防汚性、難燃性、透光性、高周波溶着性、耐候
性に優れた塩化ビニル樹脂系樹脂100%からなる膜材
であることが判る。
【0079】実施例18〜19、比較例8〜9 実施例1の織物を基布に使用して、次に示す樹脂処方で
両面に0.2mm厚みのシートを熱接合してシートを作
成し、次いで防汚表皮を接合した。
両面に0.2mm厚みのシートを熱接合してシートを作
成し、次いで防汚表皮を接合した。
【0080】塩化ビニル樹脂の平均重合度は1000と
し、塩化ビニル樹脂用各種安定剤は実施例1と同様にし
た。
し、塩化ビニル樹脂用各種安定剤は実施例1と同様にし
た。
【0081】(シートA)表面層の塩化ビニル樹脂配合 アデカサイザーPN1430 35重量部 三酸化アンチモン(7μm) 7 硼酸亜鉛 4 酸化チタン(0.2μm) 0.7 チヌビンP 1.5 ユビナールN539 1.0 キマソーブ944 0.2 裏面層の塩化ビニル樹脂配合 表面層塩化ビニル樹脂配合のアデカサイザーPN143
0を70重量部とし、酸化チタンをはぶいた以外は同一
とした。 (シートB)表面層の塩化ビニル樹脂配合 シートAの表面層配合のアデカサイザーPN1430を
65重量部とした以外は同一とした。
0を70重量部とし、酸化チタンをはぶいた以外は同一
とした。 (シートB)表面層の塩化ビニル樹脂配合 シートAの表面層配合のアデカサイザーPN1430を
65重量部とした以外は同一とした。
【0082】裏面層の塩化ビニル樹脂配合 シートAの裏面層配合と同一とした。
【0083】なお、配合量は塩化ビニル樹脂100重量
部に対する重量部数である。
部に対する重量部数である。
【0084】(防汚表皮a)弗素系樹脂フィルムとして
呉羽化学株式会社製のKFCフィルムを使用した。フィ
ルム構成は二弗化エチレン樹脂(3〜4μm)/アクリ
ル樹脂(3〜4μm)/塩化ビニル樹脂(24μm)か
らなる3層フィルムで塩化ビニル樹脂面をシートに熱接
合した。 (防汚表皮b)次の方法でアクリル樹脂を得て、30μ
mのフィルムにし熱接合した。
呉羽化学株式会社製のKFCフィルムを使用した。フィ
ルム構成は二弗化エチレン樹脂(3〜4μm)/アクリ
ル樹脂(3〜4μm)/塩化ビニル樹脂(24μm)か
らなる3層フィルムで塩化ビニル樹脂面をシートに熱接
合した。 (防汚表皮b)次の方法でアクリル樹脂を得て、30μ
mのフィルムにし熱接合した。
【0085】冷却器付き容器中に純水250部、スルフ
ォコハク酸エステルソーダ2部、ソディウムホルムアル
デヒドスルホキシレート0.05部えお入れ、窒素気流
中70℃に昇温し、1.6部のメチルメタクリレート、
8部のブチルアクリレート、0.4部の1,3ブチレン
グリコールジメタクリレート、0.1部のアリルメタク
リレート、0.04部のクメンハイドロパーオキサイド
の混合物を添加し、60分間反応した。次いで、1.5
部のメチルメタクリレート、22.5部のブチルアクリ
レート、0.25部のアリルメタクリレート及びこれら
の混合物に対し0.05%のクメンハイドロパーオキサ
イドを混合し60分間かけて添加し、さらに60分間反
応させた。この時のゲル含量は90%であった。続いて
5部のメチルメタクリレート、5部のブチルアクリレー
ト、0.1部のアリルメタクリレートこれらの混合物に
0.1%のクメンハイドロパーオキサイドを10分にわ
たって添加し、続いてメチルメタクリレート52.25
部、2.75部のブチルアクリレート及びこれらの混合
物に0.1%のクメンハイドロパーオキサイドを混合し
て重合を完了させた。こうして得られたラテックス乳化
物を塩化カルシウムで塩析し水洗、乾燥した。
ォコハク酸エステルソーダ2部、ソディウムホルムアル
デヒドスルホキシレート0.05部えお入れ、窒素気流
中70℃に昇温し、1.6部のメチルメタクリレート、
8部のブチルアクリレート、0.4部の1,3ブチレン
グリコールジメタクリレート、0.1部のアリルメタク
リレート、0.04部のクメンハイドロパーオキサイド
の混合物を添加し、60分間反応した。次いで、1.5
部のメチルメタクリレート、22.5部のブチルアクリ
レート、0.25部のアリルメタクリレート及びこれら
の混合物に対し0.05%のクメンハイドロパーオキサ
イドを混合し60分間かけて添加し、さらに60分間反
応させた。この時のゲル含量は90%であった。続いて
5部のメチルメタクリレート、5部のブチルアクリレー
ト、0.1部のアリルメタクリレートこれらの混合物に
0.1%のクメンハイドロパーオキサイドを10分にわ
たって添加し、続いてメチルメタクリレート52.25
部、2.75部のブチルアクリレート及びこれらの混合
物に0.1%のクメンハイドロパーオキサイドを混合し
て重合を完了させた。こうして得られたラテックス乳化
物を塩化カルシウムで塩析し水洗、乾燥した。
【0086】シートAとシートBにそれぞれ防汚表皮
a、bを熱接合した1m2 の膜を縦方向に10cm間隔
で交互に折曲げて10Kgの荷重をかけて24時間放置
した。ついで、膜材を広げて、45度曝露台にて240
日間屋外に曝露した。シートBに接合した防汚表皮a
(比較例8)とb(比較例9)は縦方向の折曲げ部に汚
れがスジ状に溜まり、著しく美観を損ねたが、シートA
に接合した防汚表皮a(実施例18)とb(実施例1
9)は異常な汚れ部は全く発生しなかった。50倍に拡
大して観察するとシートBに接合した防汚表皮には多数
のシワが確認された。 実施例20〜21、比較例10〜 1000デニール96フィラメントのポリエステル繊維
(東レ株式会社製)を縦糸、緯糸に使用して平織物を製
織し200℃の温度でヒートセットした(縦/緯密度:
12/12本/インチ)。次いで、下記に示すオレフィ
ン樹脂で0.15mm厚みのシートを作り、織物の両面
に熱接合し、30μm防汚表皮を熱接合した。
a、bを熱接合した1m2 の膜を縦方向に10cm間隔
で交互に折曲げて10Kgの荷重をかけて24時間放置
した。ついで、膜材を広げて、45度曝露台にて240
日間屋外に曝露した。シートBに接合した防汚表皮a
(比較例8)とb(比較例9)は縦方向の折曲げ部に汚
れがスジ状に溜まり、著しく美観を損ねたが、シートA
に接合した防汚表皮a(実施例18)とb(実施例1
9)は異常な汚れ部は全く発生しなかった。50倍に拡
大して観察するとシートBに接合した防汚表皮には多数
のシワが確認された。 実施例20〜21、比較例10〜 1000デニール96フィラメントのポリエステル繊維
(東レ株式会社製)を縦糸、緯糸に使用して平織物を製
織し200℃の温度でヒートセットした(縦/緯密度:
12/12本/インチ)。次いで、下記に示すオレフィ
ン樹脂で0.15mm厚みのシートを作り、織物の両面
に熱接合し、30μm防汚表皮を熱接合した。
【0087】性能を評価した結果を表2に示した。
【0088】 (シートC)表面層樹脂組成 エバテートF1103(住友化学株式会社製 EVA樹脂) 100重量部 燐系難燃剤 40重量部 酸化チタン(0.2μm) 4重量部 キマソーブ944 0.6重量部 イルガノックス1076(チバガイギー社製 酸化防止剤) 0.05重量部 裏面層樹脂組成 エバテートCV2097(住友化学株式会社製 EVA樹脂) 100重量部とした以外は、表面樹脂と同一にした。
【0089】(シートD)表面層樹脂組成及び裏面層樹
脂組成ともシートCの裏面層樹脂組成とした。
脂組成ともシートCの裏面層樹脂組成とした。
【0090】ここで、燐系難燃剤は次の物を使用した。
【0091】
【化1】 (防汚表皮)ハイポールF651(三井石油化学株式会社製 PP樹脂) 100重量部 酸化チタン(0.2μm) 5重量部 キマソーブ944 0.6重量部 イルガノックス1076 0.05重量部 チヌビン326(チバガイギー社製 紫外線吸収剤) 2重量部
【表5】 表5から本発明によるものは、防汚表皮にシワが入ら
ず、優れた防汚性と難燃性を兼ねそなえていることが分
かる。
ず、優れた防汚性と難燃性を兼ねそなえていることが分
かる。
【0092】
【発明の効果】本発明によれば、縫製時、施工時の折曲
げで表面部にシワが入らず、優れた防汚性能を長期間維
持する防汚膜材を提供することができ、また、塩化ビニ
ル系樹脂積層構造の場合は、高周波溶着性が可能で、優
れた縫製性、縫製部強力をもつ膜材製品を簡単、容易に
提供することができる。
げで表面部にシワが入らず、優れた防汚性能を長期間維
持する防汚膜材を提供することができ、また、塩化ビニ
ル系樹脂積層構造の場合は、高周波溶着性が可能で、優
れた縫製性、縫製部強力をもつ膜材製品を簡単、容易に
提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/18 B32B 27/18 A 27/22 27/22 27/28 101 27/28 101 // B29K 27:06
Claims (22)
- 【請求項1】 繊維布帛の両面に熱可塑性樹脂を配した
膜材において、島津製作所製の島津ダイナミック超微小
硬度計DUH−201型の三角すい圧子115°で測定
した樹脂表面硬度が、表面層が0.5以上であり、裏面
層が0.1〜0.3であることを特徴とする防汚膜材。 - 【請求項2】 請求項1において、該表面層の樹脂硬度
が0.5〜4.0である防汚膜材。 - 【請求項3】 繊維布帛に表面層と裏面層からなる熱可
塑性樹脂が積層されたシート(A)の表面層に熱可塑性
樹脂表皮(B)が接合されている膜材であり、かつ、島
津製作所製の島津ダイナミック超微小硬度計DUH−2
01型の三角すい圧子115°を使用して測定した表面
硬度が下記の範囲あり、かつ、X/Yが1を越えるもの
で、Z/Yが1以下であることを特徴とする防汚膜材。 表皮の硬度 (X):0.5〜10.0 表面層の硬度(Y):0.4〜1.5 裏面層の硬度(Z):0.05〜1.5 - 【請求項4】 熱可塑性樹脂樹脂が、難燃剤および耐候
剤の少なくとも1種を含有するものである請求項1また
は3記載の防汚膜材。 - 【請求項5】 熱可塑性樹脂が、塩化ビニル系樹脂であ
る請求項1または3記載の防汚膜材。 - 【請求項6】 該塩化ビニル系樹脂に配合された可塑剤
が、ポリエステル系可塑剤、トリメリット酸エステル系
可塑剤、ピロメリット酸エステル系可塑剤から選ばれた
少なくとも一種である請求項5記載の防汚膜材。 - 【請求項7】 該表皮(B)に配合された可塑剤がフタ
ル酸エステル系可塑剤である請求項3、5および6記載
の防汚膜材。 - 【請求項8】 請求項7において、樹脂シート(A)の
可塑剤がポリエステル系可塑剤で、表皮(B)の可塑剤
がジオクチルフタレートである防汚膜材。 - 【請求項9】 請求項3において、熱可塑性樹脂シート
(A)が塩化ビニル系樹脂であり、表皮(B)がアクリ
ル系樹脂及びまたは弗素系樹脂である防汚膜材。 - 【請求項10】 請求項9において、樹脂シート(A)
に配合された可塑剤がポリエステル系可塑剤、トリメリ
ット酸エステル系可塑剤、トリメリット酸エステル系可
塑剤から選ばれた少なくとも一種である防汚膜材。 - 【請求項11】 請求項5において、可塑剤が、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エステ
ル共重合体およびこれらに一酸化炭素を導入してなる共
重合から選ばれた少なくとも1種のオレフィン可塑剤で
ある防汚膜材。 - 【請求項12】 請求項1において、表面層の樹脂厚み
が裏面層より大きい防汚膜材。 - 【請求項13】 請求項3において、表皮(B)の厚み
が樹脂シート(A)より薄く、かつ、0.5〜100μ
の範囲である防汚膜材。 - 【請求項14】 請求項5において、該塩化ビニル樹脂
が、酸化アンチモン、硼酸亜鉛、錫酸亜鉛の少なくとも
一種の難燃剤を含有し、かつ、JIS A 1322に
規定される防炎2級以上の難燃性を有するとともに、J
IS K 7105に規定される全光線透過率が15%
以上である防汚膜材。 - 【請求項15】 該難燃剤が、酸化アンチモンであり、
かつ、その平均粒子径が0.1μm 以下又は3μm 以上
であり、さらに該酸化アンチモンの塩化ビニル樹脂10
0重量部に対する添加量が6重量部以上である請求項1
4記載の防汚膜材。 - 【請求項16】 該難燃剤が、硼酸亜鉛およびまたは錫
酸亜鉛であり、かつ、その含有量が該塩化ビニル樹脂1
00重量部に対し2重量部以上である請求項14記載の
防汚膜材。 - 【請求項17】 該難燃剤が、酸化アンチモンと、硼酸
亜鉛または錫酸亜鉛の混合物であり、かつ、その混合比
が1/0.1〜1/1で、該塩化ビニル樹脂100重量
部に対する含有量が5重量部以上である請求項14記載
の防汚膜材。 - 【請求項18】 表皮(B)の塩化ビニル樹脂の平均重
合度がシート(A)より300以上大きいものである請
求項3、5および6のいずれかに記載の防汚膜材。 - 【請求項19】 請求項14において、平均粒子径が
0.05μm 以下の酸化チタンを塩化ビニル樹脂100
重量部に対し0.5〜3重量部含有するものである防汚
膜材。 - 【請求項20】 請求項14において、紫外線吸収剤を
塩化ビニル樹脂100重量部に対し0.3重量部以上含
有するものである防汚膜材。 - 【請求項21】 請求項14において、ヒンダードアミ
ン系光安定剤を塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
0.1重量部以上含有するものである防汚膜材。 - 【請求項22】 該防汚膜材が、建築物テント用、テン
ト倉庫用、自動車幌用、屋根材用、外壁材用または農業
ハウス用である請求項1〜21のいずれかに記載の防汚
膜材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7214783A JPH0957889A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 防汚膜材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7214783A JPH0957889A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 防汚膜材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0957889A true JPH0957889A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16661472
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7214783A Pending JPH0957889A (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 防汚膜材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0957889A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2008127423A (ja) * | 2006-11-17 | 2008-06-05 | Katsuta Kako Kk | 超耐候性塩化ビニル系樹脂組成物 |
| WO2008102822A1 (ja) | 2007-02-20 | 2008-08-28 | Fujifilm Corporation | 紫外線吸収剤を含む高分子材料 |
| WO2008123504A1 (ja) | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Fujifilm Corporation | 紫外線吸収剤組成物 |
| WO2009022736A1 (ja) | 2007-08-16 | 2009-02-19 | Fujifilm Corporation | ヘテロ環化合物、紫外線吸収剤及びこれを含む組成物 |
| WO2009123142A1 (ja) | 2008-03-31 | 2009-10-08 | 富士フイルム株式会社 | 紫外線吸収剤組成物 |
| WO2009123141A1 (ja) | 2008-03-31 | 2009-10-08 | 富士フイルム株式会社 | 紫外線吸収剤組成物 |
| WO2009136624A1 (ja) | 2008-05-09 | 2009-11-12 | 富士フイルム株式会社 | 紫外線吸収剤組成物 |
-
1995
- 1995-08-23 JP JP7214783A patent/JPH0957889A/ja active Pending
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| WO2009123142A1 (ja) | 2008-03-31 | 2009-10-08 | 富士フイルム株式会社 | 紫外線吸収剤組成物 |
| WO2009123141A1 (ja) | 2008-03-31 | 2009-10-08 | 富士フイルム株式会社 | 紫外線吸収剤組成物 |
| WO2009136624A1 (ja) | 2008-05-09 | 2009-11-12 | 富士フイルム株式会社 | 紫外線吸収剤組成物 |
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