JPH0958835A - 運搬ベルト - Google Patents
運搬ベルトInfo
- Publication number
- JPH0958835A JPH0958835A JP22066695A JP22066695A JPH0958835A JP H0958835 A JPH0958835 A JP H0958835A JP 22066695 A JP22066695 A JP 22066695A JP 22066695 A JP22066695 A JP 22066695A JP H0958835 A JPH0958835 A JP H0958835A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wax
- belt
- rubber
- density polyethylene
- polyethylene wax
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Belt Conveyors (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】泥状物、粉粒状物、塊状物等がベルトに付着乃
至固着するのを防止した運搬ベルトを提供することにあ
る。 【解決手段】結晶化度が80%以上の高密度ポリエチレ
ンワックスとポリプロピレンワックスとから選ばれる少
なくとも1種のポリオレフィンワックスを含む加硫ゴム
からなる表面層をベルトに有せしめる。好ましくは、上
記ワックスと共に、結晶化度が80%未満の低密度ポリ
エチレンワックスが併用される。
至固着するのを防止した運搬ベルトを提供することにあ
る。 【解決手段】結晶化度が80%以上の高密度ポリエチレ
ンワックスとポリプロピレンワックスとから選ばれる少
なくとも1種のポリオレフィンワックスを含む加硫ゴム
からなる表面層をベルトに有せしめる。好ましくは、上
記ワックスと共に、結晶化度が80%未満の低密度ポリ
エチレンワックスが併用される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は運搬ベルトに関し、
詳しくは、泥状物、粉状物、塊状物等の付着防止性にす
ぐれる運搬ベルトに関する。
詳しくは、泥状物、粉状物、塊状物等の付着防止性にす
ぐれる運搬ベルトに関する。
【0002】
【従来の技術】泥状物、粉粒状物、塊状物を運搬ベルト
によって運搬するに際して、これら運搬物がベルトに付
着乃至固着して、正規のリリース(放出又は解放)位置
で全量がベルトからリリースされないことがしばしば起
こる。このようにベルトからリリースされなかった運搬
物は、ベルトに固着し、ベルトの運搬容量を低下させた
り、リターン(運搬物を搭載する位置まで戻る途中)領
域で不規則にベルトから脱落して、運搬ベルトの周辺を
汚すので、ベルトの保守管理やベルトの周辺の清掃等の
対策を必要とし、運搬費用の増大を招く。
によって運搬するに際して、これら運搬物がベルトに付
着乃至固着して、正規のリリース(放出又は解放)位置
で全量がベルトからリリースされないことがしばしば起
こる。このようにベルトからリリースされなかった運搬
物は、ベルトに固着し、ベルトの運搬容量を低下させた
り、リターン(運搬物を搭載する位置まで戻る途中)領
域で不規則にベルトから脱落して、運搬ベルトの周辺を
汚すので、ベルトの保守管理やベルトの周辺の清掃等の
対策を必要とし、運搬費用の増大を招く。
【0003】このような運搬ベルトにおける運搬物の付
着の問題は、従来から、運搬ベルトにおける基本的な問
題であり、特に、粘稠なビチューメンを多量に含み、運
搬ベルトの表面に非常に付着しやすいオイルサンドを運
搬するためのベルトについては、表面の非粘着性を図っ
たものが種々知られている。例えば、特開昭58−19
8547号公報には、シリコーン生ゴムを配合した天然
ゴム、SBR、NBR等を硫黄加硫した加硫ゴムを表面
層とする運搬ベルトが記載されている。また、特公平3
−14062号公報等には、NBRに高級脂肪酸エステ
ルを配合したゴム材料で表面層を形成することが記載さ
れている。
着の問題は、従来から、運搬ベルトにおける基本的な問
題であり、特に、粘稠なビチューメンを多量に含み、運
搬ベルトの表面に非常に付着しやすいオイルサンドを運
搬するためのベルトについては、表面の非粘着性を図っ
たものが種々知られている。例えば、特開昭58−19
8547号公報には、シリコーン生ゴムを配合した天然
ゴム、SBR、NBR等を硫黄加硫した加硫ゴムを表面
層とする運搬ベルトが記載されている。また、特公平3
−14062号公報等には、NBRに高級脂肪酸エステ
ルを配合したゴム材料で表面層を形成することが記載さ
れている。
【0004】しかし、このようなオイルサンド運搬用ベ
ルト以外の汎用の運搬ベルトについては、表面の非粘着
化は、従来、僅かな提案がなされているにすぎないが、
例えば、実開昭59−133508号公報には、表面に
熱可塑性エラストマーを貼着することによって、粘稠な
ケーキの付着を防止するようにした運搬ベルトが記載さ
れている。しかし、このように、ベルトの表面層のみに
非粘着性を付与した場合には、摩耗等によってベルトの
表面層が失われた時点でベルトの表面の非粘着性も失な
われてしまう。
ルト以外の汎用の運搬ベルトについては、表面の非粘着
化は、従来、僅かな提案がなされているにすぎないが、
例えば、実開昭59−133508号公報には、表面に
熱可塑性エラストマーを貼着することによって、粘稠な
ケーキの付着を防止するようにした運搬ベルトが記載さ
れている。しかし、このように、ベルトの表面層のみに
非粘着性を付与した場合には、摩耗等によってベルトの
表面層が失われた時点でベルトの表面の非粘着性も失な
われてしまう。
【0005】また、特開昭61−10174号公報に
は、原料ゴムにグリース状乃至オイル状のシリコーンを
配合し、これを加硫成形して、運搬ベルトとすることが
記載されている。
は、原料ゴムにグリース状乃至オイル状のシリコーンを
配合し、これを加硫成形して、運搬ベルトとすることが
記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の運搬
ベルトへの泥状物、粉粒状物、塊状物等が付着乃至固着
する問題を解決するためになされたものであって、その
ような泥状物、粉状物、塊状物等の付着防止性にすぐれ
る運搬ベルトを提供することを目的とする。
ベルトへの泥状物、粉粒状物、塊状物等が付着乃至固着
する問題を解決するためになされたものであって、その
ような泥状物、粉状物、塊状物等の付着防止性にすぐれ
る運搬ベルトを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による運搬ベルト
は、結晶化度が80%以上の高密度ポリエチレンワック
スとポリプロピレンワックスとから選ばれる少なくとも
1種のポリオレフィンワックスを含む加硫ゴムからなる
表面層を有することを特徴とする。
は、結晶化度が80%以上の高密度ポリエチレンワック
スとポリプロピレンワックスとから選ばれる少なくとも
1種のポリオレフィンワックスを含む加硫ゴムからなる
表面層を有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明による運搬ベルトは、結晶
化度が80%以上の高密度ポリエチレンワックスとポリ
プロピレンワックスとから選ばれる少なくとも1種のポ
リオレフィンワックスを含む加硫ゴムからなる表面層を
有し、ここに、結晶化度が80%以上の高密度ポリエチ
レンワックスは、低分子量ポリエチレン重合体であり、
ポリプロピレンワックスはプロピレンを主たる単量体成
分、通常、単量体成分の50モル%以上である低分子量
重合体である。
化度が80%以上の高密度ポリエチレンワックスとポリ
プロピレンワックスとから選ばれる少なくとも1種のポ
リオレフィンワックスを含む加硫ゴムからなる表面層を
有し、ここに、結晶化度が80%以上の高密度ポリエチ
レンワックスは、低分子量ポリエチレン重合体であり、
ポリプロピレンワックスはプロピレンを主たる単量体成
分、通常、単量体成分の50モル%以上である低分子量
重合体である。
【0009】本発明においては、これらポリオレフィン
ワックスは、いずれも、その融点が100℃以上である
ことが好ましく、特に、100〜150℃の範囲である
ことが好ましい。このようなポリオレフィンワックス
は、いずれも市販品として入手することができる。ポリ
オレフィンワックスの融点が100℃よりも低いとき
は、結晶化度が低かったり、低分子量分を多く含む等の
理由から、軟質の表面層を形成し、運搬物が埋め込まれ
るようにして付着するので、運搬物の付着防止効果がな
い。他方、ポリオレフィンワックスの軟化点が150℃
よりも高いときは、混練時や加硫時にワックスが溶融し
ないので、混練物中への分散が悪く、また、加硫時、表
面移行による表面層の形成が不十分となる。
ワックスは、いずれも、その融点が100℃以上である
ことが好ましく、特に、100〜150℃の範囲である
ことが好ましい。このようなポリオレフィンワックス
は、いずれも市販品として入手することができる。ポリ
オレフィンワックスの融点が100℃よりも低いとき
は、結晶化度が低かったり、低分子量分を多く含む等の
理由から、軟質の表面層を形成し、運搬物が埋め込まれ
るようにして付着するので、運搬物の付着防止効果がな
い。他方、ポリオレフィンワックスの軟化点が150℃
よりも高いときは、混練時や加硫時にワックスが溶融し
ないので、混練物中への分散が悪く、また、加硫時、表
面移行による表面層の形成が不十分となる。
【0010】本発明において、高密度ポリエチレンワッ
クスとは、好ましくは、上記のように、結晶化度が80
%以上であるほか、密度0.93g/cm3 以上、融点11
0℃以上であるポリエチレンワックスをいい、最も好ま
しくは、結晶化度85%以上、密度0.95g/cm3 以
上、融点120℃以上であるポリエチレンワックスをい
う。
クスとは、好ましくは、上記のように、結晶化度が80
%以上であるほか、密度0.93g/cm3 以上、融点11
0℃以上であるポリエチレンワックスをいい、最も好ま
しくは、結晶化度85%以上、密度0.95g/cm3 以
上、融点120℃以上であるポリエチレンワックスをい
う。
【0011】既によく知られているように、ポリエチレ
ンワックスの結晶化度は、広角X線回折によって得られ
る試料の回折プロフィールを解析することによって求め
ることができ、また、本発明において、種々のワックス
の融点は、示差走査熱量測定(DSC)にて求めたもの
である。
ンワックスの結晶化度は、広角X線回折によって得られ
る試料の回折プロフィールを解析することによって求め
ることができ、また、本発明において、種々のワックス
の融点は、示差走査熱量測定(DSC)にて求めたもの
である。
【0012】本発明による運搬ベルトは、マトリックス
ゴムに通常の配合剤、例えば、加硫剤、加硫助剤、老化
防止剤、補強剤、充填剤、可塑剤、プロセスオイル、粘
着付与剤等と共に、上記ワックスを配合し、このように
して得られたゴム配合物を常法に従って運搬ベルトに成
形するが、この際に、このポリオレフィンワックスがシ
ャープメルト性(固体−液体の変化が融点を中心とする
狭い温度範囲で起こり、ゴム状領域や半流動状態を示す
温度領域が極めて狭いか、又はこのような温度領域をも
たない性質をいう。)を有し、溶融物の粘度が低く、ま
た、マトリックスとの相溶性も低いので、加硫時に速や
かに表面に移行して、マトリックスゴムと共に硬質、低
極性で非粘着性の表面層を形成する。
ゴムに通常の配合剤、例えば、加硫剤、加硫助剤、老化
防止剤、補強剤、充填剤、可塑剤、プロセスオイル、粘
着付与剤等と共に、上記ワックスを配合し、このように
して得られたゴム配合物を常法に従って運搬ベルトに成
形するが、この際に、このポリオレフィンワックスがシ
ャープメルト性(固体−液体の変化が融点を中心とする
狭い温度範囲で起こり、ゴム状領域や半流動状態を示す
温度領域が極めて狭いか、又はこのような温度領域をも
たない性質をいう。)を有し、溶融物の粘度が低く、ま
た、マトリックスとの相溶性も低いので、加硫時に速や
かに表面に移行して、マトリックスゴムと共に硬質、低
極性で非粘着性の表面層を形成する。
【0013】しかしながら、上記ポリオレフィンワック
スは、加硫時の表面移行性が非常に高く、その運搬物の
表面への付着防止の効果は、初期にはすぐれているもの
の、時間の経過と共に、表面層の摩耗等によって急速に
失なわれやすく、また、表面層があばた状となりやすい
ので、本発明によれば、ゴム配合物に前記ポリオレフィ
ンワックスに加えて、結晶化度が80%未満のエチレン
を主たる単量体成分、通常、単量体成分の50モル%以
上である低密度ポリエチレンワックスを配合し、前記ポ
リオレフィンワックスと同様に、ゴム配合物の加硫時に
表面に移行させて、マトリックスゴム及び前記ポリオレ
フィンワックスと共に、硬質、低極性で非粘着性の加硫
ゴムからなる表面層を形成する。エチレン以外の単量体
成分を含む低分子量ポリエチレンワックスとしては、例
えば、エチレン−ブテン共重合体を挙げることができ
る。本発明によれば、このような低密度ポリエチレンワ
ックスを配合することによって、ゴム配合物の加硫に際
して、前記ポリオレフィンワックスの表面への高すぎる
移行性が抑制され、ポリオレフィンワックスによるベル
トの表面への運搬物の付着防止の効果が長期間にわたっ
て維持される。
スは、加硫時の表面移行性が非常に高く、その運搬物の
表面への付着防止の効果は、初期にはすぐれているもの
の、時間の経過と共に、表面層の摩耗等によって急速に
失なわれやすく、また、表面層があばた状となりやすい
ので、本発明によれば、ゴム配合物に前記ポリオレフィ
ンワックスに加えて、結晶化度が80%未満のエチレン
を主たる単量体成分、通常、単量体成分の50モル%以
上である低密度ポリエチレンワックスを配合し、前記ポ
リオレフィンワックスと同様に、ゴム配合物の加硫時に
表面に移行させて、マトリックスゴム及び前記ポリオレ
フィンワックスと共に、硬質、低極性で非粘着性の加硫
ゴムからなる表面層を形成する。エチレン以外の単量体
成分を含む低分子量ポリエチレンワックスとしては、例
えば、エチレン−ブテン共重合体を挙げることができ
る。本発明によれば、このような低密度ポリエチレンワ
ックスを配合することによって、ゴム配合物の加硫に際
して、前記ポリオレフィンワックスの表面への高すぎる
移行性が抑制され、ポリオレフィンワックスによるベル
トの表面への運搬物の付着防止の効果が長期間にわたっ
て維持される。
【0014】本発明においては、上記低密度ポリエチレ
ンワックスも、その融点が100〜150℃の範囲にあ
ることが好ましい。前述したポリオレフィンワックス
は、硬質の表面層を形成するために、100℃以上の融
点を有することが必要であるが、低密度ポリエチレンワ
ックスは、ポリオレフィンワックスとマトリックスゴム
との相溶性を高めることが目的であるので、表面層の硬
さを低下させない範囲であればよく、通常、0℃以上の
融点を有すればよい。
ンワックスも、その融点が100〜150℃の範囲にあ
ることが好ましい。前述したポリオレフィンワックス
は、硬質の表面層を形成するために、100℃以上の融
点を有することが必要であるが、低密度ポリエチレンワ
ックスは、ポリオレフィンワックスとマトリックスゴム
との相溶性を高めることが目的であるので、表面層の硬
さを低下させない範囲であればよく、通常、0℃以上の
融点を有すればよい。
【0015】本発明においては、低密度ポリエチレンワ
ックスとは、好ましくは、結晶化度80%未満、密度0.
98g/cm3 以下、融点120℃以下であるポリエチレ
ンワックスをいい、最も好ましくは、結晶化度80%未
満、密度0.95g/cm3 未満、融点118℃以下である
ポリエチレンワックスをいう。
ックスとは、好ましくは、結晶化度80%未満、密度0.
98g/cm3 以下、融点120℃以下であるポリエチレ
ンワックスをいい、最も好ましくは、結晶化度80%未
満、密度0.95g/cm3 未満、融点118℃以下である
ポリエチレンワックスをいう。
【0016】更に、本発明によれば、マトリックスゴム
として、特に、天然ゴム(NR)、エチレン・プロピレ
ンゴム(EPR)又はエチレン・プロピレン・ジエンゴ
ム(EPDM)を用いることによって、前記ポリオレフ
ィンワックスの表面への移行性が一層抑制される結果、
ポリオレフィンワックスによる表面の非粘着化の効果が
更に長期間にわたって維持される。これらのマトリック
スゴムは、前記低分子量ポリエチレンワックスとの相溶
性にもすぐれる利点がある。
として、特に、天然ゴム(NR)、エチレン・プロピレ
ンゴム(EPR)又はエチレン・プロピレン・ジエンゴ
ム(EPDM)を用いることによって、前記ポリオレフ
ィンワックスの表面への移行性が一層抑制される結果、
ポリオレフィンワックスによる表面の非粘着化の効果が
更に長期間にわたって維持される。これらのマトリック
スゴムは、前記低分子量ポリエチレンワックスとの相溶
性にもすぐれる利点がある。
【0017】本発明において、前記結晶化度が80%以
上の高密度ポリエチレンワックスとポリプロピレンワッ
クスとから選ばれる少なくとも1種のポリオレフィンワ
ックスは、マトリックスゴム100重量部に対して、通
常、0.5〜12重量部、好ましくは、2.5〜10重量部
の範囲で配合される。このポリオレフィンワックスの配
合量がマトリックスゴム100重量部に対して0.5重量
部よりも少ないときは、ベルトの表面を非粘着化するの
に効果がない。しかし、12重量部よりも多いときは、
所要の特性を有する加硫ゴムを得ることができない。
上の高密度ポリエチレンワックスとポリプロピレンワッ
クスとから選ばれる少なくとも1種のポリオレフィンワ
ックスは、マトリックスゴム100重量部に対して、通
常、0.5〜12重量部、好ましくは、2.5〜10重量部
の範囲で配合される。このポリオレフィンワックスの配
合量がマトリックスゴム100重量部に対して0.5重量
部よりも少ないときは、ベルトの表面を非粘着化するの
に効果がない。しかし、12重量部よりも多いときは、
所要の特性を有する加硫ゴムを得ることができない。
【0018】また、低密度ポリエチレンワックスも、マ
トリックスゴム100重量部に対して、通常、0.5〜1
2重量部、好ましくは、2.5〜10重量部の範囲で配合
される。低密度ポリエチレンワックスの配合量がマトリ
ックスゴム100重量部に対して0.5重量部よりも少な
いときは、ゴム配合物の加硫に際して、前記ポリオレフ
ィンワックスの表面への移行性を抑制する効果がない
が、12重量部よりも多いときは、所要の特性を有する
加硫ゴムを得ることができない。特に、本発明によれ
ば、前記高密度ポリエチレンワックスとポリプロピレン
ワックスとから選ばれる少なくとも1種のポリオレフィ
ンワックスと低密度ポリエチレンワックスとをほぼ等重
量比にて、且つ、マトリックスゴム100重量部に対し
て、5〜20重量部程度、配合することによって、最も
好ましい結果を得ることができる。
トリックスゴム100重量部に対して、通常、0.5〜1
2重量部、好ましくは、2.5〜10重量部の範囲で配合
される。低密度ポリエチレンワックスの配合量がマトリ
ックスゴム100重量部に対して0.5重量部よりも少な
いときは、ゴム配合物の加硫に際して、前記ポリオレフ
ィンワックスの表面への移行性を抑制する効果がない
が、12重量部よりも多いときは、所要の特性を有する
加硫ゴムを得ることができない。特に、本発明によれ
ば、前記高密度ポリエチレンワックスとポリプロピレン
ワックスとから選ばれる少なくとも1種のポリオレフィ
ンワックスと低密度ポリエチレンワックスとをほぼ等重
量比にて、且つ、マトリックスゴム100重量部に対し
て、5〜20重量部程度、配合することによって、最も
好ましい結果を得ることができる。
【0019】本発明によれば、従来より知られているゴ
ム配合剤をゴムに配合することができる。このような配
合剤としては、例えば、前述したような加硫剤、加硫助
剤、老化防止剤、補強剤、充填剤、可塑剤、プロセスオ
イル、粘着付与剤等を挙げることができるが、従来より
知られているワックス系の老化防止剤は、表面移行性を
有し、経時的に軟質の表面層を形成して、運搬物のベル
トへの付着原因をなすから、多量の配合は好ましくな
く、通常、ゴム100重量部に対して5重量部以下が好
ましい。
ム配合剤をゴムに配合することができる。このような配
合剤としては、例えば、前述したような加硫剤、加硫助
剤、老化防止剤、補強剤、充填剤、可塑剤、プロセスオ
イル、粘着付与剤等を挙げることができるが、従来より
知られているワックス系の老化防止剤は、表面移行性を
有し、経時的に軟質の表面層を形成して、運搬物のベル
トへの付着原因をなすから、多量の配合は好ましくな
く、通常、ゴム100重量部に対して5重量部以下が好
ましい。
【0020】例えば、従来よりワックス系老化防止剤と
して用いられているミクロクリスタリンワックスは、ベ
ルトの日光による亀裂を防止するために有用であり、ミ
クロクリスタリンワックスは、経時的にベルト内部から
表面に移行し、表面層を形成して、日光亀裂の原因とな
る光酸化反応からマトリックスゴムを保護する。しか
し、この表面層は軟質であって、上述したように、運搬
物のベルトへの付着原因をなす。
して用いられているミクロクリスタリンワックスは、ベ
ルトの日光による亀裂を防止するために有用であり、ミ
クロクリスタリンワックスは、経時的にベルト内部から
表面に移行し、表面層を形成して、日光亀裂の原因とな
る光酸化反応からマトリックスゴムを保護する。しか
し、この表面層は軟質であって、上述したように、運搬
物のベルトへの付着原因をなす。
【0021】
【発明の効果】以上のように、高密度ポリエチレンワッ
クス又はポリプロピレンワックスはシャープメルト性を
有し、天然ゴム、エチレン・プロピレンゴム等のマトリ
ックスゴムとの相溶性が低いので、本発明によれば、加
硫時に速やかに表面に移行し、マトリックスゴムと共
に、硬質で低極性の表面層を形成し、運搬物の付着を防
止する。
クス又はポリプロピレンワックスはシャープメルト性を
有し、天然ゴム、エチレン・プロピレンゴム等のマトリ
ックスゴムとの相溶性が低いので、本発明によれば、加
硫時に速やかに表面に移行し、マトリックスゴムと共
に、硬質で低極性の表面層を形成し、運搬物の付着を防
止する。
【0022】特に、本発明に従って、上記高密度ポリエ
チレンワックスやポリプロピレンワックスと共に、低密
度ポリエチレンワックスを用いるとき、この低密度ポリ
エチレンワックスは、上記高密度ポリエチレンワックス
やポリプロピレンワックスに比べて、マトリックスゴム
との相溶性が幾分よいので、上記高密度ポリエチレンワ
ックスやポリプロピレンワックスの表面移行性を抑制
し、かくして、高密度ポリエチレンワックスやポリプロ
ピレンワックスは低密度ポリエチレンワックスと共に徐
々に表面に移行して、表面層を形成し、従って、得られ
る運搬ベルトは、使用によって、表面層の摩耗を生じて
も、これを補償して、新たに硬質で低極性の表面層が形
成されるので、運搬物に対する低付着性を長期間にわた
って維持することができる。
チレンワックスやポリプロピレンワックスと共に、低密
度ポリエチレンワックスを用いるとき、この低密度ポリ
エチレンワックスは、上記高密度ポリエチレンワックス
やポリプロピレンワックスに比べて、マトリックスゴム
との相溶性が幾分よいので、上記高密度ポリエチレンワ
ックスやポリプロピレンワックスの表面移行性を抑制
し、かくして、高密度ポリエチレンワックスやポリプロ
ピレンワックスは低密度ポリエチレンワックスと共に徐
々に表面に移行して、表面層を形成し、従って、得られ
る運搬ベルトは、使用によって、表面層の摩耗を生じて
も、これを補償して、新たに硬質で低極性の表面層が形
成されるので、運搬物に対する低付着性を長期間にわた
って維持することができる。
【0023】このように、本発明によれば、マトリック
スゴムに高密度ポリエチレンワックスやポリプロピレン
ワックスを好ましくは低密度ポリエチレンワックスと共
に配合し、加硫して、硬質で低極性の表面層を形成し、
この表面層は、運搬物に対する低付着性を有するのみな
らず、耐光性にすぐれるので、従来、ベルトに耐光性を
与えるために配合されているミクロクリスタリンワック
ス等の耐光性老化防止剤の一部又は全部に代えることも
できる。
スゴムに高密度ポリエチレンワックスやポリプロピレン
ワックスを好ましくは低密度ポリエチレンワックスと共
に配合し、加硫して、硬質で低極性の表面層を形成し、
この表面層は、運搬物に対する低付着性を有するのみな
らず、耐光性にすぐれるので、従来、ベルトに耐光性を
与えるために配合されているミクロクリスタリンワック
ス等の耐光性老化防止剤の一部又は全部に代えることも
できる。
【0024】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。表1及び表2に示す固定した配合に表2及び表3に
示すワックス類を加え、混練して、ゴム配合物を調製し
た。A、B又はCの配合物を用いるときは、150℃で
20分間、D又はEの配合物を用いるときは、160℃
で30分間の加硫を行なって、15cm四方、厚さ2mmの
試験片を調製した。
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。表1及び表2に示す固定した配合に表2及び表3に
示すワックス類を加え、混練して、ゴム配合物を調製し
た。A、B又はCの配合物を用いるときは、150℃で
20分間、D又はEの配合物を用いるときは、160℃
で30分間の加硫を行なって、15cm四方、厚さ2mmの
試験片を調製した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】硫酸カルシウム二水和物(試薬特級)を運
搬ベルトにて運搬し、ベルトへの付着量は、特公平3−
14062号公報に記載されている方法に従って測定し
た。即ち、図1に示すように、エンドレスベルト1の数
箇所に切込みを入れて試験片2をベルトの表面に据え込
んで、試験用のベルトとする。このベルトを40m/分
で走行させながら、ベルトの上方のホッパー3から硫酸
カルシウム二水和物4を連続して35g/分の割合でベ
ルト上に落下させ、プレスロール5で硫酸カルシウム二
水和物をベルト表面に押圧する運転を30分間行なっ
た。この後、試験片への硫酸カルシウム二水和物の付着
量を測定した。
搬ベルトにて運搬し、ベルトへの付着量は、特公平3−
14062号公報に記載されている方法に従って測定し
た。即ち、図1に示すように、エンドレスベルト1の数
箇所に切込みを入れて試験片2をベルトの表面に据え込
んで、試験用のベルトとする。このベルトを40m/分
で走行させながら、ベルトの上方のホッパー3から硫酸
カルシウム二水和物4を連続して35g/分の割合でベ
ルト上に落下させ、プレスロール5で硫酸カルシウム二
水和物をベルト表面に押圧する運転を30分間行なっ
た。この後、試験片への硫酸カルシウム二水和物の付着
量を測定した。
【0028】上記試験片としては、製造(加硫)直後の
もの、これをベルトに取付けて、24時間運転した後、
その表面を綿布で拭いたもの、及び製造後、100日
間、屋外で日光に暴露したもの、3種類を用いた。ま
た、試験片への付着量は、比較例1に従って、配合物A
170重量部にミクロクリスタリンワックス(融点84
℃)10重量部を加え、混練した後、加硫してなる試験
片をその製造直後に用いた場合を100とし、相対値で
表わす。結果を表3及び表4に示す。
もの、これをベルトに取付けて、24時間運転した後、
その表面を綿布で拭いたもの、及び製造後、100日
間、屋外で日光に暴露したもの、3種類を用いた。ま
た、試験片への付着量は、比較例1に従って、配合物A
170重量部にミクロクリスタリンワックス(融点84
℃)10重量部を加え、混練した後、加硫してなる試験
片をその製造直後に用いた場合を100とし、相対値で
表わす。結果を表3及び表4に示す。
【0029】
【表3】
【0030】
【表4】
【0031】比較例1〜5及び実施例1〜5から、ゴム
種の相違にかかわらず、本発明のベルトによれば、オイ
ルサンドの付着が効果的に抑えられており、特に、マト
リックスゴムが天然ゴム(NR)又はエチレン・プロピ
レンゴム(EPR)の場合にオイルサンドの付着を抑制
する効果が大きい。比較例1、6及び7と実施例6及び
7は、用いるワックス種によるオイルサンドの付着防止
の差をみたものであって、低密度ポリエチレンワックス
を単独で配合したときは、ワックスのベルト表面層への
移行が少なく、日光による亀裂が生じた。
種の相違にかかわらず、本発明のベルトによれば、オイ
ルサンドの付着が効果的に抑えられており、特に、マト
リックスゴムが天然ゴム(NR)又はエチレン・プロピ
レンゴム(EPR)の場合にオイルサンドの付着を抑制
する効果が大きい。比較例1、6及び7と実施例6及び
7は、用いるワックス種によるオイルサンドの付着防止
の差をみたものであって、低密度ポリエチレンワックス
を単独で配合したときは、ワックスのベルト表面層への
移行が少なく、日光による亀裂が生じた。
【0032】他方、実施例1、8及び9を比較すれば明
らかなように、低密度ワックスが融点100℃以上であ
るとき、オイルサンドの付着防止の効果に耐久性があ
る。また、実施例1、10〜12を比較例8及び9と比
較すれば、マトリックスゴムが天然ゴムであるとき、特
に、ワックスを配合しなくとも、オイルサンドのベルト
への付着は少ないが、しかし、ベルトが耐光性に劣り、
表面に亀裂が生じる。
らかなように、低密度ワックスが融点100℃以上であ
るとき、オイルサンドの付着防止の効果に耐久性があ
る。また、実施例1、10〜12を比較例8及び9と比
較すれば、マトリックスゴムが天然ゴムであるとき、特
に、ワックスを配合しなくとも、オイルサンドのベルト
への付着は少ないが、しかし、ベルトが耐光性に劣り、
表面に亀裂が生じる。
【図1】は、ベルトへの運搬物の付着性を調べるための
装置を示す概略図である。
装置を示す概略図である。
1…エンドレスベルト、2…試験片、3…ホッパー、4
…オイルサンド、5…プレスロール。
…オイルサンド、5…プレスロール。
Claims (4)
- 【請求項1】結晶化度が80%以上の高密度ポリエチレ
ンワックスとポリプロピレンワックスとから選ばれる少
なくとも1種のポリオレフィンワックスを含む加硫ゴム
からなる表面層を有することを特徴とする運搬ベルト。 - 【請求項2】結晶化度が80%未満の低密度ポリエチレ
ンワックスを含む請求項1に記載の運搬ベルト。 - 【請求項3】ポリオレフィンワックス及び低密度ポリエ
チレンワックスがいずれも100℃以上の融点を有する
請求項1又は2に記載の運搬ベルト。 - 【請求項4】表面層を構成するマトリックスゴムが天然
ゴム、エチレン・プロピレンゴム又はエチレン・プロピ
レン・ジエンゴムである請求項1乃至3のいずれかに記
載の運搬ベルト。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22066695A JPH0958835A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 運搬ベルト |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22066695A JPH0958835A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 運搬ベルト |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0958835A true JPH0958835A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16754556
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22066695A Pending JPH0958835A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 運搬ベルト |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0958835A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1115289C (zh) * | 1999-08-02 | 2003-07-23 | 陆晔 | 电子元件送料带制法 |
| JP2005220229A (ja) * | 2004-02-05 | 2005-08-18 | Nhk Spring Co Ltd | オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物とその発泡体 |
| CN106743301A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-05-31 | 广西贵糖(集团)股份有限公司 | 制糖厂糖包的中转皮带机 |
| JP2021023889A (ja) * | 2019-08-06 | 2021-02-22 | 株式会社明光商会 | タイルカーペット解体装置、タイルカーペット解体システム、及びタイルカーペット解体方法 |
| JP2021024707A (ja) * | 2019-08-06 | 2021-02-22 | 株式会社明光商会 | コンベヤ、該コンベヤを備えるタイルカーペット解体システム、及びタイルカーペット解体方法 |
-
1995
- 1995-08-29 JP JP22066695A patent/JPH0958835A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1115289C (zh) * | 1999-08-02 | 2003-07-23 | 陆晔 | 电子元件送料带制法 |
| JP2005220229A (ja) * | 2004-02-05 | 2005-08-18 | Nhk Spring Co Ltd | オレフィン系熱可塑性エラストマー組成物とその発泡体 |
| CN106743301A (zh) * | 2016-12-29 | 2017-05-31 | 广西贵糖(集团)股份有限公司 | 制糖厂糖包的中转皮带机 |
| JP2021023889A (ja) * | 2019-08-06 | 2021-02-22 | 株式会社明光商会 | タイルカーペット解体装置、タイルカーペット解体システム、及びタイルカーペット解体方法 |
| JP2021024707A (ja) * | 2019-08-06 | 2021-02-22 | 株式会社明光商会 | コンベヤ、該コンベヤを備えるタイルカーペット解体システム、及びタイルカーペット解体方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US7521501B2 (en) | Thermoplastic vulcanizates and process to prepare them | |
| NL7905700A (nl) | Thermoplastische elastomere compositie en werkwijze ter bereiding daarvan. | |
| EP0005896B1 (en) | Thermoplastic elastomeric blend of monoolefin copolymer rubber | |
| CN104334585A (zh) | 用于制备再生橡胶粉的脱硫剂 | |
| US3354107A (en) | Tackifying cements for epm and epdm rubbers | |
| JPH0958835A (ja) | 運搬ベルト | |
| EP0712891A1 (en) | Thermoplastic elastomer powder, molding method of the same, and molded article comprising the same | |
| JP2008511689A (ja) | 熱可塑性加硫物およびこれらの調製方法 | |
| JP5239108B2 (ja) | ゴム組成物、および、それを用いたコンベヤベルト | |
| JP3355107B2 (ja) | 紙送り用ゴムローラ | |
| AU714474B2 (en) | Package for compounding rubber, compounded rubber and tire having tread thereof | |
| JP3727749B2 (ja) | 非付着性パイプコンベヤベルト | |
| JPH1036567A (ja) | 運搬ベルト | |
| JP2001525739A (ja) | 気相法で製造されたエラストマーを配合するためのミルによる混合方法 | |
| EP1791906B1 (en) | Thermoplastic vulcanizates and process to prepare them | |
| US20250179277A1 (en) | Pressed products made of a crosslinkable material, method for the production and further processing thereof to produce elastomer-based moulded bodies | |
| JPS614745A (ja) | ゴム組成物 | |
| EP0588065B1 (en) | Package for compounding rubber, compounded rubber and method of compounding rubber | |
| JP3260598B2 (ja) | 耐熱コンベヤベルト | |
| WO1997044391A1 (en) | Pellets of an isobutylene polymer elastomer | |
| JP2000169633A (ja) | 非密着化ゴム組成物 | |
| WO2000027915A1 (en) | Rubber composition | |
| JPS647617B2 (ja) | ||
| JPS59113043A (ja) | 輸送ベルト用材料 | |
| WO2002045930A2 (en) | Elastic article manufacture |