JPH0959076A - 軽量繊維強化セラミックス - Google Patents
軽量繊維強化セラミックスInfo
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- JPH0959076A JPH0959076A JP7214854A JP21485495A JPH0959076A JP H0959076 A JPH0959076 A JP H0959076A JP 7214854 A JP7214854 A JP 7214854A JP 21485495 A JP21485495 A JP 21485495A JP H0959076 A JPH0959076 A JP H0959076A
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- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B41/00—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
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- C04B41/00—After-treatment of mortars, concrete, artificial stone or ceramics; Treatment of natural stone
- C04B41/45—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements
- C04B41/50—Coating or impregnating, e.g. injection in masonry, partial coating of green or fired ceramics, organic coating compositions for adhering together two concrete elements with inorganic materials
- C04B41/5024—Silicates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
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- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/20—Resistance against chemical, physical or biological attack
- C04B2111/28—Fire resistance, i.e. materials resistant to accidental fires or high temperatures
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- Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐火性能が優れ、軽量化を達成した繊維強化
セラミックスを提供することを目的とする。 【解決手段】 (A)特定粒径の金属酸化物微粉末、
(B)特定の可溶性シロキサン重合体、(C)特定の3
官能性シラン化合物、(D)有機過酸化物、(E)特定
のラジカル重合可能な単量体、(F)ゼオライトを含有
するマトリックス組成物の液またはシート状物を無機繊
維の製品に含浸あるいは加熱浸透してなるプリプレグ
を、加熱加圧処理してなることを特徴とする。
セラミックスを提供することを目的とする。 【解決手段】 (A)特定粒径の金属酸化物微粉末、
(B)特定の可溶性シロキサン重合体、(C)特定の3
官能性シラン化合物、(D)有機過酸化物、(E)特定
のラジカル重合可能な単量体、(F)ゼオライトを含有
するマトリックス組成物の液またはシート状物を無機繊
維の製品に含浸あるいは加熱浸透してなるプリプレグ
を、加熱加圧処理してなることを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は軽量繊維強化セラ
ミックスに関し、詳しくは優れた熱遮蔽性を備え、さら
に従来の繊維強化プラスチックと同等の比重までに軽量
化することのできる軽量繊維強化セラミックスに関す
る。
ミックスに関し、詳しくは優れた熱遮蔽性を備え、さら
に従来の繊維強化プラスチックと同等の比重までに軽量
化することのできる軽量繊維強化セラミックスに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、航空機の内装材として、例えばア
ラミドハニカム(ノーメックス等)の表面に、有機系難
燃材として、フェノール樹脂をガラス繊維に含浸し、こ
れを硬化してなるシート、印刷を施したポリフッ化ビニ
ル製(テドラー等)のフィルムおよび印刷を施していな
い透明なポリフッ化ビニル製のフィルムをこの順に備え
てなる内装材が知られている。
ラミドハニカム(ノーメックス等)の表面に、有機系難
燃材として、フェノール樹脂をガラス繊維に含浸し、こ
れを硬化してなるシート、印刷を施したポリフッ化ビニ
ル製(テドラー等)のフィルムおよび印刷を施していな
い透明なポリフッ化ビニル製のフィルムをこの順に備え
てなる内装材が知られている。
【0003】このような材質のシートあるいはフィルム
が表面被覆材として使用されている理由は、これらが優
れた柔軟性を有すること、取り扱いが簡単であること等
の理由からである。
が表面被覆材として使用されている理由は、これらが優
れた柔軟性を有すること、取り扱いが簡単であること等
の理由からである。
【0004】しかしながら、このような有機系難燃材を
用いた内装材においては、火災が発生した場合に、煙や
有毒ガスを多量に発生するという問題点を有する。
用いた内装材においては、火災が発生した場合に、煙や
有毒ガスを多量に発生するという問題点を有する。
【0005】例えば、1994年4月に名古屋空港にお
いて発生した中華航空機の事故においては、墜落の衝撃
に加え、その後に発生した火災が死傷の大きな原因とな
ったと考えられる。従来の有機系難燃材や壁紙等で構成
されている内装材が多量の煙や有毒ガスを発生し、これ
により迅速な避難が不可能になるのである。
いて発生した中華航空機の事故においては、墜落の衝撃
に加え、その後に発生した火災が死傷の大きな原因とな
ったと考えられる。従来の有機系難燃材や壁紙等で構成
されている内装材が多量の煙や有毒ガスを発生し、これ
により迅速な避難が不可能になるのである。
【0006】近年では、航空機の内装材に対し、より高
度な耐火性能が要求されるようになっている。
度な耐火性能が要求されるようになっている。
【0007】例えば、アメリカ連邦航空局(FAA)の
客室内装材についての最新基準には、従来の最大熱放出
量等の基準に加えて発煙濃度(Ds)の基準が設けられ
ている。したがって、古くなった内装材(例えばサイド
パネル等)を改装する場合には、上記最新基準を満足す
る必要がある。このためには、全てを新品に変更するこ
とが考えられるがコスト面での問題が大きい。また、古
くなった内装材の表面被覆材の上に更に従来の有機素材
を被覆するといった方法によっては、このような要求を
満たすことが非常に困難になっている。さらに、安全性
の向上の要請から、今後も内装材には益々高度な耐火性
能が要求されることが予想される。
客室内装材についての最新基準には、従来の最大熱放出
量等の基準に加えて発煙濃度(Ds)の基準が設けられ
ている。したがって、古くなった内装材(例えばサイド
パネル等)を改装する場合には、上記最新基準を満足す
る必要がある。このためには、全てを新品に変更するこ
とが考えられるがコスト面での問題が大きい。また、古
くなった内装材の表面被覆材の上に更に従来の有機素材
を被覆するといった方法によっては、このような要求を
満たすことが非常に困難になっている。さらに、安全性
の向上の要請から、今後も内装材には益々高度な耐火性
能が要求されることが予想される。
【0008】このような耐火性能の向上に対する要請
は、航空機に限らず、その他の乗り物や建築物の内装材
に対しても同様に存在する。
は、航空機に限らず、その他の乗り物や建築物の内装材
に対しても同様に存在する。
【0009】これらの分野へ繊維強化セラミックスなど
を応用することも考えられていた。
を応用することも考えられていた。
【0010】通常の繊維強化セラミックスは、チタン、
インコネル、ハステロイといった耐熱性の高い金属より
は軽いけれど、有機系難燃材よりは高重量であるという
欠点を有している。
インコネル、ハステロイといった耐熱性の高い金属より
は軽いけれど、有機系難燃材よりは高重量であるという
欠点を有している。
【0011】航空機に限らず内装材や耐熱部材(航空機
エンジンについて言えばノズルやプラグといった機械、
器具あるいは装置)は耐熱(耐火)性能を保持しながら
重量はより一層軽いものが要求されている。
エンジンについて言えばノズルやプラグといった機械、
器具あるいは装置)は耐熱(耐火)性能を保持しながら
重量はより一層軽いものが要求されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、優
れた耐火性能、特に熱遮蔽性を備えた軽量な繊維強化セ
ラミックスを提供することにある。
れた耐火性能、特に熱遮蔽性を備えた軽量な繊維強化セ
ラミックスを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の請求項1に記載の発明は、以下の(A)成分、(B)
成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分、(F)成
分を含有するマトリックス組成物の液またはシート状物
を無機繊維の製品に含浸あるいは加熱浸透してなるプリ
プレグを、シート状に積層または成形し、温度120℃
〜250℃および圧力2〜10kg/cmの条件下に加
熱加圧処理してなることを特徴とする軽量繊維強化セラ
ミックスであり、 (A)成分;平均粒径が最大で1μmの金属酸化物の微
粉末、 (B)成分;二重鎖構造を有する可溶性シロキサン重合
体、 (C)成分;エチレン性不飽和二重結合を少なくとも1
個分子中に有する3官能性シラン化合物、 (D)成分;有機過酸化物、 (E)成分;エチレン性不飽和二重結合を少なくとも2
個分子中に有するラジカル重合可能な単量体、 (F)成分;ゼオライト 請求項2に記載の発明は、前記マトリックス組成物中の
前記(A)成分の配合量が50〜250重量部、(B)
成分の配合量が80〜170重量部、(C)成分の配合
量が25〜125重量部、(D)成分の配合量が1〜4
重量部、(E)成分の配合量25〜125重量部および
(F)成分の配合量が250〜450重量部である前記
請求項1に記載の軽量繊維強化セラミックスであり、請
求項3に記載の発明は、前記無機繊維が、ガラス繊維、
アルミナ繊維、シリカ繊維、チラノ繊維、ならびにアル
ミナおよび/またはシリカを主成分とする各種繊維より
なる群から選択される少なくとも一種である前記請求項
1および前記請求項2のいずれかに記載の軽量繊維強化
セラミックスであり、請求項4に記載の発明は、前記無
機繊維の製品がトウ引き揃え物および編織物のいずれか
である前記請求項1〜3のいずれかに記載の軽量繊維強
化セラミックスである。
の請求項1に記載の発明は、以下の(A)成分、(B)
成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分、(F)成
分を含有するマトリックス組成物の液またはシート状物
を無機繊維の製品に含浸あるいは加熱浸透してなるプリ
プレグを、シート状に積層または成形し、温度120℃
〜250℃および圧力2〜10kg/cmの条件下に加
熱加圧処理してなることを特徴とする軽量繊維強化セラ
ミックスであり、 (A)成分;平均粒径が最大で1μmの金属酸化物の微
粉末、 (B)成分;二重鎖構造を有する可溶性シロキサン重合
体、 (C)成分;エチレン性不飽和二重結合を少なくとも1
個分子中に有する3官能性シラン化合物、 (D)成分;有機過酸化物、 (E)成分;エチレン性不飽和二重結合を少なくとも2
個分子中に有するラジカル重合可能な単量体、 (F)成分;ゼオライト 請求項2に記載の発明は、前記マトリックス組成物中の
前記(A)成分の配合量が50〜250重量部、(B)
成分の配合量が80〜170重量部、(C)成分の配合
量が25〜125重量部、(D)成分の配合量が1〜4
重量部、(E)成分の配合量25〜125重量部および
(F)成分の配合量が250〜450重量部である前記
請求項1に記載の軽量繊維強化セラミックスであり、請
求項3に記載の発明は、前記無機繊維が、ガラス繊維、
アルミナ繊維、シリカ繊維、チラノ繊維、ならびにアル
ミナおよび/またはシリカを主成分とする各種繊維より
なる群から選択される少なくとも一種である前記請求項
1および前記請求項2のいずれかに記載の軽量繊維強化
セラミックスであり、請求項4に記載の発明は、前記無
機繊維の製品がトウ引き揃え物および編織物のいずれか
である前記請求項1〜3のいずれかに記載の軽量繊維強
化セラミックスである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明について詳細に説
明する。
明する。
【0015】この発明における軽量繊維強化セラミック
スの製造に使用されるマトリックス組成物は、以下の
(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、
(E)成分および(F)成分を含有する。
スの製造に使用されるマトリックス組成物は、以下の
(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、
(E)成分および(F)成分を含有する。
【0016】(A)成分;平均粒径最大で1μmの金属
酸化物の微粉末、 (B)成分;二重鎖構造を有する可溶性シロキサン重合
体、 (C)成分;エチレン性不飽和二重結合を少なくとも1
個分子中に有する3官能性シラン化合物、 (D)成分;有機過酸化物、 (E)成分;エチレン性不飽和二重結合を少なくとも2
個分子中に有するラジカル重合可能な単量体、 (F)成分;ゼオライト。
酸化物の微粉末、 (B)成分;二重鎖構造を有する可溶性シロキサン重合
体、 (C)成分;エチレン性不飽和二重結合を少なくとも1
個分子中に有する3官能性シラン化合物、 (D)成分;有機過酸化物、 (E)成分;エチレン性不飽和二重結合を少なくとも2
個分子中に有するラジカル重合可能な単量体、 (F)成分;ゼオライト。
【0017】前記(A)成分である金属酸化物として、
たとえばシリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化リチウ
ム、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化カルシウム、酸化マグネ
シウム、三酸化ホウ素、ジルコニア、部分安定化ジルコ
ニア、五酸化バナジウム、酸化バリウム、イットリアお
よびフェライトなどの単一酸化物、ならびに、ムライ
ト、ステアタイト、フォルステライト、コージュエライ
ト、チタン酸アルミニウム、チタン酸バリウム、チタン
酸ストロンチウム、チタン酸カリウムおよびチタン酸ジ
ルコン酸鉛などの複合酸化物を挙げることができる。こ
れらは、その一種を単独で使用することもできるし、ま
たその二種以上を併用することもできる。
たとえばシリカ、アルミナ、酸化チタン、酸化リチウ
ム、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化カルシウム、酸化マグネ
シウム、三酸化ホウ素、ジルコニア、部分安定化ジルコ
ニア、五酸化バナジウム、酸化バリウム、イットリアお
よびフェライトなどの単一酸化物、ならびに、ムライ
ト、ステアタイト、フォルステライト、コージュエライ
ト、チタン酸アルミニウム、チタン酸バリウム、チタン
酸ストロンチウム、チタン酸カリウムおよびチタン酸ジ
ルコン酸鉛などの複合酸化物を挙げることができる。こ
れらは、その一種を単独で使用することもできるし、ま
たその二種以上を併用することもできる。
【0018】これら金属酸化物の中でも好ましいのは、
アルミナ、シリカおよび酸化チタン等であり、さらに好
ましいのはアルミナである。
アルミナ、シリカおよび酸化チタン等であり、さらに好
ましいのはアルミナである。
【0019】この発明に使用する金属酸化物は、その平
均粒径が最大で1μm、好ましくは最大で0.5μmで
ある。このような微細な粒径を有する金属酸化物の微粉
末は、主に(C)成分、(D)成分および(E)成分に
より形成される三次元網目構造中に(B)成分によって
稠密に接合された状態で包含される。それ故に、前記平
均粒径を有する金属酸化物を使用すると、破壊靭性等の
特性に優れた軽量繊維強化セラミックスが得られる。一
方、平均粒径が1μmを超える金属酸化物を使用する
と、良好な強度を有する軽量繊維強化セラミックスを得
ることができない。
均粒径が最大で1μm、好ましくは最大で0.5μmで
ある。このような微細な粒径を有する金属酸化物の微粉
末は、主に(C)成分、(D)成分および(E)成分に
より形成される三次元網目構造中に(B)成分によって
稠密に接合された状態で包含される。それ故に、前記平
均粒径を有する金属酸化物を使用すると、破壊靭性等の
特性に優れた軽量繊維強化セラミックスが得られる。一
方、平均粒径が1μmを超える金属酸化物を使用する
と、良好な強度を有する軽量繊維強化セラミックスを得
ることができない。
【0020】大気中に曝されていた金属酸化物の微粉末
は、少なくともその表面の一部に水酸基が存在するの
で、後述する接合効果に有効に機能する。これに対し、
金属の窒化物、金属の炭化物などの微粉末は、その表面
の一部に水酸基を十分に有していないので、この発明の
軽量繊維強化セラミックスの製造には使用することがで
きない。
は、少なくともその表面の一部に水酸基が存在するの
で、後述する接合効果に有効に機能する。これに対し、
金属の窒化物、金属の炭化物などの微粉末は、その表面
の一部に水酸基を十分に有していないので、この発明の
軽量繊維強化セラミックスの製造には使用することがで
きない。
【0021】(B)成分である二重鎖構造を有する可溶
性シロキサン重合体は、ホモポリマーであってもコポリ
マーであっても良い。この(B)成分は、前記金属酸化
物のバインダーとして作用する。
性シロキサン重合体は、ホモポリマーであってもコポリ
マーであっても良い。この(B)成分は、前記金属酸化
物のバインダーとして作用する。
【0022】一般に二重鎖構造を有する所謂ラダー型の
有機高分子は、線状の有機高分子に比べて耐熱性に優
れ、剛直で熱収縮が小さいとされている。しかしなが
ら、有機高分子は、たとえラダー型であっても、500
℃以上の加熱時には熱分解し、あるいは収縮し、しかも
大量のガスを発生するから、この発明の軽量繊維強化セ
ラミックスの製造には好ましくない。
有機高分子は、線状の有機高分子に比べて耐熱性に優
れ、剛直で熱収縮が小さいとされている。しかしなが
ら、有機高分子は、たとえラダー型であっても、500
℃以上の加熱時には熱分解し、あるいは収縮し、しかも
大量のガスを発生するから、この発明の軽量繊維強化セ
ラミックスの製造には好ましくない。
【0023】この発明者らは、金属酸化物の微粉末のバ
インダーについて種々検討した結果、二重鎖構造を有す
るシロキサンホモポリマーあるいはシロキサンコポリマ
ーは、二次転移点(ガラス転移点)が高く、金属酸化物
に対する良好な接合効果を有し、しかも熱分解後にはそ
の大部分がセラミック組成に転換するので、この発明に
用いる金属酸化物微粒子のバインダーとして最適である
ことを認めた。なお、この発明における二重鎖構造を有
する可溶性シロキサン重合体はオリゴマーと称されるも
のを含む。
インダーについて種々検討した結果、二重鎖構造を有す
るシロキサンホモポリマーあるいはシロキサンコポリマ
ーは、二次転移点(ガラス転移点)が高く、金属酸化物
に対する良好な接合効果を有し、しかも熱分解後にはそ
の大部分がセラミック組成に転換するので、この発明に
用いる金属酸化物微粒子のバインダーとして最適である
ことを認めた。なお、この発明における二重鎖構造を有
する可溶性シロキサン重合体はオリゴマーと称されるも
のを含む。
【0024】二重鎖構造を有するシロキサン重合体を調
製するための原料としては、化学式R’Si(OR)3
(式中、Rはメチル基、エチル基などのアルキル基、
R’はアルキル基、フェニル基、ビニル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基、メタクリロイル基などの脂
肪族、脂環族または芳香族の置換基を表す。)で示され
るトリアルコキシシランが挙げられる。
製するための原料としては、化学式R’Si(OR)3
(式中、Rはメチル基、エチル基などのアルキル基、
R’はアルキル基、フェニル基、ビニル基、シクロペン
チル基、シクロヘキシル基、メタクリロイル基などの脂
肪族、脂環族または芳香族の置換基を表す。)で示され
るトリアルコキシシランが挙げられる。
【0025】このトリアルコキシシランとして、メチル
トリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、プロ
ピルトリメトキシシラン、メチルトリイソプロポキシシ
ラン、メチルトリブトキシシラン、オクチルトリエトキ
シシラン、ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリエ
トキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシランなどを挙げることができる。
トリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、プロ
ピルトリメトキシシラン、メチルトリイソプロポキシシ
ラン、メチルトリブトキシシラン、オクチルトリエトキ
シシラン、ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリエ
トキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシランなどを挙げることができる。
【0026】(B)成分である二重鎖構造を有する可溶
性シロキサン重合体は、たとえばJ.F.Brown et at., J.
Polymer Sci., Part C No.1 p.83 (1963)に記載されて
いる公知の方法により、一種または二種以上のトリアル
コキシシランを酸触媒を用いて加水分解し、縮合するこ
とにより調製することができる。これらはポリシルセス
キオキサンとも呼ばれ、一般的には以下の化学式で示さ
れる。
性シロキサン重合体は、たとえばJ.F.Brown et at., J.
Polymer Sci., Part C No.1 p.83 (1963)に記載されて
いる公知の方法により、一種または二種以上のトリアル
コキシシランを酸触媒を用いて加水分解し、縮合するこ
とにより調製することができる。これらはポリシルセス
キオキサンとも呼ばれ、一般的には以下の化学式で示さ
れる。
【0027】
【化1】
【0028】ただし、R1 は水素原子または前記化学式
R’Si(OR)3 中のRを表し、R2 およびR3 は前
記化学式R’Si(OR)3 中のR’を表す。
R’Si(OR)3 中のRを表し、R2 およびR3 は前
記化学式R’Si(OR)3 中のR’を表す。
【0029】ポリシルセスキオキサンとしては、たとえ
ば、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリフェニルシル
セスキオキサン、ポリビニルメチルシルセスキオキサ
ン、ポリフェニルメチルシルセスキオキサン、ポリフェ
ニルプロピルシルセスキオキサン、ポリメチル−n−ヘ
キシルシルセスキオキサン、ポリフェニルメタクリロキ
シプロピルシルセスキオキサンなどを挙げることができ
る。
ば、ポリメチルシルセスキオキサン、ポリフェニルシル
セスキオキサン、ポリビニルメチルシルセスキオキサ
ン、ポリフェニルメチルシルセスキオキサン、ポリフェ
ニルプロピルシルセスキオキサン、ポリメチル−n−ヘ
キシルシルセスキオキサン、ポリフェニルメタクリロキ
シプロピルシルセスキオキサンなどを挙げることができ
る。
【0030】これらの中でも好ましいのは、ポリフェニ
ルシルセスキオキサン、ポリフェニルメチルシルセスキ
オキサン、ポリフェニルエチルシルセスキオキサンであ
る。共重合体である場合、フェニル基とメチル基または
エチル基とのモル比(フェニル基/メチル基またはエチ
ル基)が2/1〜1/2であるのが好ましい。これら
は、加熱時の熱収縮率が小さく、しかも製造が容易であ
るからである。
ルシルセスキオキサン、ポリフェニルメチルシルセスキ
オキサン、ポリフェニルエチルシルセスキオキサンであ
る。共重合体である場合、フェニル基とメチル基または
エチル基とのモル比(フェニル基/メチル基またはエチ
ル基)が2/1〜1/2であるのが好ましい。これら
は、加熱時の熱収縮率が小さく、しかも製造が容易であ
るからである。
【0031】バインダーとして好ましい前記シロキサン
重合体の分子量は特に限定されるものではないが、通常
1,000〜10,000、特に1,500〜5,00
0であるのが好ましい。
重合体の分子量は特に限定されるものではないが、通常
1,000〜10,000、特に1,500〜5,00
0であるのが好ましい。
【0032】たとえばポリフェニルシルセスキオキサン
は、溶媒に可溶性であり、その溶液から強靭なフィルム
を形成することができ、またガラス転移点Tgが300
〜400℃と高く、そのために硬化時の熱変形を最小限
に抑制することができる。
は、溶媒に可溶性であり、その溶液から強靭なフィルム
を形成することができ、またガラス転移点Tgが300
〜400℃と高く、そのために硬化時の熱変形を最小限
に抑制することができる。
【0033】このシロキサン重合体は、900℃に加熱
しても主鎖の切断が起こらず、高収率でたとえば非晶質
のシリコーンオキシカーバイド(Si−C−O)のよう
なセラミック構造に転換する。これに対し、有機高分子
をバインダーに用いる場合、常圧での焼成過程で有機高
分子が熱分解し、金属酸化物同士の接合力が失われ、亀
裂を発生させる。
しても主鎖の切断が起こらず、高収率でたとえば非晶質
のシリコーンオキシカーバイド(Si−C−O)のよう
なセラミック構造に転換する。これに対し、有機高分子
をバインダーに用いる場合、常圧での焼成過程で有機高
分子が熱分解し、金属酸化物同士の接合力が失われ、亀
裂を発生させる。
【0034】上記説明から明らかなように、この発明に
おける二重鎖構造を有する可溶性シロキサン重合体は、
バインダーとして使用すると、高温まで加熱しても収縮
が小さく、また、それ自体がセラミック化するので、耐
熱保護シートの収縮が小さくなる。したがって、この二
重鎖構造を有する可溶性シロキサン重合体は、特に常圧
下かつ非拘束条件下での焼成操作に有利である。ここ
で、常圧とは特に意図的に加圧または減圧の操作を加え
ない場合を含む。
おける二重鎖構造を有する可溶性シロキサン重合体は、
バインダーとして使用すると、高温まで加熱しても収縮
が小さく、また、それ自体がセラミック化するので、耐
熱保護シートの収縮が小さくなる。したがって、この二
重鎖構造を有する可溶性シロキサン重合体は、特に常圧
下かつ非拘束条件下での焼成操作に有利である。ここ
で、常圧とは特に意図的に加圧または減圧の操作を加え
ない場合を含む。
【0035】この発明において、前記二重鎖構造を有す
る可溶性シロキサン重合体のなかで特に有利であるの
は、分子末端にシラノール基またはアルコキシ基を有す
るものである。分子末端にシラノール基またはアルコキ
シ基を有する可溶性シロキサン重合体は、表面の少なく
とも一部に水酸基を有する(A)成分すなわち金属酸化
物の微粒子と可溶性シロキサン重合体と、相互に親和性
を有し、容易に相互分散する。また、加熱加圧処理時に
は反応して相互に結合し、焼成時には一体となってセラ
ミック化する。
る可溶性シロキサン重合体のなかで特に有利であるの
は、分子末端にシラノール基またはアルコキシ基を有す
るものである。分子末端にシラノール基またはアルコキ
シ基を有する可溶性シロキサン重合体は、表面の少なく
とも一部に水酸基を有する(A)成分すなわち金属酸化
物の微粒子と可溶性シロキサン重合体と、相互に親和性
を有し、容易に相互分散する。また、加熱加圧処理時に
は反応して相互に結合し、焼成時には一体となってセラ
ミック化する。
【0036】この発明では、(A)成分および(B)成
分ならびに有機物である(E)成分との相互の親和性を
高め、マトリックス中に強固な網目構造の生成を容易な
らしめると共にマトリックス物質と無機繊維との間の接
合性を高める作用ならびに効果を達成するためには、公
知のシランカップリング剤のいずれをも任意に使用する
ことができるというわけではない。
分ならびに有機物である(E)成分との相互の親和性を
高め、マトリックス中に強固な網目構造の生成を容易な
らしめると共にマトリックス物質と無機繊維との間の接
合性を高める作用ならびに効果を達成するためには、公
知のシランカップリング剤のいずれをも任意に使用する
ことができるというわけではない。
【0037】この発明では、(C)成分としてエチレン
性不飽和二重結合を少なくとも1個分子中に有する3官
能性シラン化合物が使用される。この(C)成分は
(B)成分である二重鎖構造を有する可溶性シロキサン
重合体の分子末端および金属酸化物の微粒子と容易に結
合する。これらの結合は、加熱時に水酸基の脱水縮合に
より生成する。また、この(C)成分である3官能性シ
ラン化合物は、無機繊維の表面水酸基とも容易に反応す
るので、マトリックス組成物と無機繊維との接合性を高
めることができる。したがって、この点では、窒化物系
の無機繊維や炭化物系の無機繊維よりも、酸化物系の無
機繊維が好ましい。さらにこの(C)成分に含まれるエ
チレン性不飽和二重結合は(D)成分であるラジカル触
媒と反応して網目構造に組み込まれる。
性不飽和二重結合を少なくとも1個分子中に有する3官
能性シラン化合物が使用される。この(C)成分は
(B)成分である二重鎖構造を有する可溶性シロキサン
重合体の分子末端および金属酸化物の微粒子と容易に結
合する。これらの結合は、加熱時に水酸基の脱水縮合に
より生成する。また、この(C)成分である3官能性シ
ラン化合物は、無機繊維の表面水酸基とも容易に反応す
るので、マトリックス組成物と無機繊維との接合性を高
めることができる。したがって、この点では、窒化物系
の無機繊維や炭化物系の無機繊維よりも、酸化物系の無
機繊維が好ましい。さらにこの(C)成分に含まれるエ
チレン性不飽和二重結合は(D)成分であるラジカル触
媒と反応して網目構造に組み込まれる。
【0038】このエチレン性不飽和二重結合を少なくと
も1個分子中に有する3官能性シラン化合物として、ビ
ニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタク
リロキシプロピルトリエトキシシランなどを挙げること
ができる。これらの中でも、γ−メタクリロキシアルキ
ルトリアルコキシシランが好ましく、特にγ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルトリエトキシシランが好ましい。
も1個分子中に有する3官能性シラン化合物として、ビ
ニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルト
リメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタク
リロキシプロピルトリエトキシシランなどを挙げること
ができる。これらの中でも、γ−メタクリロキシアルキ
ルトリアルコキシシランが好ましく、特にγ−メタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルトリエトキシシランが好ましい。
【0039】硬化体に網目構造を形成するには、架橋剤
が必要である。この発明においては(D)成分である有
機過酸化物が架橋剤として有効である。
が必要である。この発明においては(D)成分である有
機過酸化物が架橋剤として有効である。
【0040】この発明において、有機過酸化物が有効に
作用するためには、硬化前の作業中に分解してラジカル
を発生させるものは好ましくなく、したがって、10時
間の半減期を得るための温度が110℃以上である有機
過酸化物が好ましい。
作用するためには、硬化前の作業中に分解してラジカル
を発生させるものは好ましくなく、したがって、10時
間の半減期を得るための温度が110℃以上である有機
過酸化物が好ましい。
【0041】このような有機過酸化物としては、ジクミ
ルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、
ジ−t−ブチルパーオキサイド、α,α−ビス(t−ブ
チルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、ジ−t−ブチ
ルパーオキシジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−
3、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン、2,2−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)ブタン、2,2−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)オクタンなどを挙げることができる。
ルパーオキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、
ジ−t−ブチルパーオキサイド、α,α−ビス(t−ブ
チルパーオキシイソプロピル)ベンゼン、ジ−t−ブチ
ルパーオキシジイソプロピルベンゼン、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキシン−
3、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,
5−トリメチルシクロヘキサン、2,2−ビス(t−ブ
チルパーオキシ)ブタン、2,2−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)オクタンなどを挙げることができる。
【0042】この発明におけるマトリックス組成物は、
(D)成分として架橋剤である前記有機過酸化物に加え
て、(E)成分としてエチレン性不飽和二重結合を少な
くとも2個、好ましくは3個有するラジカル重合可能な
単量体を含有する。この(E)成分は、共架橋剤とし
て、硬化により、更に強固な三次元網目構造の形成に寄
与する。この(E)成分を含有するマトリックス組成物
は、金属酸化物の微粒子を包含し、しかも加熱により変
形しない有効かつ十分な鎖長を有する網目構造に変化す
る。
(D)成分として架橋剤である前記有機過酸化物に加え
て、(E)成分としてエチレン性不飽和二重結合を少な
くとも2個、好ましくは3個有するラジカル重合可能な
単量体を含有する。この(E)成分は、共架橋剤とし
て、硬化により、更に強固な三次元網目構造の形成に寄
与する。この(E)成分を含有するマトリックス組成物
は、金属酸化物の微粒子を包含し、しかも加熱により変
形しない有効かつ十分な鎖長を有する網目構造に変化す
る。
【0043】前記(E)成分としては、エチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジイタコ
ネート、テトラメチレングリコールジイタコネート、エ
チレングリコールジクロトネート、エチレングリコール
ジマレエート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート
などを挙げることができる。なお、上記例示において、
(メタ)アクリレートなる表現は、アクリレートとメタ
クリレートとの両者を示すものである。
ールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコール
ジ(メタ)アクリレート、エチレングリコールジイタコ
ネート、テトラメチレングリコールジイタコネート、エ
チレングリコールジクロトネート、エチレングリコール
ジマレエート、トリメチロールプロパントリ(メタ)ア
クリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリ
レート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート
などを挙げることができる。なお、上記例示において、
(メタ)アクリレートなる表現は、アクリレートとメタ
クリレートとの両者を示すものである。
【0044】これらの中でも、ラジカル重合性に優れ、
有効な鎖長を与え、しかも後述するようなプリプレグに
優れたタック性を与えるという点で、多価アルコールの
ジ(メタ)アクリレートおよび/または多価アルコール
のトリ(メタ)アクリレートたとえばトリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレートが好ましい。
有効な鎖長を与え、しかも後述するようなプリプレグに
優れたタック性を与えるという点で、多価アルコールの
ジ(メタ)アクリレートおよび/または多価アルコール
のトリ(メタ)アクリレートたとえばトリメチロールプ
ロパントリ(メタ)アクリレートが好ましい。
【0045】前記(F)成分であるゼオライトとして
は、天然ゼオライトおよび合成ゼオライトが挙げられ、
天然ゼオライトよりも合成ゼオライトが好適である。
は、天然ゼオライトおよび合成ゼオライトが挙げられ、
天然ゼオライトよりも合成ゼオライトが好適である。
【0046】この発明においては、天然ゼオライトおよ
び合成ゼオライトのいずれを使用するにしても、好まし
いのは嵩比重が0.3〜0.7であるゼオライトが好ま
しい。嵩比重が前記範囲内にあるときには、(A)成分
〜(F)成分を含有するマトリックス組成物を用いて得
られる繊維強化セラミックスの軽量化および熱遮蔽性を
良く達成することができる一方、嵩比重が0.3未満に
なるとセラミックス組成物を無機繊維の製品に含浸する
のが困難になる場合がある。
び合成ゼオライトのいずれを使用するにしても、好まし
いのは嵩比重が0.3〜0.7であるゼオライトが好ま
しい。嵩比重が前記範囲内にあるときには、(A)成分
〜(F)成分を含有するマトリックス組成物を用いて得
られる繊維強化セラミックスの軽量化および熱遮蔽性を
良く達成することができる一方、嵩比重が0.3未満に
なるとセラミックス組成物を無機繊維の製品に含浸する
のが困難になる場合がある。
【0047】この発明においては、自重の少なくとも2
0%、好ましくは20〜30%の水を吸着するゼオライ
トが好ましい。20%以上の水を吸着するゼオライト
は、ゼオライトから水を脱着する際に水の蒸発熱および
ゼオライト脱着時の吸熱量として210cal以上の熱
を吸収する。したがって、火災時には、このようなゼオ
ライトを含有する軽量繊維強化セラミックスは大量の熱
を吸収して熱伝導を遅らせるという優れた熱遮蔽効果を
奏することができる。
0%、好ましくは20〜30%の水を吸着するゼオライ
トが好ましい。20%以上の水を吸着するゼオライト
は、ゼオライトから水を脱着する際に水の蒸発熱および
ゼオライト脱着時の吸熱量として210cal以上の熱
を吸収する。したがって、火災時には、このようなゼオ
ライトを含有する軽量繊維強化セラミックスは大量の熱
を吸収して熱伝導を遅らせるという優れた熱遮蔽効果を
奏することができる。
【0048】これらの中でも、吸熱反応性がよく、しか
も比重が小さいという点で、合成ゼオライト(たとえば
アルミノけい酸塩)などのゼオライトが好ましい。
も比重が小さいという点で、合成ゼオライト(たとえば
アルミノけい酸塩)などのゼオライトが好ましい。
【0049】前記合成ゼオライトは、たとえば以下の組
成式で表される。
成式で表される。
【0050】MX/n ・〔(AlO2 )X ・(SiO2 )
Y 〕・ZH2 O ただし、Mは原子価nの金属陽イオンであり、XとYと
の合計は単位格子当たりの四面体数であり、Zは水分子
のモル数を示す。
Y 〕・ZH2 O ただし、Mは原子価nの金属陽イオンであり、XとYと
の合計は単位格子当たりの四面体数であり、Zは水分子
のモル数を示す。
【0051】前記合成ゼオライト中の金属陽イオンとし
ては、K、Na等のアルカリ金属、Mg、Ca等のアル
カリ土類金属等が挙げられる。
ては、K、Na等のアルカリ金属、Mg、Ca等のアル
カリ土類金属等が挙げられる。
【0052】好ましい合成ゼオライトとしては、細孔径
が3〜9Å、好ましくは4〜7Åであり、平均粒径が1
〜4μmであり、内部の金属がK、Na、Mg、および
Caよりなる群から選択される少なくとも一種、好まし
くはCaである合成ゼオライトである。
が3〜9Å、好ましくは4〜7Åであり、平均粒径が1
〜4μmであり、内部の金属がK、Na、Mg、および
Caよりなる群から選択される少なくとも一種、好まし
くはCaである合成ゼオライトである。
【0053】前記合成ゼオライトとして、日本化学工業
株式会社製の、Kを陽イオンとするゼオスターKA−1
00P、ゼオスターKA−110P、ゼオスターKA−
110L、ゼオスターKA−112L、Naを陽イオン
とするゼオスターNA−100P、ゼオスターNA−1
10P、ゼオスターNA−110L、ゼオスターNA−
112L、ゼオスターNX−100P、ゼオスターNX
−110P、ゼオスターNM−100P、ゼオスターN
M−110L、ゼオスターNM−112L、ゼオスター
NM−110S、ゼオスターNM−112S、Mgを陽
イオンとするゼオスターGA−100P、Caを陽イオ
ンとするゼオスターCX−100P、ゼオスターCX−
110P等の市販品が挙げられる。
株式会社製の、Kを陽イオンとするゼオスターKA−1
00P、ゼオスターKA−110P、ゼオスターKA−
110L、ゼオスターKA−112L、Naを陽イオン
とするゼオスターNA−100P、ゼオスターNA−1
10P、ゼオスターNA−110L、ゼオスターNA−
112L、ゼオスターNX−100P、ゼオスターNX
−110P、ゼオスターNM−100P、ゼオスターN
M−110L、ゼオスターNM−112L、ゼオスター
NM−110S、ゼオスターNM−112S、Mgを陽
イオンとするゼオスターGA−100P、Caを陽イオ
ンとするゼオスターCX−100P、ゼオスターCX−
110P等の市販品が挙げられる。
【0054】上述したところのマトリックス組成物を構
成する各成分は、有機溶媒中に溶解または分散される。
成する各成分は、有機溶媒中に溶解または分散される。
【0055】溶剤は、各構成成分の種類とそれらの混合
割合によって適宜にその種類を選択してよい。この発明
に好適に使用される溶媒は、アルコール、芳香族炭化水
素、アルカン、ケトン、ニトリル、エステルおよびグリ
コールエステルなどから選択される。溶剤は、硬化前に
完全に除去されるのが好ましく、したがって、低沸点の
アセトンのような溶剤が好ましいが、必ずしもこれに限
定されるものではない。なお、溶媒はこれらの一種を単
独で使用することもできるし、またその二種以上を併用
することもできる。
割合によって適宜にその種類を選択してよい。この発明
に好適に使用される溶媒は、アルコール、芳香族炭化水
素、アルカン、ケトン、ニトリル、エステルおよびグリ
コールエステルなどから選択される。溶剤は、硬化前に
完全に除去されるのが好ましく、したがって、低沸点の
アセトンのような溶剤が好ましいが、必ずしもこれに限
定されるものではない。なお、溶媒はこれらの一種を単
独で使用することもできるし、またその二種以上を併用
することもできる。
【0056】この発明においては、前記(A)成分〜
(F)成分が、軽量繊維強化セラミックスに緻密な組織
を与えるように、できるだけ均一に、前記溶剤中に溶解
または分散していることが望ましい。そのためには、
(B)成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分およ
び(F)成分それぞれを撹拌しながら溶剤中に溶解し、
得られた溶液に(A)成分を添加し、各成分が均一に分
散するまで撹拌を継続する手法を採用しても良いが、ま
た、(A)成分〜(F)成分の全てを同時に溶剤に添加
し、十分に撹拌をする手法を採用してもこの発明の効果
を達成することができる。また、公知の界面活性剤のよ
うな分散安定化剤を微量添加しても良い。さらに、この
マトリックス組成物の性状を損なわない限り、公知の添
加剤を付加することを妨げない。
(F)成分が、軽量繊維強化セラミックスに緻密な組織
を与えるように、できるだけ均一に、前記溶剤中に溶解
または分散していることが望ましい。そのためには、
(B)成分、(C)成分、(D)成分、(E)成分およ
び(F)成分それぞれを撹拌しながら溶剤中に溶解し、
得られた溶液に(A)成分を添加し、各成分が均一に分
散するまで撹拌を継続する手法を採用しても良いが、ま
た、(A)成分〜(F)成分の全てを同時に溶剤に添加
し、十分に撹拌をする手法を採用してもこの発明の効果
を達成することができる。また、公知の界面活性剤のよ
うな分散安定化剤を微量添加しても良い。さらに、この
マトリックス組成物の性状を損なわない限り、公知の添
加剤を付加することを妨げない。
【0057】マトリックス組成物中の各成分の割合は、
各成分の種類とこれと複合してなる軽量繊維強化セラミ
ックスの性能に依存して適宜に選択される。多くの場
合、マトリックス組成物は、以下のような成分割合を有
する。
各成分の種類とこれと複合してなる軽量繊維強化セラミ
ックスの性能に依存して適宜に選択される。多くの場
合、マトリックス組成物は、以下のような成分割合を有
する。
【0058】すなわち、(A)成分の配合量が50〜2
50重量部、好ましくは50〜150重量部、(B)成
分の配合量が80〜170重量部、好ましくは100〜
150重量部、(C)成分の配合量が25〜125重量
部、好ましくは30〜80重量部、(D)成分の配合量
が1〜4重量部、好ましくは1.5〜3重量部、(E)
成分の配合量が25〜125重量部、好ましくは25〜
100重量部および(F)成分の配合量が250〜45
0重量部、好ましくは350〜450重量部である。
50重量部、好ましくは50〜150重量部、(B)成
分の配合量が80〜170重量部、好ましくは100〜
150重量部、(C)成分の配合量が25〜125重量
部、好ましくは30〜80重量部、(D)成分の配合量
が1〜4重量部、好ましくは1.5〜3重量部、(E)
成分の配合量が25〜125重量部、好ましくは25〜
100重量部および(F)成分の配合量が250〜45
0重量部、好ましくは350〜450重量部である。
【0059】プリプレグのタック性は、他の成分と相俟
って(E)成分の量により調整される。したがって、前
記(E)成分の役割は網目構造の形成に止まらず、この
発明の重要な効果であるタック性の形成に重要な役割を
果す。
って(E)成分の量により調整される。したがって、前
記(E)成分の役割は網目構造の形成に止まらず、この
発明の重要な効果であるタック性の形成に重要な役割を
果す。
【0060】この発明において使用されるマトリックス
組成物は、後述するように、溶剤を有するまま使用され
るし、また、溶剤を除去してシート状物にして使用され
ることもできる。
組成物は、後述するように、溶剤を有するまま使用され
るし、また、溶剤を除去してシート状物にして使用され
ることもできる。
【0061】この発明において使用されるプリプレグは
前記マトリックス組成物の液またはシート状物を、無機
繊維のトウまたはその製品に含浸あるいは加熱浸透する
ことにより製造される。
前記マトリックス組成物の液またはシート状物を、無機
繊維のトウまたはその製品に含浸あるいは加熱浸透する
ことにより製造される。
【0062】前記無機繊維としては、不活性雰囲気ある
いは空気などの酸化性雰囲気のいずれかにおいて、少な
くとも500℃以下、好ましくは1,000℃以下、さ
らに好ましくは1,200℃以下に加熱しても、実用に
耐える強度を保持するものが好ましい。このような条件
を満たすものとして、窒化物系の無機繊維、炭化物系の
無機繊維、酸化物系の無機繊維および炭素繊維を挙げる
ことができる。これらの無機繊維は、この発明で要求さ
れる十分な耐熱性と強化効果とを有する。
いは空気などの酸化性雰囲気のいずれかにおいて、少な
くとも500℃以下、好ましくは1,000℃以下、さ
らに好ましくは1,200℃以下に加熱しても、実用に
耐える強度を保持するものが好ましい。このような条件
を満たすものとして、窒化物系の無機繊維、炭化物系の
無機繊維、酸化物系の無機繊維および炭素繊維を挙げる
ことができる。これらの無機繊維は、この発明で要求さ
れる十分な耐熱性と強化効果とを有する。
【0063】好ましい無機繊維としては、ガラス繊維、
アルミナ繊維、シリカ繊維、チラノ繊維(Si−Ti−
C−O)、ならびにアルミナおよび/またはシリカを主
成分とする各種繊維よりなる酸化物系無機繊維を挙げる
ことができる。
アルミナ繊維、シリカ繊維、チラノ繊維(Si−Ti−
C−O)、ならびにアルミナおよび/またはシリカを主
成分とする各種繊維よりなる酸化物系無機繊維を挙げる
ことができる。
【0064】この発明において特に好ましいのは、Eガ
ラス繊維やSガラス繊維などのガラス繊維であり、特に
Eガラス繊維が好ましい。一般にガラス繊維は室温強度
が他の酸化物系無機繊維より高いので、一定の破壊靭性
を維持しつつも薄い軽量繊維強化セラミックスを得るこ
とができ、したがって、例えば内装材の曲面部等にも好
適に使用することができる。
ラス繊維やSガラス繊維などのガラス繊維であり、特に
Eガラス繊維が好ましい。一般にガラス繊維は室温強度
が他の酸化物系無機繊維より高いので、一定の破壊靭性
を維持しつつも薄い軽量繊維強化セラミックスを得るこ
とができ、したがって、例えば内装材の曲面部等にも好
適に使用することができる。
【0065】無機繊維は、市販品を使用する場合には、
付着しているサイジング剤を除去してから使用すること
が好ましい。無機繊維は、トウ引き揃え物として、ある
いは編物、織物の形態として使用される。
付着しているサイジング剤を除去してから使用すること
が好ましい。無機繊維は、トウ引き揃え物として、ある
いは編物、織物の形態として使用される。
【0066】この発明におけるプリプレグは、従来のエ
ポキシ樹脂プリプレグの製造に採用されている溶剤法
(別に湿式法とも称されている。)、ホットメルト法
(別に乾式法と称されている。)と類似の手法を用い
て、製造することができる。
ポキシ樹脂プリプレグの製造に採用されている溶剤法
(別に湿式法とも称されている。)、ホットメルト法
(別に乾式法と称されている。)と類似の手法を用い
て、製造することができる。
【0067】溶剤法に準じた方法では、マトリックス組
成物の液に、無機繊維のトウまたはその製品を浸漬し、
余分の液を絞り出した後に、熱風を吹き付けるか、ある
いは乾燥機中を通過させて溶剤を除去することにより、
プリプレグが得られる。
成物の液に、無機繊維のトウまたはその製品を浸漬し、
余分の液を絞り出した後に、熱風を吹き付けるか、ある
いは乾燥機中を通過させて溶剤を除去することにより、
プリプレグが得られる。
【0068】また、ホットメルト法では、マトリックス
組成物の液から所定の坪量を有するシート状物(この用
語は、概念としてフィルム状物を含む。)を形成し、無
機繊維のトウまたは無機繊維の製品の片面または両面に
前記シート状物を重ね合わせ、あるいは前記シート状物
と無機繊維のトウまたは無機繊維の製品とを交互に重ね
合わせ、これを通常120℃以下の温度に加熱すること
によりシート状物の粘度を低下させながら、無機繊維間
にマトリックス組成物を浸透させることにより、プリプ
レグが得られる。このようにして得られたプリプレグ
は、積層形成に十分なタック性とドレープ性と作業上十
分なアウトタイム性とを有している。
組成物の液から所定の坪量を有するシート状物(この用
語は、概念としてフィルム状物を含む。)を形成し、無
機繊維のトウまたは無機繊維の製品の片面または両面に
前記シート状物を重ね合わせ、あるいは前記シート状物
と無機繊維のトウまたは無機繊維の製品とを交互に重ね
合わせ、これを通常120℃以下の温度に加熱すること
によりシート状物の粘度を低下させながら、無機繊維間
にマトリックス組成物を浸透させることにより、プリプ
レグが得られる。このようにして得られたプリプレグ
は、積層形成に十分なタック性とドレープ性と作業上十
分なアウトタイム性とを有している。
【0069】このようにして製造されたプリプレグは、
公知の積層法あるいはフィラメントワインディング法な
どの方法によりシート状にされ、次いで加熱加圧処理す
なわち硬化処理が加えられる。この発明で特筆するべき
ことは、一段硬化で硬化反応が十分に完結するので、二
段硬化(予備硬化を含む。)や三段硬化(予備硬化と後
硬化とを含む。)を必要としないことである。もっと
も、場合によってはこれら予備硬化および後硬化を行っ
ても差し支えはない。
公知の積層法あるいはフィラメントワインディング法な
どの方法によりシート状にされ、次いで加熱加圧処理す
なわち硬化処理が加えられる。この発明で特筆するべき
ことは、一段硬化で硬化反応が十分に完結するので、二
段硬化(予備硬化を含む。)や三段硬化(予備硬化と後
硬化とを含む。)を必要としないことである。もっと
も、場合によってはこれら予備硬化および後硬化を行っ
ても差し支えはない。
【0070】前記加熱加圧処理の条件は、加熱温度が1
20〜250℃、好ましくは130〜180℃、圧力が
2〜10kg/cm2 、好ましくは3〜5kg/cm
2 、処理時間が10〜60分、好ましくは15〜30分
である。
20〜250℃、好ましくは130〜180℃、圧力が
2〜10kg/cm2 、好ましくは3〜5kg/cm
2 、処理時間が10〜60分、好ましくは15〜30分
である。
【0071】この加熱加圧処理は、真空バッグ後にオー
トクレーブ中で行われるかあるいはホットプレスを用い
て行われる。後者は、均一な厚さを有するシートを製造
することができるので有利である。
トクレーブ中で行われるかあるいはホットプレスを用い
て行われる。後者は、均一な厚さを有するシートを製造
することができるので有利である。
【0072】このようにして得られる軽量繊維強化セラ
ミックスは、これを利用して肉厚の大きな所謂厚物の各
種製品に加工することもでき、またこれを利用して肉厚
の小さな所謂薄物の各種製品に加工することもできる。
厚物の製品を製造する場合、この軽量繊維強化セラミッ
クスは、通常、その厚さが0.1〜5mmであり、好ま
しくは0.1〜3mmである。厚さが、前記範囲内であ
ると、内装材に充分な耐火性能を与えることができると
ともに、ある程度の柔軟性が確保され、さらに従来の繊
維強化プラスチックと同等の比重を保持するので従来の
繊維強化セラミックスよりも軽量である。
ミックスは、これを利用して肉厚の大きな所謂厚物の各
種製品に加工することもでき、またこれを利用して肉厚
の小さな所謂薄物の各種製品に加工することもできる。
厚物の製品を製造する場合、この軽量繊維強化セラミッ
クスは、通常、その厚さが0.1〜5mmであり、好ま
しくは0.1〜3mmである。厚さが、前記範囲内であ
ると、内装材に充分な耐火性能を与えることができると
ともに、ある程度の柔軟性が確保され、さらに従来の繊
維強化プラスチックと同等の比重を保持するので従来の
繊維強化セラミックスよりも軽量である。
【0073】これにより、前記軽量繊維強化セラミック
スは、乗り物および建物の内装材だけでなく、たとえば
航空機用エンジン内のノズルおよびプラグ、高温ガス原
子炉の配管等の耐熱部材全般に応用するができる。
スは、乗り物および建物の内装材だけでなく、たとえば
航空機用エンジン内のノズルおよびプラグ、高温ガス原
子炉の配管等の耐熱部材全般に応用するができる。
【0074】
【実施例】以下に、この発明の実施例を示してこの発明
をより具体的に説明する。なお、この発明は、以下の実
施例に限定されるものでないことは言うまでもない。
をより具体的に説明する。なお、この発明は、以下の実
施例に限定されるものでないことは言うまでもない。
【0075】(実施例1) 〈マトリックス組成物の調製〉セラミックボールを入れ
たボールミルに、アルミナ粉末(平均粒径;0.4μ
m)100重量部、合成ゼオライト(日本化学工業
(株);ゼオスターCA−100P、吸水量20%、嵩
比重0.4)400重量部、ポリフェニルメチルシルセ
スキオキサン(分子量2,300、フェニル/メチル比
=6/4)125重量部、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン40重量部、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート50重量部、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘキシン−3
2重量部およびアセトン250重量部を入れ、ボールミ
ルを1時間回転させることにより混合し、均一に溶解、
分散した液状のマトリックス組成物を得た。
たボールミルに、アルミナ粉末(平均粒径;0.4μ
m)100重量部、合成ゼオライト(日本化学工業
(株);ゼオスターCA−100P、吸水量20%、嵩
比重0.4)400重量部、ポリフェニルメチルシルセ
スキオキサン(分子量2,300、フェニル/メチル比
=6/4)125重量部、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン40重量部、トリメチロールプロパ
ントリメタクリレート50重量部、2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)−ヘキシン−3
2重量部およびアセトン250重量部を入れ、ボールミ
ルを1時間回転させることにより混合し、均一に溶解、
分散した液状のマトリックス組成物を得た。
【0076】〈試験片の調製〉前記マトリックス組成物
に、181スタイルのガラス繊維織物(KS1581;
カネボウガラス株式会社製)を浸漬した後に、スクイズ
ロールを用いて余分のマトリックスを取り除き、80℃
の温風循環乾燥機に5分間入れてアセトンを蒸発させ、
マトリックス組成物の含有率が50重量%である繊維強
化プリプレグを作製した。
に、181スタイルのガラス繊維織物(KS1581;
カネボウガラス株式会社製)を浸漬した後に、スクイズ
ロールを用いて余分のマトリックスを取り除き、80℃
の温風循環乾燥機に5分間入れてアセトンを蒸発させ、
マトリックス組成物の含有率が50重量%である繊維強
化プリプレグを作製した。
【0077】このプリプレグ1層を用いて、150℃、
15分間、3.5kg/cm2 の条件のホットプレス
で、厚さ0.32mmの軽量繊維強化セラミックスを製
造した。
15分間、3.5kg/cm2 の条件のホットプレス
で、厚さ0.32mmの軽量繊維強化セラミックスを製
造した。
【0078】なお、前記試験片の比重を、エタノールを
用いたアルキメデス法により測定したところ、1.95
であった。
用いたアルキメデス法により測定したところ、1.95
であった。
【0079】従来のガラス繊維および/またはフェノー
ル樹脂の比重が約1.9であるので、前記軽量繊維強化
セラミックスシートの比重は繊維強化プラスチックの比
重と同等であることが確認された。
ル樹脂の比重が約1.9であるので、前記軽量繊維強化
セラミックスシートの比重は繊維強化プラスチックの比
重と同等であることが確認された。
【0080】〈熱遮蔽性試験〉図1に示される開口部を
遮蔽板でふさぎ、予め800℃に昇温しておいた電気炉
1の開口部に、遮蔽板のかわりにこの開口部を閉鎖する
ように、前記軽量繊維強化セラミックスのシート(以下
単に硬化体と称す)2を取り付けた。この時図1に示さ
れるように、熱電対Aを、前記硬化体2における電気炉
1とは反対側の表面に接するように取り付け、他の熱電
対Bを、前記硬化体2における電気炉1側の表面に接す
るように取りつておいた。
遮蔽板でふさぎ、予め800℃に昇温しておいた電気炉
1の開口部に、遮蔽板のかわりにこの開口部を閉鎖する
ように、前記軽量繊維強化セラミックスのシート(以下
単に硬化体と称す)2を取り付けた。この時図1に示さ
れるように、熱電対Aを、前記硬化体2における電気炉
1とは反対側の表面に接するように取り付け、他の熱電
対Bを、前記硬化体2における電気炉1側の表面に接す
るように取りつておいた。
【0081】電気炉1の開口部を硬化体2で閉鎖後ただ
ちに、前記熱電対Aおよび熱電対Bにより、電気炉1内
および電気炉1外の温度変化を測定した。
ちに、前記熱電対Aおよび熱電対Bにより、電気炉1内
および電気炉1外の温度変化を測定した。
【0082】測定結果を図2に示す。
【0083】(比較例1) 〈マトリックス組成物の調製〉アルミナ粉末100重量
部およびゼオライト400重量部を使用する代わりに、
アルミナ粉末(平均粒径;0.4μm)400重量部お
よび酸化チタン粉末(平均粒径0.4μm)200重量
部を使用した外は前記実施例1と同様にして、マトリッ
クス組成物を得た。
部およびゼオライト400重量部を使用する代わりに、
アルミナ粉末(平均粒径;0.4μm)400重量部お
よび酸化チタン粉末(平均粒径0.4μm)200重量
部を使用した外は前記実施例1と同様にして、マトリッ
クス組成物を得た。
【0084】〈試験片の調製〉前記マトリックス組成物
を用いて前記実施例1と同様にしてマトリクッス含有率
が60%である無機繊維強化プリプレグを作製し、この
無機繊維強化プリプレグを用いて前記実施例と同様にし
てセラミックスシートを作製し、前記実施例1における
のと同様の評価試験を行った。
を用いて前記実施例1と同様にしてマトリクッス含有率
が60%である無機繊維強化プリプレグを作製し、この
無機繊維強化プリプレグを用いて前記実施例と同様にし
てセラミックスシートを作製し、前記実施例1における
のと同様の評価試験を行った。
【0085】なお、前記試験片の比重を、エタノールを
用いたアルキメデス法により測定したところ、2.46
であった。
用いたアルキメデス法により測定したところ、2.46
であった。
【0086】〈熱遮蔽性試験〉前記実施例1と同様にし
てセラミックスシートにつき熱遮蔽試験を行った。
てセラミックスシートにつき熱遮蔽試験を行った。
【0087】試験結果を図3に示した。
【0088】前記図2および図3によると、電気炉外側
および内側の温度差は、実施例1では210℃、比較例
1では170℃であった。
および内側の温度差は、実施例1では210℃、比較例
1では170℃であった。
【0089】以上により、この発明の前記軽量繊維強化
セラミックスは熱遮蔽性に優れていることが確認され
た。
セラミックスは熱遮蔽性に優れていることが確認され
た。
【0090】
【発明の効果】この発明によると、高い熱遮蔽性を有
し、従来のガラス繊維強化樹脂と同じ位に軽量な軽量繊
維強化セラミックスを提供することができる。
し、従来のガラス繊維強化樹脂と同じ位に軽量な軽量繊
維強化セラミックスを提供することができる。
【0091】この発明の軽量繊維強化セラミックスは従
来のガラス繊維強化樹脂(FRP)と同程度まで軽量化
が達成されたので、従来において重量増加が問題になる
ことによって繊維強化セラミックスの適用が困難であっ
た耐熱性の部材あるいは装置等にこの軽量化繊維強化セ
ラミックスを適用することによって、そのような部材、
装置たとえば航空機エンジンのノズル、航空機エンジン
のプラグ等の軽量化を達成することができる。
来のガラス繊維強化樹脂(FRP)と同程度まで軽量化
が達成されたので、従来において重量増加が問題になる
ことによって繊維強化セラミックスの適用が困難であっ
た耐熱性の部材あるいは装置等にこの軽量化繊維強化セ
ラミックスを適用することによって、そのような部材、
装置たとえば航空機エンジンのノズル、航空機エンジン
のプラグ等の軽量化を達成することができる。
【図1】図1は、この発明の実施例における測定に使用
された電気炉の断面を示した説明図である。
された電気炉の断面を示した説明図である。
【図2】図2は、この発明の実施例1における熱遮蔽性
試験の測定結果を示したグラフである。
試験の測定結果を示したグラフである。
【図3】図3は、この発明の比較例1における熱遮蔽性
試験の測定結果を示したグラフである。
試験の測定結果を示したグラフである。
1・・・電気炉、2・・・硬化体、A・・・熱電対、B
・・・熱電対
・・・熱電対
Claims (4)
- 【請求項1】 以下の(A)成分、(B)成分、(C)
成分、(D)成分、(E)成分、および(F)成分を含
有するマトリックス組成物の液またはシート状物を無機
繊維の製品に含浸あるいは加熱浸透してなるプリプレグ
を、シート状に積層または成形し、温度120℃〜25
0℃および圧力2〜10kg/cmの条件下に加熱加圧
処理してなることを特徴とする軽量繊維強化セラミック
ス。 (A)成分;平均粒径が最大で1μmの金属酸化物の微
粉末、 (B)成分;二重鎖構造を有する可溶性シロキサン重合
体、 (C)成分;エチレン性不飽和二重結合を少なくとも1
個分子中に有する3官能性シラン化合物、 (D)成分;有機過酸化物、 (E)成分;エチレン性不飽和二重結合を少なくとも2
個分子中に有するラジカル重合可能な単量体、 (F)成分;ゼオライト - 【請求項2】 前記マトリックス組成物中の前記(A)
成分の配合量が50〜250重量部、(B)成分の配合
量が80〜170重量部、(C)成分の配合量が25〜
125重量部、(D)成分の配合量が1〜4重量部、
(E)成分の配合量25〜125重量部、および(F)
成分の配合量が250〜450重量部である前記請求項
1に記載の軽量繊維強化セラミックス。 - 【請求項3】 前記無機繊維が、ガラス繊維、アルミナ
繊維、シリカ繊維、チラノ繊維、ならびにアルミナおよ
び/またはシリカを主成分とする各種繊維よりなる群か
ら選択される少なくとも一種である前記請求項1および
前記請求項2のいずれかに記載の軽量繊維強化セラミッ
クス。 - 【請求項4】 前記無機繊維の製品がトウ引き揃え物お
よび編織物のいずれかである前記請求項1〜3のいずれ
かに記載の軽量繊維強化セラミックス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7214854A JP2852207B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 軽量繊維強化セラミックス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7214854A JP2852207B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 軽量繊維強化セラミックス |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0959076A true JPH0959076A (ja) | 1997-03-04 |
| JP2852207B2 JP2852207B2 (ja) | 1999-01-27 |
Family
ID=16662656
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7214854A Expired - Lifetime JP2852207B2 (ja) | 1995-08-23 | 1995-08-23 | 軽量繊維強化セラミックス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2852207B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010510916A (ja) * | 2006-11-29 | 2010-04-08 | コーニング インコーポレイテッド | 耐久性ハニカム構造体 |
-
1995
- 1995-08-23 JP JP7214854A patent/JP2852207B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010510916A (ja) * | 2006-11-29 | 2010-04-08 | コーニング インコーポレイテッド | 耐久性ハニカム構造体 |
| US8454886B2 (en) | 2006-11-29 | 2013-06-04 | Corning Incorporated | Durable honeycomb structures |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2852207B2 (ja) | 1999-01-27 |
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