JPH0959086A - 薄膜形成方法 - Google Patents
薄膜形成方法Info
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- JPH0959086A JPH0959086A JP21710095A JP21710095A JPH0959086A JP H0959086 A JPH0959086 A JP H0959086A JP 21710095 A JP21710095 A JP 21710095A JP 21710095 A JP21710095 A JP 21710095A JP H0959086 A JPH0959086 A JP H0959086A
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Landscapes
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- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 配向性が優れている薄膜を基板上に形成す
る。 【解決手段】 レーザアブレーション法を利用してガラ
ス基板16上に薄膜を形成する。すなわち、レーザ光L
を窓部11から成膜室10へ導入し、ターゲット15を
照射する。ターゲット15はレーザ光の照射によって成
膜材料(中性原子、分子、イオン)を放出し、これらの
成膜材料は基板16上に堆積/結晶化して薄膜を形成す
る。このとき、成膜中において、基板16の温度を変更
したり、あるいは成膜速度を変更して成膜条件を異なら
せる。
る。 【解決手段】 レーザアブレーション法を利用してガラ
ス基板16上に薄膜を形成する。すなわち、レーザ光L
を窓部11から成膜室10へ導入し、ターゲット15を
照射する。ターゲット15はレーザ光の照射によって成
膜材料(中性原子、分子、イオン)を放出し、これらの
成膜材料は基板16上に堆積/結晶化して薄膜を形成す
る。このとき、成膜中において、基板16の温度を変更
したり、あるいは成膜速度を変更して成膜条件を異なら
せる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薄膜形成方法、詳
しくは、基板上に成膜材料を堆積/結晶化して薄膜を形
成する方法に関する。
しくは、基板上に成膜材料を堆積/結晶化して薄膜を形
成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、良質で高結晶性、高特性の強誘電
体及び圧電体の薄膜を形成する方法の一つとして、レー
ザアブレーション法が注目されている。レーザアブレー
ション法は、レーザ光を固体のターゲットに照射し、放
出された中性原子、分子、イオンを基板上に堆積/結晶
化して薄膜を形成する方法である。
体及び圧電体の薄膜を形成する方法の一つとして、レー
ザアブレーション法が注目されている。レーザアブレー
ション法は、レーザ光を固体のターゲットに照射し、放
出された中性原子、分子、イオンを基板上に堆積/結晶
化して薄膜を形成する方法である。
【0003】このレーザアブレーション法が注目されて
いるのは、主に以下の理由による。 (1)成膜室の外部からレーザ光が導入されるために成
膜室の内部を結晶の成長に適した雰囲気、圧力に調整で
きる。(2)ターゲットのみから成膜材料が放出される
ために不純物のない薄膜が得られる。(3)圧力、基板
温度、成膜速度等のパラメータを独立に選択できる。
いるのは、主に以下の理由による。 (1)成膜室の外部からレーザ光が導入されるために成
膜室の内部を結晶の成長に適した雰囲気、圧力に調整で
きる。(2)ターゲットのみから成膜材料が放出される
ために不純物のない薄膜が得られる。(3)圧力、基板
温度、成膜速度等のパラメータを独立に選択できる。
【0004】一方、薄膜形成方法としては、別にスパッ
タリング法、CVD法等が知られている。そして、Zn
O薄膜の形成には、従来より、スパッタリング法あるい
はCVD法が採用されている。
タリング法、CVD法等が知られている。そして、Zn
O薄膜の形成には、従来より、スパッタリング法あるい
はCVD法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スパッ
タリング法やCVD法によって得られるZnO薄膜は、
膜厚が薄い(具体的には約200nm)と、結晶性及び
配向性が悪いという問題があった。特に、基板としてガ
ラス基板を使用した場合には、ガラス基板がアモルファ
ス基板であるため、膜厚が約200nmで、かつ配向性
の優れたZnO薄膜を基板上に形成することは不可能で
あった。
タリング法やCVD法によって得られるZnO薄膜は、
膜厚が薄い(具体的には約200nm)と、結晶性及び
配向性が悪いという問題があった。特に、基板としてガ
ラス基板を使用した場合には、ガラス基板がアモルファ
ス基板であるため、膜厚が約200nmで、かつ配向性
の優れたZnO薄膜を基板上に形成することは不可能で
あった。
【0006】そこで、本発明の目的は、配向性が優れて
いる薄膜を基板上に形成することができる薄膜形成方法
を提供することにある。
いる薄膜を基板上に形成することができる薄膜形成方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係る薄膜形成方法は、(a)レーザアブレ
ーション法によって、ターゲットから放出された成膜材
料を基板上に堆積/結晶化して第1の薄膜を形成する第
1工程と、(b)前記第1の薄膜上に前記第1工程と異
なる条件で第2の薄膜を形成する第2工程と、を備えた
ことを特徴とする。
め、本発明に係る薄膜形成方法は、(a)レーザアブレ
ーション法によって、ターゲットから放出された成膜材
料を基板上に堆積/結晶化して第1の薄膜を形成する第
1工程と、(b)前記第1の薄膜上に前記第1工程と異
なる条件で第2の薄膜を形成する第2工程と、を備えた
ことを特徴とする。
【0008】第2工程としては、例えば、基板の温度を
第1工程の基板の温度とは異なる温度に設定した後、レ
ーザアブレーション法によって、ターゲットから放出さ
れた成膜材料を、第1の薄膜上に堆積/結晶化して第2
の薄膜を形成する工程が採用される。あるいは、第2工
程として、レーザアブレーション法によって、ターゲッ
トから放出された成膜材料を、第1の薄膜上に、前記第
1の薄膜の成膜速度とは異なる成膜速度にて堆積/結晶
化して第2の薄膜を形成する工程が採用される。また、
第2工程として、スパッタリング法によって、ターゲッ
トから放出された成膜材料を、第1の薄膜上に堆積/結
晶化して第2の薄膜を形成する工程が採用される。
第1工程の基板の温度とは異なる温度に設定した後、レ
ーザアブレーション法によって、ターゲットから放出さ
れた成膜材料を、第1の薄膜上に堆積/結晶化して第2
の薄膜を形成する工程が採用される。あるいは、第2工
程として、レーザアブレーション法によって、ターゲッ
トから放出された成膜材料を、第1の薄膜上に、前記第
1の薄膜の成膜速度とは異なる成膜速度にて堆積/結晶
化して第2の薄膜を形成する工程が採用される。また、
第2工程として、スパッタリング法によって、ターゲッ
トから放出された成膜材料を、第1の薄膜上に堆積/結
晶化して第2の薄膜を形成する工程が採用される。
【0009】また、本発明に係る薄膜形成方法は、
(c)成膜材料をガラス基板上に堆積/結晶化して第1
の薄膜を形成する第1工程と、(d)前記第1の薄膜上
に前記第1工程と異なる条件で第2の薄膜を形成する第
2工程と、を備えたことを特徴とする。
(c)成膜材料をガラス基板上に堆積/結晶化して第1
の薄膜を形成する第1工程と、(d)前記第1の薄膜上
に前記第1工程と異なる条件で第2の薄膜を形成する第
2工程と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る薄膜形成方法
の実施形態について添付図面を参照して説明する。 [第1実施形態]図1はレーザアブレーション装置を示
す。この装置は、成膜室10内にターゲット15と基板
16を所定の間隔で設置し、光源ユニット20から放射
されたレーザ光Lをレンズ21を介して窓部11から成
膜室10内に導入し、ターゲット15を照射するように
構成されている。成膜室10には成膜室10内を真空に
するための排気口12が設けられており、この排気口1
2に排気装置(図示せず)が連結されている。さらに、
成膜室10内に酸素ガスを供給するためのガス供給管1
3が成膜室10に連結されている。
の実施形態について添付図面を参照して説明する。 [第1実施形態]図1はレーザアブレーション装置を示
す。この装置は、成膜室10内にターゲット15と基板
16を所定の間隔で設置し、光源ユニット20から放射
されたレーザ光Lをレンズ21を介して窓部11から成
膜室10内に導入し、ターゲット15を照射するように
構成されている。成膜室10には成膜室10内を真空に
するための排気口12が設けられており、この排気口1
2に排気装置(図示せず)が連結されている。さらに、
成膜室10内に酸素ガスを供給するためのガス供給管1
3が成膜室10に連結されている。
【0011】ターゲット15としては、純度が99.9
99%のZnO粉末を約200kg/cm2でプレス成
形した後、1000℃の温度で24時間焼成した焼結Z
nOターゲットが使用される。ZnOターゲット15は
成膜室10内の中央付近に配置され、基板16はZnO
ターゲット15に平行に向かい合わせて配置される。Z
nOターゲットと基板16の距離は30mmである。基
板16としては、ガラス基板(コーニング社製、品番:
#7059)が使用される。ガラス基板16は、中性洗
剤にて5分間、純水にて5分間、アセトンにて5分間の
順に超音波洗浄された後、成膜室10内にセットされ
る。
99%のZnO粉末を約200kg/cm2でプレス成
形した後、1000℃の温度で24時間焼成した焼結Z
nOターゲットが使用される。ZnOターゲット15は
成膜室10内の中央付近に配置され、基板16はZnO
ターゲット15に平行に向かい合わせて配置される。Z
nOターゲットと基板16の距離は30mmである。基
板16としては、ガラス基板(コーニング社製、品番:
#7059)が使用される。ガラス基板16は、中性洗
剤にて5分間、純水にて5分間、アセトンにて5分間の
順に超音波洗浄された後、成膜室10内にセットされ
る。
【0012】次に、成膜室10内を1×10-6Torr
まで真空排気した後、酸素ガスを所定の圧力になるまで
成膜室10内に供給する。酸素ガスを供給することは、
以下の理由による。一般に、レーザアブレーション法に
よってガラス基板上に形成されるZnO薄膜は、亜鉛と
酸素の割合が1:1になりにくく、酸素が若干不足した
組成を有する。酸素ガス雰囲気中で成膜すると、この酸
素不足を解消することができるからである。さらに、酸
素ガスの一部(約8%)をオゾナイザにてオゾン化し
た。オゾンは活性化されているため、ZnO薄膜の酸素
不足解消効果が酸素より大きいからである。
まで真空排気した後、酸素ガスを所定の圧力になるまで
成膜室10内に供給する。酸素ガスを供給することは、
以下の理由による。一般に、レーザアブレーション法に
よってガラス基板上に形成されるZnO薄膜は、亜鉛と
酸素の割合が1:1になりにくく、酸素が若干不足した
組成を有する。酸素ガス雰囲気中で成膜すると、この酸
素不足を解消することができるからである。さらに、酸
素ガスの一部(約8%)をオゾナイザにてオゾン化し
た。オゾンは活性化されているため、ZnO薄膜の酸素
不足解消効果が酸素より大きいからである。
【0013】次に、ガラス基板16を図示しないヒータ
にて所定の温度まで加熱した後、レーザ光LをZnOタ
ーゲット15に照射させる。光源ユニット20として
は、ArFエキシマレーザが使用され、レーザ光Lは周
波数が5Hzのパルスレーザで、ターゲット上でのエネ
ルギー密度が約1J/cm2のものである。レーザ光L
がZnOターゲット15を照射すると、ZnOターゲッ
ト15から中性原子、分子、イオン等の成膜材料である
小粒子が放出されプルームPが形成される。放出された
成膜材料はガラス基板16上に堆積し結晶化する。成膜
速度は、水晶振動式膜厚計でモニタしながら、4nm/
分を維持した。さらに、ガラス基板温度を成膜初期の7
0nmまでは500℃に設定し(第1工程)、その後は
360℃に設定変更(第2工程)した。酸素ガス圧は6
×10-4Torrに設定して、膜厚が200nmのZn
O薄膜を作成した。
にて所定の温度まで加熱した後、レーザ光LをZnOタ
ーゲット15に照射させる。光源ユニット20として
は、ArFエキシマレーザが使用され、レーザ光Lは周
波数が5Hzのパルスレーザで、ターゲット上でのエネ
ルギー密度が約1J/cm2のものである。レーザ光L
がZnOターゲット15を照射すると、ZnOターゲッ
ト15から中性原子、分子、イオン等の成膜材料である
小粒子が放出されプルームPが形成される。放出された
成膜材料はガラス基板16上に堆積し結晶化する。成膜
速度は、水晶振動式膜厚計でモニタしながら、4nm/
分を維持した。さらに、ガラス基板温度を成膜初期の7
0nmまでは500℃に設定し(第1工程)、その後は
360℃に設定変更(第2工程)した。酸素ガス圧は6
×10-4Torrに設定して、膜厚が200nmのZn
O薄膜を作成した。
【0014】形成されたZnO薄膜は、X線回折法(θ
−2θ法、ロッキングカーブ法)により結晶構造と配向
性が評価された。その結果、形成されたZnO薄膜は、
ガラス基板16上に〈001〉軸が垂直に配向している
C軸配向膜であった。さらに、C軸配向性良さを評価す
るため、ガラス基板16面に垂直な方向に対する〈00
1〉軸方向の揺らぎを、(002)面からの回折ピーク
のロッキングカーブ半値幅の値で評価した。評価結果
は、表1が示すように、半値幅が2.0゜のC軸配向性
の良好なZnO薄膜であった。表1には比較のためにガ
ラス基板温度を常に360℃及び500℃に維持して形
成したZnO薄膜の半値幅測定結果も合わせて表示して
いる。
−2θ法、ロッキングカーブ法)により結晶構造と配向
性が評価された。その結果、形成されたZnO薄膜は、
ガラス基板16上に〈001〉軸が垂直に配向している
C軸配向膜であった。さらに、C軸配向性良さを評価す
るため、ガラス基板16面に垂直な方向に対する〈00
1〉軸方向の揺らぎを、(002)面からの回折ピーク
のロッキングカーブ半値幅の値で評価した。評価結果
は、表1が示すように、半値幅が2.0゜のC軸配向性
の良好なZnO薄膜であった。表1には比較のためにガ
ラス基板温度を常に360℃及び500℃に維持して形
成したZnO薄膜の半値幅測定結果も合わせて表示して
いる。
【0015】
【表1】
【0016】表1より、第1実施形態の方法で形成され
たZnO薄膜の半値幅は、ガラス基板温度を常に360
℃に維持した場合より優れ、ガラス基板温度を常に50
0℃に維持した場合と略同等であることがわかる。一般
に、薄膜形成工程においては、成膜終了後のガラス基板
冷却の際にZnO薄膜に残留熱ストレスが発生する。こ
の残留熱ストレスは成膜中のガラス基板温度に比例して
高くなる。従って、第1実施形態の方法によれば、成膜
中においてガラス基板温度を常に高温(例えば500
℃)に維持しておく必要がなくなるため、残留熱ストレ
スが少ないZnO薄膜が形成される。
たZnO薄膜の半値幅は、ガラス基板温度を常に360
℃に維持した場合より優れ、ガラス基板温度を常に50
0℃に維持した場合と略同等であることがわかる。一般
に、薄膜形成工程においては、成膜終了後のガラス基板
冷却の際にZnO薄膜に残留熱ストレスが発生する。こ
の残留熱ストレスは成膜中のガラス基板温度に比例して
高くなる。従って、第1実施形態の方法によれば、成膜
中においてガラス基板温度を常に高温(例えば500
℃)に維持しておく必要がなくなるため、残留熱ストレ
スが少ないZnO薄膜が形成される。
【0017】[第2実施形態]第2実施形態に使用され
るレーザアブレーション装置は、前記第1実施形態に使
用した装置と同様のものであるため、構造についての詳
細な説明は省略する。基板16としては、ガラス基板
(コーニング社製、品番:#7059)が使用される。
このガラス基板16の表面は前記第1実施形態と同様の
洗浄工程を経て処理される。
るレーザアブレーション装置は、前記第1実施形態に使
用した装置と同様のものであるため、構造についての詳
細な説明は省略する。基板16としては、ガラス基板
(コーニング社製、品番:#7059)が使用される。
このガラス基板16の表面は前記第1実施形態と同様の
洗浄工程を経て処理される。
【0018】ガラス基板16の温度を500℃、酸素ガ
ス圧を6×10-4Torrに設定した後、レーザ光Lを
ZnOターゲット15に照射してZnOターゲット15
から成膜材料である小粒子を放射する。放射された成膜
材料はガラス基板16上に堆積し結晶化する。成膜速度
は成膜初期の70nmまでは4nm/分に設定し(第1
工程)、その後は12nm/分に設定変更(第2工程)
した。成膜速度のアップは、パルスレーザの周波数を上
げたり、ターゲット上でのエネルギー密度を上げたり等
の方法にて行なわれる。こうして膜厚が200nmのZ
nO薄膜を形成した。
ス圧を6×10-4Torrに設定した後、レーザ光Lを
ZnOターゲット15に照射してZnOターゲット15
から成膜材料である小粒子を放射する。放射された成膜
材料はガラス基板16上に堆積し結晶化する。成膜速度
は成膜初期の70nmまでは4nm/分に設定し(第1
工程)、その後は12nm/分に設定変更(第2工程)
した。成膜速度のアップは、パルスレーザの周波数を上
げたり、ターゲット上でのエネルギー密度を上げたり等
の方法にて行なわれる。こうして膜厚が200nmのZ
nO薄膜を形成した。
【0019】形成されたZnO薄膜は、X線回折法によ
り結晶構造と配向性が評価された。その結果、形成され
たZnO薄膜は、ガラス基板16上に〈001〉軸が垂
直に配向しているC軸配向膜であった。さらに、C軸配
向性良さを評価するため、ガラス基板16面に垂直な方
向に対する〈001〉軸方向の揺らぎを(002)面か
らの回折ピークのロッキングカーブ半値幅の値で評価し
た。評価結果は、第2に示すように、半値幅が2.0゜
のC軸配向性の良好なZnO薄膜であった。表2には比
較のために成膜速度を常に12nm/分及び4nm/分
に設定して作成したZnO薄膜の半値幅測定結果も合わ
せて表示している。
り結晶構造と配向性が評価された。その結果、形成され
たZnO薄膜は、ガラス基板16上に〈001〉軸が垂
直に配向しているC軸配向膜であった。さらに、C軸配
向性良さを評価するため、ガラス基板16面に垂直な方
向に対する〈001〉軸方向の揺らぎを(002)面か
らの回折ピークのロッキングカーブ半値幅の値で評価し
た。評価結果は、第2に示すように、半値幅が2.0゜
のC軸配向性の良好なZnO薄膜であった。表2には比
較のために成膜速度を常に12nm/分及び4nm/分
に設定して作成したZnO薄膜の半値幅測定結果も合わ
せて表示している。
【0020】
【表2】
【0021】表2より、第2実施形態で形成されたZn
O薄膜の半値幅は、成膜速度を常に12nm/分に維持
した場合より優れ、成膜速度を常に4nm/分に維持し
た場合と略同等であることがわかる。従って、第2実施
形態の方法によれば、成膜速度が早くかつC軸配向性の
良好なZnO薄膜が形成される。
O薄膜の半値幅は、成膜速度を常に12nm/分に維持
した場合より優れ、成膜速度を常に4nm/分に維持し
た場合と略同等であることがわかる。従って、第2実施
形態の方法によれば、成膜速度が早くかつC軸配向性の
良好なZnO薄膜が形成される。
【0022】[第3実施形態]第3実施形態は、レーザ
アブレーション法とRFスパッタリング法を組み合わせ
た薄膜形成方法である。第3実施形態に使用されるレー
ザアブレーション装置は、前記第1実施形態に使用した
装置と同様のものであるため、構造についての詳細な説
明は省略する。
アブレーション法とRFスパッタリング法を組み合わせ
た薄膜形成方法である。第3実施形態に使用されるレー
ザアブレーション装置は、前記第1実施形態に使用した
装置と同様のものであるため、構造についての詳細な説
明は省略する。
【0023】前記第1実施形態と同様の洗浄工程を経て
処理されたガラス基板16を装置にセットした後、ガラ
ス基板16の温度を500℃、酸素ガス圧を6×10-4
Torrに設定し、レーザ光LをZnOターゲット15
に照射してZnOターゲット15から成膜材料である小
粒子を放射させる。放射された成膜材料はガラス基板1
6上に堆積し結晶化する。成膜速度は4nm/分であ
り、膜厚が70nmに達すると、レーザアブレーション
法による成膜工程(第1工程)を終了する。レーザアブ
レーション装置からガラス基板16が取り出され、RF
スパッタリング装置に再セットされる。
処理されたガラス基板16を装置にセットした後、ガラ
ス基板16の温度を500℃、酸素ガス圧を6×10-4
Torrに設定し、レーザ光LをZnOターゲット15
に照射してZnOターゲット15から成膜材料である小
粒子を放射させる。放射された成膜材料はガラス基板1
6上に堆積し結晶化する。成膜速度は4nm/分であ
り、膜厚が70nmに達すると、レーザアブレーション
法による成膜工程(第1工程)を終了する。レーザアブ
レーション装置からガラス基板16が取り出され、RF
スパッタリング装置に再セットされる。
【0024】次に、表3に示す条件でRFスパッタリン
グ法による成膜工程(第2工程)を実行し、膜厚が20
0nmのZnO薄膜をガラス基板16上に形成した。
グ法による成膜工程(第2工程)を実行し、膜厚が20
0nmのZnO薄膜をガラス基板16上に形成した。
【0025】
【表3】
【0026】形成されたZnO薄膜は、X線回折法によ
り結晶構造と配向性が評価された。その結果、形成され
たZnO薄膜は、ガラス基板16上に〈001〉軸が垂
直に配向しているC軸配向膜であった。さらに、C軸配
向性良さを評価するため、ガラス基板16面に垂直な方
向に対する〈001〉軸方向の揺らぎを(002)面か
らの回折ピークのロッキングカーブ半値幅の値で評価し
た。評価結果は、表4に示すように、半値幅が2.2゜
のC軸配向性の良好なZnO薄膜であった。表4には比
較のために、レーザアブレーション法のみで形成したZ
nO薄膜及びRFスパッタリング法のみで作成したZn
O薄膜のそれぞれの半値幅測定結果も合わせて表示して
いる。
り結晶構造と配向性が評価された。その結果、形成され
たZnO薄膜は、ガラス基板16上に〈001〉軸が垂
直に配向しているC軸配向膜であった。さらに、C軸配
向性良さを評価するため、ガラス基板16面に垂直な方
向に対する〈001〉軸方向の揺らぎを(002)面か
らの回折ピークのロッキングカーブ半値幅の値で評価し
た。評価結果は、表4に示すように、半値幅が2.2゜
のC軸配向性の良好なZnO薄膜であった。表4には比
較のために、レーザアブレーション法のみで形成したZ
nO薄膜及びRFスパッタリング法のみで作成したZn
O薄膜のそれぞれの半値幅測定結果も合わせて表示して
いる。
【0027】
【表4】
【0028】表4より、第3実施形態の方法で形成され
たZnO薄膜の半値幅は、RFスパッタリング法のみで
形成した場合より優れ、レーザアブレーション法のみで
形成した場合と略同等であることがわかる。従って、第
3実施形態の方法によれば、成膜速度が早くかつC軸配
向性の良好なZnO薄膜が形成される。
たZnO薄膜の半値幅は、RFスパッタリング法のみで
形成した場合より優れ、レーザアブレーション法のみで
形成した場合と略同等であることがわかる。従って、第
3実施形態の方法によれば、成膜速度が早くかつC軸配
向性の良好なZnO薄膜が形成される。
【0029】[他の実施形態]なお、本発明に係るZn
O薄膜形成方法は前記実施形態に限定するものではな
く、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
O薄膜形成方法は前記実施形態に限定するものではな
く、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
【0030】特に、第1工程と第2工程のそれぞれの基
板温度や成膜速度あるいは第1工程のレーザアブレーシ
ョン法と組み合わされる第2工程の製法等は成膜材料の
種類や成膜の品質等に応じて任意に選択できる。例え
ば、第2工程の製法として、CVD法等を採用してもよ
い。また、成膜材料はZnO以外にLiNbO3、PZ
T等であってもよいし、基板はガラス以外にサファイ
ア、Siウエハ、単結晶LiNbO3等であってもよ
い。
板温度や成膜速度あるいは第1工程のレーザアブレーシ
ョン法と組み合わされる第2工程の製法等は成膜材料の
種類や成膜の品質等に応じて任意に選択できる。例え
ば、第2工程の製法として、CVD法等を採用してもよ
い。また、成膜材料はZnO以外にLiNbO3、PZ
T等であってもよいし、基板はガラス以外にサファイ
ア、Siウエハ、単結晶LiNbO3等であってもよ
い。
【0031】さらに、第1工程の製法として、レーザア
ブレーション法の他に、RFスパッタリング法、ECR
スパッタリング法、CVD法等を採用しても、アモルフ
ァスであるガラス基板上に配向性の良好な高品質の薄膜
が得られる。
ブレーション法の他に、RFスパッタリング法、ECR
スパッタリング法、CVD法等を採用しても、アモルフ
ァスであるガラス基板上に配向性の良好な高品質の薄膜
が得られる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、第1工程のレーザアブレーション法によって基
板上に形成された第1の薄膜上に、さらに第1工程と異
なる条件の第2工程で第2の薄膜を形成することによ
り、高品質の薄膜を形成することができる。たとえば、
第1工程と第2工程の基板温度を異ならせることによっ
て、残留熱ストレスが少なく、かつ配向性の良好な薄膜
が得られる。また、第1工程と第2工程の成膜速度を異
ならせることによって、成膜速度が早くかつ配向性の良
好な薄膜が得られる。また、第1工程のレーザアブレー
ション法に対して第2工程としてスパッタリング法を採
用することによって、成膜速度が早くかつ配向性の良好
な薄膜が得られる。
よれば、第1工程のレーザアブレーション法によって基
板上に形成された第1の薄膜上に、さらに第1工程と異
なる条件の第2工程で第2の薄膜を形成することによ
り、高品質の薄膜を形成することができる。たとえば、
第1工程と第2工程の基板温度を異ならせることによっ
て、残留熱ストレスが少なく、かつ配向性の良好な薄膜
が得られる。また、第1工程と第2工程の成膜速度を異
ならせることによって、成膜速度が早くかつ配向性の良
好な薄膜が得られる。また、第1工程のレーザアブレー
ション法に対して第2工程としてスパッタリング法を採
用することによって、成膜速度が早くかつ配向性の良好
な薄膜が得られる。
【0033】また、本発明によれば、レーザアブレーシ
ョン法以外の方法、例えば、RFスパッタリング法、E
CRスパッタリング法、CVD法等を採用した第1工程
によってガラス基板上に第1の薄膜を形成し、この第1
の薄膜上に、さらに第1工程と異なる条件の第2工程で
第2の薄膜を形成しても、アモルファスであるガラス基
板上に配向性の良好な高品質の薄膜を形成することがで
きる。
ョン法以外の方法、例えば、RFスパッタリング法、E
CRスパッタリング法、CVD法等を採用した第1工程
によってガラス基板上に第1の薄膜を形成し、この第1
の薄膜上に、さらに第1工程と異なる条件の第2工程で
第2の薄膜を形成しても、アモルファスであるガラス基
板上に配向性の良好な高品質の薄膜を形成することがで
きる。
【図1】本発明に係るZnO薄膜形成方法に使用される
レーザアブレーション装置を示す概略図。
レーザアブレーション装置を示す概略図。
L…レーザ光 10…成膜室 15…ZnOターゲット 16…ガラス基板
Claims (5)
- 【請求項1】 レーザアブレーション法によって、ター
ゲットから放出された成膜材料を基板上に堆積/結晶化
して第1の薄膜を形成する第1工程と、 前記第1の薄膜上に前記第1工程と異なる条件で第2の
薄膜を形成する第2工程と、を備えたことを特徴とする
薄膜形成方法。 - 【請求項2】 第2工程が、基板の温度を第1工程の基
板の温度とは異なる温度に設定した後、レーザアブレー
ション法によって、ターゲットから放出された成膜材料
を、第1の薄膜上に堆積/結晶化して第2の薄膜を形成
する工程であることを特徴とする請求項1記載の薄膜形
成方法。 - 【請求項3】 第2工程が、レーザアブレーション法に
よって、ターゲットから放出された成膜材料を、第1の
薄膜上に、前記第1の薄膜の成膜速度とは異なる成膜速
度にて堆積/結晶化して第2の薄膜を形成する工程であ
ることを特徴とする請求項1記載の薄膜形成方法。 - 【請求項4】 第2工程が、スパッタリング法によっ
て、ターゲットから放出された成膜材料を、第1の薄膜
上に堆積/結晶化して第2の薄膜を形成する工程である
ことを特徴とする請求項1記載の薄膜形成方法。 - 【請求項5】 成膜材料をガラス基板上に堆積/結晶化
して第1の薄膜を形成する第1工程と、 前記第1の薄膜上に前記第1工程と異なる条件で第2の
薄膜を形成する第2工程と、 を備えたことを特徴とする薄膜形成方法。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21710095A JPH0959086A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 薄膜形成方法 |
| US08/696,149 US5741580A (en) | 1995-08-25 | 1996-08-13 | Crystalline thin film and producing method thereof, and acoustooptic deflection element |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21710095A JPH0959086A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 薄膜形成方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0959086A true JPH0959086A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16698851
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21710095A Pending JPH0959086A (ja) | 1995-08-25 | 1995-08-25 | 薄膜形成方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0959086A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2000016411A1 (en) * | 1998-09-10 | 2000-03-23 | Rohm Co., Ltd. | Semiconductor light-emitting device and method for manufacturing the same |
| JP2003533006A (ja) * | 1998-08-03 | 2003-11-05 | ザ・キュレーターズ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・ミズーリ | P型ドーパントを含有する酸化亜鉛膜およびその製造方法 |
| KR100844894B1 (ko) * | 2007-01-16 | 2008-07-09 | (주)레이저옵텍 | 자성 반도체 박막 및 이의 제조방법 |
-
1995
- 1995-08-25 JP JP21710095A patent/JPH0959086A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003533006A (ja) * | 1998-08-03 | 2003-11-05 | ザ・キュレーターズ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・ミズーリ | P型ドーパントを含有する酸化亜鉛膜およびその製造方法 |
| WO2000016411A1 (en) * | 1998-09-10 | 2000-03-23 | Rohm Co., Ltd. | Semiconductor light-emitting device and method for manufacturing the same |
| KR100844894B1 (ko) * | 2007-01-16 | 2008-07-09 | (주)레이저옵텍 | 자성 반도체 박막 및 이의 제조방법 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041012 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050222 |