JPH0959762A - ZnO薄膜形成方法 - Google Patents

ZnO薄膜形成方法

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JPH0959762A
JPH0959762A JP21709995A JP21709995A JPH0959762A JP H0959762 A JPH0959762 A JP H0959762A JP 21709995 A JP21709995 A JP 21709995A JP 21709995 A JP21709995 A JP 21709995A JP H0959762 A JPH0959762 A JP H0959762A
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JP
Japan
Prior art keywords
thin film
zno
glass substrate
film
target
Prior art date
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Pending
Application number
JP21709995A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichi Hayamizu
俊一 速水
Tomoji Kawai
知二 川合
Hitoshi Tabata
仁 田畑
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配向性が優れているZnO薄膜をガラス基板
上に形成する。 【解決手段】 ガラス基板16の温度を200〜700
℃の範囲内で任意に設定し、かつ成膜室10内の酸素ガ
ス圧を7×10-5〜1×10-2Torrの範囲内で任意
に設定する。レーザ光Lは窓部11から成膜室10へ導
入され、ZnOターゲット15を照射する。ターゲット
15はレーザ光の照射によって成膜材料(中性原子、分
子、イオン)を放出し、これらの成膜材料はガラス基板
16上に堆積/結晶化してZnO薄膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ZnO薄膜形成方
法、詳しくは、レーザアブレーション法を利用してガラ
ス基板上に成膜材料を堆積/結晶化してZnO薄膜を形
成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、良質で高結晶性、高特性の強誘電
体及び圧電体の薄膜を形成する方法の一つとして、レー
ザアブレーション法が注目されている。レーザアブレー
ション法は、レーザ光を固体のターゲットに照射し、放
出された中性原子、分子、イオンを基板上に堆積/結晶
化して薄膜を形成する方法である。
【0003】このレーザアブレーション法が注目されて
いるのは、主に以下の理由による。 (1)成膜室の外部からレーザ光が導入されるために成
膜室の内部を結晶の成長に適した雰囲気、圧力に調整で
きる。(2)ターゲットのみから成膜材料が放出される
ために不純物のない薄膜が得られる。(3)圧力、基板
温度、成膜速度等のパラメータを独立に選択できる。
【0004】一方、薄膜形成方法としては、別にスパッ
タリング法、CVD法等が知られている。そして、Zn
O薄膜の形成には、従来より、スパッタリング法あるい
はCVD法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、スパッ
タリング法やCVD法によって形成されるZnO薄膜
は、膜厚が薄い(具体的には約200nm)と、結晶性
及び配向性が悪いという問題があった。特に、基板とし
てガラス基板を使用した場合には、ガラス基板がアモル
ファス基板であるため、膜厚が約200nmで、かつ配
向性の優れたZnO薄膜を基板上に形成することは不可
能であった。
【0006】そこで、本発明の目的は、配向性が優れて
いる薄膜をガラス基板上に形成することができるZnO
薄膜形成方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係るZnO薄膜形成方法は、ガス圧が7×
10-5〜1×10-2Torrの酸素ガス雰囲気中で、Z
nOターゲットから放出された成膜材料を、基板温度が
200〜700℃のガラス基板上に到達させ、このガラ
ス基板上にZnO薄膜を形成することを特徴とする。
【0008】さらに、本発明に係るZnO薄膜形成方法
は、異種物を混合したZnOターゲットから放出された
成膜材料を、ガラス基板上に到達させ、このガラス基板
上にZnO薄膜を形成することを特徴とする。異種物と
しては、例えばCu,Al等が用いられる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るZnO薄膜形
成方法の実施形態について添付図面を参照して説明す
る。 [第1実施形態]図1はレーザアブレーション装置を示
す。この装置は、成膜室10内にターゲット15と基板
16を所定の間隔で設置し、光源ユニット20から放射
されたレーザ光Lをレンズ21を介して窓部11から成
膜室10内に導入し、ターゲット15を照射するように
構成されている。成膜室10には成膜室10内を真空に
するための排気口12が設けられており、この排気口1
2に排気装置(図示せず)が連結されている。さらに、
成膜室10内に酸素ガスを供給するためのガス供給管1
3が成膜室10に連結されている。
【0010】ターゲット15としては、純度が99.9
99%のZnO粉末を約200kg/cm2でプレス成
形した後、1000℃の温度で24時間焼成した焼結Z
nOターゲットが使用される。ZnOターゲット15は
成膜室10内の中央付近に配置され、基板16はZnO
ターゲット15に平行に向かい合わせて配置される。Z
nOターゲットと基板16の距離は30mmである。基
板16としては、ガラス基板(コーニング社製、品番:
#7059)が使用される。ガラス基板16は、中性洗
剤にて5分間、純水にて5分間、アセトンにて5分間の
順に超音波洗浄された後、成膜室10内にセットされ
る。
【0011】次に、成膜室10内を1×10-6Torr
まで真空排気した後、酸素ガスを所定の圧力になるまで
成膜室10内に供給する。酸素ガスを供給することは、
以下の理由による。一般に、レーザアブレーション法に
よってガラス基板上に形成されたZnO薄膜は、亜鉛と
酸素の割合が1:1になりにくく、酸素が若干不足した
組成を有する。酸素ガス雰囲気中で成膜すると、この酸
素不足を解消することができるからである。さらに、酸
素ガスの一部(約8%)をオゾナイザにてオゾン化し
た。オゾンは活性化されているため、ZnO薄膜の酸素
不足解消効果が酸素より大きいからである。
【0012】次に、ガラス基板16を図示しないヒータ
にて所定の温度まで加熱した後、レーザ光LをZnOタ
ーゲット15に照射させる。光源ユニット20として
は、ArFエキシマレーザが使用され、レーザ光Lは周
波数が5Hzのパルスレーザで、ターゲット上でのエネ
ルギー密度が約1J/cm2のものである。レーザ光L
がZnOターゲット15を照射すると、ZnOターゲッ
ト15から中性原子、分子、イオン等の成膜材料である
小粒子が放出されプルームPが形成される。放出された
成膜材料はガラス基板16上に堆積し結晶化する。成膜
速度は、水晶振動式膜厚計でモニタしながら、4nm/
分を維持した。こうして、ガラス基板温度を室温〜70
0℃の範囲内で任意に設定すると共に、酸素ガス圧を7
×10-5〜1×10-1Torrの範囲内で任意に設定し
て、膜厚が200nmのZnO薄膜を種々形成した。
【0013】形成されたZnO薄膜は、X線回折法(θ
−2θ法、ロッキングカーブ法)により結晶構造と配向
性が評価された。その結果、形成された全てのZnO薄
膜は、ガラス基板16上に〈001〉軸が垂直に配向し
ているC軸配向膜であった。さらに、C軸配向性良さを
評価するため、ガラス基板16面に垂直な方向に対する
〈001〉軸方向の揺らぎを、(002)面からの回折
ピークのロッキングカーブ半値幅の値で評価した。図2
は成膜条件(基板温度、酸素ガス圧)と半値幅の関係を
示すグラフである。図2より、基板温度が200〜70
0℃で、かつ酸素ガス圧が7×10-5〜1×10-2To
rrの条件を満足すれば、半値幅が4〜5.9゜以下の
C軸配向性の良好なZnO薄膜が形成されることがわか
る。そして、基板温度が360〜600℃で、かつ酸素
ガス圧が2×10-4〜2.5×10-3Torrの条件を
満足すれば、半値幅が3.9゜以下のC軸配向性の良好
なZnO薄膜が形成されることがわかる。さらに、基板
温度が500〜600℃で、かつ酸素ガスが2×10-4
〜6×10-4Torrの条件を満足すれば、半値幅が
1.9゜以下のC軸配向性が著しく良好なZnO薄膜が
形成されることがわかる。
【0014】図3は膜厚と半値幅の関係を示すグラフで
ある。酸素ガス圧は6×10-4Torrで、基板温度が
360℃の場合(実線26)と基板温度が500℃の場
合(実線27)が示されている。ただし、この場合には
膜厚が330〜500nmのものまで形成した。この条
件であれば、膜厚が50nmという薄い膜から既に配向
性の良好なZnO膜が得られる。
【0015】[第2実施形態]第2実施形態に使用され
るレーザアブレーション装置は、前記第1実施形態に使
用した装置と同様のものであるため、構造についての詳
細な説明は省略する。ターゲット15としては、純度が
99.999%のZnO粉末に、純度が99%のCu2
O粉末を約1.3mol%混ぜたものを約200kg/
cm2でプレス成形した後、1000℃の温度で24時
間焼成した焼結ZnOターゲットが使用される。基板1
6としては、ガラス基板(コーニング社製、品番:#7
059)が使用される。このガラス基板16の表面は前
記第1実施形態と同様の洗浄工程を経て処理される。
【0016】次に、ガラス基板16の温度を500℃、
酸素ガス圧を6×10-4Torrに設定した後、レーザ
光LをZnOターゲット15に照射してZnOターゲッ
ト15から成膜材料である小粒子を放射する。放射され
た成膜材料はガラス基板16上に堆積し結晶化する。成
膜速度は4nm/分であり、ZnO薄膜の膜厚は200
nmとした。
【0017】形成されたZnO薄膜は、X線回折法によ
り結晶構造と配向性が評価された。その結果、形成され
たZnO薄膜は、ガラス基板16上に〈001〉軸が垂
直に配向しているC軸配向膜であった。さらに、C軸配
向性良さを評価するため、ガラス基板16面に垂直な方
向に対する〈001〉軸方向の揺らぎを(002)面か
らの回折ピークのロッキングカーブ半値幅の値で評価し
た。評価結果は、半値幅が3.0゜のC軸配向性の良好
なZnO薄膜であった。また、形成されたZnO薄膜は
抵抗率が107Ωcm以上であり、抵抗値の高い薄膜で
あった。一般に、ZnO薄膜は、酸素欠陥や格子間Zn
が原因でドナ性の伝導作用を有するため、高抵抗な薄膜
になり難い。ところが、第2実施形態の方法で形成され
たZnO薄膜は、薄膜中にCuがアクセプタとして取り
込まれることで電荷が打ち消され、高抵抗薄膜になった
と考えられる。しかも、異種物であるCuを薄膜中に取
り込んでも、C軸配向性が殆んど悪くならなかった。こ
の結果、圧電性を利用した表面弾性波素子に適したZn
O薄膜が得られる。
【0018】[第3実施形態]第3実施形態に使用され
るレーザアブレーション装置は、前記第1実施形態に使
用した装置と同様のものであるため、構造についての詳
細な説明は省略する。ターゲット15としては、純度が
99.999%のZnO粉末に、純度が99.9%のA
23粉末を約1.0mol%混ぜたものを約200k
g/cm2でプレス成形した後、1000℃の温度で2
4時間焼成した焼結ZnOターゲットが使用される。基
板16としては、ガラス基板(コーニング社製、品番:
#7059)が使用される。このガラス基板16の表面
は前記第1実施形態と同様の洗浄工程を経て処理され
る。
【0019】次に、ガラス基板16の温度を500℃、
酸素ガス圧を6×10-4Torrに設定した後、レーザ
光LをZnOターゲット15に照射してZnOターゲッ
ト15から成膜材料である小粒子を放射する。放射され
た成膜材料はガラス基板16上に堆積し結晶化する。成
膜速度は4nm/分であり、ZnO薄膜の膜厚は200
nmとした。
【0020】形成されたZnO薄膜は、X線回折法によ
り結晶構造と配向性が評価された。その結果、形成され
たZnO薄膜は、ガラス基板16上に〈001〉軸が垂
直に配向しているC軸配向膜であった。さらに、C軸配
向性良さを評価するため、ガラス基板16面に垂直な方
向に対する〈001〉軸方向の揺らぎを(002)面か
らの回折ピークのロッキングカーブ半値幅の値で評価し
た。評価結果は、半値幅が2.8゜のC軸配向性の良好
なZnO薄膜であった。また、形成されたZnO薄膜は
抵抗率が5×10-3Ωcmであり、抵抗値の低い薄膜で
あった。一般に、ZnO薄膜は、酸素欠陥や格子間Zn
が原因でドナ性の伝導作用を有するが、抵抗率を10-2
Ωcm以下にすることは難しく、薄膜形成後にアニーリ
ング処理等を行なっても容易でない。第3実施形態の方
法で形成されたZnO薄膜は、薄膜中にAlがドナとし
て取り込まれることで低抵抗薄膜になったと考えられ
る。しかも、異種物であるAlを薄膜中に取り込んで
も、C軸配向性が殆んど悪くならなかった。この結果、
透明電極として利用可能なZnO薄膜が得られる。
【0021】[他の実施形態]なお、本発明に係るZn
O薄膜形成方法は前記実施形態に限定するものではな
く、その要旨の範囲内で種々に変更することができる。
特に、光源ユニットとしては、KrFエキシマレーザ、
XeClエキシマレーザ、XeFエキシマレーザ等であ
ってもよく、また、レーザ光の周波数やエネルギー密度
等は成膜条件に応じて任意に選択できる。
【0022】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、酸素ガス圧を7×10-5〜1×10-2Torr
に設定し、かつ、ガラス基板温度を200〜700℃に
設定することにより、ガラス基板上にレーザアブレーシ
ョン法によって配向性が優れているZnO薄膜を形成す
ることができる。
【0023】また、ZnOターゲットに異種物を混合さ
せることによってZnO薄膜の抵抗率を調整することが
できる。例えば、ZnOにCuを混合して成るZnOタ
ーゲットを使用して形成されるZnO薄膜の抵抗率は高
くなり、表面弾性波素子に適したZnO薄膜となる。ま
た、ZnOにAlを混合して成るZnOターゲットを使
用して形成されるZnO薄膜の抵抗率は低くなり、透明
電極に適したZnO薄膜となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るZnO薄膜形成方法に使用される
レーザアブレーション装置を示す概略図。
【図2】成膜条件と半値幅の関係を示すグラフ。
【図3】膜厚と半値幅の関係を示すグラフ。
【符号の説明】
L…レーザ光 10…成膜室 15…ZnOターゲット 16…ガラス基板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザアブレーション法によって基板上
    に成膜材料を堆積/結晶化して薄膜を形成する方法にお
    いて、 ガス圧が7×10-5〜1×10-2Torrの酸素ガス雰
    囲気中で、ZnOターゲットから放出された成膜材料
    を、基板温度が200〜700℃のガラス基板上に到達
    させ、このガラス基板上にZnO薄膜を形成することを
    特徴とするZnO薄膜形成方法。
  2. 【請求項2】 前記ZnOターゲットが、異種物を混合
    したZnOターゲットであることを特徴とする請求項1
    記載のZnO薄膜形成方法。
  3. 【請求項3】 レーザアブレーション法によって基板上
    に成膜材料を堆積/結晶化して薄膜を形成する方法にお
    いて、 異種物を混合したZnOターゲットから放出された成膜
    材料を、ガラス基板上に到達させ、このガラス基板上に
    ZnO薄膜を形成することを特徴とするZnO薄膜形成
    方法。
JP21709995A 1995-08-25 1995-08-25 ZnO薄膜形成方法 Pending JPH0959762A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21709995A JPH0959762A (ja) 1995-08-25 1995-08-25 ZnO薄膜形成方法
US08/696,149 US5741580A (en) 1995-08-25 1996-08-13 Crystalline thin film and producing method thereof, and acoustooptic deflection element

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6872649B2 (en) 1999-04-15 2005-03-29 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Method of manufacturing transparent conductor film and compound semiconductor light-emitting device with the film
WO2024034035A1 (ja) * 2022-08-09 2024-02-15 ギガフォトン株式会社 レーザ加工方法、レーザ加工装置、及び電子デバイスの製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6872649B2 (en) 1999-04-15 2005-03-29 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Method of manufacturing transparent conductor film and compound semiconductor light-emitting device with the film
US6876003B1 (en) 1999-04-15 2005-04-05 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Semiconductor light-emitting device, method of manufacturing transparent conductor film and method of manufacturing compound semiconductor light-emitting device
WO2024034035A1 (ja) * 2022-08-09 2024-02-15 ギガフォトン株式会社 レーザ加工方法、レーザ加工装置、及び電子デバイスの製造方法

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