JPH0959178A - 抗ウイルス剤及び抗ウイルス作用増強剤 - Google Patents

抗ウイルス剤及び抗ウイルス作用増強剤

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JPH0959178A
JPH0959178A JP7240947A JP24094795A JPH0959178A JP H0959178 A JPH0959178 A JP H0959178A JP 7240947 A JP7240947 A JP 7240947A JP 24094795 A JP24094795 A JP 24094795A JP H0959178 A JPH0959178 A JP H0959178A
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JP
Japan
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sod
antiviral
hiv
superoxide dismutase
antiviral agent
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Pending
Application number
JP7240947A
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English (en)
Inventor
Hideki Nakajima
秀喜 中島
Kaneo Yamada
兼雄 山田
Toshisato Igarashi
理慧 五十嵐
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SAMU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SAMU KENKYUSHO KK
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Publication date
Application filed by SAMU KENKYUSHO KK filed Critical SAMU KENKYUSHO KK
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Publication of JPH0959178A publication Critical patent/JPH0959178A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A50/00TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE in human health protection, e.g. against extreme weather
    • Y02A50/30Against vector-borne diseases, e.g. mosquito-borne, fly-borne, tick-borne or waterborne diseases whose impact is exacerbated by climate change

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Abstract

(57)【要約】 【課題】生体内で多様な役割を演じ得るPC−SODの
新たな医薬用途の確立及びこの医薬用途対象物の提供。 【解決手段】化学的架橋を介してレシチンと結合したス
ーパーオキシドジスムターゼを有効成分とする抗ウイル
ス剤の提供;化学的架橋を介してレシチンと結合したス
ーパーオキシドジスムターゼ及びこのスーパーオキシド
ジスムターゼ以外の抗ウイルス作用を有する物質を有効
成分とする抗ウイルス剤の提供;化学的架橋を介してレ
シチンと結合したスーパーオキシドジスムターゼを有効
成分として含有する抗ウイルス作用増強剤の提供。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レシチン化スーパ
ーオキシドジスムターゼの医薬用途に関する技術分野に
属する。さらに詳細には、レシチン化スーパーオキシド
ジスムターゼを有効成分とする抗HIV剤等の抗ウイル
ス剤;レシチン化スーパーオキシドジスムターゼと抗H
IV剤等の抗ウイルス物質を有効成分とする抗ウイルス
剤;及びレシチン化スーパーオキシドジスムターゼを有
効成分とする抗ウイルス剤の作用増強剤に関わる技術分
野に属する。
【0002】
【従来の技術】スーパーオキシドジスムターゼ(以下、
SODと略記する場合もある)は、動物、植物、微生物
等の生体内に広く分布し、反応性に富む活性酸素である
スーパーオキシドアニオンラジカル(以下、単にO2 -
と略記することもある)を分解する酵素として知られて
いる。薬物的面では、抗リウマチ剤の使用後や、心筋梗
塞や臓器移植の際に用いられる抗血栓剤の使用後に生じ
るラジカルの除去等や、ラジカルが起因となる種々の炎
症の治療にこのSODが適用されることが期待されてい
る。また、最近ではこのSODの胃粘膜障害への適用も
検討され、その治療効果が期待されている(過酸化脂質
研究、16巻、74頁(1992年))。一般に、静脈内投与
した場合SODは細胞親和性が低く、かつその血中半減
期は僅か4〜6分とされており、SODは速やかに尿中
に排泄される。このSODの血中半減期を延長させるた
めに、SODをフィコール,ポリエチレングリコール,
ラットアルブミン,デキストラン等で修飾して巨大分子
化させることが試みられてきた。
【0003】しかしながら、フィコール又はポリエチレ
ングリコールで修飾されたSODは、SOD本来の酵素
活性が大幅に低下し、かつ依然として細胞親和性低いこ
とが報告されている。また、ラットアルブミンで修飾さ
れたSODには、ヒトの体内における抗原性が認められ
ることが報告されている。さらに、デキストランにより
修飾されたSODは、SODが本来有する抗炎症作用が
増強される点で優れているが、これもヒトの体内におけ
る抗原性が認められることが報告されている。近年、S
ODのような生物活性蛋白をレシチン(フォスファチジ
ルコリン:以下、PCと略記することもある)で化学修
飾した物質が報告されている。このPC結合修飾生物活
性蛋白は、細胞親和性が著しく上昇し、また生物体内分
布も従来の非修飾生物活性蛋白とは著しく異なることが
報告されている。また、生物活性蛋白の薬理活性の強
化、副作用の低下、吸収促進も期待できるといわれてい
る。また、PC化SOD(以下、PC−SODと略記す
ることもある)が火傷による炎症の治癒を促進する効果
を示すことも報告されている(特開平3−163100
号公報、特開平3−170438号公報、米国特許第
5,109,118号明細書)。更に、抗原性等の副作用
もなく、抗炎症剤として有用であるともいわれている。
特開平6−54681号公報には、Forssman抗血清によ
る呼吸抵抗に対する、PC−SODの効果について記載
されている。また、PC−SODの潰瘍性胃腸障害に対
する効果も報告されている。さらに、筋萎縮性側索硬化
症等の運動ニューロン疾患に対するPC−SODの効果
についても報告されている。
【0004】
【発明が解決すべき課題】このように、生体内で多様な
役割を演じ得るPC−SODの医薬用途へのさらなる応
用が産業界で期待されている。そこで、本発明が解決す
べき課題は、上記PC−SODの新たな医薬用途の確立
及びこの医薬用途対象物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた。その結果、驚くべきこと
に、上記PC−SODに抗ウイルス作用、特に抗HIV
作用を認めるに至った。また、上記PC−SODに、P
C−SOD以外の抗ウイルス作用を有する物質のその作
用を増強する効果を認めるに至った。
【0006】すなわち本願は、以下に掲げる発明を各請
求項において提供する。請求項1において、化学的架橋
を介してレシチンと結合したスーパーオキシドジスムタ
ーゼを有効成分とする抗ウイルス剤を提供する。
【0007】請求項2において、化学的架橋を介してレ
シチンと結合したスーパーオキシドジスムターゼを有効
成分とする抗HIV作用を有する抗ウイルス剤を提供す
る。
【0008】請求項3において、化学的架橋を介してレ
シチンと結合したスーパーオキシドジスムターゼ及びこ
のスーパーオキシドジスムターゼ以外の抗ウイルス作用
を有する物質を有効成分とする抗ウイルス剤を提供す
る。
【0009】請求項4において、化学的架橋を介してレ
シチンと結合したスーパーオキシドジスムターゼ及びこ
のスーパーオキシドジスムターゼ以外の抗HIV作用を
有する物質を有効成分とする抗HIV作用を有する抗ウ
イルス剤を提供する。
【0010】請求項5において、前記請求項4記載の抗
ウイルス剤において、化学的架橋を介してレシチンと結
合したスーパーオキシドジスムターゼ以外の抗HIV作
用を有する物質が、HIV逆転写酵素阻害物質、HIV
プロテアーゼ阻害物質及び硫酸化多糖からなる群より選
ばれる1種又は2種以上の抗HIV作用を有する物質で
ある抗HIV作用を有する抗ウイルス剤を提供する。
【0011】請求項6において、HIV逆転写酵素阻害
物質が、3'−アジド−2',3'−ジデオキシチミジン
(AZT)、2',3'−ジデオキシシチジン(ddC)
及び2',3'−ジデオキシイノシン(ddI)からなる
群から選択される1種又は2種以上のHIV逆転写酵素
阻害物質である前記請求項5記載の抗ウイルス剤を提供
する。
【0012】請求項7において、HIVプロテアーゼ阻
害物質が(R)−N−tert−ブチル−3−〔(2S,3
S)−2−ヒドロキシ−3−N−〔(R)−2−N−
(イソキノリン−5−イルオキシアセチル)アミノ−3
−メチルチオプロパノイル〕アミノ−4−フェニルブタ
ノイル〕−5,5−ジメチル−1,3−チアゾリジン−
4−カルボクサミド(KNI−272)である前記請求
項5又は請求項6記載の抗ウイルス剤を提供する。
【0013】請求項8において、硫酸化多糖がデキスト
ラン硫酸である前記請求項5乃至請求項7のいずれかの
請求項記載の抗ウイルス剤を提供する。
【0014】請求項9において、化学的架橋を介してレ
シチンと結合したスーパーオキシドジスムターゼが下記
一般式(I)で表される前記請求項1乃至請求項7のい
ずれかの請求項記載の抗ウイルス剤を提供する。 SOD−〔C(O)−(CH2)n −C(O)−X〕m (I) (式中、SODはスーパーオキシドジスムターゼを表
し、Xはグリセロールの2位に水酸基を有するリゾレシ
チンの,その2位の水酸基の水素原子を除いた残基を表
し、mはSOD1分子への平均結合数であり、1以上の
整数を表し、nは2以上の整数を表す)。
【0015】請求項10において、一般式(I)におい
て、SODがヒト由来のSODである前記請求項9記載
の抗ウイルス剤を提供する。
【0016】請求項11において、一般式(I)におい
て、SODが、そのアミノ酸配列111位のアミノ酸
が、S−(2−ヒドロキシエチルチオ)システインであ
る、ヒト由来のCu/Znスーパーオキシドジスムター
ゼである前記請求項9記載の抗ウイルス剤を提供する。
【0017】請求項12において、一般式(I)におい
て、nが2以上10以下のいずれかの整数である前記請
求項9乃至請求項11のいずれかの請求項記載の抗ウイ
ルス剤を提供する。
【0018】請求項13において、一般式(I)におい
て、nが3である前記請求項12記載の抗ウイルス剤を
提供する。
【0019】請求項14において、一般式(I)におい
て、mが1以上16以下の数である前記請求項9乃至請
求項13のいずれかの請求項記載の抗ウイルス剤を提供
する。
【0020】請求項15において、一般式(I)におい
て、mが4である前記請求項14記載の抗ウイルス剤を
提供する。
【0021】請求項16において、化学的架橋を介して
レシチンと結合したスーパーオキシドジスムターゼを有
効成分として含有する抗ウイルス作用増強剤を提供す
る。
【0022】請求項17において、化学的架橋を介して
レシチンと結合したスーパーオキシドジスムターゼが下
記一般式(I)で表される前記請求項16記載の抗ウイ
ルス作用増強剤を提供する。 SOD−〔C(O)−(CH2)n −C(O)−X〕m (I) (式中、SODはスーパーオキシドジスムターゼを表
し、Xはグリセロールの2位に水酸基を有するリゾレシ
チンの,その2位の水酸基の水素原子を除いた残基を表
し、mはSOD1分子への平均結合数であり、1以上の
整数を表し、nは2以上の整数を表す)。
【0023】請求項18において、一般式(I)におい
て、SODがヒト由来のSODである前記請求項17記
載の抗ウイルス作用増強剤を提供する。
【0024】請求項19において、一般式(I)におい
て、SODが、そのアミノ酸配列111位のアミノ酸
が、S−(2−ヒドロキシエチルチオ)システインであ
る、ヒト由来のCu/Znスーパーオキシドジスムター
ゼである前記請求項17記載の抗ウイルス作用増強剤を
提供する。
【0025】請求項20において、一般式(I)におい
て、nが2以上10以下のいずれかの整数である前記請
求項17乃至請求項19のいずれかの請求項記載の抗ウ
イルス作用増強剤を提供する。
【0026】請求項21において、一般式(I)におい
て、nが3である前記請求項20記載の抗ウイルス作用
増強剤を提供する。
【0027】請求項22において、一般式(I)におい
て、mが1以上16以下の数である前記請求項17乃至
請求項21のいずれかの請求項記載の抗ウイルス作用増
強剤を提供する。
【0028】請求項23において、一般式(I)におい
て、mが4である前記請求項22記載の抗ウイルス作用
増強剤を提供する。
【0029】請求項24において、ウイルスがHIVで
ある前記請求項16乃至請求項23のいずれかの請求項
記載の抗ウイルス作用増強剤を提供する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。 <1> 本発明抗ウイルス剤及び本発明抗ウイルス作用増
強剤は、化学的架橋を介してレシチンと結合したスーパ
ーオキシドジスムターゼを有効成分とする抗ウイルス剤
である。本明細書において「レシチン」は、フォスファ
チジルコリンを意味する通常のレシチンの他に、そのグ
リセロールの1位又は2位に結合している脂肪酸1分子
がとれた「リゾレシチン」も含む。
【0031】さらに、本明細書における「スーパーオキ
シドジスムターゼ(SOD)」は、生体内の活性酸素O
2 - の分解というその本来の機能を発揮し得る限りにお
いて、その起源等は特に限定されるものではなく、各種
の動植物又は微生物が有するSODを広く用いることが
可能である。しかしながら、本発明は、医薬品用途とし
ての発明であり、生体内での抗原性を可能な限り減じる
ことが好ましいことを考慮すれば、本発明抗ウイルス剤
又は本発明抗ウイルス作用増強剤を投与する動物種に応
じて、適宜適切なSODを選択することが好ましい。例
えば、最も本発明抗ウイルス剤又は本発明抗ウイルス作
用増強剤が必要とされると考えられるヒトを対象とする
場合には、ヒト体内における抗原性を可能な限り減ずる
べく、ヒト由来のSODを本発明において用いることが
好ましい。そしてその中でも、ヒト由来のCu/ZnS
OD(活性中心に銅と亜鉛を含むヒト由来のSOD;以
下、ヒトCu/ZnSODと略記することもある)が、
細胞内における発現量が多く、また遺伝子工学的手法に
よる生産技術が本発明完成時点において確立しており、
現時点で大量に調製することが可能であり、特に好まし
い。
【0032】このヒトCu/ZnSODには、ヒト組織
から製造される天然のヒトCu/ZnSOD;遺伝子工
学的手法により製造されるヒトCu/ZnSOD;天然
のヒトCu/ZnSODと実質上同一のアミノ酸配列を
有する組換えヒトCu/ZnSOD等があり、いずれの
ヒトCu/ZnSODをも本発明において用いる化学的
架橋を介してレシチンと結合したスーパーオキシドジス
ムターゼ(PC−SOD)の素材とすることができる。
【0033】参考のために、この天然のヒトCu/Zn
SODのタンパク質の一次構造を第1図に示す(配列番
号1)。なお、実際のヒトCu/ZnSODは、この第
1図に示した一次構造を有するタンパク質の二量体(ダ
イマー)である。
【0034】このタンパク質におけるアミノ酸配列に示
すごとく、天然のヒトCu/ZnSODの111位のア
ミノ酸はシステインであるが、蛋白工学的手法、例えば
部位特異的変異法により、この111位をセリンに変換
したヒトCu/ZnSOD(特開昭62-130684 号公報)
や、化学的にこの111のシステインを修飾したヒトC
u/ZnSOD(特開平6-199895号公報)も報告されて
おり、これらのヒトCu/ZnSODを素材としたPC
−SODのいずれをも本発明抗ウイルス剤又は抗ウイル
ス作用増強剤の有効成分として用いることができる。そ
して、これらのヒトCu/ZnSODのうちでも、電荷
的及び分子量的に均一でかつSOD活性が安定してい
る、111位のシステインを化学的に修飾した、例えば
このシステインをS−(2−ヒドロキシエチルチオ)シ
ステインとしたヒトCu/ZnSODを前記PC−SO
Dの素材として用いることが好ましい。
【0035】なお、本明細書においては、このようにヒ
トCu/ZnSODを部位特異的変異法等により一部ア
ミノ酸を変換したものや、ヒトCu/ZnSODの一部
のアミノ酸を化学的に修飾して得られるものも含めて、
単にヒトCu/ZnSODという。本発明において用い
るPC−SODは、通常、前記レシチンの残基に化学的
架橋剤を予め結合させたレシチン誘導体を、スーパーオ
キシドジスムターゼ(SOD)に、その化学的架橋剤に
より形成される化学的架橋を介して、1個以上のレシチ
ンを結合させて得ることができる。
【0036】なお、ここでSODに結合するレシチンは
特に限定されるものではないが、前記リゾレシチンが結
合したPC−SODを本発明において用いることが好ま
しい。この本発明において好適なPC−SODは、次式
(I)で表される。 SOD−〔C(O)−(CH2)n −C(O)−X〕m (I) (式中、SODはスーパーオキシドジスムターゼを表
し、Xはグリセロールの2位に水酸基を有するリゾレシ
チンの,その2位の水酸基の水素原子を除いた残基を表
し、mは1以上の整数を表し、nは2以上の整数を表
す)
【0037】ここで、Xで表される「グリセロールの2
位に水酸基を有するリゾレシチンの,その2位の水酸基
の水素原子を除いた残基」は、次式(II)で表される。 -O-CH(CH2OR)[CH2OP(O)(O-)(OCH2CH2N +(CH3)3)] (II) (式中、Rは脂肪酸残基(アシル基)である)
【0038】特に、炭素数10〜28の飽和又は不飽和
の脂肪酸残基が上記Rとして好ましく、より好ましくは
ミリストイル基,パルミトイル基,ステアロイル基,イ
コサノイル基,ドコサノイル基,その他炭素数が14〜
22の飽和脂肪酸残基であり、特に好ましいのは炭素数
16の飽和脂肪酸残基であるパルミトイル基である。
【0039】また、前記式(I)中、残基 −C(O)−(CH2)n −C(O)− は、化学的架橋の残基を表す。この化学的架橋の残基
は、式 HO−C(O)−(CH2)n −C(O)−OH で表される直鎖状ジカルボン酸,このジカルボン酸の無
水物,このジカルボン酸のエステル,このジカルボン酸
のハロゲン化物又はその他のこのジカルボン酸の反応性
誘導体等の化学的架橋剤分子の両端における水酸基(上
記ジカルボン酸の反応性誘導体の場合は、このジカルボ
ン酸の両端における水酸基に対応する部分)を除いた残
基である。この残基はSODとレシチンとを架橋して結
合させ得るので、本明細書中では、これを総称して「化
学的架橋」という。
【0040】前記式(I)中の化学的架橋は、その一端
において、上記リゾレシチン残基(II)とエステル結合
により結合している。また、この化学的架橋の他端は、
SODのアミノ基とアミド結合等により直接結合してい
ると考えられる。なお、この化学的架橋において、基−
(CH2)n −は、直鎖状アルカンの両端の炭素原子から
1個ずつ水素原子を除いてできる2価基、すなわちアル
キレン基である。nは2以上の整数であり、好ましくは
nは2〜10の整数であり、特に好ましくは3である。
【0041】また、前記式(I)中のmは、上記の化学
的架橋を介してSOD1分子に結合したレシチンの平均
個数を表している。このmは1以上の整数であり、mが
1〜16のものが好ましく、4のものが特に好ましい。
上記レシチン誘導体のSODへの結合は、具体的には例
えば特開平6−54681号公報に記載された方法等に
基づいて行うことが可能であり、これによりPC−SO
Dを製造することができる。このPC−SODの製造過
程の詳細は後述する製造例に記載する。
【0042】なお、本発明に用いるPC−SODは、薬
学上許容される塩であっても良い。具体的に用いること
ができる塩は、用いるPC−SODの等電点によって異
なる。例えばPC−SOD分子の等電点が酸性の場合
は、アルカリとの薬学上許容される塩を使用することが
できる。逆に、PC−SOD分子の等電点がアルカリ性
の場合は、酸との薬学上許容される塩を使用することが
できる。例えば、そのアミノ酸配列の111位をセリン
に変換したヒトCu/ZnSODの等電点は酸性であ
り、かつこれをPC化して得られるPC−SODの等電
点も酸性である。故に、この111位変換ヒトCu/Z
nSODに関しては、アルカリとの塩、例えばアルカリ
金属塩,アルカリ土類金属塩,アンモニウム塩等のう
ち、薬学上許容される塩を本発明において使用すること
ができる。このようにして製造したPC−SODを、後
述する剤形において有効成分として配合して所望の抗ウ
イルス剤及び本発明抗ウイルス作用増強剤とすることが
できる。
【0043】本発明の適用対象となる疾患は、ヒトを含
む哺乳動物の各種ウイルス性疾患であり、本発明抗ウイ
ルス剤及び本発明抗ウイルス作用増強剤は、これらのウ
イルス性疾患の予防又は治療を目的として治療対象に投
与することができる。ただし、本発明抗ウイルス剤及び
抗ウイルス作用増強剤は、特にRNAウイルスのうち遺
伝子RNAをDNAに変換する生活環を有するウイルス
であるレトロウイルスによって惹き起こされるレトロウ
イルス性疾患、例えばヒト免疫不全ウイルス(HIV)
によって惹き起こされるヒト免疫不全ウイルス(HI
V)性疾患やヒトT細胞白血病ウイルスによって惹き起
こされるヒトT細胞白血病等に対して有効である。そし
て、これらのレトロウイルス性疾患の中でも前者のヒト
免疫不全ウイルス(HIV)性疾患は、本発明抗ウイル
ス剤又は本発明抗ウイルス作用増強剤の適用に極めて適
する疾患である。ただし、ここに挙げた疾患名は例示で
あり、かかる例示疾患に本発明抗ウイルス剤及び抗ウイ
ルス作用増強剤の適用範囲が限定されるべきものではな
い。
【0044】<2> 本発明抗ウイルス剤には、化学的架
橋を介してレシチンと結合したスーパーオキシドジスム
ターゼと共に、このスーパーオキシドジスムターゼ以外
の抗ウイルス作用を有する物質を有効成分として配合す
ることができる。また、本発明抗ウイルス作用増強剤
は、上記のスーパーオキシドジスムターゼ以外の抗ウイ
ルス作用を有する物質を有効成分とする抗ウイルス剤が
本来的に発揮すべき抗ウイルス作用を増強する目的で投
与される。すなわち、本発明抗ウイルス作用増強剤は、
抗ウイルス作用を有する物質と組み合わせて用いること
により、抗ウイルス作用を相乗的に増強する薬剤のこと
を意味するものであり、単に相加的に抗ウイルス作用を
増強させる薬剤は本明細書における「抗ウイルス作用増
強剤」からは除外される。
【0045】なお、ここにいう「スーパーオキシドジス
ムターゼ以外の抗ウイルス作用を有する物質」は、PC
−SODとの組合せ配合又は組合せ投与により、重篤な
副作用が惹起されたり、一方の物質が他方の物質の本来
有する抗ウイルス作用を阻害する物質ではない限りにお
いて特に限定されない。ただし、PC−SODとの組合
せにより、単なる相加的効果ではなく、可能な限り相乗
的に抗ウイルス作用を向上させる組合せであることが好
ましいことは勿論である。
【0046】例えば、対象とする疾患がヒト免疫不全ウ
イルス(HIV)性疾患である場合には、HIV逆転写
酵素阻害物質、HIVプロテアーゼ阻害物質及び硫酸化
多糖からなる群より選ばれる1種又は2種以上の抗HI
V作用を有する物質を、PC−SODとの組合せによっ
て相乗的な抗ウイルス作用を奏する上記の抗ウイルス作
用を有する物質として挙げることができる。ここで、本
発明においてPC−SODと好ましく組合せられるこれ
らの抗HIV作用を有する物質について説明する。
【0047】まず、本発明で用いられるHIV逆転写酵
素阻害剤は、文字通りHIV逆転写酵素の活性を阻害す
る物質であり、ヌクレオシド系のHIV逆転写酵素阻害
物質と非ヌクレオシド系のHIV逆転写酵素阻害物質の
両者をいずれも本発明において用いることができる。
【0048】なお、ヌクレオシド系のHIV逆転写酵素
阻害物質としては、例えば3'−アジド−2',3'−ジデ
オキシチミジン(AZT)、2',3'−ジデオキシイノ
シン(ddI)、2',3'−ジデオキシシチジン(dd
C)、2',3'−ジデヒドロ−2',3'−ジデオキシチミ
ジン(d4T)、3'−チア−2',3'−ジデオキシシチ
ジン(3TC)、2'−β−フルオロ−ddC、3'−フ
ルオロチミジン(FLT)、9−(2−ホスホニル−メ
トキシエチル)−アデニン(PMEA)、6−Cl−d
dI、6−Cl−2',3'−ジデオキシグアノシン(6
−Cl−ddG)等を挙げることができる。
【0049】また、非ヌクレオシド系のHIV逆転写酵
素阻害物質としては、例えば(+)−S−4,5,6,
7−テトラヒドロ−5−メチル−6−(3−メチル−2
−ブテニル)イミダゾ〔4,5,1−jk〕〔1,4〕
ベンゾジアゼピン−2(1H)−チオン(R8291
3)等のテトラヒドロ−イミダゾ−ベンゾ−ジアゼピン
−オン誘導体若しくはテトラヒドロ−イミダゾ−ベンゾ
−ジアゼピン−チオン(TIBO)誘導体、ヒドロキシ
エトキシ−メチルフェニルチオチミン(HEPT)誘導
体、ネビラピン(Nevirapine)等のジピリドジアゼピン
誘導体;L−697,639等のピリジノン誘導体等を
挙げることができる。
【0050】これらのHIV逆転写酵素阻害物質として
本発明に適用することが好ましいものとしては、すでに
臨床においてヒトに投与されており、PC−SODとの
組合せにより特に相乗的に抗ウイルス作用を発揮する、
3'−アジド−2',3'−ジデオキシチミジン(AZ
T)、2',3'−ジデオキシイノシン(ddI)、2',
3'−ジデオキシシチジン(ddC)等を挙げることが
できる。さらに、この中で本発明に適用することが特に
好ましいものとしては、PC−SODとの組み合わせに
よる抗HIV作用が特に相乗的に働く3'−アジド−
2',3'−ジデオキシチミジン(AZT)を挙げること
ができる。なお、これらのHIV逆転写酵素阻害物質
は、市販品又は既知の合成法に従って合成したものを本
発明に用いることができる。
【0051】次に、本発明で用いられるHIVプロテー
ゼ阻害物質は、HIVのプロテアーゼ活性を阻害する物
質であって、例えば、(R)−N−tert−ブチル−3−
〔(2S,3S)−2−ヒドロキシ−3−N−〔(R)
−2−N−(イソキノリン−5−イルオキシアセチル)
アミノ−3−メチルチオプロパノイル〕アミノ−4−フ
ェニルブタノイル〕−5,5−ジメチル−1,3−チア
ゾリジン−4−カルボクサミド(KNI−272)等の
アロフェニルノルスタチン誘導体、N'−〔1(S)−
ベンジル−3−〔4a(S),8a(S),3a(S)
−(tert−ブチルカルバモイル)デカヒドロイソキノリ
ン−2−イル〕−2(R)−ヒドリキシプロピル〕−
N"−(キノリン−2−イルカルバモイル)−L−アス
パラギンアミド(Ro 31−8959)等の基質遷移
状態擬似ペプチド、A−77003等のC2 対称型プロ
テアーゼ阻害剤、ABT−538等のC2 非対称型プロ
テアーゼ阻害剤等を挙げることができる。
【0052】これらのHIVプロテアーゼ阻害物質とし
て本発明に適用することが好ましいものとしては、KN
I−272等のアロフェニルノルスタチン誘導体を用い
ることが好ましい。なお、これらのHIVプロテアーゼ
阻害物質は、市販品又は既知の合成法に従って合成した
ものを本発明に用いることができる。例えば、上記Ro
31−8959については、"J. Med. Chem. vol.36,
p2300-2310(1993)"に記載された合成法等を用いて合成
したものを本発明に用いることができる。
【0053】さらに本明細書において、硫酸化多糖とは
少なくとも1個のスルホ基(−SO3H)を有する多糖
を意味する。本発明では、合成した硫酸化多糖(本明細
書中では単に合成硫酸化多糖ともいう)と天然の硫酸化
多糖(本明細書中では単に天然硫酸化多糖ともいう)の
いずれの硫酸化多糖をも用いることが可能である。
【0054】天然硫酸化多糖としては、例えば少なくと
も1個のスルホ基(−SO3H)を有するグリコサミノ
グリカン、具体的にはヘパリン,コンドロイチン硫酸,
デルマタン硫酸,ヘパラン硫酸,ケラタン硫酸、カラゲ
ニン、フコイジン等を挙げることができるが、これらに
限定されるものではない。
【0055】合成硫酸化多糖としては、例えばデキスト
ラン硫酸、アルギン酸硫酸、レンチナン硫酸、プルラン
硫酸、コンドロイチンポリ硫酸、デルマタンポリ硫酸、
ヘパランポリ硫酸、合成ケラタンポリ硫酸、ヒアルロン
酸硫酸エステル、テイクロン酸硫酸エステル、キチン硫
酸エステル、キトサン硫酸エステル等を挙げることがで
きるが、これらに限定されるものではない。これらの硫
酸化多糖の中で、特にデキストラン硫酸が、特にPC−
SODとの組合せによる相乗効果が認められ、本発明に
適用することが好ましい。
【0056】なお、以上列挙した抗HIV作用を有する
物質並びにその他抗ウイルス物質は全てその物質の性質
又は製剤上の必要に応じて、その薬学上許容できる塩を
用いることができる。例えば、上記硫酸化多糖の場合に
は、アルカリ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩
等)、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩等の無機塩
基との間で形成された塩又はジエタノールアミン塩、シ
クロヘキシルアミン塩、アミノ酸塩等の有機塩基との塩
のうち、薬学上許容できる塩を本発明において用いるこ
とができる。
【0057】<3> 本発明においては、対象となる疾患
の性質や進行状況に応じて、任意の剤形を本発明抗ウイ
ルス剤又は本発明抗ウイルス作用増強剤の剤形として適
宜選択することができる。すなわち、本発明抗ウイルス
剤、同抗ウイルス作用増強剤は、共に注射(筋肉内,皮
下,皮内,静脈内注射)、経口、吸入等、投与方法によ
って経口又は非経口的に選択して投与することができ
る。これらの薬剤は、これらの投与方法に応じて適宜製
剤化することができる。
【0058】選択し得る剤形も特に限定されず、例えば
注射剤(溶液,懸濁液,乳濁液,用時溶解用固形剤
等)、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、液剤、リポ化
剤、ゲル剤、外用散剤、スプレー剤、吸入剤、坐剤等を
広く選択することができる。また、これらの製剤調製に
あたり、賦形剤、結合剤、滑沢剤、その他着色剤、崩壊
剤等の通常医薬品の製剤上用いられる成分を配合するこ
とができる。
【0059】本発明抗ウイルス剤中の有効成分であるP
C−SODの配合量及び/又はPC−SOD以外の抗ウ
イルス物質の配合量並びに本発明抗ウイルス剤の投与量
は、その製剤の投与方法、投与形態、使用目的、患者の
具体的症状、患者の体重等に応じて個別的に決定される
べき事項であり、特に限定はされないが、PC−SOD
の臨床投与量として1日当り概ね100U/Kg〜100
00U/Kg程度である〔本明細書中で1U(ユニット)
とは、pH7.8,30℃下でチトクロームc法(キサ
ンチン−キサンチンオキシダーゼ−チトクロームc系;
J. Biol. Chem., Vol.244, No.22, 6049-6055(1969) )
により測定したチトクロームcの還元速度を50%阻害
するPC−SODの酵素量を表す〕。また、上記製剤の
投与間隔は1日1回程度でも可能であり、1日2〜4回
に分けて投与することもできる。
【0060】さらに、本発明抗ウイルス作用増強剤中の
有効成分であるPC−SODの配合量及び本発明抗ウイ
ルス剤の投与量は、その製剤の投与方法、投与形態、使
用目的、患者の具体的症状、患者の体重、抗ウイルス作
用の増強を図るべき抗ウイルス剤の種類や投与量等に応
じて個別的に決定されるべき事項であり、特に限定はさ
れないが、臨床投与量として1日当り概ね100U/Kg
〜10000U/Kg程度である。また、上記製剤の投与
間隔は1日1回程度でも可能であり、1日2〜4回に分
けて投与することもできる。なお、この本発明抗ウイル
ス作用増強剤は、その作用を増強する抗ウイルス剤と適
宜組み合わせて投与するべきものであるが、両者の投与
方法や剤形は同一であっても異なってもよい。また、両
者の投与するタイミングも同時であっても異なってもよ
い。
【0061】
【実施例】以下に、本発明の実施例を製造例、試験例及
び製剤例として具体的に説明する。しかしながら、これ
らにより本発明の技術的範囲が限定されるべきものでは
ない。
【0062】<製造例> (1)ヒトCu/ZnSOD誘導体〔SODの111位
のアミノ酸がS−(2−ヒドロキシエチルチオ)システ
インであるヒト由来のスーパーオキシドジスムターゼ)
の製造:このヒトCu/ZnSOD誘導体は、特開平6
−199895号公報に記載された方法で製造した。す
なわち、大腸菌545πHR(pHT351)(微工研
菌寄第9435号)を培養し、得られた培養菌体を破砕
し、ヒトCu/ZnSODの粗抽出液を得た。この粗抽
出液に硫安沈澱、Q−セファロースFF(ファルマシア
社製)カラム、硫安沈澱を順に施して精製し、さらに
0.2μm フィルターで濾過した濾液を凍結乾燥して無
色の固体(組換えヒトアポSOD)を得た。この組換え
ヒトアポSODを10mMトリエタノールアミン緩衝液
(pH7.0)に溶解し、ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)ジスルフィドを加え、pH7.0に再調整した後、
4℃で24時間攪拌した。これにNaCl、2M酢酸緩
衝液(pH5.0)及び0.1M CuCl2 水溶液を
加え、4℃で13時間攪拌した。この攪拌後、pHを
7.0に調整し、硫安沈澱(4℃・100%飽和)で生
じた沈澱を集めた。この沈澱を10mMトリエタノールア
ミン緩衝液(pH7.0)で透析して脱塩した。この脱
塩画分をQ−セファロースFFカラムに通し、NaCl
濃度を5mM,10mM,20mM,50mMの順に段階的に上
昇させて展開し、SOD画分を集めた。次いで、このS
OD画分を硫安沈澱(4℃・100%飽和)し、生じた
沈澱を集めた。この沈澱を水溶液として、0.5M N
aCl水溶液、次いで精製水で透析し、これらの透析終
了後凍結乾燥してヒトSOD誘導体を得た(以下、単に
SODと記載することもある)。このヒトSOD誘導体
の111位のアミノ酸はS−(2−ヒドロキシエチルチ
オ)システインとなった。
【0063】(2)PC−SODの製造: 2−(4−ヒドロキシカルボニルブチロイル)リゾレ
シチンの活性エステル体の合成 (−A)2−(4−ヒドロキシカルボニルブチロイ
ル)リゾレシチンの合成 グリセロールの2位が水酸基であるリゾレシチンのクロ
ロホルム−ピリジン(80ml/20ml)懸濁液に、DM
AP(N,N−ジメチルアミノピリジン)及び無水グル
タル酸を加え、60℃で15時間攪拌した。その後、反
応液を減圧濃縮し、残渣にクロロホルム:メタノール:
水=4:5:1の溶媒を加えて溶解し、同液で平衡化し
たイオン交換カラム(Dowex 50W-X8, ダウケミカル社
製)に通した。TLCにより目的化合物を分画し、溶媒
を減圧濃縮した後、残渣をODS(オクタデシルシラ
ン)を充填したカラムで精製して、標記の化合物を得
た。
【0064】(−B)2−(4−ヒドロキシカルボニ
ルブチロイル)リゾレシチンの活性エステル体の合成 −Aで得られたカルボン酸をジクロロメタンに溶解さ
せて0℃で冷却し、これにN−ヒドロキシスクシンイミ
ド及びテトラゾールを順に加え、次にDCC(1,3−
ジシクロヘキシルカルボジイミド)のジクロロメタン溶
液をゆっくり滴下し、室温で15時間攪拌した。攪拌
後、不溶物をセライトで濾過し、活性エステル体のジク
ロロメタン溶液を得た。
【0065】SOD1分子あたりレシチン誘導体が平
均4個結合したPC−SODの合成 50mMホウ酸緩衝液(pH8.5)に溶解させた上記の
工程に従って製造したSODと、このSODの全アミノ
基に対して0.8倍モル量の2−(4−ヒドロキシカル
ボニルブチロイル)リゾレシチンの活性エステル体とを
次の方法により反応させた。上記活性エステル体溶液の
ジクロロメタンを留去し、DMF(N,N−ジメチルホ
ルムアミド)に溶解させた。これを50mMホウ酸緩衝液
(pH8.5)に添加し、不溶物を濾過後、同一緩衝液
に溶解して0℃に冷却したDMFを50%加えた上記S
OD溶液に滴下した。これを0℃で15時間攪拌後、反
応液を濾過し、セファクリルS−300(ファルマシア
社製)を担体としたゲル濾過カラムに付し、50mMホウ
酸緩衝液(pH8.5)で溶出し、PC−SOD溶出分
画を集め、イオン交換クロマトグラフィーにより精製し
た。次いでこれを限外濾過により濃縮し、タンパク質濃
度をローリー法(Lowry,O.h.等、J. Biol. Chem., 193
巻, 265 頁(1951 年))、SODの残存アミノ基をTNB
S法(トリニトロベンゼンスルホン酸塩、Goodwin,J.F
等、Clin. Chem.,16巻,24 頁(1970 年))で分析すること
により、SOD1分子あたりのレシチン誘導体の結合数
を求めたところ、平均4.0個であった。このPC−S
ODの性状は、青緑色乃至緑色の透明な水溶液であり、
pHは7〜8であった。また、分子量をSDS−ポリア
クリルアミドゲル電気泳動法により調べたところ、PC
−SODサブユニットのモノマー(前述した通り、PC
−SODはサブユニットのホモダイマーである)あたり
約18000であった。
【0066】〔試験例〕上記製造例により製造したPC
−SOD(濃度30mg/ml;比活性3.07×103
/蛋白mg)について毒性試験及び薬効薬理試験を行っ
た。PC−SODは5%マンニトール水溶液に終濃度5
mg/mlになるように溶解した溶液(以下、PC−SOD
溶液と略記することもある)を使用した。このPC−S
OD溶液の性状は、青緑色乃至緑色の透明な水溶液であ
り、pHは6〜8であった。また、生理食塩液に対する
浸透圧比は約1であった。
【0067】(1)急性毒性試験 ラットを用いた急性毒性試験 PC−SOD溶液を、SD系ラット雌雄各5匹に尾静脈
から100mg/Kgを投与した。投与後14日間、一般状
態及び生死についての観察と体重の測定とを行った。そ
して、15日目に剖検して、主要臓器の肉眼的観察を行
った。その結果、死亡したラットは観察されず、一般状
態、体重、剖検所見のいずれにおいても変化は認められ
なかったことから、静脈内投与によるPC−SODの致
死量は100mg/Kg以上と推定された。
【0068】サルを用いた急性毒性試験 PC−SOD溶液を雌のカニクイザル2頭に四肢の静脈
から100mg/Kgを投与した。投与後14日間、一般状
態及び生死についての観察と体重の測定とを行った。そ
の結果、死亡したカニクイザルは観察されず、一般状
態、体重、剖検所見のいずれにおいても変化は認められ
なかったことから、静脈内投与によるPC−SODの致
死量は100mg/Kg以上と推定された。
【0069】(2)薬効薬理試験 PC−SODの抗ウイルス活性 HIV感染したMT−4細胞(感染多重度(m.o.i)=0.
01;以下、HIV感染MT−4細胞ともいう)、又はH
IV非感染MT−4細胞(以下、mock−感染MT−4細
胞ともいう)を、96穴マイクロタイタープレートに3
×104 細胞/穴(100μl )となるように入れた。
その直後に、前記製造例において製造したPC−SOD
を種々の濃度となるように(終濃度:0 U/ml,7
8.13U/ml,156.25 U/ml,312.5 U
/ml,625 U/ml,1250 U/ml,2500 U
/ml,5000 U/ml)100μl 添加し、CO2イン
キュベーター内で37℃で培養した。5日後、生存細胞
数をMTT法(Pauwelら、J. Virol. Methods, 20, p30
9-321(1988))で測定し、mock−感染MT−4細胞におい
てPC−SODを添加しない場合(終濃度:0 U/m
l)の細胞生存率を100%として、それぞれの細胞生
存率を算出した(図2)。
【0070】なお、PC−SODをレシチンによる修飾
がされていない、ヒトCu/ZnSOD(以下、単に非
修飾SODということもある)に代えた以外は、上記の
系と同一の試験系で行った抗ウイルス活性試験の結果を
図3に示す。この結果、mock−感染MT−4細胞は、P
C−SOD濃度を2500 U/mlまで上げても細胞生
存率は約100%を維持していた。このことから、PC
−SODの濃度を2500 U/mlまで上げてもmock−
感染MT−4細胞の生存には影響を与えないことが示さ
れた。
【0071】また、HIV感染MT−4細胞において、
PC−SODを添加しない場合(終濃度:0 U/ml)
の細胞生存率は0%に極めて近く、大部分はHIV感染
により死滅することが示された。HIV感染MT−4細
胞において、PC−SODを添加した場合、2500U
/mlまでは、用量依存的に細胞生存率が増加した。PC
−SOD濃度が1250 U/ml及び2500 U/mlの
場合、細胞生存率は約100%にまで回復した。このこ
とから、PC−SODが優れた抗HIV作用を有するこ
とが明らかになった。
【0072】これに対して、同一の系で非修飾SODを
添加したHIV感染MT−4細胞は、SODの濃度を5
000 U/mlまで上げた場合でも、細胞生存率は極め
て低く、何も修飾されていないSODを投与しても、ほ
とんどHIVに対して抗ウイルス作用を示さないことが
判明した。なお、この試験においてPC−SODの50
%有効濃度(EC50)の平均は718.6 U/ml、9
0%有効濃度(EC90)の平均は1009.9 U/ml
であった。
【0073】PC−SODのホルボールミリステート
アセテートによるウイルス誘導に対する阻害作用の検討 ホルボールミリステートアセテート(12−O−テトラ
デカノイルホルボール−13−アセテート;以下、PM
Aとも記載する)は、公知のウイルス誘導剤である。こ
のPMAによるウイルス誘導に対するPC−SODの作
用を検討するために、以下の試験を行った。U1細胞
(Folks TM et al.J.Immunol. ,140,1117-1122(1988))
又はJ22HL60細胞(Kitano K et al., Blood,76,
1980-1988(1990))を24穴マイクロタイタープレート
に、それぞれ3×104 細胞/穴(1ml)となるように
入れた。その直後に、終濃度1ng/mlのPMAと、前記
製造例において製造したPC−SODを種々の濃度(U
1細胞の場合:終濃度50 U/ml,100 U/ml,2
00 U/ml;J22HL60細胞の場合:終濃度12
5 U/ml,250 U/ml,500 U/ml,1000
U/ml添加した。また、コントロールとしてPMAもP
C−SODも添加しない系(細胞コントロール)及びP
MAだけを添加した系(PMAコントロール)について
も試験を行った。
【0074】CO2 インキュベーター中、37℃で48
時間培養した後、1ml中の生細胞数及び死細胞数をカウ
ントした。さらに、U1細胞については、1次抗体とし
て抗HIVポリクローナル抗体、2次抗体として蛍光標
識抗イムノグロブリン抗体を用いて免疫染色を行い、蛍
光が陽性である細胞数と陰性の細胞数をカウントし、蛍
光陽性細胞率(%)及び蛍光陰性細胞率(%)を算出し
た。
【0075】また、J22HL60細胞については、培
養後の培養上清中のHIV−1 gagp24抗原量を、抗H
IVポリクローナル抗体及び蛍光標識抗イムノグロブリ
ン抗体を用いたELISA法によって測定した。U1細
胞に関する結果を第1表に、J22HL60細胞に関す
る結果を第2表にそれぞれ示す。
【0076】
【表1】第1表 この第1表により、PC−SODはU1細胞におけるP
MAによるウイルス誘導に対する特異的阻害活性を有さ
ないことが示された。
【0077】
【表2】第2表 この第2表より、PC−SOD処理した細胞は、コント
ロールに比べてもp24抗原の特異的な減少は認められ
なかったことが示された。
【0078】これらのことから、PC−SODは、PM
Aによるウイルス感染細胞(U1細胞及びJ22HL6
0細胞)からのウイルスの活性化(ウイルス誘導)には
影響しないことが示された。しかし、この結果は、PC
−SODがウイルス誘導の時点においては作用しないこ
とを示しているだけであり、PC−SODの抗ウイルス
作用がいささかも否定されるものではない。
【0079】PC−SODと他の抗ウイルス剤との組
合せによる、相乗的抗ウイルス作用の検討 (−A)PC−SODとHIV逆転写酵素阻害剤との
組合せ i)PC−SODと3'−アジド−2',3'−ジデオキシ
チミジン(AZT)の組合せによるHIVに対する抗ウ
イルス作用への相乗効果の検討 HIV感染MT−4細胞(感染多重度(m.o.i)=0.01)
又はHIV非感染MT−4細胞(mock−感染MT−4細
胞)を96穴マイクロタイタープレートに3×104
胞/穴(100μl)となるように入れた。その直後
に、前記製造例において製造したPC−SODと3'−
アジド−2',3'−ジデオキシチミジン(AZT)(ヤ
マサ醤油株式会社製)とを、各々第3表〜第5表に示し
た終濃度で添加した。CO2 インキュベーター内で5日
間培養した後、生存細胞数をMTT法(前述)で測定し
た。この試験は独立に3回行い(triplication)、吸光
度の平均測定を求めた。有効値はHIV感染による細胞
障害を抑制する効果の程度で表し、HIV非感染MT−
4細胞を薬剤を添加せずに培養した場合の吸光度の平均
測定値を有効値100%とし、HIV感染MT−4細胞
を薬剤を添加せずに培養した場合の吸光度の平均測定値
を有効値0%とする基準で表した。
【0080】PC−SODとAZTとの組合せにおける
有効値の結果を第3表に示す。
【表3】第3表
【0081】また、PC−SODとAZTとの組合せに
よる抗ウイルス作用が、単に相加的なものであると仮定
した場合の理論値を、PC−SODのみを種々の濃度で
HIV感染MT−4細胞に添加した場合の有効値と、A
ZTのみを種々の濃度でHIV感染MT−4細胞に添加
した場合の有効値の和として求めた。この値を予測値と
して第4表に示す。
【0082】
【表4】第4表
【0083】第5表には、上記の有効値から予測値を差
し引いた(有効値と予測値との差)を示した。有効値と
予測値との差が0の場合は、PC−SODとAZTの組
合せによる抗ウイルス作用が相加的なものであることを
示す。また、予測値と有効値との差が正(+)の場合
は、PC−SODとAZTの組合せによる抗ウイルス作
用が相乗的なものであることを示す。なお、この結果を
第4図の立体グラフに示す(平面にPC−SODとAZ
Tの組合せ添加量を示し、縦軸に有効値と予測値との差
を示した)。
【0084】
【表5】第5表 なお、第5図は、上記の試験系でPC−SODに代えて
非修飾のSOD(ヒトCu/ZnSOD)を用いた場合
の有効値と予測値との差を示す立体グラフである。
【0085】この結果において、非修飾のSODとAZ
Tを組み合わせた系では、せいぜい単に両者を作用させ
たことによる相加的効果が認められただけであったが、
PC−SODを用いた系では、明らかに相乗的な抗HI
V作用が認められた。よって、PC−SODとPC−S
OD以外の抗ウイルス作用を有する物質としてAZTを
有効成分とする本発明抗ウイルス剤の有用性、並びにP
C−SODを有効成分とする本発明抗ウイルス作用増強
剤をAZTと共に投与した場合のHIVに対する有用性
が強く示唆された。
【0086】ii)PC−SODと2',3'−ジデオキシシ
チジン(ddC)の組合せによるHIVに対する抗ウイ
ルス作用への相乗効果の検討 上記i)の試験系において、AZTに代えてddC(シ
グマ(Sigma)製)を用いて同様の試験を行った。なお、
第6表はPC−SODを用いた有効値を、第7表は同予
測値を、第8表と第6図は同有効値と予測値との差を示
す立体グラフである。また、第7図は非修飾SODを用
いた場合の有効値と予測値との差を示す表と立体グラフ
である。
【0087】
【表6】第6表
【0088】
【表7】第7表
【0089】
【表8】第8表
【0090】この結果において、非修飾のSODとdd
Cを組み合わせた系ではせいぜい単に両者を作用させた
ことによる相加的効果が認められただけであったが、P
C−SODを用いた系では、明らかに相乗的な抗HIV
作用が認められた。よって、PC−SODとPC−SO
D以外の抗ウイルス作用を有する物質としてddCを有
効成分とする本発明抗ウイルス剤の有用性、並びにPC
−SODを有効成分とする本発明抗ウイルス作用増強剤
をddCと共に投与した場合のHIVに対する有用性が
強く示唆された。
【0091】iii) PC−SODと2',3'−ジデオキシ
イノシン(ddI)の組合せによるHIVに対する抗ウ
イルス作用への相乗効果の検討 上記i)の試験系において、AZTに代えてddI(シ
グマ(Sigma)製)を用いて同様の試験を行った。なお、
第9表はPC−SODを用いた有効値を、第10表は同
予測値を、第11表と第8図は同有効値と予測値との差
を示す表と立体グラフである。また、第9図は非修飾S
ODを用いた場合の有効値と予測値との差を示す立体グ
ラフである。
【0092】
【表9】第9表
【0093】
【表10】第10表
【0094】
【表11】第11表
【0095】この結果において、非修飾のSODとdd
Iを組み合わせた系ではせいぜい単に両者を作用させた
ことによる相加的効果が認められただけであったが、P
C−SODを用いた系では、明らかに相乗的な抗HIV
作用が認められた。よって、PC−SODとPC−SO
D以外の抗ウイルス作用を有する物質としてddIを有
効成分とする本発明抗ウイルス剤の有用性、並びにPC
−SODを有効成分とする本発明抗ウイルス作用増強剤
をddIと共に投与した場合のHIVに対する有用性が
強く示唆された。
【0096】(−B)PC−SODとHIVプロテア
ーゼ阻害剤との組合せ 上記(−A)i)の試験系において、AZTに代えて
HIVプロテアーゼ阻害剤であるKNI−272(ジャ
パン・エナジー(Japan Energy Co.製))を用いて同様
の試験を行った。なお、第12表はPC−SODを用い
た有効値を、第13表は同予測値を、第14表と第10
図は同有効値と予測値との差を示す表と立体グラフであ
る。
【0097】
【表12】第12表
【0098】
【表13】第13表
【0099】
【表14】第14表
【0100】この結果において、PC−SODとKNI
−272を組み合わせた系では、明らかに相乗的な抗H
IV作用が認められた。よって、PC−SODとPC−
SOD以外の抗ウイルス作用を有する物質としてKNI
−272を有効成分とする本発明抗ウイルス剤の有用
性、並びにPC−SODを有効成分とする本発明抗ウイ
ルス作用増強剤をKNI−272をと共に投与した場合
のHIVに対する有用性が強く示唆された。
【0101】(−C)PC−SODと硫酸化多糖との
組合せ 上記(−A)i)の試験系において、AZTに代えて
硫酸化多糖であるデキストラン硫酸を用いて同様の試験
を行った。なお、第15表はPC−SODを用いた有効
値を、第16表は同予測値を、第17表と第11図は同
有効値と予測値との差を示す表と立体グラフである。ま
た、第12図は非修飾SODを用いた場合の有効値と予
測値との差を示す立体グラフである。
【0102】
【表15】第15表
【0103】
【表16】第16表
【0104】
【表17】 第17表
【0105】この結果において、非修飾のSODとデキ
ストラン硫酸を組み合わせた系ではせいぜい単に両者を
作用させたことによる相加的効果が認められただけであ
ったが、PC−SODを用いた系では、明らかに相乗的
な抗HIV作用が認められた。よって、PC−SODと
PC−SOD以外の抗ウイルス作用を有する物質として
デキストラン硫酸を有効成分とする本発明抗ウイルス剤
の有用性、並びにPC−SODを有効成分とする本発明
抗ウイルス作用増強剤をデキストラン硫酸と共に投与し
た場合のHIVに対する有用性が強く示唆された。
【0106】〔製剤例〕 (1)注射剤 前記製造例において製造したPC−SOD(30mg/
ml)を、終濃度5mg/mlになるように5%マンニトール
水溶液に溶解し、これを無菌濾過した後、2mlずつアン
プルに分注し密封して注射剤を製造した。
【0107】前記製造例において製造したPC−SO
D(30mg/ml)を終濃度5mg/mlに、3'−アジド−
2',3'−ジデオキシチミジン(AZT)、2',3'−ジ
デオキシシチジン(ddC)又は2',3'−ジデオキシ
イノシン(ddI)を、それぞれ終濃度4μM(AZ
T),200μM(ddC),500μM(ddI)と
なるように5%マンニトール水溶液に溶解し、これを無
菌濾過した後、2mlずつアンプルに分注し密封して3種
類の注射剤を製造した。
【0108】前記製造例において製造したPC−SO
D(30mg/ml)を終濃度5mg/mlに、KNI−272
を終濃度150μg/mlとなるように5%マンニトール
水溶液に溶解し、これを無菌濾過した後、2mlずつアン
プルに分注し密封して注射剤を製造した。
【0109】前記製造例において製造したPC−SO
D(30mg/ml)を終濃度5mg/mlに、デキストラン硫
酸ナトリウムを終濃度400μg/mlとなるように5%
マンニトール水溶液に溶解し、これを無菌濾過した後、
2mlずつアンプルに分注し密封して注射剤を製造した。
【0110】(2)錠剤 前記製造例において製造したPC−SODの凍結乾燥
物100mg、乳糖670mg、バレイショデンプン150
mg、結晶セルロース60mg及び軽質無水ケイ酸50mgを
混合し、これにヒドロキシプロピルセルロース30mgを
メタノールに溶解した溶液(ヒドロキシプロピルセルロ
ース10重量%)を添加して練合造粒した。次にこれを
径0.8mmのスクリーンで押し出して顆粒状にし、乾燥
した後、ステアリン酸マグネシウム15mgを添加して圧
縮成型し、200mgの錠剤を製造した。
【0111】前記製造例において製造したPC−SO
Dの凍結乾燥物100mg、乳糖670mg、バレイショデ
ンプン150mg、結晶セルロース60mg及び軽質無水ケ
イ酸50mgを混合し、これにさらに3'−アジド−2',
3'−ジデオキシチミジン(AZT)、2',3'−ジデオ
キシシチジン(ddC)又は2',3'−ジデオキシイノ
シン(ddI)を、それぞれ75nmol(AZT),4μ
mol(ddC),10μmol(ddI)混合し、それぞれ
の混合物にヒドロキシプロピルセルロース30mgをメタ
ノールに溶解した溶液(ヒドロキシプロピルセルロース
10重量%)を添加して練合造粒した。次にこれを径
0.8mmのスクリーンで押し出して顆粒状にし、乾燥し
た後、ステアリン酸マグネシウム15mgを添加して圧縮
成型し、200mgの錠剤を3種類製造した。
【0112】前記製造例において製造したPC−SO
Dの凍結乾燥物100mg、乳糖670mg、バレイショデ
ンプン150mg、結晶セルロース60mg及び軽質無水ケ
イ酸50mgを混合し、これにさらにKNI−272を3
mg混合し、この混合物にヒドロキシプロピルセルロース
30mgをメタノールに溶解した溶液(ヒドロキシプロピ
ルセルロース10重量%)を添加して練合造粒した。次
にこれを径0.8mmのスクリーンで押し出して顆粒状に
し、乾燥した後、ステアリン酸マグネシウム15mgを添
加して圧縮成型し、200mgの錠剤を製造した。
【0113】前記製造例において製造したPC−SO
Dの凍結乾燥物100mg、乳糖670mg、バレイショデ
ンプン150mg、結晶セルロース60mg及び軽質無水ケ
イ酸50mgを混合し、これにさらにデキストラン硫酸ナ
トリウムを8mg混合し、この混合物にヒドロキシプロピ
ルセルロース30mgをメタノールに溶解した溶液(ヒド
ロキシプロピルセルロース10重量%)を添加して練合
造粒した。次にこれを径0.8mmのスクリーンで押し出
して顆粒状にし、乾燥した後、ステアリン酸マグネシウ
ム15mgを添加して圧縮成型し、200mgの錠剤を製造
した。
【0114】(3)カプセル剤 前記製造例において製造したPC−SODの凍結乾燥
物100mg、バレイショデンプン150mg、軽質無水ケ
イ酸50mg、ステアリン酸マグネシウム10mg及び乳糖
765mgを均一に混合し、この混合物を200mgを分取
して硬カプセルに充填して、3種類のカプセル剤を製造
した。
【0115】前記製造例において製造したPC−SO
Dの凍結乾燥物100mg、バレイショデンプン150m
g、軽質無水ケイ酸50mg、ステアリン酸マグネシウム
10mg及び乳糖765mgを均一に混合し、これにさらに
3'−アジド−2',3'−ジデオキシチミジン(AZ
T)、2',3'−ジデオキシシチジン(ddC)又は
2',3'−ジデオキシイノシン(ddI)を、それぞれ
75nmol(AZT),4μmol(ddC),10μmol
(ddI)添加して均一に混合し、それぞれの混合物を
200mgを分取して硬カプセルに充填して、3種類のカ
プセル剤を製造した。
【0116】前記製造例において製造したPC−SO
Dの凍結乾燥物100mg、バレイショデンプン150m
g、軽質無水ケイ酸50mg、ステアリン酸マグネシウム
10mg及び乳糖765mgを均一に混合し、これにさらに
KNI−272を3mg混合し、この混合物を200mgを
分取して硬カプセルに充填して、カプセル剤を製造し
た。
【0117】前記製造例において製造したPC−SO
Dの凍結乾燥物100mg、バレイショデンプン150m
g、軽質無水ケイ酸50mg、ステアリン酸マグネシウム
10mg及び乳糖765mgを均一に混合し、これにさらに
デキストラン硫酸ナトリウムを8mg混合し、この混合物
を200mgを分取して硬カプセルに充填して、カプセル
剤を製造した。
【0118】
【発明の効果】本発明により、PC−SODに関して医
薬用途発明、すなわち抗ウイルス剤及び抗ウイルス作用
増強剤のが提供される。
【0119】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:153 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:タンパク質 配列 Ala Thr Lys Ala Val Cys Val Leu Lys Gly Asp Gly Pro Val Gln Gly 1 5 10 15 Ile Ile Asn Phe Glu Gln Lys Glu Ser Asn Gly Pro Val Lys Val Trp 20 25 30 Gly Ser Ile Lys Gly Leu Thr Glu Gly Leu His Gly Phe His Val His 35 40 45 Glu Phe Gly Asp Asn Thr Ala Gly Cys Thr Ser Ala Gly Pro His Phe 50 55 60 Asn Pro Leu Ser Arg Lys His Gly Gly Pro Lys Asp Glu Glu Arg His 65 70 75 80 Val Gly Asp Leu Gly Asn Val Thr Ala Asp Lys Asp Gly Val Ala Asp 85 90 95 Val Ser Ile Glu Asp Ser Val Ile Ser Leu Ser Gly Asp His Cys Ile 100 105 110 Ile Gly Arg Thr Leu Val Val His Glu Lys Ala Asp Asp Leu Gly Lys 115 120 125 Gly Gly Asn Glu Glu Ser Thr Lys Thr Gly Asn Ala Gly Ser Arg Leu 130 135 140 Ala Cys Gly Val Ile Gly Ile Ala Gln 145 150
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒトCu/ZnSODのタンパクの一次構造を
示した図面。
【図2】PC−SODの添加によりHIV感染MT−4
細胞の生存率が向上することを示した図面。
【図3】非修飾SODをHIV感染MT−4細胞に添加
した場合の細胞の生存率を示した図面。
【図4】PC−SODと3'−アジド−2',3'−ジデオ
キシチミジン(AZT)を組合せた場合の抗HIV効果
の相乗的に向上する様子を検討した図面。
【図5】非修飾SODと3'−アジド−2',3'−ジデオ
キシチミジン(AZT)を組合せた場合の抗HIV効果
を検討した図面。
【図6】PC−SODと2',3'−ジデオキシシチジン
(ddC)を組合せた場合の抗HIV効果の相乗的に向
上する様子を検討した図面。
【図7】非修飾SODと2',3'−ジデオキシシチジン
(ddC)を組合せた場合の抗HIV効果を検討した図
面。
【図8】PC−SODと2',3'−ジデオキシイノシン
(ddI)を組合せた場合の抗HIV効果の相乗的に向
上する様子を検討した図面。
【図9】非修飾SODと2',3'−ジデオキシイノシン
(ddI)を組合せた場合の抗HIV効果を検討した図
面。
【図10】PC−SODとHIVプロテアーゼ阻害剤で
あるKNI−272を組合せた場合の抗HIV効果の相
乗的に向上する様子を検討した図面。
【図11】PC−SODとデキストラン硫酸を組合せた
場合の抗HIV効果の相乗的に向上する様子を検討した
図面。
【図12】非修飾SODとデキストラン硫酸を組合せた
場合の抗HIV効果を検討した図面。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】化学的架橋を介してレシチンと結合したス
    ーパーオキシドジスムターゼを有効成分とする抗ウイル
    ス剤。
  2. 【請求項2】化学的架橋を介してレシチンと結合したス
    ーパーオキシドジスムターゼを有効成分とする抗HIV
    作用を有する抗ウイルス剤。
  3. 【請求項3】化学的架橋を介してレシチンと結合したス
    ーパーオキシドジスムターゼ及びこのスーパーオキシド
    ジスムターゼ以外の抗ウイルス作用を有する物質を有効
    成分とする抗ウイルス剤。
  4. 【請求項4】化学的架橋を介してレシチンと結合したス
    ーパーオキシドジスムターゼ及びこのスーパーオキシド
    ジスムターゼ以外の抗HIV作用を有する物質を有効成
    分とする抗HIV作用を有する抗ウイルス剤。
  5. 【請求項5】請求項4記載の抗ウイルス剤において、化
    学的架橋を介してレシチンと結合したスーパーオキシド
    ジスムターゼ以外の抗HIV作用を有する物質が、HI
    V逆転写酵素阻害物質、HIVプロテアーゼ阻害物質及
    び硫酸化多糖からなる群より選ばれる1種又は2種以上
    の抗HIV作用を有する物質である抗HIV作用を有す
    る抗ウイルス剤。
  6. 【請求項6】HIV逆転写酵素阻害物質が、3'−アジ
    ド−2',3'−ジデオキシチミジン(AZT)、2',3'
    −ジデオキシシチジン(ddC)及び2',3'−ジデオ
    キシイノシン(ddI)からなる群から選択される1種
    又は2種以上のHIV逆転写酵素阻害物質である請求項
    5記載の抗ウイルス剤。
  7. 【請求項7】HIVプロテアーゼ阻害物質が(R)−N
    tert−ブチル−3−〔(2S,3S)−2−ヒドロキ
    シ−3−N−〔(R)−2−N−(イソキノリン−5−
    イルオキシアセチル)アミノ−3−メチルチオプロパノ
    イル〕アミノ−4−フェニルブタノイル〕−5,5−ジ
    メチル−1,3−チアゾリジン−4−カルボクサミド
    (KNI−272)である請求項5又は請求項6記載の
    抗ウイルス剤。
  8. 【請求項8】硫酸化多糖がデキストラン硫酸である請求
    項5乃至請求項7のいずれかの請求項記載の抗ウイルス
    剤。
  9. 【請求項9】化学的架橋を介してレシチンと結合したス
    ーパーオキシドジスムターゼが下記一般式(I)で表さ
    れる請求項1乃至請求項7のいずれかの請求項記載の抗
    ウイルス剤: SOD−〔C(O)−(CH2)n −C(O)−X〕m (I) (式中、SODはスーパーオキシドジスムターゼを表
    し、Xはグリセロールの2位に水酸基を有するリゾレシ
    チンの,その2位の水酸基の水素原子を除いた残基を表
    し、mはSOD1分子への平均結合数であり、1以上の
    整数を表し、nは2以上の整数を表す)。
  10. 【請求項10】一般式(I)において、SODがヒト由
    来のSODである請求項9記載の抗ウイルス剤。
  11. 【請求項11】一般式(I)において、SODが、その
    アミノ酸配列111位のアミノ酸が、S−(2−ヒドロ
    キシエチルチオ)システインである、ヒト由来のCu/
    Znスーパーオキシドジスムターゼである請求項9記載
    の抗ウイルス剤。
  12. 【請求項12】一般式(I)において、nが2以上10
    以下のいずれかの整数である請求項9乃至請求項11の
    いずれかの請求項記載の抗ウイルス剤。
  13. 【請求項13】一般式(I)において、nが3である請
    求項12記載の抗ウイルス剤。
  14. 【請求項14】一般式(I)において、mが1以上16
    以下の数である請求項9乃至請求項13のいずれかの請
    求項記載の抗ウイルス剤。
  15. 【請求項15】一般式(I)において、mが4である請
    求項14記載の抗ウイルス剤。
  16. 【請求項16】化学的架橋を介してレシチンと結合した
    スーパーオキシドジスムターゼを有効成分として含有す
    る抗ウイルス作用増強剤。
  17. 【請求項17】化学的架橋を介してレシチンと結合した
    スーパーオキシドジスムターゼが下記一般式(I)で表
    される請求項16記載の抗ウイルス作用増強剤: SOD−〔C(O)−(CH2)n −C(O)−X〕m (I) (式中、SODはスーパーオキシドジスムターゼを表
    し、Xはグリセロールの2位に水酸基を有するリゾレシ
    チンの,その2位の水酸基の水素原子を除いた残基を表
    し、mはSOD1分子への平均結合数であり、1以上の
    整数を表し、nは2以上の整数を表す)。
  18. 【請求項18】一般式(I)において、SODがヒト由
    来のSODである請求項17記載の抗ウイルス作用増強
    剤。
  19. 【請求項19】一般式(I)において、SODが、その
    アミノ酸配列111位のアミノ酸が、S−(2−ヒドロ
    キシエチルチオ)システインである、ヒト由来のCu/
    Znスーパーオキシドジスムターゼである請求項17記
    載の抗ウイルス作用増強剤。
  20. 【請求項20】一般式(I)において、nが2以上10
    以下のいずれかの整数である請求項17乃至請求項19
    のいずれかの請求項記載の抗ウイルス作用増強剤。
  21. 【請求項21】一般式(I)において、nが3である請
    求項20記載の抗ウイルス作用増強剤。
  22. 【請求項22】一般式(I)において、mが1以上16
    以下の数である請求項17乃至請求項21のいずれかの
    請求項記載の抗ウイルス作用増強剤。
  23. 【請求項23】一般式(I)において、mが4である請
    求項22記載の抗ウイルス作用増強剤。
  24. 【請求項24】ウイルスがHIVである請求項16乃至
    請求項23のいずれかの請求項記載の抗ウイルス作用増
    強剤。
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KR20110138372A (ko) 2009-03-13 2011-12-27 가부시키가이샤 엘티티 바이오파마 만성 폐색성 폐질환 개선제

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