JPH096042A - トナー用樹脂組成物及びトナー - Google Patents

トナー用樹脂組成物及びトナー

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Publication number
JPH096042A
JPH096042A JP7148748A JP14874895A JPH096042A JP H096042 A JPH096042 A JP H096042A JP 7148748 A JP7148748 A JP 7148748A JP 14874895 A JP14874895 A JP 14874895A JP H096042 A JPH096042 A JP H096042A
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JP
Japan
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toner
elastic modulus
relaxation
strain
resin composition
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Application number
JP7148748A
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English (en)
Inventor
Hirofumi Matsumoto
弘文 松本
Hisahiko Kashiwabara
久彦 柏原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication of JPH096042A publication Critical patent/JPH096042A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低温定着性に優れ、定着温度域が広く、高速
型や小型の電子複写機を用いて複写する場合でも、充分
に安定した画像が得られるトナー用樹脂組成物及びトナ
ーを得る。 【構成】 この発明のトナー用樹脂組成物及びトナー
は、特定の複素弾性率、緩和弾性率及び緩和時間を有す
る。例えば、上記トナー用樹脂組成物は、温度130
℃、角周波数100rad/sec、歪み振幅3%で測
定した複素弾性率の絶対値|G* |が50000Pa以
下で、且つ温度130℃、初期歪み450%での緩和弾
性率の測定において、歪みを加えてから0.02秒後の
緩和弾性率をG 1 、歪みを加えてから100秒後の緩和
弾性率G2 としたとき、歪みを加えてから緩和弾性率が
(G1 −G2 )/100+G2 となるまでの時間
(T1 )が0.1秒以上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真等に使用す
るトナー用樹脂組成物及びトナーに関し、さらに詳しく
いえば、静電荷像を現像する方法において、乾式現像方
式に使用するトナー用樹脂組成物及びトナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真等において、静電荷像を現像す
る方法として、乾式現像方式が多用されている。この乾
式現像方式では、バインダーとなるトナー用樹脂にカー
ボンブラック等の着色剤、その他帯電制御剤等の添加剤
を含有させた微粉末に、鉄粉やガラスビーズ等のキャリ
アーを混合した摩擦帯電性のトナー(現像剤)が用いら
れる。
【0003】複写物を得るには、通常、感光体上に静電
潜像を形成し、この静電潜像に摩擦帯電性のトナーを電
気的に付着させて現像し、ここで得られたトナー像を用
紙等のシート上に転写し、その後トナーに対して離型性
を有する熱圧ローラーで定着させて永久可視像とする。
【0004】この種のトナーには、主に、耐オフセット
性(定着用の熱圧ローラーにトナーが付着し、これが用
紙を汚さないこと)、低温定着性(低温でトナーが用紙
に強固に付着すること)、耐ブロッキング性(トナー粒
子が凝集しないこと)、画像安定性(帯電量の変化がな
く、画像濃度が均一であること)の優れたものが要求さ
れ、さらに、トナー製造のために、微粉砕性の良好なト
ナー用樹脂組成物も要求される。
【0005】耐オフセット性、低温定着性、耐ブロッキ
ング性などの主要性能を改善したトナーとして、低分子
量のビニル系樹脂成分と高分子量のビニル系樹脂成分と
からなり、特に、上記各樹脂成分がスチレン系重合体や
(メタ)アクリル酸エステル系重合体からなるトナー用
樹脂組成物を用いたトナーが広く知られている(例え
ば、特開昭56−158340号公報など)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の従
来のトナー用樹脂組成物及びトナーは、いずれも、耐オ
フセット性、低温定着性及び耐ブロッキング性が良好
で、しかも一定レベルの画像安定性は良好に維持してい
るものの、近年需要が伸びている高速型や小型の電子複
写機を用いて複写する場合には、必ずしも上記性能が充
分に満足のいくものではなく、特に、低温定着性をより
一層改善したトナーが要望されている。
【0007】この発明は、このような従来のトナー用樹
脂組成物及びトナーの有する問題を解決するもので、そ
の目的とするところは、耐オフセット性、低温定着性、
耐ブロッキング性に優れ、特に、低温定着性がより一層
優れ、定着温度域が広く、高速型や小型のの電子複写機
を用いて複写する場合でも、充分に安定した画像が得ら
れるトナー用樹脂組成物及びトナーを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のトナー用樹脂
組成物は、温度130℃、角周波数100rad/se
c、歪み振幅3%で測定した複素弾性率の絶対値|G*
|が50000Pa以下で、且つ温度130℃、初期歪
み450%での緩和弾性率の測定において、歪みを加え
てから0.02秒後の緩和弾性率をG1 、歪みを加えて
から100秒後の緩和弾性率G2 としたとき、歪みを加
えてから緩和弾性率が(G1 −G2 )/100+G2
なるまでの時間(T1 )が0.1秒以上であることを特
徴とし、それにより上記の目的を達成することができ
る。
【0009】また、この発明のトナーは、温度130
℃、角周波数100rad/sec、歪み振幅1%で測
定した複素弾性率の絶対値|G*0|が70000Pa以
下で、且つ温度130℃、初期歪み450%での緩和弾
性率の測定において、歪みを加えてから0.02秒後の
緩和弾性率をG1 0、歪みを加えてから100秒後の緩和
弾性率G2 0としたとき、歪みを加えてから緩和弾性率が
(G1 0−G2 0)/100+G2 0となるまでの時間
(T1 0)が0.1秒以上であることを特徴とし、それに
より上記の目的を達成することができる。
【0010】この発明のトナー用樹脂組成物及びトナー
を構成する樹脂成分としては、ビニル系樹脂、ポリエス
テル樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、クマロン−イ
ンデン樹脂、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック
共重合樹脂、ブチラール樹脂、テルペン樹脂、ロジン、
石油樹脂等が用いられる。
【0011】これ等の樹脂成分は非架橋タイプ、架橋タ
イプのいずれでもよい。また、これ等の樹脂成分は単独
の樹脂を用いてもよく、或いは2種以上の樹脂を併用し
てもよい。2種以上の樹脂を併用する場合は、これ等の
樹脂が分子レベルで相溶して単相構造をとっていてもよ
く、また分子レベルで非相溶で相分離構造をとっていて
もよい。
【0012】相分離構造をとっている樹脂成分の場合、
一般に、ガラス転移温度がそれぞれの相に対応して2点
以上観測されるが、どちらかの相に対応する樹脂成分の
ガラス転移温度が50℃以上のものが用いられる。
【0013】なお、非相溶で相分離構造をとっている樹
脂成分の物性は、その分散形状や大きさに強く影響され
るので、ロールミル、ニーダー、押出機等で充分に混練
した後の樹脂成分を物性測定に用いる。
【0014】この発明のトナー用樹脂組成物としては、
特に、低分子量で分子量分布の狭いスチレン−(メタ)
アクリル酸エステル共重合体と、高分子量で分子量分布
の狭いスチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体
とを分子レベルで相溶させたブレンド樹脂、低分子量の
スチレン系重合体と高分子量の(メタ)アクリル酸エス
テル系重合体と50〜80℃で融解する低温定着助剤
(高級アルコール、高級脂肪酸、高級脂肪酸エステルな
ど)とのブレンド樹脂、低分子量のスチレン系重合体と
高分子量のポリエステルと上記低温定着助剤とのブレン
ド樹脂などが好適に用いられる。
【0015】この発明のトナー用樹脂組成物は、その動
的粘弾性試験において、温度130℃、角周波数100
rad/sec、歪み振幅3%で測定した複素弾性率の
絶対値|G* |が50000Pa以下で、且つ温度13
0℃、初期歪み450%での緩和弾性率の測定におい
て、歪みを加えてから0.02秒後の緩和弾性率を
1、歪みを加えてから100秒後の緩和弾性率G2
したとき、歪みを加えてから緩和弾性率が(G1
2 )/100+G2 となるまでの時間(T1 )が0.
1秒以上である。
【0016】ここで、上記複素弾性率及び緩和弾性率
は、粘弾性スペクトロメーター(例えば、レオメトリッ
ク社製RMS−800)により測定される。なお、緩和
弾性率の測定において、歪みを加えてから0.02秒後
とは、実質的には歪みを加えた瞬間を意味する。また、
緩和弾性率が(G1 −G2 )/100+G2 となるまで
の時間(T1 )とは、変化量(G1 −G2 )の百分の1
の大きさに到達するまでに要する時間がT1 であること
を意味する。
【0017】上記複素弾性率の絶対値|G* |が500
00Paを越えると、得られるトナーの低温定着性が不
充分となる。特に、複素弾性率の絶対値|G* |は30
000Pa以下が好ましい。また、上記緩和弾性率が
(G1 −G2 )/100+G2となるまでの時間
(T1 )が0.1秒未満では、トナーの耐オフセット性
が不充分で、充分に広い定着温度域を得ることができな
い。特に、緩和弾性率が(G1−G2 )/100+G2
となるまでの時間(T1 )は1秒以上が好ましい。こう
して、この発明のトナー用樹脂組成物が得られる。
【0018】このようなトナー用樹脂組成物を用いて、
この発明のトナーを得るには、例えば、上記のようなト
ナー用樹脂組成物に、着色剤、その他帯電制御剤等の従
来慣用のトナー用添加剤を配合し、これをロールミル、
ニーダー、押出機などを用いて混練した後、冷却して微
粉砕する方法が採用される。
【0019】上記着色剤としては、カーボンブラック、
クロームイエロー、アニリンブルー等のこの種のトナー
に慣用されている顔料或いは染料が使用される。また、
帯電制御剤としては、ニグロシン、スピロンブラック
(保土ケ谷化学社製)等の染料、その他フタロシアニン
系の顔料からなる帯電制御剤が使用される。また、複写
機の定着ローラーに対して剥離作用のあるポリプロピレ
ンワックス、低分子ポリエチレン、その他脂肪族アミ
ド、ビス脂肪族アミド、金属石鹸、パラフィン等が配合
されてもよい。
【0020】また、トナー粒子の流動性を上げるため
に、疎水性シリカ等を後添加してもよい。また、磁性ト
ナーとするために、マグネタイト、フェライト、ヘマタ
イト等の鉄、亜鉛、コバルト、ニッケル、マンガンなど
の強磁性を示す合金又は化合物からなる磁性粉が配合さ
れてもよい。
【0021】この発明のトナーは、その動的粘弾性試験
において、温度130℃、角周波数100rad/se
c、歪み振幅1%で測定した複素弾性率の絶対値|G*0
|が70000Pa以下で、且つ温度130℃、初期歪
み450%での緩和弾性率の測定において、歪みを加え
てから0.02秒後の緩和弾性率をG1 0、歪みを加えて
から100秒後の緩和弾性率G2 0としたとき、歪みを加
えてから緩和弾性率が(G1 0−G2 0)/100+G2 0
なるまでの時間(T1 0)が0.1秒以上である。
【0022】ここで、上記複素弾性率及び緩和弾性率
は、粘弾性スペクトロメーター(例えば、レオメトリッ
ク社製RMS−800)により測定される。なお、緩和
弾性率の測定において、歪みを加えてから0.02秒後
とは、実質的には歪みを加えた瞬間を意味する。また、
緩和弾性率が(G1 0−G2 0)/100+G2 0となるまで
の時間(T1 0)とは、変化量(G1 0−G2 0)の百分の1
の大きさに到達するまでに要する時間がT1 0であること
を意味する。
【0023】上記複素弾性率の絶対値|G*0|が700
00Paを越えると、得られるトナーの低温定着性が不
充分となる。特に、複素弾性率の絶対値|G*0|は45
000Pa以下が好ましい。また、上記緩和弾性率が
(G1 0−G2 0)/100+G2 0となるまでの時間
(T1 0)が0.1秒未満では、トナーの耐オフセット性
が不充分で、充分に広い定着温度域を得ることができな
い。特に、緩和弾性率が(G1 0−G2 0)/100+G2 0
となるまでの時間(T1 0)は1秒以上が好ましい。こう
して、この発明のトナーが得られる。
【0024】
【作用】トナーの定着は、熱圧ローラーでトナー粒子が
熔融変形して紙との接触面積を増大させることにより行
われ、トナーの低温定着性は、トナー用樹脂組成物又は
トナーの変形しやすさと関係があり、複素弾性率の絶対
値|G* |で評価できることがわかった。
【0025】そこで、温度130℃、角周波数100r
ad/sec、歪み振幅3%で測定した複素弾性率の絶
対値|G* |が50000Pa以下のトナー樹脂組成物
を用いると、トナーの低温定着性が改善されることを見
出した。
【0026】また、温度130℃、角周波数100ra
d/sec、歪み振幅1%で測定した複素弾性率の絶対
値|G*0|が70000Pa以下のトナーを用いても、
トナーの低温定着性が改善されることを見出した。
【0027】一方、トナーのオフセットは、熔融したト
ナーの凝集力がトナーと熱圧ローラーの接着力よりも小
さい場合に発生し、トナーの耐オフセット性は、トナー
樹脂組成物又はトナーの凝集力の大きさと大変形下での
トナー樹脂組成物又はトナーの緩和時間の長さに関係が
あることがわかった。
【0028】そこで、温度130℃、初期歪み450%
での緩和弾性率の測定において、歪みを加えてから0.
02秒後の緩和弾性率をG1 、歪みを加えてから100
秒後の緩和弾性率をG2 としたとき、歪みを加えてから
緩和弾性率が(G1 −G2 )/100+G2 となるまで
の時間(T1 )が0.1秒以上のトナー樹脂組成物を用
いると、トナーの耐オフセット性が改善されることを見
出した。
【0029】また、温度130℃、初期歪み450%で
の緩和弾性率の測定において、歪みを加えてから0.0
2秒後の緩和弾性率をG1 0、歪みを加えてから100秒
後の緩和弾性率をG2 0としたとき、歪みを加えてから緩
和弾性率が(G1 0−G2 0)/100+G2 0となるまでの
時間(T1 0)が0.1秒以上のトナーを用いても、トナ
ーの耐オフセット性が改善されることを見出した。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例及び比較例を示す。実施例1 トナー用樹脂組成物の製造 重量平均分子量1万のスチレン−n−ブチルアクリレー
ト共重合体75重量部と、重量平均分子量60万のポリ
スチレン25重量部とを溶融混練してトナー用樹脂組成
物を得た。このトナー用樹脂組成物は、スチレン−n−
ブチルアクリレート共重合体とポリスチレンとが分子レ
ベルで相溶して単相構造をとっており、ガラス転移温度
は60℃であった。
【0031】このトナー用樹脂組成物において、温度1
30℃、角周波数100rad/sec、歪み振幅3%
で測定した複素弾性率の絶対値|G* |は35200P
aであった。また、温度130℃、初期歪み450%で
の緩和弾性率の測定において、歪みを加えてから0.0
2秒後の緩和弾性率をG1 、歪みを加えてから100秒
後の緩和弾性率をG2 としたとき、歪みを加えてから緩
和弾性率が(G1 −G 2 )/100+G2 となるまでの
時間(T1 )は1.36秒であった。
【0032】トナーの製造 上記トナー用樹脂組成物100重量部と、カーボンブラ
ック(MA−100:三菱化成社製)6重量部と、スピ
ロンブラックTRH(保土ケ谷化学社製)1重量部と、
ポリプロピレンワックス(ビスコール660P:三洋化
成社製)3重量部とを、ロールミルで溶融混練し、冷却
後粗粉砕し、さらにジェットミルで微粉砕し分級して、
平均粒度約11μm のトナー粉末を得た。このトナー粉
末に、疎水性シリカ粉末(R−972:日本アエロジル
社製)0.3重量部を後添加(外添)してトナーを得
た。
【0033】このトナーにおいて、温度130℃、角周
波数100rad/sec、歪み振幅1%で測定した複
素弾性率の絶対値|G*0|は40300Paであった。
また、温度130℃、初期歪み450%での緩和弾性率
の測定において、歪みを加えてから0.02秒後の緩和
弾性率をG1 、歪みを加えてから100秒後の緩和弾性
率をG2 0としたとき、歪みを加えてから緩和弾性率が
(G1 0−G2 0)/100+G2 0となるまでの時間
(T1 0)は0.743秒であった。
【0034】トナーの性能評価 上記トナーについて、次の方法でトナーの低温定着性及
びトナーの保存安定性を評価した。その結果、定着温度
範囲は134℃〜200℃(以上)で、低温定着性に優
れ、定着温度域が広いものであった。また、トナーの保
存安定性は良好であった。
【0035】<トナーの低温定着性>トナー4重量部と
平均粒径約50〜80μm の鉄粉キャリアー96重量部
とを均一に混合して現像剤を作り、この現像剤を用いて
電子写真複写機による定着試験を行い、定着温度範囲を
求めた。
【0036】定着試験は、電子写真複写機の定着用の熱
圧ローラーの設定温度を段階的に変えて複写を行い、オ
フセット(2重画像)の発生がなく、この複写画像をタ
イプライター用砂消しゴムで摩擦したとき、複写画像の
濃度の低下が10%未満である場合を定着性が良好と判
定し、定着温度範囲とした。なお、使用した電子写真複
写機は、富士ゼロックス社製のVivace310を、
定着用の熱圧ローラーの温度が約120〜200℃の範
囲で変えられるように改造したものである。
【0037】<トナーの保存安定性>トナー10gを1
00mlのサンプル瓶に採り、50℃の恒温槽中に48
時間放置した後、トナーの凝集の程度を評価した。ここ
で、トナー粒子の凝集が認められないものを良好とし
た。
【0038】なお、上記実施例及び比較例において、重
量平均分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィ
(GPC)法で測定し、ガラス転移温度は示差走査熱量
計(DSC)法で測定した。
【0039】また、複素弾性率及び緩和弾性率は、下記
条件で測定した。 ・複素弾性率の測定 装置 :レオメトリックス社製RMS−800 治具 :直径25mm、円盤−円盤治具 温度 :130℃ 角周波数 :100rad/sec 歪み振幅 :3%及び1% ・緩和弾性率の測定 装置 :レオメトリックス社製RMS−800 治具 :直径25mm、円錐−円盤治具 温度 :130℃ 初期歪み :450%
【0040】実施例2 重量平均分子量8千のスチレン−n−ブチルアクリレー
ト共重合体85重量部と、重量平均分子量60万のポリ
スチレン15重量部とを溶融混練してトナー用樹脂組成
物を得た。このトナー用樹脂組成物は、スチレン−n−
ブチルアクリレート共重合体とポリスチレンとが分子レ
ベルで相溶して単相構造をとっており、ガラス転移温度
は57℃であった。
【0041】このトナー用樹脂組成物の|G* |は21
000Paであった。また、T1 は0.695秒であっ
た。
【0042】このトナー用樹脂組成物を用いたこと以外
は、実施例1と同様に行った。得られたトナーの|G*0
|は27500Paであった。また、T1 0は0.478
秒であった。また、定着温度範囲は119℃〜175℃
で、低温定着性に優れ、定着温度域が広いものであっ
た。また、トナーの保存安定性は良好であった。
【0043】実施例3 重量平均分子量7千のスチレン−メチルメタクリレート
共重合体(ガラス転移温度61℃)70重量部と、重量
平均分子量100万のn−ブチルアクリレート−メチル
メタクリレート共重合体20重量部と、1−ドコサノー
ル10重量部とを溶融混練してトナー用樹脂組成物を得
た。このトナー用樹脂組成物は、スチレン−メチルメタ
クリレート共重合体がマトリックスを形成し、n−ブチ
ルアクリレート−メチルメタクリレート共重合体がドメ
インを形成し、分子レベルで非相溶で相分離構造をとっ
ていた。
【0044】このトナー用樹脂組成物の|G* |は27
500Paであった。また、T1 は1.52秒であっ
た。
【0045】このトナー用樹脂組成物を用いたこと以外
は、実施例1と同様に行った。得られたトナーの|G*0
|は30500Paであった。また、T1 0は0.991
秒であった。また、定着温度範囲は130℃〜200℃
(以上)で、低温定着性に優れ、定着温度域が広いもの
であった。また、トナーの保存安定性は良好であった。
【0046】実施例4 重量平均分子量8千のポリスチレン(ガラス転移温度6
0℃)70重量部と、ヘキサンジオールとドデカン2酸
からなる架橋ポリエステル20重量部と、1−ドコサノ
ール10重量部とを溶融混練してトナー用樹脂組成物を
得た。このトナー用樹脂組成物は、ポリスチレンがマト
リックスを形成し、ポリエステルがドメインを形成し、
分子レベルで非相溶で相分離構造をとっていた。
【0047】このトナー用樹脂組成物の|G* |は31
300Paであった。また、T1 は1.28秒であっ
た。
【0048】このトナー用樹脂組成物を用いたこと以外
は、実施例1と同様に行った。得られたトナーの|G*0
|は38700Paであった。また、T1 0は0.722
秒であった。また、定着温度範囲は130℃〜200℃
(以上)で、低温定着性に優れ、定着温度域が広いもの
であった。また、トナーの保存安定性は良好であった。
【0049】比較例1 重量平均分子量8千のスチレン−n−ブチルアクリレー
ト共重合体90重量部と、重量平均分子量100万のポ
リスチレン10重量部とを溶融混練してトナー用樹脂組
成物を得た。このトナー用樹脂組成物は、スチレン−n
−ブチルアクリレート共重合体とポリスチレンとが分子
レベルで相溶して単相構造をとっており、ガラス転移温
度は59℃であった。
【0050】このトナー用樹脂組成物の|G* |は20
000Paであった。また、T1 は0.075秒であっ
た。
【0051】このトナー用樹脂組成物を用いたこと以外
は、実施例1と同様に行った。得られたトナーの|G*0
|は27000Paであった。また、T1 0は0.072
秒であった。また、定着試験では全温度範囲(120〜
200℃)でオフセットが発生した。なお、トナーの保
存安定性は良好であった。
【0052】比較例2 重量平均分子量1万のスチレン−n−ブチルアクリレー
ト共重合体75重量部と、重量平均分子量100万のポ
リスチレン25重量部とを溶融混練してトナー用樹脂組
成物を得た。このトナー用樹脂組成物は、スチレン−n
−ブチルアクリレート共重合体とポリスチレンとが分子
レベルで相溶して単相構造をとっており、ガラス転移温
度は61℃であった。
【0053】このトナー用樹脂組成物の|G* |は56
300Paであった。また、T1 は2.22秒であっ
た。
【0054】このトナー用樹脂組成物を用いたこと以外
は、実施例1と同様に行った。得られたトナーの|G*0
|は71500Paであった。また、T1 0は1.89秒
であった。また、定着温度範囲は155℃〜200℃
(以上)で、各実施例に比べ低温定着性が劣るものであ
った。なお、トナーの保存安定性は良好であった。
【0055】以上、各実施例及び各比較例の結果をまと
めて表1に示す。
【0056】
【表1】
【0057】
【発明の効果】この発明のトナー用樹脂組成物及びトナ
ーは、上述のように構成され、特定の複素弾性率、緩和
弾性率及び緩和時間を有するもので、それにより、耐オ
フセット性、低温定着性、耐ブロッキング性に優れ、特
に、低温定着性がより一層優れ、定着温度域が広く、高
速型や小型の電子複写機を用いて複写する場合でも、充
分に安定した画像が得られるという顕著な効果を奏す
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度130℃、角周波数100rad/
    sec、歪み振幅3%で測定した複素弾性率の絶対値|
    * |が50000Pa以下で、且つ温度130℃、初
    期歪み450%での緩和弾性率の測定において、歪みを
    加えてから0.02秒後の緩和弾性率をG1 、歪みを加
    えてから100秒後の緩和弾性率G2 としたとき、歪み
    を加えてから緩和弾性率が(G1 −G2 )/100+G
    2 となるまでの時間(T1 )が0.1秒以上であること
    を特徴とするトナー用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 温度130℃、角周波数100rad/
    sec、歪み振幅1%で測定した複素弾性率の絶対値|
    *0|が70000Pa以下で、且つ温度130℃、初
    期歪み450%での緩和弾性率の測定において、歪みを
    加えてから0.02秒後の緩和弾性率をG1 0 、歪みを
    加えてから100秒後の緩和弾性率G2 0としたとき、歪
    みを加えてから緩和弾性率が(G1 0−G2 0)/100+
    2 0となるまでの時間(T1 0)が0.1秒以上であるこ
    とを特徴とするトナー。
JP7148748A 1995-06-15 1995-06-15 トナー用樹脂組成物及びトナー Pending JPH096042A (ja)

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