JPH0960602A - 油圧回路用ピストン式アキュムレータ及び油圧回路への作動油充填方法 - Google Patents
油圧回路用ピストン式アキュムレータ及び油圧回路への作動油充填方法Info
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- JPH0960602A JPH0960602A JP22058695A JP22058695A JPH0960602A JP H0960602 A JPH0960602 A JP H0960602A JP 22058695 A JP22058695 A JP 22058695A JP 22058695 A JP22058695 A JP 22058695A JP H0960602 A JPH0960602 A JP H0960602A
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- piston
- hydraulic circuit
- cylinder
- hydraulic
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- Transmission Of Braking Force In Braking Systems (AREA)
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- Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 飛石や氷結によって動作不良が発生すること
を回避できるピストン式アキュムレータを提供するこ
と。 【解決手段】 シリンダ53内のダイヤフラム56を変
位させるピストン54の下部外周には、シリンダ53の
内周面に摺動自在に当接してピストン54をシリンダ5
3の中心軸上に位置決めし、シリンダ53内におけるピ
ストン54の往復動作のガイドとなるガイド部64が突
設される。
を回避できるピストン式アキュムレータを提供するこ
と。 【解決手段】 シリンダ53内のダイヤフラム56を変
位させるピストン54の下部外周には、シリンダ53の
内周面に摺動自在に当接してピストン54をシリンダ5
3の中心軸上に位置決めし、シリンダ53内におけるピ
ストン54の往復動作のガイドとなるガイド部64が突
設される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば流体式リタ
ーダを制御するための油圧回路等に使用されて該油圧回
路内の作動油の油圧を安定させる油圧回路用ピストン式
アキュムレータ及び油圧回路への作動油充填方法に関す
るものである。
ーダを制御するための油圧回路等に使用されて該油圧回
路内の作動油の油圧を安定させる油圧回路用ピストン式
アキュムレータ及び油圧回路への作動油充填方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、流体式リターダを制御するため
の油圧回路に使用されて該油圧回路内の作動油の油圧を
安定させる油圧回路用ピストン式アキュムレータの従来
例を示したものである。
の油圧回路に使用されて該油圧回路内の作動油の油圧を
安定させる油圧回路用ピストン式アキュムレータの従来
例を示したものである。
【0003】このピストン式アキュムレータ1は、上部
ハウジング9および下部ハウジング10とにより筒状の
容器を構成するシリンダ2と、該シリンダ2内に往復動
可能に組み付けられるピストン3と、該ピストン3の頂
部3aとシリンダ周壁9a,10aとの間に張設されて
シリンダ2内上部に油圧回路の作動油循環路に連通する
油室5を画成するダイヤフラム6と、前記ピストン3と
シリンダ底部10bとの間に介装されて油室5の容積が
小さくなる方向に前記ピストン3を付勢して油圧回路内
の作動油の油圧変動を抑制する単一の圧縮コイルばね8
とを備えた構成とされている。
ハウジング9および下部ハウジング10とにより筒状の
容器を構成するシリンダ2と、該シリンダ2内に往復動
可能に組み付けられるピストン3と、該ピストン3の頂
部3aとシリンダ周壁9a,10aとの間に張設されて
シリンダ2内上部に油圧回路の作動油循環路に連通する
油室5を画成するダイヤフラム6と、前記ピストン3と
シリンダ底部10bとの間に介装されて油室5の容積が
小さくなる方向に前記ピストン3を付勢して油圧回路内
の作動油の油圧変動を抑制する単一の圧縮コイルばね8
とを備えた構成とされている。
【0004】ここに、シリンダ2を構成する上下のハウ
ジング9,10相互は、互いに突き合されるフランジ9
c,10c同士をねじ部材で連結固定することによって
一体化されている。そして、フランジ9c,10cが、
前記ダイヤフラム6の外周部を挾持している。
ジング9,10相互は、互いに突き合されるフランジ9
c,10c同士をねじ部材で連結固定することによって
一体化されている。そして、フランジ9c,10cが、
前記ダイヤフラム6の外周部を挾持している。
【0005】一方、ピストン3は、有頭筒状のピストン
本体12と、該ピストン本体12の頂部3aに締結され
てダイヤフラム6を挾持するダイヤフラム固定板13
と、該ダイヤフラム固定板13をピストン本体12の頂
部3aに締結する締結具を兼ねたピストンロッド14と
から構成されており、前記ピストンロッド14が下部ハ
ウジング10のシリンダ底部10bに形成された軸受部
15に摺動自在に嵌合することで、シリンダ2内を往復
動可能にされている。
本体12と、該ピストン本体12の頂部3aに締結され
てダイヤフラム6を挾持するダイヤフラム固定板13
と、該ダイヤフラム固定板13をピストン本体12の頂
部3aに締結する締結具を兼ねたピストンロッド14と
から構成されており、前記ピストンロッド14が下部ハ
ウジング10のシリンダ底部10bに形成された軸受部
15に摺動自在に嵌合することで、シリンダ2内を往復
動可能にされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、流体式リタ
ーダが補助制動装置として車両に搭載されるものの場
合、該流体式リターダを制御する油圧回路に使用される
前記ピストン式アキュムレータ1は、外気に晒される車
体フレーム上に取り付けられることが多く、シリンダ2
から突出したピストンロッド14の端部に飛石が当たっ
て動作不良が生じたり、あるいは損壊する虞があった。
ーダが補助制動装置として車両に搭載されるものの場
合、該流体式リターダを制御する油圧回路に使用される
前記ピストン式アキュムレータ1は、外気に晒される車
体フレーム上に取り付けられることが多く、シリンダ2
から突出したピストンロッド14の端部に飛石が当たっ
て動作不良が生じたり、あるいは損壊する虞があった。
【0007】また、寒冷地等ではシリンダ2から突出し
たピストンロッド14に氷結が起こり、その結果、ピス
トン3が滑らかに往復動できなくなるという動作不良が
生じる虞もあった。
たピストンロッド14に氷結が起こり、その結果、ピス
トン3が滑らかに往復動できなくなるという動作不良が
生じる虞もあった。
【0008】さらに、流体式リターダを制御する油圧回
路に使用されるピストン式アキュムレータ1は、流体式
リターダの非作動時には、余分な負荷がかからないよう
にする一方で、油圧回路内に負圧やキャビテーションの
発生を抑制することから、回路内の作動油を弱く加圧
し、また、流体式リターダの作動時には、流体式リター
ダが所望の制動トルクを発揮するように回路内の作動油
を強く加圧し得ることが望ましい。
路に使用されるピストン式アキュムレータ1は、流体式
リターダの非作動時には、余分な負荷がかからないよう
にする一方で、油圧回路内に負圧やキャビテーションの
発生を抑制することから、回路内の作動油を弱く加圧
し、また、流体式リターダの作動時には、流体式リター
ダが所望の制動トルクを発揮するように回路内の作動油
を強く加圧し得ることが望ましい。
【0009】このような観点から、前記圧縮コイルばね
8のばね定数の設定に工夫が要求されることになるが、
従来のように単一の圧縮コイルばね8でピストン3を付
勢する構造では、流体式リターダの非作動時には回路内
の作動油に対する加圧を十分に弱め、かつ、流体式リタ
ーダの作動時には回路内の作動油に対する加圧を十分に
高めるといった使い分けが不可能であった。したがっ
て、例えば、流体式リターダの非作動時にも余分な負荷
がかかったり、あるいは、負圧やキャビテーションの発
生を十分に抑制することができないという問題が生じ
た。
8のばね定数の設定に工夫が要求されることになるが、
従来のように単一の圧縮コイルばね8でピストン3を付
勢する構造では、流体式リターダの非作動時には回路内
の作動油に対する加圧を十分に弱め、かつ、流体式リタ
ーダの作動時には回路内の作動油に対する加圧を十分に
高めるといった使い分けが不可能であった。したがっ
て、例えば、流体式リターダの非作動時にも余分な負荷
がかかったり、あるいは、負圧やキャビテーションの発
生を十分に抑制することができないという問題が生じ
た。
【0010】そこで、本発明の目的は上記課題を解消す
ることにあり、飛石や氷結によって動作不良が発生する
ことを回避でき、さらには、非作動時には回路内の作動
油に対する加圧を十分に弱めると同時に作動時には回路
内の作動油に対する加圧を十分に高めることのできる油
圧回路用ピストン式アキュムレータ及び油圧回路への作
動油充填方法を提供することである。
ることにあり、飛石や氷結によって動作不良が発生する
ことを回避でき、さらには、非作動時には回路内の作動
油に対する加圧を十分に弱めると同時に作動時には回路
内の作動油に対する加圧を十分に高めることのできる油
圧回路用ピストン式アキュムレータ及び油圧回路への作
動油充填方法を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る油圧回路用ピストン式アキュムレータ
は、シリンダ内に往復動可能に組み付けられるピストン
と、該ピストンの頂部とシリンダ周壁との間に張設され
てシリンダ内上部に油圧回路の作動油循環路に連通する
油室を画成するダイヤフラムと、前記ピストンとシリン
ダ底部との間に介装されて前記油室の容積が小さくなる
方向に前記ピストンを付勢して油圧回路内の作動油の油
圧変動を抑制する圧縮コイルばねとを備えてなる油圧回
路用ピストン式アキュムレータにおいて、前記ピストン
の下部外周には、前記シリンダの内周面に摺動自在に当
接して該ピストンをシリンダの中心軸上に位置決めし、
該シリンダ内におけるピストンの往復動作のガイドとな
るガイド部が突設されたことを特徴とする。
の本発明に係る油圧回路用ピストン式アキュムレータ
は、シリンダ内に往復動可能に組み付けられるピストン
と、該ピストンの頂部とシリンダ周壁との間に張設され
てシリンダ内上部に油圧回路の作動油循環路に連通する
油室を画成するダイヤフラムと、前記ピストンとシリン
ダ底部との間に介装されて前記油室の容積が小さくなる
方向に前記ピストンを付勢して油圧回路内の作動油の油
圧変動を抑制する圧縮コイルばねとを備えてなる油圧回
路用ピストン式アキュムレータにおいて、前記ピストン
の下部外周には、前記シリンダの内周面に摺動自在に当
接して該ピストンをシリンダの中心軸上に位置決めし、
該シリンダ内におけるピストンの往復動作のガイドとな
るガイド部が突設されたことを特徴とする。
【0012】あるいは、上記の油圧回路用ピストン式ア
キュムレータにおいて、油室の容積が小さくなる方向に
ピストンを付勢する前記圧縮コイルばねとして、ピスト
ン内の空洞に浮遊装備される中間ばね受け座とピストン
の頂部壁との間に介装されて油圧回路内の作動油の初期
圧設定を受け持つばね定数の小さなサブ圧縮コイルばね
と、シリンダ底部を構成する下蓋に形成された底部ばね
座と前記中間ばね受け座との間に介装されるとともにば
ね定数が前記サブ圧縮コイルばねよりも大きく設定され
て油圧回路作動時にピストンを所定の力で付勢するメイ
ン圧縮コイルばねとが装備されたことを特徴とする。
キュムレータにおいて、油室の容積が小さくなる方向に
ピストンを付勢する前記圧縮コイルばねとして、ピスト
ン内の空洞に浮遊装備される中間ばね受け座とピストン
の頂部壁との間に介装されて油圧回路内の作動油の初期
圧設定を受け持つばね定数の小さなサブ圧縮コイルばね
と、シリンダ底部を構成する下蓋に形成された底部ばね
座と前記中間ばね受け座との間に介装されるとともにば
ね定数が前記サブ圧縮コイルばねよりも大きく設定され
て油圧回路作動時にピストンを所定の力で付勢するメイ
ン圧縮コイルばねとが装備されたことを特徴とする。
【0013】あるいは、上記の油圧回路用ピストン式ア
キュムレータにおいて、シリンダ底部を構成する下蓋
は、前記サブ圧縮コイルばね及びメイン圧縮コイルばね
の圧縮を解除する方向に退出可能に、シリンダ底部に螺
着されていることを特徴とする。
キュムレータにおいて、シリンダ底部を構成する下蓋
は、前記サブ圧縮コイルばね及びメイン圧縮コイルばね
の圧縮を解除する方向に退出可能に、シリンダ底部に螺
着されていることを特徴とする。
【0014】また、上記目的を達成するための本発明に
係る油圧回路への作動油充填方法は、上記の油圧回路用
ピストン式アキュムレータを含む油圧回路へ作動油を充
填する油圧回路への作動油充填方法であって、前記油圧
回路の給油口を開いて作動油の供給を開始する前に、前
記メイン圧縮コイルばねが自由長にまで伸張し、かつ、
前記サブ圧縮コイルばねがシリンダ内上限位置にピスト
ンを保持する程度の付勢力を発揮する範囲内で適宜量伸
張するように、前記シリンダの下蓋を退出させておき、
次いで、前記油圧回路用ピストン式アキュムレータの油
室内に所定量の作動油が充満するように前記油圧回路の
給油口から作動油の供給を実施し、次いで、前記油圧回
路の給油口を閉じた後に、前記サブ圧縮コイルばねが最
大限に圧縮される位置まで前記下蓋をねじ込むことによ
って、油圧回路内の作動油に初期圧をかけることを特徴
とする。
係る油圧回路への作動油充填方法は、上記の油圧回路用
ピストン式アキュムレータを含む油圧回路へ作動油を充
填する油圧回路への作動油充填方法であって、前記油圧
回路の給油口を開いて作動油の供給を開始する前に、前
記メイン圧縮コイルばねが自由長にまで伸張し、かつ、
前記サブ圧縮コイルばねがシリンダ内上限位置にピスト
ンを保持する程度の付勢力を発揮する範囲内で適宜量伸
張するように、前記シリンダの下蓋を退出させておき、
次いで、前記油圧回路用ピストン式アキュムレータの油
室内に所定量の作動油が充満するように前記油圧回路の
給油口から作動油の供給を実施し、次いで、前記油圧回
路の給油口を閉じた後に、前記サブ圧縮コイルばねが最
大限に圧縮される位置まで前記下蓋をねじ込むことによ
って、油圧回路内の作動油に初期圧をかけることを特徴
とする。
【0015】そして、シリンダ内のピストンは、ピスト
ン下部外周に突設されたガイド部とシリンダ内周面との
当接により、シリンダ内を往復動自在に位置決めされ
る。
ン下部外周に突設されたガイド部とシリンダ内周面との
当接により、シリンダ内を往復動自在に位置決めされ
る。
【0016】また、ばね定数の小さなサブ圧縮コイルば
ねを油圧回路の非作動時における回路内作動油の加圧用
に、そして、ばね定数の大きなメイン圧縮コイルばねを
油圧回路の作動時における回路内作動油の加圧用に設計
しておくことで、油圧回路の非作動時には回路内の作動
油に対する加圧を十分に弱めると同時に、油圧回路の作
動時には回路内の作動油に対する加圧を十分に高めるこ
とが可能になる。
ねを油圧回路の非作動時における回路内作動油の加圧用
に、そして、ばね定数の大きなメイン圧縮コイルばねを
油圧回路の作動時における回路内作動油の加圧用に設計
しておくことで、油圧回路の非作動時には回路内の作動
油に対する加圧を十分に弱めると同時に、油圧回路の作
動時には回路内の作動油に対する加圧を十分に高めるこ
とが可能になる。
【0017】また、油圧回路の給油口を開いて作動油の
供給を開始する前に、メイン圧縮コイルばねが自由長に
まで伸張し、かつ、前記サブ圧縮コイルばねがシリンダ
内上限位置にピストンを保持する程度の付勢力を発揮す
る範囲内で適宜量伸張するように、シリンダの下蓋を退
出させておき、次いで、前記油圧回路用ピストン式アキ
ュムレータの油室内に所定量の作動油が充満するように
油圧回路の給油口から作動油の供給を実施し、次いで、
油圧回路の給油口を閉じた後に、前記サブ圧縮コイルば
ねが最大限に圧縮される位置まで前記下蓋をねじ込むこ
とによって、油圧回路内の作動油に最適の初期圧をかけ
ることができる。
供給を開始する前に、メイン圧縮コイルばねが自由長に
まで伸張し、かつ、前記サブ圧縮コイルばねがシリンダ
内上限位置にピストンを保持する程度の付勢力を発揮す
る範囲内で適宜量伸張するように、シリンダの下蓋を退
出させておき、次いで、前記油圧回路用ピストン式アキ
ュムレータの油室内に所定量の作動油が充満するように
油圧回路の給油口から作動油の供給を実施し、次いで、
油圧回路の給油口を閉じた後に、前記サブ圧縮コイルば
ねが最大限に圧縮される位置まで前記下蓋をねじ込むこ
とによって、油圧回路内の作動油に最適の初期圧をかけ
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る油圧回路用ピ
ストン式アキュムレータの好適な実施形態を図面を参照
して説明する。図1乃至図5は本発明に係る油圧回路用
ピストン式アキュムレータの一実施形態を示したもの
で、図1は油圧回路用ピストン式アキュムレータの縦断
面図、図2は図1のピストン式アキュムレータを使用し
た油圧回路の概略構成図、図3はピストン式アキュムレ
ータの未使用状態を示す縦断面図、図4はピストン式ア
キュムレータの作動油充填前の下蓋退出操作を示す縦断
面図、図5はピストン式アキュムレータの作動油充填直
後の状態を示す縦断面図である。
ストン式アキュムレータの好適な実施形態を図面を参照
して説明する。図1乃至図5は本発明に係る油圧回路用
ピストン式アキュムレータの一実施形態を示したもの
で、図1は油圧回路用ピストン式アキュムレータの縦断
面図、図2は図1のピストン式アキュムレータを使用し
た油圧回路の概略構成図、図3はピストン式アキュムレ
ータの未使用状態を示す縦断面図、図4はピストン式ア
キュムレータの作動油充填前の下蓋退出操作を示す縦断
面図、図5はピストン式アキュムレータの作動油充填直
後の状態を示す縦断面図である。
【0019】まず、油圧回路の構成について説明した
後、ピストン式アキュムレータの構造について詳述す
る。油圧回路22は、補助制動装置として車両に装備さ
れる流体式リターダ23の作動油の圧力や温度を適正範
囲に管理するためのものである。流体式リターダ23の
動作は、車両のハンドル24の周辺に装備されるコンビ
ネーションスイッチ25の操作を検出するコントロール
ボックス26によって制御される。
後、ピストン式アキュムレータの構造について詳述す
る。油圧回路22は、補助制動装置として車両に装備さ
れる流体式リターダ23の作動油の圧力や温度を適正範
囲に管理するためのものである。流体式リターダ23の
動作は、車両のハンドル24の周辺に装備されるコンビ
ネーションスイッチ25の操作を検出するコントロール
ボックス26によって制御される。
【0020】前記コンビネーションスイッチ25は、流
体式リターダ23のオン・オフを指示するスイッチであ
る。流体式リターダ23は、油圧回路22内を流れる作
動油圧を受けるロータ27を湿式クラッチ28を介して
プロペラシャフト29に接続することで、プロペラシャ
フト29の回転数に応じた制動トルクを得るもので、湿
式クラッチ28の断続動作は、湿式クラッチ28の後部
に配置されたメカニカルアクチュエータ30によってな
される。
体式リターダ23のオン・オフを指示するスイッチであ
る。流体式リターダ23は、油圧回路22内を流れる作
動油圧を受けるロータ27を湿式クラッチ28を介して
プロペラシャフト29に接続することで、プロペラシャ
フト29の回転数に応じた制動トルクを得るもので、湿
式クラッチ28の断続動作は、湿式クラッチ28の後部
に配置されたメカニカルアクチュエータ30によってな
される。
【0021】前記メカニカルアクチュエータ30は、ク
ラッチコントロール系34によって駆動される。このク
ラッチコントロール系34は、バキューム圧によって往
復動をするバキュームチャンバ31と、該バキュームチ
ャンバ31に作用するバキューム圧源であるバキューム
タンク32と、該バキュームタンク32からバキューム
チャンバ31へのバキューム圧供給を制御するクラッチ
制御用電磁弁35とを備えた構成で、前記クラッチ制御
用電磁弁35の流路切り替え制御が前記コントロールボ
ックス26によって行われる。
ラッチコントロール系34によって駆動される。このク
ラッチコントロール系34は、バキューム圧によって往
復動をするバキュームチャンバ31と、該バキュームチ
ャンバ31に作用するバキューム圧源であるバキューム
タンク32と、該バキュームタンク32からバキューム
チャンバ31へのバキューム圧供給を制御するクラッチ
制御用電磁弁35とを備えた構成で、前記クラッチ制御
用電磁弁35の流路切り替え制御が前記コントロールボ
ックス26によって行われる。
【0022】前記油圧回路22は、前記流体式リターダ
23への作動油の循環路を提供する管路37と、作動油
を循環させるオイルポンプ38と、循環する作動油を適
正温度に冷却するオイルクーラー39と、該オイルクー
ラー39に送風する冷却ファン40と、循環する作動油
の圧力変動を抑制するピストン式アキュムレータ21と
から構成されている。
23への作動油の循環路を提供する管路37と、作動油
を循環させるオイルポンプ38と、循環する作動油を適
正温度に冷却するオイルクーラー39と、該オイルクー
ラー39に送風する冷却ファン40と、循環する作動油
の圧力変動を抑制するピストン式アキュムレータ21と
から構成されている。
【0023】前記コントロールボックス26は、前記コ
ンビネーションスイッチ25の操作だけでなくエキゾー
ストブレーキスイッチ42の操作も監視しており、ま
た、油温スイッチ(温度センサ)43,44によって流
体式リターダ23内の作動油温度を監視しており、これ
らの監視結果に基づいて、クラッチ制御用電磁弁35や
オイルポンプ38や冷却ファン40の動作を制御すると
共に、リターダ作動ランプ45や油温警報ランプ46の
点灯制御を行う。なお、油温スイッチ43は作動油の異
常温度を検知するためのものであり,油温スイッチ44
は作動油の動作温度を検知するためのものである。
ンビネーションスイッチ25の操作だけでなくエキゾー
ストブレーキスイッチ42の操作も監視しており、ま
た、油温スイッチ(温度センサ)43,44によって流
体式リターダ23内の作動油温度を監視しており、これ
らの監視結果に基づいて、クラッチ制御用電磁弁35や
オイルポンプ38や冷却ファン40の動作を制御すると
共に、リターダ作動ランプ45や油温警報ランプ46の
点灯制御を行う。なお、油温スイッチ43は作動油の異
常温度を検知するためのものであり,油温スイッチ44
は作動油の動作温度を検知するためのものである。
【0024】以下、ピストン式アキュムレータ21につ
いて詳述する。前記ピストン式アキュムレータ21は、
図1に示すように、有頭筒状の上部ハウジング51と有
底筒状の下部ハウジング52とで筒状の容器を構成する
シリンダ53と、該シリンダ53内に往復動可能に組み
付けられるピストン54と、該ピストン54の頂部54
aとシリンダ周壁51a,52aとの間に張設されてシ
リンダ53内上部に油圧回路22の作動油循環路(管路
37)に連通する油室55を画成するダイヤフラム56
と、前記ピストン54とシリンダ底部52bとの間に介
装されて油室55の容積が小さくなる方向に前記ピスト
ン54を付勢して油圧回路22内の作動油の油圧変動を
抑制する圧縮コイルばね58とを備えた構成とされてい
る。
いて詳述する。前記ピストン式アキュムレータ21は、
図1に示すように、有頭筒状の上部ハウジング51と有
底筒状の下部ハウジング52とで筒状の容器を構成する
シリンダ53と、該シリンダ53内に往復動可能に組み
付けられるピストン54と、該ピストン54の頂部54
aとシリンダ周壁51a,52aとの間に張設されてシ
リンダ53内上部に油圧回路22の作動油循環路(管路
37)に連通する油室55を画成するダイヤフラム56
と、前記ピストン54とシリンダ底部52bとの間に介
装されて油室55の容積が小さくなる方向に前記ピスト
ン54を付勢して油圧回路22内の作動油の油圧変動を
抑制する圧縮コイルばね58とを備えた構成とされてい
る。
【0025】ここに、前記油室55は、上部ハウジング
51の頂壁に装備された連通管59が油圧回路22の管
路37に接続されることによって、油圧回路22の作動
油循環路に連通する。また、シリンダ53を構成する上
下のハウジング51,52相互は、互いに突き合される
フランジ51c,52c同士をねじ部材で連結固定する
ことによって一体化されている。そして、フランジ51
c,52cが、前記ダイヤフラム56の外周部を挾持し
ている。
51の頂壁に装備された連通管59が油圧回路22の管
路37に接続されることによって、油圧回路22の作動
油循環路に連通する。また、シリンダ53を構成する上
下のハウジング51,52相互は、互いに突き合される
フランジ51c,52c同士をねじ部材で連結固定する
ことによって一体化されている。そして、フランジ51
c,52cが、前記ダイヤフラム56の外周部を挾持し
ている。
【0026】一方、ピストン54は、有頭筒状のピスト
ン本体61と、該ピストン本体61の頂部54aに締結
されてダイヤフラム56の中心部を挾持するダイヤフラ
ム固定板62とを有した構成である。そして、前記ピス
トン本体61の下部外周には、シリンダ53の内周面に
摺動自在に当接してピストン54をシリンダ53の中心
軸上に位置決めし、シリンダ53内におけるピストン5
4の往復動作のガイドとなるガイド部64が突設されて
いる。このガイド部64には、円滑な摺動を実現するこ
とから、摩擦係数の小さな滑り軸受用のメタルや樹脂に
よる当接部材64aが貼設されている。
ン本体61と、該ピストン本体61の頂部54aに締結
されてダイヤフラム56の中心部を挾持するダイヤフラ
ム固定板62とを有した構成である。そして、前記ピス
トン本体61の下部外周には、シリンダ53の内周面に
摺動自在に当接してピストン54をシリンダ53の中心
軸上に位置決めし、シリンダ53内におけるピストン5
4の往復動作のガイドとなるガイド部64が突設されて
いる。このガイド部64には、円滑な摺動を実現するこ
とから、摩擦係数の小さな滑り軸受用のメタルや樹脂に
よる当接部材64aが貼設されている。
【0027】また、前記圧縮コイルばね58は、ばね定
数の小さなサブ圧縮コイルばね67と、ばね定数が前記
サブ圧縮コイルばね67よりも大きく設定されたメイン
圧縮コイルばね70とを直列に組み合わせた構成をなし
ている。ここに、前記サブ圧縮コイルばね67は、ピス
トン54内の空洞に浮遊装備される中間ばね受け座66
とピストン54の頂部54aとの間に介装されて油圧回
路22内の作動油の初期圧設定を受け持つ。また、前記
メイン圧縮コイルばね70は、シリンダ53の底部を構
成する下蓋68に形成された底部ばね座69と前記中間
ばね受け座66との間に介装されて、油圧回路22の作
動時にピストン54を所定の力で付勢して回路内の圧力
変動を抑制する。
数の小さなサブ圧縮コイルばね67と、ばね定数が前記
サブ圧縮コイルばね67よりも大きく設定されたメイン
圧縮コイルばね70とを直列に組み合わせた構成をなし
ている。ここに、前記サブ圧縮コイルばね67は、ピス
トン54内の空洞に浮遊装備される中間ばね受け座66
とピストン54の頂部54aとの間に介装されて油圧回
路22内の作動油の初期圧設定を受け持つ。また、前記
メイン圧縮コイルばね70は、シリンダ53の底部を構
成する下蓋68に形成された底部ばね座69と前記中間
ばね受け座66との間に介装されて、油圧回路22の作
動時にピストン54を所定の力で付勢して回路内の圧力
変動を抑制する。
【0028】また、前記底部ばね座69は、メイン圧縮
コイルばね70が嵌合する円筒状をなしていて、その外
周には、下部ハウジング52のシリンダ底部52bに螺
合する雄ねじ72が形成されている。この雄ねじ72
は、長さL1 に渡って形成されており、図4に示すよう
に、下蓋68を回すことで、メイン圧縮コイルばね70
を支えた状態を維持したまま距離L2 だけ下蓋68をシ
リンダ底部52bから退出可能にされている。このよう
に下蓋68を距離L2 だけ退出した状態とした場合、メ
イン圧縮コイルばね70は自由長になり、また、サブ圧
縮コイルばね67は、図4に示すように、シリンダ53
内上限位置にピストン54を保持する程度の付勢力が残
る範囲内で圧縮が緩和される。
コイルばね70が嵌合する円筒状をなしていて、その外
周には、下部ハウジング52のシリンダ底部52bに螺
合する雄ねじ72が形成されている。この雄ねじ72
は、長さL1 に渡って形成されており、図4に示すよう
に、下蓋68を回すことで、メイン圧縮コイルばね70
を支えた状態を維持したまま距離L2 だけ下蓋68をシ
リンダ底部52bから退出可能にされている。このよう
に下蓋68を距離L2 だけ退出した状態とした場合、メ
イン圧縮コイルばね70は自由長になり、また、サブ圧
縮コイルばね67は、図4に示すように、シリンダ53
内上限位置にピストン54を保持する程度の付勢力が残
る範囲内で圧縮が緩和される。
【0029】以上、本実施形態のピストン式アキュムレ
ータ21は、未使用の状態で、下蓋68を下部ハウジン
グ52のシリンダ底部52bに完全に締め付け固定した
場合には、図3に示すように、メイン圧縮コイルばね7
0は自由長の状態にあり、またサブ圧縮コイルばね67
は所定の圧縮を受け、該サブ圧縮コイルばね67の付勢
力によってピストン54がシリンダ53内上限位置に移
動した状態が維持される。
ータ21は、未使用の状態で、下蓋68を下部ハウジン
グ52のシリンダ底部52bに完全に締め付け固定した
場合には、図3に示すように、メイン圧縮コイルばね7
0は自由長の状態にあり、またサブ圧縮コイルばね67
は所定の圧縮を受け、該サブ圧縮コイルばね67の付勢
力によってピストン54がシリンダ53内上限位置に移
動した状態が維持される。
【0030】上記のピストン式アキュムレータ21を組
み込んだ油圧回路22に作動油を充填する場合には、次
の手順で行う。まず、油圧回路22の給油口を開いて作
動油の供給を開始する前に、図4に示すように、前記メ
イン圧縮コイルばね70が自由長にまで伸張し、かつ、
前記サブ圧縮コイルばね67がシリンダ53内上限位置
にピストン54を保持する程度の付勢力を発揮する範囲
内で適宜量伸張するように、前記シリンダ53の下蓋6
8を距離L2 だけ退出させておく。次いで、図5に示す
ように、アキュムレータ21の油室55内に所定量の作
動油が充満するように油圧回路22の給油口から作動油
の供給を実施する。次いで、油圧回路22の給油口を閉
じた後に、図1に示すように、前記サブ圧縮コイルばね
67が最大限に圧縮される位置まで前記下蓋68をねじ
込むことで、油圧回路22内に充填された作動油に初期
圧をかける。
み込んだ油圧回路22に作動油を充填する場合には、次
の手順で行う。まず、油圧回路22の給油口を開いて作
動油の供給を開始する前に、図4に示すように、前記メ
イン圧縮コイルばね70が自由長にまで伸張し、かつ、
前記サブ圧縮コイルばね67がシリンダ53内上限位置
にピストン54を保持する程度の付勢力を発揮する範囲
内で適宜量伸張するように、前記シリンダ53の下蓋6
8を距離L2 だけ退出させておく。次いで、図5に示す
ように、アキュムレータ21の油室55内に所定量の作
動油が充満するように油圧回路22の給油口から作動油
の供給を実施する。次いで、油圧回路22の給油口を閉
じた後に、図1に示すように、前記サブ圧縮コイルばね
67が最大限に圧縮される位置まで前記下蓋68をねじ
込むことで、油圧回路22内に充填された作動油に初期
圧をかける。
【0031】このような作動油の充填方法によれば、油
圧回路22内の作動油に最適の初期圧をかけることが、
簡単に達成できることになる。また、上記実施形態のピ
ストン式アキュムレータ21では、シリンダ53内のピ
ストン54が、該ピストン54の下部外周に突設された
ガイド部64とシリンダ内周面との当接により、シリン
ダ53内を往復動自在に位置決めされる。従って、ピス
トン54をシリンダ53の中心軸上に位置決めするため
のガイド機構として、シリンダ底部の中心に軸受を装備
して該軸受にピストンロッドを挿通させる構成を採用す
る必要がなくなり、シリンダ53から突出するピストン
ロッドを廃止して、飛石や氷結によって動作不良が発生
することを回避できる。
圧回路22内の作動油に最適の初期圧をかけることが、
簡単に達成できることになる。また、上記実施形態のピ
ストン式アキュムレータ21では、シリンダ53内のピ
ストン54が、該ピストン54の下部外周に突設された
ガイド部64とシリンダ内周面との当接により、シリン
ダ53内を往復動自在に位置決めされる。従って、ピス
トン54をシリンダ53の中心軸上に位置決めするため
のガイド機構として、シリンダ底部の中心に軸受を装備
して該軸受にピストンロッドを挿通させる構成を採用す
る必要がなくなり、シリンダ53から突出するピストン
ロッドを廃止して、飛石や氷結によって動作不良が発生
することを回避できる。
【0032】また、ピストン54を付勢する圧縮コイル
ばね58が、ばね定数の小さなサブ圧縮コイルばね67
と、ばね定数の大きなメイン圧縮コイルばね70との2
段構成のため、前記サブ圧縮コイルばね67を非作動時
における回路内作動油の加圧用に、そして、メイン圧縮
コイルばね70を作動時における回路内作動油の加圧用
に設計しておくことで、非作動時には回路22内の作動
油に対する加圧を十分に弱めると同時に、作動時には回
路22内の作動油に対する加圧を十分に高めることが可
能になり、例えば、流体式リターダ23の非作動時に
は、余分な負荷がかからないようにする一方で、油圧回
路22内に負圧やキャビテーションの発生を抑制するこ
とができ、また、流体式リターダ23の作動時には、流
体式リターダ23が所望の制動トルクを発揮するように
回路内の作動油を強く加圧し得ることができる。
ばね58が、ばね定数の小さなサブ圧縮コイルばね67
と、ばね定数の大きなメイン圧縮コイルばね70との2
段構成のため、前記サブ圧縮コイルばね67を非作動時
における回路内作動油の加圧用に、そして、メイン圧縮
コイルばね70を作動時における回路内作動油の加圧用
に設計しておくことで、非作動時には回路22内の作動
油に対する加圧を十分に弱めると同時に、作動時には回
路22内の作動油に対する加圧を十分に高めることが可
能になり、例えば、流体式リターダ23の非作動時に
は、余分な負荷がかからないようにする一方で、油圧回
路22内に負圧やキャビテーションの発生を抑制するこ
とができ、また、流体式リターダ23の作動時には、流
体式リターダ23が所望の制動トルクを発揮するように
回路内の作動油を強く加圧し得ることができる。
【0033】補足説明すると、前記油圧回路22に組み
込まれたピストン式アキュムレータ21におけるメイン
圧縮コイルばね70のばね定数を変えることで、流体式
リターダ23の出力特性が変る。図6は、メイン圧縮コ
イルばね70のばね定数がk 1 の時のリターダ出力特性
f1 ,ばね定数がk2 の時のリターダ出力特性f2 ,ば
ね定数がk3 の時のリターダ出力特性f3 を示している
(但し、k1 >k2 >k3 )。従って、非作動時におけ
る初期加圧はサブ圧縮コイルばね67によって行い、メ
イン圧縮コイルばね70は作動時の加圧専用に設計し得
るピストン式アキュムレータ21では、メイン圧縮コイ
ルばね70を変更するだけで、流体式リターダ23の出
力特性を車両の走行性能に簡単に適合させることが可能
になり、汎用性の向上といったメリットも得られる。
込まれたピストン式アキュムレータ21におけるメイン
圧縮コイルばね70のばね定数を変えることで、流体式
リターダ23の出力特性が変る。図6は、メイン圧縮コ
イルばね70のばね定数がk 1 の時のリターダ出力特性
f1 ,ばね定数がk2 の時のリターダ出力特性f2 ,ば
ね定数がk3 の時のリターダ出力特性f3 を示している
(但し、k1 >k2 >k3 )。従って、非作動時におけ
る初期加圧はサブ圧縮コイルばね67によって行い、メ
イン圧縮コイルばね70は作動時の加圧専用に設計し得
るピストン式アキュムレータ21では、メイン圧縮コイ
ルばね70を変更するだけで、流体式リターダ23の出
力特性を車両の走行性能に簡単に適合させることが可能
になり、汎用性の向上といったメリットも得られる。
【0034】本発明のピストン式アキュムレータが使用
される油圧回路は、上記に示したものに限るものではな
い。例えば、車両の自動変速機を制御する油圧回路をは
じめ、作動油圧の安定が必要とされる種々の油圧回路に
利用することができる。
される油圧回路は、上記に示したものに限るものではな
い。例えば、車両の自動変速機を制御する油圧回路をは
じめ、作動油圧の安定が必要とされる種々の油圧回路に
利用することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明の油圧回路用ピストン式アキュム
レータによれば、シリンダ内のピストンは、該ピストン
の下部外周に突設されたガイド部とシリンダ内周面との
当接により、シリンダ内を往復動自在に位置決めされ
る。従って、ピストンをシリンダの中心軸上に位置決め
するためのガイド機構として、シリンダ底部の中心に軸
受を装備して該軸受にピストンロッドを挿通させる構成
を採用する必要がなくなり、シリンダから突出するピス
トンロッドを廃止して、飛石や氷結によって動作不良が
発生することを回避できる。また、ピストンを付勢する
圧縮コイルばねが、ばね定数の小さなサブ圧縮コイルば
ねと、ばね定数の大きなメイン圧縮コイルばねとの2段
構成にされた構成では、前記サブ圧縮コイルばねを非作
動時における回路内作動油の加圧用に、そして、メイン
圧縮コイルばねを作動時における回路内作動油の加圧用
に設計しておくことで、更に、非作動時には回路内の作
動油に対する加圧を十分に弱めると同時に、作動時には
回路内の作動油に対する加圧を十分に高めることが可能
になる。したがって、例えば、当該ピストン式アキュム
レータを含む油圧回路が流体式リターダを制御するもの
である場合、流体式リターダの非作動時には、余分な負
荷がかからないようにする一方で、油圧回路内に負圧や
キャビテーションの発生を抑制することができ、また、
流体式リターダの作動時には、流体式リターダが所望の
制動トルクを発揮するように回路内の作動油を強く加圧
し得ることができる。また、シリンダ底部を構成する下
蓋が、前記サブ圧縮コイルばね及びメイン圧縮コイルば
ねの圧縮を解除する方向に退出可能に、シリンダ底部に
螺着されている構成の場合には、油圧回路の給油口を開
いて作動油の供給を開始する前に、メイン圧縮コイルば
ねが自由長にまで伸張し、かつ、前記サブ圧縮コイルば
ねがシリンダ内上限位置にピストンを保持する程度の付
勢力を発揮する範囲内で適宜量伸張するように、前記シ
リンダの下蓋を退出させておき、次いで、前記油圧回路
用ピストン式アキュムレータの油室内に所定量の作動油
が充満するように油圧回路の給油口から作動油の供給を
実施し、次いで、油圧回路の給油口を閉じた後に、前記
サブ圧縮コイルばねが最大限に圧縮される位置まで前記
下蓋をねじ込むことによって、油圧回路内の作動油に最
適の初期圧をかけることが、簡単に達成できることにな
る。
レータによれば、シリンダ内のピストンは、該ピストン
の下部外周に突設されたガイド部とシリンダ内周面との
当接により、シリンダ内を往復動自在に位置決めされ
る。従って、ピストンをシリンダの中心軸上に位置決め
するためのガイド機構として、シリンダ底部の中心に軸
受を装備して該軸受にピストンロッドを挿通させる構成
を採用する必要がなくなり、シリンダから突出するピス
トンロッドを廃止して、飛石や氷結によって動作不良が
発生することを回避できる。また、ピストンを付勢する
圧縮コイルばねが、ばね定数の小さなサブ圧縮コイルば
ねと、ばね定数の大きなメイン圧縮コイルばねとの2段
構成にされた構成では、前記サブ圧縮コイルばねを非作
動時における回路内作動油の加圧用に、そして、メイン
圧縮コイルばねを作動時における回路内作動油の加圧用
に設計しておくことで、更に、非作動時には回路内の作
動油に対する加圧を十分に弱めると同時に、作動時には
回路内の作動油に対する加圧を十分に高めることが可能
になる。したがって、例えば、当該ピストン式アキュム
レータを含む油圧回路が流体式リターダを制御するもの
である場合、流体式リターダの非作動時には、余分な負
荷がかからないようにする一方で、油圧回路内に負圧や
キャビテーションの発生を抑制することができ、また、
流体式リターダの作動時には、流体式リターダが所望の
制動トルクを発揮するように回路内の作動油を強く加圧
し得ることができる。また、シリンダ底部を構成する下
蓋が、前記サブ圧縮コイルばね及びメイン圧縮コイルば
ねの圧縮を解除する方向に退出可能に、シリンダ底部に
螺着されている構成の場合には、油圧回路の給油口を開
いて作動油の供給を開始する前に、メイン圧縮コイルば
ねが自由長にまで伸張し、かつ、前記サブ圧縮コイルば
ねがシリンダ内上限位置にピストンを保持する程度の付
勢力を発揮する範囲内で適宜量伸張するように、前記シ
リンダの下蓋を退出させておき、次いで、前記油圧回路
用ピストン式アキュムレータの油室内に所定量の作動油
が充満するように油圧回路の給油口から作動油の供給を
実施し、次いで、油圧回路の給油口を閉じた後に、前記
サブ圧縮コイルばねが最大限に圧縮される位置まで前記
下蓋をねじ込むことによって、油圧回路内の作動油に最
適の初期圧をかけることが、簡単に達成できることにな
る。
【図1】本発明に係る油圧回路用ピストン式アキュムレ
ータの一実施形態の縦断面図である。
ータの一実施形態の縦断面図である。
【図2】図1のピストン式アキュムレータを使用した油
圧回路の概略構成図である。
圧回路の概略構成図である。
【図3】ピストン式アキュムレータの未使用状態を示す
縦断面図である。
縦断面図である。
【図4】ピストン式アキュムレータの作動油充填前の下
蓋退出操作を示す縦断面図である。
蓋退出操作を示す縦断面図である。
【図5】ピストン式アキュムレータの作動油充填直後の
状態を示す縦断面図である。
状態を示す縦断面図である。
【図6】油圧回路用ピストン式アキュムレータのメイン
圧縮コイルばねのばね定数と流体式リターダの出力特性
との関係を示すグラフである。
圧縮コイルばねのばね定数と流体式リターダの出力特性
との関係を示すグラフである。
【図7】従来の油圧回路用ピストン式アキュムレータの
縦断面図である。
縦断面図である。
21 ピストン式アキュムレータ 22 油圧回路 23 流体式リターダ 25 コンビネーションスイッチ 26 コントロールボックス 37 管路 38 オイルポンプ 39 オイルクーラー 51 上部ハウジング 52 下部ハウジング 53 シリンダ 54 ピストン 55 油室 56 ダイヤフラム 58 圧縮コイルばね 64 ガイド部 66 中間ばね受け座 67 サブ圧縮コイルばね 68 下蓋 69 底部ばね座 70 メイン圧縮コイルばね 72 雄ねじ
Claims (4)
- 【請求項1】 シリンダ内に往復動可能に組み付けられ
るピストンと、該ピストンの頂部とシリンダ周壁との間
に張設されてシリンダ内上部に油圧回路の作動油循環路
に連通する油室を画成するダイヤフラムと、前記ピスト
ンとシリンダ底部との間に介装されて前記油室の容積が
小さくなる方向に前記ピストンを付勢して油圧回路内の
作動油の油圧変動を抑制する圧縮コイルばねとを備えて
なる油圧回路用ピストン式アキュムレータにおいて、 前記ピストンの下部外周には、前記シリンダの内周面に
摺動自在に当接して該ピストンをシリンダの中心軸上に
位置決めし、シリンダ内における該ピストンの往復動作
のガイドとなるガイド部が突設されたことを特徴とする
油圧回路用ピストン式アキュムレータ。 - 【請求項2】 前記圧縮コイルばねとして、ピストン内
の空洞に浮遊装備される中間ばね受け座とピストンの頂
部壁との間に介装されて油圧回路内の作動油の初期圧設
定を受け持つばね定数の小さなサブ圧縮コイルばねと、
シリンダ底部を構成する下蓋に形成された底部ばね座と
前記中間ばね受け座との間に介装されるとともにばね定
数が前記サブ圧縮コイルばねよりも大きく設定されて油
圧回路作動時に前記ピストンを所定の力で付勢するメイ
ン圧縮コイルばねとが装備されたことを特徴とする請求
項1に記載の油圧回路用ピストン式アキュムレータ。 - 【請求項3】 シリンダ底部を構成する前記下蓋は、前
記サブ圧縮コイルばね及びメイン圧縮コイルばねの圧縮
を解除する方向に退出可能に、前記シリンダ底部に螺着
されていることを特徴とした請求項2に記載の油圧回路
用ピストン式アキュムレータ。 - 【請求項4】 請求項3に記載の油圧回路用ピストン式
アキュムレータを含む油圧回路へ作動油を充填する油圧
回路への作動油充填方法であって、 前記油圧回路の給油口を開いて作動油の供給を開始する
前に、前記メイン圧縮コイルばねが自由長にまで伸張
し、かつ、前記サブ圧縮コイルばねがシリンダ内上限位
置にピストンを保持する程度の付勢力を発揮する範囲内
で適宜量伸張するように、前記シリンダの下蓋を退出さ
せておき、 次いで、前記油圧回路用ピストン式アキュムレータの油
室内に所定量の作動油が充満するように前記油圧回路の
給油口から作動油の供給を実施し、 次いで、前記油圧回路の給油口を閉じた後に、前記サブ
圧縮コイルばねが最大限に圧縮される位置まで前記下蓋
をねじ込むことによって、油圧回路内の作動油に初期圧
をかけることを特徴とした油圧回路への作動油充填方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22058695A JPH0960602A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 油圧回路用ピストン式アキュムレータ及び油圧回路への作動油充填方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22058695A JPH0960602A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 油圧回路用ピストン式アキュムレータ及び油圧回路への作動油充填方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0960602A true JPH0960602A (ja) | 1997-03-04 |
Family
ID=16753301
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22058695A Pending JPH0960602A (ja) | 1995-08-29 | 1995-08-29 | 油圧回路用ピストン式アキュムレータ及び油圧回路への作動油充填方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0960602A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002340181A (ja) * | 2001-05-15 | 2002-11-27 | Kayaba Ind Co Ltd | 流体圧伝動装置 |
| WO2003062647A1 (en) * | 2002-01-24 | 2003-07-31 | Sobacor | Variable volume reservoir |
| JP2005531728A (ja) * | 2002-04-10 | 2005-10-20 | ハイダック テクノロジー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 油圧式アキュムレータ、特に薄膜アキュムレータ |
| JP2007247889A (ja) * | 2006-02-14 | 2007-09-27 | Yamada Electric Mfg Co Ltd | アキュムレータ |
| JP2009256888A (ja) * | 2008-04-14 | 2009-11-05 | Inax Corp | 蓄圧装置及び便器洗浄装置 |
| JP2010019394A (ja) * | 2008-07-14 | 2010-01-28 | Inax Corp | 蓄圧装置 |
| CN107304777A (zh) * | 2016-04-22 | 2017-10-31 | 四川大学 | 蓄压油缸 |
| CN109424590A (zh) * | 2017-08-22 | 2019-03-05 | 中国石油化工股份有限公司 | 蓄能器及包括其的井下测量装置 |
-
1995
- 1995-08-29 JP JP22058695A patent/JPH0960602A/ja active Pending
Cited By (9)
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