JPH0960685A - 液体封入式マウント - Google Patents

液体封入式マウント

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JPH0960685A
JPH0960685A JP23897895A JP23897895A JPH0960685A JP H0960685 A JPH0960685 A JP H0960685A JP 23897895 A JP23897895 A JP 23897895A JP 23897895 A JP23897895 A JP 23897895A JP H0960685 A JPH0960685 A JP H0960685A
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Shinya Kinoshita
慎也 木下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 前後左右方向の振動入力に対するストッパの
みならず上下方向の振動入力に対するストッパを備え、
もって弾性体8が破損しにくく、優れた安全性を発揮す
ることが可能な液体封入式マウントを提供する。 【解決手段】 一方の取付部1の内側に液室12内に配
置される撹拌部16を設け、他方の取付部4の内側に配
置された仕切部11の一方の取付部1側に液室12内に
配置されるオリフィス部材20を設け、撹拌部16と仕
切部11とをバウンド方向に対向させて第一のストッパ
部22を設け、撹拌部16とオリフィス部材20とをリ
バウンド方向に対向させて第二のストッパ部24を設
け、撹拌部16とオリフィス部材20とを前記両方向に
対して直交する方向に対向させて第三のストッパ部26
を設け、撹拌部16とオリフィス部材20との間に対高
周波振動用オリフィス27を設けることにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車エンジン等
の振動体を防振支持するために用いられる液体封入式マ
ウントに関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、液体封入式マウント
には、従来から、液室51内に撹拌部52が設けられて
いて、当該マウントに対して前後左右方向の振動(荷
重)が入力したときに、この撹拌部52がストッパとし
て当接作動し、これにより弾性体53が同方向に過度に
弾性変形して破損することがないようになっている(特
開平6−129473号公報参照)。
【0003】しかしながらこの従来技術には、上下方向
の振動入力に対するストッパが設けられていないため
に、当該マウントに対して上下方向の振動(荷重、特に
リバウンド方向の振動)が入力すると、弾性体53が同
方向に過度に弾性変形して破損してしまう虞がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
み、前後左右方向の振動入力に対するストッパのみなら
ず上下方向の振動入力に対するストッパを備え、もって
弾性体が破損しにくく、優れた安全性を発揮することが
可能な液体封入式マウントを提供することを目的とす
る。またこれに加えて、広い周波数領域に亙って「低動
ばね」を実現し、もって優れた減衰特性ないし防振性能
を発揮することが可能な液体封入式マウントを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1による液体封入式マウントは、一
方の取付部の内側に液室内に配置される撹拌部を設け、
他方の取付部の内側に配置された仕切部の前記一方の取
付部側に前記液室内に配置されるオリフィス部材を設
け、前記撹拌部と前記仕切部とをバウンド方向に対向さ
せて第一のストッパ部を設け、前記撹拌部と前記オリフ
ィス部材とをリバウンド方向に対向させて第二のストッ
パ部を設け、前記撹拌部と前記オリフィス部材とを前記
両方向に対して直交する方向に対向させて第三のストッ
パ部を設け、前記撹拌部と前記オリフィス部材との間に
対高周波振動用オリフィスを設けることにした。
【0006】また本発明の請求項2による液体封入式マ
ウントは、請求項1の液体封入式マウントにおいて、オ
リフィス部材に孔を開けて第二の対高周波振動用オリフ
ィスを設けることにした。
【0007】
【作用】上記構成を備えた本発明の請求項1による液体
封入式マウントに対して所定値以上の大きさの下向き
(バウンド方向)の振動が入力すると、撹拌部と仕切部
とが互いに当接して第一のストッパ部が作動し、これに
よって弾性体がそれ以上弾性変形するのが停止せしめら
れる。また当該マウントに対して所定値以上の大きさの
上向き(リバウンド方向)の振動が入力すると、撹拌部
とオリフィス部材とが互いに当接して第二のストッパ部
が作動し、これによって弾性体がそれ以上弾性変形する
のが停止せしめられる。また当該マウントに対して所定
値以上の大きさの前後左右方向(バウンド方向およびリ
バウンド方向に対して直交する方向)の振動が入力する
と、撹拌部とオリフィス部材とが互いに当接して第三の
ストッパ部が作動し、これによって弾性体がそれ以上弾
性変形するのが停止せしめられる。
【0008】またこの請求項1による液体封入式マウン
トにおいては、撹拌部とオリフィス部材との間に対高周
波振動用オリフィスが設けられているために、所定の周
波数の高周波振動に対してこのオリフィスが共振作動
し、よってこの高周波振動を吸収抑制することが可能で
ある。
【0009】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2による液体封入式マウントにおいては、オ
リフィス部材に孔が開けられて第二の対高周波振動用オ
リフィスが設けられているために、上記した請求項1に
よる対高周波振動用オリフィスと共振周波数を異ならせ
ることによって、別の所定の周波数の高周波振動を吸収
抑制することが可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】撹拌部とオリフィス部材とによっ
て、上向きの振動入力時に当接作動する第二のストッパ
部と、前後左右方向の振動入力時に当接作動する第三の
ストッパ部とを双方設けるためには、両者の形状構成を
以下のようにするのが好適である。
【0011】すなわち、先ず、一方の取付部の下側に設
けられる撹拌部に筒状部を設け、この筒状部の下端部に
外向きフランジ部を設ける。またこれに対向させて、仕
切部の上側に設けられるオリフィス部材に、撹拌部の外
向きフランジ部の外周側に配置される環状の支持部を設
け、この支持部の上端部に、撹拌部の外向きフランジ部
の上側に配置される内向きフランジ部を設け、この内向
きフランジ部の内周端部に、撹拌部の筒状部の外周側に
配置される筒状部を設ける。そして外向きフランジ部と
内向きフランジ部との間、筒状部と筒状部との間にそれ
ぞれ所定の大きさの間隙を設定して、前者を第二のスト
ッパ部、後者を第三のストッパ部とする。
【0012】また互いに当接する外向きフランジ部の下
面と仕切部の上面の何れか一方または双方、外向きフラ
ンジ部の上面と内向きフランジ部の下面の何れか一方ま
たは双方、筒状部の外周面と筒状部の内周面の何れか一
方または双方にそれぞれゴム状弾性材製の緩衝体を被着
すると、各ストッパ部の当接作動時にクッション作用が
発揮される。
【0013】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。尚、当該実施例は本願の請求項1および2に係
る発明についての共通の実施例である。
【0014】図1に示すように、センターボス2および
取付ボルト3を備えた一方の取付部1と、環状のケース
5、カップ状の蓋6および取付ボルト7を備えた他方の
取付部4とが環状を呈するゴム状弾性材製の弾性体(ゴ
ム脚とも称する)8を介して接続されており、他方の取
付部4にゴム状弾性材製のダイアフラム9がその外周縁
部をもって接続され、これらに囲まれて当該マウントの
内部に気密空間10が設けられ、この気密空間10が、
他方の取付部4の内側(内周側)に配置された仕切部
(仕切部材、仕切板または第一のオリフィス部材とも称
する)11によって一方の取付部1側(上側)の第一液
室(主液室とも称する)12と、ダイアフラム9側(下
側)の第二液室(副液室とも称する)13とに仕切ら
れ、仕切部11に両室12,13を連通するオリフィス
(オリフィス流路とも称する)14が設けられ、両室1
2,13に粘性流体等の作動液(内封液とも称する)1
5が封入されている。オリフィス14は、当該マウント
に低周波大振幅の振動が入力したときに、作動液15が
このオリフィス14を通過することによって減衰力を発
揮するものである。弾性体8はセンターボス2およびケ
ース5に加硫接着されており、ケース5がその下端部に
おいて、仕切部11、ダイアフラム9および蓋6の各外
周縁部を纏めてカシメ固定している。蓋6の内側は図示
しない通気孔によって大気開放されている。
【0015】センターボス2の内側(下側)に、環状を
呈する金属等剛材製の撹拌部(撹拌部材または撹拌板と
も称する)16がホルト17およびナット18の締付け
によって固定的に取り付けられて、第一液室12に配置
されている。この撹拌部16は先ず、筒状部16aを備
えており、この筒状部16aの上端部に、センターボス
2とナット18とに挟持される内向きの取付フランジ部
16bが一体的に設けられ、筒状部16aの下端部に外
向きフランジ部16cが一体的に設けられている。筒状
部16aの内周面および外周面ならびに外向きフランジ
部16cの上面、外周面および下面に、ゴム状弾性材製
の緩衝体19が一体的にかつ膜状に加硫接着されてい
る。
【0016】仕切部11の上側に、環状を呈する金属等
剛材製のオリフィス部材(第二のオリフィス部材とも称
する)20が、その外周縁部20aを仕切部11、ダイ
アフラム9および蓋6の各外周縁部と一緒にケース5に
カシメ固定されることによって取り付けられて、第一液
室12に配置されている。このオリフィス部材20は先
ず、上記した平板状の外周縁部20aを備えており、こ
の外周縁部20aの内周端部に、上方へ向けて漸次小径
に成形されたテーパ状の支持部20bが一体的に設けら
れ、この支持部20bの上端部に内向きフランジ部20
cが一体的に設けられ、この内向きフランジ部20cの
内周端部に筒状部20dが上方へ向けて一体的に設けら
れている。支持部20bは撹拌部16の外向きフランジ
部16cの外周側に配置され、内向きフランジ部20c
は撹拌部16の外向きフランジ部16cの上側に配置さ
れ、筒状部20dは撹拌部16の筒状部16aの外周側
に配置されている。
【0017】撹拌部16の外向きフランジ部16cと仕
切部11とが上下方向に対向して、図2に拡大して示す
ように、当該マウントに上下方向に1G(初期荷重)が
加わった際に、両者16c,11の間に所定の大きさx
1 を備えた環状の間隙21が設定され、この両者16
c,11によって環状を呈する第一のストッパ部22が
構成されている。また撹拌部16の外向きフランジ部1
6cとオリフィス部材20の内向きフランジ部20cと
が上下方向に対向して、図2に拡大して示すように、当
該マウントに上下方向に1Gが加わった際に、両者16
c,20cの間に所定の大きさx2 を備えた環状の間隙
23が設定され、この両者16c,20cによって環状
を呈する第二のストッパ部24が構成されている。また
撹拌部16の筒状部16aとオリフィス部材20の筒状
部20dとが前後左右方向に対向して、図2に拡大して
示すように、両者16a,20dの間に所定の大きさx
3 を備えた環状の間隙25が設定され、この両者16
a,20dによって環状を呈する第三のストッパ部26
が構成されている。
【0018】また第二のストッパ24における間隙23
と第三のストッパ26における間隙25とによって環状
を呈する第一の対高周波振動用オリフィス27が構成さ
れ、オリフィス部材20の支持部20bに所要数の孔2
0eが開けられ、この孔20eによって第二の対高周波
振動用オリフィス28が構成されている。両オリフィス
27,28には互いに異なるオリフィス特性が設定され
ている。
【0019】上記構成を備えた液体封入式マウントは、
一方の取付部1および他方の取付部4の何れか一方を自
動車の車体等の支持体側に接続するとともに他方をエン
ジン等の被支持体側に接続してこのエンジン等の被支持
体を弾性的に支持し、入力振動を主に弾性体8の弾性変
形とオリフィス14を通過する作動液15の流動抵抗と
によって吸収抑制するが、予め定められた特定の周波数
の高周波振動(高周波微振動)が入力した場合には、図
2に矢印AおよびBで示すように、作動液15が第一の
対高周波振動用オリフィス27に出入りして共振するた
めに、当該マウントの絶対ばね定数が低く抑えられ、こ
れによりこの高周波振動を有効に吸収抑制することがで
きる。また車速またはエンジンの回転数が変化する等し
て、異なる周波数(この周波数も予め定められたもの)
の高周波振動(高周波微振動)が入力すると、図2に矢
印CおよびDで示すように、作動液15が第二の対高周
波振動用オリフィス28に出入りして共振するために、
このときも当該マウントの絶対ばね定数が低く抑えら
れ、これによりこの高周波振動を有効に吸収抑制するこ
とができる。したがってこれらのことから広い周波数領
域に亙って当該マウントの「低動ばね」を実現すること
ができ、当該マウントの減衰特性ないし防振性能を向上
させることができる。
【0020】また上記構成の液体封入式マウントに対し
て、所定値以上の大きさの下向き(バウンド方向)の振
動が入力すると、撹拌部16の外向きフランジ部16c
と仕切部11とが互いに当接して第一のストッパ部22
が作動し、これによって弾性体8がそれ以上弾性変形す
るのが停止せしめられる。また当該マウントに対して所
定値以上の大きさの上向き(リバウンド方向)の振動が
入力すると、撹拌部16の外向きフランジ部16cとオ
リフィス部材20の内向きフランジ部20cとが互いに
当接して第二のストッパ部24が作動し、これによって
弾性体8がそれ以上弾性変形するのが停止せしめられ
る。また当該マウントに対して所定値以上の大きさの前
後左右方向(バウンド方向およびリバウンド方向に対し
て直交する方向)の振動が入力すると、撹拌部16の筒
状部16aとオリフィス部材20の筒状部20dとが互
いに当接して第三のストッパ部26が作動し、これによ
って弾性体8がそれ以上弾性変形するのが停止せしめら
れる。したがってこれらのことから弾性体8が過度に弾
性変形するのが全方位的に制限され、弾性体8が破損す
るのが実質的に完全に防止される。したがってこの意味
において、優れた安全性ないし耐久性を発揮する防振マ
ウントを提供することができる。
【0021】また第一のストッパ部22が作動するとき
には、撹拌部16の外向きフランジ部16cの下面に被
着された緩衝体19がクッション作用を奏し、第二のス
トッパ部24が作動するときには、撹拌部16cの外向
きフランジ部16cの上面に被着された緩衝体19がク
ッション作用を奏し、第三のストッパ部26が作動する
ときには、撹拌部16の筒状部16aの外周面に被着さ
れた緩衝体19がクッション作用を奏する。したがって
これらのことから各ストッパ22,24,26の作動に
際して衝撃が生じにくく、各ストッパ22,24,26
が滑らかに作動する効果がある。
【0022】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0023】すなわち、先ず、上記構成を備えた本発明
の請求項1による液体封入式マウントにおいては、前後
左右方向(バウンド方向およびリバウンド方向に対して
直交する方向)の振動入力に対するストッパのみならず
上下方向(バウンド方向およびリバウンド方向)の振動
入力に対するストッパが備えられているために、弾性体
が過度に弾性変形するのが全方位的に制限され、弾性体
が破損するのが実質的に完全に防止される。したがって
この意味において、優れた安全性ないし耐久性を発揮す
る防振マウントを提供することができる。
【0024】またこれに加えて、上記構成を備えた本発
明の請求項2による液体封入式マウントにおいては、第
一の対高周波振動用オリフィスのみならず第二の対高周
波振動用オリフィスが高周波振動に対して共振作動する
ために、広い周波数領域に亙って当該マウントの「低動
ばね」を実現することができ、当該マウントの減衰特性
ないし防振性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る液体封入式マウントの断
面図
【図2】同液体封入式マウントの要部拡大断面図
【図3】従来例に係る液体封入式マウントの断面図
【符号の説明】
1 一方の取付部 2 センターボス 3,7 取付ボルト 4 他方の取付部 5 ケース 6 蓋 8 弾性体 9 ダイアフラム 10 気密空間 11 仕切部 12 第一液室(液室) 13 第二液室 14 オリフィス 15 作動液 16 撹拌部 16a,20d 筒状部 16b 取付フランジ部 16c 外向きフランジ部 17 ボルト 18 ナット 19 緩衝体 20 オリフィス部材 20a 外周縁部 20b 支持部 20c 内向きフランジ部 21,23,25 間隙 22 第一のストッパ部 24 第二のストッパ部 26 第三のストッパ部 27 第一の対高周波振動用オリフィス(対高周波振動
用オリフィス) 28 第二の対高周波振動用オリフィス

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の取付部(1)の内側に液室(1
    2)内に配置される撹拌部(16)を設け、他方の取付
    部(4)の内側に配置された仕切部(11)の前記一方
    の取付部(1)側に前記液室(12)内に配置されるオ
    リフィス部材(20)を設け、前記撹拌部(16)と前
    記仕切部(11)とをバウンド方向に対向させて第一の
    ストッパ部(22)を設け、前記撹拌部(16)と前記
    オリフィス部材(20)とをリバウンド方向に対向させ
    て第二のストッパ部(24)を設け、前記撹拌部(1
    6)と前記オリフィス部材(20)とを前記両方向に対
    して直交する方向に対向させて第三のストッパ部(2
    6)を設け、前記撹拌部(16)と前記オリフィス部材
    (20)との間に対高周波振動用オリフィス(27)を
    設けたことを特徴とする液体封入式マウント。
  2. 【請求項2】 請求項1の液体封入式マウントにおい
    て、オリフィス部材(20)に孔(20e)を開けて第
    二の対高周波振動用オリフィス(28)を設けたことを
    特徴とする液体封入式マウント。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001336565A (ja) * 2000-05-30 2001-12-07 Nok Vibracoustic Kk 液体封入式マウント
KR101499208B1 (ko) * 2009-11-09 2015-03-05 현대자동차주식회사 다중 액실 하이드로 마운트

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