JPH0962069A - カラー画像形成装置 - Google Patents

カラー画像形成装置

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JPH0962069A
JPH0962069A JP22129095A JP22129095A JPH0962069A JP H0962069 A JPH0962069 A JP H0962069A JP 22129095 A JP22129095 A JP 22129095A JP 22129095 A JP22129095 A JP 22129095A JP H0962069 A JPH0962069 A JP H0962069A
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image forming
image
photoconductor
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carrier
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JP22129095A
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Takao Kawamura
孝夫 河村
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】画像形成装置の小型化 【解決手段】 導電性基板1上に光キャリア励起層3
と、ポリシラン化合物をキャリア輸送物質に0.1〜
5.0重量%含有するキャリア輸送層4とを積層して成
る感光層2を形成したポリシラン化合物含有感光体9の
導電性基板1側にLEDヘッド14を、感光層側に現像
器15を配設し、トナー像を記録紙24に移し変える転
写ローラ16とを具備した画像形成部8を、記録紙24
の搬送路に沿って複数個配列し、これら複数個の画像形
成部8で形成された各トナー像を被転写材に順次転写す
るようにしたカラー画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホール移動度を高
めたポリシラン化合物含有感光体に、顔料を含有し、絶
縁性トナーと導電性キャリアとを有する現像手段を配設
し、更にそのポリシラン化合物含有感光体を光背面露光
法に適用して成る着色画像形成部を複数個配列したカラ
ー画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カールソン方式による多色カラー画像を
形成する装置には、転写ドラム方式とタンデム方式があ
る。転写ドラム方式によれば、一つの大きな感光体ドラ
ムの周囲に3色もしくは4色の現像器を配し、そして転
写ドラムには被転写材を保持したり、あるいは解除する
機能や、各色のトナー像の形成と同期をとって転写する
機能がある(特開昭50−99334号、特開昭61−
73978号、特開昭61−83557号参照)。
【0003】また、タンデム方式においては、各色毎に
感光体ドラムの周囲に帯電、露光、現像、クリーニン
グ、除電などの各機構を配した画像形成ユニットを、被
転写材を保持する搬送ベルトに沿って配列し、各画像形
成ユニットで形成された各色のトナー像を被転写材に順
次転写し、色重ねをおこなって、しかる後に定着し、カ
ラー画像を得るものである(特開昭53−78842
号、特開昭53−96838号、特開昭55−3852
5号、特開昭55−38526号参照)。
【0004】他方、上記カラー画像形成装置の提案とと
もに、電子写真用感光体のキャリア輸送層用材料の開発
も進んでおり、例えばポリ−N−ビニルカルバゾール
(PVK)のような高分子材料がある。また、近時、高
移動度キャリアの要求に応じるためにアリールアミン誘
導体やヒドラゾン誘導体などの低分子化合物をポリカー
ボネート樹脂などの不活性ポリマーバインダーに分散し
た低分子樹脂分散複合材料も提案されている。
【0005】しかしながら、キャリア輸送層用材料に対
する高キャリア移動度という要求には、未だ満足できる
状況ではなく、更に高いキャリア移動度、特に高いホー
ル移動度が求められている。
【0006】かかる要求に対して、ポリシラン化合物を
電子写真用感光体のキャリア輸送層用材料に採用するこ
とが提案されている(特開平2−1334162号、特
開平2−294654号参照)。特開平2−13341
62号によれば、ポリシランよりなる重合体ブロックA
とアニオン重合性モノマーの重合体のブロックBとのブ
ロック共重合体からなるホール輸送性物質が提案され、
特開平2−294654号においては、ポリシラン化合
物を含有する光受容層が提案されている。
【0007】特開平2−1334162号に提案された
ポリシラン化合物では、重合体ブロックAのポリシラン
の数平均重合度が10〜50,000であること、特開
平2−294654号には、重量平均分子量が6,00
0〜200,000であることが記載されているが、ホ
ール移動度と膜強度を向上させるためのポリシラン化合
物の重量平均分子量と数平均分子量との関係については
何ら言及されていない。
【0008】即ち、このポリシラン化合物は化2に示す
化学式に示す通りSi−Siσ結合を主鎖とし、2種の
有機置換基を有するポリマーであり、その重合度により
低重合度の化合物から高重合度の化合物まで種々のポリ
マーが生成でき、しかも、重量平均分子量と数平均分子
量との組合せにより多様なポリマーができるが、これら
の組合せ条件については何ら記載されていない。しか
も、化2に示す化学式のモノマーのコポリマー(共重合
体)もあり、その組合せは更に増大する。
【0009】
【化2】
【0010】本発明者はこの重合度に着目して鋭意研究
に努め、幾多の実験を繰り返し行った結果、この重合度
がホール移動度と膜強度に関係しており、ポリシランの
モノマー分子構造と関係しながらも低重合度の化合物を
少なくすることによりホール移動度と膜強度が向上する
ことを知見した。
【0011】本発明者は、上記知見によりホール移動度
と膜強度(耐久性)を高め且つ信頼性に優れたポリシラ
ン化合物含有感光体を提供することができた(特願平5
−216582号参照)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】近時、カールソン方式
による多色カラー画像を形成する装置に代えて、背面同
時露光方式による多色カラー画像を形成する装置も提案
されている(特開平4−165374号、特開平4−1
65375号参照)。この方式によれば、小型の画像形
成ユニットを着脱自在とし、転写ドラムや搬送ベルトを
必要とせず、しかも、各ユニット毎に定着ができるの
で、混色が生じないという利点がある。
【0013】しかしながら、背面同時露光方式によるカ
ラー画像形成装置においては、小型化ならびに記録速度
および画質を向上させ、しかも、耐久性を高めてメンテ
ナンスも容易にするために、キャリア輸送層のホール移
動度と膜強度を更に向上させることが望まれている。
【0014】本発明者は上記事情に鑑みて鋭意研究を重
ねた結果、本発明者が特願平6−90136号でもって
提案したポリシラン化合物含有感光体によれば、ホール
移動度と膜強度(耐久性)が高いので、この感光体を背
面同時露光方式によるカラー画像形成装置に搭載する
と、その感光体の円径寸法が小さくできるので、これに
伴って画像形成装置自体を小型化できることを知見し
た。
【0015】したがって本発明は上記知見により完成し
たものであり、その目的はポリシラン化合物含有感光体
から成る着色画像形成部を、被転写材の搬送路に沿って
複数個配列し、これによって画像形成装置を更に小型化
することにある。
【0016】また、本発明の他の目的は光学濃度に優
れ、バックのかぶりもなく、更に解像度も良好な画像が
得られるようにした高性能且つ高信頼性のカラー画像形
成装置を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のカラー画像形成
装置は、透光性を有する導電性基体の上に光キャリア励
起層と、下記化1で表示されたポリシラン化合物をキャ
リア輸送物質に0.1〜5.0重量%含有する輸送層と
を積層して成る感光層を形成したポリシラン化合物含有
感光体の導電性基体側に画像露光光を照射する露光手段
を、感光層側に顔料を含有する絶縁性トナーと導電性キ
ャリアとを有する現像手段を配設し、現像手段と導電性
基体との間に電圧を印加する電圧印加手段を設けるとと
もに、上記感光体の表面にトナー像を形成させるべく電
圧印加手段により電圧印加しながら露光手段より画像露
光光を照射する機構と、上記トナー像を被転写材に移し
変える転写手段とを具備した着色画像形成部を、被転写
材の搬送路に沿って複数個配列し、これら複数個の着色
画像形成部で形成された各トナー像を被転写材に順次転
写するようにしたことを特徴とする。
【0018】
【化1】
【0019】本発明の他のカラー画像形成装置は、上記
本発明のカラー画像形成装置において、前記ポリシラン
化合物含有感光体に代えて、キャリア輸送物質に上記化
1で表示されたポリシラン化合物を0.1〜5.0重量
%含有し、かつ光キャリア発生物質を含有せしめて成る
感光層を透光性を有する導電性基体の上に形成したポリ
シラン化合物含有感光体であることを特徴とするカラー
画像形成装置。
【0020】
【発明の実施の形態】
(ポリシラン化合物の構造)化1に示すポリシラン化合
物のR1 〜R6 は、水素の他に、アルキル基、置換アル
キル基、アリール基、置換アリール基、アルコキシ基、
置換アルコキシ基がある。上記アルキル基、アリール
基、アルコキシ基としては、例えば、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、アミル、ヘキシル、オクチル、ノニ
ル、デシル、ペンタデシル、ステアリル、シクロヘキシ
ル、フェニル、トリル、キシリル、ナフチル、メトキ
シ、エトキシ等が挙げられる。また、これらの置換基と
してはアルキル、アリール、ハロゲン、ニトロ、アミ
ノ、アルコキシ、シアノ等がある。
【0021】本発明におけるポリシランは、化1に示す
通り、x、y、zがそれぞれのユニットの有無を表すた
めに、0もしくは1により表示される。例えば、x=y
=1、z=0 であれば、2種類のユニットを交互に連
続して配列された組成となる。
【0022】また、本発明のポリシラン化合物は、化3
に示すように化1のポリシラン化合物のコポリマー(共
重合体)でもよい。化3によれば、x、y、z、x’、
y’、z’を選択的に0もしくは1にして、それぞれの
ユニットの有無により幾通りもの組合せができる。即
ち、3種類のユニットのモノマーから成るポリマーと3
種類のユニットのモノマーから成るポリマーとの化合
物、3種類のユニットのモノマーから成るポリマーと2
種類のユニットのモノマーから成るポリマーとの化合
物、3種類のユニットのモノマーから成るポリマーと1
種類のユニットのモノマーから成るポリマーとの化合
物、2種類のユニットのモノマーから成るポリマーと2
種類のユニットのモノマーから成るポリマーとの化合
物、2種類のユニットのモノマーから成るポリマーと1
種類のユニットのモノマーから成るポリマーとの化合
物、1種類のユニットのモノマーから成るポリマーと1
種類のユニットのモノマーから成るポリマーとの化合物
がある。更にこれらの化合物に組合せによる化合物もあ
る。
【0023】
【化3】
【0024】本発明のポリシラン化合物は、上記のよう
に様々なモノマーがあるが、一部のモノマーの分子構造
について鋭意研究に努めたところ、高いホール移動度が
得られる理由として、隣接芳香環によるダイマーサイト
を形成せず、構造的なホールトラップができないように
することにあることを知見した。
【0025】即ち、本発明者は、大きなキャリア移動度
を得るために、アリール基の存在が望ましいことを実験
上確認したが、その一方で、アリール置換基が活性化エ
ネルギーE0 を上げる作用をしており、隣接Si上に存
在する芳香族置換基のE0 が0.34〜0.36eV、
脂肪族置換基のE0 が0.22eV、Si原子一つおき
に芳香族置換基を有する構造規則性の高い場合には、E
0 が0.26eVであることを確かめており、このE0
の大きさは、Poole-Frenkel 型のホッピング伝導のトラ
ップの深さを表す指標であるが、本発明者が繰り返し行
った実験によれば、アリール基の存在によるE0 の増大
は、隣接芳香環によるダイマーサイトの形成が原因であ
ることを見出した。
【0026】したがって、R1 〜R6 の置換基としてア
リール基の存在が望ましいが、その反面、活性化エネル
ギーE0 を小さくするためには、芳香族置換基をダイマ
ーサイトが形成できない離れた位置に配置すればよいこ
とを知見した。
【0027】(感光体の構成)図1と図2は本発明に係
る感光体の基本的な層構成であり、図1は導電性基板1
の上に積層型の感光層2を形成した例であり、この感光
層2は光キャリア励起層3とポリシランを0.1〜5.
0重量%含有したキャリア輸送層4とから成り、これら
の層3、4はその積層順序を変えてもよい。また、図2
はポリシランを0.1〜5.0重量%含有したキャリア
輸送体5に粒状の光キャリア励起体6を含有して成る単
一の感光層7である。
【0028】上記導電性基板1には透明の絶縁基板の上
に透明導電層を形成した構成が採用され、例えば透明の
ガラス、セラミックなどの絶縁体の表面に導電性薄膜を
被覆したものがあり、また、この基板1はシート状、ベ
ルト状もしくはウェブ状可とう性導電シートでもよく、
このようなシートにはSUS、Al、Niなどの金属シ
ート、あるいはポリエステル、ナイロン、ポリイミドな
どの高分子樹脂フィルムの上にAl、Niなどの金属も
しくは酸化スズ、インジウム・スズ・オキサイド(IT
O)などの透明導電性材料や有機導電性材料を蒸着など
により被覆して導電処理したものが用いられる。
【0029】また、光キャリア励起層3や光キャリア励
起体6の構成材として、有機もしくは無機の光導電材を
用いることができる。有機光導電材として例えばチタニ
ルフタロシアニン、金属フタロシアニン系顔料、無金属
型フタロシアニン、ペリレン系顔料、多環キノン系顔
料、スクアリリウム色素、アズレニウム色素、チアピリ
リウム色素、トリスアゾ顔料等を用いた高いキャリア生
成効率を有する有機光半導体が選ばれる。無機光導電材
であれば、例えばアモルファスのSeやSeAs、Se
TeまたはSi(a−Se、a−SeAs、a−SeT
e、a−Si)、CdS、ZnO等がある。そして、光
キャリア励起層3を形成する場合であれば、真空蒸着
法、活性反応蒸着法、イオンプレーテイング法、RFス
パッタリング法、DCスパッタリング法、RFマグネト
ロンスパッタリング法、DCマグネトロンスパッタリン
グ法、熱CVD法、プラズマCVD法などにより行う。
【0030】この光キャリア励起層3をa−Siにより
形成した場合には、それにカーボン、窒素、酸素、ゲル
マニウムを添加してアモルファス化したSiC、Si
N、SiO、SiGeの層にしてもよい。また、これら
に伝導型制御用不純物元素である、B、Pなどの元素を
含有させた層を形成すれば、キャリア注入阻止層等の機
能を具備させることができる。
【0031】また、前記感光層7については、その粒状
光キャリア励起体6としてa−Si系の粉末を用いる場
合、この粉末は、a−Si系光キャリア励起層2と同様
に作製でき、粒状、柱状、球状、フレーク状を成す。そ
の径は0.05〜5μm、好適には0.1〜3μmであ
ればよく、そして、その粉末を層中1〜80重量%、好
適には5〜60重量%で含有させるとよく、その含有に
当たっては、攪拌法、超音波分散法等により分散させ
る。
【0032】その他、チタニルフタロシアニン(TiO
Pcと略記する)をポリシラン中に分散させたものを感
光層7としてもよく、特に長波長側の画像露光に対して
高感度とすることができる。このTiOPcは原料のT
iOPc顔料に昇華精製や、酸またはアルカリによる精
製等の精製処理を行い、摩砕助剤や溶媒等とともに各種
分散機を用いて混練したり、或いは蒸気法により微粒子
状にして回収する等を行い、粒子状に調整し、各種溶剤
を用いてポリシラン中に分散させる。TiOPcの含有
量は1〜80重量%、好適には層中10〜60重量%で
含有させるとよい。
【0033】本発明に係る感光体は上記のような基本的
構成に基づいて所要の電子写真特性に応じて更に改良や
変更等を行ってもよい。例えば、基板1とその上の感光
層2、7との間に中間層を設けることにより帯電性を高
めたり、残留電位が低減できる。或いはこれらの感光層
2、7の上に表面層を設けて帯電性を高めたり、その耐
久性を向上させることもできる。
【0034】(ポリシラン含有層の形成方法)ポリシラ
ン含有層であるキャリア輸送層4や感光層7は、例え
ば、ポリシランを有機溶剤により溶液化し、それをバー
コート法、浸漬法、溶融押出法、スプレー法等の塗布法
により塗布乾燥を行って形成する。この有機溶剤には、
ベンゼン、トルエン等の芳香族系炭化水素、メチルアル
コール、エチルアルコール、IPA等のアルコール類、
テトラヒドロフラン、ジメチルエーテル等のエーテル
類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、エス
テル類、ハロゲン類、ハロゲン化炭化水素等が用いら
れ、それらを1種もしくは2種以上混合して用いる。
【0035】また、上記有機溶剤に低分子キャリア輸送
物質とポリシランを含有させ、更にバインダー樹脂を混
合した溶液を用意し、この溶液に被塗膜用基体を浸漬
し、次いで乾燥させて層形成してもよい。この輸送物質
として例えばフェニレンジアミン系化合物、オキサジア
ゾール系化合物、スチリル系化合物、ピラゾリン系化合
物、ヒドラゾン系化合物、トリフェニルアミン系化合
物、インドール系化合物、オキサゾール系化合物、イソ
オキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、チアジア
ゾール系化合物、イミダゾール系化合物、ピラゾール系
化合物、トリアゾール系化合物等の含窒素環式化合物、
縮合多環式化合物がある。
【0036】これらの低分子キャリア輸送物質に対し
て、ポリシランを0.1〜5.0重量%、好適には0.
1〜2.0重量%で含有させるとよく、この範囲内であ
れば、キャリア輸送機能が高められ、光感度や残留電位
に対して優位に作用し、相対的に帯電能が高くなり、感
度特性が向上する。しかも、ポリシランの分子量及び分
子量分布に対して特に限定もないために、この感光体に
用いるポリシランを大量に且つ安価に供給することがで
きる。
【0037】更に、2,500,000 を越えるような高分子量
で且つ分子量分布の狭いポリシラン(膜強度は高いが、
溶媒に対する溶解性がよくない)を用いる必要がなく、
そして、溶解性の良好なポリシランを使用すればよいの
で、塗布法等による層形成が容易となる。また、ポリシ
ランを含有させるバインダー樹脂を適当に選択すること
により、所望の膜強度を得ることができる。
【0038】このバインダー樹脂として、例えばポリス
チレン、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリエステル、ポリエーテル、ポリウ
レタン、エポキシ樹脂、ポリカーボネート、ポリアクリ
レート、ポリアリレート、シリコーン樹脂、ポリビニル
ブチラルなどがある。これらの樹脂を一種または二種以
上混合して用いることができる。また、メタクリレート
樹脂等の非常に透明性の高い樹脂を除いては樹脂自体紫
外線を吸収するものが多く、これら樹脂であれば、ポリ
シランの紫外線による劣化を防ぐことができる。
【0039】(光背面露光方式)次に本発明の画像形成
装置(プリンター)のうち光背面露光方式について具体
的に詳述する。図3は光背面露光方式の画像形成部8を
表す模式図であり、コロナ帯電を不要として露光と現像
とがほぼ同時に行えるように組み合わせた電子写真方式
の画像形成装置である。図中、9は透光性支持体10上
に透光性導電層11と光キャリア励起層12と10-5
2 /V・秒以上の移動度を有するキャリア輸送層13
とが積層されたドラム状の感光体、14は露光手段とし
てのLEDヘッド、15は現像手段としての現像器、1
6は転写手段としての転写ローラである。LEDヘッド
14と現像器15は、感光体9のある一部を介して、ほ
ぼ対称的に配置される。このようなLEDヘッド14と
しては、小型で低消費電力のダイナミックドライブ方式
のLEDヘッドが好適に用いられる。17は除電手段で
あるイレース用光源(LEDアレイ)であり、感光体9
の外側に配置してもよい(イレース用光源17は必ずし
も必要とするものではない)。現像器15においては、
例えば8極の円柱状の磁極ローラ18と、その外周に亘
って配設された円筒状の導電性スリーブ19とから成
り、更にトナー受20に貯蔵された現像剤としての1成
分磁性導電性トナーまたは導電性磁性キャリアと絶縁性
トナーとから成る2成分現像剤はスリーブ19の外周へ
配送され、磁気ブラシ21を形成する。また、スリーブ
19と透光性導電層11との間にはバイアス電源22が
設けられ、その両者11、22の間に感光体9の電位特
性に応じて+或いは−の電圧(300V以下)を印加す
る。23は感光体9の表面に形成されたトナー像、24
は被転写材である記録紙、25は転写後の残留トナーで
ある。これ以外に現像器の回転駆動手段と感光体9の回
転手段とを設ける。尚、露光手段14にはここではLE
Dヘッドを用いたが、レーザや液晶シャッタ、ELヘッ
ド等でもよい。イレース用光源17にも、LEDアレイ
の他、ハロゲンランプや蛍光灯、ELアレイ等の光源が
使用できる。
【0040】かくして上記構成の画像形成部8によれ
ば、回転する感光体9の透光性支持体10側からLED
ヘッド14より画像露光の光を照射し、光キャリア励起
層12の内部に正孔と電子を発生させると、現像器側に
+のバイアス電圧を印加してあれば、そのバイアス電圧
によって電子はキャリア輸送層13の表面側へ移動し、
磁気ブラシ21の末端の正電荷と打ち消し合い、感光体
9の表面にトナーが付着される。そして、そのトナーは
転写ローラ16により記録紙24上に転写され、次いで
定着される。
【0041】本発明においては、光キャリア励起層12
と、ポリシランから成るキャリア輸送層13とを組み合
わせるとともに、そのキャリア輸送層13の移動度を1
-5cm2 /V・秒以上に設定して、高いキャリア輸送
特性を具備させ、これにより、光キャリア励起層12に
発生したキャリアが効率的にキャリア輸送層13の表面
へ移送されるので、高い画像形成速度が得られる。
【0042】次に上記構成の画像形成部8の具体的内容
を図4により更に詳述する。
【0043】図4は上記感光体9の一部と現像器15に
より形成される現像剤溜り26を表す説明図である。
【0044】現像剤を保持させる現像器15は、導電性
のスリーブ19と、その内部に配置された磁極ローラ1
8とから成り、現像剤の搬送は、磁極ローラ18を固定
してスリーブ19を回転してもよく、またはスリーブ1
9を固定して内部の磁極ローラ18を回転してもよい。
【0045】ここで現像剤を感光体9と逆方向に搬送す
ると、両者の摩擦で現像器15と感光体9の最近接部位
よりも下流側(感光体が現像剤から離れる側)に現像剤
溜り26が生じる。即ち、現像剤の本来の高さよりもは
み出した部分が現像剤溜り26であり、現像剤の搬送速
度や現像剤の高さ、スリーブ19と感光体9の表面との
ギャップ等は、感光体9の回転速度や必要とする現像剤
溜り26の大きさに応じて適宜設定する。
【0046】27は制御電極であり、この制御電極27
はスリーブ19上で感光体9との最近接部位に設け、絶
縁体28でスリーブ19と絶縁する。制御電極27は、
感光体9や現像剤に均一な電界が加わるように、スリー
ブ19の長さ方向に沿った帯状とする。この制御電極2
7は必須不可欠のものではなく、適宜採用される。
【0047】現像剤には例えば導電性磁性トナーを用い
るが、これは磁気ブラシ21および現像剤溜り26を形
成し、必要な導電性を有すれば、1成分の現像剤でも良
く、導電性のキャリアと絶縁性のトナーとを所定の混合
比で混合して必要な導電率にした2成分の現像剤を用い
てもよい。
【0048】画像露光を行なう位置は、感光体9の表面
と現像スリーブ19との最近接位置Aではなく、感光体
9の逆方向回転で下流側に形成した現像剤溜り26の位
置Bとし、好ましくは現像剤溜り26の中でも下流側の
後半部とする。現像剤溜り26の位置で露光を行なうこ
とにより、露光までの間に感光体9の帯電が十分に行な
われ、帯電前の感光体9の電位の履歴の影響が抑えられ
るとともに、感光体9の表面の残留トナーや画像背景部
のトナーの回収が十分に行なわれる。更に、感光体9が
十分に帯電されてから露光を行なって電荷を消失させる
ために、現像剤と感光体9との電気的引力が強く、良好
なトナー像23が形成される。そして、トナー像23の
形成後は感光体9が現像剤溜り26から速やかに離れる
ため、感光体9の表面のトナー像23が現像剤の衝突や
摩擦等のような機械的な力により乱されることがなく、
良好な解像度のトナー像23が得られる。
【0049】現像剤溜り26の位置では、感光体9の表
面と現像スリーブ19とが最も近接する位置Aよりも、
感光体9の表面と磁極ローラ18の距離が大きくなる。
このため、現像剤を磁極ローラ18の側に吸引する磁力
は弱く、感光体9の表面に形成されたトナー像23の一
部が磁力によって現像手段の側に回収されて画像濃度が
低下したり、磁力により乱されて解像度が低下したりす
ることを防止できる。更に帯状の制御電極27を設け、
その電位を電源29により所定の電位に調整する。例え
ば制御電極27を接地し、透光性導電層11と共通電位
にする。あるいはスリーブ19の電位に対してその電位
を低くもしくは高く設定する。
【0050】このようにスリーブ19とは独立に電位を
印加できる制御電極27を設けると、感光体9の表面電
位を現像剤を介して中和し、あるいは感光体9の表面の
電位を揃え、以前のプロセスでの帯電や露光の有無等に
よる感光体9の履歴の影響を打ち消すことができる。こ
の結果、繰り返し使用時、例えば1枚の画像を得るため
に感光体9を数回転させる場合等に、安定した現像状態
と記録画像とが得られる。ここで制御電極27の電位を
調整すると、画像濃度や地かぶり等に対する最適画像形
成条件を調整して得ることができる。また、制御電極2
7の電位を高くし、スリーブ19の電位を低くすること
により、非露光部にトナーが付着し、露光部にはトナー
が付着しない、いわゆる反転現像も可能になった。
【0051】感光体9の表面に形成されたトナー像23
は次いで記録紙24に転写され、定着されて記録画像と
なり、転写されずに感光体9の表面に残った残留トナー
25は、次の画像形成プロセスにおいて現像器15に回
収されて再利用される。
【0052】更に、転写後の感光体9にイレース用光源
17により除電光を照射することにより、以前のプロセ
スでの帯電や露光の有無等による感光体9の履歴の影響
をより効果的に打ち消すことができ、繰り返し使用時に
おける残像現象などの画像上の問題を抑制することがで
きる。また、感光体9のキャリア輸送層13の表面にト
ラップされた電荷を消去し、感光体9とその表面の残留
トナーとの電気的な引力をなくして、残留トナーを現像
器15に回収され易くすることができる。
【0053】また、このキャリア輸送層13は感光体9
の表面層を兼ねても良好な表面特性を具備させることが
できる。
【0054】即ち、本発明のポリシラン化合物は表面が
硬く且つ適度な滑り性を有しており、耐摩耗性、耐刷性
に優れ、帯電特性も良好であるという特長があり、これ
により、このままで感光体用表面層として有利となる。
また、キャリア輸送層13に低分子キャリア輸送剤を含
有させた場合には、その表面側でキャリア輸送剤の含有
量を少なくすれば、その低含有量領域での機械的強度を
高めることができ、しかも、化学的作用に伴うその表面
からの侵入に起因するキャリア輸送剤の劣化を生じにく
くすることができるとともに、その劣化の程度を減らす
ことができるという利点があり、これによって更に良好
な表面特性が得られる。
【0055】本発明者が繰り返し行った実験によれば、
本発明に係るポリシラン系キャリア輸送層13を形成し
た場合、その表面の硬度はロックウェル硬度M60以上
の値が得られた。しかも、その比誘電率が3以下とな
り、繰り返し耐久性や帯電やイレースの応答性が好適に
なる。
【0056】(カラー画像形成装置)次に、本発明のカ
ラー画像形成装置を図5により説明する。同図は画像形
成装置30の要部構成図であり、この画像形成装置30
においては、31は複数の着色画像形成部である各画像
形成ユニットであり、それぞれイエロー、マゼンタ、シ
アン、ブラックなどの各画像形成ができるユニットであ
る。各画像形成ユニット31の感光体32は、駆動ロー
ラにより矢印方向に回転できる。33は現像器、34は
露光手段(LEDヘッド)であり、この露光手段34の
結像位置は、感光体32と現像器33内の導電性スリー
ブ33aとの間に形成される現像剤溜りの位置にある。
【0057】現像器33のトナー容器33bは、顔料を
含有する1成分磁性導電性トナーまたは導電性磁性キャ
リアと顔料を含有する絶縁性トナーとから成る2成分現
像剤が収納され、トナー容器33bに開口部があり、こ
の開口部に円柱状の磁極ローラを内包する円筒状の導電
性スリーブ33aを配している。36は給紙トレイ、3
7は給紙ローラ、38はレジストローラであって、感光
体32上のトナー像は転写ローラ35によって、給紙ト
レイ36から給紙ローラ37とレジストローラ38との
タイミングをとって挿通された普通紙等の被転写材39
上に、各画像形成ユニット31毎に順次転写される。そ
して、このように色重ねされたトナー像は、最終的に定
着ローラ対40で定着され、これによってカラー画像と
なり、排紙トレイ41上に排紙される。
【0058】また、トナー像転写後に感光体32上に残
留したトナーは、感光体32の回転にしたがって再び現
像器33に送られ、前記の現像位置直前における現像剤
との摩擦によって現像器33に回収され、再利用され
る。かくして、各画像形成ユニット31における画像形
成が繰り返しされる。
【0059】そして、42は搬送ローラ対であって、被
転写材39を次の画像形成ユニット31に搬送するため
にものであり、各画像形成ユニット31の上流側開口4
3および下流側開口44を通して被転写材39を搬送す
る。45は搬送ローラ対42にトナーが付着した場合に
クリーニングするブレードである。
【0060】上記搬送ローラ対42は離型性を有したテ
フロンコートなどの表面処理を施したゴムローラなどで
構成し、そのローラ圧接力によって未定着トナー像の仮
定着をおこない、カラー画像を順次形成する際の混色を
防止できる。また、この搬送ローラ対42の一方もしく
は両方に熱ローラを用いることによる熱定着によっても
未定着トナー像の仮定着をおこなうことができ、混色を
より効果的に防止できる。
【0061】かくして上記構成の画像形成装置30によ
れば、転写ドラムや搬送ベルト等が不要となるととも
に、光背面露光方式において高キャリア移動性のポリシ
ラン化合物含有感光体を搭載しているので、そのドラム
状感光体32の回転速度を高めることができ、画像形成
を高速度にできる。しかも、転写後の露光による除電に
おいても、その感光層内部に発生したキャリアが除電に
速やかに寄与するので、その除電に要する感光層の領域
が狭くなり、感光ドラムの高速度化と相まってドラム状
の感光体の径を小さくでき、画像形成装置の小型化が達
成できる。
【0062】
【実施例】
(例1)本例においては、次のようにポリシランの合成
をおこなった。まず、溶媒であるトルエン1.25リッ
トル中にナトリウム89.1g(3.88mol)を投
入し、これに加熱還流してナトリウム分散体をつくっ
た。一方、出発物質であるフェニルメチルジクロロシラ
ンを250ミリリットル(1.55mol)用意し、そ
のうちの12.5ミリリットル(全体量の5%)を上記
ナトリウム分散体に滴下した。これを自然放冷し、約6
5℃になったところで残りのフェニルメチルジクロロシ
ランをゆっくりと滴下し、65℃を保ちながら重合反応
をおこなった。
【0063】この反応により得られたポリシランの重量
平均分子量Mwと数平均分子量Mnとを測定し、Mw/
Mnも求めたところ、Mwは約30,000であり、M
w/Mnは約4であった。また、ポリシランの収量は1
12gであり、収率は60%であった。
【0064】なお、これら各平均分子量Mw、Mnはゲ
ル浸透クロマトグラフィーを用いて測定しており、その
ためのカラムは、Asahipak GS−310、GS−51
0、GSM−700の3本を、また、移動相にテトラヒ
ドロフラン(THF)を使用し、それによる流出をUV
254nm吸収の検出器でもって測定した。また、この
クロマト波形処理はクロマトビジコーダという波形処理
ソフトを利用して行った。
【0065】(例2)本例のポリシラン合成法によれ
ば、まずトルエン1.25リットル中にナトリウム7
8.4g(3.41mol)とヨウ化銅2.95g(1
5.5mol)を投入し、これに加熱還流した。これに
出発物質であるジクロロシラン250ミリリットル
(1.55mol)を滴下して、重合反応をおこなっ
た。
【0066】この反応により得られたポリシランの重量
平均分子量Mwと数平均分子量Mnとを同様に測定し、
Mw/Mnも求めたところ、Mwは約90,000であ
り、Mw/Mnは約10であった。また、ポリシランの
収量は92gであり、収率は49.4%であった。
【0067】(例3)次に、透明な円筒状ガラス基板ま
たはプラスチックの周面に、透光性導電層11としてI
TO層を活性反応蒸着法により1,000Aの厚みで形
成し、次いでその上にチタニルフタロシアニン(TiO
Pc)とポリビニルブチラールをクロロホルム中に分散
混合した液中に浸漬し、その後、減圧中55℃で乾燥し
て、TiOPcから成る3μm厚の光キャリア励起層1
2を形成した。次にこの成膜円筒状ガラス基板の上に、
キャリア輸送物質である4−(ジエチルアミノ)ベンツ
アルデヒドジフェニルヒドラゾン(以下、DEHと略記
する)に対して(例1)もしくは(例2)のポリシラン
を1重量%混合してなるキャリア輸送層13を20μm
の厚みで形成し、それぞれ感光体A−1、A−2を作製
した。
【0068】更にキャリア輸送層13の形成法を具体的
に述べると、バインダー樹脂としてビスフェノールAポ
リマーを、キャリア輸送物質にはDEHを用いて、これ
らと(例1)もしくは(例2)のポリシランをキャリア
輸送物質に対して1重量%の割合で含有させ、50重量
%のバインダー樹脂とともにトルエンに溶解してなる溶
液を用意し、この溶液に対して光キャリア励起層12を
形成した成膜円筒状ガラス基板を浸漬し、その後、10
0℃の熱風で乾燥した。これによって、(例1)のポリ
シランを含有する感光体A−1及び(例2)のポリシラ
ンを含有する感光体A−2を作製した。
【0069】更に光キャリア励起層12を形成した成膜
円筒状ガラス基板上にキャリア輸送層13を形成するに
当たって、ポリシランを含有せず、その他の構成は同じ
にした20μmの厚みのキャリア輸送層を形成し、これ
によって比較例の感光体Bを作製した。
【0070】そこで、本発明の感光体であるA−1、A
−2及び比較例の感光体Bを、それぞれ図5に示すよう
な画像形成装置30に装着し、更に各ユニット31の現
像剤に導電性磁性キャリアと絶縁性トナーと、それぞれ
にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの顔料を含有
した絶縁性トナーとからなる2成分現像剤を用い、ま
た、ダイナミックドライブ方式の、解像度300DPI
(ドット/インチ)のLEDヘッドを配し、そして、ス
リーブ19と透光性導電層11との間にVs=−70V
の電圧を印加し、波長740nmで画像露光を行い、感
光体上にトナー像を形成し、そのトナー像を+200V
の転写バイアス電圧を印加した転写ローラにより市販普
通紙に転写し、熱定着を行って画像を得た。尚、現像剤
を感光体9と逆方向に回転させて現像剤溜り26を形成
し、その部位に露光を行なった。
【0071】この画像を評価したところ、感光体A−
1、A−2については光学濃度(以下、O.D.と記
す)が1.4以上の画像濃度を有し、混色やバックのか
ぶりもなく、解像度も300DPIの良好な画像であっ
た。
【0072】然るに、比較例の感光体Bを上記と同様に
画像評価したところ、キャリア輸送層でのキャリア移動
度が低いために光応答性が悪く、適当な電位コントラス
トが形成されないために十分な濃度のトナー像が形成さ
れず、O.D.が0.6の画像濃度と不十分な画像であ
った。
【0073】(例4)本例においては、(例3)の3種
類の感光体の耐久性を図5に示すような画像形成装置3
0に装着して評価した。各感光体を搭載した画像形成装
置30において、1万枚プリントし、その後の画像を評
価して初期画像と比較したところ、感光体A−1、A−
2についてはO.D.が1.4以上の画像濃度を有し、
バックのかぶりもなく、解像度も300DPIという良
好なカラー画像であり、両者ともに優れた耐久性があ
る。
【0074】(例5)透明な円筒状ガラス基板(または
円筒状プラスチック基板)の周面に、透光性導電層11
としてITO層を活性反応蒸着法により1,000Aの
厚みで形成し、次いでグロー放電分解装置内に装着し、
反応容器内を完全に真空に引いた後、最初にSiH4
スとB2 6ガスを一定割合で流しつつ放電電圧を印加
して0.5μm厚のa−Si・B・Hキャリア注入阻止
層を形成した。その後、B2 6ガスの注入を止め、S
iH4 ガスを一定流量に制御して2μm厚の光キャリア
励起層12を形成した。次にこの成膜円筒状ガラス基板
を、(例3)の3種類の感光体と同様にポリシラン化合
物に応じた2種類の5μm厚のポリシラン系キャリア輸
送層13を形成し、感光体A−1、A−2に対応した感
光体A=1、A=2並びに比較例の感光体B=1を作製
した。
【0075】そこで、本発明の感光体であるA=1、A
=2を、それぞれ図5の画像形成装置30に装着し、
(例3)に記載された条件で同様に感光体上にトナー像
を形成し、そのトナー像を転写ローラにより市販普通紙
に転写し、熱定着を行って画像を得た。
【0076】この画像を評価したところ、いずれの感光
体を用いてもO.D.が1.4以上の画像濃度を有し、
混色やバックのかぶりもなく、解像度も300DPIの
良好な画像であった。
【0077】然るに、比較例の感光体である感光体B=
1を上記と同様に画像評価したところ、キャリア輸送層
でのキャリア移動度が低いために光応答性が悪く、十分
な電位コントラストが形成されないために十分な濃度の
トナー像が形成されず、O.D.が0.7の画像濃度と
不十分な画像であった。
【0078】(例6)本例においては、(例5)の2種
類の感光体A=1、A=2の耐久性を(例4)と同様に
評価したところ、同様の結果が得られ、双方ともに膜強
度に優れて、耐久性が良好であることが判った。
【0079】(例7)透明な円筒状ガラス基板(または
円筒状プラスチック基板)の周面に、透光性導電層であ
るITO層を活性反応蒸着法により1,000Aの厚み
で形成し、次いで、1,2−ジクロロトリメチルフェニ
ルジシランを脱塩素化重合して得られたポリ(トリメチ
ルフェニルジシラン)をトルエンに溶解し、しかも、a
−Si系の粉末を含有した溶液と混合したうえで、上記
成膜円筒状ガラス基板を浸漬し、その後、100℃の熱
風で乾燥した。これによって、積層型感光体9に代えて
単一の層の感光体が得られた。
【0080】この感光体のポリシラン層のMwとMw/
Mn、並びにホール移動度を測定したところ、それぞれ
2,000,000、3、6×10-4cm2 /V・秒で
あった。
【0081】そこで、この感光体を図5の画像形成装置
30に装着し、(例3)に記載された条件で同様に感光
体上にトナー像を形成し、そのトナー像を転写ローラに
より市販普通紙に転写し、熱定着を行って画像を得たと
ころ、いずれの感光体を用いてもO.D.が1.4以上
の画像濃度を有し、バックのかぶりもなく、解像度も3
00DPIの良好な画像であった。また、この感光体の
耐久性を(例4)と同様に評価したところ、膜強度に優
れて、耐久性が良好であることが判った。
【0082】(例8)透明な円筒状ガラス基板(または
円筒状プラスチック基板)の周面に、透光性導電層であ
るITO層を活性反応蒸着法により1,000Aの厚み
で形成し、次いで、1,2−ジクロロトリメチルフェニ
ルジシランを脱塩素化重合して得られたポリ(トリメチ
ルフェニルジシラン)をトルエンに溶解し、しかも、T
iOPc粉末が超音波分散法により分散されて含有した
溶液と混合したうえで、上記成膜円筒状ガラス基板を浸
漬し、その後、100℃の熱風で乾燥した。これによっ
て、積層型感光体9に代えて単一の層の感光体が得られ
た。
【0083】この感光体のポリシラン層のMwとMw/
Mn、並びにホール移動度を測定したところ、それぞれ
1,700,000、3、6×10-4cm2 /V・秒で
あった。
【0084】そこで、この感光体を図5の画像形成装置
30に装着し、(例3)に記載された条件で同様に感光
体上にトナー像を形成し、そのトナー像を転写ローラに
より市販普通紙に転写し、熱定着を行って画像を得たと
ころ、いずれの感光体を用いてもO.D.が1.4以上
の画像濃度を有し、混色やバックのかぶりもなく、解像
度も300DPIの良好な画像であった。また、この感
光体の耐久性を(例4)と同様に評価したところ、膜強
度に優れて、耐久性が良好であることが判った。
【0085】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、
改善、変更等は何ら差し支えない。
【0086】
【発明の効果】以上の通り、本発明に係る感光体のキャ
リア輸送層は、ポリシランをキャリア輸送物質に対して
0.1〜5.0重量%含有させているので、高いホール
移動度が得られ、これにより、高いホール移動性のポリ
シラン化合物含有感光体が安定して提供できた。
【0087】更に本発明においては、ポリシランの分子
量や分子量分布を特に限定する必要がないので、容易に
且つ安定的に所要通りにポリシランを生成することがで
き、これによって高い品質の感光体を安定的に製造する
ことができるので、製造歩留りが向上し、その結果、製
造コストが低減するという利点がある。
【0088】更にまた、本発明の感光体であれば、高い
キャリア移動度が要求される光背面露光方式の画像形成
装置に好適に搭載することができた。
【0089】また、本発明の画像形成装置によれば、露
光手段の光照射によって感光層内部に発生したキャリア
が、その層内部を高い速度で移動するので、静電潜像が
形成される時間が短くなり、これにより、ドラム状の感
光体であれば、そのドラムの回転速度を高めることがで
き、画像形成を高速度にできた。しかも、転写後の露光
による除電においても、その感光層内部に発生したキャ
リアが除電に速やかに寄与するので、その除電に要する
感光層の領域が狭くなり、感光ドラムの高速度化と相ま
ってドラム状の感光体の径を小さくでき、画像形成装置
の小型化が達成できた。
【0090】また、特開平4−307575号公報によ
り提案した画像形成装置によれば、導電性トナーを用い
たトナー像生成手段を設け、更にトナー像搬送手段を介
して間接的に転写する構成であるが、これに対して、現
像剤を絶縁性トナーと導電性キャリアとの組合せでもっ
て構成することによって、上記トナー像搬送手段を介し
て間接的に転写する必要がなく、これにより、そのトナ
ー像搬送手段が不要となり、その結果、画像形成装置が
更に小型化できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感光体の断面図である。
【図2】本発明に係る感光体の断面図である。
【図3】実施例に用いられる電子写真方法を示す模式図
である。
【図4】実施例に用いられる電子写真方法の要部構成図
である。
【図5】本発明の画像形成装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 導電性基板 2 積層型感光層 3 光キャリア励起層 4 キャリア輸送層 5 キャリア輸送体 6 光キャリア励起体 7 単一の感光層 8 画像形成部 14 LEDヘッド 15 現像器 16 転写ローラ 24 記録紙 30 画像形成装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性を有する導電性基体の上に光キャ
    リア励起層と、下記化1で表示されたポリシラン化合物
    をキャリア輸送物質に0.1〜5.0重量%含有する輸
    送層とを積層して成る感光層を形成したポリシラン化合
    物含有感光体の導電性基体側に画像露光光を照射する露
    光手段を、感光層側に顔料を含有する絶縁性トナーと導
    電性キャリアとを有する現像手段を配設し、該現像手段
    と導電性基体との間に電圧を印加する電圧印加手段を設
    けるとともに、上記感光体の表面にトナー像を形成させ
    るべく電圧印加手段により電圧印加しながら露光手段よ
    り画像露光光を照射する機構と、上記トナー像を被転写
    材に移し変える転写手段とを具備した着色画像形成部
    を、被転写材の搬送路に沿って複数個配列し、これら複
    数個の着色画像形成部で形成された各トナー像を被転写
    材に順次転写するようにしたカラー画像形成装置。 【化1】
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ポリシラン化合
    物含有感光体に代えて、キャリア輸送物質に下記化1で
    表示されたポリシラン化合物を0.1〜5.0重量%含
    有し、かつ光キャリア発生物質を含有せしめて成る感光
    層を透光性を有する導電性基体の上に形成したポリシラ
    ン化合物含有感光体であることを特徴とするカラー画像
    形成装置。 【化1】
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