JPH0967482A - ゴム配合物、ウレタン樹脂層コーティングゴム成形体及び該成形体の製造方法 - Google Patents

ゴム配合物、ウレタン樹脂層コーティングゴム成形体及び該成形体の製造方法

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JPH0967482A
JPH0967482A JP8163316A JP16331696A JPH0967482A JP H0967482 A JPH0967482 A JP H0967482A JP 8163316 A JP8163316 A JP 8163316A JP 16331696 A JP16331696 A JP 16331696A JP H0967482 A JPH0967482 A JP H0967482A
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JP
Japan
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rubber
group
urethane resin
silane coupling
coupling agent
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JP8163316A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Suzuki
誉久 鈴木
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Tokai Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接着性良くウレタン樹脂層を付与することので
きるEPR配合物を提供する。 【解決手段】エチレンプロピレンゴムのゴム配合物であ
って、式 【化1】 〔式中、Xは1価の有機官能基、Yは1価の加水分解性
基を表す〕で表されるシランカップリング剤を配合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ゴム配合物、ゴ
ム成形体及びその製造方法に関し、詳しくは、表面にウ
レタン樹脂層をコーティングするためのゴム配合物、成
形体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、有用なゴムとしての3元共重
合体型あるいは共重合体型のエチレンプロピレンゴム
(以下、単にEPRという。)は、耐候性や耐オゾン性
に優れることから、多用途に用いられてきている。一
方、かかるEPRの欠点として、耐磨耗性や潤滑性に劣
るため、かかる特性が特に必要とされる用途において
は、EPRの表面にウレタン樹脂等をコーティング等し
て表面改質を行う必要があった。
【0003】しかし、EPRは、主鎖中に不飽和結合や
極性基を含まないため、ウレタン樹脂等との接着性が悪
い。そこで、従来、両者の接着性を高めるために、ウレ
タン樹脂とEPRとの間にプライマー(接着剤)を塗布
したり、あるいは、コーティング予定部位に中間的にジ
エン系ゴム又は、ウレタン樹脂と接着性のあるEPR/
ジエン系ゴムのブレンド材を被覆した後、ウレタン樹脂
をコーティングしたりすることが行われていた。さらに
は、EPRに極性を付与すべく種々の添加材を配合する
ことも行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のいずれの方法も、工程の複雑化、コストアップ、ある
いはEPRの基本特性を著しく損なう等の問題があっ
た。そこで、本発明の目的は、接着性良くウレタン樹脂
層を形成することのできるEPR配合物を提供すること
である。また、本発明は、接着性良くウレタン樹脂が形
成されたEPR成形体を提供することを目的とする。さ
らに、本発明は、接着性良くウレタン樹脂層が形成され
たEPR成形体を製造する方法を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために本発明者らは、以下の発明を完成した。すなわ
ち、請求項1に記載の発明は、エチレンプロピレンゴム
のゴム配合物であって、式
【化5】 〔式中、Xは1価の有機官能基、Yは1価の加水分解性
基を表す〕で表されるシランカップリング剤を配合した
ことを特徴とするゴム配合物である。
【0006】また、請求項2に記載の発明は、Xがビニ
ル基、エポキシ基、メタクリル基、アミノ基、メルカプ
ト基のうちのいずれかの有機官能基、あるいはこれらの
うちのいずれかの官能基を末端に有する有機官能基であ
ることを特徴とする請求項1に記載のゴム配合物であ
る。
【0007】また、請求項3に記載の発明は、エチレン
プロピレンゴムのゴム配合物であって、式
【化6】 〔式中、Xは1価の有機官能基、Yは1価の加水分解性
基を表す〕で表されるシランカップリング剤で表面処理
した白色系充填剤を配合したことを特徴とするゴム配合
物である。
【0008】また、請求項4に記載の発明は、前記白色
系充填剤の他シリカを配合することを特徴とする請求項
3に記載のゴム配合物である。
【0009】請求項5に記載の発明は、前記ゴム配合物
のエチレンプロピレンゴム成分100重量部に対して、
前記白色系充填剤を10〜100重量部配合しることを
特徴とする請求項3に記載のゴム配合物である。
【0010】請求項6に記載の発明は、Xがビニル基、
エポキシ基、メタクリル基、アミノ基、メルカプト基の
うちのいずれかの有機官能基、あるいはこれらのうちの
いずれかの官能基を末端に有する有機官能基であること
を特徴する請求項3に記載のゴム配合物である。
【0011】請求項7に記載の発明は、前記シランカッ
プリング剤で表面処理される白色系充填剤は、タルク、
クレー、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ
のうち少なくとも1種類であることを特徴とする請求項
3に記載のゴム配合物である。
【0012】請求項8に記載の発明は、表面にウレタン
樹脂層が形成されたエチレンプロピレンゴム成形体であ
って、前記ゴム成形体は、式
【化7】 〔式中、Xは1価の有機官能基、Yは1価の加水分解性
基を表す〕で表されるシランカップリング剤あるいは、
このシランカップリング剤で表面処理された白色系充填
剤をを含んでいることを特徴とするウレタン樹脂層コー
ティングエチレンプロピレンゴム成形体である。
【0013】請求項9に記載の発明は、表面にウレタン
樹脂層を形成したエチレンプロピレンゴム成形体の製造
方法であって、前記エチレンプロピレンゴム成形体をな
すゴム配合物には、式
【化8】 〔式中、Xは1価の有機官能基、Yは1価の加水分解性
基を表す〕で表されるシランカップリング剤を含んでお
り、このゴム配合物を成形して成形体となし、この成形
体の表面に対してウレタン樹脂層を付与し、この成形体
を加熱して加硫あるいは架橋することにより前記ウレタ
ン樹脂層を硬化するとともに成形体に接着することを特
徴とするウレタン樹脂層コーティングエチレンプロピレ
ンゴム成形体の製造方法である。
【0014】以下、本発明を詳細に説明する。本発明
は、EPR配合物の成形体の表面とウレタン樹脂との接
着性を改善するものであり、その手段として、EPR配
合物にシランカップリング剤を含有させようとするもの
である。ここに、EPRとは、エチレンプロピレンゴム
の総称であり、EPM、及びEPDMを含むものであ
る。EPMは、エチレンとプロピレンとの共重合体であ
り、EPDMは、エチレンとプロピレンと第3成分ジエ
ンモノマー(例えば、エチリデンノルボルネン、ジシク
ロペンタジエン、1,4−ヘキサジエン)との共重合体
である。 なお、EPR配合物は、これらの共重合ゴム
のうち二種類以上の共重合ゴム成分を配合していてもよ
い。
【0015】EPRは、耐候性や耐オゾン性に優れるた
め、EPRのみをゴム成分として配合するゴム配合物が
好適であり、EPRとしてエチレンプロピレンジエン3
次元共重合体のみをゴム成分として配合するゴム配合物
がより好適である。なお、EPR配合物としては、EP
Rのみをゴム成分とした配合材料のほか、これらのEP
Rの物性を損なわない範囲で他のゴム成分、すなわち、
天然ゴム(NR)、スチレンブタジエン共重合ゴム(S
BR)、ポリブタジエンゴム(BR),あるいはブチル
ゴム(IIR)等を配合することができる。
【0016】このようなEPR配合物には、通常ゴム用
配合剤として使用されるカーボンブラック、炭酸カルシ
ウムなどの補強剤、充填剤、さらには軟化剤、各種の架
橋剤、架橋促進剤等の各種添加剤が配合されるほか、シ
ランカップリング剤が配合される。
【0017】ここに、シランカップリング剤とは、式
【化9】 〔式中、Xは有機官能基、Yは1価の加水分解性基を表
す〕で表現されるものであり、より詳しくは、Xは、ウ
レタン樹脂等の有機材料に親和性あるいは反応性のある
有機官能基であり、Yは、白色系充填剤等の無機材料に
親和性あるいは反応性のある加水分解性基である。具体
的には、Xとしては、ビニル基、エポキシ基、メタクリ
ル基、メルカプト基等のいずれかの有機官能基、あるい
はこれらの官能基のいずれかを末端に有する有機官能基
を挙げることができる。ここに、これらの官能基のいず
れかを末端に有する有機官能基とは、これらの官能基を
末端に有するアルキル基などの有機官能基を挙げること
ができ、なかでもアミノ基やメルカプト基を末端に有す
る有機官能基が好適である。また、Yとしては、メトキ
シ基やエトキシ基等のアルコキシ基やハロゲン等を挙げ
ることができる。なお、Xとして、一種類あるいは二種
類以上の有機官能基を組み合わせて使用してもよい。同
様に、Yとして、一種類あるいは二種類以上の加水分解
性基を組み合わせて使用してもよい。
【0018】かかるシランカップリング剤として好適な
ものとしては、ビニルトリエトキシシランCH2 =CH
Si(OC2 5 3 、γ−グリシドキシプロピルトリ
メトキシシランH2 COCHCH2 O(CH2 3 Si
(OCH3 3 、γ−メタクリロキシプロピルトリメト
キシシランCH2 =C(CH3 )COO(CH2 3
i(OCH3 3 、γ−アミノプロピルトリエトキシシ
ランH2 N(CH2 3 Si(OC2 5 3 、γ−メ
ルカプトプロピルトリメトキシシランHS(CH2 3
Si(OCH3 3 を挙げることができる。
【0019】シランカップリング剤は、EPR配合物に
配合する白色系充填剤を表面処理することにより、EP
R配合物に含有させることもできる。ここに、白色系充
填剤とは、無機系充填剤であって、タルク、クレー、炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ等を挙げる
ことができる。中でも、タルク、クレー、炭酸カルシウ
ムが好適である。なお、これらの白色系充填剤について
は、粒径、形状等に特に関係なく使用することができ
る。また、これらの白色系充填剤は、一のゴム配合物に
おいて、一種類のみを使用することもできるが、2種類
以上を組み合わせて使用することもできる。また、表面
処理していないシリカ(含水シリカを含む)を表面処理
した白色系充填剤と併せて配合することもできる。この
場合のシリカの配合量は、EPR成分100重量部に対
して20重量部以下が好ましい。20重量部を越えると
加硫物性の一つである圧縮永久歪みが悪化するからであ
る。
【0020】表面処理に使用するシランカップリング剤
についても、Xがビニル基、エポキシ基、メタクリル
基、アミノ基、メルカプト基のいずれかの有機官能基、
あるいはこれらの官能基のうちいずれかを末端に有する
有機官能基を挙げることができる。ここに、これらの官
能基のいずれかを末端に有する有機官能基とは、これら
の官能基を末端に有するアルキル基などの有機官能基を
挙げることができ、なかでもアミノ基やメルカプト基を
末端に有する有機官能基が好適である。また、Yとして
は、メトキシ基やエトキシ基等のアルコキシ基やハロゲ
ン等を挙げることができる。
【0021】シランカップリング剤で表面処理した白色
系充填剤をゴム配合物に配合する場合には、EPR成分
100重量部に対して10〜100重量部配合するのが
好ましい。添加する白色系充填剤が10重量部未満で
は、塗膜密着力が不足し、100重量部を越えると加硫
後のゴムの物性(特に、引張強度と圧縮永久歪)を損な
うからである。また、より好ましくは、30〜90重量
部である。
【0022】白色系充填剤の表面処理において、白色系
充填剤とシランカップリング剤とはシランカップリング
剤の加水分解性基と白色充填剤の無機質部分の間の親和
性、あるいは反応性により結合される一方、有機官能基
はフリーの状態となっている。したがって、ウレタン樹
脂との親和性あるいは反応性が維持されている。また、
シランカップリング剤は、白色系充填剤に対して0.5
〜30%の範囲で処理されることが好ましい。
【0023】EPR成分と他の添加材等は、通常のゴム
混練法、例えば、バンバリーミキサー、2本ロールなど
を用いて混合することができる。得られたEPR配合物
は、周知の方法、例えば圧縮成形、押出成形、射出成形
などにより、成形、加硫することができる。
【0024】このように配合したEPR配合物の成形体
表面にウレタン樹脂層を形成するには、均一に混練され
たゴム配合物を所定の形状に成形し、その表面にウレタ
ン樹脂を付与した後、表面にウレタン樹脂が付与された
この成形体を加硫あるいは架橋(加熱)することによっ
て行う。
【0025】加硫あるいは架橋は、所定時間、所定の温
度で成形体を加熱することにより行う。この加硫等によ
り、EPR配合物は加硫あるいは架橋され、また、かか
る加熱によりEPR配合物に含まれるシランカップリン
グ剤中のX:有機官能基とウレタン樹脂のイソシアネー
ト基とが,両者の親和性あるいは反応性により結合され
る。この結果、ウレタン樹脂は、ゴム配合物成形体表面
に強固に接着される。また、成形体表面の形状に倣って
一体性よく接着されることになる。
【0026】このように、本発明においては、EPR配
合物の成形後であって加硫前に、成形体表面にウレタン
樹脂を付与して、その後の加硫あるいは架橋における加
熱により、ウレタン樹脂の硬化と成形体表面への接着を
同時に達成することができる。したがって、ウレタン樹
脂の接着のためのプライマーの導入等の工程を排除する
ことができて、生産工程の簡略化・短縮化が図られ、生
産性が向上する。また、ゴム配合物中にウレタン樹脂と
接着性を発揮する材料を配合してなるため、成形体表面
において、均一にウレタン樹脂との接着性が発揮され、
成形体表面の形状に倣ってウレタン樹脂が均一に接着さ
れる。さらに、凹凸部分や複雑形状な部分にも、接着性
よくウレタン樹脂層が形成される。すなわち、本発明に
よれば、EPRの成形体にウレタン樹脂の都膜を形成す
る際に都合がよい。
【0027】ここに、ウレタン樹脂とは、ウレタン結合
により樹脂の硬化が行われるものをいい、ポリオール成
分とイソシアネート成分の2液反応タイプを挙げること
ができる。また、そのゴム配合物成形体表面への塗布量
は、膜厚が20〜100μmの範囲が好適である。20
μm未満では、潤滑性能が低下し、100μmを越える
とコストメリットが低下するからである。また、ウレタ
ン樹脂は、流し塗り、刷毛塗り、ローラ塗り、浸漬塗
り、スプレー塗り等の公知の方法を用いて、成形後加硫
前のゴム配合物成形体表面に付与することができる。
【0028】このように、ウレタン樹脂層がコーティン
グされたゴム配合物の成形体は、表面に潤滑性のある表
層部分を有しており、図1に示す車両等のガラスラン1
等、表面に潤滑性を要求される部材に広く適用すること
ができる。なお、図1において、2はEPRよりなる本
体部、3は本体部2にコーティングされたウレタン樹脂
層を示す。
【0029】
【発明の作用・効果】本発明のEPR配合物によれば、
シランカップリング剤が配合されているため、EPR配
合物を成形し加硫あるいは架橋の際に加熱することによ
り、シランカップリング剤とウレタン樹脂との親和性あ
るいは反応性によって、成形体表面でウレタン樹脂との
接着性が発揮され、プライマーの付与等なくして、簡易
に接着性の良いウレタン樹脂コーティングが可能となっ
ている。また、シランカップリング剤で表面処理した白
色系充填剤を配合したEPR配合物によれば、白色系充
填剤の配合と同時にシランカップリング剤が配合され、
混合性や作業性を向上させることができる。また、本発
明のウレタン樹脂層コーティングEPR成形体によれ
ば、EPR配合物中に含まれるシランカップリング剤に
より、プライマーの付与等なくウレタン樹脂がコーティ
ングされてなるため、ウレタン樹脂層が均一にかつ強固
に成形体表面に接着されており、確実に成形体表面に耐
磨耗性や潤滑性を付与できるとともに、剥離や磨耗に抗
してウレタン樹脂層を維持することができる。本発明の
ウレタン樹脂層コーティングゴム成形体の製造方法によ
れば、ゴム配合物に、加硫あるいは架橋の際の加熱時に
ウレタン樹脂と接着性を発揮するシランカップリング剤
を配合してなるため、簡易かつ均一にゴム配合物成形体
表面にウレタン樹脂との十分な接着性を付与できるとと
もに、加硫あるいは架橋工程の加熱により、ウレタン樹
脂の硬化とゴム配合物成形体の表面への接着が同時に行
われて、生産効率を向上させることができる。
【0030】
【実施例】以下に、本発明を具現化した実施例につき説
明する。 (実施例1〜2)以下の実施例では、表1に従い、EP
Rの一つである3元共重合体型のエチレンプロピレン非
共役ジエンモノマー(EPDM)をゴム成分として配合
したEPR配合物(実施例1〜2)を調製するととも
に、同様に表1の配合に従い、比較例1〜5のEPR配
合物を調製した。これらの実施例及び比較例につき、ゴ
ム工業において通常用いられている方法、すなわち、オ
ープンロール、バンバリーミキサー、あるいはニーダー
等の混合機を用いて常温ないし180℃程度の温度範囲
で均一に混合して、ゴム配合物とした。なお、これらの
実施例及び比較例で使用したEPDMは、住友工業化学
(株)製のエスプレン552であり、クレーはJ.M.
Huber製のNucap200である。また、タルク
は、日本ミストロン(株)製のサイプラボンドである。
【0031】こうして調製した実施例1〜2及び比較例
1〜5について以下の項目につき、試験を行い、評価を
行った。 〔密着力試験〕図2に示す押し出し機(東洋精機製作所
製D20−15型)11より、押出温度60℃で押し出
した厚み4mm、横幅17mmの帯状のゴム12を押し
出し、その表面に樹脂タンク13のウレタン樹脂14を
スプレー塗装した後、加硫槽15にて、200℃、5分
間加熱して、ゴムを加硫するとともにウレタン樹脂層1
8を形成し、押圧用ローラ16を経て、ウレタン樹脂槽
18を備えたゴム成形体17を得た。このゴム成形体1
7を長さ80mmに切断して試料とし、ウレタン樹脂層
18の表面に瞬間接着剤19にて綿布20を貼り付け、
1日放置する。その後、この試料を横幅10mmに切断
し、図3に示すように、オートグラフを用いてゴム成形
体17と綿布20を引き剥がして、密着強度(密着力)
を測定した。
【0032】これらの試験結果を表1に併せて示す。
【表1】
【0033】表1の結果から明らかなように、EPDM
100重量部に対してアミノシラン処理をしたタルク5
0重量部を加えた実施例1及びメルカプトシラン処理し
たクレー50重量部を加えた実施例2は、密着力試験に
おいて、界面剥離でなく母材が破壊される結果となり、
ウレタン樹脂と成形体表面との密着力が優れていること
が明らかであった。これに対して、比較例1〜5では、
いずれも界面剥離を起こしており、不十分な密着力しか
得られないことが明らかであった。
【0034】(実施例3〜7)次に、EPDMに対して
メルカプトシラン処理を施したクレーを変量した場合に
ついて、表2に配合に従って調製したゴム配合物(実施
例3〜7)を例に挙げて説明する。EPDMその他の成
分は、実施例1及び2と同様のものを用い、同様に混練
し、密着力試験を実施例1及び2と同様の条件下で行う
とともに、以下の方法により加硫物性について試験し
た。なお、各実施例では、硬さ調整のためカーボンブラ
ックの配合量が変量されているが、密着力への影響はな
い。
【0035】〔加硫物性〕加硫ゴムの物性測定は、JI
S K6301 加硫ゴム物理試験方法に準じて行っ
た。 1.引っ張り強度(TB ) 試験片を、各ゴム配合物を2mm厚さのシート状に18
0℃、10分の条件で加硫し、3号ダンベル状に打ち抜い
て調製した。 2.伸び(EB ) 試験片は、引っ張り強度と同様のものを用いた。 3.硬さ(HS ) 180℃、10分にて加硫したゴム配合物を厚さ12m
m以上にし、スプリング式硬さ試験機A形を用いて測定
した。 4.圧縮永久歪み(CS) JIS K6301に定めた試験片を180℃、10分
間で加硫した後、25%圧縮し、熱処理は、70℃、2
2時間とした。
【0036】実施例3〜7についての試験結果を表2に
示す。
【表2】
【0037】表2の結果から明らかなように、実施例3
については、密着力が小さく界面剥離を生じたが、実施
例5〜7においては、密着力が高いため界面剥離でなく
母材破壊を生じ、これらの実施例においては、ゴム成形
体とウレタン樹脂との密着力が優れていることがわかっ
た。実施例4については、密着力は良好な値を呈してお
り、界面剥離は生じず、母材の一部破壊を生じていた。
また、加硫物性の規格値(TB 100kg/cm2 以上、EB
250%以上、Hs 75±5度、CS 20%以下) を考慮
すると、本実施例で使用した、シランカップリング剤で
表面処理した白色系充填剤は、EPDM100重量部に
対して20重量部以上配合することが好ましく、また、
より好ましくは、40重量部以上である。また、上限に
ついては、80重量部以下が好ましい。
【0038】(実施例8〜10)次に、実施例4の配合
において、含水シリカ(ホワイトカーボン)を添加した
場合の密着力及び加硫物性への影響について、表3に従
って調製したゴム配合物(実施例8〜10)を例に挙げ
て説明する。なお、含水シリカとしては、日本シリカ製
のニップシールVN3を用いた。EPDMその他の成分
は、実施例1及び2と同様のものを用い、同様に混練
し、密着力試験を実施例1及び2と同様の条件下で行う
とともに、実施例3〜7と同様の方法で加硫物性につい
て試験した。
【0039】実施例8〜10についての試験結果を表3
に示す。
【表3】
【0040】表3の結果から明らかなように、密着力に
関しては、いずれの実施例も十分な値を示しており界面
剥離を生じないで母材破壊に至った。一方、加硫物性に
ついては、実施例8及び9では適正値であったが、実施
例10では20%を越えてしまい、シリカの増量に伴っ
て圧縮永久歪みが低下するのが明らかであった。したが
って、シランカップリング剤で表面処理した白色系充填
剤にシリカあるいは含水シリカを併用する場合には、圧
縮永久歪みを考慮すると、EPDM100重量部に対す
るシリカあるいは含水シリカの配合を20重量部以下と
するのが好ましい。
【0041】以上の実施例では、ゴム成分としてEPD
Mを用いたが、他のEPRをゴム成分とする配合物でも
同様に本発明を適用することができる。また、以上の実
施例では、メルカプトシランをシランカップリング剤と
して、白色系充填剤に表面処理を施す場合について説明
したが、メルカプトシラン以外のシランカップリング剤
についても本発明を適用することができ、シランカップ
リング剤を配合物中に単体として配合したものについて
も本発明を適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウレタン樹脂層コーティングしたゴム
成形体の一実施態様を示した図である。
【図2】本発明の実施例におけるゴム配合物の押し出し
工程、加硫工程を実施する装置を示した図である。
【図3】本発明の実施例においてゴム成形体表面にコー
ティングしたウレタン樹脂層の密着力の測定方法を示す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 5/54 C08K 5/54 9/06 KFU 9/06 KFU

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンプロピレンゴムのゴム配合物であ
    って、 式 【化1】 〔式中、Xは1価の有機官能基、Yは1価の加水分解性
    基を表す〕で表されるシランカップリング剤を配合した
    ことを特徴とするゴム配合物。
  2. 【請求項2】Xがビニル基、エポキシ基、メタクリル
    基、アミノ基、メルカプト基のうちのいずれかの有機官
    能基、あるいはこれらのうちのいずれかの官能基を末端
    に有する有機官能基であることを特徴とする請求項1に
    記載のゴム配合物。
  3. 【請求項3】エチレンプロピレンゴムのゴム配合物であ
    って、 式 【化2】 〔式中、Xは1価の有機官能基、Yは1価の加水分解性
    基を表す〕で表されるシランカップリング剤で表面処理
    した白色系充填剤を配合したことを特徴とするゴム配合
    物。
  4. 【請求項4】前記白色系充填剤の他シリカを配合したこ
    とを特徴とする請求項3に記載のゴム配合物。
  5. 【請求項5】前記ゴム配合物のエチレンプロピレンゴム
    成分100重量部に対して、前記白色系充填剤を10〜
    100重量部配合したことを特徴とする請求項3に記載
    のゴム配合物。
  6. 【請求項6】Xがビニル基、エポキシ基、メタクリル
    基、アミノ基、メルカプト基のうちのいずれかの有機官
    能基、あるいはこれらのうちのいずれかの官能基を末端
    に有する有機官能基であることを特徴する請求項3に記
    載のゴム配合物。
  7. 【請求項7】前記シランカップリング剤で表面処理され
    る白色系充填剤は、タルク、クレー、炭酸カルシウム、
    炭酸マグネシウム、アルミナのうち少なくとも1種類で
    あることを特徴とする請求項3に記載のゴム配合物。
  8. 【請求項8】表面にウレタン樹脂層が形成されたエチレ
    ンプロピレンゴム成形体であって、 前記ゴム成形体は、 式 【化3】 〔式中、Xは1価の有機官能基、Yは1価の加水分解性
    基を表す〕で表されるシランカップリング剤あるいは、
    このシランカップリング剤で表面処理された白色系充填
    剤をを含んでいることを特徴とするウレタン樹脂層コー
    ティングエチレンプロピレンゴム成形体。
  9. 【請求項9】表面にウレタン樹脂層を形成したエチレン
    プロピレンゴム成形体の製造方法であって、 前記エチレンプロピレンゴム成形体をなすゴム配合物に
    は、 式 【化4】 〔式中、Xは1価の有機官能基、Yは1価の加水分解性
    基を表す〕で表されるシランカップリング剤を含んでお
    り、 このゴム配合物を成形して成形体となし、 この成形体の表面に対してウレタン樹脂層を付与し、 この成形体を加熱して加硫あるいは架橋することにより
    前記ウレタン樹脂層を硬化するとともに成形体に接着す
    ることを特徴とするウレタン樹脂層コーティングエチレ
    ンプロピレンゴム成形体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2075281A1 (en) * 2007-12-03 2009-07-01 Borealis Technology OY Polyolefin composition comprising crosslinkable polyolefin with silane groups, silanol condensation catalyst and silicon containing compound
JP2014122305A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Yokohama Rubber Co Ltd:The ゴム組成物ならびに鉄道車両用の外幌

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