JPH0967792A - 強光沢塗被紙の製造方法 - Google Patents
強光沢塗被紙の製造方法Info
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- JPH0967792A JPH0967792A JP22428095A JP22428095A JPH0967792A JP H0967792 A JPH0967792 A JP H0967792A JP 22428095 A JP22428095 A JP 22428095A JP 22428095 A JP22428095 A JP 22428095A JP H0967792 A JPH0967792 A JP H0967792A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高光沢を有し、インキセット性や印刷強度など
の印刷適性に優れた強光沢塗被紙を高速で生産できる方
法を提供する。 【解決手段】原紙上に、接着剤および顔料を主成分とす
る水性塗被組成物を塗被、乾燥して下塗り塗被層を設け
た後、該下塗り塗被層上に、さらに水性塗被組成物を塗
被、乾燥して上塗り塗被層を設け、次いで該上塗り塗被
層面を加熱された鏡面を有する金属ロール面に圧接して
光沢仕上げする強光沢塗被紙の製造方法であって、特に
下塗り塗被層中に38℃以上のガラス転移温度(Tg)
を持つ樹脂成分Aを含み、かつ樹脂成分Aより少なくと
も10℃以上低いTgを有する樹脂成分Bを上塗り塗被
層の主成分とし、さらに樹脂成分BのTg以上であり、
かつ樹脂成分AのTg+50℃以下の温度に加熱された
金属ロールに圧接して光沢仕上げする強光沢塗被紙の製
造方法。
の印刷適性に優れた強光沢塗被紙を高速で生産できる方
法を提供する。 【解決手段】原紙上に、接着剤および顔料を主成分とす
る水性塗被組成物を塗被、乾燥して下塗り塗被層を設け
た後、該下塗り塗被層上に、さらに水性塗被組成物を塗
被、乾燥して上塗り塗被層を設け、次いで該上塗り塗被
層面を加熱された鏡面を有する金属ロール面に圧接して
光沢仕上げする強光沢塗被紙の製造方法であって、特に
下塗り塗被層中に38℃以上のガラス転移温度(Tg)
を持つ樹脂成分Aを含み、かつ樹脂成分Aより少なくと
も10℃以上低いTgを有する樹脂成分Bを上塗り塗被
層の主成分とし、さらに樹脂成分BのTg以上であり、
かつ樹脂成分AのTg+50℃以下の温度に加熱された
金属ロールに圧接して光沢仕上げする強光沢塗被紙の製
造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は強光沢塗被紙の製造
方法に関し、特に高光沢を有し、インキセット性や印刷
強度などの印刷適性に優れた強光沢塗被紙を高速生産で
きる製造方法に関するものである。
方法に関し、特に高光沢を有し、インキセット性や印刷
強度などの印刷適性に優れた強光沢塗被紙を高速生産で
きる製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の印刷物のビジュアル化に伴い、印
刷用塗被紙として白紙光沢に優れる、所謂アート紙やキ
ャスト塗被紙等高品質の塗被紙が幅広く利用されてい
る。アート紙の光沢仕上方法としては、スーパーキャレ
ンダーやグロスキャレンダー等によるキャレンダー仕上
処理が知られている。このうち、スーパーキャレンダー
による光沢仕上げでは、加圧されたロールニップを通す
ことにより光沢は増すものの、塗被層全体が圧縮される
と同時に塗被層表面の顔料が配向する傾向にある。その
ために、通紙するロールニップ回数を増やす程、得られ
る塗被紙の光沢は改善されるが、反面インキセット性等
の印刷適性が低下する傾向にある。
刷用塗被紙として白紙光沢に優れる、所謂アート紙やキ
ャスト塗被紙等高品質の塗被紙が幅広く利用されてい
る。アート紙の光沢仕上方法としては、スーパーキャレ
ンダーやグロスキャレンダー等によるキャレンダー仕上
処理が知られている。このうち、スーパーキャレンダー
による光沢仕上げでは、加圧されたロールニップを通す
ことにより光沢は増すものの、塗被層全体が圧縮される
と同時に塗被層表面の顔料が配向する傾向にある。その
ために、通紙するロールニップ回数を増やす程、得られ
る塗被紙の光沢は改善されるが、反面インキセット性等
の印刷適性が低下する傾向にある。
【0003】また、グロスキャレンダーを使用した場合
には、塗被層中の熱可塑性接着剤の可塑化変形により優
れた白紙表面光沢(以下、単に光沢と称す)や平滑性が
付与されるが、他方該接着剤がキャレンダーロール面に
貼りつく傾向があるために、操業スピードを上げること
ができず、ロールに付着した塗被層の一部や異物が次第
に成長して操業が不可能となってしまう等、操業上の問
題を抱えている。その対策として、塗被層中に各種離型
剤の添加が試みられてはいるが、時間の経過とともに離
型剤が次第に仕上ロール面に蓄積するようになり、結果
として光沢の低下を招くことになり、光沢と操業性をバ
ランスよくコントロールすることが困難である。
には、塗被層中の熱可塑性接着剤の可塑化変形により優
れた白紙表面光沢(以下、単に光沢と称す)や平滑性が
付与されるが、他方該接着剤がキャレンダーロール面に
貼りつく傾向があるために、操業スピードを上げること
ができず、ロールに付着した塗被層の一部や異物が次第
に成長して操業が不可能となってしまう等、操業上の問
題を抱えている。その対策として、塗被層中に各種離型
剤の添加が試みられてはいるが、時間の経過とともに離
型剤が次第に仕上ロール面に蓄積するようになり、結果
として光沢の低下を招くことになり、光沢と操業性をバ
ランスよくコントロールすることが困難である。
【0004】一方、キャスト塗被紙は、表面光沢が非常
に高く、また優れた平滑性を有し、印刷適性に極めて優
れるため高級印刷用紙として広く利用されている。キャ
スト塗被紙の製造方法としては、湿潤状態の塗被層を、
鏡面を有する加熱ドラム面に圧接して光沢仕上げをする
ウェットキャスト法、湿潤状態の塗被層を一旦乾燥させ
た後、再湿潤液により該塗被層を湿潤、可塑化させて加
熱ドラム面に圧接して仕上げるリウェットキャスト法、
さらに湿潤状態の塗被層をゲル状態にした後、加熱ドラ
ム面に圧接して光沢仕上げをするゲル化キャスト法等が
一般に知られている。これらのキャスト仕上げ方法は、
いずれも湿潤可塑状態にある塗被層表面を加熱ドラム面
に圧接して乾燥させ、ドラム面より離型させてその鏡面
を写し取る点で共通している。
に高く、また優れた平滑性を有し、印刷適性に極めて優
れるため高級印刷用紙として広く利用されている。キャ
スト塗被紙の製造方法としては、湿潤状態の塗被層を、
鏡面を有する加熱ドラム面に圧接して光沢仕上げをする
ウェットキャスト法、湿潤状態の塗被層を一旦乾燥させ
た後、再湿潤液により該塗被層を湿潤、可塑化させて加
熱ドラム面に圧接して仕上げるリウェットキャスト法、
さらに湿潤状態の塗被層をゲル状態にした後、加熱ドラ
ム面に圧接して光沢仕上げをするゲル化キャスト法等が
一般に知られている。これらのキャスト仕上げ方法は、
いずれも湿潤可塑状態にある塗被層表面を加熱ドラム面
に圧接して乾燥させ、ドラム面より離型させてその鏡面
を写し取る点で共通している。
【0005】このようなキャスト塗被紙の製造方法にお
いては、塗被層が加熱ドラム面に圧接されて乾燥される
ため、塗被層中の水分または再湿潤液中の水分は全て紙
層中を通過し、非キャスト面側に逸散、蒸発していくこ
とになる。蒸発速度がある限界を超えるほど高くなる
と、塗被層および再湿潤液中の水分の一部は、鏡面ドラ
ムの方向に向かって蒸発しようとする作用が起こる。そ
の結果、得られたキャスト塗被紙表面にピンホールや光
沢ムラが発生し、品質が著しく低下する傾向がある。し
たがって、そのような現象を抑制するためには、必然的
にドラム温度および生産速度に限界が生じることにな
る。以上の如き状況より、キャスト塗被紙の生産の場
合、紙の両面から乾燥される一般のアート紙や塗工紙に
比較し極めて低速での操業を余儀なくされているのが現
状である。
いては、塗被層が加熱ドラム面に圧接されて乾燥される
ため、塗被層中の水分または再湿潤液中の水分は全て紙
層中を通過し、非キャスト面側に逸散、蒸発していくこ
とになる。蒸発速度がある限界を超えるほど高くなる
と、塗被層および再湿潤液中の水分の一部は、鏡面ドラ
ムの方向に向かって蒸発しようとする作用が起こる。そ
の結果、得られたキャスト塗被紙表面にピンホールや光
沢ムラが発生し、品質が著しく低下する傾向がある。し
たがって、そのような現象を抑制するためには、必然的
にドラム温度および生産速度に限界が生じることにな
る。以上の如き状況より、キャスト塗被紙の生産の場
合、紙の両面から乾燥される一般のアート紙や塗工紙に
比較し極めて低速での操業を余儀なくされているのが現
状である。
【0006】前記したキャスト仕上げ方法のうち、ゲル
化キャスト法およびリウェットキャスト法は、キャスト
塗被層が鏡面ドラム面に圧接される前に一旦、ゲル化乃
至は乾燥されているため、いずれも表面温度が90℃以
上の比較的高温の鏡面ドラム面に圧接してキャスト仕上
げをすることができ、ウェットキャスト法に比較して乾
燥速度を速めることができることから、より高速度での
キャスト仕上げが可能となり、生産性の点では優れる方
法である。しかしながら、ゲル化キャスト法およびリウ
ェットキャスト法においても、その生産速度はアート紙
や一般塗工紙の生産速度と比較すると数分の一から数十
分の一である。
化キャスト法およびリウェットキャスト法は、キャスト
塗被層が鏡面ドラム面に圧接される前に一旦、ゲル化乃
至は乾燥されているため、いずれも表面温度が90℃以
上の比較的高温の鏡面ドラム面に圧接してキャスト仕上
げをすることができ、ウェットキャスト法に比較して乾
燥速度を速めることができることから、より高速度での
キャスト仕上げが可能となり、生産性の点では優れる方
法である。しかしながら、ゲル化キャスト法およびリウ
ェットキャスト法においても、その生産速度はアート紙
や一般塗工紙の生産速度と比較すると数分の一から数十
分の一である。
【0007】つまり、これらのキャスト方式は、湿潤可
塑化された塗被層を、加熱された鏡面ドラムに圧接する
ことにより高光沢を得ることが可能であるが、反面、湿
潤塗被層内に多量の水分が含まれていることから、生産
速度を上げることが難しい。そこで、光沢仕上時に塗被
層内の水分を少なくし、金属ロールへ圧接する際に、共
重合体ラテックスやプラスチックピグメント等の、熱可
塑性物質を利用して光沢面を写し取る、前述した如きグ
ロスキャレンダーのような熱キャレンダーを使用し、キ
ャスト塗被紙に匹敵する光沢、印刷適性を持つ強光沢塗
被紙を得る方法が知られている。
塑化された塗被層を、加熱された鏡面ドラムに圧接する
ことにより高光沢を得ることが可能であるが、反面、湿
潤塗被層内に多量の水分が含まれていることから、生産
速度を上げることが難しい。そこで、光沢仕上時に塗被
層内の水分を少なくし、金属ロールへ圧接する際に、共
重合体ラテックスやプラスチックピグメント等の、熱可
塑性物質を利用して光沢面を写し取る、前述した如きグ
ロスキャレンダーのような熱キャレンダーを使用し、キ
ャスト塗被紙に匹敵する光沢、印刷適性を持つ強光沢塗
被紙を得る方法が知られている。
【0008】しかし、この方法の場合、光沢に優れる強
光沢塗被紙を得ようとすれば、金属ロールへの密着性を
高めて鏡面を写し取らねばならず、そうすると塗被紙
(塗被層)の金属ロール面への貼りつきがきつくなり操
業性が悪化し、他方、操業性を改善するような対策をと
ると、金属ロール面への密着度合が低下し、結果として
光沢をある程度犠牲にせざるをえなかった。
光沢塗被紙を得ようとすれば、金属ロールへの密着性を
高めて鏡面を写し取らねばならず、そうすると塗被紙
(塗被層)の金属ロール面への貼りつきがきつくなり操
業性が悪化し、他方、操業性を改善するような対策をと
ると、金属ロール面への密着度合が低下し、結果として
光沢をある程度犠牲にせざるをえなかった。
【0009】このように、熱キャレンダーを利用して強
光沢塗被紙を得る場合、光沢等の紙品質と生産性とのバ
ランスは、塗被層に含有される熱可塑性物質、あるいは
光沢付与時の操業条件により、どちらかに比重がおか
れ、両立させることが難しいのが実状である。しかしな
がら、一方でこの難点を解消するべく強光沢塗被紙の品
質と生産性(生産速度)とを両立させるための数々の提
案がなされている。
光沢塗被紙を得る場合、光沢等の紙品質と生産性とのバ
ランスは、塗被層に含有される熱可塑性物質、あるいは
光沢付与時の操業条件により、どちらかに比重がおか
れ、両立させることが難しいのが実状である。しかしな
がら、一方でこの難点を解消するべく強光沢塗被紙の品
質と生産性(生産速度)とを両立させるための数々の提
案がなされている。
【0010】例えば、特開昭56−148996号で
は、原紙上に重合体ラテックスと特定の粘度を有するデ
キストリンの如き加工澱粉を含む水性塗被組成物を塗
被、乾燥後、加熱キャレンダーで処理する方法が提案さ
れている。しかし、この方法によると、実施例に開示さ
れているように接着剤としては共重合体ラテックスが主
なものであり、光沢とインキセット性(印刷適性)等を
同時に十分満足できるレベルにすることが難しい。
は、原紙上に重合体ラテックスと特定の粘度を有するデ
キストリンの如き加工澱粉を含む水性塗被組成物を塗
被、乾燥後、加熱キャレンダーで処理する方法が提案さ
れている。しかし、この方法によると、実施例に開示さ
れているように接着剤としては共重合体ラテックスが主
なものであり、光沢とインキセット性(印刷適性)等を
同時に十分満足できるレベルにすることが難しい。
【0011】また、特開昭54−151607号では、
原紙上に設けた少なくとも1層の下塗り塗被層中に、ガ
ラス転移温度(以下Tgと記述)が38℃より低い重合
体ラテックス、またはそれらの混合物を含み、該下塗り
塗被層上に顔料およびTgが38℃以上の共重合体ラテ
ックスを含む上塗り塗被膜を形成させ、かつ該塗被膜を
形成させる際に、上塗り被膜膜中に用いた重合体ラテッ
クスのTgより低い温度で乾燥させ、次いで、同温度以
上で鏡面処理を施す方法が開示されている。この方法で
は、確かに光沢に優れる強光沢塗被紙が得られるが、光
沢付与処理を施す際に重合体ラテックスのTg以上に加
熱されるため、下塗りおよび上塗り塗被層中の該重合体
ラテックスは成膜してしまい、インキセット性などの印
刷適性の不十分な塗被紙となってしまう。
原紙上に設けた少なくとも1層の下塗り塗被層中に、ガ
ラス転移温度(以下Tgと記述)が38℃より低い重合
体ラテックス、またはそれらの混合物を含み、該下塗り
塗被層上に顔料およびTgが38℃以上の共重合体ラテ
ックスを含む上塗り塗被膜を形成させ、かつ該塗被膜を
形成させる際に、上塗り被膜膜中に用いた重合体ラテッ
クスのTgより低い温度で乾燥させ、次いで、同温度以
上で鏡面処理を施す方法が開示されている。この方法で
は、確かに光沢に優れる強光沢塗被紙が得られるが、光
沢付与処理を施す際に重合体ラテックスのTg以上に加
熱されるため、下塗りおよび上塗り塗被層中の該重合体
ラテックスは成膜してしまい、インキセット性などの印
刷適性の不十分な塗被紙となってしまう。
【0012】さらに、特開平1−148898号には、
原紙上に顔料100重量部に対し、固形分対比で10〜
50重量部の熱軟化性有機顔料を含む塗被組成物を塗
被、乾燥後、該熱軟化性有機顔料のTg以上の加熱鏡面
ロールに圧接せしめ、鏡面光沢を有する塗被紙を得る方
法が提案されている。この方法の場合は、白紙面光沢、
平滑性等は優れるものの、熱軟化性有機顔料が可塑化、
成膜し易いので、印刷適性としては不十分なレベルとな
ってしまう。上述のように、キャスト塗被紙に匹敵する
ような高光沢を有し、かつインキセット性や印刷強度等
の印刷適性に優れると同時に、生産性に優れた塗被紙を
得ることが極めて困難であるのが実状である。
原紙上に顔料100重量部に対し、固形分対比で10〜
50重量部の熱軟化性有機顔料を含む塗被組成物を塗
被、乾燥後、該熱軟化性有機顔料のTg以上の加熱鏡面
ロールに圧接せしめ、鏡面光沢を有する塗被紙を得る方
法が提案されている。この方法の場合は、白紙面光沢、
平滑性等は優れるものの、熱軟化性有機顔料が可塑化、
成膜し易いので、印刷適性としては不十分なレベルとな
ってしまう。上述のように、キャスト塗被紙に匹敵する
ような高光沢を有し、かつインキセット性や印刷強度等
の印刷適性に優れると同時に、生産性に優れた塗被紙を
得ることが極めて困難であるのが実状である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は強光沢塗被紙
の製造方法に関し、特に紙面光沢、インキセット性等の
印刷適性に優れる高品質の強光沢塗被紙を、効率よく安
定して生産できる製造方法を提供するものである。
の製造方法に関し、特に紙面光沢、インキセット性等の
印刷適性に優れる高品質の強光沢塗被紙を、効率よく安
定して生産できる製造方法を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の如き実状より、本
発明者等は強光沢塗被紙の製造方法に関し、操業性は勿
論、品質においても優れた強光沢塗被紙を得るべく鋭意
研究を重ねた。その結果、本発明の方法は原紙上に特定
の接着剤および顔料を主成分とする水性塗被組成物を塗
被、乾燥して下塗り塗被層を設けた後、該下塗り塗被層
上に、特定の成分を含む上塗り塗被液を塗被、乾燥させ
た後、特定の温度に加熱された金属ロールに圧接して強
光沢仕上げることを特徴とするものである。
発明者等は強光沢塗被紙の製造方法に関し、操業性は勿
論、品質においても優れた強光沢塗被紙を得るべく鋭意
研究を重ねた。その結果、本発明の方法は原紙上に特定
の接着剤および顔料を主成分とする水性塗被組成物を塗
被、乾燥して下塗り塗被層を設けた後、該下塗り塗被層
上に、特定の成分を含む上塗り塗被液を塗被、乾燥させ
た後、特定の温度に加熱された金属ロールに圧接して強
光沢仕上げることを特徴とするものである。
【0015】即ち、本発明は、原紙上に、接着剤および
顔料を主成分とする水性塗被組成物を塗被、乾燥して下
塗り塗被層を設けた後、該下塗り塗被層上に、さらに水
性塗被組成物を塗被、乾燥して上塗り塗被層を設け、次
いで該上塗り塗被層面を加熱された鏡面を有する金属ロ
ール面に圧接して光沢仕上げする強光沢塗被紙の製造方
法において、該下塗り塗被層中に38℃以上のガラス転
移温度(Tg)を持つ樹脂成分Aを含み、かつ樹脂成分
Aより少なくとも10℃以上低いTgを有する樹脂成分
Bを上塗り塗被層の主成分とし、さらに樹脂成分BのT
g以上であり、かつ樹脂成分AのTg+50℃以下の温
度に加熱された金属ロールに圧接して光沢仕上げするこ
とを特徴とする強光沢塗被紙の製造方法である。
顔料を主成分とする水性塗被組成物を塗被、乾燥して下
塗り塗被層を設けた後、該下塗り塗被層上に、さらに水
性塗被組成物を塗被、乾燥して上塗り塗被層を設け、次
いで該上塗り塗被層面を加熱された鏡面を有する金属ロ
ール面に圧接して光沢仕上げする強光沢塗被紙の製造方
法において、該下塗り塗被層中に38℃以上のガラス転
移温度(Tg)を持つ樹脂成分Aを含み、かつ樹脂成分
Aより少なくとも10℃以上低いTgを有する樹脂成分
Bを上塗り塗被層の主成分とし、さらに樹脂成分BのT
g以上であり、かつ樹脂成分AのTg+50℃以下の温
度に加熱された金属ロールに圧接して光沢仕上げするこ
とを特徴とする強光沢塗被紙の製造方法である。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の方法において、特徴とな
る点は原紙上に設ける塗被層が下塗り塗被層と上塗り塗
被層の複層からなり、かつ各塗被層に含有せしめられる
樹脂成分として、下塗り塗被層にはTgが38℃以上、
より好ましくは38〜110℃の範囲にある樹脂成分
A、他方、上塗り塗被層には樹脂成分Aより少なくとも
10℃以上低いTgを有する樹脂成分Bを、それぞれ含
有せしめ、さらに樹脂成分BのTg以上〜樹脂成分Aの
Tg+50℃以下、より好ましくは樹脂成分BのTg以
上〜樹脂成分AのTg+20℃以下の温度に加熱された
鏡面を有する金属ロール面に前記上塗り塗被層面を圧接
して強光沢仕上げするところにある。上述した如き方法
により、前述のような難点を解消するものである。即
ち、白紙面光沢に優れ、かつインキセット性などの印刷
適性も効果的に改善され、白紙品質は勿論、印刷適性の
優れた強光沢塗被紙を効率よく安定して生産することが
できることが分かった。
る点は原紙上に設ける塗被層が下塗り塗被層と上塗り塗
被層の複層からなり、かつ各塗被層に含有せしめられる
樹脂成分として、下塗り塗被層にはTgが38℃以上、
より好ましくは38〜110℃の範囲にある樹脂成分
A、他方、上塗り塗被層には樹脂成分Aより少なくとも
10℃以上低いTgを有する樹脂成分Bを、それぞれ含
有せしめ、さらに樹脂成分BのTg以上〜樹脂成分Aの
Tg+50℃以下、より好ましくは樹脂成分BのTg以
上〜樹脂成分AのTg+20℃以下の温度に加熱された
鏡面を有する金属ロール面に前記上塗り塗被層面を圧接
して強光沢仕上げするところにある。上述した如き方法
により、前述のような難点を解消するものである。即
ち、白紙面光沢に優れ、かつインキセット性などの印刷
適性も効果的に改善され、白紙品質は勿論、印刷適性の
優れた強光沢塗被紙を効率よく安定して生産することが
できることが分かった。
【0017】本発明の方法により得られる強光沢塗被紙
が、前述の如き優れた作用効果を呈する理由については
必ずしも定かではないが、以下のように推察される。即
ち、樹脂成分BのTg以上〜樹脂成分AのTg+50℃
以下の温度に加熱された鏡面を有する金属ロール面に圧
接して強光沢仕上げすることにより、金属ロールが上記
の温度範囲にあれば、上塗り塗被液中の主成分である樹
脂成分Bは熱可塑性を示して成膜し、結果的に金属ロー
ルの鏡面を写し取って高光沢を発現する。しかしなが
ら、下塗り塗被層中の樹脂成分Aは、光沢仕上げする際
の高速操業条件下においては、金属ロールの表面温度と
同等の温度に迄加熱されることはなく金属ロールを通過
することになる。そのために、樹脂成分Bより高いTg
を持つ下塗り塗被層中の樹脂成分Aは十分な成膜が行な
われず、結果的に下塗り塗被層はポーラスな層となり、
インキを受理し易い(インキセット性に優れる)層にな
っているものと推定される。
が、前述の如き優れた作用効果を呈する理由については
必ずしも定かではないが、以下のように推察される。即
ち、樹脂成分BのTg以上〜樹脂成分AのTg+50℃
以下の温度に加熱された鏡面を有する金属ロール面に圧
接して強光沢仕上げすることにより、金属ロールが上記
の温度範囲にあれば、上塗り塗被液中の主成分である樹
脂成分Bは熱可塑性を示して成膜し、結果的に金属ロー
ルの鏡面を写し取って高光沢を発現する。しかしなが
ら、下塗り塗被層中の樹脂成分Aは、光沢仕上げする際
の高速操業条件下においては、金属ロールの表面温度と
同等の温度に迄加熱されることはなく金属ロールを通過
することになる。そのために、樹脂成分Bより高いTg
を持つ下塗り塗被層中の樹脂成分Aは十分な成膜が行な
われず、結果的に下塗り塗被層はポーラスな層となり、
インキを受理し易い(インキセット性に優れる)層にな
っているものと推定される。
【0018】上記の如く、下塗り塗被層および上塗り塗
被層に用いられる樹脂成分としては、加熱された金属ロ
ールに圧接された際に、上塗り塗被層中の樹脂成分は成
膜されるが、下塗り塗被層中の樹脂成分としては、完全
には成膜が行なわれないことが必要である。そのような
条件を満たすための樹脂成分として、本発明で特定した
ような特定のTgを有する樹脂成分を使用するものであ
る。因みに、下塗り塗被層および上塗り塗被層に用いら
れる樹脂成分のTgの差が小さければ、光沢仕上げする
際の金属ロールの温度管理が非常に難しくなるために、
少なくとも両者のTg差が10℃以上あるように設定す
るものである。さらに、常温(室温)においても下塗り
塗被層が経時等により成膜することを防ぐために下塗り
塗被層に用いられる樹脂成分Aとしては、Tgが38℃
以上であることが必要であり、他方樹脂成分Aは接着剤
としての役目を兼ねており、接着剤の機能を保持する上
からは110℃以下に設定することが必要である。即
ち、樹脂成分AのTgとしては、好ましくは38〜11
0℃の範囲に特定されるものである。
被層に用いられる樹脂成分としては、加熱された金属ロ
ールに圧接された際に、上塗り塗被層中の樹脂成分は成
膜されるが、下塗り塗被層中の樹脂成分としては、完全
には成膜が行なわれないことが必要である。そのような
条件を満たすための樹脂成分として、本発明で特定した
ような特定のTgを有する樹脂成分を使用するものであ
る。因みに、下塗り塗被層および上塗り塗被層に用いら
れる樹脂成分のTgの差が小さければ、光沢仕上げする
際の金属ロールの温度管理が非常に難しくなるために、
少なくとも両者のTg差が10℃以上あるように設定す
るものである。さらに、常温(室温)においても下塗り
塗被層が経時等により成膜することを防ぐために下塗り
塗被層に用いられる樹脂成分Aとしては、Tgが38℃
以上であることが必要であり、他方樹脂成分Aは接着剤
としての役目を兼ねており、接着剤の機能を保持する上
からは110℃以下に設定することが必要である。即
ち、樹脂成分AのTgとしては、好ましくは38〜11
0℃の範囲に特定されるものである。
【0019】また、上記条件範囲内で、上塗り塗被層お
よび下塗り塗被層に用いられる樹脂成分としては、通常
加熱金属ロールの表面温度が40〜160℃の範囲で操
業されるような場合の組合わせについて、それぞれのT
gを満足する樹脂成分が適宜選択して使用される。因み
に、金属ロールの表面温度が160℃を越えるような条
件設定は、製品の白色度低下につながり好ましくない。
よび下塗り塗被層に用いられる樹脂成分としては、通常
加熱金属ロールの表面温度が40〜160℃の範囲で操
業されるような場合の組合わせについて、それぞれのT
gを満足する樹脂成分が適宜選択して使用される。因み
に、金属ロールの表面温度が160℃を越えるような条
件設定は、製品の白色度低下につながり好ましくない。
【0020】さらに、樹脂成分Aの配合量としては、下
塗り塗被層に使用される全接着剤に対し、固形分対比で
30〜80重量%、より好ましくは40〜70重量%の
範囲で使用されることが望ましい。前述したように、下
塗り塗被層中の樹脂成分は、光沢付与仕上げ時には完全
に成膜させないことが重要である。なお、成膜性が低過
ぎると顔料等の接着力が低下することになる。そのよう
な場合は適宜他の接着剤を使用して補強することにな
る。
塗り塗被層に使用される全接着剤に対し、固形分対比で
30〜80重量%、より好ましくは40〜70重量%の
範囲で使用されることが望ましい。前述したように、下
塗り塗被層中の樹脂成分は、光沢付与仕上げ時には完全
に成膜させないことが重要である。なお、成膜性が低過
ぎると顔料等の接着力が低下することになる。そのよう
な場合は適宜他の接着剤を使用して補強することにな
る。
【0021】因みに、樹脂成分Aの配合比率が30重量
%未満の場合には、塗被層のポーラス性が失われインキ
セット性などの印刷適性が低下する懸念があり、他方8
0重量%を越える場合には、塗被層全体の接着強度の低
下が懸念される。
%未満の場合には、塗被層のポーラス性が失われインキ
セット性などの印刷適性が低下する懸念があり、他方8
0重量%を越える場合には、塗被層全体の接着強度の低
下が懸念される。
【0022】また、上塗り塗被層の乾燥塗被量が0.5
〜3g/m2 の場合に、特に、印刷適性に優れた強光沢
塗被紙を得ることができる。即ち、上塗り塗被層は特に
光沢の発現に寄与するものであり、光沢を発現させるた
めに上塗り塗被層中の樹脂成分Bは成膜させる必要があ
る。その場合、表面層は印刷強度には優れるものの、イ
ンキセット性としてはやや劣る層となっている。そのた
めに、下塗り塗被層をインキセット性に優れる層として
形成せしめても上塗り塗被層の塗被量が3g/m2 を超
えると、下塗り塗被層が被膜性の強い過剰の膜で覆われ
るために、表面光沢は優れるがインキセット性などの印
刷適性が低下し易くなり、他方0.5g/m2 未満の場
合には、上塗り塗被層による被覆層が少なくなり、結果
的として強光沢を発現させる効果が弱く、本発明が所望
とする強光沢面を得ることが難しくなる。
〜3g/m2 の場合に、特に、印刷適性に優れた強光沢
塗被紙を得ることができる。即ち、上塗り塗被層は特に
光沢の発現に寄与するものであり、光沢を発現させるた
めに上塗り塗被層中の樹脂成分Bは成膜させる必要があ
る。その場合、表面層は印刷強度には優れるものの、イ
ンキセット性としてはやや劣る層となっている。そのた
めに、下塗り塗被層をインキセット性に優れる層として
形成せしめても上塗り塗被層の塗被量が3g/m2 を超
えると、下塗り塗被層が被膜性の強い過剰の膜で覆われ
るために、表面光沢は優れるがインキセット性などの印
刷適性が低下し易くなり、他方0.5g/m2 未満の場
合には、上塗り塗被層による被覆層が少なくなり、結果
的として強光沢を発現させる効果が弱く、本発明が所望
とする強光沢面を得ることが難しくなる。
【0023】なお、本発明においては、上塗り塗被層中
にコロイダルシリカを含有せしめることにより、得られ
る強光沢塗被紙の光沢をさほど低下させず、印刷適性を
改善させることが可能であると同時に、操業性について
も向上させ得ることが分かった。特に、上塗り塗被層中
の樹脂成分として、少なくとも一部が、エチレン性不飽
和結合を有するモノマーを重合してなる重合体と、Si
−O−R結合(R:重合体成分)になるコロイダルシリ
カとの複合体を形成した重合体を用いることにより、印
刷適性に優れる強光沢塗被紙を効率良く生産し得ること
を見出した。
にコロイダルシリカを含有せしめることにより、得られ
る強光沢塗被紙の光沢をさほど低下させず、印刷適性を
改善させることが可能であると同時に、操業性について
も向上させ得ることが分かった。特に、上塗り塗被層中
の樹脂成分として、少なくとも一部が、エチレン性不飽
和結合を有するモノマーを重合してなる重合体と、Si
−O−R結合(R:重合体成分)になるコロイダルシリ
カとの複合体を形成した重合体を用いることにより、印
刷適性に優れる強光沢塗被紙を効率良く生産し得ること
を見出した。
【0024】即ち、本発明では、上塗り塗被層中の樹脂
成分Bが成膜することにより塗被紙に強光沢を発現させ
るものであるが、前述したように、上塗り塗被層は樹脂
成分が成膜しているためにインキセット性としてはやや
劣る層となっている。そのために、光沢および印刷強度
に優れる上塗り塗被層と、インキセット性に優れる下塗
り塗被層と組合わせることで、十分実用可能なレベルに
ある強光沢塗被紙を得るようにしたものであるが、従来
のキャスト塗被紙等と比較すると、印刷適性の点で僅か
劣る傾向にあった。そこで、さらに検討を加えた結果、
上塗り塗被層の樹脂成分Bとして、上記した如きコロイ
ダルシリカと複合体を形成した重合体を使用することに
より、さらに印刷適性が改善され、かつ金属ロールへの
貼り付き等も改善され、極めて優れた強光沢塗被紙を効
率良く生産することができた。
成分Bが成膜することにより塗被紙に強光沢を発現させ
るものであるが、前述したように、上塗り塗被層は樹脂
成分が成膜しているためにインキセット性としてはやや
劣る層となっている。そのために、光沢および印刷強度
に優れる上塗り塗被層と、インキセット性に優れる下塗
り塗被層と組合わせることで、十分実用可能なレベルに
ある強光沢塗被紙を得るようにしたものであるが、従来
のキャスト塗被紙等と比較すると、印刷適性の点で僅か
劣る傾向にあった。そこで、さらに検討を加えた結果、
上塗り塗被層の樹脂成分Bとして、上記した如きコロイ
ダルシリカと複合体を形成した重合体を使用することに
より、さらに印刷適性が改善され、かつ金属ロールへの
貼り付き等も改善され、極めて優れた強光沢塗被紙を効
率良く生産することができた。
【0025】このように、コロイダルシリカと複合体を
形成した重合体を使用することにより、優れた作用効果
が得られる理由については必ずしも定かではないが、以
下のように推察される。即ち、乾燥過程において、コロ
イダルシリカのヒドロキシル結合同士が脱水縮合してシ
ロキサン結合(Si−O−Si)となり、強固な三次元
網目構造を形成して重合体の成膜フィルムの硬度が上が
る結果、金属ロールに対する成膜フィルムの離型性が良
好となり操業性が改善され、さらに成膜フィルムとして
はミクロなポーラス性を有するフィルム層が形成されて
いるためにインキセット性などの印刷適性が効果的に改
善されるものと推定される。
形成した重合体を使用することにより、優れた作用効果
が得られる理由については必ずしも定かではないが、以
下のように推察される。即ち、乾燥過程において、コロ
イダルシリカのヒドロキシル結合同士が脱水縮合してシ
ロキサン結合(Si−O−Si)となり、強固な三次元
網目構造を形成して重合体の成膜フィルムの硬度が上が
る結果、金属ロールに対する成膜フィルムの離型性が良
好となり操業性が改善され、さらに成膜フィルムとして
はミクロなポーラス性を有するフィルム層が形成されて
いるためにインキセット性などの印刷適性が効果的に改
善されるものと推定される。
【0026】なお、上塗り塗被層中に含有されるコロイ
ダルシリカの量としては、樹脂成分Bとコロイダルシリ
カの配合比として固形分対比で80:20〜50:5
0、より好ましくは70:30〜50:50の範囲で使
用される。因みに、コロイダルシリカの配合比率がこの
範囲より少ないと、白紙面の光沢には優れるものの、金
属ロールへの貼りつき(離型性)傾向に対する改善効果
が減少し、他方配合比率がこの範囲より多いと、離型性
は改善されるものの、金属ロールへの密着が不十分とな
り、優れた強光沢が得られなくなるおそれがある。
ダルシリカの量としては、樹脂成分Bとコロイダルシリ
カの配合比として固形分対比で80:20〜50:5
0、より好ましくは70:30〜50:50の範囲で使
用される。因みに、コロイダルシリカの配合比率がこの
範囲より少ないと、白紙面の光沢には優れるものの、金
属ロールへの貼りつき(離型性)傾向に対する改善効果
が減少し、他方配合比率がこの範囲より多いと、離型性
は改善されるものの、金属ロールへの密着が不十分とな
り、優れた強光沢が得られなくなるおそれがある。
【0027】本発明の方法によれば、加熱金属ロールへ
乾燥塗被紙を圧接して強光沢仕上げが行なわれるため
に、加熱ロールに圧接された際の水蒸気散逸量は従来の
キャスト塗被紙の製造法の場合と比較して非常に少な
い。したがって、ピンホールや光沢ムラが発生し易く、
その製造が困難であり、かつ生産性が極めて低い両面キ
ャスト塗被紙の製造法等とは異なって、本発明の方法に
よると、両面に強光沢を有する両面強光沢塗被紙を極め
て効率良く、安定して生産することができる。
乾燥塗被紙を圧接して強光沢仕上げが行なわれるため
に、加熱ロールに圧接された際の水蒸気散逸量は従来の
キャスト塗被紙の製造法の場合と比較して非常に少な
い。したがって、ピンホールや光沢ムラが発生し易く、
その製造が困難であり、かつ生産性が極めて低い両面キ
ャスト塗被紙の製造法等とは異なって、本発明の方法に
よると、両面に強光沢を有する両面強光沢塗被紙を極め
て効率良く、安定して生産することができる。
【0028】即ち、原紙の片面に本発明で特定したよう
な下塗り、上塗り用塗被組成物を塗被、乾燥後、加熱さ
れた金属ロールに圧接して光沢仕上げを行ない、しかる
のちにその裏面に、最初(表面)に施したと同様に2層
からなる乾燥塗被層を設け、表面と同様の加圧仕上げを
行なうことにより、両面に強光沢を有する塗被紙を得る
ことができる。
な下塗り、上塗り用塗被組成物を塗被、乾燥後、加熱さ
れた金属ロールに圧接して光沢仕上げを行ない、しかる
のちにその裏面に、最初(表面)に施したと同様に2層
からなる乾燥塗被層を設け、表面と同様の加圧仕上げを
行なうことにより、両面に強光沢を有する塗被紙を得る
ことができる。
【0029】顔料と接着剤を主成分とする下塗り塗被層
用組成物(水性塗被組成物)に使用される顔料として
は、一般塗被紙の製造分野で使用される各種顔料が使用
され、特に限定されるものではない。例えば、通常のカ
オリン、焼成カオリン、構造化カオリン、無定形シリ
カ、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウ
ム、硫酸バリウム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カル
シウム、タルク、サチンホワイト、二酸化チタン、珪酸
アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、
珪藻土、スチレン系プラスティックピグメント、尿素樹
脂系プラスティックピグメント、ベンゾグアナミン系プ
ラスティックピグメント等が例示される。
用組成物(水性塗被組成物)に使用される顔料として
は、一般塗被紙の製造分野で使用される各種顔料が使用
され、特に限定されるものではない。例えば、通常のカ
オリン、焼成カオリン、構造化カオリン、無定形シリ
カ、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウ
ム、硫酸バリウム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カル
シウム、タルク、サチンホワイト、二酸化チタン、珪酸
アルミニウム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、
珪藻土、スチレン系プラスティックピグメント、尿素樹
脂系プラスティックピグメント、ベンゾグアナミン系プ
ラスティックピグメント等が例示される。
【0030】次に接着剤としては、必須成分となる樹脂
成分Aが挙げられるが、この樹脂成分Aは一般に重合体
ラテックスであり、前記したように、Tgが38〜11
0℃にある重合体ラテックスが適宜使用される。その他
に、樹脂成分Aと一緒にその他の接着剤が適宜併用され
る。その他の重合体ラテックスとしては、各種のモノマ
ーを重合、あるいは共重合させてなる重合体ラテックッ
スが使用できる。
成分Aが挙げられるが、この樹脂成分Aは一般に重合体
ラテックスであり、前記したように、Tgが38〜11
0℃にある重合体ラテックスが適宜使用される。その他
に、樹脂成分Aと一緒にその他の接着剤が適宜併用され
る。その他の重合体ラテックスとしては、各種のモノマ
ーを重合、あるいは共重合させてなる重合体ラテックッ
スが使用できる。
【0031】因みに、重合体ラテックスを構成するモノ
マーとしては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、
メチルスチレン、クロロスチレン等のオレフィン系芳香
族系モノマーや、アクリル酸メチル、メタアクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、メタアクリル酸ブチル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、メタアクリル酸2−エチルヘキシル、
アクリル酸グリシジル、メタアクリル酸グリシジル、お
よび酢酸ビニル等のオレフィン系脂肪族系モノマー、ブ
タジエン等が挙げられるが、特にブタジエンモノマーと
スチレンモノマー、もしくはブタジエンモノマーとメチ
ルメタアクリレートモノマーを主成分として共重合させ
たスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスやメチルメ
タアクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス等のエ
チレン性不飽和結合を有するモノマーを使用して得られ
た共重合体ラテックスを使用すると、得られる強光沢塗
被紙の白紙光沢、印刷強度、離型性が特に効果的に改善
されるので、好ましい実施態様である。
マーとしては、例えばスチレン、α−メチルスチレン、
メチルスチレン、クロロスチレン等のオレフィン系芳香
族系モノマーや、アクリル酸メチル、メタアクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、メタアクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、メタアクリル酸ブチル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、メタアクリル酸2−エチルヘキシル、
アクリル酸グリシジル、メタアクリル酸グリシジル、お
よび酢酸ビニル等のオレフィン系脂肪族系モノマー、ブ
タジエン等が挙げられるが、特にブタジエンモノマーと
スチレンモノマー、もしくはブタジエンモノマーとメチ
ルメタアクリレートモノマーを主成分として共重合させ
たスチレン−ブタジエン共重合体ラテックスやメチルメ
タアクリレート−ブタジエン共重合体ラテックス等のエ
チレン性不飽和結合を有するモノマーを使用して得られ
た共重合体ラテックスを使用すると、得られる強光沢塗
被紙の白紙光沢、印刷強度、離型性が特に効果的に改善
されるので、好ましい実施態様である。
【0032】さらに、必要に応じて、アクリルアミド、
メタアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、
ジアセトンアクリルアミド等のエチレン系不飽和カルボ
ン酸アミドや、アクリロニトリル、メタアクリロニトリ
ル等の不飽和ニトリル系モノマーの1種、または2種以
上組み合わせることもできる。
メタアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、
ジアセトンアクリルアミド等のエチレン系不飽和カルボ
ン酸アミドや、アクリロニトリル、メタアクリロニトリ
ル等の不飽和ニトリル系モノマーの1種、または2種以
上組み合わせることもできる。
【0033】また、かかる共重合ラテックス以外に、例
えばカゼイン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質類、澱粉
や酸化澱粉等の各種澱粉類、ポリビニルアルコール、カ
ルボキシメチルセルロースやメチルセルロース等のセル
ロース誘導体、オレフィン−無水マレイン酸樹脂等、一
般の塗被紙用接着剤の1種以上を併用することもできる
が、下塗り層中の全接着剤に占める樹脂成分Aの割合が
30〜80重量%の範囲になるようにすることが望まし
い。さらに、下塗り塗被層用水性塗被組成物中には、助
剤として、例えば消泡剤、着色剤、離型剤、流動変性
剤、耐水化剤、防腐剤等を必要に応じて添加することも
できる。
えばカゼイン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質類、澱粉
や酸化澱粉等の各種澱粉類、ポリビニルアルコール、カ
ルボキシメチルセルロースやメチルセルロース等のセル
ロース誘導体、オレフィン−無水マレイン酸樹脂等、一
般の塗被紙用接着剤の1種以上を併用することもできる
が、下塗り層中の全接着剤に占める樹脂成分Aの割合が
30〜80重量%の範囲になるようにすることが望まし
い。さらに、下塗り塗被層用水性塗被組成物中には、助
剤として、例えば消泡剤、着色剤、離型剤、流動変性
剤、耐水化剤、防腐剤等を必要に応じて添加することも
できる。
【0034】次に、上塗り塗被層用水性塗被組成物とし
ては、前記した樹脂成分Bが主成分となるものである
が、必要により適宜下塗り塗被層に使用した顔料と同じ
顔料を使用することができる。樹脂成分Bとしては、前
記した如く、下塗り層に用いた樹脂成分Aより少なくと
も10℃以上低いTgを有する樹脂成分(重合体ラテッ
クス)を使用することが重要である。なお、樹脂成分B
としては、樹脂成分Aで例示したと同様のモノマーを重
合、または共重合させて得られる重合体ラテックスが一
般に使用され、Tgのコントロールはモノマーの配合比
率変更等により適宜調整できるものである。さらに、上
塗り塗被層用水性塗被組成物中にも、必要に応じて消泡
剤、着色剤、離型剤、流動変性剤、耐水化剤、防腐剤等
の助剤を添加することができる。
ては、前記した樹脂成分Bが主成分となるものである
が、必要により適宜下塗り塗被層に使用した顔料と同じ
顔料を使用することができる。樹脂成分Bとしては、前
記した如く、下塗り層に用いた樹脂成分Aより少なくと
も10℃以上低いTgを有する樹脂成分(重合体ラテッ
クス)を使用することが重要である。なお、樹脂成分B
としては、樹脂成分Aで例示したと同様のモノマーを重
合、または共重合させて得られる重合体ラテックスが一
般に使用され、Tgのコントロールはモノマーの配合比
率変更等により適宜調整できるものである。さらに、上
塗り塗被層用水性塗被組成物中にも、必要に応じて消泡
剤、着色剤、離型剤、流動変性剤、耐水化剤、防腐剤等
の助剤を添加することができる。
【0035】次に、本発明において使用する原紙として
は、特に限定されるものではなく、一般の塗被紙に使用
される酸性紙、あるいは中性紙が適宜使用される。な
お、原紙の片面または両面には必要に応じて、予め顔料
塗被組成物等を予備塗工しておくこともできる。さら
に、必要であれば、この予備塗工した原紙を前もって、
スーパーキャレンダー、ブラシ掛け、キャスト仕上げ等
の平滑化処理を施しておくこともできる。
は、特に限定されるものではなく、一般の塗被紙に使用
される酸性紙、あるいは中性紙が適宜使用される。な
お、原紙の片面または両面には必要に応じて、予め顔料
塗被組成物等を予備塗工しておくこともできる。さら
に、必要であれば、この予備塗工した原紙を前もって、
スーパーキャレンダー、ブラシ掛け、キャスト仕上げ等
の平滑化処理を施しておくこともできる。
【0036】而して、上記材料をもって構成される塗被
用組成物(水性塗被組成物)は、一般に固形成分濃度を
20〜70重量%程度に調製し、米坪が約20〜400
g/m2 程度の原紙上に、上塗り層としては乾燥重量で
10〜50g/m2 、より好ましくは20〜30g/m
2 程度、下塗り層としては好ましくは0.5〜3g/m
2 となるようにブレードコーター、エアーナイフコータ
ー、ロールコーター、ブラシコーター、チャンプレック
スコーター、バーコーター、あるいはグラビアコーター
等の各種公知公用の塗被装置により塗被後、乾燥され
る。
用組成物(水性塗被組成物)は、一般に固形成分濃度を
20〜70重量%程度に調製し、米坪が約20〜400
g/m2 程度の原紙上に、上塗り層としては乾燥重量で
10〜50g/m2 、より好ましくは20〜30g/m
2 程度、下塗り層としては好ましくは0.5〜3g/m
2 となるようにブレードコーター、エアーナイフコータ
ー、ロールコーター、ブラシコーター、チャンプレック
スコーター、バーコーター、あるいはグラビアコーター
等の各種公知公用の塗被装置により塗被後、乾燥され
る。
【0037】上記の方法で塗被組成物の原紙への塗被、
乾燥をおこなった後、これを上塗り塗被層に用いた樹脂
のTg以上であり、かつ下塗り塗被層に用いた樹脂のT
g+50℃以下、より好ましくはTg+20℃以下の温
度に加熱された、鏡面を有する金属ロール面に圧接して
光沢仕上げすることにより、本発明所望の強光沢塗被紙
を得ることが出来る。
乾燥をおこなった後、これを上塗り塗被層に用いた樹脂
のTg以上であり、かつ下塗り塗被層に用いた樹脂のT
g+50℃以下、より好ましくはTg+20℃以下の温
度に加熱された、鏡面を有する金属ロール面に圧接して
光沢仕上げすることにより、本発明所望の強光沢塗被紙
を得ることが出来る。
【0038】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、勿論本発明はそれらに限定されるものではな
い。なお、特に断らない限り、実施例および比較例中の
「部」および「%」は、それぞれ「重量部」および「重
量%」を表わす。
明するが、勿論本発明はそれらに限定されるものではな
い。なお、特に断らない限り、実施例および比較例中の
「部」および「%」は、それぞれ「重量部」および「重
量%」を表わす。
【0039】実施例1 〔下塗り用水性塗被組成物の調製〕カオリン70部、軽
質炭酸カルシウム30部、酸化澱粉5部、Tg70℃の
スチレン/アクリル共重合体ラテックス10部からなる
濃度58%の下塗り用水性塗被液を調整した。
質炭酸カルシウム30部、酸化澱粉5部、Tg70℃の
スチレン/アクリル共重合体ラテックス10部からなる
濃度58%の下塗り用水性塗被液を調整した。
【0040】〔上塗り用水性塗被組成物の調製〕Tg2
0℃のSBRラテックスと酸化澱粉を固形分対比で4:
1となるように配合した固形分濃度35%の上塗り用水
性塗被液を調製した。
0℃のSBRラテックスと酸化澱粉を固形分対比で4:
1となるように配合した固形分濃度35%の上塗り用水
性塗被液を調製した。
【0041】〔強光沢紙の作成〕酸性抄紙で得た米坪9
8g/m2 の上質紙上に、前記下塗り用水性塗被液を、
乾燥後の塗被量が25g/m2 となるようにエアーナイ
フコーターを用いて塗被後、エアーフローティングドラ
イヤーで乾燥した。次いで、前記下塗り塗被層上に、上
記で得た上塗り用水性塗被液を、乾燥塗被量が4g/m
2 となるようにエアーナイフコーターを用いて塗被後、
エアーフローティングドライヤーで乾燥した。
8g/m2 の上質紙上に、前記下塗り用水性塗被液を、
乾燥後の塗被量が25g/m2 となるようにエアーナイ
フコーターを用いて塗被後、エアーフローティングドラ
イヤーで乾燥した。次いで、前記下塗り塗被層上に、上
記で得た上塗り用水性塗被液を、乾燥塗被量が4g/m
2 となるようにエアーナイフコーターを用いて塗被後、
エアーフローティングドライヤーで乾燥した。
【0042】このようにして得た塗被紙を回転スピード
150m/分の加熱された金属ロール面(表面温度11
0℃)に、プレス圧150Kg/cmで圧接、通紙する
ことによって強光沢塗被紙を得た。
150m/分の加熱された金属ロール面(表面温度11
0℃)に、プレス圧150Kg/cmで圧接、通紙する
ことによって強光沢塗被紙を得た。
【0043】実施例2 実施例1において、下塗り用水性塗被組成物中のスチレ
ン/アクリル共重合体ラテックスをTg100℃のスチ
レン/アクリル共重合体ラテックスに変更した以外は、
実施例1と同様にして強光沢塗被紙を得た。
ン/アクリル共重合体ラテックスをTg100℃のスチ
レン/アクリル共重合体ラテックスに変更した以外は、
実施例1と同様にして強光沢塗被紙を得た。
【0044】実施例3 実施例1において、上塗り塗被層に使用したTg20℃
のSBRラテックスをTg5℃のSBRラテックスに変
更した以外は、実施例1と同様にして強光沢塗被紙を得
た。
のSBRラテックスをTg5℃のSBRラテックスに変
更した以外は、実施例1と同様にして強光沢塗被紙を得
た。
【0045】実施例4 実施例1において、上塗り用水性塗被組成物として、T
g20℃のSBRラテックスとコロイダルシリカを固形
分対比で65:35となるように配合した固形分濃度3
0%の水性塗被液を調製した。この水性塗被液を上塗り
用水性塗被組成物に使用した以外は、実施例1と同様に
して強光沢塗被紙を得た。なお、このときの上塗り用水
性塗被組成物の乾燥塗被量は2g/m2 であった。
g20℃のSBRラテックスとコロイダルシリカを固形
分対比で65:35となるように配合した固形分濃度3
0%の水性塗被液を調製した。この水性塗被液を上塗り
用水性塗被組成物に使用した以外は、実施例1と同様に
して強光沢塗被紙を得た。なお、このときの上塗り用水
性塗被組成物の乾燥塗被量は2g/m2 であった。
【0046】実施例5 実施例4において、上塗り用塗被組成物をTg50℃の
スチレン/アクリル共重合体とコロイダルシリカの複合
体〔共重合体:コロイダルシリカ=65:35(重量
比)〕に変更した以外は、実施例4と同様にして強光沢
塗被紙を得た。なお、このときの上塗り用水性塗被組成
物の乾燥塗被量は2g/m2 であった。
スチレン/アクリル共重合体とコロイダルシリカの複合
体〔共重合体:コロイダルシリカ=65:35(重量
比)〕に変更した以外は、実施例4と同様にして強光沢
塗被紙を得た。なお、このときの上塗り用水性塗被組成
物の乾燥塗被量は2g/m2 であった。
【0047】実施例6 実施例4において、上塗り用塗被組成物をTg50℃の
スチレン/アクリル共重合体とコロイダルシリカの複合
体〔共重合体:コロイダルシリカ=75:25(重量
比)〕に変更した以外は、実施例4と同様にして強光沢
塗被紙を得た。なお、このときの上塗り用水性塗被組成
物の乾燥塗被量は1.5g/m2 であった。
スチレン/アクリル共重合体とコロイダルシリカの複合
体〔共重合体:コロイダルシリカ=75:25(重量
比)〕に変更した以外は、実施例4と同様にして強光沢
塗被紙を得た。なお、このときの上塗り用水性塗被組成
物の乾燥塗被量は1.5g/m2 であった。
【0048】実施例7 実施例1において、上塗り用塗被組成物中のSBRラテ
ックスを、Tg10℃のポリ酢酸ビニルからなるラテッ
クスに変更した以外は、実施例1と同様にして強光沢塗
被紙を得た。
ックスを、Tg10℃のポリ酢酸ビニルからなるラテッ
クスに変更した以外は、実施例1と同様にして強光沢塗
被紙を得た。
【0049】実施例8 実施例1において、金属ロールの表面温度を90℃に変
更した以外は、実施例1と同様にして強光沢塗被紙を得
た。
更した以外は、実施例1と同様にして強光沢塗被紙を得
た。
【0050】実施例9 実施例4において、上塗り用塗被組成物の乾燥塗被量を
10g/m2 とした以外は、実施例4と同様にして強光
沢塗被紙を得た。
10g/m2 とした以外は、実施例4と同様にして強光
沢塗被紙を得た。
【0051】比較例1 実施例1において、上塗り用塗被組成物中のSBRラテ
ックスを、Tg95℃のスチレン/アクリル共重合体ラ
テックスに変更した以外は、実施例1と同様にして強光
沢塗被紙を得た。
ックスを、Tg95℃のスチレン/アクリル共重合体ラ
テックスに変更した以外は、実施例1と同様にして強光
沢塗被紙を得た。
【0052】比較例2 実施例1において、下塗り用塗被組成物中のスチレン/
アクリル共重合体ラテックスのTgを40℃に変更した
もの、さらに上塗り用塗被組成物中のSBRラテックス
のTgを0℃に変更したものをそれぞれ使用した以外
は、実施例1と同様にして強光沢塗被紙を得た。
アクリル共重合体ラテックスのTgを40℃に変更した
もの、さらに上塗り用塗被組成物中のSBRラテックス
のTgを0℃に変更したものをそれぞれ使用した以外
は、実施例1と同様にして強光沢塗被紙を得た。
【0053】比較例3 実施例1において、加熱された金属ロールの温度を15
0℃に変更した以外は、実施例1と同様にして強光沢塗
被紙を得た。
0℃に変更した以外は、実施例1と同様にして強光沢塗
被紙を得た。
【0054】上記の方法で作成した強光沢塗被紙の白紙
光沢、インキセット、および印刷強度を以下の方法で評
価し、表1に示した。
光沢、インキセット、および印刷強度を以下の方法で評
価し、表1に示した。
【0055】(白紙光沢)JIS P8142に準じて
測定した。
測定した。
【0056】(インキセット)RI−I型印刷試験機
(明製作所製)により、シートオフセット用インキ〔F
−Gloss(墨)、大日本インキ製〕0.6ccを用
いて強光沢塗被紙表面に印刷し、印刷直後、印刷から2
分後、3分後、および5分後に、強光沢塗被紙表面上に
上質紙を重ね合わせて一定の圧力で加圧し、上質紙に転
移したインキ濃度を以下の基準で判定した。 +3 :2分後には、インキがほとんど転移しない。 +2 :3分後には、インキがほとんど転移しない。 +1 :5分後には、インキがほとんど転移しない。 −1 :印刷直後のインキ転移濃度に対して、5分後の
転移濃度が半分程度であり実用上問題がある。 −2 :印刷直後のインキ転移濃度に対して、5分後の
転移濃度がやや薄くなっている程度であり、実用上問題
がある。
(明製作所製)により、シートオフセット用インキ〔F
−Gloss(墨)、大日本インキ製〕0.6ccを用
いて強光沢塗被紙表面に印刷し、印刷直後、印刷から2
分後、3分後、および5分後に、強光沢塗被紙表面上に
上質紙を重ね合わせて一定の圧力で加圧し、上質紙に転
移したインキ濃度を以下の基準で判定した。 +3 :2分後には、インキがほとんど転移しない。 +2 :3分後には、インキがほとんど転移しない。 +1 :5分後には、インキがほとんど転移しない。 −1 :印刷直後のインキ転移濃度に対して、5分後の
転移濃度が半分程度であり実用上問題がある。 −2 :印刷直後のインキ転移濃度に対して、5分後の
転移濃度がやや薄くなっている程度であり、実用上問題
がある。
【0057】(印刷強度)RI−I型印刷試験機(明製
作所製)により、紙試験用インキ(SD50B紅(T=
13)、大日本インキ製)0.6ccを用いて、一定の
圧力で強光沢塗被紙表面に印刷し、強光沢塗被紙表面が
ロールに剥取られるまで繰り返し印刷を行い、以下の基
準で強度を判定した。 ◎ :5回までの印刷でも、強光沢塗被紙表面はほとん
ど剥ぎ取られることはない。 ○ :3回までの印刷でも、強光沢塗被紙表面はほとん
ど剥ぎ取られることはない。 △ :1回の印刷で強光沢塗被紙表面の一部が剥ぎ取ら
れてしまい、実用上問題がある。 かくして得られた結果を表1にまとめて示した。
作所製)により、紙試験用インキ(SD50B紅(T=
13)、大日本インキ製)0.6ccを用いて、一定の
圧力で強光沢塗被紙表面に印刷し、強光沢塗被紙表面が
ロールに剥取られるまで繰り返し印刷を行い、以下の基
準で強度を判定した。 ◎ :5回までの印刷でも、強光沢塗被紙表面はほとん
ど剥ぎ取られることはない。 ○ :3回までの印刷でも、強光沢塗被紙表面はほとん
ど剥ぎ取られることはない。 △ :1回の印刷で強光沢塗被紙表面の一部が剥ぎ取ら
れてしまい、実用上問題がある。 かくして得られた結果を表1にまとめて示した。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】表1から明らかなように、本発明の方法
により得られた強光沢塗被紙は、従来のキャスト塗被紙
の如き、高光沢を有し、かつインキセット性や印刷強度
に優れるものであった。さらに、生産性の点では従来の
キャスト塗被紙の生産速度よりも高速で生産することが
可能であった。
により得られた強光沢塗被紙は、従来のキャスト塗被紙
の如き、高光沢を有し、かつインキセット性や印刷強度
に優れるものであった。さらに、生産性の点では従来の
キャスト塗被紙の生産速度よりも高速で生産することが
可能であった。
Claims (3)
- 【請求項1】原紙上に、接着剤および顔料を主成分とす
る水性塗被組成物を塗被、乾燥して下塗り塗被層を設け
た後、該下塗り塗被層上に、さらに水性塗被組成物を塗
被、乾燥して上塗り塗被層を設け、次いで該上塗り塗被
層面を加熱された鏡面を有する金属ロール面に圧接して
光沢仕上げする強光沢塗被紙の製造方法において、該下
塗り塗被層中に38℃以上のガラス転移温度(Tg)を
持つ樹脂成分Aを含み、かつ樹脂成分Aより少なくとも
10℃以上低いTgを有する樹脂成分Bを上塗り塗被層
の主成分とし、さらに樹脂成分BのTg以上であり、か
つ樹脂成分AのTg+50℃以下の温度に加熱された金
属ロールに圧接して光沢仕上げすることを特徴とする強
光沢塗被紙の製造方法。 - 【請求項2】上塗り塗被層の乾燥塗被量が0.5〜3g
/m2 である請求項1記載の強光沢塗被紙の製造方法。 - 【請求項3】上塗り塗被層中に、コロイダルシリカを含
有する請求項1または請求項2記載の強光沢塗被紙の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22428095A JPH0967792A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 強光沢塗被紙の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22428095A JPH0967792A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 強光沢塗被紙の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0967792A true JPH0967792A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=16811304
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22428095A Pending JPH0967792A (ja) | 1995-08-31 | 1995-08-31 | 強光沢塗被紙の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0967792A (ja) |
-
1995
- 1995-08-31 JP JP22428095A patent/JPH0967792A/ja active Pending
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