JPH09323476A - インクジェット記録用キャスト塗被紙 - Google Patents

インクジェット記録用キャスト塗被紙

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JPH09323476A
JPH09323476A JP8142600A JP14260096A JPH09323476A JP H09323476 A JPH09323476 A JP H09323476A JP 8142600 A JP8142600 A JP 8142600A JP 14260096 A JP14260096 A JP 14260096A JP H09323476 A JPH09323476 A JP H09323476A
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JP
Japan
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cast
coated paper
paper
coating
coating layer
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JP8142600A
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English (en)
Inventor
Shinichi Asano
晋一 浅野
Kazuhiro Nojima
一博 野島
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New Oji Paper Co Ltd
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャスト塗被紙が本来有する高表面平滑性お
よび高光沢を維持し、かつインクジェット記録(印字)
適性に優れたキャスト塗被紙を提供する。 【解決手段】 原紙に顔料と接着剤を含有する下塗り塗
被層を設け、更に重合体樹脂とポリエーテルカチオン系
界面活性剤を含有するキャスト塗被液を塗被してキャス
ト用塗被層を形成せしめ、キャスト用塗被層を加熱され
た鏡面ドラムに圧接、乾燥して仕上げたインクジェット
記録用キャスト塗被紙。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用キャスト塗被紙に関し、特に優れた白紙表面光沢を
有し、かつ優れたインクジェット記録(印字)適性を備
えたキャスト塗被紙に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、インクジェットプリンタによる記
録が、騒音が少なく、高速記録が可能であり、かつ、多
色化が容易なために多方面で利用されている。インクジ
ェット記録用紙としては、インク吸収性に富むように工
夫された上質紙や、表面に多孔性顔料を塗工した塗被紙
等が適用されている。ところで、これらの用紙はすべて
表面光沢の低い、所謂マット調のインクジェット記録用
紙が主体である。
【0003】しかしながら、最近、インクジェット記録
の高速化、記録画像の高精細化、フルカラー化といった
用途の拡大に伴い、表面光沢の高い、優れた外観を持つ
インクジェット記録用紙が要望されている。一般に、表
面光沢の高い用紙としては、表面に板状顔料を塗被し、
さらに、必要に応じてキャレンダー処理を施した高光沢
を有する塗被紙、あるいは湿潤塗被層を鏡面を有する加
熱ドラム面に圧着、乾燥することにより、その鏡面を写
し取ることによって得られる、所謂キャスト塗被紙等が
知られている。
【0004】このキャスト塗被紙はスーパーキャレンダ
ー仕上げされた通常の塗工紙に比較して高い表面光沢と
より優れた表面平滑性を有し、優れた印刷効果が得られ
ることから、高級印刷物等の用途に専ら利用されている
が、インクジェット記録用紙に利用した場合、種々の難
点を抱えている。
【0005】即ち、一般にキャスト塗被紙は、その塗被
層を構成する顔料組成物中の接着剤等の成膜性物質がキ
ャストコーターの鏡面ドラム表面を写し取ることにより
高い光沢を得ているが、インクジェット記録用紙として
使用した場合、これらの成膜性物質がインクの吸収を妨
げるという問題点がある。さらに、一般のキャスト塗料
に使用されている顔料やバインダーは、ノニオン性また
はアニオン性を持つもので、インクジェットのインクの
染料を定着することができず、印字画像の耐水性不良や
印字濃度不足等の問題がある。
【0006】一般にインクジェット記録用紙では、塗被
層中にカチオン性の樹脂を使用することにより、印字画
像の耐水性や印字濃度を改良することが行われている
が、これらのカチオン性の樹脂は、離型性が悪く、ま
た、離型剤や増粘剤といった他のアニオン性助剤との相
溶性が悪いため、キャスト塗料として使用することは困
難である。以上の如く、キャスト塗被紙の表面光沢とイ
ンクジェット記録(印字)適性の両方を同時に満足させ
ることが極めて困難であるのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者の目的はキャ
スト塗被紙が本来有する高表面平滑性および高光沢を維
持し、かつインクジェット記録(印字)適性に優れたキ
ャスト塗被紙を提供することにある。本発明は優れたイ
ンクジェット印字記録適性を示し、かつキャスト塗被紙
本来の高光沢を維持し、従来のキャスト塗被紙では得る
ことのできなかった優れたインクジェット(印字)記録
適性を備えたキャスト塗被紙を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の態様を含
む。 〔1〕 原紙に顔料と接着剤を含有する下塗り塗被層を
設け、更に重合体樹脂と下記式(1)で表されるポリエ
ーテルカチオン系界面活性剤を含有するキャスト塗被液
を塗被してキャスト用塗被層を形成せしめ、該キャスト
用塗被層を加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥して仕上
げたインクジェット記録用キャスト塗被紙。 (式中のnは自然数を示し、R1 ,R2 ,R3 ,R4
それぞれ水素原子または低級アルキル基を示す。)
【0009】〔2〕 キャスト用塗被層が、前記式
(1)で示されるポリエーテルカチオン系界面活性剤を
重合体樹脂100重量部に対して、0.1重量部〜15
重量部含有する〔1〕記載のインクジェット記録用キャ
スト塗被紙。
【0010】
【化1】
【0011】(式中のnは自然数を示し、R1 ,R2
3 ,R4 はそれぞれ水素原子または低級アルキル基を
示す。) 〔3〕 重合体樹脂が、エチレン性不飽和結合を有する
モノマーを重合してなるガラス転移点40℃以上の重合
体樹脂である〔1〕または〔2〕記載のインクジェット
記録用キャスト塗被紙。
【0012】〔4〕 顔料および接着剤を含有する下塗
り塗被層を設けた原紙に、エチレン性不飽和結合を有す
るモノマーを重合させてなる40℃以上のガラス転移点
を有する重合体樹脂を含有する塗被液を塗被してキャス
ト用塗被層を形成せしめ、該キャスト用塗被層が湿潤状
態にある間に、加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥して
仕上げるインクジェット記録用キャスト塗被紙におい
て、キャスト用塗被層中に、前記式(1)で表されるポ
リエーテルカチオン系界面活性剤を含有することを特徴
とするインクジェット記録用キャスト塗被紙。(式中の
nは自然数を示し、R1 ,R2 ,R3 ,R4 はそれぞれ
水素原子または低級アルキル基を示す。)
【0013】〔5〕 低級アルキル基が、メチル基であ
る〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載されたインクジェッ
ト記録用キャスト塗被紙。 〔6〕 原紙に顔料と接着剤を含有する下塗り塗被層を
設け、更に重合体樹脂と前記式(1)で表されるポリエ
ーテルカチオン系界面活性剤を含有するキャスト塗被液
を塗被してキャスト用塗被層を形成せしめ、該キャスト
用塗被層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ドラムに
圧接、乾燥して仕上げるウェットキャスト法により得ら
れる〔1〕〜〔5〕のいずれかに記載されたインクジェ
ット記録用キャスト塗被紙。(式中のnは自然数を示
し、R1 ,R2 ,R3 ,R4 はそれぞれ水素原子または
低級アルキル基を示す。) 尚、ウェットキャスト法では特に優れた光沢性と記録適
性が得られる。
【発明の実施の形態】前記したように、本発明者等は、
キャスト用塗被組成物(塗被層)について鋭意検討を重
ねた結果、顔料および接着剤を主成分とする下塗り塗被
層を設けた原紙上に、特定のガラス転移点をもつ特定の
樹脂を主成分とするキャスト用塗被液中にポリエーテル
カチオン界面活性剤として、前記式(1)に相当する化
合物を含有させたものを塗被し、キャスト仕上げするこ
とにより、本発明の所望とする優れた表面光沢を維持
し、かつ優れたインクジェット記録(印字)適性を兼ね
備えたインクジェット記録用キャスト塗被紙が得られる
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0014】ここに、キャスト用塗被組成物の主成分と
する重合体樹脂は、エチレン性不飽和結合を有するモノ
マーを重合させてなる重合体樹脂を含有する塗被組成物
を例示できる。即ち、本発明において、キャスト用塗被
組成物の主成分として使用されるエチレン性不飽和結合
を有するモノマー(以下エチレン性モノマーという)を
重合してなる重合体樹脂としては、例えばメチルアクリ
レート、エチルアクリレートブチルアクリレート、2エ
チルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、2
−ヒドロキシエチルアクリレート、グリシジルアクリレ
ート等のアルキル基炭素数が1〜18個のアクリル酸エ
ステル、メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルメタクリレート、グリシジルメタクリレー
ト等のアルキル基炭素数が1〜18個のメタクリル酸エ
ステル、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、アクリロニトリル、塩化ビニル、塩化ビニリデン、
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、アクリルアミド、N
−メチロールアクリルアミド、エチレン、ブタジエン等
のエチレン性モノマーを重合して得られる重合体であ
る。
【0015】なお、重合体は、必要に応じて2種類以上
のエチレン性モノマーを併用した共重合体であっても良
いし、さらに、これら重合体あるいは共重合体の置換誘
導体でも良い。因みに、置換誘導体としては、例えばカ
ルボキシル基化したもの、またはそれをアルカリ反応性
にしたもの等が例示される。また、上記のエチレン性モ
ノマーをコロイダルシリカの存在下で重合させ、Si−
O−R(R:重合体成分)結合によって複合体になった
形で使用することも可能である。
【0016】既述した如く、上記のエチレン性モノマー
を重合してなる重合体樹脂は、そのガラス転移点が40
℃以上のものが好ましく、より好ましくは50〜100
℃の範囲であるものが望ましい。
【0017】即ち、従来のキャスト塗被紙においては、
優れた表面光沢を得るために、キャスト仕上げを行う
際、塗被液内の樹脂分を十分成膜させ、キャスト光沢を
得ていた。しかし、このような方法では、キャスト塗被
紙表面の多孔性が減少し、結果として、インクジェット
記録時のインキの吸収を低下させるので好ましくない。
本発明では、このインクの吸収を低下させないために、
ガラス転移点が高い重合体樹脂を使用し、かつ重合体樹
脂が完全に成膜を起こさない状態でキャスト仕上げを行
なわしめ態様では、特にキャスト塗被紙表面の多孔性の
減少が軽微であり、インキの吸収は低下せず、しかも優
れた光沢面を有するキャスト塗被面を得ることができ
る。一方、重合体樹脂のガラス転移点が40℃未満であ
ると、キャストドラム表面の熱によって、樹脂分の成膜
化が進む場合があり、キャスト塗被紙表面の多孔性が減
少し、表面の光沢値は高いがインキの吸収性が低下する
場合がある。
【0018】次に、本発明の最も重要な要素であるポリ
エーテルカチオン系界面活性剤についてのべる。前述し
たように、本発明の界面活性剤は前記化学式(1)で代
表されるものである。前記式(1)においてnは自然数
を示すが、1〜500が好ましく、より好ましくは5〜
60である。この界面活性剤はカチオン性を有するた
め、インクジェットインクの定着性を高めることがで
き、印字画像の濃度、耐水性を良好にすることができ
る。さらに、従来インクジェットに使用されているカチ
オン性のポリマーと異なり、アニオン性物質との相溶性
が良いため、上記のキャスト用樹脂と併用して使用する
ことができる。本発明のポリエーテルカチオン系界面活
性剤は、重合体樹脂固形分100重量部に対し、0.1
〜15重量部の範囲で添加することが好ましい。因み
に、少ないと画像耐水性や印字濃度が低下する傾向があ
り、他方、多いと光沢が低下する傾向がある。
【0019】また、キャスト用塗被組成物中には白色
度、粘度、流動性等を調節するために、一般の印刷用塗
被紙やインクジェット用紙に使用されている顔料、分散
剤、増粘剤、消泡剤、着色剤、帯電防止剤、防腐剤等の
各種助剤が適宜添加される。
【0020】次に、下塗り塗被層の主成分である顔料と
接着剤について述べる。即ち、顔料としては、例えばカ
オリン、クレー、焼成クレー、無定形シリカ、酸化亜
鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、炭酸カル
シウム、サチンホワイト、珪酸アルミニウム、スメクタ
イト、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグ
ネシウム、珪藻土、ゼオライト、ハイドロタルサイト、
スチレン系プラスチックピグメント、尿素樹脂系プラス
チックピグメント、ベンゾグアナミン系プラスチックピ
グメント等、一般塗被紙製造分野で公知公用の各種顔料
が使用できる。
【0021】なお、上記の顔料の中でも、塗被層の構造
をポーラスでインク吸収性の優れたものにする意味で、
無定形シリカや酸化アルミニウム、スメクタイト等の顔
料が特に好ましく使用される。
【0022】次に、接着剤としては、カゼイン、大豆蛋
白、合成蛋白等の蛋白質類、澱粉や酸化澱粉等の各種澱
粉類、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロ
ースやメチルセルロース等のセルロース誘導体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタ
ジエン共重合体の共役ジエン系重合体ラテックス、アク
リル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合
体等のビニル系重合体ラテックス、等一般に塗被紙用と
して用いられている従来公知の接着剤が単独、あるいは
併用して用いられる。なお接着剤の配合量は顔料に対
し、5〜50重量%、より好ましくは10〜30重量%
の範囲で調節される。
【0023】なお、下塗り塗被層中には従来インクジェ
ット記録用紙に使用されているポリエチレンポリアミン
やポリプロピレンポリアミンなどのポリアルキレンポリ
アミン類、またはその誘導体、第3級アミノ基や第4級
アンモニウム基を有するアクリル樹脂、ジアクリルアミ
ン等のカチオン性の樹脂を印字画像耐水性を更に向上さ
せる目的で顔料100重量部に対し、1〜30重量部、
より好ましくは5〜20重量部の範囲で使用できる。
【0024】その他、一般塗被紙の製造において使用さ
れる分散剤、増粘剤、消泡剤、着色剤、帯電防止剤、防
腐剤等の各種助剤が適宜添加される。而して、上記材料
をもって構成される下塗り塗被層用組成物は、一般に固
形分濃度を1〜65重量%程度に調整し、米坪が約20
〜400g/m2 程度の原紙上に乾燥重量で2〜50g
/m2 、より好ましくは5〜20g/m2 程度になるよ
うにブレードコーター、エアーナイフコーター、ロール
コーター、ブラシコーター、チャンプレックスコータ
ー、バーコーター、グラビアコーター等の各種公知公用
の塗被装置により塗被、乾燥される。さらに、必要に応
じて下塗り塗被層の乾燥後にスーパーキャレンダー、ブ
ラシ掛け等の平滑化処理を施すこともできる。
【0025】なお、ベースとなる原紙としては、特に限
定されるものではなく、一般の塗被紙に使用される酸性
紙、あるいは中性紙、合成紙、多孔性フィルム等が適宜
使用される。かくして得られた下塗り塗被紙の塗被面
に、前述した特定の重合体組成物よりなるキャスト塗被
液を、ブレードコーター、エアーナイフコーター、ロー
ルコーター、ブラシコーター、チャンプレックスコータ
ー、バーコーター、グラビアコーター等の各種公知の塗
被装置により塗被し、前述したように塗被層が湿潤状態
にある間に、加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥してキ
ャスト仕上げを行うことになる。この場合のキャスト塗
被液の塗被量は、乾燥固形分で0.2〜30g/m2
好ましくは、1〜10g/m2 である。
【0026】
【実施例】以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的
に説明するが、勿論これらに限定されるものではない。
また、例中の部および%は特に断らない限り、それぞれ
重量部および重量%を示す。
【0027】実施例1 顔料として無定形シリカ90部、軽質炭酸カルシウム1
0部、接着剤として、ポリビニルアルコール20部、カ
チオン性樹脂としてジシアンジアミド系樹脂(商品名:
ネオフィックスFY/日華化学工業(株)製)10部、
分散剤として、ポリ燐酸ソーダ0.5部を添加し、固形
分濃度18%の下塗り用塗被液を調成した。この下塗り
用塗被液を、米坪100g/m2 の原紙に乾燥重量で1
2g/m 2 になるように、エアーナイフコーターで塗
被、乾燥して下塗り原紙を得た。
【0028】一方、キャスト塗被液として、ガラス転移
点80℃のスチレン−2メチルヘキシルアクリレート共
重合体とコロイダルシリカの複合体(モビニール805
0:ヘキスト合成製)100部、本発明のポリエーテル
カチオン系界面活性剤(旭電化製 アデカコールCC−
9、前記式(1)で、n=9,R1 ,R2 ,R3 ,R 4
はそれぞれ水素原子またはメチル基)10部、離型剤と
してステアリン酸カルシウム2部よりなる固形分濃度が
30%のキャスト用塗被液を調製した。この塗被液を上
記の下塗り原紙上にロールコーターを用いて塗被した
後、ただちに表面温度が80℃の鏡面ドラムに圧接し、
乾燥後、離型させ、インクジェット記録用キャスト塗被
紙を得た。このときの塗被量は固形分重量で、5g/m
2 であった。
【0029】実施例2 実施例1において、界面活性剤をポリエーテルカチオン
系(旭電化製 アデカコールCC−36、前記式(1)
で、n=36,R1 ,R2 ,R3 ,R4 はそれぞれ水素
原子またはメチル基)5部にした以外は実施例1と同じ
方法でインクジェット記録用キャスト塗被紙を得た。
【0030】実施例3 実施例1において、界面活性剤をポリエーテルカチオン
系(旭電化製 アデカコールCC−42、前記式(1)
で、n=42,R1 ,R2 ,R3 ,R4 はそれぞれ水素
原子またはメチル基)0.5部にした以外は実施例1と
同じ方法でインクジェット記録用キャスト塗被紙を得
た。
【0031】実施例4 実施例1において、ポリエーテルカチオン系界面活性剤
(旭電化製 アデカコールCC−9、前記式(1)で、
n=9,R1 ,R2 ,R3 ,R4 はそれぞれ水素原子ま
たはメチル基)の添加量を0.05部にした以外は実施
例1と同じ方法でインクジェット記録用キャスト塗被紙
を得た。
【0032】実施例5 実施例1において、ポリエーテルカチオン系界面活性剤
(旭電化製 アデカコールCC−9)20部にした以外
は実施例1と同じ方法でインクジェット記録用キャスト
塗被紙を得た。
【0033】実施例6 キャスト塗被液として、ガラス転移点70℃のスチレン
−メチルアクリレート共重合体とコロイダルシリカの複
合体100部、ポリエーテルカチオン系界面活性剤(旭
電化製 アデカコールCC−9)8部、離型剤としてオ
レイン酸アンモニウム3部よりなる固形分濃度が40%
のキャスト用塗被液を調製した。この塗被液を実施例1
で得た下塗り原紙上にロールコーターを用いて塗被した
後、ただちに表面温度が65℃である加熱鏡面ドラムに
圧接し、乾燥後、離型させ、インクジェット記録用キャ
スト塗被紙を得た。このときの塗被量は固形分重量で、
6g/m2 であった。
【0034】実施例7 下塗り用塗被液の顔料としてAl2 3 70部、無定形
シリカ30部、接着剤として、酸化澱粉5部、ポリビニ
ルアルコール15部、カチオン性樹脂としてポリエチレ
ンポリアミン系樹脂(商品名:ネオフィックスRP−7
0/日華化学工業(株)製)8部、分散剤としてポリ燐
酸ソーダ0.4部を添加し、固形分濃度30%の下塗り
用塗被液を調製した。この下塗り用塗被液を、米坪80
g/m2の原紙に乾燥重量で9g/m2 になるように、
ブレードコーターで塗被、乾燥して下塗り原紙を得た。
この下塗り原紙上に実施例1で用いたキャスト用塗被液
を塗被し、実施例1と同じ方法でインクジェット記録用
キャスト塗被紙を得た。
【0035】比較例1 実施例1においてポリエーテルカチオン系界面活性剤を
無添加とした以外は実施例1と同じ方法でインクジェッ
ト記録用キャスト塗被紙を得た。
【0036】比較例2 実施例1においてポリエーテルカチオン系界面活性剤の
代わりにカチオン性樹脂としてポリエチレンポリアミン
系樹脂(商品名:ネオフィックスRP−70/日華化学
工業(株)製)を8部添加した以外は実施例1と同じ方
法でインクジェット記録用キャスト塗被紙を得た。
【0037】比較例3 実施例1においてポリエーテルカチオン系界面活性剤の
代わりにカチオン性樹脂としてジシアンジアミド系樹脂
(商品名:ネオフィックスFY/日華化学工業(株)
製)を10部添加した以外は実施例1と同じ方法でイン
クジェット記録用キャスト塗被紙を得た。
【0038】比較例4 実施例1においてポリエーテルカチオン系界面活性剤の
代わりにカチオン性樹脂としてジアリルアミン−(メ
タ)アクリルアミド共重合体(商品名:スミレーズレジ
ン#1001、住友化学(株)製)を10部添加した以
外は実施例1と同じ方法でインクジェット記録用キャス
ト塗被紙を得た。
【0039】このようにして得られたキャスト塗被紙の
白紙光沢、インクジェット記録適性、および操業性の結
果を表1に纏めて示した。なお、上記の評価については
下記の如き方法で評価を行った。 〔白紙光沢〕JIS−P8142に準じて測定した。
【0040】〔インクジェット記録適性〕 (インクジェット記録用インクの吸収性)シャープ
(株)製のカラーイメージジェットIO−735X(イ
ンクジェット記録用装置)にて印字を行ない、インキの
乾燥性を目視で評価した。 ◎:印字直後に指で触れてもまったく汚れない。 ○:印字直後に指で触れると僅かに汚れるが、ほとんど
乾燥している。 △:印字直後、インク部分がわずかに光っているが、実
用上問題はない。 ×:インクの乾燥不良により、印字中にインクが流れて
実用に耐えない。
【0041】(インクジェット記録用インクの記録後の
印字濃度)シャープ(株)製のカラーイメージジェット
IO−735Xにて印字を行ない、インクの濃度を目視
で評価した。 ○:印字濃度が良好である。 △:印字濃度が相対的には薄い。 ×:印字濃度が薄く実用に耐えない。
【0042】〔キャスト塗被液安定性〕 ○:安定した塗工ができる。 ×:ゲル化し、塗工不能。
【0043】〔印字画像耐水性〕シャープ(株)製のカ
ラーイメージジェットIO−735Xにて印字を行な
い、印字部分に水滴をたらし、インクのにじみ、流れを
目視で評価した。 ○:印字部分のインクのにじみ、流れがなく、耐水性良
好。 △:印字部分に若干のにじみが認められる。 ×:印字部分のインクの流れだしが認められ、耐水性が
相対的には劣る。
【0044】
【表1】
【0045】比較例2、比較例3、比較例4では、塗料
が凝集して流動性がなくなった。よって塗工できなかっ
た。
【0046】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
のキャスト塗被紙は表面光沢度、インクジェット記録適
性に優れている。また塗料の安定性に優れており、安定
した品質が得られる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原紙に顔料と接着剤を含有する下塗り塗
    被層を設け、更に重合体樹脂と下記式(1)で表される
    ポリエーテルカチオン系界面活性剤を含有するキャスト
    塗被液を塗被してキャスト用塗被層を形成せしめ、該キ
    ャスト用塗被層を加熱された鏡面ドラムに圧接、乾燥し
    て仕上げたインクジェット記録用キャスト塗被紙。 (式中のnは自然数を示し、R1 ,R2 ,R3 ,R4
    それぞれ水素原子または低級アルキル基を示す。)
  2. 【請求項2】 キャスト用塗被層が、前記式(1)で示
    されるポリエーテルカチオン系界面活性剤を重合体樹脂
    100重量部に対して、0.1重量部〜15重量部含有
    する請求項1記載のインクジェット記録用キャスト塗被
    紙。
  3. 【請求項3】 重合体樹脂が、エチレン性不飽和結合を
    有するモノマーを重合してなるガラス転移点40℃以上
    の重合体樹脂である請求項1または請求項2記載のイン
    クジェット記録用キャスト塗被紙。
JP8142600A 1996-06-05 1996-06-05 インクジェット記録用キャスト塗被紙 Pending JPH09323476A (ja)

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