JPH0968822A - 静電荷像現像用現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

静電荷像現像用現像剤及び画像形成方法

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JPH0968822A
JPH0968822A JP7245101A JP24510195A JPH0968822A JP H0968822 A JPH0968822 A JP H0968822A JP 7245101 A JP7245101 A JP 7245101A JP 24510195 A JP24510195 A JP 24510195A JP H0968822 A JPH0968822 A JP H0968822A
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晃一 冨山
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信之 大久保
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた定着性,耐オフセット性,耐ブロッキ
ング性及び現像性を有し、現像剤担持体,現像剤規制部
材及び静電荷潜像保持体へのトナー融着を起こさない静
電荷像現像用現像剤の提供にある。 【解決手段】 少なくとも結着樹脂,炭化水素系ワック
ス及び着色剤を含むトナー粒子と、トナー粒子の粒径よ
り小さい樹脂微粒子及び無機微粉体により構成される静
電荷像現像用現像剤において、該炭化水素系ワックスの
DSC曲線における昇温時のオンセット温度が65〜1
05℃の範囲であり、ピーク温度が75〜120℃の範
囲であり、該樹脂微粒子が、粘度50〜60000cS
tのシリコーンオイルで表面処理された平均粒径が0.
05〜2.0μmである樹脂微粒子であることを特徴と
する静電荷像現像用現像剤に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真,静電印
刷のごとき静電荷像を現像するための現像剤及び該現像
剤を使用した画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真法としては米国特許第
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭43−24748号公報等に記載され
ているごとく多数の方法が知られているが、一般には光
導電性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気
的潜像を形成し、次いで、該潜像をトナーで現像を行な
って可視像とし、必要に応じて紙などの転写材料にトナ
ー像を転写した後、熱・圧力等により転写材上にトナー
画像を定着して複写物を得るものであり、そして感光体
上に転写せず、残ったトナーは種々の方法でクリーニン
グされ、上述の工程が繰り返される。
【0003】近年このような複写装置は、単なる一般に
いうオリジナル原稿を複写するための事務処理用複写機
というだけでなく、コンピューターの出力としてのデジ
タルプリンターあるいはグラフィックデザイン等の高細
密画像のコピー用に使われ始めた。
【0004】そのため、より高い信頼性が厳しく追及さ
れてきており、それに伴い要求される性能はより高度に
なり、トナーを含めた画像形成方法の性能向上が達成で
きなければより優れた機械が成り立たなくなってきてい
る。
【0005】ところで、デジタルプリンター及び高細密
画像のコピーにおいてトナーに要求される性能のうち最
も重要なものに、定着性能がある。
【0006】定着工程に関しては、種々の方法や装置が
開発されているが、現在最も一般的な方法は熱ローラー
による圧着加熱方式である。
【0007】加熱ローラーによる圧着加熱方式は、トナ
ーに対し離型性を有する材料で表面を形成した熱ローラ
ーの表面に被定着シートのトナー像面を加圧下で接触し
ながら通過せしめることにより定着を行なうものであ
る。この方法は熱ローラーの表面と被定着シートのトナ
ー像とが加圧下で接触するため、トナー像を被定着シー
ト上に融着する際の熱効率が極めて良好であり、迅速に
定着を行なうことができ、高速度電子写真複写機におい
て非常に有効である。しかしながら、上記方法では、熱
ローラー表面とトナー像とが溶融状態で加圧下で接触す
るためにトナー像の一部が定着ローラー表面に付着、転
移し、次の被定着シートを汚すことがある(オフセット
現象)。熱定着ローラー表面に対してトナーが付着しな
いようにすることは熱ローラー定着方式の必須条件の一
つとされている。
【0008】また、最近、熱ローラーにかわり、加熱体
に対向圧接し、かつ、フィルムを介して記録材を該加熱
体に密着させる加圧部材とからなる定着装置が実用化さ
れており、熱効率的にも有利になっているが、トナー表
面を溶融するためオフセット現象はさらに生じやすくな
り、これを防止することがより必要となっている。
【0009】特開昭52−3304号公報,特開昭52
−3305号公報,特開昭57−52574号公報,特
開昭61−138259号公報,特開昭56−8705
1号公報,特開昭63−188158号公報,特開昭6
3−113558号公報等にトナー中にワックス類を含
有させる技術が開示されている。
【0010】ワックス類は、トナーの耐オフセット性の
向上や、低温時の定着性の向上のために用いられてい
る。しかしながら、これらの性能を向上させる反面、耐
ブロッキング性を悪化させたり、複写機等の昇温などに
よって熱にさらされると現像性が悪化したり、また長期
放置時にワックスがブルーミングして現像性が悪化した
りする。
【0011】さらにこれらのワックス類はトナー中に均
一に分散されにくく、遊離あるいは偏在したワックスが
現像性等に悪影響をあたえやすく、未だ改良の余地があ
る。
【0012】一方、電子写真装置等における帯電手段と
してコロナ放電器が知られている。しかし、コロナ放電
器は高電圧を印加しなければならなく、そのため、オゾ
ンの発生量が多いという問題点を有している。
【0013】最近ではコロナ放電器を利用しないで接触
帯電手段を利用することが検討されている。具体的に
は、帯電部材である導電性ローラに電圧を印加してロー
ラを被帯電体である感光体に接触させて感光体表面を所
定の電位に帯電させるものである。このような接触帯電
手段を用いれば、コロナ放電器と比較して低電圧化が図
れ、オゾン発生量が減少する。
【0014】例えば、特公昭50−13661号公報に
おいては、芯金をナイロンまたはポリウレタンゴムから
なる誘電体で被覆したローラを使い、感光紙に低電圧を
印加して荷電することが提案されている。
【0015】しかし、前記のように、ワックス類によっ
て定着性を向上させているトナーは、塑性変形を起こし
やすいために、接触帯電により、感光体への圧接が行な
われるような画像形成工程において、接触帯電部材及び
感光体にトナーの融着及びフィルミングが生じ易い。は
なはだしい場合には、画像欠損を生じてしまいやすい。
【0016】現像剤中に樹脂微粒子を添加することにつ
いては特開昭60−186854号公報の如く、トナー
粒子よりも小さい球形またはほぼ球形の重合体粒子を現
像剤に添加することが提案されている。
【0017】これと同様にして現像剤を調製し検討した
ところ、感光体上のトナー融着防止に効果が少なく、接
触帯電を用いた装置においては接触帯電装置を汚染し、
帯電ムラを生じやすかった。
【0018】一方、近年小型で安価なパーソナルユース
の複写機やレーザープリンター等が出現し、これらの小
型機においてはメンテナンスフリーの立場から、感光
体,現像器,クリーニング装置等を一体化したカートリ
ッジ方式が用いられ、現像剤としても現像器の構造を簡
単にできることから磁性一成分系現像剤を使用すること
が望まれる。
【0019】この様な磁性一成分系現像剤を使用する方
法においては、良好な画質の画像を得るために、現像剤
が均一な帯電性を有することが必要である。そのため
に、シリコーンゴムのような弾性材料で形成された規制
ブレードを用いて押圧により現像剤層の層厚を規制し、
現像スリーブのような現像剤担持体上に現像剤を塗布す
る方法が用いられる場合がある。
【0020】上記のような方法を用いた場合、特に前記
のようなワックス類によって定着性を向上させているト
ナーは、塑性変形をしやすいという性質から、現像スリ
ーブや規制ブレードにトナー融着を起こすことがあり、
画像濃度ムラや画像白抜けなどの画像欠陥の原因となり
やすい。
【0021】特開平4−274444号公報において、
樹脂微粒子をオイル処理する提案がなされているが、こ
の発明においては転写中抜けには充分な効果がみられる
ものの、厳しい使用環境下では充分な定着性や耐オフセ
ット性と現像スリーブや規制ブレードへのトナー融着を
防止するという効果を全て満足させることは困難であっ
た。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
の問題点を解決した静電荷像現像用現像剤及び画像形成
方法を提供することを目的とする。
【0023】即ち、本発明の目的は、低温で定着可能で
あり、耐オフセット性と耐ブロッキング性に優れた静電
荷像現像用現像剤を提供することにある。
【0024】さらに、本発明の目的は、静電荷像保持体
(感光体),現像剤担持体(現像スリーブ)および現像
剤規制部材(規制ブレード)にトナー融着を起こさない
静電荷像現像用現像剤及び画像形成方法を提供すること
にある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも結
着樹脂,炭化水素系ワックス及び着色剤を含むトナー粒
子と、トナー粒子の粒径より小さい樹脂微粒子及び無機
微粉体により構成される静電荷像現像用現像剤におい
て、該炭化水素系ワックスのDSC曲線における昇温時
のオンセット温度が65〜105℃の範囲であり、ピー
ク温度が75〜120℃の範囲であり、該樹脂微粒子
が、粘度50〜60000cStのシリコーンオイルで
表面処理された平均粒径が0.05〜2.0μmである
樹脂微粒子であることを特徴とする静電荷像現像用現像
剤に関する。
【0026】さらに、本発明は、外部より電圧を印加し
た帯電部材を静電荷潜像保持体に接触させて帯電を行な
う帯電工程、帯電した静電荷潜像保持体に静電潜像を形
成する工程、及び該静電荷潜像保持体上に形成された静
電潜像を、現像剤担持体上に現像剤を現像剤規制部材に
より規制して、現像する工程を有する画像形成方法にお
いて、該現像剤が、少なくとも結着樹脂,炭化水素系ワ
ックス及び着色剤を含むトナー粒子と、トナー粒子の粒
径より小さい樹脂微粒子及び無機微粉体により構成され
る静電荷像現像用現像剤であり、該炭化水素系ワックス
のDSC曲線における昇温時のオンセット温度が65〜
105℃の範囲であり、ピーク温度が75〜120℃の
範囲であり、該樹脂微粒子が、粘度50〜60000c
Stのシリコーンオイルで表面処理された平均粒径が
0.05〜2.0μmである樹脂微粒子であることを特
徴とする画像形成方法に関する。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明で用いるワックスは、ワッ
クスのDSC曲線における昇温時のオンセット温度が6
5〜105℃にあることを特徴としている。このような
ワックスを用いることにより、耐ブロッキング性や定着
性に優れた現像剤を得ることができる。
【0028】オンセット温度が65℃未満のものは、比
較的低温からトナー粒子が塑性変化するため耐ブロッキ
ング性に劣ったり、昇温に対して現像性の劣化を生じや
すい。一方、105℃を超える場合には、加熱による塑
性変化の速度が遅くなり耐低温オフセット性や定着性が
劣るようになる。
【0029】また、本発明で用いるワックスはDSC曲
線における昇温時の吸熱ピーク温度が75〜120℃の
範囲にあることを特徴とし、これにより、良好な定着性
と耐高温オフセット性が得られる。しかし、吸熱ピーク
温度が75℃未満では、高温にならないうちに結着樹脂
中にワックス成分が溶解してしまい、高温時に十分な耐
オフセット性を得ることが困難である。一方、120℃
を超える場合には、十分な定着性が得られにくい。
【0030】すなわち、熱定着に用いられる現像剤用結
着樹脂は、およそ100℃付近から定着可能な粘弾性領
域に入るので、この温度領域でワックス成分が融解する
ことは、樹脂への可塑効果を増大し、定着性を向上さ
せ、更に離型効果を十分に発揮することができ、耐オフ
セット性を向上させることができる。したがって、定着
ローラやフィルムに巻きつくこともなく、分離爪に頼る
こともないので爪跡などもつきにくく、加圧ローラを汚
すこともなく、加圧ローラへの巻きつきも発生しない。
上記の条件が満たされていれば、他の領域にもピークが
存在しても構わない。
【0031】さらに本発明で用いるワックスは数平均分
子量(Mn)が200〜2500、重量平均分子量(M
w)が400〜5000であり、かつMw/Mnが3以
下であることが、より好ましい。
【0032】上記範囲の分子量を持つことにより、現像
剤に好ましい熱特性をもたせることができる。すなわ
ち、上記範囲より分子量が小さくなると、熱的影響を過
度に受けやすく、耐ブロッキング性,現像性に劣るよう
になる。上記範囲より分子量が大きくなると、外部から
の熱を効果的に利用できず、優れた定着性,耐オフセッ
ト性を得ることができにくい。またMw/Mnが3より
大きくなると、分子量分布が広いために溶融挙動が熱に
対してシャープでなくなり、良好な定着性と耐オフセッ
ト性を共に満足する領域が得られにくくなる。
【0033】さらに本発明では、該炭化水素系ワックス
が、下記式(1),(2)または(3)
【0034】
【化7】 [式中、xは平均値を示し35〜150である。]
【0035】
【化8】 [式中、xは平均値を示し35〜150であり、zは平
均値を示し1〜5であり、Rは水素または炭素数1〜1
0個のアルキル基を示す。]
【0036】
【化9】 [式中、yは平均値を示し35〜150である。]で示
される長鎖炭化水素化合物であることを特徴とするもの
を使用するのがより好ましい。
【0037】上記の構造の炭化水素系ワックスは、例え
ばエチレンをチーグラー触媒を用いて重合し、重合終了
後、酸化して触媒金属とポリエチレンとのアルコキシド
を生成する。この後、加水分解することにより、式
(1)に示す炭化水素系ワックスを得る。また、この炭
化水素系ワックスをエポキシ基を有する物質を反応させ
ることにより式(2)で示される炭化水素系ワックスを
得た。また、式(3)の炭化水素系ワックスは、式
(1)で示される炭化水素系ワックスを酸化することに
より得られる。
【0038】この様にして得られた炭化水素系ワックス
は共に分岐が少なく、さらに分子量分布がシャープなも
のであり、画像に悪影響を及ぼさない。
【0039】本発明で使用する炭化水素系ワックスに
は、官能基を有していない炭化水素化合物が30重量%
未満(より好ましくは、25重量%以下)で混合されて
いても良い。
【0040】さらに、本発明では、結着樹脂との分散性
に優れる上記式(1)の炭化水素系ワックスを用いるの
がより好ましい。
【0041】本発明のトナー粒子は前記したように高い
レベルで定着性,耐オフセット性を満足することができ
るが、その反面、低温で優れた定着性を示すトナー粒子
は熱的影響を受けやすいため、高温環境下で多量枚数の
プリントアウトを行なった場合など現像器周辺が昇温し
た時に塑性変化を生じやすい。この様な状態のトナー粒
子が、上記のように現像スリーブと規制ブレードの間で
押圧されることによって、現像スリーブや規制ブレード
にトナー融着を起こし、画像濃度低下や白抜けなどの原
因となる。
【0042】さらに、接触帯電部材を用いて感光体に帯
電を行なう画像形成方法に、上記のような低温での定着
性に優れたトナー粒子を用いた場合には、感光体へのト
ナー融着が発生しやすくなるという問題がある。
【0043】一方、本発明のトナーは、添加剤として無
機微粉体を添加することが必須条件である。これは、ト
ナー粒子間の凝集力を低下させることにより現像剤の流
動性を向上させ、安定した帯電性を維持し、さらに現像
装置内でのトナーブリッジングの発生を改良することが
一つの目的だからである。
【0044】さらに本発明に使用される無機微粉体は、
ケイ素化合物で疎水化処理されていることが好ましい。
疎水化処理した無機微粉体をトナー粒子に添加して現像
剤とすることで、多様な環境においても現像剤の帯電が
安定し、良好な画像が得られる。
【0045】しかし、添加剤として無機微粉体を添加し
た場合、多量枚数のプリントアウトを行なうと、現像剤
が現像剤担持体(いわゆる現像スリーブ)や規制ブレー
ドと摩擦されることにより、トナー粒子表面からの無機
微粉体の遊離が多くなる場合がある。
【0046】この遊離無機微粉体は、粒子径が小さく且
つ帯電量が高いため、現像スリーブ上に付着しやすく、
特に規制ブレードが現像スリーブと接触しているような
現像方法においては、現像スリーブや規制ブレードを傷
つける原因となり、現像スリーブや規制ブレードへのト
ナー融着発生の一因となる。
【0047】本発明で用いる樹脂微粒子は、表面を一定
の粘度を有し、かつシリコーンオイルで処理しているた
めに、上記の遊離状態の無機微粉体を表面に吸着するこ
とができるので、現像スリーブや規制ブレードへのトナ
ー融着を生じにくくする効果がある。
【0048】さらに、樹脂微粒子表面から現像スリーブ
や規制ブレードへシリコーンオイルが常に一定量供給さ
れるため、現像スリーブや規制ブレードとトナー粒子と
の間に離型性を付与することができ、ワックスの効果に
よって定着性を向上させている一塑性変化をしやすくト
ナー融着を比較的起こしやすい−トナー粒子を使用して
も、現像スリーブや規制ブレードへのトナー融着が起こ
りにくい。
【0049】加えて、シリコーンオイルの粘度を規定す
ることで、現像スリーブや規制ブレードを過剰にシリコ
ーンオイルで汚染することがなく、多量枚数のプリント
アウトにおいても安定した画像を維持することが可能で
ある。
【0050】本発明では、シリコーンオイルで処理した
樹脂微粒子がトナー粒子と現像スリーブあるいは規制ブ
レードとの間でスペーサーのように働き、トナー粒子が
現像スリーブや規制ブレードに接触しないかあるいは接
触しにくくなるように作用しているために、トナー融着
しにくくなっていると考えられる。
【0051】本発明で使用されるシリコーンオイルは、
粘度が50〜60,000cSt、より好ましくは1,
200〜30,000cStのものが用いられる。
【0052】粘度が50cStよりも小さい場合、シリ
コーンオイルの粘度が低すぎて遊離無機微粉体を取り込
む能力が少ない。また粘度が低く流動性が良いために、
樹脂微粒子表面に担持されにくい。
【0053】60,000cStより大きい場合には、
粘度が高すぎてシリコーンオイルが均一に分散せずに固
まりが付着し、現像剤に凝集物が生成しやすくなる。
【0054】本発明で用いる樹脂微粒子は、平均粒径が
0.05〜2.0μmのものが好ましく、より好ましく
は0.1〜1.5μmのものが使用される。
【0055】平均粒径が0.05μmよりも小さいと、
現像剤のトリボが高く、チャージアップしやすくなり画
像濃度が低下しやすくなる。また、粒径が小さすぎるた
めスペーサーとしての効果も得られにくい。平均粒径が
2.0μmよりも大きいと、トナー粒子の粒径との差が
小さく、トナー粒子表面への付着が弱いために樹脂微粒
子が、トナー粒子と現像スリーブあるいは規制ブレード
の表面との間に存在しにくくなり、現像スリーブや規制
ブレードさらには感光体へのトナー融着を防止する効果
が少ない。
【0056】本発明に使用される樹脂微粒子は、表面積
形状球形度0.50〜0.90のものが好ましく、真球
と比較した場合、図1に模式的に示した如く、ある程度
の凸凹を有するため、シリコーンオイルを樹脂微粒子表
面に保持する力が高くなり、遊離無機微粉体の発生が非
常に多いような厳しい条件下でも、現像スリーブや規制
ブレードへのトナー融着を改善することができる。
【0057】表面積形状球形度が0.90より大きい場
合、樹脂微粒子の比表面積が小さいために表面に多くの
シリコーンオイルを担持することができず、厳しい条件
下では現像スリーブや規制ブレードなどへのトナー融着
の防止に十分な効果が得られない場合がある。0.50
より小さい場合は、樹脂微粒子表面に数多くの凸凹を有
するため、トナー粒子との混合の際や現像工程中に樹脂
微粒子表面の凸部が欠けやすく、現像剤中に多くの樹脂
微粒子の欠片が存在して画像欠陥などの原因となる場合
がある。
【0058】また、本発明に用いられる樹脂微粒子のビ
ッカース硬度は5.0〜30.0kg/mm2のものが
好ましい。ビッカース硬度が30.0kg/mm2より
大きい場合、樹脂微粒子の硬度が高いため、樹脂微粒子
自体が現像スリーブや帯電部材を傷つける可能性があ
り、さらに表面のシリコーンオイルに取り込んだ無機微
粉体を樹脂微粒子内部に取り込みにくく、現像スリーブ
や規制ブレードに対するトナー融着を防止する効果が少
ない場合がある。ビッカース硬度が5.0kg/mm2
より小さい場合、樹脂微粒子の硬度が低すぎ、現像スリ
ーブと規制ブレードとの間や、接触帯電部材と感光体と
の間での変形が大きく、薄く延びてしまいシリコーンオ
イルを安定に保持することができない場合があり、遊離
状態の無機微粒子を取り込む能力が低くなり、効果が少
ない場合がある。
【0059】本発明に用いられる樹脂微粒子は、ソープ
フリー重合法,乳化重合法などによって製造される。好
ましくは、スチレン,アクリル酸,メチルメタクリレー
ト,ブチルアクリレート,2エチルヘキシルアクリレー
ト等のモノマーを単独もしくは2種類以上を組合わせて
重合して得られる樹脂微粒子が良好な効果を示す。ま
た、ジビニルベンゼン等で架橋されていても良い。
【0060】本発明における樹脂微粒子の粒径は、種々
の方法によって測定できるが、本発明においては、電子
顕微鏡写真を用いて行った。すなわち、電子顕微鏡S−
800(日立製作所)を用いて1万〜2万倍の倍率で写
真撮像を行い、撮影された樹脂微粒子からランダムに1
00〜200個を抽出し、ノギス等の機器を用いてそれ
ぞれの凸部から凸部までの直径を測定し、平均化したも
のを樹脂微粒子の粒径とした。
【0061】本発明に使用される樹脂微粒子の処理に用
いることのできるシリコーンオイルは、一般に次の式で
示されるものであり、
【0062】
【化10】 R :C1〜3のアルキル基 R’:アルキル,ハロゲン変性アルキル,フェニル,変
性フェニル等のシリコーンオイル変性基 R”:C1〜3のアルキル基又はアルコオキシ基
【0063】例えば、ジメチルシリコーンオイル,アル
キル変性シリコーンオイル,α−メチルスチレン変性シ
リコーンオイル,クロルフェニルシリコーンオイル,フ
ッ素変性シリコーンオイル等が挙げられる。また、上記
シリコーンオイルは、好ましくは25℃における粘度が
およそ50〜60000cStのものが用いられる。
【0064】シリコーンオイル処理の方法は、公知の技
術が用いられ、例えば樹脂微粒子とシリコーンオイルと
をヘンシェルミキサー等の混合機を用いて直接混合して
も良いし、樹脂微粒子へシリコーンオイルを噴霧する方
法によっても良い。
【0065】また、シリコーンオイルの粘度が高い場合
には、シリコーンオイルをエタノール等の分散剤又は溶
剤にホモジナイザー等の分散機を用いて微細に分散又は
溶解させた後、前記したような公知の技術を用いて処理
を行ない、その後、樹脂微粒子のTg以下の温度で乾燥
させる方法を用いることが好ましい。
【0066】シリコーンオイルの処理量は、樹脂微粒子
に対して1〜40重量%で処理することが好ましく、よ
り好ましくは3〜25重量%である。
【0067】樹脂微粒子のビッカース硬度(Hv)の測
定は以下のように行う。
【0068】まず、樹脂微粒子を約0.3g秤取し、錠
剤成型器を用いて、加圧400(kg/cm2)で5分
間成型を行い直径10〜15mm、厚さ2〜2.5mm
の樹脂微粒子を成型する。成型した樹脂微粒子を微小硬
度計(明石製作所社製)を用い、荷重25g,保持時間
20秒の条件でビッカース硬度(Hv)を測定する。
【0069】尚、成型した樹脂微粒子は、24時間室温
25℃,湿度60%RHの環境下に放置した後、同環境
下で測定を行う。
【0070】樹脂微粒子の表面積形状球形度(Ψ)と
は、以下のように定義する。
【0071】
【数1】
【0072】BET比表面積の実測は、例えばQUAN
TACHROME社製比表面積計オートソーブ1を使
用した場合、測定方法の例としては次のようなものがあ
る。
【0073】樹脂微粒子約0.3gをセル中に秤取し、
温度40℃,真空度1.0×10-3mmHgで1時間以
上脱気処理を行なう。その後、液体窒素により冷却した
状態で窒素ガスを吸着し多点法により値を求める。
【0074】樹脂微粒子を真球と仮定した場合の表面積
は、例えば、樹脂微粒子の電子顕微鏡写真(×1000
0)から無作為に100コの樹脂微粒子像を選び、それ
らの長径を測定し、平均した直径の値をその樹脂微粒子
を真球と仮定した場合の直径とする。この直径をもとに
し、樹脂微粒子の半径γを求め、さらに樹脂微粒子の表
面積(4πγ2)を求める。さらに、樹脂微粒子の体積
【0075】
【数2】 を求め、樹脂微粒子の密度と、該体積から樹脂微粒子の
重量を求める。得られた該表面積と該重量から、樹脂微
粒子を真球と仮定した場合の表面積(m2/g)を求め
る。
【0076】本発明に使用される炭化水素系ワックスの
DSC曲線におけるオンセット温度及びピーク温度は、
示差走査熱量計により測定されるDSC曲線から得るこ
とができる。例えば、測定装置としては、パーキンエル
マー社製のDSC−7が使用できる。
【0077】測定方法は、ASTM D3418−82
に準じて行う。本発明に用いられるDSC曲線は、1回
昇温させ前履歴を取った後、温度測定10℃/min、
温度0〜200℃の範囲で降温させた後、昇温させた時
に測定されるDSC曲線を用いる。各温度の定義は次の
ように定める。
【0078】(ワックスの昇温時オンセット温度) 図
2参照 曲線微分値が極大となる温度の最低の温度 (ワックスの昇温時のピーク温度) 図3参照 吸熱ピークトップの温度
【0079】これら炭化水素系ワックスの含有量は、結
着樹脂100重量部に対し20重量部以内で用いられ、
0.5〜10重量部で用いるのが効果的であり、悪影響
を与えない限り他のワックス類と併用しても構わない。
【0080】本発明に使用される炭化水素系ワックスの
分子量は以下の方法により測定することができる。
【0081】(GPC測定条件) 装置 :GPC−150C(ウォーターズ社) カラム:GMH−HT30cm2連(東ソー社製) 温度 :135℃ 溶媒 :o−ジクロロベンゼン(0.1%アイオノール
添加) 流速 :1.0ml/min 試料 :0.15%の試料を0.4ml注入
【0082】以上の条件で測定し、試料の分子量算出に
あたっては単分散ポリエステル標準試料により作成した
分子量較正曲線を使用する。さらに、Mark−Hou
wink粘度式から導き出される換算式でポリエチレン
換算することによって算出される。
【0083】本発明に用いられる無機微粉体のうち特に
好ましいものは、ケイ素ハロゲン化合物の蒸気相酸化に
より生成された、いわゆる乾式法またはヒュームドシリ
カと称される乾式シリカ、及び水ガラス等から製造され
るいわゆる湿式シリカの両方が使用可能である。なかで
も、表面及びシリカ微粉体の内部にあるシラノール基が
少なく、またNa2O,SO3 2-等の製造残渣のない乾式
シリカの方が好ましい。乾式シリカにおいては製造工程
において例えば、塩化アルミニウムまたは塩化チタンの
如き他の金属ハロゲン化合物をケイ素ハロゲン化合物と
共に用いる事により、シリカと他の金属酸化物の複合微
粉体を得る事も可能である。本発明において、無機微粉
体はそれらも包含する。
【0084】無機微粉体の粒径は平均の一次粒径とし
て、0.001〜2μmの範囲内である事が好ましく、
特に好ましくは、0.002〜0.2μmの範囲内のシ
リカ微粉体を使用するのが良い。
【0085】本発明に用いられる無機微粉体は疎水性で
あることが好ましい。
【0086】疎水化処理は従来シランカップリング剤等
公知の疎水化処理剤及び方法が用いられる。より好まし
い疎水化処理剤としてはシリコーンオイルあるいはシリ
コーンワニスといったオルガノシロキサン単位を有する
ケイ素化合物を用いることができる。
【0087】本発明の現像剤は、トナー粒子中に磁性材
料を含有している磁性トナーを有する一成分系現像剤が
好ましい。この場合、磁性体は着色剤の役割もかねてい
る。磁性トナー中に含まれる磁性体としては、マグネタ
イト,ヘマタイト,フェライトの如き酸化鉄;鉄,コバ
ルト,ニッケルのような金属、或いはこれらの金属とア
ルミニウム,コバルト,銅,鉛,マグネシウム,スズ,
亜鉛,アンチモン,ベリリウム,ビスマス,カドミウ
ム,カルシウム,マンガン,セレン,チタン,タングス
テン,バナジウムのような金属との合金及びその混合物
が挙げられる。
【0088】磁性体は窒素吸着法によるBET比表面積
が好ましくは1〜20m2/g、特に2.5〜12m2
gが良い。さらにモース硬度が5〜7の磁性粉が好まし
い。この磁性粉の含有量はトナー重量に対して10〜7
0重量%が良い。
【0089】これらの磁性体は平均粒子径が0.1〜2
μm、好ましくは0.1〜0.5μmのものが好まし
く、トナー中に含有される量としては樹脂成分100重
量部に対し20〜200重量部、特に好ましくは樹脂成
分100重量部に対し40〜150重量部がさらに良
い。
【0090】現像剤に使用し得るその他の着色剤として
は、任意の適当な顔料または染料が挙げられる。
【0091】例えば顔料としてカーボンブラック,アニ
リンブラック,アセチレンブラック,ナフトールイエロ
ー,ハンザイエロー,ローダミンレーキ,アリザリンレ
ーキ,ベンガラ,フタロシアニンブルー,インダンスレ
ンブルー等が挙げられる。これらは定着画像の光学濃度
を維持するのに充分な量が用いられる。樹脂100重量
部に対し0.1〜20重量部、好ましくは1〜10重量
部の顔料を使用することが好ましい。同様の目的で、さ
らに染料が用いられる。例えばアゾ系染料、アントラキ
ノン系染料、キサンテン系染料、メチン系染料があり、
樹脂100重量部に対し、0.1〜20重量部、好まし
くは0.3〜10重量部の染料を使用することが好まし
い。
【0092】本発明の現像剤に使用される結着樹脂とし
ては、下記の結着樹脂の使用が可能である。
【0093】例えば、ポリスチレン,ポリ−p−クロル
スチレン,ポリビニルトルエンなどのスチレンおよびそ
の置換体の単重合体;スチレン−p−クロルスチレン共
重合体,スチレン−ビニルトルエン共重合体,スチレン
−ビニルナフタリン共重合体,スチレン−アクリル酸エ
ステル共重合体,スチレン−メタクリル酸エステル共重
合体,スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合
体,スチレン−アクリロニトリル共重合体,スチレン−
ビニルメチルエーテル共重合体,スチレン−ビニルエチ
ルエーテル共重合体,スチレン−ビニルメチルケトン共
重合体,スチレン−ブタジエン共重合体,スチレン−イ
ソプレン共重合体,スチレン−アクリロニトリル−イン
デン共重合体などのスチレン系共重合体;ポリ塩化ビニ
ル,フェノール樹脂,天然変性フェノール樹脂,天然樹
脂変性マレイン酸樹脂,アクリル樹脂,メタクリル樹
脂,ポリ酢酸ビニール,シリコーン樹脂,ポリエステル
樹脂,ポリウレタン,ポリアミド樹脂,フラン樹脂,エ
ポキシ樹脂,キシレン樹脂,ポリビニルブチラール,テ
ルペン樹脂,クマロンインデン樹脂,石油系樹脂などが
使用できる。好ましい結着物質としては、スチレン系共
重合体もしくはポリエステル樹脂がある。
【0094】スチレン系共重合体のスチレンモノマーに
対するコモノマーとしては、例えば、アクリル酸,アク
リル酸メチル,アクリル酸エチル,アクリル酸ブチル,
アクリル酸ドデシル,アクリル酸オクチル,アクリル酸
−2−エチルヘキシル,アクリル酸フェニル,メタクリ
ル酸,メタクリル酸メチル,メタクリル酸エチル,メタ
クリル酸ブチル,メタクリル酸オクチル,アクリロニト
リル,メタクリニトリル,アクリルアミドなどのような
二重結合を有するモノカルボン酸もしくはその置換体;
例えば、マレイン酸,マレイン酸ブチル,マレイン酸メ
チル,マレイン酸ジメチルなどのような二重結合を有す
るジカルボン酸およびその置換体;例えば塩化ビニル,
酢酸ビニル,安息香酸ビニルなどのようなビニルエステ
ル類;例えばエチレン,プロピレン,ブチレンなどのよ
うなエチレン系オレフィン類;例えばビニルメチルケト
ン,ビニルヘキシルケトンなどのようなビニルケトン
類;例えばビニルメチルエーテル,ビニルエチルエーテ
ル,ビニルイソブチルエーテルなどのようなビニルエー
テル類;等のビニル単量体が単独もしくは2つ以上用い
られる。
【0095】スチレン系重合体またはスチレン系共重合
体は架橋されていても良く、またそれらの混合樹脂でも
良い。
【0096】本発明の現像剤に使用される荷電制御剤の
うち負荷電制御剤としては、例えば次に示した一般式
(I)で表されるアゾ系金属錯体が挙げられる。
【0097】
【化11】
【0098】次に、該錯体の具体例を示す。
【0099】
【化12】
【0100】
【化13】
【0101】一方、正荷電制御剤としては下記の物質が
ある。
【0102】ニグロシン及び脂肪酸金属塩等による変性
物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロキシ
−4−ナフトスルフォン酸塩,テトラブチルアンモニウ
ムテトラフルオロボレートなどの四級アンモニウム酸、
及びこれらの類似体であるホスホニウム塩等のオニウム
塩及びこれらのレーキ顔料,トリフェニルメタン染料及
びこれらのレーキ顔料,(レーキ化剤としては、りんタ
ングステン酸,りんモリブデン酸,りんタングステンモ
リブデン酸,タンニン酸,ラウリン酸,没食子酸,フェ
リシアン化物,フェロシアン化物など)高級脂肪酸の金
属塩;ジブチルスズオキサイド,ジオクチルスズオキサ
イド,ジシクロヘキシルスズオキサイドなどのジオルガ
ノスズオキサイド;ジブチルスズボレート,ジオクチル
スズボレート,ジシクロヘキシルスズボレートなどのジ
オルガノスズボレート類;グアニジン化合物,イミダゾ
ール化合物。これらを単独で或いは2種類以上組合せて
用いることができる。これらの中でも、トリフェニルメ
タン化合物、カウンターイオンがハロゲンでない四級ア
ンモニウム塩が好ましく用いられる。また一般式(1)
【0103】
【化14】 [R1:H,CH32,R3:置換または未置換のアルキル基(好ましく
は、C1〜C4)]で表されるモノマーの単重合体:前述
したスチレン,アクリル酸エステル,メタクリル酸エス
テルの如き重合性モノマーとの共重合体を正荷電性制御
剤として用いることができる。この場合これらの荷電制
御剤は、結着樹脂(の全部または一部)としての作用を
も有する。
【0104】また下記一般式(2)で表わされる化合物
を本発明の構成において使用することもできる。
【0105】
【化15】 [式中、R1,R2,R3,,R4,R5,R6は各々互いに
同一でも異なっていてもよい水素原子、置換もしくは未
置換のアルキル基または、置換もしくは未置換のアリー
ル基を表わす。R7,R8,R9は各々互いに同一でも異
なっていてもよい水素原子,ハロゲン原子,アルキル
基,アルコキシ基を表わす。A-は硫酸イオン,硝酸イ
オン,ほう酸イオン,りん酸イオン,水酸イオン,有機
硫酸イオン,有機スルホン酸イオン,有機リン酸イオ
ン,アルボン酸イオン,有機ほう酸イオン,テトラフル
オロボレートなどの陰イオンを示す。]
【0106】本発明の現像剤には、必要に応じて外部添
加剤を添加してもよい。
【0107】例えば帯電補助剤,導電性付与剤,流動性
付与剤,ケーキング防止剤,熱ロール定着時の離型剤,
滑剤,研磨剤等の働きをする無機微粒子等である。
【0108】例えばテフロン,ステアリン酸亜鉛,ポリ
弗化ビニリデンの如き滑剤、中でもポリ弗化ビニリデン
が好ましい。或いは酸化セリウム,炭化ケイ素,チタン
酸ストロンチウム等の研磨剤、中でもチタン酸ストロン
チウムが好ましい。或いは例えば酸化チタン,酸化アル
ミニウム等の流動性付与剤、中でも特に疎水性のものが
好ましい。ケーキング防止剤、或いは例えばカーボンブ
ラック,酸化亜鉛,酸化アンチモン,酸化スズ等の導電
性付与剤、また逆極性の白色微粒子及び黒色微粒子を現
像性向上剤として少量用いることもできる。
【0109】
【実施例】以上本発明の基本的な構成と特色について述
べたが、以下実施例にもとづいて具体的に本発明につい
て説明する。しかしながら、これによって本発明の実施
の態様がなんら限定されるものではない。実施例中の部
数は重量部である。
【0110】実施例及び比較例に使用された樹脂微粒子
の物性を表1に、ワックスの物性を表2に示した。
【0111】
【表1】
【0112】
【表2】
【0113】実施例1 ・スチレン−ブチルアクリレート−マレイン酸モノブチル共重合体 100部 (共重合比率 75/20/5, 2ピーク P1/P2=1万/100万, Mw/Mn=50) ・磁性微粉体(BET 7.5m2/g) 100部 ・負帯電制御剤(モノアゾ系鉄錯体) 2部 ・炭化水素系ワックスA 4部
【0114】上記材料を予備混合した後、130℃に設
定した二軸混練押し出し機によって溶融混練を行った。
混練物を冷却後、粗粉砕し、ジェット気流を用いて粉砕
機によって微粉砕し、更に風力分級機械を用いて分級
し、重量平均粒径6.5μmのトナー粒子を得た。この
トナー粒子100部と負帯電疎水性シリカ微粉末1.0
部とシリコーンオイル処理をした樹脂微粒子a0.2部
とをヘンシェルミキサーで混合し現像剤を得た。
【0115】 (現像スリーブの調製−1) ・グラファイト 70部 (日本黒鉛社製、長軸径80μm) ・カーボンブラック 30部 (コロンビア化学社製、Conductex900、吸油量120cc/ 100g) ・レゾール型フェノール樹脂 100部 ・硬化処理された球状レゾール型フェノール樹脂粒子 4部 (ポジ帯電性、粒径4μm)
【0116】上記被膜用材料をブチルアルコール76部
に加え、混合した後、直径200μmのボールがメディ
ア粒子として入っているボールミルにて10時間分散し
た。この後、64meshのフルイを用い、ボールを分
離し原液(固形分24重量%)を得た。
【0117】原液にブチルアルコール60部を加え、塗
工液とした(固形分15重量%)。この塗工液体をディ
ッピング法により、直径20mmのAl担持体基体(ア
ルミシリンダー)上に10μmの被膜を形成させ、次い
で熱風乾燥炉により150℃/30分間加熱硬化させ現
像スリーブを調製した。
【0118】形成されたアルミ基体上の被膜層の表面粗
さ(Ra)は、2.5μmであった。
【0119】次に、この調製された現像剤を以下に示す
ような方法によって評価した。
【0120】電子写真装置としては、図1に示したよう
に市販のキヤノン製LBP−A309GIIを1.5倍
のプリントスピードに改良して用いた。カートリッジは
キヤノン製EP−Bカートリッジをトナー補給可能な構
造に改造し、さらに現像スリーブを現像スリーブ調製−
1で得られたものに交換して、現像剤を補給しながら高
温高湿環境下(30.0℃/80%RH)で1万5千枚
プリントアウトを行ない、現像スリーブ,規制ブレー
ド,感光体へのトナー融着状況と、画像濃度について評
価を行なった。評価結果を表3に示す。
【0121】(1)現像性 通常の複写機用普通紙(75g/m2)に15000枚
プリントアウト終了時の画像濃度維持により評価した。
尚、画像濃度は「マクベス反射濃度計」(マクベス社
製)を用いて、原稿濃度が0.00の白地部分のプリン
トアウト画像に対する相対濃度を測定した。
【0122】○:1.40以上 △:1.30以上1.40未満 ×:1.30未満
【0123】(2)現像スリーブ融着 プリントアウト試験終了後、現像スリーブ表面の傷の発
生状況とトナー融着の様子とプリントアウト画像への影
響を目視で評価した。
【0124】◎:非常に良好(未発生) ○:良好(ほとんど発生せず) △:実用可(融着があるが、画像への影響が少ない) ×:実用不可(融着が多く、画像ムラを生じる)
【0125】(3)規制ブレードのトナー融着 プリントアウト終了後、規制ブレード表面の傷やトナー
融着状況を目視により確認した。
【0126】◎:非常に良好 ○:良好(ほとんど発生せず) △:実用可(トナー融着はあるが、画像に影響はない) ×:不可(画像欠陥)
【0127】(4)感光体融着 感光体ドラム表面の傷やトナー融着の発生状況とプリン
トアウト画像への影響を目視で評価した。
【0128】○:良好(未発生) △:実用可(融着や傷があるが、画像への影響が少な
い) ×:実用不可(融着が多く、縦スジ状の画像欠陥を生じ
る)
【0129】(5)定着性 定着性は、50g/cm2の荷重をかけ、柔和な薄紙に
より定着画像を摺擦し、摺擦前後での画像濃度の低下率
(%)で評価した。
【0130】○(良):10%未満 △(可):10%以上、20%未満 ×(不可):20%以上
【0131】(6)耐オフセット性 耐オフセット性は、画像面積率約5%のサンプル画像を
プリントアウトし、3000枚後の画像上の汚れの程度
により評価した。
【0132】○:良好 △:実用可 ×:実用不可
【0133】(7)ブロッキング試験 約20gの現像剤を100ccポリコップに入れ、50
℃で3日放置した後、目視で評価した。
【0134】○:凝集物は見られない。 △:凝集物が見られるが容易に崩れる。 ×:凝集物をつかむことができ容易に崩れない。
【0135】同様にして以下の実施例2〜8,比較例1
〜3に示す現像剤について実施例1と同様の評価を行な
った。評価結果を表3に示す。
【0136】実施例2 ワックスAのかわりにワックスBを、樹脂微粒子aのか
わりに樹脂微粒子cを用いること以外は実施例1と同様
にして現像剤を調製した。
【0137】実施例3 樹脂微粒子aのかわりに樹脂微粒子bを用いること以外
は実施例1と同様にして現像剤を調製した。
【0138】実施例4 ワックスAのかわりにワックスCを用いること以外は実
施例1と同様にして現像剤を調製した。
【0139】実施例5 ワックスAのかわりにワックスDを用いること以外は実
施例1と同様にして現像剤を調製した。
【0140】実施例6 ワックスAのかわりにワックスBを、樹脂微粒子aのか
わりに樹脂微粒子dを用いること以外は実施例1と同様
にして現像剤を調製した。
【0141】実施例7 ワックスAのかわりにワックスEを用いること以外は実
施例1と同様にして現像剤を調製した。
【0142】実施例8 樹脂微粒子aのかわりに樹脂微粒子eを用いること以外
は実施例1と同様にして現像剤を調製した。
【0143】比較例1 ワックスAのかわりにワックスFを、樹脂微粒子aのか
わりに樹脂微粒子fを用いること以外は実施例1と同様
にして現像剤を調製した。
【0144】比較例2 ワックスAのかわりにワックスGを用い、樹脂微粒子を
添加しないこと以外は実施例1と同様にして現像剤を調
製した。
【0145】比較例3 ワックスAのかわりにワックスHを、樹脂微粒子aのか
わりに樹脂微粒子gを用いること以外は実施例1と同様
にして現像剤を調製した。
【0146】
【表3】
【0147】
【発明の効果】本発明によれば、上記炭化水素系ワック
スと樹脂微粒子の使用により、優れた定着性,耐オフセ
ット性,耐ブロッキング性及び現像性を有し、現像剤担
持体,現像剤規制部材及び静電荷潜像保持体へのトナー
融着を起こさない静電荷像現像用現像剤を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に使用される樹脂微粒子の外観の一例を
示したものである。
【図2】本発明に使用される炭化水素系ワックスの昇温
時のDSC曲線の概略的説明図である。
【図3】本発明の実施例に用いた画像形成装置の概略的
説明図である。
【符号の説明】
1 現像装置 2 現像剤容器 3 潜像担持体 4 転写手段 5 レーザー光またはアナログ光 6 現像スリーブ 7 クリーニングブレード 8 規制ブレード 11 帯電手段 12 バイアス印加手段 13 現像剤 14 クリーニング手段 15 磁界発生手段 20 加熱体 21 定着ローラー 22 加圧ローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 俊次 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂,炭化水素系ワック
    ス及び着色剤を含むトナー粒子と、トナー粒子の粒径よ
    り小さい樹脂微粒子及び無機微粉体により構成される静
    電荷像現像用現像剤において、 該炭化水素系ワックスのDSC曲線における昇温時のオ
    ンセット温度が65〜105℃の範囲であり、ピーク温
    度が75〜120℃の範囲であり、 該樹脂微粒子が、粘度50〜60000cStのシリコ
    ーンオイルで表面処理された平均粒径が0.05〜2.
    0μmである樹脂微粒子であることを特徴とする静電荷
    像現像用現像剤。
  2. 【請求項2】 該樹脂微粒子が、粘度1200〜300
    00cStのシリコーンオイルで処理された樹脂微粒子
    であることを特徴とする請求項1に記載の静電荷像現像
    用現像剤。
  3. 【請求項3】 該炭化水素系ワックスの数平均分子量
    (Mn)が200〜2500、重量平均分子量(Mw)
    が400〜5000であり、かつその分子量分布Mw/
    Mnが3以下であることを特徴とする請求項1又は2に
    記載の静電荷像現像用現像剤。
  4. 【請求項4】 該炭化水素系ワックスが、下記式
    (1),(2)または(3) 【化1】 [式中、xは平均値を示し35〜150である。] 【化2】 [式中、xは平均値を示し35〜150であり、zは平
    均値を示し1〜5であり、Rは水素または炭素数1〜1
    0個のアルキル基を示す。] 【化3】 [式中、yは平均値を示し35〜150である。]で示
    される長鎖炭化水素化合物であることを特徴とする請求
    項1乃至3のいずれかに記載の静電荷像現像用現像剤。
  5. 【請求項5】 該樹脂微粒子の粒径が0.1〜1.5μ
    mであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに
    記載の静電荷像現像用現像剤。
  6. 【請求項6】 該樹脂微粒子の表面積形状球形度(Ψ)
    が0.5〜0.9であり、ビッカース硬度が5.0〜3
    0.0kg/mm2であることを特徴とする請求項1乃
    至5のいずれかに記載の静電荷像現像用現像剤。
  7. 【請求項7】 無機微粉体が、ケイ素化合物で疎水化処
    理されたシリカ微粉体であることを特徴とする請求項1
    乃至6のいずれかに記載の静電荷像現像用現像剤。
  8. 【請求項8】 外部より電圧を印加した帯電部材を静電
    荷潜像保持体に接触させて帯電を行なう帯電工程、 帯電した静電荷潜像保持体に静電潜像を形成する工程、
    及び該静電荷潜像保持体上に形成された静電潜像を、現
    像剤担持体上に現像剤を現像剤規制部材により規制し
    て、現像する工程を有する画像形成方法において、 該現像剤が、少なくとも結着樹脂,炭化水素系ワックス
    及び着色剤を含むトナー粒子と、トナー粒子の粒径より
    小さい樹脂微粒子及び無機微粉体により構成される静電
    荷像現像用現像剤であり、 該炭化水素系ワックスのDSC曲線における昇温時のオ
    ンセット温度が65〜105℃の範囲であり、ピーク温
    度が75〜120℃の範囲であり、 該樹脂微粒子が、粘度50〜60000cStのシリコ
    ーンオイルで表面処理された平均粒径が0.05〜2.
    0μmである樹脂微粒子であることを特徴とする画像形
    成方法。
  9. 【請求項9】 該現像剤担持体と該現像剤規制部材が接
    触し、且つ該現像剤担持体が、グラファイト,カーボン
    ブラックまたはグラファイトとカーボンブラックの混合
    物と、個数平均粒径0.03〜30μmの球状粒子と、
    結着樹脂とを含有する被覆剤で被覆されていることを特
    徴とする請求項8に記載の画像形成方法。
  10. 【請求項10】 該樹脂微粒子が、粘度1200〜30
    000cStのシリコーンオイルで処理された樹脂微粒
    子であることを特徴とする請求項8又は9に記載の画像
    形成方法。
  11. 【請求項11】 該炭化水素系ワックスの数平均分子量
    (Mn)が200〜2500、重量平均分子量(Mw)
    が400〜5000であり、かつその分子量分布Mw/
    Mnが3以下であることを特徴とする請求項8乃至10
    のいずれかに記載の画像形成方法。
  12. 【請求項12】 該炭化水素系ワックスが、下記式
    (1),(2)または(3) 【化4】 [式中、xは平均値を示し35〜150である。] 【化5】 [式中、xは平均値を示し35〜150であり、zは平
    均値を示し1〜5であり、Rは水素または炭素数1〜1
    0個のアルキル基を示す。] 【化6】 [式中、yは平均値を示し35〜150である。]で示
    される長鎖炭化水素化合物であることを特徴とする請求
    項8乃至11のいずれかに記載の画像形成方法。
  13. 【請求項13】 該樹脂微粒子の粒径が0.1〜1.5
    μmであることを特徴とする請求項8乃至12のいずれ
    かに記載の画像形成方法。
  14. 【請求項14】 該樹脂微粒子の表面積形状球形度
    (Ψ)が0.5〜0.9であり、ビッカース硬度が5.
    0〜30.0kg/mm2であることを特徴とする請求
    項8乃至13のいずれかに記載の画像形成方法。
  15. 【請求項15】 無機微粉体が、ケイ素化合物で疎水化
    処理されたシリカ微粉体であることを特徴とする請求項
    8乃至14のいずれかに記載の画像形成方法。
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