JPH0970257A - 摘採茶葉の露引率測定方法並びにその装置 - Google Patents

摘採茶葉の露引率測定方法並びにその装置

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JPH0970257A
JPH0970257A JP8021904A JP2190496A JPH0970257A JP H0970257 A JPH0970257 A JP H0970257A JP 8021904 A JP8021904 A JP 8021904A JP 2190496 A JP2190496 A JP 2190496A JP H0970257 A JPH0970257 A JP H0970257A
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tea leaves
dew
hot air
weight
sample
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Application number
JP8021904A
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English (en)
Inventor
Susumu Masuda
進 増田
Taizan Uchida
太山 内田
Tadashi Ozawa
忠司 小澤
Yoshimasa Suzuki
由昌 鈴木
Toshimitsu Nagai
利光 永井
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Kawasaki Kiko Co Ltd
Original Assignee
Kawasaki Kiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明者は、雨滴、朝露等の水分が表面に付
着した摘採茶葉を遠心脱水することで、遠心脱水処理前
後の重量値の変化から露引率を正確且つ迅速に算出する
ことができる新規な摘採茶葉の露引率測定方法並びにそ
の装置の開発を技術課題としたものである。 【解決手段】 本発明の摘採茶葉の露引率測定方法は、
摘採茶葉の一部をサンプルとして取り出し、このサンプ
ルを遠心脱水することで遠心脱水前後のサンプル重量か
ら露引率を算出することを特徴とする。この発明によれ
ば、茶葉Aを遠心脱水することで、搬入された時点での
茶葉Aの露引率にかかわらず遠心脱水後の露引率を一定
の値とすることができるとともに、遠心脱水前後の重量
から搬入された時点での摘採茶葉の露引率を帰納的に正
確且つ迅速に算出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は製茶工場等におい
て、雨滴、朝露等の水分が表面に付着した摘採茶葉を受
け入れる際に、水分を含む全重量における茶葉の重量パ
ーセントたる露引率を測定するための方法並びにその装
置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】従来製茶工場等において、雨滴、朝露等
の水分が表面に付着した摘採茶葉を受け入れる際には、
評価員の感覚により露引率が決定されている。このため
評価に再現性がなく、評価員の心証によって結果が大き
く変化してしまうこともあった。このような背景から特
開平7−107909号「茶生葉の露引き計測方法」の
ような案出もなされている。これは雨滴、朝露等で濡れ
た摘採茶葉に乾燥空気を吹き付けることで雨滴、朝露等
の水分を蒸発させ、乾燥前後の重量より露引率を算出す
るものである。しかし乾燥空気の吹き付けによる雨滴、
朝露等の水分蒸発には5分前後の時間を要するため、一
番茶期のような最盛期、あるいは梅雨期には何人もの搬
入者が順番待ちとなることから、露引率の測定時間の短
縮化が望まれていた。
【0003】
【開発を試みた技術課題】本発明者はこのような背景か
ら、雨滴、朝露等の水分が表面に付着した摘採茶葉を遠
心脱水することで、この次段で行われる熱風乾燥処理時
間を短縮し、遠心脱水処理前及び熱風乾燥処理による茶
葉の表面に付着した水分の蒸発後の重量値の変化から露
引率を正確且つ迅速に測定することができ、また遠心脱
水処理のみでも、遠心脱水処理前後の重量値の変化から
露引率を正確且つ迅速に算出することができる新規な摘
採茶葉の露引率測定方法並びにその装置を開発すること
を技術課題としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の摘採茶葉
の露引率測定方法は、摘採茶葉の一部をサンプルとして
取り出し、このサンプルを遠心脱水することで遠心脱水
前後のサンプル重量から露引率を算出することを特徴と
する。この発明によれば、茶葉を遠心脱水することで、
搬入された時点での茶葉の露引率にかかわらず遠心脱水
後の露引率を一定の値とすることができるとともに、遠
心脱水前後の重量から搬入された時点での摘採茶葉の露
引率を帰納的に正確且つ迅速に算出することができる。
【0005】また請求項2記載の摘採茶葉の露引率測定
方法は、前記要件に加え、前記遠心脱水の終了したサン
プルを熱風乾燥し、遠心脱水前のサンプル重量と熱風乾
燥後のサンプル重量とから露引率を算出することを特徴
とする。この発明によれば、茶葉を遠心脱水すること
で、搬入された時点での茶葉の露引率にかかわらず遠心
脱水後の露引率を一定の値とすることができるので、次
段の熱風乾燥工程の所要時間を短縮することができる。
この結果、遠心脱水前の茶葉の重量と熱風乾燥後の茶葉
の重量とから直接的に、搬入された時点での茶葉の露引
率を正確にすばやく算出することができる。
【0006】更にまた請求項3記載の摘採茶葉の露引率
測定方法は、前記要件に加え、前記サンプルの熱風乾燥
にあたっては、サンプルに対して送られる熱風の送風方
向を、随時変更することを特徴とする。この発明によれ
ば、茶葉に対して送られる熱風の送風方向を、随時変更
するので、茶葉を一カ所に停滞させることなく、分散状
態で満遍なく乾燥することができる。
【0007】更にまた請求項4記載の摘採茶葉の露引率
測定装置は、モータの回転軸に脱水かごを取り付けた遠
心脱水機と、バーナ及びファンを具えた熱風乾燥機と、
重量計とを具え、これら各機器の作用部は水切かごを受
け入れる構造であることを特徴とする。この発明によれ
ば、摘採茶葉の露引率測定装置は、遠心脱水機と、熱風
乾燥機とを具えるので、脱水かごの回転により雨滴、朝
露等の水分を除去することで、熱風乾燥機による茶葉の
乾燥を短時間で行うことができる。また重量計を具える
ので、露引率を算出するためのデータを測定することが
できる。更にまた各機器の作用部は水切かごを受け入れ
る構造であるので、茶葉を水切かごに入れたまま搬送で
き、露引率測定作業が円滑に行われる。
【0008】更にまた請求項5記載の摘採茶葉の露引率
測定装置は、請求項4記載の要件に加え、前記熱風乾燥
機は熱風室の吹出部に対して導風部を具えるとともに、
この導風部の駆動機構を具えることを特徴とする。この
発明によれば、熱風乾燥機は熱風室の吹出部に対して導
風部を具えるとともに、この導風部の駆動機構を具える
ので、導風部の作用方向が変化して熱風の送風方向を随
時変更することができ、茶葉を一カ所に停滞させること
なく、分散状態で満遍なく乾燥することができる。
【0009】更にまた請求項6記載の摘採茶葉の露引率
測定装置は、請求項4または5記載の要件に加え、前記
熱風乾燥機は複数基が併設されたことを特徴とする。こ
の発明によれば、熱風乾燥機は複数基が併設されたの
で、遠心脱水機から取り出した茶葉を順次熱風乾燥機に
投入し、効率的に処理することができる。そしてこれら
各請求項記載の発明により、前記課題の解決が図られ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明の摘採
茶葉の露引率測定装置について説明し、この装置の作動
状態と併せて本発明の摘採茶葉の露引率測定方法につい
て説明する。露引率測定装置1は脱水機本体2とこれに
併設される重量計3、更には操作盤ユニット4を具えて
成り、一例として製茶工場等における搬入個所に設置さ
れる。なお製茶工場等に搬入された摘採茶葉の一部をサ
ンプルとして取り出し、このサンプルたる茶葉Aを露引
率測定装置1にかけるにあたっては、水切かご5に収納
された状態で扱うものとする。
【0011】まず脱水機本体2について説明すると、こ
のものは筐体10内に一例として一基の遠心脱水機11
と四基の熱風乾燥機12とを組み込んで成る。ここで熱
風乾燥機12を四基としたのは、熱風乾燥機12による
茶葉Aの処理に要する時間が遠心脱水機11による処理
に要する時間の約四倍であるので、遠心脱水機11を効
率よく稼働するためである。以下遠心脱水機11、熱風
乾燥機12について説明する。
【0012】前記遠心脱水機11は図3に示すように、
機枠Fの上部に対して支持プレート13aを取り付け、
この支持プレート13aに対してモータM1 を吊り下げ
状態に取り付ける。支持プレート13aの上面にはショ
ックアブソーバー状のマウントピース14を介していわ
ゆるラバーマウントされた浮動状態で支持プレート13
bを取り付ける。支持プレート13bにはジョイント1
6が設けられ、ジョイント16の下端には前記モータM
1 の回転軸が接続され、上端には軸15cを介して脱水
かご15が接続される。更にこの脱水かご15を取り囲
むように前記筐体10を更に区画した外箱17が設けら
れる。
【0013】また前記脱水かご15の外周には水切穴1
5aを穿設し、更に上部には外周に沿ってフランジ15
bを設ける。更にまた前記外箱17の底面には排水口1
8を設け、適宜ホース等を接続して外部の排水溝に水を
導く。更にまた外箱17の上方、つまり筐体10の上面
における開口部を塞ぐように外蓋19を開閉自在に具え
る。因みにこの外蓋19が閉じられたことを検知するリ
ミットスイッチ等を設け、外蓋19が開けられた状態で
はモータM1 の起動が行えないようにしてもよい。因み
に本実施例においては、脱水かご15の直径は230m
m、モータM1 の定常時の回転数は800rpmとす
る。
【0014】ここで図3〜5に示す水切かご5について
説明する。水切かご5は、ほぼ円筒かご状に金属線材を
形成した枠51に対し、底部を有する円筒状のネット5
2を張設したものであり、前記枠51は更に上端部に円
周状のフランジ53を具えて成る。更に水切かご5は蓋
55を具えるものとし、このものは円周状の蓋枠56に
対してその内側にネット57を張設するとともに、蓋枠
56に対し把持部58、蝶番59及びフック59aを取
り付け、フランジ53に対してフック59aと係合する
止め金59bを取り付けたものである。そして蓋55は
蝶番59によってフランジ53に対して回動自在に装着
され、フック59aによって水切かご5の上端部を閉塞
するように固定される。
【0015】そして遠心脱水機11に対して水切かご5
を受け入れる構造としては、図4に拡大して示すように
脱水かご15の上端部に設けたフランジ15bに対し、
水切かご5におけるフランジ53を係止するようにす
る。因みに本実施例の装置においては、遠心脱水機11
における脱水かご15と水切かご5とは一体となって回
転するが、双方の滑りを防止するために適宜の係合機構
を設けてもよい。
【0016】次に熱風乾燥機12について説明する。こ
のものは図5に示すように、筐体10の上面に設けた開
口部の下部に円筒状の乾燥槽20を具え、更に乾燥槽2
0の下方に連接して熱風室21を具えて成る。この熱風
室21に対しては、内部にファン22を具えるととも
に、一方の側方に対してバーナ23を連接して具える。
前記ファン22の回転軸に対しては従動プーリ24aを
設け、更に別途設けたモータM2 の軸に対して駆動プー
リ24bを設け、これら駆動プーリ24bと従動プーリ
24aとの間にベルト24cを巻回する。
【0017】更に図6に拡大して示すように、熱風室2
1の上方に対して導風部たる導風板25を具える。導風
板25は一例として正方形の底板25aに対して各辺か
ら側板25bを斜めに立ち上げて成る。そして対向する
側板25bを同形状とし、一対の側板25bをもう一対
の側板25bより長く設定する。更に短い側の側板25
bに対しては、ブラケット26を固定するとともに、こ
のブラケット26を回動軸27aに固定する。回動軸2
7aは乾燥槽20の底部に設けた軸受27bに支持され
るとともに、端部に従動リンク28aの一端が固定され
る。従動リンク28aの他端には、駆動リンク28bの
一端が回動自在に接続され、この駆動リンク28bの他
端はモータM3 の回転軸に具えた円板29の外周付近に
設けたピンに対して回動自在に接続されクランク機構を
形成する。因みにモータM3 を設ける代わりに、前記モ
ータM2 に適宜変速機を接続する等して、円板29の駆
動源としてもよい。
【0018】そしてバーナ23により加熱された熱風室
21内の空気をファン22により乾燥槽20に送り込
む。因みに熱風乾燥機12としてはこのほか公知の種々
のタイプのものを用いることができる。また水切かご5
を受け入れる構造としては、図5に拡大して示すように
乾燥槽20上方の筐体10のエッジあるいは乾燥槽20
上部に適宜設けた金具等に水切かご5におけるフランジ
53が係止するようにする。
【0019】また水切かご5を回転させる機構を設けて
もよい。この機構は図7に示すように乾燥槽20を短寸
にし、この上部に隔壁20aにより包囲された円筒状の
かご受け60を具えて成る。このかご受け60の下端に
は円環状のフランジ61を具え、隔壁20aに対してこ
のフランジ61と遊嵌状態にフリープーリ62と二基の
ドリブンプーリ63をほぼ120°間隔で取り付ける。
そして二基のドリブンプーリ63の軸に対してはそれぞ
れプーリ64が設けられ、隔壁20aの内側に対してモ
ータM4 が固定され、更にこの出力軸に対して設けられ
たプーリ65と前記プーリ64との間にベルト66を張
架する。そしてモータM4 を駆動することにより前記か
ご受け60を回転させるのである。因みにモータM4
設ける代わりに、前記モータM2 またはM3 に適宜変速
機を接続する等して駆動源としてもよい。また前記フラ
ンジ61は、その内周をかご受け60の内周よりも小径
とするものであり、水切かご5をかご受け60に対して
入れた際に水切かご5がフランジ61に載置された状態
となる。このような水切かご5を回転させる機構の構成
としてはこの他、ネット等により構成して通気性を持た
せたターンテーブル方式等適宜の構成を取り得るもので
ある。
【0020】また前記隔壁20aと筐体10との間にロ
ードセル67を設け、水切かご5内の茶葉Aの重量変化
を測定できるようにし、この値をマイコン40に伝送す
るようにしてもよい。
【0021】次に脱水機本体2に併設される重量計3に
ついて説明する。このものは図1に示すように、箱体3
1の内部にロードセル32を具え、この入力部に対して
四方が立ち上がった矩形状の載置台33を設ける。載置
台33の四方を立ち上げてあるのは、後述するように茶
葉Aに付着した水滴(水分)を含めた総重量を測定する
ためである。そしてロードセル32の出力は後述する操
作盤ユニット4に具えたマイコン40の入力に接続され
る。因みにロードセル32は荷重に比例した電気信号を
出力する変換器であれば、他の機器を用いてもよい。
【0022】次に操作盤ユニット4について説明する。
このものは図1に示すように箱体41の内部にマイコン
40を具え、更に盤面に対してLCD等のディスプレイ
42、タイマースイッチ43、その他適宜スイッチ類を
具える。そしてこの操作盤ユニット4は筐体10に対し
て適宜操作のしやすい場所に設置される。
【0023】本発明の摘採茶葉の露引率測定装置1は前
記のような構成を有するものであり、以下このものを用
いた摘採茶葉の露引率測定方法について説明する。製茶
工場等において、雨滴、朝露等の水分が表面に付着した
摘採茶葉を受け入れる際に、摘採茶葉の一部(一例とし
て300g)をサンプルとして取り出し、このサンプル
たる茶葉Aを水切かご5に投入し、フック59a及び止
め金59bを係合して蓋55により水切かご5の上端部
が閉塞された状態とする。
【0024】次いでこのものを重量計3における載置台
33に載せ、この時点での水切かご5の重量を差し引い
た、水分と茶葉Aとの重量検出値を投入重量αとする。
この投入重量αの値は操作盤ユニット4内のマイコン4
0へ伝送される。またこのとき茶葉Aに付着した水分が
載置台33以外の所にこぼれないように注意する。また
次の使用に備え、使用後の載置台33は布で拭く等して
よく乾燥させておく。
【0025】次いで図1、2に示すように、水切かご5
を遠心脱水機11における脱水かご15の上端部に設け
たフランジ15bに対して、フランジ53が係止するよ
うに投入し、更に外蓋19を閉じる。そして操作盤ユニ
ット4におけるタイマースイッチ43を適宜の数値(2
0秒〜40秒)に設定し、モータM1 を駆動して脱水カ
ゴ15を回転させると、遠心力によって茶葉Aの表面に
付着した水滴が水切穴15aより流出し、排水口18か
ら外部に排出される。
【0026】次いで設定時間の経過後モータM1 の駆動
が停止した後、あるいは適宜制動装置を設け、積極的に
脱水かご15の回転を停止した後、外蓋19を開いて水
切かご5を脱水かご15から取り出すとともに、熱風乾
燥機12における乾燥槽20の上端部に、水切かご5に
おけるフランジ53が係止するように設置する。そして
操作盤ユニット4におけるタイマースイッチ43を適宜
の数値(1分30秒〜2分30秒程度)に設定するとバ
ーナ23が点火されて熱風室21内に熱風を供給すると
ともに、モータM2 が駆動されてファン22を回転さ
せ、更にモータM3 が駆動され、回動軸27aを一例と
して120°の範囲で回動させるため、回動軸27aに
接続された導風板25を随時傾斜させ、熱風室21内の
熱風を乾燥槽20内に対して、送風方向が随時変更する
ように送り込み、乾燥槽20に設置された水切かご5内
の茶葉Aを一カ所に停滞させることなく、分散した状態
で熱風乾燥する。
【0027】その後、設定時間の経過後モータM2 及び
バーナ23が停止した後、水切かご5を熱風乾燥機12
から取り外すとともに、再度重量計3における載置台3
3に載せ、この時点での検出値、つまり水切かご5の重
量を差し引いた茶葉Aのみの重量を茶葉重量γとする。
この茶葉重量γの値は操作盤ユニット4内のマイコン4
0へ伝送される。なお熱風乾燥機12による乾燥とは、
茶葉Aの表面に付着した水分を蒸発させるために行うも
のであり、乾燥後の茶葉Aは晴天時に摘採した表面が濡
れていない状態に近いことが好ましい。
【0028】前記投入重量αと茶葉重量γとはマイコン
40において演算処理される。茶葉Aの実測露引率ηは
式(茶葉重量γ/投入重量α)×100で求めることが
でき、ディスプレイ42に表示される。この値に基づい
てサンプルの属する摘採茶葉全体の、表面に付着した水
分を除いた全重量を算出し、伝票処理等を行う。このた
め操作盤ユニット4にプリンタ等を具え、伝票発行機能
を付加してもよい。因みにここまでの処理で、熱風乾燥
機12による乾燥処理に要する時間は、遠心脱水機11
による遠心脱水処理を行っていない場合に比べ、5分〜
10分程度短縮することができ、実測露引率ηの測定に
要する時間は1分50秒〜3分10秒程度と短時間で済
むのである。
【0029】次に遠心脱水機11及び重量計3のみを用
いた摘採茶葉の露引率測定方法について説明する。まず
先に述べた方法と同様に摘採茶葉の一部(一例として3
00g)をサンプルとして取り出し、このサンプルたる
茶葉Aを水切かご5に投入し、蓋55をフック59aに
よって水切かご5の上端部を閉塞する。
【0030】次いでこのものを重量計3における載置台
33に載せ、この時点での水切かご5の重量を差し引い
た、水分と茶葉Aとの重量検出値を投入重量αとする。
この投入重量αの値は操作盤ユニット4内のマイコン4
0へ伝送される。またこのとき茶葉Aに付着した水分が
載置台33以外の所にこぼれないように注意する。また
次の使用に備え、使用後の載置台33は布で拭く等して
よく乾燥させておく。
【0031】次いで水切かご5を図3に示すように、遠
心脱水機11における脱水かご15の上端部に設けたフ
ランジ15bに対して、水切かご5におけるフランジ5
3を係止するように投入し、更に外蓋19を閉じる。そ
して操作盤ユニット4におけるタイマースイッチ43を
適宜の数値(20秒〜40秒)に設定し、モータM1
駆動して脱水カゴ15を回転させると、遠心力によって
水滴が水切穴15aより流出し、排出口18より外部に
排出される。次いで設定時間の経過後モータM1 の駆動
が停止した後、あるいは適宜制動装置を設け、積極的に
脱水かご15の回転を停止した後、外蓋19を開いて水
切かご5を脱水かご15から取り出すとともに、重量計
3における載置台33に載せ、この時点での検出値、つ
まり脱水後の表面にうっすらと水分の付着した茶葉Aの
重量を脱水茶葉重量βとする。この脱水茶葉重量βの値
は水切かご5の重量を差し引いたものとし、操作盤ユニ
ット4内のマイコン40へ伝送される。
【0032】ここで前記投入重量α及び脱水茶葉重量β
の処理方法について説明する。表1に示すのは、表面に
水分が付着していない茶葉Aに水を吹き付けて露引率を
70%、80%、90%、95%、99%とした23種
類のサンプルについて、投入重量α及び茶葉重量γを示
すとともに、脱水茶葉重量βを測定し、脱水茶葉の露引
率δ及び露引率計算値ζを算出したものである。ここで
は茶葉重量γは基礎データ(参考データ)として用い
る。脱水茶葉の露引率δは脱水後の表面にうっすらと水
分が付着した茶葉Aの露引率であり、式(茶葉重量γ/
脱水茶葉重量β)×100で求めることができ、表1に
示すように、23種類のサンプルの平均値は96.9%
となり、サンプルの露引率によらず一様にばらつきの無
い値となる。従って脱水茶葉の露引率δを96.9%と
仮定することで水分の付着していない茶葉Aの重量たる
茶葉重量計算値εは式脱水茶葉重量β×0.969によ
り近似値を得ることができる。更に投入重量αと茶葉重
量計算値εとから近似値たる露引率計算値ζを式(茶葉
重量計算値ε/投入重量α)×100により求めること
ができる。
【0033】
【表1】
【0034】表2では、このような露引率計算値ζと、
投入重量α及び茶葉重量γから求めた実測露引率ηとの
誤差は±3%程度と高精度であり、脱水茶葉の露引率δ
が露引率によらず一定の値となることを示している。ま
た脱水茶葉の露引率δとして仮定する値をより多くのサ
ンプルにより決定することで、より正確な露引率計算値
ζを求めることができる。
【0035】
【表2】
【0036】そして前記測定値の処理をマイコン40で
行うとともに、ディスプレイ42に表示し、この値に基
づいてサンプルたる茶葉Aの属する摘採茶葉全体の表面
に付着した水分を除いた全重量を算出し、伝票処理等を
行う。因みに本実施例の遠心脱水機11において300
gの茶葉Aを扱う場合には20秒〜40秒程度の運転で
脱水茶葉の露引率δを96.9%とすることができ、更
に長時間の脱水処理を行ったとしてもそれ以上の水分除
去は期待できない。このように露引率計算値ζを得るの
に、わずか1分程度の極めて短時間しか要しないのであ
る。
【0037】以上述べてきたようにして求めた実測露引
率ηあるいは露引率計算値ζは、生葉管理工程、蒸熱工
程等、製茶加工ラインにおける各工程での制御データと
して用いることもできる。
【0038】また露引率の定義としては、雨滴、朝露等
の水分を含む全重量における水分の重量パーセントとし
ている地域もあるため、このような地域においてはマイ
コン40に記憶される計算式を適宜変更するものとす
る。
【0039】
【他の実施の形態】本発明の露引率測定装置1は以上述
べたような構成を基本実施例とするものであるが、本発
明の技術的思想に基づき以下に示すような態様とするこ
ともできる。まず露引率測定装置1全体の重量変化を測
定できるように、筐体10の下方にロードセル32等を
設けるような構成とすることができる。また遠心脱水機
11または熱風乾燥機12全体あるいは脱水かご15ま
たは乾燥槽20の重量変化を測定できるように、それぞ
れ下方にロードセル32等を設けてもよい。
【0040】更にまた、遠心脱水機11と熱風乾燥機1
2とを一体化した構成とすることもでき、一例として図
8に骨格的に示すように、遠心脱水機11における機枠
Fの上方部分を回動軸として外箱17を水平状態となる
まで回動可能とし、この状態で外箱17の上部開口部に
対して熱風乾燥機12の乾燥槽20が連接するような構
成としたものである。このような構成とすると、水切か
ご5の移送等の作業を省略することができる。
【0041】更にまた導風板25の他の形態としては、
矩形状のフレームの内側にフラップを垂直状態に多数設
けるようにしてもよく、更に個々のフラップを垂直状態
から傾ける等、乾燥槽20内で形成される熱風の流路に
応じた適宜の形状を採り得る。
【0042】更にまた熱風乾燥機12の他の形態として
は、複数の乾燥槽20に対して一基の熱風室21から熱
風を供給するような構成としてもよく、このためにダク
ト等により経路を形成し適宜経路の開閉をするような構
成を採り得る。
【0043】
【発明の効果】まず請求項1記載の発明によれば、茶葉
Aを遠心脱水することで、搬入された時点での茶葉Aの
露引率にかかわらず遠心脱水後の露引率を一定の値とす
ることができるとともに、遠心脱水前後の重量から搬入
された時点での茶葉Aの露引率を帰納的に正確且つ迅速
に測定することができる。
【0044】また請求項2記載の発明によれば、茶葉A
を遠心脱水することで、搬入された時点での茶葉Aの露
引率にかかわらず遠心脱水後の露引率を一定の値とする
ことができるので、次段の熱風乾燥工程の所要時間を短
縮することができる。この結果、遠心脱水前の茶葉Aの
重量と熱風乾燥後の茶葉Aの重量とから直接的に、搬入
された時点での茶葉Aの露引率を正確に素早く測定する
ことができる。
【0045】また請求項3記載の発明によれば、茶葉A
に対して送られる熱風の送風方向を、随時変更するの
で、茶葉Aを一カ所に停滞させることなく、分散状態で
満遍なく乾燥することができる。このため、熱風乾燥の
工程を効率よく短時間で行うことができる。
【0046】更にまた請求項4記載の発明によれば、摘
採茶葉の露引率測定装置1は、遠心脱水機11と、熱風
乾燥機12とを具えるので、脱水かご15の回転により
雨滴、朝露等の水分を除去することで、熱風乾燥機12
による茶葉Aの乾燥を短時間で行うことができる。また
重量計3を具えるので、露引率を算出するためのデータ
を測定することができる。更にまた各機器の作用部は水
切かご5を受け入れる構造であるので、茶葉Aを水切か
ご5に入れたまま搬送でき、露引率測定作業を円滑に行
うことができる。
【0047】更にまた請求項5記載の発明によれば、熱
風乾燥機12は熱風室20の吹出部に対して導風板25
を具えるとともに、この導風部の駆動機構を具えるの
で、導風板25の作用方向が変化して熱風の送風方向を
随時変化することができ、茶葉Aを一カ所に停滞させる
ことなく、分散状態で満遍なく乾燥することができる。
【0048】更にまた請求項6記載の発明によれば、熱
風乾燥機12は複数基が併設されたので、遠心脱水機1
1から取り出した茶葉Aを順次熱風乾燥機12に投入
し、効率的に処理することができる。
【0049】これらにより、製茶工場等における雨滴、
朝露等で濡れた摘採茶葉の受け入れの際に、一番茶期の
ような最盛期、あるいは梅雨期でも搬入者が順番待ちと
なることがなく、製茶工場及び搬入者(茶葉農家)双方
の作業性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摘採茶葉の露引率測定装置を示す正面
図である。
【図2】同上平面図である。
【図3】遠心脱水機を拡大して示す縦断正面図である。
【図4】同上、上部開口部付近を更に拡大して示す縦断
側面図である。
【図5】熱風乾燥機を拡大して示す縦断正面図である。
【図6】同上導風部及びその駆動機構を示す縦断正面図
並びに同図上部を拡大して示す縦断正面図並びに送風部
の側面図である。
【図7】熱風乾燥機における水切かごの回転機構を示す
平面図並びに縦断正面図である。
【図8】遠心脱水機と熱風乾燥機とを一体化した構成の
一例を示す骨格的正面図である。
【符号の説明】
1 露引率測定装置 2 脱水機本体 3 重量計 4 操作盤ユニット 5 水切かご 10 筐体 11 遠心脱水機 12 熱風乾燥機 13a 支持プレート 13b 支持プレート 14 マウントピース 15 脱水かご 15a 水切穴 15b フランジ 15c 軸 16 ジョイント 17 外箱 18 排出口 19 外蓋 20 乾燥槽 20a 隔壁 21 熱風室 22 ファン 23 バーナ 24a 従動プーリ 24b 駆動プーリ 24c ベルト 25 導風板 25a 底板 25b 側板 26 ブラケット 27a 回動軸 27b 軸受 28a 従動リンク 28b 駆動リンク 29 円板 31 箱体 32 ロードセル 33 載置台 40 マイコン 41 箱体 42 ディスプレイ 43 タイマースイッチ 51 枠 52 ネット 53 フランジ 55 蓋 56 蓋枠 57 ネット 58 把持部 59 蝶番 59a フック 59b 止め金 60 かご受け 61 フランジ 62 フリープーリ 63 ドリブンプーリ 64 プーリ 65 プーリ 66 ベルト 67 ロードセル A 茶葉 M1 モータ M2 モータ M3 モータ M4 モータ F 機枠

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摘採茶葉の一部をサンプルとして取り出
    し、このサンプルを遠心脱水することで遠心脱水前後の
    サンプル重量から露引率を算出することを特徴とする摘
    採茶葉の露引率測定方法。
  2. 【請求項2】 前記遠心脱水の終了したサンプルを熱風
    乾燥し、遠心脱水前のサンプル重量と熱風乾燥後のサン
    プル重量とから露引率を算出することを特徴とする請求
    項1記載の摘採茶葉の露引率測定方法。
  3. 【請求項3】 前記サンプルの熱風乾燥にあたっては、
    サンプルに対して送られる熱風の送風方向を、随時変更
    することを特徴とする請求項1または2記載の摘採茶葉
    の露引率測定方法。
  4. 【請求項4】 モータの回転軸に脱水かごを取り付けた
    遠心脱水機と、バーナ及びファンを具えた熱風乾燥機
    と、重量計とを具え、これら各機器の作用部は水切かご
    を受け入れる構造であることを特徴とする摘採茶葉の露
    引率測定装置。
  5. 【請求項5】 前記熱風乾燥機は熱風室の吹出部に対し
    て導風部を具えるとともに、この導風部の駆動機構を具
    えることを特徴とする請求項4記載の摘採茶葉の露引率
    測定装置。
  6. 【請求項6】 前記熱風乾燥機は複数基が併設されたこ
    とを特徴とする請求項4または5記載の摘採茶葉の露引
    率測定装置。
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