JPH0971568A - キノリン類、その製造法、中間体および剤 - Google Patents

キノリン類、その製造法、中間体および剤

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JPH0971568A
JPH0971568A JP16501596A JP16501596A JPH0971568A JP H0971568 A JPH0971568 A JP H0971568A JP 16501596 A JP16501596 A JP 16501596A JP 16501596 A JP16501596 A JP 16501596A JP H0971568 A JPH0971568 A JP H0971568A
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滋紀 大川
Osamu Uchikawa
治 内川
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政臣 宮本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】メラトニンの作用と関連した疾患の予防・治療
剤の提供。 【解決手段】式 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、優れたメラトニン
受容体作動作用を有する新規キノリン類、その製造法、
中間体および剤に関する。
【0002】
【従来の技術】メラトニン((N−アセチル−5−メト
キシトリプタミン)は主に脳の松果体で合成、分泌され
るホルモンで、暗環境で増加し、明環境で減少する。メ
ラトニンは色素細胞や女性生殖線に抑制的に働き、また
光周期情報伝達に関与して生物時計の同調因子として作
用している。それゆえメラトニンは、生殖及び内分泌障
害、睡眠−覚醒リズム障害、時差ボケ、老化に伴う各種
障害等のメラトニン活性と関連した疾患の治療に用いる
ことが可能と考えられる。また、最近ではメラトニンの
生成量が老化とともに減少することが明らかになってお
り、 メラトニンの生成量を維持することにより、 老化そ
のものを防止できるとの報告〔アンナールズ オブ ザ
アカデミー オブ ザ サイエンスイズ(Ann.N.
Y.Acad.Sci.),719巻,456-460頁(1994)〕もあ
る。 しかしながら、中枢神経系の作用を期待する場合、
メラトニン自体は脳内移行性が良くないため、末梢投与
では有効に作用が発現しないこと〔バイオオーガニック
アンドメディシナル ケミストリー レターズ (Bi
oorg. Med. Chem. Lett.),4巻,1485頁(1994
年)〕、また、生体内の代謝酵素により容易に代謝され
ること〔臨床検査 38巻,no.11,1994年〕がそれぞれ
報告されている。したがってメラトニンと構造を異に
し、 さらに強い活性を有するかあるいは脳内移行性や代
謝安定性などを含め薬物動態に優れたメラトニンアゴニ
ストは、 治療上メラトニンよりも優れた効果を期待する
ことができる。メラトニン作用物質またはその拮抗物質
として、1位にアシルアミノエチル基を有するナフタレ
ン誘導体である N−〔2−(7−メトキシナフト−1
−イル)エチル〕アセトアミドなどが報告されている
〔特開平7−48331号公報(EP-A-447285)〕。ま
た、メラトニン作用を有する化合物として、インドール
骨格を有するメラトニン誘導体〔特開平6−72874
号公報(EP-A-578620)等〕、2位がアシルアミノ基で
置換されたテトラヒドロナフタレン誘導体〔特開平3−
169840号公報(EP-A-420064)等〕等が報告され
ているものの、キノリン骨格を有する化合物は知られて
いない。
【0003】一方、キノリン骨格を有する化合物とし
て、 1)インターナショナル・ジャーナル・オブ・ペプチド
・アンド・プロテイン・リサーチ(Int. J. Peptide Pr
otein Res.)38巻, 218〜228頁(1991年)には、グラミ
シジン・チャンネル作用を有する下式化合物が、
【化5】 2)USP 4,578,381には、抗潰瘍作用を有す
る下式化合物が、
【化6】 (式中、R0はH等、R1はH等、R2はH、ハロゲン
等、R3は水酸基、低級アルコキシ基等、R4はH、−C
OR5等、R5は低級アルキル等、Aは低級アルキレン、
nは0または1を示す。) 3)アルヒーフ・デア・ファルマツィー・ウント・ベリ
ヒテ・デア・ドイツェン・ファルマツーティッシェン・
ゲゼルシャフト(Arch. Pharm. Ber. Deut. Pharm. Ge
s.)305(4)巻, 244〜248頁(1972年)には、β−ブロッ
カー作用を有する下式化合物
【化7】 がそれぞれ記載されている。しかしながら、これらの化
合物とメラトニン受容体との関係については全く報告さ
れていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】メラトニンと構造を異
にし、メラトニンレセプターに対する親和性に優れ、脳
内移行性、代謝安定性にも優れたメラトニンアゴニスト
は、治療上、メラトニンよりも優れた効果を期待するこ
とができる。現状では、メラトニン受容体活性、代謝安
定性、および脳内移行性等の点で十分満足できるものが
見いだされていない。そこで、上記の公知化合物とは化
学構造が異なり、優れたメラトニン受容体作動活性また
は拮抗活性を有し、医薬品として十分満足できる化合物
の開発が切望されている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、キノリン
骨格の4位にアシルアミノ(ハロゲノ)低級アルキル基
を有することに化学構造上の特徴を有する、式
【化8】 〔式中、R1は水素原子または置換基を有していてもよ
い炭化水素基、R2は置換基を有していてもよい炭化水
素基、置換基を有していてもよいアミノ基または置換基
を有する水酸基、Xはハロゲン化されていてもよい低級
アルキレン基、Yは置換基、nは0ないし6の整数、m
は0または1を示す〕で表される化合物またはその塩
〔以下、化合物(I)と略記することもある〕の創製に
初めて成功し、さらにこの化合物(I)がメラトニン受
容体に対する親和性、安定性などメラトニンアゴニスト
としての性質が優れており、医薬として十分満足できる
ものであることを見出し、これらの知見に基づいて、本
発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、 (1)化合物(I)、 (2)R1が(i)水素原子または(ii)ハロゲン原子、
ニトロ基、シアノ基、水酸基、C1-6アルコキシ基、ア
ミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アル
キルアミノ基、カルボキシル基、C1-6アルキル−カル
ボニル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カルバモ
イル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C
1-6アルキルカルバモイル基、モノ−C6-10アリールカ
ルバモイル基、ジ−C6-10アリールカルバモイル基、C
6-10アリール基またはC6-10アリールオキシ基で1ない
し5個置換されていてもよい(a)C1-6アルキル基、
(b)C2-6アルケニル基、(c)C2-6アルキニル基、
(d)C3-6シクロアルキル基または(e)C6-14アリー
ル基、R2が(i)ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、
水酸基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、モノ−C1-6
ルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、カルボ
キシル基、C1-6アルキル−カルボニル基、C1-6アルコ
キシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6
ルキルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイ
ル基、モノ−C6-10アリールカルバモイル基、ジ−C
6-10アリールカルバモイル基、C6-10アリール基または
6-10アリールオキシ基で1ないし5個置換されていて
もよい(a)C1-6アルキル基、(b)C2-6アルケニル
基、(c)C2-6アルキニル基、(d)C3-6シクロアルキ
ル基または(e)C6-14アリール基、(ii)ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、C1-6アルコキシ
基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C
1-6アルキルアミノ基、カルボキシル基、C1-6アルキル
−カルボニル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カ
ルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、
ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、モノ−C6-10アリ
ールカルバモイル基、ジ−C6-10アリールカルバモイル
基、C6-10アリール基またはC6-10アリールオキシ基で
1ないし5個置換されていてもよい(a)C1-6アルキル
基、(b)C2-6アルケニル基、(c)C2-6アルキニル
基、(d)C3-6シクロアルキル基または(e)C6-14
リール基で1ないし2個置換されていてもよいアミノ
基、または(iii)ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ
基、水酸基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、モノ−C
1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、カ
ルボキシル基、C1-6アルキル−カルボニル基、C1-6
ルコキシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C
1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバ
モイル基、モノ−C6-10アリールカルバモイル基、ジ−
6-10アリールカルバモイル基、C6-10アリール基また
はC6-10アリールオキシ基で1ないし5個置換されてい
てもよい(a)C1-6アルキル基、(b)C2-6アルケニル
基、(c)C2-6アルキニル基、(d)C3-6シクロアルキ
ル基または(e)C6-14アリール基で置換された水酸
基、Xが1ないし5個のハロゲン原子で置換されていて
もよい直鎖または分枝状C1-6アルキレン基、Yが(i)
ハロゲン原子、(ii)ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ
基、水酸基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、モノ−C
1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、カ
ルボキシル基、C1-6アルキル−カルボニル基、C1-6
ルコキシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C
1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバ
モイル基、モノ−C6-10アリールカルバモイル基、ジ−
6-10アリールカルバモイル基、C6-10アリール基また
はC6-10アリールオキシ基で1ないし5個置換されてい
てもよい(a)C1-6アルキル基、(b)C2-6アルケニル
基、(c)C2-6アルキニル基、(d)C3-6シクロアルキ
ル基または(e)C6-14アリール基,(iii)ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、C1-6アルコキシ
基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C
1-6アルキルアミノ基、カルボキシル基、C1-6アルキル
−カルボニル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カ
ルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、
ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、モノ−C6-10アリ
ールカルバモイル基、ジ−C6-10アリールカルバモイル
基、C6-10アリール基またはC6-10アリールオキシ基で
1ないし5個置換されていてもよい(a)C1-6アルキル
基、(b)C2-6アルケニル基、(c)C2-6アルキニル
基、(d)C3-6シクロアルキル基または(e)C6-14
リール基で1ないし2個置換されていてもよいアミノ
基、(iv)ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸
基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、モノ−C1-6アルキ
ルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、カルボキシ
ル基、C1-6アルキル−カルボニル基、C1-6アルコキシ
−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキ
ルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル
基、モノ−C6-10アリールカルバモイル基、ジ−C6-10
アリールカルバモイル基、C6-10アリール基またはC
6-10アリールオキシ基で1ないし5個置換されていても
よい(a)C1-6アルキル基、(b)C2-6アルケニル基、
(c)C2-6アルキニル基、(d)C3-6シクロアルキル基
または(e)C6-14アリール基で置換されていてもよい
メルカプト基、(v)水酸基、(vi)C1-6アルコキシ
基、(vii)C1-6アシルアミノ基または(viii)C1-3
アルキレンジオキシ基である前記(1)記載の化合物、 (3)Xがエチレン基である前記(2)記載の化合物、 (4)R2が1ないし5個のハロゲン原子で置換されて
いてもよい(i)C1-6アルキル基または(ii)C3-6
クロアルキル基である前記(2)記載の化合物、 (5)キノリン環の6位がC1-6アルコキシ基で置換さ
れた前記(1)記載の化合物、 (6)R1が水素原子またはC1-6アルキル基、R2が1
ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよい
(i)C1-6アルキル基または(ii)C3-6シクロアルキ
ル基、Xがエチレン基、Yが(i)ハロゲン原子、(i
i)ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、C1-6
アルコキシ基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ
基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、カルボキシル基、C
1-6アルキル−カルボニル基、C1-6アルコキシ−カルボ
ニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバ
モイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、モノ−
6-10アリールカルバモイル基、ジ−C6-10アリールカ
ルバモイル基、C6-10アリール基またはC6-10アリール
オキシ基で1ないし5個置換されていてもよいC6-14
リール基、(iii)C1-6アルコキシ基または(iv)C
1-6アルキル基、nが1ないし3の整数およびmが0で
ある前記(2)記載の化合物、 (7)式
【化9】 〔式中、R2は1ないし3個のハロゲン原子で置換され
ていてもよい(i)C1-6アルキル基または(ii)C3-6
シクロアルキル基、Qは水素原子、ハロゲン原子、C
6-14アリール基またはC1-6アルコキシ基、Q’はC1-6
アルコキシ基を示す〕で表される化合物またはその塩で
ある前記(1)記載の化合物、 (8)N−〔2−(2−クロロ−6−メトキシキノリン
−4−イル)エチル〕アセトアミド、N−〔2−(6−
メトキシキノリン−4−イル)エチル〕アセトアミド、
N−〔2−(2−クロロ−6−メトキシキノリン−4−
イル)エチル〕−2,2,2−トリフルオロアセトアミ
ド、N−〔2−(6−メトキシキノリン−4−イル)エ
チル〕−2,2,2−トリフルオロアセトアミド、N−
〔2−(2−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イ
ル)エチル〕プロピオンアミド、N−〔2−(6−メト
キシキノリン−4−イル)エチル〕プロピオンアミドで
ある前記(1)記載の化合物またはその塩、 (9)式
【化10】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕で表される化合
物またはその塩をアシル化反応に付すか、またはイソシ
アナート類と反応させ、所望により、得られる化合物ま
たはその塩を酸化反応および置換反応の単独あるいはそ
の組み合わせた反応に付すことを特徴とする前記(1)
記載の化合物の製造法、 (10)式
【化11】 〔式中、各記号は前記記載と同意義を示す〕で表される
化合物またはその塩、 (11)前記(1)記載の化合物を含有してなる医薬組
成物、 (12)メラトニン受容体作動組成物である前記(1
1)記載の組成物、 (13)生体リズム調節剤である前記(12)記載の組
成物、 (14)睡眠覚醒リズム調節剤である前記(12)記載
の組成物、 (15)時差ボケ調節剤である前記(12)記載の組成
物、および (16)睡眠障害治療剤である前記(11)記載の組成
物などに関する。
【0007】上記式中、R1またはR2で示される「置換
基を有していてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」と
しては、例えば脂肪族炭化水素基、単環式飽和炭化水素
基および芳香族炭化水素基などがあげられる。このう
ち、炭素数1ないし16個のものが好ましい。具体的に
は、例えばアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、
シクロアルキル基およびアリール基などが用いられる。
該「アルキル基」としては、例えば低級アルキル基など
が好ましく、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チルなどのC1-6アルキル基などが用いられる。該「ア
ルケニル基」としては、例えば低級アルケニル基などが
好ましく、例えばビニル、アリル、イソプロペニル、ブ
テニル、イソブテニルなどのC2-6アルケニル基などが
用いられる。該「アルキニル基」としては、例えば低級
アルキニル基などが好ましく、例えばエチニル、プロパ
ルギル、1−プロピニルなどのC2-6アルキニル基など
が用いられる。該「シクロアルキル基」としては、例え
ば低級シクロアルキル基などが好ましく、例えばシクロ
プロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シルなどのC3-6シクロアルキル基などが用いられる。
該「アリール基」としては、例えばフェニル、1−ナフ
チル、2−ナフチル、ビフェニリル、2−インデニル、
2−アンスリルなどのC6-14アリール基などが用いられ
る。好ましくはフェニル基などである。
【0008】R1またはR2で示される「置換基を有して
いてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」が有していて
もよい置換基としては、例えばハロゲン原子(例えば、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ基、シアノ
基、ヒドロキシル基、低級アルコキシ基(例えば、メト
キシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキ
シ、イソブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシな
どのC1-6アルコキシ基など)、アミノ基、モノ−低級
アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチルアミ
ノなどのモノ−C1-6アルキルアミノ基など)、ジ−低
級アルキルアミノ基(例えば、ジメチルアミノ、ジエチ
ルアミノなどのジ−C1-6アルキルアミノ基など)、カ
ルボキシル基、低級アルキルカルボニル基(例えば、ア
セチル、プロピオニルなどのC1-6アルキル−カルボニ
ル基など)、低級アルコキシカルボニル基(例えば、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカ
ルボニル、ブトキシカルボニルなどのC1-6アルコキシ
−カルボニル基など)、カルバモイル基、モノ−低級ア
ルキルカルバモイル基(例えば、メチルカルバモイル、
エチルカルバモイルなどのモノ−C1-6アルキルカルバ
モイル基など)、ジ−低級アルキルカルバモイル基(例
えば、ジメチルカルバモイル、ジエチルカルバモイルな
どのジ−C1-6アルキルカルバモイル基など)、モノ−
アリールカルバモイル基(例えば、フェニルカルバモイ
ル、ナフチルカルバモイルなどのモノ−C6-10アリール
カルバモイル基)、ジ−アリールカルバモイル基(例え
ば、ジフェニルカルバモイルなどのジ−C6-10アリール
カルバモイル基)、アリール基(例えば、フェニル、ナ
フチルなどのC6-10アリール基)、アリールオキシ基
(例えば、フェニルオキシ、ナフチルオキシなどのC
6-10アリールオキシ基)などが用いられる。該「置換基
を有していてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」は、
前記の置換基を、炭化水素基の置換可能な位置に1ない
し5個、好ましくは1ないし3個有していてもよく、置
換基数が2個以上の場合は各置換基は同一または異なっ
ていてもよい。
【0009】R2で示される「置換基を有していてもよ
いアミノ基」としては、例えば前記「置換基を有してい
てもよい炭化水素基」などを置換基として1または2個
有していてもよいアミノ基などがあげられる。該「アミ
ノ基」が有していてもよい置換基の好ましい例として
は、例えば低級アルキル基(例、メチル、エチル、プロ
ピルなどのC1-6アルキル基等)、低級アルケニル基
(例、2−プロペニル、2−ブテニルなどのC2-6アル
ケニル基等)、低級アルキニル基(例、プロパルギル、
2−ブチニルなどのC2-6アルキニル基等)、低級シク
ロアルキル基(例、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシルなどのC3-6シクロアル
キル基等)などがあげられる。該低級アルキル基、低級
アルケニル基、低級アルキニル基は前記「炭化水素基」
が有していてもよい置換基と同様のもので1ないし5個
置換されていてもよい。
【0010】R2で示される「置換基を有する水酸基」
としては、水酸基の水素原子の代わりに例えば前記「置
換基を有していてもよい炭化水素基」などを1個有する
水酸基があげられる。このうち、例えば置換基を有して
いてもよい低級アルキル基などを1個有する水酸基など
が好ましい。該「低級アルキル基」としては、例えばメ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチルなどのC1-6アルキル基などが用いられ、「低級
アルキル基」が有していてもよい置換基としては、例え
ば前記「炭化水素基」が有していてもよい置換基と同様
のものが同様の個数用いられる。
【0011】Xで示される「ハロゲン化されていてもよ
い低級アルキレン基」の「低級アルキレン基」とは、炭
素数1ないし6のアルカンから水素原子を2個除いた2
価の基を示す。該「低級アルキレン基」としては、例え
ばメチレン、エチレン、プロピレン、トリメチレン、テ
トラメチレン、ペンタメチレン、ブチレン、イソブチレ
ン、ペンチレンなどの直鎖または分枝状C1-6アルキレ
ン基などがあげられる。好ましくはC2-3アルキレン基
(例えばエチレン、トリメチレン、プロピレン)、さら
に好ましくは、エチレン基、プロピレン基である。特に
好ましくはエチレン基である。該「ハロゲン化されてい
てもよい低級アルキレン基」の「低級アルキレン基」は
低級アルキレン基の置換可能な位置に1ないし5個、好
ましくは1ないし2個のハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)有していてよい。
【0012】Yで示される「置換基」としては、例えば
ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、置換基を有していてもよい炭化水素基、置換基を
有していてもよいアミノ基、置換基を有していてもよい
メルカプト基、ヒドロキシル基、低級アルコキシ基(例
えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプロポキ
シ、ブトキシ、イソブトキシ、ペンチルオキシ、ヘキシ
ルオキシなどのC1-6アルコキシ基など)、アミド基
(例えば、アセトアミドなどのC1-6アシルアミノ基、
好ましくはC2-6アルカノイルアミノ基など)、低級ア
ルキレンジオキシ基(例えば、メチレンジオキシ、エチ
レンジオキシなどのC1-3アルキレンジオキシ基など)
などがあげられる。該「置換基を有していてもよい炭化
水素基」としては、前記のR1またはR2で示される「置
換基を有していてもよい炭化水素基」と同様のものなど
が用いられる。該「置換基を有していてもよいアミノ
基」としては、前記のR2で示される「置換基を有して
いてもよいアミノ基」と同様のものなどが用いられる。
該「置換基を有していてもよいメルカプト基」として
は、メルカプト基の水素原子の代わりに例えば前記のR
1またはR2で示される「置換基を有していてもよい炭化
水素基」などを1個有していてもよいメルカプト基が用
いられる。Yで示される「置換基」は、キノリン骨格の
ベンゼン環およびピリジン環の置換可能な位置に1ない
し6個、好ましくは1ないし3個置換されていてもよ
く、置換基数が2個以上の場合は各置換基は同一または
異なっていてもよい。また、Yが低級アルキレンジオキ
シ基である場合は、隣接する2個の炭素原子とともに環
を形成することが望ましい。
【0013】前記の式中、R1は水素原子または置換基
を有していてもよい低級アルキル基(例えば、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチルなどのC1-6アルキル基
など)などが好ましい。該「低級アルキル基」は、例え
ば前記「炭化水素基」が有していてもよい置換基(好ま
しくはハロゲン原子など)などを1ないし5個、好まし
くは1ないし3個有していてもよい。R1は、さらに好
ましくは、水素原子またはC1-4アルキル基(例えば、
メチルなど)などであり、特に水素原子が好ましい。
【0014】R2で示される「置換基を有していてもよ
い炭化水素基」の「炭化水素基」の好ましいものとして
は、例えばアルキル基(例えば、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピルなどのC1-6アルキル基など)、ア
ルケニル基(例えば、ビニル、アリルなどのC2-6アル
ケニル基など)、アルキニル基(例えば、エチニル、プ
ロパルギルなどのC2-6アルキニル基など)、シクロア
ルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシルなどのC3-6シクロアル
キル基など)などである。このうち、低級アルキル基
(例えば、メチルなどのC1-6アルキル基など)、低級
シクロアルキル基(例えば、シクロプロピルなどのC
3-6シクロプロピルなど)などがさらに好ましい。該
「アルキル基」、「アルケニル基」、「アルキニル
基」、「シクロアルキル基」は、例えば前記「炭化水素
基」が有していてもよい置換基(好ましくは、ハロゲン
原子など)などを1ないし5個、好ましくは1ないし3
個有していてもよい。R2で示される「置換基を有して
いてもよいアミノ基」の置換基の好ましいものとして
は、例えば i)置換基を有していてもよい低級アルキル
基および ii)置換基を有していてもよいアリール基な
どが1または2個用いられる。該「低級アルキル基」
は、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、
ブチル、イソブチル、sec−ブチルおよびtert−ブチル
などのC1-6アルキル基などが用いられる。該「低級ア
ルキル基」は、例えば前記「炭化水素基」が有していて
もよい置換基などを1ないし3個有していてもよい。該
「アリール基」は、例えばフェニル基などのC6-10アリ
ール基などが用いられる。該「アリール基」は、例えば
前記「炭化水素基」が有していてもよい置換基(好まし
くは、フッ素、塩素などのハロゲン原子、メトキシ、エ
トキシなどのC1-6アルコキシ基など)を1ないし5
個、好ましくは1ないし3個有していてもよい。R2
示される「置換基を有していてもよいアミノ基」として
は、例えばC1-6アルキルアミノ基などが汎用される。
【0015】R2で示される「置換基を有する水酸基」
の置換基の好ましいものとしては、例えば置換基を有し
ていてもよい低級アルキル基(例えばメチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−
ブチルおよびtert−ブチルなどのC1-6アルキル基な
ど)などが用いられる。該「低級アルキル基」は、例え
ば前記「炭化水素基」が有していてもよい置換基などを
1ないし3個有していてもよい。R2で示される「置換
基を有する水酸基」の好ましいものとしては、例えば1
ないし3個の置換基を有していてもよい低級アルコキシ
基(例えば、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、イソプ
ロポキシ、ブトキシなどのC1-6アルコキシ基など)な
どが汎用される。該「低級アルコキシ基」の置換基とし
ては、例えば前記「炭化水素基」が有していてもよい置
換基などが用いられる。
【0016】R2は置換基を有していてもよい炭化水素
基が好ましい。このうち、i)置換基を有していてもよ
い低級アルキル基および ii)置換基を有していてもよ
い低級シクロアルキル基などがさらに好ましい。「低級
アルキル基」は、例えばメチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピルなどのC1-6アルキル基などが好ましい。
「低級シクロアルキル基」は、例えばシクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどの
3-6シクロアルキル基などが好ましい。該「低級アル
キル基」および「低級シクロアルキル基」は、例えば前
記「炭化水素基」が有していてもよい置換基などを1な
いし3個有していてもよい。R2の好ましい例として
は、それぞれハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル基またはC3-6シクロアルキル基など、さらに好まし
くは、1ないし3個のハロゲン原子を有していてもよい
1-6アルキル基(例えば、メチル、クロロメチル、ジ
フルオロメチル、トリクロロメチル、トリフルオロメチ
ル、エチル、2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオ
ロエチル、ペンタフルオロエチル、プロピル、3,3,3
−トリフルオロプロピル、イソプロピル、ブチル、4,
4,4−トリフルオロブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペン
チル、5,5,5−トリフルオロペンチル、ヘキシル、
6,6,6−トリフルオロヘキシルなど)またはC3-6
クロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシルなど)などがあげ
られる。
【0017】Yは、例えばハロゲン原子(例えば、フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)、低級アルキル基(例え
ば、メチル、エチル、プロピル、ブチルなどのC1-6
ルキル基など)、置換基を有していてもよいアリール
基、低級アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキ
シ、ペンチルオキシ、ヘキシルオキシなどのC1-6アル
コキシ基など)などが好ましい。「置換基を有していて
もよいアリール基」のアリール基としては、例えばフェ
ニル、1−ナフチル、2−ナフチル、ビフェニリル、2
−インデニル、2−アンスリルなどのC6-14アリール基
などが用いられる。該「置換基を有していてもよいアリ
ール基」が有していてもよい置換基としては、例えば前
記「炭化水素基」が有していてもよい置換基などがあげ
られる。該「置換基を有していてもよいアリール基」の
アリール基は、前記の置換基をアリール基の置換可能な
位置に1ないし5個有していてもよい。Yの置換位置と
して、好ましくは、キノリン環の2位、3位および(ま
たは)6位である。Yの置換位置がキノリン環の2位で
ある場合、好ましくはハロゲン原子(例えば、フッ素、
塩素、臭素、ヨウ素など)などが用いられる。Yの置換
位置がキノリン環の3位である場合、好ましくは低級ア
ルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチル
などのC1-6アルキル基など)、1ないし5個の置換基
を有していてもよいアリール基(例えばフェニル、4−
フルオロフェニル、キシリル、1−ナフチル、2−ナフ
チル、ビフェニリル、2−インデニル、2−アンスリル
などのC6-14アリール基)などが用いられる。さらに好
ましくはフェニル基などである。Yの置換位置がキノリ
ン環の6位である場合、好ましくはハロゲン原子(例え
ば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、低級アルコキ
シ基(例えば、メトキシ、エトキシなどのC1-6アルコ
キシ基など)が用いられる。このうち、さらに好ましく
は低級(C1-6)アルコキシ基、特に好ましくはメトキ
シ基である。nは1ないし3が好ましい。mは0のとき
が好ましい。
【0018】本発明の化合物(I)として、例えばR1
が水素、R2がハロゲン化されていてもよいC1-6アルキ
ル基(例えば、メチル、クロロメチル、ジフルオロメチ
ル、トリクロロメチル、トリフルオロメチル、エチル、
2−ブロモエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペ
ンタフルオロエチル、プロピル、3,3,3−トリフルオ
ロプロピル、イソプロピル、ブチル、4,4,4−トリフ
ルオロブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、5,5,5
−トリフルオロペンチル、ヘキシル、6,6,6−トリフ
ルオロヘキシルなど)またはC3-6シクロアルキル基
(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペン
チル、シクロヘキシルなど)、Xが直鎖または分枝状C
2-3アルキレン基(例えば、エチレン、トリメチレン、
プロピレンなど)、キノリン環の2位が水素またはハロ
ゲン原子(例えば塩素など)、キノリン環の6位が低級
アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシなどのC
1-6アルコキシ基など)、nが2、およびmが0である
化合物が好ましい。
【0019】また、式
【化12】 〔式中、R2は1ないし3個のハロゲン原子で置換され
ていてもよい(i)C1-6アルキル基または(ii)C3-6
シクロアルキル基、Qは水素原子、ハロゲン原子、C
6-14アリール基またはC1-6アルコキシ基、およびQ’
はC1-6アルコキシ基を示す〕で表される化合物も好ま
しい。さらに好ましくは、例えばR1が水素、R2がハロ
ゲン化されていてもよいC1-3アルキル基(例えば、メ
チル、クロロメチル、ジフルオロメチル、トリクロロメ
チル、トリフルオロメチル、エチル、2−ブロモエチ
ル、2,2,2−トリフルオロエチル、ペンタフルオロエ
チル、プロピル、3,3,3−トリフルオロプロピル、イ
ソプロピルなど)、Xがエチレン基、キノリン環の2位
が水素またはハロゲン原子(例えば塩素など)、キノリ
ン環の6位がメトキシ基、nが2、およびmが0である
化合物である。
【0020】本発明の化合物(I)の具体例として、例
えばN−〔2−(2−クロロ−6−メトキシキノリン−
4−イル)エチル〕アセトアミド、N−〔2−(6−メ
トキシキノリン−4−イル)エチル〕アセトアミド、N
−〔2−(2−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イ
ル)エチル〕−2,2,2−トリフルオロアセトアミド、
N−〔2−(6−メトキシキノリン−4−イル)エチ
ル〕−2,2,2−トリフルオロアセトアミド、N−〔2
−(2−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)エ
チル〕プロピオンアミド、N−〔2−(6−メトキシキ
ノリン−4−イル)エチル〕プロピオンアミド、N−
〔2−(2−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イ
ル)エチル〕シクロプロパンカルボキサミド、N−〔2
−(6−メトキシキノリン−4−イル)エチル〕シクロ
プロパンカルボキサミド、N−〔3−(2−クロロ−6
−メトキシキノリン−4−イル)プロピル〕アセトアミ
ド、N−〔3−(6−メトキシキノリン−4−イル)プ
ロピル〕アセトアミド、N−〔2−(2−クロロ−6−
メトキシキノリン−4−イル)プロピル〕アセトアミ
ド、N−〔2−(6−メトキシキノリン−4−イル)プ
ロピル〕アセトアミドまたはこれらの塩などがあげられ
る。さらに好ましくは、N−〔2−(2−クロロ−6−
メトキシキノリン−4−イル)エチル〕アセトアミド、
N−〔2−(6−メトキシキノリン−4−イル)エチ
ル〕アセトアミド、N−〔2−(2−クロロ−6−メト
キシキノリン−4−イル)エチル〕−2,2,2−トリフ
ルオロアセトアミド、N−〔2−(6−メトキシキノリ
ン−4−イル)エチル〕−2,2,2−トリフルオロアセ
トアミド、N−〔2−(2−クロロ−6−メトキシキノ
リン−4−イル)エチル〕プロピオンアミド、N−〔2
−(6−メトキシキノリン−4−イル)エチル〕プロピ
オンアミドまたはこれらの塩などである。
【0021】本発明の化合物(I)の塩としては、合成
中間体として用いられる塩の他、薬学的に許容可能な塩
などが用いられる。例えば、無機塩基との塩、有機塩基
との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩基性または酸
性アミノ酸との塩などがあげられる。無機塩基との塩の
好適な例としては、例えばナトリウム塩、カリウム塩な
どのアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウム塩な
どのアルカリ土類金属塩、ならびにアルミニウム塩、ア
ンモニウム塩などが挙げられる。有機塩基との塩の好適
な例としては、例えばトリメチルアミン、トリエチルア
ミン、ピリジン、ピコリン、2,6−ルチジン、エタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミ
ン、シクロヘキシルアミン、ジシクロヘキシルアミン、
N,N'−ジベンジルエチレンジアミンなどとの塩があげ
られる。無機酸との塩の好適な例としては、例えば塩
酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙げ
られる。有機酸との塩の好適な例としては、例えばギ
酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フタル酸、フマル酸、シ
ュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リ
ンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−
トルエンスルホン酸などとの塩があげられる。塩基性ア
ミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアルギニン、
リジン、オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性アミノ
酸との塩の好適な例としては、例えばアスパラギン酸、
グルタミン酸などとの塩があげられる。中でも薬学的に
許容可能な塩が好ましく、その例としては、化合物
(I)内に塩基性官能基を有する場合には、例えば塩
酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸など無機酸との
塩、例えば酢酸、フタル酸、フマル酸、酒石酸、マレイ
ン酸、クエン酸、コハク酸、メタンスルホン酸、p−ト
ルエンスルホン酸などの有機酸との塩があげられ、酸性
官能基を有する場合には、例えばナトリウム塩、カリウ
ム塩などのアルカリ金属塩、カルシウム塩、マグネシウ
ム塩などのアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩などが
あげられる。
【0022】本発明の化合物(I)またはその塩(以
下、単に化合物(I)と略称する)の製造法について以
下に述べる。本発明の化合物(I)は、例えば以下の反
応式で示される方法またはこれに準じた方法等により得
られる。以下にその反応式の略図を示すが、略図中の化
合物の各記号は前記と同意義を示す。また、後述の化合
物(Ia)、(Ib)、(Ic)および(Id)は、いずれも本発明
の化合物(I)に含まれる化合物である。
【化13】 式中の化合物(II)〜(Id)は、塩を形成している場合
も含み、この様な塩としては、例えば化合物(I)の塩
と同様のものなどが用いられる。化合物(II)〔式中、
hal はハロゲン原子を示す〕は、自体公知の方法、例え
ばジャーナル オブ メディシナル ケミストリー(J.
Med. Chem.), 16巻, 337頁 (1973)、ジャーナル オ
ブ ヘテロサイクリック ケミストリー(J. Heterocyc
lic Chem.),17巻, 1213頁 (1980)、クロアチカ ケミ
カ アクタ(Croat.Chem. Acta), 49巻, 517頁(197
7)、 アーキブス デス サイエンスイズ(Arch. Sc
i.), 34巻, 89頁(1981)、 ジャーナル オブ メディ
シナル ケミストリー(J. Med. Chem.), 30巻, 2252頁
(1987)、 EP−A−93521、特開昭58−213
761号公報などに記載の方法またはこれらに準じた方
法に従って製造することができる。halで示されるハロ
ゲン原子としては、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素
などが用いられる。化合物(III)は、化合物(II)と
ブレデレック試薬〔Bredereck's reagent;tert-ブトキ
シビス(ジメチルアミノ)メタン〕とを反応させること
により製造される。化合物(II)1モルに対してブレデ
レック試薬を約0.5〜5.0モル、好ましくは約1.
0〜2.0モル用いる。本反応は無溶媒で行うか、反応
に不活性な溶媒を用いて行うのが有利である。このよう
な溶媒としては反応が進行する限り特に限定されない
が、例えばベンゼン、トルエンなどの炭化水素類、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタ
ンなどのエーテル類、N,N−ジメチルホルムアミド、
N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類の溶媒が
用いられる。これらは単独でまたはこれらの混合溶媒な
どとして用いられる。反応時間は通常1時間〜30時
間、好ましくは1時間〜3時間である。反応温度は通常
0〜200℃、好ましくは40〜150℃である。生成
物(III)は常法に従って反応混合物から単離すること
ができ、再結晶などの分離手段により容易に精製するこ
とができる。
【0023】化合物(IV)は、化合物(III)とヒドロ
キシルアミン−O−スルホン酸とを反応させることによ
り製造される。化合物(III)1モルに対しヒドロキシ
ルアミン−O−スルホン酸を約1.0〜10モル、好ま
しくは約1.5〜4.0モル用いるのが好ましい。本反応
は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利である。こ
のような溶媒としては反応が進行する限り特に限定され
ないが、例えばメタノール、エタノール、プロパノー
ル、などのアルコール類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、水
などの溶媒もしくはそれらの混合溶媒などが好ましい。
反応時間は通常1時間〜100時間、好ましくは10時
間〜70時間である。反応温度は通常0〜200℃、好
ましくは10〜40℃である。生成物(IV)は常法に従
って反応混合物から単離することができ、再結晶、蒸
留、クロマトグラフィーなどの分離手段により容易に精
製することができる。化合物(IV)の側鎖の炭素鎖を延
長する場合、公知の炭素鎖延長反応に準じて行えばよ
く、例えばシアノ基をアルカリ性または酸性で加水分解
し、カルボキシル基とした後、あるいは該カルボキシル
基をエステル体に導いた後、還元反応に付してアルコー
ル体とし、次いでハロゲン化、シアノ化を経る反応など
が採用される。
【0024】化合物(V)は、化合物(IV)を還元反応
に付して製造される。使用される還元剤としては、例え
ば金属水素化物(例えば水素化アルミニウム、水素化ジ
イソブチルアルミニウムなど)、金属水素錯化合物(例
えば水素化リチウムアルミニウム、水素化ホウ素ナトリ
ウム)あるいはラネーニッケル、ラネーコバルト触媒等
が用いられる。還元剤の使用量は、例えば金属水素化物
の場合、化合物(IV)1モルに対して約1〜10モル、
好ましくは約1〜3モル、例えば金属水素錯化合物の場
合、化合物(IV)1モルに対して約1〜10モル、好ま
しくは約1〜3モル、例えばラネーニッケル、ラネーコ
バルト触媒の場合、化合物(IV)に対して約10〜10
00重量%、好ましくは約100〜300重量%であ
る。本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利
である。このような溶媒として反応が進行する限り特に
限定されないが、例えばメタノール、エタノール、プロ
パノールなどのアルコール類、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタ
ンなどのエーテル類、ベンゼン、トルエン、シクロヘキ
サンなどの炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ギ
酸、酢酸などの有機酸類などが好ましい。ラネーニッケ
ルやラネーコバルト触媒を用いる際には副反応を抑える
ために、さらにアンモニアを添加してもよい。反応時間
は用いる還元剤の活性および量によって異なるが、通常
1時間〜24時間、好ましくは1時間〜6時間である。
反応温度は通常0〜120℃、好ましくは20〜70℃
である。圧力は通常1〜100 kgf/cm2である。生成物
(V)は常法に従って反応混合物から単離することがで
き、再結晶、蒸留、クロマトグラフィーなどの分離手段
により容易に精製することができる。
【0025】化合物(Ia)は化合物(V)またはその塩
をアシル化反応に付すことにより得られる。アシル化反
応は、例えば、化合物(V)またはその塩を、式 R2
COOH(式中、R2は前記と同意義を示す)で表され
るカルボン酸またはその反応性誘導体と共に処理するこ
とにより行われる。該カルボン酸の反応性誘導体として
は、例えば酸ハロゲン化物(例、酸塩化物、酸臭化物な
ど)、酸アミド(例、ピラゾール、イミダゾール、ベン
ゾトリアゾールなどとの酸アミドなど)、混合酸無水物
(例、モノC1-4アルキル−炭酸混合酸無水物:モノメ
チル炭酸、モノエチル炭酸、モノイソプロピル炭酸、モ
ノtert−ブチル炭酸、モノC7-10アラルキル−炭酸混合
酸無水物:モノベンジル炭酸、モノ(p−ニトロベンジ
ル)炭酸、モノアリル炭酸、C1-6脂肪族カルボン酸混
合酸無水物:酢酸、シアノ酢酸、プロピオン酸、酪酸、
イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ピバル酸、トリフルオ
ロ酢酸、トリクロロ酢酸、アセト酢酸、C7-11芳香族カ
ルボン酸混合酸無水物:安息香酸、p−トルイル酸、p
−クロロ安息香酸、有機スルホン酸混合酸無水物:メタ
ンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸など)、酸アジド、活性エ
ステル(例、ジエトキシリン酸エステル、ジフェノキシ
リン酸エステル、p−ニトロフェニルエステル、2,4
−ジニトロフェニルエステル、シアノメチルエステル、
ペンタクロロフェニルエステル、N−ヒドロキシサクシ
ンイミドとのエステル、N−ヒドロキシフタルイミドと
のエステル、1−ヒドロキシベンゾトリアゾリルとのエ
ステル、6−クロロ−1−ヒドロキシベンゾトリアゾリ
ルとのエステル、1−ヒドロキシ−1H−2−ピリドン
とのエステルなど)、活性チオエステル(例、2−ピリ
ジルチオエステル、2−ベンゾチアゾリルチオエステル
など)などが用いられる。また反応性誘導体を用いる代
わりに、該カルボン酸またはその塩を適当な縮合剤の存
在下、直接化合物(V)と反応させても良い。縮合剤と
しては、例えばN,N'−ジシクロヘキシルカルボジイミ
ドなどのN,N'−ジ置換カルボジイミド類、N,N'−カ
ルボニルジイミダゾールなどのアゾライド類、N−エト
キシカルボニル−2−エトキシ−1,2−ジヒドロキノ
リン、オキシ塩化リン、アルコキシアセチレンなどの脱
水剤、2−クロロピリジニウムメチルアイオダイド、2
−フルオロピリジニウムメチルアイオダイドなどの2−
ハロゲノピリジニウム塩などが用いられる。これらの縮
合剤を用いた場合、反応はカルボン酸の反応性誘導体を
経て進行すると考えられる。式 R2−COOH(R2
前記と同意義)で表されるカルボン酸またはその反応性
誘導体は、化合物(V)1モルに対し通常約1〜5モ
ル、好ましくは約1〜2.0モル用いる。本反応は反応
に不活性な溶媒を用いて行うのが有利である。このよう
な溶媒として反応が進行する限り特に限定されないが、
例えばジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ベ
ンゼン、トルエン、シクロヘキサンなどの炭化水素類、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミドなどのアミド類、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲ
ン化炭化水素類、アセトニトリル、プロピオニトリルな
どのニトリル類などの溶媒もしくは混合溶媒などが好ま
しい。カルボン酸の反応性誘導体として酸ハロゲン化物
を用いる場合は、放出されるハロゲン化水素を反応系内
から除去する目的で、脱酸剤の存在下に反応を行うこと
ができる。このような脱酸剤としては、例えば炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの無機
塩基、例えばピリジン、ルチジンなどの芳香族アミン
類、例えばトリエチルアミン、トリプロピルアミン、ト
リブチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、4−
ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、
N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N−メ
チルモルホリンなどの第3級アミン類などを加えておく
のが望ましい。反応時間は用いる試薬や溶媒により異な
るが通常30分〜24時間、好ましくは30分〜4時間
である。反応温度は通常0〜100℃、好ましくは0〜
70℃である。生成物(Ia)は常法に従って反応混合物
から単離することができ、再結晶、蒸留、クロマトグラ
フィーなどの分離手段により容易に精製することができ
る。
【0026】化合物(Ia)が尿素類である場合、 化合物
(V)とイソシアナート類とを反応させることにより製
造される。該イソシアナート類としては、例えば式
2'N=C=O〔式中、R2'は前記のR2からNHを除
いた基を示す〕で表わされる化合物またはその塩が用い
られる。化合物(V)1モルに対して該イソシアナート
類を約1.0〜5.0モル、好ましくは約1.0〜2.0モ
ル用いる。本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行うの
が有利である。このような溶媒として反応が進行する限
り特に限定されないが、例えばベンゼン、トルエン、キ
シレン、シクロヘキサン、ヘキサンなどの炭化水素類、
ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−
ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチル
エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2−
ジメトキシエタン、ジイソプロピルエーテルなどのエー
テル類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチ
ルアセトアミド、ヘキサメチルフォスフォラミドなどの
アミド類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン
類などの溶媒もしくはそれらの混合溶媒などが好まし
い。反応時間は用いる反応試薬、溶媒により異なるが通
常10分〜24時間、好ましくは10分〜4時間であ
る。反応温度は通常0〜100℃、好ましくは0〜70
℃である。
【0027】また、化合物(Ia)のうちR1がアルキル
基の場合には、上記アシル化またはイソシアナート類と
の反応の後、対応するアルキル化剤(例えば、アルキル
ハライド、アルコールのスルホン酸エステルなど)を用
いて、塩基の存在下アルキル化反応を行う。塩基として
は、例えば水素化ナトリウム、水素化カリウムなどのア
ルカリ金属の水素化物、例えばナトリウムメチラート、
ナトリウムエチラート、カリウム第三ブトキシドなどの
アルカリ金属アルコラート類、例えばナトリウムアミ
ド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメ
チルジシラジドなどの金属アミド類などが用いられる。
アルキル化剤の使用量は化合物(V)のアシル体1モル
に対しアルキル化剤を約1〜3モル、好ましくは約1〜
1.5モルである。塩基の使用量は、化合物(V)のアシ
ル体1モルに対し約1〜3モル、好ましくは約1〜1.
5モルである。本反応は反応に不活性な溶媒を用いて行
うのが有利である。このような溶媒として反応が進行す
る限り特に限定されないが、例えば芳香族炭化水素類
(例、ベンゼン、トルエン等)、アミド類(例、N,N
−ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホリックト
リアミド等)、 エーテル類(例、ジエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン等)、ス
ルホキシド類(例、ジメチルスルホキシド等)などが用
いられる。反応時間は通常1時間〜24時間、好ましく
は1時間〜6時間である。反応温度は通常0〜150
℃、好ましくは0〜100℃である。
【0028】化合物(Ib)のうち2位が水素原子である
化合物は、化合物(Ia)を還元反応に付すことにより得
られる。該還元反応は接触還元剤および水素存在下、無
溶媒または適切な溶媒中で行われる。化合物(Ia)1モ
ルに対し接触還元剤を通常約0.01〜500重量%、
好ましくは約0.01〜250重量%用いるのが好まし
い。接触還元剤としては、パラジウム−黒、パラジウム
−炭素、酸化白金、白金黒、ラネーニッケル、ラネーコ
バルトなどが挙げられる。本反応は反応に不活性な溶媒
を用いて行うのが有利である。このような溶媒としては
反応が進行する限り特に限定されないが、例えば水、メ
タノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール
類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ベン
ゼン、トルエン、シクロヘキサンなどの炭化水素類、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミドなどのアミド類、アセトニトリル、プロピオニト
リルなどのニトリル類、酢酸エチルなどのエステル類、
ギ酸、酢酸などの有機酸類などが用いられ、これらは単
独でまたは二種以上の混合溶媒として用いられる。用い
る還元剤の活性および量によって異なるが、反応時間は
通常0.5時間〜24時間、好ましくは0.5時間〜5時
間である。反応温度は通常0〜120℃、好ましくは1
0〜70℃である。生成物(Ib)は常法に従って反応混
合物から単離することができ、再結晶、蒸留、クロマト
グラフィーなどの分離手段により容易に精製することが
できる。本反応に於いて放出されるハロゲン化水素を反
応系内から除去する目的で、脱酸剤の存在下に反応を行
うこともできる。このような脱酸剤としては、例えば炭
酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなど
の無機塩基、例えばピリジン、ルチジンなどの芳香族ア
ミン類、例えばトリエチルアミン、トリプロピルアミ
ン、トリブチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミ
ン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルア
ニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジ
ン、N−メチルモルホリンなどの第3級アミン類などを
加えておくのが望ましい。
【0029】化合物(Ib)のうち2位がモノ−またはジ
−低級アルキルアミノ基である化合物は、化合物(Ia)
またはその塩を、塩基の存在下対応するアミン類を反応
させることにより製造される。化合物(Ia)1モルに対
しアミン類を約1.0〜10モル、好ましくは約1.0〜
5.0モルが好ましい。塩基としては例えば炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩などの
無機塩基、例えばピリジン、ルチジンなどの芳香族アミ
ン類、例えばトリエチルアミン、トリプロピルアミン、
トリブチルアミン、シクロヘキシルジメチルアミン、4
−ジメチルアミノピリジン、N,N−ジメチルアニリ
ン、N−メチルピペリジン、N−メチルピロリジン、N
−メチルモルホリンなどの第3級アミン類、例えば水素
化ナトリウム、水素化カリウムなどのアルカリ金属の水
素化物、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピルア
ミド、リチウムヘキサメチルジシラジドなどの金属アミ
ド類などが挙げらる。塩基の使用量は化合物(Ia)1モ
ルに対し約1.0〜10モル、好ましくは約1.0〜5.
0モルが好ましい。本反応は反応に不活性な溶媒を用い
て行うのが有利である。このような溶媒としては反応が
進行する限り特に限定されないが、例えばメタノール、
エタノール、プロパノールなどのアルコール類、ジエチ
ルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,2
−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ベンゼン、トル
エン、シクロヘキサンなどの炭化水素類、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなど
のアミド類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素
類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル
類などが用いられ、これらの単独もしくは混合溶媒など
が用いられ。反応時間は通常1時間〜24時間、好まし
くは1時間〜10時間である。反応温度は通常−20〜
200℃、好ましくは−10〜100℃である。生成物
(Ib)は常法に従って反応混合物から単離することがで
き、再結晶、蒸留、クロマトグラフィーなどの分離手段
により容易に精製することができる。
【0030】化合物(Ib)のうち2位がアルキルチオ、
アルケニルチオまたはアルキニルチオ基である化合物
は、化合物(Ia)またはその塩を、塩基の存在下対応す
るチオール類を反応させることにより製造される。化合
物(Ia)1モルに対しチオール類を約1.0〜10モ
ル、好ましくは約1.0〜5.0モルが好ましい。塩基と
しては例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素
ナトリウムなどの無機塩基、例えばピリジン、ルチジン
などの芳香族アミン類、例えばトリエチルアミン、トリ
プロピルアミン、トリブチルアミン、シクロヘキシルジ
メチルアミン、4−ジメチルアミノピリジン、N,N−
ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチル
ピロリジン、N−メチルモルホリンなどの第3級アミン
類、水素化ナトリウム、水素化カリウムなどのアルカリ
金属水素化物、ナトリウムメチラート、ナトリウムエチ
ラート、カリウム第三ブトキシド等のアルカリ金属アル
コラート類、ナトリウムアミド、リチウムジイソプロピ
ルアミド、リチウムヘキサメチルジシラジドなどの金属
アミド類などが挙げられる。塩基の使用量は化合物(I
a)1モルに対し約1.0〜10モル、好ましくは約1.
0〜5.0モルが好ましい。本反応は反応に不活性な溶
媒を用いて行うのが有利である。このような溶媒として
は反応が進行する限り特に限定されないが、例えばメタ
ノール、エタノール、プロパノールなどのアルコール
類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ベン
ゼン、トルエン、シクロヘキサンなどの炭化水素類、
N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセト
アミドなどのアミド類、ジクロロメタン、クロロホル
ム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲ
ン化炭化水素類などが用いられ、これらの単独もしくは
混合溶媒などが好ましい。反応時間は通常1時間〜24
時間、好ましくは1時間〜10時間である。反応温度は
通常−20〜200℃、好ましくは−10〜100℃で
ある。生成物(Ib)は常法に従って反応混合物から単離
することができ、再結晶、蒸留、クロマトグラフィーな
どの分離手段により容易に精製することができる。
【0031】化合物(Ib)のうち2位がアリール基であ
る化合物は、2位にハロゲンを有する化合物(Ia)また
はその塩を、アリールボロン化合物とパラジウム錯体の
存在下反応させることにより製造される。アリールボロ
ン化合物としては、フェニルほう酸等の対応するアリー
ルほう酸類が用いられ、これらの使用量は化合物(Ib)
1モルに対し約1〜10モル、好ましくは1〜5モルで
ある。触媒としてのパラジウム錯体としては、例えばテ
トラキス(トリフェニルフォスフィン)パラジウムが汎
用され、その量は化合物(Ib)1モルに対し約0.00
1〜1モル、好ましくは0.01〜0.1モルである。塩
基としては、例えば炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、リ
ン酸ナトリウム、リン酸カリウム、水酸化バリウム等の
無機塩基が汎用され、使用量は化合物(Ib)1モルに対
し約1〜10モル、好ましくは1〜5モルである。本反
応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利である。
このような溶媒として反応が進行する限り特に限定され
ないが、例えばベンゼン、トルエン、シクロヘキサン等
の炭化水素類、テトラヒドロフラン、ジオキサン、1,
2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル等のエーテル
類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメトキシ
アセトアミド等のアミド類等の溶媒もしくはこれらの混
合溶媒が好ましい。反応時間は通常0.5〜100時
間、好ましくは1〜70時間である。反応温度は通常0
〜150℃、好ましくは10〜120℃である。生成物
(Ic)は常法に従って反応混合物から単離することがで
き、再結晶、蒸留、クロマトグラフィー等の分離手段に
より容易に精製することができる。
【0032】化合物(Ib)のうち2位がアルコキシ基で
ある化合物は、化合物(Ia)またはその塩を、塩基の存
在下、対応するアルコール誘導体を反応させることによ
り製造される。化合物(Ia)1モルに対しアルコール誘
導体を約1.0〜10モル、好ましくは約1.0〜5.0
モルである。塩基としては、例えば炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸水素ナトリウムなどの無機塩基、例え
ばピリジン、ルチジンなどの芳香族アミン類、例えばト
リエチルアミン、トリプロピルアミン、トリブチルアミ
ン、シクロヘキシルジメチルアミン、4−ジメチルアミ
ノピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピ
ペリジン、N−メチルピロリジン、N−メチルモルホリ
ンなどの第3級アミン類、水素化ナトリウム、水素化カ
リウムなどのアルカリ金属水素化物、ナトリウムアミ
ド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウムヘキサメ
チルジシラジドなどの金属アミド類、ナトリウムメチラ
ート、ナトリウムメチラート、カリウム第三ブトキシド
などの金属アルコラート類などが挙げられ、これらの使
用量は化合物(Ia)1モルに対し塩基を約1.0〜10
モル、好ましくは約1.0〜5.0モルが好ましい。本反
応は反応に不活性な溶媒を用いて行うのが有利である。
このような溶媒として反応が進行する限り特に限定され
ないが、例えばメタノール、エタノール、プロパノール
などのアルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、1,2−ジメトキシエタンなどの
エーテル類、ベンゼン、トルエン、シクロヘキサンなど
の炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−
ジメチルアセトアミドなどのアミド類、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタ
ンなどのハロゲン化炭化水素類などの溶媒もしくは混合
溶媒などが好ましい。反応時間は通常1時間〜24時
間、好ましくは1時間〜10時間である。反応温度は通
常−20〜200℃、好ましくは−10〜100℃であ
る。生成物(Ib)は常法に従って反応混合物から単離す
ることができ、再結晶、蒸留、クロマトグラフィーなど
の分離手段により容易に精製することができる。
【0033】化合物(Ic)は化合物(Ia)を酸化反応に
付すことにより製造される。酸化剤としては、例えば、
メタクロロ過安息香酸、過酸化水素、過酢酸、メタ過ヨ
ウ素酸塩、硝酸アシル、四酸化二窒素等が用いられる。
酸化剤は化合物(Ia)1モルに対し通常約1〜5モル、
好ましくは約1〜2.0モル用いる。本反応は反応に不
活性な溶媒を用いて行うのが有利である。このような溶
媒としては反応が進行する限り特に限定されないが、例
えばメタノール、エタノール、プロパノールなどのアル
コール類、ベンゼン、トルエン、シクロヘキサンなどの
炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭
素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素
類などが用いられ、これらは単独でもしくは混合溶媒と
して用いられる。用いる酸化剤の活性および量によって
異なるが、反応時間は通常0.5時間〜24時間、好ま
しくは0.5時間〜5時間である。反応温度は通常0〜
120℃、好ましくは10〜100℃である。生成物
(Ic)は常法に従って反応混合物から単離することがで
き、再結晶、蒸留、クロマトグラフィーなどの分離手段
により容易に精製することができる。
【0034】化合物(Id)のうち2位が水素原子、アル
コキシ基、モノ−またはジ−低級アルキルアミノ基、ハ
ロゲン原子(例、塩素原子等)である化合物は、化合物
(Ic)を製造する時と同様の酸化条件下で、化合物(I
b)から製造される。化合物(Id)のうち2位がアルキ
ルチオ、アルケニルチオまたはアルキニルチオ基である
化合物は、化合物(Ib)を製造する時と同様の置換反応
条件下で、化合物(Ic)から製造される。
【0035】前記の各化合物の配置異性体(E,Z体)
については異性化が生じた時点で、例えば抽出、再結
晶、蒸留、クロマトグラフィーなどの通常の分離手段に
より単離、精製することができ、純粋な化合物を製造す
ることができる。また新実験化学講座14(日本化学会
編)p251〜253、第4版実験化学講座19(日本
化学会編)p273〜274記載の方法およびそれに準
じる方法に従って、加熱、酸触媒、遷移金属錯体、金属
触媒、ラジカル種触媒、光照射あるいは強塩基触媒など
により二重結合の異性化を進行させ、対応する純粋な異
性体を得ることもできる。なお化合物(I)は置換基の
種類如何によっては立体異性体が生ずるが、この異性体
単独のみならず、それらの混合物も本発明に含まれる。
上記の反応工程において、さらに所望により、公知の脱
保護反応、アシル化反応、アルキル化反応、水素添加反
応、酸化反応、還元反応、炭素鎖延長反応、置換基交換
反応を各々、単独あるいはその二以上を組み合わせて行
うことによっても化合物(I)を合成することができ
る。これらの反応は、例えば「新実験化学講座 第1
4,15巻 日本化学編 昭和52,53年発行」等に
記載された方法に準じて行えばよい。
【0036】前記本発明の各反応および原料化合物合成
の各反応において、原料化合物が置換基としてアミノ
基、カルボキシル基、ヒドロキシル基を有する場合、こ
れらの基にペプチド化学などで一般的に用いられるよう
な保護基が導入されていてもよく、反応後に必要に応じ
て保護基を除去することにより目的化合物を得ることが
できる。アミノ基の保護基としては、例えばホルミル
基、C1-6アルキルカルボニル基(例、アセチル、エチ
ルカルボニルなど)、C1-6アルキルオキシカルボニル
基(例、メトキシカルボニル、エトキシカルボニルな
ど)、ベンゾイル基、C7-10アラルキル−カルボニル基
(例、ベンジルカルボニルなど)、トリチル基、フタロ
イル基、N,N−ジメチルアミノメチレン基などが用い
られる。これらの基は、1ないし3個のハロゲン原子
(例、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ基な
どで置換されていてもよい。
【0037】カルボキシル基の保護基としては、例えば
1-6アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イ
ソプロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フェニル
基、トリチル基、シリル基などが用いられる。これらの
基は、1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、ホルミル基、C1-6アルキル
カルボニル基(例、アセチル、プロピオニル、ブチルカ
ルボニルなど)、ニトロ基などで置換されていてもよ
い。ヒドロキシル基の保護基としては、例えばC1-6
ルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピ
ル、ブチル、tert−ブチルなど)、フェニル基、C7-10
アラルキル基(例、ベンジルなど)、C1-6アルキルカ
ルボニル基(例、アセチル、プロピオニルなど)、ベン
ゾイル基、C7-10アラルキルカルボニル基(例、ベンジ
ルカルボニルなど)、テトラヒドロピラニル基、テトラ
ヒドロフラニル基、シリル基などが用いられる。これら
の基は、1ないし3個のハロゲン原子(例、フッ素、塩
素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルキル基(例、メチ
ル、エチル、プロピルなど)、フェニル基、C7-10アラ
ルキル基(例、ベンジルなど)、ニトロ基などで置換さ
れていてもよい。
【0038】また、これらの保護基の除去方法として
は、自体公知またはそれに準じる方法が用いられるが、
例えば酸、塩基、紫外光、ヒドラジン、フェニルヒドラ
ジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリウム、テト
ラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラジウムなど
を使用する方法、還元などが用いられる。本発明の化合
物(I)は、公知の手段、例えば溶媒抽出、液性変換、
転溶、晶出、再結晶、クロマトグラフィーなどによって
単離精製することができる。また、本発明の化合物
(I)の原料化合物またはその塩は、前記と同様の公知
の手段などによって単離精製することができるが、単離
することなくそのまま反応混合物として次の工程の原料
として供されてもよい。
【0039】上記反応によって、目的物が遊離の状態で
得られる場合には、常法に従って塩に変換してもよく、
また塩として得られる場合には、常法に従って遊離体ま
たは他の塩に変換することもできる。かくして得られる
化合物(I)は、公知の手段、例えば転溶、濃縮、溶媒
抽出、分溜、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等に
より反応溶液から単離、精製することができる。なお、
化合物(I)が、コンフィギュレーショナル アイソマ
ー(配置異性体)、ジアステレオマー、コンフォーマー
等として存在する場合には、所望により、前記分離、精
製手段によりそれぞれを単離することができる。また、
化合物(I)が光学活性体である場合には、通常の光学
分割手段によりd体、l体に分離することができる。
【0040】前記の化合物(I)を得る反応工程で得ら
れる式
【化14】 〔式中、各記号は前記と同意義を示す〕で表される化合
物またはその塩は新規化合物であり、本発明の化合物の
原料として使用され得る。
【0041】
【作用】本発明の化合物(I)は、メラトニン受容体に
対し高い親和性を示し、また毒性が低く、かつ、副作用
も少ないため、医薬品として有用である。本発明の化合
物(I)は、哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ハム
スター、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ヒツジ、サル、ヒ
トなど)に対して、メラトニンアゴニストとして作用
し、メラトニン受容体作動組成物として有用であり、メ
ラトニンにより影響される可能性のある疾患、例えば睡
眠覚醒リズム障害、時差ボケ(例えば、jet lag)、三
交替勤務等による体調の変調、季節的憂鬱病、生殖およ
び神経内分泌疾患、老人性痴呆、アルツハイマー病、老
化に伴う各種障害(例えば、老化防止など)、脳循環障
害、ストレス、てんかん、痙攣、不安、うつ病、パーキ
ンソン病、高血圧、緑内症、癌、不眠症、糖尿病などの
予防・治療に使用でき、さらに、免疫調節、向知能、精
神安定または排卵調整(例、避妊)に対しても有効であ
る。本発明の化合物(I)は、好ましくは睡眠障害治療
剤(例えば、睡眠導入剤など)、睡眠覚醒リズム調節剤
(睡眠覚醒リズム調整作用も含む)、時間帯域変化(時
差)症候群治療剤等として用いられる。
【0042】本発明の化合物(I)またはその塩は、毒
性が低く、そのままあるいは自体公知の方法に従って、
薬理学的に許容される担体を混合した医薬組成物、例え
ば錠剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含む)、散
剤、顆粒剤、カプセル剤、(ソフトカプセルを含む)、
液剤、注射剤、坐剤、徐放剤など、さらにはチューイン
ガム等として、経口的または非経口的(例、局所、直
腸、静脈投与等)に安全に投与することができる。化合
物(I)またはその塩の本発明製剤中の含有量は、製剤
全体の約0.01ないし100重量%である。該投与量
は、投与対象、投与ルート、疾患などによっても異なる
が、例えば睡眠障害治療剤として、成人に対し、経口剤
として投与する場合、有効成分化合物(I)またはその
塩として約0.1ないし20mg/kg体重、好ましくは約
0.2ないし10mg/kg体重、さらに好ましくは約0.5
ないし10mg/kg体重であって、1日1ないし数回に分
けて投与することができる。さらに他の活性成分(例え
ばベンゾジアゼピン系化合物であるトリアゾラム、ジア
ゼパム、アルプラゾラム、エスタゾラムなどのベンゾジ
アゼピン系薬剤、例えば脂肪酸誘導体であるブトクタミ
ドまたはその塩などの睡眠リズム調整剤、シス−9,1
0−オクタデセノアミドなどの睡眠物質など)と併用し
てもよい。該その他の活性成分と化合物(I)とを自体
公知の方法にしたがって混合し、医薬組成物(例えば錠
剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤(ソフトカプセルを含
む)、液剤、注射剤、坐剤、徐放剤など)として併用す
ればよい。
【0043】本発明製剤の製造に用いられてもよい薬理
学的に許容される担体としては、製剤素材として慣用の
各種有機あるいは無機担体物質があげられ、例えば固形
製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊剤;液状製
剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等張化剤、緩
衝剤、無痛化剤などがあげられる。また、必要に応じ
て、通常の防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤、吸着
剤、湿潤剤などの添加物を用いることもできる。賦形剤
としては、例えば乳糖、白糖、D−マンニトール、デン
プン、コーンスターチ、結晶セルロース、軽質無水ケイ
酸などが挙げられる。滑沢剤としては、例えばステアリ
ン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、
コロイドシリカなどが挙げられる。結合剤としては、例
えば結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、デキス
トリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、デン
プン、ショ糖、ゼラチン、メチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロースナトリウムなどが挙げられる。崩壊
剤としては、例えばデンプン、カルボキシメチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、クロス
カルメロースナトリウム、カルボキシメチルスターチナ
トリウム、L−ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙
げられる。溶剤としては、例えば注射用水、アルコー
ル、プロピレングリコール、マクロゴール、ゴマ油、ト
ウモロコシ油、オリーブ油などが挙げられる。溶解補助
剤としては、例えばポリエチレングリコール、プロピレ
ングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジル、
エタノール、トリスアミノメタン、コレステロール、ト
リエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸ナトリ
ウムなどが挙げられる。懸濁化剤としては、例えばステ
アリルトリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシチン、塩化ベン
ザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モノステアリン酸
グリセリン、などの界面活性剤;例えばポリビニルアル
コール、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルセル
ロースナトリウム、メチルセルロース、ヒドロキシメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロースなどの親水性高分子などが挙げら
れる。等張化剤としては、例えばブドウ糖、 D−ソル
ビトール、塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニト
ールなどが挙げられる。緩衝剤としては、例えばリン酸
塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液などが挙
げられる。無痛化剤としては、例えばベンジルアルコー
ルなどが挙げられる。防腐剤としては、例えばパラオキ
シ安息香酸エステル類、クロロブタノール、ベンジルア
ルコール、フェネチルアルコール、デヒドロ酢酸、ソル
ビン酸などが挙げられる。抗酸化剤としては、例えば亜
硫酸塩、アスコルビン酸、α−トコフェロールなどが挙
げられる。
【0044】
【発明の実施の形態】本発明は、さらに以下の参考例、
実施例、実験例によって詳しく説明されるが、これらの
例は単なる実施であって、本発明を限定するものではな
く、また本発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させても
よい。以下の参考例、実施例中の「室温」は通常約10
℃から35℃を示す。%は特記しない限り重量パーセン
トを示す。その他の本文中で用いられている略号は下記
の意味を示す。 s : シングレット(singlet) d : ダブレット(doublet) t : トリプレット(triplet) q : クァルテット(quartet) m : マルチプレット(multiplet) br : ブロード(broad) J : カップリング定数(coupling constant) Hz : ヘルツ(Herz) CDCl3 : 重クロロホルム d6−DMSO : 重ジメチルスルホキシド NMR : プロトン核磁気共鳴
【0045】
【実施例】
参考例1 〔2−(2−クロロ−6−メトキシキノリン
−4−イル)エテニル〕ジメチルアミン 2−クロロ−6−メトキシ−4−メチルキノリン(25
g,0.12mol)および tert−ブトキシビス(ジメチ
ルアミノ)メタン(Bredereck's reagent)(30g,
0.17mol)を120℃で1.5時間加熱撹拌した。反
応液を冷却後析出した結晶を、ジイソプロピルエーテル
で洗浄して表題化合物を得た(収量29.2g,収率9
2%)。 融点 162−164℃。 NMR(CDCl3)δ:3.01(6H,s),3.94(3H,s),5.48
(1H,d,J=13.2Hz),7.15(1H,s),7.16(1H,d,J=13.2Hz),7.2
9(1H,s),7.30(1H,dd,J=2.8Hz,11.7Hz),7.83(1H,d,J=11.
7Hz)。 元素分析値:C1415ClN2Oとして 計算値:C,64.00;H,5.75;N,10.66;Cl,13.4
9。 実測値:C,63.84;H,5.64;N,10.44;Cl,13.5
7。
【0046】参考例2 (2−クロロ−6−メトキシキ
ノリン−4−イル)アセトニトリル 〔2−(2−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イ
ル)エテニル〕ジメチルアミン(28.3g,0.11mo
l)およびヒドロキシルアミン−O−スルホン酸(40.
2g,0.36mol)を水(1.2L)に懸濁させ、室温
で70時間撹拌した。水酸化ナトリウム水溶液で反応液
を中和した後、5%メタノール/酢酸エチル混合溶媒で
有機物を抽出した。抽出液を飽和食塩水および水で洗浄
した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒
を留去した。得られた残渣を酢酸エチルから再結晶して
表題化合物を得た(収量19.9g,収率79%)。 融点 182−184℃(酢酸エチルから再結晶)。 NMR(CDCl3)δ:3.97(3H,s),4.09(2H,s),7.00
(1H,d,J=2.6Hz),7.45(1H,dd,J=2.6Hz,9.2Hz),7.52(1H,
s),7.99(1H,d,J=9.2Hz)。 元素分析値:C129ClN2Oとして 計算値:C,61.95;H,3.90;N,12.04;Cl,15.2
4。 実測値:C,61.80;H,4.00;N,11.75;Cl,15.0
1。
【0047】参考例3 2−(2−クロロ−6−メトキ
シキノリン−4−イル)エチルアミン (2−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)アセ
トニトリル(1.0g,4.3mmol)のエタノール(15
0ml)溶液に、飽和アンモニア/エタノール溶液(40
ml)およびラネーコバルト(4g)を加え、反応混合物
を水素雰囲気下(5kgf/cm2)、室温で3時間攪拌し
た。ラネーコバルトをろ去した後、減圧下で溶媒を留去
した。残渣をジエチルエーテルで洗浄して表題化合物を
得た(収量855mg,収率84%)。 融点 244−247℃(エタノールから再結晶)。 NMR(CDCl3)δ:2.72(2H,br s),3.14-3.37(4H,
m),3.96(3H,s),7.26(1H,s),7.30(1H,d,J=2.6Hz),7.38(1
H,dd,J=2.6Hz,9.2Hz),7.89(1H,d,J=9.2Hz)。 元素分析値:C1213ClN2Oとして 計算値:C,60.89;H,5.54;N,11.83;Cl,14.9
8。 実測値:C,60.80;H,5.50;N,11.96;Cl,14.6
8。 以下に、参考例1〜3で得られた化合物の構造式を示
す。
【化15】
【0048】実施例1 N−〔2−(2−クロロ−6−
メトキシキノリン−4−イル)エチル〕アセトアミド 2−(2−クロロ−6−メトキシキノリン−4−イル)
エチルアミン(1.0g,4.2mmol)およびトリエチル
アミン(0.87g,8.6mmol)のテトラヒドロフラン
(50ml)溶液に、アセチルクロリド(0.37g,4.
7mmol)を氷冷下で徐々に滴下した。室温で1時間攪拌
した後、反応液を水に注いで、有機物を5%メタノール
/酢酸エチル混合溶媒で有機物を抽出した。抽出液を飽
和食塩水および水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得られた残渣をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精
製し、さらに酢酸エチルから再結晶して表題化合物を得
た(収量0.96g,収率80%)。 融点 162−164℃(酢酸エチルから再結晶)。 NMR(CDCl3)δ:2.00(3H,s),3.24(2H,t,J=7.3H
z),3.60(2H,q,J=7.3Hz),4.00(3H,s),5.78(1H,br s),7.1
8(1H,s),7.37(1H,dd,J=2.6Hz,9.2Hz),7.49(1H,d,J=2.6H
z),7.90(1H,d,J=9.2Hz)。 元素分析値:C1415ClN22として 計算値:C,60.33;H,5.42;N,10.05;Cl,12.7
2。 実測値:C,60.12;H,5.40;N, 9.94;Cl,12.6
7。
【0049】実施例2 N−〔2−(6−メトキシキノ
リン−4−イル)エチル〕アセトアミド N−〔2−(2−クロロ−6−メトキシキノリン−4−
イル)エチル〕アセトアミド(3.65g,13.1mmo
l)のエタノール(100ml)溶液に、5%パラジウム
カーボン(50%含水,9.0g)を加え、反応混合物
を水素雰囲気下、常圧で接触還元した。計算量の水素添
加後、パラジウムカーボンをろ去して、減圧下で溶媒を
留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:メタノール=95:5)で精製
して表題化合物を得た(収量2.2g,収率69%)。 融点 113−115℃(酢酸エチルから再結晶)。 NMR(d6−DMSO)δ:1.82(3H,s),3.17(2H,t,J=
7.1Hz),3.39(2H,q,7.1Hz),3.97(3H,s),7.32(1H,d,J=4.4
Hz),7.39(1H,dd,J=2.6Hz,9.2Hz),7.78(1H,d,J=2.6Hz),
7.92(1H,d,J=9.2Hz),8.11(1H,br t,J=5.2Hz),8.64(1H,
d,J=4.4Hz)。 元素分析値:C141622として 計算値:C,68.83;H,6.60;N,11.47。 実測値:C,68.62;H,6.69;N,11.56。
【0050】実施例3 N−〔2−(2−クロロ−6−
メトキシキノリン−4−イル)エチル〕−2,2,2−
トリフルオロアセトアミド 実施例1と同様の方法により、2−(2−クロロ−6−
メトキシキノリン−4−イル)エチルアミンおよびトリ
フルオロ酢酸無水物から表題化合物を得た(収率75
%)。 融点 145−147℃(酢酸エチル/ヘキサンから再
結晶)。 NMR(d6−DMSO)δ:3.29(2H,t,J=7.1Hz),3.58
(2H,q,J=7.1Hz),3.96(3H,s),7.40(1H,s),7.46(1H,dd,J=
2.7Hz,9.2Hz),7.51(1H,d,J=2.7Hz),7.87(1H,d,J=9.2H
z),9.61(1H,br t,J=5.1Hz)。 元素分析値:C14123ClN22として 計算値:C,50.54;H,3.64;N,8.42;Cl,10.6
6;F,17.13。 実測値:C,50.66;H,3.75;N,8.18;Cl,10.4
0;F,17.22。
【0051】実施例4 N−〔2−(6−メトキシキノ
リン−4−イル)エチル〕−2,2,2−トリフルオロ
アセトアミド 実施例2と同様の方法により、N−〔2−(2−クロロ
−6−メトキシキノリン−4−イル)エチル〕−2,
2,2−トリフルオロアセトアミドから表題化合物を得
た(収率79%)。 融点 172−174℃(酢酸エチルから再結晶)。 NMR(d6−DMSO)δ:3.27(2H,t,J=7.0Hz),3.57
(2H,q,J=7.0Hz),3.96(3H,s),7.32(1H,d,J=4.4Hz),7.40
(1H,dd,J=2.9Hz,8.8Hz),7.50(1H,d,J=2.9Hz),7.93(1H,
d,J=8.8Hz),8.64(1H,d,J=4.4Hz),9.62(1H,br s)。 元素分析値:C1413322として 計算値:C,56.38;H,4.39;N,9.39;F,19.11。 実測値:C,56.13;H,4.41;N,9.33;F,19.21。
【0052】実施例5 N−〔2−(2−クロロ−6−
メトキシキノリン−4−イル)エチル〕プロピオンアミ
ド 実施例1と同様の方法により、2−(2−クロロ−6−
メトキシキノリン−4−イル)エチルアミンおよびプロ
ピオニルクロリドから表題化合物を得た(収率83
%)。 融点 173−175℃(酢酸エチルから再結晶)。 NMR(CDCl3)δ1.15(3H,t,J=7.7Hz),2.21(2H,q,
J=7.7Hz),3.24(2H,t,J=7.3Hz),3.61(2H,q,J=7.3Hz),3.9
9(3H,s),5.72(1H,br),7.18(1H,s),7.37(1H,dd,J=2.9Hz,
9.2Hz),7.46(1H,d,J=2.9Hz),7.91(1H,d,J=9.2Hz)。 元素分析値:C1517ClN22として 計算値:C,61.54;H,5.85;N,9.57;Cl,12.1
1。 実測値:C,61.37;H,5.97;N,9.43;Cl,12.0
0。
【0053】実施例6 N−〔2−(6−メトキシキノ
リン−4−イル)エチル〕プロピオンアミド 実施例2と同様の方法により、N−〔2−(2−クロロ
−6−メトキシキノリン−4−イル)エチル〕プロピオ
ンアミドから表題化合物を得た(収率78%)。 融点 85−88℃(酢酸エチル/ヘキサンから再結
晶)。 NMR(CDCl3)δ:1.14(3H,t,J=7.7Hz),2.19(2H,
q,J=7.7Hz),3.26(2H,t,J=7.3Hz),3.64(2H,q,J=7.3Hz),
3.99(3H,s),5.73(1H,br),7.18(1H,d,J=4.4Hz),7.37(1H,
dd,J=2.9Hz,9.2Hz),7.43(1H,d,J=2.9Hz),8.00(1H,d,J=
9.2Hz),8.64(1H,d,J=4.4Hz)。 元素分析値:C151822として 計算値:C,69.74;H,7.02;N,10.84。 実測値:C,69.62;H,7.13;N,10.53。
【0054】実施例7 N−〔2−(2−クロロ−6−
メトキシキノリン−4−イル)エチル〕シクロプロパン
カルボキサミド 実施例1と同様の方法により、2−(2−クロロ−6−
メトキシキノリン−4−イル)エチルアミンおよびシク
ロプロパンカルボニルクロリドから表題化合物を得た
(収率85%)。 融点 165−167℃(酢酸エチルから再結晶)。 NMR(CDCl3)δ:0.70-0.80(2H,m),0.94-1.02(2
H,m),1.20-1.40(1H,m),3.24(2H,t,J=7.1Hz),3.64(2H,q,
J=7.1Hz),3.97(3H,s),5.88(1H,br s),7.20(1H,s),7.33-
7.44(2H,m),7.91(1H,d,J=9.2Hz)。 元素分析値:C1617ClN22として 計算値:C,63.05;H,5.62;N,9.19;Cl,11.6
3。 実測値:C,62.98;H,5.50;N,9.14;Cl,11.4
1。
【0055】実施例8 N−〔2−(6−メトキシキノ
リン−4−イル)エチル〕シクロプロパンカルボキサミ
ド 実施例2と同様の方法により、N−〔2−(2−クロロ
−6−メトキシキノリン−4−イル)エチル〕シクロプ
ロパンカルボキサミドから表題化合物を得た(収率60
%)。 融点 112−114℃(酢酸エチル/ヘキサンから再
結晶)。 NMR(d6−DMSO)δ:0.57-0.72(4H,m),1.45-1.
60(1H,m),3.18(2H,t,J=7.2Hz),3.43(2H,q,J=7.2Hz),3.9
5(3H,s),7.32(1H,d,J=4.4Hz),7.40(1H,dd,J=2.7Hz,9.2H
z),7.56(1H,d,J=2.7Hz),7.93(1H,d,J=9.2Hz),8.28(1H,
t,J=5.8Hz),8.64(1H,d,J=4.4Hz)。 元素分析値:C161822として 計算値:C,71.09;H,6.71;N,10.36。 実測値:C,71.02;H,6.65;N,10.22。
【0056】実施例9 N−〔2−(6−メトキシ−2
−フェニルキノリン−4−イル)エチル〕−2,2,2−
トリフルオロアセトアミド N−〔2−(2−クロロ−6−メトキシキノリン−4−
イル)エチル〕−2,2,2−トリフルオロアセトアミド
(0.5g,1.5mmol)、テトラキス(トリフェニルホ
スフィン)パラジウム(58mg,0.05mmol)および
フェニルほう酸(0.2g,1.65mmol)のベンゼン
(4.2ml)溶液と2モルの炭酸ナトリウム水溶液(1.
9ml)溶液を混合し、この反応液をアルゴン雰囲気下で
64時間加熱還流した。反応液を水に注いで、有機物を
酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水および水で
洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で
溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(酢酸エチル:ヘキサン=4:6)で精
製して表題化合物を得た(収量515g,収率91
%)。 融点 122−124℃ NMR(CDCl3)δ:3.37(2H,t,J=7.0Hz),3.77(2H,
q,J=7.0Hz),4.00(3H,s),6.62(1H,br s),7.36-7.58(5H,
m),7.65(1H,s),8.05-8.15(3H,m)。 元素分析値:C2017322として 計算値:C,64.17;H,4.58;N,7.48;F,15.22。 実測値:C,64.07;H,4.68;N,7.31;F,14.92。
【0057】実施例10 N−〔2−(6−メトキシ−
2−フェニルキノリン−4−イル)エチル〕プロピオン
アミド 実施例9と同様の方法により、N−〔2−(2−クロロ
−6−メトキシキノリン−4−イル)エチル〕プロピオ
ンアミドから表題化合物を得た(収率91%)。 融点 115−117℃ NMR(CDCl3)δ:1.12(3H,t,J=7.5Hz),2.17(2H,
q,J=7.5Hz),3.31(2H,t,J=6.8Hz),3.67(2H,q,J=6.8Hz),
4.00(3H,s),5.60(1H,br s),7.33-7.57(5H,m),7.66(1H,
s),8.03-8.16(3H,m)。 元素分析値:C212222として 計算値:C,75.42;H,6.63;N,8.38。 実測値:C,75.20;H,6.58;N,8.18。
【0058】実施例11 N−〔2−(6−メトキシ−
2−フェニルキノリン−4−イル)エチル〕シクロプロ
パンカルボキサミド 実施例9と同様の方法により、N−〔2−(2−クロロ
−6−メトキシキノリン−4−イル)エチル〕シクロプ
ロパンカルボキサミドから表題化合物を得た(収率93
%)。 融点 151−153℃ NMR(CDCl3)δ:0.65-0.76(2H,m),0.91-1.01(2
H,m),3.33(2H,t,J=6.6Hz),3.68(2H,q,J=6.6Hz),3.99(3
H,s),6.62(1H,br s),7.31-7.56(5H,m),7.70(1H,s),8.08
-8.16(3H,m)。 元素分析値:C222222として 計算値:C,76.28;H,6.40;N,8.09。 実測値:C,76.15;H,6.38;N,7.89。
【0059】実施例12 N−〔2−(2,6−ジメト
キシキノリン−4−イル)エチル〕アセトアミド N−〔2−(2−クロロ−6−メトキシキノリン−4−
イル)エチル〕アセトアミド(0.9g,3.2mmol)お
よびナトリウムメトキシド(30g,28%メタノール
溶液)をメタノール(20ml)中、60℃で一晩攪拌し
た。反応液を水に注いで、有機物を酢酸エチルで抽出し
た。抽出液を飽和食塩水および水で洗浄した後、無水硫
酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を留去した。得
られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢
酸エチル)で精製し、さらに酢酸エチルおよびヘキサン
の混合溶媒から再結晶して表題化合物を得た(収量0.
46g,収率52%)。 融点 119−121℃(酢酸エチル/ヘキサンから再
結晶)。 NMR(CDCl3)δ:1.97(3H,s),3.17(2H,t,J=7.1H
z),3.61(2H,q,J=7.1Hz),3.95(3H,s),4.03(3H,s),5.64(1
H,br s),6.73(1H,s),7.29(1H,dd,J=2.9Hz,9.2Hz),7.38
(1H,d,J=2.9Hz),7.78(1H,d,J=9.2Hz)。 元素分析値:C151823として 計算値:C,65.68;H,6.61;N,10.21。 実測値:C,65.67;H,6.37;N,10.24。 〔表1〕に、実施例1〜12で得られた化合物の構造式
を示す。
【表1】
【0060】製剤例1 (1)実施例1で得られた化合物 10.0g (2)乳糖 60.0g (3)コーンスターチ 35.0g (4)ゼラチン 3.0g (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0g 実施例1で得られた化合物10.0gと乳糖60.0gおよ
びコーンスターチ35.0gの混合物を10重量%ゼラチ
ン水溶液30ml(ゼラチンとして3.0g)を用い、1mm
メッシュの篩を通して顆粒化した後、40℃で乾燥し再
び篩過した。得られた顆粒をステアリン酸マグネシウム
2.0gと混合し、圧縮した。得られた中心錠を、蔗糖、
二酸化チタン、タルクおよびアラビアゴムの水懸濁液に
よる糖衣でコーティングした。コーティングが施された
錠剤をミツロウで艶出して1000錠のコート錠を得
た。
【0061】製剤例2 (1)実施例1で得られた化合物 10.0g (2)乳糖 70.0g (3)コーンスターチ 50.0g (4)可溶性デンプン 7.0g (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0g 実施例1で得られた化合物10.0gとステアリン酸マグ
ネシウム3.0gを可溶性デンプンの水溶液70ml(可溶
性デンプンとして7.0g)で顆粒化した後、乾燥し、乳
糖70.0gおよびコーンスターチ50.0gと混合した。
混合物を圧縮して1000錠の錠剤を得た。
【0062】実験例1 2−〔125I〕ヨードメラトニ
ン結合の阻害作用 生後7日のヒヨコ(白色レグホン)より前脳を摘出し、
氷冷したアッセイ緩衝液(50mM トリス−HCl,p
H7.7,25℃)でホモジネートを調製し、44,00
0× g、10分間の遠心により沈渣を得た。これを同緩
衝液で1回洗浄した後に0.3−0.4mg タンパク/mL
となるようにアッセイ緩衝液でホモジナイズして膜サン
プルとした。試験管に薬液、膜サンプル、リガンド(8
0pM2−〔125I〕ヨードメラトニン、約100,00
0dpm)を全量0.5mlで混合し、25℃、90分間イン
キュベートした。氷冷したアッセイ緩衝液3mLを加えて
直ちにワットマン(Whatman)GF/B上に吸引濾過
し、フィルターはさらに氷冷したアッセイ緩衝液3mLで
2回洗った後にγ−カウンターで放射活性を測定した。
10μMメラトニン存在下の結合をノンスペシフィック
バインディングとして差し引いた値をスペシフィックバ
インディングとした。50%阻害濃度(IC50)をログ
プロビット(log−probit)法により算出し、その結果
を〔表2〕に示す。
【表2】 〔表2〕の結果から、本発明の化合物(I)は、優れた
メラトニン受容体作動活性を有することがわかる。
【0063】
【発明の効果】本発明の化合物(I)またはその塩は、
メラトニン受容体に対する優れた親和性を示すので、生
体内におけるメラトニンの作用と関連した疾患の臨床上
有用な予防・治療剤を提供することができる。また、本
発明の化合物(I)またはその塩は体内動態にも優れ、
さらに水溶性も優れている。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式 【化1】 〔式中、R1は水素原子または置換基を有していてもよ
    い炭化水素基、R2は置換基を有していてもよい炭化水
    素基、置換基を有していてもよいアミノ基または置換基
    を有する水酸基、Xはハロゲン化されていてもよい低級
    アルキレン基、Yは置換基、nは0ないし6の整数、m
    は0または1を示す〕で表される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】R1が(i)水素原子または(ii)ハロゲン
    原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、C1-6アルコキシ
    基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C
    1-6アルキルアミノ基、カルボキシル基、C1-6アルキル
    −カルボニル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カ
    ルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、
    ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、モノ−C6-10アリ
    ールカルバモイル基、ジ−C6-10アリールカルバモイル
    基、C6-10アリール基またはC6-10アリールオキシ基で
    1ないし5個置換されていてもよい(a)C1-6アルキル
    基、(b)C2-6アルケニル基、(c)C2-6アルキニル
    基、(d)C3-6シクロアルキル基または(e)C6-14
    リール基、R2が(i)ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ
    基、水酸基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、モノ−C
    1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、カ
    ルボキシル基、C1-6アルキル−カルボニル基、C1-6
    ルコキシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C
    1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバ
    モイル基、モノ−C6-10アリールカルバモイル基、ジ−
    6-10アリールカルバモイル基、C6-10アリール基また
    はC6-10アリールオキシ基で1ないし5個置換されてい
    てもよい(a)C1-6アルキル基、(b)C2-6アルケニル
    基、(c)C2-6アルキニル基、(d)C3-6シクロアルキ
    ル基または(e)C6-14アリール基、(ii)ハロゲン原
    子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、C1-6アルコキシ
    基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C
    1-6アルキルアミノ基、カルボキシル基、C1-6アルキル
    −カルボニル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カ
    ルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、
    ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、モノ−C6-10アリ
    ールカルバモイル基、ジ−C6-10アリールカルバモイル
    基、C6-10アリール基またはC6-10アリールオキシ基で
    1ないし5個置換されていてもよい(a)C1-6アルキル
    基、(b)C2-6アルケニル基、(c)C2-6アルキニル
    基、(d)C3-6シクロアルキル基または(e)C6-14
    リール基で1ないし2個置換されていてもよいアミノ
    基、または(iii)ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ
    基、水酸基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、モノ−C
    1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、カ
    ルボキシル基、C1-6アルキル−カルボニル基、C1-6
    ルコキシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C
    1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバ
    モイル基、モノ−C6-10アリールカルバモイル基、ジ−
    6-10アリールカルバモイル基、C6-10アリール基また
    はC6-10アリールオキシ基で1ないし5個置換されてい
    てもよい(a)C1-6アルキル基、(b)C2-6アルケニル
    基、(c)C2-6アルキニル基、(d)C3-6シクロアルキ
    ル基または(e)C6-14アリール基で置換された水酸
    基、Xが1ないし5個のハロゲン原子で置換されていて
    もよい直鎖または分枝状C1-6アルキレン基、Yが(i)
    ハロゲン原子、(ii)ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ
    基、水酸基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、モノ−C
    1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、カ
    ルボキシル基、C1-6アルキル−カルボニル基、C1-6
    ルコキシ−カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C
    1-6アルキルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバ
    モイル基、モノ−C6-10アリールカルバモイル基、ジ−
    6-10アリールカルバモイル基、C6-10アリール基また
    はC6-10アリールオキシ基で1ないし5個置換されてい
    てもよい(a)C1-6アルキル基、(b)C2-6アルケニル
    基、(c)C2-6アルキニル基、(d)C3-6シクロアルキ
    ル基または(e)C6-14アリール基、(iii)ハロゲン原
    子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、C1-6アルコキシ
    基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C
    1-6アルキルアミノ基、カルボキシル基、C1-6アルキル
    −カルボニル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、カ
    ルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバモイル基、
    ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、モノ−C6-10アリ
    ールカルバモイル基、ジ−C6-10アリールカルバモイル
    基、C6-10アリール基またはC6-10アリールオキシ基で
    1ないし5個置換されていてもよい(a)C1-6アルキル
    基、(b)C2-6アルケニル基、(c)C2-6アルキニル
    基、(d)C3-6シクロアルキル基または(e)C6-14
    リール基で1ないし2個置換されていてもよいアミノ
    基、(iv)ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸
    基、C1-6アルコキシ基、アミノ基、モノ−C1-6アルキ
    ルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、カルボキシ
    ル基、C1-6アルキル−カルボニル基、C1-6アルコキシ
    −カルボニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキ
    ルカルバモイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル
    基、モノ−C6-10アリールカルバモイル基、ジ−C6-10
    アリールカルバモイル基、C6-10アリール基またはC
    6-10アリールオキシ基で1ないし5個置換されていても
    よい(a)C1-6アルキル基、(b)C2-6アルケニル基、
    (c)C2-6アルキニル基、(d)C3-6シクロアルキル基
    または(e)C6-14アリール基で置換されていてもよい
    メルカプト基、(v)水酸基、(vi)C1-6アルコキシ
    基、(vii)C1-6アシルアミノ基または(viii)C1-3
    アルキレンジオキシ基である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】Xがエチレン基である請求項2記載の化合
    物。
  4. 【請求項4】R2が1ないし5個のハロゲン原子で置換
    されていてもよい(i)C1-6アルキル基または(ii)C
    3-6シクロアルキル基である請求項2記載の化合物。
  5. 【請求項5】キノリン環の6位がC1-6アルコキシ基で
    置換された請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】R1が水素原子またはC1-6アルキル基、R
    2が1ないし3個のハロゲン原子で置換されていてもよ
    い(i)C1-6アルキル基または(ii)C3-6シクロアル
    キル基、Xがエチレン基、Yが(i)ハロゲン原子、(i
    i)ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、水酸基、C1-6
    アルコキシ基、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ
    基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、カルボキシル基、C
    1-6アルキル−カルボニル基、C1-6アルコキシ−カルボ
    ニル基、カルバモイル基、モノ−C1-6アルキルカルバ
    モイル基、ジ−C1-6アルキルカルバモイル基、モノ−
    6-10アリールカルバモイル基、ジ−C6-10アリールカ
    ルバモイル基、C6-10アリール基またはC6-10アリール
    オキシ基で1ないし5個置換されていてもよいC6-14
    リール基、(iii)C1-6アルコキシ基または(iv)C
    1-6アルキル基、nが1ないし3の整数およびmが0で
    ある請求項2記載の化合物。
  7. 【請求項7】式 【化2】 〔式中、R2は1ないし3個のハロゲン原子で置換され
    ていてもよい(i)C1-6アルキル基または(ii)C3-6
    シクロアルキル基、Qは水素原子、ハロゲン原子、C
    6-14アリール基またはC1-6アルコキシ基、Q’はC1-6
    アルコキシ基を示す〕で表される化合物またはその塩で
    ある請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】N−〔2−(2−クロロ−6−メトキシキ
    ノリン−4−イル)エチル〕アセトアミド、N−〔2−
    (6−メトキシキノリン−4−イル)エチル〕アセトア
    ミド、N−〔2−(2−クロロ−6−メトキシキノリン
    −4−イル)エチル〕−2,2,2−トリフルオロアセト
    アミド、N−〔2−(6−メトキシキノリン−4−イ
    ル)エチル〕−2,2,2−トリフルオロアセトアミド、
    N−〔2−(2−クロロ−6−メトキシキノリン−4−
    イル)エチル〕プロピオンアミド、N−〔2−(6−メ
    トキシキノリン−4−イル)エチル〕プロピオンアミド
    である請求項1記載の化合物またはその塩。
  9. 【請求項9】式 【化3】 〔式中、各記号は請求項1記載と同意義を示す〕で表さ
    れる化合物またはその塩をアシル化反応に付すか、また
    はイソシアナート類と反応させ、所望により、得られる
    化合物またはその塩を酸化反応および置換反応の単独あ
    るいはその組み合わせた反応に付すことを特徴とする請
    求項1記載の化合物の製造法。
  10. 【請求項10】式 【化4】 〔式中、各記号は請求項1記載と同意義を示す〕で表さ
    れる化合物またはその塩。
  11. 【請求項11】請求項1記載の化合物を含有してなる医
    薬組成物。
  12. 【請求項12】メラトニン受容体作動組成物である請求
    項11記載の組成物。
  13. 【請求項13】生体リズム調節剤である請求項12記載
    の組成物。
  14. 【請求項14】睡眠覚醒リズム調節剤である請求項12
    記載の組成物。
  15. 【請求項15】時差ボケ調節剤である請求項12記載の
    組成物。
  16. 【請求項16】睡眠障害治療剤である請求項11記載の
    組成物。
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