JPH0971753A - 金属表面処理剤 - Google Patents

金属表面処理剤

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JPH0971753A
JPH0971753A JP23041595A JP23041595A JPH0971753A JP H0971753 A JPH0971753 A JP H0971753A JP 23041595 A JP23041595 A JP 23041595A JP 23041595 A JP23041595 A JP 23041595A JP H0971753 A JPH0971753 A JP H0971753A
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JP
Japan
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group
ppm
metal surface
proton
metal
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Application number
JP23041595A
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English (en)
Inventor
Mikio Kimura
幹雄 木村
Osamu Iwamoto
修 岩本
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Tokuyama Corp
Original Assignee
Tokuyama Corp
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Publication date
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Priority to JP23041595A priority Critical patent/JPH0971753A/ja
Publication of JPH0971753A publication Critical patent/JPH0971753A/ja
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  • Nitrogen- Or Sulfur-Containing Heterocyclic Ring Compounds With Rings Of Six Or More Members (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属、特に貴金属をレジン等に高接着強度で
且つ高耐水性、高耐久性で接着するための金属表面処理
剤に関する。 【解決手段】 ビス[5−(11−メタクリロイルオキ
シ)ウンデシルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2
−イル]ジスルフィドに代表されるチアジアゾリルジス
ルフィド誘導体とアセトン、トルエン等の有機溶媒を含
んでなることを特徴とする金属表面処理剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属に対して優れ
た接着性を発現させるために有用な金属表面処理剤に関
する。本発明は金属にレジンを接着する医療、電子材
料、精密機械および宝飾等多くの分野の利用が可能であ
るが、特に歯科分野において有用である。
【0002】
【従来の技術】鉄、ニッケル、クロム、コバルト、ス
ズ、アルミニウム、銅、チタン等卑金属の接着剤とし
て、フタル酸無水物基、フタル酸基、マロン酸基及びリ
ン酸基等の種々の官能基を有するアクリルまたはメタク
リル系重合性単量体を含む接着剤が提案され実用化され
ている。しかしながら、金、白金、パラジウム、銀等の
貴金属に対しては充分な接着力を有する接着剤が開発さ
れていない。そのため、貴金属に対する接着は予め該貴
金属表面をスズメッキまたは酸化処理をするのが一般的
であった。これらの方法は操作が煩雑でかつ充分な接着
力が得られないため、貴金属用接着剤あるいは貴金属用
表面処理剤の開発が望まれてきた。
【0003】上記要望に応えて近年、チオリン酸基(特
開平1−138282)、チオリン酸クロリド基(特開
平5−117595)やトリアジンジチオン誘導体(特
開昭64−83254)等の官能基を有する接着性の重
合性単量体が提案されている。これら接着性重合性単量
体を含む表面処理剤は予め貴金属面に塗布し、次いで重
合性レジンを硬化させることにより、貴金属に対する接
着を可能にしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記表
面処理剤を用いる貴金属の接着においては、接着力ある
いは耐水性、耐久性が未だ充分でなく、さらに、接着性
重合性単量体が不安定で表面処理剤の保存安定性が悪
い、接着力が塗布量に影響される等の問題点がある。
【0005】また、上記表面処理剤の効果は貴金属の接
着においてのみ発現し、卑金属の接着においてはその効
果は発現しない。そこで、本発明では、卑金属、貴金属
のいずれに対しても充分な初期接着力を有し、かつ接着
耐久性、耐水性及び保存安定性の良好な金属表面処理剤
を開発することを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に鋭意検討を行った結果、ラジカル重合性不飽和結合を
有するチアジアゾリルジスルフィド誘導体が保存安定
性、接着強度、耐水性および耐久性等に効果を有するこ
とを見出し、さらに、ラジカル重合性不飽和結合を有す
るチアジアゾリルジスルフィド誘導体と酸性基含有(メ
タ)アクリレート系単量体を含む表面処理剤が卑金属、
貴金属のいずれに対しても充分な接着強度を有し、保存
安定性、耐水性および耐久性が優れていることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明は、下記一般式(1)で示さ
れるチアジアゾリルジスルフィド誘導体及び有機溶媒を
含有してなることを特徴とする金属表面処理剤、並び
に、下記一般式(1)で示されるチアジアゾリルジスル
フィド誘導体(A)、酸性基含有(メタ)アクリレート
系単量体(B)および有機溶媒(C)を含有し、
(A)、(B)および(C)の合計量100重量部に対
して(A)が0.001〜20重量部、(B)が0.1
〜15重量部、(C)が残部であることを特徴とする金
属表面処理剤である。
【0008】
【化3】
【0009】(式中、R1、R2は異なってもよい炭素数
1〜20の2価の有機残基を表し、Z1、Z2は異なって
もよいラジカル重合性不飽和結合を有する有機基を表
し、Y1、Y2は異なってもよい硫黄原子、窒素原子また
はNH基を表し、lは1〜3の整数を表し、n、mは1
または2の整数で、Y1、Y2が窒素原子の時はn、mは
2で、Y1、Y2が硫黄原子またはNH基の時はn、mは
1である。) 上記一般式(1)において、R1、R2は炭素数1〜20
の2価の有機残基であれば何ら制限されない。従って、
アルキレン基の様な2価の鎖状炭化水素基あるいは分枝
を有する2価の鎖状炭化水素基のみならず、主鎖中にエ
ーテル結合もしくはエステル結合を有する有機基も含ま
れる。
【0010】基R1、R2を具体的に例示すれば、
【0011】
【化4】
【0012】等が挙げられる。
【0013】また、前記一般式(1)において、Y1
2は硫黄原子、窒素原子またはNH基を表す。
【0014】さらに、前記一般式(1)において、
1、Z2はラジカル重合性不飽和結合を有する有機基を
表す。Z1、Z2はラジカル重合性不飽和結合を有する有
機基であれば特に制限されず、具体的にはメタクリロイ
ルオキシ基、アクリロイルオキシ基、4−ビニルベンジ
ルオキシ基、スチリル基、アリルオキシ基およびアリル
基等が例示される。中でも、メタクリロイルオキシ基、
アクリロイルオキシ基が重合性及び取り扱い易さ等の点
で好適である。さらに、前記一般式(1)において、l
は1〜3の整数を表し、n、mは1または2の整数を表
す。ここで、n、mは、Y1、Y2が窒素原子の時は2で
あり、Y1、Y2が硫黄原子またはNH基の時は1であ
る。
【0015】本発明で用いられるチアジアゾリルジスル
フィド誘導体を具体的に例示すれば下記のとおりであ
る。
【0016】
【化5】
【0017】
【化6】
【0018】
【化7】
【0019】
【化8】
【0020】
【化9】
【0021】これらの中で下記一般式(2)で示される
チアジアゾリルジスルフィド誘導体が、接着力、溶解性
及び合成の容易さの点で特に好ましく採用される。
【0022】
【化10】
【0023】(式中Wはメタクリロイルオキシ基、アク
リロイルオキシ基、4−ビニルベンジルオキシ基を表
し、pは6〜11の整数を表す。) 本発明の金属表面処理剤において、前記一般式(1)の
チアジアゾリルジスルフィド誘導体の濃度は特に限定さ
れないが、0.001〜20重量%の範囲内であること
が好適である。該濃度が0.001重量%未満になると
充分な接着強度が得られない。また、該濃度が20重量
%を越えると経済的に不利になる上に、金属表面を処理
した後に盛られる重合性組成物の重合阻害を起こし、接
着強度が低下する。従って、高濃度で使用せざる得ない
ときは、重合性組成物を盛る前に処理後の金属表面を溶
媒等で洗浄しなければならない。上記チアジアゾリルジ
スルフィド誘導体濃度のさらに好ましい濃度範囲は、
0.005〜10重量%である。
【0024】また、本発明で使用する有機溶媒は、チア
ジアゾリルジスルフィド誘導体を溶解するものであれ
ば、一般の有機溶剤あるいは重合性単量体が何等制限な
く使用できる。ただし、該有機溶媒が不揮発性の場合に
は、チアジアゾリルジスルフィド誘導体の濃度を高めな
いと本発明の効果が発現し難くなるので、揮発性を有す
る有機溶媒を使用するのが好適である。
【0025】本発明で好適に使用できる上記有機溶剤を
具体的に例示すれば、メタノール、エタノール、イソプ
ロピルアルコール、ブタノール等のアルコール類;アセ
トン、メチルエチルケトン等のケトン類;エチルエーテ
ル、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン等のエー
テル類;酢酸エチル、蟻酸エチル等のエステル類;トル
エン、キシレン、ベンゼン等の芳香族系溶媒;ペンタ
ン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等のハイドロカーボ
ン系溶媒;塩化メチレン、クロロホルム、1,2−ジク
ロロエタン等の塩素系溶媒;トリフルオロエタノール等
のフッ素系溶媒等が挙げられる。これらの中で、溶解性
および保存安定性等の理由で、アセトン、トルエン等が
特に好ましく使用される。
【0026】また、本発明で有機溶媒として好適に使用
できる重合性単量体は、例えばラジカル重合性を示すも
のである。好適に使用できる重合性単量体を具体的に例
示すれば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレー
ト、イソプロピルメタクリレート、ブチルメタクリレー
ト、ヒドロキシエチルメタクリレート等の重合性の高い
アクリルまたはメタクリル系重合性単量体及びスチレン
等が挙げられる。
【0027】上記の有機溶媒は1種又は2種以上を組み
合わせて使用することもできる。
【0028】本発明の金属表面処理剤においては、卑金
属に対する接着性をより高めるために、酸性基含有(メ
タ)アクリレート系単量体を配合することもできる。こ
の様な態様の金属表面処理剤を用いることにより、コバ
ルトクロム合金、ニッケルクロム合金等の卑金属とレジ
ン等を良好に接着することも可能となる。特に、該態様
の表面処理剤を卑金属と貴金属との合金に対して使用し
た場合に得られる接合体の接着強度は、酸性基含有(メ
タ)アクリレート系単量体を配合しない金属表面処理剤
を使用した場合より高くなる。卑金属と貴金属との合金
は、歯科用に使用されることが多いため、上記態様の金
属表面処理剤は、歯科用金属表面処理剤として特に有効
である。
【0029】前記の酸性基含有(メタ)アクリレート系
単量体は、分子中にカルボキシル基またはその無水物、
或はリン酸基等の酸性基を有する(メタ)アクリレート
系単量体であれば特に限定されず、公知の化合物を使用
できるが、下記一般式(3)で示される酸性基含有(メ
タ)アクリレート系単量体が好適である。
【0030】
【化11】
【0031】(式中、R3は水素原子またはメチル基、
4はエーテル結合及び/又はエステル結合を有しても
よい2〜6価の炭素数1〜20の有機残基、Xはカルボ
キシル基、無水カルボキシル基、リン酸基、リン酸エス
テル基を含有する基を表す) 上記一般式中、Xはカルボキシル基、無水カルボキシル
基、リン酸基、リン酸エステル基を含有する基であり、
その構造は特に限定されることはないが、好ましい具体
例は次の通りである。
【0032】
【化12】
【0033】上記一般式中、R4の構造は特に制限され
ることはなく、公知のエーテル結合及び/又はエステル
結合を有する2〜6価の炭素数1〜20の有機残基が採
用され得るが、具体的に例示すると下記の通りである。
【0034】
【化13】
【0035】上記一般式で表される酸性基含有(メタ)
アクリレート系単量体の好ましい具体例を挙げると次の
通りである。
【0036】
【化14】
【0037】
【化15】
【0038】
【化16】
【0039】
【化17】
【0040】(但し、R3は水素原子またはメチル基で
ある。) 金属接着性の点から、上記具体例に例示した酸性基含有
(メタ)アクリレート系単量体の中でも、特にカルボキ
シル基、リン酸基を有するものが好適に使用される。
【0041】上記酸性基含有(メタ)アクリレート系単
量体は1種又は2種以上を組み合わせて使用できる。
【0042】酸性基含有(メタ)アクリレート系単量体
を含む金属表面処理剤において、チアジアゾリルジスル
フィド誘導体(A)、酸性基含有(メタ)アクリレート
系単量体(B)および有機溶媒(C)の配合割合は、
(A)、(B)及び(C)の合計を100重量部とした
場合、(A)の配合量が0.001〜20重量部、
(B)の配合量が0.1〜15重量部、(C)が残部で
あることが好適である。より好適な配合割合は、(A)
が0.005〜10重量部、(B)が1〜10重量部及
び(C)が残部である。(A)、(B)及び(C)の合
計100重量部に対する酸性基含有(メタ)アクリレー
ト系単量体(B)の配合割合が、0.1重量部未満のと
きは卑金属に対して充分な接着強度が得られず、また、
該配合割合が15重量部を越えるときは配合量に見合っ
た接着強度が得られないばかりか、場合によっては接着
強度が低下することもある。
【0043】本発明の金属表面処理剤においては、前記
一般式(2)で示されるチアジアゾリルジスルフィド誘
導体と、該チアジアゾリルジスルフィド誘導体を溶解し
且つ揮発性を有する有機溶媒を組み合わせて使用するの
が接着力、取扱の容易さの点で好適である。さらに、卑
金属に対する接着性を高めたい場合には、該金属表面処
理剤に前記一般式(3)で示される酸性基含有(メタ)
アクリレート系単量体を配合して使用するのが好適であ
る。
【0044】また、本発明の金属表面処理剤には接着力
を低下させない範囲で必要に応じて、重合触媒を添加す
ることもできる。添加可能な重合触媒としては、ベンゾ
イルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド等のジ
アシルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイド、ジタ
ーシャルブチルパーオキサイド等のジアルキルパーオキ
サイド等の過酸化物系重合触媒;5−ブチルバルビツー
ル酸、5−ブチル−2−チオバルビツール酸等のバルビ
ツール酸系重合触媒;カンファーキノン、アセチルベン
ゾイル等のα−ジケトン:ベンゾインエチルエーテル等
のベンゾインアルキルエーテル:2−クロロチオキサン
ソン、メチルチオキサンソン等のチオキサンソン誘導
体:ベンゾフェノン、P,P’−メトキシベンゾフェノ
ン等のベンゾフェノン誘導体等の光重合触媒;及びジメ
チルアミノエチルメタクリレート、N,Nジメチルパラ
トルイジン、P−ジメチル安息香酸エチル等のアミン助
触媒等が挙げられる。これら重合触媒及び助触媒は、一
種または必要に応じて2種以上を組合せて添加すること
ができる。
【0045】更に必要に応じて、ハイドロキノンモノメ
チルエーテル、ハイドロキノン、4−ターシャルブチル
フェノール等の重合禁止剤を添加することもできる。
【0046】前記の各成分を混合し、金属表面処理剤を
調製する方法については特に制限がなく、例えば前記チ
アジアゾリルジスルフィド誘導体、有機溶媒及び必要に
応じて酸性基含有(メタ)アクリレート系単量体、その
他の任意成分を所望の割合で容器に秤り採り、均一にな
るまで攪拌混合すればよい。
【0047】本発明の金属表面処理剤の使用方法は特に
限定されないが、金属とレジン等を良好に接着するため
には、本発明の金属表面処理剤を金属表面に塗布した
後、該金属表面に重合性組成物を盛って、さらに該重合
組成物を硬化させる方法が好適に採用できる。また、上
記の重合性組成物の金属と接する面の反対側に別途レジ
ン、金属、セラミックス等を接着することにより、金属
とこれら物質を間接的に接着することも可能である。
【0048】上記方法において、処理後の金属表面に盛
られる重合性組成物としては、公知の重合性組成物が何
等制限なく使用できるが、重合性、取り扱い易さ等を考
慮すると、重合開始触媒を含んだアクリルまたはメタク
リル系重合性単量体を主体とするものが好適である。歯
科で一般的に用いられている重合性組成物、例えば義歯
床用レジン、即時重合レジン、硬質レジン、コンポジッ
トレジン、レジンセメント等は、アクリルまたはメタク
リル系重合性単量体と重合開始触媒を必須成分として含
んでいるので好適に使用することができる。
【0049】アクリルまたはメタクリル系重合性単量体
の具体例としては、メチルメタアクリレート、エチルメ
タアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、メ
タクリロキシエチルプロピオネート等の単官能重合性単
量体;トリエチレングリコールジメタクリレート、2,
2−ビス(4−(3−メタクリロキシ−2−ヒドロキシ
プロポキシ)フェニル)プロパン、2,2−ビス(4−
メタクリロキシエトキシフェニル)プロパン、1,6−
ヘキサンジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリ
コールジメタクリレート、トリメチルヘキサメチレンジ
イソシアネート、ペンタエリスリトールトリメタクリレ
ート等の多官能重合性単量体;4−メタクリロキシエト
キシカルボニルフタル酸無水物、10−メタクリロキシ
デシルジハイドロジエンホスフェート、10−メタクリ
ロキシデカメチレンマロン酸、2−メタクリロキシエチ
ル3’−メタクリロキシ2’(3,4−ジカルボキシベ
ンゾイルオキシ)プロピルサクシネート等の接着性重合
性単量体等が挙げられる。これらは、1種又は2種以上
の組合せで使用される。
【0050】重合開始触媒の具体例としてはベンゾイル
パーオキサイド/N,Nジエタノール−P−トルイジン
等のレドックス系開始剤;トリブチルボランの部分酸化
物等のアルキル金属化合物;n−ブチルバルビツール酸
/塩化銅等のバルビツール酸系開始剤;カンファーキノ
ン/N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート等の
光重合開始触媒を挙げることができる。
【0051】本発明の金属表面処理剤は金、パラジウ
ム、白金、銀、もしくは銅等の純金属、または歯科用の
金合金、金銀パラジウム合金、もしくは銀合金等に対し
て使用したときにその効果が特に顕著である。
【0052】
【発明の効果】本発明の一般式(1)で示される新規な
チアジアゾリルジスルフィド誘導体を含有する金属表面
処理剤を用いることにより、金属、特に貴金属とレジン
等を高接着強度で且つ高耐水性、高耐久性で接着するこ
とができる。また、酸性基含有(メタ)アクリレート単
量体をさらに配合した金属表面処理剤を用いた場合に
は、貴金属、卑金属いずれの金属に対しても非常に優れ
た接着性を発現させることができる。特に、該酸性基含
有(メタ)アクリレート単量体を配合した金属表面処理
剤を卑金属と貴金属の合金に適用した場合には、有機溶
媒にチアジアゾリルジスルフィド誘導体及び酸性基含有
(メタ)アクリレート単量体をそれぞれ単独で配合した
金属表面処理剤からは予想し得ない高い接着強度が得ら
れる。さらに、これら本発明の金属表面処理剤は、保存
安定性が高く、取扱の点でも非常に優れている。
【0053】上記のような優れた効果が発現する理由の
詳細は今のところ不明であるが、以下のように推定して
いる。即ち、まず金属表面にチアジアゾリルジスルフィ
ド誘導体と有機溶媒から成る金属表面処理剤を塗布する
と、ジスルフィド結合中の硫黄原子が速やかに表面の金
属原子または金属酸化物と反応し、耐水性に優れた化学
結合が形成される。次いで、その表面に重合性組成物が
盛られると、チアジアゾリルジスルフィド誘導体中のラ
ジカル重合性不飽和結合が重合性組成物中の重合性単量
体と反応し、共重合・硬化して金属と強固な結合が形成
される。上記前段の反応は、特に貴金属表面で起こりや
すいため、結果として貴金属とレジン等の良好な接着が
可能となるものと推定している。
【0054】一方、酸性基含有(メタ)アクリレート単
量体は、その酸性基が卑金属原子またはその酸化物と反
応し、耐水性に優れた化学結合を形成する傾向が強いた
め、該単量体を配合すると卑金属に対する接着強度が高
まるものと思われる。そして、卑金属と貴金属との合金
に酸性基含有(メタ)アクリレート単量体を配合した金
属表面処理剤を適用した場合には、上記反応とチアジア
ゾリルジスルフィド誘導体による前記反応が併行して起
こり、この時の相乗効果により接着強度が向上したもの
と推定している。
【0055】
【実施例】次に、実施例により、本発明をさらに詳細に
説明するが、本発明はかかる実施例に限定されるもので
はない。
【0056】製造例1 窒素雰囲気下、11−ブロモ−ウンデカノール(9.5
g,37.8mmol)とモレキュラシーブ3A粉末
(7.9g)の四塩化炭素溶液(70ml)の入った3
00mlの3ッ口フラスコに、メタクリル酸クロリド
(4.9g,47.1mmol)の四塩化炭素溶液(2
0ml)を滴下ロートを用いて室温でゆっくり滴下し
た。滴下終了後、5時間加熱還流させた。その後室温ま
で放冷し、反応混合物からモレキュラシーブ3A粉末を
ろ過し、ろ液を水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽
和食塩水で順次洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、溶媒を減圧留去したところ、白色固体10.4gを
得た。該化合物が11−ブロモウンデシルメタクリレー
トであることは、NMR、SIMSにより確認した。
【0057】製造例2 製造例1におけるメタクリル酸クロリドをアクリル酸ク
ロリドにかえて、製造例1と同様な条件で実験を行い、
11−ブロモウンデシルアクリレートを得た。
【0058】製造例3 窒素雰囲気下、水素化ナトリウム(3.1g,78.5
mmol)のテトラヒドロフラン溶液(30ml)の入
った300mlの3ッ口フラスコに、11−ブロモ−ウ
ンデカノール(9.9g,39.3mmol)のテトラ
ヒドロフラン溶液(30ml)を滴下ロートを用いて室
温でゆっくり滴下した。引き続き、クロロメチルスチレ
ン(5.9g,38.9mmol)のテトラヒドロフラ
ン溶液をゆっくり滴下した。滴下終了後、4時間加熱還
流させた。その後室温まで放冷し、反応混合物に希塩酸
を加えて反応を停止した。水層をエーテルで抽出し、合
わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食
塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒
を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー{ワコーゲル
C−200(和光純薬工業製)、展開溶媒:ヘキサン−
酢酸エチル}により11−ブロモ−1−(4−ビニルベ
ンジルオキシ)ウンデカンを得た。
【0059】製造例4 窒素雰囲気下、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チ
アジアゾール(1.5g、10.0mmol)のメタノ
ール溶液(40ml)の入った300mlの3ッ口フラ
スコに、ナトリウムメトキシド(0.54g、10.0
mmol)のメタノール溶液(15ml)を滴下ロート
を用いて室温でゆっくり滴下した。引き続き、11−ブ
ロモウンデシルメタクリレート(3.19g、10.0
mmol)のメタノール溶液(15ml)をゆっくり滴
下した。滴下終了後、3時間加熱還流させた。その後室
温まで放冷し、反応混合物に水を加えて反応を停止し
た。反応系からメタノールを減圧留去し、水層をエーテ
ルで抽出し、合わせた有機層を飽和食塩水で洗浄した。
無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去したと
ころ、淡黄色固体3.56gを得た。該化合物が2−
(11−メタクリロイルオキシウンデシルチオ)−5−
メルカプト−1,3,4−チアジアゾールであること
は、NMR、SIMSにより確認した。すなわち、この
固体を5%CDCl3溶液として、1H−NMR(90M
Hz)を測定すると、δ=5.55ppmと6.10p
pmにエチレン性プロトンのシグナルを、δ=1.95
ppmにメチル基プロトンのシグナルを、δ=3.11
ppmに硫黄に隣接したメチレン基のプロトンに相当す
る三重線を、δ=4.15ppmに酸素に隣接したメチ
レン基のプロトンに相当する三重線を、δ=1.29〜
1.74ppmにメチレン鎖のプロトンに相当する多重
線を、δ=10.7ppmにメルカプト基に相当するブ
ロードなピークを、それぞれいずれも妥当な積分強度で
観測した。SIMSスペクトルでは、相当する親イオン
のピーク389=(M+1)+を観測した。
【0060】製造例5 製造例4における11−ブロモウンデシルメタクリレー
トを11−ブロモウンデシルアクリレートにかえて、製
造例4と同様な条件で実験を行い、淡黄色固体を得た。
該化合物のNMRおよびSIMSの結果から該化合物が
2−(11−アクリロイルオキシウンデシルチオ)−5
−メルカプト−1,3,4−チアジアゾールであること
を確認した。すなわち、この固体を5%CDCl3溶液
として、1H−NMR(90MHz)を測定すると、δ
=5.84ppm、6.12ppmと6.43ppmに
エチレン性プロトンのシグナルを、δ=3.11ppm
に硫黄に隣接したメチレン基のプロトンに相当する三重
線を、δ=4.15ppmに酸素に隣接したメチレン基
のプロトンに相当する三重線を、δ=1.29〜1.7
4ppmにメチレン鎖のプロトンに相当する多重線を、
δ=10.8ppmにメルカプト基に相当するブロード
なピークを、それぞれいずれも妥当な積分強度で観測し
た。SIMSスペクトルでは、相当する親イオンのピー
ク375=(M+1)+を観測した。
【0061】製造例6 製造例4における11−ブロモウンデシルメタクリレー
トを6−ブロモヘキシルメタクリレートにかえて、製造
例4と同様な条件で実験を行い、淡黄色固体を得た。該
化合物のNMRおよびSIMSの結果から該化合物が2
−(6−メタクリロイルオキシヘキシルチオ)−5−メ
ルカプト−1,3,4−チアジアゾールであることを確
認した。すなわち、この固体を5%CDCl3溶液とし
て、1H−NMR(90MHz)を測定すると、δ=
5.55ppmと6.10ppmにエチレン性プロトン
のシグナルを、δ=1.95ppmにメチル基プロトン
のシグナルを、δ=3.10ppmに硫黄に隣接したメ
チレン基のプロトンに相当する三重線を、δ=4.15
ppmに酸素に隣接したメチレン基のプロトンに相当す
る三重線を、δ=1.38〜1.65ppmにメチレン
鎖のプロトンに相当する多重線を、δ=10.8ppm
にメルカプト基に相当するブロードなピークを、それぞ
れいずれも妥当な積分強度で観測した。SIMSスペク
トルでは、相当する親イオンのピーク319=(M+
1)+を観測した。
【0062】製造例7 製造例4における11−ブロモウンデシルメタクリレー
トを11−ブロモ−1−(4−ビニルベンジルオキシ)
ウンデカンにかえて、製造例4と同様な条件で実験を行
い、淡黄色固体を得た。該化合物のNMRおよびSIM
Sの結果から該化合物が2−(11−(4−ビニルベン
ジルオキシ)ウンデシルチオ)−5−メルカプト−1,
3,4−チアジアゾールであることを確認した。すなわ
ち、この固体を5%CDCl3溶液として、1H−NMR
(90MHz)を測定すると、δ=5.27ppmと
5.84ppmと6.71ppmにエチレン性プロトン
のシグナルを、δ=3.11ppmに硫黄に隣接したメ
チレン基のプロトンに相当する三重線を、δ=4.15
ppmに酸素に隣接したメチレン基のプロトンに相当す
る三重線を、δ=4.70ppmに酸素とベンゼン環に
挟まれたメチレン基のプロトンに相当する一重線を、δ
=1.29〜1.74ppmにメチレン鎖のプロトンに
相当する多重線を、δ=7.30〜7.38ppmに芳
香族性プロトンに相当する多重線を、δ=10.7pp
mにメルカプト基に相当するブロードなピークを、それ
ぞれいずれも妥当な積分強度で観測した。SIMSスペ
クトルでは、相当する親イオンのピーク437=(M+
1)+を観測した。
【0063】製造例8 窒素雰囲気下、2−アミノ−5−メルカプト−1,3,
4−チアジアゾール(1.3g、10mmol)のメタ
ノール溶液(60ml)の入った300mlの3ッ口フ
ラスコに、水酸化ナトリウム(0.4g、10mmo
l)のメタノール溶液(30ml)を滴下ロートを用い
て氷冷下ゆっくり滴下した。引き続き、11−ブロモウ
ンデシルメタクリレート(3.2g、10mmol)の
メタノール溶液(20ml)を氷冷下ゆっくり滴下し
た。滴下終了後、3時間加熱還流させた。その後室温ま
で放冷し、反応混合物に希塩酸を加えて反応を停止し
た。反応系からメタノールを減圧留去し、水層をエーテ
ルで抽出し、合わせた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液および飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥し、溶媒を減圧留去したところ、固体を得
た。この固体は2−(11−メタクリロイルオキシウン
デシルアミノ)−5−メルカプト−1,3,4−チアジ
アゾールと2−アミノ−5−(11−メタクリロイルオ
キシウンデシルチオ)−1,3,4−チアジアゾール、
および2−(11−メタクリロイルオキシウンデシルア
ミノ)−5−(11−メタクリロイルオキシウンデシル
チオ)−1,3,4−チアジアゾールの混合物であるた
め、カラムクロマトグラフィー{ワコーゲルC−200
(和光純薬工業製)、展開溶媒:ヘキサン−酢酸エチ
ル}を用いて分離した。精製して単離した化合物が2−
(11−メタクリロイルオキシウンデシルアミノ)−5
−メルカプト−1,3,4−チアジアゾールであること
は、NMR、SIMSにより確認した。すなわち、この
固体を5%CDCl3溶液として、1H−NMR(90M
Hz)を測定すると、δ=5.55ppmと6.10p
pmにエチレン性プロトンのシグナルを、δ=1.95
ppmにメチル基プロトンのシグナルを、δ=3.02
ppmに窒素に隣接したメチレン基のプロトンに相当す
る三重線を、δ=4.15ppmに酸素に隣接したメチ
レン基のプロトンに相当する三重線を、δ=1.29〜
1.74ppmにメチレン鎖のプロトンに相当する多重
線を、δ=7.1ppmにアミノ基に相当するブロード
なピークを、δ=13.1ppmにメルカプト基に相当
するブロードなピークを、それぞれいずれも妥当な積分
強度で観測した。SIMSスペクトルでは、相当する親
イオンのピーク=372(M+1)+を観測した。
【0064】製造例9 2−(11−メタクリロイルオキシウンデシルチオ)−
5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール(2.8
5g、7.35mmol)のメタノール溶液(150m
l)の入った300mlの3ッ口フラスコに、31wt
%過酸化水素水(1.2g、11.1mmol)を滴下
ロートを用いて室温でゆっくり滴下した。滴下終了後、
1時間室温で攪拌させた。その後反応系から析出した固
体を濾過した。得られた固体をメタノールで洗浄し、乾
燥させたところ、淡黄色固体1.85gを得た。該化合
物がビス[5−(11−メタクリロイルオキシ)ウンデ
シルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]
ジスルフィド[A]であることは、NMR、SIMSに
より確認した。すなわち、この固体を3%CDCl3
液として、1H−NMR(90MHz)を測定すると、
δ=5.55ppmと6.10ppmにエチレン性プロ
トンのシグナルを、δ=1.95ppmにメチル基プロ
トンのシグナルを、δ=3.33ppmに硫黄に隣接し
たメチレン基のプロトンに相当する三重線を、δ=4.
14ppmに酸素に隣接したメチレン基のプロトンに相
当する三重線を、δ=1.29〜1.74ppmにメチ
レン鎖のプロトンに相当する多重線を、それぞれいずれ
も妥当な積分強度で観測した。SIMSスペクトルで
は、相当する親イオンのピーク775=(M+1)+
観測した。
【0065】製造例10 製造例9における2−(11−メタクリロイルオキシウ
ンデシルチオ)−5−メルカプト−1,3,4−チアジ
アゾールを2−(11−アクリロイルオキシウンデシル
チオ)−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール
にかえて、製造例9と同様な条件で実験を行い、淡黄色
固体を得た。該化合物のNMRおよびSIMSの結果か
ら該化合物がビス[5−(11−アクリロイルオキシ)
ウンデシルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イ
ル] ジスルフィド[B]であることを確認した。すな
わち、この固体を3%CDCl3溶液として、1H−NM
R(90MHz)を測定すると、δ=5.84ppm、
6.12ppmと6.43ppmにエチレン性プロトン
のシグナルを、δ=3.33ppmに硫黄に隣接したメ
チレン基のプロトンに相当する三重線を、δ=4.15
ppmに酸素に隣接したメチレン基のプロトンに相当す
る三重線を、δ=1.29〜1.74ppmにメチレン
鎖のプロトンに相当する多重線を、それぞれいずれも妥
当な積分強度で観測した。SIMSスペクトルでは、相
当する親イオンのピーク747=(M+1)+を観測し
た。
【0066】製造例11 製造例9における2−(11−メタクリロイルオキシウ
ンデシルチオ)−5−メルカプト−1,3,4−チアジ
アゾールを2−(6−メタクリロイルオキシヘキシルチ
オ)−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾールに
かえて、製造例9と同様な条件で実験を行い、淡黄色固
体を得た。該化合物のNMRおよびSIMSの結果から
該化合物がビス[5−(6−メタクリロイルオキシ)ヘ
キシルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]
ジスルフィド[C]であることを確認した。すなわ
ち、この固体を3%CDCl3溶液として、1H−NMR
(90MHz)を測定すると、δ=5.55ppmと
6.10ppmにエチレン性プロトンのシグナルを、δ
=1.95ppmにメチル基プロトンのシグナルを、δ
=3.31ppmに硫黄に隣接したメチレン基のプロト
ンに相当する三重線を、δ=4.15ppmに酸素に隣
接したメチレン基のプロトンに相当する三重線を、δ=
1.38〜1.65ppmにメチレン鎖のプロトンに相
当する多重線を、それぞれいずれも妥当な積分強度で観
測した。SIMSスペクトルでは、相当する親イオンの
ピーク635=(M+1)+を観測した。
【0067】製造例12 製造例9における2−(11−メタクリロイルオキシウ
ンデシルチオ)−5−メルカプト−1,3,4−チアジ
アゾールを2−(11−(4−ビニルベンジルオキシ)
ウンデシルチオ)−5−メルカプト−1,3,4−チア
ジアゾールにかえて、製造例9と同様な条件で実験を行
い、淡黄色固体を得た。該化合物のNMRおよびSIM
Sの結果から該化合物がビス{5−[11−(4−ビニ
ルベンジルオキシ)]ウンデシルチオ−1,3,4−チ
アジアゾール−2−イル} ジスルフィド[D]である
ことを確認した。すなわち、この固体を3%CDCl3
溶液として、1H−NMR(90MHz)を測定する
と、δ=5.27ppmと5.84ppmと6.71p
pmにエチレン性プロトンのシグナルを、δ=3.33
ppmに硫黄に隣接したメチレン基のプロトンに相当す
る三重線を、δ=4.15ppmに酸素に隣接したメチ
レン基のプロトンに相当する三重線を、δ=4.70p
pmに酸素とベンゼン環に挟まれたメチレン基のプロト
ンに相当する一重線を、δ=1.29〜1.74ppm
にメチレン鎖のプロトンに相当する多重線を、δ=7.
30〜7.38ppmに芳香族性プロトンに相当する多
重線を、それぞれいずれも妥当な積分強度で観測した。
SIMSスペクトルでは、相当する親イオンのピーク8
71=(M+1)+を観測した。
【0068】製造例13 製造例9における2−(11−メタクリロイルオキシウ
ンデシルチオ)−5−メルカプト−1,3,4−チアジ
アゾールを2−(11−メタクリロイルオキシウンデシ
ルアミノ)−5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾ
ールにかえて、製造例9と同様な条件で実験を行い、淡
黄色固体を得た。該化合物のNMRおよびSIMSの結
果から該化合物がビス[5−(11−メタクリロイルオ
キシ)ウンデシルアミノ−1,3,4−チアジアゾール
−2−イル] ジスルフィド[E]であることを確認し
た。すなわち、この固体を3%CDCl3溶液として、1
H−NMR(90MHz)を測定すると、δ=5.55
ppmと6.10ppmにエチレン性プロトンのシグナ
ルを、δ=1.95ppmにメチル基プロトンのシグナ
ルを、δ=3.19ppmに窒素に隣接したメチレン基
のプロトンに相当する三重線を、δ=4.15ppmに
酸素に隣接したメチレン基のプロトンに相当する三重線
を、δ=1.29〜1.74ppmにメチレン鎖のプロ
トンに相当する多重線を、δ=7.1ppmにアミノ基
に相当するブロードなピークを、それぞれいずれも妥当
な積分強度で観測した。SIMSスペクトルでは、相当
する親イオンのピーク741=(M+1)+を観測し
た。
【0069】製造例14 2−(11−メタクリロイルオキシウンデシルチオ)−
5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール(1.4
3g、3.68mmol)と2−(6−メタクリロイル
オキシヘキシルチオ)−5−メルカプト−1,3,4−
チアジアゾール(1.17g、3.68mmol)のメ
タノール溶液(150ml)の入った300mlの3ッ
口フラスコに、31wt%過酸化水素水(1.2g、1
1.1mmol)を滴下ロートを用いて室温でゆっくり
滴下した。滴下終了後、1時間室温で攪拌させた。その
後反応系から析出した固体を濾過した。得られた固体を
メタノールで洗浄し、乾燥させたところ、淡黄色固体
1.55gを得た。該化合物は3種類の混合物であるた
め、カラムクロマトグラフィー{ワコーゲルC−200
(和光純薬工業製)、展開溶媒:ヘキサン−塩化メチレ
ン}を用いて分離した。精製して単離した化合物が5−
(11−メタクリロイルオキシ)ウンデシルチオ−1,
3,4−チアジアゾール−2−イル 5−(6−メタク
リロイルオキシ)ヘキシルチオ−1,3,4−チアジア
ゾール−2−イル ジスルフィド[F]であることは、
NMR、SIMSにより確認した。すなわち、この固体
を3%CDCl3溶液として、1H−NMR(90MH
z)を測定すると、δ=5.55ppmと6.10pp
mにエチレン性プロトンのシグナルを、δ=1.95p
pmにメチル基プロトンのシグナルを、δ=3.33p
pmに硫黄に隣接したメチレン基のプロトンに相当する
三重線を、δ=4.15ppmに酸素に隣接したメチレ
ン基のプロトンに相当する三重線を、δ=1.29〜
1.74ppmにメチレン鎖のプロトンに相当する多重
線を、それぞれいずれも妥当な積分強度で観測した。S
IMSスペクトルでは、相当する親イオンのピーク70
5=(M+1)+を観測した。
【0070】製造例15 2−(11−メタクリロイルオキシウンデシルチオ)−
5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール(1.4
3g、3.68mmol)と2、5−ジメルカプト−
1,3,4−チアジアゾール(0.56g、3.68m
mol)のメタノール溶液(150ml)の入った30
0mlの3ッ口フラスコに、31wt%過酸化水素水
(1.2g、11.1mmol)を滴下ロートを用いて
室温でゆっくり滴下した。滴下終了後、1時間室温で攪
拌させた。その後反応系から析出した固体を濾過した。
得られた固体をメタノールで洗浄し、乾燥させたとこ
ろ、淡黄色固体1.23gを得た。該化合物は3種類の
混合物であるため、カラムクロマトグラフィー{ワコー
ゲルC−200(和光純薬工業製)、展開溶媒:ヘキサ
ン−塩化メチレン}を用いて分離した。精製して単離し
た化合物が5−(11−メタクリロイルオキシ)ウンデ
シルチオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル5−
メルカプト−1,3,4−チアジアゾール−2−イル
ジスルフィドであることは、NMR、SIMSにより確
認した。すなわち、この固体を3%CDCl3溶液とし
て、1H−NMR(90MHz)を測定すると、δ=
5.55ppmと6.10ppmにエチレン性プロトン
のシグナルを、δ=1.95ppmにメチル基プロトン
のシグナルを、δ=3.32ppmに硫黄に隣接したメ
チレン基のプロトンに相当する三重線を、δ=4.15
ppmに酸素に隣接したメチレン基のプロトンに相当す
る三重線を、δ=1.29〜1.74ppmにメチレン
鎖のプロトンに相当する多重線を、δ=10.7ppm
にメルカプト基のプロトンに相当するブロードなピーク
を、それぞれいずれも妥当な積分強度で観測した。SI
MSスペクトルでは、相当する親イオンのピーク537
=(M+1)+を観測した。
【0071】製造例16 2−(11−メタクリロイルオキシウンデシルチオ)−
5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾール(1.4
3g、3.68mmol)と5−(11−メタクリロイ
ルオキシ)ウンデシルチオ−1,3,4−チアジアゾー
ル−2−イル5−メルカプト−1,3,4−チアジアゾ
ール−2−イル ジスルフィド(1.97g、3.68
mmol)のメタノール溶液(150ml)の入った3
00mlの3ッ口フラスコに、31wt%過酸化水素水
(1.2g、11.1mmol)を滴下ロートを用いて
室温でゆっくり滴下した。滴下終了後、1時間室温で攪
拌させた。その後反応系から析出した固体を濾過した。
得られた固体をメタノールで洗浄し、乾燥させたとこ
ろ、淡黄色固体2.12gを得た。該化合物は3種類の
混合物であるため、カラムクロマトグラフィー{ワコー
ゲルC−200(和光純薬工業製)、展開溶媒:ヘキサ
ン−塩化メチレン}を用いて分離した。精製して単離し
た化合物が2,5−ビス{[5−(11−メタクリロイ
ルオキシ)ウンデシルチオ−1,3,4−チアジアゾー
ル−2−イル]ジスルファニル}−1,3,4−チアジ
アゾール[G]であることは、NMR、SIMSにより
確認した。すなわち、この固体を3%CDCl3溶液と
して、1H−NMR(90MHz)を測定すると、δ=
5.55ppmと6.10ppmにエチレン性プロトン
のシグナルを、δ=1.95ppmにメチル基プロトン
のシグナルを、δ=3.36ppmに硫黄に隣接したメ
チレン基のプロトンに相当する三重線を、δ=4.15
ppmに酸素に隣接したメチレン基のプロトンに相当す
る三重線を、δ=1.29〜1.74ppmにメチレン
鎖のプロトンに相当する多重線を、それぞれいずれも妥
当な積分強度で観測した。SIMSスペクトルでは、相
当する親イオンのピーク923=(M+1)+を観測し
た。
【0072】実施例1〜7および比較例1〜4 表1に示した7種のチアジアゾリルジスルフィド誘導体
(A〜G)および以下に示す公知の11−メタクリロキ
シ−1,1−ウンデカンジカルボン酸[H]、10−メ
タクリロイルオキシデシルジハイドロジエンホスフエ−
ト[I]、4−メタクリロイルオキシエチルトリメリテ
ート無水物[J]をそれぞれ用いて、歯科用貴金属に対
する接着効果を調べた。なお、チアジアゾリルジスルフ
ィド誘導体の構造とその略号は先に示した通りである。
【0073】
【化18】
【0074】これらの化合物を各々0.2重量%濃度の
アセトン溶液にして金属表面処理剤とした。被着体であ
る歯科用金−銀−パラジウム−銅合金「金パラ12」
(トーワ技研社製10×10×3mm)、純金板(10
×10×3mm)をそれぞれ#1500の耐水研磨紙で
磨いた後にサンドブラスト処理し、その処理面に接着面
積を固定するために4mmφの穴を開けた接着テープを
貼り付けた。この面に先に調製した金属表面処理剤をそ
れぞれ筆で塗布し、アセトンを風乾させた。1分後、金
属表面処理剤で処理した面に歯科用接着剤「ビスタイト
レジンセメント」(トクヤマ製)の練和ペーストを盛り
上げた。次いで、あらかじめサンドブラスト処理を行っ
た8mmφ×18mmのSUS304製丸棒を接着面に
押しつけて接着を行った。余剰のレジンセメントを除去
し、1時間後に接着試験片を37℃水中に浸漬した。2
4時間後、島津製作所製オートグラフ(クロスヘッドス
ピード10mm/分)を用いて引張接着強度を測定し
た。各々6個の試験片の測定値を平均し、表1に測定結
果を示した。
【0075】
【表1】
【0076】実施例8〜16 表1の実施例1に示した化合物(A)を用いて、金属表
面処理剤に含有される接着成分の濃度効果について検討
した。すなわち、化合物(A)をトルエンに溶解して、
各々20、10、5、1、0.5、0.1、0.01、
0.005、0.001重量%濃度のトルエン溶液を調
製し、この溶液を金属表面処理剤として用いる以外は実
施例1〜7と同様にして歯科用金−銀−パラジウム−銅
合金「金パラ12」、純金板に対する接着効果を調べ
た。その結果を表2に示す。
【0077】
【表2】
【0078】実施例17および比較例5 実施例1で用いた化合物(A)の0.5%メチルメタク
リレート溶液を調製し、実施例1〜7の方法に準じて歯
科用貴金属合金である「金パラ12」に塗布し、1分後
に純アセトンで塗布面を洗った後、「ビスタイトレジン
セメント」(トクヤマ製)でステンレス棒を接着し、接
着試験片(実施例17)とした。一方、比較例として、
メチルメタクリレート単独を塗布した試験片(比較例
5)も作製した。実施例1〜7と同様に、これらの試験
片を37℃水中に1日浸漬したのち引張接着強度を測定
したところ、平均接着強度が23MPaであるのに対
し、比較例では10MPaであった。 実施例18〜24および比較例6 実施例1で用いた化合物Aの0.2%アセトン溶液を調
製し、実施例1〜7の方法に準じて歯科用貴金属合金で
ある「金パラ12」、および「純金板」に塗布し、風乾
後に「ビスタイトレジンセメント」(トクヤマ製)を用
いてステンレス棒を接着し、接着試験片(実施例18)
とした。同様に化合物B〜Gを用いて接着試験片(実施
例19〜24)とした。一方、比較対象として、純アセ
トン液単独を塗布し、ビスタイトレジンセメントで「金
パラ12」、および「純金板」とステンレス棒を接着し
た試験片(比較例6)も作製した。これらの試験片は接
着耐久性を評価する目的で接着1時間後に37℃水中に
浸漬し、24時間経過後4℃と60℃の恒温水槽中に1
分間ずつ交互に浸漬する熱サイクル試験を5000回行
い、引張接着強度を測定した。その結果を表3に示す。
【0079】
【表3】
【0080】いずれの金属表面処理剤を用いた場合(実
施例18〜24)にも、熱サイクル試験後の各種金属の
接着強度は初期の接着強度{表3中の()内の数値}に
比べて大きく低下することはなかった。これに対して比
較例6では接着強度の大きな低下が見られた。
【0081】実施例25〜31 実施例1で用いた化合物Aの0.2%アセトン溶液を調
製した後、37℃の恒温室で2ヶ月間保存したものを実
施例1〜7の方法に準じて歯科用貴金属合金である「金
パラ12」および「純金板」に塗布し、風乾後に「ビス
タイトレジンセメント」(トクヤマ製)を用いてステン
レス棒を接着し、接着試験片(実施例25)とした。同
様に37℃で2ヶ月間保存した化合物B〜Gの0.2%
アセトン溶液を用いて接着し、接着試験片(実施例26
〜31)とした。これらの試験片はプライマーの保存安
定性を評価する目的で接着1時間後に37℃水中に浸漬
し、24時間経過後、引張接着強度を測定した。その結
果を表4に示す。
【0082】
【表4】
【0083】37℃で2カ月間保存した金属表面処理剤
を用いた場合(実施例25〜31)にも、各種金属に対
する接着強度は初期の接着強度{表4中の()内の数
値}に比べて大きな低下は見られなかった。
【0084】実施例32 ビス[5−(11−メタクリロイルオキシ)ウンデシル
チオ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル] ジス
ルフィド[A]0.001g、11−メタクリロイルオ
キシ−1,1−ウンデカンジカルボン酸(以下MAC−
10と称する)1.4g、アセトン18.599gを混
合し均一溶液を得た。これを金属表面処理剤とした。被
着体である歯科用金−銀−パラジウム−銅合金「金パラ
12」(ト−ワ技研社製10×10×3mm)、歯科用
コバルト−クロム合金「ワクローム」(ト−ワ技研社製
10×10×3mm)、純金板(10×10×3m
m)、純銅板(10×10×3mm)をそれぞれ#15
00の耐水研磨紙で磨いた後にサンドブラスト処理し、
その処理面に接着面積を固定するために4mmφの穴を
開けた接着テープを貼り付けた。この面に先に調製した
金属表面処理剤をそれぞれ筆で塗布し、アセトンを風乾
させた。1分後、金属表面処理剤で処理した面に歯科用
接着剤「ビスタイトレジンセメント」(トクヤマ製)の
練和ペーストを盛り上げた。次いで、あらかじめサンド
ブラスト処理を行った8mmφ×18mmのSUS30
4製丸棒を接着面に押しつけて接着を行った。余剰のレ
ジンセメントを除去し、1時間後に接着試験片を37℃
水中に浸漬した。24時間後、島津製作所製オートグラ
フ(クロスヘッドスピード10mm/分)を用いて引張
接着強度を測定した。各々6個の試験片の測定値を平均
し、表6に測定結果を示した。
【0085】実施例33〜44 実施例32の方法に準じて表5記載の組成で金属表面処
理剤を調製し、同様に各種金属との接着強度を測定し
た。測定結果を表6に示す。なお、用いた酸性基含有
(メタ)アクリレート単量体の構造とその略号を下記に
示す。
【0086】
【化19】
【0087】
【表5】
【0088】
【表6】
【0089】実施例34、35、36、39および42
は異なる酸性基含有(メタ)アクリレート単量体を用い
た場合の結果を代表し、実施例33、35、37、3
8、40、41および43は異なるチアジアゾリルジス
ルフィド誘導体を用いた場合の結果を代表し、さらに実
施例32、41および42は異なる溶媒を用いた場合の
結果を代表する。実施例32と44はチアジアゾリルジ
スルフィド誘導体の含有量、実施例33、40は酸性基
含有(メタ)アクリレート単量体の含有量について試験
した範囲を表している。実施例40は複数の有機溶媒を
用いた例、実施例37は複数の酸性基含有(メタ)アク
リレート単量体を用いた例である。以上全ての実施例に
おいて、「金パラ12」、「ワクローム」、純金板、純
銅板に対する接着強度はいずれも良好な結果を示した。
【0090】また、実施例37と実施例6及び実施例3
8と実施例1の対比から明らかなように、卑金属と貴金
属との合金である「金パラ12」に対する接着強度は、
いずれも酸性基含有(メタ)アクリレート単量体を配合
しない場合よりも高くなっている。
【0091】実施例45〜46及び比較例7〜8 実施例32と同様の方法で表7に示す組成の金属表面処
理剤を調製し評価を行った。その結果を表8に示す。
【0092】
【表7】
【0093】
【表8】
【0094】比較例7はチアジアゾリルジスルフィド誘
導体を含まない例であり、「金パラ12」、純金板に対
する接着強度に問題を生じた。実施例45と46は酸性
基含有(メタ)アクリレート単量体の含有量が好適な範
囲から外れているために「ワクローム」、純銅板に対す
る接着強度が低下している。比較例8は有機溶媒を含ま
ず、チアジアゾリルジスルフィド誘導体が酸性基含有
(メタ)アクリレート単量体に溶解せず、均一溶液が得
られなかった。
【0095】実施例47〜52および比較例9 実施例38で使用した金属表面処理剤を実施例32の方
法に準じて歯科用合金である「金パラ12」、「ワクロ
ーム」および純金板、純銅板にそれぞれ塗布し、風乾後
に「ビスタイトレジンセメント」(トクヤマ製)を用い
てステンレス棒を接着し、接着試験片(実施例47)と
した。同様に実施例35、37、39、40および41
で使用した金属表面処理剤を用いて接着試験片(実施例
48〜52)を作製した。一方、比較対象として、純ア
セトン液単独を塗布した場合の接着試験片(比較例9)
も作製した。これらの試験片は接着耐久性を評価する目
的で接着1時間後に37℃水中に浸漬し、24時間経過
後4℃と60℃の恒温水槽中に1分間ずつ交互に浸漬す
る熱サイクル試験を5000回行い、引張接着強度を測
定した。その結果を表9に示す。
【0096】
【表9】
【0097】いずれの金属表面処理剤を用いた場合(実
施例47〜52)にも、熱サイクル試験後の各種金属の
接着強度は初期の接着強度{表9中の()内の数値}に
比べて大きく低下することはなかった。これに対して比
較例9では接着強度の大きな低下が見られた。
【0098】実施例53〜58 実施例38で使用した金属表面処理剤を37℃の恒温室
で2ヶ月間保存したものを実施例32の方法に準じて
「金パラ12」、「ワクローム」および純金板、純銅板
に塗布し、風乾後に「ビスタイトレジンセメント」(ト
クヤマ製)を用いてステンレス棒を接着し、接着試験片
(実施例53)とした。同様に実施例35、37、3
9、40および41で使用した金属表面処理剤を37℃
で2ヶ月間保存したものを用いて接着し、接着試験片
(実施例54〜58)とした。これらの試験片は金属表
面処理剤の保存安定性を評価する目的で接着1時間後に
37℃水中に浸漬し、24時間経過後、引張接着強度を
測定した。その結果を表10に示す。
【0099】
【表10】
【0100】37℃で2ヶ月間保存した金属表面処理剤
を用いた場合(実施例53〜58)にも、各種金属に対
する接着強度は初期の接着強度{表10中の()内の数
値}に比べて大きな低下は見られなかった。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるチアジアゾ
    リルジスルフィド誘導体および有機溶媒を含有してなる
    ことを特徴とする金属表面処理剤。 【化1】 (式中、R1、R2は異なってもよい炭素数1〜20の2
    価の有機残基を表し、Z1、Z2は異なってもよいラジカ
    ル重合性不飽和結合を有する有機基を表し、Y1、Y2
    異なってもよい硫黄原子、窒素原子またはNH基を表
    し、lは1〜3の整数を表し、n、mは1または2の整
    数で、Y1、Y2が窒素原子の時はn、mは2で、Y1
    2が硫黄原子またはNH基の時はn、mは1であ
    る。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(1)で示されるチアジアゾ
    リルジスルフィド誘導体(A)、酸性基含有(メタ)ア
    クリレート系単量体(B)および有機溶媒(C)を含有
    し、(A)、(B)および(C)の合計量100重量部
    に対して(A)が0.001〜20重量部、(B)が
    0.1〜15重量部、(C)が残部であることを特徴と
    する金属表面処理剤。 【化2】 (式中、R1、R2は異なってもよい炭素数1〜20の2
    価の有機残基を表し、Z1、Z2は異なってもよいラジカ
    ル重合性不飽和結合を有する有機基を表し、Y1、Y2
    異なってもよい硫黄原子、窒素原子またはNH基を表
    し、lは1〜3の整数を表し、n、mは1または2の整
    数で、Y1、Y2が窒素原子の時はn、mは2で、Y1
    2が硫黄原子またはNH基の時はn、mは1であ
    る。)
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