JPH0975012A - 蚕類人工飼料用添加物及び蚕類人工飼料原料 - Google Patents

蚕類人工飼料用添加物及び蚕類人工飼料原料

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JPH0975012A
JPH0975012A JP7231077A JP23107795A JPH0975012A JP H0975012 A JPH0975012 A JP H0975012A JP 7231077 A JP7231077 A JP 7231077A JP 23107795 A JP23107795 A JP 23107795A JP H0975012 A JPH0975012 A JP H0975012A
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pheophytin
silkworm
organic solvent
acid
hydrophilic organic
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Masaki Kamata
政喜 鎌田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェオフィチンa及び/又はbの製造法。フ
ェオフィチンa及び/又はbを有効成分とする蚕類人工
飼料用添加物及び蚕類人工飼料原料。 【解決手段】 クロロフィルの親水性有機溶媒溶液と水
を活性化剤の存在下、混合して親水性有機溶媒の濃度を
65〜85重量%とし、次いで非親水性有機溶媒で抽出
し、抽出液を用いる精製処理に付してフェオフィチンa
及び/又はbを単離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、家蚕及び野蚕、例
えば天蚕、サク蚕、エリ蚕等を含む蚕類の人工飼育に有
効なフェオフィチンa及び/又はbの製造法、フェオフ
ィチンa及び/又はbを有効成分とする蚕類人工飼料用
添加物及び蚕類人工飼料原料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、家蚕の飼育は桑葉又は桑葉粉末を
用いて行われ、それ以外のものを飼料として家蚕を飼育
し、繭を生産させることは不可能とされていた。家蚕の
人工飼料に関して種々の研究がなされているが、桑葉粉
末を添加しない本当の意味で人工飼料は実用化されるに
至っていない。又、天蚕等の野蚕は、一般に例えばクヌ
ギ、ナラ、カシワ、マテバシイ、蒿柳、カシ等の樹木に
野外飼育されるため、飼育を人為的に制御することがで
きないし、害虫や病気から守ることも困難であった。な
お天蚕については、上記のような植物の葉粉末を含む人
工飼料が市販されているが、これら飼料樹の開地及びそ
の管理:植物葉収穫に多大の労力を要することから、実
用飼育の見地より植物葉粉末を含有しないにもかかわら
ず、生葉による飼育に何ら劣らない飼育成績を示しうる
人工飼料の開発が望まれていた。
【0003】次に、フェオフィチンaとbは、それぞれ
クロロフィルa及びbからMg原子を取り除いた構造を
有し、例えばクロロフィルa又はbを濃HCl含有80
%アセトン溶液に溶解し、1時間放置してフェオフィチ
ンa又はbとし、これをエーテルで抽出し、水で洗浄後
アセトンに移行させ、アセトンを除去して、フェオフィ
チンa又はbを得ることが知られている(例えばI.D.
ジョーンズ等、ジャーナル・オブ・アグリカルチュラル
・アンド・フード・ケミストリィ(J.Agr.Food Che
m.)16巻、81頁(1968)参照)。又、同文献にはフェ
オフィチンa又はbのアセトン溶液とCuCl2又はZnC
l2の水溶液とからフェオフィチンa又はbのCu又はZn
キレート化合物を得、これを食品の外見上の新鮮度を保
持するための緑色の染色剤として利用することが記載さ
れている。
【0004】又、本発明者はフェオフィチンaに関し
て、特開平5−130839号において、桑葉末、桜
葉、日本茶、稲などのメタノール抽出液に水を加えてメ
タノール濃度を70〜80%とし、析出物を石油エーテ
ルに転溶し、これより溶媒を除去して得られる暗色油状
物質(CHL)が桑葉と同様の蚕飼育成績を示し、この
CHLにはクロロフィルa、b、カロチンの外フェオフ
ィチンaが含まれる旨記載したが、これはその後に続け
てCHLからフェオフィチンaとカロチンを除去したも
のが有効であることからクロロフィルaとbが有効物質
であると判断しており、むしろフェオフィチンaが有効
成分ではないことを述べたものである。そしてその後の
研究の結果、これが誤りであることが明らかとなったの
である。
【0005】さらに又、本発明者は、クロロフィル含有
植物又は藻類から親水性有機溶媒によるクロロフィル抽
出液にビタミンC、フェノール酸、フェノールアルデヒ
ド、含硫化合物などの活性剤含有水溶液を加えてクロロ
フィルa型化合物とし、これを非親水性有機溶媒で抽出
することにより得られるクロロフィルa型化合物が蚕の
成長促進等の生理活性に優れた機能を有すること(特開
平5−279368号)、並びに上記クロロフィルa型
化合物は単一物質ではなく、セルロースカラムクロマト
グラフィーにより、青緑色(BG)、黄緑色(YG)、
黄色(Y)、黄褐色(DY)、黒色(BGR)及び深緑
色(DG)を示す6成分に分けられることを(特開平6
−197704号)を明らかにした。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記クロ
ロフィルa型化合物中に含まれる有効成分を単離し、こ
れにより蚕類の人工飼料を完成することを目指して、鋭
意研究した。
【0007】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、前記クロロフィルa型化合物についてその精
製を試み、シリカゲルを用いる精製処理によって、幾つ
かのフラクションに分離することに成功し、フラクショ
ン中、蚕の生長促進作用を示すものがフェオフィチンa
及びbであることを明らかにし、本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明は、 1.フェオフィチンa及びbの少なくとも一つを有効成
分とする蚕類人工飼料用添加物。 2.フェオフィチンa及びbの少なくとも一つを含有し
てなる蚕類人工飼料原料。 3.クロロフィルの親水性有機溶媒溶液と水とを活性化
剤の存在下、混合して親水性有機溶媒の濃度を65〜8
5重量%とし、次いで非親水性有機溶媒で抽出し、抽出
液より溶媒を除去して得た濃縮物をシリカゲルを用いる
精製処理に付してフェオフィチンa及び/又はbを単離
することを特徴とするフェオフィチンa及び/又はbの
製造法。 4.活性化剤が多価カルボン酸、含硫アミノ酸、無機酸
又は金属の水溶性塩である、フェオフィチンaの製造
法。 5.活性化剤が多価フェノール酸、多価フェノールアル
デヒド、硫黄を含まないアミノ酸、オキシカルボン酸又
はオキシアルデヒドである、フェオフィチンbの製造
法。 である。
【0009】本発明において、フェオフィチンa又はb
は、合成によるものでもよいし、フェオフィチンa及び
/又はb含有物質、例えばフェオフィチンa及び/又は
b含有植物、たとええぱクヌギ、ヒマ、コナラ、カシ
ワ、アベマキ、カリン、マテバシイ、蒿柳、カシ等の落
葉樹や常緑樹の葉、アルファルファ、ワカメ、コンブ等
の破砕、磨砕あるいは粉砕物により粗フェオフィチン抽
出物を得、これを慣用の精製手段によりフェオフィチン
a及び/又はbを得るようにしてもよい。
【0010】さらに、入手が容易であるという点からす
れば、前記した本発明者による特開平5−279368
号に記載される方法を一部利用するのもよい。即ち、ク
ロロフィル含有植物又は藻類から親水性有機溶媒により
クロロフィル抽出液を得、これに活性剤含有水溶液を加
え、次いで非親水性有機溶媒で抽出することにより得ら
れる抽出物をシリカゲルを用いる精製処理に付し、フェ
オフィチンa及び/又はbを得るというものである。
【0011】クロロフィル含有植物又は藻類としては、
例えば桑、桜、茶等の植物葉、ホウレンソウ、イネワ
ラ、スピルリナ、クロレラ等が挙げられる。これらは破
砕、磨砕あるいは粉砕して用いるのがよい。親水性有機
溶媒としては、例えばメタノール、エタノール等の低級
アルコール、アセトンなどが挙げられる。クロロフィル
含有植物又は藻類からのクロロフィル抽出は低温ないし
室温下で行うのがよい。
【0012】次にクロロフィルの親水性有機溶媒抽出液
に活性化剤含有水溶液を混合して親水性有機溶媒の濃度
が65〜85、好ましくは70〜80重量%となるよう
にする。活性化剤としては、次のようなものが挙げられ
る。 1.アスコルビン酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、
フマール酸等の多価カルボン酸、システイン、メチオニ
ン等の含硫アミノ酸及び塩酸等の無機酸。 2.Ni、Mg及びMn等の金属の水溶性塩、例えばNiC
l2、NiSO4、Ni(NO3)2・6H2O、MgCl2、MgB
r2、Mg(CH3COO)2、CuCl2、CuSO4等。 3.プロトカテキュ酸、プロトカテキュアルデヒド、
没食子酸等の多価フェノール酸及び多価フェノールアル
デヒド。 4.グリオキシル酸、グリコール酸等のオキシカルボン
酸、グリオキサール等オキシアルデヒドのほか、グリシ
ン、アラニン、セリン、スレオニン、2−アミノ酪酸等
の不含硫アミノ酸。
【0013】活性化剤は、一般にその水溶液として存在
させるが、例えばプロトカテキュ酸や没食子酸のような
親水性有機溶媒に溶解するものは、クロロフィル含有溶
液に溶解して存在させてもよい。なお、活性化剤は予測
されるクロロフィルの1.0〜0.2重量%程度でよく、
水溶液は溶性をpH0.5〜3.5とするのがよい。又、
活性剤が上記の1又は2に分類されるものは、フェオフ
ィチンaが、上記の3又は4に分類されるものはフェオ
フィチンbが多く生成する。さらに、活性化剤を複数用
いるとフェオフィチンbが生成する傾向がある。
【0014】次いで非親水性有機溶媒により抽出する。
非親水性有機溶媒としては、例えばヘキサン、クロロホ
ルム、石油エーテル等が挙げられる。なお本抽出の際、
カロチン、クリプトキサンチン等の色素物質が混在する
場合は、ジオキサンを加えることにより、これらの色素
を水性層に移行・除去することができる。抽出液を分離
し、これより溶媒を除去して精製処理に付す。
【0015】シリカゲルを用いる精製処理とは、吸着剤
としてシリカゲルを、又はこれを主として用いる精製手
段をいい、例えば硅藻土、蔗糖、セルロース等のシリカ
ゲル以外の吸着剤を適宜混合したものを用いてもよい。
又、シリカゲルを用いる精製処理はシリカゲルカラムク
ロマトグラフィによるのがよく、例えばシリカゲルカラ
ムに上記の抽出液又はその濃縮物を乗せ、例えば石油エ
ーテル、クロロホルム等の非親水性有機溶媒と例えばア
セトン、メタノールのような親水性有機溶媒の適当な比
率の混合液を用いて吸着、溶離してフェオフィチンaと
b含有フラクションを得、これより溶媒を除去して目的
物質を得ることができる。
【0016】なお、本発明においてフェオフィチンa及
びbは、これらのNi又はMgキレート化合物のような蚕
類摂食誘起作用を有するキレート化合物を含むものであ
る。そしてフェオフィチンa又はbのMgキレート化合
物がクロロフィルa又はbと異なるものであることは、
それぞれのUV/VIS吸収スペクトルがフェオフィチ
ンa又はbのそれと同様の特徴を有し、クロロフィルa
又はbのものとは全く異なるだけでなく、前者がいずれ
もフェオフィチンa又はbと同様の蚕類摂食誘起作用を
有するのに対し、後者のクロロフィルa又はbにはその
ような作用が全くないことからも明らかであり、従って
フェオフィチンa又はbのMgキレート化合物は、それ
ぞれクロロフィルa又はbとはMgの配位位置が異なる
ものと考えられる。なお、本キレート化合物は、例えば
前述のI.D.ジョーンズ等による方法で得ることが出来
る。すなわち、精製又は粗製のフェオフィチンa又はb
のアセトン溶液にNiSO4やMgCl2等のキレートを形
成する水溶性金属塩の水溶液を加え、N2気流中、10
−15時間放置し、石油エーテルで抽出し、抽出液をN
a2SO4で乾燥後、溶媒を除去し、砂糖カラムクロマト
グラフィーで精製することにより得ることができる。
【0017】本発明は、フェオフィチンa及び/又はb
(以下、これらを総称して単に、フェオフィチンとする
ことがある)を有効成分とする蚕類飼料用添加剤に係る
もので、これには既知の蚕類飼料用、例えばB6、ニコ
チン酸アミド、パントテン酸カルシウム、アスコルビン
酸ナトリウム等の各種ビタミン、β−シトステロール、
イノシトール等の栄養成分、クロロマイセチン等の抗菌
性物質、及びオキシキノリン等の防黴剤などを配合した
ものを使用しうる。配合の程度は適宜決定しうるが、例
えばフェオフィチン含有量は2〜8重量%、好ましくは
1〜4重量%でよい。
【0018】さらに本発明は、フェオフィチンを含有し
てなる蚕類人工飼料原料に関するものである。本発明の
蚕類人工飼料原料としては、家蚕用と野蚕用とで多少異
なるものの、既知の飼料原料、例えば澱粉、脱脂大豆粉
末、寒天、セルロース粉末等を配合したものが挙げられ
るが、もちろんこれに限定されるものではない。飼料原
料への添加割合としては、フェオフィチン含量が0.9
〜1.4重量%、好ましくは0.6〜0.9重量%でよ
い。
【0019】フェオフィチンは、bの方がaよりもより
有効であり、ともに安定であって、他の添加剤や飼料材
料に何らの影響も及ぼさないので、本発明の蚕類飼料用
添加剤も安定であるし、又、本発明の蚕類人工飼料原料
並びに該飼料原料に適当量の水を加えて適宜の形状の板
状とした蚕類人工飼料も安定であり、蚕類に対する摂食
誘起及び生成促進効果を十分に発揮しうる。
【0020】実験例1 クロロフィル含有材料として桑葉乾燥末(ML.京都工
芸繊維大学農場より分譲)120gにメタノールを加え
てクロロフィルを抽出し、抽出液を濾過し、これにメタ
ノールを加えて全量を1,100ミリリットルとした。
これにクエン酸(CA)10.0gを水370mlに溶解した
水溶液を加え(メタノール濃度75%)、次いで石油エ
ーテル250mlでくりかえし3回抽出し、これを合わせ
た抽出液を硫酸ナトリウムで脱水後、溶媒を留去して暗
褐色の油状物質(これをML−CAと称する)を得、こ
れをシリカゲル薄層クロマトグラフィ(TLC)に付し
て吸着させ(溶媒石油エーテル70:アセトン30)、
着色部分ごとにシリカゲル層を掻き取り、部分ごとに上
記と同様の溶媒で抽出し、抽出液を濃縮し、再びシリカ
ゲルTLCに付し、4つの着色吸着フラクションを得、
各フラクションより溶媒で抽出後、溶媒を除去し、得ら
れる4成分(TLC吸着の上部より、それぞれ1、2、
3、4と称する、以下同様)についてUV/VIS吸収
極大値を測定した。結果は以下の通りである。
【0021】
【表1】 この結果からフラクション1の成分がフェオフィチンa
(林孝三編、養賢堂発行:植物色素463頁(1988年)に
よる値は667.0、609.5、560.0、534.
0、505.0、471.0、408.5である)である
ことが判った。なお、そのIRもフェオフィチンaに一
致した(データ示さず)。
【0022】実験例2 クロロフィル含有材料としてクロレラ錠剤(CL:商品
名:ノアクロレラ;KK 京都栄養化学研究所販売)2
0gを粉砕した後、親水性有機溶媒としてエタノール
を、活性化剤としてアスコルビン酸(VC)18gを使
用して実施例1と同様に石油エーテルで抽出し、抽出液
を脱水後、濃縮して暗褐色の油状物質(これをCL−V
Cと称する)850mgを得た。このCL−VCを実験例
1と同様にシリカゲルTLC(溶媒、石油エーテル7
0:アセトン30)に付し、得られる4成分(TLC吸
着の上部よりそれぞれ1、2、3、4と称する)につい
てUV/VISスペクトルを測定した。結果は以下の通
りである。
【0023】
【表2】 この結果からフラクション1の成分がフェオフィチンa
であることが明らかとなった。なお、IRもフェオフィ
チンaに一致した。
【0024】実験例3 市販のホウレンソウ(HO)を乾燥後、細砕したもの2
7gにメタノールを加えてクロロフィルを抽出し、抽出
液を濾過し、濾液にメタノールを加えて全量を640ml
とした。これに没食子酸(GA)粉末1.7gを加え、さ
らに水270mlを加え、よく撹拌してGAをとかし、活
性化を終らせた(メタノール濃度70%)。次いで石油
エーテル250mlで2回抽出した。抽出液を合わせ、硫
酸ナトリウムで脱水後、溶媒を留去して暗褐色の油状物
質(HO−GA)1,250mgを得、これを実験例1と
同様にシリカゲルTLC(溶媒、石油エーテル70:ア
セトン30)に付し、着色部分ごとにシリカゲル層を掻
き取り、これを上記と同様の溶媒で抽出し、抽出液を濃
縮し、再びシリカゲルTLCに付し、そのUV/VIS
吸収極大値が656、600、556、522、43
3、412、369、328nm(測定溶媒n−ヘキサ
ン:アセトン=9:1)の成分を得、文献値655.
5、600、556.5、522、432.5、412、
370、324.5nm(測定溶媒エーテル)〔ヘルベチ
カ・キミカ・アクタ(Hel.Chim.Acta)63巻、1060
頁(1980)〕と一致することからこれがフェオフィチンb
であることが判った。なお、IR値も文献値と一致し
た。
【0025】実験例4 クロロフィル含有材料としてスピルリナ(SP、商品
名:スピルリナ「科薬」、KK 科薬販売)錠剤7.0g
を、親水性有機溶媒としてメタノールを、活性化剤とし
てクエン酸(CA)8.0gとシステイン(CS)4.5g
を、非親水性有機溶媒として石油エーテルを使用し、メ
タノール濃度を70%とした以外は実験例1と同様に操
作して得た暗褐色の油状物質(これをSP−CA・CS
と称する)を得た。このSP−CA−CSを実験例1と
同様にシリカゲルTCLに付し、フラクションを得、各
フラクションについて再びシリカゲルTCLに付したと
ころ、1、2の各成分はそれぞれ2つのフラクションに
分離した(それぞれ1a、1b、2a、2bと称す
る)。得られた6成分についてUV/VIS吸収極大値
を測定し、以下の結果を得た。
【0026】
【表3】 以上の結果、フラクション2aの成分がフェオフィチン
bであることが明らかとなった。なお、IRもフェオフ
ィチンbに一致した。
【0027】実験例5 桑葉乾燥粉末(ML)90重量部をメタノールで抽出
し、抽出液を濾過し、濾液にメタノールを加えて全量を
350容量部とし、これをクロロフィルの親水性有機溶
媒とした。10%NiCl2水溶液をつくり、これにクエ
ン酸(CA)を1.0%水溶液となるよう添加した。こ
の水溶液を上記メタノール溶液に加えてメタノール濃度
を70%とし、石油エーテルで抽出し、抽出液より溶媒
を除去して油状物質(これをML−CA−Niと称す
る)700mgを得た。ML−CA−Niを実験例1と同
様にシリカゲルTLCに付し、そのUV/VIS吸収極
大値(測定溶媒n−ヘキサン:アセトン=9:1)が6
56、600、556、522、433、413、37
1、325nmの成分を得、この値はフェオフィチンbの
文献値と一致した。
【0028】実験例6 実験例1で得られるML−CA200mgを含むアセトン
溶液80mlにMgCl2750mgを含む水溶液20ml、ア
スコルビン酸80mg(酸化防止のため)を加え、よく撹
拌したのちN2気流中に10時間放置した。反応生成物
を石油エーテルで抽出し、抽出液をNaSO4で乾燥後、
濾過し、濾液を濃縮後、蔗糖カラムクロマトグラフィー
で精製して緑色物質140mgを得た。本品のUV/VI
S吸収極大値はフェオフィチンaに一致し、又、焔色反
応からMgを含むことが認められた。
【0029】実施例1 家蚕の飼育試験 使用した基本飼料原料は以下の通りである。
【表4】
【0030】家蚕品種としては、「錦秋×鐘和」又は「春
嶺×鐘月」を用い、この蚕種(散種)を70%メタノール
で洗浄して、滅菌乾燥濾紙で液分を拭き取り、得られる
散種をシャーレに入れ、これをカステン内に置き、カス
テンにホルマリンガスを導入し、1日放置後、シャーレ
をカステンより取り出し、蓋をし、25℃で10日間放
置し、孵化したものを掃き立てに供した。上記基本飼料
原料5重量部に(1)フェオフィチンa0.075、
(2)b0.067、(3)フェオフィチンaMgキレー
ト化合物0.06、又は(4)フェオフィチンa0.05
およびフェオフィチンb0.02重量部を添加したもの
各5重量部に水8.2部を加えてよく練合後、それぞれ
円板状(厚さ7mm直径7cm)とし、これを飼育容器に入
れて100℃で40分間滅菌し、冷却後、孵化した蟻蚕
を入れて掃立てを行った。飼育容器を28℃の恒温槽中
に置いて飼育し、掃き立て後、7日目に除沙、停食し、
8日目に調査して3令起蚕体重を測定した。得られた飼
育成績結果を表4に示す。
【0031】
【表5】
【0032】実施例2 天蚕の飼育試験 使用した基本飼料原料は以下の通りである。
【表6】 基本飼料原料10重量部にフェオフィチンa又はb0.
06重量部を入れ、水28.0重量部を加えてよく練合
したもの40gを帯状(厚さ5.0mm×幅15.0mm×長
さ40.0mm)とし、100mlの三角コルベンに入れ、
オートクレーブで加熱滅菌した。冷却後これに滅菌した
卵(滅菌は蛋白分解酵素プロテーゼで皮膜を除去したの
ち、3%ホルマリン水に20分間浸漬して実施した。)
を10個づつ入れ、これを1令は30℃、2令は25℃
で飼料交換することなく連続して無菌飼育した。2令終
了後、眠蚕体重を測定した。結果を表5に示す。
【0033】
【表7】
【0034】実施例3 家蚕5令後期(3日以降)の
飼育試験 使用した飼料原料の組成は下記の通りである。
【表8】 本原料を用い常法により加工、成型した人工飼料により
5令3日以降の家蚕を飼育した。結果は表6の通りであ
り、得られた繭は、上記飼料原料においてフェオフィチ
ンbを存在させることなく、桑葉粉末を4倍量使用した
ものより調製した人工飼料を用いて5令3日以降を飼育
した家蚕から得られた繭と比べて、その品質において何
らの遜色も認められなかった。
【表9】
【0035】
【発明の効果】フェオフィチンa及びbは、それ自体す
ぐれた蚕類の成育効果を奏するものであるので、これを
含有する飼料原料から作成した人工飼料は、高価な桑粉
末を全く含有させなくても蚕は順調にこれを食べて成長
する。しかしながら、得られる繭の品質等を考慮した場
合、やはり桑葉末を存在させることが好ましく、このた
め従来から飼料原料中、約30〜10重量%の桑葉末が
用いられて来た。飼料の消費量は蚕が5令に達してから
飛躍的に増大し、従って消化される桑粉末の量も大とな
り、これが蚕の人工飼育に要する費用を大ならしめて、
実用化を困難なものにして来た。本発明によれば、例え
ば家蚕に対する人工飼料に於いて、従来に比べ、桑粉末
の使用量を少なくとも1/4に減少させることが可能で
あり、その経済的効果は極めて大である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェオフィチンa及びbの少なくとも一
    つを有効成分とする蚕類人工飼料用添加物。
  2. 【請求項2】 フェオフィチンa及びbの少なくとも一
    つを含有してなる蚕類人工飼料原料。
  3. 【請求項3】 クロロフィルの親水性有機溶媒溶液と水
    とを活性化剤の存在下、混合して親水性有機溶媒の濃度
    を65〜85重量%とし、次いで非親水性有機溶媒で抽
    出し、抽出液より溶媒を除去して得た濃縮物をシリカゲ
    ルを用いる精製処理に付してフェオフィチンa及び/又
    はbを単離することを特徴とするフェオフィチンa及び
    /又はbの製造法。
  4. 【請求項4】 活性化剤が多価カルボン酸、含硫アミノ
    酸、無機酸又は金属の水溶性塩である、フェオフィチン
    aの製造法。
  5. 【請求項5】 活性化剤が多価フェノール酸、多価フェ
    ノールアルデヒド、硫黄を含まないアミノ酸、オキシカ
    ルボン酸又はオキシアルデヒドである、フェオフィチン
    bの製造法。
JP7231077A 1995-09-08 1995-09-08 蚕類人工飼料用添加物及び蚕類人工飼料原料 Pending JPH0975012A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100390176C (zh) * 2004-10-12 2008-05-28 大连理工大学 一种微波预处理提取蚕沙中叶绿素并制备叶绿酸铜钠盐的方法
WO2018124216A1 (ja) * 2016-12-28 2018-07-05 国立大学法人北海道大学 脂質抽出物の製造方法
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CN117617362A (zh) * 2024-01-12 2024-03-01 贵州省蚕业研究所(贵州省辣椒研究所) 丁酸钠在提高蚕茧产量中的应用

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