JPH0975211A - 誘導加熱調理器 - Google Patents
誘導加熱調理器Info
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- JPH0975211A JPH0975211A JP23703995A JP23703995A JPH0975211A JP H0975211 A JPH0975211 A JP H0975211A JP 23703995 A JP23703995 A JP 23703995A JP 23703995 A JP23703995 A JP 23703995A JP H0975211 A JPH0975211 A JP H0975211A
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- Japan
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- pan
- pot
- induction heating
- heating cooker
- graphite
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 鍋を誘導加熱したときに、鍋に渦電流が発生
し易くすると共に、発生した熱が鍋全体に均一且つ速や
かに伝達し易くし、また、この鍋の製造時に鍋が変形し
たりすることを防止する。 【解決手段】 本発明の誘導加熱調理器は、鍋3の外底
面部または外周面部に対向するように設けられ上記鍋3
を誘導加熱する誘導加熱コイル8、9を備えると共に、
この誘導加熱コイル8、9を通電制御する制御手段を備
えたものにおいて、鍋3をカーボン純度が99.9%以
上の黒鉛から構成したものである。この構成により、誘
導加熱時に鍋3に渦電流が発生し易くなると共に、発生
した熱が鍋3全体に均一且つ速やかに伝達するようにな
る。しかも、上記鍋3を製造する場合、クラッド材製の
鍋とは異なり、製造時に鍋3が傷付いたり、変形したり
することがなくなり、鍋3の品質が向上する。
し易くすると共に、発生した熱が鍋全体に均一且つ速や
かに伝達し易くし、また、この鍋の製造時に鍋が変形し
たりすることを防止する。 【解決手段】 本発明の誘導加熱調理器は、鍋3の外底
面部または外周面部に対向するように設けられ上記鍋3
を誘導加熱する誘導加熱コイル8、9を備えると共に、
この誘導加熱コイル8、9を通電制御する制御手段を備
えたものにおいて、鍋3をカーボン純度が99.9%以
上の黒鉛から構成したものである。この構成により、誘
導加熱時に鍋3に渦電流が発生し易くなると共に、発生
した熱が鍋3全体に均一且つ速やかに伝達するようにな
る。しかも、上記鍋3を製造する場合、クラッド材製の
鍋とは異なり、製造時に鍋3が傷付いたり、変形したり
することがなくなり、鍋3の品質が向上する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍋を誘導加熱する
誘導加熱コイルを備えてなる誘導加熱調理器に関する。
誘導加熱コイルを備えてなる誘導加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の誘導加熱調理器である例えば電
磁調理器においては、上面に鍋を載置するトッププレー
トを設けると共に、このトッププレートの下面側に誘導
加熱コイルを設け、この誘導加熱コイルにより鍋に渦電
流を発生させて該鍋を加熱するように構成されている。
この構成の場合、鍋に渦電流を発生させ易くするため
に、鉄またはステンレス等の磁性体金属製の鍋を使用す
ることを義務付けている。また、近年、炊飯器において
も、電気ヒータの代わりに誘導加熱コイルを設け、この
誘導加熱コイルにより炊飯用鍋を加熱するように構成し
たものがある。この場合も、炊飯用鍋を鉄またはステン
レス等の磁性体金属により構成している。
磁調理器においては、上面に鍋を載置するトッププレー
トを設けると共に、このトッププレートの下面側に誘導
加熱コイルを設け、この誘導加熱コイルにより鍋に渦電
流を発生させて該鍋を加熱するように構成されている。
この構成の場合、鍋に渦電流を発生させ易くするため
に、鉄またはステンレス等の磁性体金属製の鍋を使用す
ることを義務付けている。また、近年、炊飯器において
も、電気ヒータの代わりに誘導加熱コイルを設け、この
誘導加熱コイルにより炊飯用鍋を加熱するように構成し
たものがある。この場合も、炊飯用鍋を鉄またはステン
レス等の磁性体金属により構成している。
【0003】ここで、鉄またはステンレス等の磁性体金
属は、熱伝導率があまり良くないという特性があるの
で、熱が鍋全体に均一且つ速やかに伝達されないという
不具合がある。このため、磁性体金属製の鍋はアルミニ
ウムや銅製の鍋に比べて食品を良好に加熱できないとい
う欠点がある。これに対して、鍋の外側部分をステンレ
スで構成すると共に鍋の内側部分をアルミニウムで構成
した鍋が考えられており、この鍋を使用すると、渦電流
が発生し易くなると共に熱が鍋全体に均一且つ速やかに
伝達するようになる。
属は、熱伝導率があまり良くないという特性があるの
で、熱が鍋全体に均一且つ速やかに伝達されないという
不具合がある。このため、磁性体金属製の鍋はアルミニ
ウムや銅製の鍋に比べて食品を良好に加熱できないとい
う欠点がある。これに対して、鍋の外側部分をステンレ
スで構成すると共に鍋の内側部分をアルミニウムで構成
した鍋が考えられており、この鍋を使用すると、渦電流
が発生し易くなると共に熱が鍋全体に均一且つ速やかに
伝達するようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記ステンレス及びア
ルミニウムからなる鍋を製造するに際しては、まずステ
ンレス板とアルミニウム板とを重ねた状態で加熱しなが
ら圧延することにより両金属板を結合させたクラッド材
を形成する。そして、このクラッド材をプレスによって
鍋の形状をなすように絞り加工することにより、上記2
種の金属からなる鍋を製造している。この場合、ステン
レスは非常に硬い金属であり、アルミニウムは非常に柔
らかい金属であるため、上記クラッド材は硬度差が大き
いという特性がある。このような硬度差の大きいクラッ
ド材を絞り加工すると、2つの金属板が剥離したり、プ
レス金型により柔らかい金属板に絞り傷が付いたりし
て、品質が悪くなるという不具合があった。
ルミニウムからなる鍋を製造するに際しては、まずステ
ンレス板とアルミニウム板とを重ねた状態で加熱しなが
ら圧延することにより両金属板を結合させたクラッド材
を形成する。そして、このクラッド材をプレスによって
鍋の形状をなすように絞り加工することにより、上記2
種の金属からなる鍋を製造している。この場合、ステン
レスは非常に硬い金属であり、アルミニウムは非常に柔
らかい金属であるため、上記クラッド材は硬度差が大き
いという特性がある。このような硬度差の大きいクラッ
ド材を絞り加工すると、2つの金属板が剥離したり、プ
レス金型により柔らかい金属板に絞り傷が付いたりし
て、品質が悪くなるという不具合があった。
【0005】また、鍋の内面にフッ素樹脂を塗布する場
合、鍋を400℃程度に加熱する必要がある。ここで、
上記クラッド材を構成する2種の金属板は熱膨脹率が異
なるので、上記加熱時に鍋が変形し易いという欠点があ
った。更に、上記クラッド材製の鍋の外側部分に着目す
ると、この部分はステンレスであるから、やはり熱が伝
わり難い。即ち、ステンレス部分で渦電流損失により発
生した熱が、鍋の内側のアルミニウム部分に伝達し難い
という欠点がある。このため、上記クラッド材製の鍋
は、全体をアルミニウムや銅で形成した鍋に比べると、
熱が鍋全体に均一に伝わず、それだけ食品を良好に加熱
できないという欠点がある。
合、鍋を400℃程度に加熱する必要がある。ここで、
上記クラッド材を構成する2種の金属板は熱膨脹率が異
なるので、上記加熱時に鍋が変形し易いという欠点があ
った。更に、上記クラッド材製の鍋の外側部分に着目す
ると、この部分はステンレスであるから、やはり熱が伝
わり難い。即ち、ステンレス部分で渦電流損失により発
生した熱が、鍋の内側のアルミニウム部分に伝達し難い
という欠点がある。このため、上記クラッド材製の鍋
は、全体をアルミニウムや銅で形成した鍋に比べると、
熱が鍋全体に均一に伝わず、それだけ食品を良好に加熱
できないという欠点がある。
【0006】そこで、本発明の目的は、鍋を誘導加熱し
たときに、鍋に渦電流が発生し易くすると共に、発生し
た熱が鍋全体に均一且つ速やかに伝達し易くし、しか
も、このような鍋を製造したときに鍋の品質の低下を防
止することができる誘導加熱調理器を提供するにある。
たときに、鍋に渦電流が発生し易くすると共に、発生し
た熱が鍋全体に均一且つ速やかに伝達し易くし、しか
も、このような鍋を製造したときに鍋の品質の低下を防
止することができる誘導加熱調理器を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の誘導加熱調理器
は、調理器本体に載置される鍋と、この鍋の外底面部ま
たは外周面部に対向するように設けられ前記鍋を誘導加
熱する誘導加熱コイルと、この誘導加熱コイルを通電制
御する制御手段とを備え、前記鍋を黒鉛から構成したと
ころに特徴を有する。
は、調理器本体に載置される鍋と、この鍋の外底面部ま
たは外周面部に対向するように設けられ前記鍋を誘導加
熱する誘導加熱コイルと、この誘導加熱コイルを通電制
御する制御手段とを備え、前記鍋を黒鉛から構成したと
ころに特徴を有する。
【0008】本発明者は、誘導加熱したときに渦電流が
発生し易く、且つ、熱伝導率が高い物質であって、鍋を
構成することが可能な物質を捜した。その結果、黒鉛
(グラファイト)が上記物質として好適することを発見
した。即ち、本発明者の実験によれば、黒鉛を誘導加熱
すると渦電流が発生し易く、その渦電流の損失により熱
が十分発生し、そして、黒鉛は熱伝導率が高い物質であ
り、その上、黒鉛は鍋を構成することが十分可能な材料
であることが確かめられた。本発明は、この点に着目し
てなされたものである。
発生し易く、且つ、熱伝導率が高い物質であって、鍋を
構成することが可能な物質を捜した。その結果、黒鉛
(グラファイト)が上記物質として好適することを発見
した。即ち、本発明者の実験によれば、黒鉛を誘導加熱
すると渦電流が発生し易く、その渦電流の損失により熱
が十分発生し、そして、黒鉛は熱伝導率が高い物質であ
り、その上、黒鉛は鍋を構成することが十分可能な材料
であることが確かめられた。本発明は、この点に着目し
てなされたものである。
【0009】また、黒鉛はそれが加熱されることで遠赤
外線が十分に放出される。この遠赤外線でも特に波長1
0〜30ミクロンのものは材料を内部から加熱する働き
があり、特にごはんを内部からふっくらさせる働きがあ
るため、炊飯器に適用することでその効果が一段と大き
なものとなる。
外線が十分に放出される。この遠赤外線でも特に波長1
0〜30ミクロンのものは材料を内部から加熱する働き
があり、特にごはんを内部からふっくらさせる働きがあ
るため、炊飯器に適用することでその効果が一段と大き
なものとなる。
【0010】上記構成によれば、鍋を黒鉛から構成した
ので、この鍋を誘導加熱すると、鍋に渦電流が発生し易
くなると共に、発生した熱が鍋全体に均一且つ速やかに
伝達するようになる。しかも、このような鍋を製造する
場合、クラッド材製の鍋とは異なり、製造時に鍋が傷付
いたり、変形したりすることがないから、鍋の品質が低
下することを防止することができる。
ので、この鍋を誘導加熱すると、鍋に渦電流が発生し易
くなると共に、発生した熱が鍋全体に均一且つ速やかに
伝達するようになる。しかも、このような鍋を製造する
場合、クラッド材製の鍋とは異なり、製造時に鍋が傷付
いたり、変形したりすることがないから、鍋の品質が低
下することを防止することができる。
【0011】また、上記構成において、鍋を構成する黒
鉛はカーボンの純度が99.9%以上であることが好ま
しい。更に、黒鉛化されたブロック材を切削加工するこ
とにより鍋を形成することが良い構成である。このよう
に構成すると、黒鉛製の鍋を容易に製造することができ
る。この場合、ブロック材は、CIP成形により成形さ
れたブロック状成形物を黒鉛化することにより形成する
ことが好ましい。また、ブロック材は、押出成形により
成形されたブロック状成形物を黒鉛化することにより形
成することも好ましい。
鉛はカーボンの純度が99.9%以上であることが好ま
しい。更に、黒鉛化されたブロック材を切削加工するこ
とにより鍋を形成することが良い構成である。このよう
に構成すると、黒鉛製の鍋を容易に製造することができ
る。この場合、ブロック材は、CIP成形により成形さ
れたブロック状成形物を黒鉛化することにより形成する
ことが好ましい。また、ブロック材は、押出成形により
成形されたブロック状成形物を黒鉛化することにより形
成することも好ましい。
【0012】更に、フェノール系樹脂により成形された
鍋状成形物を焼成して黒鉛化することにより、鍋を構成
することも良い構成である。一方、鍋の表面にフッ素樹
脂を塗布することも好ましい。また、鍋の表面にガラス
状カーボンを塗布することも良い構成である。更に、粉
体状コークスとピッチとを混練した混練材をCIP成形
または押出成形することによりブロック状成形物を成形
し、このブロック状成形物をピッチ含浸を繰り返しなが
ら800〜1000℃で加熱して一次焼成物を焼成し、
この一次焼成物を2500〜3000℃で加熱すること
により、ブロック材を黒鉛化するように構成することが
好ましい構成である。
鍋状成形物を焼成して黒鉛化することにより、鍋を構成
することも良い構成である。一方、鍋の表面にフッ素樹
脂を塗布することも好ましい。また、鍋の表面にガラス
状カーボンを塗布することも良い構成である。更に、粉
体状コークスとピッチとを混練した混練材をCIP成形
または押出成形することによりブロック状成形物を成形
し、このブロック状成形物をピッチ含浸を繰り返しなが
ら800〜1000℃で加熱して一次焼成物を焼成し、
この一次焼成物を2500〜3000℃で加熱すること
により、ブロック材を黒鉛化するように構成することが
好ましい構成である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を炊飯器に適用した
一実施例について図1ないし図7を参照しながら説明す
る。まず、炊飯器の概略全体構成を示す図2において、
炊飯器本体1の内部には内ケース2が配設されており、
この内ケース2内に黒鉛製の鍋3が上方から着脱可能に
収容されている。この鍋3の製造方法については、後述
する。そして、炊飯器本体1の上部には、蓋4がヒンジ
5を介して上方へ向けて回動可能に設けられている。こ
の蓋4により、炊飯器本体1及び内ケース2の上部開口
部が開閉されるように構成されている。そして、上記蓋
4を閉塞したとき、該蓋4の内面側に装着された内蓋6
により鍋3の上部開口部が閉塞されるように構成されて
いる。
一実施例について図1ないし図7を参照しながら説明す
る。まず、炊飯器の概略全体構成を示す図2において、
炊飯器本体1の内部には内ケース2が配設されており、
この内ケース2内に黒鉛製の鍋3が上方から着脱可能に
収容されている。この鍋3の製造方法については、後述
する。そして、炊飯器本体1の上部には、蓋4がヒンジ
5を介して上方へ向けて回動可能に設けられている。こ
の蓋4により、炊飯器本体1及び内ケース2の上部開口
部が開閉されるように構成されている。そして、上記蓋
4を閉塞したとき、該蓋4の内面側に装着された内蓋6
により鍋3の上部開口部が閉塞されるように構成されて
いる。
【0014】また、内ケース2の底部中央部には、温度
センサ7が鍋3の底部に接触するように配設されてい
る。この温度センサ7により鍋3(の底部)の温度を検
知可能に構成されている。そして、内ケース2の外底部
における平坦部分(温度センサ7を囲む部分)に第1の
誘導加熱コイル8が配設され、外周のコーナー部分に第
2の誘導加熱コイル9が配設されている。これにより、
第1及び第2の誘導加熱コイル8、9は、鍋3の外底面
部及び外周面部(コーナー部分)に対向するように配置
されている。上記第1及び第2の誘導加熱コイル8、9
の下部には、フェライト10がそれら誘導加熱コイル
8、9と磁気回路を形成するように配設されている。
センサ7が鍋3の底部に接触するように配設されてい
る。この温度センサ7により鍋3(の底部)の温度を検
知可能に構成されている。そして、内ケース2の外底部
における平坦部分(温度センサ7を囲む部分)に第1の
誘導加熱コイル8が配設され、外周のコーナー部分に第
2の誘導加熱コイル9が配設されている。これにより、
第1及び第2の誘導加熱コイル8、9は、鍋3の外底面
部及び外周面部(コーナー部分)に対向するように配置
されている。上記第1及び第2の誘導加熱コイル8、9
の下部には、フェライト10がそれら誘導加熱コイル
8、9と磁気回路を形成するように配設されている。
【0015】更に、炊飯器本体1の内底部には、上記誘
導加熱コイル8、9へ高周波電流を供給するインバータ
回路部11が配設されていると共に、冷却ファン装置1
2が配設されている。また、炊飯器本体1内の前部側に
おける下部に制御回路部13が配設されて、上部に操作
部14が配設されている。この操作部14には、各種の
操作スイッチ及び種々の表示器が炊飯器本体1の前面外
側に露出するように配設されている。上記制御回路部1
3は、マイクロコンピュータを含んで構成されており、
炊飯運転を制御する機能(制御プログラム)を有してい
る。この制御回路部13は、上記インバータ回路部11
内のスイッチング素子を駆動制御することにより、誘導
加熱コイル8、9を通電制御するように構成されてい
る。上記制御回路部13が制御手段を構成している。ま
た、制御回路部13は、上記操作部14の各操作スイッ
チからの各スイッチ信号を受けると共に、操作部14の
各表示器を制御するように構成されている。
導加熱コイル8、9へ高周波電流を供給するインバータ
回路部11が配設されていると共に、冷却ファン装置1
2が配設されている。また、炊飯器本体1内の前部側に
おける下部に制御回路部13が配設されて、上部に操作
部14が配設されている。この操作部14には、各種の
操作スイッチ及び種々の表示器が炊飯器本体1の前面外
側に露出するように配設されている。上記制御回路部1
3は、マイクロコンピュータを含んで構成されており、
炊飯運転を制御する機能(制御プログラム)を有してい
る。この制御回路部13は、上記インバータ回路部11
内のスイッチング素子を駆動制御することにより、誘導
加熱コイル8、9を通電制御するように構成されてい
る。上記制御回路部13が制御手段を構成している。ま
た、制御回路部13は、上記操作部14の各操作スイッ
チからの各スイッチ信号を受けると共に、操作部14の
各表示器を制御するように構成されている。
【0016】尚、内ケース2の外周面部には、鍋3内の
御飯を保温加熱するための胴ヒータ15が配設されてい
る。そして、内蓋6の上面にも、鍋3内の御飯を保温加
熱するためのヒータ16が配設されている。これらヒー
タ15、16は、上記制御回路部13により通電制御さ
れるように構成されている。
御飯を保温加熱するための胴ヒータ15が配設されてい
る。そして、内蓋6の上面にも、鍋3内の御飯を保温加
熱するためのヒータ16が配設されている。これらヒー
タ15、16は、上記制御回路部13により通電制御さ
れるように構成されている。
【0017】次に、上記黒鉛製の鍋3を製造する工程に
ついて、図4ないし図7を参照して説明する。このうち
の図4に示すように、まず、例えば石油コークスや石炭
コークスからなる原料コークス17を粉砕装置18によ
り粉砕した後、この粉砕コークスを微粉砕装置19によ
り微粉状に粉砕する工程を実行する。続いて、この微粉
状に粉砕されたコークスを篩い分け装置20により篩い
分ける工程を実行した後、貯槽21内に貯留する。そし
て、貯槽21内に貯留された微粉状のコークスと、例え
ばピッチからなる結合材22とをねつ合装置23により
混練する工程を実行する。
ついて、図4ないし図7を参照して説明する。このうち
の図4に示すように、まず、例えば石油コークスや石炭
コークスからなる原料コークス17を粉砕装置18によ
り粉砕した後、この粉砕コークスを微粉砕装置19によ
り微粉状に粉砕する工程を実行する。続いて、この微粉
状に粉砕されたコークスを篩い分け装置20により篩い
分ける工程を実行した後、貯槽21内に貯留する。そし
て、貯槽21内に貯留された微粉状のコークスと、例え
ばピッチからなる結合材22とをねつ合装置23により
混練する工程を実行する。
【0018】この後、上記混練物を所定形状である例え
ばブロック状に成形する工程を実行する。この場合、3
つの成形方法、具体的には、CIP成形(CIP成形装
置24)、型込成形(型込成形装置25)、押出成形
(押出成形装置26)のうちの1つの成形方法により成
形する。このうちのCIP成形(CIP成形装置24)
または型込成形(型込成形装置25)により成形する場
合は、微粉砕装置19により微粉状に粉砕されたコーク
スを必要に応じて加えるようにしている。
ばブロック状に成形する工程を実行する。この場合、3
つの成形方法、具体的には、CIP成形(CIP成形装
置24)、型込成形(型込成形装置25)、押出成形
(押出成形装置26)のうちの1つの成形方法により成
形する。このうちのCIP成形(CIP成形装置24)
または型込成形(型込成形装置25)により成形する場
合は、微粉砕装置19により微粉状に粉砕されたコーク
スを必要に応じて加えるようにしている。
【0019】尚、CIP成形装置24の一例を図5に示
す。このCIP成形を用いると、等方性で加工方向によ
る特性の差がなく、均質で緻密、強度の強い材料(黒
鉛)を生成することが可能である。また、型込成形装置
25の一例を図6に示す。この型込成形を用いると、C
IP成形と同様に、粒子が小さく、均質で緻密、強度の
強い材料(黒鉛)を生成することが可能である。この材
料は、細かい加工に適し、押出成形による材料ほどでは
ないが異方性がある。更に、押出成形装置26の一例を
図7に示す。この押出成形を用いると、長尺材料(黒
鉛)を容易に製造することができると共に、CIP成形
及び押出成形による材料に比べ組織が粗い材料となる
が、熱膨張係数が小さく熱衝撃に対してきわめて強い材
料(黒鉛)を製造することが可能である。尚、CIP成
形のことをラバープレスと称したり、型込成形のことを
モールド成形と称したりすることもある。
す。このCIP成形を用いると、等方性で加工方向によ
る特性の差がなく、均質で緻密、強度の強い材料(黒
鉛)を生成することが可能である。また、型込成形装置
25の一例を図6に示す。この型込成形を用いると、C
IP成形と同様に、粒子が小さく、均質で緻密、強度の
強い材料(黒鉛)を生成することが可能である。この材
料は、細かい加工に適し、押出成形による材料ほどでは
ないが異方性がある。更に、押出成形装置26の一例を
図7に示す。この押出成形を用いると、長尺材料(黒
鉛)を容易に製造することができると共に、CIP成形
及び押出成形による材料に比べ組織が粗い材料となる
が、熱膨張係数が小さく熱衝撃に対してきわめて強い材
料(黒鉛)を製造することが可能である。尚、CIP成
形のことをラバープレスと称したり、型込成形のことを
モールド成形と称したりすることもある。
【0020】そして、図4に示すように、上述したよう
にして成形したブロック状成形物を一次焼成装置27に
より焼成する。この場合、ブロック状成形物を800〜
1000℃で加熱して一次焼成物(炭素質材料)28を
生成している。このとき、ピッチ浸透装置29によりブ
ロック状成形物にピッチ含浸を繰り返しながら焼成する
ように構成されている。
にして成形したブロック状成形物を一次焼成装置27に
より焼成する。この場合、ブロック状成形物を800〜
1000℃で加熱して一次焼成物(炭素質材料)28を
生成している。このとき、ピッチ浸透装置29によりブ
ロック状成形物にピッチ含浸を繰り返しながら焼成する
ように構成されている。
【0021】続いて、上記一次焼成物28を黒鉛化装置
30により加熱して黒鉛化する。この場合、2500〜
3000℃で加熱することによりブロック状の黒鉛化材
料31を生成している。そして、この黒鉛化材料(ブロ
ック材)31を加工装置32により切削加工することに
より、図1に示すような形状の鍋3を製造している。ま
た、上記黒鉛化材料31のカーボン(炭素)の純度を高
くしたい場合には、高純度化装置33により高純度化す
るように構成されている。ここで、本実施例の鍋3を構
成する黒鉛は、カーボンの純度が99.9%以上あるよ
うに構成されている。
30により加熱して黒鉛化する。この場合、2500〜
3000℃で加熱することによりブロック状の黒鉛化材
料31を生成している。そして、この黒鉛化材料(ブロ
ック材)31を加工装置32により切削加工することに
より、図1に示すような形状の鍋3を製造している。ま
た、上記黒鉛化材料31のカーボン(炭素)の純度を高
くしたい場合には、高純度化装置33により高純度化す
るように構成されている。ここで、本実施例の鍋3を構
成する黒鉛は、カーボンの純度が99.9%以上あるよ
うに構成されている。
【0022】上述したようにして製造した黒鉛化材料3
1の特性を下記の表1に示す。この表1において、供試
品品種A〜Fは製造条件(混練物の成形方法や混練割合
或いは加熱温度や加熱時間などの条件)を変えたもので
ある。
1の特性を下記の表1に示す。この表1において、供試
品品種A〜Fは製造条件(混練物の成形方法や混練割合
或いは加熱温度や加熱時間などの条件)を変えたもので
ある。
【0023】
【表1】 上記表から、黒鉛の熱伝導率はステンレスの熱伝導率
(14kcal/mh℃)の8倍ないし10数倍良いこ
とがわかる。特に、押出成形を用いた供試品品種D〜F
は熱伝導率が非常に優れている。一方、CIP成形を用
いた供試品品種A〜Cは材質が硬く、割れ難いという優
れた特性がある。
(14kcal/mh℃)の8倍ないし10数倍良いこ
とがわかる。特に、押出成形を用いた供試品品種D〜F
は熱伝導率が非常に優れている。一方、CIP成形を用
いた供試品品種A〜Cは材質が硬く、割れ難いという優
れた特性がある。
【0024】次に、上記したように黒鉛を切削加工して
形成された鍋3の表面、特には、内面にフッ素樹脂を塗
布(コーティング)する。この場合、フッ素樹脂の下塗
り塗料としてEK−1909BKN(ダイキン工業
(株)製)を使用すると共に、上塗り塗料としてEK−
4398SLN(ダイキン工業(株)製)を使用するこ
とが好ましい。これにより、鍋3の清掃がし易くなると
共に、鍋3内に収容した食品(御飯)を取出し易くな
る。尚、上記フッ素樹脂をコーティングしない状態で
は、黒鉛単体製の鍋3の表面が脆くてカーボン粒子が該
表面から離れ易い、即ち、鍋3内に収容した食品(御
飯)にカーボン粒子が付着し易いという傾向があるが、
上記フッ素樹脂のコーティングにより、このようなカー
ボン粒子の付着を確実に防止することができる。
形成された鍋3の表面、特には、内面にフッ素樹脂を塗
布(コーティング)する。この場合、フッ素樹脂の下塗
り塗料としてEK−1909BKN(ダイキン工業
(株)製)を使用すると共に、上塗り塗料としてEK−
4398SLN(ダイキン工業(株)製)を使用するこ
とが好ましい。これにより、鍋3の清掃がし易くなると
共に、鍋3内に収容した食品(御飯)を取出し易くな
る。尚、上記フッ素樹脂をコーティングしない状態で
は、黒鉛単体製の鍋3の表面が脆くてカーボン粒子が該
表面から離れ易い、即ち、鍋3内に収容した食品(御
飯)にカーボン粒子が付着し易いという傾向があるが、
上記フッ素樹脂のコーティングにより、このようなカー
ボン粒子の付着を確実に防止することができる。
【0025】また、鍋3の表面である外面には、ガラス
状カーボンを塗布(コーティング)している。この場
合、ガラス状カーボン塗料としてはFDS塗料(オキツ
モ(株)製)にカーボン粒子を添加した塗料を使用する
ことが好ましい。このようなコーティング処理により、
鍋3の表面硬度が高くなり、鍋3を清掃する作業が簡単
になる。
状カーボンを塗布(コーティング)している。この場
合、ガラス状カーボン塗料としてはFDS塗料(オキツ
モ(株)製)にカーボン粒子を添加した塗料を使用する
ことが好ましい。このようなコーティング処理により、
鍋3の表面硬度が高くなり、鍋3を清掃する作業が簡単
になる。
【0026】このような構成の本実施例によれば、鍋3
を黒鉛(具体的には、カーボンの純度が99.9%以上
の黒鉛)から構成したので、この鍋3を誘導加熱する
と、鍋3に渦電流が発生し易くなり、更に、この発生し
た渦電流と鍋3(黒鉛)自体の固有抵抗とにより渦電流
損失が発生し、熱が十分に発生する。この場合、図2に
示すように、鍋3のうちの誘導加熱コイル8、9に対応
する部分、即ち、外底面部の平坦部分及び外周面部の下
部(コーナー部分)が集中的に発熱するように構成され
ている。そして、鍋3を構成する黒鉛の熱伝導率が高い
から、発生した熱は鍋3全体に均一且つ速やかに伝達す
るようになる。この結果、鍋3内の食品(米及び水)を
加熱むらを生ずることなく、即ち、熱効率を高めて効率
良く加熱することができる。
を黒鉛(具体的には、カーボンの純度が99.9%以上
の黒鉛)から構成したので、この鍋3を誘導加熱する
と、鍋3に渦電流が発生し易くなり、更に、この発生し
た渦電流と鍋3(黒鉛)自体の固有抵抗とにより渦電流
損失が発生し、熱が十分に発生する。この場合、図2に
示すように、鍋3のうちの誘導加熱コイル8、9に対応
する部分、即ち、外底面部の平坦部分及び外周面部の下
部(コーナー部分)が集中的に発熱するように構成され
ている。そして、鍋3を構成する黒鉛の熱伝導率が高い
から、発生した熱は鍋3全体に均一且つ速やかに伝達す
るようになる。この結果、鍋3内の食品(米及び水)を
加熱むらを生ずることなく、即ち、熱効率を高めて効率
良く加熱することができる。
【0027】ここで、上記実施例の鍋3により炊飯を実
行した場合の鍋3内に収容された米及び水の加熱動作を
図1に従って述べる。この図1に示すように、誘導加熱
コイル8、9により鍋3の外底面部の平坦部分及び外周
面部の下部(コーナー部分)の温度が高くなるので、鍋
3内の水が図1中矢印で示すように対流する。具体的に
は、鍋3内の水は、鍋3の周壁部(立上がり部)に沿っ
て上昇すると共に、鍋3の中央部で下降するという対流
が発生することにより、鍋3内の米全体が均一に加熱さ
れていく。これにより、鍋3内の米は、その上面から炊
き上がっていき、鍋3内の湯の減少に伴って下方へと炊
き上がるようになる。
行した場合の鍋3内に収容された米及び水の加熱動作を
図1に従って述べる。この図1に示すように、誘導加熱
コイル8、9により鍋3の外底面部の平坦部分及び外周
面部の下部(コーナー部分)の温度が高くなるので、鍋
3内の水が図1中矢印で示すように対流する。具体的に
は、鍋3内の水は、鍋3の周壁部(立上がり部)に沿っ
て上昇すると共に、鍋3の中央部で下降するという対流
が発生することにより、鍋3内の米全体が均一に加熱さ
れていく。これにより、鍋3内の米は、その上面から炊
き上がっていき、鍋3内の湯の減少に伴って下方へと炊
き上がるようになる。
【0028】そして、上記鍋3を使用して炊飯したとき
の鍋3内の温度分布を測定した結果を図3(a)に示
す。尚、従来構成の鍋(クラッド材製の鍋)34を使用
して炊飯したときの鍋内の温度分布を測定した結果を図
3(b)に示す。この場合、図3(a)及び(b)に示
すように、鍋内の9か所の点P1〜P9で温度を測定し
ている。温度測定点P1は中央下部、温度測定点P2は
中央中部、温度測定点P3は中央上部、温度測定点P4
は中間下部、温度測定点P5は中間中部、温度測定点P
6は中間上部、温度測定点P7は周壁部近傍下部、温度
測定点P8は周壁部近傍中部、温度測定点P9は周壁部
近傍上部である。
の鍋3内の温度分布を測定した結果を図3(a)に示
す。尚、従来構成の鍋(クラッド材製の鍋)34を使用
して炊飯したときの鍋内の温度分布を測定した結果を図
3(b)に示す。この場合、図3(a)及び(b)に示
すように、鍋内の9か所の点P1〜P9で温度を測定し
ている。温度測定点P1は中央下部、温度測定点P2は
中央中部、温度測定点P3は中央上部、温度測定点P4
は中間下部、温度測定点P5は中間中部、温度測定点P
6は中間上部、温度測定点P7は周壁部近傍下部、温度
測定点P8は周壁部近傍中部、温度測定点P9は周壁部
近傍上部である。
【0029】そして、図3(a)及び(b)は、鍋内の
温度測定点の4か所以上の温度が100℃に達したとき
の温度分布を示している。具体的には、図3(a)にお
いては、P1が99℃、P2が99℃、P3が100
℃、P4が96℃、P5が99℃、P6が100℃、P
7が100℃、P8が100℃、P9が100℃であ
る。また、図3(b)においては、P1が86℃、P2
が88℃、P3が100℃、P4が100℃、P5が8
7℃、P6が100℃、P7が98℃、P8が96℃、
P9が100℃である。
温度測定点の4か所以上の温度が100℃に達したとき
の温度分布を示している。具体的には、図3(a)にお
いては、P1が99℃、P2が99℃、P3が100
℃、P4が96℃、P5が99℃、P6が100℃、P
7が100℃、P8が100℃、P9が100℃であ
る。また、図3(b)においては、P1が86℃、P2
が88℃、P3が100℃、P4が100℃、P5が8
7℃、P6が100℃、P7が98℃、P8が96℃、
P9が100℃である。
【0030】上記図3(a)から、本実施例の鍋3では
最大温度差(最高温度(100℃)と最低温度(96
℃)との差)が4℃であることがわかる。一方、図3
(b)から、従来構成の鍋34では最大温度差(最高温
度(100℃)と最低温度(86℃)との差)が14℃
であることがわかる。従って、図3(a)及び(b)か
ら、本実施例の鍋3の方が従来構成の鍋34よりも温度
分布を大幅に均一にできることがわかる。
最大温度差(最高温度(100℃)と最低温度(96
℃)との差)が4℃であることがわかる。一方、図3
(b)から、従来構成の鍋34では最大温度差(最高温
度(100℃)と最低温度(86℃)との差)が14℃
であることがわかる。従って、図3(a)及び(b)か
ら、本実施例の鍋3の方が従来構成の鍋34よりも温度
分布を大幅に均一にできることがわかる。
【0031】また、黒鉛はそれが加熱されることで遠赤
外線が十分に放出される。この遠赤外線でも特に波長1
0〜30ミクロンのものは材料を内部から加熱する働き
があり、特にごはんを内部からふっくらさせる働きがあ
るため、黒鉛を炊飯器の鍋3に適用することでその効果
が一段と大きなものとなる。
外線が十分に放出される。この遠赤外線でも特に波長1
0〜30ミクロンのものは材料を内部から加熱する働き
があり、特にごはんを内部からふっくらさせる働きがあ
るため、黒鉛を炊飯器の鍋3に適用することでその効果
が一段と大きなものとなる。
【0032】一方、本実施例の鍋3を製造する場合、ブ
ロック材31を黒鉛化すると共に、このブロック材31
を切削加工することにより鍋3を製造する構成としたの
で、従来構成のクラッド材製の鍋とは異なり、製造時に
2種類の金属が剥離したり、鍋が傷付いたり、鍋が変形
したりすることをなくすことができ、鍋3の品質を向上
させることができる。特に、本実施例では、切削加工を
採用したので、鍋3の形状の寸法精度を高くすることが
できる。
ロック材31を黒鉛化すると共に、このブロック材31
を切削加工することにより鍋3を製造する構成としたの
で、従来構成のクラッド材製の鍋とは異なり、製造時に
2種類の金属が剥離したり、鍋が傷付いたり、鍋が変形
したりすることをなくすことができ、鍋3の品質を向上
させることができる。特に、本実施例では、切削加工を
採用したので、鍋3の形状の寸法精度を高くすることが
できる。
【0033】尚、上記実施例では、鍋3の内面にフッ素
樹脂を塗布すると共に、鍋3の外面にガラス状カーボン
を塗布する構成としたが、これに限られるものではな
く、鍋3の表面全体(内面及び外面)にフッ素樹脂を塗
布するように構成しても良いし、また、鍋3の表面全体
(内面及び外面)にガラス状カーボンを塗布するように
構成しても良い。
樹脂を塗布すると共に、鍋3の外面にガラス状カーボン
を塗布する構成としたが、これに限られるものではな
く、鍋3の表面全体(内面及び外面)にフッ素樹脂を塗
布するように構成しても良いし、また、鍋3の表面全体
(内面及び外面)にガラス状カーボンを塗布するように
構成しても良い。
【0034】また、上記実施例では、鍋3を製造する場
合、ブロック材31を黒鉛化すると共に、このブロック
材31を切削加工することにより鍋3を製造する構成と
したが、これに代えて、以下に説明するようにして製造
しても良い。即ち、例えばフェノールやホルマリン等を
主原料とする真球状(例えば粒径が5〜800μ程度の
真球)のフェノール系樹脂を射出成形機の中で加熱溶融
すると共に鍋状に成形する。続いて、この成形された鍋
状成形物を焼成炉で加熱して黒鉛化する。この場合、例
えば窒素ガス雰囲気中で加熱温度を1500〜2000
℃に設定して焼成するように構成されている。この場
合、フェノール系樹脂の成形物を黒鉛化すると、成形物
の体積が約17%程度収縮することがわかっている。こ
のため、本実施例では、フェノール系樹脂で鍋状成形物
を成形する場合、焼成時の収縮を見込んで体積を10〜
20%程度大きめに成形するように構成している。
合、ブロック材31を黒鉛化すると共に、このブロック
材31を切削加工することにより鍋3を製造する構成と
したが、これに代えて、以下に説明するようにして製造
しても良い。即ち、例えばフェノールやホルマリン等を
主原料とする真球状(例えば粒径が5〜800μ程度の
真球)のフェノール系樹脂を射出成形機の中で加熱溶融
すると共に鍋状に成形する。続いて、この成形された鍋
状成形物を焼成炉で加熱して黒鉛化する。この場合、例
えば窒素ガス雰囲気中で加熱温度を1500〜2000
℃に設定して焼成するように構成されている。この場
合、フェノール系樹脂の成形物を黒鉛化すると、成形物
の体積が約17%程度収縮することがわかっている。こ
のため、本実施例では、フェノール系樹脂で鍋状成形物
を成形する場合、焼成時の収縮を見込んで体積を10〜
20%程度大きめに成形するように構成している。
【0035】そして、上記構成の場合、鍋状成形物を成
形するときに、一般的な樹脂の成形装置を使用すること
ができるので、鍋状成形物を安定した形状に成形するこ
とができる。また、切削工程が不要になるから、製造工
程数を少なくすることができ、製造コストを安くするこ
とができる。
形するときに、一般的な樹脂の成形装置を使用すること
ができるので、鍋状成形物を安定した形状に成形するこ
とができる。また、切削工程が不要になるから、製造工
程数を少なくすることができ、製造コストを安くするこ
とができる。
【0036】尚、上記実施例では炊飯器に適用したが、
他の誘導加熱調理器例えば電磁調理器(調理台に設置す
るクッキングヒータ)並びに電磁調理器で使用する鍋に
適用しても良い。
他の誘導加熱調理器例えば電磁調理器(調理台に設置す
るクッキングヒータ)並びに電磁調理器で使用する鍋に
適用しても良い。
【0037】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、誘導加熱用の鍋を黒鉛から構成したので、鍋に渦電
流が発生し易くなると共に、発生した熱が鍋全体に均一
且つ速やかに伝達するようになり、しかも、このような
鍋を製造する場合、製造時に鍋が傷付いたり、変形した
りすることがないから、鍋の品質の低下を防止すること
ができるという優れた効果を奏する。
に、誘導加熱用の鍋を黒鉛から構成したので、鍋に渦電
流が発生し易くなると共に、発生した熱が鍋全体に均一
且つ速やかに伝達するようになり、しかも、このような
鍋を製造する場合、製造時に鍋が傷付いたり、変形した
りすることがないから、鍋の品質の低下を防止すること
ができるという優れた効果を奏する。
【図1】本発明の一実施例を示す鍋及び誘導加熱コイル
周辺の縦断側面図
周辺の縦断側面図
【図2】炊飯器全体の縦断側面図
【図3】(a)は本実施例の鍋を加熱したときの鍋内部
の温度分布を示す図、(b)は従来構成の鍋を加熱した
ときの鍋内部の温度分布を示す図
の温度分布を示す図、(b)は従来構成の鍋を加熱した
ときの鍋内部の温度分布を示す図
【図4】鍋の製造工程を示す図
【図5】CIP成形装置の縦断面図
【図6】型込成形装置の縦断面図
【図7】押出成形装置の縦断面図
1は炊飯器本体、2は内ケース、3は鍋、4は蓋、8は
第1の誘導加熱コイル、9は第2の誘導加熱コイル、1
3は制御回路部(制御手段)、17は原料コークス、1
8は粉砕装置、19は微粉砕装置、20は篩い分け装
置、21は貯槽、22は結合材、23はねつ合装置、2
4はCIP成形装置、25はモールド成形装置、26は
押出成形装置、27は一次焼成装置、28は一次焼成
物、29はピッチ浸透装置、30は黒鉛化装置、31は
黒鉛化材料(ブロック材)、32は加工装置、33は高
純度化装置を示す。
第1の誘導加熱コイル、9は第2の誘導加熱コイル、1
3は制御回路部(制御手段)、17は原料コークス、1
8は粉砕装置、19は微粉砕装置、20は篩い分け装
置、21は貯槽、22は結合材、23はねつ合装置、2
4はCIP成形装置、25はモールド成形装置、26は
押出成形装置、27は一次焼成装置、28は一次焼成
物、29はピッチ浸透装置、30は黒鉛化装置、31は
黒鉛化材料(ブロック材)、32は加工装置、33は高
純度化装置を示す。
Claims (9)
- 【請求項1】 調理器本体に載置される鍋と、 この鍋の外底面部または外周面部に対向するように設け
られ前記鍋を誘導加熱する誘導加熱コイルと、 この誘導加熱コイルを通電制御する制御手段とを備え、 前記鍋を黒鉛から構成したことを特徴とする誘導加熱調
理器。 - 【請求項2】 鍋を構成する黒鉛は、カーボンの純度が
99.9%以上であることを特徴とする請求項1記載の
誘導加熱調理器。 - 【請求項3】 鍋は、黒鉛化されたブロック材を切削加
工することにより形成されていることを特徴とする請求
項1記載の誘導加熱調理器。 - 【請求項4】 ブロック材は、CIP成形により成形さ
れたブロック状成形物を黒鉛化することにより形成され
ていることを特徴とする請求項3記載の誘導加熱調理
器。 - 【請求項5】 ブロック材は、押出成形により成形され
たブロック状成形物を黒鉛化することにより形成されて
いることを特徴とする請求項3記載の誘導加熱調理器。 - 【請求項6】 鍋は、フェノール系樹脂により成形され
た鍋状成形物を焼成して黒鉛化することにより構成され
ていることを特徴とする請求項1記載の誘導加熱調理
器。 - 【請求項7】 鍋の表面に、フッ素樹脂を塗布したこと
を特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の誘導
加熱調理器。 - 【請求項8】 鍋の表面に、ガラス状カーボンを塗布し
たことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載
の誘導加熱調理器。 - 【請求項9】 ブロック材は、粉体状コークスとピッチ
とを混練した混練材をCIP成形または押出成形するこ
とによりブロック状成形物を成形し、このブロック状成
形物をピッチ含浸を繰り返しながら800〜1000℃
で加熱して一次焼成物を焼成し、この一次焼成物を25
00〜3000℃で加熱することにより黒鉛化されてい
ることを特徴とする請求項3記載の誘導加熱調理器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23703995A JPH0975211A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 誘導加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP23703995A JPH0975211A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 誘導加熱調理器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0975211A true JPH0975211A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17009501
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP23703995A Pending JPH0975211A (ja) | 1995-09-14 | 1995-09-14 | 誘導加熱調理器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0975211A (ja) |
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007175365A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Mitsubishi Electric Corp | 調理用鍋及びその鍋を備えた炊飯器 |
| JP2008119029A (ja) * | 2006-11-08 | 2008-05-29 | Mitsubishi Electric Corp | 電気調理器 |
| JP2008174427A (ja) * | 2007-01-22 | 2008-07-31 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁誘導加熱調理器の製造方法 |
| JP2008181675A (ja) * | 2007-01-23 | 2008-08-07 | Mitsubishi Electric Corp | 誘導加熱用調理器具、誘導加熱調理器及び調理方法 |
| JP2009078190A (ja) * | 2004-08-31 | 2009-04-16 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁誘導加熱調理器 |
| JP2009196890A (ja) * | 2009-06-08 | 2009-09-03 | Mitsubishi Electric Corp | 表面改質カーボン凝結体並びに電磁誘導加熱調理器ないし電磁誘導加熱炊飯器 |
| JP2013169298A (ja) * | 2012-02-20 | 2013-09-02 | Sunrise Sangyo Co Ltd | 調理用プレート |
| WO2019088144A1 (ja) * | 2017-11-02 | 2019-05-09 | 東洋炭素株式会社 | Ih対応調理器具 |
| CN110464205A (zh) * | 2019-09-24 | 2019-11-19 | 上海纯米电子科技有限公司 | 一种适用于电磁加热器具的锅具、电磁加热器具 |
| WO2022145568A1 (ko) * | 2020-12-30 | 2022-07-07 | 엘지전자 주식회사 | 유도 가열시 고 자속 밀도를 갖는 그라파이트 구조체 및 그의 배열 방법 |
-
1995
- 1995-09-14 JP JP23703995A patent/JPH0975211A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009078190A (ja) * | 2004-08-31 | 2009-04-16 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁誘導加熱調理器 |
| JP2007175365A (ja) * | 2005-12-28 | 2007-07-12 | Mitsubishi Electric Corp | 調理用鍋及びその鍋を備えた炊飯器 |
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| WO2022145568A1 (ko) * | 2020-12-30 | 2022-07-07 | 엘지전자 주식회사 | 유도 가열시 고 자속 밀도를 갖는 그라파이트 구조체 및 그의 배열 방법 |
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