JPH0976416A - 異種配合組成ゴム物品 - Google Patents
異種配合組成ゴム物品Info
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- JPH0976416A JPH0976416A JP24175095A JP24175095A JPH0976416A JP H0976416 A JPH0976416 A JP H0976416A JP 24175095 A JP24175095 A JP 24175095A JP 24175095 A JP24175095 A JP 24175095A JP H0976416 A JPH0976416 A JP H0976416A
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Landscapes
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- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 5°以上の硬度差を有して隣接するゴム相互
間の接着面耐久性を、ゴム相互間に他のものを介在させ
るとなく、大幅に向上させた異種配合組成ゴム物品を提
供する。 【解決手段】 異種配合組成ゴム物品の一方側ゴムは他
方側ゴムの一方側ゴムとの接着面に食い込む多数個の堰
堤状凸部を有し、凸部を横断して他方側ゴムの接着面と
直交する平面によるゴム物品断面にて、他方側ゴムの接
着面における単位長さ(Ls)と、この単位長さ(L
s)は少なくとも一個の上記凸部を含むものとして単位
長さ(Ls)内に存在する一方側ゴムの凸部に沿う長さ
を含む全長さ(Lt)との関係が、Lt=(1.2〜
4.0)×Lsを満たす。
間の接着面耐久性を、ゴム相互間に他のものを介在させ
るとなく、大幅に向上させた異種配合組成ゴム物品を提
供する。 【解決手段】 異種配合組成ゴム物品の一方側ゴムは他
方側ゴムの一方側ゴムとの接着面に食い込む多数個の堰
堤状凸部を有し、凸部を横断して他方側ゴムの接着面と
直交する平面によるゴム物品断面にて、他方側ゴムの接
着面における単位長さ(Ls)と、この単位長さ(L
s)は少なくとも一個の上記凸部を含むものとして単位
長さ(Ls)内に存在する一方側ゴムの凸部に沿う長さ
を含む全長さ(Lt)との関係が、Lt=(1.2〜
4.0)×Lsを満たす。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2種類以上の異
なる配合組成ゴムの一体加硫成形になり、隣接する異種
ゴム相互間にて加硫後JIS A硬度で5度以上の差を
有するゴム物品に関し、特に、より硬質なゴムと、より
軟質なゴムとの間の硬度差に強い正相関を示す弾性率差
が大きい異種配合組成ゴム物品に繰り返し機械的刺激が
作用するとき機械的疲労が進み、その結果両者ゴムの接
着面又はその近傍に破壊核が発生し、これが成長して寿
命を著しく損ねている従来のゴム物品に対し、同様な機
械的刺激条件の下で破壊核の発生と、その成長とを抑制
して長寿命を実現することが可能なゴム物品に関する。
なる配合組成ゴムの一体加硫成形になり、隣接する異種
ゴム相互間にて加硫後JIS A硬度で5度以上の差を
有するゴム物品に関し、特に、より硬質なゴムと、より
軟質なゴムとの間の硬度差に強い正相関を示す弾性率差
が大きい異種配合組成ゴム物品に繰り返し機械的刺激が
作用するとき機械的疲労が進み、その結果両者ゴムの接
着面又はその近傍に破壊核が発生し、これが成長して寿
命を著しく損ねている従来のゴム物品に対し、同様な機
械的刺激条件の下で破壊核の発生と、その成長とを抑制
して長寿命を実現することが可能なゴム物品に関する。
【0002】
【従来の技術】上述したゴム物品の接着面又はその近傍
での長寿命を達成する一手段として、互いに隣接する異
種配合組成ゴム相互間の硬度差が比較的小さい場合、又
はゴム物品に繰り返し加えられる機械的入力度合いが小
さく、従って両種ゴム接着面における機械的疲労も少な
い場合は、未加硫段階で予め両種ゴムの少なくとも一方
のゴム種接着面に、共架橋を形成するため架橋剤又は架
橋助剤を多く含有するゴムセメントを塗布し、しかる後
両種ゴムに加硫成形を施して接着面故障を阻止する方法
が一般に実施されている。
での長寿命を達成する一手段として、互いに隣接する異
種配合組成ゴム相互間の硬度差が比較的小さい場合、又
はゴム物品に繰り返し加えられる機械的入力度合いが小
さく、従って両種ゴム接着面における機械的疲労も少な
い場合は、未加硫段階で予め両種ゴムの少なくとも一方
のゴム種接着面に、共架橋を形成するため架橋剤又は架
橋助剤を多く含有するゴムセメントを塗布し、しかる後
両種ゴムに加硫成形を施して接着面故障を阻止する方法
が一般に実施されている。
【0003】上述した場合とは逆に、異種配合組成ゴム
相互間の硬度差が大きい場合、又はゴム物品の接着面に
繰り返し加えられる機械的入力度合いが大きく、従って
機械的疲労度合いが大きい場合の寿命延長手段として、
互いに接着させようとする両種ゴム相互間に入力形態に
適合する物性をもつ中間ゴム層を介在させ、この中間ゴ
ム層にひずみの吸収作用及び/又は応力の緩和作用の役
を担わせる故障阻止方法もまた広く実施されている。
相互間の硬度差が大きい場合、又はゴム物品の接着面に
繰り返し加えられる機械的入力度合いが大きく、従って
機械的疲労度合いが大きい場合の寿命延長手段として、
互いに接着させようとする両種ゴム相互間に入力形態に
適合する物性をもつ中間ゴム層を介在させ、この中間ゴ
ム層にひずみの吸収作用及び/又は応力の緩和作用の役
を担わせる故障阻止方法もまた広く実施されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしゴムセメントに
より接着力を高めて接着面故障を阻止しようとする手段
は、有機溶剤の使用が不可避であり、これは作業環境を
劣化させる他、火気の使用制限や防爆対策に十分な配慮
を必要とするに止まらず、ゴム物品の使用条件が多岐に
わたる場合、厳しい使用条件下では疲労破壊又は初期破
壊による故障発生が余儀なくされるので満足される故障
阻止方法とはいえない。
より接着力を高めて接着面故障を阻止しようとする手段
は、有機溶剤の使用が不可避であり、これは作業環境を
劣化させる他、火気の使用制限や防爆対策に十分な配慮
を必要とするに止まらず、ゴム物品の使用条件が多岐に
わたる場合、厳しい使用条件下では疲労破壊又は初期破
壊による故障発生が余儀なくされるので満足される故障
阻止方法とはいえない。
【0005】また中間ゴム層を設けることは、生産性を
著しく低下させるため、できる限りの生産コスト引き下
げが強く要求される現状にそぐわない手段であり、さら
にゴム物品の目標とする性能又は特性を実現する上で障
害となる場合もまま生じ、この場合は特に中間ゴム層の
適用を断念せざるを得ない。
著しく低下させるため、できる限りの生産コスト引き下
げが強く要求される現状にそぐわない手段であり、さら
にゴム物品の目標とする性能又は特性を実現する上で障
害となる場合もまま生じ、この場合は特に中間ゴム層の
適用を断念せざるを得ない。
【0006】従ってこの発明の目的は、加硫成形後に配
合組成上5°以上の硬度差を有する異種ゴムを一体化し
た際の相互接着面にゴムセメントや中間ゴム層などの余
分な部材を一切介在させることなく、過酷な使用条件下
での使途に供した際にもこの相互接着面乃至その近傍で
十分な耐久性を発揮し得る異種配合組成ゴム物品を提供
することにある。
合組成上5°以上の硬度差を有する異種ゴムを一体化し
た際の相互接着面にゴムセメントや中間ゴム層などの余
分な部材を一切介在させることなく、過酷な使用条件下
での使途に供した際にもこの相互接着面乃至その近傍で
十分な耐久性を発揮し得る異種配合組成ゴム物品を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明による異種配合組成ゴム物品は、冒頭にて
述べたゴム物品において、該ゴム物品の互いに隣接する
異種ゴムの一方側ゴムは、他方側ゴムの一方側ゴムとの
接着面に食い込む多数個の堰堤状凸部を有し、上記凸部
を横断して他方側ゴムの接着面と直交する平面によるゴ
ム物品断面にて、他方側ゴムの接着面における単位長さ
(Ls)と、この単位長さ(Ls)は少なくとも一個の
上記凸部を含むものとして単位長さ(Ls)内に存在す
る一方側ゴムの凸部に沿う長さを含む全長さ(Lt)と
の関係が、Lt=(1.2〜4.0)×Lsを満たすこ
とを特徴とする。
め、この発明による異種配合組成ゴム物品は、冒頭にて
述べたゴム物品において、該ゴム物品の互いに隣接する
異種ゴムの一方側ゴムは、他方側ゴムの一方側ゴムとの
接着面に食い込む多数個の堰堤状凸部を有し、上記凸部
を横断して他方側ゴムの接着面と直交する平面によるゴ
ム物品断面にて、他方側ゴムの接着面における単位長さ
(Ls)と、この単位長さ(Ls)は少なくとも一個の
上記凸部を含むものとして単位長さ(Ls)内に存在す
る一方側ゴムの凸部に沿う長さを含む全長さ(Lt)と
の関係が、Lt=(1.2〜4.0)×Lsを満たすこ
とを特徴とする。
【0008】この発明を実施するに際し、好適には上記
接着面から測った凸部の高さが0.2〜2.0mm及び
接着面における凸部の幅が0.2〜4.0mmそれぞれ
の範囲内にあり、上記単位長さ(Ls)が10mmのと
き、この長さ内に凸部を2個以上存在させる。
接着面から測った凸部の高さが0.2〜2.0mm及び
接着面における凸部の幅が0.2〜4.0mmそれぞれ
の範囲内にあり、上記単位長さ(Ls)が10mmのと
き、この長さ内に凸部を2個以上存在させる。
【0009】
【発明の実施の形態】この発明を図1、図2に示す実施
例に基づき以下詳細に説明する。図1は、無端又は有端
帯状ゴム物品1の平板状部分断面図(図1(a))及び
部分透視平面図(図1(b))である。
例に基づき以下詳細に説明する。図1は、無端又は有端
帯状ゴム物品1の平板状部分断面図(図1(a))及び
部分透視平面図(図1(b))である。
【0010】図1(a)は図1(b)のX−X線に沿う
断面を示し、ゴム物品1は2種類以上(図示例は2種
類)の異なる配合組成ゴム(以下単にゴムという)2、
3の一体加硫成形になり、ゴム2、3相互間で加硫後J
IS A硬度(以降単に硬度という)に5度以上の差を
有し、図示例で何れのゴムがより高い硬度を有するか問
わないが、ここでは便宜上ゴム2がゴム3に比しより高
い硬度を有するものとする。
断面を示し、ゴム物品1は2種類以上(図示例は2種
類)の異なる配合組成ゴム(以下単にゴムという)2、
3の一体加硫成形になり、ゴム2、3相互間で加硫後J
IS A硬度(以降単に硬度という)に5度以上の差を
有し、図示例で何れのゴムがより高い硬度を有するか問
わないが、ここでは便宜上ゴム2がゴム3に比しより高
い硬度を有するものとする。
【0011】ゴム2はゴム3との接着面Saに食い込む
多数個の堰堤状凸部2pを有し、図示例の凸部2pの断
面形状は先細り状をなす。また図1(a)の矢印Zの向
きからゴム3を透視したゴム2の平面図をあらわす図1
(b)に示す凸部2pの例は接着面Sa上を直状に延び
る。この直状凸部2pのゴム物品1内での配列を等間隔
配列とするか又は不等間隔配列とするかは、ゴム物品1
の構成や目標とする耐久性に応じて何れでも可とし、さ
らに傾斜配列としてもよい。
多数個の堰堤状凸部2pを有し、図示例の凸部2pの断
面形状は先細り状をなす。また図1(a)の矢印Zの向
きからゴム3を透視したゴム2の平面図をあらわす図1
(b)に示す凸部2pの例は接着面Sa上を直状に延び
る。この直状凸部2pのゴム物品1内での配列を等間隔
配列とするか又は不等間隔配列とするかは、ゴム物品1
の構成や目標とする耐久性に応じて何れでも可とし、さ
らに傾斜配列としてもよい。
【0012】図1(b)のX−X線に沿う断面とは、接
着面Saと直交し凸部2pを横断する平面、これは直状
に延びる凸部2pとやはり直交する平面による断面を指
す。この断面において、図1(a)に示すように少なく
とも1個(図示例は2個)の凸部2pを含む範囲内でゴ
ム3の接着面Sa上に単位長さLsを設定する。この実
際上の設定は、図1(a)に2点鎖線で示すゴム2の凸
部2pの底部を通る長さとする。
着面Saと直交し凸部2pを横断する平面、これは直状
に延びる凸部2pとやはり直交する平面による断面を指
す。この断面において、図1(a)に示すように少なく
とも1個(図示例は2個)の凸部2pを含む範囲内でゴ
ム3の接着面Sa上に単位長さLsを設定する。この実
際上の設定は、図1(a)に2点鎖線で示すゴム2の凸
部2pの底部を通る長さとする。
【0013】このとき単位長さLs内におけるゴム2
の、凸部2pに沿う長さを含む全長さLt=(1.2〜
4.0)×Lsであることを要する。すなわち長さLt
が1.2×Ls〜4.0×Lsの範囲内となるように、
加硫成形後のゴム2に凸部2pを形成したゴム物品1と
することが必要である。なおゴム2、3には接着面Sa
を除く部分にナイロンやポリエステルなどの有機繊維コ
─ド、ガラスやカーボンなどの無機繊維コード及びスチ
ールコードの補強、強化部材の埋設を可とし、以下同様
である。
の、凸部2pに沿う長さを含む全長さLt=(1.2〜
4.0)×Lsであることを要する。すなわち長さLt
が1.2×Ls〜4.0×Lsの範囲内となるように、
加硫成形後のゴム2に凸部2pを形成したゴム物品1と
することが必要である。なおゴム2、3には接着面Sa
を除く部分にナイロンやポリエステルなどの有機繊維コ
─ド、ガラスやカーボンなどの無機繊維コード及びスチ
ールコードの補強、強化部材の埋設を可とし、以下同様
である。
【0014】図2は他の実施例としての環状ゴム物品1
0部分の幅中央を通る断面図である。ゴム物品10は先
に述べたゴム物品1と同じく2種類以上(図示例は2種
類)の異なるゴム12、13の一体加硫成形になり、ゴ
ム12、13相互間でやはり硬度に5度以上の差を有
し、図示例で何れのゴムがより高い硬度を有するか問わ
ないのも同様であり、この例では便宜上ゴム13がゴム
12に比しより高い硬度を有するものとする。
0部分の幅中央を通る断面図である。ゴム物品10は先
に述べたゴム物品1と同じく2種類以上(図示例は2種
類)の異なるゴム12、13の一体加硫成形になり、ゴ
ム12、13相互間でやはり硬度に5度以上の差を有
し、図示例で何れのゴムがより高い硬度を有するか問わ
ないのも同様であり、この例では便宜上ゴム13がゴム
12に比しより高い硬度を有するものとする。
【0015】より低硬度のゴム12に歯車の歯に類似し
た凸部12pを設け、ゴム12、13相互の接着面Sa
から凸部12pをゴム13に食い込ませる。このときの
ゴム13における単位長さLsは湾曲面に沿う長さ、図
2の断面の例では曲率中心Oをもつ円弧に沿う長さであ
り、この長さの設定方法は、ゴム12の凸部12pに沿
う長さを含む全長さLt設定方法と共にゴム物品1の場
合と同じである。そして長さLtが1.2×Ls〜4.
0×Lsの範囲内にあことを要するのも同じである。な
お接着面Saは円筒状の他、幅方向(曲率中心Oを通る
軸心方向)に湾曲する場合も含み、さらに凸部12pは
幅方向に沿う配列の他、傾斜配列を可とする。
た凸部12pを設け、ゴム12、13相互の接着面Sa
から凸部12pをゴム13に食い込ませる。このときの
ゴム13における単位長さLsは湾曲面に沿う長さ、図
2の断面の例では曲率中心Oをもつ円弧に沿う長さであ
り、この長さの設定方法は、ゴム12の凸部12pに沿
う長さを含む全長さLt設定方法と共にゴム物品1の場
合と同じである。そして長さLtが1.2×Ls〜4.
0×Lsの範囲内にあことを要するのも同じである。な
お接着面Saは円筒状の他、幅方向(曲率中心Oを通る
軸心方向)に湾曲する場合も含み、さらに凸部12pは
幅方向に沿う配列の他、傾斜配列を可とする。
【0016】ここに堰堤状凸部2p、12pとは先細り
状をなす断面をもつ以外に、矩形状断面、円弧状断面な
どを有することを可とし、また堰堤状凸部2p、12p
は、以下に述べる主ひずみ又は主応力の作用方向との関
連で、直状に延びるにしても折れ曲がり形態とするこ
と、湾曲して延びる形態とすること、さらに互い違いに
断続して延びる配列形態とすることが好適である場合を
含むものとする。
状をなす断面をもつ以外に、矩形状断面、円弧状断面な
どを有することを可とし、また堰堤状凸部2p、12p
は、以下に述べる主ひずみ又は主応力の作用方向との関
連で、直状に延びるにしても折れ曲がり形態とするこ
と、湾曲して延びる形態とすること、さらに互い違いに
断続して延びる配列形態とすることが好適である場合を
含むものとする。
【0017】接着面Saに上述した凸部2p、12pを
もつゴム物品1、10に力が作用したとき、ゴム2とゴ
ム3との接着面Sa相互間及びゴム12とゴム13との
接着面Sa相互間それぞれの接着面積が増加し接着力が
向上している上、接着面Sa乃至その近傍におけるひず
み及び/又は応力の適切な分散、緩和が達成される。特
に主ひずみ方向、主応力方向に直交する向きに凸部2
p、12pを配列することにより、接着面Saにゴム弾
性率勾配を付したような効果が得られ、これはあたかも
中間ゴム層を設けたときと同じように、ひずみ及び/又
は応力の有効な分散及び緩和効果を奏する。このことを
以下に述べる実験にて検証した。
もつゴム物品1、10に力が作用したとき、ゴム2とゴ
ム3との接着面Sa相互間及びゴム12とゴム13との
接着面Sa相互間それぞれの接着面積が増加し接着力が
向上している上、接着面Sa乃至その近傍におけるひず
み及び/又は応力の適切な分散、緩和が達成される。特
に主ひずみ方向、主応力方向に直交する向きに凸部2
p、12pを配列することにより、接着面Saにゴム弾
性率勾配を付したような効果が得られ、これはあたかも
中間ゴム層を設けたときと同じように、ひずみ及び/又
は応力の有効な分散及び緩和効果を奏する。このことを
以下に述べる実験にて検証した。
【0018】実験の内容は、単位長さLsに対する凸部
2pをもつ全長さLtの比(ライン比という)Lt/L
sの値と、ゴム2、3の硬度差とを種々変えた、ゴム物
品1の部分に相当するテストピースを作成し、このテス
トピースに荷重を繰り返し負荷してゴム物品1を十分疲
労させた後、ゴム2及びゴム3をそれぞれ接着面Saか
ら剥離させるものである。
2pをもつ全長さLtの比(ライン比という)Lt/L
sの値と、ゴム2、3の硬度差とを種々変えた、ゴム物
品1の部分に相当するテストピースを作成し、このテス
トピースに荷重を繰り返し負荷してゴム物品1を十分疲
労させた後、ゴム2及びゴム3をそれぞれ接着面Saか
ら剥離させるものである。
【0019】剥離した接着面自体の出現率(%)をもっ
て接着面強度、すなわち接着面耐久性を評価することと
し、ここに出現率(%)とは、単位長さLsを設定する
ときの接着面でゴム2とゴム3との相互接着界面の出現
面積を除した値に100を掛け合わせた百分率である。
接着面耐久性の評価は出現率を順次A〜Eまでの5段階
に分け、A:0〜10%、B:11〜20%、C:21
〜50%、D:51〜80%、E:81〜100%とし
た。出現率100%未満は接着面以外の部分にゴム切れ
が生じていることをあらわし、よって出現率の値は小な
るほど接着面耐久性に優れていることを示す。ここにB
段階までの耐久性、望ましくはB+ :11〜15%の段
階での耐久性が実用面で要求される。実験結果を図3に
符号A〜Eそのものを用いたプロット図として示す。
て接着面強度、すなわち接着面耐久性を評価することと
し、ここに出現率(%)とは、単位長さLsを設定する
ときの接着面でゴム2とゴム3との相互接着界面の出現
面積を除した値に100を掛け合わせた百分率である。
接着面耐久性の評価は出現率を順次A〜Eまでの5段階
に分け、A:0〜10%、B:11〜20%、C:21
〜50%、D:51〜80%、E:81〜100%とし
た。出現率100%未満は接着面以外の部分にゴム切れ
が生じていることをあらわし、よって出現率の値は小な
るほど接着面耐久性に優れていることを示す。ここにB
段階までの耐久性、望ましくはB+ :11〜15%の段
階での耐久性が実用面で要求される。実験結果を図3に
符号A〜Eそのものを用いたプロット図として示す。
【0020】図3から、硬度差5°未満のゴム相互間で
は、配合組成の差が小さく容易に大きな接着力が得られ
ていること、そして接着面でのひずみ、応力集中度合い
が比較的緩やかであることなどから凸部を設けずとも十
分な耐久性を示すことがわかる。よって相互に硬度差5
°以上をもつゴム2、3の一体ゴム物品にこの発明を適
用するものである。また硬度差5°以上ではライン比の
値が1.0を超えるところで、より正確には1.2以上
で実用上十分な接着面Sa耐久性を得ることができるこ
と、そしてライン比の上限値は硬度差10°近傍でみて
4.0とする。以上述べたところは接着面Saが図2に
示すような湾曲面をなす場合も同じである。
は、配合組成の差が小さく容易に大きな接着力が得られ
ていること、そして接着面でのひずみ、応力集中度合い
が比較的緩やかであることなどから凸部を設けずとも十
分な耐久性を示すことがわかる。よって相互に硬度差5
°以上をもつゴム2、3の一体ゴム物品にこの発明を適
用するものである。また硬度差5°以上ではライン比の
値が1.0を超えるところで、より正確には1.2以上
で実用上十分な接着面Sa耐久性を得ることができるこ
と、そしてライン比の上限値は硬度差10°近傍でみて
4.0とする。以上述べたところは接着面Saが図2に
示すような湾曲面をなす場合も同じである。
【0021】さらに凸部2p、12pの、接着面Saか
ら測った高さhが0.2〜2.0mmの範囲内にあり、
かつ接着面Saにおける幅wが0.2〜2.0mmの範
囲内にあるのが実用上好適である。この高さhと幅wと
に関し、硬度差5°を有するゴム2とゴム3とのゴム物
品1にて、高さhと幅wとの組合わせを種々変えたテス
トピースを制作し、先の実験同様にテストピースに繰り
返し機械的疲労を与え、今度は剥離強度で接着面Saの
耐久性を評価する実験を実施した。コントロールとして
従来のゴムセメントを適用したテストピースを用いた。
ら測った高さhが0.2〜2.0mmの範囲内にあり、
かつ接着面Saにおける幅wが0.2〜2.0mmの範
囲内にあるのが実用上好適である。この高さhと幅wと
に関し、硬度差5°を有するゴム2とゴム3とのゴム物
品1にて、高さhと幅wとの組合わせを種々変えたテス
トピースを制作し、先の実験同様にテストピースに繰り
返し機械的疲労を与え、今度は剥離強度で接着面Saの
耐久性を評価する実験を実施した。コントロールとして
従来のゴムセメントを適用したテストピースを用いた。
【0022】剥離強度はコントロールを100とする指
数にてあらわし、実験結果は図4に、幅w及び高さhに
対応する位置に指数値として記載して示す。図4から凸
部2pの幅w及び高さhが共に0.2mm未満ではゴム
セメントの場合とさほどの差が見られず、かつ上限値に
ついては幅wが4mm、高さhが2mmであることがわ
かる。
数にてあらわし、実験結果は図4に、幅w及び高さhに
対応する位置に指数値として記載して示す。図4から凸
部2pの幅w及び高さhが共に0.2mm未満ではゴム
セメントの場合とさほどの差が見られず、かつ上限値に
ついては幅wが4mm、高さhが2mmであることがわ
かる。
【0023】さらにゴム2とゴム3との硬度差が20°
であり、凸部2pの幅w及び高さhをそれぞれ0.2m
mとした、実際上十分な耐久性の確保に対し極めて不利
な条件をもつテストピースを制作し、上記実験方法に準
じて剥離強度を測定して、単位長さ10mm当りの凸部
2pの必要個数を調べた結果、2個以上の凸部2pを設
ければ実用上十分な耐久性を得ることができることを見
出した。
であり、凸部2pの幅w及び高さhをそれぞれ0.2m
mとした、実際上十分な耐久性の確保に対し極めて不利
な条件をもつテストピースを制作し、上記実験方法に準
じて剥離強度を測定して、単位長さ10mm当りの凸部
2pの必要個数を調べた結果、2個以上の凸部2pを設
ければ実用上十分な耐久性を得ることができることを見
出した。
【0024】
【実施例】表1に示す3種類の配合組成になるゴムを用
い、実施例1〜4及び比較例1〜7のゴム物品として図
5(a)、(b)に示すエンドレスベルト20を製造し
た。この製造方法は後述する。
い、実施例1〜4及び比較例1〜7のゴム物品として図
5(a)、(b)に示すエンドレスベルト20を製造し
た。この製造方法は後述する。
【0025】
【表1】
【0026】まずベルト20のゴム22には表1の配合
No.3のゴムを適用し、ナイロンコード24を長さ方
向に補強部材として埋設した未加硫部材を準備した。次
いで、その表面側に張り合わせるゴム23には配合N
o.1、No.2のゴムを適用し、未加硫ゴム段階にて
ロールにより厚さ3mmのシートを作成し、このシート
を80℃×30分の条件の下で金型を用いて予め凸部2
3pを形成したセミキュアゴムとし、しかる後このセミ
キュアゴムをゴム22に張り合わせ、これに加硫成形を
施しエンドレスベルト20を得た。凸部23pの高さh
(mm)、幅w(mm)と標準長さLs10mm当りの
凸部23pの個数とを表2に示す。なお表2中の接着面
介在物の項に記載したCEM.はゴムセメントを、I.
Lは配合No.2の中間ゴム層(厚さ0.3mm)をそ
れぞれあらわす。
No.3のゴムを適用し、ナイロンコード24を長さ方
向に補強部材として埋設した未加硫部材を準備した。次
いで、その表面側に張り合わせるゴム23には配合N
o.1、No.2のゴムを適用し、未加硫ゴム段階にて
ロールにより厚さ3mmのシートを作成し、このシート
を80℃×30分の条件の下で金型を用いて予め凸部2
3pを形成したセミキュアゴムとし、しかる後このセミ
キュアゴムをゴム22に張り合わせ、これに加硫成形を
施しエンドレスベルト20を得た。凸部23pの高さh
(mm)、幅w(mm)と標準長さLs10mm当りの
凸部23pの個数とを表2に示す。なお表2中の接着面
介在物の項に記載したCEM.はゴムセメントを、I.
Lは配合No.2の中間ゴム層(厚さ0.3mm)をそ
れぞれあらわす。
【0027】
【表2】
【0028】エンドレスベルト20を図5に側面を簡略
図解したテストマシンに装着し耐久性テストを実施し
た。テストマシンは一対のドラムR1 、R2 を備え、ド
ラムR 1 は軸位置は固定した上で回転駆動力を作用さ
せ、ドラムR2 は被駆動側で回転自在とし引張り力Tを
作用させる構成を有す。
図解したテストマシンに装着し耐久性テストを実施し
た。テストマシンは一対のドラムR1 、R2 を備え、ド
ラムR 1 は軸位置は固定した上で回転駆動力を作用さ
せ、ドラムR2 は被駆動側で回転自在とし引張り力Tを
作用させる構成を有す。
【0029】これらドラムR1 、R2 に装着したベルト
20には駆動ドラムR1 上部位置にて荷重印加用ドラム
R3 により、ベルト20に対し圧縮圧力が10kgf/cm2
となるを荷重Fを常時負荷する。ベルト20を72時間
にわたり速度300m/minで回転させて接着面Saを
疲労させた後、テストマシンから取り外してテストサン
プルを作成し、このサンプルのゴム22、23の間を一
定速度50mm/minで剥離し、接着面の出現度を測定し
た。出現度の評価は先の実験に従いA〜Eに従った。な
お合格限界にあるBレベルのみ、過酷な使用条件下でも
満足し得る耐久性レベルのものはB+ (出現率11〜1
5%)、不十分な耐久性レベルはB- (16〜20%)
と細分化した。このテスト結果を表2の下欄に示す。
20には駆動ドラムR1 上部位置にて荷重印加用ドラム
R3 により、ベルト20に対し圧縮圧力が10kgf/cm2
となるを荷重Fを常時負荷する。ベルト20を72時間
にわたり速度300m/minで回転させて接着面Saを
疲労させた後、テストマシンから取り外してテストサン
プルを作成し、このサンプルのゴム22、23の間を一
定速度50mm/minで剥離し、接着面の出現度を測定し
た。出現度の評価は先の実験に従いA〜Eに従った。な
お合格限界にあるBレベルのみ、過酷な使用条件下でも
満足し得る耐久性レベルのものはB+ (出現率11〜1
5%)、不十分な耐久性レベルはB- (16〜20%)
と細分化した。このテスト結果を表2の下欄に示す。
【0030】表2に示す接着面の出現度の評価結果か
ら、一体化したゴム物品20の異種ゴム相互間の硬度差
が7°、11°である実施例1〜4はゴムセメントや中
間ゴム層を設けることなく、繰り返し作用する圧縮荷重
の下で優れた接着面耐久性を発揮していることを実証し
ている。これに対し比較例1、2は硬度差が11°であ
るとはいえ凸部の寸度が不適正なため実用性に欠ける不
十分な耐久性を示すに止まり、また接着面に介在物をお
かず、しかも凸部をもたない比較例4、7も同様に不十
分な耐久性しか示していない。さらにゴムセメントを塗
布した比較例3は硬度差が11°と大きい場合には過酷
な試験条件での使用に対し満足できる耐久性を発揮でき
ないうれいがある。
ら、一体化したゴム物品20の異種ゴム相互間の硬度差
が7°、11°である実施例1〜4はゴムセメントや中
間ゴム層を設けることなく、繰り返し作用する圧縮荷重
の下で優れた接着面耐久性を発揮していることを実証し
ている。これに対し比較例1、2は硬度差が11°であ
るとはいえ凸部の寸度が不適正なため実用性に欠ける不
十分な耐久性を示すに止まり、また接着面に介在物をお
かず、しかも凸部をもたない比較例4、7も同様に不十
分な耐久性しか示していない。さらにゴムセメントを塗
布した比較例3は硬度差が11°と大きい場合には過酷
な試験条件での使用に対し満足できる耐久性を発揮でき
ないうれいがある。
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、加硫成形後に配合組
成上5°以上の硬度差を有する異種ゴムを一体化した際
の相互接着面にゴムセメントや中間ゴム層などの余分な
部材を一切介在させることなく、大ひずみ、大応力が繰
り返し作用する過酷な条件下で使用しても、相互接着面
乃至その近傍で従来の部材を介在させたゴム物品と同等
以上の十分な耐久性を発揮し得る異種配合組成ゴム物品
を提供することができる。
成上5°以上の硬度差を有する異種ゴムを一体化した際
の相互接着面にゴムセメントや中間ゴム層などの余分な
部材を一切介在させることなく、大ひずみ、大応力が繰
り返し作用する過酷な条件下で使用しても、相互接着面
乃至その近傍で従来の部材を介在させたゴム物品と同等
以上の十分な耐久性を発揮し得る異種配合組成ゴム物品
を提供することができる。
【図1】この発明による帯状ゴム物品部分の断面図及び
透視平面図である。
透視平面図である。
【図2】この発明による環状ゴム物品の幅中央を通る断
面図である。
面図である。
【図3】疲労後ゴム物品の接着面耐久性評価結果をゴム
硬度差とライン比の値とに関連させて示す散布図であ
る。
硬度差とライン比の値とに関連させて示す散布図であ
る。
【図4】疲労後ゴム物品の接着面耐久性評価結果を凸部
の幅と高さとに関連させて示す散布図である。
の幅と高さとに関連させて示す散布図である。
【図5】この発明の一実施例の評価装置の要部側面図で
ある。
ある。
1、10、20 ゴム物品 2、12、23 一方側ゴム 2p、12p、23p 凸部 3、13、22 他方側ゴム Sa 接着面 Ls 単位長さ h 凸部高さ w 凸部幅 R1 回転駆動ドラム R2 テンションドラム R3 荷重負荷ドラム
Claims (2)
- 【請求項1】 2種類以上の異なる配合組成ゴムの一体
加硫成形になり、隣接する異種ゴム相互間にて加硫後J
IS A硬度で5度以上の差を有するゴム物品におい
て、 上記ゴム物品の互いに隣接する異種ゴムの一方側ゴム
は、他方側ゴムの一方側ゴムとの接着面に食い込む多数
個の堰堤状凸部を有し、 上記凸部を横断して他方側ゴムの接着面と直交する平面
によるゴム物品断面にて、他方側ゴムの接着面における
単位長さ(Ls)と、この単位長さ(Ls)は少なくと
も一個の上記凸部を含むものとして単位長さ(Ls)内
に存在する一方側ゴムの凸部に沿う長さを含む全長さ
(Lt)との関係が、 Lt=(1.2〜4.0)×Lsを満たすことを特徴と
する異種配合組成ゴム物品。 - 【請求項2】 上記接着面から測った凸部の高さが0.
2〜2.0mm及び接着面における凸部の幅が0.2〜
4.0mmそれぞれの範囲内にあり、上記単位長さ(L
s)が10mmのとき、この長さ内に凸部が2個以上存
在する請求項1に記載したゴム物品。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24175095A JPH0976416A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 異種配合組成ゴム物品 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24175095A JPH0976416A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 異種配合組成ゴム物品 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0976416A true JPH0976416A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=17078986
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24175095A Pending JPH0976416A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 異種配合組成ゴム物品 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0976416A (ja) |
-
1995
- 1995-09-20 JP JP24175095A patent/JPH0976416A/ja active Pending
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