JPH0976520A - インクジェット式記録ヘッドのクリーニング装置 - Google Patents

インクジェット式記録ヘッドのクリーニング装置

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JPH0976520A
JPH0976520A JP23730095A JP23730095A JPH0976520A JP H0976520 A JPH0976520 A JP H0976520A JP 23730095 A JP23730095 A JP 23730095A JP 23730095 A JP23730095 A JP 23730095A JP H0976520 A JPH0976520 A JP H0976520A
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JP
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nozzle
ink
nozzle opening
opening surface
cap
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Application number
JP23730095A
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English (en)
Inventor
Junji Nakahara
淳二 仲原
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイパーとしても利用可能なノズルキャップ
を備えたインクジェット式記録ヘッドのクリーニング装
置であって、ノズル開口面をしっかりと密封でき、且
つ、インクの拭き取りもスムーズに実施できる。 【解決手段】 記録ヘッド14のノズル開口面3aを密
封可能なノズル閉塞面36aを有し、ノズル閉塞面がノ
ズル開口面に対して平行となる閉塞位置と、ノズル閉塞
面がノズル開口面に対して所定角度(約45度)をなす
払拭位置とのいずれかに回動可能で、ノズル開口面に対
し相対的に移動可能に配設されたノズルキャップ36を
設ける。このノズルキャップ36は、閉塞位置にある状
態で、リップ部73がノズル開口面に当接してこれを密
封すると共に、払拭位置にある状態でノズル開口面にリ
ップ部の一辺73aだけが当接することにより、該当接
箇所でノズル開口面のインクを拭き取るワイパーとして
も機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
記録装置が備える記録ヘッドのノズル開口面に付着した
インクを拭き取るためのクリーニング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェット式記録装置
は、記録ヘッドのノズル開口面に付着するインクを拭き
取るためにクリーニング装置を備えている。この種のク
リーニング装置として、特開昭57−96866号公
報、特開平4−10943号公報には、インクジェット
式記録装置が備えるノズルキャップを使ってインクの拭
き取りを行う装置が記載されている。このノズルキャッ
プは、本来は記録ヘッドのノズル内の乾燥を防止するた
めに、記録ヘッドのノズル開口面を密封するものである
が、上記公報記載のノズルキャップは、その密封動作あ
るいは密封を解除する動作の際に、その動作に伴ってノ
ズル開口面のインクを拭き取るように配置されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術によれば、以下に述べるような問題があった。上記の
様なノズルキャップは、そもそもノズルの乾燥を防止す
るために設けられたものなので、この点だけを考慮すれ
ば、ノズル開口をよりしっかりと密封できる方がよく、
それには、ノズルキャップの材質や形状を調整する等し
て、記録ヘッドに対してより強く密着する様なものにす
ることが有効であると考えられる。
【0004】しかし、上述の如く、ノズルキャップでノ
ズル開口面のインクを拭き取る様に構成する場合、ノズ
ルキャップが記録ヘッドに対して過度に強く密着する様
にすると、インクを拭き取る際に両者の間に生じる摩擦
抵抗が増大するため、ノズルキャップにスムーズに拭き
取り動作をさせることができなくなる恐れがあった。
【0005】つまり、ノズルキャップと記録ヘッドとを
密着させれば、ノズルの乾燥を防止する効果は向上する
ものの、拭き取り動作がスムーズでなくなる恐れがあ
り、逆に、ノズルキャップと記録ヘッドとの接触圧を弱
めると、拭き取り動作はスムーズになるものの、ノズル
の乾燥を防止する効果が劣化する恐れがあり、従来のク
リーニング装置の構造では、これら相反する問題を共に
改善することは困難であった。
【0006】そこで、本発明は、インクジェット式記録
ヘッドのノズルキャップを使ってインクの拭き取りをも
行うクリーニング装置において、ノズル開口面をしっか
りと密封でき、しかも、インクの拭き取りもスムーズに
実施できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、請求項1記載の通り、インクジェット式
記録装置が備える記録ヘッドのノズル開口面に付着した
インクを拭き取るインクジェット式記録ヘッドのクリー
ニング装置において、前記ノズル開口面を密封可能なノ
ズル閉塞面を有し、該ノズル閉塞面が前記ノズル開口面
に対して平行となる閉塞位置、又は該ノズル閉塞面が前
記ノズル開口面に対して所定角度をなす払拭位置のいず
れかに回動可能で、前記ノズル開口面に対し相対的に移
動可能に配設されたノズルキャップを備え、該ノズルキ
ャップは、閉塞位置にある状態で前記ノズル開口面に当
接してノズル開口面を密封する一方、払拭位置にある状
態で前記ノズル開口面に一部だけが当接し、該当接箇所
でノズル開口面のインクを拭き取ることを特徴とする。
【0008】また、本発明の請求項2記載のクリーニン
グ装置は、前記ノズル閉塞面に、前記ノズル開口面を密
封する際にノズル開口全体を囲んでパッキンとなるリッ
プ部が突設され、前記ノズルキャップが払拭位置にある
状態では、前記リップ部の一部だけが前記ノズル開口面
に当接することを特徴とする。
【0009】更に、本発明の請求項3記載のクリーニン
グ装置は、前記リップ部の一部で前記ノズル開口面のイ
ンクを拭き取る際に、拭き取られたインクが前記リップ
部の内側に集まる方向へ、前記ノズルキャップと前記ノ
ズル開口面とを相対的に移動させることを特徴とする。
【0010】また更に、本発明の請求項4記載のクリー
ニング装置は、前記リップ部の内側に、インクを吸引し
て除去可能なインク吸引手段を備えたことを特徴とす
る。
【0011】
【発明の実施の形態】上記請求項1記載のクリーニング
装置によれば、ノズルキャップは、閉塞位置にある状態
でノズル開口面に当接してノズル開口面を密封し、一
方、払拭位置にある状態でノズル開口面に一部だけが当
接し、その当接箇所でノズル開口面のインクを拭き取る
様に構成されている。そのため、払拭位置では、閉塞位
置にある場合よりもノズル開口面との接触面積が小さく
なる。したがって、例えば材質や形状等を調整すること
により、閉塞位置とした場合にノズルキャップが記録ヘ
ッドに対してより強く密着する様にしても、払拭位置に
して拭き取りを行えば、接触面積が小さくなる分、ノズ
ル開口面との間で生じる摩擦抵抗は減少し、拭き取り動
作はスムーズになる。
【0012】なお、上記構成において、ノズルキャップ
は、ノズル開口面に対し相対的に移動可能に配設される
が、これは、ノズルキャップ側がノズル開口面に接触し
つつ移動してノズル開口面を拭き取るものであっても、
ノズル側がノズルキャップに接触しつつ移動してノズル
開口面を拭き取るものであってもよい。いずれの場合で
も、ノズルキャップが閉塞位置から払拭位置へと回動す
ることにより、ノズルキャップとノズル開口面との接触
面積を変えることができる。
【0013】また、ノズルキャップのノズル閉塞面は、
閉塞位置においてノズル開口面を密封可能で、かつ払拭
位置においてノズル開口面を拭き取り可能であれば、特
に形状等は問わないが、より望ましい例を挙げれば、請
求項2記載の如く、ノズル閉塞面にリップ部を突設し、
このリップ部が、閉塞位置では、ノズル開口全体を囲ん
でパッキンとなってノズル開口面を密封する一方、払拭
位置では、リップ部の一部だけがノズル開口面に当接し
て拭き取りを行うものがよい。
【0014】このリップ部は、少なくとも拭き取りに関
与する部分の形状及び寸法が、払拭位置とした場合に必
要箇所の拭き取りが実施できる様な形状及び寸法とされ
る。なお、拭き取りに関与しない部分の形状及び寸法
は、拭き取りに関与する部分も含めてリップ部全体とし
て閉塞時にパッキンとして機能し得る様な形状及び寸法
に調整されていればよい。
【0015】この様に構成されたクリーニング装置であ
れば、リップ部の一部がワイパーブレードの様に機能
し、インクの拭き取りを行う。このリップ部は、パッキ
ンとして機能する様な適度な弾性を有しており、拭き取
りの際には若干の撓みをもってノズル開口面に接触する
ため、ノズル開口面に対する接触状態が良好に維持さ
れ、インクをきれいに拭き取ることができる。
【0016】なお、ノズルキャップのノズル閉塞面は、
請求項2記載の如く構成する以外にも、例えば、ノズル
開口面と全面で密着する平面状のものや、これに加えて
ノズル開口のある箇所だけは凹部を設け、ノズル開口自
体とは密着せず、ノズル開口の周囲でノズル開口面に密
着する様なものが考えられる。これらの場合、ノズルキ
ャップを払拭位置にすると、ノズル閉塞面の周縁の一部
でノズル開口面に接触することになるので、この接触す
る部分を、拭き取りに必要な形状及び寸法にしておく。
これらいずれの構成としても、閉塞位置と払拭位置とで
は、ノズル開口面との接触面積が変わるので、閉塞位置
ではしっかりと密着する一方、払拭位置ではスムーズな
拭き取り動作が行われる。但し、請求項2記載の如く、
リップ部が突設してある場合に比べると、適度な撓みを
もって接触させることにより、きれいにインクを拭き取
ることができる点で、請求項2記載の構成は望ましい。
【0017】更に、ノズルキャップを請求項2記載の如
く構成した場合には、請求項3記載の通り、インク拭き
取り時のノズルキャップとノズル開口面との相対的な移
動方向を、リップ部の一部で拭き取られたインクがリッ
プ部の内側に集まる方向としておくと更に望ましい。
【0018】こうすれば、リップ部の一部で拭き取られ
たインクが、リップ部に囲まれた内側に集まるので、イ
ンクをリップ部の外側に集める場合に比べれば、インク
が外部へ滴り落ちにくくなる。したがって、拭き取られ
るインクが滴り落ちる様な状態であれば効果的である。
【0019】なお、請求項3記載の構成以外にも、例え
ば、拭き取られるインクの量が、滴り落ちるほど多くな
い場合には、インクをリップ部の外側に集める様に拭き
取る構成としてもよい。これでも、ノズルをしっかりと
密封でき、拭き取りがスムーズであるという効果につい
ては変わりはない。また、例えば、拭き取られるインク
の量が滴り落ちる位に多い場合でも、拭き取ったインク
を吸収可能な吸収材等をノズルキャップの近傍に配設
し、ノズルキャップが、拭き取りの度にインクを吸収材
に吸収させる動作を行う様に構成されていれば、インク
をリップ部の外側に集める様に拭き取っても、インクが
滴り落ちるのを防止できる。
【0020】更にまた、請求項3記載の如く、リップ部
の内側に拭き取ったインクを集めるように構成した場合
には、請求項4記載の如く、リップ部の内側に、インク
を吸引して除去可能なインク吸引手段を備えるのも効果
的である。インク吸引手段としては、例えば、ノズルキ
ャップを貫通する貫通孔をリップ部の内側に設け、その
貫通孔を介してポンプ等により強制的にインクを吸引す
る構成や、毛細管現象によってインクを吸引するような
細孔をリップ部の内側に設け、その細孔を介して多孔質
の吸収材にインクが導かれる様な構成を考えることがで
きる。いずれにしても、リップ部の内側においてインク
が吸引されれば、リップ部の内側に溜ったインクを除去
でき、その結果、リップ部からインクが溢れ出るのは防
止され、リップ部からインクが滴り落ちてその周辺が汚
れるといったことがない。
【0021】なお、請求項4記載の構成以外には、拭き
取られるインクの量が微量であれば、インクを自然乾燥
させることも可能であり、この場合は、あえてインク吸
引手段を設けなくてもよい。また、拭き取ったインクを
吸収可能な吸収材等をノズルキャップの近傍に配設し、
ノズルキャップが、拭き取りの度にインクを吸収材に吸
収させる動作を行う様に構成されている場合も、リップ
部の内側には、インク吸引手段を設けなくてもよい。こ
れらいずれの場合も、ノズルをしっかりと密封でき、拭
き取りがスムーズであるという効果については変わりは
ない。
【0022】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱
しない範囲内において種々なる変形が可能である。
【0023】
【実施例】次に、本発明の実施の形態をより一層明確に
するため、本発明を適用したインクジェット記録装置の
一実施例について、図面に基づいて説明する。なお、以
下に説明する実施例は、本発明の実施の形態の一例に過
ぎず、本発明の実施の形態を、以下に例示する具体的な
ものに制限する訳ではない。
【0024】実施例のインクジェット式記録装置は、図
1に示す様に、フレーム12に対し図示矢印A方向に回
転可能に取り付けられた円筒状のプラテン10と、プラ
テン10に対向して設けられたインクジェット式の記録
ヘッド14とを備えている。記録ヘッド14は、キャリ
ッジ16上に載置されている。キャリッジ16は、プラ
テン10の中心線に平行に配設されたガイドロッド20
に摺動可能に支持されると共に、一対のプーリ22、2
4に巻付けられたタイミングベルト26と係合してい
る。そして、一方のプーリ22がキャリッジ駆動モータ
28によって回転させられ、タイミングベルト26が送
られることにより、キャリッジ16はプラテン10に沿
って移動する。
【0025】上記記録ヘッド14は、図示しない多数個
のインク流路と、それらインク流路に対応して設けられ
た多数個のノズルを備えており、インク流路には、記録
ヘッド14に着脱自在に取り付けられたインク供給装置
(インクカートリッジ)からインクが供給される。な
お、インク流路の壁は振動板(圧電素子)によって形成
され、その振動板が制御装置(図示略)の指令に基づい
て図示しない駆動回路により変形させられると、その変
形に起因する圧力変化によりインクがノズルから噴射さ
れる。上記振動板は記録データに基づいて変形させら
れ、インク流路に供給されたインクは、記録データに基
づいて決められたノズルから噴射されることになる。イ
ンクは、プラテン10と記録ヘッド14との間に供給さ
れる記録用紙32に、キャリッジ16の移動に伴って噴
射され、それにより1行分の画像が形成される。1行分
の画像形成が終了したならば、プラテン10の回転によ
り記録用紙32が1行分送られ、再び1行分の画像の形
成が行われる。この繰返しにより、記録用紙32全体の
画像形成が行われる。記録用紙32は、フレーム12の
後方の図示しない用紙供給口から図示矢印C方向に供給
され、プラテン10の回転によって図示矢印D方向に送
られ、図示しない用紙排出口から排出される。
【0026】次に、本発明の特徴的な部分であるノズル
キャップを兼ねたクリーニング機構について詳細に説明
する。プラテン10の一端の側方には、非記録位置へと
移動した記録ヘッド14に対向する位置にキャップ装置
34が設けられている。このキャップ装置34は、記録
ヘッド14に対向する側の面に、ゴム製のノズルキャッ
プ36を備えている。
【0027】ノズルキャップ36は、図2に示す様に、
キャップ装置34に内蔵された支軸71に回動可能に支
持されている。このノズルキャップ36は、ノズル3の
開口が設けられた面3a(以下、ノズル開口面3aとも
いう)を密封可能なノズル閉塞面36aを有し、その中
央部には、矩形筒状に突設されたリップ部73が形成さ
れている。リップ部73の内側には、ノズルキャップ3
6の内部を貫通する貫通孔75が形成され、この貫通孔
75は、ノズルキャップ36の背面側に接続された吸引
チューブ77に連通している。また、ノズルキャップ3
6の背面側には、バネ79が連結され、ノズルキャップ
36は、常には、バネ79に引っ張られて、ノズル閉塞
面36aがノズル開口面3aに対して約45度をなす払
拭位置に回動する一方、バネ79の引っ張り力に抗して
回動させると、ノズル閉塞面36aがノズル開口面3a
に対して平行となる閉塞位置まで回動する。
【0028】なお、上記吸引チューブ77は、図1に示
す様に、更に吸引チューブ40を介して吸引ポンプ38
に接続されている。吸引ポンプ38には、吸引チューブ
40の他に吐出チューブ48が接続されており、その吐
出チューブ48が吸着材50が収容された廃インクタン
ク52に接続されている。吸引ポンプ38によって、吸
引されたノズル内のインクは、吐出チューブ48を経て
廃インクタンク52内の吸着材50に吸着される。
【0029】以上説明したキャップ装置34は、記録ヘ
ッド14側に向かって前進可能に配設され、図示しない
キャップ装置駆動モータにより、記録ヘッド14がガイ
ドロッド20に沿って図示矢印G方向に移動してもノズ
ル3に接触しない退避位置、リップ部73の一辺73a
だけがノズル開口面3aに接触する第1の前進位置、ま
たは、リップ部73の全体がノズル開口面3aに接触す
る第2の前進位置の内のいずれかへ前進又は後退させら
れる。
【0030】次に、上記各動作位置におけるキャップ装
置34の作用について説明する。まず、記録ヘッド14
の通常の記録動作時には、キャップ装置34は上記退避
位置へと移動して、記録ヘッド14の動作を妨げないよ
うに待機している。また、ノズル開口面3aに付着した
インクを拭き取る際には、キャップ装置34は上記第1
の前進位置へと移動する。この状態で、記録ヘッド14
が図示矢印G方向へ移動すると、図3に示す様に、記録
ヘッド14の移動に伴って、リップ部73の一辺73a
(図2参照)がノズル開口面3aに接触し、ノズル3に
付着したインク7はリップ部73によって拭き取られ
る。リップ部73は、適度なゴム弾性を有し、拭き取り
の際には、若干の撓みをもってノズル開口面3aに接触
する。しかも、リップ部73とノズル開口面3aとの間
の摩擦抵抗が大きい場合には、バネ79の引っ張り力に
抗してノズルキャップ36が回動するため、リップ部7
3とノズル開口面3aとの間には過大な摩擦力は作用し
ない。したがって、リップ部73は、ノズル開口面3a
に対して良好に接触して適度な接触圧を維持し、インク
7をきれいに拭き取ることができる。また、記録ヘッド
14の移動方向とノズルキャップ36の回動位置との関
係により、ノズル開口面3aから拭き取られたインク7
は、リップ部73の内側に集められる。このインクは貫
通孔75を介して吸引チューブ77側へ吸引・除去され
る。そのため、ノズル開口面3aに多量のインクが付着
していたとしても、リップ部73にインクが溜って滴り
落ちるようなことはない。
【0031】更に、ノズル開口面3aを密封する際に
は、キャップ装置34は上記第2の前進位置へと移動す
る。なお、この時、記録ヘッド14は、事前にキャップ
装置34に対向する位置まで移動させられている。キャ
ップ装置34が前進すると、払拭位置にあるノズルキャ
ップ36は、まず、リップ部73の一辺73a(図2参
照)だけがノズル3に当接するが、更にキャップ装置3
4が前進することにより、ノズル3側から受ける押圧力
によって、バネ79の引っ張り力に抗してノズルキャッ
プ36が回動させられ、図4に示す様に、ノズル3とノ
ズルキャップ36とが密着する。その際、リップ部73
は、ノズル開口面3aのノズル列全体を囲んでパッキン
となるため、リップ部を設けないものに比べてノズル開
口面3aに対する密着度が高く、ノズル列は気密に覆わ
れる。また、インクの吐出不良等が生じたために、ヘッ
ドの回復動作が必要な場合には、ノズル3とノズルキャ
ップ36とが密着した時点で、ノズルキャップ36の貫
通孔75(図2参照)を介してインクの吸引が行われ
る。これは、ノズル3の内部に発生した気泡を含むイン
クや水分の蒸発によって流れの悪くなったインクを吸引
・除去して、記録ヘッドを良好な状態に回復するためで
ある。つまり、図1において示した吸引ポンプ38は、
ノズル開口面を拭き取る際、およびノズル開口面を密封
する際の双方で作動する。
【0032】以上説明したインクジェット式記録装置に
よれば、ノズルキャップ36を使って、ノズル3に付着
したインクの拭き取りと、ノズル3の密封とを行うこと
ができ、特に、リップ部73によって密封性能を改善す
ることができ、同時に、リップ部73の一部だけを使っ
て拭き取りを行うことで、よりスムーズにインクの拭き
取りを実施できる。
【0033】また、インクの拭き取りに当たっては、リ
ップ部73の内側にインクを掻き集めると共に、集めた
インクは吸引ポンプ38を使って除去するので、ノズル
に付着するインクの量が多い場合でも、ノズルキャップ
36に廃インクが溜ることはなく、ノズルキャップ36
からインクが滴り落ちるといった問題も起こらない。
【0034】以上、本発明の一実施例について説明した
が、本発明の具体的な構成については、上記実施例以外
にも、本発明の要旨を逸脱しない範囲内の種々なる態様
を採用することができる。例えば、実施例では、バネ7
9を用いてノズルキャップ36を払拭位置へと回動させ
ると共に、ノズルキャップ36をノズル3に対して押し
付け、この時、ノズルキャップ36がノズル3から受け
る押圧力により、閉塞位置へと回動させる構成を示した
が、必要に応じて払拭位置又は閉塞位置へと回動させる
ことができれば、具体的な回動機構は、これ以外のもの
であってもよい。
【0035】具体例を挙げれば、図5(a)、同図
(b)に示す通り、図示しない駆動モータに駆動されて
回動するレバー81と、レバー81が図示矢印P方向に
動作すると図示時計回りに回動する第1の扇型歯車82
と、ノズルキャップ36と一体に回動可能で、第1の扇
型歯車82と噛み合って回動する第2の扇型歯車83
と、第1の扇型歯車82に対して図示反時計回りに回動
させる付勢力を与えるバネ84とを、キャップ装置34
に備えるとよい。この様なキャップ装置34であれば、
図5(a)に示す様に、まず、レバー81を図示矢印P
方向に作動させて、ノズルキャップ36を閉塞位置に回
動させ、その後で、キャップ装置34を図示矢印Q方向
へ前進させることにより、ノズル3の閉塞を行うことが
できる。一方、図5(b)に示す様に、レバー81を戻
すことにより、バネ84の力でノズルキャップ36を払
拭位置に回動させ、主実施例と同様にノズル3を図示矢
印G方向へ移動させれば、ノズル3の拭き取りを実施で
きる。この様な構造であれば、主実施例の様に、ノズル
キャップ36をノズル3に押し付けて閉塞位置に回動さ
せるものよりも、ノズルキャップ36をよりスムーズに
閉塞位置へ回動させることができる。但し、主実施例の
ものよりは構造が複雑になる。
【0036】また、他に具体例を挙げれば、図6
(a)、同図(b)に示す通り、図示しない駆動モータ
に駆動されて回動するレバー91と、レバー91が図示
矢印R方向に動作すると図示反時計回りに回動する扇型
歯車92と、扇型歯車92から延出された連結片92a
及びノズルキャップ36から延出された連結片36aの
それぞれに回動可能に連結されたリンク93と、扇型歯
車92に対して図示時計回りに回動させる付勢力を与え
るバネ94とを、キャップ装置34に備えてもよい。こ
の様なキャップ装置34でも、図6(a)に示す様に、
まず、レバー91を図示矢印R方向に作動させて、ノズ
ルキャップ36を閉塞位置に回動させ、その後で、キャ
ップ装置34を図示矢印S方向へ前進させることによ
り、ノズル3の閉塞を行うことができる。一方、図6
(b)に示す様に、レバー91を戻すことにより、バネ
94の力でノズルキャップ36を払拭位置に回動させ、
主実施例と同様に、ノズル3を図示矢印G方向へ移動さ
せれば、ノズル3の拭き取りを実施できる。この様な構
造でも、主実施例と比べると、ノズルキャップ36をよ
りスムーズに閉塞位置へ回動させることができる。
【0037】更に、この他にも、主実施例において、記
録ヘッド14及びキャップ装置34の配置方向を調整す
ることにより、ノズルキャップ36が自重で傾いて、払
拭位置に回動する様にしてもよい。この場合、バネ79
を省略することができるので、部品点数の削減が可能で
あるが、記録ヘッド14、キャップ装置34等の配置方
向がある程度制約されることになる。
【0038】また、実施例では、貫通孔75を介してイ
ンクの吸引・除去ができるノズルキャップ36を示した
が、ノズルキャップ36によって拭き取られるインクの
量が少ない場合や、ノズルキャップ36の外部にインク
を除去するための部材が別途配設されている様な場合に
は、ノズルキャップ36自体には吸引機構がなくてもよ
い。この場合でも、ノズルキャップが閉塞位置又は払拭
位置に回動する構成となってれば、閉塞位置では良好に
密封でき、払拭位置ではスムーズに拭き取りが実施でき
るという効果については変わりはない。
【0039】また、実施例では、拭き取ったインクをリ
ップ部73の内側に集める様に構成してあったが、拭き
取ったインクをリップ部の外側に集める様に構成として
もよい。この場合も、ノズルをしっかりと密封でき、拭
き取りがスムーズであるという効果については変わりは
ない。
【0040】更に、実施例では、リップ部73を設けて
あったが、ノズルキャップが、閉塞位置にある状態でノ
ズル開口面を密封する一方、払拭位置にある状態でノズ
ル開口面に一部だけが当接するように構成されていれ
ば、必ずしもリップ部を設けなくても、ノズルをしっか
りと密封でき、拭き取りがスムーズであるという効果を
奏する。
【0041】
【発明の効果】以上の如く、本発明の請求項1〜請求項
4記載のクリーニング装置によれば、ノズルキャップの
記録ヘッドに対する密着性を向上させても、払拭位置に
して拭き取りを行えば、スムーズにノズル開口面に付着
したインクを拭き取ることができる。
【0042】特に、請求項2記載のクリーニング装置に
よれば、リップ部によって良好にノズルを密封すること
ができ、しかも、リップ部の一部がワイパーブレードの
如く作用して、良好にノズル開口面のインクを拭き取る
ことができる。また、請求項3記載のクリーニング装置
によれば、上記効果の他、インクがリップ部の内側に集
まるので、インクをリップ部の外側に集めるのに比べ、
インクが外部へ滴り落ちにくく、装置各部を汚損する恐
れがない。
【0043】更に、請求項4記載のクリーニング装置に
よれば、上記効果の他、リップ部の内側に集めたインク
を吸引して除去できるので、インクが多量に拭き取られ
た様な場合でも、インクが外部へ滴り落ちることはな
く、より一層装置各部を汚損する恐れがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のインクジェット式記録装置の概略構
成を示す斜視図である。
【図2】 実施例の記録ヘッドとキャップ装置の要部を
示す斜視図である。
【図3】 実施例のキャップ装置による記録ヘッドの払
拭状態を示す平面図である。
【図4】 実施例のキャップ装置による記録ヘッドの閉
塞状態を示す斜視図である。
【図5】 キャップ装置の第1の変形例を示す概略構成
図である。
【図6】 キャップ装置の第2の変形例を示す概略構成
図である。
【符号の説明】
3・・・ノズル、3a・・・ノズル開口面、10・・・
プラテン、12・・・フレーム、14・・・記録ヘッ
ド、16・・・キャリッジ、20・・・ガイドロッド、
22,24・・・プーリ、26・・・タイミングベル
ト、28・・・キャリッジ駆動モータ、32・・・記録
用紙、34・・・キャップ装置、36・・・ノズルキャ
ップ、36a・・・ノズル閉塞面、38・・・吸引ポン
プ、40,77・・・吸引チューブ、48・・・吐出チ
ューブ、50・・・吸着材、52・・・廃インクタン
ク、71・・・支軸、73・・・リップ部、75・・・
貫通孔、79・・・バネ、81,91・・・レバー、8
2,83,92・・・扇型歯車、36b・・・連結片、
92a・・・連結片、93・・・リンク、84,94・
・・バネ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット式記録装置が備える記録
    ヘッドのノズル開口面に付着したインクを拭き取るイン
    クジェット式記録ヘッドのクリーニング装置において、 前記ノズル開口面を密封可能なノズル閉塞面を有し、該
    ノズル閉塞面が前記ノズル開口面に対して平行となる閉
    塞位置、又は該ノズル閉塞面が前記ノズル開口面に対し
    て所定角度をなす払拭位置のいずれかに回動可能で、前
    記ノズル開口面に対し相対的に移動可能に配設されたノ
    ズルキャップを備え、 該ノズルキャップは、閉塞位置にある状態で前記ノズル
    開口面に当接してノズル開口面を密封する一方、払拭位
    置にある状態で前記ノズル開口面に一部だけが当接し、
    該当接箇所でノズル開口面のインクを拭き取ることを特
    徴とするインクジェット式記録ヘッドのクリーニング装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のインクジェット式記録ヘ
    ッドのクリーニング装置において、 前記ノズル閉塞面に、前記ノズル開口面を密封する際に
    ノズル開口全体を囲んでパッキンとなるリップ部が突設
    され、 前記ノズルキャップが払拭位置にある状態では、前記リ
    ップ部の一部だけが前記ノズル開口面に当接することを
    特徴とするインクジェット式記録ヘッドのクリーニング
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のインクジェット式記録ヘ
    ッドのクリーニング装置において、 前記リップ部の一部で前記ノズル開口面のインクを拭き
    取る際に、拭き取られたインクが前記リップ部の内側に
    集まる方向へ、前記ノズルキャップと前記ノズル開口面
    とを相対的に移動させることを特徴とするインクジェッ
    ト式記録ヘッドのクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のインクジェット式記録ヘ
    ッドのクリーニング装置において、 前記リップ部の内側に、インクを吸引して除去可能なイ
    ンク吸引手段を備えたことを特徴とするインクジェット
    式記録ヘッドのクリーニング装置。
JP23730095A 1995-09-14 1995-09-14 インクジェット式記録ヘッドのクリーニング装置 Pending JPH0976520A (ja)

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