JPH0978736A - トラス構造物取付用のガラス支持装置 - Google Patents

トラス構造物取付用のガラス支持装置

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JPH0978736A
JPH0978736A JP25680295A JP25680295A JPH0978736A JP H0978736 A JPH0978736 A JP H0978736A JP 25680295 A JP25680295 A JP 25680295A JP 25680295 A JP25680295 A JP 25680295A JP H0978736 A JPH0978736 A JP H0978736A
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screw
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克彦 今井
Yukio Yuasa
友希夫 湯浅
Tokio Morita
時雄 森田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 接続用ノードの位置を正確に与えるシステム
トラスにおいて、ガラスをノードに取り付けるガラス支
持装置の簡素化や曲げ剛性の向上を図る。 【解決手段】 ガラスを支持するX形アーム5を接続用
ノード2に取り付ける際に、X形アーム5のアーム基台
9に連結ロッド10とターンバックル機構のねじ部材1
1を採用する。そのねじ部材11には多角状スリーブ1
2を被せ、X形アーム5とノード2との一体化による剛
性の向上を密着強度の高い多角状スリーブ12を介して
実現する。そのために、逆螺旋とした第一雄ねじ11a
と第二雄ねじ11bを両端に形成したねじ部材11が採
用され、その中間位置に多角状ボス部11cを設けて多
角状スリーブ12の多角状孔12aに係合させ、軸方向
への変位を許容した状態で回転させ、また、多角状スリ
ーブ12と連結ロッド10およびノード2との密着性を
高くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトラス構造物取付用
のガラス支持装置に係り、詳しくは、トラス構造物を形
成する幾つかのトラス部材を接続したノードにトラス部
材以外のものを取り付ける技術であって、特に建築物の
外面などを形成するガラス板材を或る間隔を維持して接
続用ノードに支持させて固定するというトラス構造の鋼
構造物に直接ガラスを取り付ける分野におけるガラス支
持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】長尺なトラス部材を接続用ノードに接合
してトラス構造物を形成した建築物の外面をガラス張り
にするなどして外観美を与えようとする場合、多面体を
なすノードにおけるガラスと対面する位置の取付面にガ
ラス支持装置を装着し、その支持装置を介してガラス板
がトラス構造物に固定される。
【0003】トラス部材は通常その先端部にノードの取
付面に開口するねじ孔に螺着される接合ボルトを備えて
おり、例えば特開昭62−55347号公報に記載され
ているような接合装置を介して固定されるようになって
いる。一方、上記したガラス支持装置も、ノードの他の
取付面に開口するねじ孔に螺着されるねじを用いて固定
されることが一般的である。
【0004】ガラス板は建築物の屋根もしくは壁面をな
すように配置されるが、その際に多数枚が使用される。
例えば矩形のガラス板が平面もしくは多面体をなすよう
に配置される場合、隣りあうガラス板の一つの角部が一
箇所に集まるので、ガラス支持装置にはX形等のアーム
構造体が取り付けられ、4枚のガラス板のそれぞれの一
角部を一つのX形アームで支持して固定することにな
る。
【0005】このようなガラス支持装置は、ガラスを固
定する支持部をアームの先端に有した4点支持式のX形
アームと、このX形アームの交差部位に設けたアーム基
台とを備えるガラス支持具と、ガラスをノードから所望
する間隔に離隔しておくための長さを有してアーム基台
を支える連設部材とからなる。そして、連設部材の他端
は、ノードの取付面に開口させたねじ孔に固定されるよ
うになっている。
【0006】図5はガラス支持装置の一例であり、図の
(a),(b)に示すように、連設部材30は、X形ア
ーム31のアーム基台32にねじ止めされるU字状した
インナーブラケット33と、トラス部材1の接続された
ノード2にねじ止めされる逆向きのU字状したアウター
ブラケット34とからなっている。そして、アウターブ
ラケット34の内面に接触するインナーブラケット33
には図の(a)の左右方向に延びる長孔33aが、アウ
ターブラケット34には同図の上下方向に延びる長孔3
4aが形成され、ボルト35,35およびナット36,
36を用いて固定するとき、インナーブラケット33の
アウターブラケット34に対する固定位置を上下左右に
変更することができるようになっている。
【0007】また、必要に応じて、アウターブラケット
34の基部には、図の(b)に示すように、ノード2の
ねじ孔2bに立てられたねじ棒37を挿通させための長
孔34bが設けられ、結局は、ガラス4を支持するX形
アーム31の先端に設けた支持部31aの位置をノード
2の取付面2aに対して三次元的に位置調整し、ガラス
板の所望する箇所を支持部31aによって固定すること
ができるように配慮されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のごとく、支持部
31a,31aの位置をノード2に対して変更すること
ができるようになっているのは、トラス構造の組立精度
が悪い場合でも、すなわち、ノードの位置が若干ずれる
ことがあっても、ガラス4に予めあけられている固定孔
4aの位置へX形アーム31の先端部位を配置すること
ができるようにするためである。
【0009】ところで、最近では組立精度を非常に高く
することができるシステムトラスが実現されるようにな
ってきており、その結果、ノードの位置ずれはX,Y,
Z方向において±0.5mm以下といったように極めて
僅かに抑えることができる。そのような場合には、上記
した三次元位置調整を可能とした部品点数の多い複雑で
高価なものとなるガラス支持装置を採用する必要がなく
なる。
【0010】例えば図6に示すように、連設部材とし
て、アーム基台32に連なりノード2の方向へ延びるパ
イプ材41と アーム基台32のガラス側からノード2
の方向へ螺進する長いボルト42とによって、X形アー
ム31がパイプ材41を介してノード2に固定される。
【0011】このような連設部材にすると構成部品点数
は少なくなりかつ形状の単純化や構造の簡素化が図ら
れ、ガラス支持装置としての見栄えも向上する。しか
し、X形アーム31をノード2に固定するのはアーム基
台32からノード2に向けて挿通されるボルト42に頼
るだけであって、パイプ材41はノード2とアーム基台
32との離隔距離を決めるに留まる。すなわち、パイプ
材41とノード2との一体性は著しく弱く、ガラス4を
支持したガラス支持装置に作用する曲げ力に基因した曲
げモーメントは、ねじ孔2bに噛みあっている部分のボ
ルト42に集中することになる。
【0012】それゆえ、ボルト42を太くしたり曲げ強
度の高いボルトの採用が余儀なくされることになる。ま
た、ボルト42の増し締め時に大きな力を作用させるこ
とも容易でない。しかも、その増し締め時にX形アーム
31の姿勢がノード2に対して回転ずれを起こすことも
あり、結局はX形アーム31の先端の支持部31aがガ
ラス4にあけられている固定孔4aからずれ、ガラス4
を所望する位置や姿勢にすることができなくなるといっ
た問題が生じる。
【0013】本発明は上記の問題に鑑みなされたもの
で、その目的は、ガラス支持装置をノードに対して所望
する姿勢とすることが容易で、トラス構造物に多数のガ
ラス板を正確に配置して固定することができること、連
設部材と接続用ノードとの一体性を向上させ、X形アー
ムに作用する荷重をガラス支持装置を構成する剛性の高
い連設部材の全体によって支持でき、ガラス支持装置を
ノードに固定するねじ部材の荷重負担の軽減を図ること
ができるトラス構造物取付用のガラス支持装置を提供す
ることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、ガラスを固定
するための支持部とその支持部をアームの先端に有した
アーム構造体とそのアーム構造体の交差部位に設けたア
ーム基台とを備えるガラス支持具に、トラス部材の接続
用ノードの方向へ延びてガラスとトラス構造物との間に
所望する間隔を与える連設部材を取り付け、その連設部
材をノードの取付面に開口したねじ孔に固定できるよう
になっているガラス板取付構造に適用される。その特徴
とするところは、図1を参照して、連設部材8は、アー
ム基台9に連なりノード2の方向へ延びる連結ロッド1
0と、ノード側に位置して連結ロッド10と軸方向で連
なるように螺合するねじ部材11と、そのねじ部材11
の中間部を覆う多角状スリーブ12とを備える。連結ロ
ッド10のノード側の端面には、ガラス4(図中2を参
照)の方向へ延びてねじ部材11を螺着させるノード側
ねじ孔10bが開口されている。ねじ部材11は、ノー
ド側ねじ孔10bに螺合されるべくガラス4の方向へ延
びる第一雄ねじ11aと、接続用ノード2の取付面2a
に開口するねじ孔2bに螺合されるべくノード2の方向
へ延びる第二雄ねじ11bと、その第二雄ねじ11bと
第一雄ねじ11aとの間に形成された多角状ボス部11
cとを備える。第一雄ねじ11aは、第二雄ねじ11b
と逆螺旋のねじが刻設される。多角状スリーブ12は多
角状ボス部11cよりも長く、その多角状ボス部11c
の外面に係合して一体的にねじ部材11を回転させるこ
とができると共にその多角状ボス部11cの軸方向変位
を許容する多角状孔12aを備え、かつ、その多角状ス
リーブ12のガラス側端には連結ロッド10のノード側
の端面と密着する第一当接面12mが形成される一方、
ノード側端には接続用ノード2の取付面2aと密着する
第二当接面12nが形成されていることである。
【0015】上記した連結ロッド10のガラス側の端面
には、ノード2の方向へ延びるガラス側ねじ孔10aが
開口され、アーム基台9のガラス側からノード2の方向
へ螺進するボルト13によってそのアーム基台9を連結
ロッド10に固定することにより、その連結ロッド10
がアーム基台9に連なるようにしておくとよい。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、極めて簡素な構造とし
た連結ロッドとねじ部材および多角状スリーブとを用い
て曲げ強度や接合剛性の極めて高いガラス支持装置が実
現される。したがって、ガラスを外面に張った建築物と
する場合に、外部から透視される鉄骨トラス構造にシン
プルな美感を発揮させることができ、ガラス張り建築物
の見栄えの向上が図られる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るトラス構造
物取付用のガラス支持装置を、その実施の形態を示した
図面に基づいて、詳細に説明する。図4は、下弦材1a
と共に一つのグリッドを形成する幾本かのウエブ材1b
と上弦材1cなどのトラス部材1,1を接続用ノード2
に接合した鉄骨トラス構造物にガラス支持装置3を取り
付け、図の(a)のように例えば垂直な姿勢に配置され
た板状のガラス4,4をガラス支持装置3によって支持
させた状態を示す。建物の外から見ると正面図である図
の(b)のように、多数枚の矩形のガラス4,4が平面
もしくは多面体をなすように配置される。
【0018】図に示したように、隣りあうガラス4,4
のそれぞれの一つの角部が一箇所に集まり、ノード2の
ガラス4に対面する側の取付面2aにガラス支持装置3
が装着される。そして、アーム構造体として例えば4点
支持式のX形アーム5が4枚のガラス4,4のそれぞれ
の一角部を支持部6によって支持し、ガラス4とノード
2とが所望する間隔Lだけ離隔して固定される。なお、
このX形アーム5は、垂直な荷重すなわちガラス4の荷
重と水平荷重すなわち風荷重の両方を構造体に伝える役
目を果たす。
【0019】ガラス支持装置3は、図2および図3に示
すようにガラス支持具7と連設部材8とからなる。前者
は、ガラス4を固定するための上記した支持部6と、そ
の支持部6をアームの先端に有したX形アーム5と、そ
のX形アーム5の交差部位に設けたアーム基台9とを備
える。後者はトラス部材1の接続用ノード2の方向へ延
びてトラス構造物からガラス4の位置を規定するもので
あり、ノード2の取付面2aに開口されたねじ孔2bに
固定されるようになっている。
【0020】連設部材8(図2を参照)は、アーム基台
9に連なりノード2の方向へ延びる連結ロッド10と、
ノード側に位置して連結ロッド10と軸方向で連なるよ
うに螺合するねじ部材11(図1を参照)と、そのねじ
部材11の中間部を覆う多角状スリーブ12とを有す
る。連結ロッド10は、後述するごとくねじ孔が刻設さ
れるので丸棒や角材の中実材が採用され、ガラス4を支
えるに十分な荷重に耐える材質と寸法に選定される。ね
じ部材11は連結ロッド10とノード2とを強固に接続
するものであり、両端にそれぞれ雄ねじが形成される。
多角状スリーブ12は連結ロッド10とほぼ同じ断面寸
法を有するが、後述する多角状孔を備えた筒体となって
いる。
【0021】図1を参照して、連結ロッド10はガラス
側の端面にノード2の方向へ延びるガラス側ねじ孔10
aが開口される一方、ノード側の端面にガラス4の方向
へ延びるノード側ねじ孔10bが開口されている。ガラ
ス側ねじ孔10aは、アーム基台9のガラス側からノー
ド2の方向へ挿入されるボルト13を螺着させるもの
で、このボルト13によりアーム基台9を連結ロッド1
0に固定して、連結ロッド10がアーム基台9に連なる
ように一体化される。ノード側ねじ孔10bは、次に述
べるねじ部材11の一方の雄ねじを螺着させるためのも
のであり、意図的に左ねじとされる。
【0022】ねじ部材11は、ノード側ねじ孔10bに
螺合されるべくガラス4の方向へ延びる第一雄ねじ11
aと、接続用ノード2の取付面2aに開口するねじ孔2
bに螺合されるべくノード2の方向へ延びる第二雄ねじ
11bと、第二雄ねじ11bと第一雄ねじ11aとの間
に形成された多角状ボス部11cとを備える。
【0023】第一雄ねじ11aはノード側ねじ孔10b
に螺着されるので左ねじとなっているが、第二雄ねじ1
1bはノード2のねじ孔2bに螺合させるので、操作性
を考慮して右ねじとされている。すなわち、第一雄ねじ
11aと第二雄ねじ11bとは逆螺旋のねじとされ、多
角状ボス部11cをノード2に向かって右回転させれ
ば、第一雄ねじ11aはノード側ねじ孔10bを螺進す
ると同時に、第二雄ねじ11bもノード2のねじ孔2b
を螺進するようになっている。
【0024】多角状ボス部11cは例えば六角形断面で
あり、図のように被せられた多角状スリーブ12によっ
て回転するようにしているので、その断面の六角形の対
辺間距離は第一雄ねじ11aおよび第二雄ねじ11bの
外径よりも大きく選定されることは言うまでもない。ち
なみに、第一雄ねじ11aと第二雄ねじ11bとは同じ
外径を有したり、同じねじピッチを備える必要はなく、
逆螺旋となっていればよい。
【0025】上記した多角状スリーブ12は多角状ボス
部11cよりも軸方向に長く選定される。そして、多角
状ボス部11cの外面に係合して一体的にねじ部材11
を回転させることができると共に多角状ボス部11cの
軸方向変位を許容する多角状孔12aを備えている。そ
れゆえ、多角状孔12aは多角状ボス部11cの六角形
断面よりはやや大きい六角形をした空洞となっている。
多角状スリーブ12の外面も例えば六角形をなしてお
り、レンチなどを掛けて強く回転させることができるよ
うに配慮されている。
【0026】連結ロッド10をノード2に接続するにお
いて、あえて二つの雄ねじ11a,11bを備えたター
ンバックル式に作用するねじ部材11と多角状スリーブ
12とを用いているのは、連結ロッド10に作用した荷
重の支持構造を剛性の高いものにしようとするためので
あり、多角状スリーブ12を介して連結ロッド10とノ
ード2との一体性を高めることを狙いとしている。それ
ゆえ、連結ロッド10の両端は平らな面に成形されてお
り、多角状スリーブ12のガラス側端には連結ロッド1
0のノード側の端面と密着する第一当接面12mが形成
され、ノード側端には接続用ノード2の取付面2aと密
着する第二当接面12nが形成されている。
【0027】このような構造のガラス支持装置によれ
ば、次のようにして連設部材8を介した曲げ剛性の高い
構造によりガラス4を支持することができる。まず、X
形アーム5のアーム基台9に設けた孔9aにボルト13
を挿通し、そのねじを連結ロッド10のガラス側ねじ孔
10aに螺合させる。ボルト13の弛み止めのためにワ
ッシャーを用いるなどしてもよいが、本例においては見
栄えも考慮してアーム基台9のガラス側に六角孔9bが
形成されている。したがって、ボルト13がガラス側ね
じ孔10aにある程度噛みあった時点でヘッド13aを
六角孔9bに収めてアーム基台9に対する回転を拘束
し、次に連結ロッド10を回転させてボルト13をねじ
孔10aに強く螺合させる。なお、ロック剤を予め塗布
しておけば、確実にX形アーム5が連結ロッド10に固
定し一体化される。
【0028】図2に示したように、接合装置14を用い
てトラス部材1,1を組みあげることにより接続用ノー
ド2の位置が決まると、図1の(b)のようにノード2
にねじ部材11を臨ませ、第一雄ねじ11aから通して
多角状スリーブ12を多角状ボス部11cに被せる。そ
して、X形アーム5と一体の連結ロッド10をねじ部材
11に接近させた後に多角状スリーブ12を回転し、第
二雄ねじ11bをノード2のねじ孔2bに少し噛みあわ
せかつ第一雄ねじ11aをノード側ねじ孔10bに噛み
あわせる。第一雄ねじ11aと第二雄ねじ11bとが同
じねじピッチでかつ同じ長さであれば、それぞれの初期
の噛みあわせ量δ1 ,δ2 がおおよそ等しくなるように
しておく。
【0029】次に、多角状スリーブ12をノード2に向
かって右回転させると、ねじ部材11は多角状ボス部1
1cを介して回転し、右ねじである第二雄ねじ11bは
ノード2のねじ孔2bを螺進すると同時に、左ねじであ
る第一雄ねじ11aは連結ロッド10のノード側ねじ孔
10bを螺進する。図1の(a)のように両雄ねじ11
a,11bが深く噛み込むと、連結ロッド10がノード
2に引き寄せられた恰好となって、多角状スリーブ12
の第一当接面12mが連結ロッド10のノード側の端面
に密着し、また、第二当接面12nがノード2の取付面
2aに密着した状態となる。
【0030】なお、図1の(b)の状態で最初に噛みあ
わせた深さが第一雄ねじ11aと第二雄ねじ11bとで
少し異なっていても、多角状ボス部11cが多角状孔1
2a内で軸方向へ少し変位することになるだけであり、
ガラス支持装置をノード2に取り付けるにおいて問題は
生じない。ちなみに、多角状ボス部11cが連結ロッド
10のノード側ねじ孔10bの開口まで到達しているに
もかかわらず、多角状スリーブ12が連結ロッド10と
ノード2に密着しないとか、多角状ボス部11cがねじ
孔2bの開口まで到達しているにもかかわらず、多角状
スリーブ12が連結ロッド10とノード2に密着しない
ときには、図1の(b)における最初の噛みあわせにか
なりの不平等があったことを意味するので、やり直せば
よい。しかし、その再作業の頻度を低くするためには、
多角状スリーブ12の長さを多角状ボス部11cに比べ
て大きくしておけばよく、操作上の誤差を多角状ボス部
11cの大きい変位で吸収させることができる。
【0031】最後に、多角状スリーブ12にレンチを掛
けて増し締めすれば、X形アーム5は連結ロッド10,
ねじ部材11および多角状スリーブ12を介してノード
2に強固に一体化される。増し締めの際にX形アーム5
の姿勢が若干所望外となるおそれのあるときは、連結ロ
ッド10を少し回転させ、第一雄ねじ11aとノード側
ねじ孔10bとの螺合量を少し変更すればよい。
【0032】このような操作により一体化されたガラス
支持装置3においては、X形アーム5に作用するガラス
4の荷重により生じる曲げモーメントはノード2の取付
面2aと多角状スリーブ12との境界部分で最大とな
る。しかし、ねじ部材11の第二雄ねじ11bのみなら
ず、ねじ部材11によって引き寄せられることにより強
く密着した多角状スリーブ12も曲げ力が作用すること
になり、ガラス支持装置3の全体的な曲げ剛性が増大す
る。もちろん、ガラス4に作用した風圧による軸圧縮力
は連結ロッド10からねじ部材11および多角状スリー
ブ12を介してノード2に伝達され、図6に示した例に
比べれば耐久性や強度上に格段の向上が見られる。
【0033】上記の例では、X形アーム5を連結ロッド
10にボルト13を介して一体化させているが、X形ア
ーム5に連結ロッド10を予め一体成形したものとして
おけば、ボルト13は必要でなくなる。ねじ部材11に
おける第一雄ねじ11aおよび第二雄ねじ11bは、そ
の締結強度の要求の違いによって、前述したごとくねじ
の外径やねじピッチの異なるものを採用することもでき
る。もちろん、アーム構造体は3点支持式のY形アーム
でもまた2点支持式のI形アームといったようなもので
も、本ガラス支持装置に適用することができるのは言う
までもない。
【0034】以上述べたようなガラス支持装置によれ
ば、システムトラス構造におけるノードの位置が正確と
なる場合に、ガラスの取付位置に対して支持部の位置も
正確に与えることができる。その構造が簡素でありかつ
接合強度が高くまた曲げ剛性も格段に大きくなり、施工
も極めて容易となる。構造はシンプルでありながら美的
な印象を与え、ガラスを外面に張った鉄骨トラス構造の
建築物における見栄えが一段と向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るガラス支持装置の要部を示し、
(a)はノードに固定した状態の縦断面図、(b)は接
続作業開始時のねじ部材の配置状態を表した縦断面図。
【図2】 ガラス支持装置をトラス構造のノードに装着
してガラスを支持した状態の拡大図。
【図3】 図2の III−III 線矢視図。
【図4】 ガラスを取り付けたトラス構造物であり、
(a)は上下に延びるトラス構造の外面をなすようにガ
ラスを垂直に支持した側面図、(b)は(a)のIV−IV
線矢視図。
【図5】 従来のガラス支持装置の構造を示し、(a)
は平面図、(b)は(a)中のV−V線矢視である正面
図。
【図6】 連設部材を簡素化したガラス支持装置の一例
の縦断面図。
【符号の説明】
1…トラス部材、2…接続用ノード、2a…取付面、2
b…ねじ孔、4…ガラス、5…アーム構造体(X形アー
ム)、6…支持部、7…ガラス支持具、8…連設部材、
9…アーム基台、9a…孔、10…連結ロッド、10a
…ガラス側ねじ孔、10b…ノード側ねじ孔、11…ね
じ部材、11a…第一雄ねじ、11b…第二雄ねじ、1
1c…多角状ボス部、12…多角状スリーブ、12a…
多角状孔、12m…第一当接面、12n…第二当接面、
13…ボルト。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスを固定するための支持部と、該支
    持部をアームの先端に有したアーム構造体と、該アーム
    構造体の交差部位に設けたアーム基台とを備えるガラス
    支持具に、トラス部材の接続用ノードの方向へ延びて前
    記ガラスとトラス構造物との間に所望する間隔を与える
    連設部材を取り付け、該連設部材を前記ノードの取付面
    に開口されたねじ孔に固定できるようにしたガラス板取
    付構造において、 前記連設部材は、前記アーム基台に連なり前記ノードの
    方向へ延びる連結ロッドと、ノード側に位置して前記連
    結ロッドと軸方向で連なるように螺合するねじ部材と、
    該ねじ部材の中間部を覆う多角状スリーブとを備え、 前記連結ロッドのノード側の端面には、前記ガラスの方
    向へ延びて前記ねじ部材を螺着させるノード側ねじ孔が
    開口され、 前記ねじ部材は、前記ノード側ねじ孔に螺合されるべく
    前記ガラスの方向へ延びる第一雄ねじと、前記接続用ノ
    ードの取付面に開口するねじ孔に螺合されるべく前記ノ
    ードの方向へ延びる第二雄ねじと、該第二雄ねじと前記
    第一雄ねじとの間に形成された多角状ボス部とを備え、 前記第一雄ねじは、前記第二雄ねじと逆螺旋のねじが刻
    設され、 前記多角状スリーブは前記多角状ボス部よりも長く、該
    多角状ボス部の外面に係合して一体的に前記ねじ部材を
    回転させることができると共に該多角状ボス部の軸方向
    変位を許容する多角状孔を備え、かつ、該多角状スリー
    ブのガラス側端には前記連結ロッドのノード側の端面と
    密着する第一当接面が形成される一方、ノード側端には
    前記接続用ノードの取付面と密着する第二当接面が形成
    されていることを特徴とするトラス構造物取付用のガラ
    ス支持装置。
  2. 【請求項2】 前記連結ロッドのガラス側の端面には、
    前記ノードの方向へ延びるガラス側ねじ孔が開口され、
    前記アーム基台のガラス側から前記ノードの方向へ螺進
    するボルトによって該アーム基台を前記連結ロッドに固
    定することにより、該連結ロッドが前記アーム基台に連
    なるようになっていることを特徴とする請求項1に記載
    されたトラス構造物取付用のガラス支持装置。
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