JPH0978885A - 墓石類の施工方法及び耐震構造を有する墓石類 - Google Patents
墓石類の施工方法及び耐震構造を有する墓石類Info
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- JPH0978885A JPH0978885A JP11032896A JP11032896A JPH0978885A JP H0978885 A JPH0978885 A JP H0978885A JP 11032896 A JP11032896 A JP 11032896A JP 11032896 A JP11032896 A JP 11032896A JP H0978885 A JPH0978885 A JP H0978885A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 梱包作業を必要とせずに墓石類を容易に運搬
でき、作業者の熟練を必要とせずに短い工期で簡単かつ
耐震構造に施工する。 【構成】 墓石類を構成する複数の全部又は主要部の墓
石構成体の重なり合い面の少なくとも一方に少なくとも
その外周縁の形状にほぼ沿うようにかつ接着時に少なく
とも2cmの幅となるように樹脂接着剤を連続した線状
に塗布し、重なり合い面を相互に重ねて接着する。重な
り合い面は多孔質処理し、樹脂接着剤の一部を重なり合
い面にアンカー状に嵌まり込ませるのがよく、又墓石類
は工場組立てし、クレーン等による吊り下げにて墓所ま
で運搬して仮設置し、コンクリート打設にて固定するの
がよい。
でき、作業者の熟練を必要とせずに短い工期で簡単かつ
耐震構造に施工する。 【構成】 墓石類を構成する複数の全部又は主要部の墓
石構成体の重なり合い面の少なくとも一方に少なくとも
その外周縁の形状にほぼ沿うようにかつ接着時に少なく
とも2cmの幅となるように樹脂接着剤を連続した線状
に塗布し、重なり合い面を相互に重ねて接着する。重な
り合い面は多孔質処理し、樹脂接着剤の一部を重なり合
い面にアンカー状に嵌まり込ませるのがよく、又墓石類
は工場組立てし、クレーン等による吊り下げにて墓所ま
で運搬して仮設置し、コンクリート打設にて固定するの
がよい。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は墓石類の施工方法及び
耐震構造を有する墓石類に関し、特に容易に運搬でき、
作業者の熟練を必要とせず、しかも短い工期で簡単に施
工できるようにした施工方法及び墓石類に関する。
耐震構造を有する墓石類に関し、特に容易に運搬でき、
作業者の熟練を必要とせず、しかも短い工期で簡単に施
工できるようにした施工方法及び墓石類に関する。
【0002】例えば、標準的な墓石は御影石製の棹石、
上台、下台及び四つ石とコンクリート製のカロートとか
らなり、骨壺を収納するカロートを地下に埋設する構造
が広く採用されている。
上台、下台及び四つ石とコンクリート製のカロートとか
らなり、骨壺を収納するカロートを地下に埋設する構造
が広く採用されている。
【0003】通常、かかる墓石は墓所の施工すべき箇所
を掘削し、そこにグリ石を並べ、その上に型枠を組んで
コンクリートを打設してカロートを造形し、その上に四
つ石を組付け、下台、上台及び棹石を順次搭載し、それ
らの隙間にセメントを水で溶いたノロを詰めて目地を形
成する工法が一般的に採用されている。
を掘削し、そこにグリ石を並べ、その上に型枠を組んで
コンクリートを打設してカロートを造形し、その上に四
つ石を組付け、下台、上台及び棹石を順次搭載し、それ
らの隙間にセメントを水で溶いたノロを詰めて目地を形
成する工法が一般的に採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の施工方
法では造形されたカロートが所定の強度を発揮するまで
に最低1週間程度の養生期間を必要とし、施工が完了す
るまでに長い期間を必要とするという問題があった。特
に、最近は人件費が高騰し、技術者が不足する傾向にあ
り、かかる状況においてカロートの養生期間を省略し、
コンクリートが固化した状態で四つ石等を組付けている
のが実情である。
法では造形されたカロートが所定の強度を発揮するまで
に最低1週間程度の養生期間を必要とし、施工が完了す
るまでに長い期間を必要とするという問題があった。特
に、最近は人件費が高騰し、技術者が不足する傾向にあ
り、かかる状況においてカロートの養生期間を省略し、
コンクリートが固化した状態で四つ石等を組付けている
のが実情である。
【0005】また、棹石、上台、下台及び四つ石は工場
で所定の形状に切り出し、表面を研磨してバラバラの状
態で車輛の荷台に搭載して墓所まで運搬されるが、御影
石の特性上、運搬中に衝撃等によって角部の欠け等が発
生しやすく、一旦欠けが発生すると修正し難く、再度切
り出しから行う必要があった。そこで、出荷時に棹石、
上台、下台及び四つ石の全周に隙間なく縄等を巻付けて
梱包し、欠け等の発生を防止することが行われている
が、その梱包作業ばかりでなく、運搬作業が非常に煩雑
で、作業者の大きな負担となっていた。
で所定の形状に切り出し、表面を研磨してバラバラの状
態で車輛の荷台に搭載して墓所まで運搬されるが、御影
石の特性上、運搬中に衝撃等によって角部の欠け等が発
生しやすく、一旦欠けが発生すると修正し難く、再度切
り出しから行う必要があった。そこで、出荷時に棹石、
上台、下台及び四つ石の全周に隙間なく縄等を巻付けて
梱包し、欠け等の発生を防止することが行われている
が、その梱包作業ばかりでなく、運搬作業が非常に煩雑
で、作業者の大きな負担となっていた。
【0006】さらに、棹石、上台、下台及び四つ石を現
地で組付ける場合、レベリングを行い、正確に重ねてい
く必要があって、施工作業に熟練を要するという問題が
あった。
地で組付ける場合、レベリングを行い、正確に重ねてい
く必要があって、施工作業に熟練を要するという問題が
あった。
【0007】また、棹石、上台、下台及び四つ石はノロ
で目地を形成しているだけであるので、地震の際に墓石
が崩れるおそれがあった。特に最近は、上述のように十
分な養生期間を確保しないで施工する傾向があり、墓石
の崩れが特に懸念される。かかる墓石の崩れに対しては
棹石、上台、下台及び四つ石の重なり合い面に溝を形成
し、金属製パイプを介在させる方法が提案されている
が、作業の熟練性、施工期間、梱包作業及び運搬作業の
問題は依然として残っていた。
で目地を形成しているだけであるので、地震の際に墓石
が崩れるおそれがあった。特に最近は、上述のように十
分な養生期間を確保しないで施工する傾向があり、墓石
の崩れが特に懸念される。かかる墓石の崩れに対しては
棹石、上台、下台及び四つ石の重なり合い面に溝を形成
し、金属製パイプを介在させる方法が提案されている
が、作業の熟練性、施工期間、梱包作業及び運搬作業の
問題は依然として残っていた。
【0008】本発明はかかる問題点に鑑み、梱包作業を
ほとんど必要とせずに容易に運搬でき、作業者の熟練を
必要とせず、しかも短い工期で簡単に施工できるように
した墓石類の施工方法を提供することを課題とする。
ほとんど必要とせずに容易に運搬でき、作業者の熟練を
必要とせず、しかも短い工期で簡単に施工できるように
した墓石類の施工方法を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明に係る墓
石類の施工方法は、複数の墓石類構成体を複数段に重ね
てなる墓石類を墓所に施工するにあたり、上記複数の全
部又は主要部の墓石類構成体の重なり合い面の少なくと
も一方に少なくともその外周縁の形状にほぼ沿うように
かつ接着時に少なくとも2cmの幅となるように樹脂接
着剤を連続した線状に塗布し、上記重なり合い面を相互
に重ねて接着するようにしたことを特徴とする。
石類の施工方法は、複数の墓石類構成体を複数段に重ね
てなる墓石類を墓所に施工するにあたり、上記複数の全
部又は主要部の墓石類構成体の重なり合い面の少なくと
も一方に少なくともその外周縁の形状にほぼ沿うように
かつ接着時に少なくとも2cmの幅となるように樹脂接
着剤を連続した線状に塗布し、上記重なり合い面を相互
に重ねて接着するようにしたことを特徴とする。
【0010】本発明の特徴の1つは複数の全部又は主要
部の墓石構成体の重なり合い面の少なくとも一方に重な
り合い面の外周縁の形状にほぼ沿いかつ少なくとも2c
mの幅で線状に連続して樹脂接着剤を塗布して重なり合
い面を接着した点にある。即ち、本発明の施工方法にお
いては樹脂接着剤を幅2cm以上で重なり合い面の外周
縁形状にほぼ沿って線状に連続させることが肝要であ
る。これにより、大地震等に起因する縦方向及び/又は
横方向の大きな衝撃に対しても墓石類が耐えることがで
き、その倒れを防止して墓石類に耐震性を付与できる。
部の墓石構成体の重なり合い面の少なくとも一方に重な
り合い面の外周縁の形状にほぼ沿いかつ少なくとも2c
mの幅で線状に連続して樹脂接着剤を塗布して重なり合
い面を接着した点にある。即ち、本発明の施工方法にお
いては樹脂接着剤を幅2cm以上で重なり合い面の外周
縁形状にほぼ沿って線状に連続させることが肝要であ
る。これにより、大地震等に起因する縦方向及び/又は
横方向の大きな衝撃に対しても墓石類が耐えることがで
き、その倒れを防止して墓石類に耐震性を付与できる。
【0011】しかし、上述の工法では依然として施工作
業性の点で改善の余地がある。そこで、複数の全部又は
主要部の墓石類構成体の重なり合い面の多孔質が現れる
ように処理した後、樹脂接着剤を塗布し、樹脂接着剤の
一部を多孔質の重なり合い面の複数の孔にアンカー状に
嵌まり込ませて重なり合い面を相互に接着すると、墓石
類構成体の接着強度をさらに向上して接着にて一体化し
た全部又は主要部の墓石類構成体をクレーン等で吊り下
げて運搬することが可能となり、施工作業性を改善でき
るばかりでなく、全部又は主要部の墓石類構成体の組立
てを工場で行うことができる。工場組立てを行うように
すると、予め工場で多数の墓石類構成体の組立てを行っ
ておき、必要な場合に車両で墓所まで運搬し、施工でき
るので、施工性をより向上できて望ましい。
業性の点で改善の余地がある。そこで、複数の全部又は
主要部の墓石類構成体の重なり合い面の多孔質が現れる
ように処理した後、樹脂接着剤を塗布し、樹脂接着剤の
一部を多孔質の重なり合い面の複数の孔にアンカー状に
嵌まり込ませて重なり合い面を相互に接着すると、墓石
類構成体の接着強度をさらに向上して接着にて一体化し
た全部又は主要部の墓石類構成体をクレーン等で吊り下
げて運搬することが可能となり、施工作業性を改善でき
るばかりでなく、全部又は主要部の墓石類構成体の組立
てを工場で行うことができる。工場組立てを行うように
すると、予め工場で多数の墓石類構成体の組立てを行っ
ておき、必要な場合に車両で墓所まで運搬し、施工でき
るので、施工性をより向上できて望ましい。
【0012】本発明の施工方法が適用される墓石類とは
一般的な墓石の他、墓前灯籠や五輪塔(図6参照)も含
まれる。一般的な墓石の場合、棹石、上台、下台及び四
つ石からなるが、本発明では従来現場施工されていたカ
ロートをコンクリート又は御影石にて工場製造するのが
肝要である。墓石を工場組立てする場合、棹石、上台、
下台、四つ石及びカロートを一体化するのがよいが、棹
石については墓碑銘等を別途刻設する必要があるので、
墓石の主要部である上台、下台、四つ石及びカロートを
一体化し、棹石は現地で接着するようにしてもよい。
一般的な墓石の他、墓前灯籠や五輪塔(図6参照)も含
まれる。一般的な墓石の場合、棹石、上台、下台及び四
つ石からなるが、本発明では従来現場施工されていたカ
ロートをコンクリート又は御影石にて工場製造するのが
肝要である。墓石を工場組立てする場合、棹石、上台、
下台、四つ石及びカロートを一体化するのがよいが、棹
石については墓碑銘等を別途刻設する必要があるので、
墓石の主要部である上台、下台、四つ石及びカロートを
一体化し、棹石は現地で接着するようにしてもよい。
【0013】墓石には供物台及び花筒が設けられること
が多い。そこで、上台の正面壁及び下台の上面壁に供物
台の背面壁及び底面壁を樹脂接着剤で接着し、下台の正
面壁及び四つ石の上面壁に花筒の背面壁及び底面壁を樹
脂接着剤で接着すると、供物台及び花筒が上台、下台及
び四つ石の補強部材として機能し、墓石の接着強度をア
ップできる。供物台及び花筒の接着は現場で行ってもよ
いが、煩雑な梱包作業の不要な運搬状況を考慮すると、
工場組立て時に接着しておくのが好ましい。
が多い。そこで、上台の正面壁及び下台の上面壁に供物
台の背面壁及び底面壁を樹脂接着剤で接着し、下台の正
面壁及び四つ石の上面壁に花筒の背面壁及び底面壁を樹
脂接着剤で接着すると、供物台及び花筒が上台、下台及
び四つ石の補強部材として機能し、墓石の接着強度をア
ップできる。供物台及び花筒の接着は現場で行ってもよ
いが、煩雑な梱包作業の不要な運搬状況を考慮すると、
工場組立て時に接着しておくのが好ましい。
【0014】墓石類構成体の重なり合い面を多孔質とす
るのが重要である。これにより、樹脂接着層の一部が重
なり合い面の複数の孔内にアンカー状に嵌まり込み、高
い固着強度を確保できる。御影石には表面に多数の微小
孔が自然に存在するが、微小孔は汚れによって塞がって
いる。そこで、洗浄によって微小孔を現出させると多孔
質化処理ができる。洗浄は塩酸水溶液、具体的には市販
の塩酸を20倍に希釈した水溶液を使用すると洗浄効果
が大きい。
るのが重要である。これにより、樹脂接着層の一部が重
なり合い面の複数の孔内にアンカー状に嵌まり込み、高
い固着強度を確保できる。御影石には表面に多数の微小
孔が自然に存在するが、微小孔は汚れによって塞がって
いる。そこで、洗浄によって微小孔を現出させると多孔
質化処理ができる。洗浄は塩酸水溶液、具体的には市販
の塩酸を20倍に希釈した水溶液を使用すると洗浄効果
が大きい。
【0015】樹脂接着剤は所定の高粘性を有する必要が
ある。粘性が低ければ大部分が孔内に浸透してしまい、
重なり合い面を強固に接着できないからである。また、
樹脂接着剤は接着状態で弾性を有するのが望ましい。墓
石類への衝撃を接着剤層が吸収できるからである。具体
的には弾力性エポキシ樹脂接着剤、好ましくは変成シリ
コン樹脂30〜40重量%、変成エポキシ樹脂10〜1
5重量%、無機充填剤45〜55重量%、触媒及び添加
剤5〜10重量%の組成を有する一液型弾力性エポキシ
樹脂接着剤を使用できるが、勿論、二液型弾力性エポキ
シ樹脂接着剤を使用することもできる。
ある。粘性が低ければ大部分が孔内に浸透してしまい、
重なり合い面を強固に接着できないからである。また、
樹脂接着剤は接着状態で弾性を有するのが望ましい。墓
石類への衝撃を接着剤層が吸収できるからである。具体
的には弾力性エポキシ樹脂接着剤、好ましくは変成シリ
コン樹脂30〜40重量%、変成エポキシ樹脂10〜1
5重量%、無機充填剤45〜55重量%、触媒及び添加
剤5〜10重量%の組成を有する一液型弾力性エポキシ
樹脂接着剤を使用できるが、勿論、二液型弾力性エポキ
シ樹脂接着剤を使用することもできる。
【0016】墓石類構成体の接着強度は墓石類を吊り下
げて施工するという本発明の施工方法上、極めて重要で
ある。一般的な墓石の場合には総重量が1トン近くにな
り、かかる重量物を吊り下げ施工するのは不可能である
というのが従来の考え方であったが、本件発明者らは御
影石の表面性状をうまく利用し、樹脂接着剤の一部を御
影石表面にアンカー状に嵌まり込ませれば十分な接着強
度が得られ、吊り下げ可能となることを知見し、本発明
を完成したものである。樹脂接着剤は重なり合い面に少
なくともその外周縁の形状にほぼ沿うようにかつ少なく
とも2cm以上の幅の連続した線状に塗布するのが肝要
である。樹脂接着剤層が連続することによって荷重が均
一に分散され、重量物の安全な吊り下げが可能となるか
らである。樹脂接着剤の幅は少なくとも2cm以上であ
ればよいが、実際上は吊り下げ時の安全性と密接に関連
し、樹脂接着剤の種類によってもその接着力が異なるの
で、接着剤の特性と墓石類の重量とを考慮して決定す
る。
げて施工するという本発明の施工方法上、極めて重要で
ある。一般的な墓石の場合には総重量が1トン近くにな
り、かかる重量物を吊り下げ施工するのは不可能である
というのが従来の考え方であったが、本件発明者らは御
影石の表面性状をうまく利用し、樹脂接着剤の一部を御
影石表面にアンカー状に嵌まり込ませれば十分な接着強
度が得られ、吊り下げ可能となることを知見し、本発明
を完成したものである。樹脂接着剤は重なり合い面に少
なくともその外周縁の形状にほぼ沿うようにかつ少なく
とも2cm以上の幅の連続した線状に塗布するのが肝要
である。樹脂接着剤層が連続することによって荷重が均
一に分散され、重量物の安全な吊り下げが可能となるか
らである。樹脂接着剤の幅は少なくとも2cm以上であ
ればよいが、実際上は吊り下げ時の安全性と密接に関連
し、樹脂接着剤の種類によってもその接着力が異なるの
で、接着剤の特性と墓石類の重量とを考慮して決定す
る。
【0017】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、墓石類を樹脂
接着剤で接着するようにしたので、耐震性を付与でき、
墓石類の信頼性を向上できる。
接着剤で接着するようにしたので、耐震性を付与でき、
墓石類の信頼性を向上できる。
【0018】また、重なり合い面をその多孔質が現れる
ように処理すると、樹脂接着剤の一部が重なり合い面の
複数の孔内にアンカー状に嵌まり込み、重なり合い面の
接着強度をよりアップして組立てた墓石類にクレーン等
による吊り下げ運搬性を付与できる。その結果、墓石類
を工場組立て一体化し、これを墓所まで運搬することが
可能となり、墓石類を車輛の荷台に安定して搭載でき、
墓石類が衝撃等で欠けるおそれはなく、ほとんど梱包す
ることなく安全かつ確実に運搬できる。従って、運搬作
業性を大幅に向上でき、従来のような縄の巻付けという
煩雑な梱包作業は不要となるばかりでなく、製品歩留り
を向上できる。
ように処理すると、樹脂接着剤の一部が重なり合い面の
複数の孔内にアンカー状に嵌まり込み、重なり合い面の
接着強度をよりアップして組立てた墓石類にクレーン等
による吊り下げ運搬性を付与できる。その結果、墓石類
を工場組立て一体化し、これを墓所まで運搬することが
可能となり、墓石類を車輛の荷台に安定して搭載でき、
墓石類が衝撃等で欠けるおそれはなく、ほとんど梱包す
ることなく安全かつ確実に運搬できる。従って、運搬作
業性を大幅に向上でき、従来のような縄の巻付けという
煩雑な梱包作業は不要となるばかりでなく、製品歩留り
を向上できる。
【0019】また、工場で一体化した墓石類を吊り下げ
て墓所に仮設置した後、コンクリートを打設すればよい
ので、従来のような施工途中でコンクリートの養生期間
をとる必要がなく、施工期間を大幅に短縮でき、又作業
に熟練を必要とせず、初心者であっても正確かつ確実に
施工できる。
て墓所に仮設置した後、コンクリートを打設すればよい
ので、従来のような施工途中でコンクリートの養生期間
をとる必要がなく、施工期間を大幅に短縮でき、又作業
に熟練を必要とせず、初心者であっても正確かつ確実に
施工できる。
【0020】さらに、墓石類を吊り下げることができる
強度で墓石類構成体を接着しているので、地震等によっ
て施工した墓石類が崩れるおそれがなく、信頼性を大幅
に向上できる。特に、弾力性樹脂接着剤を使用すると、
接着剤層が地震等の衝撃を吸収するので、より一層信頼
性を向上できる。
強度で墓石類構成体を接着しているので、地震等によっ
て施工した墓石類が崩れるおそれがなく、信頼性を大幅
に向上できる。特に、弾力性樹脂接着剤を使用すると、
接着剤層が地震等の衝撃を吸収するので、より一層信頼
性を向上できる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す具体例
に基づいて詳細に説明する。図1ないし図2は本発明の
好ましい実施形態を示す。図において、墓所では4本の
巻石10・・・にて境界が形成され、巻石10同士は樹
脂接着剤50で接着されている。巻石10・・・の四隅
には支柱11・・・が立設されて樹脂接着剤50にて接
着され、又支柱11、11の間には玉垣12・・・が配
設され、玉垣12は支柱11及び巻石10に樹脂接着剤
50にて接着されている。
に基づいて詳細に説明する。図1ないし図2は本発明の
好ましい実施形態を示す。図において、墓所では4本の
巻石10・・・にて境界が形成され、巻石10同士は樹
脂接着剤50で接着されている。巻石10・・・の四隅
には支柱11・・・が立設されて樹脂接着剤50にて接
着され、又支柱11、11の間には玉垣12・・・が配
設され、玉垣12は支柱11及び巻石10に樹脂接着剤
50にて接着されている。
【0022】玉垣12・・・内には中央に墓石20が、
その両側方に墓前灯籠30が設けられている。墓石20
は棹石21、上台22、下台23、四つ石24、カロー
ト25、供物台26、左右の花筒27、27及び香櫨2
8から構成され、香櫨28はカロート25への骨壺収納
口を封鎖するようになっている。墓前灯籠30は擬宝珠
31、傘32、灯籠33及び脚34から構成されてい
る。
その両側方に墓前灯籠30が設けられている。墓石20
は棹石21、上台22、下台23、四つ石24、カロー
ト25、供物台26、左右の花筒27、27及び香櫨2
8から構成され、香櫨28はカロート25への骨壺収納
口を封鎖するようになっている。墓前灯籠30は擬宝珠
31、傘32、灯籠33及び脚34から構成されてい
る。
【0023】墓石20の棹石21と上台22、上台22
と下台23、下台23と四つ石24、四つ石24とカロ
ート25の各重なり合い面が樹脂接着剤50で接着され
るとともに、供物台26はその背面壁及び底面壁が上台
22の正面壁及び下台23の上面壁に、花筒27はその
背面壁及び底面壁が下台23の正面壁及び四つ石24の
上面壁に各々樹脂接着剤50で接着されている。
と下台23、下台23と四つ石24、四つ石24とカロ
ート25の各重なり合い面が樹脂接着剤50で接着され
るとともに、供物台26はその背面壁及び底面壁が上台
22の正面壁及び下台23の上面壁に、花筒27はその
背面壁及び底面壁が下台23の正面壁及び四つ石24の
上面壁に各々樹脂接着剤50で接着されている。
【0024】墓前灯籠30の擬宝珠31と傘32、傘3
2と灯籠33、灯籠33と脚34との重なり合い面が樹
脂接着剤50で接着されている。
2と灯籠33、灯籠33と脚34との重なり合い面が樹
脂接着剤50で接着されている。
【0025】次に、施工方法について説明する。墓石2
0等を墓所に施工する場合、御影石の原石から巻石1
0、支柱11、玉垣12、墓石20の棹石21、上台2
2、下台23、四つ石24、供物台26、左右の花筒2
7、27及び香櫨28、墓前灯籠30の擬宝珠31、傘
32、灯籠33及び脚34を切り出す(図3の工程S1
参照)。その後、各々の表面を研磨し、棹石21につい
ては壁面に家紋や戒名等、必要な事項を刻設する(図3
の工程S2参照)。
0等を墓所に施工する場合、御影石の原石から巻石1
0、支柱11、玉垣12、墓石20の棹石21、上台2
2、下台23、四つ石24、供物台26、左右の花筒2
7、27及び香櫨28、墓前灯籠30の擬宝珠31、傘
32、灯籠33及び脚34を切り出す(図3の工程S1
参照)。その後、各々の表面を研磨し、棹石21につい
ては壁面に家紋や戒名等、必要な事項を刻設する(図3
の工程S2参照)。
【0026】他方、カロート25についてはコンクリー
トを型枠に打設して固化させて造形し(図3の工程S3
参照)、墓石20の棹石21、上台22、下台23、四
つ石24、カロート25の重なり合い面、供物台26及
び花筒27の背面壁及び底面壁、上台22、下台23及
び四つ石24の供物台26及び花筒27の設置すべき壁
面を塩酸水溶液で洗浄して多孔質化処理を行うととも
に、墓前灯籠30の擬宝珠31、傘32、灯籠33及び
脚34の重なり合い面も塩酸水溶液で洗浄して多孔質化
処理を行う(図3の工程S2、工程S4参照)。
トを型枠に打設して固化させて造形し(図3の工程S3
参照)、墓石20の棹石21、上台22、下台23、四
つ石24、カロート25の重なり合い面、供物台26及
び花筒27の背面壁及び底面壁、上台22、下台23及
び四つ石24の供物台26及び花筒27の設置すべき壁
面を塩酸水溶液で洗浄して多孔質化処理を行うととも
に、墓前灯籠30の擬宝珠31、傘32、灯籠33及び
脚34の重なり合い面も塩酸水溶液で洗浄して多孔質化
処理を行う(図3の工程S2、工程S4参照)。
【0027】その後、多孔質化処理した重なり合い面又
は壁面に樹脂接着剤50を塗布し、接着する。その際、
棹石21と上台22、上台22と下台23の重なり合い
面については図4の(a) に示すように(但し、図4の
(a) は上台22の樹脂接着剤50の塗布状況を示す)、
その外周縁の形状にほぼ沿うとともに上下方向及び左右
方向、さらに斜め方向に所定幅で連続した線状に塗布
し、下台23と四つ石24、四つ石24とカロート25
の重なり合い面については図4の(b) に示されるよう
に、その外周縁の形状にほぼ沿うように所定幅で連続し
た線状に塗布する(但し、図4の(b) は四つ石24の樹
脂接着剤50の塗布状況を示す)。
は壁面に樹脂接着剤50を塗布し、接着する。その際、
棹石21と上台22、上台22と下台23の重なり合い
面については図4の(a) に示すように(但し、図4の
(a) は上台22の樹脂接着剤50の塗布状況を示す)、
その外周縁の形状にほぼ沿うとともに上下方向及び左右
方向、さらに斜め方向に所定幅で連続した線状に塗布
し、下台23と四つ石24、四つ石24とカロート25
の重なり合い面については図4の(b) に示されるよう
に、その外周縁の形状にほぼ沿うように所定幅で連続し
た線状に塗布する(但し、図4の(b) は四つ石24の樹
脂接着剤50の塗布状況を示す)。
【0028】こうして樹脂接着剤50が塗布されると、
墓石20及び墓前灯籠30を組付けて接着し、一体化す
る(図3の工程S5参照)。すると、樹脂接着剤50の
一部が図5に示すように、多孔質処理した御影石やカロ
ート25の表面の複数の孔40・・・内にアンカー状に
浸透し、固化して各部材が強固に接着され、又樹脂接着
剤50が連続した線状となっているので荷重を均一に分
散して受け持つことができる結果、墓石20及び墓前灯
籠30の吊り下げが可能となる。
墓石20及び墓前灯籠30を組付けて接着し、一体化す
る(図3の工程S5参照)。すると、樹脂接着剤50の
一部が図5に示すように、多孔質処理した御影石やカロ
ート25の表面の複数の孔40・・・内にアンカー状に
浸透し、固化して各部材が強固に接着され、又樹脂接着
剤50が連続した線状となっているので荷重を均一に分
散して受け持つことができる結果、墓石20及び墓前灯
籠30の吊り下げが可能となる。
【0029】墓石20及び墓前灯籠30の工場組立てが
完了すると、巻石10、支柱11、玉垣12、墓石20
及び墓前灯籠30を車輛の荷台に搭載して墓所まで運搬
するが(図3の工程S6参照)、墓石20については設
置状態に一体化しているので、クレーン等で吊り上げて
安定して荷台上のパレット等に搭載できる。墓前灯籠3
0については形状的に若干不安定であるので、外周面に
隙間なく縄等を巻付けるか、木枠に収納するかして荷台
に搭載すればよい。なお、墓前灯籠30に縄を巻付ける
場合にも既に一体化されているので、従来のように個々
の構成体毎に縄を巻付ける場合に比して作業が簡単であ
る。
完了すると、巻石10、支柱11、玉垣12、墓石20
及び墓前灯籠30を車輛の荷台に搭載して墓所まで運搬
するが(図3の工程S6参照)、墓石20については設
置状態に一体化しているので、クレーン等で吊り上げて
安定して荷台上のパレット等に搭載できる。墓前灯籠3
0については形状的に若干不安定であるので、外周面に
隙間なく縄等を巻付けるか、木枠に収納するかして荷台
に搭載すればよい。なお、墓前灯籠30に縄を巻付ける
場合にも既に一体化されているので、従来のように個々
の構成体毎に縄を巻付ける場合に比して作業が簡単であ
る。
【0030】墓所に到着すると、荷台からクレーン等で
巻石10を吊り上げて降ろし、境界に巻石10・・・を
レイアウトして樹脂接着剤50にて相互に接着するが、
巻石10が寸法的に短く、運搬が容易な場合には工場で
接着しておいてもよい。巻石10・・・上には支柱11
・・・を立設し、樹脂接着剤50にて接着し、さらに玉
垣12・・・をレイアウトしこれも支柱11及び巻石1
0に樹脂接着剤50にて接着する。
巻石10を吊り上げて降ろし、境界に巻石10・・・を
レイアウトして樹脂接着剤50にて相互に接着するが、
巻石10が寸法的に短く、運搬が容易な場合には工場で
接着しておいてもよい。巻石10・・・上には支柱11
・・・を立設し、樹脂接着剤50にて接着し、さらに玉
垣12・・・をレイアウトしこれも支柱11及び巻石1
0に樹脂接着剤50にて接着する。
【0031】次に、墓石20の設置箇所には凹所60を
掘削し、その底面上にグリ石61を並べてセメントを敷
設した後、一体化した墓石20をクレーン等で吊り下げ
て仮設置し、レベリングを行ってクレーン等のフックに
よる把持を解除し、その周囲にコンクリート62を打設
すると、墓石20を固定できる(図3の工程S7及び工
程S8参照)。
掘削し、その底面上にグリ石61を並べてセメントを敷
設した後、一体化した墓石20をクレーン等で吊り下げ
て仮設置し、レベリングを行ってクレーン等のフックに
よる把持を解除し、その周囲にコンクリート62を打設
すると、墓石20を固定できる(図3の工程S7及び工
程S8参照)。
【0032】墓前灯籠30については基礎コンクリート
を打設し、その上にクレーン等で墓前灯籠30を吊り下
げて設置すればよい。最後に、清掃等の仕上げを行って
施工が完了する(図3の工程S9参照)。
を打設し、その上にクレーン等で墓前灯籠30を吊り下
げて設置すればよい。最後に、清掃等の仕上げを行って
施工が完了する(図3の工程S9参照)。
【図1】 本発明の好ましい実施形態の方法によって施
工された墓石類を示す概略斜視図てある。
工された墓石類を示す概略斜視図てある。
【図2】 上記方法による墓石の施工途中の状態を示す
一部断面側面図である。
一部断面側面図である。
【図3】 上記施工方法を示す工程図である。
【図4】 上記施工方法における樹脂接着剤の塗布状態
を示す図である。
を示す図である。
【図5】 上記施工方法における接着状態を示す断面図
である。
である。
【図6】 本発明の施工方法が適用される五輪塔を示す
正面図である。
正面図である。
20 墓石 21 棹石 22 上台 23 下台 24 四つ石 25 カロート 26 供物台 27 花筒 30 墓前灯籠 40 孔 50 樹脂接着剤
Claims (9)
- 【請求項1】 複数の墓石類構成体を複数段に重ねてな
る墓石類を墓所に施工するにあたり、上記複数の全部又
は主要部の墓石類構成体の重なり合い面の少なくとも一
方に少なくともその外周縁の形状にほぼ沿うようにかつ
接着時に少なくとも2cmの幅となるように樹脂接着剤
を連続した線状に塗布し、上記重なり合い面を相互に重
ねて接着するようにしたことを特徴とする墓石類の施工
方法。 - 【請求項2】 上記複数の全部又は主要部の墓石類構成
体の重なり合い面をその多孔質が現れるように処理した
後、その少なくとも一方の重なり合い面に少なくともそ
の外周縁の形状にほぼ沿うようにかつ接着時に少なくと
も2cmの幅となるように樹脂接着剤を連続した線状に
塗布し、上記重なり合い面を相互に重ね、上記樹脂接着
剤の一部を上記多孔質の重なり合い面の複数の孔にアン
カー状に嵌まり込ませて相互に接着するようにした請求
項1記載の墓石類の施工方法。 - 【請求項3】 上記複数の全部又は主要部の墓石類構成
体を工場組立てし、該一体化した全部又は主要部の墓石
類構成体をクレーン等による吊り下げを利用して墓所ま
で運搬して仮設置し、コンクリート打設にて墓所に固定
するようにした請求項2記載の墓石類の施工方法。 - 【請求項4】 上記墓石類構成体が棹石、上台、下台、
四つ石及びカロートからなり、該カロートを所定の形状
に工場製造し、少なくとも上記上台、下台、四つ石及び
カロートを接着するようにした請求項1ないし3のいず
れかに記載の墓石類の施工方法。 - 【請求項5】 上記上台の正面壁及び上記下台の上面壁
に供物台の背面壁及び底面壁を樹脂接着剤で接着し、上
記下台の正面壁及び上記四つ石の上面壁に花筒の背面壁
及び底面壁を樹脂接着剤で接着するようにした請求項4
記載の墓石類の施工方法。 - 【請求項6】 上記重なり合い面の多孔質が現れるよう
に行う処理を、塩酸水溶液による重なり合い面の洗浄に
て行うようにした請求項2記載の墓石類の施工方法。 - 【請求項7】 上記樹脂接着剤として固化状態で弾性を
有する接着剤を用いるようにした請求項1又は2記載の
墓石類の施工方法。 - 【請求項8】 複数の墓石類構成体を複数段に重ねてな
る墓石類において、上記複数の全部又は主要部の墓石類
構成体の重なり合い面が固化状態で弾性を有する樹脂接
着剤によって少なくとも上記重なり合い面の外周縁の形
状にほぼ沿って少なくとも2cmの幅で線状に連続して
接着されてなることを特徴とする耐震構造を有する墓石
類。 - 【請求項9】 上記樹脂接着剤の一部が上記重なり合い
面の多孔質の複数の孔にアンカー状に嵌まり込み、接着
にて一体化された墓石類構成体にクレーン等の吊り下げ
運搬性が付与されてなる請求項8記載の耐震構造を有す
る墓石類。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11032896A JPH0978885A (ja) | 1995-07-10 | 1996-04-04 | 墓石類の施工方法及び耐震構造を有する墓石類 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19819595 | 1995-07-10 | ||
| JP7-198195 | 1995-07-10 | ||
| JP11032896A JPH0978885A (ja) | 1995-07-10 | 1996-04-04 | 墓石類の施工方法及び耐震構造を有する墓石類 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0978885A true JPH0978885A (ja) | 1997-03-25 |
Family
ID=26449976
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11032896A Pending JPH0978885A (ja) | 1995-07-10 | 1996-04-04 | 墓石類の施工方法及び耐震構造を有する墓石類 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0978885A (ja) |
-
1996
- 1996-04-04 JP JP11032896A patent/JPH0978885A/ja active Pending
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20031218 |